道徳の時間学習指導案 指導者 1 日時平成 21 年 10 月 13 日 ( 火 ) 第 5 校時 2 学年第 6 学年 15 名 3 主題名 みんなに奉仕する心 内容項目 4-(4) 4 ねらいおばさんにおこられたときの麻美の気持ちを考えることを通して, 勤労の意義を知り, 進んで人のためになる仕事をしようとする心情を育てる 5 資料名 うちら ネコの手 ボランティア 出典 ( 明日をめざして : 東京書籍 ) 6 主題設定の理由 高学年の内容項目 4-(4) は, 働くことの意義を理解し, 社会に奉仕する喜びを知って公共のために役に立つことをする と示されている また, そのためには, 勤労を尊ぶ心を育てながら, それが自分のためだけではなく, 社会生活を支えるものであることを理解し, 社会への奉仕活動など公共のために役立つ活動に目を向け, 積極的に取り組むことができるようにすることが重要であると示されている ボランティア活動とは, みんなの幸せを求め, ともに学び, ともに生き, ともに支えあいながら, 社会参加していく活動であり, まさしく公共のために役立つ奉仕活動そのものである この時期の児童は, 学級や学校のリーダーとして様々な活動を行っており, みんなの役に立とうと積極的に仕事に取り組む児童がいる一方で, 働く意義を理解せずに受身で活動している児童も見られる そんな時期に, 働くことの意義を理解し, 進んで人のためになる仕事をしようとうとする心情を育てることはとても大切なことであると考える 本資料は, 阪神大震災 ( 阪神 淡路大震災 ) という実際に起こったことを取り上げている そこでは, 日本各地から多くのボランティアが集まり, 掃除, 洗濯から医療活動, 道路整備までいろいろな仕事に取り組んだ 主人公の麻美は, 先生の手伝いをきっかけに, トイレの水くみ, ごみ拾い, 被災者への食事配りなどをする 失敗をしておこられても, 被災者が引き上げても, なおかかわりを持とうとする主人公の姿は, 働くことの意義と尊さを学ぶことのできる資料である 指導にあたっては, 次の 2 点に注意する 1 阪神大震災の当時の様子をしっかり把握させる そのために, 導入で阪神大震災の映像や写真をスクリーンで見せたり死者や負傷者の数字を板書掲示したりすることによって, 震災後の大変な状況を感じ取らせたい 一方で, 資料の題名読みを行うことで, 本時の主題がボランティアについて学習であることを意識させる 2 積極的にボランティアを行う麻美の心情に少しでも迫る工夫をする 失敗をしておこられても, 被災者が引き上げても, なおかかわりを持とうとする麻美の行動の根底にあるものは,( 自らも被災したのにかかわらず ) 被災者のために少しでも役に立ちたい また喜んでもらいたいと思う尊い気持ちだと考える この心情に迫るために, 本資料を児童に配布し, 麻美の言動一つ一つに注目させたい 展開の とらえる 場面で, まず, 資料を読む中で時間と状況の変化を板書で整理していく と
指導者への評価の観点 ) 導入気付く同時に, 麻美の言動の中から 強く心に残った文 に線を引かせていきたい 深める 場面では, 児童に 強く心に残った文 についてなるべく理由をつけて発表させる そして, そこで出された児童の様々な意見をもとに, おばさんに怒られたときの麻美の気持ちを再度じっくり考えさせ, 麻美が単に相手が困っている人だからという思いだけで行動していたのではないことに気づかせたい また, その際は, ワークシートを活用に, 事前の友だちの意見も参考にさせたい 学習プログラムとの関連としては, 道徳の時間と児童活動との関わりを中心にして, 自分も 働く ことで地域 社会に奉仕し, みんなの役に立つ子ども をめざしてこのプログラムを作成した 道徳の時間を中心に培ってきた 人のために役に立とう とする道徳的心情が, 児童会活動である 地域クリーン大作戦 の場でどれだけ実践力となって表れるかを見取っていきたい また, その後の国語科 宮沢賢治 や道徳資料 青の洞門 の学習を通して, 勤労を尊ぶ心情を高めていきたい 7 学習指導過程 準備物 ~ 映像機器 ( パソコン プロジェクターなど ), ワークシート, 板書掲示物指導上の留意点段階学習活動主な発問と児童の心の動き ( 支援 児童への評価の観点 