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問 1 ( 続き ) ⑵ 債務の意義 1 控除すべき債務 (➋ 点 ) ⑴ により控除すべき債務は 確実と認められるものに限る 2 公租公課の金額 (➍ 点 ) ⑴ により控除すべき公租公課の額は 被相続人の死亡の際納税義務が確定しているもののほか 被相続人の死亡後 相続税の納税義務者が納付し 又は

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コピー又は web からダウンロードしてご使用ください 答案用紙 Chapter1 問題 1 個人とみなされる納税義務者 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 遺贈財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額 2 生前贈与加算される贈与財産の額の計算 ( 単位 :

2 税額控除等の計算 ( 単位 : 円 ) 項目対象者計算過程金額 答案用紙 Chapter2 問題 3 課税価格の計算 Ⅰ 相続人及び受遺者の相続税の課税価格の計算 1 分割財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 2 みなし取得財産価額の計算 ( 単位 : 千円 ) 取得者財産の種類計算過程金額

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問題 1 1 問題 1 1 納税義務者 相続税の納税義務者及び課税財産の範囲 課税価格 1 納税義務者 ⑴ 次に掲げる者は 相続税を納める義務がある 1 居住無制限納税義務者 ( 法 1 の 3 1 一 ) 相続又は遺贈により財産を取得した個人でその財産を取得した時において法施行地に住所を有するもの

2 制限納税義務者及び相続開始の時において相続税法の施行地に住所を有しない特定納税義務者 ( 法 32 2の52 令 5の4)7 相続又は遺贈により財産を取得した者が制限納税義務者又は特定納税義務者 ( 相続開始の時において法施行地に住所を有しない者に限る ) である場合においては その相続又は遺贈

<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

おき 太郎様 Inheritance Report 相続診断書 税理士法人おき会計 平成 28 年 7 月 20 日作成

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第 5 章 N

第一問 -50 点 - 問 1 (25 点 ) (1) について (15 点 ) 概要 次の規定の適用を受ける場合には 納税義務が課されることとなる 1. 課税事業者の選択 2. 特定期間における課税売上高による納税義務の免除の特例 3. 新設法人の納税義務の免除の特例 4. 特定新規設立法人の納税

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

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目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

時価で譲渡したものとみなされ所得税が課税され かつ その所得税は相続税の課税価格の計算上被相続人の債務として控除されていることにより 所得税と相続税の負担の調整は済んでいますので この特例の適用は受けられません 2 取得費に加算される金額平成 26 年度の改正前は 相続財産である土地等の一部を譲渡し

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暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

第66回税理士試験 相続税法 解説

叔父から財産の贈与(1~3) を受けた場合 1/1 12/31 2/1 3/15 相選養続択与子贈時届贈精出縁与算書与 1組課提2 税出3 暦年課税相続時精算課税 養子縁組前の贈与 1については 暦年課税により贈与税額を計算し 養子縁組以後の贈与 2 及び 3は 相続時精算課税により贈与税額を計算し

問 1 ( 続き ) 3 延納年割額 ❶ 延納年割額は 延納税額を延納期間に相当する年数で除して計算した金額とする 4 手続 相続税の延納の許可を申請しようとする者は その延納を求めようとする相続税の納期限までに 又は納付すべき 日に ❶ 一定の事項を記載した申請書に担保提供関係書類を添付 ❶ し

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

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東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

テキスト編 第 1 章相続税 贈与税とはなにか 目次 1 相続税が課税される理由 1 2 どれくらいの遺産がある場合 相続税は課税されるか 2 3 贈与税が課税される理由 3 4 相続税と贈与税の関係 4 第 2 章相続人と相続分 1 相続人と相続順位 5 2 相続の承認と放棄 14 3 相続人の相

問 1(5 点 ) 1 人格のない社団等及び持分の定めのない法人に対する課税 ⑴ 人格のない社団等に対する課税 ( 法 661)3 人格のない社団等に対し財産の贈与又は遺贈があった場合においては その社団等を個人とみなして これに贈与税又は相続税を課する ⑵ 持分の定めのない法人に対する課税 ( 法

