生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (AB 類型共通 ) 共 - 8 共 - 9 共 - 10 共 - 11 共 - 12 設備取得の際に国又は地方公共団体から補助金を受けた場合でも 税制の対象となるのか 取得価額の判定は 消費税抜きでするのか それとも税込みか 単品の取得価額は どのように判定

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改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

現段階での状況に基づく内容になりますので今後変更の可能性がありえます 項目内容回答 ( 対応方針 ) 説明先今後の備考 8 対象者 本税制の対象となる法人に制限はあるのか 青色申告書を提出する法人であれば 業種 資本金規模を問わずに対象となる予定です 本税制の対象となる設備は ソフトウェア 器具備

11 ものづくり補助金において優先採択された場合 交付決定はどの様に行われるのか 平成 29 年度補正予算のものづくり補助金 ( 一次公募 ) については 平成 30 年 6 月中に採択結果を公表し 順次 採択事業者から交付申請を受け付けます ただし 交付決定の際には 1 事業者が所在する自治体から

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1 特別償却の適用例 コネクテッド インダストリーズ税制 (IoT 税制 ) よくあるご質問補足資料 例 ) a. 5,000 万円の課税対象設備を購入 ( 対象設備の法定耐用年数は 5 年とする ただし の計算法は 定額法 とする ) 5,000 万円 5 年 = 1000 万円 b. 当年度で

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

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2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

198 第 3 章 減価償却資産の取得価額 キーワード ソフトウエアに係る取得価額購入したソフトウエアの取得価額は 1 当該資産の購入の代価と 2 当該資産を事業の用に供するために直接要した費用との合計額とされています 引取運賃 荷役費 運送保険料 購入手数料 関税 その他の当該資産の購入のために要

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

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税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

2 は 説明に従った資料名称を記載してください 注 : 各は カタログのコピー等 確認する事項が記載されている部分 ( ページ だけとしてください 注 : 各は カタログ一式等をそのまま送るはしないでください 注 : 各は A4サイズとしてください < 例 > ( 当該モデル 資料 2 資料 3 (

(1) 申請書 に記載された設備投資の内容( 申請書 5で記載する事項 ) が 必要十分な設備として 当該設備の導入の目的 ( 申請書 2で記載する事項 ) 及び事業者の事業の改善に資することの説明 ( 申請書 4で記載する事項 ) に照らして整合しているかどうかについて確かめること さらに 事業者

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別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

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CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

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3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

総論 地方拠点強化税制とは? 税制等の支援措置を受けるためには? 3ページ 4ページ 拡充型事業とは? 5 ページ 移転型事業とは? 6 ページ 目次 各論 ステップ 1 ( 整備計画 ) 本社機能とは? どのような支援措置があるの? 支援のメリットについて整備計画の認定はいつまでに受ければいいの?

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

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[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

平成 29 年 11 月 22 日版 本手引きは予告なく修正されることがありますので 必ず中小企業庁 HP に掲載されている最新版をご確認ください 中小企業等経営強化法に基づく 税制措置 金融支援 活用の手引き ( 平成 2 9 年度税制改正対応版 ) 目次 1. はじめに 中小企業等経営強化法に基

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平成 29 年 3 月 31 日 中小企業等経営強化法の経営力向上設備等に係る生産性向上要件証明書発行業務開始のお知らせ 中小企業等経営強化法に基づく固定資産税の課税標準の特例措置及び中小企業経営強化税制の開始に伴い 当工業会は建設機械に関して 証明書発行団体としての業務を 4 月 1 日から開始い

産業競争力強化法の生産性向上設備等における 先端設備 ( ソフトウェア ) の機能要件に関する考え方 一般社団法人情報サービス産業協会 経済産業省関係産業競争力強化法施行規則第 5 条第 1 項第 2 号ロの指定設備であるソフトウェアは 設備の稼働状況等に係る情報収集機能及び分析 指示機能を有するも

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

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b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

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することが適当であることから 本通達では 特定施設の敷地の用に供される土地等には 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものが該当することを明らかにしている なお 取得の時において特定施設

間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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Invincible

1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

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旧なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であるこ用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であることに留意するものとする

