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Taro-4

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2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

Microsoft PowerPoint 【資料3】主な改定内容と課題について0405

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栄養表示に関する調査会参考資料①

カテゴリー別人数 ( リスク : 体格 肥満 に該当 血圧 血糖において特定保健指導及びハイリスク追跡非該当 ) 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 8190 リスク重なりなし BMI5 以上 ( 肥満 ) 腹囲判定値以上者( 血圧 (130 ) HbA1

Taro-①概要.jtd

Microsoft Word - 【140821差し替え】日本人の食事摂取基準(2015年版)概要

スライド 1

栄養成分等の分析方法等及び「誤差の許容範囲」の考え方について

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

栄養成分表示ハンドブック-本文.indd

2) エネルギー 栄養素の各食事からの摂取割合 (%) 学年 性別ごとに 平日 休日の各食事からのエネルギー 栄養素の摂取割合を記述した 休日は 平日よりも昼食からのエネルギー摂取割合が下がり (28~31% 程度 ) 朝食 夕食 間食からのエネルギー摂取割合が上昇した 特に間食からのエネルギー摂取

2

日本人の食事摂取基準2015.indd

日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 とは 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 は, 健 康 な 個 人 または 集 団 を 対 象 として, 国 民 の 健 康 の 維 持 増 進, 生 活 習 慣 病 の 予 防 を 目 的 とし,エネルギー 及 び 各 栄 養 素 の 摂 取 の 基 準

1カップ 74gあたり エネルギー (kcal) 57 ビタミンE(mg) 14 ブイ クレスゼリーカップタイプりんご水分 (g) 59 ビタミンB1(mg) 2.1 たんぱく質 (g) 0.5 ビタミンB2(mg) 2.1 脂質 (g) 0 ナイアシン (mg) 10.5 炭水化物 (

日本スポーツ栄養研究誌 vol 目次 総説 原著 11 短報 19 実践報告 資料 45 抄録

61023 明治インスロー 1 本 200mlあたり エネルギー (kcal) 200 ビオチン (μg) 30 水分 (g) パントテン酸 (mg) 2.00 たんぱく質 (g) 10.0 ビタミンC(mg) 80 脂質 (g) 6.6 コリン (mg) 36.4 炭水化物 (g) 2

1カップ 74gあたり 6311 エネルギー (kcal) ブイ クレスゼリーカップタイプりんご水分 (g) たんぱく質 (g) 脂質 (g) ナイアシン (mg) 1.5 炭水化物 (g) ナトリウム (mg) 22 ビタミンB12(μg)

具体的論点 1( 栄養成分 ) ( 案 ) 平成 28 年 2 月 16 日第 2 回検討会資料 2 から抜粋 1 栄養成分を機能性表示食品制度の対象とする意義 2 安全性の確保 対象となる食品 成分の範囲 摂取量の在り方 3 機能性の表示 適切な機能性表示の範囲 消費者に誤解を与えないための情報の

Shokei College Investigation into the Physical Condition, Lifestyle and Dietary Habits of the Members of a Boy s Soccer Team and their Families (1) Ph

1 栄養成分表示を活用してみませんか? 媒体の内容 1 ページ 導入 ねらい : 栄養成分表示 とは 食品に含まれているエネルギー及びたんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量などを表示したものであることを理解する 栄養成分表示を見たことがありますか? と問いかけ 普段から栄養成分表示を見ているか 見て

学校給食摂取基準の活用 学校給食摂取基準は全国平均を示したものであるから その考え方を踏まえた上で 各学校の実態に応じた摂取基準 ( 給与栄養目標量 ) 作成する必要がある EER 算出シートに数字を打ち込めば EER( 推定エネルギー必要量 ) は算出できるが 専門職 ( 管理栄養士 栄養士 )

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標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

Microsoft Word ビタミンB6.docx

結果の概要

p _小児科11月号_25.smd

山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

シェイクイット! ダイエットプロテインシェイク ( シリアルフレーバー ) [ID 201-JP] 15,000 ( 税込 ) 植物性タンパク質を主原料に グルコマンナン 穀物 ビタミン ミネラル 乳酸菌などを含む 栄養の偏りがちな現代人におすすめの栄養補助食品です ダイエットのために 1 食分の置

目次 < 栄養表示の特徴 > 栄養表示の特徴 1 < 健康 栄養政策と栄養表示の関係 > 健康 栄養政策と栄養表示基準 2 健康 栄養政策と栄養表示 3 健康 栄養政策と栄養表示の関係 4 21 世紀における国民健康づくり運動 ( 健康日本 21) の具体的な推進について 5 < 栄養表示の重要性の

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三 大 ( 炭 水 化 物 たんぱく 質 脂 質 ) たんぱく 質 脂 質 炭 水 化 物 水 分 灰 分 暫 定 上 限 量 目 標 量 推 定 平 均 必 要 量 目 安 量 or 推 奨 量 耐 容 上 限 量 15~34g 46g~102g 102g 29.52g 45.9g 推 定 平 均

学校給食摂取基準の策定について(報告)

表紙(抜粋版)

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スライド 1

新しくなった食事摂取基準

(5) 食事指導食事指導は 高血圧の改善 耐糖能障害の改善 代謝異常の改善について 各自の栄養状況 意欲などに応じて目標をたて これを達成できるよう支援する形で行った 開始時点で 食事分析を行い 3ヶ月ごとに 2 回進捗状況を確認する面接を行った 1 年後に終了時点の食事分析を行った 各項目の値の増

経管栄養食 アイソカル RTU アイソカルプラス EX ネスレヘルスサイエンス ネスレヘルスサイエンス 1.0kcal/ml の流動食さらにやさしく より確かな安全を 1.5kcal/ml の高濃度流動食 アルギニン配合 アイソカルプラス アイソカル 1K ネスレヘルスサイエンス ネスレヘルスサイエ

具体的論点 1( 栄養成分 ) ( 案 ) 平成 28 年 2 月 16 日第 2 回検討会資料 2 から抜粋 1 栄養成分を機能性表示食品制度の対象とする意義 2 安全性の確保 対象となる食品 成分の範囲 摂取量の在り方 3 機能性の表示 適切な機能性表示の範囲 消費者に誤解を与えないための情報の

