4 その他 方等は その都度検討していく 岡田委員より 本委員会は年に2回開催してい 各がん検診の受診率は年々増加傾向にあるが るが 来年度からは協議内容により 委員会の 目標の50 以上達成に向け 健対協としても取 開催回数は流動的に検討したいと考えているの り組むこととし 来年度は かかりつけ医

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Transcription:

4 その他 方等は その都度検討していく 岡田委員より 本委員会は年に2回開催してい 各がん検診の受診率は年々増加傾向にあるが るが 来年度からは協議内容により 委員会の 目標の50 以上達成に向け 健対協としても取 開催回数は流動的に検討したいと考えているの り組むこととし 来年度は かかりつけ医から で ご理解願いたいと話があった がん検診受けましたか と一声かけて頂く また 委員からテレビ会議での開催は行われ ないのかという質問があった 状況によっては ためのがん検診受診勧奨リーフレットを健対協 として作成することを計画している テレビ会議で開催する場合もある 会議の持ち 子宮頸がん検診の更なる精度向上のために 鳥取県生活習慣病検診等管理指導協議会子宮がん部会 鳥取県健康対策協議会子宮がん対策専門委員会 日 時 平成26年2月16日 日 午後2時 午後3時40分 場 所 鳥取県西部医師会館 米子市久米町 出席者 24人 魚谷健対協会長 原田部会長 皆川委員長 板持 井奥 梅澤 大野原 岡田 瀬川 田中 冨山 中曽 長井 長田 長谷川 細川各委員 オブザーバー 尾室鳥取市保健師 藤木鳥取市保健師 県健康政策課がん 生活習慣病対策室 下田課長補佐 山根係長 羽原主事 健対協事務局 谷口事務局長 岩垣係長 田中主任 概要 ントも増加し 再検未実施者のその後が把 平成24年度は受診率21.6 要精検率1.24 握できていないこともあって 精検受診率 精検受診率は69.2 がん発見率0.18 は平成23年度より11.3ポイント減少し 精 陽性反応適中度21.0 で 精検受診率 検受診率目標値90 を大きく下回った を除き前年度を上回った しかし 平成25年度の検診においては 要精検率は過去4年間で高く推移してお 12市町村が医療機関検診に液状化検体法を り 特に20 40歳代が高い また 平成22 導入されたので 判定不能は少なくなると 年度より細胞診判定がベセスダシステムと 思われる なったことに伴って 判定不能で再検査未 検診発見がん確定調査の結果 子宮頸部 実施となった者も要精検者に含めて計上す 癌52名で 0期38例 ⅠA期4例 ⅠB期 ることとなり 平成24年度は再検査未実施 以上が10例であった 平成23年度より30例 の増加により 平成23年度に比べ0.62ポイ も多かった 異形成は111例だった 鳥取県医師会報 14 3 No.705 77

精検受診者からがんが発見され 陽性反応適中度が高いことから 精検未受診者については 必ず受診していただく働きかけが重要との意見があった 子宮頸部がん検診の一次検診においては細胞診判定の精度管理が非常に重要であることから 本県では 平成 7 年度より細胞診検査機関を 公益財団法人鳥取県保健事業団 とし 判定は鳥取県健康対策協議会子宮がん検診細胞診委員会で実施している 細胞診検査実施後の結果を把握し精度向上を図るためには 精密検査結果を 子宮がん検診細胞診委員会 にフィードバックする体制が必要であることは大筋で理解が得られた 肺がん検診の喀痰細胞疹においても同様な検討を行っており どのような方法でフィードバックするのかについては 今後検討することとなった 挨拶 ( 要旨 ) 魚谷会長 本日の議題に上がっている平成 24 年度子宮がん検診最終実績報告等については しっかりとご審議願います 来年度の検診受診が一層充実出来るよう 充分な議論をお願いします 原田部会長 本日は 前回の会議の検討課題について議題に挙がっているので 活発なご意見をお願いする 皆川委員長 本日は 協議事項に2 議題挙がっております ご議論のほど よろしくお願いします 報告事項 1. 平成 24 年度子宮がん検診実績報告及び平成 25 年度実績見込み 平成 26 年度計画について : 山根県健康政策課がん 生活習慣病対策室係長 平成 24 年度実績最終報告 (1) 平成 24 年度子宮頸部がん検診は対象者数 (20 歳以上のうち職場等で受診機会のない者として厚生労働省が示す算式により算定した推計数 )135,485 人のうち 受診者数 29,307 人 受診率 21.6% で 平成 20 年度以降受診者数 受診率共に増加傾向である 35 歳 ~54 歳の受診率は50 % 以上で目標値をクリアしている 過去 3 年間に検診を受診している経年受診者割合は71.1% で例年通りであった 一次検診の結果 要精検者数は364 人 ( 判定不能で再検査未実施となった者 96 人を含む ) 一次検査の結果判定不能で 再検査の結果 判定不能だった者が28 人であった 要精検率は 1.24% で 平成 23 年度に比べ 要精検者数 190 人 要精検率が0.62ポイント増加した 平成 22 年度より細胞診判定がベセスダシステムとなったことに伴って 判定不能で再検査未実施となった者も要精検者に含めて計上することとなったことにより 再検査未実施の増減が要精検率にも影響を及ぼしていると思われる 平成 23 年度は閉経後の受診者の検体採取はできるだけ綿棒ではなくブラシを使用するよう手引きの改正を行ったことや医療機関への個別指導等を行い 平成 23 年度実績においては再検未実施者がかなり減少したが 平成 24 年度においては 医療機関検診の再検未実施が多く そのうちの約半数は東部が占めている そのうち 精検受診者数 252 人 精検受診率 69.2% で 再検未実施者が多かったことから 平成 23 年度より精検受診率が11.3ポイント減となった 精検結果は がん53 人 がん発見率 ( がん / 78

