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「高年齢者雇用安定法《のポイント

11 m2~15 m2 7m2~10 m2 6m2以下 1 級地別記 7 別記 8 別記 9 2 級地別記 7 別記 8 別記 9 3 級地別記 7 別記 8 別記 9 ただし 次に掲げる当該世帯の自立助長の観点から引き続き当該住居等に居住することが必要と認められる場合又は当該地域の住宅事情の状況に

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2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

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2. 様式の改正については平成 25 年 4 月 1 日付けで行う予定としているが 4 月以降も当面の間は改正前の様式を引き続きご利用できること 3. 改正後の新様式で届出を行う場合の記載方法等については別添 1 改正前の様式で届出を行う場合の記載方法については別添 2のとおりリーフレットを作成した

平均賃金を支払わなければならない この予告日数は平均賃金を支払った日数分短縮される ( 労基法 20 条 ) 3 試用期間中の労働者であっても 14 日を超えて雇用された場合は 上記 2の予告の手続きが必要である ( 労基法 21 条 ) 4 例外として 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の

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定していました 平成 25 年 4 月 1 日施行の 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 では, 継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止について規定されていますが, 平成 25 年 4 月 1 日の改正法施行の際, 既にこの基準に基づく制度を設けている会社の選定基準につい

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2016年 弾丸メールセミナー № 33 雇用保険法 高年齢再就職給付金

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3. 継続雇用制度の対象者基準の経過措置 Q3-1: Q3-2: Q3-3: Q3-4: Q3-5: Q3-6: Q3-7: すべての事業主が経過措置により継続雇用制度の対象者を限定する基準を定めることができますか 改正高年齢者雇用安定法が施行された時点で労使協定により継続雇用制度の対象者を限定する

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審議するものとする 2 前項の審議は 当該任期付職員の在任中の勤務態度 業績等の評価及び無期労働契約に転換した場合に当該任期付職員に係る退職日までの人件費の当該部局における措置方法について行うものとする 3 教授会等は 第 1 項の審議に当たり 必要に応じて 確認書類の要求 対象者への面接等の措置を

本土 ( 沖縄県を除く ) 保険期間 60か月 48か月 37か月 36か月 35か月 34か月 33か月 32か月 31か月 30か月 29か月 28か月 27か月 26か月 25か月 24か月 23か月 22か月 21か月 20か月 合 自家用 A B 営 業 用 用 C D 自 家 用 用 4

26公表用 栃木局版(グラフあり)(最終版)

( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 1 キャリアアップ管理者 情報 ( 氏名 ): 役職 ( 配置日 ): 年月日 2 キャリアアップ管理者 の業務内容 ( 事業所情報欄 ) 3 事業主名 印 4 事業所住所 ( - ) 5 電話番号 ( ) - 6 担当者 7 企業全体で常時雇用する労働

別紙様式 3( 付表 1) 平成 年度介護職員処遇改善加算実績報告書積算資料 薄い黄色のセルに必要事項を入力してください 1. 加算受給額 ( 現行の加算 Ⅰと 現行の加算 Ⅱの比較額について ) 別紙様式 3の56を記載する場合のみ記載 別紙様式 3の34により報告した場合は記載不要です 単位 :

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第 Ⅰ 部本調査研究の背景と目的 第 1 節雇用確保措置の義務化と定着 1. 雇用確保措置の義務化 1990 年代後半になると 少子高齢化などを背景として 希望者全員が その意欲 能力に応じて65 歳まで働くことができる制度を普及することが 政策目標として掲げられた 高年齢者雇用安定法もこの動きを受

問題の背景 高齢者を取り巻く状況の変化 少子高齢化の急速な進展 2015 年までの労働力人口の減少 厚生年金の支給開始年齢の段階的引き上げ 少なくとも 年金開始年齢までは働くことのできる 社会 制度づくり ( 企業への負担 ) 会社にとっての問題点 そしてベストな対策対策が必要に!! 2

