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一般市民の医薬品および医療に関する意識調査 概要 平成 18 年 1 月 くすりの適正使用協議会

目次 I. 調査の概要 I-1. I-2. I-3. 調査の目的 調査設計 調査結果の集計 分析方法 I. 調査結果 I-1. I-2. I-3. 回答者の属性 概要 調査結果内容 1. くすりの説明と理解 2. くすりの情報収集 3. くすりの服用 4. くすりの副作用に関する意識 5. 医薬分業 6. 学校教育関連

I 調査の概要 I-1. 調査の目的 1) 1999 年の調査結果にみる医療 医薬品に関する一般市民の意識がどのように変わってきているかを把握する 2) 慢性疾患患者とその他の者との医療 医薬品に関する意識の違いを把握する 3) 上記結果を踏まえ 学校教育関連や新しい くすりのしおり など今後の協議会の活動の方向性を検討する基礎資料とする I-2. 調査設計 調査名 : 調査方法 : 調査対象 : 抽出条件 : 薬に関するアンケート FAX による調査票の送付と回収 2-69 歳の全国成人男女株式会社日本能率協会総合研究所が保有する FAX 調査パネルから対象者を抽出条件に基づき選定 調査期間 : 25 年 1 月 13 日 ( 木 )~18 日 ( 火 ) 配布数 回収率 : 調査実査機関 : 参考 :1999 年度実施調査 配布数 :2, 配布数 :2,12 回収数 :1,67 回収数 :1,745 回収率 :8.4% 回収率 :82.3% 株式会社日本能率協会総合研究所 企画協力 分析機関 : スナッジ ラボ株式会社 I-3. 調査結果の集計 分析方法 計 45 問 ( 内副問 16 問 ) の設問を以下の A~H の項目に分類して集計 分析を行った A. 健康に関する意識 B. 医師や病院に関する意識 C. くすりの説明と理解 D. くすりの情報収集 ( 入手 ) E. くすりの服用 F. くすりの副作用に関する意識 G. 医薬分業 H. 医薬品学校教育関連

I. 調査結果 I-1. 回答者の属性 属性実数 ( 人 ) 構成比 (%) 1. 性別 男性 755 47% 女性 852 53% 2. 年齢 2 代 279 17.4 3 代 321 2. 4 代 329 2.5 5 代 342 21.3 6 代 336 2.9 3. 職業 経営 管理職 74 4.6 専門 技術職 199 12.4 自営業 125 7.8 常勤の勤め人 329 2.5 パート アルバイト 262 16.3 専業主婦 439 27.3 学生 22 1.4 無職 124 7.7 その他 31 1.9 不明 2.1 4. 最終学歴 中学卒 67 4.2 高校卒 73 43.7 短大 高専 専門学校卒 39 24.3 大学 大学院卒 442 27.5 不明 5.3

属性実数 ( 人 ) 構成比 (%) 5. 現在の通院状況 慢性的な病気で通院中 475 29.6 カゼやケガなどの急性疾患で通院中 64 4. 現在通院はしていない 163 66.1 不明 5.3

