1. 国際的二重課税の発生理由と態様 3 税を行っていますが 諸外国においても 一般に 我が国の場合と同様に 国だけでなく地方公共団体も独自に課税権を有していますので 国の段階と地方公共団体の段階とで重複して 国際的二重課税 が生ずることとなっています 国際的二重課税 とは 基本的には このように捉

Similar documents
【問】適格現物分配に係る会計処理と税務処理の相違

TAC2017.indb

Microsoft Word - News_Letter_Tax-Vol.43.docx

海運関係事項

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

外国税額控除 この取り扱いは 平成 21 年度税制改正の 海外子会社の配当の益金不算入制度 ( 法法 23 条の 2) により廃止されました 原則として 平成 21 年 4 月 1 日以降に開始する親会社の事業年度から適用されます ( 附則 6) ただし 租税負担率 25% 以下の軽課税国に所在する

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

新規文書1

PE 帰属所得計算の実務と課題 平成 28 年 7 月 4 日公開草案事例を検討する 平成 29 年 7 月 11 日 ユナイテッド パートナーズ会計事務所代表取締役西村善朗 1. 平成 28 年 4 月 1 日以後開始事業年度に 報告対象となるもの (3 月決算法人である内国法人については 平成

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

日本基準でいう 法人税等 に相当するものです 繰延税金負債 将来加算一時差異に関連して将来の期に課される税額をいいます 繰延税金資産 将来減算一時差異 税務上の欠損金の繰越し 税額控除の繰越し に関連して将来の期に 回収されることとなる税額をいいます 一時差異 ある資産または負債の財政状態計算書上の

新・NPO法人申請マニュアル.pwd

「経済政策論(後期)」運営方法と予定表(1997、三井)

税法実務コース 海外勤務者と外国人の出国 入国 滞在時の国際税務 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 テーマ 1 居住者 非居住者判定テーマ 2 課税範囲についてテー

IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

税が課税される所得を生み出す事業活動に使われているか否かを基準に損金算入規制を設けていると考えられます 株式などの出資の取得のために資金を使った場合, 株式から生じる配当やキャピタルゲインは資本参加免税により非課税となります このケースでは, オランダでの課税所得を生じないことが想定されるため, 出

[2] 財務上の影響 自己株式を 取得 した場合には 通常の有価証券の Ⅰ. 株主資本 ように資産に計上することはせず 株主との間の資本取 1. 資本金 引と考え その取得原価をもって純資産の部の株主資本 2. 資本剰余金 (1) 資本準備金 から控除します そのため 貸借対照表上の表示は金額 (2

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井)

税調第20回総会 資料2-1

法人による完全支配関係下の寄附金 1.100% グループ内の法人間の寄附 ( 法法 372) 現行税制上では 寄附金は支出法人では損金計上限度額を超える部分が損金不算入 受領法人では益金算入です 平成 22 年度税制改正により 100% グループ内での支出法人では寄附金全額を損金不算入とし 受領法人

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

平成 29 年度税制改正解説国際課税 ~ 外国子会社合算税制の改正 2 4. 外国子会社合算税制の適用フローチャート 改正前 合算課税の適用対象となる内国法人等の判定 用語解説 丸数字は左のフローチャートと対応 合算対象法人における判定 1 外国法人の株式を 10% 以上保有しているか? 合算所得な

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

「経済政策論(後期)《運営方法と予定表(1997、三井)

<93FA967B8B408A F6F91678D BD90AC E937890C590A789FC90B D2E786C73>

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

第4回税制調査会 総4-1

PG_第3期期末配当の取扱いに関するQA

デロイト・トゥシュ・トーマツ北京事務所

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

<4D F736F F D FC194EF90C C98AD682B782E >

<4D F736F F D F95B6817B967B95B6298D918DDB89DB90C D8BA68B6389EF2095BD90AC E937890C590A789FC90B D>

iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

( 注 ) 役務の提供を受ける者の本店又は主たる事務所が日本にあれば課税 ということですので 国内に本店がある法人の海外支店に対して インターネットを介してソフトウェア等を提供した場合は 提供者が国内 国外いずれの事業者であっても国内取引に該当し消費税が課税されます ( 国税庁作成の 国境を越えた役

