2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 (5 群 )-3 疾患別陰性化率 疾患名 陰性化被験者数 / 陰性化率 (%) (95%CI)(%) a) 肺炎 全体 91/ (89.0, 98.6) 細菌性肺炎 73/ (86

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MIC MIC...

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中心傾向の解析 ΔΔQTcF は 投与開始後 1 時間で最も大きく 3.4 msec となり その後はより小さな値で推移し 投与開始 8 時間以降では群間の差がほとんどなかった カテゴリカル解析 QT 間隔の絶対値が 1 回以上 450 msec を超えた被験者数は

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ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

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あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

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染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

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3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

改訂の理由及び調査の結果直近 3 年度の国内副作用症例の集積状況 転帰死亡症例 国内症例が集積したことから専門委員の意見も踏まえた調査の結果 改訂することが適切と判断した 低カルニチン血症関連症例 16 例 死亡 0 例


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2 経験から科学する老年医療 上記 12 カ月間に検出された病原細菌総計 56 株中 Escherichia coli は 24 株 うち ESBL 産生菌 14 株 それ以外のレボフロキサシン (LVFX) 耐性菌 2 株であった E. coli 以外の合計は 32 株で 内訳は Enteroco

通常の市中肺炎の原因菌である肺炎球菌やインフルエンザ菌に加えて 誤嚥を考慮して口腔内連鎖球菌 嫌気性菌や腸管内のグラム陰性桿菌を考慮する必要があります また 緑膿菌や MRSA などの耐性菌も高齢者肺炎の患者ではしばしば検出されるため これらの菌をカバーするために広域の抗菌薬による治療が選択されるこ

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D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

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割合が10% 前後となっています 新生児期以降は 4-5ヶ月頃から頻度が増加します ( 図 1) 原因菌に関しては 本邦ではインフルエンザ菌が原因となる頻度がもっとも高く 50% 以上を占めています 次いで肺炎球菌が20~30% と多く インフルエンザ菌と肺炎球菌で 原因菌の80% 近くを占めていま

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法が確立され 5 年生存率が 42% から 91% へと飛躍的に向上しています (Kudoh S et al. Am. J. Respir. Critic. Care Med, 1996) また気管支拡張症などの慢性下気道感染症に対してもマクロライド療法は用いられ COPD の増悪に対する予防効果も

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Transcription:

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 2.7.3.3.2(5 群 )-2 原因菌別臨床効果 原因菌 肺炎 慢性呼吸器病変の二次感染 急性上気道感染症群 5 群合計 単独菌 83 82(98.8) 67 61(91.0) 14 14(100) 164 157(95.7) 複数菌 (2 種 ) 14 14(100) 7 7(100) 2 2 23 23(100) 複数菌 (3 種以上 ) 0 0 2 1 1 1 3 2 合計 97 96(99.0) 76 69(90.8) 17 17(100) 190 182(95.8) 括弧内の数字は % 3.2.2(5 群 ) 細菌学的効果疾患別陰性化率を表 2.7.3.3.2(5 群 )-3 に示す 陰性化率は全体で 88.2%(165/187 95%CI = 83.6%, 92.9%) であった 疾患別では 肺炎が 93.8%(91/97 95%CI = 89.0%, 98.6%) 慢性呼吸器病変の二次感染が 78.4%(58/74 95%CI = 69.0%, 87.8%) 急性上気道感染症群が 100%(16/16) であった 肺炎での陰性化率は 細菌性肺炎が 92.4%(73/79) マイコプラズマ肺炎が 100%(12/12) であった 慢性呼吸器病変の二次感染のうち主な疾患の陰性化率は 肺気腫の二次感染が 100%(18/18) 慢性気管支炎の二次感染が 73.3%(11/15) 気管支拡張症の二次感染が 46.7%(7/15) 陳旧性肺結核の二次感染が 90.9%(10/11) 気管支喘息の二次感染が 85.7%(6/7) であった 14

