平成 28 年度山梨県学力把握調査 結果分析資料の見方 調査結果概況 正答数分布グラフ 分布の形状から児童生徒の解答状況が分かります 各学校の集計支援ツールでは, 形状だけでなく, 県のデータとの比較もできます 設問別正答率 無解答率グラフ 設問ごとの, 正答率や無解答率が分かります 正答率の低い設

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6 授業改善に向けての取組 管理職研修会 6 月 2 日 ( 校長等 ) 9 日 ( 副校長 教頭 ) 各学校の管理職は, 結果を受け, 学校で組織的な対応が図られるよう指導する 結果概要説明会 6 月 7 日,14 日 調査結果の概要を公表し, 本県児童生徒の学力調査における実施と課題を共有する

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

H

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

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教科に関する調査の各問題の分析結果と課題 (3) 中学校数学 B

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

問 題

学力スタンダード(様式1)

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PowerPoint プレゼンテーション

第4学年算数科学習指導案

学習指導要領

平成20年度

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

平均値 () 次のデータは, ある高校生 7 人が ヵ月にカレーライスを食べた回数 x を調べたものである 0,8,4,6,9,5,7 ( 回 ) このデータの平均値 x を求めよ () 右の表から, テレビをみた時間 x の平均値を求めよ 階級 ( 分 ) 階級値度数 x( 分 ) f( 人 )

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

学習指導要領

学習指導要領

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

学習指導要領

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

Ⅱ 平成 28 年度みえスタディ チェックの結果 分析 ( 中学校数学 ) 1 集計結果 (1) 平均正答率及び領域別平均正答率 平均正答率 領域別 数と計算 量と測定 図形 数量関係 第 1 学年第 1 回 61.2% 61.1% 52.7% 46.8% 66.8% 数と式 図形 関数 資料の活用

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

スライド 1

2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

2. 教科別結果の見方各学年の教科別の結果については 教科全体 及び 基礎 と 活用 の結果について示しています また 横須賀市の結果と共に 調査全体の数値を載せています 調査全体について : 同じ問題を受検した全国の児童全体です 学年や教科によって違いますが 母数は 13 万人から 20 万人とな

01-1 H29_表紙(目次)解禁なし2 〇

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

 


国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 領域全国平均正答率下回っているやや下回っているほぼ同じやや上回っている上回っている 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特 質に関する事項 67.0% 漢字を正しく読んだり 文の中で正しく使

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

スライド 1

指導上のポイント 場面を図に表して数量の関係を的確に捉える指導今回の調査結果において 問題文に出てきた数値を形式的に処理してしまう児童や 無解答だった児童が 全体の約 3 割いたことを踏まえると 以下の指導が必要となる 1 テープ図や線分図を活用して 加減の相互関係を視覚的に捉えることができるように

学習指導要領

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

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平成27年度全国学力・学習状況調査結果の概要

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

平成19年度全国学力・学習状況調査_調査結果のポイント

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

【指導のポイント】

2 度数分布 ( 正答数分布グラフ ) 3 の概要 学習指導要領の領域別平均正答率 評価の観点の平均正答率では 各領域とも全国平均を上回っている 特に 学習指導要領の領域別平均正答率の 読むこと で2.9ポイント 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 で4.1ポイント全国平均を上回っている 評価

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

H30全国HP

今日は 重さについて考えます では 下の問題にチャレンジしてみましょう うな重さをいくつか紹介しましょう ぜひ一度手にもって 確かめてみてくださいね 1 硬貨 ( お金 ) を使って 1 円玉は 1 枚の重さは 1 g です 円玉 1 枚 7 g 5 0 円玉 1 枚 4 g ここで問題

指導方法等の改善計画について

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 67.0% 考 察 話すこと 聞くこと では 相手や目的に応じて 理由や事例などを挙げなが ら筋道を立てて話すことができています 今後も

全国学力・学習状況調査の指導改善策

3 次のにあてはまる数を書きましょう レベル 5 6 (H23 埼玉県小 中学校学習状況調査 3(3)) 下の数直線で アのめもりが表す分数は, ア です イまた イのめもりが表す分数は, です ア イ 4 次の問題を読み 問いになさい レベル 5 6 だいきさんは, の計算をするのに

平成 25 年度の全国学力 学習状況調査の下野市の全体の結果 ( 国語, 算数 数学 ) は, 小学校, 中学校ともに, すべての領域で, 全国平均正答率を上回る結果となった 小学校の全国学力調査全体結果について 小学校は国語 AB, 算数 AB ともに, 数ポイント全国平均正答率を上回っていた 小

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

( ) 除法の意味や割合の意味を理解することに課題があります 例 )A3(1) 120 cmの赤いテープの長さが白いテープの長さの 0.6 倍に当たるとき 二つのテープの長さの関係を表している図を選ぶ 県 31.3%( 全国 34.0%) A8 犬を飼っている 8 人が学級全体の人数の 25% に当