I-2. 概要 1999 年の調査結果にみる医薬品および医療に関する一般市民の意識がその後どのように変ってきているかを また慢性疾患で通院中の患者 ( 以下 慢性疾患患者 という ) とそれ以外の者の意識の違いを検証するとともに 今後の協議会活動の方向性を検討する基礎資料を得ることを目的として 本調査を 25 年に実施した 前回の調査結果 ( 以下 前回 と略す ) に比較して 処方された薬 ( 以下 処方薬 という ) の名前や効能 副作用を 知っている~ 大体知っている とする医薬品情報に対する認知度 説明に対する理解度 充分説明を受けたと評価する割合は いずれも高くなっている 充分説明を受けた との評価は 調剤薬局において薬を受け取ったとする者に多かった 情報入手先の割合も薬剤師からが多くなってきており また 印刷物 お薬手帳の普及の増加もみられている 印刷物として望まれるものは 薬の写真の掲載 注意点のカラー印刷等視覚に訴えるものが多い 説明を受けた内容は 効き目 服用方法 が多く 薬の名前 と続き ついで 副作用 保管方法 飲み合わせ 副作用が出た時の対処方法 等であり 前回とほぼ同様であった 一方 処方薬について知りたいとする情報は 効き目 に加えて 副作用 が多いことが明らかになった つまり 一般市民は 副作用 に関連する情報を多く望んでいるにも拘わらず 実際の説明は充分でないことが示唆されるものであり この傾向は前回から変わっていなかった 医師に対して求める説明は 効き目 と 副作用 が多いが 薬剤師に対してはこれらに加えて 服用方法 飲み合わせ 等の処方薬の取扱いに関するものが多く 医師と薬剤師に求める情報の内容に相違があることが明らかになった 医薬分業の認知度は 前回と変わらなかった 処方薬の服用状況 処方薬が余った時の対処法については 前回と大きな差はみられな かった 副作用に関する意識については 前回と大きな変化はなかったが 処方薬に対して不 安を感じたことが一度もない が多少増加の傾向がみられ 副作用の経験者が減少して いる傾向がみられた 慢性疾患患者は その他の者と比較して 処方薬に対する不安感や副作用に対する懸念 また副作用の経験が高い傾向にあるものの ある程度は仕方ないとする容認派が多い傾向にあった 慢性疾患患者は その他の者に比較して 処方薬に関する名前や効能 副作用 医薬分業に対して高い認知度を持っていた

学校教育で医薬品の正しい使い方を取り上げることについて 必要だと考える一般市民 は 76% に達し 慢性疾患患者ではその意識が高かった なお 年令に応じ段階的に指 導することが必要とする人が過半数を超えていた 以上まとめると 処方薬に関する一般市民の認知度 説明への理解度は高まってきており これには印刷物を用いての説明 調剤薬局の役割等が関連していると考えられる しかしながら 副作用関連の情報について 多くの一般市民が望んでいるにも拘わらず 医療の現場では充分な説明がなされていないこと 一般市民は医師と薬剤師の役割に応じた情報提供を求めていることにも留意すべきである さらに 慢性疾患患者は医薬品 医療に対する意識が概して高い傾向にあること 更には 一般市民が学童時代からの薬教育のニーズを持っていることは 注目に値するといえよう

I-3. 調査結果内容 1. くすりの説明と理解 1) 処方された薬の認知処方された薬の名前を 知っている が 49% 知らない が 2% 聞いたが忘れた が 3% で 約半数が薬の名前を認知していた 99 年調査結果では 順に 4% 35% 25% であるので 薬の名前に対する認知水準が向上したといえる 慢性疾患で通院している者の認知は非常に高く 84% にのぼり それ以外の者は 34% に留まった 処方薬を受け取った場所 ( 施設 ) によって 薬の名前の認知に差異があるかを確認したところ 病院や医院内で薬を受け取った が 48% 病院 ( 医院 ) 外の調剤薬局で薬を受け取った のは 52% であった 調剤薬局で受け取った場合の方がやや認知度が高かった 薬の名前を 知っている 者の情報入手元は 印刷物をもらった が最も多く 63% 次いで 薬剤師から聞いた が 48% 医師から聞いた が 45% となっている 99 年調査結果では 医師から聞いた が 49% 次いで 印刷物でもらった が 4% 薬剤師から聞いた が 37% であったことと比較して情報の入手経路に変化が見られた 慢性疾患で通院している者は 医師から聞いた が 55% で それ以外の者の 36% と比較して高い傾向にあった 処方された薬の名前を知っていますか ( はひとつ ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 49 2 3 1 1999 年 4 35 25 知っている知らない聞いたが忘れた不明

