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検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

遡及調査にて77日前の献血時のHBVウイルス血症が確認できた急性B型肝炎の一例

2 参考 検体投入部遠心機開栓機感染症検査装置 感染症検査装置 (CL4800)

別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

Transfusion-Transmitted Hepatitis Verified from Haemovigilance and Look-back Study

Microsoft Word - ①資料3-1一覧表.doc

Title

国立感染症研究所血液 安全性研究部 HBV-DNA 国内標準品及び HIV-RNA 国内標準品の力価の再評価のための共同研究 1. 背景と目的血液製剤のウイルス安全性の確保対策として実施されている原料血漿と輸血用血液のウイルス核酸増幅試験 (NAT) のための HCV HBV 及び HIV の国内標

顎下腺 舌下腺 ) の腫脹と疼痛で発症し そのほか倦怠感や食欲低下などを訴えます 潜伏期間は一般的に 16~18 日で 唾液腺腫脹の 7 日前から腫脹後 8 日後まで唾液にウイルスが排泄され 分離できます これらの症状を認めない不顕性感染も約 30% に認めます 合併症は 表 1 に示すように 無菌

参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 参考 11 慢性貧血患者における代償反応 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 赤血球液 RBC 赤血球液

2017 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 件で 前年から 29 件増加した HIV 感染者は前年から 3 件 AIDS 患者は前年から 26 件増加した ( 図 -1) 2 HIV 感染者

日産婦誌58巻9号研修コーナー

免疫学的検査 >> 5F. ウイルス感染症検査 >> 5F560. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 検体ラベル ( 単項目オーダー時

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 P EDTA-2Na( 薄紫 ) 血液 7 ml RNA 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60 氷 MINテイリョウ. 採取容器について 0

情報提供の例

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平成20 年9月平成 20 年 ₉ 月 15 日発行広島市医師会だより ( 第 509 号付録 ) その結果がまとめられたことから 同月 17 日付けで 輸血療法の実施に関する指針 の一 部改正を行い通知しています 輸血前後の感染症マーカー検査の必要性 ( 指針改正箇所を抜粋 ) 本症は早ければ輸血

針刺し切創発生時の対応

B型肝炎ウイルスのキャリアで免疫抑制・化学療法を受ける患者さんへ

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

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インフルエンザ(成人)

2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の


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平成 24 年 ₇ 月 15 日発行広島市医師会だより ( 第 555 号付録 ) 免疫血清部門 尿一般部門 病理部門 細胞診部門 血液一般部門 生化学部門 先天性代謝異常部門 細菌部門 B 型肝炎に関する最近の話題 ~ 免疫抑制によるB 型肝炎ウイルスの再活性化 を中心に~ 検査 1 科血清係 1

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E106. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤

Microsoft Word - 【要旨】_かぜ症候群の原因ウイルス

後などに慢性の下痢をおこしているケースでは ランブル鞭毛虫や赤痢アメーバなどの原虫が原因になっていることが多いようです 二番目に海外渡航者にリスクのある感染症は 蚊が媒介するデング熱やマラリアなどの疾患で この種の感染症は滞在する地域によりリスクが異なります たとえば デング熱は東南アジアや中南米で

試 プロゲステロン IVF-プロゲステロン 低値の特異性が向上し 交差反応が低減される改良試薬へ変更いたします ( 試薬は販売中止となります ) 併せてプロゲステロンの基準値を再設定させていただきます (IVF- プロゲステロンは基準値を設定しており

医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

Microsoft Word - 届出基準

検査項目情報 抗 SS-A 抗体 [CLEIA] anti Sjogren syndrome-a antibody 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5G076 分析物 抗 SS-A 抗体 Departme

花粉症患者実態調査(平成28年度) 概要版

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大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

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免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E106. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤

スライド 1

2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

第 12 回こども急性疾患学公開講座 よくわかる突発性発疹症 その症状と対応 ~ 発熱受診患者解析結果を交えて ~ 神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野 長坂美和子

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因

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1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

免疫学的検査 >> 5E. 感染症 ( 非ウイルス ) 関連検査 >> 5E301. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 イ ヘパリンナトリウム ( 緑 ) 血液 5 ml 全血 検体ラベル ( 単項目オー

