第1章

Similar documents
Microsoft Word MSExcel2010

< 目次 > 1. 練習ファイルのダウンロード 表計算ソフト Excel の基本 Excel でできること Excel の画面 セル 行 列の選択 セルにデータを入力する ( 半角英数字の場合 )

Excelで血圧記録表を作成しょう!

Microsoft Word - ExcelTable.docx

Microsoft Word - Excel2013Step3.doc

住所録を整理しましょう


Word 実技 実習 編 別冊-6 ページを このページに差し替えてください (*Word 2016では [ ページレイアウト ] タブは [ レイアウト ] タブと名称変更されました ) 1 頁 Word 2016 ( 課題 と ) W ワード ord 2016 の画面構成 [ フ

< 住所録の作成 > 宛名印刷には 差し込む住所録ファイルが必要です Excel を使って住所録を作成しましょう Excel の起動 エクセルを起動しましょう ( スタートボタン ) をクリック すべてのプログラム をポイント Microsoft Office をクリック Microsoft Off

練習問題 1-1 1タイトルバー 2クイックアクセスツール 3リボン バー 4タブ 5 名前ボックス 6 数式バー 7 列番号 8 行番号 9アクティブセル 10マウスポインター 11シート見出し 12ステータスバー 練習問題 1-2 [1] セルの範囲選択始点から終点のセルをドラッグ 列の選択列番

Microsoft Word - Excel2013Step0.doc

(Microsoft Word - Excel\216\300\217K\212\356\221b1.doc)

目次 1. はじめに Excel シートからグラフの選択 グラフの各部の名称 成績の複合グラフを作成 各生徒の 3 科目の合計点を求める 合計点から全体の平均を求める 標準偏差を求める...

Excel2013基礎 数式と表編集

スライド 1

スライド 1

問題 1 次の文章は Excel の作業環境について述べたものである 下線部の記述の正誤を判断し 解答群 { } の記号で答えよ ただし 下線部以外の記述に誤りはないものとする 設問 1. クイックアクセスツールバーには アプリケーション名やファイル名が表示される 設問 2. 数式バーのる ボタンを

第 1 節 Excel とは Excel とは Microsoft によって提供されている表計算ソフトの名称です 数式や関数を使用して 計算する機能や 作成した表を基にグラフを作成する機能などを備えています 1. Excel を使用すると何ができるのか (1) 表の作成 計算 見やすい表を作成するこ

第 1 章 Excel の特徴 表計算ソフト 表を簡単に作ることができる データを入力するだけで見 やすい表ができる 集計表の計算がすぐにできる データを取りまとめて集計 できる データを簡単にグラフにできる 入力したデータをもとに グラフを作成できる 1

スライド 1

2. 文字データの入力 2.1 タイトルバーの表示 OpenOffice.org 2.0 の表計算ドキュメントを起動します ワークシート ( 図 1) の青いタイトルバー には, 作者がブックに名前を付けていないことを示す 無題 1 の表示が現れています ( 図 1) 2.2 文字入力時の約束キーボ

グラフ作成 暮らしのパソコンいろは 表のデータをグラフにするとデータの内容が視覚化され とてもわかりやすくなります ネット通販売上件数 を表すグラフを作成しましょう Excel2013 資料 C を開いておきましょう 1. グラフの構成要素 ネットショッピング購入状況ネット通販年代別利用

初めてのプログラミング

Calc 基礎講座 Lesson 4 OpenOffice.org Academy グラフの作成とブックの操作 1 グラフの作成 図1 1.1 データ範囲の指定 先週作成したネタ別売上報告書には 商品ID 商品名 単価 数量 金額などのデータが記録さ れています これらのデータを利用して 目的毎 に

セル G5 に 大手町店 の合計を求めましょう 暮らしのパソコンいろは 1 セル G5 をクリックします 2 ホーム タブをクリックします 3 編集 グループの ( 合計 ) をクリックします セル G5 と数式バーに =SUM(D5:F5) と表示され セル範囲 D5:F5 が点滅する線で囲まれま

エクセルの基礎を学びながら、金額を入力すると自動的に計算され、1年分の集計も表示される「おこづかい帳」を作りしょう

6 シート見出しブックに入っている各シート名の名前が表示されます シートとは 表を作るための作業エリア 単にシートという場合はワークシートのことを指します シート上のセルにデータを入力しながら表を作っていきます シートには他にグラフシートもあります 7 数式バー現在操作の対象となっているセル内のデー

