本章のまとめ 第 4 章当市の人口推移 本章のまとめ 現在までの人口推移は以下のとおりである 1. 人口の減少当市の人口は 23 年 7 月 (153,558 人 ) を頂点に減少へ転じた 27 年 1 月 1 日時点の人口は 151,412 人である 2. 人口増減の傾向年齢 3 区分では 年少人口及び生産年齢人口が 23 年から減少へ転じている一方 老年人口は増加しており 少子高齢化が進んでいる 町ごとの人口増減の推移を見ると 全体として一致した傾向はなく 人口増の大きな要因は住宅開発と考えられる ほかに官舎や公団住宅等の整理など特別な要因に大きな影響を受けている このことから 各町の経年による年齢構成の変化もまちまちである 3. 人口増減の要因人口増減の要因には 出生 死亡 転入 転出 がある 前二者を 自然増減 後二者を 社会増減 という 当市は自然増減が 22 年 社会増減が 25 年から減少に転じている 当市は 23 年 7 月まで人口増加傾向であったが その要因の大部分は転入者数が転出者数を上回る 社会増 であった 33
人口の推移 1 人口の推移 下図は 当市の人口及び世帯数 ( 毎年 1 月 1 日時点 ) の推移を表したものである 当市の人口はこれまで増加を続けていたが 24 年を頂点に減少へ転じている なお 月単位では 23 年 7 月 (153,558 人 ) がピークである 人口が減少する一方 世帯数は増加しており 1 世帯あたりの人数が減少していることがわかる 当市の人口推移 ( 世帯 ) 156, 154, 152, 15, 148, 146, 144, 142, 14, 138, 16 年 17 年 18 年 19 年 2 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 外国人人口 1,653 1,719 1,737 1,766 1,881 2,114 2,285 2,341 2,349 2,93 2,88 日本人人口 143,512 144,381 145,49 145,645 146,459 148,84 15,26 15,81 15,988 15,77 15, 世帯数 ( 全体 ) 62,69 63,146 63,951 64,847 65,684 66,975 68,391 69,134 69,523 7,137 7,199 72, 7, 68, 66, 64, 62, 6, 58, 日本人人口外国人人口世帯数 ( 全体 ) 34
人口増減の推移年齢別 2 人口増減の推移年齢別 2.1 年齢 3 区分 下図は 過去 5 年間の人口増減を年齢 3 区分に分けて表したものである 生産年齢人口の減少が顕著であり 同人口は 24 年から減少へ転じ 25 年には 1,486 人と減少幅を拡大している 年少人口も減少している一方 老年人口は 22 年以降 増加幅を増やしている 年齢 3 区分の各人口における増減は 3 つの要因に分けることができる 自然増減( 出生及び死亡 ) 社会増減( 転入及び転出 ) 経年による年齢区分間での増減自然増減及び社会増減は純粋な人口の増減だが 年齢構成による増減は項目間の移動である 例えば 64 歳は生産年齢人口に属するが 1 年が経過することにより 老年人口に属することとなる 24 年以降 老年人口が急速に増加しているのは それまで生産年齢人口に属していた いわゆる 団塊の世代 が順次 65 歳以上となっていることが大きく影響している 過去 5 年間の年齢 3 区分別人口増減 外国人を含む 2, 2, 1, 1, 2,112-832 195-1, 474-1, 775-2, -2, 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 老年人口 1,27 48 565 1,23 1,72 生産年齢人口 969 366-339 -1,491-1,486 年少人口 116 58-31 -213-361 総計 2,112 832 195-474 -775 老年人口生産年齢人口年少人口総計 35
人口増減の推移年齢別 2.2 年齢別人口推移 21 年と同 26 年の年齢別人口を比べると 年齢構成は 2 歳代では大きく減少しているものの 全体としての形は大きく変わらずに各人の年齢が上昇している また 人口の山が 2 つあり ( 第 1 次及び第 2 次ベビーブーム ) これらの推移によって年代別の人口構成が大きく変化することがわかる 現在 2 つの山が 3 歳代後半から 4 歳代にかけて及び 6 歳代にあり これらの年齢上昇に合わせて高齢化が進むとともに ~3 歳では 1 年齢あたりの人口が 1, 人前後であるため このまま増減なく推移した場合には市の人口は年々減少していくことがわかる 3, 2, 2, 1, 1, 年齢別人口推移 外国人を含む 