一 般 セッション 抄 録 ポスター 掲 示
GP--0-0 GP--0-0 新宿ブレストセンター クサマクリニック 閉経前 Luminal A 乳癌患者に対する術前内分泌療法の効果 術前ホルモン療法を施行した 例の検討 浜松医療センター 乳腺外科 神田クリニック 浜松オンコロジーセンター 小林 英絵 小泉 圭 徳永 祐二 神田 和弘 渡辺 亨 日馬 幹弘 目的 閉経後乳癌に対する術前内分泌療法は温存率を向上させる しかし 閉経前患者では意義が明らかでないとの判断で勧められてはいない 安全 性と有効性を検討した 対象 008 年 4 月から 0 年 月までに 7 例の 患者に対して行った 対象は Luminal A で ER/PgR が 90% 以上の症例とし た 後半の 9 例には Ki67 が 0% 以下の条件を追加した 対象者には 意義 が明らかでないことを説明後に希望された患者であり 希望がある場合や か月に 回の US で経過をみて PD の場合には 抗癌剤あるいは手術を行うこ とを承諾されている LH-RH agonist の 4 週 回投与に内服剤 letrozole 5 例 tamoxifen 例 を加えた 年齢は 歳 45 歳 平均 8. 歳 であっ た T 6 例 T 7 例 T 例 T4 例 N0 7 例 N 0 例 であり 投与期間は 6 6 か月で中央値は 9. ヶ月である 十分な効果が 得られたと考えられ 本人が局所治療を希望した時点で 全例に局所療法が 施行された 結果 主病巣は 例に PR が得られ 奏効率は 44.4% であっ た PD 症例はなく SD 症例でも 5-0% 減少症例が 0 例あった リンパ 節は 例が CR 例が PR となった 温存手術を施行された 6 例での効果 は 主病巣で Grade が 例 非浸潤癌は残存 Gradeb 例 Gradea 8 例 Grade0 4 例であった リンパ節は 0 例が切除され Grade 例 Gradea 4 例 Grade0 4 例 評価不能 0 例であった 長期投与に奏功 例が多く見られた 再発は SLNB を拒否した小葉癌の 例にリンパ節再発がみ られたのみである 重篤な副作用はなかった 結語 今後 予後の評価が重 要となるが 手術の縮小化が可能となった 腫瘍径が大きいなど術前の薬物 療法が必要と考えられ 抗癌剤を拒否する患者には一つの選択肢となる可能 性がある 背景 近年の乳癌治療では subtype ごとの治療法が選択されており ホルモ ン受容体発現が高度な浸潤性乳癌に対して 術前ホルモン療法が行われるこ とが増えている 術前ホルモン療法は術前化学療法に比べ有害事象が少なく 患者の QOL を維持しやすいという利点がある 効果を得られる症例 得ら れない症例についての予測因子や 至適投与期間等について未だ明確な基準 が定まっていないものの 効果判定については術後病理における PgR および Ki67 の発現低下が効果判定として注目されている 目的 当院における術前 ホルモン療法症例について検討する 対象 00 年 6 月から 0 年 0 月ま での間に 当院 連携病院にて術前ホルモン療法および手術を施行した 例 を検討した 術前ホルモン療法を行ったが効果不十分であり化学療法へ変更 となった症例 7 例 は除外した 結果 平均の術前治療期間は 8.5 カ月 -4 カ月 であり 閉経前 例 閉経後 9 例であった 画像評価では PR が 4 例 SD が 8 例であり CR の症例は認められなかった 術後病理結果では治 療効果判定は Grade0 が 例 Gradea が 9 例 Gradeb 以上が 例と細 胞変性は比較的軽度であったが 術前の生検と比較し PgR の発現低下が 4 例 Ki67 の発現低下が 例に見られ それらの低下は画像評価とは相関しなかっ た また初診時に画像上リンパ節転移陽性と考えられた 例は 手術時も全 例リンパ節転移陽性であった 考察 術前ホルモン療法による腫瘍縮小効果 は多様であったが 術前化学療法に見られるような CR や リンパ節転移の消 失は認められなかった 術前ホルモン療法の評価として画像や病理による治 療効果判定は特異的ではなく 術後病理での PgR および Ki67 の発現低下に留 意すべきと考えられた GP--0-0 GP--0-04 伊勢原協同病院 外科 ホルモン受容体陽性閉経後局所進行乳癌に対する初期全身治療 としてのアロマターゼ阻害剤の効果 閉経後 luminala 高齢乳癌患者における術前および非手術 次 ホルモン療法の治療経験 大阪市立大学大学院 腫瘍外科 市立柏原病院 外科 高島 勉 川尻 成美 柏木 伸一郎 野田 諭 青松 直撥 森崎 珠実 渡邊 真央 小野田 尚佳 石川 哲郎 平川 弘聖 飯尾 宏 皮膚浸潤や 鎖骨上窩あるいは内胸リンパ節転移を伴う局所進行乳癌は初期 治療の選択に迷うことも少なくない 特にホルモン受容体陽性閉経後症例に おいては術前化学療法の経験から化学療法の効果に疑問があるが ホルモン 療法による治療のデータも乏しい 当科ではいわゆる Luminal A タイプの stage IIIB IIIC 症例で閉経後のものに対しては原則としてアロマターゼ阻害 剤 AI 剤 による治療を第 選択としており その治療成績を報告する 対象 は 004 年 6 月から 0 年 7 月までに AI 剤を開始した 4 例で stage IIIB が 6 例 IIIC が 8 例 年齢は 50 94 歳 中央値 74 観察期間の中央値は 99 週 -57 週 であった 最良効果は CR 例 % PR 例 6% SD 例 % で 4 週以上の SD は 9 例 6% であった PD を 例認めた 奏効率は 65% clinical benefit rate は 9% となった 5 例が down staging により手術可能となった 例は病勢の進行により姑息的な乳房切除を要した 平均投与期間は 80 週であり 年を越すものも 8 例認めた AI 剤は閉経後ホ ルモン陽性局所進行乳癌の初期治療として高い奏効率を示し 長期にわたる コントロールが可能であり有用である 66 Luminal A の閉経後乳癌患者に対する術後補助療法はホルモン療法が主体 となる しかし術前ホルモン療法はそれによる乳房温存率は向上するが 予 後への影響は明らかではないため推奨グレード C に留められている 術後内 分泌療法と予後を比較した臨床試験は無く確立された治療法ではない 臨床の現場においては認知症を伴う老人や知的障害を持つ老人で本人と家 族が手術を望まない場合がある またいくら説得しても手術を拒む老人もい る 他臓器転移を伴う患者でも直接生命に関わらない肺や骨転移のみの患者 もいる これらの患者では針生検の結果女性ホルモン高感受性と判定された 場合にはまずホルモン療法の選択肢があることを話している 確立された治 療でないことを受け入れられた場合にはレトロゾールを用いたホルモン療法 をまず開始している その後の病巣縮小率を見ながら 手術可能な患者には 術前ホルモン療法から手術治療への移行を勧めている 00 年 月以来 7 例 で非手術 次ホルモン療法が行われた 例の同時性肺転移症例はこれらが消 失してダウンステージできた 同時性骨転移の 例はその他の臓器転移無く 経過している 肺転移の消えた 例を含む 例は約 4 月で手術治療へ移行した 多発性肺転移が消えた 例は 7 月後に患者家族からの強い手術希望をうけて 手術治療を行い 術後 5 日目に脳梗塞を合併したが無事軽快した この治療を はじめるきっかけとなった現在 95 歳の認知症を伴う患者は腫瘍は理学的には 縮小し 4 月以上長く SD を保っており家族の満足度は高い 知的障害を持 つ高齢女性も 0 月 PR を維持している この患者では手術治療はできそうに ない このように推奨グレードが低くとも luminal A の高齢者乳癌においては患者 の背景を十分に考慮すれば非手術 次ホルモン療法の選択肢があると考えら れるので若干の文献的考察を加えて報告する
GP--0-05 GP--0-06 ホルモン陽性 HER 陰性乳癌に対する術前療法の解析 Luminal 乳癌に対する術前化学療法におけるホルモン受容体発 現状況と pcr 率および予後解析 国立病院機構長崎医療センター 外科 同 放射線科 同 臨床検査科 前田 茂人 遠山 啓亮 渡海 由貴子 中島 一彰 伊東 正博 はじめに Luminal A type 乳癌に対してはホルモン治療が主流とされてい るが 化学療法が必要な場合もある 当センターで経験したホルモン陽性 HER 陰性乳癌に対する術前化学療法 NAC 症例および術前ホルモン療法 NAE 施行例を後ろ向きに検討し NAC および NAE の治療効果について解 析した 対象 007 年 月から 0 年 0 月までに切除術を行った原発 性乳癌 46 例中 ホルモン陽性 HER 陰性乳癌 4 例のうち術前治療を行 い 治癒切除し得た 6 例を対象とした NAC 施行 47 例 平均年齢 49 歳 針 生検から手術までの期間 7 日 NAE 施行 6 例 平均年齢 6 歳 針生検か ら手術までの期間 86 日 であった NAC は FECx4 DTXx4 NAE は LET を使用した 検討項目 針生検および摘出標本での ER PgR HER の 変化 RECIST および腫瘍縮小率評価 造影 MRI で評価 組織学的治 療効果判定 pcr 取扱い規約に準じ評価 4 stage I/II 症例における術後 再発の有無 結果 ER 変化 NAC60% 60% NAE8% 6% PgR 変 化 NAC5% 0% NAE6% 9% HER 陽 性 変 化 NAC % NAE 0% RECIST PD/SD/PR/CR% NAC /4/58/6% NAE 0/50/50/0% 腫瘍縮小率 NAC.9.cm 4% NAE..4cm 9% pcr 0///% NAC 4/6/4/9% NAE 0/75/9/6% 4 stage I/II 再発率 NAC /8 5% NAE 0/6 0% まとめ 治療前 後のホルモン受容体の変化では NAE は NAC に比し有意に ER P=0.07 PgR P=0.009 を減少させた このことから NAE によるホルモン受容 体の変化は Tumor heterogeneity に関与した可能性がある 奏効率は NAC 64% NAE 50% で 有意差はないものの NAC の奏功率が高い すなわち NAC は温存術施行率向上に寄与する可能性がある pcr 率は NAC 9% NAE 6% で ともに組織学的完全消失は期待できない 深田 一平 伊藤 良則 高橋 俊二 田辺 真彦 小林 隆之 小林 心 荒木 和浩 堀井 理絵 秋山 太 岩瀬 拓士 4 背景 ホルモン受容体陽性 HER 陰性乳癌では術前化学療法 NAC によ る病理学的完全奏効 pcr の頻度は少なく予後因子とならない事が報告さ れている Allred score によるホルモン受容体発現量と pcr 率および予後の 解析を行った 方法 000 年 月から 009 年 月までに当院で 854 症例 に NAC を施行した 術前針生検検体が再評価可能であったホルモン受容体陽 性 HER 陰性乳癌 65 人を対象とした 術前針生検で ER 0% 以上 and/or PgR0% 以上で HER 陰性 免疫組織 0 または FISH.0 未満 を luminal 乳癌と定義した 結果 観察期間中央値 54. カ月 再発 例 5.4% 死 亡 6 8.0% 例 DFI 中央値 50.9 ヶ月 5 年無再発生存率 85.4% 5 年生存 率 9.9% であった ホルモン受容体発現状況別の near-pcr 率 Grade b は ER 6 点以下 例.0% 7 点 8 例 6.% 8 点以上 例 0.9% また PgR 6 点以下 0 例 6.% 7 点 例.7% 8 点以上 0 例 0% ER/PgR 共 に 6 点 以 下 例 4.% ER/PgR 共 に 7 点 以 上 例.0% であった 予後解析では ER は予後予測因子とならいが PgR 高発現では予後良 好の傾向 p=0.056 ER/PgR ともに高発現は予後良好因子 p=0.06 であっ た 考察 Luminal 乳癌に対する術前化学療法において ER 強陽性は pcr の予 測因子となるが予後と相関せず ER/PgR 高発現が予後予測因子となる可能性 が示された GP--0-07 GP--0-08 Luminal type 乳癌に対する術前化学療法の効果予測因子の検 討 luminal A type 乳癌に対する FEC+TC 療法による術前化学療 法の忍容性と効果 大阪労災病院 外科 大阪労災病院 病理診断科 大阪労災病院 看護部 がん研有明病院 乳腺内科 がん研有明病院 病理部 がん研究所 病理部 4 がん研有明病院 乳腺科 松並 展輝 森島 宏隆 三輪 秀明 久保田 倫代 三宅 祐一朗 安山 陽信 廣田 昌紀 金 よう国 清水 潤三 三方 彰喜 長谷川 順一 濱沢 智美 根津 理一郎 長野赤十字病院 乳腺内分泌外科 長野赤十字病院 病理 長野赤十字病院 腫瘍内科 4 中澤ウイメンズライフクリニック 浜 善久 福島 優子 渡部 正秀 上野 真由美 横山 史朗 4 背景と目的 ホルモン受容体 HR 陽性の Luminal type 乳癌は予後良好で あるが 術前化学療法による病理学的完全奏効 pcr 率は低い 当院では 006 年 4 月より術前化学療法として FEC00+Taxane を標準治療とした ま た 現在は閉経後の HR + HER - 乳癌に対して術前内分泌療法も行って いるが 化学療法が適応となる症例を選択するため これまでの治療成績よ り Luminal type における化学療法の効果予測因子を検討した 対象と方法 006 年 0 月から 0 年 9 月までに手術を施行した 850 例のうち subtype の評価可能な浸潤癌は 70 例であった HR + は ER 又は PgR 陽性細胞占有 率が 0% 以上とし HER + は IHC + 又は IHC + で FISH 陽性 signal ratio. とした HR + HER - は 505 例 70.% HR + HER + は 5 例 7.% であった これらの Luminal type 乳癌 556 例中 84 例 5.% に 術 前 化 学 療 法 FEC+Taxane 7 例 FEC 6 例 Taxane 6 例 を 施 行 し HER + 9 例中 6 例に Trastuzumab を併用した 原発巣の組織学的 評価が可能であった 8 例を対象に histological grade HG HR 陽性率 Ki-67 の標識率及び HER status が組織学的治療効果の予測因子となるかを 検討した 結果 Luminal type の組織学的治療効果 Grade は 8 例中 例 5.7% であった 浸潤性乳管癌 74 例では組織学的治療効果 Grade が 例 4.9% で HG では 7 例中 例.7% のみであった ER 50% の症例では ER 50% に比べ組織学的治療効果 Grade が有意に多かったが 40.0% vs.% PgR の陽性率では治療効果に差がなかった Ki-67 0% 以上の症例では Ki-67 0% に比べ組織学的治療効果 Grade が有意 に多く 40.9% vs 6.6% Strict pcr & ypn0 も有意に多かった.7% vs.% また HER status は治療効果に影響しなかった 多変量解析で は Ki-67 のみに有意差が認められた 結語 Luminal type 乳癌では Ki-67 の 標識率が 0% 以上の症例で化学療法による高い効果が期待できる 背景 luminal A 乳癌 ホルモン受容体陽性 HER- 陰性 は他の subtype に 比べ頻度が多く 予後は良好であるが 術前化学療法 NAC の奏効率は低い とされている 当院では luminal A 乳癌に対し 標準療法として FEC00+TC Docetaxel 75mg/m Cyclophosphamide 600mg/m を そ れ ぞ れ 週 毎に 4 コース施行後 手術を施行している 目的 luminal A 乳癌に対する NAC の忍容性と効果について retrospective に検討を行った 対象と方法 00 年 月から 0 年 月までに当院で NAC 後手術をした 66 例 平均年 齢 5. 歳 を対象とし 術前針生検で luminal A と診断した 7 例 56.0% 完遂率や組織学的効果判定を行った 結果 FEC+TC の完遂例は 4 例 完遂 率 9.9% 例は TC の副作用による皮疹で中止もしくは paclitaxel に変更 例は倦怠感が強く中止となった 組織学的効果は Grade 例 Grade 例 Grade 7 例 Grade0 5 例であり pcr 率は 8.% であった 考察 NAC における FEC+TC 療法の忍容性は良好であった 同時期の当院における luminal A type 以外の NAC の pcr 率は 4.% 例 /9 例 であり これら に比べ pcr 率は低かったが Grade + までの評価では 40.5% に効果が 認められ 限定的ではあるが腫瘍縮小効果は期待できると思われた 67
