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慶應外語 2019 年度春学期三田正科注意 : やむをえない理由により 予告なしに担当講師が代講または変更となることがあります 講座開始後 この変更を理由に講座をキャンセルされる場合 受講料の返還はいたしません 講座コード C ベトナム語 基礎コース 担当者 グエン Nguyễn ミン

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Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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Water Sunshine

コミュニケーションを意識した授業を考えるーJF日本語教育スタンダードを利用してー

例 1) 日系人の A さんの場合 1 域内の外国人の状況 ニーズ, 地域のリソース等の把握 (1) 対象とする学習者の属性や数の把握 レディネス( 日本語学習をどの程度行っているか ) 家族形態 来日 3か月で日本語学習経験はなし 妻, 子供 ( 小学生 ) 漢字圏かどうか 在留資格 非漢字圏 定

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

日本語教育研究センター 留学生対象日本語科目 2019 年春期 2 次登録余裕定員表 余裕定員 ( 人 ) 余裕定員 ( 人 ) 自分の意見を発表し 書く5-6 絵本を読む3-4 〆切 01: 月 1 時限 〆切 01: 火 1 時限 〆切 慣用句 ( イディオム ) を学ぼう : 月

注意:やむをえない理由により、予告なしに担当講師が代講または変更となることがあります

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京都立石神井高等学校平成 31 年度教科 ( 外国語 ( 英語 ) ) 科目 ( 英語表現 Ⅱ ) 年間授業計 ( 標準 α) 教 科 : 外国語 ( 英語 ) 科目 : 英語表現 Ⅱ 単位数 : 2 単位 対象学年組 : 第 2 学年 A 組 ~G 組 教科担当者 :(A 組 : 岡本 松井 )(

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

ったが 祝日もあり 学生の習得状況を見ながら調整することもあったため 一週間で 1 課が終わらない場合もあった 作文を書く練習は 1 課が終わった授業の最後の 15 分間を用いて実施した 教師が添削した作文を次回の授業のときに学習者に返し グループ内で読み合い 話し合いをした後 各グループで代表者一

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平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

ワークシート 分析 わかる できる つながる 三連携 言語領域文化領域グローバル社会領域 休日 趣味の尋ね方や答え方について n 語で口頭で復習する (A1) 休日 趣味の尋ね方や答え方について n 語で口頭で質問し答えることができる (B1) リストアップした内容を各グループ内で討論

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

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自己紹介をしよう


修士論文 ( 要旨 ) 2012 年 1 月 中国人日本語学習者の語彙学習ストラテジーの考察 上海の大学生を対象に 指導堀口純子教授 言語教育研究科日本語教育専攻 210J3007 章志翔

補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

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ニュースと映画 ドラマで学ぶ日本語 - 映画を通して考える日本の社会とことば- 大学 大学院進学に向けての文章表現 : レポート作成 - 食べ物 で学ぶ日本語 2- 日本語の異文化コミュニケーション : ことばの中の社会 文化を学ぶ ビジネスコミュニケーションのためのケース学習 - 日本語の発音 (

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

01_2次余裕定員表

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう

結果からの考察 中学校 高校の英語の授業では音声指導や文法指導などが多く 話す 書く を含めた言語活動がまだ十分に行われていないという課題が明らかになりました 中高生の英語によるコミュニケーション能力の向上のためには 従来の文法中心の指導からの脱却が求められます 英語教員の多くは 英語で表現する機会


注意:やむをえない理由により、予告なしに担当講師が代講または変更となることがあります

平成 29 年度年間授業計画 & シラバス 東京都立足立高等学校定時制課程 対象学年 教科 科目名 担当者名 1 学年 ( 普通科 商業科 ) 外国語科コミュニケーション 佐々木友子 風見岳快 英語 Ⅰ 使用教科書 出版社 : 三省堂 教科書名 :Vista English Communicatio

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(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

ICTを軸にした小中連携

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目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