( 外国 ) 同上 ケース ( ) 相続人が取得した全 2 財産に対して課税 ( 外国 ) 国内財産に対しての み課税 ケース ( ) 相続人が取得した全 3 財産に対して課税 ( 外国 ) 同上 ( 平成 25 年度税制改正より ) ケース ( ) 被相続人 相続人いず 4 れも 5 年超居住の場

日本版スクーク ( イスラム債 ) に係る税制措置 Q&A 金融庁

災害被害者に対する個人市民税の減免について 質問 1 当市では6 月 10 日に地震が発生し 大きな被害が生じました 地方税法第 323 条の規定により 被災者に対して個人市民税を減免したいと考えています (6 月 20 日時点と仮定 ) 当市の個人市民税 ( 普通徴収 ) の納期は 6 月 (1

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

債券税制の見直し(金融所得課税の一体化)に伴う国債振替決済制度の主な変更点について

4. 附加価値への試みと挫折 現行事業税へ昭和 24 年 (1949 年 ) 第一次シャウプ勧告事業税の課税標準について 原料等 他の事業から購入したものの価値に その企業が附加したところの額である とし 課税標準を事業の所得によるのではなく 附加価値を採用すべきである旨勧告昭和 25 年 (194

1. 平成 17 年度組合税制改正前のクロスボーダー集団投資ストラクチャーの PE 課税問題 Pre-A 投資運用業者が 代理人 PE とされる場合の国内法の外国法人への源泉地国課税 平成 14 年 4 月 24 日付日本証券投資顧問業界から国税庁照会文書 我が国の投資顧問業者を利用した非居住者及び

消費税法における個別対応方式と一括比例配分方式 河野惟隆 1 はじめに本稿の課題は 個別対応方式と一括比例配分方式とで 課税仕入れ等の税額の合計額が如何よう になるか つまり その大小関係は如何ようになるか ということを 明らかにすることである これを 次のように 条件を追加しながら 次のような順序

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 5 章国税の還付及び還付加算金 第 1 節国税の還付 学習のポイント 1 国税の還付金等とはどのようなものか 2 充当とはどのようなものか 1 還付金等の種類国税の還付には 還付金の還付と過誤納金の還付の二種類があり 還付金と過誤納金を併せて還付金等という (

自己株式の消却の会計 税務処理 1. 会社法上の取り扱い取得した自己株式を消却するには 取締役会設置会社の場合は取締役会決議が必要となります ( 会 178) 取締役会決議では 消却する自己株式数を 種類株式発行会社では自己株式の種類及び種類ごとの数を決定する必要があります 自己株式を消却しても 会

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

平成19年度税制改正.xls

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

外国法人課税とAOAの適用開始④

1 Ⅲ. 自由職業者の居住形態 1 居住形態 A 序 所得税法では 個人の納税者を 居住者 と 非居住者 に区分し 居住者について さらに 非永住者 と 非永住者以外の居住者 ( 以下 永住者 という ) に区分し ている そして 居住形態の区分に応じて課税所得の範囲や課税所得の計算方法が異なっ て

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

平成16年版 真島のわかる社労士

適用時期 法人の平成 26 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度分の法人税について適用されます 改正措法附則案 使途秘匿金の支出がある場合の課税の特例使途秘匿金の支出がある場合の課税の特例 ( 法人が支出した使途秘匿金の額に 40% の割合を乗じて計算した金額をその納付すべき法人

3 平成 25 年 4 月に給与の支給規程を改訂し 平成 24 年分 10 月にまでさかのぼって実施する こととなり 平成 25 年 4 月の給与支給日に支払うこととなった平成 24 年 10 月から平成 25 年 3 月までの給与改訂差額 A 3 1 給与所得の収入金額の収入すべき時期は 契約又は

第4回税制調査会 総4-1

はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

Chapter 1 Chapter 2

<4D F736F F F696E74202D2095BD90AC E937888D38CA98F F D8E968D80816A5F8DC58F492E >

(ⅲ) 源泉徴収選択口座への受入れ 源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

税制改正大綱―外国子会社合算税制の見直し

税されるときは 給与等課税事由が生じた日 ( 権利行使日 ) に 法人において 当該役務提供に係る費用の額が損金に算入されますので ( 法人税法第 54 条第 1 項 ) ストック オプションの付与時において将来減算一時差異に該当し 税効果会計の対象となります Q3: 削除 Ⅱ 中間財務諸表等におけ

