Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

Similar documents
25math3

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

国語科学習指導案様式(案)

<4D F736F F D AAE90AC94C5817A E7793B188C481698D5D E7397A791E58A A778D5A814094F68FE3816A2E646F63>

<4D F736F F D208FAC5F8E5A5F355F88C08C7C8D E7397A789C288A48FAC2E646F6378>

平成23年度東京都教育研究員  地区発表公開授業

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

< F2D F8C8E FA90948A7789C88A778F4B8E7793B1>

Microsoft Word - 社会科

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

第4学年算数科学習指導案

数学科学習指導案 指導者ステップコース隠地純子 平野未紗 ジャンプコース中村徳寿 1 日時平成 27 年 1 月 20 日 ( 火 )5 校時 2 学年第 1 学年ステップコース 12 人 ジャンプコース 19 人 3 単元名空間図形 立体の表面積と体積 4 単元について (1) 単元観中学校学習指

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

< F2D30365F8EF68BC68CA48B E6A7464>

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

file:///D:/Dreamweaber/学状Web/H24_WebReport/sho_san/index.htm

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(数学科)4.授業事例 事例10 2年 図形と合同「円周角の定理」

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

<4D F736F F D A E497E182C694BD94E497E181762E646F6378>

<4D F736F F D A778F4B8E7793B188C A77816A899C967B2E646F63>

(3) 指導観本時は 連立方程式の文章題を扱う最初の時間である 方程式の文章題は 個数と代金に関する問題 速さ 時間 道のりに関する問題 割合に関する問題 を扱う これらを解くときには図や表 線分図などを書くことが有効であることを生徒達は昨年度一次方程式の時にも経験している 一元一次方程式を利用する

【大竹市】玖波小学校 算数「垂直・平行と四角形」(4年)HP

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

○数学科 2年 連立方程式

「埼玉発世界行き」高校生留学奨学金交付要綱

PowerPoint プレゼンテーション

第5学年  算数科学習指導案

<4D F736F F D E7793B188C D915F88E48FE38BB E646F63>

中学 3 年数学 ( 東京書籍 ) 単元別コンテンツ一覧 単元ドリル教材解説教材 確認問題ライブラリ (OP) プリント教材 教材数 :17 問題数 : 基本 145, 標準 145, 挑戦 145 多項式と単項式の乗法 除法 式の展開 乗法公式などの問題を収録 解説教材 :6 確認問題 :6 単項

2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

< F2D8E7793B188C482CC8D4C8FEA E A778169>

ICTを軸にした小中連携

< F2D332093F18E9F95FB92F68EAE2E6A7464>

s_052小4算数「面積のはかり方と表し方」北総

Taro-12事例08.jtd

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

<4D F736F F D DC492F18F6F82C582B A A778F4B8E7793B188C A778D5A90948A7789C8816A202E646F6378>

数学科学習指導案 1 次方程式 ( 中学校第 1 学年 ) 神奈川県立総合教育センター < 中学校 高等学校 > 数学 理科授業づくりガイドブック 平成 22 年 3 月 問題つくりを題材として取り上げ 身近な生活の中にある数量関係を見いだし それを基に文章題を作らせる指導によって 自ら具体的な事象

英語                                    英-1

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

Ⅰ 指導と評価の年間計画 及び 評価規準と単元計画 の作成の手引き 1 指導と評価の年間計画 についてこれは 次の 2 の 評価規準と単元計画 の全単元について その概要を記述したものである 生徒の学習活動に対するより適正な評価 及び生徒の学習の改善に生かされる評価 ( 指導と評価の一体化 ) の実

2、協同的探究学習について

H30全国HP

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

問 題

研修中間報告書

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

(1) 具体的な場面を通して正の数と負の数について理解し, その四則計算 (1) 正の数と負の数について具体的な場面での活動を通して理解し, その ができるようにするとともに, 正の数と負の数を用いて表現し考察する 四則計算ができるようにする ことができるようにする ア 正の数と負の数の必要性と意味

中学校第 3 学年数学科学習指導案 日 時 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時 対 象 第 3 学年 学校名 立 中学校 1 単元名 式の計算第 1 章式の計算 2 単元の目標文字を用いた簡単な多項式について 式の展開や因数分解ができるようにするとともに 目的に応じて式を変形したりその意味を読

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

< F2D87408E7793B188C C993A190E690B6816A2E6A7464>

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

Math-quarium 練習問題 + 図形の性質 線分 は の二等分線であるから :=:=:=: よって = = = 線分 は の外角の二等分線であるから :=:=:=: よって :=: したがって == 以上から =+=+= 右の図において, 点 は の外心である α,βを求めよ α β 70