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

スライド 1

回答作成様式

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指定申請時に提出 別記様式第 4 の 4( 別紙 )( 第 16 条関係 ) 指定事業者事業実施計画書 1. 実施する復興推進事業 ( 以下 事業 という ) の内容業資本金額, 万円従業員数 人 日本標準産業分類を用いる ( 複数記載可 ) 総務省統計局のホームページで閲覧することができます 法人

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1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

株主各位 証券コード 7022 平成 29 年 6 月 23 日 大阪市北区中之島三丁目 3 番 23 号 取締役社長上田 孝 第 6 期期末配当の税務上の取扱いに関するご説明 拝啓日頃より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます さて 当社は 平成 29 年 6 月 23 日開催の第 6 期定時株主


Q. 確定申告は必要ですか? A. 今回の配当によるみなし譲渡損益が特定口座の計算対象とならない場合 または源泉徴収の無い特定口座や一般口座でお取引いただいている場合につきましては 原則として確定申告が必要になります 申告不要制度の適用可否を含め 株主の皆様個々のご事情により対応が異なりますので 具

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

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の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

ことも認められています 施行日前 ( 平成 26 年 3 月 31 日以前 ) にリース契約を締結し リース資産の引渡しを行ったリース取引についてこの特例により賃貸借処理を行っている場合には 旧税率の 5% が適用されます 3. 資産の貸付け に関する経過措置指定日の前日 ( 平成 25 年 9 月

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目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

1 設備投資をして生産性を高めたい! ~ 中小企業経営強化税制の創設 ~ ~ 固定資産税特例の拡充 ~ 利用できるのは 法 人 個人事業主 法人税 所得税固定資産税 省力化のため セルフレジ ( 複数台合計で約 1,500 万円 ) を導入したい! 何か使える支援策はないかしら? 経営力を向上させる

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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1. 先端設備等導入計画 の概要 (1) 制度の概要 先端設備等導入計画 は 生産性向上特別措置法において措置された 中小企業 小規模事業者等が 設備投資を通じて労働生産性の向上を図るための計画です この計画は 所在している市区町村が国から 導入促進基本計画 の同意を受けている場合に 認定を受けるこ

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

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生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (AB 類型共通 ) 共 - 1 設備の修繕等を行った場合も対象となるのか 設備の修繕等は対象となりません ただし 建物にあってはその修繕等が法人税法施行令第 132 条 ( 資本的支出 ) に規定する資本的支出に該当するものについては対象となります 共 - 2 生産ライン等の改善に資する設備投資のうち 一部設備のみ先端設備として証明書の発行を受け 残りの設備について設備投資計画を策定することは可能か 先端設備と生産ライン等の改善に資する設備の両方の条件を満たす場合 原則 生産ライン等の改善に資する設備 として申請を行ってください ( なお 両方の条件を満たしていても 重複して税制措置は受けられません ) 共 - 3 本税制の対象となる生産等設備とはどのような設備を指すのか 生産等設備とは 例えば 製造業を営む法人の工場 小売業を営む法人の店舗又は自動車整備業を営む法人の作業場のように その法人が行う生産活動 販売活動 役務提供活動その他収益を獲得するために行う活動の用に直接供される減価償却資産で構成されるものをいいます したがって 例えば 本店 寄宿舎等の建物 事務用器具備品 福利厚生施設等は対象外となります 自ら作って固定資産計上する設備は対象と共 - 4 取得 ( 購入 ) するもの以外に 自ら製作するものも対象となります なるのか 共 - 5 中古品は対象となるのか 中古品は対象となりません 共 - 6 共 - 7 取得価額の範囲には どのような費用が含まれるのか 取得価額要件のうち合計額とは 投資単位と年度単位 どちらでの合計額となるのか また 例えば異なる器具備品の合計額が 1 20 万円となった場合は対象となるのか 対象となる減価償却資産の取得価額は 1 当該固定資産の購入対価 2 外部付随費用 ( 引取運賃 荷役費 運送保険料 購入手数料 関税 その他購入のために要した費用 ) 3 当該資産を事業の用に供するために直接要した費用の金額 ( 即ち 内部取付費用 例えば据付費 試運転費等 ) のうち 減価償却資産として計上されるものの合計額になります なお 補助金等の交付を受け圧縮記帳を行った場合は 当該圧縮記帳後の金額が取得価額となります 合計額は 事業年度単位で合計してください なお 合計額は 生産性向上設備投資促進税制においては 工具 器具備品 といった設備種類単位で判定しますので 例えば 冷蔵庫 60 万円 検査機器 60 万円で器具備品の合計額が 120 万円となる場合は対象となります