GP--0-09 GP--0-0 当院における術前化学療法症例 48 例の検討 ホルモン受容体陽性原発乳癌における術前化学療法前後の病期 変化とその予後への影響 国立病院機構九州医療センター 乳腺外科 久留米大学 外科学講座 久留米大学 集学治療センター 大塚 弘子 中川 志乃 高橋 宏樹 井上 由香 森 遼 唐 宇飛 藤井 輝彦 白水 和雄 聖路加国際病院 乳腺外科 昭和大学医学部 乳腺外科 高橋 侑子 林 直輝 松田 直子 梶浦 由香 吉田 敦 中村 清吾 矢形 寛 山内 英子 luminal A 乳癌は一般的に化学療法の効果が 他のサブタイプより乏しいと言 われている しかし 症例によっては術前化学療法が必要な場合も往々にし て生じる 今回 我々は今までの luminal A 症例を中心に術前化学療法症例を 振り返ることによって その効果と効果予測に寄与する因子がないかを検討 した 対象は 006 年 4 月から 0 年 6 月までの 47 名 うち両側乳癌 名 49 乳房について行われた術前化学療法について サブタイプ別にレジメンや 臨床効果などについて検討した 内訳は Luminal A type が 9 乳房 Luminal B type が 7 乳房 HER 陽性 type が 6 乳房 Triple negative type が 7 乳房で あり Luminal A type とそれ以外について比較検討した 使用されたレジメ ンは FEC のみが 8 例 FEC followed by DOC が 4 例 TC が 例 ET が 例 DH が 例であった 効果は CR が 6 乳房 luminal A 乳房 PR が 7 乳房 luminal A 7 乳房 SD が 乳房 luminal A 8 乳房 PD が 乳房 luminal A 乳房 であった 以上の結果を その他臨床背景なども含め文献的考察 を加え報告する 背景 原発乳癌治療において術前化学療法 NAC は標準的な治療戦略である 現在 NAC 後病理学的病期 ypstage が予後規定因子とされているが NAC 前 臨床病期 cstage から ypstage への変化は考慮されていない また ホルモ ン陽性乳癌では病理学的完全奏功 pcr を得ても予後を改善しないという報 告があるが NAC の治療効果と予後改善の関係は一定の見解に至っておらず cstage から ypstage への変化が予後へ影響するか否かは未だ明確でない 目的 ホルモン受容体陽性乳癌における NAC 前後の cstage から ypstage へ の変化と予後との関連を明らかにすること 対象と方法 対象は 00 年 月より 008 年 月までに当科で NAC 施行後 外科的切除術を施行したホルモン受容体陽性原発乳癌 57 例 NAC 前後での Down Stage DS 群と非 DS 群の 群に分け 後ろ向きに比較した 結果 年齢中央値は 47 歳 6-76 歳 観察期間中央値は 54 ヶ月 5-4 ヶ 月 NAC 前臨床病期は cstage I 例.9% cstage II 45 例 79% cstage III 09 例 9% NAC 後病理学的病期は ypstage 0 56 例 9.8% ypstage I 66 例.5% ypstage II 96 例 5.7% ypstage III 55 例 7% であった 全症例のうち DS 群は 48 例 6% 非 DS 群は 45 例 74% であった 全 57 例では DS 非 DS 群に無病生存期間 DFS 全 生存期間 OS 共に差は認めなかった 加えて ypstage II n=96 症例に おける DS 群 cstage III n=8 と非 DS 群 cstage I/II n=68 の比較 で DS 群で有意に DFS が短く p 0.000 OS にも同様の傾向を認めた p=0.078 結論 ホルモン受容体陽性乳癌においては NAC による downstaging での予 後の改善は認めなかった さらに 同じ ypstage であっても cstage が高い と予後が不良であることが示唆された GP--0- GP--0- 国立がん研究センター中央病院 HER 陽性乳癌における術前化学療法の効果と HER heterogeneity の相関 4 HER 陽性乳癌に対する Trastuzumab 併用術前化学療法の検 討 兵庫医科大学 乳腺 内分泌外科 同 病院病理部 同 放射線科 さきたクリニック 5 海の里クリニック 渡邉 真 木下 貴之 垂野 香苗 神保 健二郎 鈴木 純子 麻賀 創太 北條 隆 今村 美智子 三宅 智博 村瀬 慶子 宮川 義仁 柳井 亜矢子 八木 智子 一井 重利 高塚 雄一 伊藤 敬 廣田 誠一 山野 理子 先田 功 4 畑田 卓也 5 三好 康雄 背景 HER 陽性乳癌は術前化学療法において高い治療効果を示すものの 感受性予測因子は明らかにされていない 免疫組織染色における判定では 強い完全な細胞膜の染色性が 0% を超えたものが + と判定されており HER 陽性乳癌でも HER 陽性細胞と陰性細胞が混在する症例が含まれてい る 今回 HER の heterogeneity が 術前化学療法の治療効果に与える影響 を検討した 対象と方法 当科で術前化学療法を実施した HER 陽性乳癌 例を対象とした 治療前の針生検組織で免疫組織染色を行い HER 発現陽 性の細胞割合 ER PR Ki67 の陽性細胞割合を計測した 使用した薬剤は taxane-fec が 6 例 TC docetaxel+cyclophosphamide が 6 例 で こ の うち 7 例で taxane と trastuzumab が同時投与された 臨床的 RECIST 病理学的 乳癌取扱い規約 6 版 治療効果を判定した 結果 臨床効果との 相関では HER 陽性率は CR 87.5 ± 5.8% n=8 平均±標準偏差 PR 55.5 ±.% n= SD 5. ± 5.% n= であり CR と PR には有 意差 P=0.05 を認めた Ki67 陽性率は CR 6.6 ± 7.6% PR 9. ± 7.% SD 4.0 ±.6% であり 臨床効果と相関しなかった ER 陽 性群において ER 陽性率 PR 陽性率と臨床効果にも相関は認めなかった ま た 病理学的完全奏効群の HER 発現割合 78. ± 4.% n=6 は 非奏効 群 55.8 ± 0.6% n= に比べ高かったものの有意差はなかった 考察 HER の heterogeneity は HER 陽性乳癌の術前化学療法における治療効果 に影響を及ぼす可能性が示唆された 背景 乳がんに対する術前化学療法は 術後化学療法と比較した場合に 同等の生存率を得られる他 乳房温存率についても向上をもたらす事が報 告されている 更に HER 陽性乳癌に対する術前化学療法に お い て は Trastuzumab を併用する事で病理学的完全奏功 pcr 率の著明な向上がみら れたとの報告がされており 本邦においても広く用いられている 目的 今 回我々は 当院における HER 陽性乳癌に対する術前化学療法に関して Trastuzumab 併用群と Trastuzumab 非併用群の 群間で比較検討を行っ た 更に Trastuzumab 投与群については HER 陽性乳癌に対する術後薬 物療法として投与された症例との比較検討を行った 対象 対象は 00 年よ り当院にて術前化学療法が施行された HER 陽性乳癌症例 Trastuzumab 併 用群と非併用群間で pcr 率 乳房温存率 OS PFS などの項目について比 較検討を行った pcr の定義に関しては 乳房及びリンパ節の癌細胞がすべ て消失した場合か 乳管内病巣のみが残存した場合 と定義した 結果 Trastuzumab 併 用 群 46 例 と Trastuzumab 非 併 用 群 75 例 例 に つ いて検討を行った pcr 率は Trastuzumab 併用群 0.4% 非併用群 7.% と Trastuzumab 併 用 群 で 改 善 を 認 め た HER 陽 性 HR 陽 性 の い わ ゆ る Luminal-B like 症例においては Trastuzumab 併用群でも pcr 率が.% と 低い傾向にあった 結論 HER 陽性乳癌に対する Trastuzumab 併用術前化 学療法は化学療法単独に比べて pcr 率を改善させ 予後に関しても改善を得 られる可能性が示唆された 68
GP--0- GP--0-4 当院における HER 陽性乳癌に対する trastuzumab 併用術前 化学療法の治療戦略 アンスラサイクリンを含まないアブラキサン トラスツズマブ 併用術前抗癌剤治療 大阪府立呼吸器 アレルギー医療センター 消化器 乳腺外科 近畿大学医学部 外科 乳腺 内分泌部門 藤島 成 濱田 未佳 安積 達也 橋本 幸彦 乾 浩己 北條 敏也 大和 宗久 菰池 佳史 小田原 宏樹 鯉淵 幸生 小川 晃 堀口 淳 目的 HER 陽性乳癌に対する術前化学療法で Trastuzumab 投与が推奨さ れている われわれは 06 年から乳房温存を希望する HER 陽性乳癌および HER 陽性局所進行乳癌に対し Trastuzumab H 併用術前化学療法を行っ ている 今回術前 Trastuzumab 併用投与された症例の治療効果を解析し HER 陽性乳癌に対する Trastuzumab 併用術前治療の治療戦略を検討した 対象 手術可能癌 4 例 IIA 例 IIB 9 例 IIIA 例 と局所進行乳癌 例 IIIB 7 例 IIIC 4 例 HER-enriched 0 例 手術可能 例 局所 進行 7 例 luminal B 5 例 手術可能 例 局所進行 4 例 Paclitaxel 併 用 T+H 7 例 手術可能 例 局所進行 5 例 AC 療法後 Paclitaxel 併用投 与 AC T+H 8 例 手術可能 例 局所進行 6 例 結果 pcr は手術可能 癌で 6 例 4% 局所進行乳癌で 例 8% に認められた サブタイプから 手術可能癌の luminal B 例 7% が HER-enriched 全例が pcr であっ た 局所進行乳癌では luminal B 全例 non-pcr であったが HER-enriched 例 9% が pcr であった HER-enriched は luminal B より有意に pcr 率が高かった p 0.05 AC T+H レジメンで手術可能 局所進行癌のい ずれでも pcr が得られず T+H では手術可能癌で 50% 6/ 局所進行癌 で 40% の pcr /5 が認められた 考察 HER 陽性乳癌はサブタイプによ り術前 Trastuzumab 併用化学療法の治療効果が異なる 今回の検討では T+H レジメンは AC T+H レジメンより有意に pcr 率が高く AC 療法は pcr 率 の向上に寄与しなかった 今後はサブタイプを考慮した術前化学療法の治療 戦略を検討する必要がある 背景と目的 アブラキサンはヒト由来アルブミンにパクリタキセルを結合さ せたことで 従来のタキサン系製剤に比べて副作用の減少 利便性の良さ そして優越性が期待されている薬剤である HER 陽性乳癌に対する術前抗癌 剤治療 臨床試験 として 心毒性回避のためアンスラサイクリン製剤を含ま ずにアブラキサンとトラスツズマブの併用投与を行った成績を報告する 対 象と方法 試験デザインは 腫瘍径 cm 以上の HER 陽性手術可能乳癌患者 に対し アブラキサン 60mg/m 週毎 とトラスツズマブ 初回 8mg/kg 以後 6mg/kg 週毎 の併用投与を 4 コース施行 その後に手術を行うもので 主要評価項目は pcr 率である 結果 平成 4 年 月現在 名の手術が終 了した 平均年齢は 60 歳 48-7 歳 病期 IIA が 5 例 IIB が 例 IIIA が 名 IIIB が 名である 全例で PR 以上の腫瘍縮小効果を認めた 名のうち ER and/or PgR 陽性の Luminal HER type は 名であり pcr は 名 % で あ っ た ER and PgR 陰 性 の pure HER type は 8 名 で あ り pcr は 4 名 50% であった 副作用に関して 末梢神経障害は必発であったが Grade 以下であった 心不全による 4 コース目での中止が 名発生したが 心機能は 短期間で回復した 完遂率 9% 手術施行率 00% 他 減量 中止につなが る重篤な副作用は特に認められていない 考察 アブラキサンとトラスツズ マブの併用投与による術前抗癌剤治療レジメンは現時点では安全性に問題は なく アンスラサイクリン製剤が含まれていないにもかかわらず pcr 率も良 好と考えられる 今後も症例を追加し安全性と有効性を検討していく予定で ある GP--0-5 GP--0-6 サブタイプ別にみた HER 陽性乳癌に対する術前薬物療法の治 療効果 Triple Negative TN 乳癌における術前化学療法の効果につい て 浜松医療センター 乳腺外科 神田クリニック 浜松オンコロジーセンター 高崎総合医療センター 乳腺内分泌外科 高崎総合医療センター 研究検査科 群馬大学 臓器病態外科学 中井 克也 三富 弘之 アリカム イミティ, 瀬沼 幸司 堀本 義哉 荒川 敦 小坂 泰二郎 三浦 弘善 霞 富士雄 齊藤 光江 徳永 祐二 小泉 圭 小林 英絵 矢田 達郎 神田 和弘 宮本 康敬 渡辺 亨 目的 近年 intrinsic サブタイプを考慮した薬物療法の考え方が定着し HER 陽性乳癌の術前薬物療法においても Trastuzmab を併用することにより pcr 病理学的完全奏功 率を向上させることが示されている 海外においては trastuzmab 併用の術前薬物療法の報告が多くなされ pcr 率は 0% から 60% と良好な成績を治めている Trastuzmab と相乗効果が高いと言われて いる Vinorelbine VNB と Paclitaxel PTX を使用し その治療効果をサブタ イプ別に検討した 対象と方法 005 年 0 月から 0 年 0 月までに針生 検で浸潤性乳管癌と診断され IHC+ あるいは FISH で増幅を認めた 47 例を 対象とした 投与方法は Trastuzmab 毎週投与 と共に VNB 4 コース 投 休 後 PTX を 週連続投与した LuminalB-HER の直近の 8 例に対して はホルモン療法も併用した 治療前後で MRI による画像評価で臨床的治療効 果を 手術後に病理学的治療効果を判定した 結果 症例の内訳は Stage 4 例 Stage 例 Stage 例 A 8 例 B 8 例 C 5 例 で 本レジメン開始当初は主に局所進行乳癌を対象としていたが 最近の症例は Stage の早期癌に対しても積極的に術前治療を導入した サブタイプで は LuminalB-HER 4 例 HER disease 例 で 治 療 完 遂 率 は 40 例 85.% であった 薬物療法後の画像評価は CR 7 例 PR 7 例 PD 例で ほとんどの症例で臨床的治療効果が認められた 病理学的効果判定は Grade 7 例 Grade 例 Grade 4 例 Grade0 4 例であった pcr 率 は LuminalB-HER が 4 例 中 4 例 6.7% に と ど ま っ た が HER disease で は 例 中 例 56.5% と 高 か っ た 結 論 Trastuzmab 併 用 VNB PTX 療法は HER 陽性乳癌 特に HER disease に対する術前化学療 法として高い奏効率を示し推奨される治療法である 順天堂大学医学部 乳腺科 順天堂大学医学部 人体病理病態学 背景 TN 乳癌は luminal type の乳癌と比較して術前化学療法の効果が高い とされている しかし一方で 化学療法により効果が得られない場合は 早 期に再発し再発後の生存期間が短いことが報告されている 目的 TN 乳癌に おける術前化学療法効果の違いについて 病理組織学的に検討をおこなった 対象 方法 006 年 月 009 年 月に当院で術前化学療法を施行し手術 を行った乳癌 79 例のなかで 7 例 0.7% の TN 乳癌を対象とした 術前化 学療法は アンスラサイクリン系薬剤 EC FEC およびタキサン系薬剤 PAC DOC を投与した 結果 TN 乳癌の病理学的完全奏効 pcr は 0/7 例 7% で luminal 乳癌の 6/5 5% と比較して高い結果が得られた しか し TN 乳癌の無再発生存率および全生存率は他のサブタイプと比較して不良で あった P 0.00 TN 乳癌の中で pcr が得られた群は non-pcr 群と比較 して予後が良好 P 0.05 であった 結語 考察 TN 乳癌のなかで術前化 学療法の効果予測因子の検討 Ki-67 や EGFR など を報告する 69
GP--0-0 GP--0-0 TC75 followed by EC90 における Subtype 別治療効果の検 討 当院における術前化学療法の検討 日本大学 乳腺内分泌外科 前田 哲代 榎本 克久 天野 定雄 谷 眞弓 櫻井 健一 平野 智寛 飯塚 美紗都 萩原 美桜 原 由起子 松本 京子 和賀 瑛子 鈴木 周平 山室 みのり 長島 沙樹 はじめに 乳癌は Subtype 別に治療が選択されるようになった それによ り化学療法が有効である type ホルモン療法が有効である type と予測できる ようになった しかしながら type 別に振り分けた場合でも 有効にならな い症例もある また 標準的な化学療法では アンスラサイクリン系逐次タ キサン系投与であるが TC 療法の奏功率の高さに最初に TC 療法を施行する ことの優位性が注目されてきている そこで 我々は TC EC 療法におけ る Subtype 別の奏効率などを検討し 最適な今後の治療方針を検討した 対 象 方法 過去 年間に初発未治療乳癌患者で術前に TC 療法 4cycle EC 療 法 4cycle 完遂し 手術を施行した 4 症例を対象 効果は MRI で評価 結 果 平 均 年 齢 54 歳 4-74 歳 病 期 は A 期 8 例 B 期 6 例 A 期 5 例 B 期 例 C 期 例 Intrinsic subtype の 内 訳 は Luminal A 8 例 Luminal B 5 例 HER 例 Triple negative TN 5 例 Subtype 別 の奏効率は Luninal A pcr 0% ppr 6% psd8% Luminal B pcr 8% ppr 60% psd % HER pcr % ppr 67% psd 0% TN pcr 60% ppr 40% psd 0% 考察 Ki67 が高値の症 例は奏効率が高かった Luminal A でも PR が得られた症例は 乳管内進展部 分まで含めた腫瘍径で評価されたものだった Luminal A では 腋窩リンパ 節に転移症例では 化学療法は NC であり ホルモン療法の検討が考えられた また TC 療法後よりも EC 療法後に腫瘍増大した症例も経験したので 逐次 投与が必要なのかについてもあわせて報告する 福井県立病院 外科 福井県立病院 臨床病理 伊藤 朋子 大田 浩司 橋爪 泰夫 海崎 泰治 はじめに 術前化学療法は乳房温存や薬剤感受性 予後の情報を得ることを 目的として広く行われている 当院における術前化学療法の治療成績につい て検討した 対象と方法 00 年 月から 0 年 月にアンスラサイク リン系 タキサン系±トラスツズマブにて術前化学療法を行い 手術を施行し た 78 例について検討をおこなった 今回の検討では病理学的完全奏功 pcr は乳管内成分の有無は問わず 浸潤巣が完全に消失したものとし LuminalA は ER または PR が % 以上陽性で組織学的グレード かつ Ki67 5% とし た 結果 pcr が 例 病理学的非完全奏功 NpCR が 57 例で pcr 率は 6.9% であった pcr は T が小さく 組織学的グレードが高い傾向をみとめ た サブタイプ別の pcr はそれぞれ LuminalA が 0% 0/8 LuminalB が 6.