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15 Vol 今はどのくらいの学生が奨学金を利用しているのでしょうか 平成22 年度の大学 短期大学の学生数は約271万4 千人* *でした 同年度で何らかの奨学金を受けている大学 短期大学の学生数は約110万5 千人* * 実に40 7 %が何らかの奨学金を受けていることになります

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140 国家公務員共済組合年金受給者実態調査 障害共済年金 障害年金受給者実態調査票 ( 平成 28 年 2 月 1 日現在 ) ここは記入しないで下さい 問 1 あなたは国家公務員共済年金のうち障害共済年金もしくは 問 8 あなたは日常生活をするのに他の人の介護を必要としますか 障害年金を受給して

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H31 入学時アンケート 全学科 専攻 平成 31 年度入学時アンケート報告用.xlsx 平成 31 年度入学時アンケート 全学科 専攻 実施日 : 平成 31 年 4 月 3 日 ( 水 )~5 日 ( 金 ) 調査方法 : 集合法 ( 学科 / クラス ) による 自記入式質問紙調査 調査対象

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ニュースリリース 高止まりする家計の教育費負担 平成 23 年 11 月 18 日株式会社日本政策金融公庫国民生活事業 ~ 教育費は減少に転じるも 世帯年収に占める割合は過去最高水準で推移 ~ 教育費負担の実態調査結果 ( 国の教育ローン利用勤務者世帯 ) ( 平成 23 年度 ) 1 高校入学から大学卒業までの費用は減少し 子供 1 人当たり 1,42 ( 本文 5 6 ページ ) 高校入学から大学卒業までに必要な費用は 子供 1 人当たり 1,42.3 となっており 前年調査 (1,59.8 ) と比べ 17.5 減少している 年収階層別にみると 特に 年収 8 以上 の世帯は 1,14.7 となっており 前年調査 (1,228.5 ) と比べ大きく 87.8 減少している 2 在学費用は世帯年収の 37 を占め 過去最高の水準で推移 ( 本文 7 ページ ) 在学費用の年収に対する割合は 平均で 37.7 となっており 前年調査 (37.6) と比べ.1 ポイ ント増加している 年収階層別にみると 年収が低い世帯ほど負担は重くなっており 年収 2 以上 4 未満 の世帯における在学費用の割合は 57.5 と 年収の半分以上を占めている 世帯年収 ( 平均 ) は 566.9 となっており 前年調査 (572.5 ) と比べ 5.6 減少している 3 節約や奨学金により教育費の不足分に対応 ( 本文 11 12 ぺージ ) 教育費の不足分への対応としては 教育費以外の支出を削っている ( 節約 ) が 62.2 と最も多い 以下 奨学金を受けている が 56.5 と続いている 節約している支出としては 旅行 レジャー費 が 61.6 と最も多く 以下 外食費 が 49.3 と 続いている 年収階層別に教育費の捻出方法を平成 19 年度と比較すると 年収 8 以上 の世帯において 奨学金を受けている が 15.5 ポイント増加しており 預貯金や保険などを取り崩している が 12. ポイント減少していることが目立つ 4 東日本大震災の影響 ( 本文 13 ページ ) 被災 3 県 ( 岩手県 宮城県及び福島県 ) では 41.3 に影響があった 影響への対応として 44.6 が進学先 在学先の授業料減免措置を利用している [ 調査要領 ] 調査時点平成 23 年 7 月調査対象平成 23 年 2 月 ~3 月に 国の教育ローン を利用した 21,368 世帯調査方法郵送 無記名回答有効回答数 5,2 世帯 ( 勤務者世帯 ) <お問い合わせ先 > 株式会社日本政策金融公庫国民生活事業本部生活衛生業務部教育貸付グループ ( 担当 : 窪田 加藤 ) 1-4 東京都千代田区大手町 1-9-3 TEL(3)327-1492 ( 注 ) 本資料は 日本銀行内金融記者クラブ及び文部科学記者会へ同時に配布しています