配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

である 12 遺留分とは 遺言の内容にかかわらず一定の相続人が確実に受け取ることができる一定の 割合のことである 直系尊属のみが相続人である場合は 被相続人の財産の 1/3 その 他の場合には 被相続人の財産の 1/2 である ただし 兄弟姉妹には遺留分はない 13 相続の放棄は 被相続人の生前に行

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(2) 課税状況の累年比較 申告状況 課税価格相続税額税額控除被相続人の数相続人の数金額人千円千円千円人 平成 24 年 平成 25 年 平成 26 年 平成 27 年 8, ,371,256 50,659,924 15,868

一戸建ての自宅を所有している人のデータ 東京都内やその近郊など路線価の高い宅地に一戸建ての自宅を所有し その他に預貯金や有価証券を保有している人の相続税シミュレーションになります 路線価が高いと自宅の敷地の面積が広くなくても その宅地の評価額は高額になりますので この宅地に対して小規模宅地等の特例が

間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

平成16年版 真島のわかる社労士

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

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理     論     編

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

用語の意義 この FAQ において使用している用語の意義は 次のとおりです 用語 意義 所得税法 ( 所法 ) 所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) をいいます 所得税法施行令 ( 所令 ) 所得税法施行令 ( 昭和 40 年政令第 96 号 ) をいいます 改正所令 所得税法施行令の一

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

ラリーマン 相続税の申告は? 45 相続税の申告はどのようにすればよいのでしょうか 相続が開始したことを知った日 ( 通常は被相続人が死亡した日 ) の翌日から 10 か月以内に 被相続人の住所 地の所轄税務署に申告し 相続税を納付する必要があります 申告書を提出する人が 2 名以上いる場合は 共同

自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人のデータ 自宅の他に賃貸マンションと駐車場を所有している人の 法定相続人の数と相続財産および債務のデータから相続税を試算します 賃貸マンションについては全室が賃貸用かどうか 駐車場については舗装がしてあるかどうかで評価額が違ってくることがあります また

Microsoft Word 常発041号 改正相続税法等の周知について(・

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

所令要綱

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

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5 配偶者控除等 配偶者控除 配偶者特別控除 扶養控除及び勤労学生控除の合計所得金額の要件 について 一律 10 万円ずつ引き上げられます 6 青色申告特別控除正規の簿記の原則により記帳している者に係る控除額が 55 万円に引き下げられ 正規の簿記の原則により記帳し かつ e5tax 等により確定申

事例 父 ( ) が 年 5 月 9 日に亡くなり ( 亡くなられた人のことを 被相続人 といいます ) 母 ( 国税花子 ) 私 ( 国税一郎 ) 妹 ( 税務幸子 ) の 人で父の財産を相続しました 父が残した財産は 自宅のある土地と家屋 上場株式 現金 預金 生命保険金です 父が亡くなった年分

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2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

国外転出時課税制度(出国税)の導入

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

新・NPO法人申請マニュアル.pwd

例えば毎年 子供 2 人に対し110 万円づつ贈与し続けるのであれば 10 年間で2,200 万円の財産を無税で子供に移すことができます 贈与税の基礎控除額を上手く活用する方法だけでも 計画的に行うことがどれだけ大切なのかご理解いただけると思います とにかく財産を所有している人が高齢になればなるほど

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法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

相続税に関するチェックリスト

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

1. 贈与税のながれ はじめに行う作業 1 データの 新規追加 2 税理士登録 3 受贈者登録 4 贈与者登録 贈与税申告書の作成 5 贈与税申告書 の作成 その他の帳票作成 印刷 6 税務代理権限証書 の作成 印刷 2

平成19年12月○日

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

金庫株を活用した事業承継対策 1. 概要 非上場株式を相続して相続税が発生する場合は 相続で取得した自社株を相続税の申告期限後 3 年以内に金 庫株すればみなし配当課税しない (= 譲渡所得とする ) 特例があります ( 措置法 9 条の 7) 所得税の特例の内容 ( 自己株式をみなし配当課税しない

