目 次 1. はじめに... 3 1.1 ガイドライン 策 定 の 背 景 と 目 的... 3 1.2 用 語... 4 1.3 ガイドラインの 見 直 し... 4 2. 無 料 開 放 の 対 象 となる 大 規 模 災 害 の 範 囲... 4 2.1 災 害 規 模 と 被 害 規 模..

Similar documents

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

送 信 局 を 電 気 通 信 事 業 者 に 貸 し 付 けるとともに 電 気 通 信 事 業 者 とあらかじめ 契 約 等 を 締 結 する 必 要 があること なお 既 に 電 気 通 信 事 業 者 において 送 信 局 を 整 備 している 地 域 においては 当 該 設 備 の 整 備

Microsoft Word - 目次.doc

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

1

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

●電力自由化推進法案

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

2 導 入 に 係 る 各 課 の 役 割 部 署 名 危 機 管 理 室 主 な 事 務 番 号 法 に 規 定 さ れ た 事 務 へ の 個 人 番 号 の 導 入 に 関 す る こ と 制 度 導 入 に 向 け た 事 務 の 総 括 に 関 す る こ と 個 人 番 号 の 独 自

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

学校安全の推進に関する計画の取組事例

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

通 知 カード と 個 人 番 号 カード の 違 い 2 通 知 カード ( 紙 )/H27.10 個 人 番 号 カード (ICカード)/H28.1 様 式 (おもて) (うら) 作 成 交 付 主 な 記 載 事 項 全 国 ( 外 国 人 含 む)に 郵 送 で 配 布 希 望 者 に 交

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

Microsoft PowerPoint 資料6 技術基準.ppt [互換モード]

の 提 供 状 況 等 を 総 合 的 に 勘 案 し 土 地 及 び 家 屋 に 係 る 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 減 額 せずに 平 成 24 年 度 分 の 固 定 資 産 税 及 び 都 市 計 画 税 を 課 税 することが 適 当 と 市 町 村 長 が 認 め

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

<4D F736F F D20365F335F8FF08C8F90DD92E FC92F994C5382D32816A>

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

東京事務所BCP【実施要領】溶け込み版

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

Microsoft Word - 不正アクセス行為の禁止等に関する法律等に基づく公安

18 国立高等専門学校機構

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

目 次 第 1 章 総 則 第 1 節 計 画 の 目 的... 1 第 1 計 画 の 目 的 1 第 2 計 画 の 策 定 1 第 3 計 画 の 構 成 2 第 4 用 語 の 意 義 2 第 2 節 計 画 の 前 提 条 件... 3 第 1 自 然 条 件 3 第 2 社 会 条 件

介護保険制度改正にかかる事業所説明会

スライド 1

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

公表表紙

主要生活道路について

参 考 改 正 災 害 対 策 基 本 法 1 ( 災 害 時 における 車 両 の 移 動 等 ) 第 七 十 六 条 の 六 道 路 管 理 者 は その 管 理 する 道 路 の 存 する 都 道 府 県 又 はこれに 隣 接 し 若 しくは 近 接 する 都 道 府 県 の 地 域 に 係

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

文化政策情報システムの運用等

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

公 共 公 益 的 施 設 用 地 の 負 担 がほとんど 生 じないと 認 められる 土 地 ( 例 ) 道 路 に 面 しており 間 口 が 広 く 奥 行 がそれほどではない 土 地 ( 道 路 が 二 方 三 方 四 方 にある 場 合 も 同 様 ) ⑶ マンション 適 地 の 判 定 評

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

m07 北見工業大学 様式①

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

佐渡市都市計画区域の見直し

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

スライド 1

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

Microsoft Word - 【事務連絡】居所情報の登録申請が間に合わなかった場合の取扱いの周知について.docx

●幼児教育振興法案

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農


<4D F736F F F696E74202D D382E982B382C68AF1958D8BE090A C98AD682B782E B83678C8B89CA81698CF6955C A2E >

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

Microsoft Word - 通達(参考).doc

PowerPoint プレゼンテーション

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6


1 書 誌 作 成 機 能 (NACSIS-CAT)の 軽 量 化 合 理 化 電 子 情 報 資 源 への 適 切 な 対 応 のための 資 源 ( 人 的 資 源,システム 資 源, 経 費 を 含 む) の 確 保 のために, 書 誌 作 成 と 書 誌 管 理 作 業 の 軽 量 化 を 図

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

市街化区域と市街化調整区域との区分

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

< F2D926E88E6895E977089DB81608E528CFB8CA78C788E4082CC8D71>

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

一般競争入札について

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

 

消 費 生 活 センターに 関 する 条 例 の 制 定 施 行 規 則 第 8 条 地 方 消 費 者 行 政 ガイド ライン 施 行 規 則 において 都 道 府 県 及 び 消 費 生 活 センターを 設 置 する 市 町 村 が 消 費 生 活 センターの 組 織 及 び 運 営 及 び 情

5 民 間 事 業 者 における 取 扱 いについて( 概 要 資 料 P.17~19) 6 法 人 番 号 について( 概 要 資 料 P.4) (3) 社 会 保 障 税 番 号 制 度 のスケジュールについて( 概 要 資 料 P.20) 1 平 成 27 年 10 月 から( 施 行 日 は

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

スライド 1

資料2 利用者負担(保育費用)

Transcription:

大 規 模 災 害 発 生 時 における 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 に 関 する ガイドライン いのちをつなぐ 00000JAPAN 第 2.0 版 平 成 27 年 3 月 2 日 無 線 LAN ビジネス 推 進 連 絡 会

目 次 1. はじめに... 3 1.1 ガイドライン 策 定 の 背 景 と 目 的... 3 1.2 用 語... 4 1.3 ガイドラインの 見 直 し... 4 2. 無 料 開 放 の 対 象 となる 大 規 模 災 害 の 範 囲... 4 2.1 災 害 規 模 と 被 害 規 模... 4 2.2 対 象 地 域... 5 3. 大 規 模 災 害 に 対 応 した 措 置... 6 3.1 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放... 6 3.1.1 災 害 用 統 一 SSID... 6 3.1.2 固 有 のフリーSSID... 8 3.2 大 規 模 災 害 用 ポータル... 8 4. 大 規 模 災 害 に 対 応 した 措 置 の 運 用 ガイドライン... 9 4.1 無 料 開 放 の 運 用 ガイドライン... 9 4.1.1 措 置 を 講 ずるまでの 目 安 となる 時 間... 9 4.1.2 災 害 用 統 一 SSID... 9 4.1.3 固 有 のフリーSSID...10 4.2 大 規 模 災 害 用 ポータルのガイドライン...11 4.3 AP の 運 用 方 針...12 4.3.1 無 料 開 放 に 向 けた 運 用 準 備 の 観 点...12 4.4 セキュリティ 上 の 考 慮 点...12 5. 大 規 模 災 害 に 対 応 した 措 置 の 周 知 方 法...13 5.1 平 時 の 周 知 方 法...13 5.2 災 害 直 後 初 動 期 の 周 知 方 法...13 5.3 災 害 復 旧 期 の 周 知 方 法...13 6. 大 規 模 災 害 時 の 情 報 共 有 に 関 する 提 言...14 6.1 無 料 開 放 に 関 する 情 報 共 有 の 目 的...14 6.2 情 報 共 有 の 機 能...14 参 考 資 料...15 問 い 合 わせ 先...15 付 録 大 規 模 災 害 を 想 定 した 無 料 開 放 実 証 実 験...16 2

