子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

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第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

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○数学科 2年 連立方程式

できるようにする 野菜を学年園やプランターで栽培する計画を立てさせる際には, 平成 27 年度全国学力 学習状況調査 2(5) に取り組ませ, 前学年までに学習した植物の成長にかかわる知識や経験も活用して考える必要があることに気付かせる 実際に野菜を育てる活動に取り組ませることにより, 知識や経験を

第 5 学年理科学習指導案 改善したところ 成果があったところ 平成 24 年 6 月 13 日第 5 学年 1 組 34 名授業者小影俊一 研究主題 子どもたちが生き生きとたのしく学ぶ理科 生活科 - 実感を伴った理解を図る指導の工夫 - 高学年分科会のテーマ 児童が自然と向き合い 目的意識をもっ

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彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

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3. 単元目標 自の育てている野菜の変化の様子を観察したり 地域の人に話しかけたりしながら すすんで課題を解決することができる ( 関心 意欲 態度 ) 野菜の生長の様子や 地域のお店の様子について気付いたことを絵や文章などにかき 伝えることができる ( 思考 表現 ) お店の人にインタビューしたり

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

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主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

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第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

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課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

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画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

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単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

第1学年 理科学習指導案

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(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

あったらいいな ! こんなあそび場 (わたしの町大好き)

4 単元の評価規準 ア生活への関心 意欲 態度イ活動や体験への思考 表現ウ身近な環境や自分に ついての気付き 野菜の収穫を楽しみにしながら 植物の変化や成長の様子に関心をもち 継続的に世話をしようとしている 場所に応じて育てる植物を決めたり 植物の変化や成長の様子に合わせて世話の工夫をしたりしている

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た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

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(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

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第 6 学年 2 組理科学習指導案平成 26 年 7 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時在籍児童数男子 14 名女子 14 名計 28 名指導者場所理科室 1 単元名植物のからだのはたらき 2 単元について (1) 単元設定について本単元は 学習指導要領で以下のように位置づけられている 植物を観察

2 単元の目標 暮らしの中の 和 と 洋 の違いに関心を持ち, くらしの中の和と洋なるほど新聞 を作るために, 目的に応じて引用したり要約したりしようとする 国語への関心 意欲 態度 目的に応じて, 中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え, 文章を読むことができる 読むこ

第 3 学年 学級活動学習指導案 平成 18 年 6 月 30 日 ( 金曜日 ) 第 5 時限指導者二階堂聡 1 題 材 夏休みに向けて1 学期の学習を振り返ろう 2 題材について 生徒にとって, 夏休みの過ごし方はそれぞれである 部活動に熱中する生徒, 夏期 講習に参加し, 学力向上に努める生徒

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3 育成したい人間性と手立て主として自然や生命とのかかわりで育む人間性 本単元で育む人間性 具体的な姿 指導の主な手立て 評価方法 これまで気付いていなかった自然現象に気付く謙虚さ 日常生活の中で当たり前になっていた運動場の現象に目を向け, 雨水が流れたり溜まったりする面白さや不思議さをもって課題を

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

いきたいと考えるはずである 水溶液を区別する ためには, 水溶液のどんな性質やはたらきに着目していったらよいか, 子どもたちの考えを大切にしながら学習を進めていきたい 本単元の問題を解決するためには, いくつかの実験結果から, 総合的に判断することが必要である そこで,5つの水溶液を区別するという意

2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

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能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

Transcription:

