Microsoft Word - ★調査結果概要3.17版new.doc

Similar documents
日本医師会男女共同参画についての男性医師の意識調査 クロス集計

3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

夫婦間でスケジューラーを利用した男性は 家事 育児に取り組む意識 家事 育児を分担する意識 などに対し 利用前から変化が起こることがわかりました 夫婦間でスケジューラーを利用すると 夫婦間のコミュニケーション が改善され 幸福度も向上する 夫婦間でスケジューラーを利用している男女は 非利用と比較して


第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

平成18年度推進計画の進行状況_参考資料

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

<342D318A B A2E786C73>

<4D F736F F D DE97C78CA78F418BC B28DB895F18D908F DC58F49817A2E646F63>

man2

<4D F736F F D20819C B83678C8B89CA94E48A E C668DDA97706E65772E646F63>

untitled

untitled

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

男女共同参画に関する意識調査

男女共同参画に関する意識調査

Microsoft Word - Notes1104(的場).doc

参考 調査員調査の対象者へのアンケート ( 平成 21 年 4 月実施 ) の概要 1 目的総務省統計局が調査対象者から直接 調査員調査の実施状況を把握し 平成 20 年度の委託業務の中で調査員調査の検証を行うとともに 今後の民間調査機関への指導についての参考資料を得る また 本アンケートでは 回答

目次 Ⅰ 調査概要 1 1. 調査目的 1 2. 調査項目 1 3. 調査設計 1 4. 回収結果 1 5. 報告書の見方 1 Ⅱ 調査結果 2 1. 回答者の属性 2 (1) 性別 2 (2) 年代 2 (3) 結婚の状況 2 (4) 働き方 3 (5) 世帯構成 3 (6) 乳幼児 高齢者との同

農業法人等における雇用に関する調査結果

( ウ ) 年齢別 年齢が高くなるほど 十分に反映されている まあまあ反映されている の割合が高くなる傾向があり 2 0 歳代 では 十分に反映されている まあまあ反映されている の合計が17.3% ですが 70 歳以上 では40.6% となっています

金ケ崎町男女共同参画に関する意識調査 1 町内に住所を有する 20 歳以上 564 名各行政区 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代男女各 1 名で 12 名無作為抽出 2 調査時期平成 27 年 8 月郵送により実施 3 調査票回収状況 223 名回収率 39.5% 性別 年

調査レポート

「高齢者の日常生活に関する意識調査」結果(概要) 3

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

第 1 部 施策編 4

労働力調査(詳細集計)平成29年(2017年)平均(速報)結果の概要

第2章 調査結果の概要 3 食生活

H24/08/00

Microsoft PowerPoint - 05短時間の身体介護 調査結果概要((5)短時間の身体介護)0320

Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

Microsoft Word - 調査結果速報_

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

書き方 ( 例 ) 別記第 17 号様式 農業生産法人報告書 自 至 平成 年 月 日平成 年 月 日 伊達市農業委員会会長様 平成年月日 主たる事務所の所在地伊達市 町 番地 法人の名称株式会社 代表者氏名 印電話番号 次のとおり農地法第 6 条第 1

Ⅱ.1 ワーク ライフ バランス施策の定義と類型 (1) ワーク ライフ バランス施策とは work-life balance 1 (2) ワーク ライフ バランス施策の類型

離職経験は圧倒的に女性に多く 男性 5% に対して女性の 14% が離職経験ありと回答している 離職の理由 ( 複数回答 ) の第一位は男女ともに キャリアアップ ( 約 50%) であるが 2 番目に多い項目で男女で差があり 男性は 職務の内容 ( 研究テーマを含む ) (40%) であるのに対し



「高齢者の健康に関する意識調査」結果(概要)1

表 1 全国調査の標準版性別尺度平均と標準偏差 (SD) 男性 女性 合計 標準版の尺度 人数平均 SD 人数平均 SD 人数平均 SD t 検定 仕事の負担 仕事の量的負担 *** 仕事の質的負担

平成25年度東京都男女雇用平等参画状況調査結果報告書(調査の概要とポイント)「女性の活躍促進への取組等 企業における男女雇用管理に関する調査」

<4D F736F F F696E74202D E9197BF C A89EF8C CC82CC95818B798FF38BB52E >

ボランティア行動等実態調査【速報】

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

子ども・子育て支援事業計画策定業務委託 仕様書(案)