SoftBank 301SI 取扱説明書

Microsoft PowerPoint - 2.医療費プロファイル 平成25年度(長野県・・

Q ふだん どんな食事を食べていますか? よく食べる料理は? あまり食べない料理は? よく食べる料理に をつけてみましょう 副菜 野菜やいも 海藻などを主な材料とした料理主食や主菜で不足する栄養面の補強をし 食事に味や彩りなどの多様さをもたらす 主菜 魚や肉 卵や大豆などを主な材料とした料理副食の中

Microsoft PowerPoint - ④(資料3)食品表示法(保健事項(2017)

(3) 栄養強調表示 ( 一般用加工食品の場合 基準第 7 条第 1 項 一般用生鮮食品の場合 任意表示 ( 第 21 条第 1 項 ) 別表第 12 13) 別表第 に掲げている栄養成分及び熱量を強調する場合は 当該栄養成分の量及び熱量は 別表第 9 の第 3 欄 ( 測定及び算出の方

名称未設定-1

結果の概要

24013 パインアップルすりおろし パインアップルすりおろし エネルギー (kcal) 68 ナトリウム (mg) 10 水分 (g) 83 カリウム (mg) 81 たんぱく質 (g) 0.4 ビタミンC(mg) 48 炭水化物 (g) 16.3 食塩相当量 (g) 0 エネルギー

解剖・栄養生理学

調査の概要 本調査は 788 組合を対象に平成 24 年度の特定健診の 問診回答 (22 項目 ) の状況について前年度の比較から調査したものです 対象データの概要 ( 全体 ) 年度 被保険区分 加入者 ( 人 ) 健診対象者数 ( 人 ) 健診受診者数 ( 人 ) 健診受診率 (%) 評価対象者

10.Z I.v PDF.p

BDHQ1_3_5_151123basic.xls

エネルギーの食事摂取基準 : 推定エネルギー必要量 (kcal/ 日 ) 男性 女性 年齢 身体活動レベル 身体活動レベル Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅰ Ⅱ Ⅲ 15~17 2,450 2,750 3,100 2,000 2,250 2,500 18~29 2,250 2,650 3,000 1,700 1,95

都市部中学 3 年生女子の食事調査 井ノ口美香子 * 今野はつみ * 德村光昭 * 川合志緒子 * 田中祐子 * 康井洋介 * 糸川麻莉 * 近年, 中学生女子における行動上の問題として やせ志向, 一方, 栄養上の問題ではやせ, および肥満の両面が指摘されている 食生活のあり方は生涯の健康づくりに

次世代ヘルスケア産業協議会第 17 回健康投資 WG 資料 6 職場における食生活改善の質の向上に向けて 武見ゆかり第 6 期食育推進評価専門委員会委員 ( 女子栄養大学教授, 日本栄養改善学会理事長 )

ウ 一 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 粒 ~ 粒 お 召 し 上 がりください という 旨 の 幅 の 両 端 をもって 表 示 することも 可 能 です エ 栄 養 成 分 の 量 及 び 熱 量 ( 栄 養 成 分 表 示 ) 一 日 の 摂 取 目 安 量 当 たりの 栄 養 成 分 の

宗像市国保医療課 御中

学校給食摂取基準の策定について(報告)

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

学校給食実施基準施行通知

4 身体活動量カロリズム内に記憶されているデータを表計算ソフトに入力し, 身体活動量の分析を行った 身体活動量の測定結果から, 連続した 7 日間の平均, 学校に通っている平日平均, 学校が休みである土日平均について, 総エネルギー消費量, 活動エネルギー量, 歩数, エクササイズ量から分析を行った

【資料5】栄養素等表示基準値及び栄養機能食品に係る食品表示基準案について①

17004 ジャネフだし割りしょうゆ 1 個 5mlあたり エネルギー (kcal) 3 ナトリウム (mg) 155 水分 (g) 4.4 カリウム (mg) 2 たんぱく質 (g) 0.1 カルシウム (mg) 0 炭水化物 (g) 0.6 鉄 (mg) 0 食物繊維 (g) 0 食塩相当量 (

栄養成分表示ハンドブック-本文.indd

維持期におけるイヌ用手作り食の 栄養学的な問題とその解消 清水いと世 第 1 章緒論総合栄養食は 毎日の主要な食事として給与することを目的とし 当該ペットフード及び水のみで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養的にバランスのとれたもの とされており 国内のイヌ用の総合栄養食の品質規格と

02-08p

10.Z I.v PDF.p

平成 20 年度版 健康生活応援モデル事業 健康づくりのための Health Foods 運動と肥満 理論から実践へ 岡山大学スポーツ教育センター岡山県

タイトル

2 11. 脂肪 蓄 必 12. 競技 引退 食事 気 使 13. 日 練習内容 食事内容 量 気 使 14. 競技 目標 達成 多少身体 無理 食事 仕方 15. 摂取 16. 以外 摂取 17. 自身 一日 摂取 量 把握 18. 一般男性 ( 性. 一日 必要 摂取 把握 19. 既往歴 図

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

第3章「疾病の発症予防及び重症化予防 1がん」

平成 27 年 10 月 6 日第 2 回健康増進 予防サービス プラットフォーム資料 協会けんぽ広島支部の取り組み ~ ヘルスケア通信簿について ~ 平成 27 年 10 月全国健康保険協会広島支部 協会けんぽ 支部長向井一誠

運動所要量見直しの観点


平成 21 年循環器疾患登録の年集計について 喫煙習慣の割合は 男性で約 4 割 女性で約 1 割である 週 1~2 回以上の運動習慣のある割合は1 割程度と 男女共に運動習慣のある者の割合が低い 平成 21 年における循環器疾患登録者数 ( 循環器疾患にかかった人のうち届出のあった人 ) について

旧制度からの主な変更点 1 加工食品と生鮮食品の区分の統一 JAS 法と食品衛生法において異なる食品の区分について JAS 法の考え方に基 づく区分に統一 整理 新たに加工食品に区分されるもの さん現行の食品衛生法では表示対象とはされていない 軽度の撒塩 生干し 湯通し 調味料等により 簡単な加工等

第 3 部食生活の状況 1 食塩食塩摂取量については 成人男性では平均 11.6g 成人女性では平均 10.1gとなっており 全国と比較すると大きな差は見られない状況にあります 図 15 食塩摂取量 ( 成人 1 日当たり ) g 男性

