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2 図微小要素の流体の流入出 方向の断面の流体の流入出の収支断面 Ⅰ から微小要素に流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅰ は 以下のように定式化できる Q 断面 Ⅰ 流量 密度 流速 断面 Ⅰ の面積 微小要素の断面 Ⅰ から だけ移動した断面 Ⅱ を流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅱ は以下のように

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木村の物理小ネタ 単振動と単振動の力学的エネルギー 1. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -Kx の形で表されるが, x = 0 の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合

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RLC 共振回路 概要 RLC 回路は, ラジオや通信工学, 発信器などに広く使われる. この回路の目的は, 特定の周波数のときに大きな電流を得ることである. 使い方には, 周波数を設定し外へ発する, 外部からの周波数に合わせて同調する, がある. このように, 周波数を扱うことから, 交流を考える

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目的 2 汚染水処理対策委員会のサブグループ 1 地下水 雨水等の挙動等の把握 可視化 が実施している地下水流動解析モデルの妥当性を確認すること ( 汚染水処理対策委員会事務局からの依頼事項 )

4. センサを知ろう い ( 不感域がある ) 水中型の利点は 水面上の泡による乱反射が無いのでこの分の精度を高くして計測することができることです ただし 受発信面の汚損や堆積物による影響は免れ得ないので 定期的なメンテを必要とすることがもっとも大きなネックになり 空中型よりも有利であるということで

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オープン CAE 関東 数値流体力学 輪講 第 4 回 第 3 章 : 乱流とそのモデリング (3) [3.5~3.7.1 p.64~75] 日時 :2013 年 11 月 10 日 14:00~ 場所 : 日本 新宿 2013/11/10 数値流体力学 輪講第 4 回 1

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第1章 単 位

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Transcription:

06/06/4 応用流体力学 III. 地圏流体力学 東京大学工学部システム創成学科 (S セメスター 金 4 限 )

この講義で学習すること 水路の水理学 ( 今回 ) 管路流れ 開水路流れ 上 下水道 河川の流れ 湖沼の静振 地下の水理学 ( 第 ~3 回 ) ダルシー則 水理地質構造 ポテンシャル流れ 井戸水理 連成プロセス 地表水と地下水の相互作用 ( 第 4 回 ) 水路と地下水の交流 淡水レンズ 潮汐応答 堤防の安定性

地圏流体力学 (): 水路の水理学 水道整備と治水は 古代から現代に至るまで 社会インフラの最重要テーマの一つ 東京の水需要をどうやって満たすか? 洪水対策は どうする? 近世まで運河は重要な都市インフラ 現代では 水環境との調和も重視されるようになってきている 植物群落や魚類のことを考えた河川設計は どうしたらよいのか?

東京の河川と水道の略史 利根川の東遷 縄文時代約 000 年前江戸時代 防災効果 / 水運の経済効果 783 年には 浅間山噴火によって火山灰が降下し 利根川が浅くなって いろいろ問題が起こった 国土交通省関東地方整備局利根川上流河川事務所 ttp://www.ktr.mlit.go.jp/tonejo/t onejo0085.tml

東京の河川と水道の略史

東京の河川と水道の略史 ttp://mizuiku.su ntory.jp/kids/stu dy/k009.tml ttps://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kouou/pr/tamagawa/

東京の河川と水道の略史 地下水利用と公害の時代 遠藤ほか(00)

東京の河川と水道の略史 現在の水道水系 ttps://www.waterworks.metro.tokyo.jp/sui dojigyo/torikumi/plan004/0.tml

東京の河川と水道の略史 環境 野川の景観 ( 小金井市観光まちおこし協会 ) 立会川にトンネル湧出地下水を流したところ 水質向上によりボラが復活 (003 年ごろ ) (ttp://www.touc-ilove.co.jp/bora/kyonokawa.tm)

東京の上水道概況 東京都水道局の管轄は 3 区及び多摩地区 6 市町 ( 武蔵野市 昭島市及び羽村市は未統合地域 ) 延長 ~7,000km 地球約 /3 週 流量 ~4. 0 6 m 3 / 日 荒川や多摩川の.5 倍程度の流量

東京都区部の下水道概況 東京都下水道局の管轄は 3 区 延長 ~6,000km 地球約 0.4 週 流量 ~4.5 0 6 m 3 / 日 荒川や多摩川の.5 倍程度の流量 区部のみで上水道より多いのは 合流式であることや地下水の混入の影響がある

