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(審42)参考 福島県内の宅地の調査

12. 地価公示は 土地鑑定委員会が 毎年 1 回 2 人以上の不動産鑑定士の鑑定評価を求め その結果を審 査し 必要な調整を行って 標準地の正常な価格を判定し これを公示するものである 13. 不動産鑑定士は 土地鑑定委員会の求めに応じて標準地の鑑定評価を行うに当たっては 近傍類地の取 引価格から

(審44)参考2  福島県内の宅地の調査

にて提出していただく必要があります 統一フォーマットによる鑑定評価書データ等作成に当たっては 鑑定評価書作成支援ソフトをご用意ください また 土地鑑定委員会が回収した土地取引状況調査票等を基に必要な現地調査等を行い 取引事例カードとして整理する業務を行っていただきますので 国土交通省の指定するネット

(審47)参考2 福島県内の宅地の調査

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目 次 第 1 第 2 第 3 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 第 1 表第 2 表第 3 表第 4 表第 5 表図 - 1 第 6 表図 - 2 第 7 表第 8 表図 - 3 第 9 表図 - 4 第 10 表第 11 表図 - 5 第 12 表図 - 6 第 13 表第 14 表第 15 表第 16 表

不動産登記制度 国民の権利の保全を図り, もって不動産に関する取引の安全と円滑に資するため, 不動産の表示及び不動産に関する権利を一定の公簿 ( 登記簿 ) に公示する制度である 不動産登記法 ( 平成 16 年法律第 123 号 ) 第 1 条この法律は, 不動産の表示及び不動産に関する権利を公示

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販売用不動産の時価評価の基準(案)と論点

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目   次

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73,800 円 / m2 幹線道路背後の住宅地域 については 77,600 円 / m2 という結論を得たものであり 幹線道路背後の住宅地域 の土地価格が 幹線道路沿線の商業地域 の土地価格よりも高いという内容であった 既述のとおり 土地価格の算定は 近傍類似の一般の取引事例をもとに算定しているこ


農地の鑑定評価について

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所有者と利用とを分離した仕組みを公共事業や民間の土地取引にも導入することについて Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1

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宮城県道路公社建設工事総合評価落札方式(簡易型及び標準型)実施要領

1. 固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 といいます ) 現在に土地 家屋 償却資産 ( こ れらを総称して 固定資産 といいます ) を所有している人が その固定資産の所在する 市町村に納める税金です 都市計画税は 下水道 街路 公園などの都市計画事業

調査対象物件の時価 ( 賃貸 ) No: , 調査物件の周辺範囲から 築年数 面積等の類似物件から賃貸物件の時価をレポートします 賃貸物件の時価調査対象範囲 : 3,000m 以内対象物件数 : 60 件 最も類似している賃貸物件の時価 20.5 万円

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することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

1 天神 5 丁目本件土地及び状況類似地域 天神 5 丁目 本件土地 1 状況類似地域 標準宅地

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2.配偶者控除の特例の適用を受ける場合(暦年課税)編

1 地価公示の概要 平成 31 年地価公示 地価公示は 地価公示法に基づき 国 ( 国土交通省 ) が 1 月 1 日時点の調査地点 ( 標準地 ) の正常な価格 ( 公示価格 ) を判定し その結果を公表するもので 北海道においては 昭和 47 年以降 毎年実施されている 道内では 地価公示法に基

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望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

目 次 1 林地台帳の公表 情報提供 1-1 公表 情報提供の範囲 1-2 公表の方法 1-3 情報提供の方法 2 林地台帳の修正 更新 2-1 修正申出の方法 2-2 情報の修正 更新手順 3 林地台帳管理システム 3-1 管理システムの機能 3-2 林地台帳情報と森林資源情報の連携 4. 運用マ

補償の流れ 1 説明会 関係者の皆様に事業の目的 計画の概要などの説明をします 2 境界確認 用地測量土地所有者や隣接地権者の方に立会いをいただき 土地の境界を確認していただき 取得する土地の面積を確定するための測量を行います 通常 秩父市では専門の測量会社に委託して実施します 3 建物などの調査移

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目 次 1 固定資産税と固定資産税評価 1 1 固定資産税とは 1 2 固定資産税の課税のしくみ 2 (1) 固定資産税を納める人 ( 納税義務者 ) 2 (2) 税額の計算 2 2 固定資産税評価のあらまし 1 固定資産税評価の意義 2 固定資産税評価によって求める価格とは 3 固定資産の価格を求

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受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

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H28公示あらまし表紙

Transcription:

行政事業レビュー公開プロセス 説明資料 事業名 地価公示 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

地価公示制度の概要 地価公示とは 地価公示法に基づき 昭和 45 年 (1970 年 ) より実施 国土交通省の土地鑑定委員会が 適正な地価の形成に寄与するために 毎年 1 月 1 日時点の 1 m2あたりの正常な価格を判定して 官報で公示 ( インターネット等でも公表 ) 判定に当たっては 土地鑑定委員会が 標準的な地点を選定し 2 人以上の不動産鑑定士の鑑定評価を求め その結果を審 査 調整 平成 28 年地価公示においては 土地鑑定委員会より委嘱された 2,473 人の鑑定評価員 ( 不動産鑑定士 ) が全国 25,270 の 調査地点について鑑定評価を実施 地価公示の役割 地価公示は 土地価格に関する制度インフラとして様々な役割を果たしている不動産は個性が高く 情報の非対称性が存在価格情報が適切に提供されることが必要 一般の土地の取引 不動産の鑑定評価 不動産の鑑定評価額の決定にあたっての規準 課税評価 相続税評価 公示価格の 8 割を目安 固定資産税評価 公示価格の 7 割を目安 標準地の 正常な価格 を公示することで 一般の土地の取引価格の指標となる 地価公示 公共事業用地の取得 公共事業用地の取得価格の算定にあたっての規準 経済指標 地価の変動率は重要な経済指標として使用されている 金融機関等 融資先の担保対象不動産の評価 自社所有不動産の時価評価 土地基本法 ( 平成元年 12 月 22 日施行 )( 公的土地評価の適正化等 ) 第 16 条国は 適正な地価の形成及び課税の適正化に資するため 土地の正常な価格を公示するとともに 公的土地評価について相互の均衡と適正化が図られるように努めるものとする 1

制度インフラとしての地価公示 地価公示は 国の根幹的な土地の価格指標として 制度インフラの役割を果たしている 1 適正で均衡が保たれた課税評価 ( 土地基本法第 16 条 ) 2 信頼性の高い不動産鑑定評価制度 ( 地価公示法第 8 条 ) 3 適正な公共事業用地の取得 ( 地価公示法第 9 条 第 10 条 ) 相続税評価 ( 路線価 ) 公示価格の原則 8 割 地価公示を中心に相互の均衡と適正化 ( 土地基本法第 16 条 ) 固定資産税評価 公示価格の 7 割程度目途 信頼性向上 不動産鑑定評価が義務付 けられている経済活動 証券化不動産の評価 現物出資 企業会計における不動産の時価評価 出資者や一般投資家等の権利の保護 不動産鑑定評価 対象不動産 地価公示 規 準 地価公示法第 8 条 公共事業用地の取得価格 地価公示法第 9 条 規準 公示価格 評価額 価格を左右する要因 ( 地積 環境 利便性等 ) を比較した上で均衡させる 収用する土地の補償額 地価公示法第 10 条 標準地 ( 公示地点 ) 2

論点 1 2 地価調査業務に係るデータ集計 分析等業務 本業務の内容 (1) 地価公示 ( 地価調査 ) 支援システム 地価公示は標準地数約 26,000 地点について 鑑定評価員約 2,500 人により実施 評価過程においては 全国に分科会 (167 分科会 ) を設置し 共通のスケジュールに基づく統一的な進捗管理を行っている 膨大な地点にわたる鑑定評価等業務の進行管理のため 電子的なシステム ( 地価公示支援システム ) を構築し 運用 具体的には 各地点に係る基礎的データ( 所在地 面積 都市計画上の用途地域等 ) について整理し それをもとに各鑑定評価員による一連の評価作業に係る進捗管理を実施 (2) データ集計 分析 上記地価公示支援システムのデータを活用しつつ 各鑑定評価員による評価の結果を集約し 当該年度の地価の変動状況等について 都道府県別 用途別等に集計するとともに 基礎的な分析資料等を作成し 公表資料に活用 (3) 地価公示鑑定評価料等の支払い 上記システムを活用しつつ 各評価員の作業工程の確認 成果品である鑑定評価書の納品確認 内容チェック等を行った上で各評価員に対する鑑定評価報酬等の支払いを行っている < 契約について > 発注は一般競争入札による (H28 公示 入札参加者 1 名 入札説明書配布業者 3 者 公告期間は 20 日間 ) 落札額 35 億 4,900 万円のうち 約 98% は鑑定評価料報酬 ( 現地調査等の旅費を含む ) の支払代行業務である ( 地価公示支援システム 及び データ集計 分析 に要する費用は 7,800 万円 ) 3

