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2.MUFG フィデューシャリー デューティー基本方針 MUFG フィデューシャリー デューティー基本方針の策定 公表 MUFG は お客さま本位の取組みの徹底を図るため グループ共通の指針となる MUFG フィデューシャリー デューティー基本方針 を策定 公表します 本方針の下 グループ各社がお客

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預金を確保しつつ 資金調達手段も確保する 収益性を示す指標として 営業利益率を採用し 営業利益率の目安となる数値を公表する 株主の皆様への還元については 持続的な成長による配当可能利益の増加により株主還元を増大することを基本とする 具体的な株主還元方針は 持続的な成長と企業価値向上を実現するための投

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注記事項 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) : 無 新規 社 ( 社名 ) 除外 社 ( 社名 ) (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無 2 1 以外の会計方針の変更 : 無 3

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中期経営目標 経営目標数値 ( 連結ベース ) 2016 年度 (2017 年 3 月期 ) 実績 2017 年度 (2018 年 3 月期 ) 予想 2020 年度 (2021 年 3 月期 ) 目標 売上高 447 億円 470 億円 550 億円 経常利益 10 億円 11 億円 20 億円

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当期実績前期実績 ( 平成 ~ 平成 ) ( 平成 ~ 平成 ) 業績予想前期比業績予想比 売 上 高 186, , ,400 +7,438 3,331 営 業 利 益 10,971 12,750 11,410 1,779

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NRI 中期経営計画 (2016-2018) 2016 年 4 月 27 日 代表取締役社長此本臣吾

目次 0.Vision2015 の振り返り 1.Vision2022 1

0.Vision2015 の振り返り Vision2015 の成果 (2008-2015) Vision2015 のもと持続的な成長を継続し 業界で突出した収益力を確保してきた 業界平均を上回る成長業界で突出した収益力 力強い事業ポートフォリオ 売上高 3,422 3,412 3,386 3,263 3,355 3,638 3,859 4,059 4,214 ( 億円 ) 売上高比率 2007 年度 2015 年度 2 大顧客依存からの脱却 (2 大顧客 以外 ) 58 % 74 % 1,000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 Vision2015 営業利益 利益率 15.4% 526 497 400 384 431 439 498 514 13.8% 18.0% 16.0% 14.0% 12.0% 582 ( 億円 ) 10.0% 8.0% 6.0% 4.0% 2.0% 0.0% 産業分野の拡大 19 % 24 % 業界標準ビジネスプラットフォームの拡大 12 % 22 % グローバル関連事業の拡大 1 % 6% 2

0.Vision2015 の振り返り 1.Vision2022 3

1.Vision2022 Vision2022 でめざすところ 磨く 変える 創るで Value( 価値 ) と Variety( 多様性 ) を倍増 Vision2022 目標数値 指標 連結営業利益連結営業利益率グローバル関連事業売上高 数値目標 1,000 億円 14% 以上 1,000 億円 ROE 14% 既存の強みを磨き 圧倒的優位性を確立 顧客 技術の変化に対応し 自らも変革 既存の強みだけに頼らない 新たな発想 4

1.Vision2022 2022 年にむけた環境認識 いま NRI グループは 潮目が変わる 重大な局面にさしかかっている 顧客企業のグローバル化の加速 顧客からの信頼を維持し続けるためには NRI グループのグローバルな対応力が求められる デジタルエコノミーの勃興 (Disruptive Innovation) 顧客は従来からのコーポレート IT はできるだけ効率化し ビジネス IT への投資に重点をシフトさせていく コーポレートIT : 顧客の内部事務の効率化に資するIT ビジネスIT : 顧客のビジネスの拡大に直接貢献するIT 従来領域では業界標準プラットフォーム事業の拡大と生産性向上に努め 一方で グローバルやデジタルエコノミーへの対応力を高める必要がある 5

