概要版 1. 藤沢市道路整備プログラム策定の背景と目的 道路整備プログラムとは道路整備プログラムは 未着手の都市計画道路等を対象として 今後の概ねの着手時期等を示すもので幹線道路整備の実施計画となるものです 背景と目的本市の都市計画道路は 2015 年 4 月現在 計画延長約 162km のうち 約

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( 様式 -2a 調査概要 ) Ⅰ 調査概要 1 調査名称 : 平成 26 年度神埼市総合都市交通体系調査 2 報告書目次 1. 業務概要 (1) 都市計画道路見直しの必要性 (2) 都市計画道路見直しのスキーム (3) 検討結果の分類 2. 路線の抽出 (1) 都市計画道路の整理 抽出 (2) 検

伊勢市道路整備プログラムの作成について

次第 1. 開会 2. 成立宣言 3. 要綱改正 4. 議題 (1) 平成 28 年度供用箇所の運用状況について (2) 平成 29 年度の事業展開について (3) レンタサイクルについて ( 調査 研究状況報告 ) (4) 藤沢市自転車走行空間のあり方の改定について 5. 閉会 2

平成 26 年度公共事業事後評価調書 1. 事業説明シート (1) ( 区分 ) 国補 県単 事業名道路事業 [ 国道橋りょう改築事業 ( 国補 )] 事業箇所南巨摩郡身延町波高島 ~ 下山地区名国道 300 号 ( 波高島バイパス ) 事業主体山梨県 (1) 事業着手年度 H12 年度 (2) 事

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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目次 1 1. 奈良市中心部の道路交通環境 1) 広域的な自転車利用ネットワーク P2 2) 幹線道路の交通状況 ( 交通量 ) P3 3) 幹線道路の交通状況 ( 混雑状況 ) P4 2. 自転車事故の分析結果 1) 道路種別別 ( 国道 県道 市道 ) 自転車事故発生状況 P5 2) 自動車交通

また, 区域外の道路部分については, 区域内の道路の整備後に, 交通量等の利用状況をみて, 検討していきます 4 常磐自動車道の側道沿いの一方通行の道路について, 一方通行の制限を解除できないのか また, この道路の交通量についても調査を実施した上で, 区域外の道路の整備をしなければならないのではな


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本町二・四・五・六丁目地区の地区計画に関する意見交換会

2 計画 ( 素案 ) からの主な変更点 1 はじめに頁主な変更点 1 これまでの経緯に 不燃化特区補助制度の指定 地区計画と都市防災不燃化促進事業の導入についての記載を追加 また 大和町中央通り沿道地区は 平成 26 年に不燃化特区補助制度 ( 平成 32 年度まで ) の対象区域に指定されるとと

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4. 見直し検討委員会における検討方法について見直しについては 都市機能上の必要性 経済性 実現可能性を見直しの視点とし 各路線の検証を行いました 具体的には 都市計画マスタープランなどの上位計画に掲げられた都市の将来像を踏まえ 都市全体の道路ネットワークを対象とした検討を行い その必要性や効果を明

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目 次 1 幼児期の教育 保育の需給画 ( 県 ) P 1 2 幼児期の教育 保育の需給画 ( 市町村別 ) P 4 横 浜 市 P 4 川 崎 市 P 6 相模原市 P 8 横須賀市 P 10 平 塚 市 P 12 鎌 倉 市 P 14 藤 沢 市 P 16 小田原市 P 18 茅ヶ崎市 P 20

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News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

第 2 章横断面の構成 2-1 総則 道路の横断面の基本的な考え方 必要とされる交通機能や空間機能に応じて, 構成要素の組合せ と 総幅員 総幅員 双方の観点から検討 必要とされる道路の機能の設定 通行機能 交通機能アクセス機能 滞留機能 環境空間 防災空間 空間機能 収容空間 市街地形成 横断面構