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平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

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B. 研究変数 アリクント (2010:169) によると 実験研究には独立変数 (X) 従属変 数 (Y) がある 本研究における使用される変数は 独立変数と従属変数 に分ける 本研究の変数は次のようである 1) 独立変数はメタ認知ストラテジーである 2) 従属変数は読解授業である C. ポピュレ

2018 年 9 月 3 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2018 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

4 学習の活動 単元 Lesson 1 (2 時間 ) 主語の決定 / 見えない主語の発見 / 主語の it 外国語表現の能力 適切な主語を選択し英文を書くことができる 外国語理解の能力 日本の年中行事に関する内容の英文を読んで理解できる 言語や文化についての知識 理解 適切な主語を選択 練習問題の

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

2016 年度シラバス科目名 Communication Skills V (CALL) 担当者高橋妙子免許 資格受講要件 開講学科等 英語コミュニケーション学科 授業形態 演習 開講時期 後期 配当学年 2 単 位 数 2 必修 選択 選択必修 授業概要と方法ロマンティックコメディ映画を教材化した

いろいろな衣装を知ろう

4 学習の活動 単元 ( 配当時間 ) Lesson 1 ( 15 時間 ) 題材内容単元の目標主な学習内容単元の評価規準評価方法 Get Your Goal with English より多くの相手とコミュニケーションをとる 自己紹介活動を行う コミュニケーションを積極的にとろうとしている スピー

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平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

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2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

名古屋大学留学生センター紀要第 9 号 日本語教育メディア システム開発部門報告 村上京子 石崎俊子 佐藤弘毅 日本語教育メディア システム開発部門 (JEMS) では,2010 年度に以下の活動を行った 1. オンライン日本語コースの改訂と運営 2. 文法コースの構築 3.WebCMJ の改訂と運

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

1 Word2007 を立ち上げて 表を作って内容を入力し 体裁を整える 1 時間の関係で あらかじめ下記のような簡単な文書を作成して デスクトップにファイル 旅行案内操作前 1 を置いてありますからこのファイルをダブルクリックして開いて下さい (* 時間のある方は末尾に表の挿入方法などを参考に書い

留学生および日本人学生のインタラクティブな授業の試み Designing a collaborative class for International students and Japanese students 末繁美和ケーレブ プリチャードジョン ルシンスキー Miwa SUESHIGE Ca

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

Ⅱ 授業科目一覧 学期初めに日本語プレイスメントテストを受験し 総合日本語 1 2 3( ) のいずれ かのレベルから履修を開始する 原則として 1 学期目は 総合日本語 1 科目しか履修できない 1 学期目 必修 JPN290 総合日本語 1 2 学期目 必修 1 学期目 必修

4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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演習:キャップハンディ ~言葉のわからない人の疑似体験~

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2013 年度 統合実習 [ 表紙 2] 提出記録用紙 5 実習計画表 6 問題リスト 7 看護過程展開用紙 8 ( アセスメント用紙 1) 9 ( アセスメント用紙 2) 学生証番号 : KF 学生氏名 : 実習期間 : 月 日 ~ 月 日 実習施設名 : 担当教員名 : 指導者名 : 看護学科

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

24 京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 内容 発達段階に応じてどのように充実を図るかが重要であるとされ CAN-DOの形で指標形式が示されてい る そこでは ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR の日本版であるCEFR-Jを参考に 系統だった指導と学習 評価 筆記テストのみならず スピーチ イン

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指導方法等の改善計画について

English Reading & Writing 責任者 コーディネーター 外国語学科英語分野柳谷千枝子助教 担当講座 学科 ( 分野 ) 外国語学科英語分野 担当教員柳谷千枝子助教 大沼仁美助教 八重樫由美非常勤講師 対象学年 1 期間通期 区分 時間数 講義 42 時間 学習方針 ( 講義概要

