2017年度 千葉大・理系数学

Similar documents
2016年度 筑波大・理系数学

2018年度 岡山大・理系数学

2017年度 金沢大・理系数学

2018年度 筑波大・理系数学

2017年度 長崎大・医系数学

2016年度 京都大・文系数学

2015年度 金沢大・理系数学

2015年度 信州大・医系数学

2011年度 東京工大・数学

2015年度 岡山大・理系数学

2019年度 千葉大・理系数学

2011年度 筑波大・理系数学

2018年度 東京大・理系数学

2017年度 信州大・医系数学

2014年度 千葉大・医系数学

2015-2017年度 2次数学セレクション(複素数)解答解説

2014年度 筑波大・理系数学

2010年度 筑波大・理系数学

2017年度 神戸大・理系数学

2017年度 京都大・文系数学

2018年度 神戸大・理系数学

2013年度 九州大・理系数学

2015年度 京都大・理系数学

2011年度 大阪大・理系数学

2013年度 信州大・医系数学

2016年度 九州大・理系数学

2014年度 名古屋大・理系数学

2014年度 センター試験・数学ⅡB

2014年度 東京大・文系数学

2018年度 2次数学セレクション(微分と積分)

2011年度 東京大・文系数学

2014年度 九州大・理系数学

20~22.prt

p tn tn したがって, 点 の 座標は p p tn tn tn また, 直線 l と直線 p の交点 の 座標は p p tn p tn よって, 点 の座標 (, ) は p p, tn tn と表され p 4p p 4p 4p tn tn tn より, 点 は放物線 4 p 上を動くこと

< BD96CA E B816989A B A>

2016年度 広島大・文系数学

05 年度センター試験数学 ⅡB () において,cos q 0 であるから,P ( cos q, sin q) より, 直線 OP を表す方程式は y sin q sin q x cos q cos q x すなわち, (sin q) x - (cos q) y 0 ( ) ク 点 O,P,Q が

Math-Aquarium 例題 図形と計量 図形と計量 1 直角三角形と三角比 P 木の先端を P, 根元を Q とする A 地点の目の位置 A' から 木の先端への仰角が 30,A から 7m 離れた AQB=90 と なる B 地点の目の位置 B' から木の先端への仰角が 45 であ るとき,

公式集 数学 Ⅱ B 頭に入っていますか? 8 和積の公式 A + B A B si A + si B si os A + B A B si A si B os si A + B A B os A + os B os os A + B A B os A os B si si 9 三角関数の合成 si

2019対策 千葉大・文系数学

<4D F736F F D F90948A F835A E815B8E8E8CB189F090E05F8E6C8D5A>

数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 ) 1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期

重要例題113

1999年度 センター試験・数学ⅡB

学習指導要領

2014年度 九州大・文系数学

平成 年 月 7 日 ( 土 第 75 回数学教育実践研究会アスティ 45 ビル F セミナールーム A 札幌医科大学 年 P ab, を正の定数とする 平面上において ( a, を中心とする円 Q 4 C と (, b を中心とする円 C が 原点 O で外接している また P を円 C 上の点と

2019対策 千葉大・理系数学

2018試行 共通テスト 数学ⅠA 解答例

2015年度 2次数学セレクション(整数と数列)

2014年度 信州大・医系数学

1 対 1 対応の演習例題を解いてみた 微分法とその応用 例題 1 極限 微分係数の定義 (2) 関数 f ( x) は任意の実数 x について微分可能なのは明らか f ( 1, f ( 1) ) と ( 1 + h, f ( 1 + h)

< 図形と方程式 > 点間の距離 A x, y, B x, y のとき x y x y : に分ける点 æ ç è A x, y, B x, y のとき 線分 AB を : に分ける点は x x y y, ö ø 注 < のとき外分点 三角形の重心 点 A x, y, B x, y, C x, を頂