資料の題名読み 阪神大震災についてその当時の様子を知る ボランティアという言葉知ってますか これから,14 年前に日本で実際に起きた出来事の映像を見せます ボランティアの学習だということを意識させる 教室のスクリーンを使用し, 当時の様子を見せたり, 板書掲示したりして, 実際に大変な災害が起きたことを理解させる 関心が持てる導入ができた 資料を読む 強く心に残った文を発表する か 麻美さんの言動の中で, 強く心に残った文 に線を引きながら聞きましょう 資料の中で, 強く心に残った文 はどこですか 震災が起きた夜 ( 体育館に 1600 人 ) 展 よし, やろう ときっぱり言った 先生, 手伝うわ, ら開と 朝早くから, 学校のプールの水を え一週間後る それでも二人は, 毎朝 8 時に学校へ ネコの手 ボランティアは,2 人から 麻美が新 6 年生になる ( 体育館に 200 人 ) クッキーつくってあげへんか ネコの手 ボランティアのみんなは, 夏休みの終わり そうや, 今度の日曜日, 手作りのクッキーを持ってたずねてみよう 資料を全員に配布し, 時間の経過を板書で確認しながら読む 児童の発表を板書にまとめて掲示していく 児童の発言をもとに, 時間の経過と状況の変化が分かる板書掲示ができたか
見つめるたためる ボランティア活動をする麻美の気持ちを考える 補 ) どうして, そこまでできたのだろう 深める おばさんにおこられたとき, 麻美はどんなことを考えていたでしょうか しまった 忘れていた 失敗した くやしい 私だってがんばってしているのに, どうして怒られるんだろう しっかりやらなくっちゃ 今度こそ, 役に立てるようにがんばりたい 麻美が, 単に困っている人を手伝ってあげるという思いだけでなく, 被災者のために少しでも役に立ちたい また喜んでもらいたいと思う強い気持ちに迫らせるための補助発問や切り返し発問を工夫する 麻美の気持ちに迫ることができたか 麻美の気持ちに迫る補助発問や切り返し発問ができたか 友だちの発表をもとに自分の考えを深めることができたか これから行う地域クリーン大作戦について考える 麻美は, どんな気持ちでクッキーを持って仮設住宅へ行こうとしたのでしょうか おばあちゃん, どうしているのかな また, あばあちゃんに喜んでもらいたいな 喜んでもらえたらうれしいな 補 ) そんな麻美のことどう思う 今度行う 地域クリーン大作戦 では, どんなことを考えて取り組みたいですか 地域に役に立つようにがんばりたい 喜んでもらえるようにきれいにしたい 終末あ 被災者が引っ越した後までかかわろうとする麻美の心情が捉えられるように補助発問や切り返し発問を工夫する 震災時の児童の作文を読む 阪神大震災当時の児童の作文を読む 価値を心にとめるための適切な作文であったか
8 板書計画 うちら ネコの手 ボランティア マグニチュード7.2 直下型地震死者六千人以上(君田町の三倍)けがをした人四万人以上こわれたりした家二十万戸以上避難した人三十万人以上 登場人物麻美(主人公)由希(友だち)震災が起きた夜(体育館に千六百人)麻美の心配のたねはこわい 家は大丈夫かな つきなかった これから どうなるのか よし,やろう ときっぱり言った 先生 手伝うわ 朝早くから,学校のプールの水を 一週間後(麻美と由希の家族は自宅にもどった) それでも二人は 毎朝八時に学校へ ネコの手 ボランティアは,二人から おばさん しっかりやってくれんと こまるんやで しまった,わすれていた がんばっているのに しっかりやらなくっちゃ 被災者のために頑張ろう 麻美が新6年生(体育館に二百人 そのほとんどがお年寄り) クッキーつくってあげへんか ネコの手 ボランティアのみんなは, 夏休みの終わり そうや,今度の日曜日,手作りのクッキーを持ってたずねてみよう クッキーを持って仮設住宅にいく麻美の気持ち おばあちゃん,どうしているのかな また,あばあちゃんに喜んでもらいたいな 喜んでもらえたらうれしいな 阪神大震災の写真絵
ちら ネコの手 ボランティアり日あまよ返のまあかっ道りまって1徳振よあ3た2くたうな一お ばさ今んにおこられたとき 麻美はどんなことを考えていたでしょう 二よくなかっい4資料はどうでしたか 何か発見がありましたか 自分の考えが言えましたか 友だちの話で, なるほどと思ったことがありましたか