どこで起きてもおかしくない地震 必ずやってくる東南海地震!! 阪神 淡路大地震以降 日本は 地震活動期に突入 震度 6 以上の地震が日本 世界各地で群発しています 今後 30 年以内に予想される 三大巨大地震 2011 年 3 月 11 日東日本大地震が発生 多くの方々が 家屋倒壊 津波によって尊い

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Ⅲ 診断判定モデル住宅事例 建物概要 2 階建て木造住宅延べ床面積 53 m2 1 昭和 56 年 6 月以降 2 地盤は普通か良い 3 鉄筋コンクリート基礎 4 屋根は軽い 5 健全である 6 壁量多い 7 筋かいあり 8 壁のバランスが良い 9 建物形状はほぼ整形 10 金物あり 老朽度 診断結

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0720_最終_耐震性能検証法チラシ案3種サンプル

厚木市木造住宅耐震診断

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定期報告 耐震診断基本データ 2006 年 4 月 1 日 ~2018 年 12 月 31 日 12 年 9 ヶ月 この耐震診断基本データは前回発表時から追加された診断結果を加算し毎回発表しています 対象の住宅について 1950 年 ( 昭和 25 年 )~2000 年 ( 平成 12 年 )5 月

横浜市のマンション 耐震化補助制度について



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耐震等級 ( 構造躯体の倒壊等防止 ) について 改正の方向性を検討する 現在の評価方法基準では 1 仕様規定 2 構造計算 3 耐震診断のいずれの基準にも適合することを要件としていること また現況や図書による仕様確認が難しいことから 評価が難しい場合が多い なお 評価方法基準には上記のほか 耐震等

Taro-町耐震改修助成要綱 j

1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのものであること (2) 所有者自らが居住していること (3)

説明会PP

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平成15年度

木造住宅耐震改修事例集

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マンション建替え時における コンテキスト効果について

日付 2017 年 12 月 21 日 新耐震基準の木造住宅の耐震性能検証法 による計算表 計算プログラム ホームズ君 耐震診断 Pro Ver.4.2 建物概要建物名称診断者備考所在地竣工年月建物用途構法建物仕様階高外壁材種地震地域係数 Z 軟弱地盤割増形状割増係数積雪深さ積雪割増基

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木造住宅耐震改修費の補助対象 1 耐震改修と簡易耐震改修 本市では 耐震改修と簡易耐震改修を次のように定めています (1) 耐震改修 一般的な耐震改修工事のことで 現行の耐震基準を満たす改修工事を行うこと (2) 簡易耐震改修 現行の耐震基準には満たないが 改修前より一定基準以上の耐震性が向上する改

これだけは知っておきたい地震保険

16 防災 日本再生シンポジウム - 住まい 学校 職場のに対する安全性を考えるシンポジウム 垂木 棟木 母屋 小屋束 桁 隅柱 柱 梁 通し柱 かたぎ大入れくぎ打ち 窓台火打梁 側 火打 側 根太 火打 管柱 大引布基礎 筋かい 布基礎 換気口 地盤面 敷地 910mm 2730mm m 水平力が

スライド 1

藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金

目次構成

設計162 外壁リフォーム事前調査の方法標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディング張り替え工法モエンサイディング張り替え工法 外張り断熱センターサイディング重ね張り工法設計屋根リフォームセンタールーフ重ね葺き工法アルマ重ね葺き工法参考資8-1 適用条件 8-2 屋根リフ

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木造住宅耐震診断費の補助 申込み期限 1 月 3 1 日 1 補助の対象 耐震診断の補助を受けるには 次のいずれにも該当しなければなりません (1) 木造の戸建住宅 ( 併用住宅で床面積の1/2 以上が居住用のものを含む ) で昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工した地上 2 階建てまでのもの

表紙

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

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1 市川市耐震改修助成制度 の概要 この制度は 市民の皆さんが所有し かつ居住する木造戸建住宅について 市の助成を受けて行っ た耐震診断の結果 耐震性が低いことから市に登録した木造住宅耐震診断士による耐震改修を実施した場合に 耐震改修設計費 耐震改修工事 工事監理費及び耐震改修に伴うリフォーム工事費

説明書 ( 耐震性 ) 在来木造一戸建て用 ( 第二面 ) 基礎根入れ深さ深さ ( mm ) 住宅工事仕様書 適 基礎の 立上り部分 高さ ( mm ) 厚さ ( mm ) 基礎伏図 不適 各部寸法底盤の寸法厚さ ( mm ) 幅 ( mm ) 基礎詳細図 基礎の配筋主筋 ( 径 mm ) 矩計図