第 3 学年理科学習指導案 場所 児童 指導者 第 2 理科室 3 年 3 組児童 35 名 福士晴彦 1 単元名どれぐらい育ったかな 2 単元のねらい本単元は, 身近な植物を育てて, 成長の過程や体のつくりを調べ, それらの成長のきまりや体のつくりについての考えをもつことができるようにすることがねらいである 生命 についての基本的な見方や概念を柱とした系統内容のうちの 生物の構造と機能 生物の多様性と共通性 にかかわるものであり, 第 4 学年 B(1) 人の体のつくりと運動, 第 4 学年 B(2) 季節と生物 につながるものである 第 3 学年の学習においては, 自然の事物 現象の差異点や共通点に気付いたり, 比較したりする能力を育成することに重点が置かれている 本単元では, 身近な植物を興味 関心をもって育て, 追究する活動を通して, 植物の成長過程と体のつくりを大きさや形などに注目して比較する能力, それらを表現する能力を育てていきたいと考える そして, 植物の成長のきまりや体のつくりについての見方を身に付け, 生物を愛護する態度を育てていく 3 単元の指導構想 (1) 児童について児童は, 春の身近な生き物を虫眼鏡を使って観察したり, 植物のたねを観察してまいたり, チョウを育て観察したりする学習をしてきている その中で, 形, 色, 大きさ 等の視点を示しながら観察を繰り返し行うことで, 詳しく観察ができるようになってきた そして, 観点に沿って比較することが少しずつできるようになってきている また生活科では, アサガオや野菜を育てる活動をしてきた その中で, 植物に水をやったり, 観察カードをかいたりしてきている しかし, 葉, 茎, 根といった植物の体のつくりについて考えていた児童は少ない これまでの学習では, 事象との出会いから, 生き物の細かいところまで見てみたい たねをまいて, 何のたねか正体を知りたい 卵から出てきた生き物を育てると本当にモンシロチョウになるのか といった問題をつくることができるようになっている そして, 追究意欲をもって問題解決の活動を行っている しかし,3 年生の問題解決の能力として求められる AよりBのほうが,~ ~である AもBも,~~である といった, 比較して考える力については十分であるとは言えない 以上の実態を受け, いくつかの種類の植物を育てて観察する活動の中で, 自分が見付けた気付きや考えを友達と交流して, 比較 する能力を高めていく (2) 教材について本教材は, 自分たちが育てている植物の成長変化に興味をもち, 育ててきた植物の様子の観察や, それらを花壇に植え替える活動を通して, 植物の体は, 葉, 茎, 根からできていることをとらえることができるようにしていくものである そして, 育てている植物同士や校庭や野原などに見られる植物同士, 野菜の種類といった 比較 だけでなく, 子葉の時期の植物と本葉が出てきた時期という時間を通しての 比較 という, 体のつくりや特徴といった視点で 比較 をすることができる教材である

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り入れる 野菜の体のつくりが 葉 茎 根 となっていることを確かめることで, 見方を広げていきたい (3) 指導にあたって本単元の指導にあたっては, 自分たちが育てている植物の観察やそれらを植え替える活動を行うことを通して, 植物の成長の変化や根の存在に気付き, 植物の体のつくりに関心を高めながら, 植物はどれも葉, 茎, 根でできていることをとらえられるようにしていく 自己と 事象 とのつながりをもつことができるようにするために, ある程度の日数が経った自分たちが育てている植物を提示する ヒマワリの茎が倒れてきた 牛乳パックの入れ物では植物が窮屈そう といったつぶやきが出てくることが考えられる そのつぶやきから, 植え替えが必要であることを確認する その上で, 植え替えの作業の見本を教師が見せることで, 根の存在に気付くことができるようにする そこから, 植物には根が必ずあるのか ヒマワリとホウセンカの根は同じなのか 根の様子をよく見たい 植物の体のつくりはどうなっているのか というような問題をつくっていく また, 問題を解決するためにはどうすればいいか考える場面を設定し, 根をよく観察するためにはどのようにすればよいか を問い, それに対する 土をどける などの児童の考えをもとに, 根を水に浸して観察する というような解決の見通しを立て, 追究活動を展開していく 自己と 友達 とのつながりをもつことができるようにするために, 自分が育てている植物の体のスケッチと友達の植物のスケッチを比較して交流する場面, 自分たちが育ててきた植物と身の回りの植物, 野菜を比較し, 考えを交流する場面を設ける そのときに, 葉 茎 根 という言葉を意識して使うこと, スケッチを指差して話すことなどを約束として, 互いの考えを交流する 子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるといった見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという考え方ができるようにしていく 自己と 未来 とのつながりをもつことができるようにするために, 単位時間においては, 今日の学習でわかったこと 今日の学習でできるようになったこと の 2 観点で振り返りを行う 自分自身が問題解決をしていくのに必要な力がどの程度身に付いたのかが自覚できるようにする 単元末には, これまでに獲得した見方や考え方を使って身近な植物や野菜を観察し, 比較して体のつくりについて考える活動を行い, 学習したことの有用性を感じられるようにしていく 以上の考えをもとに, 第 3 学年の重点育成能力である比較する能力を育てるとともに, 植物の成長のきまりや体のつくりについての科学的な見方や考え方を育成していく 4 単元の指導計画 (1) 目標植物の成長の変化に興味をもち, 育ててきた植物の様子の観察や, それらを花壇に植え替えする活動を通して, 植物の体は, 葉, 茎, 根からできていることをとらえることができるようにする また, 校庭や野原などに見られるほかの植物とも比較して調べ, 植物の体は, 葉, 茎, 根という共通のつくりをしていることをとらえることができる

