第1学年1組 道徳学習指導案

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とができる児童が増えてきている 総合的な学習の時間の 私たちにできることは何だろう では 調べ学習や実際の車いす体験の学習を通して 相手の気持ちを考えて親切な行動をすることの大切さを学んできている 一方で 仲の良い友達には親切にできるが そうでない友達には同じように親切にできない児童がいる また 困

4 研究主題との関連 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 道徳授業の充実を通して 研究主題に迫るために 4 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の思いを見つめる子 友達の思いに気付く子とした また 目指すべき具体的な児童像を 資料の世界観に浸り 登場人物に自分を重ねながら登場人物の

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

生徒自身, 思いやりをもった行動ができたと感じていても, 相手の立場に立った行動になっていないこともあるこのキャストの心情を考えることで, 相手の気持ちや立場に共感し, 相手のことを考えた上でキャストがとった思いやりある行動, 親切な行為を学ばせたい (4) 生徒の実態と関わらせた指導の方策 ( 指

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

第 4 学年 1 組 道徳学習指導案 平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 第 5 校時在籍児童数男子 18 名女子 17 名計 35 名指導者教諭新島さやか 1 主題名相手の立場に立った思いやり 内容項目 2-(2) 思いやり 親切 2 資料名 心の信号機 ( 学研 みんなのどうとく )

Microsoft Word - 24授業実践.docx

アンケート調査結果や日常の様子から 親切 とは 相手の立場になって相手の気持ちを考えて行うことであることに気がついていない児童が多く 相手の気持ちを考えて親切にしよう という意識が高まっていないということが考えられる 指導に当たっては 本時を 道徳学習プログラム やさしさにっこり において体験してき

から 自分はよいと思っていても, 相手は迷惑がっているかもしれないから 自分がいらいらしている時などは思いやりを忘れてしまうから 相手のことを思っても, どうしたらよいか分からないことがあるから などがあったこれらの結果から, 多くの児童が思いやりの心で人に接することは大切であるが, 相手との人間関

平成27年4月1日

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

3 本時のねらい 相手の立場を理解し 思いやりの心をもって温かく見守ろうとする心情を育てる 4 他の教育活動との関連 事前指導 ( 日常の指導 ) 当番係活動 仲間と協力して果たせるようにして 全員で取り組むことを大切にしてきた (5 月学校行事 ) 運動会 表現運動や応援合戦など 力を合わせて競技

7 月の 人の心にふれて では, 人に素直に親切にできた経験をふり返る ぼく の気持ちを考えることを通して, だれに対しても相手の立場に立って温かな心で接していこうとする心情を育てることをねらいとして取り組んだ 授業後には, 親切にしたいと心では思っていても行動に移すのは難しい でも思っているだけで

深く考えさせるために ロベーヌの感じ方や考え方をとらえさせ その変化に気付かせる また 経済的援助という親切な行動だけでなく 心からロベーヌを気遣うジョルジュの温かな心遣いや言動に注目させ そのことが相手の立場を考えた真心からの親切な行為であることに気付かせたい さらに 真に相手に対する思いやりの心

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道徳の時間学習指導案 指導者 T1 長手英克 T2 浜井綾子 1 学年第 4 学年 15 名 2 主題名本当の友達 B 友情, 信頼 3 ねらいなつみに逆上がりを教えようと思うようになったてつおの気持ちを考えることを通して, 友達には自分とは違ったよさがあり, それぞれが力を発揮すると一人ではできな

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平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際2

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

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解答類型

< 心の中でおうえんしながらそっと見守ったぼく > ぼくの状況 家に用事があったけれど じっとおばあさんを見ていた < 最初に声をかけたぼく > ぼくの状況 お母さんのお手伝いをする約束を果たすため 下校を急いでいた おばあさんの状況 不自由な足を一生懸命動かして坂を上っている この間より足どりが重