第 7 章鹿児島県と連携した耐震改修促進法による指導及び助言等 国の基本方針では 所管行政庁はすべての特定建築物の所有者に対して法に基づく指導 助言を実施するよう努めるとともに 指導に従わない者に対しては必要な指示を行い その指示に従わなかったときは 公表すべきであるとしている なお 指示 公表や建

北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

した 気象庁は その報告を受け 今後は余震確率の公表方法を改めることとしたという 2. 被害状況 被害要因等の分析 (1) 調査方針本委員会は 以下の調査方針で 被害調査と要因分析を行っている 1 極めて大きな地震動が作用し 多数かつ甚大な建築物被害が生じた益城町及びその周辺地域に着目して検討を進め

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注意事項 P4-2 ホームズ君 構造 EX ( 以下 本ソフトウェア ) は 財団法人日本住宅 木材技術センターが実施している 木造建築物電算プログラム認定 において 関係法令や評価方法基準に準拠しているとして 認定書 ( 認定番号 :P4-2) の交付を受けております 認定対象の計算書 図面には用

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

スライド 1

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

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【補足資料】耐震診断基準とプログラムの対応

基本方針

設計壁リフォーム標準施工法外壁リフォームモエンサイディング重ね張り工法モエンサイディングモエンサイディングセンターサイディング屋根リフォームセンタールーフアルマ8-1 適用条件 8 屋根リフォームの設計 1) 適合対象建築物昭和 56 年の建築基準法新耐震基準に適合する木造建築物 昭和 56 年 5

日付 :04 年 月 6 日 6:03:9 建築基準法 ( 壁量計算 ) 建物名 壁量計算表存在壁量明細表壁量計算平面図見付面積根拠図見付面積計算表床面積根拠図床面積計算表立面図 注意事項 建築基準法施行令第 46 条 構造耐力上必要な軸組等 第 4 項により軸組長さを求める方法に準拠した計算を行い

【建築基準法】壁配置偏心率/四分割法

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わが国は世界有数の地震大国です 日本周辺では世界の 10 分の 1 の地震が起こると言われています 東日本大震災では 被害は甚大なものとなってしまいました 阪神 淡路大震災では犠牲者の大半が 建物の倒壊 や 火災 により亡くなっています 今までの悲劇を繰り返さないためにも 建築物の耐震化は喫緊の課題

住まいづくりのポイント震対策[地震に強い住まいづくり]連続している地2. 地震に強い住まいづくりのポイント 住まいの耐震設計のポイントとして 耐震壁設置とその配置や1 2 階の柱位置 床 建 物の形状があげられます 次に挙げる点に気を付けましょう 1 建物の形状 建物が細長かったり でこぼこしている

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

様式第 1 号 ( 第 6 条関係 ) 御殿場市プロジェクト TOUKAI-0 総合支援事業費補助金交付申請書 年月日 御殿場市長様 郵便番号 住所 ( 所在地 ) 申請者 ( フリガナ ) 氏名 ( 名称並びに代表者の役職及び氏名 ) 印 電話番号 御殿場市プロジェクト TOUKAI-0 総合支援

向日市木造住宅耐震診断士派遣事業実施要綱

耐震診断を応援します

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

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内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一


を 0.1% から 0.5% 1.0% 1.5% 2.0% まで増大する正負交番繰り返し それぞれ 3 回の加力サイクルとした 加力図および加力サイクルは図に示すとおりである その荷重 - 変位曲線結果を図 4a から 4c に示す R6-1,2,3 は歪度が 1.0% までは安定した履歴を示した

所得税確定申告セミナー

資料 1 SAMPLE

地震と住まいを考える 大地震が起きる確率 文部科学省が管轄する地震調査研究推進本部によると 日本で起こりう る全ての地震の位置 規模 発生間隔を考慮し 横浜市において 今後 ( 1) 30 年以内に震度 6 弱以上の揺れに見舞われる確率は 78%( 平成 26 年 12 月 19 日公表 全国地震動

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第2章 事務処理に関する審査指針

北上市住宅・建築物耐震化促進計画

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木造住宅耐震診断・耐震改修の実務

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CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 平成 26 年度建築研究所講演会 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~ 構造研究グループ荒木康弘 CLT による木造建築物の設計法の開発 ( その 2)~ 構造設計法の開発 ~

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平成 24 年 4 月 1 日予定 メニュー無料耐震診断 ( 無料 ) 耐震おまかせパック ( 有料 ) 概 耐震診断 ( すまいの耐震診断員派遣事業 : メニュー選択 ) 要 対象住宅 神戸市から無料で耐震診断員 ( 建築士 ) を 派遣し 住宅の耐震性を診断します 後日 耐震診断員が診断報告書を