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

頻出問題の解法 4. 絶対値を含む関数 4.1 絶対値を含む関数 絶対値を含む関数の扱い方関数 X = { X ( X 0 のとき ) X ( X <0 のとき ) であるから, 絶対値の 中身 の符号の変わり目で変数の範囲を場合分けし, 絶対値記号をはずす 例 y= x 2 2 x = x ( x

平成 30 年度入学試験問題 数学 注意事項試験開始後, 問題冊子及び解答用紙のページを確かめ, 落丁, 乱丁あるいは印刷が不鮮明なものがあれば新しいものと交換するので挙手すること 1. 試験開始の合図があるまで問題冊子を聞かないこと 試験開始後は, すべての解答用紙に受験番号 氏名を記入すること

Microsoft Word - 町田・全 H30学力スタ 別紙1 1年 数学Ⅰ.doc

< D8C6082CC90AB8EBF816989A B A>

Microsoft Word - 微分入門.doc

PowerPoint プレゼンテーション

学習指導要領

2015-2018年度 2次数学セレクション(整数と数列)解答解説

4STEP 数学 B( 新課程 ) を解いてみた 平面上のベクトル 6 ベクトルと図形 59 A 2 B 2 = AB 2 - AA æ 1 2 ö = AB1 + AC1 - ç AA1 + AB1 3 3 è 3 3 ø 1

2015-2018年度 2次数学セレクション(整数と数列)解答解説

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1

高ゼミサポSelectⅢ数学Ⅰ_解答.indd

Math-quarium 練習問題 + 図形の性質 線分 は の二等分線であるから :=:=:=: よって = = = 線分 は の外角の二等分線であるから :=:=:=: よって :=: したがって == 以上から =+=+= 右の図において, 点 は の外心である α,βを求めよ α β 70

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

複素数平面への誘い

二次関数 1 二次関数とは ともなって変化する 2 つの数 ( 変数 ) x, y があります x y つの変数 x, y が, 表のように変化するとき y は x の二次関数 といいます また,2 つの変数を式に表すと, 2 y x となりま

PoincareDisk-3.doc

<8D828D5A838A817C A77425F91E6318FCD2E6D6364>

座標軸以外の直線のまわりの回転体の体積 ( バウムクーヘン分割公式 ) の問題の解答 立体の体積の求め方 図 1 の立体の体積 V を求める方法を考えてみる 図 1 図 1 のように 軸の から までの長さを 等分する そして とおく とすると となる 図 1 のように のときの 軸に垂直な平面 に

解答速報数学 2017 年度大阪医科大学 ( 前期 ) 一般入学試験 1 (1) 0, 8 1 e9 進学塾 0t= $ e e 0t= 11 2e -1 1 = 2 e 0t= -11 dy dx = -2 - t te 3t 2-1 = = ビッグバン dy (2) x

2015 年度新中学 3 年数学 春休みの課題 3 年組番氏名

学習指導要領

学習指導要領

数学 Ⅲ 無限等比級数の問題解答 問 1 次の無限級数の和を求めよ (1) (5) (2) (6) (7) (3) ( 解 )(1) 初項 < 公比 < の無限等比級数より収束し (4) (2) (3) その和は ( 答 ) であるから 初項 < 公比 となっている よって 収束し その和は よって

学習指導要領

( 表紙 )

学習指導要領

Chap2

教育課程 ( 数学 Ⅲ 数学 C) < ベクトル >( 数 B 数 C) 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, )

平成 25 年度京都数学オリンピック道場 ( 第 1 回 ) H 正三角形 ABC の外接円の,A を含まない弧 BC 上に点 P をとる. このとき, AP = BP + CP となることを示せ. 解説円周角の定理より, 4APC = 4ABC = 60, であるから, 図のよ

STEP 数学 Ⅰ を解いてみた から直線 に下ろした垂線の足を H とすると, H in( 80 ) in より, S H in H 同様にして, S in, S in も成り立つ よって, S in 三角形の面積 ヘロンの公式 in in 辺の長

