(3) 全国健康保険協会管掌健康保険の被保険者に支給される傷病手当金の額は 1 日につき 原則として 当該被保険者の標準報酬日額の4 分の3 相当額である 解答 2 解説 傷病手当金は業務外の事由により疾病 負傷にかかった健康保険の被保険者が療養のため働けないとき 標準報酬日額の3 分の2が4 日目

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(10) 家族傷害保険の被保険者の範囲には 被保険者本人と生計を共にしている別居の未 婚の子は含まれない (11) 物価が継続的な下落傾向 ( デフレーション ) にある場合 名目金利のほうが実質金 利よりも高くなる (12) NISA 口座 ( 少額投資非課税制度により投資収益が非課税となる口座

金融商品と資金運用

一発合格!FP 技能士 3 級完全攻略実戦問題集 年版 別冊 FP 技能士 3 級 2018 年 9 月実施試験 解答 & 解説 実技試験個人資産相談業務 ( 金融財政事情研究会 ) 問題 解答 解説 第 1 問問 1 1 1) 適切 医療費の一部負担金等の額が自己負担限度額を超える場合

第 1 問 (1) 2 誤り 弁護士資格などの資格を有しないファイナンシャル プランナーでも 顧客の任意後見受任者となることはできる 任意後見契約を締結した段階での受任者は任意後見受任者と呼ばれ 委任者の判断能力が低下し 任意後見監督人が選任されて任意後見が開始されると任意後見人と呼ばれるようになる

第 2 問問 4 2 < 遺族に必要な生活資金等の総額 > 生活費 30 万円 50% 12 カ月 29 年 =5,220 万円 死亡整理資金( 葬儀費用等 ) 200 万円 緊急予備資金 300 万円 住宅ローンについては団体信用生命保険に加入しているので計算に含めない合計 5,220 万円 +2

未成年者が口座開設者となり 原則として その親権者等が未成年者を代理して運用管理等を行います ジュニアNISA 口座に受け入れることができる上場株式等の新規投資による受入限度額 ( 非課税枠 ) は年間 80 万円です その非課税期間は最長で5 年間となります 一般のNISAの場合は 新規投資による

(12) 1 適切 (13) 2 不適切 債券の信用格付がダブルB 格 ( BB 格) 相当以下である場合 一般に 投機的格付とされる (14) 2 不適切 オプション取引において 将来の一定期日または一定期間内に 株式などの原資産を特定の価格 ( 権利行使価格 ) で買う権利のことを コール オプ

(11) 消費者物価指数が継続的に上昇している場合 一般に 経済環境はデフレーション の状態にあると判断される (12) 日本銀行は 公開市場操作 ( オペレーション ) などを用いて 短期金融市場の資金 の総量を調整している (13) 日経平均株価は 東京証券取引所市場第一部に上場している内国普通

(11) 物価が継続的に上昇するインフレーションの経済環境においては, 一般に, 金利が上昇 しやすい (12) 公社債投資信託は, 投資対象に株式をいっさい組み入れることができない (13) 日経平均株価は, 東京証券取引所市場第一部に上場している内国普通株式全銘柄を対象 として算出される株価指標

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

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(16) 1 適切 (17) 1 適切 (18) 1 適切 (19) 2 所得税において 老人扶養親族のうち 納税者またはその配偶者の直系尊属で 納税者またはその配偶者と常に同居している者 ( 同居老親等 ) に係る扶養控除額は 58 万円である (20) 1 適切 (21) 1 適切 (22) 2

(11) 原油価格などの商品市況や為替相場の影響は 企業物価指数に先行して 消費者物 価指数に現れる傾向がある (12) 投資信託の換金時にかかる費用のうち 投資家から徴収する信託財産留保額は す べての投資信託において設けられている (13) ETF( 上場投資信託 ) は 上場株式と同様に証券取

問 3 1 〇 2 〇 3 問 4 18,244( 万円 ) 2 3,356 ( 万円 ) 3 4,620 ( 万円 ) 金基金に加入する場合は 国民年金の付加保険料の納付をやめる手続が必要となります ⅲ) 小規模企業共済制度 小規模企業共済制度は 個人事業主が廃業等した場合に必要となる生活資金を準

第 5 章 N

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

20年度「応用課程・ビデオ問題」

問 ,088( 円 ) 21,084,995 ( 円 ) 3662( 円 ) 41,475,457 ( 円 ) 最長で2 年間 全国健康保険協会管掌健康保険に任意継続被保険者として加入することができる 任意継続被保険者の保険料は Aさんが全額負担することになる 1. 老齢基礎年金の年金額

例題 1 下記の事項につき ア ~ エのうち正しいものを 1 つ 選んでください 所得税および住民税の生命保険料控除 地震保険料控除についてア. 平成 23 年 12 月締結契約で 一般生命保険料の年間正味払込保険料が75,000 円の場合 この契約に係る所得税の生命保険料控除額は 38,750 円

(11) 日本銀行の金融政策の 1 つである公開市場操作において 日本銀行が金融機関の保 有する有価証券等の買入を行えば 市中に出回る資金量は増加する (12) 上場不動産投資信託 (J-REIT) は 上場株式と同様に 成行注文や指値注文によっ て取引することができる (13) 残存期間や表面利率

所得税 復興特別所得税および住民税 10,000 円 %=2,031.5 円 2,031 円 (1 円未満の端数は切り捨て ) 源泉( 特別 ) 徴収後の手取りの利息 10,000 円 -2,031 円 =7,969 円 (12) 1 適切 債券の発行体の財務状況の悪化や経営不振などによ