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A 農場の自家育成牛と導入牛の HI 抗体価の と抗体陽性率について 11 年の血清で比較すると 自家育成牛は 13 倍と 25% で 導入牛は 453 倍と % であった ( 図 4) A 農場の個体別に症状と保有している HI 抗体価の と抗体陽性率を 11 年の血清で比較した および流産 加療

一について第一に 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成十年法律第百十四号 以下 感染症法 という )第十二条の規定に基づき 後天性免疫不全症候群(以下 エイズという )の患者及びその病原体を保有している者であって無症状のもの(以下 HIV感染者 という )(以下 エイズの患者等

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 中谷夏織 論文審査担当者 主査神奈木真理副査鍔田武志 東田修二 論文題目 Cord blood transplantation is associated with rapid B-cell neogenesis compared with BM transpl

東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epst

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

二類感染症 1 結核平成 23 年は 291 件の届出があり 前年 (188 件 ) の約 1.5 倍に増加した 月別届出数は 16~43 件で推移した 症状別では 患者 198 件 ( 内訳 : 肺結核 143 件 その他の結核 42 件 肺結核およびその他の結核 13 件 ) 疑似症患者 1 件

横浜市感染症発生状況 ( 平成 30 年 ) ( : 第 50 週に診断された感染症 ) 二類感染症 ( 結核を除く ) 月別届出状況 該当なし 三類感染症月別届出状況 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月計 細菌性赤痢

Microsoft Word - 2-① 補償ガイドライン平成27年版(本文)Ver3.1.1.do

2014 年 10 月 30 日放送 第 30 回日本臨床皮膚科医会② My favorite signs 9 ざらざらの皮膚 全身性溶血連鎖球菌感染症の皮膚症状 たじり皮膚科医院 院長 田尻 明彦 はじめに 全身性溶血連鎖球菌感染症は A 群β溶連菌が口蓋扁桃や皮膚に感染することにより 全 身にい

牛海綿状脳症 (BSE) とは BSE は牛の病気の一つ BSE プリオン と呼ばれる病原体が 主に脳に蓄積し 脳の組織がスポンジ状になり 異常行動 運動失調などを示し 死亡する 脳から異常プリオンタンパク質を検出することにより診断 現在のところ 生前診断法はない この病気が牛の間で広まったのは B

第 4 章感染患者への対策マニュアル ウイルス性肝炎の定義と届け出基準 1) 定義ウイルス感染が原因と考えられる急性肝炎 (B 型肝炎,C 型肝炎, その他のウイルス性肝炎 ) である. 慢性肝疾患, 無症候性キャリア及びこれらの急性増悪例は含まない. したがって, 透析室では HBs

AIDS IS NOT OVER -エイズはまだ終わっていない- 日本の HIV 流行の状況 2016 年の新規 HIV 感染者 エイズ患者報告数は 1,440 件で 過去 9 位となりました 2015 年と比べて 新規 HIV 感染者報告数はやや減少 新規エイズ患者報告数は増加しました 感染経路と

検査項目情報 インフルエンザウイルスB 型抗体 [HI] influenza virus type B, viral antibodies 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 5F410 分析物 インフルエン

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も 医療関連施設という集団の中での免疫の度合いを高めることを基本的な目標として 書かれています 医療関係者に対するワクチン接種の考え方 この後は 医療関係者に対するワクチン接種の基本的な考え方について ワクチン毎 に分けて述べていこうと思います 1)B 型肝炎ワクチンまず B 型肝炎ワクチンについて

院内感染対策マニュアル

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Microsoft Word - ①【修正】B型肝炎 ワクチンにおける副反応の報告基準について

1. ウイルス性肝炎とは ウイルス性肝炎とは 肝炎ウイルスに感染して 肝臓の細胞が壊れていく病気です ウイルスの中で特に肝臓に感染して肝臓の病気を起こすウイルスを肝炎ウイルスとよび 主な肝炎ウイルスには A 型 B 型 C 型 D 型 E 型の 5 種類があります これらのウイルスに感染すると肝細胞

染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

B型平成28年ガイドライン[5].ppt

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 5. 免疫学的検査 >> 5G. 自己免疫関連検査 >> 5G010. 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク

平成 22 年第 2 四半期エイズ発生動向 ( 平成 22(2010) 年 3 月 29 日 ~ 平成 22(2010) 年 6 月 27 日 ) 平成 22 年 8 月 13 日 厚生労働省エイズ動向委員会

はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

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検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10)

平成 28 年度感染症危機管理研修会資料 2016/10/13 平成 28 年度危機管理研修会 疫学調査の基本ステップ 国立感染症研究所 実地疫学専門家養成コース (FETP) 1 実地疫学調査の目的 1. 集団発生の原因究明 2. 集団発生のコントロール 3. 将来の集団発生の予防 2 1

日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

Taro-H28.11

学位論文要旨 牛白血病ウイルス感染牛における臨床免疫学的研究 - 細胞性免疫低下が及ぼす他の疾病発生について - C linical immunological studies on cows infected with bovine leukemia virus: Occurrence of ot

設問 3 FFP PC が必要になった場合 輸血できるものを優先する順番に並べてください 1A 型 2B 型 3O 型 4AB 型また 今回この症例患者は男性ですが 女性で AB 型 (-) だった場合 PC の輸血で注意する点はありますか? 患者は AB 型なので 4AB 型 >1A 型 =2B

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 P EDTA-2Na( 薄紫 ) 血液 7 ml DNA 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 JAK2/CALR. 外 N60 氷 採取容器について

検査項目情報 クリオグロブリン Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 免疫学的検査 >> 5A. 免疫グロブリン >> 5A160. クリオグロブリン Ver.4 cryo

り感染し 麻薬注射や刺青なども原因になります 輸血の安全性や医療環境の改善によって 医原性の感染は例外的な場合になりました 日本では約 100 万人の B 型肝炎ウイルスキャリアがいます その大部分は成人で, 昔の母子感染を含む小児期の感染に由来します 1986 年から B 型肝炎ウイルスキャリアの

3.2013/14シーズンのインフルエンザアップデート(12/25現在)

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始前に出生したお子さんについては できるだけ早く 1 回目の接種を開始できるように 指導をお願いします スムーズに定期接種を進めるために定期接種といっても 予防接種をスムーズに進めるためには 保護者の理解が不可欠です しかし B 型肝炎ワクチンの接種効果は一生を左右する重要なものですが 逆にすぐに効

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

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平成 27(2015) 年エイズ発生動向 概要 厚生労働省エイズ動向委員会エイズ動向委員会は 3 ヶ月ごとに委員会を開催し 都道府県等からの報告に基づき日本国内の患者発生動向を把握し公表している 本稿では 平成 27(2015) 年 1 年間の発生動向の概要を報告する 2015 年に報告された HI

負荷試験 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 検体ラベル ( 単項目オーダー時 )



症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

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資料 2-1 A 研究報告 ( 概要一覧表 ) 平成 26 年 3 月 19 日 ( 平成 25 年 11 月 ~ 平成 26 年 1 月受理分 ) 研究報告のまとめ方について 1 平成 25 年 11 月 1 日 ~ 平成 26 年 1 月 31 日までに提出され た感染症定期報告に含まれる研究報告 ( 論文等 ) について 重複し ている分を除いた報告概要一覧表を作成した 2 概要の後に 個別の研究報告の詳細を添付した