学習指導要領

FdData中間期末数学2年

学習指導要領

【】 1次関数の意味

Microsoft Word - スーパーナビ 第6回 数学.docx

Σ(72回生用数ⅠA教材NO.16~30).spr

" 01 JJM 予選 4 番 # 四角形 の辺 上に点 があり, 直線 と は平行である.=,=, =5,=,= のとき, を求めよ. ただし,XY で線分 XY の長さを表すものとする. 辺 と辺 の延長線の交点を, 辺 と辺 の延長線の交点を G とする. 5 四角形 は直線 に関して線対称な

. 角の二等分線と調和平均 平面上に点 を端点とする線分 と を重ならないようにとる, とし とする の二等分線が線分 と交わる点を とし 点 から に垂直に引いた直線が線分 と交わる点 とする 線分 の長さを求めてみよう 点 から に垂直な直線と および との交点をそれぞれ, Dとする つの直角三

5 分で解くシリーズ 0 確率 1(+ 英文法 ) 大学受験を終えた仲良し 5 人組の白石君 黒本君 赤木君 青田君 緑川君が卒業旅行で岡山の旅館に泊まりました (1) 旅館では 5 人のために雪と月の 部屋を用意してくれていました しかし 5 人は 全員が 1 つの部屋になってもいいので くじ引き

DVIOUT-複素数平面演

テレビ講座追加資料1105

学習指導要領 ( イ ) 集合集合と命題に関する基本的な概念を理解し それを事象の考察に活用すること 向丘高校学力スタンダード 三つの集合について 共通部分 和集合を求めることができる また 二つの集合について ド モルガンの法則 を理解する ( 例 ) U ={ n n は 1 桁の自然数 } を

問 題

相加平均 相乗平均 調和平均が表す比 台形 の上底 下底 の長さをそれぞれ, とするとき 各平均により 台形の高さ はどのように比に分けられるだろうか 相乗平均は 相似な つの台形になるから台形の高さ を : の 比に分ける また 相加平均は は : の比に分けます 調和平均は 対角線 と の交点を

平成 0 年度高校 1 年 ( 中入 ) シラバス予定 授業計画月単元 項目内容時数 10 節三角形への応用数学 Ⅱ 1 章方程式 式と証明 1 節整式 分数式の計算 1 正弦定理 2 余弦定理 三角形の面積 4 空間図形の計量 参 内接円の半径と三角形の面積 発展 ヘロンの公式 1 整式の乗法と因

Transcription:

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程問題 1 解答解説のページへ n を 4 以上の整数とする 座標平面上で正 n 角形 A1A A n は点 O を中心とする半径 1 の円に内接している a = OA 1, b = OA, c = OA 3, d = OA4 とし, k = cos とおく そして, 線分 A1A3 と線分 AA4 との交点 P は線分 A1A3 を n :1に内分するとする (1) a および d を, b, c, k を用いて表せ () を k を用いて表し, 1 < 3 を示せ 4 PAA3 (3) 不等式 > 1 を示せ A A A 1 1 4-1-

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ 1 個のさいころを 3 回投げて, 以下のルールで各回の得点を決める 1 回目は, 出た目が得点になる 回目は, 出た目が 1 回目と同じならば得点は 0, 異なれば出た目が得点になる 3 回目は, 出た目が 1 回目または 回目と同じならば得点は 0, どちらとも異なれば出た目が得点になる 3 回の得点の和を総得点とし, 総得点が n となる確率を p n とする (1) 総得点 n の最大値, 最小値と, それらの n に対する p n を求めよ () p6 を求めよ (3) pn が最大となるような n と, そのときの p n を求めよ --

