シスプラチン ( シスプラチン注 )+ ビノレルビン ( ロゼウス注 ) 併用療法を受けられるさま 四国がんセンター呼吸器科 2011.7.29 改訂
私たちは Ⅰ 化学療法に対する不安を軽減し安心して治療に望めるように お手伝いします Ⅱ 化学療法治療中の身体的 精神的苦痛を軽減し最良の状態で 治療が受けられるようにお手伝いします Ⅲ 化学療法後の副作用が最小限になるようにお手伝いします
化学療法をうける方へ このパンフレットには当院での標準的な医療を記載し化学療法や 日常生活で注意していただきたいポイント等を記載しています 治療開始日や検査データを記入しまた副作用が出た場合あなたが 今どのような状況にあるのか一目でわかるようにダイアリー方式に しています 投与スケジュールは別紙ご参照ください お体の状態によっては内容通りに進まない事がありますがその都度 対応していきますのでご安心下さい
このダイアリーの使い方 医療スタッフ ( 医師 看護師 薬剤師 栄養士 ) は診察したりお話したりする時の貴方の状態は分かりますが普段のあなたの状態 症状はわかりにくいものです毎日の状態をあなた御自身で記録していただく事であなたの副作用が今どういう状況なのか一目でわかるようにダイアリー方式にしています副作用は出現の仕方に個人差がありますあなたの症状を数字であらわすことで医師 看護師 薬剤師栄養士はあなたの体の状態を正確に把握し客観的な判断ができますまたこのダイアリーを有効に使用することであなたとのコミュニケーションが円滑になると考えています毎日の体の状態を元気度で表わしてみましょう 程度状態 0 無症状元気 1 軽い症状があるが 日常生活はできる 2 自分自身の世話はできるが 日常生活はできない 3 かなりの介助がしばしば必要 4 ねたきり全てに介助が必要
では主にどのような副作用があるのかお話しましょう その程度について数字であらわします 程度 0 1 2 3 アレルギー反応 ( 過敏症 ) なし 一過性の発疹 (38 以下の発熱 ) 蕁麻疹がある (38 以上の熱 ) 症状がともない治療が要する蕁麻疹 悪心 ( 吐き気 ) なし 気持ち悪いが 気持ちが悪いため 殆んど食べられない 食べられる 明らかに食事量が 減った 嘔吐 ( 回数 ) なし 1 日に 1 回 1 日に 2~5 回 1 日に 6 回以上で 点滴が必要 食欲不振 なし 食欲はないが 食べられる 食事の量が明らかに減った 殆んど食事できない 静脈炎 血管痛なし 軽症 治療を要さな 症状あり 非ステロイド ステロイドを要する い 薬による治療を要する 掻痒感 皮疹 なし 軽度のかゆみまたはかゆみの範囲が限られている 疲労感 なし 治療前より疲労感が あるが日常生活には 変化はない 激しいかゆみまたはかゆみの範囲が広い治療前より疲労感があり日常生活の一部に支障をきたす 激しいかゆみまたはかゆみの範囲が広く 日常生活に支障がある治療前より疲労感があり日常生活に高度に支障をきたす 書き方の見本 day 治療 1 日目 治療 2 日目 治療 3 日目 月日 / / / 体温 10 時 36.5 10 時 36.2 排尿 / 排便回数 10/1 15/1 食事量 朝 10/5 昼 10/10 夕 10/7 朝 10/10 昼 7/7 夕 7/7 体調は 1 日の中でも変化 アレルギー反応 10 時 0 19 時 1 10 時 1 19 時 0 嘔気 / 嘔吐 10 時 0/0 19 時 0/0 10 時 0/0 19 時 1/0 食欲不振 10 時 0 19 時 0 10 時 0 19 時 1 静脈炎 血管痛 10 時 0 19 時 0 10 時 0 19 時 0 します 今日はどうだったか 毎日の記入時間を決めて書いてみましょう 掻痒感 皮疹 10 時 0 19 時 0 10 時 0 19 時 0 疲労感 10 時 0 19 時 0 10 時 0 19 時 0 元気度 10 時 0 19 時 0 10 時 0 19 時 0