% 6/ Luminal-HER が.% 5/6 HER が 5 0% 5/5 Triple Negative TN が 45.5% 5/ で TN は LuminalA よ り pcr 率 が 有意に高くなっていた 平均観察期間 48 ヶ月 0- ヶ月 内に再発は 4 例 pcr 例 NpCR 例 死亡は 例 pcr 0 例 NpCR 例 であった カ プランマイヤー法による無再発生存期間平均値は pcr 94 ヶ月 NpCR 85 ヶ 月 生存期間平均値は pcr 0 カ月 NpCR 99 ヶ月で pcr 群でそれぞれ よい傾向を認めたが 有意差はなかった 乳房温存率は 48.4% であった 結 語 長期経過観察における検討が必要であるが pcr は予後良好な傾向があっ た サブタイプで pcr 率など治療成績が異なっており サブタイプ別の治療 戦略が必要である GP--0-0 GP--0-04 術前化学療法にて FEC followed by Abraxane を用いた原発 性乳癌の検討 当院における術前化学療法の成績 明和病院 乳腺内分泌科 日本赤十字社和歌山医療センター 乳腺外科 友松 宗史 岸本 昌浩 後野 礼 小野 朋二郎 堀尾 勇規 目的 術前化学療法 以下 NAC と記載 により pcr を得ることで 乳房温存 率の向上だけでなく予後の改善に寄与する可能性がある 当院では NAC は anthracycline をベースとした FEC00 を response-guided に基づき ま ず 4 サイクル施行し 効果を見ながら最大 6 サイクル施行している 続いて PTX nab-ptx を含む を weekly で 回投与している 今回 当院で行われ た NAC における効果 忍容性などを検討した 対象 方法 0 年 月から 0 年 0 月までに手術が行われた乳癌患者 55 例のうち NAC が行われた T 以上 もしくは N 以上のステージ b 以上は 0 症例であった そのうちで HER 陰性であった 6 症例を対象とした NAC 前後の腫瘍因子 病理組織学 因子の変化について検討した 結果 年齢中央値は 54 40-65 歳 Luminal B が 5 例 Basal like が 例であった 奏効率は 8% SD 例 PR 4 例 CR 例 病理組織学的効果は Grade a 例 例 例であっ た NAC 前後の Ki67 の変化は 例のみ上昇 8. 5.7% していたが そ の他は低下していた 平均 8.8 6.8% 術式は乳房切除術が 5 例 乳房 部分切除が 例で 5 例に腋窩リンパ節郭清を施行した 副作用に関しては Grade4 の好中球減少が 例に認められたが GCSF を使用することで完遂で きた また 例で G の末梢神経障害のため減量を余儀なくされたが 完遂率 は 00% であった また心機能障害は認められなかった 考察 反応を見な がら FEC を最大 6 コースに増やし response-guided PTX を weekly で コース行う dose-dense ことにより NAC として良好な奏効率が得られた また有害事象についても適切に対応することで 中止することなく遂行する ことができた 今後 長期的な観察は必要であるが 術前療法として有効な 投与法と考えられた 芳林 浩史 川口 佳奈子 矢本 真子 西村 友美 山田 晴美 南村 真紀 加藤 博明 目的 原発性乳癌における術前化学療法で FEC followed by Abraxane の 効果と忍容性を検討する 対象と方法 当センターで治療をおこなった原発 性乳癌 6 例を対象とした 方法は FEC 療法 5FU 500mg/m Epirubicine 00mg/m Cyclophosphamide 500mg/m 週毎 4 クール 後に Abraxane 60mg/m 週毎 4 クール を施行した HER 陽性タ イプは Abraxane に Trastuzumab を同時併用した そして効果と忍容性を 検討した 結果 平均年齢は 5 歳 44 6 歳 で 全例女性であった 病期 は 期が 例 A 期が 例 B 期が 例であった サブタイプ別は Luminal A タ イ プ が 例 LuminalHER タ イ プ が 例 HER タ イ プ が 4 例 で あ っ た Epirubicin と Abraxane の Relative dose intensity はそれぞれ 97.% 96.% であった 術前画像評価は奏効率 00% であった ccr 例 cpr 4 例 病理学的効果判定は Grade が 4 例 Gradea が 例であった 有害事 象として Grade CTCAE v 以上の骨髄毒性は好中球減少のみであったが全 例に認めた また発熱性好中球減少は 例に認め すべて FEC 療法時であっ た 非骨髄毒性は Grade 以上の有害事象は認めず FEC 療法時は消化器症状 を Abraxane 時は発疹 しびれなどの皮膚 神経症状を中心に認めたが いずれも外来通院でコントロール可能であった 結語 術前化学療法として の FEC followed by Abraxane は奏効率 病理学的効果も高く 忍容性も許 容範囲であった 70
GP--0-05 GP--0-06 市立奈良病院 乳腺センター アブラキサンを含むレジメンの術前化学療法における投与完遂 性と安全性の検討および副作用対策について 乳 癌 NAC に お け る non-anthracycline レ ジ メ ン と し て の nab-paclitaxel の有用性と安全性 埼玉社会保険病院 外科 埼玉社会保険病院 薬剤部 埼玉社会保険病院 健康管理センター 4 埼玉社会保険病院 病理部 小山 拡史 徳川 奉樹 梅田 佳美 稲葉 征四郎 谷口 章子 奥坊 佳子 吉水 信就 櫻井 孝志 岸本 裕 遠藤 まり子 中島 顕一郎 野坂 香織 臺 裕子 岩男 暁子 清水 健 4 アブラキサンは溶媒としてクレモホールやエタノールを含まず アナフィラキ シー様過敏反応を懸念せずに済み 高用量のパクリタキセルを投与可能にし ている そのためより良い治療効果が期待できる薬剤として注目されている 当院では 0 年 4 月より臨床研究として術前化学療法における Feasibility Study を行ってきたので報告する 症例は 0 年 月までに登録された 5 例の乳癌患者 年齢は 8 74 歳 平均 5. 歳 病期別では cstagei 例 IIA 例 IIB0 例 IIIB 例 IIIC 例 基本的にレジメンは HER- 陽性の 場合 FEC00 followed アブラキサン ハーセプチンとし HER- 陰性の場合 アブラキサン followed FEC00 とした 副作用として全例血液毒性は認めず 非血液毒性として Grade/ の関節痛 筋肉痛 脱力感はそれぞれ / 例 0/ 例 / 例であり Grade/ の末梢神経障害を / に認めた 初めの 6 例は副作用を認めてから対症療法を行ってきたが それ以降は漢方薬の同時 投与を行い grade 以上の副作用は認めなかった アブラキサン投与の完遂 率は / の 95.5% であり 全例減量することなく投与可能であった 現在 までに 6 症例の手術が終了しており 病理学的奏効度は gradeb 以上が 4 例 87.5% pcr は 7 例 4.8% リンパ節転移例のリンパ節 CR 率は 6/7 例で 85.7% であった アブラキサンは副作用対策として早期 アブラキサン 投与と同時 に漢方薬を導入することにより副作用をコントロール可能であ り 効果も高く術前化学療法における新規薬剤として有用であると考える 背 景 と 目 的 近 年 乳 癌 NAC 療 法 の レ ジ メ ン と し て そ の 忍 容 性 の 高 さ か ら non-anthracycline レ ジ メ ン が 報 告 さ れ る よ う に な っ て き た nabpaclitaxcel は ヒト血清アルブミンンにパクリタキセルを結合させた新しい タキサン系抗癌剤であり 乳癌に対して適応症のある薬剤である 今回我々 は乳癌術前化学療法として nab-paclitaxcel ± trastuzumab 療法を行い 良 好な結果が得られたので報告する 対象と方法 対象は 00 年 月か ら 0 年 7 月までに遠隔転移を有さない腫瘍径 cm 以上の原発性乳癌患者 0 例に対して乳癌 NAC 療法して paclitaxcel ± trastuzumab 療法を行っ た 9 症例 Her 陰性乳癌に対しては nab-paclitaxcel 単独 HER 陽性乳癌 に対しては trastuzumab 併用 初回 8mg/body 回目以後 6mg/body 週 毎 で行った 全員女性で 年齢は 歳 66 歳 平均年齢 55 8 歳 容量 は 60mg/m を 週毎に 4 8 クール行った 原則外来化学療法として施 行した 結果 効果判定は CR9 例 PR8 例 NC 例 PD 例で奏功率は 77.8% 組織学的 CR DCIS 残存含む は 0 例 50% に得られた 乳房温存 手術を 6 例 80% に施行できた 安全性評価としては grade 以上の血液 毒性は 例にのみ認め 末梢神経障害を 60% に認めたが 外来化学療法で安 全に施行できた 結語 乳癌術前化学療法としての nab-paclitaxcel 療法は リンパ節転移を有する局所進行乳癌に対しても組織学的奏効率は高く 特に トリプルネガティブ症例に有効であった nab-paclitaxcel は外来で安全に施 行できるレジメンであるが 末梢神経障害のマネージメントが重要であると 考えられた GP--0-07 GP--0-08 当院における nab-paclitaxel を用いた乳癌化学療法の経験 EC followed by weekly nab-paclitaxel による術前化学療法 の検討 独立行政法人国立病院機構岡山医療センター 外科 乳腺甲状腺外科 日本大学医学部 乳腺内分泌外科分野 臼井 由行 秋山 一郎 柿下 大一 徳毛 誠樹 國末 浩範 内藤 稔 長岡 知里 乳癌に対して 当院での nab-paclitaxel を用いた化学療法の成績を報告する 0 年から 0 年 0 月までに主に進行乳癌症例に対しての初期治療の化 学療法で同意を得て nab-paclitaxel を用いた症例は 例であった EC4 コー ス +nab-paclitaxel 4 コースが 例 nab-paclitaxel 8 コースが 例であっ た nab-paclitaxel の用量に関しては 進行例もあり 60 00mg/m で あった StageA 5 例 StageB 例 StageA 例 Stage4 4 例であった 腫瘍縮小は PR が 0 例 SD が 例であった pcr はなかった 有害事象として は 全例に G の脱毛 G の末梢神経障害を認めた G 以上の血液毒性 は認められなかった 例は上腕ポート部への nab-paclitaxel 薬液の漏出があ り 投与後数ヶ月にわたり G の皮膚の硬結を生じた nab-paclitaxel は副作 用もあるが 対処が可能であり 高い認容性 安全性があると思われた 原 由起子 櫻井 健一 和賀 瑛子 松本 京子 萩原 美桜 前田 哲代 平野 智寛 榎本 克久 谷 眞弓 天野 定雄 背景 乳癌の術前化学療法としてはアンソラサイクリン系薬剤とタキサン 系薬剤の遂次療法の有用性が広く知られている 目的 EC followed by weekly nab-paclitaxel による術前化学療法の効果および安全性について検 討した 対象 院内の臨床研究審査委員会に申請して許可を得た後 術前未 治療で 腫瘍径 cm 以上または腋窩リンパ節転移陽性 外科手術により根治 切除可能と判断され ECOG Performance Status 0- 年齢 0 歳以上 75 歳未満の症例を対象とした 条件を満たし登録した後 現在までに結果を得 た症例は 5 症例であった 方法 EC 療法 E 90mg/m C 600mg/m tri-weekly を 4 コース実施し Nab-paclitaxel 5mg/m を週 回 週間 連続で繰り返して 週間休薬する これを コースとして 4 コース繰り返した 施行前 EC 終了後 Nab-paclitaxel 施行後に評価を行った 結果 対象とし た 5 症例のすべてが女性であった 平均年齢は 59 歳であり病理組織型は浸潤 性乳管癌 4 例 浸潤性小葉がん 例であった サブタイプは LuminalA 例 Triple nagative 例であった 開始時の臨床病期は TNM0stageB 例 TN0M0stageB 例 TN0M0stageA 例であった 抗腫瘍効果は ccr 例 PR 例 SD 例 PD 例であり 奏功率は 40% であった 施行中の有害事象は血液毒性 5 例 末梢神経障害を 例認めた すべての症例 で減量することなく完遂可能であった 施行中 nab-paclitaxel は投与時間 が短く 外来化学療法室の混雑緩和に有用であった 結語 EC followed by weekly nab-paclitaxel による術前化学療法は有用であると考えられた 7
GP--0-09 GP--0-0 桜新町濱岡ブレストクリニック 乳腺専門診療所における術前化学療法の実現性 術前化学療法施行症例の乳房温存術後局所再発についての検討 がん研有明病院 乳腺センター 外科 がん研有明病院 乳腺センター 内科 がん研有明病院 放射線治療部 4 がん研有明病院 臨床病理部 5 がん研究会がん研究所 乳腺病理部 濱岡 剛 後藤 裕子 目的 近年乳腺専門診療所が増加し乳癌検診の質向上だけでなく術後治療 を継続的に請け負うことで 基幹病院のみならず自宅近くで診療が受けら れるなど 患者の負担軽減をも期待される しかし化学療法まで可能な診 療所はいまだ少ない 今回診療所である当院で施行した術前化学療法の実 現性につき治療効果とその治療効果判定を踏まえて報告する 対象 009 年 5 月から 0 年 月までに当院にて術前化学療法を施行した 4 症例に つきその奏効率と治療効果判定 予後につき検討した 結果 平均年齢 5 歳 臨床病期 I 4 II 7 III LuminalA 例 Her 例 Triple negative 0 例 Triple positive 例 治 療 レ ジ メ ン は Docetaxel 0 例 Paclitaxel weekly80mg/m 例 で 例 は Trastuzumab 併 用 FEC 500/00/500mg/m 例 TC 例 EC 例 奏効率は前半 8% 後半 86% であった 病理学的 pcr は 6 例 5% 浸潤径 mm 以下の near pcr を含めると 8 例 % で認められた 治療効果判定は診療所での超音波 と聖路加を中心とする基幹病院における MRI および超音波にて行った 経過 を通じて緊急受診を要する adverse event は認めなかった 予後については 最大 follow up 期間 年 カ月で再発 例 死亡 例を認める 結論 診療所 での術前化学療法は 基幹病院との連携や 経験のある医師 看護師を必要 とする また診療所の収益を含めた risk and benefit という面では benefit は 大きくないが 治療効果 安全性においては基幹病院に遜色なく実現可能で あり 患者の benefit および基幹病院の負担軽減につながると考える 小野 寿子 宮城 由美 中村 祥子 高橋 俊二 伊藤 良則 小口 正彦 堀井 理絵 4 秋山 太 5 岩瀬 拓士 はじめに 乳癌診療ガイドラインでは術前化学療法 以下 NAC で良好に縮小 した浸潤性乳癌に対する乳房温存療法は推奨グレード B で勧められるとされ ている しかし NAC 後の乳房温存療法は局所再発率が高くなるという報告も ある そこで当院で NAC 後乳房温存手術 以下 Bp を行った症例の局所再発 について 乳房切除 以下 Bt 症例と比較し検討した 対象 005 年 月か ら 007 年 月まで NAC 後手術を行った 46 症例 50 乳房 両側乳癌の対側 DCIS や M 例は除外 平均観察期間は 66 ヶ月 50 例中 Bp 施行は 7 例 6% うち術後病理結果で Bt を施行したのが 7 例 5% 追加部分切除 施行が 6 例 % で最終的に Bp を完遂したのが 0 例 % Bt が 40 例 69% Bp 後放射線療法 以下 RT を施行した 0 例を Bt 施行した 40 例 と比較し検討した また Bp RT の局所再発 症例を検討した 結果 Bp RT Bt の局所再発率は各々 例.9% 例 5% であった Bp RT の 局所再発 症例は 症例 ctn で効果判定は near ccr Grade n0 で 断端 - 原発巣 リンパ節共に癌消失部はっきりせず 術後 4 年半で別象限 だが初回の切除部位の近くに乳房内再発出現 癌の性質が異なることから新 規の多発癌のと考えられた 再発術後経過良好 症例 ctn で効果判定 は cpr Grade n0 で断端 + 術後 4 年で別象限に US にて低エコー域が 出現し穿刺吸引細胞診にて悪性細胞を認め 局所再発の診断で新規の多発癌 と考えた 再発術後経過良好 症例 ct4bn で効果判定は cpr Grade n /7 で断端 + 術後 年で皮膚 乳房 腋窩リンパ節再発 初回手術 と同じ組織型で皮膚には浸潤巣とリンパ管侵襲を認めた 術後局所再再発 肺 肝転移を来たし術後 年で永眠 結語 当院での NAC 後平均観察期間 66 ヶ月 での乳房温存術の局所再発率は.9% と良好な局所制御ができており 適切 な術式選択と追加治療を行っていると考えられた GP--0-0 GP--0-0 愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 術前化学療法において造影 MRI は効果予測因子となるか サブ タイプ別での検討 乳癌術前化学療法後の MRI 所見と術後の病理学的所見の比較検 討 慶応義塾大学医学部 放射線診断科 慶応義塾大学医学部 一般 消化器外科 慶応義塾大学医学部 病理診断部 市川 茉莉 岩田 広治 藤田 崇史 澤木 正孝 服部 正也 近藤 直人 堀尾 章代 牛尾 文 権藤 なおみ 井戸田 愛 背景と目的 術前化学療法では造影 MRI を撮影することが多いが 画像的に CR となった症例でも 病理学的には CR でない場合を経験することがある MRI が術前化学療法の病理学的効果予測因子として有効であるかをサブタイ プ別に検討する 方法 術前化学療法を施行後 00 年 月から 0 年 7 月に当院で手術を行った乳癌患者を対象とし 画像所見 病理学的評価につ いてサブタイプ別に検討した 化学療法前に認めた結節状 または斑状の造 影効果が消失したものを MRI の ccr とした また 術前化学療法治療効果判 定の b 以上を pcr とした 術前化学療法はアンスラサイクリン系 タキサン 系 54 例 アンスラサイクリン系のみ 6 例 タキサン系のみ 6 例で ハーセ プチン使用例は 4 例であった 結果 対象症例は 80 例 年齢は 5 7 歳 中央値 49 歳 luminal type 44 例 5.4% Her positive 77 例 7.5% Triple negative 59 例.