Microsoft Word - 病院業務継続計画書(モデル)

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5 安全 減災措置 建物建物は地震対策はなされていますか? 耐震補強 耐震 制震 免震設備状況 ( リスト ) 耐震 安全性診断 ( 発災前 ) 耐震 安全性診断を受けていますか? 施行証明書 実施状況 ( リスト ) 応急危険度判定 ( 発災後 ) 転倒 転落の防止措置 6 本部への被害状況の報告

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

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4 災害時における他機関 他施設との協定の締結状況災害時に他機関 他施設との協定を結んでいる施設は 97 施設で 1 か所と締結している施設が多くありました 締結先は 地元自治会 町内会 病院 近隣施設 社会福祉施設 物流会社 福祉ネットワーク 市町村等でした 図 2 災害時における他機関 他施設と

訪問審査当日の進行表 審査体制区分 1: 主機能のみ < 訪問 2 日目 > 時間 内容 8:50~9:00 10 分程度休憩を入れる可能性があります 9:00~10:30 薬剤部門 臨床検査部門 画像診断部門 地域医療連携室 相談室 リハビリテーション部門 医療機器管理部門 中央滅菌材料部門 =

27 年度調査結果 ( 入院部門 ) 表 1 入院されている診療科についてお教えください 度数パーセント有効パーセント累積パーセント 有効 内科 循環器内科 神経内科 緩和ケア内科

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

【堀内分担研究添付資料2】医療機関(災害拠点病院以外)における災害対応のためのBCP作成指針

大規模災害対策マニュアル

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各省庁等における業務継続計画に係る取組状況調査 調査の目的 各省庁等における現在の業務継続計画に係る取組状況を把握し 東日本大震災等を受けた 今後の業務継続計画の改善策を検討するための資料とする 調査の対象 中央省庁業務継続連絡調整会議構成機関 オブザーバー機関 29 機関 構成員 :23 機関内閣

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大津市避難所運営マニュアル

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地震被害予測システムにより建物被災度を予測 また 携帯電話と地図を利用した 被害情報集約システム では GPS 機能と地理情報システムとの連係により 現在位置周辺にある同社施工済物件を検索し 物件や周辺の被害状況を文字 静止画 動画を添付して報告することができる これら被害情報を地理情報システムに集


2

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

-災害に備えて-

平成 28 年熊本地震における対応 平成 28 年熊本地震 ( 前震 :4/14 本震 :4/16) において 電力 ガス等の分野で供給支障等の被害が発生 関係事業者が広域的な資機材 人員の融通を実施するなど 迅速な復旧に努めた結果 当初の想定よりも 早期の復旧が実現 また 復旧見通しを早い段階で提

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国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院医療に係る安全管理のための指針 第 1 趣旨本指針は 医療法第 6 条の10の規定に基づく医療法施行規則第 1 条の11 の規定を踏まえ 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院 ( 以下 センター病院 という ) における医療事故防止について組織的に

燕市 ICT 部門の業務継続計画 < 初動版 > ー概要版ー 燕市

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( 災害医療調整本部の所管事務 ) 第 4 条災害医療調整本部は 次の事務をつかさどる (1) 全県域を対象とした医療資源の配置調整及び患者搬送調整に関すること (2) 国や他都道府県等に対する医療支援の要請及び受入れと その派遣調整に関すること (3) 地域災害医療対策会議の支援に関すること (4

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防災業務計画 株式会社ローソン

BCP の考え方に基づいた病院災害対応計画 作成の手引き 平成 25 年 3 月

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

スライド 1

1 東日本大震災での多くの被害が発生!! 平成 23 年 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は 三陸沖を震源としたマグニ チュード 9.0 仙台市内での最大震度 6 強 宮城野区 という巨大な地震でした 東部沿岸地域では 推定 7.1m 仙台港 もの津波により 家屋の浸水やライフラ

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

3 医療安全管理委員会病院長のもと 国府台病院における医療事故防止対策 発生した医療事故について速やかに適切な対応を図るための審議は 医療安全管理委員会において行うものとする リスクの把握 分析 改善 評価にあたっては 個人ではなく システムの問題としてとらえ 医療安全管理委員会を中心として 国府台

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首都圏で大地震が起きると 建物 が 倒 れ ま す! 揺れで建物が倒れます 窓ガラスが割れ 道路に飛び散ります 火災があちこちで起きます 特に木造の建物が集まっている 火災 が 起 き ま す! 地域では 大規模な火災が起きる場合があります 道路 が 通れ な く な り ま す! 建物が倒れて道路