血液製剤 輸血の安全性に関する報告 血液対策課資料 感染症 (PT) 出典概要番号 < 肝炎ウイルス> ( なし ) <その他のウイルス> サイトメガロウイルス感染 Biol Blood Marrow Transpla nt. 19(2013) 1719-1724 造血幹細胞移植 (HSCT) 患者で輸血後に使用される輸血製剤に対する サイトメガロウイルス (CMV) 検査の必要性に関する報告 カナダにおいて 1999 年 10 月から 2012 年 6 月までに同種 HSCT を受けた患者のうち ドナー及び HSCT 患者ともに輸血前血清学的に CMV 陰性であった 166 例を対象に調査を行った 2007 年 1 月より前に HSCT を受けた患者 89 例は 白血球除去及び CMV 検査で陰性が確認された製剤を輸血されており うち 3 例 (3.4%) で輸血後の CMV 血症が認められた 一方 2007 年 1 月以降に HSCT を受けた患者 77 例では 白血球除去のみが施された製剤を輸血されており うち 1 例 (1.3%) で輸血後の CMV 血症が認められ 両群に差異は認めなかった HSCT 患者で使用される血液製剤に対して CMV 検査の実施は不要であると考えられた 1 サイトメガロウイルス感染 ion.53(20 13)2190-2197 国内の献血者におけるサイトメガロウイルス (CMV) 抗体陽性率に関する報告 献血者から採取した全血 2,400 検体中の抗 CMV 抗体を調べた結果 陽性率は 20 歳代で 58.3% 30 歳代で 73.3% であった また 血球分画中の CMV DNA は 60 歳未満の献血者の 1.0% 60 歳代の献血者の 4.3% から検出された 血球分画中 DNA 陽性検体の 14% では血漿中にも遊離 CMV DNA が含まれ そのような検体の 5 例中 2 例は 60 歳代の献血者由来であった 血漿中に CMV DNA を有する献血由来の白血球除去後血漿製剤も CMV DNA を含んでいた 血漿から CMV DNA が検出される献血における CMV 輸血感染リスクの研究が必要である 2 サイトメガロウイルス感染 パルボウイルス感染 パルボウイルス感染 ion.53(20 13)2183-2189 ion. 53(2013) 2556-2566 ion. 53(2013) 2585-2591 サイトメガロウイルス (CMV) の輸血後感染のリスク低減に関する報告 ドイツにおいて献血から得られた全血 22,904 検体を対象に CMV DNA を検査した結果 21 検体 (0.09%) が CMV DNA 陽性であった 抗体陰性ドナーは 5 例 新規抗体陽性ドナーは 6 例 長期抗体陽性ドナーは 10 例であった 陽性検体のうち 新規抗体陽性ドナーの CMV DNA 量のレベルは高く 全血中で 1,000IU/mL 以上 血漿中で 100IU/mL 以上の測定結果となるドナー検体も含まれていた 一方 抗体陰性ドナー及び長期抗体陽性ドナーの CMV DNA 量はこの水準を超えることはなく 両者とも同程度に低かった 新規抗体陽性ドナーからの献血は CMV 感染リスクが増大する一方 抗体陰性ドナー及び長期抗体陽性ドナーからの血液製剤は 感染リスクのある患者のために使用することができると考えられた 国内におけるパルボウイルス B19(B19V) の CLEIA 法による献血血液スクリーニングに関する報告 2008 年 2 月から 2011 年 9 月までの北海道における 1,035,560 の献血について化学発光酵素免疫測定法 (CLEIA-B19V) による B19v 抗原の検討を行った結果 417 検体 (0.04%) がであり このうち 101 検体 (0.01%) は B19V DNA も陽性であった また CLEIA 法の感度は 6.4logIU/mL と言われるが 同法をスクリーニングに導入した 2008 年以降 日本全国のドナーからの 772 プールにおける B19V DNA 量は 4logIU/mL を超えなかった これは CLEIA-B19V のスクリーニングにより 米国及び欧州で勧告される基準に対応することができることを示している ヒトパルボウイルス 4(PARV4) の不活化に関する報告 ウイルスゲノムの外在化 ( カプシドの外に DNA が出ること ) を間接的な指標として 液状加熱及び低 ph 処理による PARV4 の不活化について検討した その結果 液状加熱及び低 ph 処理に対して PARV4 はパルボウイルス B19 よりも抵抗性を示したが マウス微小ウイルスほどの抵抗性は示さなかった また 2 価陽イオンの非存在下では中性 ph でも PARV4 は不活化された 2 価陽イオンは PARV4 を安定化する効果があると考えられた 3 4 5

