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2.2 分類と結果 被験者 55 名中 上下左右の OKN に 1 明瞭な差があったものが 35 名 ( 以下 OKN 不良者と記載 ) 2 左右の OKN が良好だったものが 6 名 ( 以下 OKN 良好者と記載 上下の OKN は全員どちらかに不良があった ) 3 後頭骨 C1 C2 のリスティングが座位と仰臥位で一致しなかったものが 14 名いた ( 以下 不一致と記載 ) この内 23 を双方とも保有する 1 人を除外した 54 名を対象とした ( 男性 4 名 女性 50 名 13 歳 ~69 歳までで平均年齢は 40.8 歳 標準偏差 15.7 歳 ) 分類 1:OKN 不良方向とリスティングの関係 表 1 の 1 を例にすると 被験者から見て 足方と右方向 へメジャーを引き伸ばしたとき反対方向である への OKN が不良であった該当者をリスティング別で示した 検出した 3 椎体の中で 座位と仰臥位ともに一致したリスティングが 1 方向でなく C1 が LPS で C2 が RPS と回旋方向が 2 方向で混合しているもの ( 以下 回旋混合と記載 ) C1 が RPS で C2 が RPI のように上下方向が 2 方向で混合しているもの ( 以下 上下混合と記載 ) 更に左右の OKN が良好だったもの ( 良好と記載 ) 全てを表記した 尚 RPI の椎体変位の該当者はいなかったので表から削除した 結果は表 1 に示すように 54 名中 各合計から不一致者を除くと 座位と仰臥位でのリスティングが一致したものは 18 名 23 名 39 名 415 名の合計 35 名 OKN 良好者が 6 名 ( メジャー左 右に 2 人 右 左に 4 人 ) 回旋混合していたものが OKN 不良者と OKN 良好者中にそれぞれ 1 人ずついた 以下の分類は全てこの表 1 に基づいて行った RPS RPS RPI LPS LPI LPS LPI RPS LPS 不一 致 合計 1 3 2 1 2 4 12 2 2 1 2 5 3 4 1 3 1 4 13 4 5 7 2 1 3 18 良好 1 3 1 1 6 総合計 13 2 14 8 2 2 13 54 表 1:OKN 不良方向とリスティングの関係 分類 2: 図 1 にメジャーを左右方向に引いた場合の OKN 良好 不良と回旋変位の関係を示す ここでは RPI というような 3 次元変位ではなく 上下変位を無視して RPI ならば RP という回旋変位のみとした 54 名から不一致者 13 名 回旋混合 2 名を除外した 39 名が対象である 結果はメジャー左 右での OKN 不良者は 10 名 (RP:5 名 LP:5 名 ) 右 左では 24 名 (RP: 9 名 LP:15 名 ) OKN 良好者は 5 名 (RP:1 名 LP:4 名 ) であった これらは右 左へのメジャー方向に OKN 不良者が多く OKN 良 不良に関わらず椎体変位は LP が多いという傾向を示している 前報 5) のモーション パルペイションから検出した腰椎の回旋変位でも LP 変位が 23 人 RP 変位が 4 人だったことからも LP 変位の多いことが分かる 図 1: 左右の方向にメジャーを引いたときの OKN 良好 不良と回旋変位の該当者数 分類 3: 図 2 にメジャーを上下方向に引いた場合の OKN 良好 不良と上下変位の関係を示す ここでは RPI というような 3 次元変位ではなく 回旋変位を無視して RPI なら I という上下変位のみとした 54 名から不一致者 13 名 上下混合していたもの 4 名を除いた 37 名が対象である 結果はメジャー上 下方向が 14 名 下 上方向が 17 名で殆ど差がなかった しかし S 変位が 29 名 I 変位が 8 名だった これらは上下方向へのメジャー刺激に対して OKN 良好 不良にはあまり差がなく 椎体変位は S が多いという傾向を示している