水路設計のポイント 代表的な仕様と制約の例 必要な流量 水路の材質 ( 粗度係数 価格 寿命 見た目 環境 ) スペース 立地 ( 長さ 空間配置 形状 ) 安全性 ( 堤防 ネットワーク冗長性 耐震性 ) 物理的側面 エネルギー 流量 運動量 水面形

管路編

Bernoulli の定理 管水路のエネルギー 単位体積あたりエネルギーの保存単位質量あたりエネルギーの保存 u g. u gz p const p z const. g z 平均流速 = を使って一次元化 基準面 um g z p g const. r u rdr 0 a um. (.0 と近似することも )

管水路のエネルギー 現実には摩擦等があるので Bernoulli の定理を修正 u m g p z f l const. g 高さの次元を持つ 水頭と呼ぶ エネルギーを水の高さで表す 速度水頭 位置水頭 圧力水頭 損失水頭 f : 摩擦損失水頭 l : その他の損失水頭 ( 形状損失水頭など ) 全エネルギー水頭 ピエゾ水頭 H p H E z p u m g z p g g 細い管を立てたときの 水位 を示す 原則 これが高い方から低い方に流れる

管内流の流速と摩擦抵抗の基本 Q Q 平均流速 = = Darcy-Weisbac の式 = = を摩擦損失係数と呼ぶ 摩擦損失水頭

円管の摩擦損失係数 層流 (Hagen-Poiseuille の流れ ) u m 乱流 a p a gf a g lum f 8 x 8 l 8 l 4ag.5.03log0 f 3.7d Re f f 3 64 au Re Colebrook の式 ( 一例 ) m : 相当粗度 d : 直径 a 繰り返し計算で求める

ムーディ線図 ttps://en.wikipedia.org/wiki/moody_cart

一般的な管路断面への拡張 径深と潤辺 断面積潤辺 A S 径深 f f R l u 4a g m A S f f l u 8R g m 円管のみ適用可 一般的な管路断面で適用可 断面積 A 潤辺 S

水路の平均流速公式 Manning の公式 ( 完全粗面乱流領域 ) 3 um R I n Manning の粗度係数と 摩擦損失係数の関係 n : Manning の粗度係数 I : 動水勾配 = ピエゾ水頭の勾配 R : 径深 f 8gn R 3 Manning の粗度係数 m 3 s 鋼管 鋳鉄管 コンクリート管 木管 新品普通滑らか粗滑らか粗 0.0-0.0 0.03-0.05 0.0-0.03 0.04-0.06 0.00-0.0 0.03-0.05 違いは少ないように見えるが n の範囲としては 63(=0.06 - )~00(=0.00 - ) 速度は 40% くらい違うことになるので 油断してはいけない

エネルギー保存運動量保存 管路の形状損失 ( 急拡 出口 ) p u p u g g g g m m Q u u A p p m m se 質量保存 Q Au A u m m se A A u g m f se A A 出口では A f se より 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

管路の形状損失 ( 急縮 ) エネルギー保存 運動量保存 p u p u g g g g 3 m3 m Q u u A p p m3 m 3 3 sc Q A u A u 質量保存 m 3 m3 sc A A 3 u g m f sc ただし A 3 A A 3 は実験的に求める必要がある この影響は小さい ここが重要 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

円管路の急拡 / 急縮の比較..0 形状損失係数 0.8 0.6 0.4 急縮 急拡 0. 0.0 0.0 0. 0.4 0.6 0.8.0 管径比

管路の形状損失 ( 入り口 ) e f e u m g 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

管路の形状損失 ( 漸拡 / 漸縮 ) 漸拡 f f ge ge se u m g 漸縮 漸縮による損失は多くの場合 無視できる 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

管路の形状損失 曲がり/屈折 曲がり b um f b f b g 屈折 be m u f be g 玉井ほか 04 水理学-改訂版- 玉井ほか 04 水理学-改訂版-

管路計算のイメージ 入口 速度水頭 曲 曲 出口 エネルギー水頭 障害物 ピエゾ水頭 T 水車 各ポイントでの形状損失および管路での摩擦損失 水車やポンプでのエネルギーの授受を計算し 流れるかどうかや流れる場合の流量を計算する

開水路編 : 河川の流れ

開水路流れの分類 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

z 開水路流れのエネルギー D D ~ Bernoulli の定理 p g b z 比エネルギー b u p H z const. g g より um H b const. g B m ( まずは 摩擦などは無視 ) u Q Q E H b g g A gb