2 / 14 第 7 講データ処理 ブック ( ファイル ) を開く第 6 講で保存したブック internet.xlsx を開きましょう 1. [Office ボタン ] から [ 開く ] をクリックします 2. [ ファイルの場所 ] がデータを保存している場所になっていることを確

初級エクセル

練習問題 1-1 1タイトルバー 2クイックアクセスツールバー 3リボン 4タブ 5 名前ボックス 6 数式バー 7 列番号 8 行番号 9セル ( アクティブセル ) 10マウスポインター 11シート見出し 12ステータスバー 練習問題 1-2 [1] セルの範囲選択始点から終点のセルをドラッグ

2. 基本操作 DATE: H27/ 9/11 エクセルで作成したファイルのことを ブック といいます ブックには データを記述できる ワークシート が用意されています ワークシートは行と列で構成されており セル と呼ばれるマス目には 文字列や数値 計算式などのデータが入ります セルにデータを入力し

ワープロソフトウェア

Microsoft Word - Excel2013Step2関数入門編.doc

Microsoft Word - Excel2010Step2_100831an.doc

7. ヘルプの使い方 (190 ページ ) Excel は色々な使い方ができますが 詳しい使い方などについては画面上の ヘルプ をクリックして 表示される項目を適当に選択すると 詳しい使い方が表示されます 目次 質問 キーワード を選択して 知りたいことを表示させます 一般的に勉強したい時は 目次


Microsoft Word - Excel2013Step2.doc

(Microsoft Word - Excel\211\236\227p6\217\315.docx)

目次 第 1 章はじめに 取扱いについて 記載内容について... 6 第 2 章基本操作 Excel Online を開く ファイル ( ブック ) を作成する ファイル ( ブック ) を開く..

MS-EXCEL 講習会テキスト

2 / 16 ページ 第 7 講データ処理 ブック ( ファイル ) を開く第 6 講で保存したブック internet.xlsx を開きましょう 1. [Office ボタン ] から [ 開く ] をクリックします 2. [ ファイルの場所 ] がデータを保存している場所になっている

情報処理演習

スプレッドシートについて

Excel2013 シート・ブック間の編集と集計

スライド 1

旅のしおり

Microsoft Word - no07-08

4. 行や列でなくセルをコピーや切り取った場合には ダイアログボックスが表示されて 挿入した後にセルが移動する方向を選択できます 行や列を選択して シフトキーを押しながら境界線をドラッグすると 行や列を移動することもできます 4. 形式を選択して貼り付け (310 ページ ) 行や列 セルをコピーす

Microsoft PowerPoint ppt

Microsoft Word - Excel2016Vol.3.doc

(7) 表示されている [ オートフィルオプション ] をクリックして [ 書式なしコピ ー ] をクリックします (8)[ 評価 1] の結果が表示されます [ 評価 2] の列には [ 売上数量 ] が 1500 以上であれば 1000 以上であれば そ うでなければ と表示されるようにしてくだ

(Microsoft Word - Word\216\300\217K\212\356\221b1.doc)

A. 表の作成 はじめに 講座テキストページに保存されている表 1 の元データをエクセル 2010 にコピーします (No1) 講座テキスト (Web ページ ) に示した表 1 過去 12 年間の為替と外貨準備の推移 のデータ表を選択する この表 1 を選択した状態で WEB ページの 編集 コピ


Word2007 Windows7 1 パンジーを描こう 暮らしのパソコンいろは 早稲田公民館 ICT サポートボランティア

問題 1 次の文章は Excel の作業環境について述べたものである 下線部の記述の正誤を判断し 解答群 { } の記号で答えよ ただし 下線部以外の記述に誤りはないものとする 設問 1. 数値データが入力されている複数のセルを選択すると 選択した範囲のデータの個数や合計が ステータスバー上に表示さ

MS*EXCEL 講習会テキスト

-24- Word 2016 操作手順 第 5 章ワープロ A 24 ページを このページに差し替えてください ( 6 透かしの設定 を変更 ) 1 頁 3. タブ 6 字 とリーダー ( 任意 ) の設定 ( ウ )~( オ ) は 図 2 を参考に正しいものを記述してください ( 図 2) タブ