阿賀野市の発展と市民福祉の向上を図ることを目的とした 行政運営の指針となる 阿賀野市総合計画 に定める本市の将来像 人 まち 自然が輝く幸福祉都市阿賀野 の実現に向けて また こよなく愛するふる里創造のため 全力を上げ取り組んでいるところでございます 国から地方への事務 権限移譲や三位一体改革が加速

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新庁舎建設は 早期竣工を目指していることから 特に用地の取得 法令上の制限への対 応等に関し 表 のとおり整理しました 表 名称 土地の所有 法令上の制限等 都市計画法 農振法 農地法 市ハザードマップ上の区域 新庁舎建設における手続等 現本庁舎 ( 行政財産 ) 一部県有地 市街化区域 ( 商業地

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交通結節点が備えるべき機能を整理すると 最も基本となるものとして があり これに加えて 都市機能の誘導 集積を促進させ 都市内の中心的な拠点地区を形成する 及び 都市の顔 となる 交通結節点の計画 整備の検討においては 先に示した の三種の機能がそれぞれ交通結節性 人の交流や景観等の面で役割を果たし


8. ピンポイント渋滞対策について 資料 8

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

目次 1 はじめに 1 2 整備の方向性について 2 3 整備工程 ( スケジュール ) について 3 4 平成 28 年度に取り組むべき課題について 4 添付図面 1 駅西地区土地活用に係る整備方針イメージ 2 敦賀駅周辺整備平面図 ( 土地区画整理事業平面図 )

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4. 都市機能誘導区域 4.1 都市機能誘導区域設定の基本的な考え方 (1) 都市機能誘導区域とは医療 福祉 商業等の都市機能を都市の中心拠点や生活拠点に誘導し集約することにより これらの各種サービスの効率的な提供を図る区域のことです 原則として 居住誘導区域内において設定します これらの都市機能は

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概要版 1. 藤沢市道路整備プログラム策定の背景と目的 道路整備プログラムとは道路整備プログラムは 未着手の都市計画道路等を対象として 今後の概ねの着手時期等を示すもので幹線道路整備の実施計画となるものです 背景と目的本市の都市計画道路は 2015 年 4 月現在 計画延長約 162km のうち 約 76% 延長にして約 122km が整備済 約 12% 延長にして約 20km が未着手 その他の約 12% 延長にして約 20km のがいせい路線は事業中路線や概成 ( 計画幅員の大半が整備され供用している路線 ) という状況です 都市計画道路等の幹線道路のネットワークが完成していないことによって様々な課題が存在しています 避難路の確保など防災面での課題 主要駅周辺等の道路混雑の課題 安全な道路づくりの課題 これらの課題解決のためには継続した都市計画道路等の整備が必要です しかし 今後整備する都市計画道路等は 既成市街地での整備が多く 未着手の都市計画道路等の中には必ずしも早期に事業着手できない路線 区間が含まれることが想定されます 一方で 都市計画道路等の整備は 市民生活や企業の経済活動 地域のまちづくりに大きな影響を及ぼすことが考えられ 関係権利者等にとっては 都市計画法による建築制限 移転などによる生活再建等への不安が大きくなることが考えられます したがって 効率のよい都市計画道路等の整備を目指すとともに 今後の整備計画を市民と行政が共有していくことが必要になることから 本道路整備プログラムは以下のことを目的に策定します 藤沢市道路整備プログラム策定の目的 限られた財源の中 課題解決に寄与する路線 区間から効率のよい整備を行う 都市計画道路等の整備計画を市民と行政が共有する 2. 藤沢市道路整備プログラムに関連する上位計画及び市民ニーズ 藤沢市道路整備プログラムの位置づけ本道路整備プログラムの位置づけとしては 総合計画に変わるものとして定めた 藤沢市市政運営の総合指針 2016 を最上位計画とし 各分野別計画となる 藤沢市都市マスタープラン や 藤沢市交通マスタープラン 等の藤沢市の計画や 神奈川県が作成した 改定 かながわのみちづくり計画 等の広域的計画を上位計画とした幹線道路整備に関する実施計画です 道路整備の市民ニーズ 2014 年 10 月から 11 月にかけて 藤沢市にお住まいの 20 歳以上の市民 2000 名を対象に 道路に関する市民意識調査 を実施しました その中で 幹線道路の優先整備にあたって 幹線道路が有する 自動車の交通機能 駅等へのアクセス機能 歩行者の交通機能 自転車の交通機能 防災機能 の 5 つの機能のうち どの機能を重視するか という設問に対しては 防災機能 歩行者の交通機能 を重視する傾向がありました 1