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (AB 類型共通 ) 共 - 8 共 - 9 共 - 10 共 - 11 共 - 12 設備取得の際に国又は地方公共団体から補助金を受けた場合でも 税制の対象となるのか 取得価額の判定は 消費税抜きでするのか それとも税込みか 単品の取得価額は どのように判定するのか 取得とは 具体的にどのタイミングを指すのか 事業の用に供するとは 具体的にどのタイミングを指すのか はい 原則として対象になります ただし 法人税法上の 圧縮記帳 の適用を受けた場合は 圧縮記帳後の金額が税務上の取得価額となります 同様に 積立金方式 を用いた場合も 税務上の取得価額は補助金額等を差し引いた価額となります また 補助金の交付年度が翌事業年度になる場合においては 予定交付額を差し引いた価額が税額控除対象金額となります なお 平成 26 年度補正予算 地域工場 中小企業等の省エネルギー設備導入補助金 など 補助金側に制限がある場合は併用できませんのでご注意ください 取得価額の判定に際し 消費税の額を含めるかどうかは事業者の経理方式によります すなわち 資産について税込経理であれば消費税を含んだ金額で 資産について税抜経理であれば消費税を含まない金額で判定することとなります 租税特別措置法関係通達の 42 の 6 ー 2( 中小企業投資促進税制関係 ) において 機械及び装置又は器具及び備品の一台又は一基の取得価額が 160 万円以上又は 120 万円以上であるかどうかについては 通常一単位として取引される単位ごとに判定するのであるが 個々の機械及び装置の本体と同時に設置する自動調整装置又は原動機のような附属機器で当該本体と一体になって使用するものがある場合には これらの附属機器を含めたところによりその判定を行うことができるものとする と記載されており 通常一単位として取引される単位 が最低取得価額の判定の基本となります 詳しくは最寄りの税務署にお尋ねください 機械等の所有権を得たこと つまり機械等を購入等をしたこと ( 請負契約に基づく建物については 一般的には引渡しを受けたこと ) を指します 例えば 検収が終わっていない設備については 引き渡しが済んでいないことから一般的に未取得の状態と考えられます 個別ケースにおいて判断に迷われる場合は 最寄りの税務署までご確認ください 業種 業態 その資産の構成及び使用の状況を総合的に勘案して判断されますが 一般的にはその減価償却資産のもつ属性に従って本来の目的のために使用を開始するに至ったことを指します 例えば 機械等を購入した場合は 機械を工場内に搬入しただけでは事業の用に供したとはいえず その機械を据え付け 試運転を完了し 製品等の生産を開始した日が事業の用に供した日となります

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (AB 類型共通 ) 共 - 13 共 - 14 購入ではなくリースの場合も 税制措置の対象となるのか 特別償却を実施した場合 準備金方式を採用できるのか ファイナンスリース取引については対象になりますが ファイナンスリースのうち所有権移転外リース取引については税額控除のみ利用可能 ( 即時償却 特別償却は利用不可 ) となります なお 税額控除額は毎年のリース料の5% ではなく リース資産額の5% となります また オペレーティングリースについては本税制の対象外となります 採用できます 共 - 15 共 - 16 補助金を受けた設備であり かつ圧縮記帳前は最低取得価額を上回っているが 圧縮記帳後は最低取得価額を下回ってしまう場合 本税制措置は使えるのか 連結納税制度を採用している場合における法人税額の税額控除限度額は 各連結法人の税額控除個別帰属額を連結所得に対する法人税の額から控除することで良いか 判定は圧縮後の金額でされるため 対象にはなりません その通りですが 仮に 連結法人ごとに その税額控除限度額が法人税額基準額を超える場合には 法人税額基準額が限度となります ( 生産等設備投資促進税制と同様の扱いです ) 共 - 17 共 - 18 共 - 19 共 - 20 共 - 21 自社で製作した設備を対象とする場合 取得価額には人件費等も含まれるのか 他の税制との重複適用は可能か 税額控除限度額の繰り越しは可能か 税額控除限度額について 他の税制の適用を受けている場合にはどのように計算すれば良いか 自治体による不動産取得税軽減措置を受けている設備に対し 本制度も利用可能か 自社で製作した設備の取得価額算出には 当該資産の建設等のために要した原材料費 労務費及び経費の額 および当該資産を事業の用に供するために直接要した費用の額が含まれます このうち労務費の金額は 所得拡大促進税制に関する税額控除等に利用することができます 同じ減価償却資産で2 以上の特別償却 税額控除に係る税制の適用を受けることはできません 生産性向上設備投資促進税制についてはできません 他方 中小企業投資促進税制においては1 年間の繰り越しが認められています 他の税制の適用を受ける場合 本税制における税額控除限度額は その他の税制を適用する前の法人税額の 20% を限度とすることになります 同一設備に対する特別償却 税額控除に係る税法の重複適用は不可ですが 他税 ( 固定資産税等 ) との関係では重複して適用可能です