1. はじめに 1.1 ガイドライン 策 定 の 背 景 と 目 的 平 成 23 年 3 月 に 発 生 した 東 日 本 大 震 災 以 降 被 災 者 の 救 助 避 難 誘 導 避 難 所 運 営 や 被 災 地 の 復 旧 支 援 等 さまざまな 局 面 において 通 信 手 段 の 確 保 がますます 重 要 であることが 認 識 されている 東 日 本 大 震 災 では 無 線 LAN 機 能 を 搭 載 した 移 動 端 末 特 にスマート フォンやタブレット 端 末 の 普 及 に 伴 い 被 災 地 の 復 旧 支 援 活 動 や 避 難 所 等 において 無 線 LAN が 有 効 な 通 信 手 段 として 機 能 したことが 高 く 評 価 さ れている このため 今 後 大 規 模 災 害 発 生 時 における 通 信 手 段 の 1 つと して 無 線 LAN の 積 極 的 な 活 用 を 図 っていくことが 期 待 されている 東 日 本 大 震 災 においては 事 業 者 による 独 自 の 取 組 として 公 衆 無 線 LAN サービスを 自 社 のユーザに 限 定 することなく 無 料 開 放 した 事 例 が 見 られた 大 規 模 災 害 発 生 時 にどのような 取 組 を 行 うかは 各 事 業 者 の 自 主 的 な 判 断 によるが 携 帯 電 話 がつながりにくい 状 況 においては このよ うに 公 衆 無 線 LAN サービスを 無 料 開 放 し 最 大 限 に 活 用 することは 大 規 模 災 害 に 対 応 した 措 置 として 極 めて 有 効 なものである しかしながら 一 口 に 大 規 模 災 害 といってもその 内 容 は 様 々であり どのような 災 害 を 無 料 開 放 の 対 象 とするかについては 現 時 点 において 必 ずしも 明 確 な 基 準 を 有 していない 事 業 者 等 が 多 い また 災 害 に 対 応 した 措 置 を 実 施 する 際 の 周 知 方 法 や 公 衆 無 線 LAN サ ービスを 無 料 で 開 放 する 際 のアクセスポイント(AP)の 運 用 方 法 災 害 発 生 時 からそれに 対 応 した 措 置 を 開 始 するまでの 目 安 となる 時 間 等 の 事 項 は 大 規 模 災 害 の 発 生 に 備 えて 各 事 業 者 等 が 事 前 に 検 討 準 備 してお くことが 望 ましい 本 ガイドラインは 平 成 25 年 6 月 に 総 務 省 から 公 表 された 無 線 LAN ビジネスガイドライン の 提 言 に 基 づき 公 衆 無 線 LAN サービスを 提 供 する 各 事 業 者 等 が 大 規 模 災 害 の 発 生 に 備 えてそれに 対 応 した 措 置 を 事 前 に 検 討 準 備 する 際 の 留 意 事 項 や 望 ましい 事 項 等 を 無 線 LAN ビジネ ス 推 進 連 絡 会 ( 以 下 連 絡 会 という )が 明 らかにしたものである 本 ガイドラインでは 上 記 の 留 意 事 項 に 加 え 大 規 模 災 害 発 生 時 におい て 国 内 外 からの 救 援 者 が 見 つけやすい 推 奨 される 災 害 用 の 統 一 SSID の 使 用 無 料 開 放 時 の 情 報 セキュリティや 端 末 が 接 続 された 時 に 最 初 に 表 示 することが 推 奨 される 画 面 及 び 本 ガイドライン 作 成 に 当 たり 実 施 し た 実 証 実 験 等 について 記 載 している 特 に 災 害 用 の 統 一 SSID 00000JAPAN を 普 及 させていくことは 国 民 の 防 災 減 災 に 寄 与 することは 勿 論 のこと 訪 日 外 国 人 旅 行 者 の 災 害 時 における 利 便 性 安 全 性 確 保 等 に 繋 がることから 早 期 普 及 に 努 める ことが 望 ましい 本 ガイドラインの 対 象 者 は 公 衆 無 線 LAN サービスを 提 供 して いる 事 業 者 等 ( 無 償 又 は 本 来 業 務 に 付 随 する 形 で 提 供 している 者 を 含 む )で ある なお 本 ガイドラインは 以 上 を 踏 まえて 策 定 したものであるので 各 事 業 者 等 がこれらの 事 項 を 事 前 に 検 討 準 備 するに 当 たって 参 考 とされ 3

ることを 想 定 しており 記 載 内 容 を 強 制 する あるいは 新 たな 制 度 を 導 入 することを 意 図 するものではない 1.2 用 語 SSID 災 害 用 統 一 SSID フリーSSID 公 衆 無 線 LAN サ ービス 事 業 者 事 業 者 等 Service Set IDentifier 無 線 LAN アクセスポイントの 識 別 に 用 いられる 文 字 列 大 規 模 災 害 発 生 時 に 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 の 目 的 で 事 業 者 等 が 共 通 で 使 用 する SSID 事 業 者 共 通 で 使 用 するためユーザ 認 証 や 暗 号 化 を 行 わない ユーザ 認 証 を 行 わずに 公 衆 無 線 LAN サービスを 無 料 で 提 供 する 際 に 使 用 する 事 業 者 等 で 個 別 の SSID 無 線 LAN アクセスポイントのみを 設 置 する 場 合 を 含 め インターネットへの 通 信 を 提 供 する 公 衆 無 線 LAN サービス 電 気 通 信 事 業 として 公 衆 無 線 LAN サービスを 提 供 す る 者 事 業 者 に 加 え 無 償 又 は 本 来 の 業 務 に 付 随 する 形 で 公 衆 無 線 LAN サービスを 提 供 する 者 を 含 む 1.3 ガイドラインの 見 直 し 本 ガイドラインは ガイドライン 作 成 時 の 無 線 LAN ビジネスを 前 提 と して 策 定 したものであるため 今 後 の 無 線 LAN ビジネスモデルの 変 化 や 地 方 公 共 団 体 等 における 災 害 対 策 の 進 展 状 況 等 を 踏 まえて 適 宜 その 内 容 を 見 直 すことがある 2. 無 料 開 放 の 対 象 となる 大 規 模 災 害 の 範 囲 2.1 災 害 規 模 と 被 害 規 模 大 規 模 災 害 に 対 応 した 措 置 を 講 ずる 基 準 として どの 程 度 の 規 模 の 災 害 を 対 象 とすべきかについては 地 震 や 台 風 等 の 水 害 といった 災 害 の 種 別 で 一 律 に 規 定 することが 困 難 なため 災 害 規 模 でなく 被 害 規 模 具 体 的 には 大 規 模 災 害 が 発 生 した 時 に 公 衆 無 線 LAN サービスが 効 果 を 発 揮 す る 状 況 によって 規 定 することが 有 用 である 東 日 本 大 震 災 では 被 災 地 において 携 帯 電 話 がつながらない 等 災 害 時 における 通 信 疎 通 の 確 保 が 課 題 とされた 従 って 公 衆 無 線 LAN の 活 用 が 期 待 される 状 況 すなわち 携 帯 インフラが 広 範 囲 に 被 害 を 受 け 携 帯 電 話 やスマートフォンが 利 用 できない 状 態 が 長 時 間 継 続 する 恐 れがあ る 場 合 に 無 料 開 放 するのが 適 当 である 一 方 携 帯 インフラの 被 害 の 軽 重 を 問 わず 自 治 体 等 が 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 の 必 要 性 を 判 断 し 事 業 者 に 要 請 する 場 合 が 想 定 される こ 4