の合計 ( ただし 20 歳以上 60 歳未満の期間 ) なお 保険料免除期間がある場合 本人は保険料を支払っていなくても 一定の期間が分子に加算される A さんの場合 保険料納付済月数は 国民年金保険料納付済期間 35 月 + 厚生年金保険被 保険者期間 398 月 + 厚生年金保険被保険者期間

上場株式等の譲渡益に係る課税 上場株式等の税金について 上場株式等の譲渡益に係る税率は以下の通りです 平成 25 年 1 月 1 日 ~ 平成 25 年 12 月 31 日 平成 26 年 1 月 1 日 ~ 平成 49 年 12 月 31 日 平成 50 年 1 月 1 日 ~ % (

(11) 国内総生産 (GDP) は 一定期間内に生産された付加価値の総額を示すものであり 日本企業が外国で生産した付加価値も含まれる (12) 投資信託におけるパッシブ運用は 経済環境や金利動向などを踏まえ ベンチマー クを上回る運用成果を目指す運用手法である (13) 元金 1,000,000

平成 29 年 1 月度実施実技試験 ( 保険顧客資産相談業務 ) 73

問 2 1 〇 3 〇問 ,347( 円 ) 21,459,005 ( 円 ) < 賃金低下率 > < 支給率 > 61% 以下 15% 65% 10.05% 70% 4.67% 75% 以上 0% 1 適切 適切 A さんが厚生年金保険の被保険者でなくなった 場合 妻 B さんは 60

平成19年度市民税のしおり

実技試験 ( 個人資産相談業務 ) 次の設例に基づいて 下記の各問 ( 問 1 ~ 問 3 ) に答えなさい 設例 Aさん (33 歳 ) および妻 Bさん (29 歳 ) は 民間企業に勤める会社員である 平成 29 年 3 月に第 1 子を出産予定の妻 Bさんは 産前産後休業および育児休業を取得

(11) 個人が年 0.01% 預入期間 1 年の大口定期預金に 1 億円を預け入れた場合 所得税 復興特別所得税および住民税の源泉 ( 特別 ) 徴収後の手取りの利息は 8,000 円である (12) 一般に 債券の発行体の財務状況の悪化や経営不振などにより 償還や利払い等が 履行されない可能性が

1 口当たりの基準価額 口数 + 再投資されていない未収分配金 - 再投資されていない未収分配金に係る源泉所得税相当額 ( 注 ) - 信託財産留保額および解約手数料 ( 消費税相当額を含む ) 注 : 特別徴収されるべき都道府県民税の額に相当する金額 および復興特別所得税を含みます ( 以下同 )

(11) 一般に 流通市場で取引されている固定利付債券では 市中金利の上昇に伴い 債 券価格が上昇する (12) 東京証券取引所に上場されている ETF( 上場投資信託 ) には TOPIX( 東証株価指 数 ) や JPX 日経インデックス 400 などの株価指数のほかに 金価格の指標に連動する銘

(13) 2 不適切 高い信用格付を付された債券は 低い信用格付を付された債券に比べて債券価格が高く 利回りが低い 格付が高い 価格は高い 利回りは低い 格付が低い 価格は低い 利回りは高い という関係である (14) 2 不適切 追加型の国内公募株式投資信託の収益分配金のうち元本払戻金 ( 特別分

ていたものと推定されるので 所定の手続により, 雇用保険から基本手当を 150 日分 受給することができる < 問 3> 正解 3 1) 不適切 老齢厚生年金は 65 歳からの受給が原則であるが 男性の場合 昭和 36 年 4 月 1 日以前生まれの人は 65 歳前から特別支給の老齢厚生年金を受給す

(10) がん保険の入院給付金は 通常 1 回の入院および通算の支払限度日数が定められ ている (11) 日本銀行の金融市場調節の主な手段の 1 つである公開市場操作において 日本銀行 が国債の買入れを行えば 市中に出回る資金量は増加する (12) 東京証券取引所に上場されている上場投資信託 (ET

( メモ余白 ) - 2 -

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

平成 28 年 9 月 3 級 FP 技能検定 / 実技試験 < 保険顧客資産相談業務 > 解答と解説 第 1 問 番号 問 1 問 2 問 3 正解 配点 3 点 4 点 3 点 < 問 1> 正解 1 1) が正しい 老齢基礎年金の年金額は 20 歳から 60 歳になるまでの 40

FP3級問題集2018_ダウンロードサービス_cs4.indd

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

1 夫が亡くなったとき 40 歳以上 65 歳未満で 生計を同じくしている子がいない妻 2 遺族厚生年金と遺族基礎年金を受けていた子のある妻 (40 歳に達した当時 子がいるため遺族基礎年金を受けていた妻に限る ) が 子が 18 歳到達年度の末日に達したため 遺族基礎年金を受給できなくなったとき

(10) 1 適切 (11) 2 不適切 A 国の市場金利が上昇し B 国の市場金利が低下することは A 国通貨とB 国通貨の為替相場においては 一般に A 国通貨高 B 国通貨安の要因となる ( 金利が上昇している国の通貨高 金利が低下している国の通貨安となる ) (12) 1 適切 (13) 2

* 老齢基礎年金の額および付加年金の額 444 月 780,100 円 +200 円 138 月 749,200 円 480 月 < 問 2> 正解 2 1) 適切 国民年金基金には 47 都道府県に設立された 地域型基金 と 25 の職種別に設立された 職能型基金 の 2 種類があり 国民年金の第

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公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

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Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