上場株式等の配当等に対する課税

Microsoft Word - メルマガQ&A(23.8.1問2)利益剰余金の資本組入(父確認中)

税法入門コース 相続税 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 4 回 第 1 章 第 2 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 4 章 第 5 章 テーマ 1 相続税 贈与税とは? テーマ 2 用語の説明 テーマ 1 相続人となれる人は? テ

スポンサー企業 増減資により 再生会社をスポンサー企業の子会社としたうえで 継続事業を新設分割により切り分ける 100% 新株発行 承継会社 ( 新設会社 ) 整理予定の事業 (A 事業 ) 継続事業 会社分割 移転事業 以下 分社型分割により事業再生を行う場合の具体的な仕組みを解説する の株主 整

平成30年公認会計士試験

平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 無対価での会社分割 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます 1

配偶者の税額軽減特例の有利な受け方 配偶者がいる場合の 相続税の具体的な計算例は以下の通りです 1. 設例 自宅 預貯金等の相続財産の遺産額 =2 億円 法定相続人 = 配偶者 + 子 2 人の合計 3 人 実際の遺産分割は 法定相続分の通りとする 未成年者控除 外国税額控除 生命保険金の非課税枠金

第1回国際課税ディスカッショングループ 際D1-4(報告書)

平成19年度分から

租税調査会研究報告第 25 号 恒久的施設及び帰属主義への移行に関する論点整理 平成 24 年 6 月 5 日 日本公認会計士協会 - 目次 - 頁 Ⅰ はじめに... 1 Ⅱ OECDの動向 ( 解説 ) OECDモデル租税条約第 7 条の改正... 1 (1) 改正の趣旨... 1

Giới thiệu tóm tắt CÔNG TY CỔ PHẦN PHÁT TRIỂN ĐẦU TƯ CÔNG NGHỆ - FPT TRUNG TÂM GIẢI PHÁP PHẦN MỀM FPT SOFTWARE SOLUTIONS

Microsoft Word - 本文.docx

海外財産の相続 : 事例研究 ~ 米国の財産の相続手続き ( 第 4 回 ) 三輪壮一氏三菱 UFJ 信託銀行株式会社リテール受託業務部海外相続相談グループ米国税理士 これまで 海外に財産を保有する場合の 海外相続リスク の存在 特にプロベイト手続き等の相続手続きの煩雑さについて 米国の例を基に説明

市場と経済A

平成17年度税制改正に関する要望(案)

企業会計の利益 法人税法上の所得金額 売上原価販売費一般管理費営業外費用特別損失 売上 営業外収益特別利益 損金の額原価費用損失の額 益金の額 ( 収益の額 ) 当期純利益所得の金額 2 益金の額に算入すべき金額とは何か益金の額に算入すべき金額とは 法人税法の規定や他の法令で 益金の額に算入する 又

?? TAX LAW NEWSLETTER 2017 年 2 月号 (Vol.24) 国税庁 米国リミテッド パートナーシップをパススルー ( 構成員課税 ) と取り扱うとの見解を公表 Ⅰ. はじめに Ⅱ. これまでの議論 Ⅲ. 今回の国税庁の見解の内容 Ⅳ. 最高裁判決との関係 ( 納税者のパスス

公益法人の寄附金税制について

金融庁の税制改正要望について(1)

税効果会計シリーズ(3)_法定実効税率

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

第3回国際課税ディスカッショングループ 際D3-5

第5回基礎問題小委員会 礎5-4

役員の債務保証料 1. 概要オーナー社長の場合は 自社の銀行借入金に代表者個人が連帯債務保証をしている場合があります このような場合は 法人からオーナー個人に債務保証料 ( 信用保証料 ) を支払うことが出来ます 当然 会社では法人税の計算上で損金計上することが出来ます 2. 注意点 (1) 債務保