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 年少人口生産年齢人口老年人口 ( 歳 ) 21 年 26 年 年代別に見ると 人口の山が 3 歳代から 4 歳代へ移っているため 3 歳代が大きく減 り 4 歳代が増加している ( 団塊の世代 は 5 年に渡ってすべて 6 歳代のため ここでは 影響が見えない ) 年代別の人口推移 外国人を含む 3, 25, 2, 15, 1, 5, ~9 歳 1 歳代 2 歳代 3 歳代 4 歳代 5 歳代 6 歳代 7 歳以上 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 36
人口増減の推移町別 3 人口増減の推移町別 3.1 町別人口の増減推移 下図は 町ごとの人口増減の推移を表したものである 久米川町 廻田町 富士見町では増減の傾向が顕著だが 全体として町ごと 年ごとに一致した傾向は認められない 各年の人口増加があった町の多くには集合住宅の新築等住宅開発が行われていたことが認められた 反対に住宅開発がない場合には目立った増加がなく 人口増減には住宅開発が大きく影響していることがわかる このことから大部分の増減には町や前後の時期における傾向がない 住宅開発と人口増減の関連については後述する (p.47) 富士見町はほぼ一貫して減少傾向にあるが これは官舎や公団住宅等の整理が急速に進んでいることが原因と考えられる また 青葉町も減少傾向にある 東村山老人ホームの閉鎖へ向けての縮小が一因と考えられるが 他の要因は現時点では明確ではない 町別人口増減 日本人のみ 6 4 3 2 1-1 -2-3 -4 本町 久米川町 秋津町 青葉町 恩多町 萩山町 栄町 富士見町 美住町 廻田町 多摩湖町 諏訪町 野口町 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 37
人口増減の推移町別 3.2 町別年齢構成の変化 下図は町ごとの年齢構成とその変化を表したものである 表中の各町の位置及びその移動から各々に異なった特徴があることが認められる 表中の各点が左方向へ移動するほど少子化 上方向へ移動するほど高齢化を表している 多くの点が左上方へ移動しており 市全体として少子高齢化が進んでいることがわかる 右方向に移動している諏訪町 萩山町及び秋津町については 年少人口の割合が増大したといえる 富士見町は 他と比べて左方向への移動が大きく 年少人口の割合が急減したことがわかる 高齢者 : 多い 年少者 : 少ない 各町の H21 年から H26 年における年齢構成の変化 萩山町 H26 青葉町 H26 諏訪町 H26 本町 H26 35.% 33.% 31.% 29.% 老年人口比率 H21: 平均 21.7%( ) H26: 平均 24.4%( ) 多摩湖町 H26 日本人のみ 高齢者 : 多い 年少者 : 多い 富士見町 H26 27.% 25.% 年少人口比率 H21: 平均 13.4%( ) H26: 平均 13.%( ) 9.% 1.% 11.% 12.% 13.% 14.% 15.% 16.% 17.% 18.% 秋津町 H26 23.% 美住町 H26 恩多町 H26 野口町 H26 栄町 H26 21.% 廻田町 H26 19.% 久米川町 H26 高齢者 : 少ない 年少者 : 少ない 17.% 15.% 高齢者 : 少ない 年少者 : 多い 凡例 : 26 年 1 月 1 日時点の年齢構成 : 21 年 1 月 1 日時点の年齢構成 38
人口増減の要因 4 人口増減の要因 下図は 人口増減数の推移を要因別に表したものである 人口増減の要因には 出生 死亡 転入 転出 がある このうち 出生 及び 死亡 を 自然増減 転入 及び 転出 を 社会増減 と分類する 当市は 23 年まで人口が増加しているところ その要因の大部分が社会増によるものだった 社会増は 21 年まで増え続けていたが その後急減し 25 年に減少へ転じている 25 年では当市の人口減少の 66% が社会減によるものとなっており 社会増減 の減少が当市における人口減少の主な要因といえる 次章以降で自然増減及び社会増減について考察する 2, 2, 人口増減の推移 ( 要因別 ) 1,83 2,55 外国人を含む 1, 1, 56 87 816 26 173-721 -1, 18 年 19 年 2 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 社会増減 571 782 1,812 2,17 858 38 48-476 自然増減 -11 88 18 38-42 -12-221 -245 増減数 56 87 1,83 2,55 816 26-173 -721 自然増減 社会増減 増減数 39