(11) 追加型の株式投資信託において 収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本 を上回る場合 当該受益者に対する分配金は元本払戻金 ( 特別分配金 ) として非課税 となる (12) 残存期間や表面利率 ( クーポンレート ) 等の他の条件が同一であれば 一般に格付 の高い債券ほど安全性が高い

配当所得 配当所得の金額 = 収入金額 - 元本取得のための ( 源泉徴収前 ) 借入金の利子 原則 支払い時に源泉徴収 確定申告によって精算 総合課税 申告不要あり 株式の配当 株式投資信託の収益分配金 保険会社から受け取る基金利息など 申告分離課税あり 例外 非課税株式投資信託の特別分配金 (

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

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問 (%) 最終利回りは次のように計算する 100 円 円 年 円 100= % 問 4 3 QX 株式会社とQY 株式会社の株価をPER( 株価収益率 ) で比較した場合 QY 株式会社の方が割安といえる QX 株式会

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

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2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

国民年金基金は国民年金の第1号被保険者(自営業の方やフリーで働く方、およびその配偶者の方)の保険料を納めている方で、20歳以上60歳未満の方が加入することができます

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

公募株式投資信託の解約請求および償還時

特定口座一般口座株式等の譲渡 売却などが該当 ) による所得は 申告分離課税の対象となっており 原則として お客さまによる譲渡損益の計算や申告納税の手続きが必要です 特定口座には これらの事務負担を軽減する機能があります 特定口座の機能 上場株式等の譲渡損益の計算 管理を行います 特定口座内に保管す

平成 29 年 5 月 3 級 FP 技能検定 / 実技試験 < 保険顧客資産相談業務 > 解答と解説 第 1 問 番号 問 1 問 2 問 3 正解 配点 3 点 4 点 3 点 < 問 1> 正解 1 1) の語句の組み合わせが正しい 1 老齢基礎年金の年金額は 20 歳から 60

税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

FX取引に係る確定申告について

夢のプレゼントの概要 (1) 仕組図 < イメージ図 > 円で目標設定タイプ 保険期間 10 年 (2) 主な取扱条件 米ドルで入金 3 万米ドル (1 米ドル単位 ) 最低豪ドルで入金 3 万豪ドル (1 豪ドル単位 ) 一時払保険料円で入金 300 万円 (10 万円単位 ) ( 基本保険金額

である 12 遺留分とは 遺言の内容にかかわらず一定の相続人が確実に受け取ることができる一定の 割合のことである 直系尊属のみが相続人である場合は 被相続人の財産の 1/3 その 他の場合には 被相続人の財産の 1/2 である ただし 兄弟姉妹には遺留分はない 13 相続の放棄は 被相続人の生前に行

スライド 1

平成 31 年度 ( 平成 30 年分 ) 所得控除 雑損控除 納税義務者又はその者と生計同一の配偶者 その他親族が有する資産について 災害 盗難 横領によ る住宅 家財 現金の損害一定額 控除計算 A B いずれか多い方の金額 A:( 損失額 - 保険金等による補てん額 )-( 総所得金額等の合計

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

確定拠出年金向け説明資料 スミセイのスーパー積立年金 (10 年 ) 確定拠出年金保険 ( 単位保険別利率設定型 /10 年 ) 商品提供会社 : 住友生命保険相互会社 運営管理機関 : 労働金庫連合会 本商品は元本確保型の商品です 1. 基本的性格 払込保険料は 毎月 1 日に新たに設定される保険

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おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

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【表紙】


株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得等の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

1 どちらかをご選択特定口座と客さま般口座の特定口座の概要 特定口座とは 個人のお客さまが公募株式投資信託を換金され利益が出た場合は 原則 確定申告が必要ですが お客さまの確定申告にかかる負担を軽減させるべく当金庫が納税の代行などを行う制度として 特定口座 があります 特定口座 をご利用いただくこと

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給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

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第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

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特別勘定運用レポートをご覧いただくにあたって 当資料をご覧いただく際にご留意いただきたい事項 当資料はご契約者さま等に対し 三井住友海上プライマリー生命のえがお ひろがる 積立金自動移転特約付通貨選択一般勘定移行型変額終身保険 の特別勘定および特別勘定が主たる投資対象とする投資信託の運用状況を開示す

平成16年版 真島のわかる社労士


中小企業の退職金制度への ご提案について

(11) A 国の市場金利が上昇し B 国の市場金利が低下することは A 国通貨と B 国通貨 の為替相場においては 一般に A 国通貨安 B 国通貨高の要因となる (12) 東京証券取引所に上場されている ETF( 上場投資信託 ) には 海外の株価指数など に連動する銘柄もある (13) 株式投

問 3 第 2 問 問 4 1ロ 2ト 3ヘ 1ロ 2ハ 3ヘ 4リ は 加給年金額は加算される 受給権者本人の厚生年金保険の被保険者期間が 20 年以上で 65 歳未満の配偶者がいる場合には加給年金額が加算される 3 適切 老齢厚生年金の繰上げ支給を請求する場合 老齢厚生年金の繰上げ支給の請求と同

相続診断士試験

ご留意いただく事項

Transcription:

第 1 問 次の各文章 ((1)~(30)) を読んで 正しいものまたは適切なものには 1 を 誤っているものまたは不適切なものには 2 を 解答用紙に マークしなさい 30 問 (1) 弁護士資格を有しないファイナンシャル プランナーが 将来の財産管理について相談を受けた顧客本人の求めに応じ その顧客の任意後見受任者となることは 弁護士法に抵触する 解答 2 解説 任意後見受任者になるために必要な資格はない 弁護士資格を有しないファイナンシャル プランナーでも 顧客本人の求めに応じ任意後見受任者となることができる 弁護士法には抵触しない (2) 雇用保険の一般被保険者が 38 年間勤めた勤務先を 60 歳で定年退職し 退職後に基本手当を受給する場合の所定給付日数は その者が就職困難者に該当する場合を除き 最長で 150 日である 解答 1 解説 設問の通り 雇用保険の一般被保険者が 38 年間勤めた勤務先を 60 歳で定年退職し 退職後に基本手当を受給する場合の所定給付日数は その者が就職困難者に該当する場合を除き 最長で 150 日である 一般被保険者 ( 定年退職 自己都合離職 ) の給付日数は 被保険者期間に応じて 90 日 (1 年 ~10 年未満 ) 120 日 (10 年 ~20 年 ) 150 日 (20 年以上 ) である 年齢は関係ない

(3) 全国健康保険協会管掌健康保険の被保険者に支給される傷病手当金の額は 1 日につき 原則として 当該被保険者の標準報酬日額の4 分の3 相当額である 解答 2 解説 傷病手当金は業務外の事由により疾病 負傷にかかった健康保険の被保険者が療養のため働けないとき 標準報酬日額の3 分の2が4 日目以降支給される 4 分の3 相当額 ではない (4) 公的介護保険の第 1 号被保険者が 公的介護保険の保険給付の対象となる介護サービスを受けた場合の自己負担割合は その者の合計所得金額の多寡にかかわらず 1 割である 解答 2 解説 公的介護保険の第 1 号被保険者が 公的介護保険の保険給付の対象となる介護サービスを受けた場合の自己負担割合は原則 1 割であるが その者の合計所得金額が一定金額以上の場合 2 割である 多寡にかかわらず1 割 ではない (5) 独立行政法人日本学生支援機構が取り扱う第二種奨学金では 貸与が開始される時点から利息が発生する 解答 2 解説 独立行政法人日本学生支援機構が取り扱う第二種奨学金では 在学中利息は発生しない 利息が発生するのは 貸与が開始される時点から ではない

(6) 生命保険の保険料の計算において 一般に 予定利率を低く見積もるほど 保険料が低くなる 解答 2 解説 生命保険の保険料の計算において 一般に 予定利率を低く見積もるほど 保険料が高くなる 予定利率を高く低く見積もるほど 保険料が低くなる (7) 払済保険は 現在契約している生命保険の以後の保険料の払込みを中止し その時点での解約返戻金相当額をもとに 元の契約の保険期間を変えずに 元の主契約と同じ種類の保険 ( または養老保険等 ) に切り替えるものをいう 解答 1 解説 設問の通り払済保険は 現在契約している生命保険の以後の保険料の払込みを中止し その時点での解約返戻金相当額をもとに 元の契約の保険期間を変えずに 元の主契約と同じ種類の保険 または養老保険等に切り替えるものをいう (8) 定額個人年金保険 ( 保証期間付終身年金 ) では 保証期間中については被保険者の生死にかかわらず年金を受け取ることができ 保証期間経過後については被保険者が生存している限り年金を受け取ることができる 解答 1 解説 設問の通り 定額個人年金保険( 保証期間付終身年金 ) では 保証期間中については被保険者の生死にかかわらず年金を受け取ることができ 保証期間経過後については被保険者が生存している限り年金を受け取ることができる

(9) リスク細分型自動車保険は 性別 年齢 運転歴 地域 使用目的 年間走行距離その他の属性によって保険料を算定するもので 一般に 保険料を比較すると 通勤使用よりもレジャー使用のほうが割高になる 解答 2 解説 リスク細分型自動車保険は 性別 年齢 運転歴 地域 使用目的 年間走行距離その他の属性によって保険料を算定するタイプの自動車保険 一般に保険料を比較すると 使用頻度の高い通勤使用よりも使用頻度の低いレジャー使用のほうが割安になる (10) 家族傷害保険の被保険者の範囲には 被保険者本人と生計を共にしている別居の未婚の子は含まれない 解答 2 解説 家族傷害保険の家族とは, 本人, 配偶者, 生計を一にする同居の親族, 生計を一にする別居の未婚の子をいう したがって別居の未婚の子は家族傷害保険の被保険者の範囲に含まれる (11) 物価が継続的な下落傾向 ( デフレーション ) にある場合 名目金利のほうが実質金利よりも高くなる 解答 2 解説 実質金利は物価上昇率を反映させており 名目金利は物価上昇率を反映させていない 物価が継続的な下落傾向にある場合 実質金利のほうが名目金利より低くなる (= 名目金利のほうが実質金利よりも高くなる )

(12)NISA 口座 ( 少額投資非課税制度により投資収益が非課税となる口座 ) に受け入れることができる上場株式等には 公募株式投資信託のほかに 公募公社債投資信託が含まれる 解答 2 解説 NISA 口座に受け入れることができる上場株式等には 公募株式投資信託のほかに 国内外上場株式投資信託 (ETF) 国内外不動産投資信託 (REIT) が含まれる 公社債投資信託 MMF は対象外 (13) 証券取引所を通じて行う上場投資信託 (ETF) の取引では 成行注文や指値注文はできるが 信用取引を行うことはできない 解答 2 解説 証券取引所を通じて行う上場投資信託 (ETF) の取引では 成行注文や指値注文ができ 信用取引によることもできる (14) 短期利付債と長期利付債を比較した場合 他の条件が同じであれば 一般に長期利付債のほうが金利変動に伴う債券価格の変動が大きい 解答 1 解説 市場金利の変動による債券価格の変動幅は 表面利率( クーポンレート ) の低い債券や 償還期限までの残存期間の長い債券ほど大きくなる