論点 1 2 地価公示の手順 ( 平成 28 年地価公示の予定 ) 土地鑑定委員会 標準地設定方針の決定 鑑定評価員の委嘱 標準地の決定 報告 土地鑑定委員会 6 月 10 日 土地鑑定委員会 12 月 7 日 鑑定評価員 (1 地点につき 2 名 ) 点検等 (8~9 月 ) 全標準地の点検 標準地位置図の点検 都市計画事業等の進捗の把握 事例 統計資料等収集 (~12 月 ) 取引事例の収集 統計資料の収集 都市計画事業等の進捗状況の把握 分科会における総合的分析 検討 (9~12 月 ) 1 地価公示支援システム 標準地の価格の審査調整方針に基づく鑑定評価書の審査 調整 (1 月下旬 ~) 不動産市場の動向把握 分析 金融 経済状況の分析 地価動向の把握 標準地間の比較検討 分科会は 県単位で一以上設置され 当該地域を担当する鑑定評価員全員が所属 標準地価格 ( 公示価格 ) の判定 ( 土地鑑定委員会 2 月 22 日 ) 3 鑑定評価報酬等の支払い代行 鑑定評価書の作成 (1 月 15 日 ) ( 各鑑定評価員が専門家として 1 月 1 日時点の価格を判断 ) 2 データ集計 分析業務 官報公示 (3 月下旬 ) 関係市区町村での閲覧 公示 閲覧措置 土地鑑定委員会は 標準地の単位面積当たりの正常な価格を判定したときは すみやかに 官報で公示するものとされており 毎年 3 月下旬に公示している 土地鑑定委員会は 公示後すみやかに関係市町村長に対し 関係する書面及び図面を送付し それを受けた関係市区町村長は 送付を受けた日から 3 年間上記の書面及び図面を一般の閲覧に供することとされている また 国土交通省のホームページにも公示データを掲載するとともに鑑定評価書の一部を開示している 4

論点 1 2 毎年の地価公示では 全ての標準地について以下の事項を官報で公示している 5

論点 1 2 地価調査業務に係るデータ集計 分析業務 の入札方法を抜本的に見直し 複数業者からの応募を実現する 新規応札者がない理由として想定されるもの 新規業者にとって システム開発及び内容習得が必要となることが理由の一つではないか これまでの入札方法 今後の取組について 入札については 一般競争入札を実施 地価公示支援システム 及び データ集計 分析作業 のプログラムについて 入札希望者から求められれば オープンにしていた ( 実績なし ) 技術確認 として 概ね 10 日間程度の期間を設け GIS を使い 地図上に地価公示の地点を落とすなど 技術レベルを確認していた 入札については 引き続き一般競争入札を実施 入札希望者にプログラムについて CD で配布することとし 既存システムの活用を促す 新規応札者に求められる新規システム開発の負担を極力軽減する 入札希望者に対しての 技術確認 は過去の同種業務の実績確認とする 6

論点 3 7

論点 3 第 25 回国土審議会土地政策分科会企画部会配布資料 8

論点 3 目 的 地価公示の対象地点 ( 標準地 ) の所在地や地積 鑑定評価額等を記載した鑑定評価書の情報について ホームページ上での公表データ形式 の改善により データの取り込みを容易にするとともに 情報提供範囲を拡大し ユーザーの利便性向上を図る 現在の公表内容 データは PDF 形式で公表 公表範囲は鑑定評価書の 1 枚目 ( 鑑定評価額及び評価概要を記載 ) のみ 問題点 必要な数値データを集計する場合 ユーザーはその都度プリントアウトして入力 集計しなければならない ユーザーがデータ集計を行う際の負担が大きい 鑑定評価額を決定する際に参考とされる情報 ( 試算価格の算定内訳 ) を記載している 2 枚目以降が公表されていない 情報開示請求をしなければ入手できない 機能改善の内容 公表データを CSV 化して表示 様々なソフトに取り込み可能な汎用性の高い形式のため ユーザーは容易にデータを取り込み 必要な情報を加工 集計するることができる 情報提供範囲を鑑定評価書の全部 ( 個人情報を除く ) に拡大 ユーザーの利便性を向上させるには 公表データ形式の改善と情報提供範囲の拡大が必要 CSV 表示のイメージ 想定される機能改善の効果 金融機関における担保不動産の評価や地価データを用いた統計 分析等 地価公示を活用したユーザーの各種作業が効率化されるとともに情報量も充実し 利便性が向上 9