スライド 1

Microsoft Word - notes①1210(的場).docx

平成 年 2 月 日総務省統計局 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年 10~12 月期平均 ( 速報 ) 結果の概要 1 Ⅰ 雇用者 ( 役員を除く ) 1 1 雇用形態 2 非正規の職員 従業員の内訳 Ⅱ 完全失業者 3 1 仕事につけない理由 2 失業期間 3 主な求職方法 4 前職の

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

4 父親も育児参画しよう! 父親となる職員に, 配偶者出産休暇や男性の育児参加休暇を取得するよう働き掛けましたか 対象の職員全てに働き掛けは行われている 回答数 76 0 全人数割合 (%) 対象者なし 293 配偶者出産休暇 (3 日 ) 数値目標 31 年度までに配偶者出

厚生労働省発表

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

IR 活動の実施状況 IR 活動を実施している企業は 96.6% 全回答企業 1,029 社のうち IR 活動を 実施している と回答した企業は 994 社 ( 全体の 96.6%) であり 4 年連続で実施比率は 95% を超えた IR 活動の体制 IR 専任者がいる企業は約 76% 専任者数は平

共通事項 1 キャリアアップ 管理者情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 奨励金対象労働者数 ( 全労働者数 ) 9 企業規模 ( 該当

<95F18D908F915F E968BC68F8A5F E E786C73>

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

 

1. 結婚についての意識 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚はしたほうがよい ) の割合は男性の方が高い一方 自身の結婚に対する考えについて いずれ結婚するつもり と回答した割合は女性の方が高い 図表 1 図表 2 未婚の方の理想の結婚年齢は平均で男性が 29.3 歳 女性は 2

スライド 1

Microsoft PowerPoint

Microsoft Word - H29 結果概要

出産・育児調査2018~妊娠・出産・育児の各期において、女性の満足度に影響する意識や行動は異なる。多くは子どもの人数によっても違い、各期で周囲がとるべき行動は変わっていく~

平成30年版高齢社会白書(全体版)

平成 24 年 11 月 6 日 大熊町住民意向調査調査結果 ( 速報版 ) 復興庁福島県大熊町 調査の概要 1. 調査対象 : 全世帯主 ( 分散避難している場合は それぞれの代表者 ) 5,378 世帯 2. 調査時期 : 平成 24 年 9 月 7 日 ( 金 )~9 月 24 日 ( 月 )

PowerPoint プレゼンテーション

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

01.ai

01表紙福島

地域子育て支援拠点事業について

1 男女共同参画社会に関する意識について (1) 各分野の男女の地位の平等感ア家庭生活における男女の地位の平等感 問 1(1) あなたは, 今からあげるような分野で男女の地位は平等になっていると思いますか あなたの気持ちに最も近いものを 1 つだけお答えください まず, 家庭生活については, どうで

働き方の現状と今後の課題

<4D F736F F D20345F8E9197BF345F A835E838A F92B28DB88C8B89CA E646F63>

目 次 Ⅰ 集落営農数 Ⅱ 集落営農数 ( 詳細 ) 1 組織形態別集落営農数 2 農業経営を営む法人となる画の策定状況別集落営農数 3 設立年次別集落営農数 4 経営所得安定対策への加入状況別集落営農数 5 人 農地プランにおける位置づけ状況別集落営農数 (1) 中心経営体として位置づけの有無別

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

Powered by TCPDF (

結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

PowerPoint プレゼンテーション

新規文書2

広報誌「共同参画」201407

平成 26 年度 決算説明書 / 事務事業評価シート 課名 農業委員会事務局 予算 款項目決算書目名事業名称 頁農業委員会費 農業委員会事業 1. 概要 目的 担い手の確保 育成と優良農地の確保 有効利用に向けた取り組み 対象 市民 事業概要 農業委員会事業 農地法第 3 条許可

第 16 表被調査者数 性 年齢階級 学歴 就業状況別 124 第 17 表独身者数 性 年齢階級 就業状況 家庭観別 142 第 18 表有配偶者数 性 年齢階級 就業状況 家庭観別 148 第 19 表仕事あり者数 性 年齢階級 配偶者の有無 親との同居の有無 職業別 154 第 20 表仕事あ

労働力調査(詳細集計)平成24年平均(速報)結果の要約

目次 P. 1 調査の概要 P 年を振り返って P 年の展望 P 備えが必要 ( 経済的に不安 ) と感じること P 今 一番買いたいもの P お金の支払いをする際の決済方法 P 資産運用について

