第 5 学年 音楽科学習指導案 1 題材名表現の工夫をしよう < 主教材 > この星に生まれて ( 二部合唱 ) 杉本竜一作詞杉本竜一作曲富澤裕編曲 ハ長調 4 / 4 拍子 美しいピアノ伴奏にのって 希望をテーマにした歌詞がうまく重なっている 2 題材について ( 1 ) 設定の理由子どもたち一人ひとりが身体全身を使って心から歌うこと その歌声が重なり合って合唱になった時の気持ちよさ 楽しさはすばらしい この喜びを一人でも多くの子どもに味わってほしいと願いながら日々の学習活動を積み重ねている それが実現できた時 仲間と力を合わせることの大切さに気づくとともに 生涯音楽を楽しみ続けるきっかけにもつながると考える 7 月に小中音楽会を経験したことで 歌うことへの意識も変わってきた子どもたち 声の出し方にも気を使うようになってきた 文化ホールで思い切り気持ちよく歌ってこられた と多くの子が感じている この体験を生かし 今回はさらに表現を深めたいと考え本題材を設定した この秋津地域には子どもから大人まで 音楽を愛好する多くの方々がいる いくつになっても好きなことを学習していきたい まさに生涯学習であり わたしたちのお手本でもある サークルの皆さんからまず発声法を学ばせたい どうしたらそんなに声量が出るのか 知的理解を大切にして 考えた練習を積み重ねていきたい その上で ともに声を溶かし合わせて より表現の工夫ができるようにしていきたい 主教材は 大きく 3 つの部分からなる それぞれの部分の表現を 仲間と力を合わせながら工夫していく そのためには まず楽譜をしっかり読み取ることが不可欠になってくる この活動を通して楽譜に親しむことの大切さに気づかせたい また 呼吸及び発声法を学び 豊かで響きのある自然で無理のない声を育成していきたい この時期に 魅力ある合唱曲にたくさん触れ 友だちと声を重ね合わせる活動を経験させることが 卒業後も音楽の美しさや楽しさを感じ取って合唱したり演奏したりし続ける基礎となる 本題材を通して サークルの皆さんと自分たちの声を聴きながら よりよい表現を求めていく楽しさを子どもたちに味わわせていきたい どうしたらもっとすてきな合唱になるのか 考える活動を多く取り入れながら学習を進めていこうと思う よりよい合唱を目指してアドバイスをいただきながら それが自然に生涯音楽を楽しみ続ける基礎につながることを願って -1-
( 2 ) 子どもの実態 ( 男子 2 6 名女子 2 3 名計 4 9 名 ) 本学年の子どもたちは 音楽活動に意欲的で歌が好きな子が多い 朝 帰りの会でも教室から歌声がよく響いている 主教材は 親しみやすい二部合唱曲である 昨年度の 6 年生が歌っているのを聴き 自分たちも歌ってみたいと望んだ曲でもある 夢はきっとかなう という希望に満ちた歌詞は子どもたちが共感でき 気持ちを込めて歌うことができると考える また テレビ番組でも流れていたため親しみやすい アンケートから 1 音楽の時間は好きですか 好き 4 2 名 理由 楽しいから 心が落ち着くから 得意だから うまくなるから 気持ちがいいから 普通 7 名 苦手だから 嫌い 0 名 2 合唱は好きですか 好き 3 8 名 理由 音が重なってきれいだから みんなの心が一つになるから みんなで歌うと楽しいから すっきりするから 普通 1 1 名 難しいから 声に自信がない 高い声が出ないから 嫌い 0 名 3 サークルの皆さんからどんなことを教わりたいですか 声量の出し方 腹式呼吸の仕方 いい音色の出し方 音ののばし方 きれいな声 の出し方 響く声の出し方 どんな気持ちで歌っているか 口の開け方 声の合 わせ方 低い声をきれいに出すには 姿勢やおなかの使い方 一緒に歌いたい 多くの子どもたちがすでに合唱の喜びを体験し 声の重なりを気持ちがいい 楽しいと感じている 2 学期は 1 学期よりもさらにきれいな声で歌いたいと考えている さらに響く声を出すにはどうしたらよいのか また低い声を響かせたいという願いを持っている子もいた 一方難しい 声が出ない と感じている子もいる 変声をむかえる子は十分配慮し 無理のない声で歌わせるとともに 自分の声に自信がもてるように励ましていきたい 一人ひとりの声はみんな違う それが一つに溶け合ったときの素晴らしさを味わわせていきたい -2-