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第 40 回 看護総合 2009 年 平成 21 年 2009/7/18-19 京都府京都市 2009 年 2010 年 精神看護 2009/7/23-24 島根県松江市 2009 年 2010 年 母性看護 2009/8/6-7 佐賀県佐賀市 2009 年 2010 年 看護教育 2009/8/2


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均衡待遇・正社員化推進奨励金 支給申請の手引き

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1 医療保険 年金保険についての確認書類 弊社が施工する建設現場に入場する協力業者および作業員の方には 作業所長の指示により 見積書提出時 新規入場時 安全書類提出時に 医療保険 年金保険の加入状況を確認する書 類 ( 下記 A~E いずれか一点 ) を提出または呈示していただきます A. 直近の保

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自動的に反映させないのは133 社 ( 支払原資を社内で準備している189 社の70.4%) で そのうち算定基礎は賃金改定とは連動しないのが123 社 (133 社の92.5%) となっている 製造業では 改定結果を算定基礎に自動的に反映させるのは26 社 ( 支払原資を社内で準備している103

題名

ⅰ. キーワードや法令を知る 01 処遇検討の背景 少子高齢化が急速に進展する中 労働力人口の減少に対応し 経済と社会を発展させるため 高年齢者をはじめ働くことができる全ての人が社会を支える全員参加型社会の実現が求められております また 現在の年金制度に基づき平成 25 年度から特別支給の老齢厚生年

調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

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役務契約における労働社会保険諸法令遵守状況確認実施方針

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Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲内で 3 回を上限として介護休業をすることができる ただし 有期契約従業員にあっては 申出時点において 次のいずれにも該当する者に限り 介護休業をすることができる 一入社 1 年以上であること二介護休業開始予定日から 93 日を経過する日から

その他のチェックポイント 次ページ ➊~➎ のチェックポイントについて ご説明します 受付年月日 紹介期限日 受付年月日は 求人の申込書を安定所が受理した日です 紹介期限日は応募の締切日のことではなく 最大限公開可能な期限であり 採用者が決定した場合 や 求人者から募集打ち切りの連絡を受けた場合 な

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ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

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要件① 雇用者給与等・・・・ (ざっくり) 平成24年度の給与総額と比べて、平成25年以降毎年、一定割合以上給与総額が増えていること。 <雇用者給与等支給額とは> <一定割合とは>

03-01【局長通知・特例】施術管理者の要件に係る取扱の特例について

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( 様式第 1 号 ( 共通 )) 共通事項 ( 事業所情報欄 ) 1 事業主名 ( - ) 2 事業所住所 3 電話番号 ( ) 5 雇用保険適用 - 事業所番号 4 事業所の 担当者 - 都道府県所掌管轄基幹番号枝番号 6 労働保険番号 - ( 代理人 社会保険労務士による提出代行者または事務代

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

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(1) 学校等の卒業証明書 (2) 生年月日を証明する書類 ( 免許証等公的機関が発行する証明書 なお 卒業証明書に生年月日が記載されている場合は 省略できる ) 3 要綱第 9 条第 2 項第 1 号イに該当する労働者を雇用した場合は 次の各号いずれかの書類を提出するものとする (1) 雇用保険受

留意事項 ( 1) 賃金アップの方法 欄には 賃金の算定方法を下記から選択し記載してください 賃金アップが 毎月決まって支払われる賃金 の場合は 1 賃金アップが 毎月決まって支払われる賃金 + 臨時に支払われる賃金 の場合は 2 賃金アップの方法 欄において 1の 毎月決まって支払われる賃金 を選

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資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

として採用するものとする 第 2 条の3 前条に定めるほか 職員就業規則第 11 条第 1 項により退職 ( 以下 定年退職という ) した者であって 退職後引き続き研究所以外の機関 ( 以下 再就職先 という ) において勤務する者 ( 定年退職後 任期付職員就業規則または契約職員就業規則の適用を

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市報2016年3月号-10

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平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

目次 1. 被保険者資格の取得要件 ( 総論 ) 問 1 被用者保険の適用拡大の実施により 厚生年金保険 健康保険の被保険者資格の取得要件はどのようになるのか 問 2 施行日以降は 4 分の 3 基準をどのように判断するのか 問 2 の 2 就業規則や雇用契約書等で定められた所定労働時間又は所定労働