税調第4回連結 資料1-2

「恒久的施設」(PE)から除外する独立代理人の要件

<4D F736F F D C596B FDA8DD794C5835A E646F63>

【表紙】

Q1 法人事業税の負担変動の軽減措置とは どのような制度ですか? A. 平成 27 年度税制改正により導入された 外形標準課税の拡大 ( 所得割の税率引き下げ及び付加価値割 資本割の税率引き上げ ) によって生じる税負担の変動の影響を緩和する措置で 付加価値額が一定以下の法人を対象に税負担の増加につ

Transcription:

2 序国際的二重課税について 序国際的二重課税について 近年は 企業の経済活動が国境を越えて拡大するという状況が顕著となっています このように 経済活動が国際化してくると 自ずと 多国間で課税が重複するいわゆる 国際的二重課税 が生ずる可能性が高まることとなってきます この 国際的二重課税 とは 一般に 1 一の納税者が 2 同一の課税物件に対し 3 国際法上の複数の国等から課税を受けること をいいます この1の 一の納税者 とは 基本的には 法的な権利主体である個々の法人と個人を指します しかし 国境を越えて経済活動を営む企業の多くがグループ単位でその経済活動を展開している事実を踏まえると これからの税制においては 個々の法人や個人を越えて経済的な単位で認識される企業グループも含めて 一の納税者 と捉えることが必要となると考えます 2の 同一の課税物件 とは 物 行為 事実という課税物件のうちのいずれかを指します 本書のテーマに則して具体的に言えば この課税物件は 所得 ということになります ただし この 所得 に関しても 国等により その範囲が異なることがあり また その認識時期についても一致しないことがあります このため 国際的二重課税 に係る課税物件が同一となっているのか否かということを判断する場合には その範囲をできるだけ広義に捉えるべきであると考えます 3の 複数の国等 とは 課税権を有する国 地域や地方公共団体を指します 我が国においても 国と地方公共団体の双方が 所得 に対する課

1. 国際的二重課税の発生理由と態様 3 税を行っていますが 諸外国においても 一般に 我が国の場合と同様に 国だけでなく地方公共団体も独自に課税権を有していますので 国の段階と地方公共団体の段階とで重複して 国際的二重課税 が生ずることとなっています 国際的二重課税 とは 基本的には このように捉えることができるわけですが この 国際的二重課税 が生ずる場合には 納税者は 国際的経済活動に対して重複して課税を受けることとなるため 過重な税負担を負うこととなります その結果 納税者は 国際的経済活動を抑制せざるを得なくなってしまいます このような事態が生ずることが好ましくないということについては 異論の存する余地がなく 国際的二重課税 の排除は 諸外国に共通する優先度の高い租税政策となっています 諸外国の多くは 国内法において 国際的二重課税 の排除のための制度を設けるとともに 租税条約を締結してその一層の排除に努めています もちろん 我が国においても この点は 同様です 本書は 我が国の法人の 所得 に対する 国際的二重課税 の排除のために我が国の法人税法等に設けられた制度について解説と検討を行うことを主たるテーマとするものですが その解釈と検討の前に 序において 法人の 所得 に対する 国際的二重課税 が何故発生することになるのか その 国際的二重課税 の具体的な態様はどのようなものか その 国際的二重課税 を排除する方法にはどのようなものがあるのか ということを確認しておきます 1. 国際的二重課税の発生の理由と態様 (1) 国際的二重課税の発生の理由 1 経済活動と所得の国際的性格人の行う経済活動は 国 の成立以前から存在するもので 国 の枠内でのみ行われるものではなく 国 を跨って行われることが

4 序国際的二重課税についてあることは 周知のとおりです 経済活動が 国 を跨って行われる場合には 所得も 必然的に 国 の枠とは関係なく 発生することとなります すなわち 経済活動には国境がなく 所得にも国境がない と言ってもよいわけですが この経済活動と所得の 国 の枠を越えるという性格が国際的二重課税の発生の基因となっています 納税者が本店を有し又は居住する国の中だけで経済活動が行われる場合には その経済活動によって得られる所得は その本店所在地国又は居住地国 ( 以下 本店所在地国等 といいます ) でその納税者が得たものとされることになりますが 経済活動がその納税者の本店所在地国等以外の国にまで及んで行われるということになると その経済活動によって生ずる所得は その本店所在地国等でその納税者が得たものとされるだけでなく それ以外の国でその納税者が得たものとされる可能性が出てきます 換言すれば 経済活動が 国 を跨って行われる場合には 国際的二重課税が発生することがあり得る ということになります 序においても触れたとおり 近年は 地球規模でヒト カネ モノ サービス 情報などが移動する状況が顕著となっており 企業の経済活動が国境を越えて行われることが常態化しているため この国際的二重課税の問題は 各国において重要課題となっていると言っても 過言ではありません 以上のとおり 国際的二重課税は 経済活動と所得の 国 の枠を越えるという性格に基因して生ずる古くて新しい問題である ということができます 2 各国の課税権の競合いずれの国も 自国の居住者が得る所得と自国で行われる経済活動によって生ずる所得に対する課税権を有し 現に課税を行っているのが通例です