(15) 配当利回り (%) は 1 株当たり配当金 株価 100 の算式により算出される 解答 1 解説 配当利回り (%) は配当金の投資金額に対する割合 したがって 1 株当たり配当金 株価 100 の算式により算出される (16) 所得税において 個人向け国債の利子を受け取ったことによる所得は 配当所得となる 解答 2 解説 所得税において 個人向け国債の利子を受け取ったことによる所得は 利子所得となる 配当所得 ではない 源泉徴収されるが申告分離課税として債券や株式の譲渡損失と通算することができる (17) 所得税において 賃貸マンションの貸付が事業的規模で行われていたとしても この貸付による所得は 不動産所得となる 解答 1 解説 設問の通り所得税において 賃貸マンションの貸付が事業的規模で行われていたとしても この貸付による所得は 不動産所得となる 事業的規模で行われていたとしても事業所得にはならない

(18) 所得税において 人間ドックの受診費用は その人間ドックによって特に異常が発見されなかった場合であっても 医療費控除の対象となる 解答 2 解説 人間ドックの受診費用は その人間ドックによって特に異常が発見されなかった場合は医療費控除の対象とならない 異常が発見された場合医療費控除の対象となる (19) 所得税において 配当控除は 所得控除に該当する 解答 2 解説 所得税において 配当控除は 税額控除に該当する 所得控除 ではない (20) 所得税において 住宅借入金等特別控除の適用を受けようとする者のその年分の合計所得金額が 3,000 万円を超えるときは この適用を受けることができない 解答 1 解説 設問の通り 住宅借入金等特別控除の適用を受けようとする者のその年分の合計所得金額が 3,000 万円を超えるときは この適用を受けることができない 翌年以降再び合計所得金額が 3,000 万円以下になったら この適用を受けることができる

(21) 区分建物に係る登記において 区分建物の床面積は 壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積により算出される 解答 2 解説 区分建物に係る登記において 区分建物の床面積は 壁芯面積( 壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積により算出される面積 ) ではなく 内法面積 ( 壁その他の区画の内側線で囲まれた部分の水平投射面積により算出される面積 ) によって算出される (22) 宅地建物取引業者は 自ら売主となり宅地建物取引業者でない買主との間での宅地または建物の売買契約の締結に際して 代金の額の2 割を超える額の手付を受領することができない 解答 1 解説 設問のとおり 宅地建物取引業者は 自ら売主となり宅地建物取引業者でない買主との間での宅地または建物の売買契約の締結に際して 代金の額の2 割を超える額の手付を受領することができない (23) 借地借家法の規定によれば 借地権は その登記がなくても 土地の上に借地権者が登記されている建物を所有するときは これをもって第三者に対抗することができる 解答 1 解説 設問の通り借地権は その登記がなくても 土地の上に借地権者が登記されている建物を所有するときは これをもって第三者に対抗することができる

(24) 都市計画区域内の防火地域内に耐火建築物を建築する場合 建築基準法による建ぺい率と容積率の双方の制限について緩和を受けることができる 解答 2 解説 都市計画区域内の防火地域内に耐火建築物を建築する場合 建築基準法による建ぺい率の制限について緩和を受けることができる 容積率の制限について緩和を受けることはできない (25) 不動産取得税は 個人が贈与により不動産を取得したときには課されない 解答 2 解説 不動産取得税は 相続 相続人への遺贈 相続人以外への包括遺贈による土地 建物の取得に対しては課されないが 個人が贈与により不動産を取得したときには課される (26) 公正証書遺言を作成した公証人は 遺言者の相続の開始を知った後 遅滞なくその遺言書を家庭裁判所に提出して検認を請求しなければならない 解答 2 解説 公正証書遺言に検認は必要ない

(27) 贈与税の配偶者控除の適用を受けた場合 暦年課税の適用を受ける受贈者は 贈与税の基礎控除額とは別に 2,000 万円を限度として 贈与税の課税価格から配偶者控除額を控除することができる 解答 1 解説 設問の通り贈与税の配偶者控除の適用を受けた場合 暦年課税の適用を受ける受贈者は 贈与税の基礎控除額とは別に 2,000 万円を限度として 贈与税の課税価格から配偶者控除額を控除することができる (28) 子が父の所有する土地を無償で借り受け その土地の上に建物を建築した場合には 父から子へ借地権の贈与があったものとして贈与税の課税対象となる 解答 2 解説 子が父の所有する土地を無償で借り受け その土地の上に建物を建築した場合使用貸借となり 父から子へ借地権の贈与がなかったものとして贈与税の課税対象とはならない (29) 平成 28 年中に開始する相続において 相続税における遺産に係る基礎控除額は 3,000 万円 +600 万円 法定相続人の数 の算式により算出される 解答 1 解説 設問の通り平成 28 年中に開始する相続において 相続税における遺産に係る基礎控除額は 3,000 万円 +600 万円 法定相続人の数 の算式により算出される

(30) 協議分割による遺産の分割は 共同相続人全員の協議により分割する方法であり その分割については 必ずしも法定相続分に従う必要はない 解答 1 解説 設問の通り協議分割による遺産の分割は 共同相続人全員の協議により分割する方法であり その分割については 必ずしも法定相続分に従う必要はない