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(3) 年金所得者公的年金等の収入金額が400 万円以下であり かつ その公的年金等の全部が源泉徴収の対象となる場合において公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が20 万円以下である場合には 確定申告の必要はありません また 上記 (2) 又は (3) に該当する方であっても 医療費控除や住宅借入金

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

課税遺産総額 = 各人の課税価格 ( ア ) の合計額 - 遺産に係る基礎控除額ウ相続税の総額の計算 1 課税遺産総額を法定相続人が法定相続分に応じて取得したものと仮定し 各人ごとの取得金額を計算する 2 1に税率をかけ 各人の税額を合計する (= 相続税の総額 ) エ各人の相続税額の計算相続税の総

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相続税 贈与税の基本がよくわかる! 誰が相続人になるの? 税額はどのようにして求めるの? 土地 建物の評価はどうするの? 住宅取得資金の贈与は最大 3,000 万円が非課税に? 教育資金や結婚 子育て資金の贈与は非課税に? 新しくできる配偶者居住権ってどんなもの? etc.

相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

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第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

Transcription:

第 66 回税理士試験 解答速報 相続税法 本解答は平成 28 年 8 月 12 日 13 時に学校法人大原学園が独自に作成したもので 予告なしに内容を変更する場合があります また 本解答は学校法人大原学園が独自の見解で作成 / 提供しており 試験機関による本試験の結果等について保証するものではありません 本解答の著作権は学校法人大原学園に帰属します 無断転用 転載を禁じます

本試験模範解答 相続税法 第一問 問 1 について (1)1について(7 点 ) 相続又は遺贈 ( 包括遺贈及び被相続人からの相続人に対する遺贈に限る 以下 (1) において同じ ) により財産を取得した者が居住無制限納税義務者 非居住無制限納税義務者又は法施行地に住所を有する特定納税義務者である場合においては その相続又は遺贈により取得した財産及び相続時精算課税適用財産については 課税価格に算入すべき価額は その財産の価額から次の金額のうちその者の負担に属する部分の金額を控除した金額による ( イ ) 被相続人の債務で相続開始の際現に存するもの ( 公租公課を含む ) ( ロ ) 被相続人に係る葬式費用 (1)2について(8 点 ) 相続又は遺贈により財産を取得した者が制限納税義務者又は法施行地に住所を有しない特定納税義務者である場合においては その相続又は遺贈により取得した財産で法施行地にあるもの及び相続時精算課税適用財産については 課税価格に算入すべき価額は その財産の価額から被相続人の債務で次の金額のうちその者の負担に属する部分の金額を控除した金額による ( イ ) その財産に係る公租公課 ( ロ ) その財産を目的とする留置権等で担保される債務 ( ハ ) ( イ )( ロ ) の債務を除くほか その財産の取得 維持又は管理のために生じた債務 ( ニ ) その財産に関する贈与の義務 ( ホ ) ( イ ) から ( ニ ) の債務のほか 被相続人が死亡の際法施行地に有していた営業所等に係る営業上等の債務 (2) について 1 確実な債務 (2 点 ) 控除すべき債務は 確実と認められるものに限る 2 公租公課の種類 (4 点 ) 被相続人の死亡の際納税義務が確定しているもののほか 被相続人の死亡後相続税の納税義務者が納付し 又は徴収されることとなった被相続人に係る所得税 相続税 贈与税等の税額とする ただし 相続人又は包括受遺者の責任で納付し 又は徴収されることとなった附帯税等の税額を含まないものとする 3 (4 点 ) 2の債務の確定している公租公課の金額には 被相続人が所得税法に規定する国外転出をする場合の譲渡所得等の特例の適用がある場合の納税猶予の適用を受けていた場合におけるその納税猶予分の所得税額及び贈与等により非居住者に資産が移転した場合の譲渡所得等の特例の適用がある場合の納税猶予の適用を受けていた場合におけるその納税猶予分の所得税額を含まない ただし その被相続人の納付の義務を承継した相続人又は包括受遺者が納付することとなった納税猶予分の所得税額等については この限りでない -1-