の 場 合 は 事 業 者 と 自 治 体 等 との 協 議 により 無 料 開 放 を 決 定 することが 望 ましい なお 国 による 激 甚 災 害 の 指 定 を 無 料 開 放 の 発 動 トリガとする 方 法 も 考 えられるが 激 甚 災 害 は 災 害 が 発 生 してから 一 定 時 間 経 過 してからの 認 定 となるため 災 害 時 の 初 動 対 応 期 における 安 否 確 認 や 人 命 救 助 に 公 衆 無 線 LAN サービスを 活 用 する 観 点 から 発 動 トリガとしては 十 分 でな い 一 方 で 携 帯 電 話 事 業 者 は 災 害 に 強 いネットワークとして 携 帯 電 話 ネットワークの 改 善 にも 取 り 組 んでおり 例 えば 複 数 の 基 地 局 が 停 止 し ても 広 範 囲 にカバーする 大 ゾーン 型 基 地 局 の 設 置 により なるべく 通 信 を 途 絶 させない 措 置 を 講 じている このため 最 終 的 に 無 料 開 放 するか の 判 断 は 携 帯 インフラの 被 災 状 況 や 復 旧 見 込 みなどを 勘 案 した 上 で 各 携 帯 電 話 事 業 者 が 主 体 的 に 判 断 することになる なお 固 定 電 話 事 業 者 が 提 供 している 公 衆 無 線 LAN を 無 料 開 放 する 場 合 は 携 帯 インフラの 被 災 状 況 を 把 握 するのが 困 難 なため 開 放 判 断 は 各 社 の 主 体 的 な 判 断 に 委 ねる 大 規 模 災 害 用 ポータルを 提 供 する 地 方 公 共 団 体 等 においては 二 段 階 の 災 害 対 応 が 考 えられる 一 つ 目 は 携 帯 電 話 がつながりにくい 状 況 にお いて 無 線 LAN で 被 災 規 模 や 災 害 用 伝 言 板 等 の 災 害 情 報 を 提 供 するため に 災 害 対 応 ページ を 表 示 する 段 階 で 二 つ 目 は 通 常 は 事 前 登 録 が 必 要 な 公 衆 無 線 LAN サービスを 無 料 開 放 する 段 階 である 例 えば 福 岡 市 では 実 際 の 災 害 時 には 被 災 情 報 の 収 集 等 が 確 実 に 行 え ないケースがあると 想 定 し 予 め 災 害 に 対 応 した 措 置 の 発 動 トリガを 規 定 している 一 つ 目 の 発 動 トリガは 気 象 庁 が 配 信 する 緊 急 地 震 速 報 や 津 波 警 報 の 配 信 タイミング であり 二 つ 目 は 震 度 5 以 上 の 災 害 と 規 定 している こうした 無 料 開 放 を 行 う 二 つ 目 の 発 動 トリガは 本 ガイドラ インの 記 載 事 項 に 合 わせて 地 方 公 共 団 体 も 整 合 をとるのが 望 ましいが この 場 合 事 業 者 と 地 方 公 共 団 体 の 連 携 方 法 が 重 要 となる また 無 料 開 放 にあたっては 空 港 や 鉄 道 といったエリアオーナー 所 有 の 無 線 LAN サービスに 関 しては 事 業 者 が 事 前 に 無 料 開 放 の 在 り 方 に ついて 相 談 しておくことが 望 ましい 2.2 対 象 地 域 前 述 のとおり 携 帯 電 話 やスマートフォンが 長 時 間 利 用 できない 地 域 が 無 料 開 放 の 対 象 地 域 となる また 自 治 体 等 からの 要 請 に 基 づく 場 合 には 当 該 の 災 害 対 策 本 部 が 定 めるエリアが 対 象 地 域 となる 一 方 で 公 衆 無 線 LAN サービスを 提 供 する 事 業 者 等 の 運 用 形 態 によっ ては 市 町 村 等 の 地 域 単 位 での 無 料 開 放 が 技 術 的 に 困 難 な 場 合 も 存 在 す る そのため 無 料 開 放 を 行 う 対 象 地 域 は 個 々の 事 業 者 等 の 運 用 形 態 に 合 わせて 可 能 な 範 囲 で 実 施 することが 望 ましい ただし 広 範 囲 に 長 期 間 無 料 開 放 した 場 合 セキュリティの 脆 弱 性 を 狙 った 悪 用 が 考 えられるため 対 象 地 域 と 開 放 期 間 には 充 分 に 配 慮 す る 必 要 がある 5

3. 大 規 模 災 害 に 対 応 した 措 置 3.1 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 3.1.1 災 害 用 統 一 SSID 大 規 模 災 害 の 発 生 時 における 無 線 LAN の 無 料 開 放 に 際 しては 平 時 に 無 線 LAN を 利 用 していない 人 が 唯 一 の 通 信 手 段 となった 無 線 LAN を 利 用 するなど 平 常 時 の 利 用 環 境 と 大 きく 異 なることから 通 常 の SSID に 加 えて 災 害 用 統 一 SSID を 利 用 することが ユーザの 利 用 機 会 の 均 等 性 や AP 仮 設 の 場 合 の 迅 速 性 の 観 点 から 有 用 である 災 害 用 統 一 SSID としては 連 絡 会 が 実 施 した 釜 石 での 実 証 実 験 ( 付 録 )の 経 験 を 踏 まえ サーチした SSID が 文 字 コード 順 で 表 示 される 携 帯 端 末 が 多 数 存 在 していることを 考 慮 すると SSID のサーチ 結 果 の 上 位 に 表 示 されることが 望 ましい 現 状 SSID のサーチ 結 果 の 上 位 に 表 示 され る SSID が 0000 で 始 まるものになっているため 災 害 用 統 一 SSID は SSID のサーチ 結 果 の 最 上 位 に 表 示 される 00000 で 始 まるものにすること が 視 認 性 の 観 点 で 優 れている また 00000 に 続 く 文 字 列 については 海 外 からの 救 援 者 の 利 用 も 考 慮 すると 国 内 外 のユーザに 理 解 しやすい 文 字 列 にすべきである 連 絡 会 と しては 前 述 した 実 証 実 験 において 使 用 した JAPAN を 採 用 し 災 害 用 統 一 SSID は 00000JAPAN を 使 用 することとする また 00000JAPAN の 視 認 性 の 低 下 を 防 ぐため 事 業 者 等 が 通 常 の SSID を 設 定 する 際 には 00000JAPAN より 上 位 に 表 示 される SSID の 利 用 を 避 けることが 望 ましい 通 常 SSID は 各 事 業 者 のサービス 毎 に 異 なるが 災 害 用 に 事 業 者 間 で SSID を 共 通 で 使 用 する 際 には 以 下 に 示 す 2 種 類 の 事 象 が 想 定 される 第 一 の 事 象 は ブラックホール 問 題 である これは ネットワーク が 異 なる 複 数 の AP が 同 一 の SSID を 送 出 している 環 境 で 接 続 中 の AP の 上 位 回 線 が 切 断 した 場 合 当 該 AP の 近 傍 で AP のハンドオーバーが 行 わ れず 通 信 が 不 能 となってしまう 現 象 である 6

図 3-1 ブラックホール 問 題 公 衆 無 線 LAN 事 業 者 が 採 用 している AP では AP に 直 接 接 続 される 上 位 回 線 が 切 断 された 場 合 無 線 LAN を 停 止 する 機 能 を 実 装 しているものが 多 いため その 影 響 は 小 さい ただし 当 該 機 能 が 実 装 されていない AP においては 災 害 用 統 一 SSID を 送 出 しない 等 の 運 用 上 の 回 避 策 に 留 意 す べきである 第 二 の 事 象 は IP アドレス 取 得 の 問 題 である これは SSID が 同 一 でネットワークが 異 なる 複 数 の AP 間 をハンドオーバーした 場 合 DHCP サーバから 割 り 当 てられた IP アドレスのリース 時 間 (2~5 分 が 一 般 的 )が 経 過 するまで ハンドオーバー 後 のネットワークから 新 たな IP アドレスが 割 り 当 てられず 通 信 が 不 能 となってしまう 現 象 である 図 3-2 IP アドレス 取 得 の 問 題 7

