企 業 は 体 を 動 かさない 評 論 家 が 多 いですね 岡 本 まあ 行 動 を 起 こさなければ 成 功 があるわけがない 考 えているだけではしょうがない 投 資 というのも 結 局 知 識 見 識 胆 識 で 最 後 は 胆 識 がないとなんの 意 味 もなく 投 資 の 収 益 につ



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答申第585号

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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

m07 北見工業大学 様式①

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2 特 別 給 人 事 委 員 会 の 勧 告 区 分 民 間 の 支 給 割 公 務 員 の 支 給 格 差 勧 告 年 間 支 給 数 合 A 数 B A-B ( 改 定 数 ) 年 度 ( 注 ) 民 間 の 支 給 割 合 は 民 間 事 業 所 で 支 払 われた 賞 与 等 の 特 別

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

定款

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

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Taro-別紙1 パブコメ質問意見とその回答

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している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

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Transcription:

I-OWA マンスリー セミナー 懇 談 会 より 人 間 力 を 鍛 える 対 談 : 新 将 命 VS 岡 本 和 久 レポーター: 赤 堀 薫 里 岡 本 先 ほど 時 間 の 関 係 でお 話 いただけなかった 3 つの 識 についてお 話 いただけますか? 新 識 には 1 知 識 2 見 識 3 胆 識 と 3 つあります 知 識 は 情 報 やデータを 持 っていること そこに 自 分 のモノの 考 え 方 を 加 えると 見 識 になり 見 識 は 限 り なく 知 恵 に 近 いわけです 見 識 の 土 俵 の 上 で 物 を 決 めて そ れを 実 行 に 移 すことができる 能 力 が 胆 識 世 の 中 の 成 功 者 は 例 外 なしに 胆 識 者 です 知 識 は あくまで 物 知 りにすぎず 見 識 は モノを 知 っている 上 で そこ に 自 分 の 考 えを 加 え 書 いたり 話 したりする 人 職 業 では 評 論 家 批 評 家 と 大 方 学 者 です 実 業 家 やビジネスマンは 結 果 責 任 を 伴 いますが 評 論 家 は 言 うだけで 非 常 に 無 責 任 です 伸 びている 人 は 結 果 を 出 して いる 結 果 を 出 すにはモノを 知 っているだけではなく 実 行 しなくてはならない リーダーや 成 功 者 は 胆 識 者 です 見 識 の 世 界 に 住 む 人 は 行 動 を 起 こさず 話 すだけ 胆 識 者 は 有 言 実 行 で すね 岡 本 なるほど よくわかります 新 百 聞 は 一 見 に 如 かずと 言 いますが 百 見 は 一 考 に 如 かず という 言 葉 もあります 見 るだけ じゃなくて 考 えなければならない そして さらに 百 考 は 一 行 にしかず という 言 葉 が 論 語 に あります 百 回 考 えても 行 動 しなければならない 最 終 的 に 成 功 する 人 は 行 動 力 がある 大 発 行 人 : 岡 本 和 久 発 行 :I-O ウェルス アドバイザーズ 株 式 会 社 URL: http://www.i-owa.com;e-mail: info@i-owa.com