% で あ っ た MRI で の ccr は 7 例 luminal type 0 例 8.8% 0 44 Her positive 8 例 6.4% 8 77 Triple negative 例 % 59 であった MRI で ccr7 例のうち pcr は 46 例 luminal type 0 例.% 0 0 Her positive 5 例 89.% 5 8 Triple negative 例 84.6% と Her positive Triple negative で 多 く 認 め た 結 論 術 前 化 学 療 法 に お い て Her positive Triple negative では MRI で画像的に CR となった場合 pcr の予測因子となる可能性が示唆された 上竹 亜記子 谷本 伸弘 高橋 麻衣子 林田 哲 神野 浩光 三上 修治 北川 雄光 栗林 幸夫 目的 近年 乳癌に対する術前化学療法が定着し その治療効果判定が画像 診断に求められるようになってきた 我々の施設でも術前化学療法後の乳癌 患者に MRI を施行し 治療効果判定を行っている 今回我々は 術前化学療 法の治療効果判定目的で施行した MRI 所見と手術後の病理組織学的所見とを 比較検討したので報告する 対象と方法 009 年 9 月から 0 年 月に 当院外科で手術を施行し ハーセプチン パクリタキセルによる術前化学療 法を行った HER 陽性の乳癌患者 例 平均年齢 55. 歳 を対象とした 全 例で術前化学療法後にダイナミック MRI を施行し 残存腫瘍の有無 拡散 強 調 画 像 の 異 常 信 号 を も と に ccr clinically complete response nonccr の評価を行った 結果 MRI で ccr と診断され病理組織学的にも pcr pathological complete response と診断されたものが 例 MRI で CR と 診断されたが pcr とならなかったものが 例 MRI で腫瘍の濃染像があった が pcr であったものが 5 例 MRI で腫瘍の濃染があり病理組織学的にも残存 腫瘍があったものが 例であった MRI 上 ccr を陽性所見とした場合の感度 は 7.% /8 例 特異度は 60% /5 例 陽性的中度は 86.7% /5 例 陰性的中度は 7.5% /8 例 であった 考察 MRI は 腫瘍そのもの の縮小率だけではなく線維化や壊死の状態も把握できるため術前化学療法の 治療効果判定を行う際に有用であるが 散在性に乳管内病巣がある場合や乳 腺症などがある場合には偽陰性 偽陽性となることがある 7
GP--0-0 GP--0-04 Luminal-type 乳 癌 に 対 す る Primary systemic therapy 早期効果判定から何がわかるか 乳癌術前化学療法中の超音波画像評価 東京都立多摩総合医療センター 乳腺外科 亀田メディカルセンター 乳腺科 坂本 正明 戸崎 光宏 寺岡 晃 佐川 倫子 中島 裕一 坂本 尚美 角田 ゆう子 福間 英祐 Primary systemic therapy PST により in vivo で化学療法の感受性を確認 出来ることはそのメリットの一つである しかし Luminal-type 乳癌は一般 に化学療法の効果が乏しく その必要性は議論のあるところである 我々は 以前より PST の早期の段階で MRI 撮影による薬剤効果判定を行うことで様々 な知見を得てきた 006 年 4 月から 0 年 0 月までに手術を行った PST 症 例 66 例のうちアンスラサイクリン含有レジメンを 4 サイクル以上投与し 主 に サイクル後の早期に MRI 画像による効果判定を行った Luminal-type 乳癌 6 例を対象とした 小葉癌と HER 陽性乳癌は除外した 患者背景は A 期 0 例 B 期 9 例 A 期 4 例 B 期 5 例 C 期 4 例であり N が 例 % N が 49 例 79% であった 早期効果判定で長径の 0% 以上の縮小を認め るものを Responder 群 9 例 0% それ未満を Non-Responder 群 4 例 70% とした Responder 群は有意に Luminal B に多かった ccr 率は 9% 8 例 pcr 率は 4 8% 例 であり Responder 群 9 例のうち 8 例 4% が ccr あるいは pcr となった 逆に ccr あるいは pcr となった 8 例のうち 7 例 87 5% が Responder 群であった 観察期間中央値 40 ヶ月 で 再発は 例であり 初再発部位はそれぞれ肺と肝 骨であった PST 早 期効果判定で Non-Responder と判断された患者が ccr あるいは pcr となる のは困難である しかし Luminal-type 乳癌の PST は CR のみが surrogate marker ではないことが示されてきており 最終的に何をもって効果があった と判断し 何をもって患者が化学療法の恩恵を得られたと判断するかは難し い問題である 当院で得られたデータから考察してみたい 田辺 直人 伏見 航也 高見 実 はじめに 乳癌術前化学療法は化学療法の適応があれば 腫瘍の縮小効果も 期待ができ有効な方法である ただ から 5% は化療中 PD となる症例も 存在し注意を要する 当院では術前化学療法の評価は化療後 cycle 後に超 音波検査で評価を行っていおり その効果を検討する 対象 方法 007 年 4 月から 00 年 4 月まで乳癌腋窩リンパ節転移に対して術前化学療法を 行った症例の内 化学療法は FEC followed ドセタキセル DTX を行った 9 例を対象とした HER 陽性乳癌には DTX にトラスツマブを併用し US 評価 は FECcycle 後 FEC 開始 6 週間後 DTXcycle 後 DTX 開始 6 週間後 で 行った DTXcycle 後は DTX 開始時の大きさと比較した 化学療法後全例手 術を行った 結果 平均年齢は 55 ± 0 才 臨床病期は A 8 例 B 0 例 A 例 B 例 C 9 例 subtype luminal type 例 HER type 5 例 basal like triple negative type 例であった 組織学的治療効果は grade 0 例 grade 0 例 grade 8 例 grade 0 例であった FECcycle 後 ccr 0 例 cpr 6 例 SD 例 PD 例 DTXcycle 後 ccr 例 cpr 例 SD 4 例 PD 例であった FEC PD 症例は FEC 中止し DTX に変更後も PD となり 化学療法を中止となった 全身再発 5 例認めており FECcycle 後 cpr 例 SD 例 PD 例 DTX cycle 後 cpr 例 SD 例 PD 例であっ た PD 再発例の 例は術後 6 カ月の再発であった 化学療法中の画像評価は PD 症例の抽出であり 例は化学療法を中止することができ早急に手術を行 うことができた PD 症例の 例は急速に増大し 視触診でも化療効果の判断 ができる症例であった 結語 術前化学療法中の超音波検査による画像評価 は PD 症例を 抽出するための有効な方法であった GP--04-0 GP--04-0 SPECT/CT による乳癌術前センチネルリンパ節マッピングの有 用性 SPECT/CT fusion 画像を用いたセンチネルリンパ節生検 仙台赤十字病院 外科 大和市立病院 外科 鈴木 幸正 河野 蓉子 坂田 道生 濱田 賢一 大泉 陽介 三重野 浩朗 熊本 浩志 森瀬 昌樹 鈴木 博 竹下 利夫 背景 目的 臨床的リンパ節転移陰性乳癌において センチネルリンパ節生 検 SNB は標準治療となっている センチネルリンパ節 SN の同定法とし ては RI 法と色素法があるが RI 法では事前にリンフォシンチグラフィ等で マッピングが可能である 今回当院では SPECT/CT による術前センチネルリ ンパ節マッピングを導入したので その有用性について検討する 対象 方法 0 年 7 月より当院で施行した SPECT/CT にてマッピングした乳癌術前セ ンチネルリンパ節生検 0 例 SPECT 群 について その画像評価 手術時間 同定率などから有用性を検討した 対照として 同年に色素法のみで行った センチネルリンパ節生検症例 色素群 についても分析し 比較検討した 結 果 SPECT/CT の画像は鮮明でわかりやすく とくに D 再構成画像はリアリ ティーの高い画像が得られ また SN の位置の計測が可能であった GPS ナビ ゲーターと併用することにより ピンポイントで SN の位置 深さ 個数が同 定できた SNB に要する時間は 色素法のみと比べて短縮していた 考察 結語 SPECT/CT による乳癌術前センチネルリンパ節マッピングは有用である と考えられた 7 センチネルリンパ節シンチグラフィは解剖学的マーカーとなるものがほとん ど描出されないため リンパ節の描出は確認できても その解剖学的位置の 把握は困難である 当院では 0 年 6 月より SPECT/CT による fusion 画 像を作成し 術前にセンチネルリンパ節 以下 SN の位置を把握した SN 生検 を行ってきたので その有効性について報告する 対象と方法 0 年 6 月 0 年 0 月までに SPECT/CT を用いて術前にマッピングを行い SN 生 検を施行した 4 例 44 乳房を対象とした 手術前日に 99mTC フチン酸を乳輪 皮下に注射し 約 時間後に SPECT/CT にてマッピングを行った 8 例は全 身麻酔下に 4 例は局所麻酔下に SN 生検術を施行した 術前腋窩リンパ節転 移が疑われても術前細胞診が陰性であれば リンフォシンチグラフィを行い SPECT/CT で SN が描出されれば SN 生検を施行した 結果 平均年齢 6.7 才 SPECT/CT で描出されたセンチネルリンパ節個数は 個が 4 例 個が 7 例 個が 例で平均は.4 個であった 全例 level I に存在していたが 胸壁 に接しているものや 腋窩静脈の頭側にあるものもみられた すべて術中に ガンマプローブにて検出でき 術中同定率は 00% であった 結語 SPECT/ CT により術前に SN の位置を正確に把握することにより 容易に SN の同定が 可能で 過不足ない適切な SN 生検が行えると思われた
GP--04-0 GP--04-04 SPECT/CT によるセンチネルリンパ節の局在の検討 SPECT/CT によるリンフォシンチグラフィの検討 札幌医科大学 第一外科 昭和大学病院 乳腺外科 東札幌病院 ブレストケアセンター 4 札幌医科大学 放射線診断科 淀川キリスト教病院 外科 茶屋町ブレストクリニック 國久 智成 脇田 和幸, 島 宏彰 鈴木 やすよ 里見 蕗乃 高丸 智子 亀嶋 秀和 大村 東生 九冨 五郎 畠中 正光 4 平田 公一 乳癌のセンチネルリンパ節生検の際に日本で従来多く行われていた色素法単 独から RI 法併用で行う施設が増えてきているが 当院でも 0 年 9 月より RI 法を導入している 今回我々は SPECT/CT 画像によるセンチネルリンパ節 の mapping と CTLG の両方を行った 6 症例を比較 検討したので報告する 症 例 対象は 0 年 9 月から 0 月の間に CTLG と SPECT/CT の両方を用いて術 前にセンチネルリンパ節の mapping を行った 6 症例 平均年齢は 59.7 歳 術 前の腫瘍径の平均は.8mm 手術は Bp+SLNB が 5 例と Bt+SLNB が 例で あった 手術前日に病側乳輪縁の皮下に 99mTc を 7MBq 皮内注射し 時間 後に SPECT/CT にて撮影を行なっている CTLG は造影剤に同量のキシロカ インを混ぜたものを約 ml 皮内注射している 結果 CTLG にて造影剤注射 部からのルートが 本認めたものが 例 本認めたものが 例であった ま た CTLG にてセンチネルリンパ節を 個認めたものが 例 個しか認めなかっ たものが 4 例あり SPECT/CT でも CT と同部位のリンパ節に同じ数の集積部 位を認めた 手術ではいずれの症例もセンチネルリンパ節への転移を認めな かった 考察 リンフォシンチグラフィにおいて従来の planar 型の SPECT 画 像のみでは CTLG に比べて空間分解能が低かったが SPECT/CT を用いるこ とによって CTLG と同様の情報を得ることができる また乳輪縁からセンチネ ルリンパ節までのリンパ管が枝分かれし センチネルリンパ節が 箇所ある場 合でも CTLG と同様に SPECT/CT にて同定できる可能性が示された 背景 乳癌センチネルリンパ節生検 SNB において SPECT/CT により腋窩 の解剖と照らしセンチネルリンパ節 SN の具体的な局在を知ることが可能 となった 特徴的な SN の局在を示す症例が少なからず存在するが どのよ うな症例に見られるかを検討した 対象 0 年 5 月から 月に SNB に伴 い SPECT/CT を実施した Stage 0 IIA 乳癌 7 例について検討した 方法 RF.Uren らによる報告に沿い SPECT/CT の画像から腋窩を以下に分類した 大胸筋外縁に位置し外側胸動脈に沿う領域 ant. 腋窩背側壁に近接し肩甲 下動脈に沿う領域 post. 腋窩外側壁に近接し腋窩静脈背側の領域 lateral level II に相当する小胸筋背側の領域 central level III に相当する小胸筋 頭側の領域 apical である 結果 平均年齢は 6. 歳で Stage 0 I IIA それぞれ 5 例 6 例 6 例であった 病変の局在は A 領域 8 例 B 領域 例 C 領 域 0 例 D 領 域 6 例 E 領 域 例 で 腫 瘤 径 平 均 は.5cm で あ っ た SPECT/CT では全例同側腋窩領域に集積を認め 平均.5 個であった 腋窩 では ant. 単独に 6 例 post. 単独に 例の集積を認めた なお ant. と重複 して post. 例 lateral 例 central 例に集積を認めた 考察 ant. 単独 に 66.7% ant. と他の領域に 9.6% の症例で集積し 今回の検討では ant. に高率に局在を示した Ant.+lateral は乳頭より上側の病変に ant+central +apical は外側あるいは乳頭 乳輪下の病変を示す症例に集積を認めた 症 例を蓄積する必要はあるものの センチネルリンパ節の局在には解剖学的な 特徴が見られた 文献的考察を含めて報告する GP--04-05 GP--04-06 名古屋大学医学部附属病院 乳腺内分泌科 長野県厚生連長野松代総合病院 乳腺内分泌外科 SPECT-CT による乳癌センチネルリンパ節の解剖学的位置の検 討 D-CT 画像と超音波検査を併用した色素法によるセンチネルリ ンパ節生検の工夫 武内 大 都島 由希子 佐藤 成憲 林 裕倫 菊森 豊根 今井 常夫 目的 乳癌の手術におけるセンチネルリンパ節 以下 SLN の解剖学的位置の 把握は 手術を円滑に進める上で重要と考えられる 当院では SLN 生検を行 うにあたり従前 planar 像を用いてきたが 0 年 月より SPECT-CT を併 用し SLN の位置を確認している その解剖学的位置について検討したので報 告をする 方法 対象は 99 症例 0 乳房 両側 症例 手術前日に 99mTc 標 識フチン酸を乳輪下に投与 同日 SPECT-CT 撮影を施行した 集積のあった SLN の解剖学的位置と集積数 術中に検索した SLN 数を検討した 結果 全 0 乳房中 乳房は SPECT-CT で集積が見られなかった 同定率 97.0% う ち 例は術中に放射活性が確認され 例は色素法にて SLN を摘出した 術前 の SPECT-CT で集積の見られた SLN の個数は平均.5 個だった 術中にガン マプローベにて放射活性の見られた SLN は平均.8 個 色素法を併用し最終 的に術中に摘出した SLN は平均.7 個であった SPECT-CT で集積のみられ たリンパ節の位置を検討したところ 98 症例 4 リンパ節 レベル II の領域 に SLN の集積が見られた症例は 7 例であった うちレベル II の領域のみに集 積が見られた症例は 9 例であった 89 症例はレベル I の領域に SLN が認めら れた 結論 SLN がレベル II の領域に存在する症例があった 手術前にその 存在する位置が確認できるので SPECT-CT は有用であると考えられた 原田 道彦 春日 好雄 大場 崇旦 はじめに 現在では乳癌手術においてセンチネルリンパ節生検 SNB は広く 行われ 当院では ICG による色素法を採用している SNB では RI 法と色素法 でのセンチネルリンパ節 SN が一致しなかったり 色素に濃染したリンパ 節 LN には転移を認めないものの偶然摘出された濃染していない LN に転移 を認めることもまれに経験される また肥満体型では SN の同定に難渋する ことも多い 今回われわれは D-CT 画像を用いて術前に LN の位置を立体的 に把握し LN から最短距離に cm の小切開を置くことで 低侵襲に SNB を 行うことが可能であったので報告する 対象 0 年 月 0 月に当科で 乳癌手術時に SNB を施行した初発乳癌 6 例 7 乳房 術前化学療法施行例は 除外した 方法 腹部造影 CT 動脈相において患側腋窩の肋骨と LN を抽出し D-CT 画像を再構成した 術前日に D-CT 画像を参照しながら超音波検査を 施行し 個々の LN の位置や体表からの深度を確認しつつ体表にマーキングし た 術中腫瘍直上に ICG を皮内注射し 腋窩に cm の小切開を置き 色素濃 染 LN とそれに隣接する LN を SN として摘出した 結果 全例色素に濃染する LN は摘出可能であった 術中迅速診断での転移陽性例は 5 例 術中迅速診断 での偽陰性例が 例であった 腋窩郭清を行った 5 例では転移陽性 LN 合計 個のうち 個 84.6% を SN として摘出していた 結語 腹部造影 CT 検査 時に追加することで簡便で 身体的 経済的な患者負担が少ない D-CT 画像 を作成することが可能であった また超音波検査を併用して術前に LN の立体 的な配置を把握することが可能で 色素法単独であっても体型によらず 最 短距離に cm の小切開を置き低侵襲な SNB が施行可能であった また腋窩郭 清を施行した症例においては転移陽性 LN のうち 84.6% を SN として摘出して おり 高い一致率を示していた 本法は SNB を効果的かつ容易に施行する上 で有効な方法の一つであると考えられた 74