Excel 活用編 Excel を使って おみくじ と 今日の運勢 を表示させましょう I. おみくじの作成 Excel の関数を使って 本日の吉凶を表示させましょう 1. Excel の起動 Excel を起動します 1 入力を省略するために 作成途中の Book を準備しています ドキュメントか

Microsoft Word - Word1.doc

暮らしのパソコンいろは早稲田公民館 ICT サポートボランティア


10. セル範囲に名前を定義します シート : 利用者リスト 1. セル A2:A5 を選択する 2. 名前ボックスに 利用者と入力 3. 続いて B2~B5 を選択 名前ボックスに続柄と入力 名前ボックスを記入するため 余分に選択するとどこまでしたか忘れますので最後のセルに下線を引いておくと解りや


Microsoft Word - Excel2.doc

立ち読みページ

Microsoft Word IL3_1.doc

CUC情報基礎

初めてのプログラミング

Excel講習会マニュアル

桐入門 立ち読み

練習問題 - タイトルバー クイックアクセスツールバー リボン タブ 5 名前ボックス 6 数式バー 7 列番号 8 行番号 9セル ( アクティブセル ) 0マウスポインター シート見出し ステータスバー 練習問題 - セルの範囲選択始点から終点のセルをドラッグ 列の選択列番号をクリック 複数行の

第 12 講データ管理 1 2 / 14 ページ 12-1 データベースソフトの概要 データベースとは集められた様々なデータをテーマや目的に沿って分類 整理したものです データベースソフトでは データベースを作成し その管理を行います 何種類ものファイルや帳簿で管理していたデータをコンピュータ上で互

2 / 25 複数ソフトの組み合わせ テキストファイルを Excel で開く テキスト形式 (.txt) で保存したファイルを Excel で利用しましょう 第 14 講で保存した west.txt を Excel で開きます 1. Excel を起動します 2. [Office ボタ

Microsoft PowerPoint - kakeibo-shiryo1.pptx

Microsoft Word - Excel2016Vol.2.doc

_責)Wordトレ1_斉木

問題 2 < 支社別下半期実績表 > を完成させましょう 1.[B12]~[D12] セルを結合して中央揃えに設定しましょう (1)[B12]~[D12] セルを選択します (2)[ ホーム ] タブの [ 配置 ] グループにある [ セルを結合して中央揃え ] ボタンを選択します (3)3 つの

はじめに:ロシア政治を考える視点

1. Excel の起動 空白のブックを開く 2. 家族リストの作成 1 項目名を入力セル A1 : 氏名 B1 : 続柄 2 シート見出しのシート名 Sheet1 を 家族リスト に変更 3 項目名に太字 セルの塗りつぶし色 中央揃えを設定 4 セル A2 から順に項目に対応するデータを入力 5

パソコンで楽チン、電力管理3169編

1セル範囲 A13:E196 を選択し メニューの データ - 並べ替え をクリック 並べ替え ダイアログボックスで 最優先されるキー から 年代 を選択し OK をクリック ( セル範囲 A13:E196 のデータが 年代 で並び替えられたことを確認する ) 2セル範囲 A13:E196 を選択し

文京女子大学外国語学部

Microsoft Word A10

Microsoft Word Stepkan.doc

Microsoft Excel -成績処理に役立つExcelの基礎知識と関数-

Microsoft Word - es-0001.doc

<4D F736F F D C DEC82CC8AEE91628F8994C52E646F6378>

2016 年度情報リテラシー 画面表示項目の説明 Excel を起動した直後の画面は 図のようになっている 特徴的な箇所のみ 簡単に解説しておく 1 名前ボックス : アクティブセル ( カーソルがあるセル ) の情報が表示される 2 数式バー : アクティブセルに入力されている数式が表示される 3

Microsoft Word - 平成サロン09年2月21日一筆箋作成.doc

Excel2013 マクロ

第 12 講プレゼンテーション 2 / 13 ページ 12-1 オブジェクトの挿入 ( 続き ) 第 11 講課題で作成した プレゼンテーション学習.pptx を開きましょう グラフの挿入 新しいスライド 5 にグラフを作成しましょう 1. 5 枚目に新しいスライドを挿入します レイアウトは タイト

2002年度情報リテラシーⅢ

情報処理実習(芸術1)

Excel2013 ピボットテーブルを使った分析

Excel2013 データベース1(テーブル機能と並べ替え)

vi 目次 画像のサイズ設定 画像の効果 画面の取り込みとトリミング Office の共通基本操作 図形 図形の挿入と削除 図形の編集 図形の背景色の透過 Office

