小 学 部 生 活 単 元 学 習 学 習 指 導 案 日 時 平 成 20 年 9 月 24 日 2,3 校 時 場 所 小 学 部 プレイルーム 授 業 者 (T1) (T2) (T3) 1 単 元 名 おおきなかぶ のえほんをつくろう 2 目 標 絵 本 のできあがりを 楽 しみにして 自 分 から 活 動 を 進 めたり 自 分 からやってみようと 手 を 伸 ばしたりすることができる (2) パルプ 色 砂 絵 の 具 などの 様 々な 素 材 を 楽 しむことができる 3 児 童 と 単 元 ( 題 材 ) 児 童 について 男 子 3 名 女 子 1 名 計 4 名 の 学 級 である 身 の 回 りのことをほぼ 一 人 でできる 児 童 から 介 助 が 必 要 な 児 童 までいる また 簡 単 なやりとりができる 児 童 から 自 分 の 要 求 を 表 す 言 葉 を 発 声 や ジェスチャーで 伝 える 児 童 まで 実 態 は 様 々である 人 とのかかわりの 面 では 友 達 の 真 似 をして 楽 しんだり 自 分 のやりたいことを 相 手 に 主 張 したりする 児 童 の 様 子 が 見 られるようになってき た どの 児 童 も 友 達 とのやりとりをする 場 面 が 増 えてきている 製 作 活 動 では 切 る 張 る 塗 るなどの 作 業 を 自 分 で 行 う 児 童 操 作 に 介 助 の 必 要 な 児 童 がい るものの 活 動 内 容 や 手 順 を 写 真 や 手 本 を 示 すことで 比 較 的 短 い 工 程 の 製 作 に 大 まかな 見 通 し をもって 取 り 組 めるようになってきた 昨 年 度 は 自 分 達 でおもちゃを 作 り 出 来 上 がったもので 遊 ぶという 経 験 をすることができた 前 単 元 さらさらぱるぷであそぼう では ちぎり 方 から すき 方 アイロン 掛 けに 至 るまでの 工 程 を 各 自 がそれぞれ 行 い パルプ 素 材 を 作 る 活 動 を 体 験 し た そこでは 自 分 から 手 を 動 かして 感 触 を 楽 しみながらコップで 水 をすくい 網 に 注 ぐ 児 童 ミ キサーやローラー アイロンなどの 道 具 の 操 作 に 興 味 をもって 取 り 組 む 児 童 の 姿 が 見 られた ど の 児 童 も 細 かい 確 認 が 必 要 だが 道 具 や 材 料 を 見 れば 何 をするのかが 分 かり 自 分 から 取 り 組 もうと するようになってきた 児 童 のニーズについて 自 分 のやっている 活 動 が 分 かり やり 方 の 見 通 しをもって 繰 り 返 し 取 り 組 む 興 味 のもてる 道 具 の 使 用 を 経 験 する 様 々な 素 材 の 感 触 を 味 わう 自 分 から 手 を 動 かして 操 作 し こっちをや りたい と 発 声 やジェスチャーで 伝 える 友 達 や 周 囲 の 人 へ 関 心 をもち やりとりをする 場 面 が 以 前 より 多 く 見 られるようになってきた 切 る 張 る 塗 る パルプ 素 材 を 作 るという 経 験 をし 作 り 方 を 覚 えて 自 分 から 取 り 組 む 様 子 が 見 られた 物 語 おおきなかぶ の 場 面 を 演 じて 楽 しみ 読 み 聞 かせをしたいという 気 持 ちをもつように なってきた 本 単 元 を 導 くに 至 った 実 態 やニーズ (2) 単 元 について これまでの 学 習 経 験 から 自 分 達 で 読 み 聞 かせをし 合 うことを 期 待 して 製 作 できる 単 元 である 活 動 の 流 れが 分 かり 自 分 から 作 り 進 めていく 姿 を 期 待 できる 単 元 である 様 々な 素 材 を 使 い 製 作 することで 絵 本 がカラフルで 質 感 のあるものに 変 わっていくことを 見 たり 触 れたりして 楽 しむことのできる 単 元 である 本 単 元 の 特 色 良 さ 目 標 達 成 のための 効 果 本 単 元 は おおきなかぶ の 大 型 絵 本 を 作 る 活 動 を 中 心 に 構 成 する それぞれが 自 分 の 製 作 活