受診者数 ) は0.18% 陽性反応適中度( がん / 精検受診者数 ) は21.0% で 過去最高値であった 異形成は112 人 ( 軽度 64 人 高度 48 人 ) であった 要精検率は過去 4 年間で高く推移しており 特に20~40 歳代が高い 集団検診 0.58% に比べ医療機関検診の方が1.61% と高い 特に40 歳未満の受診者割合が約 4 割を占める診療所の要精検率が高かった がん発見率は30 歳 ~40 歳代が高く推移している 集団検診 0.095% に比べ医療機関検診の方が0.229% と高い 陽性反応適中度は集団検診 17.2% に比べ 診療所 19.6% 病院 33.3% と医療機関検診の方が高い 国の指標は要精検率許容値 1.4% 以下 精検受診率目標値 90% 以上 がん発見率許容値 0.05 % 以上 陽性反応適中度許容値 4.4% 以上である 鳥取県実績は精検受診率以外は指標をクリアしている 平成 24 年度は判定不能で再検査未実施となった者が多かったが 平成 25 年度の検診においては 12 市町村が医療機関検診に液状化検体法を導入されたので 判定不能は少なくなると思われる 精検受診者からがんが発見され 陽性反応適中度が高いことから 精検未受診者については 必ず受診して頂くよう働きかけていくことが重要との意見があった 特に 判定不能で再検査未実施となった者については 市町村において その後の経過の把握に努めて頂きたいとの意見があった その件について オブザーバー参加の鳥取市保健師から鳥取市の要再検査者については 平成 25 年度の検診を受診したかどうかの確認及び受診勧奨を実施しているという話があった 平成 24 年度の夏部会において 国が示した がん検診のためのチェックリスト を用いて本県の精度管理に活用することとし 健対協で把握できないチェック項目リストのうち国が HPで公開している項目 ( 検診受診歴 ( 初回 非初回 ) 別の要精検率等 偶発症の有無 精検未把握率 ) について本部会で報告することとされた 平成 23 年度の上記項目の集計結果を見たところ 検診受診歴別の要精検率 がん発見率 陽性反応適中度については 非初回よりも初回が高い傾向などがわかった (2) 子宮がん検診受診者 29,307 人中 体部がん検診対象者数は833 人 一次検診会場での受診者は672 人であった 一次検診会場で受診できず医療機関で別途検査した者は105 人 受診者の合計は777 人 受診率は93.3% であった 一次検診の結果 要精検となった者 2 人 要精検率 0.30% 精密検査受診者数は2 人であった 精検の結果 子宮体部がんが1 人 また医療機関での別途受診者から子宮体部がんが1 人発見され 合わせると がん発見率は0.26% であった 陽性反応適中度 50.0% であった 医療機関での別途受診者から子宮内膜増殖症が2 件発見されている 平成 25 年度実績見込み及び平成 26 年度計画 平成 25 年度実績見込みは 対象者数 135,485 人 受診者数は30,241 人 受診率 22.3% で 平成 24 年度に比べ約 900 人増加する見込みである また 平成 26 年度は 受診者数 31,776 人 受診率 23.5% を予定しており 年々増加傾向となっている 委員より 平成 24 年度実績によると 境港市の受診率は13.7% と低率である 市内に2 医療機関しかなく 保険診療で米子市の医療機関に受診されている方が多いので 他の市町の医療機関でも受診できる体制にならないかという質問があった これについては 県健康政策課が 境港市から検診体制等について聞き取りすることとなっ 79

