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頻出問題の解法 4. 絶対値を含む関数 4.1 絶対値を含む関数 絶対値を含む関数の扱い方関数 X = { X ( X 0 のとき ) X ( X <0 のとき ) であるから, 絶対値の 中身 の符号の変わり目で変数の範囲を場合分けし, 絶対値記号をはずす 例 y= x x = x ( x ) x 0, x で x( x ) 0, 0< x< で x( x )<0 であるから { y=x x ( x 0, x) y= ( x x ) (0<x<) 4. 絶対値を含む方程式 不等式 a を正の定数とする x とは, 数直線上で原点と点 x との距離であるから, 絶対値を含む方程式 不等式の解は次のようになる x =a の解数直線上で 原点からの距離が a である点の座標だから 方程式 x =a の解は x=±a となる x <a の解同様に, 原点からの距離が a より小さい点の集合だから, 不等式 x <a の解は a<x<a となる x >a の解原点からの距離が a より大きい点の集合だから, 不等式 x >a の解は x< a, a< x である 一般的には, 絶対値の 中身 の符号の変わり目で, 未知数の範囲を場合分けし, 各範囲の中で絶対値記号をはずして解を求め, まとめる Check Exercise 4-1 関数 y= x のグラフを書け 4- 次の方程式 不等式を解け (1) x = () x < (3) x > ================================================================================ Check Exercise 解答 4-1 4- (1) x=± () < x< (3) x<, < x 50

頻出問題の TYPE58 絶対値を含む関数のグラフ重要度 B レベル 3 次の関数のグラフをかけ (1) y= x 3 x () y= x 4 x KEY 絶対値の 中身 の符号の変わり目を境に場合分け 解 (1) 符号の変わり目は, 3 1 x< のとき x <0 3 x>0 y= ( x ) ( 3 x)= 1 x 3 のとき x 0, 3 x 0 y=x (3 x)= x 5 3 3< x のとき x >0, 3 x<0 y= x +(3 x)=1 () x 4 x=0 の符号の変わり目は x( x 4)=0 より 0, 4 1 x<0 のとき x 4 x>0 y=x 4 x 0 x<4 のとき x 4 x 0 y= x +4 x 3 4 x のとき x 4 x>0 y=x 4 x [ 別解 ] y=x 4 x=( x ) 4 より 次関数 y=x 4 x のグラフの内 y 0 の部分はそのままにし y<0 の部分は x 軸に対して対称に折り返す 類題 58 次の関数のグラフをかけ (1) y= x 1 + x +4 x 3 () y= x 3 x+ (3) y= 1 x 51

頻出問題の解法 TYPE59 絶対値を含む関数のグラフと直線の共有点重要度 B レベル 4 a を定数とするとき 関数 y=x 1 x のグラフと直線 y=a x の共有点の個数を求めよ KEY 直線 y=a x の傾き a の値の範囲によって共有点の個数は異なる 解 y=x 1 x は 1 x<1 のとき y=x (1 x )= x +x= ( x 1 ) + 1 4 1 x のとき y= x (1 x )=x x=( x 1 ) 1 4 y= x +x=a x より x (a 1) x=0 1 1 が共有点を 1 個もつ場合は D=(a 1) =0 より a=1 のとき y= x +x と接する また グラフより (1,0) を通るときは a=0 である 従って y=x 1 x のグラフと直線 y=a x との共有点の個数 をまとめると a>1 のとき 3 個 a=1 のとき 個 0<a<1 のとき 3 個 a=0 のとき 個 a<0 のとき 1 個 類題 59 a を定数とするとき 関数 y= x 1 のグラフと直線 y=a x+ の共有点の個数を求めよ 5