< その他 > http://ansm.sante.fr/sinformer/pointsd-information- Points-dinformation/Risqu e-detransmission-parle-sang-de-lamaladie-de- Creutzfeldt- Jakob-evolutionde-l-analyse-derisque-depuis-15- ans-point-d- Information フランスにおける (vcjd) の血液による感染リスクに関する総説 本文献は 1990 年から 2010 年までの間に フランス当局が vcjd の血液による感染リスクをどのように分析 評価してきたかをまとめた また フランスではこれまでに 27 例の vcjd 症例が同定されているが 最新の予測では 60 年間で計 100 例程度の症例が発生するとされている 輸血感染リスクは知られるのもの 輸血によるベネフィットの方が大きいと考えている また分画製剤についてはフランスで採用されている製造法で作られた製剤による感染は報告されておらずリスクは小さいと結論づけてきた 6 PLoS One. 24(2013) e69632 異常プリオン蛋白 (PrP) の高感度 高特異性の増幅検査に関する報告 プラスミノーゲンをコーティングした磁気ナノビーズを用いた PrP の分離 蛋白質ミスフォールディング循環増幅法による増幅及びウエスタンブロット法による検出の 3 段階から成る検査法を開発した この検査法により 無症候性キャリアにおいて PrP を検出するのに必要な感度での検査が可能となった この検査法は 大規模スクリーニングで陽性反応を示した患者の血液中における PrP の存在を確認する検査法として有望であると考えられた 7 http://w ww.bmj.c om/cont ent/347 /bmj.f59 94 http://w ww.bmj.c om/cont ent/347 /bmj.f56 75/2013 /10/15 ヒトの虫垂及び扁桃腺における異常プリオンの蓄積に関する総説 vcdj は英国で 177 例 ここ 2 年では 1 例の発症と稀であるが 手術で切除された虫垂を対象に異常プリオンの蓄積の有無を検討した結果 2000 分の 1 又は 4000 分の 1 が陽性であった 虫垂の異常プリオンは非特異的である可能性があるため 現在 牛海綿状脳症の発生前の 1970 年代の虫垂検体について同様の調査が進められている 異常プリオンの感染が広範であれば 血液製剤の安定供給のための予防的措置 ( 白血球除去 特定患者の除外 原料血の国外からの供給 ) は長期継続されるであろう 英国における虫垂検体スクリーニングによる異常プリオンタンパク質 (PrP) 陽性率の報告 2000 年から 2012 年までに行われた手術で得られた虫垂 32,441 検体を対象に免疫組織化学法による検討を行った結果 16 検体が PrP 陽性であった これは 人口 100 万人当たり 493 例が PrP 陽性であることに相当する また プリオンタンパク質遺伝子 (PRNP) のコドン 129 について 陽性 16 検体のうち 8 検体はメチオニンのホモ接合体 4 検体はバリン - メチオニンのヘテロ接合体 4 検体がバリンのホモ接合体であった これは 症例のすべてにおいて PRNP のコドン 129 がメチオニンのホモ接合体であることと対照的である 8 9 クロイツフェルト ヤコブ病 http://www. ema.europa. eu/docs/en _GB/docum ent_library/ Scientific_gu ideline/2013 /11/WC500 155484.pdf Apher リーシュ Sci. Aug. マニア症 17, 2013 欧州医薬品庁が公表した 尿由来医薬品における外来性物質の安全性に関するガイドライン 本文書では ヒト尿由来医薬品のウイルス及び伝達性海綿状脳症 (TSE) に係る安全性評価において考慮すべき事項として 次の項目を挙げて説明している 1. ドナーの選択 2. プロセス ( 抽出 沈殿 精製工程等 ) 3. 製造プロセスにおけるウイルスバリデーション 4. ウイルス及び TSE に係る全般的議論 ブラジルにおける内臓リーシュマニア症 (VL) の無症候性感染の報告 VL 既往歴のない計 430 例の供血者の血清検体について免疫蛍光抗体検査を実施したところ 67 例 (15.6%) にリーシュマニア抗体が検出された 感染と関連する因子として 供血者の出身地 家の周囲に公園や広場がある 近所に皮膚疾患や四肢まひを呈するイヌがいる 及び VL 患者との接触 が挙げられた 輸血の更なる安全性のため リーシュマニア抗体のルーチン検査を行うべきと考えられた 10 11