H30全国HP

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(国語科)4.指導案 6 報告文を書いて発表しよう

56 語学教育研究所紀要 Vol.10 上記項目を前年度と比較すると, 数値はほとんど変わらない データの分析及び考察は別稿にゆずることにし, ここでは前年度と大きく異なる点は自由記載が多くなったことであることを指摘したい 回収回答者の半数近くが自由記載に積極的だった 昨年度は教師に対する感謝の言葉

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

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①H28公表資料p.1~2

生徒指導の役割連携_四.indd

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第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

グループ名 :G6 日本語 < 食べ物 > 作成者氏名 : 門脇薫 澤邉裕子 鎌田美保 住田環 阪上彩子 5+5 ステップ : 語彙語彙リスト 刺身 納豆 梅干し 鶏肉 豚肉 牛肉 卵 そば お酒 小麦 大豆 えび 教師は食べ物の実物か写真を見せ 日本語の語彙を発音する 学習者はそれを聞き 日本語の

演習:キャップハンディ ~言葉のわからない人の疑似体験~

2016 年度 中国派遣留学報告書 実習先 : 北京師範大学 実習期間 :8 月 29 日 ( 月 )~1 月 7 日 ( 金 ) 新潟国際情報大学国際文化学科学籍番号 : 中村匠

表 回答科目数と回答数 前期 後期 通年 ( 合計 ) 科目数 回答数 科目数 回答数 科目数 回答数 外国語 ( 英語 ) 120 / 133 3,263 / 4, / 152 3,051 / 4, / 285 6,314 / 8,426 外国語 ( 英語以

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

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テーマ : 韓国人留学生に地域の行事やイベントを伝えよう わかる できる 自分や相手のことを伝える表現がわかる 外国語学習のめやす マスター研修 2013 課題発表 : 目標設定 活動 評価作成者 : 中川正臣 分析 言語領域文化領域グローバル社会領域 休みの日の過ごし方について尋ねたり

Transcription:

中上級クラスにおけるタスクについて 国沢里美 1. はじめに中級以上になると初級に比べて言語的な理由による制限が少なくなり 活動のバリエーションが増える しかし それと同時に学習者それぞれのニーズも多様化することが予想される 今回の実習では 中級以上のクラスであるからこそできる活動を考え 実践した 本稿では 今回の実習におけるタスクの選定について述べる まず 昨年度までの実習報告や事前アンケート インタビューによりコース開始前に決定したタスクについて述べる そしてコース開始後に変更した点を挙げ 最後にコース修了後に行なった事後アンケートから今回の実習における課題と反省点を述べる 2. タスクの選定 2.1 タスクとは今回の実習におけるタスクは 大きく2つに分けることができる 1つは文法の復習や機能シラバスを中心にした授業での 小規模なタスク もう 1つは読解やディベートなどの 大規模なタスク である 岡崎 岡崎 (1990) は タスクの見方として次の3つを挙げている 1 教育的配慮に中心をおいたタスクの見方 2 言語学習を作り出すことに中心をおいたタスクの見方 3 実生活に中心をおいたタスクの見方 である 今回の実習における 大規模なタスク には2や3が大きく 関わる ディベートなどは2が中心となり メールを書くなどのタスクは3が中心となる また 小規模なタスク については 1と2が関係する 1は学習者が聴いたり読んだりすることにより言語を理解する そして その理解したことを表現するタスクである そのため 必ずしも実生活に関連のある目的である必要はない テープを聞いてその内容を表に書き込んだり 教師の指示に従って行動するというような 1のタスクは 初めてその内容を学習する場合 日本語使用の目的が設定されているという意味で有効であると思われる ただし 今回のクラスの学習者はある程度の日本語学習経験がある また 初級と比べると学習のプロセスを重要視する必要があると考えられる このため 機能シラバスの部分の授業内容であっても1だけでは十分とは言えず 2を意識したタスクを意識した 2.2 コース デザインとタスクの選定 変更今回のコースでは 学習者はコース開始直前まで確定しないことは予め分かっていた 学習者が決まってから準備を始めると十分な時間がないため 先行シラバスと後行シラバスを組み合わせた折衷シラバスを用いた まず 昨年度までの実習報告や事前アンケート インタビューをもとにコース デザインを行なった 事前アンケートでは コースで最も