GP--04-07 GP--04-08 D-CT リンパ管造影による術前センチネルリンパ節同定の試 み より確実なセンチネルリンパ節生検を目指して 術中迅速センチネルリンパ節生検における偽陰性症例について の検討 福田ゆたか外科医院 乳腺外科 福田ゆたか外科医院 放射線部 福田ゆたか外科医院 検査部 4 福田ゆたか外科医院 看護部 5 日本海員掖済会長崎病院 外科 6 日本赤十字長崎原爆病院 病理 7 長崎県健康事業団 病理 阿部 江利子, 鈴木 高祐 李 治平 楊 陽, 宇野 美恵子 林 直輝 山内 英子 笹野 公伸, 松尾 聡 久永 真一郎 片山 真紀子 谷口 智子 外輪 智美 4 熊谷 菊子 4 吾妻 康次 5 野中 良和 5 草野 裕幸 5 重松 和人 6 松尾 武 7 はじめに 乳癌手術において センチネルリンパ節生検 SNB は標準的手技 として確立されており 多くの施設で行われている SN の同定に関しては RI と色素の併用法がガイドライン上では推奨されている 推奨グレード B が RI は被曝の問題と 使用出来る施設が限定されているのが現状で 当院でも 連携先病院での手術では色素法単独で行なっている これまでの経験から 色素法単独でも十分に SNB は可能とは考えている 目的 術前に SN の同定を行なって より確実に SNB を施行するべく 今回 D-CT リンパ管造影 D-CTLG を行い SN の同定を試みたので 若干の文 献的考察を含めて報告する 対象と方法 乳癌術前症例 例に対して CT 撮影の際に水溶性造影剤 ml を乳輪皮下に注入し D-CTLG を施行し SN の位置 個数 サイズを同定し 体表皮膚にマーキングを行った 後日 手術の際にマーキング部に皮切を加 えて 直下に色素法にて同定された SN を生検した 結果 D-CTLG にて SN の同定は全例に可能で 個数は 4 個 サイズは 0.6.cm であった 手術にて色素法でも SN は全例同定可能で 生検個数は 7 個 サイズは 0.6.cm であった そのうち 色素陽性の SN は 4 個 サイズは 0.6.0cm であった 全症例で術中迅速病理の結果では n0 であったが 症例のみ永久標本にて nmi と判断された 同時期に手術され た D-CTLG 未施行の SNB の結果では 生検個数は 個 サイズは 0.6.0cm であった 考察 術前に SN が同定されていれると 術中に SN を検索するために大きく 皮膚を切開したり また広く皮下組織を開排するような操作が不要となり より侵襲を少なく治療を行える 術者としても SN があると考えて生検を行え るため より確実に SN の同定を行えるようになった 安全で確実な SNB を 行うために D-CTLG は一般病院でも行える簡便な方法と考える 背景 臨床的腋窩リンパ節転移陰性の原発性乳癌に対して 手術中に行われ るセンチネルリンパ節生検 SNB の迅速診断は 腋窩郭清の有無を判断する 重要な指標となるが 迅速凍結標本では転移陰性にも係わらず 術後の永久 標本にて転移が判明する場合がある 目的 SNB において迅速標本では陰性 であったが 永久標本で陽性になった症例 偽陰性群 と迅速標本で転移が判 明した症例 陽性群 を比較し 迅速診断で偽陰性となる症例の特徴を検討す る 方法 008-00 年に原発性乳癌に対して手術中に行われた SNB69 例のうち 偽陰性 9 例と陽性 例につき迅速標本 永久標本 HE AE/ 染 色 を 用 い て 比 較 検 討 し た 転 移 面 積 の 評 価 は Image J NIH Image Bethesda MD を用いた 結果 平均年齢は偽陰性群 5.9 ±.5 歳 陽性 群 50.9 ±.0 歳 原発巣最大径は偽陰性群.6 ± 0.5cm 陽性群.0 ± 0.cm 原発巣の組織型は偽陰性群 IDC 4 例 ILC 例 IDC+ILC 例 陽性群 IDC 6 例 ILC 例 IDC+ILC 例であり 偽陰性群で ILC を含む割合が高かっ た P 0.05 リンパ節は mm 間隔で標本切片を作成し 全標本切片数は 偽陰性群 8. ±. 枚 陽性群は 0.0 ± 0.5 枚 転移のみられた切片数は偽陰 性群.5 ± 0.7 枚 陽性群 4.9 ± 0. 枚 P 0.05 最大転移面積比は偽陰性 群.7 ±.8% 陽性群 8.0 ±.5% P 0.05 であった 結論 術中 SNB の迅速診断で偽陰性であった症例は 迅速標本を見返しても癌細胞を認識す ることは困難であり 迅速診断で陽性であった症例と比較すると転移切片数 や転移面積比が少なく 組織型に ILC を含む割合が高いので 術前診断が ILC を含む場合 AE/ 染色を併用すると偽陰性率を下げる可能性がある GP--04-09 GP--04-0 当院における術中迅速検査の運用状況 聖路加国際病院 病理診断科 聖路加国際病院 乳腺外科 東北大学医学部 病理診断学分野 センチネルリンパ節生検の病理診断における工夫 北村山公立病院 中央検査室 北村山公立病院 乳腺外科 秋田病理細胞診研究センター 弘前大学 消化器乳腺甲状腺外科 弘前大学 病理生命科学講座 諸橋 聡子, 菅原 和子 清野 浩子 呉 雲燕 西村 顕正 西 隆 鬼島 宏 袴田 健一 渡部 裕美 鈴木 真彦 杉山 達朗 阿部 一之助 目的 当院では病理医不在のため術中迅速検査が不可能であったが H 年 5 月乳腺外科設立に伴い 遺伝子増幅法を用いた乳癌リンパ節転移迅速検査シ ステム OSNA 法 を導入 また H 年 4 月にはデジタルマイクロスコープを 用いた遠隔病理診断を開始し可能となった 当院における術中迅速検査の運 用状況について報告する 対象 H 年 4 月から H4 年 月まで OSNA 法 による SLN 転移検索と断端の遠隔病理診断が施行された 9 例を対象とした なお両側乳癌症例 乳房一期再建術施行症例は対象外とした 方法 SLN が 摘出されてから 断端の遠隔病理診断が終了するまでの時間を測定し 術中 迅速検査の有用性を検討した また導線を見直し より効率的な運用を検討 した 結果 乳癌手術患者 9 例が対象となり SLN 摘出から断端の遠隔病理 診断が終了するまでの平均時間は 8 分 平均手術時間は 分であった 遠 隔病理診断導入前の平均手術時間は 95 分であったため その差は 6 分と術 中迅速検査が手術時間の大きな延長に繋がっていない事が示唆された 考 察 病理検査が外部委託となっている当院でも 術中迅速検査はタイムロスな く実施可能であった OSNA 法を用いて SLN 転移検索を行うことで測定中に 断端の凍結切片作製ができ 効率的に運用できている また凍結切片による SLN 転移検索では転移巣の偏在により割面数に起因する施設間差が否めない が OSNA 法では SLN 全体を検索できるため 診断精度の面でもその有用性は 高いと思われる センチネルリンパ節生検は 乳癌診療において ゴールドスタンダードな治 療になっている 当院では センチネルリンパ節生検診断を永久標本で評価 している 永久標本で病理診断出来ることのメリットは 術中凍結標本より 染色性のよい状態で評価可能であるということと 時間的な余裕があるとい う利点がある 当院では 外科手術で提出されたセンチネルリンパ節を周囲 の脂肪をなるべく取り去り 生検後直ちにホルマリン液へ入れ固定し 固定 後 4 時間後 パラフィンに包埋している 包埋時は 約 mm 間隔で切り 出しブロックへ包埋している HE と連続切片で上皮マーカーの cytokeratin AE/AE を免疫染色し 小型の癌細胞巣を見逃さないように努力している 我々は センチネルリンパ節 4 個中を上記手法で検索し 4 個 5 個で転移 が認められた HE 染色のみで見落としていた例は 個であった 全て 0.mm より小さい微小転移 isolated tumor cells であった Isolated tumor cells ITCs でリンパ節内に転移が起こるとき 癌細胞はリンパ節内のマクロファー ジと非常に見分けがつけにくいという側面があった CytokeratatinAE/AE は上皮を検出するには非常に優れたマーカーであり 特に センチネルリン パ節内の癌細胞を検出するときは有用であると判断された 転移が認められ た 5 個 5 症例 のセンチネルリンパ節転移巣と原発巣において ER Pg-R HER Ki-67 CD68 の免疫染色を施行した 全ての症例で センチネルリ ンパ節転移巣は原発巣とほぼ同等の染色性を示した センチネルリンパ節転 移巣は原発巣よりやや Ki-67 labeling index ER PgR の値が高い傾向にあっ た 75
GP--04- GP--04- 当科での乳癌腋窩リンパ節微小転移症例の検討 乳癌症例におけるセンチネルリンパ節生検において術中陰性術 後陽性症例の検討 九州大学 臨床 腫瘍外科 田中 晴生 久保 真 森 瞳美 中村 勝也 田中 雅夫 背景 早期乳癌において 臨床的腋窩リンパ節転移陰性症例に対するセン チネルリンパ節生検 SLNB は標準治療となっている センチネルリンパ節 SLN 転移陽性の場合 腋窩リンパ節郭清 ALND を行うことが推奨されて いるが SLNB 偽陰性率 7 0% に比べ ALND 省略後の腋窩リンパ節再 発率が低いこと % 以下 から SLN 転移陽性症例に対する ALND の必要性 が議論されている また SLNB 施行症例の増加に伴い 術中もしくは術後に 微小転移 pn mi 転移最大径 mm 以下 が判明する症例も散見されてい る SLN 微小転移症例に対しては 症例ごとに ALND 省略の可能性が検討さ れる必要がある 目的 SLNB 微小転移症例の ALND の必要性について明らか にする 方法 当教室で 004 年 4 月から 0 年 月の間に SLNB を施行し た 540 例を対象とし さらに SLN に微小転移を認めた 例について 詳細に 検討した 結果 微小転移を認めた 例中 例に ALND を行い 追加郭清 症例全例において non-sln への転移は認めなかった ALND を省略したのは 例で 内 7 例は術後の病理診断にて微小転移が判明した 再手術 追加郭 清 を行った症例は認めなかった 術中迅速病理診断での偽陰性症例では 転 移個数が 個の割合が最も多かった 5 例 88% 微小転移を認めた症例は 全例に n 症例として術後療法を行い ALND を省略した 例中 5 例に 腋 窩を含む術後放射線治療を施行した 観察期間中央値 5 ヶ月において 微小 転移症例全例で 腋窩リンパ節を含む局所再発を認めておらず 追加 ALND を施行例と省略例との 腋窩を含む局所再発率 生存率に有意差は認めなかっ た 考察 SLN 微小転移症例においては 術後に n 症例としての適切な放射 線治療や術後補助療法を行う事を条件に ALND が省略し得る可能性が示され た 松田 実 鳥屋 洋一 杉谷 郁子 大司 俊郎 長野 裕人 高松 督 嘉和知 靖之 丸山 洋 遠藤 太嘉志 瀧 和博 はじめに 乳癌のセンチネルリンパ節生検 SNB は 多くの施設で施行され 陰性時は腋窩郭清が省略されている しかし SNB には偽陰性が見られる 偽陰性には intra-operative false negative と true false negative の 種類が ある 目的 術中迅速診で転移を認めず 術後転移を認めた intra-operative false negative 症例について臨床病理学的に検討したので報告する 対象と方 法 当科の SNB は 乳腺科設立の 008 年 5 月から 00 年 月までは色素法 単独で 5 例に行ったが 同年 4 月からは放射性同位元素と色素の併用法で 0 年 8 月までに 7 例に行った 色素法単独の 5 例のうち術中 SNB 陽 性は 5 例 術中陰性術後陽性が 9 例見られた また併用法の 7 例中術中陽 性は 40 例 術中陰性術後陽性が 7 例見られた その術中陰性術後陽性の計 6 例について検討した 結果 施行術式は 乳房切除術が 9 例 部分切除術が 7 例であった 腫瘤径は T が 8 例 T が 7 例 T4 が 例であった 術中陰性術 後陽性のリンパ節は全例微小転移以下であった ホルモンレセプター HR は 陽性が 5 例 陰性が 例 HER は陽性が 例 陰性が 5 例であった 全例 補助療法を行っている また 放射線治療は 7 例に行った 観察期間は 4 カ月 から 4 年 カ月間 平均 年 カ月間で全例再手術はせず経過観察を行ってい るが 例の予後不明例を除き再発を認めていない 結論 intra-operative false negative は HR 陽性率と HER 陰性率が極めて高く 再発を認めず予後 良好が示唆された SNB の微小転移以下の症例には ある頻度で偽陰性が見 られる 術中迅速でそれらをすべて指摘することは困難と思われる しかし 観察期間は短いが当科で経験した症例からは 術中迅速診で発見困難な微小 転移以下の症例は再手術せず その後の補助療法を行うことも可能と思われ た SNB の偽陰性について若干の文献的考察を加えて報告する GP--04- GP--04-4 センチネルリンパ節生検での転移陽性例の臨床病理学的検討 武蔵野赤十字病院 乳腺科 武蔵野赤十字病院 外科 武蔵野赤十字病院 病理部 センチネルリンパ節生検省略の可能性 センチネルリンパ節生 検症例の検討から 三重県立総合医療センター 外科 重盛医院乳腺クリニック 長崎大学大学院 移植 消化器外科 小西 尚巳 渡部 秀樹 横江 毅 谷口 智香子 矢ヶ部 文 重盛 千香 登内 仁 目的 センチネルリンパ節生検 SNB が施行され 転移陽性となった症例 の臨床病理学的因子を検討する 対象と方法 006 年 月より 0 年 0 月までに当院でセンチネルリンパ節生検を施行された浸潤性乳管癌症例 7 例 SNB は併用法で施行し 同定率は 00% で 平均同定リンパ節個数は.47 ± 0.77 個 SN 転移陽性は 4 例 転移陰性は 0 例 検討項目は 年齢 受診契機 手術術式 組織型 浸潤径 組織 grade ER PR HER 発現 結果 年齢は転移陽性例 54.8 ± 4. 歳 転移陰性例 56. ±. 歳 p=0.54 受診契機が検診であったものは転移陽性例では 6 例 4.6% 転移陰性例では 4 例.% p=0.0457 乳房温存療法は転移陽性例で は 5 例 6.6% 転移陰性例では 90 例 69.% p=0.004 SN 個数は転 移陽性例.4 ± 0. 個 転移陰性例.4 ± 0.06 個 p=0.908 組織型 では 転移陽性例では硬癌と浸潤性小葉癌の比率が有意に高く p=0.0008 転移陽性例ではそれぞれ 例と 例で 転移陰性例ではそれぞれ 70 例と 例 であった 組織グレード であったものは転移陽性例では 5 例.% 転 移陰性例では 例 8.5% p=0.688 Ly + 例は 転移陽性例では 例 80.7% 転移陰性例では 44 例.8% p 0.000 V + 例は 転移 陽性例では 8 例 0.% 転移陰性例では 0 例 7.7% p=0.0409 浸潤 径は 転移陽性例.0 ±.79cm 転移陰性例.49 ± 0.08cm p=0.00 pt 例は転移陽性例では 8 例 68.4% 転移陰性例では 4 例 87.7% ER PR HER 発現率に有意差はみられなかった SN 転移陽性を示唆する因 子として 浸潤径 組織型 脈管侵襲があげられる 崎村 千香 南 恵樹 山之内 孝彰 川上 総子 林田 直美 金高 賢悟 黒木 保 江口 晋 背景と目的 乳癌におけるセンチネルリンパ節生検 SN 施行後 発生率は低 いがリンパ浮腫の発生が認められる 当科におけるセンチネルリンパ節施行症 例での生物学的特性 病理学的特徴を検討し SN 施行が省略することができ るかを考察した 対象と方法 008 年 6 月 0 年 7 月までに SN を施行し た 0 例のうち術前化学療法を除外した 99 例を対象とした SN 転移陽性群 P 群 6 例 陰性群 N 群 8 例において 腫瘍径 ly 因子 病理組織 核グレー ド ER PgR HER/neu 追加腋窩郭清標本におけるリンパ節転移の有無 について検討した 結果 P 群は術後判明した 例以外は全例に追加腋窩郭 清が施行されていた 腫瘍径 Tis/T/T/T は P 群 0/5/0/ 例 N 群 7/5/6/ 例 と N 群で有意差に小さかった p 0.0 ly 因子 ly0/// は P 群 /7/4/ 例 N 群 59/8/4/ と N 群で有意にリンパ管浸潤は軽 度であった p 0.0 病理組織型は 両群とも硬癌が最も多かった 核グ レード グレード // は P 群で 5//8 例 N 群で 5//6/ 不明 / DCIS7 例 生物学的特性 LumA/Lum HER/HER/Triple Negative では P 群は ///0/ 不明 例 N 群は 56/6//9/DCIS 7/ 不明 例 と とも に両群間で差を認めなかった P 群 6 例中 例 8.% には 追加腋窩郭 清リンパ節に転移を認めず うち 例は micro metastasis であった まとめ SN 転移陽性例は 腫瘍が大きく リンパ管浸潤が高度であったが その他の 因子には有意差を認めなかった 結語 術前針生検によるリンパ管浸潤の評 価は困難であるため 病理学的診断からはセンチネルリンパ節生検は省略で きない手技と考えられた 76
