学校給食実施基準 夜間学校給食実施基準 及び 特別支援学校の幼稚部及び高等部における学校給食実施基準 の一部改正について 文部科学省スポーツ 青少年局学校健康教育課 改正概要 学校給食法( 昭和 29 年法律第 160 号 ) 夜間課程を置く高等学校における学校給食に関する法律 ( 昭和 31 年法律第 157 号 ) 及び 特別支援学校の幼稚部及び高等部における学校給食に関する法律 ( 昭和 32 年法律第 118 号 ) においては 文部科学大臣が 幼児 児童又は生徒 ( 以下 児童生徒等 という ) に必要な栄養量その他の学校給食の内容及び学校給食を適切に実施するために必要な事項について維持されることが望ましい基準を定めることとされている これに基づき 以下の告示が制定されている 学校給食実施基準 ( 平成 21 年文部科学省告示第 61 号 ) 夜間学校給食実施基準 ( 平成 21 年文部科学省告示第 62 号 ) 特別支援学校の幼稚部及び高等部における学校給食実施基準 ( 平成 21 年文部科学省告示第 63 号 ) 先般 厚生労働省から 日本人の食事摂取基準 (2010 年版 ) が発表されたことを受け 最新の児童生徒等の栄養摂取状況等も踏まえ 1 回の学校給食において平均的に児童生徒等に与えるべき栄養素の量 ( 学校給食摂取基準 ) を別添のとおり改める なお 学校給食は授業日の昼食として提供されることから 学校給食摂取基準 で示す各栄養素の基準値の設定にあたっては 日本人の食事摂取基準 (2010 年版 ) で示される各栄養素の推奨量等 (1 日 ) の33% を基本として設定しているが 児童生徒の食生活等実態調査 の結果等から 家庭で不足する栄養素 ( カルシウムやビタミンB1など ) については学校給食で補うよう配慮している 改正の主な内容 エネルギー 学校給食摂取基準 の推定エネルギー必要量の算定にあたり 身体活動量については 児童生徒の食生活等実態調査 において得られた結果と 日本人の食事摂取基準 (2010 年版 ) に示される値が従来より減となったことを勘案し 従来 一律 1.75であったものを幼児 低学年 (5~7 歳 ) は1.65 中学年 高学年 中学生 高校生 (8~17 歳 ) は1.7とした
たんぱく質現行は 日本人の食事摂取基準 (2005 年版 ) の推奨量から 学校給食摂取基準 の基準値を設定していたが ほとんどの児童生徒が推奨量を上回る十分な量を摂取している実態から 推定エネルギー必要量に占めるたんぱく質の望ましい比率 (P FC 比 ) などを勘案し 推定エネルギー必要量の15% を 学校給食摂取基準 の基準値とし 範囲を12~20% と設定した カルシウム現行は 日本人の食事摂取基準 (2005 年版 ) の目安量 目標量から 学校給食摂取基準 の基準値 目標値を設定していたが 日本人の食事摂取基準 (201 0 年版 ) では 推定平均必要量 推奨量に変更されたことを踏まえ 学校給食摂取基準 については基準値のみを設定し 目標値を廃止した ビタミンA 児童生徒の食事状況等調査 の結果より 特に13 歳の摂取量について不足している実態が見られたことから 従来 日本人の食事摂取基準 の推奨量 (1 日 ) の3 3% としていた 学校給食摂取基準 の基準値を 中学生 高校生については推奨量の40% を基準値とした また 学校給食での過剰障害については問題となっていないことから 上限値を廃止した 食物繊維 日本人の食事摂取基準(2005 年版 ) では 18 歳以上の目標量が10g/1,000 kcalであったが 日本人の食事摂取基準 (2010 年版 ) において 8g/1,000kcal 程度に変更されたことから これに伴って 学校給食摂取基準 の基準値を変更した 施行日 平成 25 年 4 月 1 日 ( 予定 )