問 2 について (1) について 1 法施行地に住所を有するもの (2 点 ) 居住無制限納税義務者又は特定納税義務者は 法施行地にある住所地 ( 法施行地に住所を有しないこととなった場合には 居所地 ) をもって その納税地とする 2 法施行地に住所を有しないもの及び有しなくなるもの (2 点 ) 非居住無制限納税義務者又は制限納税義務者及び居住無制限納税義務者又は特定納税義務者で法施行地に住所及び居所を有しないこととなるものは 納税地を定めて 納税地の所轄税務署長に申告しなければならない その申告がないときは 国税庁長官が納税地を指定し これを通知する 3 納税義務者が死亡した場合における納税地 (2 点 ) 納税義務者が死亡した場合においては その者に係る相続税又は贈与税については その者の死亡当時の納税地をもって その納税地とする 4 被相続人の住所が法施行地にある場合の特例 (2 点 ) 相続又は遺贈により財産を取得した者 ( 相続時精算課税適用者等を含む ) の被相続人の死亡時の住所が法施行地にある場合の相続税の納税地は 1 及び2の規定にかかわらず 被相続人の死亡時の住所地とする (2) について 1 本来の提出義務者 (7 点 ) 相続又は遺贈 ( 被相続人からの相続時精算課税に係る贈与を含む 以下同じ ) により財産を取得した者及び相続時精算課税適用者は その被相続人からこれらの事由により財産を取得したすべての者に係る相続税の課税価格 ( 生前贈与加算及び相続時精算課税適用財産の価額を加算した後の相続税の課税価格とみなされた金額 ) の合計額が遺産に係る基礎控除額を超える場合において その者に係る相続税額 ( 配偶者の税額軽減の規定の適用を受けないものとして計算した金額 ) があるときは その相続開始を知った日の翌日から 10 月以内 ( その者がその期間内に納税管理人の届出をしないで法施行地に住所及び居所を有しないこととなるときは その住所及び居所を有しないこととなる日まで 以下同じ ) に期限内申告書を納税地の所轄税務署長に提出しなければならない 2 提出義務の承継者 (2 点 ) 1の規定により期限内申告書を提出すべき者がその申告書の提出期限前にその申告書を提出しないで死亡した場合には その者の相続人又は包括受遺者は その相続開始を知った日の翌日から10 月以内に その死亡した者の期限内申告書をその死亡した者の納税地の所轄税務署長に提出しなければならない 3 提出を要しない場合 (1 点 ) 12の規定は 期限内申告書の提出期限前に相続税について決定があった場合には 適用しない -2-

(3) について 1 乙について (2 点 ) 提出先は日本国内 (B 市 ) の所轄税務署長となり 提出期限は平成 29 年 2 月 20 日である 2 丙について (2 点 ) 提出先は日本国内 (D 市 ) の所轄税務署長となり 提出期限は平成 29 年 2 月 20 日である 3 丁について (3 点 ) 期限内申告書の提出期限は 平成 28 年 8 月 1 日である 期限内申告書の提出先は 丁の転居前は居住無制限納税義務者のため 日本国内 (C 市 ) の所轄税務署長であるが 丁は納税管理人の届出をせずに出国しており 納税地を定めて申告をしなければならない その申告がない場合には 国税庁長官が納税地を指定し これを通知する -3-

