タプコム配合点眼液 添付文書

Similar documents
タプコム配合点眼液 患者向医薬品ガイド

Microsoft Word _ラタチモ配合点眼液「TS」_患者向医薬品ガイド

次の病気の人に処方されます 緑内障 高眼圧症 この薬は 体調がよくなったと自己判断して点眼を中止したり 点眼量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに使用し続けることが重要です この薬を使う前に確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 気管支喘息のある人 ま

コソプト・コソプトミニ配合点眼液 添付文書

患者向医薬品ガイド

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

<4D F736F F D204D51568CF8945C92C789C A8926D82E782B995B68F9188C4315F E31302E F8CE3955C82C282AB E328A6D92E894C55F E646F6378>

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

ミケルナ配合点眼液 第 1 部 ( モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 大塚製薬株式会社 1

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

Microsoft Word - チモロール点眼液0.25%・0.5%「テイカ」(第8版)IF201404

2.5 臨床に関する概括評価 タプコム配合点眼液 第 2 部 ( モジュール 2): CTD の概要 ( サマリー ) 2.5 臨床に関する概括評価 参天製薬株式会社 1

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

2011年11月作成(第1版)

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

メプチン吸入液・ユニット

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F A A E5F89968FF E372E646F63>

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

Microsoft Word - sa_niflec_ doc

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

デュオトラバ_インタビューフォーム_2017年04月改定

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

2019 年 7 月改訂 ( 第 2 版 ) 日本標準商品分類番号 医薬品インタビューフォーム 日本病院薬剤師会の IF 記載要領 2013 に準拠して作成 剤形点眼剤 製剤の規制区分 規 格 含 量 一 般 名 製造販売承認年月日 薬 価 基 準 収 載 発 売 年 月 日 処方箋

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F B838F8FF E392E646F63>

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

Microsoft Word エリンダシン使注意.doc

スライド 1

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

開発の経緯 ゲムシタビン点滴静注用 200mg 1g サンド は 後発医薬品として開発を企画し 規格及び試験方法を設定 加速試験を行い 平成 22 年 1 月に製造販売承認を取得した ( 薬食発第 号 ( 平成 17 年 3 月 31 日 ) に基づき承認申請 ) 製品の特徴及び有用

Microsoft Word - MMD配合散IF201212改訂.doc


あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

ルミガン点眼液0.03%

膿疱性乾癬の効能追加 ( 承認事項の 部変更承認 ) に伴う改訂 改訂内容 ( 該当部のみ抜粋 ) 警告 1.~3. 4. 関節リウマチ患者では, 本剤の治療を行う前に, 少なくとも 1 剤の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案すること. また, 本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が使

Ver.7

Microsoft Word - オーソ_201302_Final.docx

使用上の注意改訂のお知らせ スピーゲル

untitled

テイカ製薬株式会社 社内資料

2017 年 9 月 画像診断部 中央放射線科 造影剤投与マニュアル ver 2.0 本マニュアルは ESUR 造影剤ガイドライン version 9.0(ESUR: 欧州泌尿生殖器放射線学会 ) などを参照し 前マニュアルを改訂して作成した ( 前マニュアル作成 2014 年 3 月 今回の改訂

スライド 1

<4D F736F F D DC58F4994C5817A54524D5F8AB38ED28CFC88E396F B CF8945C8CF889CA92C789C1816A5F3294C52E646

Microsoft Word - 茬çfl�宛玺0618第1å‘·_æŠ¥èŒ¬é•£å®łã†¦é•ıç�¥ï¼‹ã…¡ã…‹ã…łã…«ã…�ㅳ;.doc

<4D F736F F D20834B FC92F988C45F C B836F928D C E E F E646F6378>

Epilepsy2015

適応病名とレセプト病名とのリンクDB

医療用医薬品の有効成分の一般用医薬品への転用に係る候補成分

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ

注意欠陥 / 多動性障害治療剤 ( 選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 ) アトモキセチン塩酸塩カプセル 22100AMX AMX AMX AMX

