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平成 29 年度年間授業計画 & シラバス 東京都立足立高等学校定時制課程 対象学年 教科 科目名 担当者名 1 学年 ( 普通科 商業科 ) 外国語科コミュニケーション 佐々木友子 風見岳快 英語 Ⅰ 使用教科書 出版社 : 三省堂 教科書名 :Vista English Communicatio

Microsoft Word - aAL_00009(Takemura_Tezukayama)

生徒の活動

福翔高等学校「ライティング」学習指導案

Microsoft Word - 英語科指導案_H _part2.doc

使用上の注意 はじめに ( 必ずお読みください ) この SIGN FOR CLASSROOM の英語の動画資料について 作成の意図の詳細は 2 ページ以降に示されているので できるだけすべてを読んでいただきたい 要約 このビデオは 聴覚障がいを持つ生徒たちに英語を教える時 見てわかる会話を表 出さ

新潟市立亀田西中学校

Success_38_cover

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

Microsoft Word - 英語科指導案 公開研 2学年_H _.docm

Microsoft Word - aAL00058(Kawakatu_Sonobe)

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

平成29年度 中学校英語科教育 B校の実践

保健体育科学習指導案

英語科学習指導案(2年授業参観)

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

4 学習の活動 単元 Lesson 1 (2 時間 ) 主語の決定 / 見えない主語の発見 / 主語の it 外国語表現の能力 適切な主語を選択し英文を書くことができる 外国語理解の能力 日本の年中行事に関する内容の英文を読んで理解できる 言語や文化についての知識 理解 適切な主語を選択 練習問題の

補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

ていきたい 題材は, 平和市で起こった小さい女の子の事故をきっかけに, 現在ある公園を駐輪場に作り替えるかどうかという議論に発展していく内容となっている 近年は公共のマナーの話題をよく耳にすることもあり, 生徒にとって, 身近なテーマと言える 賛否の論点を整理し, 自分の意見をまとめる活動を通し,

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Water Sunshine

4 学習の活動 単元 ( 配当時間 ) Lesson 1 ( 15 時間 ) 題材内容単元の目標主な学習内容単元の評価規準評価方法 Get Your Goal with English より多くの相手とコミュニケーションをとる 自己紹介活動を行う コミュニケーションを積極的にとろうとしている スピー

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

東京都立葛西南高等学校平成 28 年度コミュニケーション英語 Ⅰ(R) 年間授業計画 教科 :( 英語 ) 科目 :( コミュニケーション英語 Ⅰ(R) ) 単位数 :(2) 単位対象 :( 第 1 学年 1 組 ~7 組 ) 教科担当者 :(1 組 : 船津印 )(2 組 : 佐々木印 )(3 組

京都立石神井高等学校平成 31 年度教科 ( 外国語 ( 英語 ) ) 科目 ( 英語表現 Ⅱ ) 年間授業計 ( 標準 α) 教 科 : 外国語 ( 英語 ) 科目 : 英語表現 Ⅱ 単位数 : 2 単位 対象学年組 : 第 2 学年 A 組 ~G 組 教科担当者 :(A 組 : 岡本 松井 )(

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

15 英語(菊池)

Microsoft Word - ベーシックの英文法.docx

ったが 祝日もあり 学生の習得状況を見ながら調整することもあったため 一週間で 1 課が終わらない場合もあった 作文を書く練習は 1 課が終わった授業の最後の 15 分間を用いて実施した 教師が添削した作文を次回の授業のときに学習者に返し グループ内で読み合い 話し合いをした後 各グループで代表者一

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

Microsoft Word - 研究大会指導案(3年・2年)

いろいろな衣装を知ろう

第 2 学年 1 組英語科学習指導案 日時平成 30 年 11 月 2 日 ( 金 ) 5 校時 (14:00~14:50) 場所第 2 学習室指導者教諭天津貴志 1. 育成する能力 学習指導要領内容 (4) イ 身近な話題について 事実や自分の考え 気持ちなどを整理し 簡単な語句や文を用いてまとま

展開新出語句を提示するフラッシュカードの代わりに PowerPoint のスライドを利用した ( 写真 2) アニメーション効果で英語から日本語, 次に日本語から英語と提示して意味の定着を図った 単語のみではなく, 反意語や語のつながり ( コロケーション ) も意識させた その後,3 分間で語句を