3. 検証の基本的考え方 藤沢市道路整備プログラムの対象路線 区間藤沢市道路整備プログラムでは 次の条件に該当する 13 路線 19 区間を対象とします 未着手の都市計画道路 藤沢市交通マスタープラン に位置づけている計画路線 ただし 改定 かながわのみちづくり計画 (2012 年 神奈川県 ) における 道路整備計画 で 整備 供用 部分供用 検討 と位置づけている路線 区間は 県での整備や検討が予定されているため対象から外します 図 1 道路整備プログラムの対象路線 区間 2

A: 高い B: 中程度 C: 低い検証Ⅱ 優先整備の重要度の検証方法 対象区間についての優先度は 本市が抱える課題を解決するかといった 有効性 の観点と 費用対効果 の観点の 2 つの観点から検証を行います 検証 Ⅰ: 道路整備の 有効性 の観点道路整備の 有効性 の観点からの検証では 本市の都市計画道路のネットワーク形成が完成していないことに伴う課題解決に資するかという観点から 以下の 5 つの検証項目から各区間の評価を行います 1 自動車の交通機能自動車交通の円滑化に寄与するか対象区間の整備が周辺の自動車交通の走行時間を短縮させるか? 0.8( ウェイト ) 2 アクセス機能鉄道駅へのアクセス性向上に寄与するか対象の区間は鉄道駅へのアクセス機能を有する区間か? 0.6( ウェイト ) 合計点 A: 高い (1~7 位 ) 3 歩行者の交通機能歩行者の安全性向上に寄与するか歩行者の多い箇所 ( 駅 小学校周辺等 ) での整備に該当する区間か? 1.0( ウェイト ) B: 中程度 (8~13 位 ) 4 自転車の交通機能自転車走行の安全性向上に寄与するか ふじさわサイクルプラン の自転車ネットワークへの位置づけがあるか? 計画幅員で自転車走行空間整備が可能か? 0.8( ウェイト ) C: 低い (14~19 位 ) 5 防災機能防災上の課題解決に寄与するか対象区間の整備が災害時の避難に課題を抱える地区で 避難路 として機能を果たすことができるか? 1.0( ウェイト ) ウェイト 2014 年 10 月に 20 歳以上の市民の方 2,000 名を無作為に抽出して行った 道路整備に関する市民意識調査 において 優先的に整備する幹線道路を決めるにあたってどの機能をどの程度重視すべきか という設問の結果から算出しているものです 検証 Ⅱ: 道路整備の 費用対効果 の観点道路整備の 費用対効果 の観点からの検証では どの区間から整備をすることが効率的か対象区間の費用対効果を示す費用便益比を算定して評価を行います 費用便益比 ( 費用便益分析マニュアル (2008 年 国土交通省 ) ) = 便益 ( 走行時間短縮便益 + 走行経費減少便益 + 交通事故減少便益 ) 費用 ( 用地補償費 + 工事費 + 道路維持管理費 ) 費用便益比 a: 高い (1~7 位 ) b: 中程度 (8~13 位 ) c: 低い (14~19 位 ) 総合評価 検証 Ⅰ 及び検証 Ⅱ の結果から下表に従って総合評価を行います 検証 Ⅰ a: 高い優先度 1 優先度 4 優先度 7 b: 中程度優先度 2 優先度 5 優先度 8 c: 低い優先度 3 優先度 6 優先度 9 図 2 検証のフロー 3