別添 1 学校給食実施基準関係 児童又は生徒一人一回当たりの学校給食摂取基準 ( 案 ) 区分基準値 児童 (6 歳 ~7 歳 ) の児童 (8 歳 ~9 歳 ) の児童 (10 歳 ~11 歳 ) の生徒 (12 歳 ~14 歳 ) の 場合 場合 場合 場合 エネルギー (kcal) 530(560) 640(660) 750(770) 820(850) たんぱく質 ( g ) 20(16) 24(20) 28(25) 30(28) 範 囲 16~26(10~25) 18~32(13~28) 22~38(17~30) 25~40(19~35) 脂 質 (%) 学校給食による摂取エネルギー全体の25%~30%(25%~30%) ナトリウム ( 食塩相当量 )(g) 2 未満 (2 未満 ) 2.5 未満 (2.5 未満 ) 2.5 未満 (3 未満 ) 3 未満 (3 未満 ) カルシウム (mg) 300(300) 350(350) 400(400) 450(420) ( 目標値 320) ( 目標値 380) ( 目標値 480) ( 目標値 470) 鉄 ( m g ) 2(3) 3(3) 4(4) 4(4) ビタミンA(μgRE) 150(130) 170(140) 200(170) 300(210) ( 範囲 130~390) ( 範囲 140~420) ( 範囲 170~510) ( 範囲 210~630) ビタミンB1 ( m g ) 0.3(0.4) 0.4(0.4) 0.5(0.5) 0.5(0.6) ビタミンB2 ( m g ) 0.4(0.4) 0.4(0.5) 0.5(0.5) 0.6(0.6) ビタミンC(mg) 20(20) 20(23) 25(26) 35(33) 食物繊維 ( g ) 4(5.5) 5(6.0) 6(6.5) 6.5(7.5) マグネシウム 児童 (6 歳 ~7 歳 )70mg(70mg) 児童 (8 歳 ~9 歳 )80mg(80mg) 児童 (10 歳 ~11 歳 )110mg(110mg) 生徒 (12 歳 ~14 歳 )140mg(140mg) 亜鉛 児童 (6 歳 ~7 歳 ) 2mg(2mg) 児童 (8 歳 ~9 歳 ) 2mg(2mg) 児童 (10 歳 ~11 歳 ) 3mg(3mg) 生徒 (12 歳 ~14 歳 ) 3mg(3mg)
別添 2 夜間学校給食実施基準関係 生徒一人一回当たりの夜間学校給食摂取基準 ( 案 ) 区分基準値 エネルギー (kcal) 820(810) たんぱく質 (g) 30(28) 範 囲 25~40(19~35) 学校給食による摂取エネルギー全体の 脂 質 (%) 25 %~ 30 %(25%~30%) ナトリウム ( 食塩相当量 ) (g) 3 未満 (3 未満 ) 380(380) カルシウム (mg) ( 目標値 490) 鉄 (mg) 4(4) 300(210) ビタミンA (μgre) ( 範囲 210~630) ビタミン B 1 (mg) 0.5(0.5) ビタミン B 2 (mg) 0.6(0.6) ビタミン C (mg) 35(33) 食物繊維 (g) 6.5(7.5) マグネシウム 160mg(160mg) 亜鉛 4mg(3mg)
別添 3 特別支援学校の幼稚部及び高等部における学校給食実施基準関係 幼児又は生徒一人一回当たりの学校給食摂取基準 ( 案 ) 区 分 基 準 値 幼児 生徒 エネルギー ( kcal) 510( 540) 820( 810) たんぱく質 ( g) 18( 13) 30( 28) 範 囲 15~26( 8~23) 25~40( 19~35) 脂 質 (%) 学校給食による摂取エネルギー全体の 25 %~ 30 %( 25 % ~30 %) ナトリウム ( 食塩相当量 )( g) 2 未満 ( 2 未満 ) 3 未満 ( 3 未満 ) 280( 280) 380( 380) カルシウム ( mg) ( 目標値 280) ( 目標値 490) 鉄 ( mg) 2( 2) 4( 4) 150( 100) 300( 210) ビタミンA ( μgre) ( 範囲 100~300) ( 範囲 210~630) ビタミンB 1 ( mg) 0.3( 0.3) 0.5( 0.5) ビタミンB 2 ( mg) 0.3( 0.3) 0.6( 0.6) ビタミンC ( mg) 15( 15) 35( 33) 食物繊維 ( g) 4( 5) 6.5( 7.5) マグネシウム 幼児 40mg(40mg) 生徒 160mg(160mg) 亜鉛 幼児 2mg(2mg) 生徒 4mg(3mg)