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上記工事が行われ 認定長期優良宅に該当することとなった場合長期優良宅建築等計画の認定主体長期優良宅建築等計画の認定番号 第 号 長期優良宅建築等計画の認定年月日 平成 年 月 日 上記の工事が租税特別措置法若しくは租税特別措置法施行令に規定する工事に該当すること又は上記の工事が地方税法若しくは地方税

ADVISER INSPECTION はじめに 適確な住宅購入の判断材料をご提供いたします 不動産の購入には様々な情報が複合的に関係してくるため 住宅購入を希望する消費者と仲介事業者 売主との情報格差が問題となっております 特に既存住宅は経年による劣化をしているため 新築住宅に比べ住宅の性能も検討材


国住政第 4 号国住生第 2 2 号国住指第 3 0 号平成 29 年 4 月 7 日 各都道府県建築主務部長 各政令指定都市建築主務部長 殿 殿 国土交通省住宅局住宅企画官 住宅生産課長 建築指導課長 租税特別措置法第 41 条の 19 の 2 第 1 項の規定に基づく地方公共団体の長の国土交通大

三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

建築物等震災対策事業について

2. 相談 29

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

ご注意安全上の230 商品の選定施工基準かかる前に標準施工法施工方法納まり納まり位の納まり工法施工方法施工方法維持管理参考資料設計基準 施工に施工部材の木造下地の鉄骨下地のその他各部外張断熱装飾部材の軒天材の工事管理 9. 外張断熱工法 1 設計施工上のポイント 外張断熱工法については 住宅会社 設

長寿命住宅(200年住宅)税制の創設 (登録免許税・不動産取得税・固定資産税)

旧耐震(1981 年 5 月以前 ) 1981 年 5 月に建築基準法が改正され 木造住宅に必要とされている性能が大幅に引き上げられた そのため これ以前の木造住宅においては その性能が現行基準のものと比べて大きく下回っていることがわかっている 新耐震(1981 年 6 月以降 年 5

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中間検査が必要となる建築物の対象拡大について

Q1: 過去にどのような地震があって 被害を受けたのですか A1: 阪神 淡路大震災等の被害状況を説明します 阪神 淡路大震災は都市直下型地震であり この震災の特徴として家屋倒壊等による圧死が 死亡者の約 8 割以上でした この震災では 発災後 15 分以内に死者の 9 割以上の方が家屋や家具の倒壊

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Microsoft Word - 木造住宅の 簡易耐震診断報告書.doc

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(9) 耐震シェルター等設置工事耐震診断の結果又は既存住宅性能評価により 倒壊の危険性があると判断された既存木造住宅における耐震シェルター等の設置工事 ( 第 10 号に規定する低所得者等が所有する木造住宅について 別表第 3に定める耐震基準を確保するために行うものに限る ) をいう (10) 低所

Microsoft Word - 男鹿市耐震改修促進計画.doc

静岡市の耐震対策事業

建物の耐震について

Transcription:

既存木造住宅の耐震化のすすめ 2011 年 10 月 7 日 株式会社国元商会

どこで起きてもおかしくない地震 必ずやってくる東南海地震!! 阪神 淡路大地震以降 日本は 地震活動期に突入 震度 6 以上の地震が日本 世界各地で群発しています 今後 30 年以内に予想される 三大巨大地震 2011 年 3 月 11 日東日本大地震が発生 多くの方々が 家屋倒壊 津波によって尊い命を失った惨劇を繰り返してはいけない

国の耐震化目標 2020 年 耐震化率 95% 現状は 2008 年近畿各府県 80% 前後 大阪府の場合 木造 126 万戸 ( 全住宅の 34%) 2011 年 8 月 26 日日経新聞より 耐震性不十分木造 41 万戸 (33%)

既存木造住宅の耐震リフォームのすすめ 1. 阪神淡路大震災を振り返って 2. 建築基準法の改正の流れについて 3. 既存木造住宅の 耐震診断 と 補強方法 について

阪神淡路大震災を振り返って 1995 年 1 月 17 日午前 5 時 46 分 震源の深さ 16km マグニチュード M7.2 最大加速度 818ガル (gal) 最大震度 7 ( 我が国で初めて震度 7を適用 ) 死者 6,434 名行方不明 3 名負傷者 43,792 名 家屋倒壊 104,906 棟 (186,175 世帯 ) 家屋半壊 144,274 棟 (274,181 世帯 ) 一部破壊 263,702 棟