56_16133_ハーモニー表1

2) 親子関係 家族との生活に満足している について と の調査と比較した 図 12-2 に 示しているように の割合は 4 かとも増加傾向が見られた 日 本 米 中

緑の雇用 事業を開始するまでは 林業の新規就業者数は年平均約 2 千人程度でしたが 事業 を開始した以後は約 3 千 4 百人に増加し 平成 22 年度には 4,013 人となっています ( 図 ) 2

<4D F736F F D DC58F49817A977B985692AC8FE18A518ED28C7689E693998C7689E F4390B3816A>

農業者年金の資金運用に関するアンケート 次の各問について あなたのお考え ( 率直なご印象で結構です ) に最も近い回答を 1つだけ選び 同封の回答用はがきの回答欄に記入 ( 該当する記号 ( 英字 ) を 印で囲んで ) の上 11 月 30 日 ( 水 ) までに切手を貼らずにポストに投函いただ

基金通信

スライド 1

<8EF78C60907D816989BC816A2E786C7378>

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう


< 目的 > 専ら被保険者の利益 にはそぐわない目的で運用が行われるとの懸念を払拭し 運用に対する国民の信頼を高める 運用の多様化 高度化が進む中で 適切にリスクを管理しつつ 機動的な対応を可能に GPIF ガバナンス強化のイメージ ( 案 ) < 方向性 > 1 独任制から合議制への転換基本ポート

13 第2章 基本目標Ⅲ

PowerPoint プレゼンテーション

平成 25 年度 都道府県スポーツ推進委員組織調査報告書 平成 25 年 12 月 公益社団法人全国スポーツ推進委員連合

Transcription:

北海道における女性農業者の現状 平成 25 年度農業 農村における女性の社会参画実態調査結果から 道では 農村における女性の地位や社会参画の状況を把握するため 平成 25 年度に一般社団法人北海道総合研究調査会に委託し 実態調査を実施した 調査の概要 1 全道調査調査対象 : 全道の女性農業者 (1000 件 ( 回収率 61.5%)) 調査内容 : 経営上の役割 労働条件 家事分担 社会参画の問題点等調査時期 : 平成 25 年 8 月調査方法 :JA 女性部員へ調査票を配布し 返信用封筒により回収 2 重点地区調査全道調査を補完するため 経営形態の異なる 4 地域で農業者等に面接調査を実施 注 : 道では 平成 15 年及び 19 年に同様の調査項目で調査を実施しており 参考として比較した 調査結果の総括 女性農業者の労働負担は増加する傾向にある 女性農業者の農業経営への参画は進んでおらず 参画する意欲は低下している 女性農業者の労働条件の取り決めは不十分である 地域の政策 方針決定の場への女性の参画は進んでおらず 夫や家族の協力が求められている 地域の運営への女性の意見反映は進展していない 1 女性農業者の労働状況 (1) 農作業時間 ( 農繁期 ) 農繁期の農作業時間については 女性農業者は9 時間以上が66.3% うち11 時間以上が 34. 6% また 配偶者は 9 時間以上が 76.3% うち 11 時間以上が54.0% となっている 19 年の調査結果と比べ 女性農業者の農作業時間が増加傾向にある また 配偶者は を除いた比率では 11 時間の割合が 19 年度調査とほぼ同程度であり 上限に近い労働時間であることが伺われる 近年 経営規模が拡大するなかで 主に機械作業を担当する男性は機械の高性能化等により作業面積を増やし 一方 女性農業者は主に機械作業以外を担当しており その作業負担が増加していると捉えられる 5.0% 22.6% 31.7% 34.6% 6.0% 7.5% 22.3% 36.9% 29.6% 3.7% 4.0% 19.9% 37.0% 36.0% 3.1% ~5h 6~8h 9~10h 11h~ 1.1% 22.3% 54.0% 17.6% 5.0% 5.3% 22.2% 59.3% 6.2% 7.0% 1.9% 5.3% 22.5% 65.1% ~5h 6~8h 9~10h 11h~ 5.2% 図 1 農繁期の農作業時間 ( 上 : 女性農業者下 : その配偶者 ) 1

