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> > <., vs. > x 2 x y = ax 2 + bx + c y = 0 2 ax 2 + bx + c = 0 y = 0 x ( x ) y = ax 2 + bx + c D = b 2 4ac (1) D > 0 x (2) D = 0 x (3

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1990 IMO 1990/1/15 1:00-4:00 1 N N N 1, N 1 N 2, N 2 N 3 N 3 2 x x + 52 = 3 x x , A, B, C 3,, A B, C 2,,,, 7, A, B, C

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2 (1) a = ( 2, 2), b = (1, 2), c = (4, 4) c = l a + k b l, k (2) a = (3, 5) (1) (4, 4) = l( 2, 2) + k(1, 2), (4, 4) = ( 2l + k, 2l 2k) 2l + k = 4, 2l

ad bc A A A = ad bc ( d ) b c a n A n A n A A det A A ( ) a b A = c d det A = ad bc σ {,,,, n} {,,, } {,,, } {,,, } ( ) σ = σ() = σ() = n sign σ sign(

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1/30 平成 29 年 3 月 24 日 ( 金 ) 午前 11 時 25 分第三章フェルミ量子場 : スピノール場 ( 次元あり ) 第三章フェルミ量子場 : スピノール場 フェルミ型 ボーズ量子場のエネルギーは 第二章ボーズ量子場 : スカラー場 の (2.18) より ˆ dp 1 1 =

1/17 平成 29 年 3 月 25 日 ( 土 ) 午前 11 時 37 分第 7 章 : 量子力学とディラック方程式 ( 学部 4 年次向 ) 第 7 章量子力学とディラック方程式 Ⅰ. クライン ゴルドン方程式の完全平方化 素粒子場 : y ( x,t ) の従うクライン ゴルドン方程式は

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1

例 e 指数関数的に減衰する信号を h( a < + a a すると, それらのラプラス変換は, H ( ) { e } e インパルス応答が h( a < ( ただし a >, U( ) { } となるシステムにステップ信号 ( y( のラプラス変換 Y () は, Y ( ) H ( ) X (

<4D F736F F D F90948A F835A E815B8E8E8CB189F090E05F81798D5A97B98CE38F4390B A2E646F63>

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IMO 1 n, 21n n (x + 2x 1) + (x 2x 1) = A, x, (a) A = 2, (b) A = 1, (c) A = 2?, 3 a, b, c cos x a cos 2 x + b cos x + c = 0 cos 2x a

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

( )

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有限図形の代数的表現について 三角形や星型を式で表現したいという思いから以下のことを 考察をしまし た 有限個の点と辺で 構成される図形を 関数で表現する そのため 基礎 体として 素数の有限体を考える 但し 扱うのは 点の数と辺の数が等しい 特別場合である 先ず P5 のときから 始めることにします. グラフと写像と関数について ( 特別な場合 ) 集合 F {,,,, } について 写像 f : F F を考える 5 このような写像は 5 5 個あります ( ), ( ), ( ), ( ), ( ) f a f b f c f d f e となる写像を f a b c d e ( ) abcde,,,, a b または c 列ベクトル表示をする d e 次に 円周上に 5 個の点を等間隔にとり 上から ( 時 ) 左回りに,,,, と点に名前をつけます 注意この は 便宜上のことであり これからの議論に 適用されない 例えば f (,,,,) の表すグラフとは 有効グラフで を表すことができます 更に ここで有限体 F 5 上の関数を考えます たとえば ( ) f x x + x + x + x+ x x f ( ) x は上のグラフを表す関数であることがわかります

f ( x) A + Bx + Cx + Dx + Ex のとき その係数をとって ( A, BCDE,,, ) と表す p F 上の写像を 全て F5 [ x] の 次以下の関数で表すことができる 写像と関数が 対 に対応する 証明 x + は写像 (,,,,) を表すので 写像 ( abcde,,,, ) を表す関数は ( ) ( ) { } { ( ) } { ( ) } { ( ) } a x + + b x + + c x + + d x + + e x + ( ) ( ) ( ) ( ) a+ b+ c+ d + e x + b+ c+ d + e x + b+ c+ d + e x + b+ c+ d + e x+ a つまり a a b b+ c+ d + e c b+ c+ d + e d b+ c+ d + e e a+ b+ c+ d + e また逆に 次以下の関数は F 上の写像を表す p 整式 + + + + の表す写像は x,,,, A Bx Cx Dx Ex を代入して A A A + B+ C+ D+ E B A + B+ C+ D+ E C A + B+ C+ D+ E D A + B+ C+ D+ E E と表せる p