第 2 問 次の各文章 ((31)~(60)) の ( ) 内にあてはまる最も適切な文章 語句 数字またはそれらの組合せを 1)~3) のなかから選び そ の番号を解答用紙にマークしなさい 30 問 (31) 利率 ( 年率 )1% で複利運用しながら毎年一定額を積み立て 15 年後に 800 万円を準備する場合 毎年の積立金額は 下記 資料 の係数 を使用して算出すると ( ) となる 資料 利率( 年率 )1% 期間 15 年の各種係数 現価係数 資本回収係数 減債基金係数 0.8613 0.0721 0.0621 1) 45 万 9,360 円 2) 49 万 6,800 円 3) 57 万 6,800 円 解答 2 解説 目標金額を一定期間で積立てる場合の年積立金額を求める係数は減債基金係数を使う したがって目標金額 800 万円に年率 1% 期間 15 年の減債基金係数 0.0621 を掛けると 800 万円 0.0621=49 万 6,800 円

(32) 全国健康保険協会管掌健康保険の被保険者が 産科医療補償制度に加入する医療機関で出産した場合の出産育児一時金の額は 1 児につき ( ) である 1) 39 万円 2) 40 万 4,000 円 3) 42 万円 解答 3 解説 全国健康保険協会管掌健康保険の被保険者が 産科医療補償制度に加入する医療機関で出産した場合の出産育児一時金の額は 1 児につき 42 万円である 産科医療補償制度に加入していない医療機関で出産した場合の出産育児一時金の額は 1 児につき 40.4 万円である (33) 老齢厚生年金に加給年金額が加算されるためには 受給権者自身の厚生年金保険の被保険者期間の月数が原則として ( ) 以上なければならない 1) 240 月 2) 300 月 3) 480 月 解答 1 解説 老齢厚生年金に加給年金額が加算されるためには 受給権者自身の厚生年金保険の被保険者期間の月数が原則として 20 年 (240 月 ) 以上なければならない

(34) 確定拠出年金の企業型年金において マッチング拠出により加入者が拠出した掛金は その ( ) が小規模企業共済等掛金控除として所得控除の対象となる 1) 2 分の1 相当額 2) 3 分の2 相当額 3) 全額 解答 3 解説 本来企業型確定拠出年金の拠出は企業が行う マッチング拠出は加入者( 従業員 ) が拠出することのできる拠出金のことである ただし拠出限度額や事業主拠出額を超える加入者拠出は認められず その全額が小規模企業共済等掛金控除として所得控除の対象となる (35) 長期固定金利住宅ローンのフラット 35( 買取型 ) の融資金額は 100 万円以上 ( ) 以下で 建設費または購入価額 ( 非住宅部分に関するものを除く ) 以内とされている 1) 8,000 万円 2) 9,000 万円 3) 1 億円 解答 1 解説 フラット 35 の融資金額は 100 万円以上 8,000 万円以下で 建設費 購入費にかかる金額の100% 以内

(36) 国内銀行で申込みをした生命保険契約の場合 ( 1 ) による補償の対象とされ 当該契約の保険者である生命保険会社が破綻したときには 破綻時点における補償対象契約の ( 2 ) の 90%( 高予定利率契約を除く ) までが補償される 1) 1 預金保険機構 2 責任準備金等 2) 1 預金保険機構 2 解約返戻金額 3) 1 生命保険契約者保護機構 2 責任準備金等 解答 3 解説 国内銀行で申込みをした生命保険契約は 生命保険契約者保護機構 による補償の対象となる 国内銀行で申込みをしたからといって 預金保険機構 による補償の対象ではない 国内銀行で申込みをした生命保険契約の保険者である生命保険会社が破綻したときには 破綻時点における補償対象契約の責任準備金等の 90% ( 高予定利率契約を除く ) までが補償される 解約返戻金額 ではない

(37) 保険業法の規定によれば 保険契約の申込者等が保険契約の申込みの撤回等に関する事項を記載した書面を交付された場合 原則として その交付日と申込日とのいずれか遅い日から起算して ( ) 以内であれば 書面により申込みの撤回等をすることができる 1) 8 日 2) 10 日 3) 14 日 解答 1 解説 保険業法によれば申込の撤回等は, 保険契約の申込者等が保険契約の申込の撤回等に関する事項を記載した書面を交付された場合において, その交付日と申込日のいずれか遅い日から起算して8 日以内であれば書面により可能 口頭は不可である (38) 特定疾病保障定期保険では 被保険者が がん ( ) 脳卒中により所定の状態に該当したとき 特定疾病保険金が支払われる 1) 急性心筋梗塞 2) 動脈硬化症 3) 糖尿病 解答 1 解説 特定疾病( 三大 ) 保障保険は, 特定疾病により所定の状態に該当したときに保険金が支払われるが, この場合の特定疾病とは, 一般にがん, 急性心筋梗塞, 脳卒中 ( ) をいう

(39) 収入保障保険の被保険者が死亡し 保険金受取人が保険金を死亡時に一括で受け取る場合の受取額は 保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額と比べて ( ) 1) 多い 2) 少ない 3) 変わらない 解答 2 解説 収入保障保険は基本的に保険金を年金形式( 分割 ) で受け取ることにより必要な収入を保障する保険であるが 一時金で受け取ることもできる ただし一括で受け取る場合の受取額は 保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額と比べて少なくなる (40) 地震保険料控除の控除限度額 ( 年間 ) は 所得税では ( 1 ) 住民税では( 2 ) である 1) 1 4 万円 2 2 万 5,000 円 2) 1 5 万円 2 2 万 5,000 円 3) 1 5 万円 2 2 万 8,000 円 解答 2 解説 地震保険料控除の控除限度額は 所得税 5 万円 住民税では 2 万 5000 円