Untitled

経皮吸収型鎮痛消炎貼付剤 外皮用インドメタシン貼付剤 1. 改訂内容改訂後 ( 下線部は追加 変更箇所 ) 4. 妊婦 産婦 授乳婦等への使用妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ使用すること 妊婦に対する安全性は確立していない 厚生労働

1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 グラナテック点眼液 0.4% 第 1 部 ( モジュール 1) 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 興和株式会社 1

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

相互作用DB

<4D F736F F D20834B FC92F988C45F C B836F928D B5F E646F63>

<4D F736F F D DC58F4994C5817A53544C2094E789BA928D5F8AB38ED28CFC834B F94CC94848CB392C78B4C C5292E646F63>

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

<4D F736F F D E31328C8E8D A838C F8AB38ED28CFC88E396F B E646F63>

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い


<4D F736F F D E31328C8E8D C838B F8AB38ED28CFC88E396F B E646F6378>

BTP患者向医薬品ガイド(第2版)

この薬は 体調がよくなったと自己判断して使用を中止したり 量を加減したりすると病気が悪化することがあります 指示どおりに飲み続けることが重要です この薬を使う前に 確認すべきことは? 次の人は この薬を使用することはできません 過去にインチュニブ錠に含まれる成分で過敏な反応を経験したことがある人 妊

110607セチリジン5-1.indd

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

減量・コース投与期間短縮の基準

IF 利用の手引きの概要 日本病院薬剤師会 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下, 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には, 添付文書に記載された情

改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

から (3) までの具体的な予定については添付 2 の図のとおりですので申し添 えます

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

EST_  H.8.6.

緒言

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

患者向医薬品ガイド

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

スライド 1

日本内科学会雑誌第98巻第12号

ラタノプロスト点眼液0.005%「ケミファ」_インタビューフォーム

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial

緑内障診療ガイドライン(第3版)

この薬の効果は? この薬は 遺伝子組換え血液凝固第 Ⅷ 因子製剤と呼ばれるグループに属する注射薬です この薬は 血液中に欠乏している血液を固める役割のあるタンパク質( 血液凝固第 Ⅷ 因子 ) を補うことにより 血が止まりにくくなっている状態を改善します 次の目的で処方されます 血液凝固第 Ⅷ 因子

DRAFT#9 2011

保医発 第 9 号平成 2 9 年 3 月 2 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課長都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 長都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 長 殿 厚生労働省保険局医療課長 ( 公印省略 ) 公知申

(事務連絡)公知申請に伴う前倒し保険適用通知廃止

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 商品名 : イチョウ葉脳内 α( アルファ ) 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) 弊社では当該製品 イチョウ葉脳内 α( アルファ ) と同一処方の製品を 200

IF 利用の手引きの概要 - 日本病院薬剤師会 - 1. 医薬品インタビューフォーム作成の経緯医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書 ( 以下 添付文書と略す ) がある 医療現場で医師 薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際には 添付文書に記載され

患者向医薬品ガイド 2019 年 5 月改訂 デュピクセント皮下注 300mg シリンジ この薬は? 販売名一般名含有量 (1 製剤中 ) デュピクセント皮下注 300mg シリンジ Dupixent 300mg Syringe for S.C. Injection デュピルマブ ( 遺伝子組換え

アイファガン点眼液0.1%

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

Transcription:

** 2018 年 11 月改訂 ( 第 4 版 * 2017 年 2 月改訂 参照 緑内障 高眼圧症治療剤 劇薬 処方箋医薬品 ( 意 - 医師等の処方箋により使用すること 日本標準商品分類番号 871319 承認番号 22500AMX01796000 薬価収載 2014 年 11 月 販売開始 2014 年 11 月 国際誕生 2013 年 9 月 タフルプロスト チモロールマレイン酸塩点眼液貯法 : 気密容器 遮光 室温保存使用期限 : 外箱及びラベルに記載 (3 年 ** 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと 1 気管支喘息 又はその既往歴のある患者 気管支痙攣 重篤な慢性閉塞性肺疾患のある患者 [β- 受容体遮断によ る気管支平滑筋収縮作用により 喘息発作の誘発 増悪 がみられるおそれがある ] 2 コントロール不十分な心不全 洞性徐脈 房室ブロック (Ⅱ Ⅲ 度 心原性ショックのある患者 [β- 受容体遮断 による陰性変時 変力作用により これらの症状を増悪 させるおそれがある ] 3 オミデネパグイソプロピルを投与中の患者 [ 相互作用 の項参照 ] 4 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 組成 性状 販売名 タプコム配合点眼液 有効成分タフルプロストチモロールマレイン酸塩 含量 (1mL 中 添加物 ph 浸透圧比 15μg 6.83mg( チモロールとして 5mg ポリソルベート 80 濃グリセリン エデト酸ナトリウム水和物 リン酸二水素ナトリウム ベンザルコニウム塩化物 ph 調節剤 6.7~7.2 1.0~1.1 性状無色澄明 無菌水性点眼剤 効能 効果 緑内障 高眼圧症 < 効能 効果に関連する使用上の意 > 原則として 単剤での治療を優先すること 用法 用量 1 回 1 滴 1 日 1 回点眼する < 用法 用量に関連する使用上の意 > 頻回投与により眼圧下降作用が減弱する可能性があるので 1 日 1 回を超えて投与しないこと ** * 使用上の意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること 1 肺高血圧による右心不全のある患者 [β- 受容体遮断による 陰性変時 変力作用により 症状を増悪させるおそれがあ る ] 2 うっ血性心不全のある患者 [β- 受容体遮断による陰性変 時 変力作用により 症状を増悪させるおそれがある ] 3 糖尿病性ケトアシドーシス及び代謝性アシドーシスのある患者 [ アシドーシスによる心筋収縮力の抑制を増強するおそれがある ] 4 コントロール不十分な糖尿病のある患者 [ 低血糖症状をマスクすることがあるので血糖値に意すること ] 5 無水晶体眼又は眼内レンズ挿入眼の患者 [ タフルプロストで嚢胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫 及びそれに伴う視力低下を起こすとの報告がある ] 6 眼内炎 ( 虹彩炎 ぶどう膜炎 のある患者 [ 類薬で眼圧上昇がみられたとの報告がある ] 7 妊婦 産婦 授乳婦等 [ 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 の項参照 ] 2. 重要な基本的意 1 本剤は1mL 中にタフルプロスト15μg 及びチモロールマレイン酸塩 6.83mg( チモロールとして5mg を含む配合点眼液であり タフルプロストとチモロールマレイン酸塩双方の副作用が発現するおそれがあるため 適切に本剤の使用を検討すること 2 全身的に吸収される可能性があり β 遮断剤全身投与時と同様の副作用があらわれることがあるので 留意すること 3 本剤の投与により 虹彩や眼瞼への色素沈着 ( メラニンの増加 による色調変化 あるいは眼周囲の多毛化があらわれることがある これらは投与の継続によって徐々に進行し 投与中止により停止する 眼瞼色調変化及び眼周囲の多毛化については 投与中止後徐々に消失 あるいは軽減する可能性があるが 虹彩色調変化については投与中止後も消失しないことが報告されている 混合色虹彩の患者では虹彩の色調変化は明確に認められるが 暗褐色の単色虹彩の患者 ( 日本人に多い においても変化が認められている 特に片眼投与の場合 左右眼で虹彩の色調に差が生じる可能性がある これらの症状については 長期的な情報が十分に得られていないので 患者を定期的に診察し 十分観察すること 投与に際しては これらの症状について患者に十分説明し また 眼瞼色調変化 眼周囲の多毛化の予防あるいは軽減のため 投与の際に液が眼瞼皮膚等についた場合には よくふき取るか 洗顔するよう患者を指導すること 4 本剤投与中に角膜上皮障害 ( 点状表層角膜炎 糸状角膜炎 角膜びらん があらわれることがあるので しみる そう痒感 眼痛等の自覚症状が持続する場合には 直ちに受診するよう患者に指導すること 5 本剤を閉塞隅角緑内障患者に投与する場合は 使用経験がないことから慎重に投与することが望ましい ( 1