A, B とおくと AB I, A, B が成り立つ (A B をそれぞれ変換行列とよぶ ) また A の各行は 関数 x, x, x, x, + の値になっている B の各列は 関数, x, x, x, x の値になっている 一般の P( 素数 ) のとき 写像から 関数への変換行列を A 関数から写像への変換行列を B とするとき 上のことが成り立つ つまり ( p ) p x + の値を 行目とする L ( p ) x の値を 行目とする M ( p ) の値を p 行目とする p p L p p p A ( p ) ( p ) k ( p ) 証明 写像 ( a,,, a ap ) L をもつ関数は ( ) k ( ) { } p { ( ) } a x + + L+ a x k + L+ a x p+ + であり L a M p p M ( p ) ( p ) k ( p ) ak M p L p a p 定数項は a p x の係数は a( p ) + + ap ( p ) と比較すると L で一致する

関数の x ( p p ) の係数は a ( p ) C ( k) k x ( p ) k p 一方行列計算によるの係数は p k k p ( ) a p k p よって p C( ) p が成り立てばよい 一般に C + C C が成り立つので np 素数のとき n r n r+ n r+ C + C C また p C p r p r+ p r+ より ( ) p C なので p p C( ) が成り立つ よって 全ての係数で一致していることが 示された また B ついては 整式 A + + Ax + + A x p L L p の表す写像は A M p A + L+ Ak + L+ Ap k M A + L+ A( p ) + L+ Ap ( p ) となるので p L L A M M M p L k L k A M M M p ( p ) ( p ) A L L p p 証明終わり

L p p A M ( p ) ( p ) k ( p ) p p L L L M M p B L k L k AB I M M p ( p ) ( p ) L L また AB の 列目の 行目以外は になるので p k ( p ) x ( k p ) つまり x ( ) + k + k + L + ( p ) k od p ( k p ) が成り立つ これは k が奇数のときは 自明である x p x k 具体的には ( ) k が成り立つので k が偶数のとき k k p + L + ( od p) 但し k < p が成り立つ + od5,+ + od7,+ + + + 5 od 6 6 6 6 + + od7,+ + + + 5 od n 一般の整数において f( n) k ( 累乗和 ) は nの多項式で表される k この分数係数の分母の最小公倍数を a とすると gn ( ) af( n) は 整数係数の n の関数となる gn ( ) をn+で割った商を hn ( ), 余りをrとする n p を代入すると 5

p p p ( ) ( ) {+ + L+ } od g af a p となり 一方 p p p g( ) ( + ) h( ) + r od p, つまり r odp ここで p は 任意で成り立つので r が 偶数のときf( n) はn+ を因数にもつことがわかる 実際 n k n k n k ( + )( + ) 6 k n n n ( + )( + )( + ) k n n n n n ( )( )( 6 + ) 6 k n n+ n+ n + n n 6

. 回転合同について 回転によって 重なるグラフを 回転合同 ( 単に合同 ) と呼ぶことにする つまり これらは 右または左に回転させれば 重なるので 回転合同である 元の写像に対して 右につ回転する写像を考えると 番号の付け替えによる違いなので a b c d e a b c d e b c d e a となる つまり まずこの回転に対して 不変なものを考えると 元の写像と一致するので a b a のとき b, c, d, e b c a のとき b, c, d, e c d d e e a となり a のとき b, c, d, e a のとき b, c, d, e a のとき b, c, d, e それぞれの写像に 対応する関数は 上から順に x, x+, x+, x+, x+ の5つの 次関数である それぞれのグラフは 左から の 5 つが存在する 7