焦点をあててほしい内容 について 文法 語彙 文型練習 会話 書く練習 その他 の中から選んでもらった 結果は 以下の通りである 学習者 A 漢字 ( 語彙 ) 文法学習者 B 文法 読解学習者 C 書く練習学習者 D 文法学習者 E 会話学習者 F 漢字 文法 ニーズは多様であるが 文法の学習を希望する学習者が比較的多いことから 機能シラバスを軸とし 読み書きの技能も含んだ複合シラバスを作成した 読む練習としてインターネットで情報を集めるタスク 書く練習として手紙やメールを書くタスク 会話練習としてあるトピックについて話すというタスクを考えた また このコースは 6 日間の日程で行なわれたが 教室確保の問題から前半 (8 月 10 日 ~12 日 ) と後半 (17 日 ~19 日 ) に分かれた そして コース全体として 13 日にアクティビティ ( 希望者対象の常滑遠足 ) 19 日の最後の時間にはパーティーを実施した 6 日間の授業時間では 教室の外に出かけたり ゲストを招いたりすることはしなかったが コースの前半と後半の終わりにそれぞれ教室外での活動が予定されていたため この場をタスクにつなげようと考えた 以下にその例を挙げる インターネットを使う情報を検索する ( 遠足の情報集めー交通 料金 天気 ) 日本語でメールを打つ ( 実習生への連絡 ホームステイ先へのメール ) XX( トピック ) について話す最近見た映画 恋愛について話す インタビューする常滑焼の職人に質問する 手紙を書くホームステイ先に残暑見舞いを書く コントを作る日本のコントを見る自作してパーティーで発表する

コース開始 1 週間前のカリキュラム 10 日 11 日 12 日 13 日 17 日 18 日 19 日 1 限 < 遠足 > 2 限 遠足での質問を考える ディスカッション ( ニュー ディスカッション ( 文化 ) パーティーでの発表の準備 3 限 ネットで情報収集 ( 遠足 ) メールを書く ( 遠足 ) ス ) <パーティー > これは コース開始 1 週間前のカリキュラムである 空欄は機能シラバスの部分である ここではタスクに注目するため 機能シラバスに関する説明は省略するが この時点でどの項目を扱うかはほぼ決まっており 最終的なカリキュラムと比較しても大きく変更した点はなかった これに対し タスクに重点を置いた授業についてはコース中での変更点が多かった これは遠足とパーティーにおけるタスクをなくしたためである 遠足に参加するかについての意思確認は インタビュー時とコースの初日に行なった インタビュー時には 3 人が参加希望 2 人が不参加 1 人が不明の状態であったが コースの初日に最終的な確認をしたところ参加希望は 2 人だけだった このクラスにおいて 遠足の参加希望者が少ない可能性があることはインタビュー時に予想できたが 遠足に関わるタスクを組み込みたいという思いに捉われてカリキュラム変更が遅れてしまった ただし 遠足に参加できない学習者がいるということは事前に分かっていたため 初日にインターネットで情報を収集するというタスクは避け 日本語でメールを書くというタスクに変更した メールの内容は遠足の案内であるが 他の内容にも応用できることから 遠足に参加できない学習者にとっても実用性があると考えたからである また パーティーについても当初は 6 日間の学習について学習者自身が振り返り 達成感を得られる場であることを期待してタスクを考えたが 最終的にはこれもなくしてしまった プレイスメントテストやインタビュー時よりも学習者のレベルが高く あえてタスクに関連付ける必要性が感じられないこと 他のクラスの学習者にも楽しんでもらえるかという観点から考えるとタスクと学習内容とに隔たりができてしまうことなどが理由である 最終的なカリキュラムは次の通りである