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目次 1, 研究背景 1-1, ダイエッに対する関心 1-2, 現代の食生活の問題 2, 肥満になる原因 2-1, 肥満になるメカニズム 2-2, 原因 3, 食事パターンによる比較 3-1, 食事パターンの構造と栄養素等の摂取状況の研究 4, 研究目的と分析手順 4-1, データ概要 4-2, 用

Microsoft PowerPoint - 100826上西説明PPT.ppt

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別紙様式 (Ⅱ) 商品名 : 伝統にんにく卵黄 (31 粒入り 62 粒入り ) 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 安全性評価シート 喫食実績の有無 : あり なし ( あり の場合に実績に基づく安全性の評価を記載) 本製品 伝統にんにく卵黄 と同等の製品は 1993 年 11 月より日

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(別紙様式1)

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 30 年 3 月 1 日 ( 最終更新日 : 平成 30 年 7 月 27 日 )

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特定健康診査等実施計画 ( 第二期 ) 三重交通健康保険組合 平成 25 年 7 月

1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

Transcription:

日本人の食事摂取基準 (05 年版 ) 平成 7 年度から平成 年度の 5 年間使用する 日本人の食事摂取基準 (05 年版 ) は 日本人の食事摂取基準 (05 年版 ) 策定検討会 ( 座長 : 菱田明浜松医科大学 ) におい てとりまとめられ 平成 6 年 月に公表された 本冊子にその概要を記す 日本人の食事摂取基準とは 健康増進法 ( 平成 4 年法律第 0 号 ) 第 0 条の に基づき 国民の健康の保持 増進を図るうえで摂取することが望ましいエネルギーおよび栄養素の量の基準を厚生労働大臣が定めるもの 5 年ごとに改定する 主な改定のポイント ) 策定目的に 生活習慣病の発症予防とともに 重症化予防 を加えたこと エネルギー 栄養素と生活習慣病 ( 高血圧 脂質異常症 糖尿病 慢性腎臓病 ) の発症予防 重症化予防の関連についてレビューを行い 検討 ) エネルギーについて 指標に 体格 (BMI) を採用したこと エネルギーの摂取量および消費量のバランス ( エネルギー収支バランス ) の維持を示す指標として 体格 (BMI: body mass index) を採用 成人期を つの区分に分け 目標とする BMI の範囲を提示 肥満とともに 特に高齢者では低栄養の予防が重要 ) 生活習慣病の予防を目的とした 目標量 を充実したこと ナトリウム ( 食塩相当量 ) について 高血圧予防の観点から 男女とも値を低めに変更 8 歳以上男性 :90 g/ 日未満 80 g/ 日未満 8 歳以上女性 :75 g/ 日未満 70 g/ 日未満 小児期からの生活習慣病予防のため 食物繊維とカリウムについて 新たに 6~7 歳における目標量を設定 朝倉書店

日本人の食事摂取基準 (05 年版 ) 概要. 策定の目的日本人の食事摂取基準は 健康増進法 ( 平成 4 年法律第 0 号 ) 第 0 条の に基づき厚生労働大臣が定めるものとされ 国民の健康の保持 増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄養素の量の基準を示すものである. 使用期間平成 7(05) 年度から平成 (09) 年度の 5 年間である. 策定方針 05 年版では 策定目的として 生活習慣病の発症予防とともに 重症化予防を加えた ( 図 ) 対象については 健康な個人ならびに集団とし 高血圧 脂質異常 高血糖 腎機能低下に関して保健指導レベルにある者までを含むものとした 科学的根拠に基づく策定を行うことを基本と し 現時点で根拠は十分ではないが 重要な課題については 研究課題の整理も行うこととした 4. 策定の基本的事項 ) 指標 () エネルギーの指標 : エネルギーの摂取量及び消費量のバランス ( エネルギー収支バランス ) の維持を示す指標として 体格指数 (body mass index: BMI) を採用することとした () 栄養素の指標 : 従前のとおり つの目的からなる指標で構成した ( 図 ) 摂取不足の回避を目的として 推定平均必要量 図 栄養素の指標の目的と種類 図 日本人の食事摂取基準 (05 年版 ) 策定の方向性

表 食事摂取基準を策定した栄養素と策定した指標 ( 歳以上 ) 栄養素 推定平均必要量 (EAR) 推奨量 (RDA) 目安量 (AI) 耐用上限量 (UL) 目標量 (DG) たんぱく質 脂質 脂質炭水化物 飽和脂肪酸 n-6 系脂肪酸 n- 系脂肪酸 炭水化物 食物繊維 エネルギー産生栄養素 ビタミン E ビタミン A ビタミン D ビタミン B ビタミン B ビタミン B バランス ナイアシン ビタミン K ビタミン B 6 葉酸 パントテン酸 ビオチン カルシウム ナトリウム カリウム マグネシウム ビタミン C マンガン 鉄 亜鉛 銅 リン ヨウ素 セレン クロム モリブデン 一部の年齢階級についてだけ設定した場合も含む たんぱく質 脂質 炭水化物 ( アルコール含む ) が 総エネルギー摂取量に占めるべき割合 (% エネルギー ) 通常の食品以外からの摂取について定めた (estimated average requirement: EAR) を設定したEAR は半数の人が必要量を満たす量であるEAR を補助する目的で 推奨量 (recommended dietary allowance: RDA) を設定したRDA はほとんどの人が充足している量である 十分な科学的根拠が得られず EAR と RDA が設定できない場合は 目安量 (adequate intake: AI) を設定した 一定の栄養状態を維持するのに十分な量でありAI 以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない 過剰摂取による健康障害の回避を目的として 耐容上限量 (tolerable upper intake level: UL) を設定した 生活習慣病の予防を目的に 生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂

取量 として 目標量 (tentative dietary goal for preventing life-style related diseases: DG) を設定した 歳以上について基準を策定した栄養素と指標を表 に示した ) レビューの方法, 基準改定の採択方針エネルギーおよび栄養素の基本的なレビューでは 前回 (00 年版 ) の策定において課題となっていた部分について重点的にレビューを行った とりわけエネルギーについてはエネルギー収支バランスと体格 体重管理に関するレビューを行った またエネルギーおよび栄養素と生活習慣病 ( 高血圧 脂質異常症 糖尿病 慢性腎臓病 ) の発症予防 重症化予防との関係についてのレビューを行った 基準改定の採択方針を明確に記述した ) 年齢区分従前のとおりの年齢区分とした ( 表 ) 4) 参照体位従前は 基準体位 と表現していたが 望ましい体位ということではなく日本人の平均的な体位であることから 表現を 参照体位 と改めた ライフステージ乳児 (0~ か月 ) 小児 (~7 歳 ) 成人 (8~69 歳 ) 高齢者 (70 歳以上 ) その他 表 年齢区分 区分 0~5 か月 6~8 か月 9~ か月 ~ 歳 ~5 歳 6~7 歳 8~9 歳 0~ 歳 ~4 歳 5~7 歳 8~9 歳 0~49 歳 50~69 歳 70 歳以上妊婦 授乳婦 5. 活用に関する基本的事項 健康な個人または集団を対象として 健康の保持 増進 生活習慣病の予防のための食事改善に食事摂取基準を活用する場合はPDCA サイクルに基づく活用を基本とし ( 図 ) 各プロセスの実際について分かりやすく図で示した 特に 活用においては食事摂取状況のアセスメントに基づき評価を行うこととし 活用上の留意点についての詳細を示した 6. 対象特性, 生活習慣病とエネルギー 栄養素との関連妊婦 授乳婦 乳児 小児 高齢者については その特性上 特に着目すべき事項について参考資料として示した 妊婦 授乳婦 : 推定平均必要量 推奨量の設定が可能な栄養素については 付加量を示した 図 食事摂取基準の活用と PDCA サイクル 4

また 目安量の設定に留まる栄養素については 付加量ではなくある一定の栄養状態を維持するのに十分な量として想定される摂取量としての値を示した 高齢者 : 過栄養だけではなく低栄養 栄養欠乏の問題の重要性を鑑みフレイルティ ( 虚弱 ) やサルコペニア ( 加齢に伴う筋力の減少 ) などとエネルギー 栄養素との関連についてレビューし 最新の知見をまとめた 栄養素摂取と高血圧 脂質異常症 糖尿病 慢性腎臓病 (CKD) との関連についてレビューした結果をもとに特に重要なものについて図にまとめ 解説とともに参考資料として示した 7. 策定した食事摂取基準エネルギーの摂取量および消費量のバランス ( エネルギー収支バランス ) の維持を示す指標として 体格 (BMI) を採用したこのため 成人において 観察疫学研究において報告された総死亡率が最も低かった BMI の範囲 日本人の BMI の実態などを総合的に検証し 成人期を つの区分に分け 目標とする BMI の範囲を提示した ( 表 ) 目標とする BMI については 肥満とともに 特に高齢者では低栄養の予防が重要である 表 目標とする BMI の範囲 (8 歳以上 ) 年齢 ( 歳 ) 目標とする BMI(kg/m ) 8~49 85~49 50~69 00~49 70 以上 5~49 男女共通 あくまでも参考として使用すべきである 観察疫学研究において報告された総死亡率が最も低かった BMI を基に 疾患別の発症率と BMI との関連 死因と BMI との関連 日本人の BMI の実態に配慮し 総合的に判断し目標とする範囲を設定 70 歳以上では 総死亡率が最も低かった BMI と実態との乖離がみられるため 虚弱の予防および生活習慣病の予防の両者に配慮する必要があることも踏まえ 当面目標とする BMI の範囲を 5~49 とした またエネルギー必要量を推定するためには 体重が一定の条件下でその摂取量を推定する方法とその消費量を推定する方法の つに大別される ( 図 4) 今回 参考表として示した推定エネルギー必要量はエネルギー消費量から接近する方法の一つとして算出された値となるこれに対してエネルギー収支の結果は 体重の変化や BMI として現れることを考えると 体重の変化や BMI を把握することでエネルギー収支の概要を知ることができるなお 体重の変化も BMI もエネルギー収支の結果を示すものの つでありエネルギー必要量を示すものではないことに留意すべきである 図 4 エネルギー必要量を推定するための測定法と体重変化, 体格 (BMI), 推定エネルギー必要量との関連 5

年齢等 参照身長 (cm) 日本人の食事摂取基準 (05 年版 ) 参照体位 ( 参照身長 参照体重 ) エネルギー : 推定エネルギー必要量 (kcal/ 日 ) 男性 参照体重 (kg) 参照身長 (cm) 女性 参照体重 (kg) 男性 身体活動レベル 女性 身体活動レベル I II III I II III 0~5( 月 ) 65 6 60 59 550 500 6 ~( 月 ) 76 88 70 8 6~8( 月 ) 698 84 68 78 650 600 9 ~( 月 ) 7 9 79 84 700 650 ~( 歳 ) 858 5 846 0 950 900 ~5( 歳 ) 06 65 0 6 00 50 6~7( 歳 ) 95 8 9 50 550 750 50 450 650 8~9( 歳 ) 04 80 04 74 600 850 00 500 700 900 0~( 歳 ) 40 56 440 6 950 50 500 850 00 50 ~4( 歳 ) 605 490 55 475 00 600 900 50 400 700 5~7( 歳 ) 70 597 577 59 500 850 50 050 00 550 8~9( 歳 ) 70 6 580 500 00 650 050 650 950 00 0~49( 歳 ) 707 685 580 5 00 650 050 750 000 00 50~69( 歳 ) 666 65 55 50 00 450 800 650 900 00 70 以上 ( 歳 ) 4 608 600 480 495 850 00 500 500 750 000 妊婦 ( 付加量 ) 5 初期 50 50 50 中期 50 50 50 後期 450 450 450 授乳婦 ( 付加量 ) 50 50 50 0~7 歳は 日本小児内分泌学会 日本成長学会合同標準値委員会による小児の体格評価に用いる身長 体重の標準値を基に 年齢区分に応じて 当該月齢ならびに年齢階級の中央時点における中央値を引用したただし 公表数値が年齢区分と合致しない場合は 同様の方法で算出した値を用いた8 歳以上は 平成 年 年国民健康 栄養調査における当該の性および年齢階級における身長 体重の中央値を用いた 妊婦 授乳婦を除く 身体活動レベルは 低いふつう 高いの つのレベルとしてそれぞれⅠⅡⅢで示した 4 主として 70~75 歳ならびに自由な生活を営んでいる対象者に基づく報告から算定した 5 妊婦個々の体格や妊娠中の体重増加量 胎児の発育状況の評価を行うことが必要である 注 : 活用に当たっては 食事摂取状況のアセスメント 体重および BMI の把握を行いエネルギーの過不足は 体重の変化または BMI を用いて評価すること 注 : 身体活動レベル I の場合 少ないエネルギー消費量に見合った少ないエネルギー摂取量を維持することになるため 健康の保持 増進の観点からは 身体活動量を増加させる必要があること 6