回転合同の 5 つの写像を 行列の形でまとめると a b c d e a b+ c+ d + e+ b c d e a b c+ d + e+ a+ c d e a b c d + e+ a+ b+ d e a b c d e+ a+ b+ c+ e a b c d e a+ b+ c+ d + となる 関数 ( ) F x, α Ax ( + α) + Bx ( + α) + Cx ( + α) + Dx ( + α) + E+ α α,,,,の関数に対応する写像は 右回転の関数がそれぞれ対応する の f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(, ) f(,) f(, ) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) f(,) E A+ B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E A+ B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E+ E+ A+ B+ C+ D+ E A+ B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E+ E+ A+ B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E A+ B+ C+ D+ E+ E+ A+ B+ C+ D+ E+ A+B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E E+ A+ B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E+ A+ B+ C+ D+ E+ 標準形 ( 次数 次の項がない形 ) ( α ) ( α) ( α) 次関数のとき A x+ + B x+ + C x+ + D+ α ( ) ( ) 次関数のとき A x+ α + B x+ α + C+ α ( α) ( α) 次関数のとき A x+ + B+ α 次関数のとき A x+ + α 次式について 考えると どの任意の 次式 A x + Bx + C x + Dx+ E 対しても ただ一つの標準形 ( 次の項が抜けた ) が対応する 8

Ax Cx Dx E ( + α) + ( + α) + ( + α) + + Ax + Aαx + Aα x + Aα x + Aα + Cx + Cαx + Cα α なので 係数を比較して + Dx + Dα + E + α B A A, α, C C Aα, D D Aα, E E Aα Cα Dα α A とすればよい 以上によって 回転合同の5つの関数は 同じ次数であり 最高次の係数が同じであり 標準形によって 一つにまとめることができる 次式 次式 次式についてもそれぞれ標準形にまとめることができる 回転合同のつの関数を f, f としたとき 適当な行列 C が存在して Cf f を満たし 更に 他の5つの回転合同の関数に対しても満たしている 具体的な例として この行列は 一つの関数を 右へ 個回転した関数に移す 関数が 次式のとき 回転合同な関数は a b+ c+ d + e+ b c d e a + + + + c d + e+ a+ b+ d e+ a+ b+ c+ e a b c d + + + + a b+ c+ d + e+ b+ c+ d + e c+ d + e+ a d + e+ a+ b e+ a+ b+ c a+ b+ c+ d b+ c+ d + e c+ d + e+ a d + e+ a+ b e+ a+ b+ c a+ b+ c+ d b+ c+ d + e c+ d + e+ a d + e+ a+ b e+ a+ b+ c a+ b+ c+ d a+ b+ c+ d + e b+ c+ d + e+ a c+ d + e+ a+ b d + e+ a+ b+ c e+ a+ b+ c+ d となり これに回転する行列 C をかければよい 9

x C 但し a+ b+ c+ d + e なので x + ( a+ b+ c+ d + e) 関数が 次式のとき これにかける右へ一つの回転行列は x 但し a+ b+ c+ d + e なので x + (b+ c+ d + e) 関数が 次式のとき これにかける右へ一つの回転行列 x 但し a+ b+ c+ d + e かつb+ c+ d + e なので x + (b+ c+ d + e) とおけばよい 関数が 次式のとき x 但し a+ b+ c+ d + e かつb+ c+ d + e かつb+ c+ d + e なので x + (b+ c+ d + e) とおけばよい 関数が 定数のときは 明らかに x

どの x の値も 以外の数をとる 一般の素数 P の場合の右 個の回転行列は 次数によって少し異なるが p れば P L C p p p p M O M p Ck p C M C L x C M p 次であ 関数 A x + A x +L+ A p p p p A ( x+ ) + A ( x+ ) + L+ A + p p p p の 一つ右回転した関数は A x + ( A C + A ) x + L+ ( A + A + LA p p p p p p p p p +) なので L x A A + LAp + xap p Cp p C A p M M M O M A p Ck k p C M M M A A p C p p Ap C + p p L A A p p p p 行目以降は 成り立っている 一行目は A p ならば x + とすればよい A p 以上によって 回転行列は 一般に 定数以外は P を満たす三角行列である 回転合同な 5 つの写像で作る行列の 乗は 対称行列になる

a b+ c+ d + e+ a b c d e b c+ d + e+ a+ b c d e a c d + e+ a+ b+ c d e a b+ d e a b c d e a b c + + + + e a+ b+ c+ d + e a b c d これを展開して a b c d e b c d e a c d e a b d e a b c e a b c d は対称行列の積は 対称行列なので これは 対称行列となる 具体的に計算すると a + b + c + d + e ab+ bc+ cd + de+ ea ac+ bd + ce+ da+ eb ad + be+ ca+ bd + ec ae+ ba+ cb+ dc+ ed ab + bc + cd + de + ea a + b + c + d + e ab + bc + cd + de + ea ac + bd + ce + da + eb ac + bd + ce + da + eb ac + bd + ce + da + eb ab + bc + cd + de + ea a + b + c + d + e ab + bc + cd + de + ea ac + bd + ce+ da+ eb ac + bd + ce + da + eb ac + bd + ce + da + eb ab + bc + cd + de + ea a + b + c + d + e ab + bc + cd + de + ea ae + ba + cb + dc + ed ac + bd + ce + da + eb ac + bd + ce + da + eb ab + bc + cd + de + ea a + b + c + d + e a b c d e A + + + + ab + bc + cd + de + ea B ac + bd + ce + da + eb C とおけば A B C C B B A B C C C B A B C C C B A B B C C B A の形となる a b c d e b c d e a c d e a b, a+ b+ c+ d + e d e a b c e a b c d