GP--04-5 GP--04-6 センチネルリンパ節の迅速診断における 川本法 の有用性 センチネルリンパ節生検における OSNA 法陽性はすべて廓清の 適応か さいたま赤十字病院 乳腺外科 さいたま赤十字病院 病理 公財 結核予防会複十字病院 乳腺センター 公財 結核予防会複十字病院 放射線診療部放射線診断科 公財 結核予防会複十字病院 臨床検査部病理診断科 齊藤 毅 有澤 文夫 王 宏生 安達 章子 東海林 琢男 はじめに センチネルリンパ節の迅速診断では 標本の作製時の問題に由来 する凍結切片と永久標本による診断の不一致が起こることがある 正確な診 断のため 良好な標本の作製が望まれるが 脂肪組織とリンパ組織という性 状の硬度の異なる組織の凍結切片の作成は技術的に難しいことがある 特に 転移は辺縁洞に存することが多く被膜側は観察部位として重要性が高く こ の部の観察に適した標本作成が望まれる 硬度の異なる組織が混在した検体 からも確実に凍結切片標本が得られる 川本法 の有用性が期待されている 方法 当院では 0 年より 川本法 を導入し センチネルリンパ節生検の 凍結切片を作成し迅速診断を行った 川本法は 術中迅速組織診断用切片作 製キット SECTIN-LAB 製 を用い 手順書通りに行った 0 年 月から 月を従来法で行った基準とし 0 年 川本法 導入以降現在までの症例 の 迅速診断と永久標本による確認診断の不一致例を比較した 迅速診断時 に陰性の診断で永久標本による確認時に陽性としたものを偽陰性と定義した 結果 0 年の 年間の従来法では 5 例中 術中陽性が 例 偽陰性 9 例 川本法では センチネル生検 54 例中 術中陽性が 7 例 偽陰性 5 例であっ た 偽陰性症例は減少傾向にある 手技の概略と症例を供覧 結語 川本法 の導入後 迅速診断と永久標本による確認診断の不一致症は低下した 川本 法 は正確な迅速診断に寄与するものと考えられた 参考文献 粘着フィルム 法による多目的新鮮凍結切片の作製と応用 川本忠文 Jpn J Histotech -8 00 武田 泰隆 小柳 尚子 田中 さゆり 目的 当科では センチネルリンパ節生検 SNB を導入して以来 偽陰性を なくす目的で SNB を二期的に行ってきた しかし 二回入院という患者への 負担を軽減するために OSNA 法を導入することで一期的に行う方法に変更 した OSNA 法導入前後における SNB の精度について比較検討を行った 対 象 平成 8 年 7 月から平成 4 年 月まで二期的に SNB を行い病理学的に評価 した 47 例と 平成 4 年 4 月以降 OSNA 法で評価した 50 例について セン チネルリンパ節 SLN の同定率 陽性率 再発率について検討した 結果 SNB の適応決定は US CT PET などでおこなっており OSNA 法導入前後 での変化はない OSNA 法導入前の 47 例中 SLN の同定できたのは 466 例 同 定率 98.9% であった この 466 例の平均 SLN 数は.9 個で このうち SLN 陽性は 8 例 SLN 陽性率 7.6% であった また SLN 転移陰性 84 例中リンパ節再発をきたした偽陰性症例は現在のところ 4 例.05% である 平均追跡期間 6. ヶ月 一方 OSNA 導入後の 50 例については SLN 同 定は 50 例 同定率 00% であった この 50 例の平均 SLN 数は.00 個で OSNA 法導入前と有意差はみられなかった しかし SLN 陽性は 5 例 SLN 陽性率 0.0% と高く この 5 例全例に腋窩リンパ節廓清を行っている 平均追跡期間.7 ヶ月 OSNA 法 + で いわゆる micrometastasis と いわれる SLN を陰性とすると SLN 陽性は 9 例 SLN 陽性率 8.0% となり OSNA 法導入前と同率となる 考察 OSNA 法導入前の mm 間隔の薄切切片 では micrometastasis の診断は困難と思われる しかし OSNA 法ではこ の転移も + として陽性判断することから OSNA 法導入前後で SLN 陽性率 に差が生じたものと考えられた しかし OSNA 法導入前の腋窩リンパ節再 発率は.05% と低率であったことから OSNA 法によって診断可能となった micrometastasis に対する腋窩リンパ節廓清の意義について考察したので報 告する GP--04-7 GP--04-8 OSNA 法によるセンチネルリンパ節生検の検討 当院におけるセンチネルリンパ節生検 SLNB に対する OSNA 法の検討 総合上飯田第一病院 外科 窪田 智行 加藤 万事 三浦 重人 佐々木 英二 杉浦 友則 岡島 明子 雄谷 純子 センチネルリンパ節生検 以下 SLNB における OSNA 法での検索は簡便であ る一方 CK9mRNA の発現のコピー数によるリンパ節転移判定は従来の検 鏡による検索と同様の基準で臨床上応用出来るかまだ分かっていない 当院 での OSNA 法導入前後による SLNB 転移陽性乳癌症例を比較検討した 方 法 008 年 月から 0 年 0 月までの乳癌手術症例を 00 年 6 月から の OSNA 法を導入前後に分け検討した 症例背景の統一のため対象を当院の SLNB 基本検索である CT lymphography 補助下の色素法症例とし SLNB 適応基準を画像 触診上明らかなリンパ節転移を疑われない症例とした OSNA 法導入前 86 例 導入後 8 例を対象とし OSNA 法は全標本検索と した 結果 手術症例中 SLNB 施行率は OSNA 法導入前で 54.% 導入後 では 79.0% であった 導入前の SLN 平均は.49 個 導入後では.48 個と 差はなかった しかし 同時に SLN 周囲リンパ節を摘出した症例は 導入前 で SLN のみが 9 例 47.0% 導入後 96 例 8.% と少なく 周囲リンパ 節摘出個数は.4 個 導入後. 個 であった OSNA 法導入前後で DCIS 率 前.6% 後 0.5% 浸潤癌での浸潤径平均 前.5mm 後.9mm の差はなかった SLN 陽性症例は導入前の 例.5% に対して 導入後では 4 例 0.9% と有意に多く さらに 例の DCIS 5mm 割面で 浸潤部を確認出来ず を含んでいた 考察 OSNA 法導入前後で SLNB 適 応症例の分布に差はなかったが SLN 陽性症例が約 倍に増えていた これは OSNA 法により微小転移を見つけている可能性がある 現在 OSNA 法によ る転移陽性症例は化学療法を主体とした全身治療を行っている OSNA 法に よる転移陽性乳癌を今までの基準で術後治療を行う事は 治療が必要である が実際治療していなかった群を抽出しているのか 治療が必要でない群まで 見つけているのかは現在のところ判断できない 今後症例を蓄積し検討して 行きたい 77 駿河台日本大学病院 外科 駿河台日本大学病院 病理 杉山 順子 山形 基夫 加茂 知久 佐藤 一雄 森下 友起恵 絹川 典子 当院では 00 年 月から SLNB に対し OSNA 法を導入した 導入時より 0 年 月までの OSNA 法による結果を検討した 当院では SLNB は色素 法で行っている OSNA 法の結果を検証するためにリンパ節を /4 又は / に切離し半分を従来の迅速病理診断へ提出した 対象は初回手術症例で術前 化学療法施行例は含まれていない 術前明らかな腋窩リンパ節転移を認める 症例は SLNB の対象外とした SLNB を行った症例に対しては全例 OSNA 法を 行った 手術件数 例中 OSNA 法を行った症例は 49 例であった OSNA 法の対象となった症例の平均年齢は 5. 才 4 84 才 中央値 50 才 閉 経前症例が 4 症例であった 提出検体数は平均.6 個 中央値 個 であった 陽性の結果を示したのは 例であった OSNA 法にて陽性を示した症例の平 均年齢は 50 才 4 75 才 中央値 46 才 閉経前症例が 9 症例であった い ずれも腫瘍本体は浸潤癌であった 例が OSNA 法のみ陽性となり迅速病理診 断では転移を認めなかった 例中 4 例が微小転移を示すコピー数で 00 以下であった 最大コピー数は 0,000 00,000 未満は 4 症例 00,000,000,000 未満は 症例であった 微小転移を示した症例のうち 例を除 いては腋窩郭清を行った センチネルリンパ節以外に転移があった症例は 例であり最大コピー数は 6,000 であった 本症例はセンチネルリンパ節以 外に 個の転移があった 腫瘍本体はホルモン受容体陽性 HER 陰性 核グ レードは を示した OSNA 法の導入で SLNB の診断が定量化することが可能 となった 当院では導入され間もないため今回予後の検討までは不可能であっ たが 症例を追うことにより OSNA 法によるコピー数の違いによって再発リ スク等を指摘できる可能性もあり今後さらに検討を加えていきたい
GP--04-9 GP--04-0 CK9 発現と OSNA whole 法センチネルリンパ節診断 術中捺印細胞診と OSNA 法の併用によるセンチネルリンパ節術 中診断における診断不一致例の検討 博愛会相良病院 病理診断科 同 乳腺外科 同 放射線科 大井 恭代 相良 安昭 四元 大輔 松方 絢美 寺岡 恵 藤田 佳史 馬場 信一 松山 義人 雷 哲明 相良 吉昭 佐々木 道郎 土持 進作 安藤 充嶽 相良 吉厚 山口 美樹 田中 真紀 村上 直孝 五反田 幸人 橋口 俊洋 高崎 恵美 磯邉 真 横山 吾郎 山口 倫 OSNA 法では標準化されたリンパ節転移診断が可能である 我々はセンチネ ルリンパ節 SLN 全てを用いた OSNA whole 法が優れた non-sln 転移予測 能を有することを明らかにした Br. J. Cancer. 0 今後は予後因子とし ての役割が期待されるが CK9 陰性 / 低発現症例や陽性陰性混在症例の取り 扱いが課題である 目的 原発巣の CK9 発現状況が OSNA whole 法判定 状況および SLN 診断偽陰性率に及ぼす影響を比較検討し より適切な OSNA whole 法の運用方法を明らかにする 方法 当院で SLN を OSNA whole 法で検索した後 sampling あるいは郭清の行われた浸潤癌 67 例を対象に retrospective に原発巣の CK9 発現状況を免疫組織学的に検索し OSNA 法 判定および SLN 偽陰性率との関連を検討した 成績 67 例中 CK9 陽性 群が 55 例 8.4% CK9 一部低発現群は 85 例.6% CK9 陽性陰 性 混 在 例.9% CK9 陰 性 0 例.0% で あ っ た CK9 陰 性 例 中 triple negative TN 例は 5 例 5% CK9 陽性群の OSNA 判定は - 7 例 67.% + 80 例 4.5% ++/+i 0 例 8.4% であったのに対 し CK9 一部低発現群では - 6 例 7.9% + 7 例 8.% ++/+i 6 例 8.8% CK9 陰性群では - 7 例 85% + 例 5% ++/+i 0 例 0% と判定は低い傾向であった また SLN 偽陰性例は 8 例 全体 の SLN 偽陰性率は 8/6 7.6% であった うち CK9 陽性群の偽陰性 率 /9 5.7% に対し CK9 一部低発現群は /5 8% CK9 陽性陰 性混在群は /7 4.% であり CK9 陰性群では 4/7 57.% と有意に高 かった p 0.00 結論 OSNA whole 法の SLN 偽陰性率は 7.6% と低 く 特に CK9 陽性群では SLN 診断に有用である CK9 一部低発現群では判 定が低くでる可能性 および CK9 陽性陰性混在群では SLN 偽陰性率がやや 高い可能性があるが 臨床的に大きな問題はないと考えられる CK9 陰性例 は % と頻度は低いが 非 TN 例も多く 適応から除外することが望ましい はじめに 術中センチネルリンパ節診断 以下 SLN は 検査の迅速性 正 確性を重視し また CK9 陰性乳癌の可能性を考慮し術中捺印細胞診と One Step Nucleic acid Amplification 法 以下 OSNA の併用法で行っている 症 例を重ねるにつれ不一致例を経験する 今回不一致例を検討し今後の対処に ついて考察する 対象と方法 0 年 月 0 年 8 月に SLN の診断を mm 間隔の捺印細胞診と whole の OSNA の併用で行った 48 例 結果 細胞診 OSNA ともに転移陰性が 例 ともに転移陽性が 65 例であり診 断一致率は 9.5% であった 不一致例のうち細胞診 negative で OSNA 陽性 は 7 例 細胞診 positive で OSNA 陰性は 4 例であった 細胞診 negative で OSNA 陽性の例では OSNA の結果は + または +I にとどまり は認めず追加郭清の非センチネルリンパ節 以下 non SLN には転移は認めな かった 細胞診 negative OSNA + の例にうち 例は乳房の最終結果にお いて非浸潤癌であった 細胞診 positive OSNA 陰性の例 4 例においても追加 郭清の non SLN に転移は認めなかった 組織学的特徴は特になく 浸潤性乳 管癌の症例であった 考察 術中捺印細胞診と OSNA 法の併用での SLN 診 断は病理学的手法に加え 分子生物学的手法を用いた それぞれの利点 欠 点を補う方法であると考える しかしながら 不一致例も存在し 術中に腋 窩の術式を検討するには術前診断や non SLN の転移予測を考慮しながら慎重 に判断すべきと考えられた GP--04- GP--04- 乳癌センチネルリンパ節術中診断における OSNA 法の意義 細胞診 OSNA 法を併用した詳細なセンチネルリンパ節転移診 断の有用性 星総合病院 外科 星総合病院 病理診断科 いがらし内科外科クリニック 社会保険久留米第一病院 外科 乳腺外科 よこやま外科乳腺クリニック 久留米大学医療センター 病理 片方 直人 野水 整 松嵜 正實 斉藤 元伸 伊藤 泰輔 佐久間 威之 渡辺 文明 山口 佳子 二瓶 光博 大阪警察病院 外科 大阪警察病院 病理診断科 吉留 克英 岩本 崇 芝 瑞穂 赤松 大樹 鳥 正幸 上島 成幸 益澤 徹 西田 俊朗 辻本 正彦 当院では cn0 乳癌に対するセンチネルリンパ節 以下 SLN 生検は色素 ICG と RI フチン酸 併用法により同定している 目的 術中 SLN 転移診断に対 する OSNA 法の意義を明らかとする 対象と方法 feasibility study として 0 年 8 月より術中診断に従来の捺印細胞診と迅速組織診に加えて OSNA 法の併用開始 術前原発巣 CNB 標本で CK9 染色陽性を確認した乳癌 99 例 8 リンパ節 リンパ節は mm 間隔に細切し断面を捺印細胞診 交互に OSNA 法と迅速組織診で転移状況を診断しリンパ節単位で最終病理診断と結 果を比較した 結果 SLN 転移最終病理診断 微小転移以上を陽性 に対して 術中迅速病理診断は感度 76.9% 0/ 特異度 00% 69/69 陽性 反応適中度 00% 0/0 一致率 98.4% 79/8 となった 微小転移 個を迅速病理診断では陰性としていた 一方 OSNA 法では 微小検体のた め測定不能となった 8 検体 4.4% を除いた 97 例 74 リンパ節で診断し 感 度 9.% / 特 異 度 96.9% 56/6 陽 性 反 応 適 中 度 70.6% /7 一致率 96.6% 68/74 となった OSNA の 個が迅速診断陽 性 最終では ITC となった OSNA 法の感度は迅速病理診断よりも良好であっ た 陽性反応適中度が低くなった理由はリンパ節内での転移巣局在が考えら れた なお OSNA 例 7 例全例 例の 5 例中 例に追加郭清を施行し それぞれ非 SLN 転移率 9% /7 0% 0/ となった 例とも pna であっ た 結論 OSNA 法による術中 SLN 転移診断能は感度が高く迅速病理診断 法に劣らないと評価した 以上の成績より 0 年 7 月より whole OSNA 法 リンパ節を mm 割に slice して割面を捺印細胞診 全ての検体を OSNA 法で評価 に移行した 現在まで 44 例に施行したが測定不能例はない OSNA 例 6 例全例 OSNA 例 5 例中 4 例に追加郭清しそれぞれ非 SLN 転移率 50% /6 5% /4 であっ た 今後 非 SLN 転移予測も含め更に症例を集積し報告する予定 はじめに 手術可能な原発性乳癌において リンパ節転移の有無は最も有力 な予後予測因子の一つである リンパ節転移の検索には 最大 割面のみ mm 間隔 さらに薄切や免染を併用した組織学的検索や 分子レベルで検 索するなど様々な方法がとられている 微小転移の程度による予後の差につ いては 腋窩郭清を追加するか否かを含めてまだ確立されていない OSNA 法開発 導入時の症例の予後を追跡し また保険適応後の臨床応用における OSNA 法の有用性を検討した 対象および方法 全例 RI 色素併用法にて SLN を同定した 開発期群 004.7-006. の 08 例 mm 間隔の組織診 と 00 μ m の薄切を併用し 半量を OSNA 法で検索した 観察中央値は 7 年 6 か月 保険適応群 008.-0.0 までの 408 例 mm 間隔で細胞診 を施行し 全量を OSNA 法で検索した OSNA 法で 以上の症例 9.% では腋窩郭清を追加した 結果 開発期群では n0 56 例 n0i 4 例 nmin 5 例 n 6 例 内 OSNA 法のみ は 例 n 以上 6 例であった 局所再発 遠隔転移を認めた症例はそれぞれ n0 例 5.% 局所再発 例 腋窩リンパ節転移 例 骨転移 例 n0i 例 7.% nmin 例 40% n 8 例 0.8% 全例死亡 n 以上 6 例 全例死亡 であった 少数例の 検討ではあるが n0i nmin でも n0 と比較し再発が増加している可能性が 考えられた 保険適応後では OSNA 法 にて追加郭清したリンパ節には.5% では 47.7% と高率に転移を認めた 過去の報告例における リ ンパ節転移陰性 の中には 微小転移症例も混在している可能性があるため 真の n0 を詳細に診断し 微小転移症例との予後比較が必要ある まとめ OSNA 法を併用した詳細な SLN 転移検索により微小転移を診断できた 今後 の長期予後評価が重要であると考えられた 78
