株式 : 日本株 217/9/27 投資情報部三野博且 解散 総選挙 で株高継続 与党議席減でも一段高の可能性 日本株は 解散 総選挙 で株高期待継続 選挙後 与党議席減の勝利でも一段高の可能性 過去 9 回 解散から投票日までのの騰落は8 勝 1 敗 過去 4 回で全勝 今回も米朝の軍事衝突等 突発事象がなければ 投票日の1 月下旬にかけ堅調推移が予想される 選挙後は過去 4 回で2 勝 2 敗 5 年 12 年に自民議席増で上昇 今回は同議席減予想で株高一服想定 ただ 与党で絶対安定多数等なら想定に反し政治リスク後退を好感する可能性も は15 年高値視野 解散 総選挙で先高期待 与党勝利への思惑も 9/25のは2397 円と年初来高値を更新 米朝衝突懸念が残るなか 解散 総選挙による先高期待が上昇要因に 目先 215 年高値 2868 円が視野 安倍首相は9/25 夕の会見で9/28 召集の臨時国会で衆議院を解散し1/22に総選挙を実施すると表明 従来の経済重視路線継続のほか 北朝鮮への圧力強化 219 年 1 月の消費増税を財源にした教育無償化等の諸政策につき国民に信を問うとした 勝敗ラインは 与党で過半数 自公の現有 323 議席に対し233 議席 ( 今回定数 465) の確保をめざす 安定多数 244 絶対安定多数 261 3 分の2は31 議席 直近報道によると 自民党が民進党等に対し有利に選挙戦を進めるとの見方が大勢 一方 小池都知事が立ち上げた新党 希望の党 の行方が注視される 市場では 積極財政や大胆な金融緩和等 経済重視の安倍政権継続への期待が根強く 絶対安定多数確保等 与党議席減の勝利 でも株価の一段高が想定される 円安による業績拡大期待と内閣支持率の回復が株価急伸を後押し (%) ( 円 ) ( 月次 :1998/1~217/9) 9 22 内閣支持率 8 2 ( 左目盛 ) ( 右目盛 ) 7 18 6 16 5 14 4 12 15/9 3 安保法制 1 2 7/7 成立 8 1 参院選で与党敗北 8/9 17/7 都議選で自民惨敗 衆参ねじれ にリーマンショック 17/8 内閣改造 6 4 98 2 4 6 8 1 12 14 16 ( 年 ) ( 円 ) (1ドル = 円 ) 2, 15 1,5 13 1, 11 5 9 7 98 2 4 6 8 1 12 14 16 ( 年 ) 1 小渕森小泉第 1 次安倍福田麻生鳩山菅野田第 2~3 次安倍 予想 EPS( 左目盛 ) ( 右目盛 ) ( 注 ) 予想 EPS は採用銘柄 ( 予想は東洋経済新報社 ) データは 9/25 時点出所 :NHK ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 今後の政治イベント予定 日程イベント 9/28 臨時国会 衆議院解散衆議院選挙公示 1/1 北朝鮮労働党創建記念日 1/22 衆議院選挙投開票 11 月上中旬 18 年 4 月 トランプ大統領来日 APEC 首脳会議 黒田日銀総裁の任期満了 9 月自民党総裁選挙 19 年 1 月 消費税率引き上げ 8% 1% ( 注 ) 予定は予告なく変更される場合がある出所 : 各種資料よりみずほ証券作成
217/9/27 衆参議院の政党別議席数 [ 衆議院 ] [ 参議院 ] 政党 議席数 政党 議席数 自由民主党 288 自由民主党 126 公明党 35 公明党 25 与党合計 323 与党合計 151 民進党 88 民進党 5 日本共産党 21 日本共産党 14 日本維新の会 15 日本維新の会 11 自由党 2 無所属クラブ 4 社民党 2 希望の会 6 無所属 21 その他 2 欠員 3 無所属 4 定員 475 定員 242 ( 注 ) 衆議院は9/2 時点 参議院は9/18 時点 出所 : 各種資料よりみずほ証券作成 基本路線 消費増税 対北朝鮮 憲法改正労働法制 原子力発電 現状 想定される主な争点 自民党 民進党 希望の党 企業 成長重視 所得再分配中福祉中負担 保守 改革 予定どおり実施 財源の一部を教育無償化等に充当 核 ミサイル開発阻止に向け圧力強化 9 条に自衛隊明記 残業規制や脱時間給制度等の実現安全性確保を前提に再稼働 原発依存度は下げる 出所 : 各種資料よりみずほ証券作成 財源を教育無償化 219 年 1 月予定の等に充当 子ども手消費増税見送り当復活 平和的解決に向け外交重視 安保法制を前提にした 9 条改正に反対 脱時間給制度の導入反対 23 年代原発ゼロに向け政策資源投入 不明 9 条を含む改憲議論全体に前向き 不明 原発ゼロをめざす 1 解散 投票日 過去 9 回で8 勝 1 敗 うち過去 4 回では負けなし 解散 総選挙をめぐっては 過去の経験則から解散から投票日直前にかけて株価が上昇する傾向がみられる 199 年以降 過去 9 回の衆議院解散 総選挙前後のとの動きをみると 解散から投票日直前までの騰落はが8 勝 1 敗 が4 勝 5 敗 ( 円安が勝ち 円高が負け ) と株価の上昇傾向が鮮明 の平均騰落率は +3.2% うち過去 4 回では負けなしで平均騰落率は +6.2% となっている No. 