1.Vision2022 Vision2022 成長戦略の 5 つの柱 Vision2022 成長戦略の 5 つの柱 1 グローバル化の飛躍的拡大 ( アジアからグローバルへ ) 重要顧客のグローバル事業展開のサポートは必須 海外発の先進的なビジネスモデルや先端技術を獲得 2 IP のラインナップ強化 ( 業界ナレッシ 業界標準ヒ シ ネスフ ラットフォーム等 ) 高度な業界知識や業務ノウハウに裏付けされた 高品質なサービスを提供 そのための NRI 流の知的財産 (=IP) を充実 3 ビジネス価値創造の推進 ( ビジネス IT とコンソリューション ) 顧客のビジネス拡大に直接貢献する ビジネス IT を構想 推進する戦略パートナーへ 新ビジネスモデル コンソリューション を推進 4 生産革新のさらなる追求 ( 国内得意領域の生産性向上 ) 徹底的な生産革新を通じて 顧客の IT の品質向上と効率化に貢献 5 多様な人材の連携と結集 ( ビジネス創造とグローバル経営 ) 新たな領域を切り拓き推進するため グローバル人材や新たなビジネスを創造する人材等 多様な人材の総力を結集 IP(Intellectual Property): NRI 固有の業界ナレッジや業界標準のサービス等 価値提供の源泉となる知的財産 STAR や BESTWAY 等の 業界標準ビジネスプラットフォーム もその一つ 6

0.Vision2015 の振り返り 1.Vision2022 7

Vision2022 における中期経営計画の位置付け 短期視点 : 生産革新の徹底推進 中期視点 : 業界標準ビジネスプラットフォームと国内大型顧客の拡大 長期視点 : グローバルとビジネス IT への先行投資 現在 現状と課題認識 長期成長にむけて 従来の事業領域の延長線上だけでは 今後の大きな成長余地は限られつつある グローバル化への対応 顧客企業のグローバル化が加速しており NRI グループもグローバル化への対応力が求められる デジタルエコノミーへの対応 従来からのコーポレート IT はできるだけ効率化し ビジネス IT における価値共創が顧客から求められる 2018 年 中期経営計画でめざす姿 国内得意領域の生産性向上により さらなる収益力の強化 業界標準ビジネスプラットフォームのサービス強化と投資による領域拡大 プライムアカウント戦略をさらに進め 大型顧客を着実に拡大 アジアに加え 欧米でのグローバル関連事業の基盤を構築 コンソリューション等を通じたビジネス IT の着実な実績づくり 2022 年 Vision2022 でめざす姿 価値を訴求し 得意領域のすそ野を広げながら生産革新を追求し 高い収益力をえている IP のラインナッフ 強化による新たな業界標準ヒ シ ネスフ ラットフォームの確立 銀行 生損保 産業系の顧客大型化のさらなる進展 海外の先進的なビジネスモデルや先端技術の活用等により グローバルで事業が拡大 顧客のビジネス IT を構想 推進する戦略パートナーとして存在感を確立 8

中期 長期での成長をめざす分野 1) 国内得意領域の生産性向上 2) 業界標準ビジネスプラットフォームの拡大と顧客の大型化 3) グローバル関連事業の基盤構築 4) ビジネスITの創出 グローバルな広がり 欧米ほか アジア 国内 流通グローバル コンサルアジア 戦略系コンサル 損保 産業グローバル 野村ホールディングス 事業展開イメージ 流通 STAR I-STAR T-STAR 融グローバル 通信 保 証券 BESTWAY Value Direct ローバルへ 品グセキュリティ コンサル欧 プラクティスグローバルセキュリティ B+P 社アジア展開新たな IoT AI 等業界標準ビジネスPF フィナンシャルグループ 型 保 さらなる収益性をめざす分野 中期的な成長をめざす分野 長期的な成長をめざす分野 ( 今後 3 年間は仕込み 実績づくり中心 ) デジタルマーケティング 新たな顧客 ビジネスへ 産業系 FinTech 既存顧客新規顧客新ビジネスモデル 領域の広がり 9