a b c d e + + + + b c d e a + + + + c d e a b + + + + d e a b c + + + + e a b c d + + + + 但し a+ b+ c+d となり つの行列をたすと となり a b+ c+ d + e+ A B C C B b c d e a B A B C C + + + + c d + e+ a+ b+ C B A B C+ d e+ a+ b+ c+ C C B A B e a b c d B C C B A + + + + の形となる 対称行列の和はやはり 対称行列なので 以上により 先の れた が示さ 特に 定数写像のとき

次の写像のとき 回転合同の行列を X 対応する関数の行列を Y とすると a b+ c+ d + e+ b c d e a + + + + X c d + e+ a+ b+ d e+ a+ b+ c+ e a+ b+ c+ d + a b+ c+ d + e+ A B C C B b c d e a B A B C C + + + + X c d + e+ a+ b+ C B A B C+ d e+ a+ b+ c+ C C B A B e a b c d B C C B A + + + + a b c d e A + + + + ab + bc + cd + de + ea B ac + bd + ce + da + eb C a+ b+ c+ d a b+ c+ d + e+ b+ c+ d + e c+ d + e+ a d + e+ a+ b e+ a+ b+ c a+ b+ c+ d Y b+ c+ d + e c+ d + e+ a d + e+ a+ b e+ a+ b+ c a+ b+ c+ d b+ c+ d + e c+ d + e+ a d + e+ a+ b e+ a+ b+ c a+ b+ c+ d a+ b+ c+ d + e b+ c+ d + e+ a c+ d + e+ a+b d + e+ a+ b+ c e+ a+ b+ c+ d 次式なので 次 次 次の係数はで 次の係数は合同なので すべて等しい 次式は 全単射なので, a+ b+ c+ d + e a + b + c + d + e ( a+ b+ c+ d + e) a + b + c + d + e ( ab ac ad ae bc bd be cd ce de) + + + + + + + + + + ab + ac + ad + ae + bc + bd + be + cd + ce + de

a+ b+ c+ d + e b+ c+ d + e, L,a+ b+ c+ d b+ c+ d + e c+ d + e+ a d + e+ a+b e+ a+ b+ c a+ b+ c+ d これを解くと a b+ c, d b+ c, e b+ c ab + bc + cd + de + ea (b+ c) b+ bc+ c(b+ c) + b+ c b+ c + b+ c b+ c ( )( ) ( )( ) + + + + + + + + + + b bc bc bc c b bc c b bc c 先の ab + ac + ad + ae + bc + bd + be + cd + ce + de より ab + bc + ce + da + eb なので ac + bd; ce + da + ea つまり A, B, C, 次の写像のとき X 二次の回転合同の写像を X とすると a+ b+ c+ d + e L b+ c+ d + e L 上と同様にして を解くと a b+ c+ d, e b+ c+ d ab + bd + ce + da + eb ( b c d) b bd c( b c d) d( b c d) ( b c d)( b c d) + + + + + + + + + + + + + + + + + + + b c d bc bd cd 同様に つまり ab ac + bd + ce + da + eb b + c + d + bc + cd + cd + bc + cd + de + ea ac + bd + ce + da + eb ( a+ b+ c+ d + e) a + b + c + d + e + ( ab + bc + cd + de + ea + ac + bd + ce + da + eb) 5

a + b + c + d + e, ab + bc + cd + de + ea ac + bd + ce + da + eb より a + b + c + d + e ab + bc + cd + de + ea が成り立つ 以上により X の 乗は 成分がすべて同じ定数行列になる 具体的には 二次式を x α β γ α x,,,, を代入して, a γ, b α + β + γ, c α + β + γ d α + β + γ, e α + β + γ a + b + c + d + e + x+ とすると α ( α β γ) ( α β γ) ( α β γ) ( α β γ) + + + + + + + + + + + + α または X 次の関数のとき となる. 反転合同について 反転によって 重なるグラフを反転合同とよぶことにする つまり 6