た ( 参考添付データ ) 平成 24 年度妊婦健康診査における子宮頸部がん検診受診状況平成 24 年度実績は 妊婦健康診査受診者 4,807 人中 子宮頸部がん検診受診者数 4,725 人 受診率 98.3% で 要精検者数 48 人 要精検率 1.0% 市町村が把握できた精検結果は38 人で そのうちがんが1 人 異形成が22 人 2. 平成 24 年度子宮がん検診発見がん患者確定調査結果について : 板持委員平成 24 年度は子宮頸部癌 52 名で 0 期 38 例 Ⅰ A 期 4 例 ⅠB 期以上が10 例であった 異形成は 111 例だった なお Ⅰb 期以上 10 例の検診歴は 初回 6 例 前年受診 1 例 3 年以上前受診 2 例 検診歴不明が1 例であった また 子宮体部癌は2 例であった 協議事項 1. 鳥取県子宮がん検診精密検査医療機関 登録基準について前回の会議で 要精検者が紹介状を持参して 精密検査登録医療機関を受診されても 精密検査が実施されずに 他の精密検査登録医療機関に紹介された事例があったので 登録基準を含めて検討をして頂きたいという意見が委員よりあった 皆川委員長からは 細胞診判定のAGCの場合は腺異形成または腺がん疑いにより 症例によっては円錐切除による組織検査を行うことも想定されるため 精密検査登録医療機関であっても精密検査を実施することは難しいと判断して 他の病院へ受診を勧める場合もある この場合 登録医療機関の判断が間違っているとは一概には言えない ただし 登録医療機関として 要精検者に対し 自院で検査が出来ない理由と治療機関への受診勧奨の説明を充分にして頂くこととが重要と考える との意見があった 協議の結果 今回のような事例は 検診実施機 関から受診者に十分な説明を行うことで回避できると考えられるため 登録基準の見直しは行わないこととなった 2. 子宮がん検診細胞診委員会 に医療機関検診の精密検査結果をフィードバックする仕組みの検討について前回の会議において 冨山委員より問題提議があり 今回検討することとなった 問題提議 子宮頸部がん検診の一次検診においては細胞診判定の精度管理が非常に重要であることから 本県では 平成 7 年度より細胞診検査機関を 公益財団法人鳥取県保健事業団 とし 判定は鳥取県健康対策協議会子宮がん検診細胞診委員会で実施することとなったが 現在 全ての精密検査結果が細胞診検査機関にフィードバックされていないため 一次検診での細胞診判定が正しい判定だったのか精度確認が出来ていない状況である 平成 22 年度から細胞診判定がベセスダシステムとなったことに伴って 判定の精度向上がより一層求められるようになっている よって 子宮がん検診細胞診委員会委員の個々の能力向上が必要とされる 現在の精密検査結果の流れ 車検診 ( 鳥取県保健事業団 ) は 子宮がん検診が開始された当初より市町村との契約により 鳥取県保健事業団より精検紹介状を要精者に発送し 精密検査機関は鳥取県保健事業団に精検結果を送付する よって 鳥取県保健事業団から市町村に精検結果をまとめて報告することとなっている 医療機関検診の場合は 市町村が精検紹介状を要精者に発送し 精密検査機関は市町村に精検結果を送付する体制をとっている 協議の結果 細胞診検査実施後の結果を把握し精度向上を図るためには 医療機関検診の精密検査結果を 子宮がん検診細胞診委員会 にフィー 80

ドバックする体制が必要であることは大筋で理解が得られた どのような方法でフィードバックするのかについては 今後検討することとなった 子宮がん検診と同様に肺がん検診の喀痰細胞診検査も鳥取県保健事業団で実施されており 精度管理の観点から喀痰細胞診 D Eと判定された症例の精密検査結果をフィードバックすることが 2 月 8 日開催された 肺がん部会 肺がん対策専門委員会 において大筋で承認を得ている この度 研究代表者の慶應義塾大学青木大輔先生より 子宮がん部会長の原田省先生宛に研究の協力のお願いが文書であった 精密検査に関しては受診者が居住する鳥取市以外の医療機関にかかる可能性があるので 広く鳥取県内の医療機関にもご協力願いたいとのことである これを受けて 健対協から 鳥取県子宮がん検診精密検査登録医療機関 にも周知することとなった 3. 厚生労働科学研究費補助金 子宮頸がん検診における細胞診とHPV 検査併用の有用性に関する研究 事業について厚生労働科学研究費として HPV 併用検査の有効性等の知見を収集することを目的とした調査研究事業 ( 補助事業 ) に鳥取市が補助対象の条件が満たされていると判断され 国庫補助事業で HPV 併用検査を平成 25 年 11 月より導入され 本研究で対象となった検診受診者の1 検診及び精密検査の結果報告 2 医療機関でフォローすることとなった受診者の医療機関での検査結果報告が収集される 4. その他 岡田委員より 本委員会は年に2 回開催しているが 来年度からは協議内容により 委員会の開催回数を検討するので ご理解願いたいと話があった 各がん検診の受診率は年々増加傾向にあるが 目標の50% 以上達成に向け健対協としても取り組むこととし 来年度は かかりつけ医から がん検診受けましたか? と一声かけていただくためのがん検診受診勧奨リーフレットを健対協として作成することを計画している 子宮がん検診従事者講習会及び症例検討会 日 時 平成 26 年 2 月 16 日 ( 日 ) 午後 4 時 ~ 午後 6 時 場 所 鳥取県西部医師会館 米子市久米町 出席者 49 名 ( 医師 :41 名 看護師 保健師 :1 名 検査技師 その他関係者 :7 名 ) 岡田克夫先生の司会により進行 講 演 ん部会長原田省先生の座長により がん研究会有明病院細胞診断部部長杉山裕子先生による 子宮内膜細胞診は体癌の早期発見に有効か? についての講演があった 症例検討鳥取大学医学部附属病院産婦人科講師板持広明先生の進行により 症例 5 例について症例検討が行われた 鳥取県生活習慣病検診等管理指導協議会子宮が 81