~ アンケート結果の概要 ~ 平成 23 年 11 月 18 日 日本政策金融公庫 国民生活事業本部 生活衛生業務部教育費負担の実態調査結果 ( 国の教育ローン利用勤務者世帯 ) Ⅰ 調査要領 回答世帯の概要 Ⅱ 調査結果 1 教育費の支出状況 (1) 入学費用 (2) 在学費用 (3) 高校入学から大学卒業までに必要な費用 1 (4) 高校入学から大学卒業までに必要な費用 2 2 教育費の負担 (1) 在学費用の負担 (2) 住宅ローンと在学費用を合わせた負担 3 自宅外通学者にかかる費用 (1) 自宅外通学者への仕送り額 (2) 自宅外通学を始めるための費用 4 教育費の捻出方法 5 東日本大震災の影響 ( 被災 3 県 ) 日本政策金融公庫国民生活事業本部生活衛生業務部

Ⅰ 調査要領 回答世帯の概要 調査時点の 国の教育ローン の概要 利用対象 1 調査要領 融資の対象となる学校に入学 在学する子供のいる 次の1または2の世帯 調査時点 調査対象 調査方法 : 平成 23 年 7 月 : 平成 23 年 2 月 ~3 月に 国の教育ローン を利用した 21,368 世帯 : 調査票の送付 回収ともに郵送 アンケートは無記名 有効回答数 : 5,2 世帯 ( 勤務者世帯 ) 回答率 : 24.3 2 回答世帯の概要 注 : 無回答を除く割合 以下同じ 1 世帯の年間収入 ( 所得 ) が次表の金額以内子供の人数給与所得者 ( 事業所得者 ) 1 人 79 (59 ) 2 人 89 (68 ) 3 人 99 (77 ) 4 人以上 3 人 の金額に 4 人目以降の子供の人数 1 人当たり 1 ずつ加算した金額 ( 事業所得者の場合は所得換算した金額 ) 2 世帯の年間収入 ( 所得 ) が99 (77 ) 以内であって 次の特例要件に該当 特例要件 (1) 勤続 ( 営業 ) 年数が3 年未満 (2) 居住年数が1 年未満 (3) 返済負担率 ( 借入申込人の借入金年間返済額 / 年間収入 ( 所得 )) が 3 超 (4) 借入申込人またはその配偶者が単身赴任 (5) ご親族などが要介護者または要支援者であって 介護費用を負担 (6) ご親族などが高額療養費制度または難病患者等に対する医療費の公的助成制度を利用している方であって 療養費用を負担 融資額学生 生徒 1 人当たり3 以内 (1) 子供の数 ( 単位 : 以下同じ ) (2) 小学校以上に在学中の子供の数 (3) 子供の在学先 1 人 2 人 3 人 4 人以上平均 1 人 2 人 3 人 4 人以上平均高校 専修 各種学校短大大学その他 26.4 49.6 2.9 3.1 2. 人 35.5 46.6 16.1 1.8 1.8 人 1. 24.1 4.6 57.2 4.1 (4) 主たる家計維持者の年齢 (5) 世帯の年収 ( 平成 22 年 税込み ) 44 歳以下 45~49 歳 5~54 歳 55 歳以上平均 2 未満 16.9 32. 32.5 18.6 49.7 歳 3.8 2 以上 4 未満 4 以上 6 未満 6 以上 8 未満 注 : 平成 23 年 2 月 ~3 月に 国の教育ローン を利用した世帯 における子供の在学先について 集計したものである 8 以上 平成 22 年平均 18.3 31.7 3.2 16. 566.9 ( 参考 ) 平成 21 年平均 平成 2 年平均 572.5 592.6-1-