短期 中期視点 1) 国内得意領域の生産性向上 2-1) 業界標準ヒ シ ネスフ ラットフォームの拡大 国内得意領域での生産革新施策により 生産性をさらに向上 業界標準ビジネスプラットフォームの領域拡大 開発体制の最適化 複数の業界標準ビジネスプラットフォームの類似機能に関して 開発 保守体制を統合 開発プロジェクトの品質 生産性向上 予期せぬ大型不採算案件抑止のため リスクマネジメントの高度化 ( プロジェクト監理 提案チェックの強化等 ) 開発管理ツールの高度化と テスト工程のリソース ( 要員 環境等 ) の共通化 PCI サービスの強化 ERP パッケージやクラウドサービスを活用したソリューションを強化し サービス提供までの期間と工数を削減 PCI: パッケージ クラウド インテグレーション 証券 資産運用分野での ITO BPO 展開等により 顧客やサービス領域を拡大 ( 例 ) プライムセトルメントサービスの領域拡大イメージ 金融機関がバックオフィスで行う一連のポストトレード業務に 事務処理を代行する BPO と 業務で使うシステム環境を提供する ITO を統合したサービス 新領域 サービス領域の拡 顧客領域の拡 グローバルプレーヤーへの成長 10

2-2) 顧客の大型化 中期視点 プライムアカウント戦略をさらに進め 顧客との関係強化や業界ナレッジの獲得を通じた事業拡大をめざす プライムアカウント戦略の重要性 顧客をとりまく経営環境 経営と IT が一体化 ビジネス IT への投資の高まり IT の所有から利用が進行 IT 部門のスキルに課題 テクノロジーが急激に進歩 ( クラウド アナリティクス等 ) NRI が持つ総合力の発揮が今改めて重要に 今後のプライムアカウント戦略の取組み 経営 事業 ITの一体的な提案力の強化 金融 IT 産業 ITそれぞれにプライムアカウント担当役員 ( 常務 2 名 ) を設置 産業分野を強化するため コンサルティングと産業 ITをともに管掌する役員 ( 専務 1 名 ) を設置 プライムアカウント戦略 組織を超えた総合力 コンサル ~ ソリューションのノウハウを結集 特に コンサルタント 上流設計人材は質 量ともに国内有数 中長期での関係深化 中長期のアカウントプランにそって 顧客との信頼関係を築きつつ 継続的に案件を創出 金融分野 大手生損保フィナンシャルグループ等 金融プライムアカウント活動 金融 IT ソリューション 顧客 コンサルティンク 産業分野 通信 商社不動産 運輸等 産業プライムアカウント活動 産業 IT ソリューション 11

3) グローバル関連事業の基盤構築 長期視点 アジアに加え 欧米での事業基盤の足場を築き 実績を拡大中長期の事業拡大を支える新たな IP 獲得を重点的に進める グローバル展開への 3 つのアプローチ 機会 アプローチ テーマ例 国内顧客の海外進出 顧客とともに展開し現地支援を拡大 証券 資産運用 銀行向けの海外展開支援 流通 食品 商社等の海外展開支援 アジア市場の成長と依然巨大な欧米市場 欧米発の先端技術や新たなビジネスモデル 既存の IP を活用した市場参入 欧米の IP を獲得し新領域へ展開 コンサルティングの既存アジアビジネス 業界標準ビジネスプラットフォームのグローバル展開 ロイヤリティ マーケティング (B+P 社 ) のアジア等への展開 欧米発のコンサルティング プラクティス 金融分野の ITO BPO リスク 規制関連サービス 顧客フロント アナリティクス 情報セキュリティ関連等 M&A 活用のねらい 新たな地域での事業基盤やプレゼンスを獲得し 既存 新規 IPを活用した市場参入を加速 欧米 IPの獲得により 既存 IPとのシナジーを活かして新領域へ事業を拡大 今後 3 年間の M&A 投資規模は 約 500 億円を想定 12