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

平成 30 年度シラバス 3 学年前期 (1 単位 ) コミュニケーション英語 Ⅰ 教科書 ENGLISH NOW Ⅰ 開隆堂 授業時数 01 単元名 Lesson 6 Sempai and Ko hai 本時 Lesson 6 (1) 学習内容備考 常日頃から使っている 先輩 後輩 ということばを

本学級の生徒に, 英語科に関する興味 関心を問うアンケートを実施したところ, 以下のようになった (28 年 9 月実施 ) はいややあまりいいえ英語の授業が好きだ 65% 29% 0% 6% ペア活動に積極的に取り組んでいる 68% 32% 0% 0% グループ活動に積極的に取り組んでいる 70%

科目名 総合英語 ⅠA 対象学年 1 年 期間 通年 曜日 時限 金 1-2 限 授業回数 90 分 34 回 授業種別 講義 回 / 週 1 回 取得単位 4 単位 授業目的達成目標 読み 書き を通して 聞く こと 話す ことにも役立つ英語の力を習得させる 文法を踏まえてパラグラフの内容を迅速か

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

第○学年 ○○科指導計画

英語科指導案

1. 授業範囲 グループ :B( 佐瀬 澤佐 田中 ) 対象 : 大子西中学校 1 年生 17 名 日程 :6 月 8 日 ( 金 )5 限 (50 分 ) 授業範囲 :Sunshine 1 Program 4 Part 1 リサイクル活動 pp 授業目標 1Do you ~? の表現の

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

慶應外語 2019 年度春学期三田正科注意 : やむをえない理由により 予告なしに担当講師が代講または変更となることがあります 講座開始後 この変更を理由に講座をキャンセルされる場合 受講料の返還はいたしません 講座コード C ベトナム語 基礎コース 担当者 グエン Nguyễn ミン

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

平成30年度 中学校英語科教育

第 3 学年英語科学習指導案 日時 :2010 年 7 月 18 日 ( 日 ) 模擬授業 3 学年 : 第 3 学年場所 :323 教室授業者 : 高木麻衣 1. 単元名 :Sunshine English Course 3 Program7 Yuki in London 2. 単元について (1

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生活単元学習指導案 日時 : 平成 27 年 11 月 17 日 ( 火 ) 授業者 : 谷麻紗美 1. 単元名 校内販売を成功させよう 2. 単元について本学級は平成 27 年度より設置された特別支援学級 ( 知的 ) である 現在 1 年生の男子 3 名が在籍しており 障害の程度はさまざまである

英語科学習指導案 1 平成 16 年 10 月 26 日 ( 火 ) 第 6 校時 2 年 2 組 D( 男子 6 名 女子 7 名計 13 名 ) 指導者黛ゆかり Andy Fosset 第 1 時間目 (1) 本時のねらい ~ すること と目的語として使われる動名詞の表現に慣れる 英字新聞を話題

第 3 学年 学級活動学習指導案 平成 18 年 6 月 30 日 ( 金曜日 ) 第 5 時限指導者二階堂聡 1 題 材 夏休みに向けて1 学期の学習を振り返ろう 2 題材について 生徒にとって, 夏休みの過ごし方はそれぞれである 部活動に熱中する生徒, 夏期 講習に参加し, 学力向上に努める生徒


英語科授業案 日時 平成 28 年 3 月 7 日 ( 月 )2 校時 生徒 2 年 B 組男子 16 名, 女子 16 名 計 32 名 授業場 2 年 B 組教室 授業者 造田あかね 1 単元名 Sunshine English Course 2 Program11 Yui To Share I

ICTを軸にした小中連携

英語科 「単元名 unit6」(1年)

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

英語科学習指導案

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研究主題 自分の考えや意見を英語で発信できる力を育てる指導の一試み中学校 - 基礎 基本の定着を図り, アウトプット活動につなげる指導の工夫を通して - 研究分野英語科 中学校第 2 学年英語科学習指導案 実施日時 : 平成 24 年 10 月 17 日 ( 水 ) 9:40~10:30 実施場所

注意:やむをえない理由により、予告なしに担当講師が代講または変更となることがあります

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ソフィスト学習塾のご案内

中3_英語(東葛) 

自己紹介をしよう

多いので, 簡潔に説明した後, 多めに練習をさせて定着を図る また, 複数回に渡って復習を入れることで, 確実に身に付けさせる 本文の学習においては, 一般動詞の三人称単数現在形の疑問文を話す練習にもなるので, 教科書本文を何度も音読させ, ペアで暗唱させることにより自然に一般動詞の三人称単数現在形