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (AB 類型共通 ) 共 - 22 共 - 23 共 - 24 同一企業が 設備単位で即時償却と税額控除を使い分けることができるのか 設備を共有する場合は どのような扱いになるのか 親会社が一括で調達した設備を 親会社から引き渡しを受けた子会社が税制の適用を受けることは可能か はい 可能です 例えば X 機械については即時償却 Y 機械については税額控除と 同じ資産分類内であっても 設備単位で使い分けができます 設備に設定している共有持分に基づき資産計上している資産の取得価額が対象となります 子会社で新規に取得等をした設備となるため当該子会社が税制の適用を受けることが可能です

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (A 類型 ) A- 1 A 社の製品を B 社がカスタマイズしてユーザーに納品した場合 証明書の発行申請は誰が行うのか 設備の最終的な性能を把握しているのはカスタマイズした B 社ですので 申請は原則 B 社が行ってください ただし その際の比較対象は A 社の旧モデルになりますので 適宜 A 社から旧モデルのパンフレット等を取り寄せる必要があります A- 2 複数のメーカーが生産する機械装置で構成される設備の扱いはどのように考えればよいか 最終的にユーザーに納めるメーカー ( 最終組立メーカー ) が団体に証明書発行を申請することを想定しています 生産性向上の度合いは 構成する機械装置の中でコアとなる機械装置 ( すなわち 当該設備にとって必要不可欠な主たる機械 ) に基づいて判断してください A- 3 輸入した設備 ( 海外メーカー製 ) の扱いはどのように考えればよいか 最新モデルであること 生産性向上の要件を満たしていることについて それを適切に説明する仕様書等があれば 輸入品も対象になります A- 4 A- 5 ( メーカーが新事業を開始した場合など ) 比較すべき旧モデルが全くない新製品は対象となるのか 何を基準に 生産性向上 に該当するか判断すればよいのか 原則として 同一メーカー内に類似する機能 性能を持つ設備がある場合は 生産性向上要件について できる限り当該設備との比較を行ってください ただし 比較すべき旧モデルが全くない場合には 比較する指標がないため 最新モデルであることのみが要件となります 生産性向上 の基準となる指標については 単位時間当たりの生産量 精度 エネルギー効率 などが代表例として挙げられます ただし あくまで代表例であり 実際の指標の選択は 様々な機能に対する設備メーカーの創意工夫を促す観点から メーカーに一任します なお 各団体は その指標が生産性の向上を図るための判断基準としてふさわしいものであるかどうかを確認してください A- 6 年平均 1% 以上向上の比較対象は何か 当該設備を製造しているメーカーの一代前モデルと比較して下さい ユーザーが現在使用しているモデルや他メーカーの製造設備との比較ではありません A- 7 A- 8 A- 9 最新モデル及び一代前モデルとは何を指すのか 販売開始年度等の 年度 とは いつからいつまでを指すのか 同じ設備を複数個導入する場合は 証明書も複数必要となるのか 機能や構造の変更など 大きな変更があった場合をモデル変更とみなし 変更前を一代前モデル 変更後を最新モデルと考えます ただし デザイン ( 色等 ) の変更など 機能が変わらない変更についてはモデル変更とみなしません これらは 生産効率 エネルギー効率等生産性向上要件を満たすことについて 適切に比較できるかという観点から設備メーカーにおいて判断してください 1 月 1 日から 12 月 31 日までを指します 同時に複数の同じ設備を導入する場合には 証明書に導入予定の個数を記載いただくことで一枚の証明書にて対応可能です