3. 考察 図 2: 上下の方向にメジャーを引いたときの OKN 良好 不良と上下変位の該当者数 分類 4: 図 3 に表 1 にある OKN 不良方向を上下左右の 4 方向の組み合わせでなく メジャー方向で上 下 左 右方向として個別に分類した 例えば 12 で共通している OKN 不良方向は被験者からみてメジャー方向は 1 と 3 では同様にメジャー方向を とした結果 メジャー方向での OKN 不良者は左 右では 17 人 (31.5%) 右 左では 31 人 (57.4%) 上下方向はほぼ同数であった 更に前報 ( 対象者 39 人 ) と比較してみたところ非常に酷似した傾向がみられた OKN 良好者は左 右方向が 2 倍多いものの OKN 不良者との割合でみると 左 右では 17 人の OKN 不良者に対して 2 人 (11.8%) 右 左では 31 人の OKN 不良者に対して 4 人 (12.9%) とほとんど差がなかった 以上の結果からメジャー刺激の方向と頭頸部の変位について神経生理学的な方面から考察してみる 図 3: メジャー上下 水平方向での OKN 不良者数 前稿との比較も示した 矢印は被験者からみたメジャー方向 : 右刺激 : 左刺激 : 上刺激 : 下刺激 3.1 頸部筋への投射経路眼球 - 頭部協調運動に関与する頸部筋への運動ニューロンはどこから投射しているのであろうか 前庭小脳 ( 片葉小節 ) のプルキンエ線維は VOR と OKR の中継ニューロンであり 眼球運動と姿勢バランスを調整している 小脳の室頂核からのニューロンは両側性に網様体脊髄路 前庭脊髄路を介して抗重力筋の活動を調節する また虫部のプルキンエ線維は脳幹と第一次運動野を介して頭頸部と体幹近位筋の活動を調節している 6) というのが大まかな生理学的見解である 眼球と頭部の運動に関わる経路として 例えば右上丘から興奮性バーストニューロンを含む左橋網様体 (PPRF) と抑制性バーストニューロンを含む左延髄網様体に投射して 左外直筋と右内直筋が興奮することで両眼球の左側へのサッケードが起こる そして左側の網様体脊髄路を介して頭部の左回旋が起こる 7 8) このように上丘からのニューロンは対側の網様体へ投射し 網様体脊髄路を介して同側の頸髄に投射することになるが 該当する筋肉の詳細な明記はない またサルの実験ではサッケードの異常は傍正中橋網様体 (PPRF) とされるが 組織学的検索では PPRF 部の病変との対比は明確ではないという報告 9) もあり 上位脳から頸部筋への投射経路の詳細は解明されていないようである 次に前庭系と頸部筋の関与をみてみる 外耳道から冷水 温水を入れ眼振を誘発させる温度性眼振検査 ( 以下 カロリック試験 ) では冷水注入側の前庭機能が破綻する 例えば右側に冷水を注入すると右前庭神経核が破綻することで ここからの運動ニューロンが投射する左三角筋後部線維と左僧帽筋の活動が低下し頭部と両腕が右側に偏倚して 眼振は左側へ起こる 10)~12) また檜 八木らも上部深層項部筋が OKN に強い関与があることをヒトの実験で示したが その詳細な該当筋名は示されていない ところが篠田らは 13) 三半器管と頸部運動ニューロンへの収束入力パターンである前庭頸反射の神経回路を詳しく調べているので表 2 に示す 一方 耳石器では球形嚢は主に上下直筋に接続しており 特に両頸部伸筋運動ニューロンに興奮性 卵形嚢は頸部屈筋 ( 頭長筋 ) に興奮と抑制が混合しており複雑であるが 同側の外転神経核と接続しているので眼球は刺激側に水平性に動く 14) という しかし三半器管系と耳石器系は頭頸部が運動を起こした時に視

覚情報を正しく中枢に伝えるため頭頸部を固定するものであり 今回のような静止時の視運動刺激に強い関連があるかどうかは分らない 同前半 同外半 同後半 反前半 反外半 反後半 後頭直筋 後頭斜筋 頭長筋 胸鎖乳突筋 表 2 三半器管と頸部運動ニューロンへの収束入力パターン同 : 同側 反 : 反対側 前半 : 前半器管 外半 : 外側半器管 後半 : 後半規管 興奮 抑制 3.2 視運動性眼振 (OKN) と前庭小脳 OKR という静止時の反射と前庭系についてはどうであろうか VOR は頭部運動の加速度刺激で反応し OKR は視覚的刺激で反応して OKN を誘発する OKR の刺激情報は前庭神経核に入り VOR のメカニズムを共有して お互いが補完的に働いて対象物を中心窩に捉える 15)~18) これらは前庭神経核と小脳の片葉小節や虫部が関与する前庭小脳の機能である 19) 正常ではメジャーを被験者から見て左側から右側に引くと 次々に現れる縞模様を中心窩に捉えるためにリセットする眼振が左側に起こる 回転イスなどで頭を回転させる VOR では左回転であれば風景が左側から右側へと流れるので 