頻出問題の TYPE60 絶対値を含む関数の最大 最小 (1) 重要度 B レベル 4 (1) 関数 y=x+ x 1 + x の最小値を求めよ () a を定数とするとき 関数 y=x+ x a + x の最小値を求めよ KEY グラフを書いて求める 解 (1) 符号の変わり目は 1, ゆえ 1 x<1 のとき y= x ( x 1) ( x )= x+3 1 x< のとき y= x+( x 1) ( x )= x+1 3 x のとき y=x+ x 1+x =3 x 3 1~3 をグラフに書くと右図のようになるから x=1 のとき 最小値は となる () 符号の変わり目は a, (ⅰ) <a のとき 1 x< のとき y=x ( x a) ( x )= x+a+ 減少 x<a のとき y=x ( x a)+x =x+a 増加 3 a x のとき y=x+ x a+x =3 x a 増加 1~3より 減少から増加へ変化する x= のとき 最小値は a (ⅱ) =a のとき 1 x< のとき y=x ( x ) ( x )= x+4 減少 x のとき y=x+ x + x =3 x 4 増加 1~より 減少から増加へ変化する x= のとき 最小値 (ⅲ) a< のとき 1 x<a のとき y=x ( x a) ( x )= x+a+ 減少 a x< のとき y=x+ x a ( x )=x a+ 増加 3 x のとき y=x+ x a+x =3 x a 増加 1~3より 減少から増加へ変化する x=a のとき 最小値 類題 60 (1) 関数 y= x+1 + x 1 + x ( 1 x 3 ) の最大値と最小値を求めよ () a を正の定数とするとき 関数 y= x 1 +a x +4 x 3 が最小値をとる x の値を求めよ 53

頻出問題の解法 TYPE61 絶対値を含む関数の最大 最小 () 重要度 B レベル 5 a を正の定数とするとき 関数 f ( x)= x 1 の a x a+1 における最大値と最小値を求めよ KEY 定義域が平行移動 最大 最小の変わり目を境に場合分け 解符号の変わり目は ±1 1 x< 1 のとき f ( x)=x 1 1 x 1 のとき f ( x)= x +1 3 1 x のとき f ( x)=x 1 よって グラフは右図 0<a<1 において f (a)= f (a+1) となる a の値は a +1=(a+1) 1 a + a 1=0 より a= ± 1 4 a= 1± 3 a>0 より a= 1+ 3 1 0<a< 1+ 3 のとき x=a のとき 最大値 f (a)= a +1, x=1 のとき 最小値 0 1+ 3 a<1 のとき x=1 のとき最小値 0, x=a+1 のとき 最大値 f (a+1)=a + a 3 1 a のとき x=a のとき 最小値 f (a)=a 1, x=a+1 のとき 最大値 f (a+1)=a + a 類題 61 (1) a を定数とするとき 関数 f ( x)=(3 x) x+1 の a x a+1 における最小値 g (a) とする 関数 y=g (a) のグラフをかけ () 関数 f ( x)= x 1 + x 1 の a x a における最大値が 9 4 となるように 正の定数 a の 値の範囲を定めよ 54

頻出問題の 解 TYPE6 絶対値を含む方程式 不等式 (1) 重要度 A レベル 3 次の方程式 不等式解け (1) x 6 x =9 () x 5 x <6 (3) x 1 >1 KEY X は数直線上で原点と座標が X である点との距離を表す (1) x 6 x=±9 より x 6 x 9=0 x= 6± 36+36 =3±3 x 6 x+9=( x 3) =0 x=3 () 6<x 5 x<6 より x 5 x+6=( x )( x 3)>0 x<, 3<x 1 x 5 x 6<0 x= 5± 5+4 =6, 1 1< x<6 1 より 1< x<, 3< x<6 (3) 与式より x 1< 1, x 1>1 x<0 x>1 類題 6 次の方程式 不等式を解け (1) x 10 x 4=0 () x x 3 <3 (3) x 3 x 55

頻出問題の解法 TYPE63 絶対値を含む方程式 不等式 () 重要度 A レベル 4 次の方程式 不等式を解け (1) x 3 x+1= x () x x < x+ (3) x 3 x 1 <7 KEY 絶対値の中の符号で場合分け 場合分けの条件で吟味を忘れずに! 解 (1) 1 x のとき x 3 x+1=x x 4 x+3=( x 3)( x 1)0 x=1, 3 x より x=3 x< のとき x 3 x+1= x+ x x 1=0 x= ± 4+4 =1± x< より x=1 1 より x= 3, 1 () x x =( x )( x+1)=0 より 符号の変わり目は 1, 1 x< 1 のとき x x >0 より x x x = x 3 x 4=( x 4)( x+1)<0 1< x<4 x< 1 より 解なし 1 x< のとき x x <0 より x + x+ x = x x<0 x + x=x ( x+1)>0 x< 1, 0<x 1 x< より 0< x< 3 x のとき x x >0 より x x x = x 3 x 4=( x 4)( x+1)<0 1< x<4 x より x<4 1~3 より 0<x< x<4 従って 0<x<4 3 3 (3) 符号の変わり目は 1 1 x<1 のとき x 1<0 より x +3( x 1) 7=x +3 x 10=( x+5)( x )<0 5< x< x<1 より 5< x<1 1 x のとき x 1>0 より x 3( x 1) 7=x 3 x 4=( x 4)( x+1)<0 1 1< x<4 1 x より 1 x<4 1 より 5< x<4 1 56