軸対称 を を を を はそのままに 式で表すと ( ) ( ) p この変換を行列で表すと Ax ( + α) + Cx ( + α) + Dx ( + α) + E+ α に対して その反転は p α,,,, に対する関数を Ax + Bx + Cx + Dx+ E ( ) として E E E E E D D D D D C C C C C B B B B B A A A A A やはり その 5 つの式も 回転合同で 標準形で によって反転すると ' ' ' ' A( x+ α) + C ( x+ α) + D( x+ α) + E + α Ax ( α) Cx ( α) Dx ( α) E + + + + + + + α と表される 7

' ' ' ' A AC, C, D DE, E それぞれの対応は α,,,, の右回転に対して α,,,, の左回転が対応する 標準形は 標準形に対応する 他の軸に 対する反転も 右回転して後反転し更にもとに左回転して戻せば この5つのどれかに対応している事がわかる,,,の軸に反転するときは 標準形は 標準形に対応しない 反転に対して 不変なものは 軸対称 を を を を はそのままに a b c d e a b c d e a e d c b a a, b e, c d, d c, e b a, b+ e, c+ d を解くとなので bc, の取り方で決まり 5 種類ある つまり 軸対称な図は 5 種類ある. サイクル合同 二つの図形が サイクルを持ち その向きだけが 逆順になってい 8

るとき サイクル合同という 三角形のサイクル 種 四角形サイクル 種の合計 5 種がある のサイクルを持つ図形は 式を一つにまとめて表すことができる a,,,, のいずれかとして ( a のときは 反転すれば サイクル合同を得る ) a a + a + a + a + a a a a a + + + a+ a a+ a+ a+ a+ a+ a+ a a a a a a でまとめると 9

( + ) + + + a x x x x a(x + x + x + x) + x + x + x+ a(x + x + x + x) + x + a(x + x + x + x) + x + x + x+ a x + x + x + x + x + x + x+ ( ) パラメータ α でまとめると { ( α) } ( α ) a x+ + + x+ + + α + 同様にして サイクルが右回り 負の回転の場合は { ( α) } ( α ) a x+ + + x+ + + α + a, α が等しければ サイクル合同となる 他の場合 { ( ) } ( ) a x+ α + + x+ α + + α + { ( α) } ( α ) a x+ + + x+ + + α + { ( α) } ( α ) a x+ + + x+ + + α + { ( α) } ( α ) a x+ + + x+ + + α + ax ( + α)( x+ α + )( x+ α + )( x+ α) + ( x+ α + ) + α ax ( + α)( x+ α + )( x+ α + )( x+ α) + ( x+ α + ) + α a( x+ α)(x+ α + )(x+ α + )(x+ α) + (x+ α + ) + α a( x+ α)(x+ α + )(x+ α + )(x+ α) + (x+ α + ) + α 三角のときは 標準形を表す 5 5 55 通り

具体的に サイクル合同を求めると (,) の互換により のサイクル合同は 関数では となり a b c a b a p p p p となるように abc,, を定めることができる 他の 5 つの回転合同な関数もそれぞれ右回転で対応する 標準形どうしが対応する 他のサイクル合同も 適当な 互換により 逆回転を求めることが できる グラフを見れば 互換がすぐにわかるが 関数から 互換 を判断するにはどうしたらいいか?

5. 全単射の関数 次関数は 明らかに全単射である Ax+ B( A ) に対して その写像の値は B B A B+ A B + A B + A B + A 全て値が 異なるので全単射である p 通りある 次関数は 全単射にならない f x Ax Bx C A ( ) + + ( ) C C B C+ B+ A A C+ B+ A C+ B+ A C+ B+ A p B のときは f () f(), f() f() となる B のときは 差をとって積を考えると B+ A B+ A B+ A B+ A ( )( )( )( ) ( )( ) B + A B + A B + A + なので f (), f(), f(), f() のいずれかは f () 次関数は 全単射とならない a a b b+ c+ d + e c b+ c+ d + e d b+ c+ d + e e ( a+ b+ c+ d + e) 全単射ならば a+ b+ c+ d + e となり 次関数とならない p に等しいので全単射とならない