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 2.7.3.3.2(5 群 )-3 疾患別陰性化率 疾患名 陰性化被験者数 / 陰性化率 (%) (95%CI)(%) a) 肺炎 全体 91/97 93.8(89.0, 98.6) 細菌性肺炎 73/79 92.4(86.6, 98.2) 非定型肺炎 全体 18/18 100(100, 100) マイコプラズマ肺炎 12/12 100(100, 100) クラミジア肺炎 1/1 細菌 + マイコプラズマ肺炎 3/3 細菌 + クラミジア肺炎 2/2 慢性呼吸器病変の 全体 58/74 78.4(69.0, 87.8) 二次感染 慢性気管支炎 11/15 73.3(51.0, 95.7) 気管支拡張症 7/15 46.7(21.4, 71.9) 気管支喘息 6/7 85.7(59.8, 100) 肺気腫 18/18 100(100, 100) 陳旧性肺結核 10/11 90.9(73.9, 100) 肺線維症 3/3 塵肺 0/2 COPD 2/2 気管支喘息 + 陳旧性肺結核 1/1 急性上気道感染症群 全体 16/16 100(100, 100) 扁桃炎 6/6 100(100, 100) 咽喉頭炎 6/6 100(100, 100) 急性気管支炎 4/4 5 群全体 165/187 88.2(83.6, 92.9) a: 正規近似による CI 原因菌別 MIC 別消失率を表 2.7.3.3.2(5 群 )-4 に示す 細菌学的効果解析対象集団 187 名から分離された原因菌 ( 非定型病原体を除く ) 198 株中 168 株でシタフロキサシンの MIC を測定した 測定された 168 株のうち 151 株 (89.9%) の MIC は 0.05 µg/ml 以下であり 消失率は 95% 以上であった MIC が 0.1 µg/ml 以上の菌株では 17 株中 11 株が存続し 主な存続菌は K. pneumoniae 2 株 P. aeruginosa 6 株であった K. pneumoniae の感受性分布は二峰性を示し 特に消失しなかった 2 株は キノロン高度耐性株であった 15

グラム陽性菌 グラム陰性菌 原因菌 表 2.7.3.3.2(5 群 )-4 原因菌別 MIC 別消失率 ( 非定型病原体除く ) STFX MIC a) (µg/ml) 0.025 0.05 0.1 0.2 0.39 0.78 1.56 3.13 6.25 全体 24/24 39/40 4/4 0/2 10/10 77/80 96.3 S. aureus 18/18 2/2 0/1 1/1 21/22 95.5 S. pneumoniae 5/5 35/36 4/4 0/1 9/9 53/55 96.4 S. pyogenes 1/1 2/2 3/3 全体 82/84 2/2 0/2 2/4 0/4 0/1 17/20 103/117 88.0 M. (B.) catarrhalis 18/18 18/18 100 E. coli 1/1 1/1 Citrobacter spp. 1/1 1/1 K. pneumoniae 5/7 1/1 0/1 0/1 2/2 8/12 66.7 Klebsiella spp. 1/1 1/1 E. aerogenes 2/2 2/2 H. influenzae 51/51 12/12 63/63 100 Haemophilus spp. 4/4 1/2 5/6 83.3 P. aeruginosa 0/2 1/2 0/3 1/4 2/11 18.2 S. maltophilia 1/1 1/1 other GNB 1/1 1/1 全体 1/1 1/1 嫌気 性菌 Peptostreptococcus spp. 1/1 1/1 合計 107/109 41/42 4/6 2/6 0/4 0/1 27/30 181/198 91.4 消失率 (%) 98.2 97.6 66.7 33.3 90.0 91.4 a: 日本化学療法学会標準法 測定せず 合計 消失率 (%) 16