回転中は先ほどのメジャー刺激と同じく左方向に眼振が起こる このように OKN 方向は視標の行き先と反対の前庭系神経核の興奮状態を意味する そうなるとメジャーを引き伸ばした方向と反対側に眼振が発現しにくい場合には メジャー出発点側の前庭神経核に問題の可能性がある ところがサルでの片葉破壊では OKR の適応は消失するが前庭神経核を破壊しても OKN は低下しないという 20 21) では前庭神経核は OKN に関与しないのだろうか ここで前庭小脳系の機能についていくつかの報告を紹介してみる 八木 22) は カロリック試験で確認された前庭代償が完成された一側前庭機能高度低下者 ( 眩暈は 1 年以上起っていない ) に対して後頸部へ振動刺激を加えたが 一側 両側のどちらに行っても上下の眼振方向に関しては一定性がなかったが 水平方向に関しては全て健側への眼振だったことを報告している この結果は左右の眼振所見は前庭系の異常側を判定しやすいが上下の眼振は判定基準になりにくいことを示唆している 青木 23) は 家兎に OKN の訓練を行い一方向 ( 反時計回り ) のみの視性訓練で訓練方向のみならず反対方向の OKN 緩徐相速度 総眼振数も増加して それが 72 時間維持されたと報告している 那須 24) は 一側前庭神経核が障害された場合 一週間ほどで中枢性代償により急速に左右の前庭神経核間の静的アンバランスは是正されるが 動的アンバランスは完全には回復しない ところがこの状態で VOR を行っても眼振緩徐相の左右差は認められなくなる と述べている これらは小脳には同じ運動を繰り返すとシナプス伝達の効率が誤差を少なくして学習が生じる適応制御により 25) 眼球運動と姿勢バランスの異常がある程度解消されて行くものと考えられる その小脳であるが 水田ら 26) は ドラムを使った視運動刺激を健常者 12 人に行い fmri で観察した結果 右方向 左方向のどちらの刺激でも小脳賦活領域には優位な左右差がなかったことを報告している 今実験のデーターでも OKN 不良の被験者全員に前庭系の異常がある訳ではなく 頭位による眩暈や乗り物酔いを訴えているものは 34% であり 過半数は健常者である ではなぜ健常者にも OKN 不良が起こるのであろうか 以上のことから OKN 不良が必ずしも前庭小脳異常の影響を受けるのではなく 脳幹より上位の脳からの関与を考えてみる必要がある 3.3 視運動性眼振 (OKN) の経路 OKN は眩暈や平衡障害者に対して脳幹や小脳の病巣診断のために使われるが その経路は網膜 後頭葉 頭頂葉 前頭葉 外眼筋核という経路で発現し この経路中のどこに障害があっても誘発されなくなる 27 28) しかし視運動刺激により大脳のどこが賦活して OKN が誘発されているかはサルの実験や大脳障害者の報告から推測されているにすぎないという 29) また OKR を動かす知覚シグナルは網膜から発信され 中脳の視蓋前域に投射するが ここから前庭神経核への投射経路は未知の伝導路を通じて投射している 30) という このように OKR や OKN については十分解明されていないようだが 種々の報告 31~41) をまとめて概説してみる 左 右のメジャー刺激での OKN の神経経路

( 右に追跡性で始まり 左へ眼振が起こる ) 追跡性経路 :(1 視覚信号 2 運動信号 ) 1 網膜 後頭葉 右中側頭葉 右橋背外側核 左小脳片葉 虫部 2 網膜 後頭葉 右中側頭葉 右前頭眼野 右橋被蓋網様体核 左小脳片葉 虫部 左前庭神経核 右外転神経核興奮 右追跡 眼振経路 :( 橋網様体の興奮性バーストニューロンは同側の外転神経に投射 ) 右前頭眼野 右視蓋前域 ( 上丘付近 ) 左橋網様体 延髄網様体 左外転神経核興奮 左眼振 眼球 - 頭部協調運動経路右前頭眼野 右視蓋前域 ( 上丘付近 ) 左網様体脊髄路 左頸部筋 頭頸部左回旋 (LP 変位 ) 3.4 大脳機能の左右差による頭頸部の左回旋 OKN はいきなりメジャーを引っ張ってみても 被験者の反応がない場合がある これは彦坂 43) もいうように ヒトの OKR は脳幹の反射で起こるというより 最初の緩徐相は追跡性眼球運動 その後の素早い戻りはサッケード (OKN) を介するというのが最近の説のようである それに加えて大脳皮質レベルの関与がないとうまく発現しないようだ つまり注意機構の関与である