6 縮瞳剤からチモロールマレイン酸塩製剤に切り替えた場 合 縮瞳作用の消失に伴い 屈折調整を必要とすることが あることから 本剤投与の際も意すること 7 本剤の点眼後 一時的に霧視があらわれることがあるた め その症状が回復するまで機械類の操作や自動車等の運 転には従事させないよう意すること 3. 相互作用 1 併用禁忌 ( 併用しないこと 本剤はタフルプロストを配合するため以下の薬剤とは併用 しないこと 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 オミデネパグイソプロピルエイベリス点眼液 2 併用意 ( 併用に意すること 中等度以上の羞明 機序不明虹彩炎等の眼炎症が高頻度に認められている 本剤はチモロールマレイン酸塩を配合するため以下の薬剤 との併用に意すること 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 アドレナリンジピベフリン塩酸塩 カテコールアミン枯渇剤 : レセルピン等 β 遮断剤 ( 全身投与 : アテノロールプロプラノロール塩酸塩メトプロロール酒石酸塩 カルシウム拮抗剤 : ベラパミル塩酸塩ジルチアゼム塩酸塩等 ジギタリス製剤 : ジゴキシンジギトキシン CYP2D6 阻害作用を有する薬剤 : キニジン硫酸塩水和物選択的セロトニン再取り込み阻害薬 4. 副作用 散瞳作用が助長されたとの報告がある 交感神経系に対し 過剰の抑制を来すことがあり 低血圧 徐脈を生じ 眩暈 失神 起立性低血圧を起こすことがある 眼圧下降あるいは β 遮断剤の全身的な作用が増強されることがある 房室伝導障害 左室不全 低血圧を起こすおそれがある 機序不明 カテコールアミンの枯渇を起こす薬剤は β 遮断作用を相加的に増強する可能性がある 作用が相加的にあらわれることがある 相互に作用が増強される 心刺激伝導障害 ( 徐相加的に作用 ( 心刺脈 房室ブロック等 激伝導抑制作用 をがあらわれるおそれ増強させる があるので 心機能に意する β 遮断作用 ( 例えばこれらの薬剤はチモ心拍数減少 徐脈 ロールの代謝酵素での増強の報告がある ある P 4 5 0( C Y P 2 D 6 を阻害し チモロールの血中濃度が上昇する可能性がある 国内臨床試験の総症例 379 例中 副作用 ( 臨床検査値異常変動 を含む が認められたのは 94 例 (24.8% であった 主な副作 用は 睫毛の異常 35 件 (9.2% 結膜充血 32 件 (8.4% 点状 角膜炎などの角膜上皮障害 21 件 (5.5% 眼瞼色素沈着 9 件 (2.4% 眼刺激 8 件 (2.1% 等であった ( 承認時 1 重大な副作用 ⑴ 虹彩色素沈着 ( 頻度不明 : 虹彩色素沈着があらわれる ことがあるため 患者を定期的に診察し 虹彩色素沈着 があらわれた場合には臨床状態に応じて投与を中止する こと ⑵ 眼類天疱瘡 ( 頻度不明 : 眼類天疱瘡があらわれること があるため 結膜充血 角膜上皮障害 乾性角結膜炎 結膜萎縮 睫毛内反 眼瞼眼球癒着等の症状があらわれ た場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと ⑶ 気管支痙攣 呼吸困難 呼吸不全 ( いずれも頻度不明 : 気管支痙攣 呼吸困難 呼吸不全があらわれることがあ るため 症状があらわれた場合には投与を中止し 適切 な処置を行うこと ⑷ 心ブロック うっ血性心不全 脳虚血 心停止 脳血管 障害 ( いずれも頻度不明 : 心ブロック うっ血性心不 全 脳虚血 心停止 脳血管障害があらわれることがあ るため 症状があらわれた場合には投与を中止し 適切 な処置を行うこと ⑸ 全身性エリテマトーデス ( 頻度不明 : 全身性エリテマ トーデスがあらわれることがあるため 症状があらわれ た場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと : タフルプロストもしくはチモロールマレイン酸塩において報告がある副作用 2 その他の副作用 副作用が認められた場合には投与を中止するなど適切な処 置を行うこと 頻度種類 眼 循環器 精神神経系 消化器 頻度不明 1 角膜知覚低下 複視 結膜浮腫 眼 の異常感 ( 違和感 ねばつき感 乾燥感等 視力低下等の視力障害 眼底黄斑部の浮腫 混濁 2 眼瞼下垂 眼脂 羞明 眼重感 流涙 霧視 黄斑浮腫 失神 浮腫 レイノー現象 四肢冷感 動悸 徐脈等の不整脈 低血圧 抑うつ 重症筋無力症の増悪 悪夢 感覚異常 めまい 不眠 下痢 消化不良 悪心 口渇 腹痛 5% 以上 1~5% 未満 0.1~1% 未満 睫毛の異常 ( 睫毛が長く 太 眼瞼色素沈着 眼刺激 そ 眼瞼部多毛 結膜下出血 く 多く う痒感 結膜炎 なる等 眼瞼炎 ( 眼結膜充血 瞼発赤 異物感 眼痛 上 点状角膜 浮腫等 眼瞼溝深 炎等の角膜上皮障害 乾性角結膜炎 化 虹彩炎 頭痛 過敏症眼瞼皮膚炎 紅斑 発疹 その他 脱力感 耳鳴 不快 胸部圧迫感 倦怠感 咳 筋肉痛 尿蛋白陽性 血清カリウム上昇 AST (GOT 上昇 ALT (GPT 上昇 γ-gtp 上昇 好酸球増加 尿酸上昇 尿糖陽性 白血球数減少 1 : タフルプロストもしくはチモロールマレイン酸塩において報告がある副作用 2 : 無水晶体眼または眼底に病変のある患者等に長期連用した場合 ( 定期的に視力測定 眼底検査を行うなど 観察を十分に行うこと 5. 高齢者への投与 一般に高齢者では生理機能が低下しているので意すること 6. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与 1 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益 性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与するこ と [ 妊娠中の投与に関する安全性は確立していない な お タフルプロストの動物実験において 妊娠ラットに静 脈内投与した場合 30μg/kg/ 日 ( 臨床用量の2000 倍 では 催奇形性及び着床後胚死亡率の増加がみられ 10μg/kg/ 日 ( 臨床用量 の約 670 倍 では胎児の発育に対する影響 ( 胎 児体重の低値及び胸骨未骨化 が認められた 妊娠ウサギ ( 2