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病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

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資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

(3) 設備復旧対策事例 ~ 基地局及びエントランス回線通信事業者各社で取り組んだ主な基地局あるいはネットワーク設備復旧対策としては 光ファイバー 衛星回線 無線 ( マイクロ ) 回線の活用による伝送路の復旧や 山頂などへの大ゾーン方式 ( 複数の基地局によるサービスエリアを1つの大きなゾーンとし

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL 今回はすこし長文です このミニコラムを読んでいただいているみなさんにとって 救命救急センターは 文字どおり 命 を救うところ という印象が強いことと思います もちろん われわれ救急医と看護師は 患者さんの救命を第一に考え どんな絶望の状況でも 他

(1) 建物 院内環境に関する対策 1 耐震診断 補強 主要建物の耐震診断を実施する 主要建物の耐震補強を実施する ( あるいは 新耐震基準を満たすよう対応する ) 優先度 B 管理棟も含めた耐震補強を実施する ( あるいは 新耐震基準を満たすよう対応する ) 職員寮等の耐震診断 耐震補強を実施する

04 Ⅳ 2(防災).xls

Microsoft PowerPoint - ★県説明資料(読稿入り)

2 本紙について 本紙は 通信回線の管理者等が脆弱性評価を行うにあたって 有用と考えられるポイントを 電気通信事業者の視点で取りまとめた参考資料である 大規模災害等が発生し 電気通信ネットワークがケーブル切断等により途絶した場合 電気通信事業者は電気通信事業法第 8 条の重要通信の規定に照らし 重要

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入 院 入院問 1 アンケートにお答えいただいている方はどなたですか 1) 性別 2) 年齢 80~89 歳, 7.1% 90 歳 ~, 0.0% ~19 歳, 1.1% 20~29 歳, 4.9% 30~39 歳, 11.5% 男性 52.3% 女性 47.7% 70~79 歳, 25.3% 40

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

災害医療等のあり方に関する 検討会

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目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

獨協医科大学病院医療安全対策規程(案)

国土技術政策総合研究所 研究資料

北里大学病院モニタリング 監査 調査の受け入れ標準業務手順 ( 製造販売後臨床試験 ) 第 1 条 ( 目的 ) 本手順書は 北里大学病院において製造販売後臨床試験 ( 以下 試験とする ) 依頼者 ( 試験依頼者が業務を委託した者を含む 以下同じ ) が実施する直接閲覧を伴うモニタリング ( 以下

BCP(事業継続計画)テンプレート

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

Microsoft Word - BCP-form

ンパ浮腫外来業務および乳腺外来業務で全日および半日をそれぞれ週に 2 日に変更する さくら 9 は現状の外来業務として平日の全日に 4 名を助勤しているが これに加え さらに輸血業務として 1 名を助勤し 計 5 名を助勤していきたいと考えている さくら 8 は新たに児童精神科外来業務として全日を週

目次 Ⅰ 外来 1 アンケート様式 1 2 アンケート集計結果 2 Ⅱ 入院 1 アンケート様式 17 2 アンケート集計結果 18 Ⅲ 分析 31

未曾有の被害をもたらした東日本大震災は 安全 安心な生活と それを守るための平素からの防災 減災への取り組みや投資の大切さを あらためて認識する機会となりました 東日本大震災から間もなく2 年が経とうとしています そこで 経済広報センターは 全国の様々な職種 世代により構成されている当センターの 社

1. 北海道 ( 医師数データ集 )(218 年版 ) 目次 北海道 南渡島医療圏 南檜山医療圏 北渡島檜山医療圏 札幌医療圏 後志医療圏 南空知医療圏 中空知医療圏 北空知医

2017年度患者さん満足度調査結果(入院)

Ⅰ 医療機関の防災対策と災害時対応行動 1 医療機関における防災対策 この度の東日本大震災では 医療機関も大きな被害を受けました 一部の建物の利用ができなくなったのに加えて 電気やガスの供給が一時停止した結果 業務に大きな支障が出た医療機関は数多くあります 中には 空調が停止してほこりが舞ったことや

