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1 人権問題に対する関心度と人権尊重の程度 回答者の 6 割以上が人権問題に高い関心を示しているが 約 3 割 5 分の回答者は人権問題に あまり関心がない か まったく関心がない と回答している ( 図表 1-1) 特に 若年層から中年層 (20 歳代 ~40 歳代 ) における関心度の低さが目立つ ( 図表 1-2) 人権尊重の程度については 回答者の約 4 割が 尊重されている と感じている ( 図表 1-3) 図表 1-1 人権問題に対する関心度 関心がある (62.9%) 1.8% 9.8% 53.1% 30.3% 4.9% とても関心がある多少関心があるあまり関心がない まったく関心がない 図表 1-2 年齢層別 あまり関心がない まったく関心がない を合わせた割合 20 歳代 (n=43) 30 歳代 (n=71) 40 歳代 (n=94) 50 歳代 (n=103) 60 歳代 (n=198) 70 歳代以上 (n=239) 41.9% 39.4% 47.9% 33.9% 33.8% 28.5% 図表 1-3 田川市における人権尊重の程度 尊重されていると感じている (39.0%) 6.8% 32.2% 12.5% 6.8% 39.1% 2.6% 尊重されていると思うどちらかといえば尊重されていると思うどちらかといえば尊重されていないと思う尊重されていないと思うわからない 2

2 人権問題に関連する法律や基本文書の認知度 平成 28 年 (2016 年 ) に施行された人権問題に関連する 3 つの法律や 世界人権宣言 などの基本文書については 内容を良く知っている と 内容を少しは知っている を合わせても 4 割以下であり認知度の低さが示されている ( 図表 2) 図表 2 人権問題に関連する法律や基本文書の認知度 障害者差別解消法 6.3% 24.3% 34.0% 33.2% 2.2% ヘイトスピーチ解消法 4.5% 18.5% 31.1% 43.7% 2.2% 部落差別解消推進法 7.1% 28.7% 34.0% 27.7% 2.5% 世界人権宣言 6.3% 27.2% 43.4% 20.3% 2.8% 全国水平社創立大会の宣言 ( 水平社宣言 ) 5.4% 13.4% 25.3% 53.8% 2.1% 同和対策審議会答申 4.6% 19.6% 36.4% 37.7% 1.8% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 内容を良く知っている 言葉だけは知っているが 内容は知らない 内容を少しは知っている まったく知らない 3

3 人権問題に関する講演会 研修会への参加程度 回答者の約 7 割が 参加したことはない と回答している 参加しなかった理由は 情報が入ってこなかったから (33.3%) が最も多く 内容に興味が持てなかったから (28.1%) 開催日や時間が合わなかったから (24.9%) と続く ( 図表 3-1) 参加したことがある者の中では 勤務先などの研修会 (14.3%) が最も多く 次いで 人権に関する学校での集会や発表会 (12.1%) となっている ( 図表 3-2) 図表 3-1 人権問題に関する講演会 研修会への参加程度と参加しなかった理由 2.9% 5.5% 6.8% 17.1% 回答項目 回答率 67.7% 6 回以上参加している 3 回 ~5 回参加している 1~2 回参加した参加したことはない 情報が入ってこなかったから 33.3% 内容に興味が持てなかったから 28.1% 開催日や時間が合わなかったから 24.9% n=658 図表 3-2 参加した講演会や研修会 n=290 勤務先などの研修会 14.3% 人権に関する学校での集会や発表会 12.1% 校区活性化協議会や地区公民館で実施する 人権 同和教育講座 11.7% 4

4 人権侵害 回答者の約 1 割 5 分が差別や人権侵害を受けたと感じている ( 図表 4-1) 人権侵害に対する相談や救済に関する制度については 公的な人権相談窓口の設置 が必要だと考える回答者が約 3 割 人権侵害の被害者を救済するための法的整備 が必要だと考える回答者が約 2 割 5 分となっている ( 図表 4-2) 図表 4-1 差別や人権侵害を受けたと感じたことがあるか 1.6% 20.1% 14.3% あるないわからない 64.0% 図表 4-2 人権侵害に対する相談や救済に関する制度で最も必要だと思うもの 3.9% 人権侵害の被害者を救済するための法的整備 12.2% 9.1% 25.7% 人権が侵害されたときの対処の仕方を学ぶ学習会や研修会 公的な人権相談窓口の設置 31.1% 18.0% 民間の人権相談窓口の設置 特に必要なことはない 5