(2) 評価規準 自然事象への 関心 意欲 態度 身近な植物に興味 関心をもち, 進んでそれらの成長のきまりや体のつくりを調べようとしている 身近な植物に愛情をもって, 探したり育てたりしようとしている (3) 指導計画 科学的な思考 表現 植物同士を比較して, 差異点や共通点について予想や仮説をもち, 表現している 植物同士を比較して, 差異点や共通点を考察し, 自分の考えを表現している 観察 実験の技能 植物の栽培をしながら, 虫眼鏡などの器具を適切に使って, その活動や成長を観察している 植物の体のつくりや育ち方を観察し, その過程や結果を記録している 自然事象についての 知識 理解 植物の育ち方には一定の順序があり, その体は根, 茎及び葉からできていることを理解している 次時主な学習活動指導の手立て評価規準 第 1 次 どれぐ らい育 ったか な 1 育ててきた植物の様子を観察して, 記録カードに記録する 2 3 植物の苗を観察して, 体のつくりを調べ, 記録する 育てている植物の植え替えをする 4 観察記録を発表し, 植物の体のつくりについてまとめる 校庭や野原などに見られるいろいろな植物の体のつくりを調べる 事象 観察して気付いたことを基に, 学習問題をつくることができるように事象の提示を工夫する 友達 以前の観察カードと比べることを促し, そこから出た気付きを交流し, 学習問題や学習計画を話し合う場を設ける 友達 植物の体のつくりについて, 葉, 茎, 根の言葉を使いながら, 自分の考えを交流する場を設ける 未来 今日の学習でわかったこと 今日の学習でできるようになったこと の視点を与え, 振り返りができるようにする 友達 いろいろな植物の体のつくりについて, 葉, 茎, 根の言葉を使いながら, 自分の考えを交流する場を設ける 未来 今日の学習でわかったこと 今日の学習でできるようになったこと を視点として振り返りができるようにする 植物の成長変化に興味をもち, 愛情をもって, 進んで水やりなどの世話をしたり, 観察したりしようとしている 関 ( 行動観察 記録 ) 成長してきた植物を観察して, 葉や茎の様子を的確に記録している 技 ( 記録 ) 子葉とその後に出てくる葉では, 葉の形や大きさに違いがあることを理解している 知 ( 発言 記録 ) いろいろな植物の体のつくりに興味をもち, 進んで観察して, 記録しようとしている 関 ( 行動観察 記録 ) 植物の体のつくりを観察して, 葉, 茎, 根の形の特徴を的確にとらえて記録している 技 ( 記録 ) 植物の体の各部を葉, 茎, 根に分けて判別し, 表現している 思 ( 発言 記録 ) いろいろな植物の体を比較して, どれも, 葉, 茎, 根からできていると考え, 説明している 思 ( 発言 記録 ) 植物の体は, どれも, 葉, 茎, 根からできていることを理解している 知 ( 発言 記録 )