にタフルプロストを静脈内投与した場合 0.1μg/kg/ 日 ( 臨床用量 の約 6.7 倍 では流産 着床後胚死亡率の増加 黄体数 着床数の減少等が観察され 0.03μg/kg/ 日 ( 臨床 用量 の 2 倍 では催奇形性が認められた 妊娠 授乳ラッ トにタフルプロストを静脈内投与した場合 1μg/kg/ 日 ( 臨床用量 の約 67 倍 では母動物の哺育不良及び出生児の 4 日生存率の低値が認められた また 摘出ラット子宮を 用いた実験では タフルプロストの臨床用量点眼投与時 の推定血漿中濃度 (30pg/mL 未満 の約 3.3 倍 タンパク結合 率にて換算した推定血漿中非結合型薬物濃度 (0.24pg/mL 未 満 の約 420 倍で 子宮収縮への作用が認められている ] タフルプロスト点眼液 0.0015% を 60kg の患者の両眼に 1 回 1 滴 (30μL を点眼投与したときの投与量 (0.015μg/kg/ 日 2 授乳中の婦人に投与することを避け やむを得ず投与する 場合には授乳を中止させること [ 動物実験 ( ラット : 点眼 投与 でタフルプロストは乳汁中へ移行することが報告さ れている チモロールマレイン酸塩はヒト母乳中へ移行す ることがある ] ( 参考 チモロールマレイン酸塩の動物実験において 器官形成期 のラットに 500mg/kg/day を経口投与した試験で骨化遅延 が マウスに 1000mg/kg/day ウサギに 200mg/kg/day を経 口投与した試験で死亡胎児数の増加が認められている 7. 小児等への投与 低出生体重児 新生児 乳児 幼児又は小児に対する安全性 は確立していない ( 使用経験がない 8. 適用上の意 1 投与経路 : 点眼用にのみ使用すること 2 投与時 : 患者に対し次の点に意するよう指導すること ⑴ 薬液汚染防止のため 点眼のとき 容器の先端が直接目 に触れないように意すること ⑵ 点眼に際しては原則として患者は仰臥位をとり 患眼を 開瞼させ結膜嚢内に点眼し 1~5 分間閉瞼して涙嚢部 を圧迫させた後開瞼する ⑶ 点眼したときに液が眼瞼皮膚等についた場合には すぐ にふき取るか 洗顔すること ⑷ 他の点眼剤と併用する場合には 少なくとも 5 分間以上 の間隔をあけて点眼すること ⑸ ベンザルコニウム塩化物によりコンタクトレンズを変色 させることがあるので コンタクトレンズを装用してい る場合は 点眼前にレンズを外し 点眼 15 分以上経過後 に再装用すること 薬物動態 1. 血漿中濃度 健康成人 32 例に 本剤 (1 日 1 回 0.0015% タフルプロスト 点眼液 (1 日 1 回 0.5% チモロール点眼液 (1 日 2 回 及び 0.0015% タフルプロスト点眼液 (1 日 1 回 と 0.5% チモロール 点眼液 (1 日 2 回 の併用をそれぞれ 1 回 1 滴で両眼に 7 日間 反復点眼し タフルプロストの活性代謝物であるタフルプロ ストカルボン酸体及びチモロールの血漿中濃度を測定した 本剤を反復点眼したときの血漿中タフルプロストカルボン酸 体の Cmax は 点眼 1 日目及び 7 日目ともタフルプロスト単剤 点眼及びタフルプロスト / チモロール併用点眼と同程度であっ た また 本剤の点眼 