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (A 類型 ) A- 10 A- 11 A- 12 工業会等から発行される証明書は 設備を導入する前の日付で発行されたものでなければならないのか 生産性指標について エネルギー効率が 0.5% 単位時間当たり生産量が 0.5% 向上している場合 合計 1% 向上ということで要件を満たすか 自社製作したものは 産業競争力強化法上の生産性向上設備等に該当しないのか 工業会等から発行される証明書は 設備の導入の後で発行されたものであっても機械装置などの設備が最新モデルであること 生産性向上要件を満たしているかを証明するために利用できます いいえ 対象になりません あくまで単一の指標について年平均 1% 以上向上することが必要です 該当します 最新モデル要件 ( 産業競争力強化法 経済産業省関係施行規則第 5 条第 1 号イ ) 生産性向上要件 ( 同条同号ロ ) において それぞれ 設備の販売が開始された日が最も新しい型式区分に属するもの その属する型式区分に係る販売開始日に次いで新しい販売開始日の型式区分に属する設備と比較して 生産効率 ( 略 ) その他事業の生産性の向上に資するものの指標が年平均 1% 以上向上しているものであること と規定されていますが この趣旨は 導入する設備が 最新モデルであること 旧モデルと比較をして生産性向上が図られていることを確認するためのものであり その趣旨から 自社製作した設備も対象になると考えられます その場合 販売開始日を製作を完了した日と読み替えていただくことになります

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (B 類型 ) B- 1 B- 2 B- 3 B- 4 B- 5 B- 6 B- 7 B- 8 経済産業局に申請後 確認書発行まではどの程度の期間がかかるのか 経済産業局への申請はいつまでに行う必要があるのか 1 ヶ月以内を目処としておりますが 余裕を持ってご申請ください 設備の取得等前に経済産業局の確認を取る必要があるので それに間に合うよう余裕を持ってご申請ください 5カ年 ( 平成 30 年まで ) の長期設備投資計画を立てている場合 投資利益率の水準はいいえ 受けられません 本税制措置が受けられる設備は 産業競争力強化法施行日から平満たしても 実際に設備を取得等するのが成 29 年 3 月 31 日までに取得等をし 事業の用に供したものになります 平成 30 年になってしまう場合に本税制措置は受けられるのか 会計監査人や顧問税理士であっても事前確認業務を行うことは可能か 本社所在地が東京で 実際に設備投資をする工場が北海道である場合 どの経済産業局に申請すれば良いのか 一つの申請の中で この設備は即時償却 この設備は税額控除といった適用も可能か 登記簿謄本は コピーでも良いか また 発行期限 ( 何ヶ月以内 ) はあるのか 対象設備の範囲はどのように判断すればよいか 特に制限はありませんので 可能です 設備導入場所の最寄りの経済産業局へ申請してください 設備ごとに 税額控除と特別償却のいずれかの適用が可能です コピーでもかまいません 期限については特に設けませんが 最新の情報が記載されているものをご準備ください 本税制適用の対象として申請書に添付する投資計画において その投資の目的を達するために必要十分な設備が対象となります 対象となる設備の金額が大きいほど本税制の適用金額が大きくなる一方 投資利益率は既定値を達成し辛くなるため 投資目的達成に必要な設備のみが対象となっており かつ投資目的達成に必要な設備が網羅的に対象となっている必要があります