この 事 象 は 複 数 の 事 業 者 の AP の 電 波 を 同 時 に 受 信 し 頻 繁 にハンドオ ーバーを 繰 り 返 す 際 に 問 題 となる 可 能 性 があるが 多 くのスマートフォ ンは 接 続 先 の AP の MAC アドレスが 変 化 したことをトリガにして DHCP Discover 又 は ARP を 送 出 することによって ハンドオーバー 先 の IP ア ドレスを 積 極 的 に 再 取 得 する 仕 様 となっているため その 影 響 は 小 さ い 災 害 用 統 一 SSID の 採 用 により 上 記 事 象 が 発 生 する 可 能 性 は 否 定 出 来 ないが そのデメリットよりも 事 業 者 間 で SSID を 統 一 することによる 周 知 コストの 低 減 やユーザの 端 末 設 定 手 順 の 容 易 化 のメリットのほうが 大 きいものと 考 えられるため 災 害 用 の 統 一 SSID を 採 用 することが 妥 当 である 災 害 用 統 一 SSID の 普 及 にあたっては 上 記 の 技 術 的 課 題 に 加 え 営 利 目 的 利 用 平 時 の 悪 用 などの 運 用 上 の 課 題 が 考 えられるため 参 加 に 一 定 の 基 準 を 設 けることが 適 当 である また 具 体 的 な 運 用 の 細 目 等 については 連 絡 会 活 動 の 中 で 検 討 周 知 等 を 行 っていくこととする 3.1.2 固 有 のフリーSSID 地 方 公 共 団 体 が 事 前 登 録 制 の 無 料 公 衆 無 線 LAN サービスを 運 営 してい る 場 合 そのコンテンツに 防 災 情 報 が 含 まれることが 一 般 的 であるとと もに ユーザが 通 常 時 に 利 用 している SSID が 災 害 時 にもそのまま 利 用 で きる 利 便 性 もある また 地 方 公 共 団 体 以 外 にも 集 客 等 を 目 的 とした 事 前 登 録 制 の 無 料 公 衆 無 線 LAN サービスが 多 数 運 営 されている こうした 無 料 公 衆 無 線 LAN サービスが 災 害 時 に 未 登 録 ユーザにも 開 放 される 場 合 固 有 のフリーSSID が 災 害 用 統 一 SSID の 役 割 を 果 たすものと 考 えられ る 特 に 地 方 公 共 団 体 においては 無 料 公 衆 無 線 LAN サービスの 運 営 に あたって 住 民 や 地 域 の 安 全 の 確 保 という 面 で 災 害 時 における 未 登 録 ユーザへの 開 放 を 準 備 しておくことが 望 まれる 3.2 大 規 模 災 害 用 ポータル 地 方 公 共 団 体 や 商 店 街 等 の 公 衆 無 線 LAN サービスにおいて 提 供 されて いる 登 録 ユーザ 向 けのポータルを 活 用 し 大 規 模 災 害 時 においては 災 害 情 報 等 が 閲 覧 可 能 な 大 規 模 災 害 用 ポータル として 情 報 提 供 すること が 期 待 されている 大 規 模 災 害 用 ポータルは 避 難 所 の 場 所 など 住 民 に 密 接 に 関 係 する 情 報 を 提 供 することになるため 市 区 町 村 等 の 地 方 公 共 団 体 単 位 での 運 用 が 中 心 になるものと 考 えられる AP の 設 置 位 置 と 連 動 したポータルへ 自 動 的 に 接 続 することは 全 国 エリアで 運 用 している 公 衆 無 線 LAN 事 業 者 にとっては 実 現 に 向 けての 課 題 が 多 く 当 面 は 固 有 のフリーSSID を 運 用 する 地 方 公 共 団 体 等 での 提 供 に 限 られるものと 考 えられる また インターネットの 利 用 に 慣 れたユーザからすれば ポータルは 不 要 であるとも 考 えられるため 大 規 模 災 害 用 ポータルを 初 期 画 面 にし ないようにする 機 能 を 設 けておくことも 有 効 であると 考 えられる 8

4. 大 規 模 災 害 に 対 応 した 措 置 の 運 用 ガイドライン 4.1 無 料 開 放 の 運 用 ガイドライン 4.1.1 措 置 を 講 ずるまでの 目 安 となる 時 間 大 規 模 災 害 に 対 応 した 措 置 の 提 供 が 速 やかであるほど 有 益 であるとの 観 点 から 措 置 を 講 ずるまでの 目 安 となる 時 間 を 事 前 に 検 討 しておくこ とは 重 要 である しかしながら 大 規 模 災 害 発 生 から 無 料 開 放 までにかかる 時 間 は 公 衆 無 線 LAN サービスを 提 供 する 事 業 者 の 事 業 規 模 や 運 用 形 態 また 災 害 の 規 模 により 異 なり 更 に 事 業 者 自 らが 被 災 する 場 合 も 想 定 されることか ら 一 律 に 何 時 間 と 規 定 することは 難 しい 一 方 災 害 発 生 後 72 時 間 を 境 に 建 物 の 下 敷 きになるなどで 重 傷 を 負 った 人 の 生 存 率 が 大 幅 に 低 下 することから 人 命 救 助 及 び 被 災 者 の 救 護 活 動 を 行 う 災 害 の 初 動 対 応 時 期 は 災 害 発 生 後 72 時 間 が 目 安 とされる 携 帯 電 話 ネットワークがサービスを 停 止 した 被 災 地 において 国 内 外 か らの 救 助 救 援 者 に 対 して 公 衆 無 線 LAN による 通 信 手 段 を 提 供 するため には 上 記 初 動 対 応 時 期 内 に 無 料 開 放 を 実 現 することが 望 ましい また 4.4 節 で 述 べるようなセキュリティの 脆 弱 性 を 狙 った 無 料 開 放 の 悪 用 リスクを 考 慮 すると 携 帯 インフラの 復 旧 状 況 に 応 じて 各 事 業 者 等 が 無 料 開 放 の 継 続 終 了 を 判 断 することが 推 奨 される また 自 治 体 等 からの 要 請 に 基 づく 無 料 開 放 の 場 合 には 事 業 者 と 自 治 体 等 が 災 害 対 策 本 部 レベルで 協 議 し 判 断 する 4.1.2 災 害 用 統 一 SSID 4.1.2.1 運 用 側 の 視 点 運 用 側 としては 大 規 模 災 害 の 発 生 後 に 自 ら 運 用 している AP からユ ーザ 認 証 の 省 略 非 暗 号 化 で 災 害 用 統 一 SSID を 送 出 することが 必 要 とな る この 場 合 災 害 用 統 一 SSID の 送 出 等 を AP の 設 置 箇 所 で 行 うことは 現 実 的 でないため これらを 遠 隔 かつ 都 道 府 県 単 位 など 設 定 を 行 うエリ アでの 一 括 設 定 を 行 うことができるような 設 備 構 成 を 採 用 することが 推 奨 される また AP を 卸 役 務 で 調 達 している 場 合 は 以 下 の 課 題 について 関 係 者 間 で 予 め 協 議 の 上 決 定 しておくことが 望 ましい ⑴ 災 害 用 統 一 SSID の 送 出 の 発 動 を 卸 役 務 の 提 供 者 と 調 達 者 のどちらで 主 導 するか ⑵ 卸 役 務 の 提 供 者 が 1 つの AP で 複 数 の 調 達 者 に 対 して SSID を 提 供 して いる 場 合 災 害 用 統 一 SSID によるトラヒックをどのような 経 路 でイン ターネットに 接 続 するか 同 様 に AP が 設 置 されている 施 設 のオーナーとも 大 規 模 災 害 時 にお ける 統 一 SSID の 取 扱 いについて 予 め 協 議 しておくことが 推 奨 される 一 方 携 帯 電 話 が 途 絶 するような 大 規 模 災 害 の 場 合 は 携 帯 電 話 の 設 備 復 旧 に 時 間 を 要 するため 仮 設 が 容 易 な 衛 星 回 線 を 上 位 回 線 とした 無 線 LAN で 応 急 的 な 通 信 手 段 を 可 及 的 速 やかに 提 供 することも 現 実 的 な 方 9