動 を 十 分 行 った 後 で 皆 の 製 作 した 物 を 持 ち 寄 って 大 きなかぶや 葉 登 場 人 物 を 絵 本 のページに 張 り 付 けることとする 張 り 付 ける 素 材 が 違 っても 活 動 の 流 れを 同 じくすることで 自 分 から 作 り 進 めていく 姿 を 引 き 出 すことができると 考 える 自 分 から 製 作 に 取 り 組 み 称 賛 を 受 けて うれ しい 気 持 ちを 味 わうことのできる 単 元 である 絵 本 の 製 作 が 進 むにつれ かぶや 葉 登 場 人 物 の 張 り 付 けられたページが 増 えていき 出 来 上 がりを 楽 しみにして 作 る 姿 が 期 待 できる 大 型 絵 本 は みんなと 一 緒 に 場 面 を 演 じたり 台 詞 を 言 って 読 み 聞 かせをしたりすることがで きる またサイズが 大 きいので どの 児 童 にも 見 やすく 読 んでみたい という 気 持 ちを 引 き 出 すことができると 考 える 様 々な 素 材 を 使 って 製 作 することで 素 材 のもつ 質 感 のあるページ に 変 化 していく 様 を 見 て 楽 しむ 姿 が 期 待 できる 学 びが 得 られるようにするために 中 心 となる 支 援 (3) 支 援 について 絵 本 を 製 作 する 目 的 が 分 かり 製 作 活 動 への 期 待 感 がもてるように 毎 時 間 導 入 で 大 型 絵 本 の 読 み 聞 かせを 行 う 学 習 活 動 の 大 まかな 流 れが 分 かり 自 分 から 繰 り 返 し 取 り 組 むことができるように 単 元 の 始 めの 方 で 手 本 を 示 し 材 料 や 道 具 作 り 型 を 写 真 で 示 した 手 順 表 を 提 示 する 流 れが 分 かりス ムーズに 製 作 できるようになったら 手 本 や 手 順 表 をなくしていく 完 成 した 絵 本 で 読 み 聞 かせをするという 目 的 が 分 かり 本 時 の 活 動 への 期 待 感 をもつことがで きるように 毎 時 間 導 入 で 大 型 絵 本 の 読 み 聞 かせを 行 い よいしょ こらしょ どっこいしょ と 声 を 合 わせる 場 面 を 設 定 する 張 り 付 ける 活 動 中 もせりふで 呼 びかける 等 して 気 持 ちを 盛 り 上 げたい その 楽 しさを 動 機 付 け とすることで 絵 本 の 製 作 活 動 に 向 かう 意 欲 を 引 き 出 していきたい みんなで 一 緒 に 作 るということを 意 識 付 けできるように 授 業 の 始 めに 本 時 に 製 作 する 場 面 のページを 児 童 が 一 緒 に 展 示 場 所 から 運 んでくるという 活 動 をする 授 業 で 製 作 するページはどの 部 分 に 素 材 を 張 るのかが 分 かるように 絵 本 には 特 徴 的 な 台 詞 や かぶの 葉 を 描 き 張 る 箇 所 だけに 無 地 の 台 紙 を 取 り 付 けておく 次 々に 絵 本 が 出 来 上 がっていくことを 実 感 できるように 表 紙 の 製 作 には4 時 間 費 やすが そ れ 以 降 の 場 面 の 製 作 は2 時 間 1コマの 授 業 で 作 り 上 げていけるように 活 動 量 に 配 慮 している 4 指 導 計 画 ( 総 時 数 22 時 間 ) 小 単 元 主 な 活 動 時 数 おおきなかぶのえほんをみよう おおきなかぶ の 絵 本 の 読 み 聞 かせを 楽 しむ 2 かぶの 模 型 を 全 員 で 引 っ 張 り せりふを 言 って 楽 しむ かぶがでてくるもけいをつくろう かぶ 葉 をパルプ 素 材 で 製 作 4 模 型 の 製 作 ( パルプ 素 材 の 張 り 付 け 仕 掛 け 組 み 立 て) じぶんたちのえほんをつくろう 表 紙 (かぶをパルプ 素 材 で 製 作 ) 4 種 をまく 場 面 ( おじいさん 土 を 張 り 絵 色 砂 で 製 作 ) 2 かぶの 葉 が 生 える 場 面 ( 葉 をパルプ 素 材 で 製 作 ) 2 かぶが 土 から 少 し 出 た 場 面 2 ( 土 かぶ 葉 を 張 り 絵 ステンシルで 製 作 ) かぶを 一 人 で 引 く 場 面 (かぶをパルプ 素 材 で 製 作 ) 2 かぶを 全 員 で 引 く 場 面 (かぶをパルプ 素 材 で 製 作 ) 2 かぶが 土 から 出 てくる 仕 掛 け 付 きのページ 本 時 全 員 が 並 んでいる 場 面 と 裏 表 紙 2 できました 表 を 絵 本 の 裏 側 に 張 り 付 ける 出 来 上 がった 絵 本 で 読 み 聞 かせを 楽 しむ 完 成 を 祝 って 乾 杯