1. 国際的二重課税の発生理由と態様 5 このため 納税者が国を跨って経済活動を行っている場合には 一般には その納税者がその経済活動を行った国がその経済活動によって生じた所得に対して課税 ( 源泉地国課税 ) を行い また その納税者の本店所在地国等がその所得に対する課税 ( 居住地国課税 ) を行うということになります このように 国を跨って行われる経済活動によって生ずる所得に対して 源泉地国が課税を行い 更に 本店所在地国等が課税を行うということになれば 当然のことながら その所得に対する国際的二重課税が生ずることとなります すなわち 各国の課税権が競合することにより 国を跨って行われる経済活動によって生ずる所得に対する国際的二重課税が発生する ということになるわけです もちろん 源泉地国と本店所在地国等のそれぞれの国のこのような課税は 課税権の適正な行使として 国際的にも認められているものです また 各国の課税権の競合による国際的二重課税は 上記のように源泉地国課税と居住地国課税の重複によって生ずるだけでなく 居住地国課税の重複や源泉地国課税の重複によっても生ずることがありますが この国際的二重課税の態様については 次の (2) で述べることとします (2) 国際的二重課税の態様 (1)2で述べたとおり 国際的二重課税は 源泉地国課税と居住地国課税の重複 居住地国課税の重複や源泉地国課税の重複によって生ずることとなりますが ここでは これらのそれぞれの態様について説明を行うこととします 1 源泉地国課税と居住地国課税の重複国際的二重課税が生ずるケースとして最も多いのが この源泉地国課税と居住地国課税の重複によるものです

6 序国際的二重課税について例えば 我が国の内国法人が外国において支店を設けて事業を行っている場合 その外国において 支店の行った事業から生じた所得に対し 課税 ( 源泉地国課税 ) が行われることが通例となっていますが 我が国においても その外国の支店の行った事業から生じた所得に対し 課税 ( 居住地国課税 ) を行い 国際的二重課税を排除する観点から 一定の外国税額控除を認めることとしています ( 法法 69) この我が国の外国税額控除制度がその外国において課された税を我が国において課される税からすべて控除するものとなっていれば 国際的二重課税は生じないこととなりますが この我が国の外国税額控除制度においては その外国において課された税のすべてが控除されるとは限りません このため このような場合には その外国と我が国による国際的二重課税となる部分が生ずることとなります 我が国においても 諸外国との間で租税条約を締結し 国際的二重課税の排除のための取決めを行っていますが 上記のような支店を設けて行う事業に関しては 通常 免除や軽減が行われることはありません ところで 厳密な意味では 源泉地国課税と居住地国課税の重複 ということにはなりませんが 上記の例の支店が子会社であった場合 すなわち 内国法人が支店形態で外国に進出するのではなく 子会社形態で外国に進出した場合にも 国際的二重課税となる部分が生ずることがあります 内国法人は その外国の子会社に対して投資を行い その子会社はその外国で事業を行うこととなるわけですが 当然のことながら その子会社はその事業から得た所得に対してその外国で課税を受けることとなります そして その子会社は その外国で課税された後の利益を原資として親会社である内国法人に配当を行うわけですが 改めて言うまでもなく その配当はその外国で課税を受けた後の利益から行われているわけであり これに我が国で課税を行うとすれば 子会