用語の解説 1 入学費用平成 23 年 4 月に高校以上の学校へ入学するためにかかった費用受験費用 ( 受験したすべての学校 学部にかかるもの ) 受験料 受験のための交通費 宿泊費 入学費用 学校納付金 ( 入学金 寄付金 学校債など 入学時に学校に支払った費用 ) 入学しなかった学校への納付金 2 在学費用平成 23 年 4 月から平成 24 年 3 月までの1 年間に 小学校以上の学校に在学中の子供にかかる費用の見込み額 授業料 学校教育費 通学費 ( 通学定期代 通学用の自動車の燃料費や維持費など ) 在学費用 その他の学校教育費 ( 教科書 教材費 学用品の購入費 施設設備費など ) 家庭教育費 補習教育費 ( 学習塾 家庭教師の月謝 通信教育費 参考書 問題集の購入費など ) おけいこごとにかかる費用 3 自宅外通学者にかかる費用 (1) 年間の仕送り額 ( ただし 在学費用分は除く ) (2) 自宅外通学を始めるための費用 ( アパートの敷金 礼金 家財道具の購入費など ) -2-

Ⅱ 調査結果 1 教育費の支出状況 (1) 入学費用 - 高校は51 大学は97 - 子供 1 人当たりの入学費用は 高校が51.7 高専 専修 各種学校が87.5 短大が7.9 大学が97.5 となっている ( 図 -1) 私立大学の入学費用は 理系で13.5 文系で98.6 国公立大学の入学費用は84.6 となっている 国公立大学へ入学した場合は 入学しなかった学校 ( 私立大学等 ) への納付金 (13.6 ) の負担が大きくなっている ( 図 -2) 図 -1 入学先別にみた入学費用図 -2 国公立 私立別にみた入学費用 ( 子供 1 人当たりの費用 ) ( 子供 1 人当たりの費用 ) 12 1 8 87.5 1.3 11.1 7.9 3. 97.5 6.7 22.8 合計 入学しなかった学校への納付金 受験費用 12 1 8 71.8 3.2 84.6 13.6 98.6 4.5 23.3 13.5 4.4 24.6 合計 入学しなかった学校への納付金 受験費用 6 51.7 2. 14.1 6 13.5 22.1 4 2 9.1 4.6 75.1 53.8 68. 学校納付金 4 2 55.1 48.9 7.8 74.5 学校納付金 高校 (N=369) 高専 専修 各種学校 (N=769) 注 : 入学費用受験費用 学校納付金 短大 (N=177) 入学しなかった学校への納付金 大学 (N=2,29) 私立短大 国公立大学 私立大学文系 私立大学理系 (N=153) (N=55) (N=949) (N=32) -3-

(2) 在学費用 - 高校は年間 94 大学は 152 - 子供 1 人当たりの1 年間の在学費用は 高校が94.5 高専 専修 各種学校が148.6 短大が14.8 大学が152.4 となっている ( 図 -3) 私立大学の1 年間の在学費用は 理系で179.5 文系で148.5 と 理系で国公立大学 (116.2 ) のおよそ1.5 倍 文系でおよそ1.3 倍となっている ( 図 -4) 2 15 1 5 図 -3 在学先別にみた 1 年間の在学費用図 -4 国公立 私立別にみた在学費用 ( 子供 1 人当たりの費用 ) ( 子供 1 人当たりの費用 ) 94.5 12.2 82.3 148.6 3. 145.6 14.8 5.5 135.3 152.4 6.1 146.3 合計 家庭教育費 学校教育費 2 15 1 5 146.3 4.9 141.4 116.2 7.2 18.9 148.5 5.7 142.8 179.5 5.9 173.6 合計 家庭教育費 学校教育費 高校 (N=485) 高専 専修 各種学校 (N=1,17) 短大 (N=22) 大学 (N=2,781) 私立短大 国公立大学 私立大学文系 私立大学理系 (N=194) (N=648) (N=1,193) (N=44) 注 1: 在学費用学校教育費 ( 授業料 通学費 教科書代など ) 家庭教育費 ( 塾の月謝 おけいこごとの費用など ) 2: 在学費用は 23 年度における見込額である ( 図 -4 も同じ ) -4-