第二問 -50 点 - 1 各相続人等の相続税の課税価格の計算 (1) 相続又は遺贈により取得した個々の財産 ( 次の (2) 及び (3) に該当するものを除く ) の価額の計算 ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 宅地 I 課税価格に算入される金額 {(200,000 0.99)+(140,000 0.99 0.02)+(120,000 0.98 0.03)+(100,000 A 0.98 0.02)} 750 m2 =154,695,000 151,085,4502 154,695,000-154,695,000 25 m2 750 m2 0.7=151,085,450 居宅 J A 24,000,000 24,000,000 1.0=24,000,000 宅地 K {( ( 注 ) 127,000 0.90)+(100,000 0.90 0.05)} 3,000 m2 =356,400,000 ( 注 ) 120,000 18m+130,000 42m =127,000 60m A 285,120,0002 356,400,000 80 100 =285,120,000-4-

(1) 相続又は遺贈により取得した個々の財産 ( 次の (2) 及び (3) に該当するものを除く ) の価額の計算 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 課税価格に算入される金額 宅地 L C 22,000,0001 20,000,000 1.1=22,000,000 N 銀行 O 支店普通預金 B C 25,000,000 25,000,000 100,000,000 1 4 =25,000,000 E 25,000,000 H 25,000,000 1 N 銀行 O 支店証券投資信託受益証券 H 10,015,9371 1 10,000,000 口 +(20,000- ( 注 ) 4,063)=10,015,937 ( 注 ) 20,000 0.20315=4,063 P に対する貸付金債権 C 10,014,4001 10,000,000+ ( 注 ) 14,400=10,014,400 ( 注 ) 10,000,000 1.46% 36 日 =14,400 365 日 その他の財産 家庭用財産 A 500,000 配当期待権 100- ( 注 ) 20.42=79.58 ( 注 ) 100 0.2042=20.42 B 636,640 79.58 8,000 株 =636,640 D 795,800 79.58 10,000 株 =795,800 E 159,160 79.58 2,000 株 =159,160 1-5-

(1) 相続又は遺贈により取得した個々の財産 ( 次の (2) 及び (3) に該当するものを除く ) の価額の計算 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 生命保険契約に関する権利 D 課税価格に算入される金額 8,000,0001 (2) 相続又は遺贈により取得した個々の財産 ( 取引相場のないM 社株式 ) の価額の計算イ評価方式の判定 (1) 同族株主等の判定 82%>50% 同族株主 (2) 取得者の判定 B(B A D) 78% 25% 中心的な同族株主 原則的評価方式 D(D A B E) 82% 25% 中心的な同族株主 原則的評価方式 E(E A D) 58% 25% 中心的な同族株主 原則的評価方式 判定結果 1 ロ純資産価額の計算 ( イ ) 資産の部 ( 単位 : 円 ) 科目帳簿価額相続税評価額 資産 735,000,000 885,000,0001 750,000,000-15,000,000=735,000,000 900,000,000-15,000,000=885,000,000 生命保険金等 20,000,000 20,000,0001 合計 755,000,000 905,000,000-6-

( ロ ) 負債の部 ( 単位 : 円 ) 科 目 帳簿価額 相続税評価額 計 算 過 程 負債 500,000,000 500,000,000 未払固定資産税 2,500,000 2,500,000 未払法人税等 12,000,000 12,000,000 未払消費税等 15,000,000 15,000,000 1 退職手当金等 3,000,000 3,000,0001 保険差益に対する法 人税等 555,000 555,0001 (20,000,000-15,000,000-3,000,000-500,000) 37%=555,000 合計 533,055,000 533,055,000 ( ハ ) 1 株当たりの純資産価額の計算 ( 単位 : 円 ) (1) (905,000,000-533,055,000)-(755,000,000-533,055,000)=150,000,000 (2) (1) 37%=55,500,000 (3) 905,000,000-533,055,000-(2)=316,445,000 (4) (3) =6,3281( 円未満切捨 ) 50,000 株 ハ 1 株当たりの価額の計算 ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 M 社株式 課税価格に算入される金額 (1) 比準要素等 A 1 165 2 155 3 150 4 160 150 { (10,000,000-5,000,000)+5,000,000 } 1 2 ( 注 1)500,000 株 =10 ( 注 1) 25,000,000 50=500,000 株 1 50,000,000 500,000 株 =100 2 (2) 評価額 (50,000,000+2,000,000) 1 2 500,000 株 3 1>2 521 25,000,000+220,000,000 500,000 株 =490 =52 1 ( 注 2) 2,898 0.75+ ( 注 4) 6,328 (1-0.75)=3,755( 円未満切捨 ) -7-