ヒトの注意機構には前頭眼野や上丘が深く関与しており それも右側において優位である 44) といわれている 右半球障害 ( 島皮質 1~3 野 S2 野などの体性感覚野 頭頂連合野 ) で起こる半側空間無視は 左半身の不自由さを認めないし関心もない 従って正中を越えて左側へ頭位も眼位も向けないという これは統合された身体感覚はこの右半球が優位といわれているからである 45~48) 言語を思い出す時は左大脳の活動で眼球は右を向き 図形などを思い出すときは右大脳が活動して眼球は左を向く これには頭位もそれに従うことが多い 49) とされる しかも頭部を回旋させる胸鎖乳突筋には同側大脳支配という少し変則的な支配があり 右半球の活動では頭頸部は左回旋する 50) という このように右大脳が優位に賦活していると頭頸部は LP 変位になるようだ この右大脳優位について水田らは先ほどの視運動刺激の実験で脳賦活領域の検出率を調べた 特に視覚的な空間運動認知に関わっている後頭側頭領域 ( サルでは MT MST 領域 ) では 右向き刺激で右側 57% に対して左側 0% 左向き刺激で右側 31% に対して左側は 15% とどちらも右半球優位だった そして右向き刺激の方が左向き刺激より頻度が高かったことから視運動刺激時の右半球優位性を示唆した ただ 前頭葉 ( 前頭眼野 ) は右向き刺激では右側 左向き刺激では左側が優位に賦活していた 従って眼球 - 頭部協調運動に関する前頭眼野から視蓋前域を介する網様体脊髄路への興奮は前述の経路図に沿っていることを示唆している この LP 変位が多いことの考察としては 前報の腰椎変位では LP が 23 人 RP が 4 人であることからしても 左軸足優位性 51~53) を介したロベット リアクター 54) が関与すると考えられる サッケードは尾状核と黒質網様部からの脱抑制信号が上丘に送られて起る 55) この部位に関連する線条体を刺激するとその刺激側と反対に身体が回転する 56) ことが知られている つまり右線条体と右上丘の興奮は左へのサッケードと体幹の左回旋を起すことになる つまり右大脳基底核の興奮でも左回旋となる 今実験のデーターでは図 1 3 にあるように 1 メジャーを被験者からみて 左 右に引く右向き刺激で OKN 不良が少ない 2OKN 不良は頭頸部の LP 変位が多い 特に右 左に引く左向き刺激が左 右に引く右向き刺激の 3 倍である 3.5 OKN 不良方向は右大脳優位性に関わるこれらから次のことが示唆される 1 幅の狭いメジャーの動きを見る OKR は どちら方向の刺激でも注意機構に働く右前頭眼野と右視蓋前域 視覚情報に優位に関わる右後頭 頭頂 側頭領域とが優位に賦活する そして左 右に引く右向き刺激では更に右大脳が賦活することで OKN 不良は少なくなる (4.3 経路図を参照 ) 逆に右 左に引く左向き刺激では左大脳 ( 前頭眼野 ) の興奮が加わるので 注意機構に優れた右半球の活動が減退し左向き刺激での OKN の不良が多くなる 2 右 左に引く左向き刺激でも右大脳優位に賦活するが 水田の報告のように 0% ではなく この方向では左大脳の興奮も加担する そして左視蓋前域 ( 上丘 ) から右網様体脊髄路を介して右頸部筋が活動して眼球 - 頭部協調運動により頭頸部は右回旋 (RP) を起こそうとする しかし右大脳優位の LP 状態では左右の大脳の賦活が錯綜して OKN が発現しにくいものと考えられる これは LP 変位が OKN 不良の要因ではなく メジャー刺激の方向がその左右差に関与したものと思われる 上下方向の垂直眼球運動について大塚 57) は

Averbuch Heller らが報告した 3 症例に基づき右大脳半球障害で両側眼瞼下垂が生じることと上眼瞼挙筋が上直筋と連動していることから上方視の制御に右大脳半球 ( 頭頂葉 ) が深く関与しているとした 図 2 では下 上のメジャー刺激での OKN 不良者が S 変位になっている割合は 88.2% 上 下では 64.3% であった S 変位は頭頸部の屈曲を意味し 眼位を水平に保つためには上方視が必要になる この眼位を保つためには右大脳半球が優位である方が良さそうである しかし 本報の上下方向での OKN 不良の差としては図 2 に示されているように差がほとんどなく 上下方向に関しての大脳半球の右側優位性という傾向は分からなかった これは前述の八木の実験結果が示すように 