(3) 共通事項 原則, 調査対象期間における全ての患者を対象とする ただし, 以下の患者等についてはこの限りではない 1 記載を拒んだ患者及び患者家族 2 記載困難な患者及び患者家族 3 患者が記載困難であり, 患者家族がいない場合 評価は6 段階とし, :5 ほぼ :4 ふつう :3 少し :2

Microsoft Word - 退院後生活環境相談員

. ガイドラインの目的本ガイドラインは 地震 火災その他の災害に対処するためのもので 災害発生時に対応状況 ( 指示 確認 ) をチェックすることによって 災害対応の効率化 円滑化を図ることを目的としている 災害対応の各段階 ( 準備 初動 応急 復旧 ) において 大分県看護協会職員が実施すべき対

丸谷理事長第1回意見交換会日時:2006年8月23日(水)15:30-18:00会場:東京・市ヶ谷、SEMIジャパン大島ビル会議室内容:(1) 社内でのBCの取組みへの理解を得るためにはどうしたらよいか

目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

夜久野ふれあいプラザ施設概要 保有施設 バリアフリー トイレ男女共用 - 毛布 テレビ ラジオ FAX スロープ 防災無線 - ブルーシート 12 タオル 300 枚 バスタオル 50 枚 懐中電灯 1 乾電池 ( 単一型 ) 6 カセットコンロ 2020 年 8 月 1 台 ダンボール間仕切りセッ

宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

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医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

Microsoft Word - 資料2 第二次報告の想定結果(概要)  最終(確定).doc

1 検査の背景 我が国の防災の基本法として災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) が制定されている 同法によれば 内閣府に中央防災会議を置くとされ 同会議は 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の基本となる防災基本計画の作成 その実施の推進 防災に関する重要事項の審議をそれぞれ行うな

2009年8月17日

上川口小学校 保有施設 バリアフリー 種別有無品目数量 トイレ男女共用 毛布 9 入浴シャワー設備 ガス器具 水利 避難所環境整備 男女分離 多目的 施設概要 ブルーシート 99 枚 タオル 30 シャワー 校舎にありバスタオル 5 浴槽 プロパン カセットコンロ 懐中電灯 1 校舎にあり乾電池 (

医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

平成 19 年 7 月 20 日付, 経済産業大臣からの指示文書 平成 19 年新潟県中越沖地震を踏まえた対応について ( 指示 ) ( 平成 原第 1 号 ) に基づき, 浜岡原子力発電所 ( 以下, 発電所 という ) における自衛消防体制の強化ならびに迅速かつ厳格な事故報告体

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4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

平常時の防災活動 家庭内対策 指導ポイント 家屋の耐震診断と補強 家具などの転倒 落下防止と避難経路の確保 市町においては耐 家具の転倒による被害を防ぐ 震診断や耐震補強の ため タンス 食器棚などの家 補助を行っていま 具は 動かないようあらかじめ す 固定しておきましょう 冷蔵庫 などキャスター

生活保護医療券 財務経理部医事室 受給者の確認 登録 1 住所 2 氏名 3 生年月日 4 公費番号 国立長寿医療研究センターで生活保護医療を受けた患者様 行政機関からの通知 ( 所在地 ) 愛知県大府市森岡町源吾 35 訂正及び利用停止について 他の法律又はこれに基づく命令の規定に

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

中小医療機関における輸血 療法委員会の設置に向けて 長崎県合同輸血療法委員会平成 31 年 1 月 16 日

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平成23年東北地方太平洋沖地震の概要について

( 様式第 6) 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法に関する書類 病院の管理及び運営に関する諸記録の閲覧方法 計画 現状の別 1. 計画 2. 現状 閲 覧 責 任 者 氏 名 閲 覧 担 当 者 氏 名 閲覧の求めに応じる場所 閲覧の手続の概要 ( 注 ) 既に医療法施行規則第 9 条の