1. 国際的二重課税の発生理由と態様 7 社がその外国で得た所得に対して実質的な二重課税を行うこととなってしまいます このような支店形態による海外進出と子会社形態による海外進出の課税における不均衡を是正し 実質的な国際的二重課税を排除するために 平成 21 年度改正前までは 間接外国税額控除制度 ( 旧法法 69 8 等 ) が設けられていました この間接外国税額控除制度がその外国の子会社に課された税を我が国において内国法人に課される税からすべて控除するものとなっていれば 国際的二重課税は生じないこととなりますが この間接外国税額控除制度においても その外国子会社に課された税のすべてが控除されるとは限りませんでした 平成 21 年度改正において外国子会社配当益金不算入制度 ( 法法 23 の2) が創設され 持分割合が 25% 以上等の一定の外国子会社から受ける剰余金の配当等について一定金額が益金不算入とされることになりましたが その他の外国法人から受ける剰余金の配当等に関しては益金算入とされ 依然として 外国における外国法人に対する課税と我が国における剰余金の配当等に対する課税とが実質的に重複する国際的二重課税の状態が続いています 2 居住地国課税の重複居住地国課税が重複することによって国際的二重課税が生ずるという例は 非常に稀ですが そのような例が有り得ることも 認識しておく必要があります 例えば 我が国において 我が国の内国法人とされる法人が 外国でその外国の内国法人とされることが無いとは限りません 我が国の法人税においては 法人 を法形式で捉えることとしていますが ( 設立準拠地基準 ) 諸外国においては 法人 を実質で捉えることとしている例 ( 管理支配地基準 ) もあります このような場合には 双方の国においてその 法人 が内国法人と

8 序国際的二重課税についてされて その所得に対して二重に課税される ということが有り得ます もちろん この場合にも これとは反対に 双方の国においてその 法人 が内国法人とされず 双方の国において居住地国課税が行われない という現象が生ずることも有り得ます 3 源泉地国課税の重複源泉地国課税が重複するということも 現実には あまり例がありません 外国法人が我が国に支店を設けて事業を行っている場合に 我が国では その事業から生ずる所得が国内源泉所得 ( 法法 138) に該当するとして課税を行ったものの 他の国においても それが自国の国内源泉所得であるとして課税が行われる というようなことがあれば 我が国と他の国による二重の源泉地国課税が行われるということになります もちろん この場合にも これとは反対に その支店の事業から生ずる所得がいずれの国においても国内源泉所得とはされず 双方の国において源泉地国課税が行われない という現象が生ずることも有り得ます 4 移転価格税制による二重課税近年は 移転価格税制 ( 措法 66 の4) により課税が行われることによって生ずる国際的二重課税が大きな問題となっています 例えば 外国で子会社の所得とされたものが 我が国の内国法人の所得が子会社に移転したものであるとして 移転価格税制により 我が国で課税を受けるということになると その一部については 実質的な国際的二重課税が行われることとなってしまいます このような事態が生じた場合には 国際的二重課税の状態を是正するために我が国とその外国との間で相互協議を行うことを求めることもできることとされていますが その国際的二重課税の状態が是正される保証はありません

2. 国際的二重課税の排除 9 2. 国際的二重課税排除の方法国際的二重課税を排除する方法としては 外国税額控除と国外所得免除の二つがあるとされています 本章においては これらの二つの方法と租税条約について それらが国際的二重課税の排除にどのような役割を果たしているのかということを述べるとともに それらが抱える主要な課題についても言及しておくこととしたいと考えます そして 最後に 主要国における国際的二重課税排除の方法を概観します (1) 外国税額控除 1 外国税額控除の意義外国税額控除とは 周知のとおり 本店所在地国等において 国外源泉所得についても課税所得の範囲に含まれることとされている場合に 源泉地国である外国で納付した税額を 本店所在地国等において納付すべき税額から控除する制度です この方法によれば 源泉地国で納付した税額だけ本店所在地国等で納付すべき税額が減少することとなりますので 二重に税金を負担することがなくなり 基本的には 国際的二重課税が排除されることとなります 全世界所得に対して課税するという仕組みを採っている場合には 内国法人は 国内に源泉がある所得に対しても国外に源泉がある所得に対しても同じように課税が行われ 外国で課された税に関しては外国税額控除により国内において納付するべき税から控除されることとなるため その外国で課された税の全額が控除されるということになれば その内国法人が納付する税額は 国内のみに源泉がある場合に国内において納付することとなる税額と同額となります このため 税負担が国内に投資するのかあるいは国外に投資するの