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (B 類型 ) B- 9 B- 10 取得価額の範囲はどのように判断すればよいか 取得価額の根拠資料とはどのような資料を指すのか 申請した投資計画に基づいて取得する設備のうち 本税制の対象となる設備の取得価額の合計額です なお 対象となる減価償却資産の取得価額は 1 当該固定資産の購入対価 2 外部付随費用 ( 引取運賃 荷役費 運送保険料 購入手数料 関税 その他購入のために要した費用 ) 3 当該資産を事業の用に供するために直接要した費用の金額 ( 即ち 内部取付費用 例えば据付費 試運転費等 ) のうち 減価償却資産として計上されるものの合計額になります 本税制適用の前提となる投資計画の確認の段階においては 通常 対象設備の発注や契約書の締結といった段階までは至っておらず 投資計画策定に用いる投資見込金額算定のための見積書等を入手しているにすぎないことを想定しています 従って ここで必要となる取得価額は 金額が確定しているものに限定されるものではありませんので ROI の分母金額の算定根拠となった見積書等を根拠資料とすることで足りるものとしています B- 11 生産ラインの改善投資において 税制措置の対象外となっている設備 ( 車輌や 160 万円未満の機械装置等 ) を同時に導入する場合 その金額も分母に加えるのか B 類型は 税制の対象となるかどうかを判定するものではない (B 類型のうち 一定のものが税制の対象となる ) ため 分母は 税制の対象外となっている設備を含め 当該投資目的を達成するために必要不可欠な設備の取得価額の合計額としてください B- 12 B- 13 生産ラインの改善投資においては 先端設備要件 ( 最新モデル / 年平均 1% 以上向上 ) は不要か 一連の設備投資において すでに一部の投資が完了している場合申請することは可能か はい その通りです 生産ラインの改善投資については 特に先端設備要件はありませんので 旧モデルであっても対象になります あくまで投資利益率が 15%( 中小企業者等であれば 5%) 以上となるかどうかのみで判断します 完了した投資分を除いて 設備投資の効果を適切に算定できる場合は可能です B- 14 設備稼働後 計画した投資利益率を達成できなかった場合 税制措置の取り戻しは行われるのか いいえ 税制措置の取り戻し等の規定はありません

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 (B 類型 ) B- 15 B- 16 B- 17 補助金を受けて圧縮記帳をする設備の場合 圧縮記帳後の金額が取得価額となるが 投資利益率の算出に当たり 分母に入れる金額は圧縮記帳後の金額でよいか 投資利益率の算定にあたって 複数年にわたって設備投資を行う場合 複数年の投資を 1 つの設備投資計画としてよいか 制度利用後の状況報告書 ( 様式 4) は税理士等の確認は不要か いいえ 投資利益率算出の際には 圧縮記帳前の数字を使ってください ただし 税制措置を受けられるのは圧縮記帳後の取得価額がベースになります 投資計画は 実施される設備投資がその目的に照らしてひとつの事業として実施される場合は 当該投資が複数年にわたっても ひとつの投資計画とする必要があります 他方 それぞれの投資の目的 期待する効果が異なる場合はそれぞれの投資ごとに申請していただく必要があります 不要です また 変更申請書 ( 様式 5) においても 税理士等関与は不要です 一方 投資目的自体が変更になるなど 投資計画の大幅な変更があった場合には 申請書 ( 様式 1) を再提出いただくことになり その際には再度税理士等の確認が必要になります B- 18 既存の設備につき 資本的支出を行った場合も対象となるか 建物を除き 法人税法施行令第 132 条 ( 資本的支出 ) に規定する資本的支出については 法人の既に有する減価償却資産につき改良 改造等のために行った支出であり 原則として 本税制措置の 取得等 には当たらないことから 対象となりません ただし その資本的支出の内容が 例えば 単独資産としての機能の付加である場合など 実質的に新たな資産を取得したと認められる場合には 当該資産について本税制措置の適用を受けることができます