( イ ) 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり 1 歳 6か月以降育児に当たる予定であった者が死亡 負傷 疾病等の事情により子を養育することが困難になった場合 6 育児休業をすることを希望する従業員は 原則として 育児休業を開始しようとする日の1か月前 (4 及び5に基づく1 歳

○ 第1~8表、図1~4(平成25年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について)

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(1) 離島以外地域 ( 沖縄県を除く ) に適する基準料率 そ2 48か月 ~37か月契約 保 険 期 間 48か月 47か月 46か月 45か月 44か月 43か月 42か月 41か月 40か月 39か月 38か月 37か月 乗合及びけん引旅客 乗 乗 普けん通引貨及普通物貨び物 A B C D

介護職員処遇改善加算実績報告チェックリスト 提出前に 次の書類が揃っているか最終の確認をお願いします このチェックリストは 提出する実績報告書類に同封してください チェック 介護職員処遇改善実績報告書 ( 別紙様式 3) 事業所一覧表 ( 別紙様式 3 添付書類 1) 必要に応じて 別紙様式 3 添

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調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

Transcription:

高年齢者雇用安定法関連のお知らせ 継続雇用制度 の対象者の基準を 労使協定を締結せずに 就業規則で定めている事業主の方へ!! 現に雇用している高年齢者を定年後も引き続き雇用する 継続雇用制度 の対象者の基準を 労使協定を締結せずに就業規則で定めることができる中小企業 (300 人以下 ) の事業主に対する特例措置が 平成 23 年 3 月 31 日で終了します 平成 23 年 3 月 31 日までに 以下のいずれかを実施してください 1 定年の定めの廃止 定年の引き上げ または 希望者全員の継続雇用制度の導入 2 継続雇用制度の対象となる高年齢者の基準について労使協定を締結 高年齢者の雇用の安定を図るため 可能な限り 1 の実施をお願いします 労使協定とは 労働条件その他の事項について 事業場の過半数の労働者で組織する労働組合 ( ない場合は労働者の過半数を代表する者 ) と事業主との間で合意して書面により締結される協定です 継続雇用制度の導入に当たっては 労使協定の締結によって対象者の基準を定めることができますが 労使協定締結の努力をしたにもかかわらず協議が調わない場合 経過措置として 中小企業 ( 常用労働者 300 人以下 ) の事業主に限り 平成 23 年 3 月 31 日までの間 就業規則などにより基準を定めることができます 就業規則の作成 変更を行った場合は労働基準監督署に届け出てください 65 歳以上への定年の引き上げなどを行う場合は 奨励金など各種の支援策を活用することができます (6~8 ページ参照 ) 厚生労働省 / 都道府県労働局 / ハローワーク 独立行政法人高齢 障害者雇用支援機構 1

具体的には 1 定年の定めの廃止 定年の引き上げ 希望者全員の継続雇用制度の導入 Ⅰ 定年の定めを廃止する場合 就業規則から 定年に関する記載を削除 Ⅱ 定年の引き上げを行う場合 就業規則の定年年齢を引き上げる < 就業規則記載例 > 第 条従業員の定年は満 65 歳とし 65 歳に達した月の末日をもって退職とする Ⅲ 希望者全員の継続雇用制度を導入する場合 就業規則の定年年齢に関する記載を変更する < 就業規則記載例 > 第 条従業員の定年は満 60 歳とし 60 歳に達した月の末日をもって退職とする ただし 定年に達した者から 引き続き勤務を希望する申し出があったときは 希望者全員を嘱託として 定年退職日の翌日から満 65 歳まで再雇用する 労働基準監督署へ就業規則の変更届を提出 2 継続雇用制度の対象となる高年齢者の基準について労使協定を締結 (1) 労働者の過半数で組織する労働組合がある場合は その労働組合と労使協定を締結する ただし そのような労働組合がない場合は 労働者の過半数を代表する者 と労使協定を締結する (2) 労使協定を締結した基準に基づき 就業規則を変更する < 就業規則記載例 > 第 条従業員の定年は満 60 歳とし 60 歳に達した月の末日をもって退職とする ただし 労使協定の定めるところにより 次の 1~3 の基準の全てに該当する者については 年ごとの契約更新により 満 65 歳に達するまで再雇用する 1 引き続き勤務することを希望していること 2 直近の健康診断の結果 業務遂行に支障がないと認められること 3 過去 年間の出勤率が % 以上であること 労働者代表の選出方法 労働者の過半数を代表する者 とは 民主的な手続き ( 投票 挙手など ) で選出されていること 管理監督者以外から選出されていることが必要です したがって 事業主が一方的に指名した場合や 親睦会の代表者や特定の役職者を自動的に選出することは認められません 労働基準監督署へ就業規則の変更届を提出 2