策 である この 場 合 に 災 害 用 統 一 SSID を 利 用 すれば 一 箇 所 に 複 数 の 携 帯 電 話 事 業 者 が AP を 仮 設 する 必 要 がなくなり 複 数 の 携 帯 電 話 事 業 者 間 で 調 整 することによって 災 害 用 統 一 SSID を 送 出 する AP の 仮 設 を 地 域 的 に 分 散 して 行 うことができ 早 期 の 応 急 的 な 通 信 手 段 の 提 供 が 可 能 と なる 携 帯 電 話 事 業 者 においては このような 調 整 を 行 う 連 絡 窓 口 を 整 備 しておくことが 推 奨 される 4.1.2.2 ユーザ 側 の 視 点 災 害 用 統 一 SSID は 通 常 利 用 している SSID とは 異 なるため 災 害 用 統 一 SSID の 利 用 に 際 してはユーザによる 端 末 操 作 が 必 要 になる 釜 石 で の 実 証 実 験 の 結 果 としては 約 半 数 は 災 害 用 統 一 SSID への 接 続 ができな い 状 況 であった 災 害 用 統 一 SSID への 接 続 率 を 向 上 させる 方 策 として は 以 下 の 方 法 が 考 えられる ⑴ 防 災 の 日 等 における 訓 練 として 災 害 用 統 一 SSID での 接 続 を 経 験 してい れば 自 動 的 な 接 続 が 可 能 となる ⑵ AP の 仮 設 候 補 となる 地 方 公 共 団 体 の 避 難 所 等 に 災 害 用 統 一 SSID への 接 続 手 順 書 を 用 意 しておく ⑶ 災 害 用 統 一 SSID へ 自 動 接 続 できるアプリを 開 発 配 布 する ⑷ 災 害 用 統 一 SSID を 予 めプリセットする 4.1.3 固 有 のフリーSSID 4.1.3.1 運 用 側 の 視 点 地 方 公 共 団 体 等 の 事 前 登 録 制 の 無 料 公 衆 無 線 LAN サービスの 運 用 は 自 ら 行 っている 場 合 と 通 信 事 業 者 に 委 託 している 場 合 がある 後 者 に 関 する 視 点 は 4.1.2.1 の 記 載 事 項 と 同 じであるが 地 方 公 共 団 体 等 と 通 信 事 業 者 との 間 で 大 規 模 災 害 時 の 運 用 について 事 前 に 取 り 決 めをしてお くことが 推 奨 される 以 下 地 方 公 共 団 体 等 が 自 ら 事 前 登 録 制 の 無 料 公 衆 無 線 LAN サービス を 運 用 している 場 合 に 関 して 述 べる 地 方 公 共 団 体 等 が 自 ら 運 用 している 事 前 登 録 制 の 無 料 公 衆 無 線 LAN サ ービスの 設 備 構 成 は 例 えば AP コントローラを 設 備 せず AP を 自 律 動 作 させている 簡 易 な 構 成 になっている 場 合 が 想 定 される その 場 合 全 て の AP においてユーザ 認 証 の 省 略 や 無 線 区 間 の 暗 号 化 方 式 を 変 更 すること は 現 実 的 に 困 難 である 従 って AP が 設 置 されている 施 設 のオーナー と 大 規 模 災 害 時 における AP の 取 扱 いについて 予 め 協 議 しておくことが 推 奨 される 大 規 模 災 害 時 には AP の 上 位 回 線 が 被 災 することも 想 定 されるため 災 害 時 の 衛 星 回 線 による 上 位 回 線 の 確 保 本 庁 舎 までの 自 前 での 回 線 設 置 等 により 後 述 する 大 規 模 災 害 用 ポータルと 自 前 でのサーバによる 一 部 コンテンツによる 情 報 提 供 が 可 能 となる なお 当 然 のことながら 停 電 対 策 も 必 要 である 固 有 のフリーSSID が 送 出 されているエリアで 他 の 通 信 事 業 者 が 災 害 時 統 一 SSID を 送 出 することによって 何 らかの 問 題 が 生 じることはないた 10

め 相 互 に 無 料 開 放 を 制 限 する 必 要 は 無 いが 事 前 に 相 互 で 取 り 決 めを しておくことも 考 えられる 4.1.3.2 ユーザ 側 の 視 点 固 有 のフリーSSID は 通 常 利 用 している 電 気 通 信 事 業 者 の SSID と 合 わ せて 利 用 しているものと 考 えられるため そのようなユーザにとって 端 末 操 作 は 必 要 ない 固 有 のフリーSSID への 接 続 率 を 向 上 させる 方 策 とし ては 以 下 の 方 法 が 考 えられる ⑴ 防 災 の 日 等 における 訓 練 として 固 有 のフリーSSID での 接 続 を 経 験 して いれば 自 動 的 な 接 続 が 可 能 となる ⑵ AP の 設 置 箇 所 に 固 有 のフリーSSID への 接 続 手 順 書 を 用 意 しておく ⑶ 固 有 のフリーSSID へ 自 動 接 続 できるアプリを 開 発 配 布 する 4.2 大 規 模 災 害 用 ポータルのガイドライン 連 絡 会 が 実 施 した 釜 石 での 実 証 実 験 ( 付 録 )の 分 析 結 果 から 大 規 模 災 害 発 生 時 に 公 衆 無 線 LAN サービスを 無 料 開 放 する 際 に 端 末 が 接 続 された 時 に 最 初 に 表 示 することが 推 奨 される 画 面 (トップ 画 面 )には 以 下 の 情 報 が 記 載 さ れていることへの 要 望 が 多 いことが 伺 える ⑴ 被 災 状 況 やライフラインの 状 況 等 被 災 者 の 避 難 救 援 において 有 益 な 情 報 ⑵ インターネット 検 索 エンジン( 代 表 例 :Yahoo!Japan, Google など) ⑶ SNS( 代 表 例 :Facebook, Twitter, mixi など) 実 証 実 験 のアンケート 結 果 によると 上 記 3 種 類 の 情 報 を 記 載 した 大 規 模 災 害 用 ポータルのトップ 画 面 ( 付 録 図 4 の 中 央 画 面 )の 必 要 性 に 関 しては 必 要 な 情 報 にすぐにアクセスできるので このような 大 規 模 災 害 用 ポータルは 有 益 という 肯 定 的 な 評 価 が 全 体 の 75% 以 上 を 占 めた( 付 録 図 8) 被 災 者 の 誰 もが 容 易 に 情 報 にアクセスできるように 災 害 用 伝 言 板 ( 安 否 確 認 ) 地 方 公 共 団 体 の 災 害 関 連 情 報 地 震 津 波 情 報 避 難 所 情 報 道 路 交 通 情 報 停 電 情 報 等 の(1) 被 災 者 の 避 難 救 援 に 有 益 な 各 情 報 は 大 規 模 災 害 用 ポータルのトップ 画 面 に 視 覚 的 に 分 かりやすく 配 置 することが 望 ましい また 普 段 からインターネットによる 情 報 検 索 に 慣 れているユーザからは トッ プ 画 面 にインターネットアクセスを 用 意 しておくことへの 要 望 が 強 い 画 面 構 成 については 端 末 操 作 に 不 慣 れな 人 でも 視 覚 的 に 戸 惑 うことなく 操 作 可 能 なものとするため 大 規 模 災 害 用 ポータルのトップ 画 面 は 1 ページ 以 内 に 収 まるように 作 成 し 分 かりやすく 表 示 することが 望 ましい また 外 国 人 被 災 者 や 外 国 からの 救 援 者 にも 利 用 可 能 なものとするために 大 規 模 災 害 用 ポータルにおいても 外 国 語 表 記 を 用 意 することが 推 奨 される これらを 勘 案 し コンテンツ 構 成 や 視 覚 的 な 工 夫 等 ユーザの 操 作 性 の 向 上 を 念 頭 においた 大 規 模 災 害 用 ポータルサイトを 準 備 しておくことが 望 まれる 11