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 非定型病原体の MIC 別消失率を表 2.7.3.3.2(5 群 )-5 に示す M. pneumoniae 13 株に対するシタフロキサシンの MIC は 0.015~0.06 µg/ml の範囲にあり すべて消失した Chlamydia pneumoniae は 1 株のみ分離され シタフロキサシンの MIC は 0.03 µg/ml であり 消失した 表 2.7.3.3.2(5 群 )-5 非定型病原体の MIC 別消失率 原因菌 STFX MIC(µg/mL) 消失率合計 0.004 0.008 0.015 0.03 0.06 0.12 (%) C. pneumoniae a) 1/1 1/1 M. pneumoniae b) 10/10 2/2 1/1 13/13 100 消失率 (%) 100 - - 100 a: 日本化学療法学会標準法 b:color change method 3.2.3(5 群 )PK/PD パラメータと消失率の相関性検討第 III 相試験 < 呼吸器感染症オープン>において ベイズ推定により算出した各被験者の薬物動態パラメータと 母集団薬物動態パラメータと共変量 (CL cr 体重など ) 値から予測した各被験者の薬物動態パラメータの間に良好な相関がみられた (2.7.2.2.10.5 母集団薬物動態パラメータを用いた各被験者の薬物動態パラメータの推定参照 ) そこで 第 III 相試験 < 肺炎 慢性肺疾患感染性増悪 DBT> 第 III 相試験 < 市中肺炎 DBT> 第 III 相試験 < 市販 NQ 無効肺炎オープン>の 3 試験について 母集団薬物動態パラメータと共変量値を用いて各被験者の薬物動態パラメータを算出し ベイズ推定により算出した第 III 相試験 < 呼吸器感染症オープン>の各被験者の薬物動態パラメータと併せて PK/PD パラメータと消失率の相関性を検討した PK/PD パラメータと消失率の関係を図 2.7.3.3.2(5 群 )-1 および図 2.7.3.3.2(5 群 ) -2 に示す これらの試験から得られた成績は第 III 相試験 < 呼吸器感染症オープン >と同様の傾向を示し (2.7.3.2.3.3(5 群 )PK/PD パラメータと細菌学的効果 ( 消失率 ) の相関性検討の項参照 ) 有効性の期待できる PK/PD パラメータは AUC 0-24h /MIC は 100 または C max /MIC は 5 付近と考えられた さらに詳しく PK/PD パラメータと消失率の関係を検討した AUC 0-24h /MIC が 100 または C max /MIC が 10 より低値であった被験者の一覧を表 2.7.3.3.2(5 群 )-6 表 2.7.3.3.2(5 群 )-7 に示す AUC 0-24h /MIC が 65.92 以下で 16 株中 13 株が C max /MIC が 4.43 以下で 15 株中 13 株が存続あるいは新たな菌が出現した 一方 AUC 0-24h /MIC が 76.92 以上 C max /MIC が 4.60 以上の場合 消失率はそれぞれ 97.3%(143/147) 97.3%(144/148) であり ほとんどの菌株が消失した 17

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 図 2.7.3.3.2(5 群 )-1 AUC 0-24h /MIC と消失率の関係 ( 試験全体 全菌種 ) 図 2.7.3.3.2(5 群 )-2 C max /MIC と消失率の関係 ( 試験全体 全菌種 ) 18