งานนำเสนอ PowerPoint

第 2 学年英語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 2 年 3 組教室 学級 2 年 3 組 ( 男子 17 名女子 18 名計 35 名 ) 授業者小田島篤史 1 単元名 PROGRAM 7 If You Wish to See

更新 2019/8/ 年 9 月ウィークリー レッスンスケジュール 1 時間目 11:00-11:50 第 1 週目 9 月 2 日 ~ 9 月 8 日 9 月 2 日 MON 9 月 3 日 TUE 9 月 4 日 WED 9 月 5 日 THU 9 月 6 日 FRI 中級 Shu

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結果からの考察 中学校 高校の英語の授業では音声指導や文法指導などが多く 話す 書く を含めた言語活動がまだ十分に行われていないという課題が明らかになりました 中高生の英語によるコミュニケーション能力の向上のためには 従来の文法中心の指導からの脱却が求められます 英語教員の多くは 英語で表現する機会

英語2限公開授業

目次 はじめに 1 Ⅰ. 調査の概要 1 Ⅱ. アンケート調査結果 ( 速報 ) 2 Ⅲ. 基礎集計 8 資料 アンケート調査票 11 アンケート依頼 15

(3) 教材観本単元ではジェスチャーの違いと異文化理解が題材となっている グローバル化が進む中で 文化的な背景の異なる人々とコミュニケーションを取ることがますます大切になってきている そのためこの単元の学習を通して 身振りやアイコンタクトなどのコミュニケーションスキルを高めることの必要性を理解させる

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(理科)2.JSL理科における授業づくりの実際

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演習:キャップハンディ ~言葉のわからない人の疑似体験~

数学○ 学習指導案

第○学年 ○○科指導計画

第2学年3組 英語科学習指導案

平成25年度 年間授業計画  都立蒲田高等学校

目次 1. フラッシュ型スライド教材を作ってみよう 2 2. 文字が順に消えていくスライド教材を作ってみよう 5 3. 文字が順に現れるスライド教材を作ってみよう 8 4. 音声とともに文字の色が変わるスライド教材を作ってみよう スライド教材を種類別にまとめてみよう 14 * 実践事例集

注意:やむをえない理由により、予告なしに担当講師が代講または変更となることがあります

ニューホライズン 1 年生 基本文 単語テスト この単語テスト集は 一般社団法人 / 教学図書協会 による教科書名等の表記利用の許諾を得て 発行しております 発行者に無断で複写 複製 配布 販売をされますと教科書著作権等の法律に触れ 罰金等が科せられます 発行者安村知倫

第 2 学年 1 組外国語科 ( 英語 ) 学習指導案 平成 24 年 11 月 22 日 ( 木 ) 第 5 校時益田市立益田東中学校教諭上田陽一郎 1 単元 Unit 6 The Story of an Old Clock (New Horizon English Course Book 2)

○○○

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント


グリーン家の人々

問詞 + 不定詞 では, 不定詞の用法を独立させて学習するのではなく, how to ~ what to ~ のように疑問詞と不定詞を連続させて意味がとれるようにしたい なお, 不定詞であるため,to ~の後の動詞は原形であることを再確認させたい 本単元では, 日本と外国との生活様式の違いが話題にな

h30(1年生)コミュニケーション英語Iシラバス

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

年度の検査や調査の結果でも見られたとおり, 依然として他の技 能よりも苦手としている生徒が多いと思われる 3 年 A 組は, 男女ともに, ペアでの活動やグループ活動におい て, お互いを気遣いつつ, 級友と積極的に参加する生徒が多い学 級である 全体としては比較的高い学力をもつ集団であるが, 生

14-2_指導案(中1英語)

02296カ年シラバスサンプル(英語)-扉

Transcription:

(AL 関連の実践 ) 高校/ 英語 受験指導におけるアクティブラーニングメタ言語的知識の定着と活用をめざして- 冬野寛人 ( 清教学園中 高等学校 ) 溝上のコメントは最後にあります対象授業 授業 : 高校 3 年生英語表現 Ⅱ(4 単位 ) 生徒 :38 名 教材 : 自作プリント 第 1 節授業の目標今回の授業は1 学期の最終授業となり 受験生ということもあって 夏休みの学習の動機付け 復習すべき事項の確認が大きな目標でした 1 学期の取り組みとして長文教材を扱いながら 文中の意味のまとまりを捉えられるように 品詞 文型といった基礎項目の確認からはじめ 1 学期前半は特に述語動詞と主語の発見および節をつなぐ接続詞 関係詞 疑問詞に焦点をあててきました 1 学期後半からは述語動詞と準動詞の違いを形から見分け 意味を押さえられるように都度確認をしてきました 本時は準動詞 ( 不定詞 動名詞 分詞 分詞構文 ) の確認をする一連の授業の最終授業であり また1 学期の最終授業でもあったので 分詞構文の習得に向けてのトレーニングおよび1 学期の事項のメタ言語的な知識の確認を行いました 第 2 節授業 (50 分 ) の流れ (1) 述語動詞 準動詞の形と基本的な意味の確認 (10 分 ) ペアで述語動詞と準動詞になる形を説明させることから始めました また それぞれの述語動詞 準動詞の形の意味についても説明をさせていきました 教師は説明させている間にポイントの板書をするようにし また ペアで考えさせた後には個人指名を行い 理解の確認およびより深い説明をするように心がけました ペアで説明をさせる活動はできる限り行い 例え同じ内容であっても日々の授業で繰り返しペアワークを行うことでターゲットとなる項目の習得を意図しています (2) 分詞構文のトレーニング (30 分 ) 自作のプリントを与え 例文 ( 図表 1) をペアで英語から日本語 日本語から英語 従属節から分詞構文句への変換などのトレーニングをさせました 押さえて欲しい事項もプリントには載せていますが 説明の前にまずトレーニングから入るように心がけています また ペアワークは1 回につき30 秒から1 分程度で終わるようなトレーニングとなるように調整しています -1-

図表 1 自作プリント ( 分詞構文 ) (3) 分詞構文の作り方の確認一学期学習事項の確認 (10 分 ) ペアワーク後疲れていそうだったので30 秒間だけ休憩を取り その後トレーニングをした英文の一部を解説しました 時間的な余裕がなかったので 形容詞で始まる分詞構文の説明のみを -2-

行い 品詞の理解の重要性を説き 1 学期の既習事項の重要性を訴えました 既習事項については 自問自答できるように1 問 1 答形式のプリント ( 図表 2) を作成し プリントの最初の部分のみペアで確認させ 夏休みに復習をしてくれることを願いながら本時を終えました 図表 2 自作プリント ( 英文読解の基本事項 ) -3-

第 3 節授業で大切にしていること うまく機能していると感じることあくまで できる限り そして 当たり前のこと が多いのですが 下記のような点に気をつけています 授業規律 具体的には (1) チャイムで始まり チャイムで終わる (2) 忘れ物をしない させない (3) メリハリをつける です そのために (1) 休み時間から準備をして 授業中に常に時間に気を遣い (2) こまめに持ち物の確認を行い (3) 活動や説明の区切れには沈黙して全体が揃うのを待ったり 顔を上げて プリントを見て など細かく指示をしたりするように心がけています 生徒の学習時間の確保 私は練習したことが上手になると考えているので できる限り授業は生徒のトレーニングに時間を使いたいと考えています トレーニングさせるにあたって 一人一人に役割 責任感を与えやすいペアワークを多用し 教師の説明もできる限り短くしその後ペアで確認させる また 生徒の家庭学習に任せるだけでなく教室内でトレーニングの時間を確保する などを心がけています 指名 質問は具体的なものから抽象的に ペアで話して などと初めから指示しても どちらが先に言うか決めるのに時間を使ってしまうので 右の生徒が左の生徒に説明して 準動詞の形を3つ 用法を3つ説明して などと具体的に指示するようにしています 場が温まっていそうであれば多少抽象的に ペアで確認して できる限りたくさん考えて などと指示をするようにしています ペアを頻繁に変える 活動の時間を区切る 同じ生徒でペアワークをさせ続けると 慣れ や 飽き から集中して活動に取り組めないように感じるので 同じ練習をさせる場合でもペアを変えるようにしています 時間もだらだらしないように短く区切り メリハリをつけるようにしています ペアを変える際は 縦や横の2 列ごとに時計回りや反時計回りに移動させることでペアを変えることが多いです ( 図表 3) 立たせて活動を行ったり 席を移動させたりするのは その活動に集中させるのに非常に有効な手段です 図表 3 席の移動のイメージ図と実際の様子 順番にこだわりすぎず 反復を重視 いわゆる伝統的 Presentation-Practice-Production(PPP) には反しますが ターゲットとなる英単語 英文そのものに興味を持たない場合 説明より -4-