道徳学習指導案

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

3 指導方針 本主題は, 愛校心である 自分たちの学校のためにできることをしたい 自分たちの学校をよりよくしていきたい という気持ちを育てることや, よりよい玉諸小学校にするために自分たちに何ができるか ということを考えさせ, そのような態度を育てることが大切である 導入では, これまでの学校行事を

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

この時期の児童は, 自分のしたことが褒められると, またやってみようとする素直な気持ちが育つ段階である 元気にあいさつをしたことを褒められた児童は, 次もまた と実行し, それが気持ちよさにつながっている ただ, あいさつについてのアンケートからは, あいさつによって自分だけでなく相手の心も明るくな

2 研究の歩みから 本校では平成 4 年度より道徳教育の研究を学校経営の基盤にすえ, 継続的に研究を進めてきた しかし, 児童を取り巻く社会状況の変化や, 規範意識の低下, 生命を尊重する心情を育てる必要 性などから, 自己の生き方を見つめ, 他者との関わりを深めながらたくましく生きる児童を育てる

(3) 本題材の系統と他教科等との関連は 次のとおりである 学級活動 5 月シンボルマークを決めよう 6 月みんなで雨の日を楽しく過ごそう 6 月本題材 9 月 2 学期がんばろう会をしよう 他教科等との関連 道徳 わけっこしよう ( 友情 ) 道徳 どうしたらいいのかな ( 親切 ) (4) 指導

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理解を含めた他者理解を図っていく 小鳥の行動を通して, 自分との関わりが少ない人であっても, 困っている人や弱い立場の人がいたら思いやりをもって, 温かい心で接し, 親切にすることの大切さに気付かせることのできる資料であると考える 3 指導方針 < 事前 > 帰りの会 今日のありがとう において,

7 学習指導過程 段階 導入 学習活動 1 友達との絆 について考える 2 教材 心のレシーブ の範読を聞いて話し合う 主な発問と予想される児童の心の動き 友達との絆 を深めるためには何が大切だと思いますか 困っていたら助けること 一緒に遊ぶこと 仲良くすること チーム分けの時, どこかやる気のない

学級会においては 学級での問題点や課題に一人一人が気付き 話し合いながらよりよい学級生活を目指していく 本議題において 相手の障害のことも配慮し どの児童にとっても満足いく集会にするために話合いや実践を通して研究主題の児童の育成をはかっていきたい 4 評価の観点と評価規準集団活動や生活への関心 意欲

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

第 2 学年道徳学習指導案 平成 27 年 6 月 12 日 ( 金 ) 第 2 学年 2 組 34 名授業者川田聡子 1 主題名友達と助け合う心 2-(3) 信頼 友情 助け合い 2 資料名 森のともだち ( 出典 : 東京書籍 みんなたのしく ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値につ

4. 評価規準集団活動や生活への関心 意欲 態度学級や学校の生活の充実と向上にかかわる問題に関心をもち 他の児童と協力して自主的に集団活動に取り組もうとしている 集団の一員としての思考 判断 実践楽しく豊かな学級や学校の生活をつくるために話し合い 自己の役割や責任 集団としてのよりよい方法などについ

意見にも なぜそう考えるのか根拠を示した上で 相手にきちんと伝えることなどを指導してきた 道徳の授業においては 相手の立場や気持ちを考え 広い心で人の過ちを許そうとする心情を育てたいと考え 6 月に お別れ会 2 -( 4 )( 学研 ) を行った 児童は 自分を見つめる場面で 友だちが一緒に遊びに

いとする価値 生命の尊さ と自己の生き方との関わりについて, さらに考えを深める時間としたい これは, 内容項目 生命の尊さを知り, 生命あるものを大切にすること に関する学習を道徳の時間を要にし, 関連する各教科 領域または日常生活と組み合わせて作成したものである 導入では, 生命に関する価値を確

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

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道徳学習指導案 指導者 1 日時平成 22 年 1 月 20 日 ( 水 ) 10:35~11:20 2 学年第 2 学年 11 名 3 主題名やさしい心で 2-(2) 親切 4 ねらい 一つあげましょう と言われて涙をこぼすきつねの思いを考えることを通して, 友達や周りの人にやさしく接し親切にしよ