ハ 1 株当たりの価額の計算 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 財 産 の 種 類取 得 者 B D E 課税価格に算入される金額 ( 注 2)( イ ) 類似業種比準価額 150 10 3.0 (3.33)+52 15 (3.46) 3+490 205 (2.39) ( 注 3)500 50 ( 注 2) ( ロ ) 純資産価額 5 =2,898 ( 注 3) 25,000,000 50,000 株 6,328 ( 注 2) ( ハ ) ( イ )<( ロ ) 2,898 =500 ( 注 4) 82%>50% 80 適用なし 100 2 1-1001=3,655 29,240,000 3,655 8,000 株 =29,240,000 36,550,000 3,655 10,000 株 =36,550,000 7,310,000 3,655 2,000 株 =7,310,000 1 0.6=289.81-8-

ハ 1 株当たりの価額の計算 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 課税価格に算入される金額 (3) 相続又は遺贈によるみなし相続財産の価額の計算 ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 退職手当金等 課税価格に算入される金額 M 社死亡退職金 A 0 3,000,000+ ( 注 ) 0=3,000,000 ( 注 ) 500,000-100,000 6<0 01 3,000,000-3,000,000=0 ( 退職手当金等の非課税金額の計算 ) A 5,000,000 5( 法定相続人の数 )=25,000,000 3,000,000 3,000,000-9-

(3) 相続又は遺贈によるみなし相続財産の価額の計算 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 財産の種類取得者 生命保険金等 課税価格に算入される金額 40,000,000 1 2 =20,000,000 D 7,500,000 20,000,000-12,500,000=7,500,000 E 20,000,000 40,000,000 1 2 =20,000,000 B 7,500,000 20,000,000-12,500,000=7,500,000 ( 生命保険金等の非課税金額の計算 ) 5,000,000 5( 法定相続人の数 )=25,000,0001 B D 25,000,000 20,000,000 40,000,000 =12,500,000 20,000,000 40,000,000 =12,500,000 E 相続人でないため適用なし <20,000,000+20,000,000=40,000,000 上記以外の相続又は遺贈によるみなし相続財産 保証期間付定期金 A 3,990,000 に関する権利 -10-

(4) 小規模宅地等の特例の計算 ( 単位 : 円 ) (1) 有利判定 A 宅地 I 151,085,450 750 m2 80% 330 m2 =53,182,078 順位 1 A 宅地 K 285,120,000 3,000 m2 80% 400 m2 =30,412,800 順位 2 C 宅地 L 22,000,000 500 m2 50% 200 m2 =4,400,000 順位 3 対象者 対象宅地 限度面積 減額割合が合っていて 1 (2) 減額金額 A 宅地 I 151,085,450 330m2 20 (1-750m2 100 )=53,182,078 ( 注 )330 m2 330 m2 A 宅地 K 285,120,000 400m2 20 (1-3,000m2 100 )=30,412,800 ( 注 )400 m2 400 m2 特例適用対象財産取得者課税価格から減額される金額 宅地 I A 53,182,0781 宅地 K A 30,412,8001 (5) 課税価格から控除すべき債務及び葬式費用 ( 単位 : 円 ) 債務及び葬式費用 負担者金 額 計 算 過 程 債務 A 2,210,0001 200,000+200,000+1,800,000+10,000=2,210,000 C 200,000-11-