Lesson1 表作成の基本操作 Excelは表計算を行うためのアプリケーションです この計算機能を使用するためには セルと呼ばれるマス目にデータや数式を入力して 表を作成する必要があります 作成した表は 文字のフォント フォントサイズ 罫線 セルの背景色などの書式を設定して 表の体裁を整えることも

目 次 1. Excel の起動 文字入力 書式設定 枠線の表示 スピンボタン作成 ( 年 ) スピンボタン作成 ( 月 ) 年 と 月 の表示 祝日予定の表示 関数の挿入

コンピュータリテラシ

Transcription:

第 1 回 Excel の基本操作 1.1 Excel とは? Excel 表計算ソフトウェアと呼ばれるものの一つ データの集計や色々な計算を容易に行うために用いられる 給与の計算 財務計算 経済データの統計処理など Excel の機能 グラフ機能 作成した表をもとに 様々なグラフを簡単に作成できる グラフの種類 ( 棒 折れ線 円 ) 大きさ 色 模様などの設定 変更も可能 データベース機能 作成した表のデータを指定した条件にしたがって並べ替えたり 条件に合うデータだけを検索 抽出することができる 分析 / シミュレーション機能 入力したデータや計算結果のデータ群に対して統計分析 を行うことができる データの平均や標準偏差 ( 散らばりの程度 ) の計算 回帰分析など マクロ機能 様々な計算 編集処理手順を ひとつの手続きとして記録 登録 ( マクロ ) させておくことができる 1.2 Excel の起動と終了 Excel の起動 Windows のメイン画面の起動後 左下にあるスタートボタンをクリックし プログラ ムから Office の Excel を起動させる Excel の終了 Excel ウィンドウのタイトルバーの右上の ボタンを左クリックする または ワークシートの画面左上の Office ボタンにマウスポインタを移動し 左クリックする ( するとプルダウンメニューが表示される ) メニューの中にある [ 閉じる (C)] にマウスポインタを重ねて左クリックする Excel が終了し Windows の元の画面に戻る 1

1.3 画面構成 図 1.1 Excel 画面の構成 ( 出所 ) 浅利一郎他 (2008) はじめよう経済学のための情報処理第 3 版 日本評論社, p.3 ( 出所 ) 浅利一郎他 (2008) はじめよう経済学のための情報処理第 3 版 日本評論社, p.4 Excel のウィンドウ構成 リボンとタブ Excel の各種機能を実行するボタンが並んでいる部分をリボンと呼ぶ リボンは [ ホーム ] [ 挿入 ] [ ページレイアウト ] などのタブをクリックして切り替えることができる 各リボンの中には様々な機能のボタンが配置されているが その機能ごとのかたまりはグループと呼ばれる 2

1 名前ボックス 現在 編集対象となっているセルの行番号 列番号を表示する 2 数式バー シート上のセルにデータを入力する際に 実際の編集作業を行う場所 文字列 数値 数式などを入力できる 3 ワークブックウィンドウ データや図表を表示する場所 * 集計用紙のように 縦と横の薄い枠線によって仕切られたシートをワークシートと呼ぶ たくさんのマス目の一つ一つはセルと呼ばれる * 太い枠線で囲まれているセルは データの入力や編集対象となっていることを示しており アクティブセル と呼ばれる 4 行番号と列番号 一つ一つのセルは行番号と列番号によってその位置が示される 5 Office ボタン画面の最も左上の部分にあるロゴの入った丸いボタン Excel2003 までのメニューバーの [ ファイル ] メニューにあたる働きをする クリックすると 新規作成 開く 保存 印刷 などの基本的な機能を指示できる ( メニューの右側には 最近使用したドキュメントが表示される ) 6 シート見出しブックウィンドウは 実はシートが複数重なった状態になっている その各シートの名前が記されているのがシート見出しである ( 特に名前を指定しなければ Sheet1 Sheet2 Sheet3 と順番に名前がつけられている 名前が表示されているタブを左クリックすることでシートをめくれる ) 7 スクロールバー スクロールバーの中にあるスクロールボックスを動かすことで 画面に表示する部分 を上下 左右に移動することができる 3