処方された薬の名前の認知 Q7 処方された薬の認知 % 2% 4% 6% 8% 1% サンプル数 全体 49 2 3 167 慢性疾患で通院中 84 6 9 475 その他の人 34 26 39 1127 知っている知らない聞いたが忘れた 処方された薬の名前の認知 % 2% 4% 6% 8% 1% 薬をもらった先 サンプル数 全体 49 2 3 167 その病院や医院内で薬を受け取った 48 25 27 639 医師から処方箋をもらい 病院や医院外の調剤薬局で受け取った 52 16 32 949 覚えていない - 51 43 35 知っている知らない聞いたが忘れた

処方薬の名前の認知経路 n=788 % 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 医師から聞いた 薬剤師から聞いた 看護師から聞いた 包装シートに印刷されていた 印刷物をもらった 知人から聞いた 書籍やインターネットなどで自分で調べた その他 5 9 1 1 4 1 2 45 49 48 37 29 34 4 63 25 年 1999 年 2) 処方薬の効能や副作用の認知処方薬の効能や副作用について だいたい知っている が 55% と半数以上を占め 少し知っている が 27% 知らない が 17% となった 99 年度調査ではそれぞれ 41% 29% 29% であったことと比較して 効能や副作用に関する認知水準が向上しているといえる だいたい知っている について慢性疾患で通院している者は 79% それ以外の者が 45% であり大きな差異が見られた 処方薬を受け取った場所 ( 施設 ) によって 薬の効き目や副作用に関する認知に差異があるかをみたところ 病院や医院内で薬を受け取った 者で 54% 病院 ( 医院 ) 外の調剤薬局で薬を受け取った 者が 58% であった 調剤薬局で受け取った場合にやや認知度が高かったが 大きな差異は見られなかった

その時に処方された薬は どのような効果 ( 効き目 ) や副作用があるかご存知ですか ( はひとつ ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 55 27 17 1 1999 年 41 29 29 2 だいたい知っている少し知っている知らない不明 処方薬の効果や副作用の認知 Q8 処方薬の効能や副作用の認知 % 2% 4% 6% 8% 1% サンプル数 全体 55 27 17 167 慢性疾患で通院中 79 17 4 475 その他の者その他の人 45 31 23 1127 だいたい知っている少し知っている知らない

処方薬の効果や副作用の認知 % 2% 4% 6% 8% 1% 薬をもらった先 サンプル数 全体 55 27 17 167 その病院や医院内で薬を受け取った 54 28 19 639 医師から処方箋をもらい 病院や医院外の調剤薬局で受け取った 58 27 14 949 覚えていない 14 2 63 35 だいたい知っている少し知っている知らない 3) 処方薬についての説明の有無処方薬に関して 充分説明を受けた が 44% 少し説明を受けた が 49% 全く説明を受けていない が 6% となっており 93% の者が説明を受けている 99 年調査では順に 28% 59% 11% であったことから 充分説明を受けた 水準が大幅に向上したといえる なお 慢性疾患で通院している者は 53% それ以外の者は 41% であった 処方薬を受け取った場所 ( 施設 ) によって 説明の有無に差異があるかを確認したところ 病院や医院内で薬を受け取った 者で 充分説明を受けた と回答したのが 37% であるのに対し 病院 ( 医院 ) 外の調剤薬局で薬を受け取った 者は 51% であり 大きな差異がみられた 処方薬に関する説明は 薬剤師から 受けた者が 69% 医師から が 5% であった 99 年調査ではそれぞれ 57% 52% であり 薬剤師 による説明が向上していることがわかる 慢性疾患で通院している者は 医師から の説明が 69% であり 薬剤師から の 63% を上回っている それ以外の者は 薬剤師から の説明が 71% 医師から の説明が 41% であった ( 複数回答 )

あなたは その時に処方された薬の 薬の名前 効き目 飲み方 副作用 について 医師や薬剤師 看護師から説明 ( 印刷物も含む ) を受けましたか ( はひとつ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 44 49 6 1 1999 年 28 59 11 1 充分説明を受けた少し説明を受けた全く説明を受けていない不明 処方薬についての説明の有無 % 2% 4% 6% 8% 1% 薬をもらった先 サンプル数 全体 44 49 6 167 その病院や医院内で薬を受け取った 37 55 8.5 639 医師から処方箋をもらい 病院や医院外の調剤薬局で受け取った 51 45 3.6 949 覚えていない 17 57 22.9 35 充分説明を受けた少し説明を受けた全く説明を受けていない