(2) 家事作業時間 ( 農繁期 ) 農繁期の家事作業時間は 3~5 時間が 48.9% で 前回に比べ 長時間化する傾向となっている 一方 配偶者は 依然として 0 時間が 62.8% と最も多く その比率は増加傾向にあり 農作業時間が上限に近い中で 家事に携わる時間を取ることが難しくなっていると考えられる 0.7% 31.9% 48.9% 5.9% 0.3% 12.4% 1.0% 43.9% 42.4% 7.2% 4.8% 1.1% 0.7% 4.1% 50.5% 38.3% 5.9% 0.1% 0h 1~2h 3~5h 6~10h 11h~ 45.0% 45.9% 62.8% 15.2% 14.8% 11.2% 0.4% 0.2% 0.6% 0.7% 0.1% 1.3% 38.6% 38.4% 24.7% 0.0% 0h 1~2h 3~5h 6~10h 11h~ 図 2 農繁期の家事作業時間 ( 上 : 女性農業者下 : その配偶者 ) (3) 日常の時間配分農繁期は 農作業と家事の時間を合計すると 女性の労働時間は一日の 45% を超えており 多忙な状況にある 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 6.2% 本人 / 農繁期 35.5% 11.2% 7.4% 22.4% 12.3% (N=531) 8.1% 5.0% 本人 / 農閑期 13.4% 14.3% 6.8% 15.7% 24.8% 16.8% (N=467) 0.8% 6.5% 配偶者 / 農繁期 (N=449) 配偶者 / 農閑期 (N=389) 18.1% 41.6% 1.5% 6.4% 9.2% 4.8% 18.1% 9.1% 25.9% 23.0% 20.8% 14.2% 農作業家事家族のために使っている時間地域活動自分のために使っている時間睡眠時間その他 合計時間が 24 時間 となった回答者のみを抽出した後 項目ごとの時間数の平均を算出し 24 時間中の割合を計算した そのため 項目ごとに N 数は異なる その他回答 ( 一例 ) 本人 / 農繁期本人 / 農閑期配偶者 / 農繁期配偶者 / 農閑期 食事 買い物 休憩 ペットの世話 花壇 家庭菜園食事 パート アルバイト 買い物 休憩 ペットの世話食事 休憩 デスクワーク食事 パート アルバイト 休憩 除雪 デスクワーク 図 3 日常の時間配分 2

2 女性農業者の農業経営への参画状況 営農計画策定への関わり等 女性の農業経営への関与は依然として低調であり いずれの項目とも主体的に意見を述べる者の割合は低下している 15.3% 50.1% 25.4% 9.3% 営農計画 17.4% 49.7% 23.1% 9.8% 21.4% 53.3% 16.5% 8.8% 9.4% 53.7% 26.5% 10.4% 新規投資 17.9% 49.5% 23.9% 8.7% 18.2% 55.6% 15.3% 10.9% 8.9% 39.2% 38.2% 13.7% 資金借入 13.9% 36.6% 30.0% 19.5% 15.8% 41.7% 24.0% 18.2% 24.6% 56.3% 10.2% 8.9% 農作業の役割分担 32.1% 49.8% 9.5% 8.6% 39.3% 46.4% 6.9% 7.4% 主体的に意見を述べる相談時だけ意見を述べる参画していない 図 4 経営方針への参画状況 また 農業経営への参画について積極的な回答を選択する割合は 前回調査より大幅に減少している その他農作業は行わず 3.1% 経理等の事務作業に関わりたい 0.7% 農業が忙しい時だけ手伝いたい 5.5% 15.9% 経営者として農業経営全体に取り組みたい 4.6% 共同経営者として農業経営全体に参画したい 18.0% 共同経営者として特定部門の経営に取り組みたい 4.2% 指示された農作業に従事するだけにしたい 13.6% 7.4% 経営者として農業経営全体に取り組みたい 7.6% 共同経営者として農業経営全体に参画したい 27.0% 14.3% 指示された農作業に従事するだけにしたい 33.7% 経営方針決定は夫あるいは親等が主に行うが 自分の意見も反映したい 35.4% 経営方針決定は夫あるいは親等が主に行うが 自分の意見も反映したい 25 年度調査 19 年度調査 図 5 農業経営への参画意向 共同経営者として 9.0% 特定部門の経営に取り組みたい 3