衆議院解散日 1 25 年は当時の小泉首相による 郵政解散 で日本経済への構造改革期待が台頭 9 年は 消えた年金問題 等で自民党政治への不信が高まり 民主党による政権交代が歓迎された 12 年は経済外交面を中心とした民主党政権の行き詰まりで 積極財政や大胆な金融緩和 構造改革推進等 経済重視を掲げる安倍 自民党による政権奪還への期待が急浮上 その後の大幅な円安 株高の起点となった 14 年は消費増税の先送りを名目に選挙戦を有利に進める安倍政権への継続期待から株価は堅調に推移した なお 投票日直前から4 週間後の動きをみると 過去 9 回で 3 勝 6 敗 過去 4 回で2 勝 2 敗となっており 選挙後は上昇一辺倒となっていない 衆議院解散 総選挙前後のとの動き (199 年以降 過去 9 回 ) 投票日直前 2 投票日直前から 4 週間後 3 騰落率 1 2 騰落率 2 3 1 9/1/24 36778 145.3 9/2/16 3746 144.2 9/3/16 32616 152.4 1.9.8 12.9 5.7 2 93/6/18 1984 19.6 93/7/16 2331 17.6 93/8/13 2745 11.9 2.7 1.9 2. 5.3 3 96/9/27 21547 11.9 96/1/18 21612 112.5 96/11/15 2929 111.1.3 1.5 3.2 1.2 4 /6/2 168 18. /6/23 16963 14.8 /7/21 16811 18.9 1. 3..9 4. 5 3/1/1 1786 18.7 3/11/7 1628 19.4 3/12/5 1373 17.7 1.5.7 2.4 1.6 6 5/8/8 11778 112.2 5/9/9 12692 19.7 5/1/7 13227 113.8 7.8 2.2 4.2 3.8 7 9/7/21 9652 93.8 9/8/28 1534 93.6 9/9/25 1265 89.6 9.1.2 2.5 4.2 8 12/11/16 924 81.3 12/12/14 9737 83.5 13/1/11 181 89.2 7.9 2.7 1.9 6.8 9 14/11/21 17357 117.8 14/12/12 17371 118.8 15/1/9 17197 118.5.1.8 1..2 今回 17/9/28?? 17/1/2?? 17/11/17?????? 平均 3.2.3.6.9 過去 9 回 ( 注 ) の小数点以下は切り捨て 単位は円 1ドル = 円 % 騰落率の勝敗は勝敗 8 勝 1 敗 4 勝 5 敗 3 勝 6 敗 4 勝 5 敗 プラスが勝ち マイナスが負け ( はドルの対円相場 ) 平均 6.2.3 2.9 1.5 過去 4 回出所 : ブルームバーグのデータ等よりみずほ証券作成勝敗 4 勝 敗 2 勝 2 敗 2 勝 2 敗 2 勝 2 敗 2
217/9/27 2 投票 4 週間後 過去 4 回 2 勝 2 敗 与党議席減の勝利でも5 年再現も ( 投票日直前 =1) 114 112 11 18 16 14 12 1 98 96 94 92 9 過去 4 回のの推移 [ 解散 投票直前 ] 平均騰落率 :+6.2% [ 投票直前 4 週間後 ] 平均騰落率 :+2.9% ( 日次 ) 過去 4 回の投票直前日から 4 週間後のの平均騰落率は +2.9% ケー ス別には 25 年 +4.2% 9 年 2.5% 12 年 +1.9% 14 年 1.% 各選挙結果 ( 下表 ) と照らし合わせると 自民党が議席増で勝利した 5 年 ( 解散前比 +47) 12 年 ( 同 +176) が上昇 議席微減 ( 同 3) で勝利の 14 年が小幅安 自民党が大敗し民主党 政権が誕生した 9 年が下落となっている 市場は基本的に 自民勝利 を好感 議 席増 なら一段高となっている 選挙後の経済重視路線の継続 加速期待が背景 11.4 16.1 212 年のケース 25 年のケース 214 年のケース 29 年のケース 99.9 ( 注 ) 経過日数は営業日 ( 投 97.1 票日直前 =) グラフは 96.2 各解散日から投票日直前 2 営業日後まで表示 91.6 92.8 92.7 出所 : ブルームバーグの 3 25 2 15 1 5 5 1 