検証結果のまとめ方検証 Ⅰ 及び検証 Ⅱ を合わせた優先度に 1 着手可能な事業量の制約 2 道路ネットワーク上の着手の制約 3 関連計画との整合を確認した上で 総合評価の結果から 優先着手区間 着手時期検討区間 着手時期未定区間 の 3 段階に分類します 1 着手可能な事業量による制約限られた財源の中で一度にどの程度着手可能かを考慮する必要があります 現時点で将来の財政状況を見通すことは困難なことから 道路整備関係の予算が現在と同水準で推移すると想定し 土地区画整理事業で行っている都市計画道路等を除くと 実質的に事業費を要している区間が 現時点で 3 区間であることから 最大 3 区間が一度に着手可能とします 2 道路ネットワーク上の着手の制約隣接する区間とネットワークしていない場合には 整備を行ってもその効果が発現しないため 道路ネットワーク上の制約について確認する必要があります 3 関連計画との整合ネットワークする隣接市町における都市計画道路の整備方針や 本市のまちづくりと一体で進める道路など 関連する計画の進捗によって 整備時期が早まる可能性があります 優先度 1~9 着手にあたっての制約条件の確認 ( 着手可能な事業量 道路ネットワークの制約 関連計画との整合など ) 優先着手区間着手時期検討区間着手時期未定区間 図 3 検証結果のまとめ方 表 1 藤沢市道路整備プログラムの検証結果の分類 分類項目優先着手区間着手時期検討区間着手時期未定区間 内容 事業中区間 1 の次段階に着手する区間として10 年以内に着手を目指す区間 ( 土地先行取得区間 2 ) 優先着手区間 の次段階に着手する区間として着手時期を検討する区間現段階では着手する時期が未定の区間 1 事業中区間現在 藤沢市が事業中の都市計画道路等の幹線道路のうち 土地区画整理事業で行っているものを除く4 区間 ( 石川下土棚線の一部 遠藤葛原線 善行長後線の一部 藤沢石川線の一部 ) これらについては 各事業スケジュールにしたがって事業を継続します 2 土地先行取得区間 公有地の拡大の推進に関する法律 に基づく地権者の方からの土地有償譲渡届出 買取希望申し出があった場合に 対象区間にかかる土地について 積極的に取得に向けた交渉を進めていく区間 ただし 事業認可を取得した段階で 先行取得区間から外れます 4