投与スケジュール 治療前 治療 検査 清潔 説明 血液検査 入浴 医師による病状説明 腎機能検査 治療について納得され 心電図 行う場合 同意書提出 尿検査 服薬指導 胸のレントゲン ソルデム 3A 1000ml 血圧測定 点滴終了後 医師による治療実施 制吐剤 は入浴可 尿量測定 体重測定が + ステロイド剤 あります 治療当日 ロゼウス 生理食塩水 100ml シスプラチン ソルデム 3A 1000ml ヘパリンフラッシュ ( 治療 1 日目 ~ 治療 7 日目まで ) 5ml 又は 生食 20ml 8 日目 生理食塩液 50ml ロゼウス 生理食塩液 250ml 血液検査 胸のレントゲン 入浴 白血球の値によってはシャワー 検査の日にちは前後することがあります 15 日 血液検査 胸のレントゲン だけにしてください 退院後の生活 外来での治療についての説明 目
治療 1 日目 目標治療治療の予定に沿って安全に治療を受けることが出来る治療の必要性や方法が理解できる体の状態が分かり 異常時スタッフに知らせることができる 3000ml/ 日以上の尿量が確保できる イメンド (125mg) 内服シスプラチンの 1 時間 30 分 ~2 時間前 ソルデム 3A 1000ml グラニセトロン 3mg バック 100ml+デキサート 生理食塩液 50ml+ロゼウス 生食 100ml 生理食塩液 500ml+シスプラチン ソルデム 3A 1000ml ヘパリンフラッシュ 5ml 又は 生食 20ml day 治療 1 日目 月日 / 体重 7 時 / 体温 血圧 治療前 各抗がん剤開始 10 分後 終了後 排尿 / 排便回数 食事量 朝 昼 夕 アレルギー反応 14 時 / 胸部不快 14 時 / 嘔気 / 嘔吐 14 時 / 食欲不振 14 時 / 静脈炎 血管痛 14 時 / 掻痒感 皮疹 14 時 / 疲労感 14 時 / 元気度 特記事項 次のようなことはあれば すぐにお知らせください 点滴刺入部の痛み 赤みがある 点滴刺入部の腫れがある 胸が苦しい 動悸がする 蕁麻疹がある
目標治療 2 3 日目 体の状態が分かり 副作用や異常を知らせることができる副作用や異常を知らせることができる 療2 日目 3000ml/ 日 3 日目 2000ml/ 日以上の尿量が確保できる イメンド (80mg) 内服朝食後治 生理食塩水 50ml+デキサート ソルデム 3A 1000ml ソルデム 3A 1000ml ヘパリンフラッシュ 5ml 又は 生食 20ml day 治療 2 日目 治療 3 日目 月日 / / 体重 7 時 / 7 時 / 体温 排尿 / 排便回数 食事量 朝 昼 夕 嘔気 / 嘔吐 食欲不振 静脈炎 血管痛 掻痒感 皮疹 疲労感 元気度 検査 特記事項 上記のようなことがあればすぐにお知らせ下さい
目標治療 4 5 日目 体の状態が分かり 副作用や異常を知らせることができる飲水 経口摂取ができる 4 日目 2000ml/ 日 5 日目 1500ml/ 日以上の尿量が確保できる day 治療 4 日目 治療 5 日目 月日 / / 体重 7 時 / 7 時 / 体温 排尿 / 排便回数 食事量 朝昼夕 嘔気 / 嘔吐 食欲不振 静脈炎 血管痛 掻痒感 皮疹 疲労感 元気度 検査 特記事項 上記のようなことがあればすぐにお知らせ下さい * 食事がとれない場合は点滴が追加になることがあります
目標治療 6 7 日目 体の状態が分かり 副作用や異常を知らせることができる飲水 経口摂取ができる 1500ml/ 日以上の尿量が確保できる骨髄抑制出現時 白血球減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる骨髄抑制出現時 血小板減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる骨髄抑制出現時 赤血球減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる day 治療 6 日目 治療 7 日目 月日 / / 体重 7 時 / 7 時 / 体温 排尿 / 排便回数 食事量 朝 昼 夕 嘔気 / 嘔吐 食欲不振 静脈炎 血管痛 掻痒感 皮疹 疲労感 元気度 検査 採血 胸部レントゲン (7 日目か 8 日目に行います ) 特記事項 上記のようなことがあればすぐにお知らせ下さい * 食事がとれない場合は点滴が追加になることがあります