( 参考 ) 健康づくりのための身体活動基準 0 における身体活動の分類例 メッツ生活活動の例運動の例 メッツ以下 メッツ以上 立位 ( 会話 電話 読書 ) 皿洗いゆっくりストレッチング 全身を使ったテレビゲーム ( バランス運動 ヨガ ) した歩行 ( 散歩または家の中 ) 料理や食材のヨガビリヤード 座って行うラジオ体操準備 ( 立位 座位 ) 洗濯 洗車 ガーデニング 動物の世話 ピアノの演奏 子ども 動物と遊ぶ ( 座位 立位 軽度 ) 普通歩行 速歩 片付け 子どもの世話 ( 立位 ) ボウリングバレーボール 社交ダンスピラティス 太極拳 自転車大工仕事 ギター演奏 ( 立位 ) 掃除機かけ エルゴメーター 筋力トレーニング ( 軽 中等度 ) 体操 ( 軽 中等度 ) 配線工事 身体の動きを伴うスポーツ観戦 自ゴルフカヌー 全身を使ったテレビゲーム ( スポーツ ダンス ) 卓球 転車に乗るモップがけ 床磨き 風呂掃除 パワーヨガラジオ体操 速歩 テニス ( 試合 ) 水泳 野球 ソフトボー庭の草むしり 子ども 動物と遊ぶ 車椅子をルサーフィンバレエスキー バドミントンジョギングウェイ押す 釣りスクーター ( 原付 ) オートバイトトレーニングバスケットボール 山を登るサッカー スキー スの運転 階段の上り下り 高齢者や障がい者のケートハンドボール ( 試合 ) エアロビクスサイクリングランニ介護 農作業 雪かき 運搬 ( 重い荷物 ) ングラグビー ( 試合 ) 武道 武術 ( 柔道 空手など ) ( 参考 ) 健康づくりのための身体活動基準 0 の概要血糖 血圧 脂質に関する状況身体活動 ( 生活活動 運動 ) 検診結果が基準範囲内 血糖 血圧 脂質のいずれかが保健指導レベルの者 リスク重複者またはすぐ受診を要する者 65 歳以上 8~64 歳 強度を問わず 身体活動を毎日 40 分 ( 0 メッツ 時 / 週 ) 今より少しで メッツ以上の強度の身体活動 を毎日 60 分 ( メッツ 時 / 週 ) も増やす ( 例えば 0 分多く歩く ) 4 メッツ以上の強度の身体活動 を毎日 60 分 ( 4 メッツ 時 / 週 ) 運動体力 ( うち全身持久力 ) 運動習慣をもつようにする (0 分以上 週 日以上 ) 4 性 年代別に示した強度での運動を約 分間継続可能 8 歳未満 医療機関にかかっておらず 身体活動のリスクに関するスクリーニングシート でリスクがないことを確認できれば 対象者が運動開始前 実施中に自ら体調確認ができるよう支援した上で 保健指導の一貫としての運動指導を積極的に行う 生活習慣病患者が積極的に運動をする際には 安全面での配慮がより特に重要になるのでまずかかりつけの医師に相談する 身体活動 は 生活活動 と 運動 に分けられるこのうち 生活活動とは 日常生活における労働 家事 通学などの身体活動を指すまた 運動とはスポーツ等の 特に体力の維持 向上を目的として計画的 意図的に実施し 継続性のある身体活動を示す メッツ以上の強度の身体活動 とは 歩行またはそれと同等以上の身体活動 メッツ以上の強度の運動 とは 息が弾み汗をかく程度の運動 4 年齢別の基準とは別に 世代共通の方向性として示したもの 7

年齢等 男性 推定平均必要量推奨量目安量 たんぱく質 (g/ 日 ) 目標量 ( 中央値 ) 女性 推定平均必要量推奨量目安量 目標量 ( 中央値 ) 0~5( 月 ) * 0 0 6~8( 月 ) * 5 5 9 ~( 月 ) * 5 5 ~( 歳 ) 5 0 ~0(65) 5 0 ~0(65) ~5( 歳 ) 0 5 ~0(65) 0 5 ~0(65) 6~7( 歳 ) 5 5 ~0(65) 5 0 ~0(65) 8~9( 歳 ) 5 40 ~0(65) 0 40 ~0(65) 0~( 歳 ) 40 50 ~0(65) 40 50 ~0(65) ~4( 歳 ) 50 60 ~0(65) 45 55 ~0(65) 5~7( 歳 ) 50 65 ~0(65) 45 55 ~0(65) 8~9( 歳 ) 50 60 ~0(65) 40 50 ~0(65) 0~49( 歳 ) 50 60 ~0(65) 40 50 ~0(65) 50~69( 歳 ) 50 60 ~0(65) 40 50 ~0(65) 70 以上 ( 歳 ) 50 60 ~0(65) 40 50 ~0(65) 妊婦 ( 付加量 ) 初期 0 0 中期 5 0 後期 0 5 授乳婦 ( 付加量 ) 5 0 * 乳児の目安量は 母乳栄養児の値である 範囲についてはおおむねの値を示したものである 中央値は 範囲の中央値を示したものであり 最も望ましい値を示すものではない 総脂質 : 脂肪エネルギー比率 (% エネルギー ) 飽和脂肪酸 (% エネルギー ) n-6 系脂肪酸 (g/ 日 ) n- 系脂肪酸 (g/ 日 ) 男性女性男性女性男性女性男性女性年齢等 目標量目標量目安量 ( 中央値 目安量 ) ( 中央値 目標量目標量目安量目安量目安量目安量 ) 0~5( 月 ) 50 50 4 4 09 09 6 ~( 月 ) 40 40 4 4 08 08 ~( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 5 5 07 08 ~5( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 7 6 6~7( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 7 7 4 8~9( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 9 7 7 4 0~( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 9 8 7 5 ~4( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 0 8 5~7( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 0 7 8~9( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 7 以下 7 以下 8 0 6 0~49( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 7 以下 7 以下 0 8 6 50~69( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 7 以下 7 以下 0 8 4 0 70 以上 ( 歳 ) 0~0(5) 0~0(5) 7 以下 7 以下 8 7 9 妊婦 9 8 授乳婦 9 8 範囲についてはおおむねの値を示したものである 中央値は 範囲の中央値を示したものであり 最も望ましい値を示すものではない 炭水化物 (% エネルギー ) 食物繊維 (g/ 日 ) エネルギー産生栄養素バランス (% エネルギー ) 男性女性男性女性目標量 4 ( 中央値 5 )( 男女共通 ) 年齢等 目標量目標量 ( 中央値 ) ( 中央値 6 78 ) 目標量目標量たんぱく質脂質炭水化物飽和脂肪酸 0~5( 月 ) 6 ~( 月 ) ~( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) ~5( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) 6~7( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) 以上 0 以上 8~9( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) 以上 以上 ~0(65) 0~0(5) 50~65(575) 0~( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) 以上 以上 ~4( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) 7 以上 6 以上 5~7( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) 9 以上 7 以上 8~9( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) 0 以上 8 以上 0~49( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) 0 以上 8 以上 ~0(65) 0~0(5) 7 以下 50~65(575) 50~69( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) 0 以上 8 以上 70 以上 ( 歳 ) 50~65(575) 50~65(575) 9 以上 7 以上 ~0(65) 0~0(5) 7 以下 50~65(575) 妊婦 授乳婦 範囲についてはおおむねの値を示したものである アルコールを含むただしアルコールの摂取を勧めるものではない 中央値は 範囲の中央値を示したものであり 最も望ましい値を示すものではない 4 各栄養素の範囲についてはおおむねの値を示したものであり 生活習慣病の予防や高齢者の虚弱の予防の観点からは 弾力的に運用すること 5 中央値は 範囲の中央値を示したものであり 最も望ましい値を示すものではない 6 脂質についてはその構成成分である飽和脂肪酸など 質への配慮を十分に行う必要がある 7 アルコールを含むただしアルコールの摂取を勧めるものではない 8 食物繊維の目標量を十分に注意すること 8