建築基準法改正の流れについて 昭和 53 年 (1978 年 ) 昭和 56 年 (1981 年 ) 平成 7 年 (1995 年 ) 平成 12 年 (2000 年 ) 宮城沖地震 <M7.4> 建築基準法施行令改正 壁量の再強化 ( 新耐震 ) 阪神 淡路大震災 <M7.2> 建築基準法改正 引き抜き防止金物を用いた仕口仕様 耐力壁のバランスを考慮した筋かいなどの配置決定 宮城県沖地震後 当時の建築基準法が見直された 木造住宅にも耐震性能向上等を目的とした建築基準法が改正された 現在既存木造住宅に対する耐震性能の向上が必要とされています

既存木造住宅の耐震性能をアップするには 1. 建物の大きさ ( 重さ ) に見合った耐力壁が確保されている 建物自身の揺れに耐えきれず 倒壊する可能性があります 2. 耐力壁の配置バランスが取れている 地震時に建物が捻じれ倒壊する可能性があります 3. 耐力壁を構成する主要構造材の接合部が緊結されている 地震時に柱が抜け 柱が倒れ瞬時に倒壊する可能性があります 4. 建物を支える基礎 地盤がしっかりしている 基礎が破壊して 建物が倒壊する可能性があります 5. 構造材の劣化 ( 蟻害 腐朽等 ) が無い 劣化部分から破壊して 倒壊する可能性があります

既存木造住宅の 耐震診断 と 補強方法 について 耐震診断とは 今お住まいの建物が 地震に耐えることができるかを調べるものです 1. 地盤 基礎 2. 屋根 外壁の種類 3. 壁の量と配置バランス 4. 接合部の状態 5. 老朽度 腐朽 蟻害状態

耐震診断の基準 国土交通省監修 木造住宅の耐震診断と補強方法 に基づいて 耐震診断が行なわれます

1. 基礎 地盤 2. 屋根 外壁の種類

3. 壁の量と配置バランス

4. 接合部の状態 5. 老朽度 腐朽 蟻害の状態 接合部がどのようにつくられているのか? 金物などで しっかりつなぎ合わせる ( 緊結 ) する必要があります

耐震診断書の作成 診断内容を診断ソフトを利用し 現状 の耐震性を出力し 補強案 を作成します 診断データー 耐震診断書 入力 [ 現状 ] [ 補強案 ] [ 補強案 ] 出力

耐震診断 現状 建物概要 建物名称 邸 所在地 大阪府 市 竣 工 昭和 49 年 構 工法 在来軸組構法 建物仕様 重い建物 階 数 2 階 地 盤 普通 地 形 平坦 基礎形状 無筋コンクリート ( ひび割れが生じている ) 基礎 Ⅱ 1F 重心 剛心 2F 評点は 0.42 診断結果は 倒壊する可能性が高い から 倒壊しない の 4 段階で判定されます

耐震診断 補強方法 ( 耐震改修設計 ) 評点 0.42 耐力壁追加工事 補強後全て 1.0 以上

一般的な補強方法 基礎 屋根 耐力壁

最新補強方法 国土交通大臣認定取得済み 壁倍率半間 2.7 倍 一間 3.3 倍ブレースのサイズが豊富 施工が簡単 納まりが良い

施工事例 土壁を残して ( 半間 ) 土壁を残して ( 一間 ) なげしを壊さず施工 ( 真壁 ) 意匠として ( 半間間仕切壁 ) 意匠として ( 一間外壁 ) 4 隅に取りつく コボット と直径 10mm のブレースで構成する耐力壁です

各自治体の補助制度について ( 大阪府の事例 ) 大阪府 耐震診断 改修設計 改修工事の補助制度 木造住宅耐震診断補助 < 主な補助要件 > 昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築されたもの ( 大阪市は 独自制度により 建築年の要件はありません 寝屋川市は 独自制度により 昭和 56 年以降平成 12 年まで受付けています ) すでに居住しているか これから居住しようとすること 大阪府指定の講習会 ( 外部サイトを別ウインドウで開きます ) を受講 終了した建築士による診断 市町村が定める要件に合致すること < 補助上限額 > 4 万 5 千円 < 補助率 > 9 割 ( 堺市は 独自制度により 無料で診断士を派遣しています ) < 計算方法例 > 耐震診断費用 : 5 万円 補助率 : 90% 補助額計算式 : 5 万円 X 補助率 90%=4.5 万円 自己負担金計算式 : 5 万円 -4.5 万円 =5 千円 ( 補助金 4.5 万円の中に 国及び府の補助金が入っています ) 木造住宅耐震改修設計補助 H23 新設 < 主な補助要件 > 昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築されたもの 現に居住しているか これから居住しようとすること 大阪府指定の講習会 ( 外部サイトを別のウインドウで開きます ) を受講 終了した建築士による設計 市町村の定める要件に合致すること < 補助上限額 > 10 万円 < 補助率 > 7 割 < 計算方法例 > 耐震改修設計費用 : 10 万円 補助額 : 7 万円 自己負担金計算式 : 10 万円 -7 万円 =3 万円 大阪府のホームページより