表 2.7.3.3.3(5 群 )-1 被験者背景別の臨床効果 背景因子 肺炎 慢性呼吸器病変の二次感染 急性上気道感染症群 5 群合計 性別 年齢 ( 歳 ) 体重 (kg) 男 143 131(91.6) 67 62(92.5) 15 14(93.3) 225 207(92.0) 女 104 99(95.2) 41 36(87.8) 19 19(100) 164 154(93.9) 65 未満 173 163(94.2) 35 32(91.4) 27 26(96.3) 235 221(94.0) 65 以上 75 未満 50 46(92.0) 42 36(85.7) 5 5(100) 97 87(89.7) 75 以上 80 未満 20 18(90.0) 26 25(96.2) 0 46 43(93.5) 80 以上 4 3 5 5(100) 2 2 11 10(90.9) 20 以上 40 未満 9 5(55.6) 9 9(100) 1 1 19 15(78.9) 40 以上 60 未満 155 145(93.5) 66 58(87.9) 18 18(100) 239 221(92.5) 60 以上 80 未満 76 74(97.4) 32 30(93.8) 12 11(91.7) 120 115(95.8) 80 以上 100 未満 6 5(83.3) 0 3 3 9 8(88.9) 不明 1 1 1 1 0 2 2 感染症重症度 軽症 82 78(95.1) 40 35(87.5) 9 9(100) 131 122(93.1) ( 咽喉頭炎 扁桃 中等症 165 152(92.1) 68 63(92.6) 5 5(100) 238 220(92.4) 炎除く 369 名 ) 重症 0-0 - 0-0 - 感染症重症度 軽症 - - - - 0-0 - ( 咽喉頭炎 扁桃 中等症 - - - - 15 15(100) 15 15(100) 炎 20 名 ) 重症 - - - - 5 4(80.0) 5 4(80.0) 基礎疾患 なし 87 85(97.7) 20 19(95.0) 17 16(94.1) 124 120(96.8) 合併症 あり 160 145(90.6) 88 79(89.8) 17 17(100) 265 241(90.9) 併用薬 なし 47 46(97.9) 5 5(100) 15 14(93.3) 67 65(97.0) あり 200 184(92.0) 103 93(90.3) 19 19(100) 322 296(91.9) 直前の抗菌 なし 165 155(93.9) 84 76(90.5) 32 31(96.9) 281 262(93.2) 化学療法 あり 全体 82 75(91.5) 24 22(91.7) 2 2 108 99(91.7) 無効 53 50(94.3) 11 11(100) 0 64 61(95.3) 括弧内の数値は % その他 29 25(86.2) 13 11(84.6) 2 2 44 38(86.4) 21

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 3.3.2(5 群 ) 直前抗菌化学療法無効被験者での臨床効果直前抗菌化学療法無効被験者での臨床効果を表 2.7.3.3.3(5 群 )-2 に示す 直前抗菌化学療法が無効であった被験者は 64 名であり 有効率は 95.3%(61/64) であった 直前の抗菌化学療法薬剤 表 2.7.3.3.3(5 群 )-2 直前抗菌化学療法無効被験者での臨床効果 肺炎 慢性呼吸器病変の二次感染 5 群合計 全体 50 47(94.0) 10 10(100) 60 57(95.0) ニューキノロン系薬剤 14 11(78.6) 2 2 16 13(81.3) セフェム系薬剤 19 19(100) 1 1 20 20(100) マクロライド系薬剤 16 16(100) 6 6(100) 22 22(100) ホスホマイシン系薬剤 1 1 0 1 1 ST 合剤 0 1 1 1 1 2 剤以上併用 3 3 1 1 4 4 合計 53 50(94.3) 11 11(100) 64 61(95.3) 単剤使用 括弧内の数値は % 3.3.3(5 群 ) 無効被験者に関する考察 3.3.3.1(5 群 ) 背景因子の比較シタフロキサシンの臨床効果が無効と判定された被験者の被験者背景を表 2.7.3.3.3(5 群 )-3 に示す 臨床効果が無効と判定された被験者の比率は体重が 20 kg 以上 40 kg 未満の被験者で高い傾向が認められた その他の背景因子では差は認められなかった 22

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 2.7.3.3.3(5 群 )-3 無効被験者の被験者背景 背景因子無効被験者数 性別 年齢 ( 歳 ) 体重 (kg) 感染症重症度 基礎疾患 合併症 併用薬 直前の抗菌化学療法 括弧内の数値は % 男 225 18(8.0) 女 164 10(6.1) 65 未満 235 14(6.0) 65 以上 75 未満 97 10(10.3) 75 以上 80 未満 46 3(6.5) 80 以上 11 1(9.1) 20 以上 40 未満 19 4(21.1) 40 以上 60 未満 239 18(7.5) 60 以上 80 未満 120 5(4.2) 80 以上 100 未満 9 1(11.1) 不明 2 0 軽症 131 9(6.9) 中等症 253 18(7.1) 重症 5 1(20.0) なし 124 4(3.2) あり 265 24(9.1) なし 67 2(3.0) あり 322 26(8.1) なし 281 19(6.8) あり 108 9(8.3) 3.3.3.2(5 群 ) 無効被験者における細菌学的効果シタフロキサシンの臨床効果が無効と判定された 28 名のうち 8 名から 10 株の原因菌が分離された 原因菌の消長を表 2.7.3.3.3(5 群 )-4 に示す 分離された P. aeruginosa 3 株のうち 2 株が存続したが その他の菌株はすべて消失した 表 2.7.3.3.3(5 群 )-4 無効被験者の原因菌の消長 グラム陽性菌 グラム陰性菌 原因菌評価株数存続株数 全体 3 0 S. pneumoniae 2 0 S. aureus 1 0 全体 7 2(28.6) P. aeruginosa 3 2 H. influenzae 2 0 K. pneumoniae 1 0 M. (B.) cattaharis 1 0 合計 10 2(20.0) 括弧内の数値は % 23