5 本 時 の 計 画 ( 総 時 数 19,20/22) 全 体 の 目 標 絵 本 の 完 成 を 期 待 して 自 分 から 作 り 進 めていくことができる (2) 個 別 の 目 標 と< 期 待 する 学 びの 姿 > 氏 名 児 童 の 様 子 目 標 < 期 待 する 学 びの 姿 > 目 標 にかかわる 手 立 て A 興 味 のあることには 納 得 牛 乳 パックの 芯 のちぎり 特 に 意 識 のそれやすい 牛 乳 がいくまで 取 り 組 むが から 絵 本 にパルプ 素 材 を パックの 芯 ちぎりの 活 動 で 単 調 な 活 動 では 注 意 がそ 張 り 付 けるまでの 活 動 を は ちぎる 量 を 示 す ちぎ れることがある 動 作 や 教 師 の 励 ましや 促 しを 受 る 場 所 は 注 意 を 向 けて 取 り 素 材 の 様 子 を ぺたぺた けて 作 り 進 めていくこと 組 めるような 刺 激 の 少 ない などの 言 葉 を 遣 い 楽 し ができる 注 意 がそれ 場 にする T1 もそばで 一 い 雰 囲 気 で 伝 えるとおも ても 再 度 手 元 を 見 て 取 り 緒 にちぎり ぽい ぽい しろさを 感 じて 取 り 組 み 組 み 次 の 活 動 にスムー とちぎる 様 子 を 擬 態 語 で 伝 始 めることがある ズに 移 る 姿 える ちぎりやすい 柔 らか さの 芯 を 準 備 する B 特 定 の 教 師 と 二 人 きりの 教 師 に 対 して パルプ 素 T2 は 求 めに 応 じて 聞 き 時 には ~が 欲 しい と 材 を 握 る 手 にかける 返 して 確 認 する また 本 いう 意 思 を 声 を 出 して 伝 押 し 付 けるなどを 要 求 し 児 が 取 り 組 んでいない 活 動 えるが 注 目 される 場 面 て 時 間 いっぱい 取 り 組 をやってみせて 誘 う では 寡 黙 になる 休 み 時 むことができる T2 が 他 の 児 童 へ 対 応 して 間 などリラックスしてい ~をしてほしいという 気 いるときは T1,T3 が 本 児 へ る 時 にも 発 声 は 頻 繁 では ない 持 ちを 発 声 や 身 振 りで 何 度 も 教 師 に 伝 える 姿 対 応 する (3) 学 習 過 程 時 間 ( 分 ) 学 習 活 動 支 援 上 の 留 意 点 準 備 物 9:50 1 あいさつをする T1 に 視 線 を 向 け 正 しい 姿 勢 で 着 座 し 視 線 を T1 に 学 習 予 定 表 向 けることができるように 座 り 方 の 手 本 を 示 す 大 型 絵 本 9:51 (9) 2 本 時 の 活 動 を 知 材 料 かご る ミキサー 前 時 に 製 作 し 児 童 が 張 り 付 けた 素 材 の 感 触 を 味 わえるように ローラー たページを 見 る 教 師 が 絵 本 に 触 ってみせて 児 童 にも 促 す アイロンな (2) これまで 出 来 よいしょ こらしょ どっこいしょ と 声 を 合 どパルプ 製 上 がった 絵 本 の お 話 を 聞 く わせる 場 面 では 製 作 への 気 持 ちを 高 めることが 作 道 具 一 式 できるように はっきりした 口 調 で 大 きくかぶを 色 紙 ケース 引 く 動 作 を 演 示 して 話 す (3) 展 示 場 所 に 運 みんなで 運 ぶことが 分 かるように T1 が 絵 本 を 持 び 替 わりに 本 って よいしょ と 伝 え 展 示 の 方 を 指 し 示 す 時 に 製 作 する 絵 製 作 へ 気 持 ちを 切 り 替 えることができるように 本 ページを 持 っ てくる 合 言 葉 