15 2 データよりみずほ証券 ( 経過日数 ) 作成 今回 直近の NHK 調査で安倍内閣の支持率は 44% と議席微減の 14 年並み 過去 6 回の傾向からすると 自民党は現有並みないし 3 程度の議席減が予測される こ の場合 選挙後の株価は上昇一服が想定される ただ 今後の選挙戦次第では自 民党への支持回復が進み 議席増で勝利した 5 年の再現もあり得る また 今回は 従前と異なり安倍政権の退陣リスクが株価の重荷となってきた面があり 議席減でも 自公で絶対安定多数の確保等なら従来の議席増並みの評価を得られる可能性が ある 自民党は今回 消費増税による教育無償化等 子育て世代への支援強化に より消費の底上げと若年層の支持拡大を図る方針 今後の行方が注視される ケース 過去 6 回の直前内閣支持率と選挙前後の議席数増減 解散時の内閣総理大臣 選挙前後の議席数増減 15 1 5 2 年 5 1 15 29 年 2 212 年 25 3 衆議院議席数 直前の 政党内閣支解散前定数解散後持率 (%) 定数 増減 2 年 森 自民 17 269 5 233 48 36 23 年 小泉 自民 62 244 48 245 48 1 25 年 小泉 自民 47 249 48 296 48 47 29 年 麻生 自民 21 34 48 119 48 185 212 年 野田民主 23 248 57 191 48 48 自民 118 294 176 214 年 安倍 自民 44 294 48 291 475 3 217 年 安倍 自民 44 288 475? 465? ( 注 ) 内閣支持率は解散当月発表分 ( 今回は17/9 発表分 ) 出所 :NHK 等のデータよりみずほ証券作成 [ 傾向分析 ] 25 年 214 年 23 年 y = 3.92 x - 21.12 R² =.48 1 2 3 4 5 6 7 投票日直前の内閣支持率 (%) 過去 6 回の傾向から今回予測 1 与党 ( 自民党 ) 内閣支持率 5% 超なら議席確保へ 2 前回 214 年と同じ内閣支持率 44% 程度なら現有議席並みないし 3 議席程度減へ ( 注 ) 上表のデータに基づく出所 :NHK 等のデータよりみずほ証券作成
217/9/27 株価指数名等 アベノミクス相場のパフォーマンス アベノミクス相場直前 1 高値 2 現在 3 騰落率 ( 金利は騰落幅 % ポイント ) 212/11/13 215/6/24 217/9/25 1 2 1 3 日本 米国 為替 円 8,661.5 2,868.3 2,397.58 14.9 135.5 1 年国債利回り %.73.46.2.28.71 NY ダウドル 12,756.18 17,966.7 22,296.9 4.8 74.8 ナスダック指数 ポイント 2,883.89 5,122.41 6,37.59 77.6 12.9 1 年国債利回り % 1.6 2.37 2.22.77.63 ユーロ円 1ドル = 円 1ユーロ = 円 79.4 123.9 111.7 56. 4.8 1.8 138.8 132.4 37.6 31.3 ( 注 ) アベノミクス相場直前は 212 年 11 月に当時の野田首相が国会で衆院解散を提案した日の前日出所 : ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 に対する日銀 ETF 購入効果推計値 (1 億円 ) ( 日次 :216/8/4~17/9/22) ( ポイント ) 8 16 回帰式 7 14 日銀 ETF 購入額累騰落率 ( 当日終値 / 前場終値 %) 6 =(.2 日銀 ETF 購入額 [1 億円 ])-.4 ( 決定係数.2) 計 ( 左目盛 ) 12 5 下線部が日銀 ETF 購入効果推計値例 )751 億円購入なら +.14%(+29.4 円 ) 1 4 8 騰落 3 6 率累計 ( 当日終値 / 前場終値 )( 右目 2 4 盛 ) 1 2 うち日銀 ETF 購入 効果推計値累計 1 1 2 ( 右目盛 ) 16/8/4 16/1/4 16/12/4 17/2/4 17/4/4 17/6/4 17/8/4 ( 年 / 月 / 日 ) ( 円 ) [ 日銀 ETF 購入効果を除く ] 21 2296.45 2 2 19 18 17564.77 同日銀 ETF 購入効 17 果推計値累計除く (2-1) 16 出所 :QUICK ブルーム 15 バーグのデータより 16/8/4 16/1/4 16/12/4 17/2/4 17/4/4 17/6/4 17/8/4 ( 年 / 月 / 日 ) みずほ証券作成 [ 関連データ ] 営業日数 平均騰落率 ( 当日終値 / 前場終値 %) 216/8/4~17/9/22 28.1 うち日銀が7 億円以上 ETF 購入した日 92.1 それ以外の日 188.4 ( 注 ) 上図と同じデータに基づく出所 :QUICK ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 参考資料 エクイティ調査部 日本株ストラテジー (9/26)~ 安倍首相が衆議院解散を表明エクイティ調査部 テクニカルインフォーメーション (9/19 号 ) (9/19) エクイティ調査部 日本株ストラテジー (9/19)~1 月の衆議院解散が規定路線に 4