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 4.(5 群 ) 推奨用法 用量に関する臨床情報の解析第 III 相試験 < 肺炎 慢性肺疾患感染性増悪 DBT>および第 III 相試験 < 市中肺炎 DBT>において シタフロキサシン 50 mg 2/ 日の対照薬に対する非劣性が検証された 疾患群別 1 日投与量別臨床効果を表 2.7.3.4(5 群 )-1 に示す 50 mg 2/ 日または / 日の有効率は 5 群全体でそれぞれ 92.9%(325/350) 92.3%(36/39) であり 疾患別では肺炎が 93.2%(207/222) 92.0%(23/25) 慢性呼吸器病変の二次感染が 90.6%(87/96) 91.7%(11/12) 急性上気道感染症群が 96.9%(31/32) 2 名中 2 名が 有効 であった 50 mg 2/ 日または / 日いずれの投与量でも すべての疾患群で 90% 以上の有効率であった 分離された原因菌 198 株 ( 非定型病原体を除く ) のうち シタフロキサシンの MIC が測定された 168 株の原因菌別 1 日投与量別 MIC 別消失率を表 2.7.3.4(5 群 ) -2 に示す 50 mg 2/ 日における MIC 別の消失率から 50 mg 2/ 日で 90% 以上の消失率が期待できる MIC( 臨床的ブレイクポイント MIC) は 0.05~0.1 µg/ml と推定された 第 III 相試験 < 呼吸器感染症オープン>では AUC 0-24h /MIC または C max /MIC の上昇に伴い高い消失率が得られることが示され とくに S. pneumoniae に対しては AUC 0-24h /MIC が 100 を超える場合と C max /MIC が 5 を超える場合には 100% の消失率であった (2.7.3.2.3.3(5 群 )PK/PD パラメータと細菌学的効果 ( 消失率 ) の相関性検討参照 ) 呼吸器感染症患者での 50 mg 2/ 日を投与した時の定常状態における薬物動態パラメータ (n = 109) は AUC 0-24h (Mean ± SD) が 9.38 ± 4.24 µg h/ml C max (Mean ± SD) が 0.57 ± 0.21 µg/ml である (2.7.2.2.10.3 呼吸器感染症患者における薬物動態パラメータ参照 ) ことから 50 mg 2/ 日で原因菌の消失を期待できる MIC は約 0.1 µg/ml と推定された なお 第 III 相試験 < 呼吸器感染症オープン>では無効被験者が少なかったことから より多くの母集団解析による PK/PD パラメータと消失率の検討を行うため 第 III 相試験 < 肺炎 慢性肺疾患感染性増悪 DBT> 第 III 相試験 < 市中肺炎 DBT> 第 III 相試験 < 市販 NQ 無効肺炎オープン>から算出した PK/PD パラメータも併せて検討した 原因菌の消失が期待できる PK/PD パラメータは AUC 0-24h /MIC が 76.92 以上 C max /MIC が 4.60 以上と推定され (2.7.3.3.2.3(5 群 )PK/PD パラメータと消失率の相関性検討参照 ) 第 III 相試験 < 呼吸器感染症オープン>と同様の成績が得られた これらの結果から シタフロキサシン 50 mg 2/ 日は 比較試験で非劣性が検証され また呼吸器感染症群のすべての疾患での有効率が 90% 以上であること 臨床的ブレイクポイント MIC は 0.1 µg/ml 前後と推定され 原因菌の約 95% が治療対象となることが確認された 以上のことから シタフロキサシンは呼吸器感染症に対して 50 mg 2/ 日で十 24