労使協定書の例 継続雇用制度の選定基準に関する協定書 株式会社 ( 以下 会社 という ) と 株式会社労働組合 ( 以下 組合 という ) は 定年後の継続雇用制度の対象者の選定基準および取り扱い方法に関し 次の通り労使協定を締結する 第 1 条定年は当社就業規則の定めによるが 定年後も継続的に働くことを希望する者で 次の各号に掲げる基準のいずれにも該当する者については 年ごとの契約の更新により 満 65 歳に達する日の月の末日までの再雇用 ( 以下 継続雇用 という ) をするものとする (1) 引き続き勤務することを希望していること (2) 直近の健康診断の結果 業務遂行に支障がないと認められること (3) 過去 年間の出勤率が % 以上であること 第 2 条会社は 定年予定 年前の該当者全員に通知を行い 本人の申し出により前条の継続雇用について面談 指導を行うものとする 第 3 条会社は 定年予定日の カ月前までに第 1 条の継続雇用の基準等の事実を本人に開示し 継続雇用の可否を本人に通知するものとする 第 4 条会社は 継続雇用を通知した者について 定年予定日の カ月前までに継続雇用に係る労働条件等について本人と協議し 労働条件通知書等を交付する 第 5 条本協定書の有効期間は 平成 年 月 日から平成 年 月 日までとする ただし 有効期間満了の1カ月前までに 会社 組合いずれからも申し出がないときには さらに1 年間有効期間を延長するものとし 以降も同様とする この協定の確実を証するため 証書を作成し 会社および組合が各 1 通を保有する 平成 年 月 日 株式会社 代表取締役社長 印 労働組合 委員長 印 継続雇用制度の基準について 継続雇用制度の対象者の基準については 1 意欲 能力などをできる限り具体的に測るものであること ( 具体性 ) 2 必要とされている能力などが客観的に示されており 基準を満たす可能性を予見することができること ( 客観性 ) を備えていることが望ましく 基準がないに等しい場合 ( 会社が必要と認めたもの 等 ) や他法令に違反するもの ( 男性に限る 等 ) は認められません 3

労働基準監督署への届け出 就業規則を変更した場合 1 就業規則変更届 2 意見書 3 就業規則の変更部分を 所在地を管轄する労働基準監督署へ届け出なければなりません 労使協定書そのものは届け出る必要はありません なお 再雇用規定 嘱託社員就業規則 など 別規定を作成した場合も届け出が必要です 1 就業規則変更届 2 意見書 労働基準監督署長 殿 平成年月日 殿 平成年月日 今回 別添のとおり当社の就業規則を変更いた しましたので 意見書を添付のうえ提出します 労働保険番号業種労働者数事業所の所在地事業場の名称使用者職氏名 ( 臨時 パート含む ) 人 印 平成年月日付けをもって意見を求められた就業規則案について 下記のとおり意見を提出します 記 労働者代表 印 3 就業規則変更部分 ( 例 ) 意見書について 新 旧 第 条従業員の定年は満 60 歳とし 60 歳に達した月の末日をもって退職とする ただし 本人が希望し 高年齢者雇用安定法第 9 条第 2 項に基づき労使協定により定められた基準に達した者については 65 歳まで再雇用する 第 条従業員の定年は満 60 歳とし 定年の達した日の末日をもって退職とする ただし 会社が必要と認めた場合は再雇用することがある 就業規則を作成し または変更した場合には これに 労働者の代表の意見を記した書面 ( 意見書 ) を添付して 管轄する労働基準監督署へ届け出なければなりません 4