年齢等 男性 目安量 ビタミン A(mgRAE/ 日 ) 女性 目安量 推定平均 推定平均 推奨量耐容上限量 必要量必要量 推奨量 0~5( 月 ) 00 600 00 600 6 ~( 月 ) 400 600 400 600 ~( 歳 ) 00 400 600 50 50 600 ~5( 歳 ) 50 500 700 00 400 700 6~7( 歳 ) 00 450 900 00 400 900 8~9( 歳 ) 50 500 00 50 500 00 0~( 歳 ) 450 600 500 400 600 500 ~4( 歳 ) 550 800 00 500 700 00 5~7( 歳 ) 650 900 600 500 650 500 8~9( 歳 ) 600 850 700 450 650 700 0~49( 歳 ) 650 900 700 500 700 700 50~69( 歳 ) 600 850 700 500 700 700 70 以上 ( 歳 ) 550 800 700 450 650 700 妊婦 ( 付加量 ) 初期 0 0 中期 0 0 末期 60 80 授乳婦 ( 付加量 ) 00 450 レチノール活性当量 (mgrae) レチノール (mg) b -カロテン(mg) / a -カロテン(mg) /4 b -クリプトキサンチン(mg) /4 その他のプロビタミン A カロテノイド (mg) /4 プロビタミン A カロテノイドを含む プロビタミン A カロテノイドを含まない. 耐容上限量 ビタミン D(mg/ 日 ) ビタミン E(mg/ 日 ) ビタミン K(mg/ 日 ) 年齢等 男性 女性 男性 女性 男性 女性 目安量 耐容上限量 目安量 耐容上限量 目安量 耐容上限量 目安量 耐容上限量 目安量 目安量 0~5( 月 ) 50 5 50 5 0 0 4 4 6 ~( 月 ) 50 5 50 5 40 40 7 7 ~( 歳 ) 0 0 0 0 5 50 5 50 60 60 ~5( 歳 ) 5 0 5 0 45 00 45 00 70 70 6~7( 歳 ) 0 40 0 40 50 00 50 00 85 85 8~9( 歳 ) 5 40 5 40 55 50 55 50 00 00 0~( 歳 ) 45 60 45 60 55 450 55 450 0 0 ~4( 歳 ) 55 80 55 80 75 650 60 600 50 50 5~7( 歳 ) 60 90 60 90 75 750 60 650 60 60 8~9( 歳 ) 55 00 55 00 65 800 60 650 50 50 0~49( 歳 ) 55 00 55 00 65 900 60 700 50 50 50~69( 歳 ) 55 00 55 00 65 850 60 700 50 50 70 以上 ( 歳 ) 55 00 55 00 65 750 60 650 50 50 妊 婦 70 65 50 授乳婦 80 70 50 a -トコフェロールについて算定したa -トコフェノール以外のビタミン E は含んでいない ビタミン B (mg/ 日 ) ビタミン B (mg/ 日 ) 男性女性男性女性年齢等推定平均推定平均推定平均推定平均推奨量目安量推奨量目安量推奨量目安量推奨量目安量必要量必要量必要量必要量 0~5( 月 ) 0 0 0 0 6 ~( 月 ) 0 0 04 04 ~( 歳 ) 04 05 04 05 05 06 05 05 ~5( 歳 ) 06 07 06 07 07 08 06 08 6~7( 歳 ) 07 08 07 08 08 09 07 09 8~9( 歳 ) 08 0 08 09 09 09 0 0~( 歳 ) 0 09 4 ~4( 歳 ) 4 6 4 5~7( 歳 ) 5 0 4 7 4 8~9( 歳 ) 4 09 6 0 0~49( 歳 ) 4 09 6 0 50~69( 歳 ) 09 0 5 0 70 以上 ( 歳 ) 0 08 09 09 妊 婦 ( 付加量 ) 0 0 0 0 授乳婦 ( 付加量 ) 0 0 05 06 レチノール当量 (mgre) 身体活動レベル II の推定エネルギー必要量を用いて算定した 特記事項 : 推定平均必要量はビタミン B の欠乏症である口唇炎 口角炎 舌炎などの皮膚炎を予防するに足る最小摂取量から求 めた値ではなく 尿中にビタミン B の排泄量が増大し始める摂取量 ( 体内飽和量 ) から算定 9