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 分な治療効果が期待できると考えた 5.(5 群 ) 効果の持続 耐薬性シタフロキサシンは長期投与しない薬剤であるため 該当しない 25

肺炎 慢性呼吸器病変の二次感染 急性上気道感染症群 表 2.7.3.4(5 群 )-1 疾患群別 1 日投与量別臨床効果 疾患名 50 mg 2 合計 全体 222 207(93.2) 25 23(92.0) 247 230(93.1) 細菌性肺炎 198 185(93.4) 20 18(90.0) 218 203(93.1) 非定型肺炎 全体 24 22(91.7) 5 5(100) 29 27(93.1) マイコプラズマ肺炎 15 13(86.7) 4 4 19 17(89.5) クラミジア肺炎 4 4 0 4 4 レジオネラ肺炎 1 1 0 1 1 細菌 + マイコプラズマ肺炎 2 2 1 1 3 3 細菌 + クラミジア肺炎 2 2 0 2 2 全体 96 87(90.6) 12 11(91.7) 108 98(90.7) 慢性気管支炎 21 19(90.5) 0 21 19(90.5) 気管支拡張症 22 19(86.4) 3 2 25 21(84.0) 気管支喘息 10 10(100) 1 1 11 11(100) 肺気腫 23 20(87.0) 4 4 27 24(88.9) 陳旧性肺結核 10 10(100) 4 4 14 14(100) 肺線維症 4 3 0 4 3 塵肺 2 2 0 2 2 COPD 2 2 0 2 2 気管支拡張症 + 陳旧性肺結核 1 1 0 1 1 気管支喘息 + 陳旧性肺結核 1 1 0 1 1 全体 32 31(96.9) 2 2 34 33(97.1) 扁桃炎 12 11(91.7) 0 12 11(91.7) 咽喉頭炎 8 8(100) 0 8 8(100) 急性気管支炎 12 12(100) 2 2 14 14(100) 5 群合計 350 325(92.9) 39 36(92.3) 389 361(92.8) 括弧内の数値は % 26

グラム陽性菌 グラム陰性菌 原因菌 1 日投与量 全体 S. aureus S. pneumoniae S. pyogenes 全体 M. (B.) catarrhalis E. coli Citrobacter spp. K. pneumoniae Klebsiella spp. a: 日本化学療法学会標準法 表 2.7.3.4(5 群 )-2 原因菌別 1 日投与量別 MIC 別の消失率 (1/2) STFX MIC a) (µg/ml) 0.025 0.05 0.1 0.2 0.39 0.78 1.56 3.13 6.25 全体 24/24 39/40 4/4 0/2 10/10 77/80 96.3 50 mg 2 21/21 35/36 4/4 0/1 9/9 69/71 97.2 3/3 4/4 0/1 1/1 8/9 88.9 全体 18/18 2/2 0/1 1/1 21/22 95.5 50 mg 2 16/16 2/2 0/1 1/1 19/20 95.0 2/2 2/2 - 全体 5/5 35/36 4/4 0/1 9/9 53/55 96.4 50 mg 2 4/4 31/32 4/4 8/8 47/48 97.9 1/1 4/4 0/1 1/1 6/7 85.7 全体 1/1 2/2 3/3-50 mg 2 1/1 2/2 3/3 - 全体 82/84 2/2 0/2 2/4 0/4 0/1 17/20 103/117 88.0 50 mg 2 78/80 2/2 0/1 2/4 0/4 16/18 98/109 89.9 4/4 0/1 0/1 1/2 5/8 62.5 全体 18/18 18/18 100 50 mg 2 17/17 17/17 100 1/1 1/1 - 全体 1/1 1/1-50 mg 2 1/1 1/1 - 全体 1/1 1/1-50 mg 2 1/1 1/1 - 全体 5/7 1/1 0/1 0/1 2/2 8/12 66.7 50 mg 2 5/7 1/1 0/1 1/1 7/10 70.0 0/1 1/1 1/2 - 全体 1/1 1/1-50 mg 2 1/1 1/1 - 測定せず 合計 消失率 (%) 27