高年齢者雇用確保措置の義務対象年齢は段階的に引き上げられます 法の趣旨を踏まえ 早期に 65 歳以上定年 65 歳以上希望者全員の継続雇用制度等の導入をお願いします!! 現在 65 歳未満の定年を定めている事業主は 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律 により 次の 1 から 3 までのいずれかの措置 ( 高年齢者雇用確保措置 ) を講じる必要があります 1 2 3 定年の引き上げ継続雇用制度 ( 希望者を定年後も引き続いて雇用する制度 ) の導入定年の定めの廃止 高年齢者雇用確保措置の義務対象となる年齢は 老齢年金 ( 定額部分 ) の支給開始年齢の引き上げスケジュールに合わせ 次のように引き上げられます 平成 22 年 4 月 1 日から平成 25 年 3 月 31 日まで 義務対象年齢 64 歳 64 歳以上 平成 25 年 4 月 1 日から 義務対象年齢 65 歳 65 歳以上 高年齢者雇用確保措置実施義務化年齢の段階的引き上げのイメージ (60 歳定年企業において継続雇用制度等を導入の場合 ) 平成 18 年度平成 19 年度平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 法定義務化年齢 62 歳 63 歳 63 歳 63 歳 64 歳 64 歳 64 歳 65 歳 65 歳 65 歳 平成 18.4.1~ 平成 19.3.31 に 60 歳定年を迎える労働者 平成 19.4.1~ 平成 20.3.31 に 60 歳定年を迎える労働者 平成 20.4.1~ 平成 21.3.31 に 60 歳定年を迎える労働者 年齢 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 65 歳 66 歳 67 歳 68 歳 69 歳 定年 62 歳義務 63 歳義務 年齢 59 歳 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 65 歳 66 歳 67 歳 68 歳 定年 63 歳義務 年齢 58 歳 59 歳 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 65 歳 66 歳 67 歳 定年 63 歳義務 継続雇用終了 64 歳義務 64 歳義務 継続雇用終了 継続雇用終了 年齢 57 歳 58 歳 59 歳 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 65 歳 66 歳 平成 21.4.1~ 平成 22.3.31 に 60 歳定年を迎える労働者 定年 63 歳義務 64 歳義務 65 歳義務 継続雇用終了 期間の定めのない雇用 継続雇用制度等の適用 継続雇用の終了にあっては 尐なくとも法定義務化年齢に到達する日までの雇用が必要 5