5 さまざまな風習 ( 六曜など ) さまざまな風習の中で六曜 ( 大安 仏滅 友引など ) を気にすると答えた者は 5 割を超えている ( 図表 5-1) この割合は前回 ( 平成 24 年度 (2012 年度 ) の意識調査結果と比較して大きく変化していない ( 図表 5-2) 占い 血液型 ( 性格判断 ) などを気にすると答えた者は 約 3 割である ( 図表 5-3) 図表 5-1 六曜を気にする傾向 ( 今回平成 29 年度 (2017 年度 ) 調査 ) 気にする (54.3%) 全体 9.3% 45.0% 8.9% 21.4% 13.1% 2.2% とても気にする少し気にするどちらともいえない あまり気にしない全く気にしない無回答 図表 5-2 六曜を気にする傾向 ( 前回平成 24 年度 (2012 年度 ) 調査 ) 気にする (57.1%) 全体 11.6% 45.5% 26.4% 14.2% 2.3% とても気にする 少し気にする あまり気にしない 全く気にしない 無回答 n=611 図表 5-3 占い ( 星座 手相 血液型など ) を気にする傾向 ( 今回平成 29 年度 (2017 年度 ) 調査 ) 気にする (32.0%) 全体 4.3% 27.7% 12.5% 29.0% 24.4% 2.1% とても気にする少し気にするどちらともいえない あまり気にしない全く気にしない無回答 6

6 部落問題 ( 同和問題 ) 回答者の 9 割 5 分近くが 被差別部落 ( 同和地区 ) と呼ばれ 差別 を受けている地域があることを知っている ( 図表 6-1) その内 同和地区を初めて知ったのは 学校の授業などで (32.3%) が最も多く 次いで 家族や親戚から (27.4%) 職場や近隣の人から (8.8%) となっている 部落問題 ( 同和問題 ) について 教育面 就職面 生活環境の面 日常のつきあいの面 で 差別はある と回答した者は それぞれ 1 割 5 分から 2 割 5 分であるが 結婚面 では 4 割 5 分と他の項目より高い ( 図表 6-2) 図表 6-1 同和地区 ( 被差別部落 ) の認知度 1.3% 94.6% 4.2% 知っている知らない無回答 図表 6-2 同和問題に関する差別 差別はある 結婚 12.3% 32.9% 19.9% 29.4% 3.0% 2.4% 進学 3.8% 11.0% 46.2% 32.5% 3.3% 3.1% 就職 6.2% 15.9% 35.4% 36.2% 3.4% 2.9% 生活環境 4.2% 15.4% 42.8% 31.9% 3.4% 2.4% 日常のつきあい 3.0% 12.3% 55.5% 23.9% 2.6% 2.6% 差別はある多少差別はある差別はない わからない部落問題を知らない 7

7 クロス集計 人権問題に関連する法律や基本文書の認知度と部落問題 ( 同和問題 ) の解決方法についての考え方 水平社宣言や同和対策審議会答申について内容を良く知っている回答者ほど 部落問題 ( 同和問題 ) の解決に自発的に取り組んで行く姿勢をもつ傾向がみられる ( 図表 7-1 7-2) 図表 7-1 水平社宣言についての理解度と部落問題 ( 同和問題 ) 解決のため 一人の人間 として解決に努力したい という考え方をどう思うかのクロス 内容を良く知っている 53.7% 34.1% 内容を少しは知っている 38.2% 28.4% 言葉だけは知っている まったく知らない 23.8% 20.5% 28.8% 36.8% 12.5% 25.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% そう思うどちらともいえないそう思わない どちらかといえばそう思うどちらかといえばそう思わない 図表 7-2 同和対策審議会答申についての理解度と部落問題 ( 同和問題 ) 解決のため 一人の人間として解決に努力したい という考え方をどう思うかのクロス 内容を良く知っている 内容を少しは知っている 36.2% 48.6% 34.2% 22.9% 言葉だけは知っている 25.3% 35.4% まったく知らない 7.1% 17.8% 35.7% 25.8% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% そう思うどちらともいえないそう思わない どちらかといえばそう思うどちらかといえばそう思わない 8

8 クロス集計 人権啓発研修会等への参加経験と人権問題についての認識 人権啓発に関する講演会や研修会に参加している経験が多い回答者ほど 人権問題について深い認識を示している ( 図表 8-1 8-2) 図表 8-1 人権啓発研修会等への参加経験と部落問題 ( 同和問題 ) 解決のため 一人の人 間として解決に努力したい という考え方をどう思うかのクロス 6 回以上参加している 42.9% 42.9% 3~5 回参加している 1~2 回参加している 30.8% 27.7% 30.8% 38.5% 参加したことはない 22.7% 27.3% 28.3% 27.3% 0% 20% 40% 60% 80% 100% そう思うどちらかといえばそう思うどちらともいえないどちらかといえばそう思わないそう思わない 図表 8-2 人権啓発研修会等への参加経験と部落問題 ( 同和問題 ) 解決のため わざわざ とりあげず そっとしておく方がよい という考え方をどう思うかのクロス 6 回以上参加している 40.5% 9.5% 3~5 回参加している 26.9% 11.5% 1~2 回参加している 16.2% 8.5% 参加したことはない 14.7% 9.5% 18.2% 0.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% そう思わない どちらかといえばそう思わない どちらともいえない どちらかといえばそう思う そう思う 9