02一般災害対策編-第3章.indd

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病院業務継続計画書 ( モデル ) 計画の概要 1 病院における業務継続計画の基本方針 病院は 鳥取県 部保健医療圏において という役割を担っています 東日本大震災や阪神 淡路大震災などの大災害が発生した場合にも 地域医療を継続して提供し 患者や地域の住民の皆様の生命や身体の安全に対応することが求められています このため 医療提供を継続して提供するために必要な病院機能を維持し 又は機能停止 喪失状態を迅速に復旧させるため この事業継続計画を策定しました 2 対象リスクと被害の想定 (1) 災害の想定震度 7 冬の午後 6 時発災 説明及び留意事項 各医療機関の地域における役割などを踏まえ 災害発生時に業務を継続 早期復旧させるための基本的な方針を定める H17 地震防災調査研究報告書において 最も被害の大きい時間帯を想定 当該医療機関の実情に応じて適宜もっと大きな被害を想定するなど異なった設定をすることも可能 (2) 被害の想定 1 施設 : 建物については使用可能な場合を想定 建物使用不能の場合 県医療救護対策支部又は県医療救護対策本部に連絡し転院搬送準備 搬送 ( 県医療救護対策支部の連絡先 -) 建物の耐震化の状況など当該医療機関の実態に応じて適宜設定することも可能 入院患者の転院搬送のため 可能な限りにおいて 他の病院や福祉施設など搬送先を確保 搬送先 搬送手段 搬送手順を要検討 2ライフライン等の状況ア電気 :3 日間 外部からの電源供給がないイ上下水道 :2 週間は使用できない ( 飲料水は給水車等により3 日目に確保 ) ウ固定電話 携帯電話 :1 週間通話不能エ都市ガス :1ヶ月間は供給がないオ食料品 重油等燃料 医薬品の供給不能 :1 週間 3 参集可能な職員の割合 ( 全職員に対する割合 ) 区 分 発災当日 3 日目 1 週間目 1ヶ月 医 師 50% 50% 70% 80% 看護師 50% 50% 70% 80% その他専 50% 50% 70% 80% 門職 事 務 50% 50% 70% 80% 3 病院の資源の現状 ア 電力 : 自家発電装置 : すべての機器に対応し 通常使用の場合 時間 イ 受水槽 :m3 通常使用の 日分 ウ 重油等燃料 : 用 通常使用の 日分 エ 食糧 : 入院患者用 日分 職員用 日分 オ 医薬品 : 入院患者 通常の外来患者の 日分 カ 通信設備 : 固定電話 (NTT 回線 ) 電話交換機 衛星携帯電話 台 キ システム :システム サーバーをに設置 東日本大震災の例を参考に設定 各医療機関個々の実情に応じて 異なった設定をすることも可能 また 自家発電装置 受水槽 医療設備などが使えることを想定 海側に立地している医療機関など津波による浸水被害の可能性の高い地域においては 津波の浸水により自家発電装置 受水槽 医療設備などが使用不能となることも想定されるので 事前の継続使用の検討が必要 各医療機関個々の実情に応じて 適宜設定すること 発災直後は より少ない人員となることも想定される 医療機関ごとに資源とその量を実態に合わせて記載 一部の機器系統のみに対応している場合は 当該機器と使用可能な時間とを記載 資源の現状を整理するにあたっては 被災時のチェックリストを作成することが望ましい ( 別紙参照 ) 4 災害時に必要な業務と当該業務の目標開始時間等 災害対応マニュアル がある場合には これに定める業 務を参照しても良い また 3 被害の想定 により業 災害時に必要な業務の区分と内容 業務開始目標時間と実施期間 選定して記載する なお 業務の選定に当たっては 各医療機関の役割 ( 災害拠点病院 救急告示病院等 ) や提供す 区 分 具体的な業務 10 分 1 h 3 h 12 h 1 日 3 1 2 日週週 1 月 る医療の内容 ( 例 : 人工透析 産科等 ) を十分勘案すること 方針決定と対応 情報収集 要員対応 災害対策本部設置対応方針の決定と対応 職員 患者の安否確認 院内の施設 設備点検 災害の情報収集外部との連携 速やかな設置 全員避難の有無の決定 館内放送等避難連絡 館内からの避難誘導エレベーター 居室 電動ロック対応の部屋等閉込者の救出 入院患者への対応 生命の危険のある入院患者 手術中の場合の継続の可否 人工呼吸器装着患者等生命の危険の高い患者の対応退院可能な者への退院指示他への転院の依頼食事の提供 外来患者への対応 被災患者の受入可否一般外来診療の規模縮小 全面閉鎖 予定手術の中止確認と本部報告 点検と本部報告 ライフラインの状況等の情報収集 行政への状況報告 行政への各種要請 他の医療機関等との連携 - 1 - 執刀医が判断 手術中止の場合は 転院搬送の方針決定 透析医療機関においては 透析患者の受入れ可否の判断も 必要 受入れ不可時は 可能な限り他の医療機関を紹介 要連絡 また 可能な限り 他の医療機関を紹介 被災時のチェックリストを作成している場合は活用

