Microsoft PowerPoint - AR1(理科森田) [互換モード]

Similar documents
H30全国HP

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

フォルハルト法 NH SCN の標準液または KSCN の標準液を用い,Ag または Hg を直接沈殿滴定する方法 および Cl, Br, I, CN, 試料溶液に Fe SCN, S 2 を指示薬として加える 例 : Cl の逆滴定による定量 などを逆滴定する方法をいう Fe を加えた試料液に硝酸

<4D F736F F D2093FA D95BD90E690B68EF68BC681458E7793B188C42E646F63>

P P -2-

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

理科学習における 批判的思考力育成に関する研究 ーアクティブ・ラーニングによる授業実践を通してー

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

Microsoft Word - 社会科

< DDD8A7790B E90B688C88A4F816A B83678F578C762E786C7378>

123

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

Microsoft Word - 博士論文概要.docx

3-1. 新学習指導要領実施後の変化 新学習指導要領の実施により で言語活動が増加 新学習指導要領の実施によるでの教育活動の変化についてたずねた 新学習指導要領で提唱されている活動の中でも 増えた ( かなり増えた + 少し増えた ) との回答が最も多かったのは 言語活動 の 64.8% であった

ICTを軸にした小中連携

商業科 ( 情報類型 ) で学習する商業科目 学年 単位 科目名 ( 単位数 ) 1 11 ビジネス基礎 (2) 簿記(3) 情報処理(3) ビジネス情報(2) 長商デパート(1) 財務会計 Ⅰ(2) 原価計算(2) ビジネス情報(2) マーケティング(2) 9 2 長商デパート (1) 3 プログ

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

7 3. 単元の指導計画 (7 時間扱い ) 時 学習内容 授業のねらい 物質の溶解と水溶液の均一性 コーヒーシュガーが水に溶ける様子を観察し, 色の様子からコーヒーシュガーの拡散と水溶液の均一性を理解する ( 観 実 ) コーヒーシュガーと食塩の溶解 物質の溶解と水溶液の均一性 2 物質が目に見え

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

家庭における教育

< F C18D E93788EF38D7590B B CC8F578C76834F E786C73>

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

総合的な学習の時間とカリキュラム・マネジメント

2004 年度センター化学 ⅠB p1 第 1 問問 1 a 水素結合 X HLY X,Y= F,O,N ( ) この形をもつ分子は 5 NH 3 である 1 5 b 昇華性の物質 ドライアイス CO 2, ヨウ素 I 2, ナフタレン 2 3 c 総電子数 = ( 原子番号 ) d CH 4 :6

理科学習指導案

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

成績評価を「学習のための評価」に

木村の有機化学小ネタ 糖の構造 単糖類の鎖状構造と環状構造 1.D と L について D-グルコースとか L-アラニンの D,L の意味について説明する 1953 年右旋性 ( 偏光面を右に曲げる ) をもつグリセルアルデヒドの立体配置が

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

4.原稿(資料)

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

2019 年度大学入試センター試験解説 化学 第 1 問問 1 a 塩化カリウムは, カリウムイオン K + と塩化物イオン Cl - のイオン結合のみを含む物質であり, 共有結合を含まない ( 答 ) 1 1 b 黒鉛の結晶中では, 各炭素原子の 4 つの価電子のうち 3 つが隣り合う他の原子との

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

学年第 3 学年 2 単元名 ( 科目 ) いろいろな関数の導関数 ( 数学 Ⅲ) 3 単元の目標 三角関数 対数関数 指数関数の導関数を求めることができる 第 次導関数の意味を理解し 求めることができる 放物線 楕円 双曲線などの曲線の方程式を微分することができる 4 単元の学習計画 三角関数 対

留意点 指導面 化学に対する興味 関心を高めることが主なねらいなので, 原理については簡単に触れる程度にとどめる 身の回りにある合成高分子に気付かせ, それらが化学の先人の研究成果によって作られたものであることから, 化学が人間生活に果たしている役割について触れる 分子量が約 1 万以上の分子からな

Gifu University Faculty of Engineering

本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

[] ,,, P.,,[3,4],[5,6], 3,,,[7] [7], 1,,,,,[8],, 1 acm bcm, AB = a + b,, AP : P B = b : a AP = x

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

神奈川県立総合教育センター長期研修員研究報告5:***~***

山梨大学教職大学院専攻長 堀哲夫教授提出資料

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)


4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

①H28公表資料p.1~2

< F2D EE888F8288FA48BC E6A7464>

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

授業では, 課題を解決するための情報を集める前に, どのような方法だと必要な情報を集めることができるのかを考えています 58.8% 41.2% 授業では, 調べたことなどを, 図, グラフ, 表などにまとめています 73.5% 26.5% 授業では, 情報を比べたり ( 比較 ), 仲間分けしたり

