外資系企業 日系中小中小企業の経理担当者の方へ移転価格のリスク調査と文書化対応 - もし うちの会社に移転価格調査が入ったら?- 坂下国際税理士法人 -1-
はじめに 外資系企業にとって 親会社 関連会社との取引は 自社の経営を左右するほどの重要な取引です 海外の親会社等から商品を輸入し 日本国内で販売するような取引形態をとっている外資系企業では 親会社等からの仕入れ値が若干変動するだけで 今期の利益を大幅に左右することになります また 日系企業にとっては ここ数年中小企業がこぞって海外進出を始めています 海外の顧客を新規開拓する 海外の現地企業と協力して自社製品を販売する 自社の社員を出向させて現地子会社を立ち上げるなど 取引形態は様々です そのような状況の中 外資系企業 日系企業を問わず国境を越えた国際間取引について 昨今 新聞等で移転価格の問題について取り上げられる頻度が高まってきています 国際間取引を展開している会社にとって 移転価格の問題について社内でどの程度問題意識がありますか? まずはいくつか質問をしてみましょう そもそも移転価格の調査って何のことだろう? 移転価格の調査ってうちの会社にも入る可能性があるのだろうか? 移転価格の調査で問題になるのはどんな取引なのだろう? もし 調査が入ったとしたら うちの会社はどのくらいリスクがあるのだろうか? 移転価格の調査に入られた時のための事前対策をしておきたいが 具体的にはどうすればいいのだろう? 移転価格のリスク調査はしておきたいが リーズナブルな報酬で調査を依頼できるところはあるのだろうか? これらの質問のうち 一つでも該当する項目がある方は改善策を探ってみましょう 移転価格の対応をしてくれる会計事務所は 大規模会計事務所しかないと思っていませんか? 大規模会計事務所に依頼すると 移転価格のリスク調査だけでも何百万という報酬がかかるから ハードルが高くてなかなか調査に踏み切れていないという方 日々の業務が忙しいので移転価格のリスクを感じながらも問題を後回している方 まずは読んで欲しいと思います -2-
移転価格の調査状況について 次に 移転価格の調査状況について紹介してみたいと思います 以前は移転価格の調査対象は上場会社等の大企業に集中しておりましたが 最近の傾向として大規模法人は事前確認 (APA) に移行しておりますので 移転価格の調査対象は中規模法人に広がってきております 調査対象となる会社は 関連会社間で国際間取引を行っている外資系企業のみならず 海外展開している日系企業も対象となります 具体的には年商数十億円規模の会社であれば 通常の税務調査時に移転価格に関する質問を受けることがあります この時点である程度 当局の方で移転価格の調査対象会社を選定していると思われます 本格的な移転価格の調査期間は 少なくとも半年 平均でも一年半から二年を要します 場合によっては数年に及ぶこともありますので 当局としては確実に追徴課税できそうなところを狙って調査に入るわけです 一旦 企業が移転価格の本格的な調査を受けることになると 多額の追徴課税を受けるリ スクが生じるだけでなく 多大な時間と労力を費やすことになります そのようなリスク を避けるためにも 移転価格調査が入る前に自社での防衛及び対応が必要不可欠になっているといえます 具体的には社内で文書化対応しておくことが必要となりますが 文書化 対応といってもどの程度まで準備しておくかは 会社の事情によってさまざまだと思いま す 対応方法は大きく二種類に分類されます 1 現在行っている取引について 税務的な リスクがあるのか 又は将来 移転価格の調査が入った場合にどのくらい追徴税額が発生 する可能性があるのか といったリスクを事前に認識しておくためのリスク調査と 2 実際に行っている取引について 経済合理性があることを証明するための文書化作成の二種 類となります 坂下国際税理士法人では お客様のニーズにあわせて リスク調査及び文書化作成の両面 について支援致します -3-
リスク調査 リスク調査とは 現在行っている国外関連者との取引について 移転価格のリスクがある のか 又は将来 移転価格の調査が入った場合にどのくらいの追徴税額が発生する可能性 があるのかといった問題を事前に認識しておくための調査です 例えば以下のような問題を有している会社は リスク調査をした方がよいと思われます 1 国外関連者との取引金額が多額である場合 ( 目安として年間取引高が約 10 億円超 ) 2 国外関連者との取引に係る営業利益率が 国内取引に比べて高い場合 3 同業他社と比較して営業利益率が大幅に相違している場合 4 ロイヤリティなどの無形固定資産を有している場合など 実際のリスク調査は 下記のような手法を用いて分析します 1 親会社及び子会社のそれぞれの機能及びそれに伴う保有リスクの分析 ( 製造 販売 管理はどこが行っているのか また在庫リスク 為替リスクなどはどこが責任を負っているのかなどの分析 ) 2 親子会社間と第三者間との取引価格の比較 ( これらの取引価格に差が生じている場合は 差異の妥当性の検討 ) 3 親会社及び子会社のそれぞれの損益分析 ( 直近から 5~6 年分の PL 分析 ) 4 同業他社の利益率との比較分析 ( ベンチマーキングによる分析 ) 坂下国際税理士法人では これらのリスク調査を行うに当たり お客様にヒアリングをし ながら状況を詳細に把握 分析し 結果をフィードバックいたします 出てきた結果をお 客様と一緒に検討しながら 改善策を提案致します 文書化対応 文書化作成とは 実際に行っている国外関連取引について 経済合理性があることを証明 するための書類作成をいいます すなわち 単にリスクを見積もるだけではなく 実際の 取引価格をどのように決定したのか算出根拠を示すことになりますので リスク調査より 一段階進んだ対応ということができます 例えば以下のような問題を有している会社は 文書化作成をした方がよいと思われます 1 国外関連者との取引金額が多額である場合 ( 目安として年間取引高が約 100 億円規模 ) 2 何らかの理由で経常的に営業損失が生じている場合 3 国外関連者との取引に係る営業利益率が 国内取引に比べて極端に高い場合 4 同業他社と比較して営業利益率が大幅に相違している場合 5 ロイヤリティなどの無形固定資産を有している場合など -4-