頻出問題の 類題 63 次の方程式 不等式を解け (1) x 1 =3 x+ () x 1 <x+1 (3) x 3 4 x TYPE64 絶対値を含む方程式 不等式 (3) 重要度 A レベル 4 次の方程式 不等式を解け (1) x + x 4 = x+1 () x 1 + x+4 <11 KEY 絶対値の中身の符号の変わり目を境に場合分け 解 (1) 符号の変わり目は 0,4 1 x<0 のとき x<0, x 4<0 ゆえ x x+4= x+1 4 x 3=0 x= 3 不適 ( x<0 ) 4 0 x<4 のとき x>0, x 4<0 ゆえ x x+4= x+1 x 3=0 x= 3 適 3 4 x のとき x>0, x 4>0 ゆえ x+ x 4= x+1 解なし 1~3 より x= 3 () 符号の変わり目は 4,1 1 x< 4 のとき x 1<0, x+4<0 ゆえ ( x 1) ( x+4)<11 x+ x 4 11= 3 x 13<0 x> 13 適 3 4 x<1 のとき x 1<0, x+4>0 ゆえ ( x 1)+x+4 11= x 5<0 x<5 従って 4 x<1 3 1 x のとき x 1>0, x+4>0 ゆえ ( x 1)+( x+4) 11=3 x 9<0 x<3 従って 1 x<3 1~3 より 13 3 <x<3 57

頻出問題の解法 類題 64 次の方程式 不等式を解け (1) x + x 3 =3 符号の変わり目は 0, 3 1 x<0 のとき x<0, x 3<0 ゆえ x x+3 3= 3 x=0 x=0 不適 ( x<0 ) 0 x< 3 のとき x>0, x 3<0 ゆえ x x+3 3= x=0 x=0 適 3 3 x のとき x>0, x 3>0 ゆえ x+ x 3 3=3 x 6=0 x= 適 1~3 より x=0, () x+ + x 3 >10 符号の変わり目は, 3 1 x< のとき x+<0, x 3<0 ゆえ x x+3 10= 3 x 9>0 x< 3 適 x< 3 のとき x+>0, x 3<0 ゆえ x+ x+3 10= x 5>0 x< 5 不適 3 3 x のとき x++ x 3 10=3 x 11>0 x> 11 3 適 1~3 より x< 3, 11 3 <x TYPE65 絶対値を含む方程式の実数解の個数重要度 B レベル 4 a を実数とするとき 方程式 x+1 x =a の異なる実数解の個数を求めよ KEY y = 左辺とおいたグラフと直線 y=a の共有点の個数を調べる 解符号の変わり目は 1 1 x< 1 のとき 左辺 = x 1 x = x x 1= ( x+1) 1 x のとき 左辺 = x+1 x = ( x 1) + 1 から左辺のグラフと 右辺 y=a を書き入れると右図 図より, (ⅰ) a< 1 のとき 共有点は 個 (ⅱ) 1 4 4 =a のとき 共有点は 3 個 (ⅲ) 1 4 <a<0 のとき 共有点は 4 個 (ⅳ) a=0 のとき 共有点は 3 個 (ⅴ) 0<a< のとき 共有点は 個 (ⅵ) a= のとき 共有点は 1 個 (ⅶ) <a のとき 共有点は 0 個 58

頻出問題の 類題 65 方程式 x ( x+) = x+a が異なる 4 個の実数解をもつように 実数 a の値の範囲を定めよ EXERCISE (1) n が整数のとき 関数 f (n)=n 4 n+1 の最小値を求めよ 3 () 面積 1 の ABC において 辺 AB 上に 1 点 P をとり P を通り辺 BC に平行な直線と辺 AC との交点を Q とする さらに 線分 PQ の中点に関して A と対称な点を R とする 点 P が辺 AB 上を動くとき ABC と PQR の共通部分の面積 S の最大値を求めよ (3) 次関数 y=x +a x+a (0 x 1) が x=1 で最大になり 最大値と最小値の差が 1 になるよ うに 定数 a の値を定めよ 59