x の値は,,,,であるから 全単射である よって x +, x +, x +, x + も全単射である また これらは標準形なので 更に 5 5 5 通りあり f ( x) が全単射ならば kf ( x) も全単射である k の取り方 通り なので 結局 5 次関数の全単射 と合わせて 通り全てとなる 一般の素数 P についても 次関数は全単射 次関数 および P- 次関数については 全単射ではないことがわかる 全単射を グラフの立場から見ると 各点の次数がすべてであること写像の立場からみると 全射であること関数の立場から見ると p5のときは 次関数のとき自明 次関数のときは 標準形が ( α ) D A x+ + + α の形 P7のときは 次関数 次関数 5 次関数が全単射になる事がわかる 一般のときは どうなるか?

6. 置換 写像の中で 特に 全単射のものを 置換と呼ぶことにする したがって 全単射の関数が対応する 次式か 次式である 置換 ( 名前の付け替え ) によって位相的に同型なグラフに移る これを 同型変換と呼ぶことにする S σσ a b c d e 写像全体 T σσ a b c d e 置換全体 とすると 同型変換は S: σ τ - στ τ T と表される 互換 ( 通り ) とき 成り立つ 一般のときは 互換の積で表されるので 成り立つ この時 σ と - τ στ は位相的に同型である 定義 二つの関数の差が 定数のとき 同組と呼ぶことにする つまり f ( x) g( x) k(,,,,) 二つの関数が 標準形の式で α の値の違いのみのとき 合同と呼ぶことにする 改めて標準形で 定義した つまり F x α A x α C x α D x α E (, ) ( + ) + ( + ) + ( + ) + + f x F x α g x F x α ' ( ) (, ), ( ) (, ) 回転合同を改めて 合同と言い直す α 二つの関数が 以下の式で α の値の違いのみのとき

同族と呼ぶことにする α α α α F( x, ) A( x+ ) + C( x+ ) + D( x+ ) + E f x F x α g x F x α ' ( ) (, ), ( ) (, ) これは 合同の場合の α の項がないだけである 二つの関数の値についてその値が以下のとき 同順とよぶことにする 同順とは,, a b c d e b c d e a c d e a b, d e a b c e a b c d f, f が 合同 同組 同族 同順のとき その写像 σ, σ についても, 同様によぶことにする 定理 のいずれかに等しいときをいう fとgが 合同のとき f: 全単射のならば gも全単射である fとgが 同組のとき f: 全単射のならば gも全単射である fとgが 同族のとき f: 全単射のならば gも全単射である fとgが 同族のとき fの値とgの値は 同順である 5fとgが 同族のとき fの逆置換とgの逆置換は 同組である 5

証明 5 つの合同の写像の値は a b+ c+ d + e+ b c d e a + + + + c d + e+ a+ b+ d e+ a+ b+ c+ e a+ b+ c+ d + ある列が 全単射ならば 他の列も全単射であることがわかる 5 つの同組の写像の値は a a+ a+ a+ a+ b b b b b + + + + c c+ c+ c+ c+ d d + d + d + d + e e+ e+ e+ e+ ある列が 全単射ならば 他の列も全単射であることがわかる 同族のときは F( x, α) A( x+ α) + C( x+ α) + D( x+ α) + E として なので なので E E+ D+ C + A E+ D+ C+ A E+ D+ C+ A E+ D+ C+ A D D+ C+ A D+ C + A D+ C+ A D+ C+ A C C+ A C+ A C + A C+ A A A A A A A A A A p E E+ D+ C+ A E+ D+ C+ A E+ D+ C+ A E+ D+ C+ A E D C A E D C A E D C A E D C A E + + + + + + + + + + + + E+ D+ C+ A E+ D+ C+ A E+ D+ C+ A E E+ D+ C+ A E+ D+ C+ A E+ D+ C+ A E E+ D+ C+ A E+ D+ C+ A E D C A E E D C A E D C A E D C A + + + + + + + + + + + + ある列が 全単射ならば 他の列も全単射であることがわかるので が示された 5 については σ a b c d e k + k + k + k + k kが存在して σ a b c d e 表記の仕方が異なるが 写像として同じものと みなせる の同族は 同順なので 適当な数 6

a b c d e τ σ, σ が同族でそれぞれの 逆置換は a b c d e τ k + k + k + k + k 更に それぞれの関数を考えると f, f f + k となる QED 全単射の同族の中に 必ず 対称的な σ が存在する 回転合同は 次の 次関数で表されることがわかる σ, ( ) f x x σ, ( ) f x x+ σ, ( ) f x x+ σ, f ( x ) x + σ, f ( x ) x + f, f, f, f, f は それぞれ合同ではないが 同組かつ同族である 任意の合同な 5つの写像 τ に対して σ による同型変換 ( 回転合同変換 ) は それぞれ合同になる 7