一側前庭障害があっても上下方向の眼振には一定性がなかった報告と重ねても 上下方向に関しては複雑な制御が行われているのかもしれない 4. まとめ 視運動検査でのメジャー刺激はどちら方向でも注意機構に働く右前頭眼野と右視蓋前域 視覚情報に優位に関わる右後頭 頭頂 側頭領域とが優位に賦活するため右大脳優位となる この優位性から起こるヒトの姿勢特性において頭頸部の LP 変位が多いとすれば 視運動検査時の OKN は左 右に引く右向き刺激では活発に発現し 逆に左向き刺激では発現が低下するという左右差のあることが示唆された 筆者が前報で調査した同様の検査でも OKN 不良と椎体変位の特徴が本報と非常に酷似した結果であったことは右大脳優位性の影響が視覚運動性と姿勢制御に深く関与していると考えられる しかし あくまで現時点での仮説であり 今後の研究の課題でもある 5. 参考文献 1) 本郷利憲ほか : 標準生理学 353-358 医学書院 2005. 2) 檜学 : めまいの科学 112-116 朝倉書店 1997. 3) 八木聰明 : 眼球運動の 3 次元解析からみた平衡機能とその異常 112-113 医学書院 1997. 4) 中川貴雄 脊柱モーション パルペイション 55-58 科学新聞社 1990. 5) 荒木寛志 : 眼球 - 頭部協調運動と腰椎リスティングとの関係 日本カイロプラクティック徒手医学会 誌 VOL8 78 2006. 6) 前出 1) 390-391. 7) 前出 1) 356-358. 8) 伊佐正 : 上丘による眼球運動制御 脳の科学 VOL25 7 663 星和書店 2003. 9) 小松崎篤 : 変性疾患と眼球運動異常 脳の科学 VOL25 No7 679 星和書店 2003. 10) 岩田誠 : 神経症候学を学ぶ人のために 63 医学書院 2001. 11) 前出 1) 351. 12) 平山恵三 : 神経症候学 673 文光堂 2006. 13) 篠田義一 筧慎治 杉内友理子 伊澤佳子 : 神経進歩の研究 40 巻 3 号 364-367 医学書院 1996. 14) 内野善生 : 耳石器系神経機構の特異性 250-251 EQUILBRIUM RESEARCH VOL64 No4 日本めまい平衡医学会 2005. 15) 前出 1) 355. 16) 吉田薫 : 水平性サッケードの脳幹神経機構 神経研究の進歩 40 巻 3 号 323 医学書院 1996. 17) 福島菊郎 福島順子 : 前頭葉での眼球運動制御 脳の科学 VOL25 7 624 星和書店 2003. 18) 永雄総一 北澤宏理 首藤文洋 : 小脳による眼球運動制御 脳の科学 VOL25 No7 646 星和書店 2003. 19) 八木沼洋行 : 小脳の構造と入出力 神経研究の進歩 44 巻 5 号 680 医学書院 2000. 20) 永雄総一 : 眼球運動における小脳の役割 神経研究の進歩 40 巻 3 号 378 医学書院 1996. 21) 永雄総一 : 眼球運動における小脳の適応 神経研究の進歩 44 巻 5 号 754 医学書院 2000. 22) 前出 4) 110 医学書院 1997. 23) 青木光広 視運動性眼振 (optokinetic nystagmus, OKN) の緩徐相速度機構について [2007.12.11] http://repository.lib.gifu-u.ac.jp/bitstream/12345678 9/1344/1/310297.txt 24) 那須隆 前庭動眼反射と視運動性眼振の相互作用に関する臨床的研究 [ 2007.12.10 ] http://www.lib.yamagata-u.ac.jp/kiyou/kiyoum/kiy oum-22-1/image/kiyoum-22-1-045to055.pdf 25) 一口メモ長期抑圧 適応制御 脳の科学 VOL25 No7 652 星和書店 2003. 26) 水田啓介 久世文也 山田南星 伊藤八次 : 視運動刺激による大脳活動 Brain Medical VOL 13 No2 47-51 メディカル レビュー社 2001. メディカル オンライン http://www3.meteo-intergate.com/journal/jsearc

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