217/9/27 金融商品取引法に係る重要事項 国内株式のリスクリスク要因として株価変動リスクと発行者の信用リスクがあります 株価の下落や発行者の信用状況の悪化等により 投資元本を割り込むことがあり 損失を被ることがあります 国内株式の手数料等諸費用について 国内株式の売買取引には 約定代金に対して最大 1.134%( 税込み ) 最低 2,7 円 ( 税込み ) の委託手数料をご負担いただきます ただし 売却時に限り 約定代金が 2,7 円未満の場合には 約定代金に 97.2%( 税込み ) を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます 株式を募集等により購入する場合は 購入対価のみをお支払いいただきます 保護預かり口座管理料は無料です 外国株式のリスク 外国株式投資にあたっては 株価変動リスク 発行者の信用リスク 為替変動リスク ( 平価切り下げ等も含む ) 国や地域の経済情勢等のカントリーリスクがあります それぞれの状況悪化等により投資元本を割り込むことがあり 損失を被ることがあります 現地の税法 会計基準 証券取引に関連する法令諸規則の変更により 当該証券の価格に大きな影響を与えることがあります 各国の取引ルールの違いにより 取引開始前にご注文されても 始値で約定されない場合や ご注文内容が当該証券の高値 安値の範囲であっても約定されない場合があります 外国株式において有償増資等が行われた場合は 外国証券取引口座約款の内容に基づき 原則権利を売却してお客さまの口座に売却代金を支払うことになります ただし 権利売却市場が存在しない場合や売却市場があっても当該証券の流動性が低い場合等は 権利売却ができないことがあります また 権利が発生しても本邦投資家が取り扱いできないことがあります 外国株式の銘柄 ( 国内取引所上場銘柄および国内非上場公募銘柄等を除く ) については わが国の金融商品取引法に基づいた発行者開示は行われていません 外国株式の手数料等諸費用について 外国委託取引国内取次手数料と現地でかかる手数料および諸費用の両方が必要となります 現地でかかる手数料および諸費用の額は金融商品取引所によって異なりますので その金額をあらかじめ記載することはできません 詳細は当社の担当者までお問い合わせください 国内取次手数料は 約定代金 3 万円超の場合 約定代金に対して最大 1.8%+2,7 円 ( 税込み ) 約定代金 55, 円超 3 万円以下の場合 一律 5,94 円 ( 税込み ) 約定代金 55, 円以下の場合 約定代金に対して一律 1.8%( 税込み ) の手数料をご負担いただきます 国内店頭 ( 仕切り ) 取引お客さまの購入単価および売却単価を当社が提示します 単価には手数料相当額が含まれていますので別途手数料および諸費用はかかりません 国内委託取引当社の国内株式手数料に準じます 約定代金に対して最大 1.134%( 税込み ) 最低 2,7 円 ( 税込み ) の委託手数料をご負担いただきます ただし 売却時に限り 約定代金が 2,7 円未満の場合には 約定代金に 97.2%( 税込み ) を乗じた金額を委託手数料としてご負担いただきます 外国証券取引口座外国証券取引口座を開設されていないお客さまは 外国証券取引口座の開設が必要となります 外国証券取引口座管理料は無料です 外貨建商品等の売買等にあたり 円貨と外貨を交換する際には 外国為替市場の動向をふまえて当社が決定した為替レートによるものとします 商品ごとに手数料等およびリスクは異なりますので 当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客さま向け資料等をよくお読みください 商号等 : みずほ証券株式会社金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 94 号加入協会 : 日本証券業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会広告審査番号 : MG569-17927-1 5