GP--04- GP--04-4 センチネルリンパ節生検で傍センチネルリンパ節のみに転移を 認めた症例の検討 当院におけるセンチネルリンパ節生検転移陽性例に対する検討 島田乳腺 外科クリニック 国立病院機構小倉医療センター 外科 川崎医科大学 乳腺甲状腺外科学 川崎医科大学付属川崎病院 総合外科学 小池 良和 中島 一毅 園尾 博司 太田 裕介 藤井 清香 水藤 晶子 山本 裕 椎木 滋雄 田中 克浩 紅林 淳一 山下 哲正 下 登志朗 島田 和生 轟木 秀一 はじめに センチネルリンパ節 SLN 生検時に SLN のすぐ近傍にリンパ節 を認めることがある 我々はこの傍センチネルリンパ節 以下 parasln を SLN と共に摘出するようにしてきた 今回 インジゴカルミン 99mTc- フチ ン酸の乳輪皮下投与による SLN 生検で SLN には転移を認めないが parasln のみに転移を認めた 4 症例の検討を行った 症例 5 歳 左 C 外側乳癌 硬 癌.8cm NG ER 0% PR 0% HER 0 に 対 し Bp+SN を 施 行 SLN は 個 parasln は 個で いずれも術中迅速検査で転移はなかっ たが 永久標本で parasln 個のみに転移があった 本人の希望で Ax は行 わず 再発なし 症例 歳 左 D 外側乳癌 充実腺管癌 cm 乳管内 進展 NG ER 0% PR 0% HER + に対し Bt+SN を施行 SLN は 個 parasln は 5 個で 術中迅速検査で parasln 個のみに転移があり Ax 施 行 その他の郭清リンパ節に転移はなかった 術後 年半で胸壁皮下 左鎖骨 上窩リンパ節に再発 症例 7 歳 左 C 外側乳癌 硬癌 cm NG ER 5% PR 0% HER + に 対 し Bp+SN を 施 行 SLN は 個 parasln は 個で 術中迅速検査で parasln 個のみに転移があり Ax 施行 その他の 郭清リンパ節に転移はなかった 術後 年で骨に再発 症例 4 5 歳 左 C 乳癌 充実腺管癌 0.8cm 多発 NG ER 0% PR 0% HER 0 に対 し Bt+SN を施行 SLN は 6 個 parasln は 個 術中迅速検査で SLN は転移 なし しかし parasln は永久標本で転移があり Ax を施行しその他の郭清リ ンパ節に転移はなかった 結論 ParaSLN のみに転移があったのは全症例の 約 % で これは SLN 生検での腋窩非郭清後の腋窩リンパ節再発率とほぼ一 致した いずれも乳房の外側に位置する生物学的悪性度が比較的高い乳癌で あり 以上より SLN 近傍の触知 LN は ガイドライン等で推奨されている通り に摘出を考慮すべきと思われた 目的 当院でのセンチネルリンパ節生検 SNB 施行例で 術中もしくは術後 に転移陽性が判明した症例について検討した 対象と方法 当院では 00 年 月より 腋窩郭清省略を目的としたセン チネルリンパ節生検 の臨床研究を開始 008 年には高度先進医療 保険収 載後は保険診療としてセンチネルリンパ節生検を行い 0 年 8 月までに 095 例に実施 臨床研究開始後 095 例中 例の転移陽性例があった 今回はそのうち 00 年 月 0 年 8 月に同生検を実施した 50 例中 59 例 の術中あるいは術後転移陽性と判定された症例を検討した 結果 センチネルリンパ節転移陽性例の内訳は 術中 7 例 術後 例であっ た 術後転移陽性が判明したうち ITC は 7 例 mic は 5 例であった 術中 の ITC/mic はセンチネルリンパ節のみの転移であり 術中 macro はセンチネ ル以外にも転移がみられた 術中転移陽性例における術後補助療法は ホル モン単独療法 例 化学療法 5 例 両者併用療法 例であった 一方 術後 転移陽性例 ITC/mic では ホルモン単独療法 例 化学療法 0 例 例は 本人拒否のため無治療であった 予後については 0 年 月までの間に 術中転移陽性例に 例遠隔再発 胸骨転移 がみられた 一方 術後転移陽性 例 ITC/mic には局所再発はなかった まとめ SNB 施行し術後にセンチネルリンパ節陽性 ITC/mic が判明した場 合には 適切な補助療法を行うことにより再発予防が可能であることが示唆 された GP--04-5 GP--05-0 非浸潤性乳管癌 DCIS 症例に対するセンチネルリンパ節生検 省略の可能性についての検討 乳癌患者に対する乳輪下投与 - 色素単独法によるセンチネルリ ンパ節生検の長期成績 群馬県立がんセンター 乳腺科 群馬県立がんセンター 病理診断部 群馬大学大学院 総合病態外科学 大阪市立総合医療センター 乳腺外科 大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科 大阪市立総合医療センター 病理部 4 大阪市立総合医療センター 外科消化器外科 5 育和会記念病院 外科 塚越 律子 藤澤 知巳 宮本 健志 柳田 康弘 飯島 美砂 桑野 博行 現在 日本乳癌学会診療ガイドラインでは術前病理診断が DCIS 症例に対し センチネルリンパ節生検を施行することについて 浸潤巣の存在が疑われる場 合には原発腫瘍切除と同時にセンチネルリンパ節生検を行うことが勧められ る としている 当院では術前病理診断が DCIS 症例では原発腫瘍切除と同時 にセンチネルリンパ節生検を行っている DCIS 症例に対するセンチネルリン パ節生検省略の可能性についての検討を行ったので報告する 対象 当院に て 007 年 4 月から 0 年 7 月までの手術先行とした症例 485 例 方法 術前 病理診断と術後病理診断を比較 浸潤 非浸潤の相違 センチネルリンパ節生 検の結果 術前病理診断における生検方法別の感度 特異度の比較を行った 結果 術前に非浸潤癌と診断された 8 例のうち 術後診断で浸潤癌であっ た症例は 47 例 9.8% であった 生検方法別にみると CNB は 9 例中 7 例 58.6% が MMT は 90 例中 0 例.% が浸潤癌であった 感度 特 異度は CNB では 4.4% 99.7% MMT では 66.7% 9.% であった また 術後病理診断が非浸潤癌の症例ではセンチネルリンパ節生検はすべて陰性で あった 結語 術前画像検査で非浸潤性乳管癌が疑われる場合には感度の高 い MMT を用いること 腫瘍の中心を確実に採取してくることで 術前病理診 断の精度が高くなり DCIS 症例に対するセンチネルリンパ節生検を省略でき る可能性があると考えられた 小川 佳成 池田 克実 荻澤 佳奈,5 徳永 伸也 福島 裕子 井上 健 森 至弘 4 森本 純也 4 井上 透 4 西口 幸雄 4 背景 乳癌におけるセンチネルリンパ節生検 SNB を用いた腋窩郭清省略術 式の有用性は確立したものとなっている しかし 使用薬剤や投与部位など の方法については統一されておらず これら方法の違いによる長期予後の差 は充分に検討されていない 当施設では色素単独 乳輪下投与による SNB を 行っている 今回 経過観察期間中央値 54 ヶ月を経過したデータを検討し た 対象と方法 00 年 月から 00 年 月までに SNB を施行した女性 乳癌 70 例 年齢は -9 歳 腫瘍径は 4-85mm 観察期間中央値は 54 ヶ 月 6-0 ヶ月 使用薬剤は ICG 試薬 009. またはインジゴカルミン 009. で 術直前に -ml を乳輪下皮内 皮下に注入した 術中診断 にてセンチネルリンパ節 SN に転移のないものには腋窩郭清を省略した 結 果 SN 同定率は 9.% 65/70 同定個数は平均.5 個 施行期間の前期 年 7.7% に比べ後期 年 97.9% の同定率は上昇した ICG 98.% とインジゴカルミン 97.6% による同定率に差はなかった 色素投与による 合併症はなし 654 例のうち 57 例 80.6% が n0 で 500 例にて郭清を省 略した 郭清省略例のうち再発が見られたものは 例 5 年無再発生存率は 9% 初再発部位が腋窩リンパ節であったものは 例で 6 例には追加郭清 を行い術後再発は認めていない 結語 他の投与法の報告に比べ 同定率や 無再発生存率に遜色はないものの リンパ節再発率は若干高かった その要 因と本法の認容性について論じたい 79
GP--05-0 GP--05-0 ICG-Photo-Dynamic Eye 法によるセンチネルリンパ節生検 の有用性と転移症例の病理学的検討 ICG 蛍光法と色素法を併用したセンチネルリンパ節生検の検討 市立秋田総合病院 乳腺 内分泌外科 五月女 恵一 新崎 あや乃 鈴木 康央 米良 隆志 深町 茂 斎藤 慶幸 小高 哲郎 長谷川 小百合 浅井 聖子 仲丸 誠 古川 秋生 宮崎 洋史 諸角 強英 片寄 喜久 齊藤 絵梨子 伊藤 誠司 緒言 センチネルリンパ節生検 SLNB は腋窩転移の検査法としてほぼ確立 された手技であり 現在早期乳癌に対しては必須の検査法となっている 当 院では RI を用いない ICG と Photo-Dynamic Eye PDE による SLNB を行い 同定率 00% と良好な成績を得ている その手技のポイントとセンチネルリ ンパ節 SN 転移陽性例と陰性例につき病理学的因子につき検討した 方法 対象 0 年 月から 0 年 0 月の間に ICG-PDE 法による SLNB を行っ た臨床的 N0 原発性乳癌患者 68 名 75 乳房 の内 最終組織型が DCIS であっ た症例を除外した 57 例を対象とした 結果 全症例の年齢中央値 59.0 8 90 歳 全 SLNB の同定率 00% SN 平均. 個 5 であった ICGPDE 法では ICG による汚染が同定に影響を及ぼすが 励起強度の調整やリン パ管損傷を極力防ぐなど注意深い手術手技で同定は容易に可能と思われた SN 転移陰性例で 例半年後に腋窩リンパ節再発を認め 偽陰性例と思われた SN 転移陽性例は 0 例 7.5% であった 転移陽性 転移陰性における SN の 数 Ki-67 平均値 は.9. 個 4.8.% であり 転移陽性例に SN 数は多い傾向 逆に Ki-67 値は転移陽性例に低い傾向を認めた intrinsic subtype は転移陽性例すべてで Luminal A であった SN 転移陽性例で腋窩郭 清が全例行われ 非 SN への転移は 例でありその数は 個であった この 例の SN の転移はすべて macrometastasis であり 郭清操作は妥当と思われ た 考察 偽陰性例は TN Ki-67 85% と高値であったが 78 歳と高齢 術 後療法を希望せず経過観察とした例で適切な術後療法が必要と思われた SN 転移に関して病理学的に検討してみたが 転移陽性例の悪性度は比較的低い 症例が多く 術前の組織学的検索では SN への転移を示唆する所見は得られに くい結果と思われた SLNB 手術手技習熟は転移検索する上で非常に重要であ ると共に 更なる転移検索に関する別の検討が必要と思われた 背景 色素法より蛍光法の方が同定率が高く 転移リンパ節の同定にもすぐ れていることが示されてきている 対象 目的 当院では 006 年 0 月よ り色素法に ICG 蛍光法を併用したセンチネルリンパ節生検を開始したが 従 来の捺印細胞診に OSNA 法を併用し診断するようになった 00 年 5 月から 0 年 0 月までに施行した 54 例を対象とし 蛍光法の成績を色素法と比 較検討することを目的とした また時に経験するノンセンチネルリンパ節の みの転移についても検討を加えた 結果 同定リンパ節個数の中央値は色素 法で 個 6 蛍光法 4 個 で 青染されたリンパ節は全て発光し ていた 同定率は色素法で 94.% 45/54 蛍光法 00% センチネルリ ンパ節転移陽性例は 4% 7/54 で うち 40.5% 5/7 は青染されず発 光にて見出されたセンチネルリンパ節のみに転移を認め うち 46.7% 7/5 はマクロ相当の転移だった なお対象 54 例中 5 例.7% で センチネ ルリンパ節生検時にノンセンチネルリンパ節が平均.9 個 8 含まれてお り 実に 4.% 5/5 の症例でノンセンチネルリンパ節のみの転移が認め られた 5 例とも全て 個のみのミクロ相当の転移で 追加郭清した 例 5 例中 にさらなる転移は認めなかった ノンセンチネルリンパ節に転移を認め なかった 0 例中 術前療法をしていたのは 8 例 化学療法 例 内分泌療法 5 例 であったのに対して ノンセンチネルリンパ節のみに転移していた 5 例は 全例術前療法 化学療法 例 内分泌療法 例 をしており 関連が示唆された 今後症例を増やして さらに検討したい GP--05-04 GP--05-05 CTLG 色素法併用センチネルリンパ節生検の長期成績 センチネルリンパ節生検のさらなる同定率の向上を目指して とくしまブレストケアクリニック 国立東徳島医療センター 日本大学医学部 乳腺内分泌外科 笹 三徳 高橋 雅子 広瀬 千恵子 本田 純子 はじめに 乳癌における CT-lymphography CTLG によるセンチネルリン パ節同定法は本邦で開発され 当院では 00 年から施行している 現在 RI 設備のない多くの施設でなされているが 長期成績の報告はない 今回は腋 窩手術がセンチネルリンパ節生検 SNB のみで終了した症例について再発を 中心に検討した 対象と方法 00 年 月から 0 年 9 月までに取り扱っ た原発性乳癌症例のうち 腋窩手術が SNB のみで終了した症例は 7 例であ る そのうち 術前化学療法施行 46 例と DCIS 症例 0 例を除く 564 例を対 象とした 再発と臨床病理学的所見および治療方法との関連について検討し た 結果 SN 転移あり なしはそれぞれ 68 例 498 例であった 4 例で 再発が起こり 内訳は遠隔再発 例 腋窩リンパ節再発 6 例 乳房温存療法 後の局所再発 9 例であった 再発症例のサブタイプ分類は luminal タイプが 5 例 TNBC が 7 例 HER タイプが 例であった 腋窩リンパ節再発 6 例の うち SN 転移陽性は 例.9% で 4 例 0.8% は SN 転移陰性であった ま た 5 例で補助療法がなされていなかった 遠隔再発 例では SN 転移陽性 は 例 また 8 例に補助療法がなされていた まとめ 腋窩リンパ節再発症 例には補助療法がなされていない症例が多く 遠隔再発は SN 転移の有無には 関係ないと思われた 公立福生病院 外科 公立福生病院 臨床検査科 榎本 克久 前田 哲代 飯塚 美沙都 平野 智寛 谷 眞弓 櫻井 健一 天野 定雄 山室 みのり 長島 沙樹 鈴木 周平 松本 京子 和賀 瑛子 原 由起子 萩原 美桜 はじめに 腋窩リンパ節廓清術の省略が議論されているが その根底にはセ ンチネルリンパ節生検の導入および標準化がある 同時に RI と色素法の併 用が推奨されているが 施設により簡便な色素法単独が浸透している 当科 でも 併用法と色素法単独の比較を行い ほぼ同率の高い同定率の手技を確 立し さらには 年齢による比較 BMI などの体系比較などを行い同定率の 向上を報告してきた しかしながら センチネルリンパ節を同定できない症 例が少なからず認められる 今回 我々は さらなる同定率の向上を目指し て臨床病理学的に検討した 対象および方法 過去 年間に併用法と同等と なる確立した手技で施行した色素法単独でセンチネルリンパ節生検を施行し た 0 例を対象とし 腫瘍部位 腫瘍径 組織型 ly 因子 v 因子 摘出リン パ節数 術者経験年数などで検討し解析した 結果 年齢は 6 歳から 89 歳 までで平均 56. 歳であった 腫瘍径は 0.cm から 5.5cm までで平均.6cm であった 主腫瘍部位は A 8 例 B 8 例 C 例 D 例 E 8 例であっ た 組織型は 硬癌 0 例 乳頭腺管癌 99 例 DCIS 45 例 充実腺管癌 4 例 小葉癌 例 粘液癌 例 アポクリン癌 4 例 MIP 例 管状癌 例 神経 内分泌型癌 例 spindle 例であった ly 因子陽性は 06 例であった v 因 子陽性は 0 例であった 平均リンパ節摘出数は平均.4 個であった 同定で きなかった症例は 0 例 6.6% であった そろぞれの因子を統計的解析施行 しところ腫瘍部位 ly 因子 組織型 術者経験数で有意差を認めた 結語 センチネルリンパ節生検の普及には色素法単独の同定率の向上が不可欠であ り 今回の検討では C 領域で組織型が特殊型で術者の経験年数が少ないこと に有意差が認められたが 指導的助手と術者の経験年数の差が大きい場合で も同定率低下の傾向が認められた 80