10 序国際的二重課税についてかということに影響を与えることとはならず このような税制は投資に対して中立的であるということになりますので 外国税額控除は資本輸出の中立性の要請に適うものといえます この外国税額控除は 我が国だけでなく アメリカ イギリスなど 多くの国で採用されています 2 外国税額控除の課題外国税額控除には 様々な課題が存在していますが その主なものについて概要を示すと 次のとおりとなります イ完全な二重課税排除の困難性外国税額控除によって国際的二重課税が完全に排除されるのであれば 基本的には 国際的二重課税に関する問題は生じません しかし 現実には 次のような要因により 国際的二重課税を完全に排除することはできません イ外国における高税率課税外国税額控除は 本店所在地国等で課される税額の範囲内で外国税額を控除しようとするものですから 必然的に 外国において本店所在地国等の税率よりも高い税率で課税が行われるということになれば その税率の高い部分に対応する外国税額は控除されないこととなります ロ全世界所得や国外所得の不足外国で多額の所得が発生して大きな課税が行われたにもかかわらず 全世界所得が少ないという場合には 外国税額控除の限度額が小さくなってしまい 控除が制限されてしまうこととなります 外国税額控除の控除限度額の計算の基礎となる国外所得が少な

2. 国際的二重課税の排除 11 い場合にも 同様の事態が生ずることとなります 国際的二重課税を完全に排除するためには 全世界所得と国外所得の双方が十分な金額となっていなければなりません ハ控除余裕額 控除限度超過額の繰越期間の不足納税者が行う同一の取引等から生ずる所得と税額について 国ごとにその認識の時期が異なる場合があることを考慮し 控除余裕額 控除限度超過額の繰越しが行われる場合がありますが この認識の異なる期間が控除余裕額 控除限度超過額の繰越期間を超える場合には 国際的二重課税を排除できなくなります ニ各国の納税義務者の認識の相違税制は国によって異なっているわけですが 納税義務者に関する認識が異なり その結果 納税義務者の範囲が異なるということになると その異なる部分に該当する納税義務者については 実質的には二重に課税が行われていたとしても 税制度上は二重に課税が行われるという状態にはなりません このため 特に法制度上の手当てがなされるか 解釈による対応がなされない限り 外国税額控除による国際的二重課税の排除ができないこととなってしまう懸念があります 特に 近年は いわゆるハイブリッド事業体が増加していることから この種の問題が増加してくるものと考えられます ホ各国の所得の認識の相違外国税額控除制度は 所得に対する二重課税を排除することを目的としていますが この 所得 の範囲等は 国ごとに少しずつ異なっています 我が国の法人税法と所得税法とを見ても 所得 は完全には一致しません

12 序国際的二重課税について近年は いわゆる 課税ベース を諸外国にならって拡大するべきである等の議論が行われることがありますが このことは 即ち 国ごとに 所得 の範囲が異なっているということを示しています 国ごとに 所得 の範囲が異なるということになれば 外国では 所得 を構成するものとして課税が行われたにもかかわらず 我が国においては 所得 と認識されないため 控除が行い得ないという事態が生ずることになります この 所得 の範囲の相違が 所得 の認識時期の相違に由来するものである場合には上記ハで述べた問題が生ずることがあり また この相違が 所得 の認識時期の相違に由来するものでない場合には全く二重課税を排除することはできないこととなってしまいます ロ制度の複雑化外国税額控除と国外所得免除とを比較した場合 前者は 後者よりも制度の規定の内容が複雑にならざるを得ません 国外所得免除の場合には 基本的には 課税を免除する国外所得の範囲を定めることで足ることとなりますが 外国税額控除の場合には 国外所得の範囲の定め 外国税額の範囲の定め 控除限度額の計算と控除 控除余裕額 控除限度超過額の計算と繰越控除 外国税額の減額に伴う調整などが必要となり 相当に複雑なものとならざるを得ません ハ控除枠の流用外国税額控除における控除限度額の計算の方法としては 国別に限度額を計算する方法 所得種類別に限度額を計算する方法 一括して限度額を計算する方法などがあり 我が国においては 現在 一括して限度額を計算する方法が採用されています