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 ( 中小企業投資促進税制の上乗せ措置 ) 中 - 1 ソフトウエア組込型機械装置に該当するかについて どのように判断するのか ソフトウエア組込型機械装置とは あらかじめプログラムが組み込まれた専用のコンピューターが搭載され そのコンピューターからの指示に基づいて作動する機械装置のことです その該当性は パンフレット 仕様書を御確認ください ( パンフレット 仕様書に記載がない場合には メーカー側にその説明を求めてください ) なお 専用のコンピューターは その機械装置以外に用いようとした場合には 物理的な変更が不可欠なコンピューターのことです そのため 外付け 汎用コンピューターがついた機械装置はソフトウエア組込型機械装置には該当しませんので御注意ください 中 - 2 中 - 3 ソフトウエア組込型機械装置について 1 最新モデルと一代前モデル 2 一代前モデルと二代前モデルの生産性を比較する場合 1 はエネルギー効率 2 は単位時間当たり生産量など それぞれ別の指標とすることは可能か サーバーについては サーバー用 OS ソフトウエアがあらかじめインストールされたサーバーだけが対象なのか 例えば OS の入っていない空サーバーは対象にならないのか それぞれ別の指標とすることが可能です 今回の税制措置は 生産性 の高い設備への投資を応援するものであり ソフトウエア組込型機械装置は 中小企業における普及状況等から見て 最新モデルの一代前モデルでも その導入が中小企業の生産性向上につながると見込まれるため 税制措置の対象としています この 生産性 を測る指標は 単位時間当たり生産量 精度 エネルギー効率等様々な指標があり その指標毎に優劣があるものではありません サーバーについては 1 ソフトウエア (OS) が既にインストールされている状態で導入するサーバー ( 取得価額要件を満たしているもの ) 2 サーバーとソフトウエアを同時に導入して 当該ソフトウエアをサーバーにインストールした場合のサーバーとソフトウエア ( それぞれの取得価額要件を満たしているもの ) の両方の場合が税制措置の対象となります 中 - 4 中小企業が 生産ラインを改善するため 機械装置 昇降機設備 ( 建物附属設備 ) ロール ( 工具 ) を組み合わせ 投資利益率が 5% 以上向上する投資計画を作成し 経済産業局で確認を受けた場合 機械装置は中小企業投資促進税制 昇降機設備 ロールは生産性向上設備投資促進税制というように切り分けて税制措置の適用ができるのか はい 可能です 生産ラインの改善に資する設備については 営業利益 + 減価償却費の増加額 / 設備投資額で計算された投資利益率を算出し 一定割合以上であれば 生産性の向上が図られるということを投資計画で確認し 税制措置の対象としています つまり その計算の基礎となった設備を組み合わせた結果として 生産性の向上が図られる ということを投資計画で確認するものです 生産性の向上が図られるという点が投資計画において確認された場合 1 の投資計画を利用して 生産性向上設備等として 設備毎に適用可能な税制措置の適用を受けることが可能です ただし 一つの設備で重複して税制措置の適用を受けることはできませんので御注意ください

生産性向上設備投資促進税制 Q&A 集 ( 中小企業投資促進税制の上乗せ措置 ) 中 - 5 30 万円の試験測定機器を 4 つ購入し 合計 120 万円となっている 3 つは工業会から証明書の発行を受けられたが 1 つは最新モデルではなく 税制の要件を満たさなかった この場合 中小企業投資促進税制の上乗せ措置は適用されるのか 単品 30 万円以上かつ合計 120 万円以上となる場合には中小企業投資促進税制の上乗せ措置の対象となりますが 今回はそのうち 1 つの製品が要件を満たしておらず 要件を満たした設備の合計額は 90 万円となりますので 上乗せ措置の適用はありません ( ただし 通常の中小企業投資促進税制の措置として 特別償却 30% 又は税額控除 7%( 資本金 3000 万円以下法人 個人事業者のみ ) の適用は可能です ) 中 - 6 中 - 7 生産性向上設備投資促進税制は平成 28 年 4 月 1 日から税制措置の内容が変わるが 中促上乗せ措置も変更になるのか ソフトウエア組込型機械装置については 最新モデルに加え 1 代前モデルも対象となるが 1 代前モデルと比較すべき 2 代前モデルが全くない場合 対象となるのか いいえ 中促上乗せ措置については 現時点で 平成 29 年 3 月 31 日まで税制措置優遇の内容が変わることにはなっていません 原則として 同一メーカー内に類似する機能 性能を持つ設備がある場合は 生産性向上要件について できる限り当該設備との比較を行ってください ただし 比較すべき 2 代前モデルが全くない場合には 比較する指標がないため 11 代前モデルが設備導入時点より 10 年以内に販売されたものであること 2 最新モデルが 1 代前モデルと比較して年平均 1% 以上生産性が向上していること等が要件となります