1 日目及び 7 日目の血漿中チモロール については Cmax 及び AUCinf ともにチモロール単剤点眼及 びタフルプロスト / チモロール併用点眼と同程度であった 本剤を 1 日 1 回 7 日間反復点眼時の薬物動態パラメータ タフルプロストカルボン酸体 Cmax (ng/ml Cmax (ng/ml チモロール AUCinf (ng hr/ml 点眼 1 日目 0.02480±0.00537 1.409±0.344 6.766±1.888 点眼 7 日目 0.02223±0.01267 1.293±0.551 6.449±2.774 1 2. 動物における眼組織移行 ( 参考 : ラット ( 平均値 ± 標準偏差 本剤をラットに単回点眼したときのタフルプロストカルボン 酸体及びチモロールの房水中濃度は 0.5% チモロール点眼 液と 0.0015% タフルプロスト点眼液を 5 分間隔で併用 ( それ ぞれ単回点眼 したときと同様に推移した 臨床成績 1. 原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者 487 例を対象とした無 作為化盲検比較試験 ( 対照薬 :0.0015% タフルプロスト点眼 液 1 日 1 回 [ 以下 タフルプロスト群 ] あるいは 0.0015% タフ ルプロスト点眼液 1 日 1 回 /0.5% チモロール点眼液 1 日 2 回 の併用 [ 以下 併用群 ] において 導入期に 0.0015% タフル プロスト点眼液を 4 週間 1 日 1 回点眼後 治療期 ( 二重盲検 期 に本剤 (1 日 1 回 あるいは各対照薬を 4 週間点眼したと き 本剤のタフルプロスト群に対する優越性 (p<0.001 が 示された ( ベースラインを共変量とした共分散分析 また併 用群に劣らない眼圧下降作用が示された ( 表 1 図 1 2 表 1 治療期終了時 (4 週又は中止時 における平均日中眼圧値の 比較 (mmhg ベースライン ( 治療期開始時 の平均日中眼圧値 治療期終了時 (4 週後又は中止時 の平均日中眼圧値 本剤群 (n=161 タフルプロスト群 (n=163 併用群 (n=163 19.6±2.0 19.2±2.1 19.3±2.2 17.0±2.4 18.3±2.8 17.1±2.5 眼圧変化量 -2.6±1.8-0.9±1.7-2.2±1.8 本剤群との差 [95% 信頼区間 ] -1.7-0.3 [-2.1~-1.3] [-0.7~0.1] 図 1 眼圧の推移 ( 平均値 ± 標準偏差 ( 平均値 ± 標準偏差 2. 原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者 166 例を対象とした無 作為化盲検比較試験 ( 対照薬 :0.5% チモロール点眼液 1 日 2 回 [ 以下 チモロール群 ] において 導入期に 0.5% チモロー ル点眼液を 4 週間 1 日 2 回点眼後 治療期 ( 二重盲検期 に本 剤 (1 日 1 回 あるいは対照薬を 4 週間点眼したとき 本剤の チモロール群に対する優越性 (p<0.001 が示された ( ベース ラインを共変量とした共分散分析 ( 表 2 図 2 3 ( 3