られる 日常の生活場面でも, そのことを裏付けるような行動が時折見られることがある (3) 教材について 1 教材名 手品師 出典 : 新しい道徳 6 東京書籍 2 価値 A-(2) 正直, 誠実 3 教材について本教材は, あまり売れない手品師が大劇場のステージに立てるチャンスを捨て, 男の子と交

第1学年2組 道徳学習指導案

第 3 学年道徳学習指導案 1 主題名どうすることが正しいか 1-(3) 勇気 平成 27 年 9 月 11 日 ( 金 ) 第 3 学年 2 組 34 名 授業者久米亨 2 資料名 思いきって言ったらどうなるの? ( 出典 : 光文書院 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について中学

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

<小学校 生活科>

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

3 各エキスパートグループを解体し 一人ずつ組み合わせて新たなグループを作り 意見を統合し問いに対する新たな答えを出す ( ジグソー活動 ) 4 最後に 各ジグソーグループで考えた自分達の答えを全体で交換し合い 一人一人が 様々な答えから自分で最も納得のいく 言い方 表現 を拾って 納得できる答えを

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

この時期の児童は 自己主張が強くなりがちである 友だちと意見がくい違うと 一方的に自分の意見が正しいと信じ込み 相手の立場や気持ちを受け入れようとしない場面が多々ある しかし 時間がたつと冷静に判断でき どうすべきなのかわかるときもある そこで 自分と異なる意見にも耳を傾け 相手の立場や気持ちを認め

( 支援と 評価 ) 導入8 指導過程段階学習活動主な発問 ( ) と児童の心の動き ( ) 指導上の留意点 1 困っている人に親切にした経験を出し合う 2 資料 くずれ落ちただんボール箱 を場面ごとに読んでわたしの気持ちについて話し合う 今までに, 困っている人に親切にしたことがあるか 低学年が泣

な考えをもつ人がいるので 相手の言葉の裏側にある思いを知り 相手への理解を深め 自分も更に相手からの理解が得られるように意見を伝えることについて考えさせる 最後に これからはどのように互いに理解し合っていきたいかについて 自分なりに考えることができるようにしていきたい (2) 児童について本学級のつ

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(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

第1学年5組 道徳学習指導案

指導者への評価の観点 ) 導入気付く同時に, 麻美の言動の中から 強く心に残った文 に線を引かせていきたい 深める 場面では, 児童に 強く心に残った文 についてなるべく理由をつけて発表させる そして, そこで出された児童の様々な意見をもとに, おばさんに怒られたときの麻美の気持ちを再度じっくり考え

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

8 学習指導過程段階学習活動 主な発問と児童の心の動き 指導上の留意点 支援 と評価 導1 友達について話し合う 友だちとは, どんな人だろう よく遊ぶ人入 なかよくする人 事前に児童の意識をつかんでおく 価値への方向付け をする 2 資料 ないた赤おに を読んで話し合う 展開 立て札をこわした赤お

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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第 5 学年道徳学習指導案 研究主題 摂津市立鳥飼北小学校 指導者 一人ひとりの力を伸ばし 自尊感情を高め 互いに学び合える授業をめざす 1 正しく読み取る力を育成する 2 自尊感情を高め 道徳性を高める 研究仮説 Ⅰ 国語科の授業を中心に 読む 書く についての取り組みを行うことで 正しく読みとる

いろいろな衣装を知ろう

自己紹介をしよう

Taro-道徳指導案2年「ねこの目」

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

第5学年 道徳学習指導案

小学校 中学年部会

はっきした声であいさつ は高学年では少ないね < 資料 2 より > よい感想だけでなく 問題点も挙げている感想も多いね めあてを達成したとは言えないかもしれないね < 資料 3 より > あいさつ運動への意見が出されているね 4 つの意見が出されているね < 資料 1 2,3 より > 資料 2

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

生徒指導の役割連携_四.indd

3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

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難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