< E F18D908E9197BF2E696E6464>

第 2 問問題のねらい青年期と自己の形成の課題について, アイデンティティや防衛機制に関する概念や理論等を活用して, 進路決定や日常生活の葛藤について考察する力を問うとともに, 日本及び世界の宗教や文化をとらえる上で大切な知識や考え方についての理解を問う ( 夏休みの課題として複数のテーマについて調

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

p p

2 単元の評価規準関心 意欲 態度 科学的な思考 表現 観察 実験の技能 知識 理解 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事物 現象に興味 関心を持ち, それを科学的に探究しようとするとともに, 事象を日常生活との関わりで捉えようとする 酸 アルカリ, 中和と塩に関する事象 現象の中に問題を見いだし,

中学校における授業実践事例 1 第 3 学年社会科 消費生活と経済 1 学校名 職氏名萩市立田万川中学校教諭室谷雄二 2 生徒 3 学年 15 人 3 学習指導案 (1) 題材名消費生活と経済 (2) 題材の目標経済活動の意義について消費生活を中心に理解させるとともに 価格の働きに着目させて市場経済

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

< F31332D816989BB816A8EC091488B4C985E8DC58F4990EC2E6A7464>

31608 要旨 ルミノール発光 3513 後藤唯花 3612 熊﨑なつみ 3617 新野彩乃 3619 鈴木梨那 私たちは ルミノール反応で起こる化学発光が強い光で長時間続く条件について興味をもち 研究を行った まず触媒の濃度に着目し 1~9% の値で実験を行ったところ触媒濃度が低いほど強い光で長

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

3 時限目日本にあるブラジル生まれの食べ物を知る 4 時限目なぜピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える 一部が隠れた写真を使い, 日本にあるブラジルのものを考える活動を行う 感想を交流する ピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える活動を行う 感想

理科科学習指導案

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

Taro-14工業.jtd

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

Microsoft Word -

Taro-kariya.jtd

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

第 11 回化学概論 酸化と還元 P63 酸化還元反応 酸化数 酸化剤 還元剤 金属のイオン化傾向 酸化される = 酸素と化合する = 水素を奪われる = 電子を失う = 酸化数が増加する 還元される = 水素と化合する = 酸素を奪われる = 電子を得る = 酸化数が減少する 銅の酸化酸化銅の還元

平成 26 年度生徒アンケート 浦和北高校へ入学してよかったと感じている 1: 当てはまる 2: だいたい当てはまる 3: あまり当てはまらない 4: 当てはまらない 5: 分からない 私の進路や興味に応じた科目を選択でき

2 生徒観本単元までに無機物質として非金属元素の単体と化合物について学習してきた ただ, それまでの物質の変化の単元と違い, 個々の物質についての情報量が非常に多いため, そのつど内容を理解できてはいるが, それを知識として十分に定着させ, 活かすという段階までは達していない生徒が多く見うけられる

Microsoft Word - 酸塩基

教職研究科紀要_第9号_06実践報告_田中先生ほか04.indd

<4D F736F F D20979D89C88A778F4B8E7793B188C48F4390B394C581698C4696EC F838E69816A2E646F63>

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

PowerPoint Presentation

必要があれば, 次の数値を使いなさい 原子量 O= 標準状態で mol の気体が占める体積. L 問題文中の体積の単位記号 L は, リットルを表す Ⅰ 次の問いに答えなさい 問 飲料水の容器であるペットボトルに使われているプラスチックを, 次の中から つ選び, 番号をマークしなさい ポリエチレン

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

回答結果については 回答校 36 校の過去 3 年間の卒業生に占める大学 短大進学者率 現役 浪人含む 及び就職希望者率の平均値をもとに 進学校 中堅校 就職多数校 それぞれ 12 校ずつに分類し 全体の結果とともにまとめた ここでは 生徒対象質問紙のうち 授業外の学習時間 に関連する回答結果のみ掲

Taro-(HP)指導案(改訂).jtd

Taro-9 研究原稿(理科・奥村)(

Water Sunshine

file:///D:/Dreamweaber/学状Web/H24_WebReport/sho_san/index.htm

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

「標準的な研修プログラム《

A4パンフ

2017 年度一般入試前期 A 日程 ( 1 月 23 日実施 ) 化学問題 (63 ページ 74 ページ ) 問題は大問 Ⅰ Ⅳ までありますが 一部 他科目との共通問題となっています 大問 Ⅰ は 化学基礎 + 生物基礎 の大問 Ⅰ と共通の問題です 大問 Ⅱ は 化学基礎 + 生物基礎 の大問

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

Transcription:

高等学校化学に対する生徒の興味 関心を高める指導法の研究 - 日常生活の文脈を重視した指導法の考案 - 自然システム教育学専修 森田晋也

研究の概要 目的生徒の化学に対する意義や必要性の認識を高めるため, 日常生活の文脈を重視した指導法を考案し, その効果を検証する 方法 結果 授業実践 : 高等学校 3 年生文型 化学選択クラス 10 名化学 Ⅰ 有機化合物官能基を含む化合物 検証方法 : 質問紙, 実験レポート 単元全体を通して, 日常生活と関連のある内容を授業に取り入れることにより, 化学の授業と日常生活との関連や, 化学の学習の必要性を再認識する生徒がいた

研究の背景 平成 19 年 OECDによる PISA( 国際学力到達度調査 ) の結果発表 科学的能力は高いが, 科学への興味 関心が低い 自らの科学学習に対する意義や必要性 の認識が低い

研究の背景 平成 20 年 1 月中央教育審議会答申 改善の基本方針 理科を学ぶことの意義や有用性を実感す る機会をもたせ, 科学への関心を高める 観点から, 実社会 実生活との関連を重視実生活との関連を重視 する内容を充実する方向で改善を図る

研究の背景 私が勤務する高等学校 大学進学率は高い 化学を学習する目的は大学受験のため 受験に化学が必要なくなると やる気を示さなくなる

研究の背景 生徒の化学に対する意義や必要性 の認識を高めたい 日常生活の文脈を重視した指導法を考案し, 授業に取り入れることによって高めることができるのではないか

研究の目的 生徒の化学に対する意義や必要性の認 識を高めるため, 日常生活の文脈を重視 した指導法を考案し, その効果を検証する

研究の方法 1. 事前調査 2. 授業実践 3. 事後調査 4. 結果の分析

1. 事前調査 調査対象 : 広島大附属高等学校 3 年生文型 化学選択クラス生徒 10 名 ( 男子 6 名, 女子 4 名 ) 調査時期 :2010 年 6 月 1 日 調査方法 : 質問紙法 質問項目は,PISA 2006での 生徒の学習状況調査 に関する質問紙をもとに作成 計 20 項目 5 件法により回答 さらに, 自由記述の質問項目も設ける

事前調査の結果 項目 化学の楽しさ (5 項目 ) ( 例 ) 化学を学ぶことに興味がある 平均値標準偏差 3.58 0.78 化学の価値 (10 項目 ) ( 例 ) 化学は, 自分の身の回りのことを理 358 3.58 079 0.79 解するのに役立つものだと思う 化学の学習の道具的動機付け (5 項目 ) ( 例 ) 将来勉強したい分野で必要になるので, 化学を学習することは重要だ 2.70 1.06

研究の方法 1. 事前調査 2. 授業実践 3. 事後調査 4. 結果の分析

2. 授業実践 実施時期 :2010 年 6 月 1 日 ~6 月 10 日 対象クラス :3 年生文型 化学選択クラス ( 男子 6 名, 女子 4 名, 計 10 名 ) 授業数 :5 時間 指導過程単元 : 高等学校化学学 Ⅰ 有機化合物官能基を含む化合物

2. 授業実践 指導過程 ( 一覧 ) 限 学習内容 授業に取り入れた日常生活と関連のある内容 1 事前調査アルコールの分類 物理的性質 1アルコールの疎水性 親水性ルの疎水性 2 アルコールの化学的性質 3 メタノール, エタノールアルデヒドの性質 4 ( 実験 ) アルコールとアルデヒド 6 銀鏡反応 ホルムアルデヒド, アセトアルデ 5 ヒド, ケトン, アセトン事後調査 2 呼気中のアルコール濃度の測定ル濃度の測定 3メタノールの有毒性 4アルコール発酵 5 バイオエタノールと環境問題 7ホルムアルデヒドの用途 8 アセトアルデヒド製法の功罪 9アセトンの用途 5 回の授業全体を通して日常生活と関連のある 5 回の授業全体を通して, 日常生活と関連のある内容を, 可能な限り授業に取り入れた

2. 授業実践 授業に取り入れた日常生活と関連のある内容 ( 例 ) 銀鏡反応 ( 生徒実験 ) ホルマリン 2~3mL ( 還元性をもつ ) 加熱 (50~60 ) アンモニア性ア性 (Ag 硝酸銀水溶液 ( 還元されやすい ) + ) Ag

2. 授業実践 授業に取り入れた日常生活と関連のある内容 ( 例 ) 呼気中のアルコール濃度の測定ル濃度の測定 エタノール 2,3 滴 ( 酸化されやすい ) 加熱 (50~60 ) Cr O 2-2 7 Cr 3+ ( 橙赤色 ) ( 還元されやすい ) ( 緑色 )

2. 授業実践 授業に取り入れた日常生活と関連のある内容 ( 例 ) バイオエタノール ( カーボンニュートラルな燃 光合成 6CO 2 +12H 2 O アルコール発酵 酵母菌 光 料 ) C 6 H 12 O 6 +6O 2 +6H 2 O C 6 H 12 O 6 2C 2 H 5 OH+2CO 2 グルコースエタノール