表 2 治療期終了時 (4 週又は中止時 における平均日中眼圧値の 比較 (mmhg ベースライン ( 治療期開始時 の平均日中眼圧値 治療期終了時 (4 週後又は中止時 の平均日中眼圧値 本剤群 (n=82 チモロール群 (n=84 20.8±2.1 20.7±2.1 17.5±2.7 19.0±3.3 眼圧変化量 -3.2±2.1-1.7±2.1 本剤群との差 [95% 信頼区間 ] 図 2 眼圧の推移 ( 平均値 ± 標準偏差 -1.5 [-2.2~-0.9] ( 平均値 ± 標準偏差 3. 正常眼圧緑内障を含む開放隅角緑内障又は高眼圧症患者 136 例を対象とした長期点眼試験において 導入期に 0.0015% タ フルプロスト点眼液 1 日 1 回 0.5% チモロール点眼液 1 日 2 回 あるいは 0.0015% タフルプロスト点眼液 1 日 1 回 /0.5% チモロール点眼液 1 日 2 回の併用の 3 群をそれぞれ 4 週間点 眼後 治療期に本剤を 52 週間 1 日 1 回点眼した 0.0015% タ フルプロスト点眼液 1 日 1 回及び 0.5% チモロール点眼液 1 日 2 回からの本剤への切り替えでは 治療期のすべての測定 時点において 治療期開始時 (0 週 と比較して有意な眼圧下 降を示した (P<0.001 0.0015% タフルプロスト点眼液 1 日 1 回 /0.5% チモロール点眼液 1 日 2 回の併用から本剤への切 り替えでは 治療期開始時 (0 週 と比較して眼圧値に有意な 変動はなく 52 週まで安定した眼圧推移を示した ( 図 3 4 2. 作用機序本剤の配合成分であるタフルプロストの活性代謝物 ( タフルプロストカルボン酸体 は プロスタノイドFP 受容体作動薬である 一方の配合成分であるチモロールマレイン酸塩は 非選択的 β- 受容体遮断剤である 両剤は異なる作用機序により眼圧下降作用を示す 1 タフルプロストタフルプロストの活性代謝物であるタフルプロストカルボン酸体は プロスタノイドFP 受容体に対して高い親和性 (Ki=0.40nM を示した サルを用いて 0.005% タフルプロスト点眼液を1 日 1 回 3~5 日間反復点眼したときの房水動態をフルオロフォトメトリー法 Two-level constant pressure perfusion 法及び 125 I- 131 I 標識アルブミン灌流法により検討したところ 房水産生量に変化は認められず ぶどう膜強膜流出量を有意に増大させた 6 2 チモロールマレイン酸塩眼圧下降の正確な作用機序の詳細は明らかではないが サル 7 8 健康成人でのフルオロフォトメトリー試験及び緑内 9,10 障患者でのトノグラフィー試験において チモロールマレイン酸塩の眼圧下降作用は主に房水産生の抑制によることが示唆されている 3. 眼血流に対する作用 1 ウサギに0.0015% タフルプロスト点眼液を1 日 1 回 28 日間反復点眼し レーザースペックル法で測定したところ 視神経乳頭部組織血流量の有意な増加が認められた 11 2 健康成人に0.0015% タフルプロスト点眼液を単回点眼したとき 傍視神経乳頭網膜動脈の血流速度及び傍視神経乳頭網膜の組織血流量の有意な増加が認められた 12 有効成分に関する理化学的知見 1 タフルプロスト一般名 : タフルプロスト (Tafluprost 化学名 : 1-Methylethyl(5Z-7-{(1R,2R,3R,5S-2-[(1E -3,3-difluoro-4-phenoxy-1-butenyl] -3,5-dihydroxycyclopentyl}-5-heptenoate 構造式 : 図 3 治療期開始時 (0 週 からの眼圧変化量 ( 平均値 ± 標準偏差 薬効薬理 1. 眼圧下降作用本剤をサルに単回点眼したとき 有意な眼圧下降作用が認められ この作用は配合成分の各単剤 (0.0015% タフルプロスト点眼液及び0.5% チモロール点眼液 の眼圧下降作用よりも有意に強い作用であった 5 分子式 : C25H34F2O5 分子量 : 452.53 性 状 : 無色 ~ 淡黄色の粘性液体である エタノール ジエチルエーテル又はアセトニトリル に極めて溶けやすく 水にほとんど溶けない 2 チモロールマレイン酸塩 一般名 : チモロールマレイン酸塩 (Timolol Maleate 化学名 :(2S-1-[(1,1-Dimethylethylamino]-3- 構造式 : (4-morpholin-4-yl-1,2,5-thiadiazol-3-yloxy propan-2-ol monomaleate ( 4