をきっかけに 開 始 する 10:00 3 製 作 する T1 は 主 に 児 童 A と 児 童 D に T2 は 児 童 B T3 は (50) 児 童 C を 支 援 する 児 童 がスムーズに 作 り 進 めて 1 牛 乳 パック 芯 いけるように T1 はすき 枠 やトレーなどを 定 位 置 のちぎり に 戻 したり アイロンの 電 源 の 管 理 を 行 う 2 色 の 決 定 T3 は 児 童 と 一 緒 に 牛 乳 パックの 芯 をちぎる 3 ミキサーがけ 児 童 B がパルプ 素 材 の 感 触 を 十 分 楽 しめるように 4 ローラーがけ 牛 乳 パックの 芯 のちぎりの 量 を 少 なくし その 後
5 アイロンがけ の 活 動 のための 時 間 を 確 保 する 10:45 6 児 童 B の 作 った 絵 本 に 張 り 付 けたかぶの 感 触 を 味 わえるように 直 (10) 10:55 パルプ 素 材 をみん 接 児 童 の 手 で 触 れる 機 会 をもつ なでかぶに 張 り 付 児 童 がじっくり 絵 本 に 触 れるように それぞれの ける 児 童 の 手 の 届 く 場 所 に 移 動 させる 7 本 時 の 学 習 を 振 どの 児 童 が 何 枚 のパルプ 素 材 を 製 作 したかが 分 か (9) り 返 る るように できました 表 で できましたシー (2) 絵 本 の 出 来 栄 ル を 数 える 場 面 を 設 定 する えを 見 る 十 分 活 動 できたことを 互 いに 称 賛 し 合 えるように 花 丸 シール できました 表 学 習 予 定 表 に 花 丸 シールを 張 る 活 動 を 設 定 する 学 習 予 定 表 を 見 合 い 言 葉 で 終 わる る 11:04 8 あいさつをする (4) 配 置 図 小 学 部 プレイルーム 絵 本 の 展 示 コーナー パルプ 素 材 製 作 コーナー ミキサー アイロン パルプ 液 D A T3 C B で 絵 本 き ま し た 表 張 り 付 けコーナー
(5) 評 価 氏 名 目 標 目 標 にかかわる 手 立 て < 単 元 を 通 して 期 待 する 学 び~ 目 標 と 関 連 するもの> A 牛 乳 パックの 芯 のちぎりから 絵 本 特 に 意 識 のそれやすい 牛 乳 パックの 芯 ちぎり にパルプ 素 材 を 張 り 付 けるまでの の 活 動 では ちぎる 量 を 示 す ちぎる 場 所 は 活 動 を 教 師 の 励 ましや 促 しを 受 け 注 意 を 向 けて 取 り 組 めるような 刺 激 の 少 ない て 作 り 進 めていくことができる 場 にする T1 もそばで 一 緒 にちぎり ぽい 注 意 がそれても 再 度 手 元 を 見 て ぽい とちぎる 様 子 を 擬 態 語 で 伝 える ちぎ 取 り 組 み 次 の 活 動 にスムーズに りやすい 柔 らかさの 芯 を 準 備 する 移 る 姿 評 価 目 標 学 びの 姿 B 教 師 に 対 して パルプ 素 材 を 握 る T2 は 求 めに 応 じて 聞 き 返 して 確 認 する ま 手 にかける 押 し 付 けるなどを 要 た 本 児 が 取 り 組 んでいない 活 動 をやってみ 求 して 時 間 いっぱい 取 り 組 むこ せて 誘 う とができる ~をしてほしいと T2 が 他 の 児 童 へ 対 応 しているときは T1,T3 が いう 気 持 ちを 発 声 や 身 振 りで 何 度 本 児 へ 対 応 する も 教 師 に 伝 える 姿 評 価 目 標 学 びの 姿 評 価 の 凡 例 目 標 手 立 て : 達 成 された : 達 成 されつつある : 達 成 されていない/ 目 標 が 妥 当 であるか 見 直 しが 必 要 である : 目 標 達 成 のために 適 切 であった/ 効 果 があった : 手 立 ての 継 続 する 必 要 がある/ 手 立 てを 部 分 的 に 修 正 する 必 要 がある : 手 立 てが 適 切 でない 学 びの 姿 : 期 待 する 学 びの 姿 が 見 られた : 期 待 する 学 びの 姿 が 見 られつつある : 期 待 する 学 びの 姿 が 見 られない