(3) 高校入学から大学卒業までに必要な費用 1 - 子供 1 人当たり1,42 - 入学費用と在学費用を累計すると 子供 1 人当たりの費用は 高校 3 年間で335.2 となる 大学に入学した場合 77.1 が加わり 高校入学から大学卒業までに必要な費用の合計は 1,42.3 となる ( 図 -5) 高校卒業後の入学先別にみると 私立大学に入学した場合の累計金額は 理系で1,156.8 文系で1,27.7 となっているのに対し 国公立大学では884.5 となっている ( 図 -6) 1,2 図 -5 大学卒業までに必要な費用図 -6 高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な費用 ( 子供 1 人当たりの費用 ( 年間平均額の累計 )) ( 子供 1 人当たりの費用 ( 年間平均額の累計 )) 累計金額 1,42.3 1,2 累計金額 1,27.7 1,156.8 1, 8 6 各学年における1 年間の費用 585.1 737.5 152.4 889.9 152.4 152.4 1, 8 6 719.9 699.7 297.2 292.7 884.5 464.7 593.9 718.1 在学費用 4 2 146.2 24.7 94.5 335.2 94.5 249.9 4 2 87.5 71.8 84.6 98.6 13.5 335.2 335.2 335.2 335.2 335.2 入学費用 高校の費用 146.2 高校 1 年高校 2 年高校 3 年大学 1 年大学 2 年大学 3 年大学 4 年 高専 専修 各種私立短大国公立大学私立大学文系私立大学理系 注 : 高校 1 年 大学 1 年の費用には 入学費用が含まれる 注 1: 高校の費用は 国公立 私立を合わせた全体の平均である 2: 高校の費用には 入学費用も含まれる 3: 高専 専修 各種学校 私立短大は 修業年限を 2 年として算出している -5-

(4) 高校入学から大学卒業までに必要な費用 2 - 年収 8 以上 の世帯では子供 1 人当たり1,14 - 子供 1 人当たりの費用の推移をみると 昨年度と比べ17.5 減少 一昨年度と比べると34.6 増加している ( 図 -7) 年収階層別にみると 特に 8 以上 の子供 1 人当たりの費用は1,14.7 と 昨年度と比べ大きく87.8 減少している ( 図 -8) 図 -7 大学卒業までに必要な費用 ( 過去 3 年間 ) 図 -8 年収階層別にみた大学卒業までに必要な費用 ( 子供 1 人当たりの費用 ( 年間平均額の累計 )) ( 子供 1 人当たりの費用 ( 年間平均額の累計 )) 1,4 1,2 1, <15.2> <13.4> <1.> 1,7.7 累計金額 1,59.8 1,42.3 11 1 9 8 1,4 1,2 1, 961.9 956.8 22 年度 23 年度 141.3 1,8.9 1,95.4 1,97.7 1,228.5 1,14.7 7 8 6 <1.> 681.5 大学の費用 <14.1> 79.4 <13.8> 77.1 6 5 4 8 6 4 3 4 2 <1.> 326.2 高校の費用 <17.4> 35.4 <12.8> 335.2 2 1 2 21 年度 22 年度 23 年度 2 以上 1 4 以上 2 6 以上 3 8 以上 4 4 未満 6 未満 8 未満 注 1: 図 -5を高校の費用および大学の費用に集約したうえで 注 : 図 -7における 大学卒業までに必要な費用 (22 年度 :1,59.8 23 年度 :1,42.3 過去 3 年間の推移をみたものである ) を年収階層別にみたものである 2:< > 内は 21 年度を 1 とした場合の指数である -6-