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平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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平成 年度言語活動の充実促進モデル校事業の研究より 豊かな表現力を培う 各教科等における言語活動の充実 伝え合う力 の育成

第4章 道徳

1 対象児童 省略 2 児童の実態 省略 発達障害 情緒障害通級指導教室自立活動学習指導案 コミュニケーションに課題のある児童の指導 平成 30 年 11 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 3 指導観これまでに通級指導教室では 落ち着いた環境の中で 精神的安定を図り 本来持っている能力を発揮し

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

藤井 博敏

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今年度の校内研究について.HP

著作権教育実践事例

しくするという内容であるくまと出会ったことでの気持ちや行動が変化したことを押さえ 親切にされた時の気持ちをじっくりと考えさせるまた 親切にすると相手も自分もいい気持ちになる というよさにも触れ 親切にすることの大切さに気付かせたい

う来なかった 翌々日の月曜日 あきらは じゅんに いいよ と返事をもらったのに どうしてこなかったのか と詰め寄った それに対して じゅんからは いいよ って 断ったじゃないか という返事が返ってきた という内容である ここでは 文字だけで思いを伝える難しさと 相手の立場をよく考えて情報を発信する大

Taro-5手品師.jtd

りを守っていないから 6 名, 自分も他の人も困るから みんなと楽しく過ごすことが大切だと思うから 各 4 名, 悪いことをしていると思うから 3 名であり, 比較的高い価値観で判断している その一方で, イ ~ オを選択した児童の多くが自分にとって都合がよいからやいじめられるから, または自分の楽

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

Transcription:

第 3 学年道徳学習指導案 平成 28 年 6 月 16 日 ( 木 ) 第 5 校時 1 主題名温かい心を大切に 2-(2) 思いやり 親切 2 資料名 一さつのおくりもの ( 明るい心で 東京書籍 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする道徳的価値について本主題は 中学年内容項目 2-(2) 相手のことを思いやり 進んで親切にする ことをねらいとしている これは 低学年内容項目 2-(2) 幼い人や高齢者など身近にいる人に温かい心で接し 親切にする を受け 高学年の内容項目 2-(2) だれに対しても思いやりの心をもち 相手の立場に立って親切にする へとつながっていく さらには 中学校内容項目 2-(2) 温かい人間愛の精神を深め 他の人々に対し思いやりの心をもつ へと発展していく よりよい人間関係を築くには 相手に対する思いやりが不可欠である 思いやりとは 相手の立場を考えて 自分の思いを相手に向けることである そしてその思いやりは 相手を温かく見守りながら接したり 相手の立場に立った励ましや援助を行ったりする親切な行為として表れるものである 親切は 相手をあわれんだり 見返りを期待したりして行うものではない 現代の社会においては 社会全体のことを考えず 個人の利害損得が優先してしまう傾向があり 子供たちの中にも 自分さえよければ という考えや 他人が困っていても無関心でいることがある 相手のことを思いやり 本当の意味で親切にすることは お互いを気持ちよくし よりよい人間関係を築いていく上で大切であるということに気付かせたい (2) 児童の実態について本学級の児童は クラスに困っている友達がいるとすぐにかけよって助けたり 担任に対しても 先生手伝います と声をかけてくれたりする温かさがある 四月の学級開きでも 3 年 3 組をどんなクラスにしたいかと問うと やさしいクラス みんなのことを考えられるクラス といった答えが返ってきた 一方で いまだ幼さが残り どうしても自分中心の言動をとってしまうことが多い その都度 相手やまわりの人たちの気持ちを考えることの大切さや 相手の気持ちを考えた言い方 態度を具体的に示しながら 思いやりのある言動がとれるように指導している最中である 国語の音読発表会では 班で役割を決める際 自分の思いを通そうともめていたが そのような中でも 友だちの気持ちを考え 譲ってあげられた児童を称賛し 相手を思いやることで活動が楽しく進むことを伝えた 体育の体ほぐしの運動では ペアやグループで相手に声をかけ 気遣いながら運動できるよう促した 算数の時間には どうしても個人差がある中 できた児童に進んで教える役を与え 友達同士楽しそうに活動できるようになってきている 5 月からスタートした かしの木グループ ( 縦割り班 ) 活動 では 1 2 年生に優しくしようという意欲をもっている児童が多いので 今後も下級生に対する思いやりを育てていきたい また本学級では 帰りの会に 友達の思いやりのある行動を 今日のスパイスさん として発表させており 児童は毎日嬉しそうに発表している 思いやりの心や親切にすることの大切さを学ぶ機会は 児童の日常生活の中にあふれている そして 児童は 親切にすることのよさを感じている しかし 先にも述べたように 自分のことに夢中になってしまうと 相手の状況を考えられず 思いを相手に向けることが難しい あるいは 思いはあっても それをいざ行動で表すとなると 戸惑ったり勇気が出なかったりする場合も多い それらを踏まえながら 本時ではやさしさあふれる資料を通して 親切にすることのよさや難しさについての考えを深めていく 主人公に自分を重ねさせながら 相手のことを思いやり進んで親切にすることの大切さ 気持ちよさを考えさせたい (3) 資料について主人公のクマタは 絵本 貝がらのおくりもの が大のお気に入り 毎日欠かさずこの本を読み 本の中のキツネに語りかけている しかし その大好きな絵本を手放すことになる 大水害があった山向こうの村の子どもたちを見舞うため クマタは悩みに悩んで 大好きな絵本を送ることに決めたのだ しばらくたって その本を受け取ったウサギからクマタに手紙が届く その手紙を読んだクマタは 嬉しくなり ウサギに返事を書く 絵本の話 クマタが悩みに悩んだ末その大好きな本を遠くで困っている人のために送ったこと さらにはそのクマタのやさしさに触れたウサギが手紙を書いてくれたこと この資料全体から 相手を思って親切にすることの温かさが伝わってくる 中心発問では クマタが大切にしてきた絵本をふかみどり村の人たちにおくるかどうか悩んでいる場面のクマタの気持ちを考えさせる ここは 相手の助けになりたい 喜んでほしいという思いや やはり自分の大切なものはあげられないという思いなどで心が揺れ動く場面である 二つの思いを対話させたり 切り返しの発問を工夫したりすることで 児童の多様な考えを引き出したい その前の発問では クマタにとっていかに絵本が大切なものなのか 絵本のキツネの行いに対してどんな思いをもっているのかを考えさせることで 中心発問へとつなげていく また 相手を思いやり親切にすることの気持ちよさを実感できるように 三つ目の発問では 自分の行いが相手に喜ばれたときの思いを考えさせる また その親切の輪はさらに広がっていくことにも気付かせたい