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

算数科学習指導案 1 単元名三角形と四角形 授業者小澤勇司 2 単元について児童は第 1 学年で, 箱や積み木の面を写し取ったり, 数え棒を使って形を作ったりするなどの活動を通して, 図形の構成要素である辺や頂点 角についての素地的な経験をしている ここでは, 児童が日常使っている さんかく や し

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(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

(2) 教科の問題結果から見られる特徴 基礎的な内容を問う問題については おおむね成果が見られるが 記述式の問 題や基礎的な内容を問う問題の一部に 依然として課題が見られる 主な成果主な課題 ( は問題形式による課題 ) 国語 学年別漢字配当表に示されている漢字を 指定された箇所の正しい筆順を示すこ

3 小学校 : 教科に関する調査 1 人吉 球磨の平均正答率と比較すると 国語 A 算数 Aともに下回っている 国語 B 算数 Bは人吉 球磨と同等である 2 熊本県の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている 3 全国の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている (1) 小学校国語

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

Ⅲ 研究内容 確かな学力を育成するためには 教師の指導 と 児童 生徒の学び のギャップを教師が認識 する必要がある この研究では,1,2 年の文字式の内容において, 全国調査, 置籍校事前調査の 結果から誤答傾向を把握し, 課題を考察した その中から 計算の対象を理解すること, 考察の 対象を明確

学習指導要領

るかどうか, そして, その予想した事柄を ~は, になる という形で表現できるかどうかをみるものである 正答率は, 48.1% であり, 発展的に考え, 予想した事柄を ~は, になる という形で表現することに課題がある (3) 学習指導に当たって 事柄を予想することを大切にする数や図形について成

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

平成 28 年度全国学力 学習状況調査宮崎県の調査結果 1 結果の概要 学校政策課 調査の目的 (1) 義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図る (2) 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習

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英語                                    英-1

Taro-01 P T.v.jtd

全国学力 学習状況調査の調査結果の活用による指導改善に向けた説明会 小学校算数 中学校数学部会 全国学力 学習状況調査結果を活用した指導改善 小学校算数 1 平成 19~22 年の 4 年間の調査結果から明らかになった小学校算数の課題について (1) 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

学習指導要領


A 数と式 領域の特色 理解の深化 (9a-6)/3 = 9a-6 3 =3a-6 1 年 P 年 P.53 3 n 3 n n+ 1 n+2 3 n+(n+ 1 )+(n+2)=3n+3 =3(n+1) n+ 1 3(n+1) *(

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

平成 30 年度 品川区学力定着度調査 の結果から明らかになった課題と学力向上に向けた取組 ( 国語 ) 1. 国語の定着状況についての概要 どの学年もほとんどすべての項目において 目標値を上回った 昨年度から取り組んできた 文章を書き表す際の 言葉の正しい使い方の指導 が 言葉についての知識 理解

学習指導要領

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平成 28 年度山梨県学力把握調査 分析と授業改善のポイント 小学校算数 3 年生版 山梨県教育庁義務教育課

平成 28 年度山梨県学力把握調査 結果分析資料の見方 調査結果概況 正答数分布グラフ 分布の形状から児童生徒の解答状況が分かります 各学校の集計支援ツールでは, 形状だけでなく, 県のデータとの比較もできます 設問別正答率 無解答率グラフ 設問ごとの, 正答率や無解答率が分かります 正答率の低い設問, 無解答率の高い設問などを見ることで, 各学校の課題が見えてきます 設問ごとの解答状況 解答類型票 各設問の解答類型別の反応率を見ることで, 誤答に目を向け授業改善の視点を探ることができます 解答類型は, 一人一人の児童生徒の具体的な解答状況を把握することができるよう, 設定する条件などに即して解答を分類, 整理するためのものです 正誤だけではなく, 一人一人の誤答の状況 ( どこでつまずいているのか ) に着目して, 学習指導の改善 充実を図ることができます ( 反応率は, 小数第二位を四捨五入したものであるため, 正答 と 準正答 の反応率の合計と正答率が一致しない場合があります ) 誤答の割合が高い類型に注目することで, 児童生徒がどんなことにつまずいているのかが見えてきます 各領域の課題 と 授業改善のポイント 領域ごと, 課題が見られた設問をもとに 授業改善のポイント を示しました 各学校において 授業改善プラン を作成する際に, 参考にしてください 学校によっては, 別の設問が課題となる場合があると思います その場合は, 調査資料 などを参考にして授業改善を図ってください 各領域における課題のある設問の分析 課題のある設問については, 以下の内容について記述しています 正答 正答率 誤答について 本資料や, 授業の改善 充実を図る際の参考となる 調査資料 を, 各学年での日々の学習指導の改善 充実を図る際に活用してください