企 業 は 体 を 動 かさない 評 論 家 が 多 いですね 岡 本 まあ 行 動 を 起 こさなければ 成 功 があるわけがない 考 えているだけではしょうがない 投 資 というのも 結 局 知 識 見 識 胆 識 で 最 後 は 胆 識 がないとなんの 意 味 もなく 投 資 の 収 益 につながらないわけですよね それも 自 己 責 任 ですよね 新 いうなれば 自 責 ですよね 私 が 株 で 確 実 に 儲 かったのは 私 がかつて 社 長 をしていたジョンソ ン&ジョンソンでした 私 はこれで 世 田 谷 に 家 が 建 ちました 岡 本 ジョンソン&ジョンソンがタイレノールの 事 件 を 起 こした 時 いらしましたよね?どんな 状 況 で したか? 新 1982 年 シカゴで 7 人 ほど 死 人 がでました 買 収 したマクニールという 企 業 が 出 している タイ レノールという 解 熱 鎮 痛 剤 が 原 因 じゃないかという 疑 いが 浮 上 したのです あの 会 社 は 疑 わ しきは 罰 する という 企 業 理 念 があり 当 時 のお 金 で 300 億 円 くらい 出 して 全 米 の 薬 局 や 小 売 店 から 当 時 シェア 4 割 位 あったタイレノールを 回 収 しました そして 会 長 が 自 らマスコミに 出 て 改 善 点 を 能 動 的 に 説 明 しました その 結 果 落 ち 込 んでいたビジネスが 悲 劇 が 起 こる 前 のレベルまでリカバーしていきました 企 業 理 念 のある 会 社 は 強 いわけです 消 費 者 が 第 一 である 全 てのものは 消 費 者 の 次 に 来 る ということに 徹 底 している 会 社 ですよね これは ハーバード 大 学 のケース スタディーでも 取 り 上 げられています 岡 本 これによって 逆 に 企 業 に 対 する 信 頼 度 が 増 しましたよね 新 それに 比 べて 日 本 の 東 電 や 銀 行 は 薄 汚 いですよね 隠 蔽 の 体 質 です こちらから 明 らかに 間 違 えました 直 します ごめんなさい という 方 が 案 外 マスコミは 好 感 を 持 ってくれますよね 隠 すからやられますよね 岡 本 有 名 なクレドのお 話 をしていただけますか 新 1886 年 アメリカの 東 のニュージャージーという 町 で 生 まれた 兄 弟 によって 作 られた 健 康 医 療 の 会 社 が 起 源 です 今 年 商 8 兆 円 位 ですね 75 年 位 前 に 創 始 者 の 息 子 のジョンソンが 作 ったクレド 我 が 信 条 は 世 界 で 一 番 有 名 で 世 界 から 尊 敬 されている 企 業 理 念 です ここ では 4 つの 責 任 を 高 らかに 謳 っています わが 社 の 一 番 大 切 な 責 任 はユーザー お 客 様 に 対 するものである 2 番 目 の 責 任 は 社 員 の 幸 せに 対 する 責 任 である 3 番 目 の 責 任 は 社 会 への 責 任 である 狭 い 意 味 の 地 域 社 会 と 広 い 意 味 の 世 界 社 会 と 両 方 の 社 会 のことを 指 し ます 4 番 目 の 責 任 が 株 主 への 責 任 だと 言 います この 順 番 も 重 要 なのです そして この 企 業 は 過 去 60 数 年 連 続 増 収 40 数 年 連 続 増 益 です 大 きい 企 業 でこのような 会 社 が 日 本 に 2