合同合同 τ σ τ σ + τ σ τσ σ τσ σ σ τσσ σ τσ : + σ τσ σ σ τσ σ σ τσ + τ σ τσ σ τσ σ σ τσσ σ τσ + τ σ τσ σ τσ σ σ τ σσ σ τσ σ τ σ τ σ となる 任意の写像 τ に対して 合同変換による同型変換は 合同であ る σ : σ : τσ σ : τ σ τσ σ τσ σ : τ σ τσ σ τσ σ : 合同 τ τ τ σ τσ τ σ 合同 σ τσ σ τσ となる 反転合同も 次関数で表されることがわかる ρ, ( ) g x x ρ, ( ) g x x+ ρ, ( ) g x x+ ρ, g ( x ) x + ρ, g ( x ) x + 8

g, g, g, g, g は それぞれ合同かつ同組かつ同族である 任意の合同な 5 つの写像に対して ρ による同型変換 ( 反転合同変換 ) は それぞれ合同になる 合同合同 τ ρ τρ σ ρ σ ρ τρσ σ ρ τρσ ρ τρ ρ σ τσ ρ σ ρ τρσ σ ρ τρσ τ σ τ σ ρ τ ρ ρ σ τ σ ρ σ ρ τ ρσ σ ρ τ ρσ ρ : τ σ τ σ ρ τ ρ ρ σ τ σ ρ σ ρ τ ρσ σ ρ τ ρσ τ σ τ σ ρ τ ρ ρ σ τ τ σ τ σ ρ σ ( ) o ( ) ( ) ( ) o ( ) ( ) ( ) o ( ) ( ) ( ) o ( ) ( ) の関数は x x x x+ + σρ の関数は x+ x x + x+ + ρσ の関数は x + x x + x+ + σρの関数は x+ x+ x+ + x+ +, ρ σ σ ρ ρσ σ ρ が成り立つ このこと 合同を 合同に移す ( x,x+,x+,x+,x+ ) についても 成り立つ x,x+,x+,x+,x+ ( ) は 合同かつ同組かつ同族であり その同型変換は 合同である 次関数の合同な その同型変換については 合同にはならない 9

任意の写像 τ に対して 同族 ρ による同型変換は 合同である ρ : τρ ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ρ τρ σ ρ τ ρσ σ ρ τρσ ρ : τ ρ : τ ρ τρ σ ρ τ ρσ σ ρ τρσ ρ : τ ρ τρ σ ρ τ ρσ σ ρ τρσ ρ : 合同 τ τ ρ 合同 ρ τρ σ ρ τ ρ σ σ ρ τρ σ, 同族のとき ρ ρσ ρ σ ρ ( ) ( ) ρ : A x+ + B x+ + C Ax + Bx+ C が成り立つ なぜならば ( + ) + ( + ) + ( + + ) o ( + ) ρ : A x B x C Ax Bx C x ρ ρ σ ρ σ このことは 置換以外の写像についても 成り立つ 一般の写像の逆写像 ( 逆関数 多価 ) を定義し積 また その結果について 簡約則をきめなければならないと思います 具体的な例で 考えると ( 矛盾なく 定義されているか?) σ, σ τ を 同型変換と同じように x と y ( 多価 ) を考えて その写像はそれぞれ σ, σ は同族で を交換して 逆関数

σ τσ σ τσ それぞれのグラフは σ σ σσ σ σ σσ

逆関数まで グラフを 拡げるとその積を含めて様々なグラフを考えることが できる まとめ 合同については 標準形にすることにすることによって 図で確認することなしに 関数上で判別できる 写像と関数の変換行列の一般式を求めることができる 合同と反転について 適当な行列により求めることができる 置換による同型変換を関数によって 特徴づけができる 課題 一般の素数 p について 全単射を見つけること 二つの素数の関係 ( 埋め込みがどのようになされるか?) 逆関数に拡張して多重にする ( 陰数関数を利用 ) 場合その積や 簡約則を決めること 島袋清