それは 誰から説明を受けましたか ( はいくつでも ) n=152 % 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 医師から 5 52 薬剤師から 57 69 看護師から 1 14 その他 不明 3 1 25 年 1999 年 4) 処方薬についての説明内容説明の内容は 効き目 が 82% で最も多く 次いで 服用方法 が 79% であった 99 年調査では それぞれ順に 78% 82% であり ほぼ同水準であった なお 薬の名前 については 99 年調査の 46% に対し 今回は 62% と著しく増加している

では どんな説明 ( 印刷物も含む ) を受けましたか ( はいくつでも ) n=152 説明内容 % 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 薬の名前 メーカー名 効き目 副作用 服用方法 飲み合わせ 飲み忘れた時の対処方法 薬の保管方法 薬の副作用が出たときの対処方法 その他 8 4 9 1 4 3 13 1 8 7 1 27 27 46 25 年 1999 年 62 82 78 79 82 5) 処方薬についての説明方法説明の方法としては 印刷物を用いての説明があり 印刷物をもらった が 5% 口頭のみで説明 が 31% 印刷物を用いて説明 が 16% であった なお 慢性疾患で通院中の者は それぞれ 47% 32% 17% であり それ以外の者の 51% 3% 3% とあまり差異はみられなかった 説明を行った者によって説明方法に差異があるかを確認したところ 口頭のみでの説明 は 医師から が 37% 薬剤師から が 19% 看護師から が 5% であった 一方 印刷物を用いての説明があり 印刷物をもらった は 医師から が 47% 薬剤師から が 61% 看護師から が 34% であり 薬剤師からが多いことから 薬剤師が丁寧に説明していることが窺える

どのように説明を受けましたか ( はひとつ ) % 2% 4% 6% 8% 1% 処方薬につい て説明した人 全体 31 16 5 4 サンプル数 152 医師から 37 14 47 2 744 薬剤師から 19 18 61 2 134 看護師から 5 13 34 3 151 その他 26 6 37 31 51 口頭のみでの説明印刷物を用いての説明があり 印刷物をもらった 印刷物を用いての説明口頭での説明がなく 印刷物を渡されただけ 6) 処方薬の説明と理解説明の理解度は よくわかった が 32% まあわかった が 64% であり 96% の者が説明を理解している 99 年調査では それぞれ 23% 61% で合計 84% であったので 理解している者が増加する傾向にあった なお 慢性疾患で通院している者は 39% 57% それ以外の者は 28% 66% であり 理解の程度に差はなかった 説明を行った者によって説明の理解度に差異があるかを確認したところ 説明が よくわかった は 医師から が 39% 薬剤師から が 33% 看護師から が 31% で 医師から の説明に対する理解度がやや高かった

その説明を受けて どの程度 説明の内容がわかりましたか ( はひとつ ) n=152 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 32 64 41 1999 年 23 61 8 1 8 よくわかったまあわかったあまりわからなかったわからなかった不明 処方薬についての説明の理解度 SQ9-4 処方薬についての説明の理解度 % 2% 4% 6% 8% 1% サンプル数 全体 32 64 41 152 慢性疾患で通院中 39 57 3 454 その他の者その他の人 28 66 41 143 よくわかったまあわかったあまりわからなかったわからなかった

説明の理解度 % 2% 4% 6% 8% 1% 処方薬について サンプル数 説明した人 全体 32 64 41 152 医師から 39 57 31 744 薬剤師から 33 63 31 134 看護師から 31 59 9 1 151 その他 2 75 6 51 よくわかったまあわかったあまりわからなかったわからなかった 2. くすりの情報収集 1) 薬の説明を聞きたい者説明について 医師から 聞きたいは 69% 薬剤師から 聞きたいが 24% であり 99 年調査結果の 71% 26% とほぼ同じ傾向であった なお 慢性疾患で通院している者は 医師から 聞きたいが 79% と 全体より高く それ以外の者は 65% と全体よりもやや下回った 説明は本来誰がすべきかの問いに対しては 医師から が 81% 薬剤師から が 17% であり 圧倒的に 医師 の役割であるとしている なお 慢性疾患で通院している者の 85% それ以外の者の 78% が 医師 が薬の説明をすべきとしている