資源の確保等 要員確保 対応要員の拠点確保 医薬品等の確保患者情報の確保 省資源対策トイレ 廃棄物対策 職員の招集 部門をまたがる人員応援 外部応援要員の要請 従業員の仮眠 休憩スペースの確保 医薬品や医療資機材の確保 データの復旧 バックアップデータの活用 アナログ ( 紙等 ) データの活用 ライフライン停止の長期化 に備えた節電 節水等 下水道停止 廃棄物収集停止のための対策 必要に応じて 詳細な災害時に必要な業務一覧 手順書を順次整備 5 ライフライン等が途絶えた場合の対応 ライフライン等が途絶えた場合の業務継続において 当該 区 分 想定される優先業務とこれらへの対応 医療機関の資源や代替手段には量的に一定の制約が考えら 電気 優先業務 : れることから 優先する業務を想定し 代替手段の確保などその対応を検討して記載する 上下水道 優先業務 : * 例 : 電気が途絶え 通常使用で24 時間稼働できる自家発電装置を備える医療機関で業務継続の場合 電気を使用すべき優先業 固定電話 携帯電話優先業務 : 務の選定や代替手段の確保等を考慮し その内容を記載 記載例 ( 医療機関ごとに具体的な業務継続を検討して記載 ) 都市ガス優先業務 : 重油等燃料優先業務 : 医薬品 医療資機材優先業務 : 食糧品優先業務 : 電気 上下水道 固定電話 携帯電話都市ガス重油等燃料医薬品 医療資機材 優先業務 : 手術用機器 生命維持装置 生体情報管理機器の継続稼働など 自家発電機 非常用コンセントの使用制限 優先業務 : トイレ用水の確保 貯水槽 入浴制限 食器洗浄の制限 外部仕出し業者からの食事提供など 優先業務 : 国 (DMAT 本部 ) 県医療救護対策支部との連携など 衛星携帯電話の複数確保 EMIS 活用など 優先業務 : ボイラー用種火燃料の確保など プロパンガス準備など優先業務 : 自家発電機の稼働など 空調温度の設定変更 追加毛布等の準備 入浴の制限など優先業務 : 救急患者用 入院患者用の医薬品 診療材料等の確保など 一般外来の制限 定期投与日数の制限など 食糧優先業務 : 一部糖尿病患者への食事優先確保 乳児品への栄養補給など 備蓄食糧 外部仕出し業者からの食事提供 * 優先業務の中でも 優先順位をつけることを検討 6 事前の準備 ( 代替措置 ) (1) 施設関係 耐震化 免震化のための病院の改築( 平成 年までに整備 ) (2) ライフライン等関係 自家発電装置の整備( 又は拡充 )( 平成 年までに整備 ) 受水槽の拡充( 平成 年までに整備 ) 医薬品 食料 重油等燃料の備蓄量の拡充 簡易ベッド 簡易トイレ 携帯用ガスコンロ 灯油ストーブ ハンドスピーカー 毛布 ランタン等の確保 データのバックアップ対策 通信手段の確保 衛星携帯電話の整備 ( 平成 年までに整備 ) 自転車 バイク等 車以外の移動手段 ( 直接連絡にも可 ) の確保 制約要因の改善のため 代替手段 事前の準備を記載 津波対策の必要がある場合 高層階への移設等も要検討 また 代替手段の確保について 供給元との災害時の優先提供に関する協議で対応しておくことも有効 また 電機機器については 手動による代替品 ( 吸引器 ラジオ 充電器 人工呼吸器 ) や 水 燃料の不要な食料 ディスポーザブル用品等の確保も要検討 リスク分散の手法として 備蓄品の分散化も要検討 災害時優先電話 の登録も有効 (3) その他 職員非常招集体制の整備 二次災害の防止 ( 火災対策 感染性廃棄物 放射性物質の管理など ) 医療提供不要な地域住民が避難した場合への対応 ボランティアの受入れの可否 設備の固定 ( 倒壊防止 ベッド等のキャスターストッパー ) 落下の恐れのある物品の除去 職員のメンタルケア 災害対応マニュアル があれば これに従う ベッドは窓際から離しておく 7 業務継続計画のマネジメント業務継続計画を病院すべての職員に定着させるため この計画を理解するための研修及びこの計画に基づく訓練を 1 年に 1 回行う また 計画の検証作業を定期的に行うとともに 訓練を通じて得られた計画の課題や組織 施設設備の変更に伴い 随時計画の見直しを行い 災害時の業務継続体制の向上を図る 定期的な訓練等による職員への周知を図るとともに 計画の問題点や施設設備の変更等に伴い Plan( 計画策定 ) DO( 訓練等の実施 ) Check( 検証 ) Actio n( 計画の見直し ) といった PDCA サイクルを通じて計画の持続的改善を行うもの - 2 -