第 1 次 5 いろいろな野菜の 事象 野菜の体の各部を葉, 茎, 根 体のつくりについ 売られている状態の野菜を に分けて判別し, 他の野菜と どれぐ 本 て調べる 提示し, これまでの植物と 比べながら表現している らい育 時 比較をする話合いをする 思 ( 発言 記録 ) ったか 友達 な いろいろな野菜の体のつく りについて, 葉, 茎, 根の言 葉を使いながら, 観察した 気付きを交流する場を設け る 未来 今日の学習でわかったこ と を視点として, 振り返り ができるようにする 5 本時の指導計画 (1) 目標 野菜の体の各部を葉, 茎, 根に分けて判別し, 他の野菜と比べながら表現している 科学的な思考 表現 (2) 評価規準 おおむね満足 努力を要する児童への支援 植物の体のつくりを根拠として, いろいろな野菜の体のつくりを, 他の野菜と比べて表現している 葉, 茎, 根がどのようなものであったか掲示を見て確認する 一つの部位同士に着目するよう助言し, 色, 形, 大きさなどの観点を与えて, 比較 できるようにする (3) 展開 学習内容と活動 指導上の留意点 支援 ( 評価 ) 備考 1 本時の事象を見る これまでの植物の観察を振り返り, 葉, 茎, 根の特徴を想起できるよう 植物には葉, 茎, 根があることを確 に, これまでの学習内容を掲示して 認する おく つ 葉, 茎, 根は, それぞれに特徴があ < 事象 とのつながり > かり, 違いがあることを確認する 売られている状態の野菜を提示む いくつかの野菜を売られている状し, これまでの植物と比較する話合態で見る いを構成する 7 分 これまでの植物と野菜を比較する 売られている状態は, 葉, 茎, 根の全てではないことを知る 売られている状態の野菜を見て, 付いていない部位はどのようになっているのかという疑問を学習問題につなげることができるようにする 学習カード パセリ ハツカダイコン アスパラガス ( 売っている状 態 )

2 本時の学習問題を把握する やさいの, 葉, くき, 根はどうなっ ているのか 一つの野菜を他の野菜や植物と比べ て, 特徴を表現できればよいことを 確認する 3 予想する 提示された野菜は, どの部位なの 観察しながら部位を考えていくことか予想する に時間をかけるために, 深く追究は A パセリは, 葉とくきだと思う しない B アスパラガスは, 根だと思う 学び合う 31 分 4 観察の見通しをもつ 売られる状態の前の野菜を見る 売られている状態は, 葉, 茎, 根の全 各自一つの野菜をスケッチする てではないことから, 全てが見られる状態のものがあればよいことに気付くことができるように話し合い, 観察への意欲を高める 5 観察する 他の野菜やこれまでに観察した植 自分が観察する野菜を一つ決めて, 物と比べて, 記述する 形, 色, 大きさなどに注目して観察することを確認する 他の野菜やこれまでに観察した植物と比べて見ることで, 各野菜の部位の特徴を見付けられるようにする 学習カードにどの部分が, 葉, 茎, どの部分が, 葉, 茎, 根なのか考えな根なのか記入する がら, スケッチすることを確認する 学習カード パセリ ハツカダイコン アスパラガス ( 売られる前の状 態 ) 6 グループで話し合う 観察した野菜についての気付きを交流し, 画用紙に気付きを書く 友達の気付きを, 実物を見て確認する なぜ, その部分が, 葉, 茎, 根だと考えたのか, 理由をグループでまとめて, 画用紙 ( ピンク ) に書く 葉, 茎, 根の特徴をグループでまとめて, 画用紙 ( 水色 ) に書く < 友達 とのつながり > 実物 スケッチをもとに, 葉, 茎, 根だと思う理由, その部位の特徴について, 自分の考えや気付きを交流する場面を設定する 実物 写真を指差すなどしながら, 視点に沿って互いの気付きや考察を交流し, 自分の考察を再構築できるようにする 実物を指差すなどして, 自分の考えを話すように助言する 画用紙 ( ピンク, 水色 ) マジック パセリ ハツカダイコン アスパラガス ( 売られる前の状態の写真 )

なぜ, その部分が, 葉, 茎, 根だと思うのか, 根拠をもって話すように助言する 植物の体のつくりを根拠として, いろいろな野菜の体のつくりを考え, 他の野菜と比べて表現することができる 思 ( 発言 記録 ) 7 まとめる グループの気付きや考えを書いた画用紙を黒板に貼る どの野菜にも, 葉, 茎, 根があることを確認する 葉, 茎, 根は, それぞれに特徴があり, 形, 色, 大きさはそれぞれ違うことを確認する 貼られた画用紙の気付きや考えに示 された観点をつなぎながら整理し, まとめをしていく やさいには, 葉, くき, 根があるから, やさいは植物である 葉, くき, 根はそれぞれにとくちょうがあって, ちがいがある 振り返る 7 分 8 学習を振り返る 今日の学習でわかったこと を視 点として振り返る < 未来 とのつながり > 視点をもとに学習を振り返る活動を設定する 問題解決できたことや, 解決に至った方法などについて自覚できるようにする 振り返りを紹介し合う 本時の学習のよさを価値付ける