あなたは 医師が処方した薬の 説明 を誰から聞きたいと思いますか 最もあては まるものひとつに をつけて下さい ( はひとつ ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 69 24 1 5 1999 年 71 26 2 1 医師から薬剤師から看護師からその他特にいない不明 Q-11 薬の説明を聞きたい人 % 2% 4% 6% 8% 1% サンプル数 全体 69 24.9 15 167 慢性疾患で通院中 79 18 3 475 その他の者その他の人 65 27 1.3 16 1127 医師から薬剤師から看護師からその他特にいない

薬の説明をするべき人 では あなたは 医師が処方した薬の 説明 は 本来 誰がするべきだと思いますか 最もあてはまるものひとつに をつけて下さい ( はひとつ ) n=167 薬剤師 17% 看護婦.3% その他.4% 特にいない 2% 医師 81% 2) 薬をもらう時に知りたい情報 ( 複数回答 ) 薬をもらう時に知りたい情報として 効き目 が 84% と最も高く 次いで 副作用 が 7% であった 99 年調査ではそれぞれ 81% 72% であるのでほぼ同じ傾向であった 薬をもらう時に知りたいとする情報は 効き目 と 副作用 が多いが 前項 1.-4) 実際に受けた説明内容 ( どんな説明を受けましたか ) では 副作用 に関連する情報は低い これらの結果は 副作用 に関連する情報は多く望まれているにも拘らず 実際には十分でないことを示唆している なお 医師から処方薬について知りたい情報としては 効き目 が 85% で最も多く 次いで 副作用 が 72% と他を圧倒していた ( 複数回答 ) また 薬剤師から処方薬について知りたい情報としては 効き目 が 6% で最も多く 次いで 副作用 が 56% 服用方法 が 46% であった ( 複数回答 ) 効き目 副作用 については 医師と薬剤師に共通して 知りたい情報の上位にあるが 薬剤師については 他の情報 例えば 服用方法 飲み合わせ 飲み忘れたときの対処法 薬の保管方法 という薬の取り扱いに関する情報を求める割合が高かった このことから 薬剤師の役割について一般市民がそれなりに理解していることが明らかになった

あなたは 医師が処方した薬をもらう時 どんな情報を知りたいですか 3 つまで選んで番号をご記入下さい n=167 薬をもらうときに知りたい情報 % 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 薬の名前 メーカーの名前 効き目 副作用 服用方法 飲み合わせ 飲み忘れた時の対処方法 薬の保管方法 薬の副作用が出た時の対処方法 その他 3 3 5 6 2 3 1 3 2 22 25 27 36 36 44 25 年 1999 年 7 72 84 81 説明を受けた内容と薬をもらう時に知りたい情報の対比 説明を受けた内容と薬をもらう時に知りたい情報の対比 % 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 薬の名前 メーカーの名前 効き目 副作用 服用方法 飲み合わせ 飲み忘れた時の対処方法 薬の保管方法 薬の副作用が出た時の対処方法 その他 8 3 9 4 5 2 8 1 1 13 2 25 27 36 36 説明内容 62 薬をもらうときに知りたい情報 7 79 82 84

薬をもらう時に医師または薬剤師から知りたい情報 薬をもらう時に医師または薬剤師から知りたい情報 n=167 % 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 薬の名前 メーカーの名前 効き目 副作用 服用方法 飲み合わせ 飲み忘れた時の対処方法 薬の保管方法 薬の副作用が出た時の対処方法 その他 3 3 2 1.2 6 15 16 26 28 25 21 3 3 24 46 56 6 72 85 医師から知りたい情報 薬剤師から知りたい情報