3 女性農業者の労働条件の整備 (1) 家族経営協定の締結 家族経営協定を締結している とした回答者は 21.1% と前回よりも増えているが このうち 協定に沿った農業経営がなされている との回答は 63.8% となっていることから 取り決めのもとに労働しているのは全体の 13.5% 程度となっている 21.1% 67.5% 11.4% 20.8% 16.8% 76.8% 6.4% 18.5% 75.3% 締結している締結していない 7.6% なされていない 15.4% 63.8% なされている 図 6 家族経営協定の締結状況 図 7 協定に沿った経営ができているか (2) 休日の採り方休日を 決めている と回答したのは 5.9% 決めていない が 91.1% となっている 休日を決めている人の割合は減少傾向にある 5.9% 91.1% 3.1% 10.1% 86.3% 3.6% 9.6% 88.1% 2.3% 決めている決めていない 図 8 休日の設定 (3) 労働報酬 労働報酬を受け取っている と回答した割合は 76.9% で 前回までの調査と比較すると 労働報酬を受け取っている割合は増加傾向にある しかし 現地の面接調査では 受け取っているが 家計費となっている との指摘も聞かれている 76.9% 19.7% 3.4% 71.1% 25.1% 3.9% 64.5% 32.4% 3.1% 受け取っている受け取っていない 図 9 労働報酬の受取状況 4

4 地域活動への参画状況 農協女性部等役員以外に地域での役職 役割を引き受けている割合は低い状況にある その理由としては 責任に対する不安や時間 経済的制約と回答している者が多い [ 参考 ] [ 参考 ] 役職 役割名平成 19 年度調査平成 15 年度調査 件数 割合 件数 割合 件数 割合 指導農業士 8 1.4% 17 3.1% 13 1.9% 農業士 2 0.3% 9 1.6% - - 農協理事 6 1.0% 4 0.7% 0 0.0% 市 町議 1 0.2% 2 0.4% 4 0.6% 農業委員 8 1.4% 17 3.1% 15 2.2% 農協女性部 562 96.6% 493 90.3% 604 88.8% 等役員その他回答 ( 一例 ) PTA 役員 254 43.6% - - - - 教育委員 町内会役員 87 14.9% - - - - 民生委員 生産組織等役員 - - 23 4.2% 27 4.0% 少年団委員 その他 66 11.3% 182 33.3% 231 34.0% フレッシュミズ 全体 582 546 680 ( 若妻会 ) 役員 平成 19 年 15 年の値は平成 19 年度調査報告書を参考に作成 表 1 持っている ( または持ったことがある ) 役職 役割 女性は選ばれない 0.0% 時間的あるいは経済的な余裕がない 責任ある役職を果たす自信がない 45.8% 50.0% その他 12.5% 図 10 役職 役割を持ったことがない理由 ( 複数回答 ) 女性が地域で活動する上で必要なこととしては 夫や家族の協力 と回答した人が 92.4% と ほとんどの女性農業者が 夫や家族の協力 が必要と感じている 夫や家族の協力 家事 育児等は女性の仕事という固定的役割分担意識の打破雇用 ヘルパー等の農作業労働力の確保保育 介護等の外部サービスの利用女性の意見を踏まえた地域農業の運営 34.8% 27.8% 20.3% 24.1% 92.4% 家族経営協定の締結 5.7% 女性の事情を配慮した労務管理 29.1% その他 上記に該当なし ( 完全 ) 2.8% 3.3% 図 11 女性が地域で活動する上で必要なこと ( 複数回答 ) 5

5 地域における女性の意見反映 地域の行事や共同作業などの運営おいて女性の意見が 聞き入れられている と回答した人が 57.7% となっているが 10 年前と比べて 傾向は変化しておらず 女性の意見反映は進んでいない 57.7% 30.2% 12.0% 59.8% 32.8% 7.4% 60.4% 31.8% 7.8% 聞き入れられている聞き入れられていない図 12 地域への女性の意見反映 集落の主要な役員は男性 と回答した人が89.6% で最も高く これまでの調査結果と同様の結果となっている 89.6% 2.8% 7.6% 96.7% 2.0% 1.4% 4.5% 95.5% はいいいえ 図 13 集落の主要な役員は男性である 6 ワーク ライフ バランス 農業 地域活動 家事 育児 介護等にバランス良く携われていると回答した人は 50.2% と過半を占めており 女性の農村生活全体への満足度は低くない 11.4% バランスよく携われていない 38.4% バランスよく携われている 50.2% 図 14 農業 地域活動 家事等のバランス 6