研究の方法 1. 事前調査 2. 授業実践 3. 事後調査 4. 結果の分析

3. 事後調査 調査対象 : 事前調査と同じ生徒 調査時期 :2010 年 6 月 10 日 調査方法 : 質問紙法 ( 質問項目は自由記述の質問項目を除 ( 質問項目は, 自由記述の質問項目を除いて事前調査と同じ )

4. 結果の分析 項目のカテゴリ化学の楽しさ化学の価値化学の学習の道具的動機付け 事前平均 ( 標準偏差 ) 3.58 (0.78) 事後平均 ( 標準偏差 ) 3.34 (1.08) 3.58 3.61 (0.79) (0.94) 2.70 2.86 (1.06) (0.89)

4. 結果の分析 化学の価値 の質問例 事前平均事後平均 ( 標準偏 ( 標準偏 差 ) 差 ) 2.60 3.10 化学の考え方の中には, 他の 人々とどう関わるかを知るのに役立つものがある (0.70) (0.74) バイオエタノール アセトアルデヒド製法の功罪 ( 水俣病の原因となった製法 ) 化学と社会との関わりを改めて意識した結果ではないか

4. 結果の分析 化学の学習の道具的動機付け の質問例将来勉強したい分野で必要になるので, 化学を学習することは重要だ 呼気中のアルコール濃度の測定 バイオエタノール アセトアルデヒド製法の功罪 事前平均 ( 標準偏 事後平均 ( 標準偏 差 ) 差 ) 180 1.80 250 2.50 (0.63) (0.85) 自分の志望先との関連を改めて意識した結果ではないか

4. 結果の分析 - 質的分析 - 質問紙自由記述 あなたは, 化学のどんなところに興味や関心がありますか 事前と事後で調査 銀鏡反応の実験 (4 時限目 ) のレポート この実験のどんなところに興味 関心を感じましたか これらを比較, 検討した

4. 結果の分析 - 質的分析 - A( 男子 ) 事前実験事後 普通に生活してい AgNO 3 にNH 3 を入れ現在使用しているるだけではわからた時に, 最初の数様々なモノなどは, ない細かい所まで知れる点 適の時は沈殿ができるのに, 更に入 化学の発展によって作り出されてい れるとそれが消え るところ 無色になる点 事前では, 物質の性質の解明に利するところがあるとした記述が, 事後では化学の有用性について記述しており, 化学に対する意 義や必要性の認識が高まったと読み取れる

4. 結果の分析 - 質的分析 - A( 男子 ) 10 項目で評価が事前より事後で高くなっている 大人になったら, 化学を様々な場面で役立てたい 化学は, 自分の身の回りのことを理解するのに役立つものだと思う 私は, 化学からたくさんのことを学んで就職に役立てたい 事前 事後 3 4 4 5 3 4 銀鏡反応 や アルデヒドなどの製法 用途 などの内容で, 化学の有用性をこの生徒が感じたためと考えられる

4. 結果の分析 - 質的分析 - B( 男子 ) 事前実験事後 紙面上ではなく, 試験や問題で見か 実際に試薬を使っ 実験を通してその ける実験で, 実際 て実験するところ 現象を楽しむことに尽きると思います にやってみるということに大きな意義を感じました 銀鏡反応がもう少しうまくいけばよかったんですが 記述の比較からは, 化学に対する意義や必要性の認識が高まったとは読み取れない

4. 結果の分析 - 質的分析 - B( 男子 ) 化学の考え方の中には, 他の人々とどう関わるかを知るのに役立つものがある 大人になったら, 化学を様々な場面で役立てたい 事前 事後 2 4 3 4 化学は, 私にとって身近なものである 3 4 バイオエタノールと環境問題 や アセトアルデヒド製法の功罪 などで, 社会生活との関連を意識させる内容を取り上げたことが影響していると思われる

考察 日常生活と関連のある内容を, 授業全体を通して, 可能な限り授業に取り入れた 銀鏡反応 呼気中のアルコール濃度の測定 化学の授業と日常生活との関連を再認識させる バイオエタノール アセトアルデヒドなどの製法と用途 化学の学習の必要性を再認識させる 今回の実践で生徒の化学に対する意義や必要性の認識を今回の実践で, 生徒の化学に対する意義や必要性の認識を, 元々ねらいとしていたところまでは, 高めることができなかった

今後の課題 ただ日常生活と関連のある内容を授業に取り入れるというだけではなく, 授業手法も, 指導効果を大きく左右する 協同学習などを取り入れた授業の創造

高等学校化学に対する生徒の興味 関心を高める指導法の研究 一日常生活の文脈を重視した指導法の考案 - 自然システム教育学専修 森田晋也