1.4 データの入力と保存 データの入力 例題を通じて実際にデータを入力してみよう 例題 1.1 コンビニエンスストア大手各社の経営指標 (1) 表 1.1 のようなデータが用意されている これをワークシート上に入力せよ 表 1.1 大手コンビニエンスストアの店舗数と売上高 (2002) 会社名 店舗数 売上高 ( 百万円 ) セブン イレブン 9,743 2,213,298 ローソン 7,625 1,291,030 ファミリーマート 6,013 1,006,894 コンビニ総計 40,644 7,155,196 ( 出所 ) 浅利他 (2004) はじめよう経済学のための情報処理改訂版 日本評論社 データの保存 とりあえず 表 1.1 の内容を打ち込んだエクセルファイルをパソコンに保存しておく 図 1.2 保存のダイアログボックスの画面 ( 出所 ) 浅利一郎他 (2008) はじめよう経済学のための情報処理第 3 版 日本評論社, p.9 手順 1 Office ボタンのメニューにある [ 名前をつけて保存 (A)] を選択する ( すると 上の図のような [ ドキュメントのコピーを保存 ] のダイアログボックスが開く ) 手順 2 ここで Excel2013 の通常のファイルとして保存するのであれば [Excel ブック (X)] を選んでクリックする ただし そのファイルを過去のソフトウェアである Excel97, Excel2003 でも開く可能性がある場合は 互換性をとるために 4

[Excel97-2003 ブック (9)] を選択する 手順 3 保存先の場所 ( フォルダ ) を選択し ファイル名 (N) のボックスに保存するファイルの名前を入力する ( ファイル名は 情報処理 I_ 自分の名前 Lesson1 などとする ) * 正しく保存しているかを確かめるため 作業中の Excel 画面を 最小化 させて ファイルが 指定したフォルダの中にちゃんと保存されているかを見ておく * 保存が完了したら いったん作業を終了 ( 右端の ボタンを選択 ) し その後 たった今保存したファイルを再び読み込んでみる 保存したファイルの読み込み手順 1 Excel を起動する 手順 2 Office ボタンの中から [ 開く (O)] を左クリックし ファイルを開くダイアログボックスを開く 手順 3 自分のファイルを保存したフォルダを選択し ダブルクリックする 手順 4 表示されているファイルの一覧表から開きたいファイルにマウスポインタを移動し ダブルクリックする 1.5 計算とグラフの作成セルを対象とした計算式の入力 ここでは 例として コンビニ各社ごとの一店舗あたりの平均売上高を算出することを考える ( 例題 1-1 で作成したデータを利用する ) 計算式の入力手順 1 セル E2 に 一店舗あたり売上高 と入力する 手順 2 セル E3 にセブン イレブンの一店舗あたりの平均売上高を計算する式 =D3/C3 を入力する * 一般に Excel では 四則演算記号のうち + - はそのままキー入力すればよく は * は / で入力する 計算式のコピー E4, E5 のセルにも同様に計算式を定義する必要があるが Excel では 一つ一つこの部分に =D4/C4 =D5/C5 のように入力しなおす必要はない あるセルに用いた計算式を複写して他のセルにも使うことができる! これは Excel の代表的な機能の一つ!! 5