災害発生時 院内状況把握チェックリスト ( 県災害対策本部報告書を兼ねる ) 連絡先 ( ) 院内災害対策本部長 ( ) 副本部長 ( ) コーディネーター ( ) ライフライン 責任者 事務局長 電気 外部電源 自家発電 水 受水槽 水道飲料水 ( ボトル ) ( ) 個必要 ガスガスボンベ ( ) 本必要 重油 残 ( ) 日分 重油 ( ) kl必要 ガソリン 残 ( ) 日分 ガソリン ( ) kl必要 トイレ簡易トイレ ( ) 個必要 下水他 ( ) 施設 責任者 事務局長 エレベーター酸素供給システム酸素ボンベ ( ) 本必要 館内放送冷暖房ヘリポート使用可否他 破損箇所 ( ) 備品

責任者 事務局長 紙おむつ 残 ( ) 個 紙おむつ ( ) 個必要 トイレットペーパー 残 ( ) 個 トイレットペーパー ( ) 個必要 ティシュペーパー 残 ( ) 個 ティシュペーパー ( ) 個必要 懐中電灯 残 ( ) 個 懐中電灯 ( ) 個必要 乾電池 残 ( ) 個 乾電池 ( ) 個必要 ハンドマイク 残 ( ) 個 ハンドマイク ( ) 個必要 生理用品 残 ( ) 個 生理用品 ( ) 個必要 紙カルテ用紙 ( ) 枚必要 他 残 ( ) 個 ( ) 個必要 食材 責任者 栄養管理室長 患者用 残 ( ) 日分 患者用 ( 日分必要 職員 残 ( ) 日分 職員 ( 日分必要 調理の可否足りないもの ( ) 通信 責任者 事務局長 衛星電話 防災無線 携帯電話 公衆電話 固定電話 インターネット 他 県本部との通信手段 ( ) 人員 現在数

責任者 医療局長 救急医 ( ) 人 内科医 ( ) 人 透析医 ( ) 人 外科医 ( ) 人 胸部外科医 ( ) 人 整形外科医 ( ) 人 小児科医 ( ) 人 産婦人科医 ( ) 人 脳神経外科医 ( ) 人 放射線科医 ( ) 人 麻酔医 ( ) 人 眼科医 ( ) 人 耳鼻咽喉科医 ( ) 人 泌尿器科医 ( ) 人 形成外科医 ( ) 人 皮膚科医 ( ) 人 口腔外科医 ( ) 人 他 ( ) 人 責任者看護局長看護師 ( ) 人 責任者医療技術局長薬剤師 ( ) 人 検査技師 ( ) 人 放射線技師 ( ) 人 臨床工学士 ( ) 人 栄養士 ( ) 人 他 ( ) 人 医療機能 1( 診療 ) 責任者医療局長トリアージ手術外傷骨折溺水

人工呼吸 他 医療機能 2 ( 検査 ) 責任者検査技師長 検体検査 生理検査 責任者 放射線技師長 放射線検査単純撮影カテーテル検査 CT 検査 MRI 検査他医療機能 3 ( 血液透析 ) 責任者医療局長透析医 ( ) 人 透析器台数 ( ) 台 受入れ可能人数 ( ) 人 水回り薬剤 ( ) 日分 医療機能 4( 薬剤 ) 責任者 薬局長 内服薬 ( ) 日分 輸液剤 ( ) 日分 消毒剤 ( ) 日分 他 ( ) 足りないもの ( ) 医療機能 5( 医療情報 ) 責任者 医療局長 電子カルテ ネットワーク 医療機能 6( 死体検案 遺体安置 ) 責任者 医療局長 死体検案遺体安置受入れ可能体数 ( ) 体

コーディネーター DMAT 医療チーム受入れ態勢 到着チーム 配置 1( )( ) 2( )( ) 3( )( ) 4( )( ) 5( )( ) その他の課題 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10.

必要物品 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10.