4. 対象路線 区間の検証結果 (1) 検証結果対象区間について 検証 Ⅰ 検証 Ⅱそれぞれの検証結果については 次のとおりです 表 2 検証 Ⅰ Ⅱの結果 5 路線名 区 間 1. 自動車の交通機能 2. アクセス機能 検証 Ⅰ: 有効性 の観点 3. 歩行者の交通機能 4. 自転車の交通機能 5. 防災機能合ウェイト評価点ウェイト評価点ウェイト評価点ウェイト評価点ウェイト評価点 計点評価検証 Ⅱ: 費用対効果 の観点 1 善行長後線 0 0.0 2 1.2 2 2.0 2 1.6 1 1.0 5.8 A 1.18 c 2 亀井野二本松線 1 0 0.0 1 0.6 1 1.0 1 0.8 1 1.0 3.4 C 1.20 c 3 亀井野二本松線 2 2 1.6 2 1.2 2 2.0 1 0.8 1 1.0 6.6 A 1.48 b 4 藤沢石川線 1 0 0.0 2 1.2 2 2.0 0 0.0 1 1.0 4.2 C 1.04 c 5 藤沢石川線 2 0 0.0 2 1.2 2 2.0 2 1.6 1 1.0 5.8 A 2.37 a 6 長後駅東口駅前通り線 0 0.0 2 1.2 1 1.0 1 0.8 0 0.0 3.0 C 2.01 a 7 鵠沼奥田線 2 1.6 2 1.2 1 1.0 2 1.6 2 2.0 7.4 A 3.43 a 8 片瀬辻堂線 1 2 1.6 0 0.0 1 1.0 1 0.8 2 2.0 5.4 B 1.39 b 9 片瀬辻堂線 2 1 0.8 0 0.0 1 1.0 2 1.6 1 1.0 4.4 B 1.26 b 10 片瀬辻堂線 3 0 0.8 0.0 0 0.6 0.0 2 1.0 2.0 2 0.8 1.6 1 1.0 1.0 4.6 B c 11 藤沢駅鵠沼海岸線 1 0 0.0 0 0.0 1 1.0 1 0.8 1 1.0 2.8 C 1.21 b 12 藤沢駅鵠沼海岸線 2 2 1.6 1 0.6 1 1.0 0 0.0 2 2.0 5.2 B 1.90 a 13 あらやしき鵠沼新屋敷線 2 1.6 2 1.2 1 1.0 0 0.0 1 1.0 4.8 B 2.26 a 14 したちょうご高倉下長後線 1 0 0.0 0 0.0 2 2.0 2 1.6 1 1.0 4.6 B 1.26 b 15 したちょうご高倉下長後線 2 2 1.6 0 0.0 2 2.0 2 1.6 1 1.0 6.2 A 1.63 a 16 かみやだいさんのうぞえ上谷台山王添線 2 1.6 0 0.0 0 0.0 2 1.6 1 1.0 4.2 C 10.59 a 17 鵠沼海岸駅前通り線 0 0.0 2 1.2 2 2.0 0 0.0 1 1.0 4.2 C 1.32 b 18 ( 仮称 ) 南北線 2 1.6 0 0.0 2 2.0 2 1.6 1 1.0 6.2 A 1.13 c 19 ( 仮称 ) 長後駅西口駅前通り線 0 0.0 2 1.2 2 2.0 2 1.6 1 1.0 5.8 A c 費用 便益比 当該区間の費用便益比 (B/C) は 道路がネットワークされていないことから 計測不可能 評価5