グラム陰性菌 ( 続き ) 嫌気性菌 原因菌 1 日投与量 E. aerogenes H. influenzae Haemophilus spp. P. aeruginosa S. maltophilia other GNB 全体 Peptostreptococcus spp. 合計 消失率 (%) a: 日本化学療法学会標準法 表 2.7.3.4(5 群 )-2 原因菌別 1 日投与量別 MIC 別の消失率 (2/2) 0.025 STFX MIC a) (µg/ml) 0.05 0.1 0.2 0.39 0.78 1.56 3.13 6.25 全体 2/2 2/2-50 mg 2 2/2 2/2 - 全体 51/51 12/12 63/63 100 50 mg 2 48/48 12/12 60/60 100 3/3 3/3 - 全体 4/4 1/2 5/6 83.3 50 mg 2 4/4 1/2 5/6 83.3 全体 0/2 1/2 0/3 1/4 2/11 18.2 50 mg 2 0/1 1/2 0/3 1/3 2/9 22.2 0/1 0/1 0/2 - 全体 1/1 1/1-50 mg 2 1/1 1/1 - 全体 1/1 1/1-50 mg 2 1/1 1/1 - 全体 1/1 1/1-50 mg 2 1/1 1/1 - 全体 1/1 1/1-50 mg 2 1/1 1/1 - 全体 107/109 41/42 4/6 2/6 0/4 0/1 27/30 181/198 91.4 50 mg 2 100/102 37/38 4/5 2/5 0/4 25/27 168/181 92.8 7/7 4/4 0/1 0/1 0/1 2/3 13/17 76.5 全体 98.2 97.6 66.7 33.3 - - 90.0 91.4 50 mg 2 98.0 97.4 80.0 40.0 - - 92.6 92.8 100 - - - - - - 76.5 測定せず 合計 消失率 (%) 28

付表 2.7.3(5 群 )-2 有効性試験の結果 添付資料番号試験計画番号 治療群 登録 / 有効率 (95%CI)(%) 主要評価項目副次評価項目 陰性化率 (95%CI)(%) 消失率 (95%CI)(%) 5.3.5.1(5 群 )-1 a) DU6859a-30 STFX 群 50 mg 2/ 日 LVFX 群 100 mg 3/ 日 129/107 131/101 92.5%(99/107) (85.8, 96.7) 92.1%(93/101) (85.0, 96.5) 78.4%(40/51) (64.7, 88.7) 80.4%(37/46) (66.1, 90.6) 85.2%(46/54) (72.9, 93.4) 84.3%(43/51) (71.4, 93.0) 5.3.5.1(5 群 )-2 DU6859a-42 STFX 群 50 mg 2/ 日 TFLX 群 150 mg 3/ 日 128/119 125/106 93.3%(111/119) (88.8, 97.8) 89.6%(95/106) (83.8, 95.4) 100%(42/42) (100, 100) 88.2%(45/51) (79.4, 97.1) 100%(48/48) (100, 100) 91.1%(51/56) (83.6, 98.5) 5.3.5.2(5 群 )-1 DU6859a-44 50 mg 2/ 日 115/104 92.3%(96/104) (87.2, 97.4) / 日 33/29 93.1%(27/29) (83.9, 100) 89.1%(57/64) (81.4, 96.7) 82.4%(14/17) (64.2, 100) 93.5%(72/77) (88.0, 99.0) 84.2%(16/19) (67.8, 100) 5.3.5.2(5 群 )-2 DU6859a-33 100 mg 1~2/ 日 13/10 90.0%(9/10) 0/1 0/1 5.3.5.2(15 群 )-1 b) DU6859a-45 50 mg 2/ 日 20/20 95.0%(19/20) (85.4, 100) 100%(12/12) (100, 100) 100%(13/13) (100, 100) a: 本治験では F 分布による CI を算出し その他の治験では正規近似による CI を算出した b: 耳鼻咽喉科領域感染症については 扁桃炎 咽喉頭炎の成績を本項で記載し 中耳炎 副鼻腔炎の成績を 2.7.3(15 群 ) で記載する 30