~ 用語の説明 ~ 中央値 例えば, 対象生徒が121 人の場合, その121 人を, 正答した数が多い順に1 番から並べて, ちょうど真ん中の61 番の生徒の正答数が中央値となる 一般的には, 平均正答数より上か下かで自分の位置を把握することが多いが, 中央値を基準にして見る方がより自分の位置をつかみやすい また, 集団同士を比べる場合にも中央値の違いに目を向けることが大切である 平均正答数と中央値がほぼ一致している場合は, どちらで比べてもあまり変わりはないが, 平均正答数と中央値が極端に異なる場合があるので注意する 標準偏差 集団のデータの分布のばらつきを測る 1 つの尺度である 平均値と標準偏差がわかれば, データがどの範囲にどのような割合で散らばっているか ( 分布 ) がある程度, 明らかになる 図で表すと次のようになる 95.45% 68.27% 平均正答 20.4-5.51 +5.51-5.51 2 +5.51 2 例えば, 平均正答数が 20.4, 標準偏差が 5.51 の場合,20.4±5.51( 平均正答数 ± 標準偏差 ) の範囲に全データの 68.27%( 約 2/3) が含まれ,20.4±5.51 2( 平均正答数 ± 標準偏差の2 倍 ) の範囲内に全データの 95.45%( 約 19/20) が含まれているという意味である 標準偏差の値が小さければ, 分布のばらつきが小さく, 標準偏差の値が大きければ, 分布のばらつきが大きいことを表している 自分の学校, 学級のデータのばらつき具合を数値として知るために用いる 最頻値 一般的には最も度数の大きい階級値を示すものであるが, 本調査では, 最も割合 ( 相対度 数 ) の多い正答数のことを指す 集団の傾向は, 上述の指標となる数値を見ることと, 正答数分布でそのちらばり具合をみることによ って読み取ることができる 反応率 児童生徒の解答を想定した解答類型に該当する児童生徒の解答数の全体に対する割合 上の表ので囲んだ数値が, それぞれの解答類型の反応率 (%)

平成 28 年度山梨県学力把握調査 小学校 3 年 算数 平成 28 年度山梨県学力把握調査結果の分析 小学校 3 年 算数 調査結果概況 調査人数平均正答数 / 設問数平均正答率 (%) 中央値標準偏差 6563 人 16.1/21 76.6% 17 3.92 正答数分布グラフ ( 横軸 : 正答数, 縦軸 : 割合 ) 設問別正答率 無解答率グラフ ( 横軸 : 設問番号, 縦軸 : 割合 ) 小 3 算 -1

設問ごとの解答状況 平成 28 年度山梨県学力把握調査 小学校 3 年 算数 解答類型票 設問番号 1(1) 52+7 を計算する 1(2) 76+38 を計算する 1(3) 269-23 を計算する 1(4) 104-85 を計算する 1(5) 6 8 を計算する 出題の要素 解答類型 ( 割合 %) 無解答 1 2 3 4 5 6 7 9 0 96.4 0.0 0.0 3.5 0.1 86.8 4.1 0.1 1.0 7.8 0.2 88.0 0.1 2.1 1.1 8.4 0.4 82.1 4.6 0.7 1.7 10.4 0.5 95.4 1.8 0.2 0.5 1.8 0.3 2(1) 680 は,10 が何個集まった数かを書く 2(2) 680 は, いくつより 20 小さい数かを書く 82.2 1.9 5.7 0.0 9.3 0.8 76.7 0.3 7.9 1.5 11.5 2.1 3(1) 数直線上に示された,1000 を 10 等分した一目盛りの大きさを読み取る 76.7 5.0 3.6 4.0 2.3 7.2 1.3 3(2) 数直線上に示された,2000 より大きい数を読み取る 85.6 3.8 2.3 0.6 0.0 0.0 6.7 1.1 4 5 一辺 2cm の正方形 2 つと, 縦 3cm 横 2cm の長方形 4 つを組み合わせてできる箱の形を選ぶ 示された時計の時刻を読み取り, その時刻から 3 時間後の時刻を求める 6.0 4.0 70.2 17.3 1.5 1.0 61.5 3.9 11.3 1.2 13.3 0.1 7.1 1.7 6(1) 一辺が 3cm の正方形を選ぶ 6(2) 3cm の辺と 4cm の辺の間に, 直角の角がある直角三角形を選ぶ 7 算数の教科書の厚さを選ぶ 8 好きな果物調べのグラフを見て, 正しい記述を選ぶ 9(1) 9(2) 10(1) 10(2) 11(1) 11(2) パンを 7 こ買う買い方を示した図と式を読み取り,2 個入りの袋と 3 個入りの袋をそれぞれ何袋買うことにしたかを書く パンを 8 個買う買い方を示した図と言葉の説明を読み取り, 当てはまる式を選ぶ 教室にいる人の数を表した図を読み取り, 図が表している数量関係に合う問題場面を選ぶ 教室にいる人の数を表した図を読み取り, はじめにいた人数を求める式と答えを書く 水をためて顔を洗うと 1 日に 14L 節約できることを説明した式と説明を読み取り, 説明に当てはまる数を書く 水を止めて歯みがきをすると 1 日に何 L の水を節約できるか, 示された式を基にして, 説明の続きを書く 3.8 1.4 2.8 88.3 1.4 0.4 1.0 0.9 0.3 75.4 10.3 1.2 7.7 3.1 0.9 1.0 64.6 19.5 6.8 4.9 3.4 0.8 12.1 3.1 2.1 79.4 2.3 1.0 78.3 4.8 0.2 0.7 1.4 3.8 9.2 1.5 6.2 8.1 8.8 72.6 2.4 1.9 12.6 79.8 3.4 2.3 1.9 76.4 0.0 0.3 5.1 10.7 1.5 0.7 3.1 2.0 56.5 2.9 17.1 3.0 16.2 4.3 29.8 1.7 3.0 5.1 1.2 4.2 41.7 13.2 小 3 算 -2