3) お薬手帳をもらった経験お薬手帳を もらったことがある が 57% もらったことはない が 43% となっており 99 年調査の もらったことがある がわずか 5% と比較して お薬手帳が大幅に普及したことが明らかになった なお 慢性疾患で通院している者は 62% それ以外の者は 55% であった あなたは 病院 医院や調剤薬局で お薬手帳 をもらったことがありますか ( はひとつ ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 57 43 1999 年 5 95 もらったことがあるもらったことはない不明

4) 薬の説明書 ( 印刷物 ) をもらった経験薬の説明書 ( 印刷物 ) を いつももらっている が 66% 時々もらっている が 21% 初めて処方された薬の時だけもらっている が 7% で 計 94% が説明書 ( 印刷物 ) をもらっている 99 年調査では それぞれ順に 26% 33% 12% の計 71% であったことから 説明書 ( 印刷物 ) をもらった経験がある者が大幅に増えている 特に いつももらっている の増加が著しい なお 慢性疾患で通院している者とそれ以外の者とではそれぞれ 68% 66% と特に差異は見られていない あなたは 病院 医院や調剤薬局で 薬の説明が書かれた紙 ( 印刷物 ) をもらったこ とがありますか ( はひとつ ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 66 21 7 6 1999 年 26 33 12 3 いつももらっている 時々もらっている 初めて処方された薬の 時だけもらっている 一度ももらったことはない 不明 5) 薬の説明書をもらいたい意向 薬の説明書 ( 印刷物 ) を もらいたい は 91% 特に必要ない は 9% で 99 年調査の もらいたい 88% よりも若干増加しているがあまり変化は見られなかった 薬の説明書 ( 印刷物 ) として希望する形態には 実際の薬の写真が載っているもの が 78% と最も高く 次いで 注意点がわかりやすくカラーで印刷されているもの が 69% 絵文字 ( ピトグラム ) のような注意点がわかりやすくマークがついている が 32% であったことから 視覚に訴える説明書 ( 印刷物 ) が望まれていると考えられる ( 複数回答 )

あなたは 薬の説明が書かれた紙 ( 印刷物 ) として どのようなものがあるとよいと思いますか ( はいくつでも) n=167 (%) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 絵文字のような注意点がわかりやすいマークがついているもの 32 注意点がわかりやすくカラーで印刷されているもの 69 実際の薬の写真が載っているもの 78 印刷物に薬剤師が手書きで注意点を書き込んだもの 2 その他 2

3. くすりの服用 1) 処方薬の服用状況処方薬の服用について きちんと指示通りに飲む が 38% だいたい指示通りに飲む が 57% である 99 年調査では それぞれ順に 34% 57% 合計 91% であるので 若干は増加しているがほぼ同水準と考えられる なお きちんと指示通りに飲む に関して 慢性疾患で通院している者が 42% それ以外の者で 36% であり 大きな差異は見られなかった 2) 処方薬が余った時の対処法処方薬が余った時の対処法としては 保存して時間がたてば捨てる が 51% すぐに捨てる が 11% であり 62% が余った薬を捨てている 一方 保存しておいて同じ症状の時に使う は 36% であった 99 年調査では 保存して時間がたてば捨てる が 61% 保存しておいて同じ症状の時に使う が 38% であることから 同様の傾向であった なお 慢性疾患で通院している者では 保存しておいて同じ症状の時に使う が 4% それ以外の者では 35% であり あまり大きな差異は見られなかった あなたは 普段 医師が処方した薬が手元に余った場合 どうしていますか 最もあてはまるものひとつに をつけて下さい ( はひとつ ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 11 51 36 2 1999 年 61 38 1 すぐに捨てる保存して時間がたてば捨てる保存しておいて同じ症状の時に使う 同じ症状の人に分けてあげる病院 医院や薬局に返すその他 不明