最終的なカリキュラム 10 日 11 日 12 日 13 日 17 日 18 日 19 日 1 限 敬語 お願いす 許可を求 < 遠足 > 意見を言 相談 助 オノマト る 断る める う 言 提案 ペ する 2 限 授受 ネットで ディスカ ディスカ 身体表現 情報収集 ッション ッション 3 限 メールを書く お礼を言う 謝る するⅠ ネットで情報収集するⅡ オノマトペ <パーティー > * この他 音声指導が行なわれた コース前半にインターネットを使った活動を行なうという点は 最初の計画通りであったが 遠足におけるタスクがなくなったため 集める情報内容を変更し コース後半に予定しているディスカッションのための情報収集のタスクとした ディスカッションのトピックについては コース開始後に学習者に意見を求めたが 特に希望はないようだったので 実習生側がいくつか候補を挙げたものの中から比較的反応が良いと思われた ニート問題 について取りあげることにした ニート問題 について 価値観 雇用形態 対策 についてそれぞれペアで調査し レジュメを作成し 発表してもらった このタスクにより コース前半と後半のつながりができた また パーティーについてのタスクをなくしたため 後半の授業カリキュラムに余裕ができた 事前アンケートの中で見られた 語彙 に関するニーズを取りあげることにし その中でもオノマトペに興味を持っている学習者がいることから オノマトペと身体表現についての時間を設けた 3. 課題と反省点コース全体が終わった時点で行なった事後アンケートでは コースで取りあげた内容について 役立ったと思うもの 役立たなかったと思うもの おもしろかったもの おもしろくなかったもの という質問項目を設け それぞれ選んでもらった 結果には個人差が大きく表れた ある1つの内容に対して肯定的な評価と否定的な評価の両方がなされている場合が多い 大規模なタスク は学習者の興味や関心に左右されやすく 好みが分かれる傾向にあると言える ただし パソコンを使った授業の評価については肯定的な評価を受けたタスクと否定的な評価を受けたタスクに分かれた 今回 メールを書くというタスクと インターネットを使って情報を集めるというタスクの 2 種類を行なったが 前者は肯定的な評価がされな

かったのに対し 後者は 役に立った おもしろかった という評価を受ける傾向にあった しかし一方で 漢字が難しすぎたというコメントも見られた メールを書くというタスクの評価が低かった理由として 日常生活において日本語でメールを書く必要性はなく 学習者のニーズに合わなかったためであると思われる また 遠足の参加者が少ないことからコースの途中にタスク内容を変更したため コース全体におけるこのタスクの意味が薄れてしまったことも理由の1つとして考えられる また 機能シラバスを中心にした授業については 意見を言う 聞く や 相談する について肯定的な評価が少し見られるものの 肯定的にも否定的にも評価されにくかった この理由として 待遇による使い分け という授業の目的が学習者に伝わっていなかったこと 使用につながるタスクが提供できなかったことが考えられる 授業準備の段階においても 大規模なタスク については時間をかけて話し合いを行なったが 小規模なタスク については各授業担当者が考えたものをチェックし合うにとどまった 4. まとめ今回の実習では 学習者のニーズの多様性や変化に対応できる柔軟なカリキュラム作成を意識し それに適当だと考えられるタスクを取り込んだ そして コースの途中でも必要であると判断される場合には 適宜修正 変更することができた しかし 大規模なタスク に関わる部分についてコース開始後に変更することが多く 十分な準備ができないまま授業をすることがあった カリキュラムに柔軟性を求めようとするならば それに対応できる準備がコース開始前に必要であるということを痛感した 参考文献 岡崎敏雄 岡崎眸 (1990) 日本語教育におけるコミュニカティブ アプローチ 凡人社 日本語教育学会 (1991) 日本語教育機関におけるコース デザイン 凡人社