各自治体の補助制度について ( 大阪府の事例 ) 大阪府 耐震診断 改修設計 改修工事の補助制度 木造住宅耐震改修補助 < 主な補助要件 > 昭和 56 年 5 月 31 日以前に建築され 耐震診断結果の総合評点が 1.0 未満 改修後は 総合評点が 1.0 以上 年間所得が 1200 万円以下で 既に居住しているか これから居住しようとするもの 市町村が定める要件に合致すること < 補助上限額 > 40 万円 ( 所得の低い方は 60 万円 ) ( 大阪市 堺市 富田林市は 独自制度により 100 万円 ) < 補助率 > 定額補助 ( ただし 市町村によって異なります ) < 計算方法例 > 耐震改修 ( 補強 ) 費用 : 200 万円 補助額 : 40 万円 自己負担金計算式 : 200 万円 -40 万円 =160 万円 ( 月額所得が 21 万 4 千円以下の場合 ) 耐震改修 ( 補強 ) 費用 : 200 万円 補助金 : 60 万円 自己負担金計算式 : 200 万円 -60 万円 =140 万円 ( 補助金の中には 国及び府の補助金が入っています ) さまざまな優遇措置 耐震改修促進税 <1. 所得税 > 昭和 56 年以前に建設された住宅に対し 平成 12 年から平成 25 年までに行った耐震改修工事に対して 所得税の控除を受けることができます < 控除額 > 1 割 ( 改修工事費用に対して ) <2. 固定資産税 > 昭和 56 年以前に建設された住宅に対する耐震改修工事で 工事費用が 30 万円以上の場合 120 平方メートル相当部分の固定資産税の控除を受けることができます < 控除額 > H18 から H21 に工事を行った場合 :3 年間を 1/2 に減額 H22 から H24 に工事を行った場合 :2 年間を 1/2 に減額 H25 から H27 に工事を行った場合 :1 年間を 1/2 に減額 注意 ( 市町村によっては ) 補助金の対象となる建築物 用途 建築年等 補助率 限度額等 補助制度の有無( 耐震設計 耐震改修 ) 市町村によっては 制度が異なります 契約される前に 市町村窓口にご確認ください 大阪府内の市町村における木造住宅耐震化に向けた取り組み状況( 別ウンドウで開きます ) 大阪府のホームページより

大阪府木造住宅耐震補強工法の紹介 コボット ステンブレースシステム 壁補強 床補強 接合補強 壁補強土壁中にも納めやすく あらわしで窓等の開口部の補強も可能です 床補強水平ブレースとして 吹き抜け等の開口部の補強も可能です 接合補強コボット単体で柱と土台 梁 桁の仕口部の接合補強も可能です コボットは厚さ 2mm の薄くて粘りのある材料であるステンレス鋼で 丸みを持った形状とすることにより木と共に変形しながら粘って耐えることができます ( 専用コーチスクリュー留めなので後付けが可能です ) ブレース取付穴位置も良いので 力の偏心が起こらず木造軸組を傷めずに補強ができます 株式会社国元商会大阪市鶴見区今津北 3 丁目 4 番 27 号 TEL 06-6962-8800 FAX 06-6962-8920 http://www.kunimoto-s.co.jp/ 工法の施工実績約 1,000 棟 (H19.4~12 迄 ) ( 平成 19 年 12 月現在 ) うち大阪府内実績 120 棟 代表的な工事内容コボット使用による耐震 ( 壁 ) 補強など 建築年 : 昭和 50~55 年 面積 : 平均 90 平方メートル程度 評点 : 改修前 0.5~0.6 改修後 1.1~1.2 工事費 :160 万円 工事費 :* コボット ( 壁 ) 補強以外の工事費も含む 詳しくはこちらへ http://www.kunimoto-s.co.jp/product_of_kunimoto/catalog/ 7_mokuzo_jyutaku/154_cobot.htm

最後に リフォームをお考えの際は 耐震診断 の実施をご提案します なぜなら あなたとあなたの大切な家族を 守るために