平成 28 年度山梨県学力把握調査 小学校 3 年 算数 各領域の課題 と 授業改善のポイント < 数と計算 > 数直線から, 一番小さい一目盛りの大きさを読み取ること [ 3 (1)](76.7%) 一目盛りの大きさに着目して数直線から数を読み取る活動の充実 一目盛りの大きさが様々な数直線から数を読み取ったり, 一目盛りの大きさを自由に決めて数を表したりする活動を取り入れる 数直線上に表された数を基に, 100より20 小さい数は80である 680は700より20 小さい数である といった, 数の見方について, 数直線上で確かめる活動を取り入れる < 量と測定 > 長さについての感覚を 身に付けていること [7](64.6%) 長さ等の量についての感覚を豊かにする算数的活動の充実 長さを定規や巻き尺で調べる技能の定着を図るだけでなく, 長さについての豊かな感覚を身に付けられるように, 長さを予想してから測定する活動を取り入れる はがきの横の長さは10cm というように, 目安となる長さと身の回りのものを関連付けて測定する活動を取り入れる < 図形 > 箱の形の構成要素につ いて理解していること [4](70.2%) 立体を構成したり, 分解したりする活動や日常生活と立体との関連を見いだす活動の充実 箱の形の面を写し取ったり, 切り取った面をテープでつないで箱を組み立てたりする活動を取り入れる 箱から写し取った形と同じ形が身の回りのどこにあるかを見いだす活動を取り入れる 身近な筒や箱を集め, 転がる 積み重ねることができる といった立体の機能面を見いだす活動を取り入れる < 数量関係 > 図から数量の関係を読み取り, 問題場面を判断すること [10(1)] (79.8%) 加法や減法の相互関係を図や式に表す活動の充実 逆思考の問題場面をテープ図と関連させて数量関係を捉える活動を取り入れる 未知の数量を として表したり, や問題に示されている数量を, テープ図に書き込んだりなど, テープ図の意味を確かめる活動を取り入れる テープ図をノートに書き表す活動を取り入れる 小 3 算 -3

各領域における課題のある設問の分析 平成 28 年度山梨県学力把握調査 小学校 3 年 算数 問題 3(1) 正答 100 正答率 76.7% 誤答について 類型 2 0 と解答 5.0% 0 と解答していることから, 数直線に示されている一番小さい数から判断し, 一目盛りの大きさに着目していないと考えられる 平成 26 年度の調査でも, 数直線の一目盛りの大きさを問う問題の正答率は75.5% である 小 3 算 -4

平成 28 年度山梨県学力把握調査 小学校 3 年 算数 問題 7 正答ア 正答率 64.6% 誤答について 類型 3 イ と解答 19.5% 算数の教科書 1 冊の厚さを,5cmに近いと捉えている 小 3 算 -5

平成 28 年度山梨県学力把握調査 小学校 3 年 算数 問題 4 正答 3 正答率 70.2% 誤答について 類型 4 4 と解答 17.3% 見取り図に示された直方体の4つの面の形を, 縦 4cm 横 2cmの長方形と捉えている 小 3 算 -6

平成 28 年度山梨県学力把握調査 小学校 3 年 算数 問題 10(1) 正答 2 正答率 79.8% 誤答について 類型 1 1 と解答 12.6% 図が表している数量関係について, の部分を みんなで何人になったか と捉えている 小 3 算 -7