4) ビジネス IT の創出 長期視点 仮説検証アプローチや業界 業務知識などの NRI の強みを最大限に活用したビジネス IT の創出にむけた実績づくり デジタル等の新領域への展開 デジタルマーケティングやFinTech 新技術領域への取組みを推進 顧客 外部機関との協働 ( 実証実験 協業 ) も実施 コンソリューション での実績づくり ビジネスITを企画 構想する段階から コンサルティングとソリューションが顧客と併走 顧客と仮説検証を繰り返しながらビジネスを拡大 テーマ テ シ タルマーケティンク FinTech 始動した施策例 データ分析の実証実験 ( レコメンドによる販促等 ) ロイヤリティ マーケティングのノウハウ横展開 FinTechにおける事業機会の探索 体制強化ブロックチェーン技術等の実証実験 各領域でのコンソリューションへの取組み例 デジタル事業会社設立準備室 を設置 2016 年度中の新会社設立をめざす 2016 年度は FinTech の事業化の検討を推進 新たに証券分野の Open API 適用の検証を本格化 新技術領域 新技術の実証実験 (IoT 人工知能等 ) パロアルト研究所 1 との協業 IoT( セキュリティ等 ) や人工知能の活用における技術やビジネスモデルの検証 1 パロアルト研究所は さまざまな革新的技術の研究開発の実績を有する米ゼロックス社の子会社 1970 年設立 13

中期経営計画の数値目標 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 0 連結売上高 4,214 連結営業利益 582 連結売上高 4,350 連結売上高 CAGR:5.9% (2016-2018) 連結営業利益 620 連結売上高 5,000 580 連結営業利益 700 連結営業利益 CAGR:6.3% (2016-2018) ク ローハ ル関連事業売上高 連結営業利益 CAGR:9.3% (2019-2022) 1,000 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 ( 億円 ) 1,600 連結営業利益 1,000 ク ローハ ル関連事業売上高 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 < 年度 > 2015 年度実績 2018 年度目標 2022 年度目標 連結売上高 4,214 億円 5,000 億円 ー 連結営業利益 582 億円 700 億円 1,000 億円 連結営業利益率 13.8% 14% 14% 以上 ク ローハ ル関連事業売上高 239 億円 580 億円 1,000 億円 ROE 10.6% 12% 前後 14% 14

中期経営計画の数値目標 セグメント別外部連結売上高 ( 億円 ) 2015 年度実績 2018 年度目標 CAGR 連結計 4,214 5,000 5.9 % コンサルティング 283 400 12.1 % 金融 ITソリューション 2,528 2,800 3.5 % 産業 ITソリューション 1,015 1,300 8.6 % IT 基盤サービス 287 400 11.7 % その他 99 100 0.1 % 設備投資 定常的な設備投資として300~350 億円 / 年 別途 横浜の新オフィス開設に伴う設備投資として約 150 億円を見込む 15

成長戦略を支える財務の考え方 強固な財務基盤の元での力強い中長期成長をめざす 継続的な成長投資を支えるキャッシュフロー創出力の確保 社会インフラを支える企業として高格付維持 資本負債バランスなど財務健全性にも配慮 新規事業 グローバル化 M&A 等に対応可能で 競争力優位な資金を平時に確保 積極的な事業拡大と合わせ 資本効率向上にも継続的に取り組む 持続的なROE 向上 (Vision2022:14%) をめざす中期経営計画目標 ROE 12% 前後 株主還元向上への継続的な取組み 16

株式会社野村総合研究所 IR 室 TEL : 03-5533-3910 FAX : 03-5533-3295 E-mail : ir@nri.co.jp URL : http://www.nri.com/jp/ 本資料は 今後の経営戦略に関する情報の提供を目的としたものであり 当社が発行する有価証券の投資勧誘を目的としたものではなく また何らかの保証 約束をするものではありません 本資料に掲載されております事項は 資料作成時点における当社の見解であり その情報の正確性および完全性を保証または約束するものではなく また今後 予告無しに変更されることがあります 本資料のいかなる部分も一切の権利は野村総合研究所に帰属しており 電子的または機械的な方法を問わず いかなる目的であれ 無断で複製または転送等を行わないようお願いいたします 業績予想に関する参考値は当社の現状及び見通しをご理解いただくために目安となる値を表示したものです なお 新たな情報や事象が生じた場合において 当社が業績見通し等を常に見直すとは限りません 17