ナイアシン (mgne/ 日 ) ビタミン B 6 (mg/ 日 ) 4 年齢等 男性女性男性女性推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 5 限量 必要量 量 量 5 限量 0~5( 月 ) 0 0 6 ~( 月 ) 0 0 ~( 歳 ) 5 5 60(5) 4 5 60(5) 04 05 0 04 05 0 ~5( 歳 ) 6 7 80(0) 6 7 80(0) 05 06 5 05 06 5 6~7( 歳 ) 7 9 00(0) 7 8 00(5) 07 08 0 06 07 0 8~9( 歳 ) 9 50(5) 8 0 50(5) 08 09 5 08 09 5 0~( 歳 ) 00(45) 0 00(45) 0 0 0 0 ~4( 歳 ) 5 50(60) 4 50(60) 4 40 40 5~7( 歳 ) 4 6 00(75) 50(65) 5 50 45 8~9( 歳 ) 5 50(80) 9 50(65) 4 55 0 45 0~49( 歳 ) 5 50(85) 0 50(65) 4 60 0 45 50~69( 歳 ) 4 50(80) 9 50(65) 4 55 0 45 70 以上 ( 歳 ) 00(75) 8 0 50(60) 4 50 0 40 妊 婦 ( 付加量 ) 0 0 授乳婦 ( 付加量 ) 0 0 NE ナイアシン当量 ナイアシン /60 トリプトファン 身体活動レベルⅡの推定エネルギー必要量を用いて算定した 耐容上限量はニコチンアミドの mg 量 ( ) 内はニコチン酸の mg 量 参照体重を用いて算定した 単位は mg/ 日 4 たんぱく質食事摂取基準の推奨量を用いて算定した ( 妊婦 授乳婦の付加量は除く ) 5 食事性ビタミン B 6 の量ではなくピリドキシンとしての量である ビタミン B (mg/ 日 ) 葉酸 (mg/ 日 ) 男性女性男性女性年齢等推定平均推奨目安推定平均推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上推奨量目安量 必要量量量必要量必要量量量限量必要量量量限量 0~5( 月 ) 04 04 40 40 6 ~( 月 ) 06 05 60 60 ~( 歳 ) 07 09 07 09 70 90 00 70 90 00 ~5( 歳 ) 08 0 08 0 80 00 00 80 00 00 6~7( 歳 ) 0 0 00 0 400 00 0 400 8~9( 歳 ) 5 5 0 50 500 0 50 500 0~( 歳 ) 5 8 5 8 50 80 700 50 80 700 ~4( 歳 ) 9 9 90 0 900 90 0 900 5~7( 歳 ) 5 5 0 50 900 0 50 900 8~9( 歳 ) 0 4 0 4 00 40 900 00 40 900 0~49( 歳 ) 0 4 0 4 00 40 000 00 40 000 50~69( 歳 ) 0 4 0 4 00 40 000 00 40 000 70 以上 ( 歳 ) 0 4 0 4 00 40 900 00 40 900 妊 婦 ( 付加量 ) 0 04 00 40 授乳婦 ( 付加量 ) 07 08 80 00 妊娠を計画している女性 または 妊娠の可能性がある女性は 神経管閉鎖障害のリスクの低減のために 付加的に 400 mg/ 日のプ テロイルモノグルタミン酸の摂取が望まれる サプリメントや強化食品に含まれるプテロイルモノグルタミン酸の量として算定した パントテン酸 (mg/ 日 ) ビオチン (mg/ 日 ) ビタミン C(mg/ 日 ) 男性女性男性女性男性女性年齢等推定平均推定平均目安量目安量目安量目安量 推奨量目安量 推奨量目安量必要量必要量 0~5( 月 ) 4 4 4 4 40 40 6 ~( 月 ) 0 0 40 40 ~( 歳 ) 0 0 0 5 0 5 ~5( 歳 ) 4 4 0 0 5 40 5 40 6~7( 歳 ) 5 5 5 5 45 55 45 55 8~9( 歳 ) 5 5 0 0 50 60 50 60 0~( 歳 ) 6 6 5 5 60 75 60 75 ~4( 歳 ) 7 6 50 50 80 95 80 95 5~7( 歳 ) 7 5 50 50 85 00 85 00 8~9( 歳 ) 5 4 50 50 85 00 85 00 0~49( 歳 ) 5 4 50 50 85 00 85 00 50~69( 歳 ) 5 5 50 50 85 00 85 00 70 以上 ( 歳 ) 5 5 50 50 85 00 85 00 妊 婦 5 50 0 0 授乳婦 5 50 40 45 推定平均必要量は 壊血病の回避ではなく 心臓血管系の疾病予防効果ならびに抗酸化作用効果から算定 付加量 0