( 3 ) 学社融合による学びの構造 教師の願い 融合する相手の願い 声量の秘密を学んでほしい ともに音楽を楽しみたい 聴く力を身につけてほしい 子どもたちに聴いてほしい ともに高め合い 表現を工夫して 感動を共有したい ほしい 音楽を通して 心豊かに育ってほしい ともに声を合わせる喜びを味わっ 子どもたちから 元気やエネルギーを てほしい もらいたい 生涯音楽を楽しみ続けてほしい 育てたい子ども像 友だちや地域の方々とともに 生涯にわたって 音楽を楽しみ続け 心豊かに成 長していく子 3 題材の目標 ( 音楽への関心 意欲 態度 ) 豊かな歌唱表現に関心を持ち 進んで音楽活動をしようとする ( 音楽的な感受や表現の工夫 ) 声の重なりを感じ取り 歌唱表現の工夫をする ( 表現の技能 ) 曲想に合う自然な発声で合唱する 4 題材の観点別評価規準評価の観点ア音楽への関心 意欲 態度豊かな歌唱表現に関心を持ち 友だちやサークルの方々と協力して 表現の工夫をしようとしている 1 範唱やサークルの方々の合唱を聴いて 同じように歌いたいという願いを持ち 意欲的に歌唱表現をしようとしている 2 サークルの方のアドバイスを参考にしながら曲にあった表現の工夫をしようとしている 評価の観点イ音楽的な感受や表現の工夫歌詞の内容や楽曲の構成を理解して それらを生かした表現の工夫をしている 1 曲の感じに合った曲想表現を工夫している 2 拍の流れやフレーズのまとまりを感じ取って表情豊かに歌っている 評価の観点ウ表現の技能声の重なりを聴きながら 美しい合唱を求めて 曲想に合う自然な発声で歌っている 1 声の重なりを感じ取りながら歌っている 2 声の重なりを感じ取りながら 楽曲に合う自然な声で歌っている -3-
5 本題材におけるかかわりの深まり 支え合い < 5 年生 > 一緒に合唱できてよかった これからも声を重ねたい < サークルの方々 > これからの成長が楽しみ また一緒に歌いたい 出会い ふれあい 人に対する興味 関心 きれいな声だな あんなふうに歌ってみたい すてきな表情だ 他者理解 歌い続けるってすてきだな 心のこもった歌は人の心にじーんとくる 学び合い 価値の発見 きれいな声を出すにはお腹を使うんだ のどの奥の方を開けると声が響くよ 6 題材の指導と評価計画 ( 7 時間扱い ) 時学習活動と内容評価規準 この星に生まれて ア 1 主旋律を聴唱する ウ 1 1 歌唱練習をする 副次的旋律を聴唱する 2 二部合唱する 自分が取り組みたい活動を決める -4-
サークルの合唱を聴く ア 1 3 イ 1 4 グループに分かれて表現の工夫について話し合う ア 2 5 各グループごとにアドバイスをいただき練習する イ 1 6 ウ 2 7 グループごとに工夫した この星に生まれて を発表する ア 2 本全員で合唱する ウ 2 時 7 本時の指導 ( 本時 7 / 7 ) ( 1 ) 目標 曲想を工夫し 豊かな表現をしようとしている ( 2 ) 展開 活動内容教師 ( ) ゲスト ( ) の支援と評価 ( ) 1 自然な発声が意識できるような既習 頭声的発声が意識できる曲をとりあげ の 曲 つばさをください を合唱する びのびと歌える雰囲気をつくる 2. 学習のめあてを確認する 工夫した表現を伝えよう 3. 前時までの話し合いにそって 9 つの これまでの話し合いや練習の積み重ねが確グループに分かれて練習する 認できるようなグループごとのパネルを提 1 響きのある声で 示する 2 強弱が伝わるように こんなふうに歌いたい という子どもた 3 歌詞の内容が伝わるように ちの思いが表現できるようにアドバイスする 4. グループごとに発表する グループで考え練習してきた工夫を表現に互いに聴き合い気がついたことを発生かすことができたか ( 観点イ 2 ) 表する 気がついたことが発表しやすいようにあらかじめ聴いてほしいところを発表するようにする 他のグループの工夫を注意深く感じ取ろうとしているか ( 観点ア 1 ) 自分たちで考えた表現の工夫を生かして合唱することができたか ( 観点ウ 2 ) 5. 学習のまとめをする ゲストとともに心と声を溶け合わせる気持気持ちを合わせて全員で合唱する ちよさを味わわせたい -5-
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