4.3 AP の 運 用 方 針 各 事 業 者 等 が 自 らも 被 災 した 中 で 無 料 開 放 の 措 置 を 講 ずる 可 能 性 もあること に 留 意 しつつ 社 内 等 でどのような 体 制 を 構 築 して 無 料 開 放 を 行 う AP の 運 用 を 行 っていくか 等 について 検 討 準 備 しておくことが 望 ましい 4.3.1 無 料 開 放 に 向 けた 運 用 準 備 の 観 点 大 規 模 災 害 発 生 時 においては 被 災 エリア 中 心 部 だけでなく その 他 のエリ アにおいても 交 通 の 混 乱 等 により 多 大 な 影 響 を 受 ける 場 合 があることから 被 災 エリア 以 外 においても 公 衆 無 線 LAN サービスを 無 料 開 放 すべきとの 意 見 もあ る しかしながら 2.2 節 で 述 べたように 広 範 囲 に 長 期 間 無 料 開 放 した 場 合 開 放 により 悪 用 される 懸 念 があることも 否 めない また アクセスポイントの 設 置 及 び 運 用 は それぞれのオーナー 等 設 置 者 の 負 担 によって 行 われる 上 無 料 開 放 を 実 現 するシステムへ 過 大 な 負 荷 をかける 可 能 性 も 排 除 できない このような 観 点 から 無 料 開 放 を 行 う 対 象 地 域 は 個 々の 事 業 者 等 の 運 用 形 態 に 合 わせて 可 能 な 範 囲 で 実 施 し 自 らの 状 況 に 合 わせて 無 料 開 放 の 検 討 準 備 を 行 っておくことが 望 ましい 4.4 セキュリティ 上 の 考 慮 点 公 衆 無 線 LAN サービスを 無 料 開 放 する 方 法 として 通 常 の 認 証 手 順 を 省 略 する 手 法 が 一 般 的 に 用 いられる この 場 合 適 切 な 情 報 セキュリテ ィ 対 策 が 講 じられないため 情 報 窃 取 等 の 行 為 など 悪 用 される 危 険 性 が 生 じる 通 常 であれば このような 悪 用 を 未 然 に 防 止 するために 認 証 および 通 信 内 容 の 暗 号 化 等 の 措 置 が 講 じられ 仮 に 問 題 が 発 生 した 場 合 でも 追 跡 可 能 なアビューズ 対 策 がとられる 無 料 開 放 の 際 には これらの 対 策 が 有 効 に 機 能 しなくなる 恐 れが 生 じることを 充 分 に 配 慮 して 対 象 エリア や 無 料 開 放 の 期 間 を 決 定 する 必 要 がある 携 帯 インフラの 復 旧 に 時 間 を 要 し 長 期 間 の 避 難 所 生 活 を 余 儀 なくさ れる 場 合 においては 無 料 開 放 された 公 衆 無 線 LAN サービスは 避 難 救 援 の 目 的 から 日 常 的 な 利 用 目 的 へと 移 行 する この 場 合 クレジットカ ード 番 号 を 入 力 した 際 のリスク 等 セキュリティに 関 する 充 分 な 注 意 喚 起 が 必 要 である このため 公 衆 無 線 LAN サービスの 無 料 開 放 における セキュリティリスクについて ユーザに 対 する 啓 蒙 活 動 を 行 うことが 望 ましい 一 般 的 に セキュリティ 対 策 とユーザの 利 便 性 とは 相 反 する 要 素 とと らえられることがあるが 大 規 模 災 害 時 においては 一 人 でも 多 くの 人 に 通 信 手 段 や 災 害 情 報 を 提 供 する 観 点 から 利 便 性 を 重 視 しつつ どの ようなセキュリティ 対 策 を 講 ずべきかという 視 点 で 継 続 検 討 することが 重 要 である 無 線 LAN に 係 る 情 報 セキュリティ 対 策 の 詳 細 については 総 務 省 企 業 等 が 安 心 して 無 線 LAN を 導 入 運 用 するために ( 平 成 24 年 )を 参 照 されたい 12

5. 大 規 模 災 害 に 対 応 した 措 置 の 周 知 方 法 5.1 平 時 の 周 知 方 法 東 日 本 大 震 災 発 生 後 の 被 災 地 への 情 報 伝 達 手 段 が 極 めて 限 られた 状 況 の 中 で 被 災 者 に 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 の 実 施 やその 内 容 を 広 く 周 知 するのに 苦 労 した 経 験 から 災 害 時 に 救 援 救 護 復 旧 活 動 を 担 う 地 方 公 共 団 体 の 防 災 関 係 者 警 察 消 防 医 療 関 係 者 ボランティア 団 体 等 に 対 して 更 には 広 く 一 般 ユーザに 対 して 平 時 から 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 に 関 する 周 知 要 請 を 行 うことが 適 当 である 連 絡 会 は 平 成 25 年 9 月 に 無 料 開 放 に 関 わる 実 証 実 験 を 行 ったが 今 後 広 く 一 般 ユーザに 対 して 無 料 開 放 に 関 わる 積 極 的 な 周 知 啓 発 を 図 っ ていく すなわち ホームページにおける 情 報 提 供 や 新 聞 雑 誌 等 マ スメディアを 通 じた 周 知 活 動 連 絡 会 が 主 催 するセミナー による 啓 蒙 活 動 を 実 施 することを 検 討 する また 公 衆 無 線 LAN サービスを 提 供 する 事 業 者 等 も ホームページに おける 情 報 提 供 に 加 え 地 方 公 共 団 体 における 防 災 訓 練 の 際 に 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 を 実 施 し 防 災 関 係 者 警 察 消 防 医 療 関 係 者 ボラ ンティア 団 体 等 に 対 する 周 知 活 動 を 行 うことが 望 ましい 5.2 災 害 直 後 初 動 期 の 周 知 方 法 大 規 模 災 害 発 生 直 後 の 初 動 対 応 時 期 に 携 帯 電 話 ネットワークがサービ スを 停 止 した 被 災 地 において 公 衆 無 線 LAN サービスを 利 用 する 主 体 は 防 災 関 係 者 警 察 消 防 医 療 関 係 者 等 の 救 援 者 である 通 信 手 段 が 限 定 された 状 況 でこれらの 救 援 者 に 対 する 無 料 開 放 の 周 知 を 行 うには 防 災 行 政 無 線 や 張 り 紙 等 を 利 用 することが 想 定 され 公 衆 無 線 LAN サービ スを 提 供 する 事 業 者 等 と 地 方 公 共 団 体 との 連 携 が 不 可 欠 となる 平 時 か ら 防 災 訓 練 等 を 通 じて 情 報 交 換 を 定 期 的 に 行 い 具 体 的 な 周 知 方 法 を 事 前 協 議 するなど 両 者 の 連 絡 体 制 を 確 立 することが 重 要 である 海 外 からの 救 援 者 に 対 する 周 知 には 英 語 版 のパンフレットや 接 続 方 法 を 記 したマニュアルを 空 港 や 被 災 地 の 受 け 入 れ 先 において 提 供 するこ とが 必 要 となる また 大 規 模 災 害 発 生 時 には 事 業 者 自 身 が 被 災 する 場 合 もあるため 被 災 後 にこれらの 周 知 のための 作 業 を 行 うことが 困 難 な 状 況 も 想 定 され る そのため 周 知 手 段 となるパンフレットや 接 続 方 法 を 記 したマニュ アル( 日 本 語 版 と 英 語 版 ) 空 港 や 駅 被 災 地 等 の 公 衆 無 線 LAN 設 備 に 設 置 する 看 板 等 を 事 前 に 用 意 して 災 害 に 備 えることが 推 奨 される なお 事 業 者 が 自 治 体 へ 報 告 するライフライン 復 旧 状 況 レポートに おいて 通 信 インフラの 復 旧 状 況 に 加 えて 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 に 関 す る 情 報 も 報 告 対 象 とすることが 有 効 である 5.3 災 害 復 旧 期 の 周 知 方 法 災 害 復 旧 期 には 救 援 者 に 加 え 被 災 者 に 対 しても 周 知 活 動 を 行 う 場 合 がある 避 難 所 やコンビニエンスストア 等 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 を 行 っている 場 所 での 張 り 紙 による 周 知 だけでなく 地 方 公 共 団 体 の 広 報 車 を 活 用 する あるいは 災 害 伝 言 サービスを 積 極 的 に 活 用 するほか テレ 13