ありますか?まあ 大 日 本 印 刷 がこれに 近 いと 言 えますかね 日 本 に 来 日 した 現 在 の CEO に 対 して 日 経 新 聞 の 記 者 が どうして 長 期 でこれだけ 増 収 増 益 なのですか? という 質 問 をし ました それに 対 して 彼 は わが 社 の 長 期 的 な 増 収 増 益 の 根 源 はこれだと 我 が 信 条 を 示 しました 会 社 には 組 織 図 があり それでおしまいという 会 社 と その 組 織 図 に 魂 ( 企 業 理 念 ) を 通 わせているかの 違 いです 組 織 図 に 魂 を 通 わせていると 企 業 収 益 が 4 倍 高 くなる これ は マクロ 的 に 証 明 されています 日 本 の 会 社 でもいい 会 社 は 魂 を 持 っている ダメな 会 社 は 銭 儲 けに 走 り 短 期 ではよくても 長 続 きはしない つまりサステナビリティーが 担 保 できない 岡 本 株 主 に 対 する 責 任 が 一 番 最 後 にくるのですね 新 アメリカの 経 営 者 は 非 常 に 株 価 と 株 主 を 気 にしています フォーチュン 500 社 でも 雇 われ 社 長 が 2 期 連 続 で 減 収 減 益 になると 首 になるのは 日 常 茶 飯 事 です それなのにジョンソン& ジョンソンは 株 主 の 責 任 を 4 番 目 に 持 ってきている 疑 問 に 感 じた 私 は 当 時 の 会 長 に 直 接 聞 きました 株 主 責 任 がどうして 最 後 なのですか? 一 番 大 切 ではないのですか? と 質 問 し たのです すると わが 社 は 株 式 会 社 ですから 株 主 さんが 一 番 大 切 です でも 株 主 さんへ の 責 任 は 1 年 で 終 わってはいけない 一 過 性 ではなくて 継 続 的 に 株 主 責 任 を 果 たすためには その 前 にやらなくてはならないことが 3 つある 一 番 始 めはお 客 様 への 責 任 2 番 目 に 社 員 の 幸 せ 作 りに 対 する 責 任 3 番 目 に 社 会 に 対 する 責 任 CEO をはじめ 世 界 中 の 11 万 人 の 社 員 がこの 順 番 で 仕 事 をすれば 結 果 として 一 番 大 切 な 株 主 に 継 続 的 に 責 任 を 果 たすことができ る モノには 順 番 があるのだよ と 言 われたのです 私 は 体 中 に 電 流 が 走 るほど 感 動 したこ とを 覚 えています 会 社 でも 人 間 も 正 しいことをやれば 正 しい 結 果 がでます 成 功 者 になりた ければ 成 功 するための 正 しいことをする それが 原 理 原 則 ですね 岡 本 私 も 前 職 で 日 本 一 の 資 産 運 用 会 社 になるのだ と 言 った 時 それではお 客 に 対 して 提 供 する 付 加 価 値 で 日 本 一 になれ そのためには すべての 社 員 がそれぞれの 分 野 で 業 界 トッ プになれ 君 は 日 本 法 人 の CEO として どの 運 用 会 社 の CEO よりも 優 れた CEO となれ と 言 われたのを 思 い 出 します ジョンソン&ジョンソンは 明 らかに 良 い 企 業 であり 続 けるためのモ デルになっていますね 新 この 頃 僕 がつくづく 思 うことは きれいごとが 大 事 ですね 妥 協 は 後 からするものであり や ることをやって 考 えることをとことんやって どうしても 駄 目 なら 妥 協 をする 人 生 初 めから 妥 協 しては 駄 目 ですね 人 生 で 大 切 なことは 建 前 ときれいごとですね 岡 本 歳 を 重 ねるごとに 青 く なっていく 気 がしますね 昔 だったら 青 臭 い 議 論 だと 自 分 でも 思 っ ていたことが 何 かしっくりと 来 るようになってきている だから だんだん 青 年 になってい る( 笑 ) 3