手順 1 セル E3 にマウスポインタを移動し 左クリックしてアクティブセルにする 手順 2 マウスのポインタをアクティブセルの黒枠線の右下にあわせるとポインタの形状がフィルハンドルと呼ばれる黒い十字 (+) になる ( 授業中の画面を参照 ) 手順 3 フィルハンドルの状態で E4, E5, E6 のセルにドラッグする * 正しくコピーが行われていれば セル E4 には =D4/C4 が セル E5 には =D5/C5 が セル E6 には =D6/C6 が それぞれ入っているはずである 確認せよ * セルを対象にした計算式や関数は コピー先のセルの場所に合わせて 相対的に調整されて複写される コピーした際に そのセルの場所に応じて相対的に変化する式を 相対参照 と呼ぶ 絶対参照と複合参照 コンビニ大手 3 社の店舗数 売上高がコンビニ業界全体でどのくらいのシェア ( 市場占有率を占めているかを計算する 手順 1 セル F2 に 構成比 ( 店舗数 ) セル G2 に 構成比 ( 売上高 ) と入力する 手順 2 セル F3 には セブン イレブンの店舗数がコンビニ全体の店舗数に占める割合を計算する式 =C3/C$6 と入力する 手順 3 前回と同様 フィルハンドル (+) を F4, F5, F6 のセルにドラッグする * $ をつけたあとの行番号や列番号は コピーしても元の番号が固定される これを 絶対参照 と呼ぶ 表の修飾 + 表内の数値の変更 行幅や列幅の変更 桁数の多い数字に 3 桁ごとにカンマを挿入 パーセント形 式での表示 罫線をつける などなどの作業を行う グラフの作成 データや統計の意味 性格を踏まえて ふさわしい種類のグラフを作ることが重要 例えば 例題 1-1 の場合 3 社の店舗数や売上高を比較するのであれば棒グラフを用い 構成比を比較するのであれば円グラフや積み重ね棒グラフを利用するとわかりやすい 例題 1.1 の続き (2) 表 1.1 のデータに基づき 各会社の 1 店舗当り売上高 のグラフを作成せよ 棒グラフの作成手順 1 グラフ作成の対象となるデータの範囲セル E2:E6 をドラッグして反転表示にする ( グラフにする数値データはセル E3:E6 にあるが グラフの範囲指定では数値データだけでなく項目名の範囲も指定する ) 手順 2 リボンのタブの [ 挿入 ] をクリックする そうすると テーブル 図 グラフなどのグループが表示される ( 図 1.3 グラフボタンを参照 ) 6

図 1.3 グラフボタン ( 出所 ) 浅利一郎他 (2008) はじめよう経済学のための情報処理第 3 版 日本評論社, p.21 手順 3 グラフグループから作りたいグラフを選択し ボタンをクリックする すると プルダウンメニューが表示され より詳細なグラフが選択できる ここでは [ 縦棒 ] の [2-D] 集合縦棒を選択する 図 1.4 縦棒グラフの選択 ( 出所 ) 浅利一郎他 (2008) はじめよう経済学のための情報処理第 3 版 日本評論社, p.21 手順 4 ボタンをクリックするとグラフが表示される ただし このままだと会社名が数字 表示になっているため グラフを修正する必要があることを確認する 手順 5 グラフツールの [ デザイン ] のグループから [ データの選択 ] をクリックし [ データソースの選択 ] ダイアログボックスを開く ( 授業を参照 ) 手順 6 [ 横 ( 項目 ) 軸ラベル (C)] の編集 (T) ボタンを押し 会社名が入っているセル B3 から B6 をドラッグして指定し OK ボタンを押す * これで一応グラフは完成したが たいていの場合 そのまま使えず見づらいものが多い そのため 必要に応じてグラフを編集すること ( 編集の仕方は授業を参照 ) 7

* なお 印刷の前には Office ボタンの [ 印刷 (P)] の中にある印刷プレビューボタン ( 虫眼鏡 のボタン ) で 印刷される内容のイメージをチェックすることがポイントである グラフの編集 グラフの様々な部分をクリックして選択することで編集が可能になる ( グラフ全体を選択した場合 グラフのシートが薄青色の二重線に囲まれ 編集できる状態になる ) グラフツールの [ デザイン ] のグループから [ グラフのレイアウト ] [ グラフのスタイル ] などを用いてグラフを好みのスタイルに修正する 例題 1.2 下記の表は 1971~2000 年の東京における月平均気温 ( ) と降水量 (mm) のデー タである 下記の表のデータに関して 例題 1.1 と同様にわかりやすいグラフを作成せよ 表 1.2 東京における年平均気温と年平均降水量の 2 軸グラフの作成 ( 出所 ) 浅利一郎他 (2008) はじめよう経済学のための情報処理第 3 版 日本評論社, p.32 手順 1 例題 1-1 と同様にデータを選択する まずは縦棒グラフの作成を考える 手順 2 気温を第 2 軸とするため 右に軸を追加することを考える グラフ上の気温の棒をクリックして編集対象として指定する 次に マウスの右ボタンをクリックし [ データ系列の書式設定ダイアログボックス ] を開き 使用する軸の第 2 軸を選択する 手順 3 気温を折れ線グラフに変更する 軸を追加してもそのままだと降水量の縦棒と重なったままになるので [ 系列グラフの種類の変更 ] を開き 折れ線を選択する 図 1.5 気温を折れ線に変更した 2 軸のグラフ ( 出所 ) 浅利一郎他 (2008) はじめよう経済学のための情報処理第 3 版 日本評論社, p.33 8