E 開水路流れの水深と比エネルギー 同じ流量 比エネルギーで つの水深があり得る 最小の比エネルギーとなる水深を限界水深という c Froude 数 3 Q 3 gb 0 Q gb このとき 速度水頭は u Q c u g gb mc gc mc c Fr B Q g u u m mc E E c E Q gb 流速と限界流速の比 射流領域 c Fr 限界流 E c 常流領域 3 射流 : 水面が低くて速い流れ Fr 常流 : 水面が高くて遅い流れ c

比エネルギー一定の開水路流れの流量と水深の関係 Q gb E Q c Q gb E 3 g E 3 E 0 Q 射流領域 つまり限界水深のとき最大流量となる c 常流領域

Bernoulliの定理 um H b const. g 水面型の計算 より H Q x x g B x x b 0 b x Fr x 射流の場合は 水深がどんどん低小さくなる 常流の場合は 水深がどんどん大きくなる 限界流の場合は 水深が不定

突起上の流れ ( 越流 ) s x Fr x より s s Fr s x x x Fr x 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

開水路流れの平均流速公式 再び Manning の式 3 um R I n 径深で定義されているので 開水路でも使える 河川は 植生の有無や河床の状況などによって 値に幅がある 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

水面型の計算 ( 摩擦がある場合 ) Bernoulliの定理 ( 修正 ) um H b f const. g より H Q b f x x g B x x x 0 b f b n Q 4 3 x Fr x x Fr x R A 等流のとき B x 0 D ~ n 広幅の長方形断面なら 0 b x b n Q 4 3 x Fr x B Q B 0.3 f f f l u 8R g 8gn R 3 m

水面型と水路勾配の分類 b n Q 3 4 c 3 x x B 射流か常流かで水面型が変わる 摩擦損失なしのときと形状が全然違うことに注意! 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

水面型と水路勾配の分類 b 0 x 3 c x 0 3 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

水面型と水路勾配の分類 b 0 x 3 c x 0 3 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

その他の水面形の例 1 x c 3 b x 玉井ほか 04 水理学-改訂版- 0 0 3

その他の水面形の例 2 x x c 3 b x 0 0 3 玉井ほか 04 水理学-改訂版- c 3 n 4 3 Q B

湖面の動的な水面変化 ( 静振 ) H T nd mode st mode Scematic lake L L gh L, T,... gh 湖面の水位は一定ではない 気象条件にもよるが 形状に依存した定常波が発生しているため 時々刻々と場所ごとに水位が変化している 岸壁で振幅が大きくなる特徴がある 湖水の混合にも影響しており 生態にも関係がある

水深 潤辺 S 水位と通水能力 d cos d 流積 d d d d A cos sin sin 8 径深 d R 4 Manning の式より sin 3 d 3 sin um R I n n 4 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

水位と通水能力 満管との流速比 u u m mp sin 3 満管との流量比 Q Q p sin sin 3 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

植物群落の影響 植物があると 流れが乱れ Manning の粗度係数としては大きくなる 速度は下がり 水位が上がる 損失水頭 fp C D l g : 植物の面積当たり本数 Q B : 植物 本あたりの流路方向断面積 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 -

魚道の設計 魚の遊泳能力よりも流速を小さくする 魚の突進速度の経験式 魚の遊泳継続可能時間 U : 遊泳速度 U Max T 0 U 0.4 7.4L [min] [m/s] L : 体長 玉井ほか (04) 水理学 - 改訂 版 - : 魚依存パラメータ ( 突進速度付近で -0.6~-0.3) : 魚依存パラメータ ( 突進速度付近で -0.~.7) 4.5 0000 速度 [m/s] 4.0 3.5 3.0.5.0.5.0 0.5 0.0 0 0. 0. 0.3 0.4 0.5 0.6 体長 [m] 遊泳可能距離 [m] 000 00 0 0 0. 0. 0.3 0.4 0.5 0.6 体長 [m]

この講義で学習すること 水路の水理学 ( 今回 ) 管路流れ 開水路流れ 上 下水道 河川の流れ 湖沼の静振 地下の水理学 ( 第 ~3 回 ) ダルシー則 水理地質構造 ポテンシャル流れ 井戸水理 連成プロセス 地表水と地下水の相互作用 ( 第 4 回 ) 水路と地下水の交流 淡水レンズ 潮汐応答 堤防の安定性