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程問題 3 解答解説のページへ を 0 以上の実数とし, O を原点とする座標平面上の 点 P( p, p ), Q( q, q ) で 3 つの条件 PQ =, p< q, p+ q = を満たすものを考える OPQ の面積を S と する ただし, 点 P または点 Q が原点 O と一致する場合は S = 0 とする (1) p と q をそれぞれ を用いて表せ () S を を用いて表せ (3) S = 1となるような の個数を求めよ -3-

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程問題 4 解答解説のページへ複素数平面上の点 z( z ¹- i ) に対して, w = z+ i とする z + i (1) 点 z が原点を中心とする半径 1 の円周上を動くとき, 点 w の描く図形を求めよ () 点 z が点 を中心とする半径 1 の円周上を動くとき, 点 w は原点を中心とする半径 r の円周を描く このような r と の組をすべて求めよ -4-

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程問題 5 解答解説のページへ x 曲線 C は曲線 y =-e を平行移動したものとする C と曲線 y = e -x は x 座標が ( 0) である点を共有し, その点で共通の接線をもつとする C と x 軸と y 軸とで囲まれた部分の面積を S( ) とする (1) C の方程式を求めよ () S( ) を求めよ (3) S( ) が最大となるような の値がただ 1 つ存在することを示せ -5-

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程解答解説 1 問題のページへ (1) 点 O を中心とする半径 1 の円に内接する正 n 角形 A1A A n に対し, 直線 OA は線分 A1A3 の垂直二等分線であり, OA と A 1 A 3 との交点を B とおくと, OB = cos = k n すると, a+ c = k b より, a = kb-cである 同様に, 直線 OA3 は線分 4 なお, n = 4 のときは k = 0 () まず, P は線分 A1A3を :1に内分するので, OP = (1- ) a+ c = (1)( kb- c) + c = (1- kb ) + (-1) c 1 A A の垂直二等分線なので, d= kc-b である であるが, このときも成立している また, 対称性より, P は線分 A4Aを :1に内分する ので, 同様にすると, OP = (1- ) d+ b = (1)( kc- b) + b = (- 1) b+ (1) kc 1より, b と c は 1 次独立なので, (1- k ) = -1 となり, ( k+ ) = k+ 1, = k + 1 k + ここで, n 4 より0 < となり, これより 0 k < なので, n - 1 = k + 1-1 = k 0 k+ ( k+ ), - 3 = k + 1-3 = k - 0 4 k+ 4 4( k+ ) < よって, 1 < 3 である 4 (3) 条件から, AP:PA 1 3 = :1より, PAA 1 3 = PA1A 3 また, AP:PA4 = 1 : より, PA1A = (1 ) A1AA4 4 (1 ) 34より, PAA3 = A1AA4となり, () から, (1) 1 1 5 1 (3-4)(4-3) - = - + = > 0 1 1 1 PAA3 (1 ) よって, = > 1 である A AA 1 1 4 A4 A4 A3 c d O A3 A B b a P c b d O a An A An A1 A1 [ 解説 ] ベクトルの図形への応用です (), (3) は分数関数の値域を調べる方法もあります -1- 電送数学舎 017