ナトリウム (mg/ 日 )[( ) は食塩相当量 (g/ 日 )] カリウム (mg/ 日 ) 男性女性男性女性年齢等推定平均推定平均目安量目標量目安量目標量目安量目標量目安量目標量必要量必要量 0~5( 月 ) 00(0) 00(0) 400 400 6 ~( 月 ) 600(5) 600(5) 700 700 ~( 歳 ) (0 未満 ) (5 未満 ) 900 800 ~5( 歳 ) (40 未満 ) (45 未満 ) 00 000 6~7( 歳 ) (50 未満 ) (55 未満 ) 00 800 以上 00 800 以上 8~9( 歳 ) (55 未満 ) (60 未満 ) 600 000 以上 500 000 以上 0~( 歳 ) (65 未満 ) (70 未満 ) 900 00 以上 800 000 以上 ~4( 歳 ) (80 未満 ) (70 未満 ) 400 600 以上 00 400 以上 5~7( 歳 ) (80 未満 ) (70 未満 ) 800 000 以上 00 600 以上 8~9( 歳 ) 600(5) (80 未満 ) 600(5) (70 未満 ) 500 000 以上 000 600 以上 0~49( 歳 ) 600(5) (80 未満 ) 600(5) (70 未満 ) 500 000 以上 000 600 以上 50~69( 歳 ) 600(5) (80 未満 ) 600(5) (70 未満 ) 500 000 以上 000 600 以上 70 以上 ( 歳 ) 600(5) (80 未満 ) 600(5) (70 未満 ) 500 000 以上 000 600 以上 妊 婦 000 授乳婦 00 カルシウム (mg/ 日 ) マグネシウム (mg/ 日 ) 年齢等 男性女性男性女性推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 限量 0~5( 月 ) 50 00 0 0 6 ~( 月 ) 50 50 60 60 ~( 歳 ) 50 450 50 400 60 70 60 70 ~5( 歳 ) 500 600 450 550 80 00 80 00 6~7( 歳 ) 500 600 450 550 0 0 0 0 8~9( 歳 ) 550 650 600 750 40 70 40 60 0~( 歳 ) 600 700 600 750 80 0 80 0 ~4( 歳 ) 850 000 700 800 50 90 40 90 5~7( 歳 ) 650 800 550 650 00 60 60 0 8~9( 歳 ) 650 800 500 550 650 500 80 40 0 70 0~49( 歳 ) 550 650 500 550 650 500 0 70 40 90 50~69( 歳 ) 600 700 500 550 650 500 90 50 40 90 70 以上 ( 歳 ) 600 700 500 550 600 500 70 0 0 70 妊 婦 ( 付加量 ) 0 40 授乳婦 ( 付加量 ) 通常の食品以外からの摂取量の耐容上限量は 成人の場合 50 mg/ 日 小児では 5 mg/kg 体重 / 日とするそれ以外の通常の食品か らの摂取の場合 耐容上限量は設定しない リン (mg/ 日 ) 鉄 (mg/ 日 ) 男性 女性 男性 女性 年齢等月経なし月経あり耐容上耐容上推定平均耐容上耐容上目安量目安量推奨量目安量推定平均推定平均目安量限量限量必要量限量推奨量推奨量限量必要量必要量 0~5( 月 ) 0 0 05 05 6 ~( 月 ) 60 60 5 50 5 45 ~( 歳 ) 500 500 0 45 5 0 45 0 ~5( 歳 ) 800 600 40 55 5 5 50 5 6~7( 歳 ) 900 900 45 65 0 45 65 0 8~9( 歳 ) 000 900 60 80 5 60 85 5 0~( 歳 ) 00 000 70 00 5 70 00 00 40 5 ~4( 歳 ) 00 00 85 5 50 70 00 00 40 50 5~7( 歳 ) 00 900 80 95 50 55 70 85 05 40 8~9( 歳 ) 000 000 800 000 60 70 50 50 60 85 05 40 0~49( 歳 ) 000 000 800 000 65 75 55 55 65 90 05 40 50~69( 歳 ) 000 000 800 000 60 75 50 55 65 90 05 40 70 以上 ( 歳 ) 000 000 800 000 60 70 50 50 60 40 妊婦 初期 800 0 5 中期 末期 800 5 50 授乳婦 800 0 5 過多月経 ( 出血量が 80 m L/ 回以上 ) の人を除外して策定した 付加量

亜鉛 (mg/ 日 ) 銅 (mg/ 日 ) 年齢 男性女性男性女性推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 限量 0~5( 月 ) 0 0 6 ~( 月 ) 04 04 ~( 歳 ) 0 0 0 0 ~5( 歳 ) 4 4 0 04 0 04 6~7( 歳 ) 4 5 4 5 04 05 04 05 8~9( 歳 ) 5 6 5 5 04 06 04 05 0~( 歳 ) 6 7 6 7 05 07 05 07 ~4( 歳 ) 8 9 7 8 07 08 06 08 5~7( 歳 ) 9 0 6 8 08 0 06 08 8~9( 歳 ) 8 0 40 6 8 5 07 09 0 06 08 0 0~49( 歳 ) 8 0 45 6 8 5 07 0 0 06 08 0 50~69( 歳 ) 8 0 45 6 8 5 07 09 0 06 08 0 70 以上 ( 歳 ) 8 9 40 6 7 5 07 09 0 06 07 0 妊 婦 ( 付加量 ) 0 0 授乳婦 ( 付加量 ) 05 05 ヨウ素 (mg/ 日 ) セレン (mg/ 日 ) 年齢 男性女性男性女性推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上推定平均推奨目安耐容上 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 限量 必要量 量 量 限量 0~5( 月 ) 00 50 00 50 5 5 6 ~( 月 ) 0 50 0 50 5 5 ~( 歳 ) 5 50 50 5 50 50 0 0 80 0 0 70 ~5( 歳 ) 45 60 50 45 60 50 0 5 0 0 0 0 6~7( 歳 ) 55 75 500 55 75 500 5 5 50 5 5 50 8~9( 歳 ) 65 90 500 65 90 500 5 0 90 5 0 80 0~( 歳 ) 80 0 500 80 0 500 0 5 40 0 5 40 ~4( 歳 ) 00 40 00 00 40 00 5 0 0 5 0 0 5~7( 歳 ) 00 40 000 00 40 000 0 5 400 0 5 50 8~9( 歳 ) 95 0 000 95 0 000 5 0 40 0 5 0 0~49( 歳 ) 95 0 000 95 0 000 5 0 460 0 5 50 50~69( 歳 ) 95 0 000 95 0 000 5 0 440 0 5 50 70 以上 ( 歳 ) 95 0 000 95 0 000 5 0 400 0 5 0 妊 婦 ( 付加量 ) 75 0 5 5 授乳婦 ( 付加量 ) 00 40 5 0 妊婦の耐容上限量は 000 mg/ 日とする 年齢等 クロム (mg/ 日 ) マンガン (mg/ 日 ) モリブデン (mg/ 日 ) 男性女性男性女性男性女性耐容上耐容上推定平均耐容上推定平均目安量目安量目安量目安量推奨量目安量推奨量目安量限量限量必要量限量必要量 耐容上限量 0~5( 月 ) 08 08 00 00 6 ~( 月 ) 0 0 05 05 0 0 ~( 歳 ) 5 5 ~5( 歳 ) 5 5 6~7( 歳 ) 0 0 8~9( 歳 ) 5 5 0~( 歳 ) 0 0 ~4( 歳 ) 40 40 5~7( 歳 ) 45 5 8~9( 歳 ) 0 0 40 5 0 5 550 0 0 450 0~49( 歳 ) 0 0 40 5 5 0 550 0 5 450 50~69( 歳 ) 0 0 40 5 0 5 550 0 5 450 70 以上 ( 歳 ) 0 0 40 5 0 5 550 0 0 450 妊 婦 0 5 授乳婦 0 5 付加量