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

<4D F736F F D A778D5A95DB8C9291CC88E789C881408E7793B188C42E646F63>

第 2 学年 5 組理科学習指導案 日時平成 26 年 12 月 12 日 ( 金 ) 場所城北中学校授業者酒井佑太 1 単元名電気の世界 2 単元について (1) 教材観今日の私たちの日常生活において 電気製品はなくてはならないものであり 電気についての基礎的な知識は必要不可欠である しかし 実際

第6学年2組 算数科 学習指導案

本時の展開

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

るかどうか, そして, その予想した事柄を ~は, になる という形で表現できるかどうかをみるものである 正答率は, 48.1% であり, 発展的に考え, 予想した事柄を ~は, になる という形で表現することに課題がある (3) 学習指導に当たって 事柄を予想することを大切にする数や図形について成

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

集合は, 概念が抽象的であると同時に, 記号による取り扱いが多くなるので, 常に具体的な例での指導を心がける 命題の真偽や必要条件, 十分条件などは, 集合の包含関係の図と関連付けて直感的に理解させる 対偶を利用する証明や背理法による証明などの間接証明法は, その考え方を理解させるように丁寧に指導す

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

Microsoft Word - 9年镣竉挹稉弑ㆮ勩çfl¨æ„⁄尔桋+曕沢帇竉咂鎽ä¸�å�¦æ€¡çŽ½æ¿±å‘²æœŠï¼›.docx

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

テレビ講座追加資料1105

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

★数学学習指導案最終(知的障害)

たい 生徒は九州地方のイメージを漠然と 自然が多い 山がある 空気がおいしい というような自然や環境がよいことをあげていた そこで 九州地方の環境と産業の関わりや環境保全への取組 持続可能な社会を目指した活動についてなど 九州の地域的特色を捉えさせることが重要である そのために 環境保全には人々の積

算数科学習指導案 1 日時平成 24 年 10 月 25 日 ( 木 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 8 名 3 単元名比例と反比例 ( 啓林館 ) 4 単元について 本単元は 三原市立和木小学校 指導者荒木美花 本単元のねらいは, 伴って変わる 2 つの数量の中から比例関係や反比例関係にあるも

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

理科学習指導案

7 命題の仮定 三角形の合同条件 図形の性質を記号で表すこと 41

理科学習指導案指導者海田町立海田西中学校教諭石川幸宏 1 日時平成 30 年 2 月 21 日 ( 水 ) 第 4 校時 2 学年第 1 学年 2 組 ( 男子 19 名女子 18 名 37 名 ) 3 場所海田西中学校第 2 理科室 4 単元名身のまわりの現象 ~ 力の世界 ~ 5 単元について

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

Taro-1803 平行線と線分の比

<4D F736F F D20979D89C88A778F4B8E7793B188C48F4390B394C581698C4696EC F838E69816A2E646F63>

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

第○学年○組 ○○科学習指導案

第 ○ 学 年 ○ ○ 科 学 習 指 導 案

3 単元の目標 (1) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象に進んでかかわり それらを科学的に探究するとともに 事象を日常生活とのかかわりでみようとする 自然事象への関心 意欲 態度 (2) 電流と電圧との関係及び電流の働きに関する事物 現象の中に問題を見いだし 目的意識をもって観察

< F2D A793F18CB388EA8E9F95FB92F68EAE2E6A7464>

Transcription:

第 3 学年 1 組数学科学習指導案 日時平成 24 年 11 月 12 日 ( 月 ) 第 5 校時場所南阿蘇村立久木野中学校 3 年教室指導者南阿蘇村立久木野中学校教諭永石進 1 題材名 相似な図形 ( 中学校数学 3 P.122) 図形 B(1)-オ 2 題材について (1) 題材観本題材では 中学校学習指導要領の第 3 学年の目標 (2) 図形の相似 円周角と中心角の関係や三平方の定理について 観察 操作や実験などの活動を通して理解し それらを図形の性質の考察や計量に用いる能力を伸ばすとともに 図形について見通しをもって論理的に考察し表現する力を伸ばす を受け 内容 B 図形 (1) オ 相似な図形の性質を具体的な場面で活用すること をねらいとしている 日常生活の中で 大きさは違うが形は同じ という場面は多く見受けられるが 形が同じ というのは数学における定義では 曖昧さが残る そこで 小学校で学習した拡大や縮小の概念をもとに 図形を操作的 直感的に捉える理解から 辺や角に着目した論理的な理解へとつなげていくことで 相似の意味の理解を深めていく また 本題材では 2 年生までに学習した三角形の合同条件を用いた図形の論証を基に 三角形の相似条件などを用いて図形の性質を論理的に確かめることを通して 数学的に推論する能力を伸ばすことがねらいである 平行線と比の性質なども 観察や操作などの直感的な捉え方から 相似な三角形などを用いて論理的に証明できることを理解させる さらに 縮図などを用いて実生活の中で相似の考えを生かして問題解決をすることは重要であり 日常生活や社会で数学を活用する意識をもたせたい (2) 系統観 小学 6 年 中学 3 年 高校数学 Ⅰ 拡大図と縮小図 5 章相似な図形 三角比 中学 1 年 図形の計量 1 相似な図形 2 平行線と相似 3 相似と計量 中学 2 年 平面図形の合同 証明の必要性と意味 図形の基本的な性質 6 章円 7 章三平方の定理 高校数学 A 三角形の性質 ( 重心など ) 作図 小学校 6 年までに 図形についての観察や構成などの活動を通して 2 つの図形の形が同じであるということを縮図や拡大図を通して理解している また 第 2 学年の合同な図形では三角形の合同条件を用いて 三角形や平行四辺形の基本的な性質を論理的に確かめることを学習している ここでは 相似の定義 三角形の相似条件において 合同の概念と対比させて考えることができる (3) 生徒観本学級は男子 7 名 女子 9 名のクラスである 学習に対して積極的であり 授業でも積極的に発言する生徒も多く 難しい課題にも友人たちと協力しながら取り組むことができる 4 月に行われた標準学力検査の結果では 男子 45.7 女子 52.9 で全体では 50.2 であり ほぼ全国平均と同じ水準であるが 男女の差があり 男子が女子を下回っている 図形の学習に対しては興味 関心が高いが 同検査の図形領域の結果としては 全国平均を 2 ポイント下回った これまでの学習した内容についての実態調査の結果は以下の通りである ( 問題については 別紙添付 )

項目 正答率 1 三角形の合同条件をいいなさい 14/16 2 図の中の等しい角を全て記号で答えなさい (1) 11/16 (2) 12/16 3 次の比例式を解きなさい (1)3:4= x :16 14/16 (2)9: x =5:3 7/16 4 二等辺三角形の性質から辺が等しいことの証明 8/16 5 2つの三角形の面積が等しいことの理由を答えなさい 10/16 2つの三角形の面積の比を求めなさい 14/16 三角形の合同条件については 3 つとも完全に言える生徒が全員ではなかったが 2 つ以上は確実に全員が言える 比例式の性質については完全に理解しきれているとは言えず 証明においてもどの三角形に着目し それらが合同であることから導いていくべきかを理解していない生徒が数名いた 図形に対する基本的な性質や特徴などはおおむね理解しているが 図形を直感的にしか捉えられていない生徒もおり 説明する場合にはその主語が欠落するなどの説明として不十分な解答も見受けられた (4) 指導観平成 24 年度阿蘇郡市中学校数学部会研究テーマ 数学的活動を通して 基礎的な知識及び技能の習得を図るとともに それらを活用して思考力 判断力 表現力等をはぐくむ授業づくり ふまえ 以下の内容に留意して指導していきたい 1 生徒が目的意識 主体性のある数学的活動毎時間の課題を明確に提示し 課題解決のための具体的な発問や指示を行う また 目的や意図を持った数学的活動を意識させ それを通して数学や数学的な考え方のよさに気づかせたい さらに 毎時間の自己評価において授業の流れをもう一度再確認することで 次の時間への学習意欲の高まりにつなげていく 2 単元や 1 時間の授業の中で基礎的 基本的事項の徹底を図る活動 ( 場 ) 授業の導入部分では 毎回必ず前時の復習や基礎的 基本的事項の確認を行い 重要な性質や定理などは掲示することで 視覚的にも理解しやすい工夫を行う また 確認テストや単元テストなどのやり直しを行うことで 既習事項の徹底を図る 3 理由や方法などを説明する活動を授業の中に取り入れ 学び合いの場の設定 ( 言語活動の充実 ) 個人で思考する時間は確保し それ以外では常に話し合える雰囲気づくりを大事にし 積極的にお互いの意見や考えを言い合える環境づくりと場の設定を行う また 生徒が説明する場合には数学の用語や知識を正しく使っているかどうかを教師側が特に留意し 適切に助言などを行う (5) 人権教育の視点つまずいたときには教え合い学習によって できた という達成感を味わい お互いを高めあえるようにしたい 3 単元の目標 平面図形の相似の意味及び三角形の相似条件を理解することができる 三角形の相似条件などを基にして図形の基本的な性質を論理的に確かめることができる 平行線と線分の比についての性質を見いだし それを確かめることができる 基本的な立体の相似の意味と 相似な図形の相似比と面積比及び体積比の関係について理解することができる 相似な図形の性質を具体的な場面で活用することができる