各種支援策 1 定年引上げ等奨励金の支給 相談例 当社は 従業員数 50 人の中小企業です このたび 就業規則を変更し 65 歳へ定年を引き上げることにしましたが 引き上げによる費用負担に対する支援措置はありませんか 中小企業定年引上げ等奨励金をご活用ください! 65 歳以上への定年の引き上げ 希望者全員を対象とする 70 歳以上までの継続雇用制度の導入などを行った中小企業事業主に対して奨励金が支給されます 1. 中小企業定年引上げ等奨励金の内容 1 支給対象事業主就業規則などを変更して次のいずれかの措置を実施し 6 カ月以上経過した中小企業事業主 ( 雇用保険の常用被保険者が 300 人以下の企業 ) 65 歳以上までの定年の引き上げ 希望者全員を対象とする 70 歳以上までの継続雇用制度の導入 定年の定めの廃止 希望者全員を対象とする 65 歳前に契約期間が切れない安定的な継続雇用制度 ( 以下 65 歳安定継続雇用制度 ) の導入 なお この他 1 年以上雇用している 60 歳以上の雇用保険の常用被保険者がいること 過去 1 年間に 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律 に違反していないことなどの要件があります 2 支給金額 ( 単位 : 万円 ) 現行の定年年齢 60 歳以上 ~ 65 歳未満 65 歳以上 ~ 70 歳未満 企業規模 定年引き上げ (65 歳以上 70 歳未満 ) () 内の数字は 希望者全員を対象とする 65 歳以上 70 歳未満の継続雇用制度を導入済みの事業主が要件を満たした場合に支給される金額です [] 内の数字は 支給申請日の前日において 1 年以上継続して雇用されている 64 歳以上の雇用保険の常用被保険者がいない場合に支給される金額です 65 歳安定継続雇用制度の導入については 現行の定年年齢が 60~63 歳である事業主が支給対象であり 65 歳までの継続雇用に対する 継続雇用定着促進助成金 の支給を受けた事業主は支給対象となりません 高年齢者の勤務時間を多様化する制度の利用に対する加算 60 歳以降の従業員について 所定労働時間 ( 基準労働時間 ) に比べて短い労働時間 ( 基準労働時間の 4 分の 3 未満で 週 20 時間以上 ) を選択できる制度を導入し 支給申請日の前日までにその制度を利用して短い労働時間を選択した雇用保険の常用被保険者 (1 年以上継続して雇用されている者に限る ) がいる場合 企業規模にかかわらず一律 20 万円が加算されます 2. お問い合わせ 支給申請手続きは 定年引き上げ (70 歳以上 ) または定年の廃止 希望者全員を対象とする 70 歳以上継続雇用制度の導入 独立行政法人高齢 障害者雇用支援機構の地方業務関連事務所 ( 以下 地方事務所 ) まで http://www.jeed.or.jp/jeed/location/loc01.html#06 65 歳安定継続雇用制度の導入 1~9 人 40 80[40] 40[20](20[10]) 20(10) 10~99 人 60 120[60] 60[30](30[15]) 30(15) 100~300 人 80 160[80] 80[40](40[20]) 40(20) 1~9 人 - 40[20] 20[10] - 10~99 人 - 60[30] 30[15] - 100~300 人 - 80[40] 40[20] - ここに記載された内容は 平成 22 年度におけるものです 6

2 高年齢者雇用アドバイザーによるサービス 相談例 65 歳へ定年を引上げ さらに 70 歳までの継続雇用制度を導入することにしましたが 具体的に人事管理制度をどのように見直すべきか また 高齢者にも働きやすい職場環境への改善をどのように行うかについて相談したいのですが 高年齢者雇用アドバイザーをご活用ください! 経営コンサルタント 中小企業診断士 社会保険労務士など 高年齢者の雇用問題に精通した 高年齢者雇用アドバイザー から 専門的かつ実務的なアドバイスを受けられます 1. 高年齢者雇用アドバイザーとは 人事 労務管理経験者 経営コンサルタント 中小企業診断士 社会保険労務士 学識経験者など 実務的な知識や経験を有する専門家で 全国に配置されています 2. サービス内容 1 相談 助言継続雇用制度等の改善にあたって必要となる以下のような条件の整備に関して 企業診断システム なども利用しつつ 相談 助言を実施します ( 利用料 : 無料 ) 人事 労務管理制度 ( 職務基準の設定 資格制度の導入など ) 賃金 退職金制度 ( 年功給から職務給への見直しなど ) 職場の改善 開発 ( 職務再設計 勤務形態 労働時間の見直しなど ) 従業員の能力開発等 ( 能力開発と教育訓練 健康管理など ) 企業診断システムとは 簡単な質問票に記入するだけで 高齢者を活用するための課題 ( 職場改善 健康管理 教育訓練など ) を見つけ出すシステムです 2 企画立案サービス上記の相談 助言によって発見された条件整備のための個別 具体的な課題について 改善策を作成 提案します ( 利用料 : 所要経費の 1/2 もしくは 1/3) 3. 利用方法 アドバイザーの相談 助言を受ける場合は 以下のような流れになっています ( 企画立案サービスもほぼ同様 ) 詳細は 独立行政法人高齢 障害者雇用支援機構または同法人の地方事務所に直接お問い合わせください 4 高年齢者雇用アドバイザー 事業主 2 地方事務所 1 地方事務所に アドバイザーへの相談要請 2 日程の調整 3 日程 担当するアドバイザー名などの連絡 4 相談の実施 サービスについて詳しくは 独立行政法人高齢 障害者雇用支援機構のホームページをご参照ください http://www.jeed.or.jp/elderly/employer/elder01.html 1 3 7