4. くすりの副作用に関する意識 1) 処方薬に対する不安感医師が処方した薬について不安に思ったことが よくある は 5% 時々ある が 54% 一度もない が 41% であった 99 年調査では それぞれ順に 7% 58% 34% であり あまり大きな変化は見られていない しかし 不安を感じたことが 一度もない が今回の調査では多少増加傾向にあった なお 慢性疾患で通院している者では 時々ある が 58% 一度もない が 37% であり それ以外の者での 53% 43% と比較して 不安感が多少強い傾向にあった あなたは 医師が処方した薬について 不安に思ったことはありますか ( はひとつ ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 5 54 41 1999 年 7 58 34 よくある時々ある一度もない不明

Q2 処方薬に対する不安感 % 2% 4% 6% 8% 1% サンプル数 全体 5 54 41 167 慢性疾患で通院中 5 58 37 475 その他の者 5 53 43 1127 よくある時々ある一度もない 2) 副作用に対する懸念薬の副作用について 非常に気にしている が 12% まあ気にしている が 38% であり 5% が副作用を気にしている 99 年調査では それぞれ 13% 4% で合計 53% であり ほぼ同じ傾向にあった 慢性疾患で通院している者で副作用を気にしているは 61% それ以外の者での 47% に対しより高い傾向にあった あなたは 医師が処方した薬を飲むとき 副作用をどの程度気にしていますか ( はひとつ ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 12 38 19 28 3 1999 年 13 4 15 29 3 非常に気にしているまあ気にしているどちらともいえないあまり気にしていない全く気にしていない不明

Q-21 副作用に対する懸念副作用に対する概念 % 2% 4% 6% 8% 1% サンプル数 全体 12 38 19 28 3 167 慢性疾患で通院中 16 45 15 22 2 475 その他の者その他の人 11 36 2 31 3 1127 非常に気にしている まあ気にしている どちらともいえない あまり気にしていない 全く気にしていない

3) 副作用経験の有無過去に処方薬の副作用を経験したことが ある は 3% ない が 7% であった 99 年調査ではそれぞれ 39% 61% であり 副作用経験者が減少傾向にある 慢性疾患で通院している者で副作用の経験があるは 43% それ以外の者の 24% と大きな差異が見られた なお 副作用が出た時の対処法としては 医師に相談した が 74% で最も多く 次いで 薬を飲むのをやめた が 4% であった 慢性疾患で通院した者では 医師に相談した が 86% で それ以外の者の 65% を大きく上回った あなたは 過去に 医師が処方した薬の副作用と思われる経験をしたことがありますか ( はひとつ ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 3 7 1999 年 39 61 あるない不明

あなたは 医師が処方した薬の副作用が出たと思われた時に どのようにしましたか ( はいくつでも ) n=475 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 医師に相談した 74 薬剤師に相談した 13 看護師に相談した 6 家族や友人 知人に相談した 16 厚生労働省や保健所などに問い合わせた 製薬企業に問い合わせた 1 本 雑誌で調べた インターネットで調べた 7 8 薬を飲むのをやめた 4 その他 2 特に何もしなかった 6

4) 薬の副作用についての考え ( 複数回答 ) 薬の副作用について 人によって またその人の病気の状況によって副作用が出たり出なかったりすると思う が 82% と最も多く 次いで たくさんの種類や量の薬を飲むと 副作用は出ると思う が 38% であった 99 年調査ではそれぞれ 75% 48% となっており あまり大きな変化は見られなかった なお 慢性疾患で通院している者では 病気を治すためなら 多少の副作用は仕方ないと思う 等 副作用に対する容認度が高い傾向にあり 副作用をベネフィットとの対比で認知している傾向があるように思える あなたは 医師が処方した薬の副作用について どうお考えですか あなたのお考えにあてはまるものすべてに をつけて下さい ( はいくつでも) n=167 % 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 指示通りに服用すれば副作用はないと思う 副作用が出るのは特異体質の人の場合だけだと思う 人によってまた病気の状況によって副作用は出ると思う たくさんの種類や量の薬を飲むと副作用は出ると思う 薬はその病気にだけ作用する訳ではないので仕方ない 重い病気に使う薬の場合は仕方がないと思う 病気を治すためなら多少の副作用は仕方がないと思う 副作用はあってはならないと思う その他 よくわからない 不明 1 1 14 15 1 9 29 28 23 25 22 22 24 3 38 48 75 82 25 年 1999 年