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程解答解説 問題のページへ (1) 題意の総得点 n が最大となるのは, 3 回の出た目が 6, 5, 4 の場合で, 最大値は n = 6+ 5+ 4= 15である このときの確率 p15 は, p 1 ( ) 3 1 15 = 3! = 6 36 また, 総得点 n が最小となるのは, 3 回の出た目が 1, 1, 1 の場合で, 最小値は n = 1+ 0+ 0= 1である このときの確率 p1 は, p 1 ( ) 3 1 1 = = 6 16 () 総得点が 6 のとき, 3 回の出た目について同じ目の出方で場合分けをする (i) 同じ目が出なかったとき出た目が 1,, 3 の場合だけであり, このときの確率は 3! 1 ( ) 3 = 6 である 6 16 (ii) 同じ目が 回出たとき出た目が 1, 1, 5 または 1, 5, 5 または,, 4 または, 4, 4 の場合であり, このときの確率は, 3! 1 3 3 3 3 3 ( ) + 3! 1 ( ) + 3! 1 3! ( ) + 1 1 1 ( ) = 43 ( ) =! 6! 6! 6! 6 6 16 (iii) 同じ目が 3 回出たとき出た目が 6, 6, 6 の場合だけであり, このときの確率は 1 ( ) 3 = 1 である 6 16 (i)~(iii) より, 総得点 6 の確率 p6 は, p 6 1 1 19 6 = + + = 16 16 16 16 (3) 題意の総得点 n の値の範囲は, (1) から1 n 15である そして, () と同様に, 同じ目の出方について, 場合分けをする (i) 同じ目が出なかったとき出た目が a, b, c ( a< b< c) のとき, n の値とその出方 N 通りの関係は, n 6 7 8 9 10 11 1 13 14 15 N 3! 3! 3! 33! 33! 33! 33! 3! 3! 3! (ii) 同じ目が 回出たとき 出た目が a, a, bか a, b, b ( a< b) のとき, n の値とその出方 N 通りの関係は, n 3 4 5 6 7 8 9 10 11 N 3 3 43 43 63 43 43 3 3 (iii) 同じ目が 3 回出たとき 出た目が a だけのとき, n の値とその出方 N 通りの関係は, n 1 3 4 5 6 N 1 1 1 1 1 1 -- 電送数学舎 017

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程解答解説 (i)~(iii) より, n の値とその出方 N 通りの関係をまとめると, n 1 3 4 5 6 7 8 9 10 11 1 13 14 15 N 1 1 7 7 13 19 4 4 30 4 4 18 1 6 6 以上より, n = 9 のとき N の値が最大となるので, pn の最大値は, p 1 ( ) 3 5 9 = 30 = 6 36 [ 解説 ] 確率の標準的な問題です 理系単独の (3) は, 1 組の出た目について, その確率がす べて 1 ( ) 3 であることに着目して, 出た目のパターンの数を全調査しました 時間は 6 かなりかかりましたが -3- 電送数学舎 017

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程解答解説 3 問題のページへ (1) 点 P( p, p ), Q( q, q ) ( p< q) に対して, PQ = より, ( q- p) + ( q - p ) = 4, ここで, p+ q = ( 0) 1より, - + =, 1より, q 1 ( ) ( q- p) {1 + ( q+ p) } = 4 ( q p) (1 ) 4 q- p= 1 + = + = + 1 3 1 + 1 + ( ) p= 1 - = - 1 4 1 + 1 + () OPQ の面積を S とすると, 34より, 1 S = pq - p q = 1 pq( q- p) = 1 ( - 1 ) 4 1+ 1 + = 1 1 + + -4 4(1 + ) (3) 条件より S = 1なので, + -4 = 4(1 + ) 1+ + -4 4(1 + ) 1+ + - 4 = 4(1 + ) 1+, 5 を展開してまとめると, ここで, = 0 6, 3 3 = 1 となり, 3 ( + - 4) = 16(1 + ) 5 4 3-14 -55-56= 0 となり, -14-55- 56 = 0 7 f ( ) = -14-55-56 とおくと, = - - f ( ) 3 8 55 = ( - 11)(3+ 5) すると, f ( ) の増減は右表のようになり, > 0 において7の解はただ 1 つ存在する 0 11 f ( ) - 0 + f ( ) - 56 以上より, 5の解すなわち S = 1となる の個数は, 6を合わせて である P y q p Q p O q x [ 解説 ] 放物線を題材にした図形と式についての問題です (3) では, 同値変形とはいうものの, 両辺を 乗して 4 次方程式 5を導く段階で少し躊躇しましたが, = 0 が解の 1 つであることがわかり -4- 電送数学舎 017