4 他の教育活動との関連 (4 月 ) 学級開き 1 年生を迎える会 ( 児童集会 ) (5 月 ) かしのきグループづくり 下級生にやさしくする ( 年間 ) 帰りの会 今日のスパイスさん 友達のやさしい行いを認め合う 学級指導掃除 給食当番 自分のことが終わったら みんなを助けるようにする 道徳の時間 (6 月 ) (4 月 ) 資料名 やさしい人大作せん 親切にすることの気持ちよさを知り 進んで親切にしようとする心情を育てる (6 月 ) 資料名 一さつのおくりもの 相手のことを思いやり 進んで親切にしようとする心情を育てる (2 月 ) 資料名 六べえじいとちよ 相手のことを考え 進んで親切にしようとする態度を育てる かしのきグループ遊び異学年の人と楽しくかかわる中で尊敬や思いやりの心を育てる (11 月 ) ふれあい遠足 縦割り班活動の中で下級生にやさしく接し それをきっかけに他の場面でも下級生に親切にできるようにする ( 年間 ) 各教科 行事等 思いやりのある行動を取り上げ 認め合い広げていく 家庭との連携学級通信等で道徳の授業内容や学級の児童の取組を知らせ 家庭でも 身近な人に親切にすること 思いやりについて話題にしてもらう 5 本時のねらい相手のことを思いやり 進んで親切にしようとする心情を育てる 6 学習指導過程 段階 学習活動 主な発問 予想される児童の反応 指導上の留意点 ( 児童 ) ( 教師 ) 評価 評価方法 時間 導 入 気づく 1 思いやり 親切についてふれる 普段の生活の中で見かけるやさしさ 親切な行いについてとりあげ 価値への方向付けを行う 3 展 とらえる 2 資料 一さつのおくりもの の条件 情況を知り 話を聞く このお話でいいなと思ったところはありますか 登場人物 : 主人公 クマタ条件 情況 : 主人公のクマタは 絵本 貝がらのおくりもの が大のお気に入り 毎日欠かさずこの本を読み 本の中のキツネに語りかけている でも その絵本とお別れしなければならない出来事が起こる クマタが自分の大切な本を他の人のために送ったところ 本をもらったウサギからお礼の手紙がきたこと 事前に絵本 貝がらのおくりもの の読み聞かせを行っておき 実はこの本の持ち主はクマタだ というところから資料の内容につなげる 7 3 主人公 クマタ の気持ちを中心に話し合う 開 深める (1) クマタは 貝がらのおくりもの のことをどんなふうに思っていたのだろう ぼくの大切な本 宝物 いつまでも大事にしたい 大好きなお話 心がやさしくなる ぼくもキツネちゃんみたくなりたい でも なれないかな 絵本を大切に思う気持ちや キツネの子に対する思いを考えさせる 児童から出た意見からさらに問いかけたり 広げたりしながら意見を引き出す

(2) クマタはひとばん どんなことを考えていたのだろう ( ひとばん悩んで ) それでも 貝がらのお くりもの をおくろう と決めたのはどうし てだろう 貝がらのおくりもの はあげたくないな ぼくの一番大切な本だもの もう読めなくなるのはさみしい 他の本でいいかな だれの所に届くかわからないし 喜んでくれないかもしれない でも どうしよう 貝がらのおくりもの をおくってあげよう 傷がある本だとがっかりさせてしまう ふかみどり村の子を喜ばせたい ぼくはもういっぱい読んだから大丈夫 この本なら元気が出るはずだ キツネくんのようになりたい ぼくより大変な思いをしているんだから 今は 自分のことより 困っている村の人を助けたい この本で元気を出してほしい ふかみどり村の人のために何かしたいという思いはあっても 実際にそうするまでに様々な思い 葛藤がある あげたいけれどあげられない どうしよう と迷っている心の内を一人一人にしっかりと考えさせる 本をあげたい あげられない それぞれの思いを理由と共に ペアで話し合い 全体で考えを深める その際 二つの思いで揺れるクマタになって役割演技をしながら さらに意見を引き出せるようにする 板書を整理し 児童の考えの助けになるようにする 自分のことより 相手のことを考え 思いを向けていることに気付かせる 27 (3) ササエの手紙を読んだクマタはどんな気持ちになっただろう 本をおくってよかった 喜んでもらえて嬉しい あこがれのキツネくんになれた やさしくするっていいな 親切や思いやりが伝わったとき気持ちを考えることでその嬉しさ 気持ちよさを実感させる ササエがクマタを気遣う優しさにもふれ 思いやりはお互いの心をつなぐということにも気付かせたい 補お返事を書いたのはどうしてだろう ぼくも嬉しくなったことを伝えたい ササエさんにもっと喜んでほしい もっと元気になってもらいたい 手紙をもらった喜びが さらに返事を書こうという行為につながっている 親切 やさしさは広がっていくということを考えさせたい 主人公に共感し 自分との関わりで 相手を思いやり進んで親切にしようとすることについて考えていたか 観察 発表 発問の仕方や板書を工夫することで児童の考えを深めることができたか