3 高年齢雇用継続基本給付金の支給 雇用保険の被保険者であった期間が 5 年以上ある 60 歳以上 65 歳未満の一般被保険者が 原則として 60 歳以降の賃金が 60 歳時点に比べて 75% 未満に低下した状態で働き続ける場合に支給されます ただし 支給月の賃金が 327,486 円を超える場合は支給されません ( 平成 22 年 8 月現在 ) 支給対象期間は 原則として被保険者が 60 歳に達した月から 65 歳に達する月までです 支給月の賃金 支給額 60 歳時点の賃金の 61% 以下支給月の賃金の 15% 相当額 60 歳時点の賃金の 61% 超 75% 未満支給月の賃金の 15% 相当額未満 詳しくは 最寄りのハローワークまでお尋ねください 制度に関してはハローワークインターネットサービスのホームページからもご確認いただけます https://www.hellowork.go.jp/ 64 歳以上の従業員は 事業所税の従業者割の対象外になります 同一指定都市等 ( 1) の区域内で雇用している従業者数が 100 名を超える事業所は 従業員給与総額を課税標準として事業所税 ( 従業者割 ) が課されます 事業所税 ( 従業者割 ) 額 = 従業者の給与総額 税率 0.25% 64 歳以上の従業員 ( 2) は 事業所税の従業者割の免税点の判定や 課税対象の従業者給与総額を算定する際に 従業者から除くことができます 免税点の判定および事業所税 ( 従業員割 ) 額の算定の例 A 社秋田市の従業者数 120 名 ( うち 64 歳以上の高年齢者 25 名 ) 対象となる従業員数 : 120 名 -25 名 =95 名 <100 名 免税点以下であり 事業所税 ( 従業者割 ) は非課税 B 社秋田市の従業者数 120 名 ( うち 64 歳以上の高年齢者 15 名 ) 対象となる従業員数 : 4 税制上の優遇措置 120 名 -15 名 =105 名 >100 名 免税点を超えるため 事業所税 ( 従業者割 ) は課税事業所税 ( 従業者割 ) 額 =105 名の給与総額 税率 0.25% ( 1) 指定都市等 ( アイウエオ順平成 22 年 4 月現在 ) 東京都 ( 特別区の区域に限る ) 青森市 秋田市 旭川市 芦屋市 尼崎市 市川市 一宮市 いわき市 宇都宮市 大分市 大阪市 大津市 岡崎市 岡山市 鹿児島市 柏市 春日井市 金沢市 川口市 川越市 川崎市 北九州市 岐阜市 熊本市 倉敷市 久留米市 郡山市 高知市 神戸市 越谷市 京都市 さいたま市 堺市 相模原市 札幌市 静岡市 吹田市 仙台市 高槻市 高松市 千葉市 所沢市 富山市 豊田市 豊中市 豊橋市 長崎市 長野市 名古屋市 那覇市 奈良市 新潟市 西宮市 八王子市 浜松市 東大阪市 姫路市 枚方市 広島市 福岡市 福山市 藤沢市 船橋市 前橋市 町田市 松戸市 松山市 三鷹市 宮崎市 武蔵野市 守口市 横須賀市 横浜市 四日市市 和歌山市 ( 2) 平成 25 年度からは 65 歳以上の従業員が対象となります この他 雇用改善助成対象者 を雇用している事業主は 事業所税の従業者割の課税対象額となる従業者給与総額の算定を行う際に 雇用改善助成対象者 の給与等の額の 2 分の 1 相当額を除くことができます 詳しくは 指定都市の市役所 ( 東京都の場合は都税事務所 ) まで 8