2 教育費の負担 (1) 在学費用の負担 - 在学費用の世帯年収に対する割合は37- 在学費用 ( 小学校以上に在学中の子供全員にかかる費用の合計 ) の年収に対する割合は 平均 37.7 となっている 分布をみると 4 以上 が31.7 と最も多くなっている ( 図 -9) 年収階層別にみると 年収が低い世帯ほど在学費用の負担は重くなる 特に 2 以上 4 未満 は57.5 と 年収の半分以上を占めている ( 図 -1) 図 -9 在学費用の年収に対する割合図 -1 年収階層別にみた在学費用の年収に対する割合 1 未満 6 5 57.5 56.5 在学費用の年収に対する割合 22 年度 23 年度 22 年度平均 37.6 6.4 14.2 25.7 21.2 32.5 4 3 37.7 36.6 3. 27.2 1 以上 2 未満 2 以上 3 未満 3 以上 4 未満 4 以上 2 22 年度 23 年度 29. 25.7 23 年度平均 37.7 8.7 14.4 23.9 21.3 31.7 3 2 166.7 168.3 184.6 24.9 178.7 198.2 237.8 225.5 1 2 4 6 8 1 注 1: 小学校以上に在学中の子供全員にかかる在学費用の年収に対する割合である ( 図 -1も同じ) 注 2: 世帯の平均年収は 22 年度 :572.5 23 年度 :566.9 である 2 以上 4 未満 4 以上 6 未満 6 以上 8 未満 8 以上 -7-

住宅ローンのある世帯は 51.9 となっている ( 図 -11) 住宅ローン返済額と在学費用の合計が年収に占める割合は 平均 51.4 と 昨年度と比べて.7 ポイント減少している ( 図 -12) 図 -11 自宅の所有状況図 -12 住宅ローン返済額と在学費用の合計が年収に占める割合 ( 住宅ローンのある世帯 ) ( 単位 :) 22 22 年度平均 52.1 11. 21.8 24.8 17.8 24.6 賃借 24.9 3 未満 3 以上 4 未満 4 以上 5 未満 5 以上 6 未満 6 以上 (N=4,715) 所有 ( 住宅ローンあり ) 51.9 23 23 年度平均 51.4 15.4 2.3 23.6 17.5 23.2 所有 ( 住宅ローンなし ) 23.2 2 4 6 8 1 注 : 住宅ローンがある世帯の平均年収は 22 年度 :643.2 23 年度 :641.2 である (2) 住宅ローンと在学費用を合わせた負担 - 住宅ローン返済額と在学費用の合計が世帯年収に占める割合は 51- -8-

3 自宅外通学者にかかる費用 (1) 自宅外通学者への仕送り額 - 年間平均 12 - 自宅外通学者のいる世帯の割合は 前年並みの 全体の39.8 を占めている ( 図 -13) 自宅外通学者への仕送り額は 年間平均 12.1 ( 月額 8.5 ) となっている ( 図 -14) 図 -13 自宅外通学者の有無図 -14 自宅外通学者への仕送り額 自宅外通学者がいる 39.8 2 人 7.2 3 人以上.4 ( 単位 :) 125 以上 15 未満 7.2 15 以上 8.5 5.9 超 25 未満 3.9 ( 単位 :) 25 以上 5 未満 11.7 1 人 32.2 (N=5,2) 自宅外通学者がいない ( 人 ) 6.2 1 以上 125 未満 24.5 (N=1,552) 平均 12.1 5 以上 75 未満 22.8 75 以上 1 未満 15.6 ( 注 ) 自宅外通学者が 1 人いる世帯の仕送り額である -9-

(2) 自宅外通学を始めるための費用 - 入学者 1 人当たり47 - 自宅外通学を始めるための費用 ( アパートの敷金や家財道具の購入費など ) は 前年並みの 入学者 1 人当たり平均 47.6 となっている ( 図 -15) 入学費用と自宅外通学を始めるための費用の合計は 入学者 1 人当たり平均 139.3 となっている ( 図 -16) 分布をみると 1 未満 (33.1) が最も多く 以下 1 以上 15 未満 (28.8) と続いている 図 -15 自宅外通学を始めるための費用 図 -16 入学費用と自宅外通学を始めるための費用の合計 ( 入学者 1 人当たりの費用 ) ( 入学者 1 人当たりの費用 ) 75 以上 1 未満 7.1 1 以上 9. 25 未満 21.2 ( 単位 :) 2 以上 18.2 1 未満 33.1 ( 単位 :) 5 以上 75 未満 28.9 (N=1,32) 平均 47.6 25 以上 5 未満 33.9 15 以上 2 未満 19.9 (N=1,338) 平均 139.3 1 以上 15 未満 28.8 注 :23 年 4 月の入学時に自宅外通学を始めるためにかかった アパートの敷金 家財道具の購入費などの合計である -1-