も先に活動をやらせることで ターゲットとなる項目に興味を持たせる場合もあります 1 度の説明 トレーニングでは言語習得に結びつかないので 順番よりも繰り返すことを大切にしています インプット強化 ( 図表 4) ターゲットとなる項目を 主に括弧 下線 太字を使用して目立たせ 学習者の気づきを促すようにしています 図表 4 自作プリントのインプット強化の例 -5-

単純な指示 説明は英語 複雑な指示 説明は日本語 All English という手段を目的と間違えないようにし 必要に応じて使い分けるようにしています 特にメタ言語的知識まで英語で指導する必要性をまだ感じたことがなく また英単語であっても多くの場合は日本語を取り入れて指導をした方が 学習効率が良いのではないかと考えています 授業のテンポ プリント プロジェクターを使って授業をコントロールし 生徒の活動のタイミングで板書を行うように心がけ だらだらと授業をしないように気を付けています 第 4 節今後の課題限られた時間の中で授業効率 言語習得をどうやって最大化するかが課題ですが 下記のような点が特に現状取り組めていない部分だと考えています 難しいものもあるのですが 少しずつ改善したいです 活動の単位 机の位置の研究 現状机を動かすということまで授業で求めることは少ないのですが 机を横に並べる 向き合って並べる グループにするなど 活動の目標 特性に応じて使い分けをできるようになりたいです 特に 今回溝上先生にご指摘いただいたペアワーク時の生徒の体の向きなどは 机の配置を変えながら指導すると構造的に指導できると思うので 必要に応じて取り入れたいです 即興的アウトプット活動の充実 現状 単語 例文 教科書の各種音読 基本例文のパターンプラクティス ペアによる既習事項の説明など ある程度定まった答えを回答するトレーニングに終始することが多いです もう少し即興的な言語スキルの習得のための活動 ( ディクトグロス ショウ & テル プレゼンテーション パフォーマンステストなど ) を手段として取り入れたいです 第 3 節でも述べましたが 練習したことが上手になると私は考えているので 授業時間にアウトプットの練習をより取り入れたいです 溝上のコメント 夏休み前の1 学期の最後の授業ということもあり しかも受験を控える高 3 生の授業でもあり 徹底的な習得 ( 知識の確認 定着 活用 ) を目指すアクティブラーニング型授業であった 課題を与えて深い学びにもっていくだけがアクティブラーニングではないので これはこれで十分いいと思う 冬野教諭の授業はテンポが良く 指示がきめ細かく 的確である 教諭の説明にもあるように 顔を上げて プリントを見て といった指示が頻繁に入って 生徒は1つ1つにしっかり応答していた 図表 5のように ペアワークが徹底的になされる 右の生徒が左の生徒に説明して と指示されるが 生徒はそれで自分が 右 なのか 左 なのかを瞬時に理解していた 私は後ろで見ていて 教師から見て 右 なのか 生徒から見て 右 なのかと迷ったが 生徒が迷っていないところを見ると これはふだんの授業の成果だということがわかった 図表 3のペアの入れ替えも時計回り 反時計回りなど移動のルールがあり 生徒は瞬時に理解して移動していたので これもふだんの授業の成果ということである -6-

課題として ペアワークをおこなうとき 生徒の身体の向き ( 身体性 ) やパーソナルスペースについてもう少し考慮した方がいいかもしれない 図表 5 右の写真のように 生徒によってはペアワークの相手との物理的 心理的距離が遠くなり 学習の質が下がる可能性がある 図表 5 ペアワーク 場が温まっていない始めの時間帯では 準動詞の形を3つ 用法を3つ と 具体的に数を上げて考えさせる 場が温まってくれば できる限りたくさん考えて と抽象度を上げる 技が細かくて すばらしい 英語のアクティブラーニング型授業ではよく見られるが 生徒は立ってテリング リテリングをしていた ( 図表 6) 図表 6 立ってテリング リテリング プロファイル 冬野寛人 ( ふゆのひろと )@ 清教学園中 高等学校 ( 英語科 ) 一言 : やったことが上手になる と信じています 限られた時間の中 どういう生徒を育てたいのか そのために何をしたら良いのか模索しながら 日々の授業を通じ 生徒の人間性 英語力の向上に寄与したいです -7-