新 少 しずつ 物 事 の 本 質 が 見 えてくるんでしょうね 参 加 者 F 新 さんが この (かける) 運 というものに 気 付 いたのは 人 生 のどのあたりですか? 背 景 を 教 えてください 新 伸 びる 人 間 に 条 件 が 3 つあると 思 っています まず 座 学 です 座 って 本 を 読 む 研 修 会 講 演 会 セミナーに 行 き 人 の 話 を 聞 く 座 学 の 持 つメリットは 物 事 を 学 ぶ 時 に 体 系 的 に 学 ぶには いい 機 会 です 人 間 を 形 成 する 重 要 性 の 中 で 座 学 の 占 める 割 合 は 10% 2 番 目 はメンター 師 です 人 間 はそんなに 強 い 動 物 ではないので 悩 ましい 時 悲 しい 時 ふと 自 殺 を 一 瞬 考 え た 時 に 激 励 をくれる 人 がいると 有 難 いですね 日 経 の 私 の 履 歴 書 を 書 いている 人 は 成 功 者 です 彼 らに 共 通 していることは 若 い 時 に 必 ずメンターを 持 っているということ このメン ターを 持 つということが 20%を 占 めます 最 後 3 番 目 は 修 羅 場 です 乾 坤 一 擲 背 水 の 陣 を 強 いられるような 結 果 責 任 を 問 われる 難 しい 仕 事 を 比 較 的 若 い 頃 から 複 数 経 験 する そ の 中 で 対 外 経 験 が 含 まれるとなおいい 修 羅 場 が 人 間 形 成 における 重 要 性 の 70% 昔 の 経 営 者 の 言 っていた 言 葉 に 経 営 学 は 本 を 読 めば 学 べるが 経 営 力 は やってみなければ 身 に 付 かない とあります 本 に 書 いてあることを 応 用 し 適 用 して 実 際 にやってみなければ 力 が 付 かない まずは 座 学 で 学 んだことを 修 羅 場 で 経 験 し 途 中 迷 ったら メンターから 勇 気 を もらう これをやったら 人 間 はまず 伸 びる しゃべって なんぼ でもないし 読 んで なんぼ でもない やって なんぼ ですよ 若 い 時 は 難 しい 仕 事 から 背 を 向 けてはいけない ダボハゼ のように 食 いついていかなければならない 岡 本 新 さんのおっしゃる 運 は あくまでもマジメントできる 運 ぶもの であり 通 常 の 運 と 定 義 が 少 し 違 う 気 がします 運 というと 与 えられているものであって 我 々がコントロールできない ものだというイメージがあります 新 自 分 で 勝 手 に 運 という 概 念 を 定 義 すればいい コントロールできないものは 宿 命 であり 運 は マネジメントできるものだと 運 を 自 責 的 に 捉 えるか 他 責 的 に 捉 えるかの 違 いですよね 岡 本 運 命 が マネジメントできるものということで 気 づくのは 運 用 ということです これも 結 局 管 理 できるという 意 味 で 非 常 に 共 通 点 がありますよね ただ 単 に 運 に 任 すのではなく コント ロールできることを 最 大 限 管 理 していく これが 運 用 ですからね 新 私 の 人 生 を 変 えた 言 葉 に ファン(FUN 楽 しさ) という 言 葉 があります 私 が 42 歳 の 時 に 習 った 言 葉 です ジョンソン&ジョンソンの 日 本 社 長 時 代 に 当 時 アメリカの CEO が 世 界 中 の 社 員 に 言 っていた 言 葉 です 物 事 をやって いい 結 果 を 出 したい 時 は それはすべからくファン でなくてはならない どうせやると 決 まっているのなら しかめっ 面 をしてやるのではなく 自 分 の 心 のチャネルを 切 り 替 え 楽 しんでやるといい 結 果 がついてくる 真 剣 にやるのはいいけ 4

れど 深 刻 になってはいけない ファンでやると 面 白 いようにビジネスの 歯 車 が 回 りだして 上 昇 傾 向 になります 会 社 の 中 でも 時 々 さざ 波 のように 笑 い 声 が 漂 う 会 社 は みんなが 基 本 的 に 活 性 化 して 楽 しんでやっている 全 員 がコンピュータとにらめっこして 笑 いも 起 きな い 会 社 は 墓 場 です ファンを 地 でやっている 会 社 が 堀 場 製 作 所 会 社 のスローガンとして 掲 げ ているのは 面 白 おかしく ですからね どうせやるなら 楽 しくやっちゃえ 楽 しまなきゃ 損 です ね 楽 して 儲 かることはできないけど 楽 しんで 儲 かることはできます 参 加 者 H 今 は 深 刻 な 顔 の 企 業 政 治 家 が 多 すぎる 気 がします メディアも 含 めて 成 功 モデルと いうか 楽 しいという 気 持 ちが 欠 けている 気 がします 何 故 なんでしょうかね 新 さんはどう 思 いますか? 新 一 つは 競 争 社 会 の 中 で 心 の 余 裕 やゆとりがなくなってシリアスになるのでしょうね 経 営 者 は 腕 を 磨 くという 側 面 と 心 を 磨 く 側 面 の 両 方 が 必 要 とされます しかし ほとんどの 大 会 社 の 教 育 研 究 カリキュラムを 見 ても 技 術 の 研 修 や 財 務 諸 表 の 見 方 等 スキルを 教 えても 人 間 力 を 教 えている 所 はありません 仕 事 のスキルは 磨 いても 心 を 磨 いていませんね 職 人 集 団 であって リーダーを 作 ってない 残 念 ながら 教 育 そのものがない アメリカの 経 営 者 と 比 較 して 日 本 経 営 者 は 勉 強 していない 魚 は 頭 から 腐 るといいますが 会 社 も 新 入 社 員 は 絶 対 腐 らない 社 長 や 役 員 会 が 光 っていないのです 残 念 ですけど 上 が あほ だと 下 も あほ に なるわけですね 岡 本 とても 示 唆 に 富 むお 話 をありがとうございました 5