分子式 : C13H24N4O3S C4H4O4 分子量 : 432.49 融点 : 約 197 ( 分解 性状 : 白色 ~ 微黄白色の結晶性の粉末である 酢酸 (100 に溶けやすく 水又はエタノール (99.5 にやや溶けやすい 0.1mol/L 塩酸試液に溶ける 包装 プラスチック点眼容器 : 2.5mL 5 本 2.5mL 10 本 主要文献及び文献請求先 < 主要文献 > 1 上田健治他 : あたらしい眼科 30, 1761(2013 63727 2 桑山泰明 他 : あたらしい眼科 30, 1185(2013 63728 3 桑山泰明 他 : あたらしい眼科 30, 1773(2013 63729 4 桑山泰明 他 : あたらしい眼科 32, 133(2015 63730 5Akaishi T. et al.:j.ocul.pharmacol.ther.31,518(2015 63731 6Takagi Y. et al.:exp. Eye Res. 78, 767(2004 60134 7Miichi, H. et al.:invest. Ophthalmol. Vis. Sci. 24, 1269 (1983 54285 8 新家 真 他 : 日本眼科学会雑誌 84, 1436(1980 54286 9 藤永 豊 他 : 眼科臨床医報 74, 409(1980 54279 10 玉田康房 他 : 日本眼科紀要 31, 1667(1980 54287 11Akaishi T. et al.:j.ocul.pharmacol.ther.26,181(2010 60770 120.0015% DE-085( タフルプロスト 点眼液の健康成人男性 を対象とした臨床薬理試験 - 眼血流動態を指標とした 検討 -, 参天製薬 社内資料 60771 < 文献請求先 製品に関するお問い合わせ先 > 主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください 参天製薬株式会社 医薬事業部 医薬情報室 533-8651( 個別郵便番号 大阪市東淀川区下新庄 3-9-19 TEL 0120-921-839 06-6321-7056 受付時間 9:00~17:00( 土 日 祝日を除く ( 5 30403 07