ビ ラジオ 新 聞 等 の 報 道 機 関 と 連 携 を 図 り 適 切 な 情 報 提 供 周 知 に 努 める 6. 大 規 模 災 害 時 の 情 報 共 有 に 関 する 提 言 6.1 無 料 開 放 に 関 する 情 報 共 有 の 目 的 大 規 模 災 害 発 生 時 事 業 者 や 地 方 公 共 団 体 等 の 複 数 が 災 害 用 統 一 SSID を 利 用 した 無 料 開 放 を 行 うことが 想 定 される 無 料 開 放 を 行 う 事 業 者 や 地 方 公 共 団 体 等 ( 以 下 : 運 営 主 体 )が ホームページ 等 を 介 して 無 料 開 放 の 情 報 ( 期 間 場 所 SSID 等 )をユーザへ 告 知 することが 考 えられるが ユーザからの 問 い 合 わせ 対 応 を 円 滑 に 行 うためには 運 営 主 体 間 で 情 報 の 共 有 や 期 間 や 場 所 について 調 整 が 図 れることが 望 まし い 6.2 情 報 共 有 の 機 能 大 規 模 災 害 発 生 直 後 運 営 主 体 間 で 無 料 開 放 の 内 容 ( 期 間 場 所 等 )に 関 する 協 議 が 生 じることが 考 えられるが この 協 議 を 可 能 とする ため リアルタイムに 意 見 交 換 ができる 機 能 や のちに 協 議 の 内 容 を 閲 覧 できる 機 能 を 有 したコミュニケーション 手 段 の 活 用 が 考 えられる また 各 運 営 主 体 が 無 料 開 放 の 内 容 ( 期 間 場 所 等 )を 表 示 更 新 で きる 機 能 や 無 料 開 放 の 内 容 を 閲 覧 できる 機 能 も 必 要 とされることが 想 定 される 例 えば インターネットを 介 して 接 続 可 能 な 掲 示 板 などを 活 用 した 情 報 基 盤 の 構 築 が 挙 げられるが 情 報 基 盤 の 維 持 や 運 営 規 定 など 検 討 しなくてはならない 課 題 がある このような 情 報 共 有 の 在 り 方 とその 手 段 について 連 絡 会 として 検 討 していくこととする 14

参 考 資 料 1. 無 線 LAN ビジネスガイドライン ( 総 務 省 総 合 通 信 基 盤 局 平 成 25 年 ) 2. 企 業 等 が 安 心 して 無 線 LAN を 導 入 運 用 するために ( 総 務 省 情 報 流 通 行 政 局 平 成 24 年 ) 問 い 合 わせ 先 本 ガイドラインに 関 するお 問 い 合 わせは 無 線 LAN ビジネス 推 進 連 絡 会 (メ ルアドレス guide-saigai@wlan-business.org )までお 願 いいたします http://www.wlan-business.org/ 15

付 録 大 規 模 災 害 を 想 定 した 無 料 開 放 実 証 実 験 1. 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 実 証 実 験 無 線 LAN ビジネス 推 進 連 絡 会 では 大 規 模 災 害 時 を 想 定 した 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 の 在 り 方 を 整 理 するため 平 成 25 年 9 月 1 日 に 岩 手 県 釜 石 市 で 実 証 実 験 を 行 った 実 証 実 験 では 主 要 通 信 事 業 者 が 共 同 で 取 り 組 んだ 国 内 初 となる 災 害 用 統 一 SSID の 技 術 検 証 や 災 害 用 ポータ ル の 受 容 度 調 査 地 方 公 共 団 体 との 連 携 の 整 理 を 行 ったが 釜 石 市 と 共 同 実 施 に 至 った 背 景 さらには 連 絡 会 の 今 後 の 取 り 組 みについて 紹 介 する 2. 実 証 実 験 の 概 要 大 規 模 災 害 時 に 一 人 でも 多 くのユーザに 公 衆 無 線 LAN をご 利 用 いただ くためには 公 衆 無 線 LAN そのものの 整 備 と 無 料 開 放 の 方 法 (ハード) と 実 際 にご 利 用 いただくための 対 処 (ソフト)を 両 輪 で 動 かしていく 必 要 がある 連 絡 会 で 実 施 した 実 証 実 験 はこれらの 課 題 を 整 理 するために 行 われ 公 衆 無 線 LAN の 無 料 開 放 の 方 法 については 災 害 用 統 一 SSID に 加 え て 地 方 公 共 団 体 や 民 間 企 業 が 提 供 する 無 線 LAN サービス 上 での 災 害 用 ポータルの 提 供 の 2 つに 絞 って 検 証 を 行 った 2.1 災 害 用 統 一 SSID 東 日 本 大 震 災 では 避 難 所 や 仮 設 住 宅 に 公 衆 無 線 LAN を 設 置 して 通 信 事 業 者 がそれぞれの SSID で 無 料 開 放 したが SSID や 利 用 方 法 の 周 知 が 行 き 届 かずにご 利 用 いただけないケースがあったと 推 測 される 今 回 各 社 共 通 の SSID とすることで ユーザへの 周 知 が 統 一 化 できる 他 1 台 の アクセスポイント( 以 下 AP)で 全 ユーザが 利 用 できるようになるた め より 多 くの 避 難 所 や 仮 設 住 宅 に AP を 配 備 できることが 期 待 される 今 回 の 実 証 実 験 では NTT ドコモ KDDI(au) ソフトバンクといっ た 国 内 の 主 要 な 携 帯 電 話 事 業 者 が AP を 設 置 し 災 害 用 統 一 SSID を 提 供 することで 平 常 時 は 契 約 会 社 の AP としかつながらないスマートフォン が 他 社 AP にも 接 続 してご 利 用 いただけることを 確 認 できた 国 内 外 の 救 援 者 の 視 認 性 を 考 慮 して 災 害 用 統 一 SSID には JAPAN を 使 用 した 一 方 で 参 加 者 の 4 割 が 何 かしらの 説 明 がないと 災 害 用 統 一 SSID を 利 用 できない 実 態 も 浮 かび 上 がった 16

図 1 各 社 アクセスポイントの 展 示 図 2 無 料 開 放 の 説 明 用 パネル 図 3 災 害 用 統 一 SSID JAPAN 2.2 実 証 実 験 における 災 害 用 ポータル 災 害 用 ポータルによる 有 益 な 情 報 提 供 を 検 討 するため 東 日 本 大 震 災 で 実 際 に 被 災 体 験 のある 地 域 の 方 を 対 象 に 災 害 時 に 誰 もが 使 えるわかり やすいトップページ 被 災 者 が 必 要 とする 情 報 に 容 易 にアクセスできる ページ 構 成 他 の 災 害 用 ポータルページとの 連 携 (リンクの 設 定 )に 主 眼 を 置 いたアンケートによる 受 容 度 調 査 を 行 った なお アンケートは ローソン 様 のご 協 力 により 仙 台 市 青 葉 区 内 38 店 舗 及 び 釜 石 市 内 1 店 舗 で 実 施 した 本 アンケート 調 査 は 実 験 の 参 加 者 が ⑴ 実 験 店 舗 でスマートフォンの 無 線 LAN 接 続 を ON にし ⑵ 災 害 用 統 一 SSID JAPAN をタップ ⑶ インターネットブラウザを 立 ち 上 げ ⑷ 表 示 される 専 用 ページ( 図 4: 左 画 面 )の 無 料 インターネットに 接 続 する をタップ ⑸ 災 害 用 ポータルサイトを 自 由 に 利 用 ⑹ 利 用 体 験 後 にアンケート( 図 4: 右 画 面 5 問 1 分 程 度 )に 回 答 という 手 順 で 実 施 した 災 害 用 ポータルサイトのトップページ( 図 4: 中 画 面 )には 災 害 用 伝 言 板 ( 安 否 確 認 ) 地 方 公 共 団 体 情 報 地 震 津 波 情 報 避 難 所 情 報 道 路 情 報 鉄 道 情 報 停 電 情 報 のコンテンツを 配 置 し 更 に Google 検 索 Yahoo Japan の 検 索 エンジンと mixi Twitter Facebook へのリンクを 用 意 した 17