文書化作成は 下記のような内容を調査 分析し 結果を記載します 1 業界の概要 2 対象企業の概要 3 国外関連取引の内容 ( 具体的にどのような取引が存在しているのか ) 4 親会社及び子会社のそれぞれの機能及びそれに伴う保有リスクの分析 ( 製造 販売 管 理はどこが行っているのか また在庫リスク 為替リスクなどはどこが責任を負っているのかなどの分析 )) 5 国外関連取引に係る独立企業間価格を算定方法の選定 6 比較対象企業の選定及び分析 7 独立企業間価格のレンジの算定 8 差異調整などの調整事項を加味した後のレンジの決定 9 結論及び添付資料 坂下国際税理士法人では お客様にヒアリングをしながら状況を詳細に把握 分析し 将 来的な税務調査に耐えうる根拠資料を文書化いたします リーズナブルな価格設定 中小企業の移転価格のリスク調査や文書化作成を Big4 などの大手会計事務所に依頼した場 合でも 数百万円はかかると言われております これには大きく二つの理由が考えられま す 一つ目は大手会計事務所のブランド力に応じてスタッフの報酬単価が高く設定されて いるという理由です コンサルティング業務の場合 タイムチャージ制をとることがありますが 例えば Big4 のパートナーに仕事を依頼すると 1 時間当たり 10 万円程度 マネ ージャーだと 1 時間当たり 5 6 万円 スタッフで 1 時間当たり 3 4 万円程度と設定され ております プロジェクトベースで報酬が決められている場合でも おおよそ積み上げ方式をとっておりますので 全体でかかる時間 担当者の単価で決められていることが一般 的です 二つ目の理由として リスク調査及び文書化作成するにあたり 比較対象企業を 選定する必要があるのですが 比較対象企業を効率よく選定するにあたり有料の企業デー タベースを利用することが一般的です 有料の企業データベースは複数存在するのですが その年間利用料は数百万円から一千万円超かかるものまでありますので これらのランニ ングコストの一部が価格に上乗せされるということが挙げられます そのため 仮にリス ク調査を依頼した場合でも 300 万円程度 文書化作成を依頼した場合は 最低でも 500 万 円程度は見積もっておく必要があります これらの報酬額を考えた場合 中小企業にとっ ては大きな負担となりますので 移転価格のリスクを認識しながらも対策を延期せざるを えないという判断をしている会社も多いと思います -5-
坂下国際税理士法人では 企業データベースを少人数で効率よく使用することによりコス トを抑えることができますので お客様にリーズナブルな価格で提供することができます -6-
-7- 坂下国際税理士坂下国際税理士坂下国際税理士坂下国際税理士法人法人法人法人の特色の特色の特色の特色 移転価格のリスク調査 文書化作成に対応している事務所移転価格のリスク調査 文書化作成に対応している事務所移転価格のリスク調査 文書化作成に対応している事務所移転価格のリスク調査 文書化作成に対応している事務所私たちは 外資系企業や国際間取引を行っている日系企業が恒常的に有している移転価格の問題について高い認識を持っておりますので リスクがある取引について指摘及び改善策をご提案いたします 国際税務に国際税務に国際税務に国際税務に専門特化専門特化専門特化専門特化した事務所した事務所した事務所した事務所私たちは 外資系企業の日本子会社 日本支店 駐在員事務所に対する税務 会計サービスに特化しています 日系企業であれば 国際間取引を行っている企業に対する業務に特化しておりますので 国際取引を行う際に生じる税務 会計上の問題について 経験豊富な税理士がご相談に応じます 英語対応する事務所英語対応する事務所英語対応する事務所英語対応する事務所外資系企業の場合 会社内で処理 保管している資料を英文で作成していることが多いと思います 私たちは 必要に応じて英文での書類作成をいたします リーズナブルな報酬を提案できる事務所リーズナブルな報酬を提案できる事務所リーズナブルな報酬を提案できる事務所リーズナブルな報酬を提案できる事務所坂下国際税理士法人では 企業データベースを少人数で効率よく使用することによりコストを抑えることができますので 大規模会計事務所の半額以下で提供することができます 作業はすべて税理士有資格者で対応いたしますので 効率よく信頼度が高いサービスを提供することができます お問い合わせお問い合わせお問い合わせお問い合わせ移転価格に関する問題を事前に認識し 対策をたてたいと思っている方は どんな細かいご要望でも構いませんので お気軽にお問い合わせ下さい 御社の現況を把握した上で ご要望に即した具体的な改善策を提案させて頂きます
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