4 本題材における評価規準 数学への関心 意欲 態度数学的な考え方や見方数学的な技能数量や図形などについての知識 理解 様々な事象を相似な図形の性質でとらえたり 平面図形の基本的な性質や関係を見いだしたりするなど 数学的に考え表現することに関心をもち 意欲的に数学を問題の解決に活用して考えたり判断したりしようとしている 相似な図形の性質についての基礎的 基本的な知識及び技能を活用しながら 事象に潜む関係や法則を見いだしたり 数学的な推論の方法を用いて論理的に考察し表現したり その過程を振り返って考えを深めたりするなど 数学的な見方や考え方を身に付けている 相似な図形の性質 三角形の相似条件などを記号や用語を用いて簡潔に表現したり 相似な図形の性質を活用して線分の長さ 図形の面積などを求めたりするなど 技能を身に付けている 相似の意味 三角形の相似条件 平行線と線分の比についての性質 相似比と面積比及び体積比の関係などを理解し 知識を身に付けている 5 本時における評価規準と評価基準 観点 評価規準 評価基準 < 数学的な考え方や見方 > 中点連結定理を用いていろいろな図形を考察し その証明をすることができる A 必要に応じて補助線を引き 中点連結定理を利用して 証明をすることができる B 中点連結定理を利用して 証明をすることができる 6 指導計画 (20 時間扱い 本時 14/20) 節 時数 学習内容 1 相似な図形 8 図形の拡大 縮小の意味 図形の相似の意味 相似な図形の性質や相似比についての理解 三角形の相似条件についての理解 縮図の利用 2 平行線と相似 7 本時 6/7 平行線と比の関係についての理解 線分の比と平行線の関係についての理解 中点連結定理についての理解 中点連結定理を用いて 見いだした図形の性質を証明する 3 相似と計量 5 図形の相似比と面積比の関係についての理解 立体の相似比と面積比 体積比の関係についての理解 相似比と面積比 体積比の関係を用いて 立体の表面積や体積などを求める

7 本時の学習 (1) 本時の目標 中点連結定理を利用して 図形が平行四辺形であることを証明することができる (2) 展開 時間 学習活動 教師の支援と指導上の留意点 予想される反応 備考 1 前時の復習をする 中点連結定理の確認をする フラッシュカード 5 2 本時の課題を知る 10 20 < 課題 1> 四角形の 4 つの辺の中点を結んでできる図形を予想し それができる理由を説明しよう 3 どんな図形ができるか予想をしてみる 4 平行四辺形になることを中点連結定理を使って証明する 実際に線を結んで調べてみる パソコンの画面を使って予想させる 四角形になる 平行四辺形になる どのように証明を進めればよいか分からない 証明が進まない生徒には 補助線を引くことをヒントとして与える 平行四辺形のどの条件を使えばよいか分からない 平行四辺形になるための条件を一度確認しておく 証明が早く終わった生徒とそうでない生徒を話し合わせてお互いの考えを深めさせる ワークシート < 評価 > フラッシュカード 5 発展問題に取り組む 10 6 平行四辺形になることを中点連結定理を使って証明する 7 発表をする 5 8 本時のまとめとふりかえりをする 9 次時の予告 < 課題 2> 次の四角形の場合 4つの辺を結んでできる図形を予想し それができる理由を説明しよう パソコンの画面を使って 予想をさせる 平行四辺形になる どのように証明すればよいか分からない どこに補助線を引けばよいか分からない 平行四辺形のどの条件を使えばよいか分からない 証明が進まない生徒には 補助線をどこに引くのかを ヒントとして与える 早く終わった生徒には 別の補助線を引いてできる証明を考えさせる お互いに話し合うことで より理解を深める 代表の生徒に発表させる 自己評価カードに本時のふりかえりを記入させる 他の特別な四角形の場合にはどうなるのか をふれる ワークシート < 評価 > 自己評価カード