図 4 災 害 用 ポータルの 画 面 イメージ 2.2.1 アンケート 結 果 アンケートは 125 名 が 回 答 し 特 定 の 年 代 層 に 偏 ることなく 各 年 代 層 の 回 答 者 がそれぞれ 30 名 前 後 であった ( 図 5) 37 人 34 人 25 人 29 人 10 代 ~20 代 30 代 40 代 50 代 以 上 男 性 18 24 23 26 女 性 7 13 6 8 図 5 年 代 別 性 別 アンケート 回 答 者 これらの 回 答 者 は 普 段 から 無 線 LAN スポットを 利 用 されている 方 が 125 名 中 91 名 と 70% 以 上 を 占 めていた ( 図 6) 18

37 人 34 人 25 人 29 人 10 代 ~20 代 30 代 40 代 50 代 以 上 はい 16 24 25 26 いいえ 9 13 4 8 図 6 普 段 無 線 LAN スポットで 無 線 LAN を 利 用 しますか? 各 コンテンツの 利 用 状 況 は 災 害 用 伝 言 板 ( 安 否 確 認 ) 地 震 津 波 情 報 の 利 用 が 最 も 高 く その 他 のコンテンツも 概 ね 体 験 されていた ( 図 7) 災 害 用 伝 言 板 ( 安 否 確 認 ) 53 地 震 津 波 情 報 40 道 路 情 報 28 停 電 情 報 19 Google 検 索 0 地 方 公 共 団 体 情 報 37 避 難 所 情 報 36 鉄 道 情 報 20 English 15 Yahoo!Japan 6 mixi 1 Twitter 1 Facebook 1 図 7 各 コンテンツの 利 用 状 況 ( 利 用 人 数 ) 最 初 に 表 示 されたページについては 必 要 な 情 報 にすぐアクセスできるの で 必 要 といった 意 見 が 過 半 数 以 上 を 占 め 災 害 用 ポータルとしての 一 定 の 有 益 性 が 確 認 できた 反 面 接 続 まで 戸 惑 った 必 要 な 情 報 にたどり 着 くのが 面 倒 リンク 先 が(PC 対 応 のため) 見 づらい といった 操 作 性 や 利 用 方 法 の 簡 易 化 に 関 する 課 題 も 浮 かび 上 がった ( 図 8) 19

94 件 35 件 33 件 15 件 4 件 8 件 3 件 図 8 災 害 用 ポータルのトップ 画 面 についてのアンケート 結 果 ( 複 数 回 答 ) 2.2.2 今 後 の 改 善 に 関 わる 検 討 の 観 点 今 回 検 証 した 災 害 用 ポータルの 各 コンテンツの 災 害 時 における 有 益 性 につ いては 一 定 の 評 価 があった 一 方 今 後 更 に 改 善 に 向 けて 検 討 が 必 要 なコンテンツとして 本 人 の 置 かれ た 状 況 や 場 所 において 有 益 な 情 報 の 提 供 が 挙 げられる 例 えば 地 図 情 報 や 位 置 情 報 と 連 動 した 最 寄 りの 避 難 所 の 情 報 の 提 示 地 方 公 共 団 体 の SNS や2c h 等 掲 示 板 との 連 動 停 電 計 画 の 情 報 エリアにおいて 営 業 している 店 舗 やガ ソリンスタンドの 情 報 等 である また これらのコンテンツを 提 供 する 際 の 各 コンテンツ 間 の 構 成 ( 階 層 構 造 や ネスト) 色 を 活 用 した 誘 導 など 視 覚 的 要 素 もユーザの 操 作 性 向 上 のために 重 要 な 要 素 である また 可 能 な 限 り 接 続 までの 手 順 を 簡 素 化 したものであっても 日 頃 使 い 慣 れていないため やり 方 がわからず 戸 惑 いを 覚 えたという 声 が 各 年 代 からあっ た このことから どのような 年 代 の 方 でも 被 災 時 に 負 担 なく 利 用 できるように 平 時 の 防 災 訓 練 等 において 災 害 用 ポータル 利 用 を 経 験 しておくことが 必 要 で あることも 導 き 出 された 3. 地 方 公 共 団 体 との 連 携 の 重 要 性 釜 石 市 は 東 日 本 大 震 災 で 甚 大 な 被 害 を 受 け 全 ての 通 信 が 途 絶 され 国 や 県 の 連 絡 はおろか 市 民 の 連 絡 もままならない 孤 立 状 態 であった 震 災 から 2 年 以 上 が 経 過 した 今 私 たちができるのは 実 際 に 震 災 経 験 した 釜 石 市 に 学 び 教 訓 を 生 かして 全 国 の 地 方 公 共 団 体 に 伝 えることだ と 考 え 今 回 釜 石 市 での 実 証 実 験 に 至 ったのである 20

震 災 以 前 から 釜 石 市 は 高 齢 化 が 進 む 地 域 だからこそ ICT の 活 用 が 重 要 であると 認 識 し 市 内 全 域 の 光 ファイバーネットワークの 導 入 を 進 め ていた 震 災 後 最 初 の 大 津 波 警 報 (3 メートル)は 発 令 されたが こ の 段 階 で 沿 岸 部 の 防 災 行 政 無 線 が 停 電 で 機 能 しなくなり その 後 の 大 津 波 警 報 (10 メートル)が 発 令 されない 事 態 に 陥 った 想 定 を 上 回 る 津 波 は 沿 岸 部 のみならず 奥 地 の 光 ファイバーネットワークをも 寸 断 する 規 模 であった この 被 害 により 釜 石 市 で 亡 くなった 方 は 888 名 行 方 不 明 者 は 152 名 に 上 った 公 衆 無 線 LAN は 携 帯 電 話 基 地 局 のように 非 常 用 バッテリーを 搭 載 しな いため 災 害 に 強 いネットワークとは 呼 べないかも 知 れないが その 一 方 で 簡 易 設 置 が 可 能 で 誰 でも 利 用 できる 手 軽 さがある 釜 石 市 職 員 によ れば 全 ての 避 難 所 に 公 衆 無 線 LAN を 設 置 しているに 越 したことはない が 例 え 数 箇 所 の 設 置 であっても どこで 使 えるかを 常 日 頃 市 民 に 伝 えていくことが 重 要 という 震 災 により 市 民 への 情 報 連 絡 網 も 途 絶 された 状 態 では どこで 使 えるかの 周 知 もままならないためだ また 釜 石 市 の 死 者 の 半 数 以 上 が 65 歳 以 上 の 高 齢 者 であったことを 踏 まえると 高 齢 者 にもわかりやすい 言 葉 で 伝 えていくことや 誰 もが 容 易 に 使 いこなせる 技 術 を 導 入 するなどの 課 題 も 浮 かび 上 がった 21

改 版 履 歴 平 成 26 年 4 月 21 日 第 1.0 版 制 定 平 成 27 年 2 月 日 第 2.0 版 改 定 自 治 体 要 請 への 対 応 等 の 追 加 22