(5) 課税価格から控除すべき債務及び葬式費用 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 債務及び葬式費用 負担者金 額 計 算 過 程 葬式費用 A 3,800,0001 300,000+1,000,000+1,000,000+1,500,000=3,800,000 香典返戻費用は控除できない 香典は贈与税の非課税 1 (6) 課税価格に加算する贈与財産 ( 暦年贈与財産 ) 価額の計算 ( 単位 : 円 ) 贈与年分受贈者 加算される贈与 財産価額 H25 E 2,000,000 U 社株式 H26 E 0 現金 2,000,000-( 注 )2,000,000=0 ( 注 )2,000,000<15,000,000 2,000,0001 H27 F 相続又は遺贈により財産を取得していないため適用なし 1 H28 V 相続又は遺贈により財産を取得していないため適用なし H28 E 1,200,000 教育資金管理契約に係る控除残額 (7) 相続時精算課税に係る贈与財産価額の計算 ( 単位 : 円 ) 贈与年分受贈者 加算される贈与 財産価額 H23 C 27,000,000 現金 H27 C 1,000,000 現金 -12-

(8) 各相続人等の課税価格の計算 ( 単位 : 円 ) 区分 相続人等 A B C D H E 計 相続又は遺贈による取得財産 377,110,572 54,876,640 57,014,400 45,345,800 35,015,937 32,469,160 みなし取得財産 3,990,0001 7,500,000 7,500,000 20,000,0001 相続時精算課税の適 用を受ける贈与財産 28,000,0001 債務及び葬式費用 6,010,000 200,000 生前贈与加算 ( 暦年課税分 ) 3,200,00 01 課税価格 375,090,000 62,376,000 84,814,000 52,845,000 35,015,000 55,669,000 665,809,000 (1,000 円未満切捨て ) 2 納付すべき相続税額の計算 (1) 相続税の総額の計算 課税価格の合計額遺産に係る基礎控除額課税遺産額 665,809 千円 30,000+6,000 5( 法定相続人の数 )=60,0001 千円 605,809 千円 法定相続人法定相続分法定相続分に応ずる取得金額相続税の基となる税額 A B C D H 1 5 121,161 千円 31,464,400 円 1 合計 5 人 1 (100 円未満切捨て ) 157,322,000 円 -13-

(2) 各相続人等の納付すべき相続税額の計算 ( 単位 : 円 ) 区分 相続人等 A B C D H E 計 算出税額 88,628,884 14,738,636 20,040,444 12,486,585 8,273,588 13,153,860 加算又は減算 相続税額の 2 割加算額 2,497,317 2,630,772 贈与税額控除額 ( 暦年課税分 ) 障害者控除額 1,840,0001 3,000,0001 212,0001 相次相続控除額 4,528,626 753,099 1,023,999 638,029 422,762 - 差引税額 84,100,258 13,985,537 17,176,445 14,345,873 4,850,826 15,572,632 贈与税額控除額 ( 相続時精算課税分 ) 納付税額 (100 円未満切捨て ) 600,0001 84,100,2001 13,985,500 16,576,400 14,345,800 4,850,800 15,572,600 ( 注 ) 相続税額の 2 割加算及び控除金額等のは 次の (3) に記載する (3) 相続税額の 2 割加算及び控除金額の計算 ( 単位 : 円 ) 加算又は控除の項目 対象者金額 相続税額の 2 割加算 D 2,497,317 E 1 2,630,772 20 12,486,585 =2,497,317 100 20 13,153,860 =2,630,772 100 贈与税額控除 ( 暦年課税分 ) (1) H25 (2,000,000+3,000,000-1,100,000) 20%-250,000=530,000 2,000,000 530,000 2,000,000+3,000,000 =212,000 (2) H28 相続開始年分の被相続人からの贈与のため適用なし E 212,000 (3) (1)+(2)=212,000-14-

(3) 相続税額の 2 割加算及び控除金額の計算 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 加算又は控除の項目 障害者控除 対象者金額 (1) 200,000 (85 歳 -64 歳 )=4,200,000 (2) 200,000 (85 歳 -62 歳 )-2,760,000=1,840,000 C H 1,840,000 (3) (1)>(2) 1,840,000 3,000,000 200,000 (85 歳 -70 歳 )=3,000,000 662,612,509 100 100 10-2 相次相続控除 (1) 10,000,000 200,000,000-10,000,000(>100 100) 10 =8,000,0001 (2) A 4,528,626 375,090,572 662,612,509 =4,528,626 B 753,099 C 1,023,999 (1) D 638,029 H 422,762 62,376,640 662,612,509 =753,099 84,814,400 662,612,509 =1,023,999 52,845,800 662,612,509 =638,029 35,015,937 662,612,509 =422,762 やり方 1 E - 相続人でないため適用なし 1-15-