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程解答解説 4 問題のページへ (1) 与えられた条件より, w = z+ i z + ( z ¹- i ) 1 i さて, 点 z が原点を中心とする半径 1 の円周上を動くことより, z = 1 1より, w( z+ i) = z+ iとなり (w- 1) z =-i( w-) であるが, w = 1 は成立しないので, w ¹ 1 となり, -i( w-) z = ( w ¹ 1 ) 3 w - 1 -i( w-) -i w- 3を1に代入すると, = 1 から = 1 となり, w -1 w -1 w- = w- 1 両辺を 乗して w- = w-1 から, ( w-)( w- ) = (w-1)(w- 1) ww -w - w + 4= 4ww -w - w + 1, ww = 1 よって, w = 1 となるので, 点 w は原点を中心とする半径 1 の円周を描く () 点 z が点 を中心とする半径 1 の円周上を動くとき, z - = 1 4 -i( w-) 3を4に代入すると, - = 1 から ( -i- ) w+ i+ = 1 w -1 w -1 (-i- ) w+ i+ = w- 1, (-i- ) w+ i+ = w- 1 {(-i- ) w+ i+ }{( i- ) w- i+ } = (w-1)(w- 1) 5 また, 点 w は原点を中心とする半径 r の円周を描くことより, w = r から, のとき ww = r 6 56が一致することより, (-i- )( - i+ ) =-, ( i+ )( i- ) =-が必要となるが, この 式は等しく, -- i + 4i - =-, + ( - 4 ) i = 0 7 ここで, p, q を実数として, = p+ qiとおくと, 7より, ( p + q ) + ( p-qi-4p- 4 qi) i= 0, (p + q + 5 q) - 3pi= 0 よって, p + q + 5q= 0かつ p = 0 より, ( p, q ) = ( 0, 0), ( 0, - 5 ) となり, (i) = 0 のとき (1) より5はww = 1 となり, 6から r = 1 である (ii) =- 5 i のとき -- i = 4 i, i+ =-1 i となるので, 5に代入する すると, 16ww + 1 = 4ww + 1 からww = 1 となり, 6から r = 1 である 4 16 4 [ 解説 ] 複素数平面上の円の変換の問題です なお, () は (1) と同じ方法を採用しています -5- 電送数学舎 017

017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程解答解説 5 問題のページへ x (1) 曲線 y =-e を x 軸方向に a, y 軸方向に b だけ平行移 動した曲線 C の方程式は, x-a y =- e + b 1 また, 曲線 C は曲線 y = e -x と x = ( 0) で接 x a するので, 1より y =- e -, より y =-e -x から, -a - e =- e 3 -a - e + b= e 4 3から, - a =より a= となり, この式を4に代入すると, からb= e となるので, 1に代入して, x C : y=- e + e 5 () C と x 軸との交点は, 5より x - - - e + e = 0から, x- = log e = log -, x = + log すると, C と x 軸と y 軸とで囲まれた部分の面積 S( ) は, (3) () より, e x - - = e + log x x log ò = [- e + e x ] + 0 0 -+ log S( ) = (- e + e ) dx - e + b= e =- e + e + ( + log) e = ( - 1+ log) e + e - S ( ) = e -( - 1+ log) e -e =- e ( - + log + e ) ここで, f ( ) = - + log + e とおくと, f ( ) = 1-e これより, 0 における f ( ) の増減は右表のよ だ 1 つ存在する この を用いて 0 における S( ) の増減を調 べると, 右表のようになる これより, S( ) は = のとき最大値をとる すなわち, S( ) が最大となるような の値はただ 1 つ存在する 0 f ( ) 0 + f ( ) - 1 + log うになる すると, f ( 0) =- 1 + log < 0, lim f ( ) = から, f ( ) = 0 となる > 0 がた y 1 O C 0 S ( ) + 0 - S( ) x [ 解説 ] 微積分の総合問題です つの曲線の式が似ているので, 混乱しないように注意が必要です -6- 電送数学舎 017