見つめる 4 自分の生活をふり返る 友達が困っている時 大変そうだから助けてあげた ありがとうって言われて嬉しかった 困っている人がいても恥ずかしいから手伝えなかった 一人一人書かせることで これまでの自分のあり方を見つめられるようにする 進んで親切にできた自分やできなかった自分をふり返ることができたか 記述 5 終末あたためる 5 手紙を読む 児童の親切な行いを伝えることで 親切にすることのよさを実感させる 児童の実践意欲につながる終末の工夫ができたか 3 7 評価の観点 主人公に共感し 自分との関わりで相手を思いやり進んで親切にしようとすることについて考えることができたか 進んで親切にできた自分やできなかった自分をふり返ることができたか 発問の仕方や板書を工夫することで 児童の考えを深めることができたか 児童の実践意欲につながる終末の工夫ができたか 8 板書計画一さつのおくりものクマタ 貝がらのおくりもの がお気に入り毎日読んでキツネに話しかけている雨がふりつづいて でも どうしようたすけたいさみしいな やっぱりふかみどり村の人の人のことが大事 十日たって 手紙がとどく親切って家は水びたし学校でねとまりうれしい やったー よろこんでくれた おくってよかった 気に入ってくれたんだ キツネちゃんになれた もっとできることあるかな もっと元気にしてあげたい ふかみどり村の子はすごく大変な思いをしている この本で元気になってほしい きずのある本ではがっかりさせてしまう ぼくはもう何回も読んだからだいじょうぶ キツネちゃんみたくやさしくしたい ぼくのたからものだからあげられない ほかの本でもいいかな 読めなくなるのはいやだ だれにとどくかもわからない よろこんでもらえないかもしれない このお話が大すき ぼくのたからもの キツネちゃんはやさしいな ぼくも キツネちゃんみたくなりたいな おくることにきめた手紙

9 資料分析表 場面キーワード主人公 相方の心の動き発問 話合い お気に入りの本を読むクマタ ちょっとうれしく ちょっとがっかり そっと話しかけました ぼくだったら あげたりはできないよ いいお話だなあ この本はぼくの宝物だ キツネちゃんはえらいな キツネちゃん大すきだよ ぼくもキツネちゃんみたくなりたい ぼくには できないな 自分のすきなものはあげられない ねずみの子 クマタはこのお話のどこが気に入ったのだろう 大雨で ふかみどり村 が大変なことになり 本を送ることにする なにかしてあげたくて 貝がらのおくりもの だけはえらぶつもりはありません ほかの絵本にはきずやよごれ きっと大変だろうな ぼくにできることはないかな 絵本を送ったら喜んでくれるかな 貝がらのおくりもの をあげたい ふかみどり村の人に喜んでほしい キズがある絵本だとがっかりさせてしまう 自分より大変な思いをしているんだ どうしよう もうぼくは 十分読んだから大丈夫 キツネくんのようにならなくちゃ ぼくより困っている人を助けたい 大好きなこの本で元気になってほしい ふかみどり村の家や道路は水につかり 学校でねとまりしている子もいると聞いたとき どんなことを思っただろう ひとばん考えているクマタ頭の中には どんな考えがあったのだろう あげたくない あげられない ひとばん考えて ぼくのお気に入りだから もう読めなくなるのはさみしい ずっとこの本と一緒にいたい キズがあっても他の本でいいかもしれない だれのところにいくかわからない よろこんでくれないかもしれない おくることにきめました やっぱり 送ってあげたい 読んで 元気を出してほしい 自分のことなんかより ふかみどり村の人のために あげると決めたのは どんな思いからだろう ウサギか ら手紙が 届く ぼくのこと やさしいって ああうれしい 何べんも読み返しました うれしい やったー ( 何が?) 喜んでもらえた ぼくと同じように気に入ってくれた ふかみどり村の人の役に立てた やさしいって言っていってもらえた ぼくもキツネくんになれた 大好きな本をおくってよかった 心があったかくなった 気持ちがいい もっと元気にしたい もっとやさしくなりたいな また喜んでほしい 手紙を読んだクマタはどんな気持ちになっただろう お返事を書いたのはどんな気持ちからだろう