Software Engineering Center Information-technology Promotion Agency, Japan ソフトウェアの品質向上のために 仕様を厳密に 独立行政法人情報処理推進機構 ソフトウェア エンジニアリング センター 調査役新谷勝利 Center 1
日経ビジネス 2012.4.16 Center 2
SW 開発ライフサイクルの調査統計データ ソフトウェア産業の実態把握に関する調査 ホームページからダウンロード可 エンタ系 SW ベンダ 80 社 ユーザ 111 社 組込み 170 社 ソフトウェア開発データ白書 2010 2011 ホームページからダウンロード可 主としてエンタ系 SW ベンダ 24 社 2584 プロジェクト CHAOS MANIFESTO The Standish Group International, Incorporated 2011 情報系の実稼働システムを対象とした形式手法適用実験報告書 ホームページからダウンロード可 Center 3
ソフトウェア産業の実態把握に関する調査 Center 4
ソフトウェア産業の実態把握に関する調査 エンタ系ユーザ 計画を超えた 目標は達成できなかった 目標管理していないのでわからない 計画どおりの目標を達成した 大幅に目標を達成できなかった 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 目標品質 コスト 納期 品質目標 コスト 納期 N=92 Center 5
ソフトウェア産業の実態把握に関する調査 エンタ系ベンダ 計画を超えた 目標は達成できなかった 目標管理していないのでわからない 計画どおりの目標を達成した 大幅に目標を達成できなかった 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 目標品質 コスト 納期 品質目標 N=51 コスト N=50 納期 N=50 Center 6
データ白書プロジェクト成否 コスト N=1421 品質 N=1029 工期 N=1422 Center 7
データ白書成否の自己評価 顧客満足度ベンダ評価 Center 8
ソフトウェア産業の実態把握に関する調査 組込み 計画を超えた 目標は達成できなかった 目標管理していないのでわからない 計画どおりの目標を達成した 大幅に目標を達成できなかった 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 目標品質 コスト 納期 品質目標 N=121 コスト N=119 納期 =119 Center 9
日本の調査対象プロジェクトのサイズについて 白書 N=1089 中央値 =48.3KSLOC N=2554 中央値 =36.5 人月 実態把握に関する調査 組込み N=110 10KSLOC 未満 :40.8% 10K~100K 未満 :31.7% N=125 1 千万円未満 :62.1% 1 千万円 ~1 億円未満 :27.2% エンタ系ベンダ N=36 10KSLOC 未満 :47.2% 10K~100K 未満 :26.8% N=53 1 千万円未満 :61.0% 1 千万円 ~1 億円未満 :30.2% Center 10
ソフトウェア産業の実態把握に関する調査 -QCD 未達成の原因 (1) エンタ系 SW ベンダ 80 社 1 番目 2 番目 3 番目 エンタ系ユーザ 111 社 1 番目 2 番目 3 番目 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 要求定義工程以前における問題 業務 システム要求定義工程における問題 システム / ソフトウェア設計工程における問題 プロジェクト計画を遂行中のプロジェクト管理の失敗 システム化計画工程における問題 元々のプロジェクト計画 ( 見積り 目標 QCD 設定等 ) に無理があった ソフトウェア設計 ~ テスト工程における開発委託先の問題 ソフトウェア実装 デバッグ工程における問題 システム設計工程における問題 ソフトウェアテスト / システムテスト工程における問題 ハードウェア 他システムなど外部接続システム 装置の遅れ等の問題 その他 運用テスト工程における問題 その他 Center 11
ソフトウェア産業の実態把握に関する調査 -QCD 未達成の原因 (2) ユーザは 業務 システム要求定義工程における問題 が圧倒的に一番問 題あると感じ ベンダは 要求定義工程以前における問題 に次いで システム / ソフトウ ェア設計工程における問題 に感じている 上流工程において問題が根源があると認識し 解決策を考察す る要あり! Center 12
における上流工程関連のプロジェクト例 リクワイアメントエンジニアリングおよび企画プロセスの規格化および上流工程への諸考察のためのガイド発行 開発プロジェクトが組織のゴールおよびストラテジーにリンクしていることを明確にする GQM+ ストラテジー の普及 要件定義の一層の品質向上に向け 機能要件合意形成ガイド の普及 要件定義において 非機能に関する視点を 非機能要求グレード の観点で整備 形式手法に関する幾つかのプロジェクト ( 以降例示 ) Center 13
情報系の実稼働システムを対象とした形式手法適用実験報告書 < 実験で得られた指摘件数と設計書提供者による評価 > Center 14
による対象のモデル化調査 からの成果 Center 15
の厳密な仕様記述 WG からの成果 -2012 年度末にガイドとして発行予定 曖昧な日本語 による誤解を減少させるために仕様記述に実践するべき事項をまとめる 仕様書を読む あるいは 読まないまでも何が仕様として認識されているかを理解するべき発注者に 分かり易く かつ 厳密に書かれた文書 を作成し 説明する Center 16
形式手法人材育成 WG からの成果 -2012 年 5 月中に HP からリリース予定 形式手法は その実践にあたり ソフトウェア システムズエンジニアリング 開発プロセス ツールとのシナジ - 効果が更に有効 形式手法はむつかしい 形式手法はとっかかりにくい 等々いわれているが そのような心理的ハードルを除去するための入門教材が必要 =>1~2 時間 / トピックスで半日 ~2 日の対象に合わせたコース提供 - なぜ形式手法か (A)( 検証のために ) - なぜ形式手法か (B)( 日本語の曖昧さをどう克服するか?) - 導入のガイダンス (A)( 形式手法の分類と選択 ) - 導入のガイダンス (B)( 適用の段階 ) - 事例 : 成功事例 ( モバイル フェリカ システム ) - 事例 : 実証実験 (DSF) - 事例 : 種々の事例 ( その他 ) - 実践法 : モデル化の手順と事例 - 実践法 : モデル化の課題例 - 参考資料 Center 17
における統合システムのイメージ Center 18
Standish レポート サイズ別の成否 Center 19
ご静聴有難うございました IPA/ ホームページにご注目を! IPA/ ホームページにてユーザ登録 Center 20