(41) 追加型株式投資信託を基準価額 1 万 200 円で1 口購入した後 最初の決算時に 400 円の収益分配金が支払われ 分配落ち後の基準価額が1 万 100 円となった場合 その収益分配金のうち ( 1 ) が普通分配金として課税対象となり ( 2 ) が非課税扱いの元本払戻金 ( 特別分配金 ) となる なお 手数料等については考慮しないものとする 1) 1 100 円 2 300 円 2) 1 200 円 2 200 円 3) 1 300 円 2 100 円 解答 3 解説 基準価額 1 万 200 円で購入した追加型株式投資信託 (= 個別元本 1 万 200 円 ) が最初の決算時に分配落ち後の基準価額が1 万 100 円となったのだから 元本の払い戻し (= 特別分配金 ) は 1 万 200 円 -1 万 100 円 =100 円 収益分配金合計が 400 円なので普通分配金は特別分配金との差額 300 円となる 基準価格 1 口当たりの時価 一般に評価時点の総資産総額を残存受益権口数で除して求める 追加型投資信託を購入するときの価格になる 個別元本 投資家ごとの投資元本 その投資信託の取得価格を取得口数で割った平均値 個別元本には手数料や消費税は含まない 収益分配金 収益分配金支払後( 分配落ち後 ) の基準価額が受益者の個別元本よりも高い場合, 当該受益者に対する分配金は普通分配金として配当所得の対象となる 一方収益分配金支払後の基準価額が受益者の個別元本よりも低い場合, 個別元本を上回る部分が普通分配金になり 下回る部分を特別分配金といい非課税となる

(42) 表面利率 0.10% 残存期間 5 年の固定利付債券を 額面 100 円当たり 101.65 円で購入した場合の最終利回り ( 単利 ) は ( ) である なお 答は表示単位の小数点以下第 3 位を四捨五入している 1) -0.32% 2) -0.23% 3) 0.23% 解答 2 解説 債券の単利最終利回りは{ クーポンレート+(100 円 - 購入価格 ) 残存期間 } 購入価格 100 なので {0.1+(100-101.65) 5} 101.65 100-0.226% -0.23%

(43) 下記の 為替レート によって 円をユーロに換えて ユーロ建て外貨預金に1 万ユーロ預け入れる場合 預入時に必要な円貨の額は ( ) である 為替レート TTS TTM TTB 124.34 円 122.84 円 121.34 円 1) 121 万 3,400 円 2) 122 万 8,400 円 3) 124 万 3,400 円 解答 3 解説 預金者が円をユーロに換えるということは銀行は 1 万ユーロを売って円を買うということなので TTS を使う 1 万ユーロ 124.34 円 / ユ ーロ=124 万 3,400 円

(44) オプション取引において 将来の一定期日または一定期間内に 株式などの原資産を特定の価格 ( 権利行使価格 ) で買う権利のことを ( 1 ) オプションといい オプションの買い手は 原資産の市場価格が特定の価格( 権利行使価格 ) よりも値下がりした場合 その権利を ( 2 ) 1) 1 コール 2 放棄することができる 2) 1 コール 2 放棄することができない 3) 1 プット 2 放棄することができる 解答 1 解説 オプションとは 選択権 という意味で 株式 債券 為替など 特定の商品を将来の一定期日に 特定の価格で買うことができる権利 ( コール オプション ) あるいは売ることができる権利( プット オプション ) を売買する取引 オプションの買い手は 原資産の市場価格が特定の価格 ( 権利行使価格 ) よりも値下がりした場合 その権利を放棄することができる (45) 異なる2 資産からなるポートフォリオにおいて 2 資産間の相関係数が ( ) である場合 ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果 ( リスクの軽減 ) は最大となる 1) -1 2) 0 3) 1 解答 1 解説 相関係数とは相反する動きを定量化したもので 1から-1までの数値で表される ポートフォリオ効果が最大なのは相関係数が-1においてである 逆に相関係数が1においてはまったく同じ動きをするのでポートフォリオ効果は得られない

(46) 所得税の退職所得の金額 ( 特定役員退職手当等に係るものを除く ) は ( ) の算式により計算される 1) その年中の退職手当等の収入金額 - 退職所得控除額 2) その年中の退職手当等の収入金額 - 退職所得控除額 -50 万円 3) ( その年中の退職手当等の収入金額 - 退職所得控除額 ) 1/2 解答 3 解説 退職所得は一時所得と違いその所得計算の中で 2 分の 1 を行う (47) 契約者 (= 保険料負担者 ) 被保険者 満期保険金受取人がいずれもAさんである一時払養老保険( 保険期間 10 年 正味払込済保険料 500 万円 ) が満期となり 満期保険金 600 万円を一時金で受け取った場合 一時所得の金額は ( ) となり その2 分の1 相当額が総所得金額に算入される 1) 25 万円 2) 50 万円 3) 100 万円 解答 2 解説 一時所得 = 受取り保険金 - 支払い保険料 - 特別控除 ( 最大 50 万円 )=600 万円 -500 万円 -50 万円 =50 万円

(48) 納税者 Aさんの平成 28 年 12 月 31 日現在における扶養親族が長男 (21 歳 ) および長女 (14 歳 ) の2 人である場合 平成 28 年分の所得税における扶養控除の控除額は ( ) である 1) 38 万円 2) 63 万円 3) 101 万円 解答 2 解説 長男(21 歳 ) は特定扶養控除 63 万円のみ 長女 (14 歳 ) の扶養控除は 0 (49) 所得税において ( ) の金額 ( 株式等に係るものを除く ) の計算上生じた損失の金額は 他の所得の金額と損益通算することができる 1) 雑所得 2) 事業所得 3) 一時所得 解答 2 解説 損益通算は不動産所得 事業所得 山林所得 譲渡所得( 株式等に係るものを除く ) の赤字金額が対象になる