% 指示通りに服用すれば副作用はないと思う副作用が出るのは特異体質の人の場合だけだと思う人によってまた病気の状況によって副作用は出ると思うたくさんの種類や量の薬を飲むと副作用は出ると思う薬はその病気にだけ作用する訳ではないので仕方ない重い病気に使う薬の場合は仕方ないと思う病気を治すためなら多少の副作用は仕方がないと思う副作用はあってはならないと思うその他よくわからないサンプル数全体 14 1 82 38 29 23 22 24 1 1 167 慢性疾患で通院中 14 7 83 43 36 25 31 23 1 1 475 その他の者 14 11 81 37 26 22 19 24 2 1 1127 5. 医薬分業 1) 医薬分業の推進に対する認知国が後押している医薬分業について 知っている が 6% 聞いたことはあるがよくわからない が 22% 全く知らない が 18% であった 99 年調査では それぞれ 59% 22% 19% であり ほぼ同じ水準に留った なお 慢性疾患で通院している者では 知っている が 74% と それ以外の者の 55% を大きく上回っている 医薬分業について 好ましいと考えている場合の理由として 薬の説明をしてくれるので好ましい (5%) 薬を受け取るまでの時間が短縮されるので好ましい (4%) などがあげられる 99 年調査では それぞれ 45% 44% であり 薬の説明をしてくれるので好ましい がやや増加しているものの同様の傾向と見られる 一方 医薬分業の問題点としては 経済的負担が増えるのでよくない が 42% 病気のときに薬局まで薬を取りに行くのが大変 が 38% であった 99 年調査では それぞれ 36% 36% であるので 若干 医薬分業の問題が増えている傾向にある 副作用についての考え

現在 国の方針として医薬分業 ( 病院や医院で処方され 調剤薬局で薬を受け取る ) が進められていますが あなたは ご存知ですか ( はひとつ ) n=167 % 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 1% 25 年 6 22 18 1999 年 59 22 19 知っている 聞いたことはあるがよくわからない 全く知らない 不明 6. 学校教育関連 1) 学校教育で薬の正しい使い方を教育することについての考え学校教育で薬の正しい使い方を教育していくことについて 必要だと思う が 76% 必要だと思わない が 24% で 教育の必要性を感じる者が多いことが明らかになった なお 慢性疾患で通院している者では 必要だと思う が 82% と それ以外の者の 73% を上回っている 学校教育で取り上げるべき事柄としては くすりは正しく安全に使用すること が 78% で最も多く 次いで 知識と適正な使用について年齢に応じ段階的に指導すること が 51% 偶発的な医薬品事故 ( 中毒 ) から身を守ること が 5% と続いている なお 慢性疾患で通院している者では それぞれ 81% 56% 52% で それ以外の者の 76% 49% 49% を上回っており 教育の必要性についてより高い意識を持っていると考えられる

あなたは 学校教育としてくすりの正しい使い方などを教育していくことについて どうお考えですか ( はひとつ ) n=167 必要だとは思わない 24% 必要だと思う 76% あなたが 学校教育として取り上げるべきだと思う事柄に をつけて下さい ( はいくつでも ) n=1215 % 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 偶発的な医薬品事故 ( 中毒 ) から身を守ること 5 くすりは正しく安全に使用すること 78 使用説明書を読み理解し くすりを指示通り使用すること 49 くすり使用中にいつもと違う症状が出ないか注意 観察すること 39 くすりについて質問する人を決めておき 遠慮せずに聞くこと 15 聞くことの大切さ 使用判断は自分 の意識を持たせること 43 知識と適正な使用について年齢に応じ段階的に指導すること 51 臨床試験に参加するとき 適切かつ充分に説明し納得をうること 13 特にない / わからない 1