(3) 相続税額の 2 割加算及び控除金額の計算 ( 続き ) ( 単位 : 円 ) 加算又は控除の項目 贈与税額控除 ( 相続時精算課税分 ) 対象者金額 (1) H23 (27,000,000- ( 注 ) 25,000,000) 20%=400,000 ( 注 )27,000,000>25,000,000 25,000,000 (2) H27 1,000,000 20%=200,000 C 600,000 (3) (1)+(2)=600,000 3 各受贈者が納付すべき平成 28 年分贈与税額の計算 ( 単位 : 円 ) 受贈者金額 F 365,0002 (4,200,000-1,100,000) 15%-100,000=365,000 V 90,0002 (2,000,000-1,100,000) 10%=90,000-16-

合格ラインの読み 理論については2 問体制の出題で 1 問目が基本的な個別理論 2 問目が事例形式により申告手続の取扱いを問う問題で ボリュームは多い問題でした 計算については 財産評価のうち宅地 取引相場のない株式に関して 例年に比べて比較的解答しやすい項目が出題されました ただし 平成 28 年分の贈与税を別途計算させるなど 特殊論点も出題され 非常にボリュームが多い問題であったため 納付税額まで求めることが困難な問題でした 以下 各問の合格ラインについて簡単に触れることにします 第一問 1. 問 1の理論問題は 債務控除の規定の内容を問う問題でした 納税義務者の区分に応じた債務控除をすることができる範囲 債務控除をすることができる債務の意義に関する規定の内容が求められ 解答として必要な部分を的確に抜き出すこと 基本的な個別理論となりますので 高い精度で解答し かつ スピードを意識して解答することがポイントとなります 2. 問 2の理論問題は 設例に基づき問に答える問題で 相続税の期限内申告 納税地に関する内容を求める問題でした 事例形式の問題ではありますが 最終的な解答としては個別理論の規定の内容を解答として求める部分が多く 一部で事例の内容に即して相続税の期限内申告書の提出先及び提出期限が求められている部分もありましたが 全体的には難易度は高くない問題でした 第二問 計算問題は 財産評価を中心とした総合問題で 平成 28 年分の贈与税額を求めさせる論点が合わせて出題されました 個々の財産評価では 宅地に関して セットバックを必要とする宅地 土地の無償返還に関する届出書が提出されている宅地 等の論点が出題されており いずれも基礎的な項目であるため 確実に解答することがポイントになると思われます また 取引相場のない株式に関しても 特別損失がある場合の利益金額 ( ) の計算 評価会社が保険金を取得し 退職手当金等の支給を行った場合 取引相場のない株式の株価の修正及び権利の評価 などの論点が出題されており 取扱いに注意をすべき細かな論点も出題されていましたが 部分点は拾える問題であるため この部分で点数を重ねることができたかどうかがポイントになると思われます その他 平成 28 年分の贈与税の計算に関しては 直系尊属から教育資金の一括贈与を受けた場合の契約終了時における課税の取扱いが問われており 契約終了後に贈与者が死亡した場合の特殊論点も出題されていました この論点に関しては 読み取りが難しいため 解答ができなかったとしても比較的影響は少ないものであると考えられます 近年の問題と比較すると 未学習項目に相当する内容がほとんどなく 難易度は低めの問題でしたが その分 全体的なボリュームが多かったため 如何に点数を拾い 部分点を重ねることができたかがポイントになると思われます 全体としてのボーダーラインは理論 37 点 計算 36 点 合計 73 点前後になると思われ 合格確 実ラインは合計 82 点以上になると思われます -17-

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