(50) その年の1 月 16 日以後新たに業務を開始した居住者が その年分から所得税の青色申告の承認を受けようとする場合 原則としてその業務を開始した日から ( ) 以内に 青色申告承認申請書 を納税地の所轄税務署長に提出しなければならない 1) 2カ月 2) 3カ月 3) 6カ月 解答 1 解説 青色申告の承認申請書提出期限は青色申告の承認を受けようとするその年の 3 月 15 日までである ただしその年 1 月 16 日以後新たに業務を開始した者で, その年分から所得税の青色申告の承認を受けようとする者は, 開業の日から2カ月以内に, 納税地の所轄税務署長に対して青色申告承認申請書を提出しなければならない (51) 幅員 6mの市道に 12m 接し 面積が 200 m2である敷地に 建築面積が 80 m2 延べ面積が 120 m2の2 階建ての住宅を建築する場合 この住宅の建ぺい率は ( ) となる 1) 40% 2) 60% 3) 120% 解答 1 解説 建ぺい率とは敷地における最大建築面積のことなので 建築面積 敷地面積 100=80 m2 200 m2 100=40%

(52) 農地法の規定によれば 所有する農地を自宅の建築を目的として宅地に転用する場合 原則として都道府県知事等の許可を受けなければならないが ( 1 ) 内にある一定の農地において あらかじめ ( 2 ) に届け出る場合は この限りでない 1) 1 農業振興地域 2 農業委員会 2) 1 市街化区域 2 農業委員会 3) 1 市街化調整区域 2 市町村長 解答 2 解説 農地法とは農地を保護する法律なので 本来所有する農地を自宅の建築を目的として宅地に転用する場合 原則として都道府県知事等の許可を受けなければならない しかし市街化区域は市街化を促進する区域なので市街化区域内にある一定の農地において あらかじめ農業委員会に届け出る場合はこの限りでない (53) 土地 建物を譲渡したことによる譲渡所得の金額の計算において 譲渡した土地 建物の取得費が不明である場合には 譲渡収入金額の ( ) 相当額を取得費とすることができる 1) 3% 2) 5% 3) 10% 解答 2 解説 概算取得費は5%

(54) 土地 家屋に係る固定資産税の課税標準となる価格は 原則として ( ) ごとの基準年度において評価替えが行われる 1) 3 年 2) 5 年 3) 10 年 解答 1 解説 固定資産税の基準年度は3 年ごとに評価替えが行われる (55) 投資総額 8,000 万円の賃貸用不動産の年間収入の合計額が 500 万円 年間費用の合計額が 300 万円であった場合 この投資の純利回り (NO I 利回り ) は ( ) である 1) 2.50% 2) 6.25% 3) 10.00% 解答 1 解説 純利回り(NOI 利回り )= 純利益 投資総額 =( 年間収入 - 年間費用 ) 投資総額 =(500 万円 -300 万円 ) 8,000 万円 =2.50(%)

(56) 相続の放棄をしようとする者は 原則として 自己のために相続の開始があったことを知った時から ( 1 ) 以内に その旨を ( 2 ) に申述しなければならない 1) 1 3カ月 2 所轄税務署長 2) 1 3カ月 2 家庭裁判所 3) 1 4カ月 2 所轄税務署長 解答 2 解説 相続の放棄や限定承認は, 自己のために相続の開始があったことを知った時から原則として3カ月以内に, 家庭裁判所にその旨を申述しなければ単純承認となる (57) 相続税における遺産に係る基礎控除額の計算上 被相続人に1 人の実子と3 人の養子がいる場合 法定相続人の数 に被相続人の養子を ( ) 1) 1 人まで含めることができる 2) 2 人まで含めることができる 3) 含めることはできない 解答 1 解説 相続税における遺産に係る基礎控除額の計算上 被相続人に実子が1 人以上いる場合 法定相続人の数 に被相続人の養子を1 人まで含めることができる 実子がいない場合養子を2 人まで含めることができる

(58) 下記の 親族関係図 において Aさんの相続における妹 Cさんの法定相続分は ( ) である 親族関係図 1) 4 分の1 2) 3 分の1 3) 2 分の1 解答 1 解説 法定相続人は妻 B と妹 C なので 妻 B は 4 分の 3 妹 C は 4 分の 1

(59) 配偶者に対する相続税額の軽減 の規定の適用を受けた場合 配偶者の取得する財産の価額が 相続税の課税価格の合計額に対する配偶者の法定相続分相当額 あるいは ( ) までのいずれか多い金額までであれば 原則として 配偶者の納付すべき相続税額はないものとされる 1) 1 億 2,000 万円 2) 1 億 6,000 万円 3) 1 億 8,000 万円 解答 2 解説 配偶者に対する相続税額の軽減 の規定 すなわち財産があれば, 最低でも1 億 6,000 万円まで配偶者の納付すべき相続税額は0になる (60) 平成 28 年中に開始する相続により取得した宅地 ( 面積 400 m2 ) が 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 における特定居住用宅地等に該当する場合 相続税の課税価格に算入すべき価額の計算上 減額される金額は ( ) の算式により算出される 1) 宅地の評価額 200/400 50% 2) 宅地の評価額 330/400 80% 3) 宅地の評価額 400/400 80% 解答 2 解説 平成 27 年 1 月 1 日以降に開始する相続において 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 により 特定居住用宅地等に係る本特例の適用対象面積は 330 m2までの部分に広げられた