9 クロス集計 部落問題 ( 同和問題 ) の認識過程と部落問題 ( 同和問題 ) を初めて知ったときの気持ち 科学的 系統的 継続的に部落問題 ( 同和問題 ) と出会う場である 学校の授業 においても なぜそのような問題があるのか不思議に思った や なんだかいやな気分だった と感じた回答者の割合が 家族や親戚 職場や近所の人 を通じて部落問題 ( 同和問題 ) と出会った場合の割合と同程度であり 今後の学校での部落問題 ( 同和問題 ) をはじめとする人権教育のあり方を検証することが求められる ( 図表 9) 図表 9 部落問題 ( 同和問題 ) の認識過程と部落問題 ( 同和問題 ) を初めて知った ときの気持ち ( 複数回答 ) 問 9 被差別部落 ( 同和地区 ) などと呼ばれ 差別 を受けている地区があることを初めて知ったとき は別問だ 8 れをか受被らけ差 ( て別何い部かる落ら地 ( ) 区同が和あ地る区こ ) となをど初とめ呼 てば知れっ た差の 全体 家族や親戚 職場や近隣の人から 学校の授業で 部落問題 ( 同和問題 ) についての集会や研修会で新聞 本 テレビ ラジオで国や県 市町村の広報誌や冊子でまわりの雰囲気で ひとりでに インターネットで 覚えていない 被差別部落 ( 同和地区 ) のことは知らない 人権 同和教育差別と差別をつを徹底させるべきくったものに怒りだと感じたを感じた 差別を受けている人たちは気の毒だと思った なぜそのような問題があるのか不思議に思った なんだかいやな気分だった 度数 83 136 159 426 173 割合 (%) 10.9% 17.8% 20.9% 55.9% 22.7% 度数 17 35 58 119 42 割合 (%) 8.1% 16.7% 27.8% 56.9% 20.1% 度数 9 13 11 40 8 割合 (%) 13.4% 19.4% 16.4% 59.7% 11.9% 度数 35 52 50 143 79 割合 (%) 14.2% 21.1% 20.3% 58.1% 32.1% 度数 8 11 9 19 9 割合 (%) 19.0% 26.2% 21.4% 45.2% 21.4% 度数 5 11 16 34 13 割合 (%) 10.0% 22.0% 32.0% 68.0% 26.0% 度数 2 3 3 10 1 割合 (%) 16.7% 25.0% 25.0% 83.3% 8.3% 度数 4 9 10 27 11 割合 (%) 9.3% 20.9% 23.3% 62.8% 25.6% 度数 0 0 0 0 0 割合 (%) 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 度数 3 2 2 29 10 割合 (%) 5.0% 3.3% 3.3% 48.3% 16.7% 度数 0 0 0 5 0 割合 (%) 0.0% 0.0% 0.0% 17.2% 0.0% 度数 0 0 0 0 0 割合 (%) 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 10

10 人権問題の啓発 見たり聞いたりしたことがあるもの中で 回答者の約 6 割 5 分が 広報たがわ による特集記事等を挙げている 一方で 回答者の約 1 割は 見たり 聞いたりしたものはない と回答している ( 図表 10) 図表 10 人権問題の啓発 ( 複数回答 ) 広報たがわ 66.3% ポスター 47.6% 垂れ幕や横断幕同和問題啓発強調月間講演会人権週間講演会人権啓発冊子 しあわせはみんなのねがい 街頭啓発見たり 聞いたりしたものはない 29.7% 24.0% 22.0% 20.7% 14.6% 12.3% 4.5% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 11 前回調査 ( 平成 24 年度 (2012 年度 )) との比較 今回の意識調査では人権問題に関する市民の意識の全般的な傾向としては前回調査と比較して大きな変化はなかった 特に若年層の人権問題についての関心度の低さが前回の調査結果と同様に今回の調査結果でも示されている また 人権啓発に関する講演会や研修会に参加している経験が多い市民ほど 人権問題に関して深い認識をもつことについても今回の調査結果は前回の調査結果と同じ傾向を示している これらの調査結果については今後の本市での人権問題に関する市民への教育 啓発の方向性を検討するための資料とする 11