その他の報告 感染症 (PT) 出典概要番号 < 肝炎ウイルス > E 型肝炎 Emerg Infect Dis. 10(2013)1664-1666 米国の注射薬物使用者における E 型肝炎ウイルス (HEV) 感染に関する報告 2009 年 3 月から 2010 年 6 月までに カリフォルニア州サンディエゴの在住者であり 6 か月以内に注射薬物を使用した 18~40 歳を対象に HEV IgG 抗体の有無を調査した その結果 対象者 508 例のうち 14 例 (2.7%) が HEV IgG 抗体陽性であった 受刑歴 注射器の共有 路上生活 高リスクの性行為 HIV 感染の有無と HEV IgG 抗体陽性の間に関連は認められなかった 12 < その他のウイルス > 鳥インフルエンザ 中国における鳥インフルエンザA(H10N8)( 以下 H10N8) 感染の報告 2013 年 12 月 17 日 江 WHO 西省においてH10N8 感染による死亡 1 例が確認され 世界保健機関へ報告された この症例 Influenza at は 基礎疾患を有する73 歳の女性で免疫抑制状態にあり 11 月 30 日に重症肺炎で入院し 12 the humananimal 月 6 日に死亡した なお 発症前に生きた家禽への曝露歴があることが確認されている 本症例との接触者からはこれまでに当該ウイルスは検出されていない interface. Dec. 20, 2013 13 鳥インフルエンザ ProMED-mail 20131217.212 同上 ( 文献番号 7を情報提供する内容 ) 14 1718 鳥インフルエンザ 台湾における鳥インフルエンザA(H6N1)( 以下 H6N1) の人での初の感染報告 2013 年 5 月 20 歳の女性がインフルエンザ様の症状により入院し 咽頭スワブ検体からH6N1が単離され ProMED-mail た 遺伝子解析の結果 血球凝集素タンパク質のアミノ酸配列の置換 (G228S) が認められ 20131114.205 これによりヒトα2,6シアル酸受容体に対する親和性が増大した可能性が考えられた 15 5317 デング熱 Science Insider. Oct. 21, 2013 マレーシアで発見された新規デングウイルスに関する報告 2007 年にマレーシアのサラワク州で発生したデング熱の集団感染の際に採取された検体から 既知の血清型とは異なる型のデングウイルスが検出された 新規ウイルスの遺伝子配列を解析した結果 他の血清型のウイルスとは系統発生学的に異なることが判明した 16 ウイルス感染 Emerg Infect Dis. 19(2013)12 インドのキャサヌル森林病 (KFD) の報告 KFD はダニ サルが感染するフラボウイルスでカルナータカ州特有であり 毎年 100~500 人の感染も認められている 2012 年 11 月 カルナータカ州の国立公園内でサル 12 匹の死亡報告と 死亡したサルを処分した職員 6 例が KFD に典型的な臨床徴候を示して入院し 検査の結果 ヒト 6 例中 4 例 サル 7 頭中 3 頭が KFD 陽性であったことを受け 隣接するケーララ州 タミル ナードゥ州のサル ダニを調査したところ KFD 陽性が確認された 既知の流行地域以外に KFD していることを示している 17 < その他 > リケッチア症 N Engl J Med. 369(2013)117 8-1180 中国における新種のリケッチャ Candidatus Rickettsia tarasevichiae の人への感染の初の報告 2012 年 5 月から 8 月までに ダニに咬まれた計 251 例の患者が中国東北部の病院を受診し 5 例で Candidatus R. tarasevichiae 感染が確認された 5 例の年齢は 12 歳 ~56 歳で 発熱 無力症 食欲不振 悪心 頭痛 痂皮及びリンパ節腫脹を呈して入院した 患者の 1 例は髄膜炎様症状を呈し 4 日後に死亡した いずれの患者も発疹を伴わなかったため 当初誤診されていた 18 回帰熱 Am J Trop Med Hyg. 89(2013)460-461 国内における初の回帰熱輸入症例の報告 2010 年 10 月 20 歳の女性が周期性の発熱と下腿痛のため受診し 検査の結果 Borrelia persica の感染が確認された 患者は発症の 1 カ月前 ウズベキスタンに滞在しており その際 ダニに咬まれていた ミノサイクリン 100mg 2/ 日を 10 日間投与され 周期的な発熱は消失した 19

B 個別症例報告概要 総括一覧表 報告リスト 平成 26 年 3 月 19 日 ( 平成 25 年 11 月 ~ 平成 26 年 1 月受理分 ) 個別症例報告のまとめ方について 個別症例報告が添付されているもののうち 個別症例報告の重複 を除いたものを一覧表の後に添付した ( 国内症例については 資料 3 において集積報告を行っているため 添付していない )