(2) 優先着手区間の選定結果ア. 優先着手区間優先着手区間は 現在事業中の 4 区間 ( 石川下土棚線の一部 遠藤葛原線 善行長後線の一部 藤沢石川線の一部 ) に続いて おおむね 10 年以内の事業着手を目指す区間です 表 3 優先着手区間一覧 No. 路線名 区間 区間の説明 検証 Ⅰ 検証 Ⅱ 総合評価 制約条件 7 鵠沼奥田線 藤沢駅南部区画整理境 ~( 県 ) 戸塚茅ヶ崎 A a 優先度 1 5 藤沢石川線 2 ( 市 ) 石名坂善行線から南東側約 280m A a 優先度 1 15 したちょうご高倉下長後線 2 ( 国 )467 号 ~( 市 ) 長後座間線 A a 優先度 1 イ. 着手時期検討区間着手時期検討区間は 優先着手区間の次段階に着手を目指して 着手時期を検討する区間として位置づけます 制約条件のついた区間は 優先着手区間の整備後の状況を考慮して 次回の本道路整備プログラム見直しの際に着手時期を検討する必要があります また 隣接する自治体にネットワークする都市計画道路の状況や 道路周辺のまちづくりの進捗状況が 着手時期に影響するものもあり それらの状況を注視していく必要があります 表 4 着手時期検討区間一覧 No. 路線名 区間 区間の説明 検証 Ⅰ 検証 Ⅱ 総合評価 制約条件 3 亀井野二本松線 2 ( 県 ) 菖蒲沢戸塚 ~ 北部第二土地区画整理境 A b 優先度 2 18 ( 仮称 ) 南北線 ( 市 ) 高山羽鳥線 ~( 県 ) 戸塚茅ヶ崎 A c 優先度 3 1 善行長後線 ( 県 ) 横浜伊勢原 ~( 市 ) 長後座間線 A c 優先度 3 15 高倉下長後線 -2 と同地区 19 ( 仮称 ) 長後駅西口通り線 長後駅西口 ~( 都 ) 善行長後線 A c 優先度 3 15 高倉下長後線 -2 と同地区 13 あらやしき鵠沼新屋敷線 ( 国 )467 号 ~( 都 ) 鵠沼奥田線 B a 優先度 4 7 鵠沼奥田線と同地区 12 藤沢駅鵠沼海岸線 2 ( 都 ) 鵠沼新屋敷線 ~( 国 )134 号 B a 優先度 4 7 鵠沼奥田線と同地区 8 片瀬辻堂線 1 ( 国 )467 号 ~( 市 ) 鵠沼海岸線 B b 優先度 5 7 鵠沼奥田線と同地区 9 片瀬辻堂線 2 ( 市 ) 鵠沼海岸線 ~( 県 ) 戸塚茅ヶ崎 B b 優先度 5 7 鵠沼奥田線と同地区 14 したちょうご高倉下長後線 1 ( 県 ) 横浜伊勢原 ~( 国 )467 号 B b 優先度 5 15 高倉下長後線 -2 と同地区 10 片瀬辻堂線 3 ( 都 ) 藤沢厚木線 ~ 茅ヶ崎市境 B c 優先度 6 接続する茅ヶ崎市の都市計画道路の動向 16 かみやだいさんのうぞえ上谷台山王添線 綾瀬市境 ~ 大和市境 C a 優先度 7 接続する綾瀬市 大和市の都市計画道路の動向 6 長後駅東口駅前通り線 ( 国 )467 号 ~( 県 ) 横浜伊勢原 C a 優先度 7 15 高倉下長後線 -2 と同地区 ウ. 着手時期未定区間着手時期未定区間は 現段階では着手時期が未定な区間です 表 5 着手時期未定区間一覧 No. 路線名 区間 区間の説明 検証 Ⅰ 検証 Ⅱ 総合評価 制約条件 17 鵠沼海岸駅前通り線 C b 優先度 8 11 藤沢駅鵠沼海岸線 1 江ノ電石上駅南側 ~ 江ノ電柳小路駅北側 C b 優先度 8 2 亀井野二本松線 1 ( 国 )467 号 ~( 県 ) 菖蒲沢戸塚 C c 優先度 9 4 藤沢石川線 1 ( 市 ) 中学通り線 ~( 県 ) 藤沢厚木 C c 優先度 9 6

図 4 優先着手区間の選定結果 7

5. 見直しの考え方 本道路整備プログラムは 将来の社会経済状況を見通すことが難しく優先着手区間決定の価値観に変化が生じる可能性があることや 着手時期検討区間の着手にあたっては 10 年後の状況で再度検証が必要なことから 概ね 10 年ごとにそれまでの実績の検証とともに見直しを行います また 10 年ごとの見直しの中間年にあたる 5 年が経過した時点においては 優先着手区間 の着手見通しや社会経済状況や財政状況等をみながら 見直しを行うか判断するほか 必要に応じて 個別路線の検証等の見直しを行っていきます 図 5 見直しのフロー 6. 優先着手区間 の着手のプロセス 優先着手区間 は概ね 10 年以内の着手を目指す区間と位置づけますが その区間の着手にあたっては 区間ごとに次のようなプロセスを踏んで着手することになります 取民得に等対の説す手業続用認討住明都可事業計画の検市計画事業計画のる事地取得等工事着手図 6 優先着手区間 の着手のプロセス 藤沢市道路整備プログラム概要版 2016 年 ( 平成 28 年 )3 月作成藤沢市土木部道路整備課 251-8601 神奈川県藤沢市朝日町 1 番地の 1 ホームページ ( 藤沢市道路整備プログラムのページ ) http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/doro-se/douro-program.html QR コード 8