4 教育費の捻出方法 - 節約で教育費を捻出 - 教育費の捻出方法については 教育費以外の支出を削っている ( 節約 ) が62.2 と最も多く 以下 奨学金を受けている (56.5) 子供( 在学者本人 ) がアルバイトをしている (38.) と続く ( 図 -17) 節約している支出としては 旅行 レジャー費 が61.6 と最も多く 以下 外食費 (49.3) 食費( 外食費を除く ) (47.9) の順となっている ( 図 -18) 図 -17 教育費の捻出方法図 -18 節約している支出 ( 三つまでの複数回答 ) ( 三つまでの複数回答 ) 教育費以外の支出を削っている ( 節約 ) Ⅱ 調査結果 ( 勤務者世帯 ) 63. 62.4 62.2 旅行 レジャー費 57.6 61.3 61.6 奨学金を受けている 52.3 53.3 56.5 外食費 48.5 5.8 49.3 子供 ( 在学者本人 ) がアルバイトをしている 4.1 4.3 38. 食費 ( 外食費を除く ) 52.3 5. 47.9 預貯金や保険などを取り崩している 残業時間やパートで働く時間を増やした 27.8 27.2 25. 18.3 19.5 18.5 21 年度 22 年度 23 年度 保護者のこづかい 衣類の購入費 43.3 41.1 43.4 43.1 43.4 41.9 21 年度 22 年度 23 年度 1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6 7 注 : 図 -17で 教育費以外の支出を削っている( 節約 ) と回答した世帯に対する設問である -11-

- 年収階層別にみた対応の変化 ( 平成 19 年度比 )- 年収階層別に教育費の捻出方法を平成 19 年度と比較すると 8 以上 の世帯において 奨学金を受けている が15.5ポイント増加しており 預貯金などを取り崩している が12.ポイント減少していることが目立つ ( 図 -19-4) 1 教育費以外の支出を削っている 2 奨学金を受けている 3 子供 ( 在学者本人 ) がアルバイトをしている 4 預貯金や保険などを取り崩している 5 残業時間やパートで働く時間を増やした 図 -19-1 2 以上 4 未満図 -19-2 4 以上 6 未満 1 55. 62. 1 63.1 62.8 2 52.4 55.7 2 49.1 55.4 3 4.7 39.8 19 年度 3 39.7 46.8 4 27.7 23.6 23 年度 4 25.3 24.2 5 19.9 28. 1 2 3 4 5 6 7 5 22.6 19.2 1 2 3 4 5 6 7 図 -19-3 6 以上 8 未満図 -19-4 8 以上 1 6.3 61.1 1 59.6 65.2 2 47.9 57.2 2 44.2 59.7 3 37.2 44.1 3 34.6 41.9 +15.5 4 27.8 33. 4 25.1 37.1 5 2.3 17.8 1 2 3 4 5 6 7 5 16.2 14.3 12. 1 2 3 4 5 6 7-12-

5 東日本大震災の影響 ( 被災 3 県 ) 被災 3 県 ( 岩手県 宮城県及び福島県 ) における東日本大震災の家計や教育費に対する影響は 影響があった が41.3 影響はなかった が (58.7) であった ( 図 -2) 影響への対応としては 進学先 在学先の授業料減免措置の制度を利用した が44.6 と最も多く 以下 公庫以外からの借入により調達した (19.2) と続く ( 図 -21) 図 -2 東日本大震災の影響の有無 ( 被災 3 県 ) 図 -21 影響への対応 ( 当てはまるものすべての複数回答 ) ( 単位 :) 進学先 在学先の授業料減免措置の制度を利用した 44.6 影響はなかった 58.7 (N=293) 影響があった 41.3 公庫以外からの借入により資金調達した 19.2 今回利用した学生または在学中の兄弟の進学先 ( 在学先 ) を変更した 1.5 1 2 3 4 5 注 : 図 -2 で 影響があった と回答した世帯に対する設問である -13-