目標治療治療 8 日目 治療の予定に沿って安全に治療を受けることが出来る治療の必要性や方法が理解できる体の状態が分かり 異常時スタッフに知らせることができる飲水 経口摂取ができる骨髄抑制出現時 白血球減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる骨髄抑制出現時 血小板減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる骨髄抑制出現時 赤血球減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる 生理食塩液 50ml 生理食塩液 50ml+ロゼウス 生理食塩液 250ml day 治療 8 日目 月日 / 体重 7 時 / 体温 血圧 治療前 各抗がん剤開始 10 分後 終了後 排尿 / 排便回数 食事量 朝 昼 夕 アレルギー反応 14 時 / 胸部不快 14 時 / 嘔気 / 嘔吐 14 時 / 食欲不振 14 時 / 静脈炎 血管痛 14 時 / 掻痒感 皮疹 14 時 / 疲労感 14 時 / 元気度 特記事項 次のようなことはあれば すぐにお知らせください 点滴刺入部の痛み 赤みがある 点滴刺入部の腫れがある 胸が苦しい 動悸がする 蕁麻疹がある
目標治療 9~11 日目 体の状態が分かり 副作用や異常を知らせることができる飲水 経口摂取ができる骨髄抑制出現時 白血球減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる骨髄抑制出現時 血小板減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる骨髄抑制出現時 赤血球減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる day 治療 9 日目 治療 10 日目 治療 11 日目 月日 / / / 体温 排尿 / 排便回数 食事量 朝 昼 夕 嘔気 / 嘔吐 食欲不振 静脈炎 血管痛 掻痒感 皮疹 疲労感 元気度 検査 採血 (10~12 日目の間に行います ) 特記事項 貧血や感染などが起こりやすくなります 次のようなことがあればすぐにお知らせ下さい 熱が出た ふらつく 食欲がない 体がだるい 吐き気がする * 手洗い うがいをしましょう病棟を離れるときはマスクをしましょう白血球が減っている方はパンフレットで具体的な感染予防法を説明いたします * 食事がとれない場合は点滴が追加になることがあります
目標治療 12~13 日目 体の状態が分かり 副作用や異常を知らせることができる飲水 経口摂取ができる退院後の生活上の注意点が理解できる退院後の副作用出現時の対応が理解できる骨髄抑制出現時 白血球減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる骨髄抑制出現時 血小板減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる骨髄抑制出現時 赤血球減少時の指導が理解でき 対策行動がとれる day 治療 12 日目 治療 13 日目 月日 / / 体温 排尿 / 排便回数 食事量 朝 昼 夕 嘔気 / 嘔吐 食欲不振 静脈炎 血管痛 掻痒感 皮疹 疲労感 元気度 検査特記事項 貧血や感染などが起こりやすくなります 次のようなことがあればすぐにお知らせ下さい 熱が出た ふらつく 食欲がない 体がだるい 吐き気がする * 手洗い うがいをしましょう病棟を離れるときはマスクをしましょう白血球が減っている方はパンフレットで具体的な感染予防法を説明いたします食事がとれない場合は点滴が追加になることがあります
目標治療 14~15 日目 次コースに備え 自己管理ができる体の状態が分かり 副作用や異常を知らせることができる飲水 経口摂取ができる退院後の生活上の注意点が理解できる退院後の副作用出現時の対応が理解できる day 治療 14 日目 治療 15 日目 月日 / / 体温 排尿 / 排便回数 食事量 朝 昼 夕 食欲不振 静脈炎 血管痛 掻痒感 皮疹 疲労感 元気度 検査 採血 胸部レントゲン (14 日目か 15 日目に行います ) 特記事項 退院後の生活 外来での治療について説明します 外来予約表をお渡しします ( / ) 退院に際してわからないこと 不安なことがあれば御相談下さい