GP--05-06 GP--05-07 トレーサーの注入部位によるセンチネルリンパ節の同定の問題 点と妥当性の検討 センチネルリンパ節生検における RI 色素併用の意義 北福島医療センター 乳腺疾患センター 日本赤十字社長崎原爆病院 外科 長崎大学大学院 腫瘍外科 吉田 一也 君島 伊造 阿部 宣子 柴田 健一郎 畑地 登志子 谷口 英樹 矢野 洋 乳癌におけるセンチネルリンパ節生検 SNB は標準治療としてその地位を確 立したが 方法論に関しては議論の余地がある センチネルリンパ節 SN の 同定方法には色素や RI を用いた単独法や併用法があるが 併用法には相補的 な面があり 同定率や偽陰性率の観点から一般的に単独法に比べて有利であ るとされている 当センターでの RI 色素併用法で得られた知見を報告する 対象は 006 年 6 月から 0 年 0 月までに SNB を行った 476 例のうち RI 色素を併用した 8 例 術前薬物療法を行った症例も含む である RI は腫瘍 直上皮下 色素は乳輪下に注入した 55 例 90.7% で RI 色素ともに流 入しているリンパ節 hot and blue node が同定された この hot and blue node が 真の SN とも考えられるが その裏付けとして SN に転移を認め た症例のうちで hot and blue node が存在した 75 例中 64 例 85.% では その hot and blue node に転移が認められた また hot and blue node が 同定されない症例は SN への転移率がやや高い傾向にあった Hot and blue node 以外の SN へ転移がある場合 RI 色素のどちらか一方が有利というこ とはなかった 複数の SN が摘出された場合は hot and blue node を優先し て転移の検索をする方が効果的と考えられる Hot and blue node が同定で きない場合には転移の可能性を念頭に置き 慎重に SNB を遂行する必要があ る SNB の結果が術後補助療法の選択に影響することも多いため 偽陰性率 を少しでも低下させ得る方法をとるべきである 目的 センチネルリンパ節生検はその有用性から標準手技となっているが未 だ問題点が存在している その中で乳房の部位によるリンパ流の違いは 実 際の手技の中では実感しづらい問題点といえる 今回我々はトレーサーの注 入部位によるリンパ節同定の問題点と妥当性を検討した 対象 方法 当院 ではセンチネルリンパ節の同定に色素とアイソトープ RI の併用法を用いて おり 色素は乳輪皮内 RI は乳輪皮内と腫瘍周囲注入を使い分けている 今 回 009 年 月 0 年 月にセンチネルリンパ節生検を施行した 56 例を対象にトレーサーの注入部位と同定リンパ節について retrospective に検 討した 結果 56 例中 色素を乳輪皮内 RI を腫瘍周囲に注入した症例は 0 例 同定率は 00% であった 色素陽性リンパ節 blue node は 89 例 87.% で同定 RI 陽性リンパ節 hot node は 97 例 95.% で同定され たが blue node と hot node が一致した症例は 8 例 80.% であり 残り の 0 例 9.6% では一致せず 内 例は blue node と hot node が別個のリ ンパ節であり 5 例は blue node のみ 例は hot node のみであった すな わち乳輪皮内注入のみでは 例.7% の症例でセンチネルリンパ節が正 確に同定されなかった 一方 0 例中 0 例 9.6% にセンチネルリンパ節 転移を認めた 0 例中 例は blue node にのみ 4 例で hot node にのみ転移 を認めた すなわち乳輪下注入のみでは 0% 4 例 /0 例 腫瘍周囲注入の みでは 5% 例 /0 例 の偽陰性症例が少なくとも生じたことになり 両部位 へのトレーサー注入を行うことで それらを補填することができたと考えら れる まとめ 単一部位へのトレーサー注入では センチネルリンパ節を正 しく同定できない可能性がある リンパ流の豊富な乳輪皮内と腫瘍のリンパ 流を反映する腫瘍周囲へのトレーサー注入は同定率の向上と偽陰性率の低下 に有用と考えられた GP--05-08 GP--05-09 センチネルリンパ節微小転移症例と Isolated tumor cells 症 例の検討 栃木県立がんセンター 外科 栃木県立がんセンター 病理 早期乳癌における外来センチネルリンパ節生検先行による遂次 手術の試み 木下 春人 柏木 伸一郎 青松 直撥 野田 諭 川尻 成美 高島 勉 小野田 尚佳 若狭 研一 石川 哲郎 平川 弘聖 安藤 二郎 原尾 美智子 北村 東介 矢野 健太郎 星 暢夫 五十嵐 誠治 大阪市立大学大学院 腫瘍外科 大阪市立大学大学院 診断病理学 目 的 セ ン チ ネ ル リ ン パ節 SLN 微小転移症例 MIC と Isolated tumor cells 症例 ITC の治療成績 non SLN 転移率 腋窩再発率 遠隔再発率 を 検討した 対象と方法 対象は 00/0-0/9 に D-CT を併用した SLN 生検を行い リンパ節組織検索を mm 分割切片で行った cn0 乳癌手術症例 876 例である 両側 SLN 生検例 術前治療例 SLN 生検不成功例を除外 結 果 SLN に腫瘍細胞が迅速標本または永久標本にて確認された症例が 75 例 0% で ITC 症例が 8 例 % MIC 症例が 5 例 6% 転移巣が mm を超えるマクロ転移症例 MAC が 05 例 % であった 腋窩郭清を行っ た 症 例 で non SLN 転 移 率 は ITC で 0% 0/4 例 MIC で % 5/4 例 MAC で % 5/05 例 であった 腋窩郭清を行わなかった 4 症例中 例 には腋窩部照射が行われた 平均観察期間 4 年 0 か月で ITC 症例全 8 例 MIC 症例全 5 例で再発症例は確認されていない まとめ ITC 症例に関して は追加腋窩郭清の必要性は少ないと考えられた MIC 症例に関しても照射治 療と薬物療法で対応できる可能性があることが示唆された 背景 通常 乳房温存手術 Bp breast partial resection およびセンチネ ルリンパ節生検 SNB sentinel lymph node navigation biopsy は一期的 に行われるが われわれは外来手術で局所麻酔下に SNB を行い 組織学的な 診断をつけた上で薬物療法へと治療を進め その後 Bp を施行するといった遂 次療法を行っている 局所麻酔下での SNB を先行させる意義は 摘出セ ンチネルリンパ節 SN を永久標本として病理診断するために術中迅速組織診 断に伴う偽陰性が防げること pn0 が確定していれば術前補助療法を行っ た症例においても腋窩郭清の省略が可能であるため腋窩郭清に伴う合併症が 未然に防げること などである その経験から早期乳癌における外来 SNB 先 行による遂次手術の有用性について検討した 対象と方法 術前に針生検に より乳癌の確定診断を得られた 例を対象とし 術前診断として造影 CT に て腋窩リンパ節転移の有無を確認した ct- N0 M0 の症例を対象とした ラジオアイソトープ 色素併用法にて局所麻酔下に SNB の同定を行った 成 績 症例はすべて女性 平均年齢は 58 ± 歳 部位は左側 4 例 右側 9 例 であった 摘出した SN は平均.0 ±. 個であった 全例で SN の同定が可能 であり 4 例.% で転移が確認された macro 転移を陽性と判定し 4 例 に認められた micro 転移の 例 ITC の 4 例は陰性と判定した SNB 陽性症 例は 二期的手術の際に腋窩リンパ節郭清を追加した 生検中に処置を有す る合併症はなく 生検後のリンパ漏なども認められなかった 結論 局所麻 酔下での SNB 先行の遂次療法は 術中迅速組織診断に伴う偽陰性症例や偽陽 性症例に対する過大侵襲を未然に防ぐことが可能あり 乳癌低侵襲手術の選 択肢のひとつとなるのではないだろうか 今後のさらなる症例の蓄積を待ち 解析をすすめ 明確な適応基準を定め その有用性 忍容性について検討し ていく必要がある 8
GP--05-0 GP--05- センチネルリンパ節ミスマッチ例に関する検討 センチネルリンパ節生検時での non-blue node pick up の範 囲についての検討 香川県立中央病院 乳腺 内分泌外科 香川県立中央病院 外科 香川県立がん検診センター 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立足柄上病院 外科 小笠原 豊 川崎 賢祐, 治田 賢 久保 孝文 田中 則光 山川 俊紀 吉川 武志, 大橋 龍一郎 三竿 貴彦 青江 基 吉田 達也 筋師 健 熊頭 勇太 山田 貴允 大佛 智彦 米山 克也 笠原 彰夫 山本 裕司 対象 008 年 4 月から 0 年 0 月までに CT リンパ管造影 CTLG ある いはリンフォシンチグラフィー LSG が施行された原発性乳癌 7 例 方法 CTLG は 造影剤を乳輪皮内および腫瘍上皮内に注入し それぞれから同定さ れるセンチネルリンパ節 SLN が異なる場合をミスマッチ例とした LSG で は RI をまず腫瘍近傍に注入し LSG を撮影した後に 乳輪注入をおこない再 度 LSG を撮影 初回撮影で SLN が描出され 度目の撮影で個数が増加して いた症例をミスマッチ例とした 結果 CTLG66 例のうち 6 例 97.6% で SLN が描出されていた そのうち 乳輪からのリンパ流と腫瘍からのリン パ流がともに描出されていた症例は 5 例で うち 例 44.0% でミスマッ チを認めた 一方 LSG97 例のうち 9 例 9.8% で SLN が描出されていた そのうち 初回撮影で SLN が描出されていた症例が 79 例でうち 9 例.% がミスマッチと考えられた CTLG あるいは LSG で腫瘍近傍からのリンパ流を うける SLN が同定された 95 例のうち 9 例 0.0% がミスマッチ例と考えら れた ミスマッチ例 9 例 とミスマッチを認めなかった症例 76 例 で 年 齢 6.5 歳 vs 59. 歳 BMI 4.5 vs.0 腫瘍の局在 C/C 以外 0/9 vs 40/6 乳頭腫瘍間距離.0mm vs 7.6mm リンパ節転移の有無 有 / 無 4/5 vs 9/67 では差を認めなかったが 腫瘍径はミスマッチ例のほう が大きかった 6.6mm vs 9.7mm p 0.046 考察 実際の SLNB では リンパ節間にはネットワークがあり 複数個を生検することによりミスマッ チは低く抑えられていると思われる 今回の検討では 0% の症例でミスマッ チを認めており 乳輪注入に依存した SLNB には注意が必要で とくに腫瘍径 が大きい症例には配慮が必要である 背景 色素法 RI 法いずれにおいても センチネルリンパ節生検の際 偽陰 性対策として blue node 同定後にも腋窩検索し 硬く触知するリンパ節を認 める場合これも pick up するとされているが どの範囲まで触診すればよい かについては明確になっていない 目的 blue node 同定後の腋窩検索範囲 について検討する 症例 平成 008 年 9 月以降センチネルリンパ節生検を 施行した 68 例中 learning period としての初期の 0 例を除いた 48 例で検 討 手技 乳輪上外側皮内と乳頭直下にインジコカルミンを.5ml ずつ局注 5 分後 hair line に cm の皮切を置き腋窩検索 blue node 同定後もその 近傍 blue node を中心とした直径 cm 程度の範囲 さらに腋窩静脈方向を 触診し 触れたリンパ節を pick up これらを合わせて生検リンパ節として術 中迅速で評価している 0 分以内に blue node を同定できなかった症例では Level I 郭清を施行した 結果 46 例で blue node を同定 同定率 95.8% 同定できなかった 例で level I 郭清施行したがともに n0 であった blue node 同定個数は 0 4 個 中央値 個 pick up した触知リンパ節個数は 0 4 個 中央値 個 生検リンパ節個数は 0 6 個 中央値 個 であった 7 例 4.6% で生検リンパ節転移陽性 blue node 転移陽性は 6 例 触知リンパ 節転移陽性は 例で ともに blue node 近傍のリンパ節に転移したものであっ た 触知リンパ節のみに転移陽性であった 例 偽陰性率.% は blue node に隣接したリンパ節を つ pick up 径 7mm のリンパ節にきたした 5mm の macrometastasis であった 結果 腋窩深くまで示指を入れ検索を行ってい たが そこで触れたものはすべて転移陰性であった 少数例の検討ではあるが 触知リンパ節検索は blue node 近傍のみで十分と考えられる GP--05- GP--05- 新潟大学 乳腺 内分泌外科 センチネルリンパ節生検における視触診による非センチネルリ ンパ節検索は必要か 乳癌におけるセンチネルリンパ節転移と臨床病理学因子 およ び subtype との関連 社会医療法人松波総合病院 外科 社会医療法人松波総合病院 病理 花立 史香 池田 庸子 村瀬 貴幸 目的 センチネルリンパ節 SN 生検時に視触診で非センチネルリンパ節 non-sn の状態 腫大や癒合 を check することは重要とされている しか し その有用性に関しては客観的な因子が曖昧で 明確でないと考えられる 当施設での症例を検討し有用性の有無を明らかにする 方法 006 年 月か ら 0 年 月まで当院で乳癌手術の際に SN 生検を受けた 6 例の内 nonsn を視触診にて同定 摘出された症例 45 例を検討した 成績 腫瘍の大き さ 7mm M= 中 央 値 5 50mm SN 摘 出 個 数 は 個 M -5 個 大きさは.7mm 平均 non-sn 摘出個数は 個 M -7 個 大きさは 8mm 平均 であった 45 例中迅速病理検査で 6 例が SN 転移陽性であり郭清 を行った 4 例は SN 転移陰性であったが 例で追加 non-sn が転移陽性で あったため郭清を行った 他の 例は追加 non-sn も陰性であったため郭清を 行わなかった 永久標本での病理検査結果は 4 例すべて SN 転移陽性であった SN の転移巣の大きさはそれぞれ.5mm が 例 mm が 例 mm が 例 であり 転移巣が微小の為の見逃しであった やはり術中迅速病理を mm の slice で行う限り微小病変の見逃しは必ず起こると考えられる 結果として 視触診による non-sn 摘出により /6 がリンパ節転移の発見を可能にした また当科において SN の微小転移症例の半数 /4 は non-sn に macro の転移 を伴っており 郭清考慮の対象となる 結論 したがって当施設においては 視触診による追加リンパ節摘出は有用であると考えられた 小山 諭 坂田 英子 辰田 久美子 長谷川 美樹 利川 千絵 萬羽 尚子 五十嵐 麻由子 若井 俊文 目的 乳癌センチネルリンパ節生検は臨床的 N0 症例が対象となるが その うち 5% 前後にリンパ節転移が見つかることが報告されている センチネ ルリンパ節転移陽性と関連する因子として 従来より腫瘍径や核異型度など があげられてきたが 最近はホルモン感受性および Her 発現で分類される subtype との関連も報告されている 今回 当科における乳癌センチネルリ ンパ節生検例での転移と臨床病理学因子 および subtype との関連を明らか にすることを目的とした 方法 00 年 月 0 年 4 月の当科原発性 乳癌手術施行例のうち センチネルリンパ節生検を施行した浸潤癌症例を対 象にセンチネルリンパ節転移の有無と 腫瘍径 T-stage 組織型 核異型 度 リンパ管侵襲 静脈侵襲 ホルモン受容体発現 Her 発現 および ER/ PgR/Her 発現による subtype 分類 Luminal A Luminal B Her Triple negative などの臨床病理学的因子との関連を検討した また 統計学的検 討はχ 検定 Mann-Whitney 検定を用い p 0.05 を有意とした 結果 該当期間の対象例は 4 名 全例女性で平均年齢は 55.9 才 中央値 56 才 で あり そのうち 79 例 % にセンチネルリンパ節転移を認めた 平均腫瘍 径 8.9mm 中央値 6mm で 転移陽性例が転移陰性例に比し有意に腫瘍 径が大きく p 0.00 また T-stage でも T T で転移陽性例の分布に 有意差を認めた p 0.05 さらにセンチネルリンパ節転移の有無はリンパ 管侵襲 静脈侵襲 および組織型と有意な関連を認めたが p 0.05 核異 型度やホルモン受容体発現 Her 発現との関連は認められなかった さらに subtype 分類でもセンチネルリンパ節転移の有無に差を認めなかった 結語 乳癌センチネルリンパ節生検において 腫瘍径や脈管侵襲 組織型はセンチ ネルリンパ節転移の危険性を予測する因子であるが subtype 別ではセンチ ネルリンパ節転移の危険性は同等である 8
GP--05-4 GP--05-5 男性乳癌におけるセンチネルリンパ節生検 SNB の検討 当教室におけるセンチネルリンパ節生検の検討 育和会記念病院 外科 大阪市立総合医療センター 乳腺外科 大阪市立総合医療センター 消化器外科 4 大阪市立総合医療センター 病理部 5 大阪市立総合医療センター 臨床腫瘍科 宮崎大学 腫瘍機能制御外科 前原 直樹 船ヶ山 まゆみ 土屋 和代 日高 秀樹 千々岩 一男 荻澤 佳奈 小川 佳成 池田 克実 井上 健 4 西森 武雄 金 友英 中本 健太郎 榎本 敬恵 徳永 伸也 5 西口 幸雄 森 至弘 井上 透 森本 純也 福島 裕子 4 池原 照幸 女性乳癌に対する SNB の有用性は確立している 男性乳癌の治療は女性乳癌 に準じて行われているが SNB に関しては症例が少なく 一定のコンセンサ スが得られていない 当院で施行した男性乳癌に対する SNB 例について検討 した 対象と方法 00 0 年に SNB を行った乳癌症例 084 例のうち 男性乳癌 5 例 年齢は 54-86 歳 腫瘍径は 8-mm 全例浸潤性乳管癌であっ た SNB は色素単独法 乳輪下注にて行った 観察期間中央値は 5 ヶ月 97 ヶ月 結果 センチネルリンパ節 SN の同定率は 00% で 平均生検個 数は.8 個 - 個 例 0% に転移を認め腋窩郭清を行った 転移のな かった 4 例には郭清をしなかった 全例生存中で 5 例中 例に再発を認めた 例とも腋窩郭清省略例で 再発部位は患側腋窩リンパ節 再発までの期間は ヶ月であった この 例には再発時に腋窩郭清を行い その後再発なく経 過している 結語 男性乳癌において SN は同定しやすいものの腋窩再発例が 多かった SNB の有用性や手技の妥当性の検証のために多施設での症例の集 積が必要と思われた 目的 当教室におけるセンチネルリンパ節 SN 生検について検討した 対 象と方法 007 年 5 月から 0 年 8 月の間 当教室で手術を施行した原発 乳癌 4 例中 RI+ 色素法にて SN 生検を施行した 95 例について 後ろ向き に臨床病理学的解析を行った 術中迅速病理診断は H.E. 法で行った 結果 SN 生検を施行した 95 例中 5 例が術中迅速病理で転移陽性と診断され 5 例 全例に腋窩リンパ節郭清を行った 5 例中 5 例は SN と非センチネルリンパ 節 NSN に転移を認めたが 9 例は SN のみの転移であった 例は最終病 理診断で偽陽性であった SN 転移陽性例 4 例で SN のみの転移群と SN と NSN 転移群の 群に分け 群間の比較を行ったが 腫瘍径 SN 転移数 ホ ルモン受容体発現 HER 発現 リンパ管浸潤 組織型で両群間に有意差は なかった SN 生検を施行した 95 例中 69 例は術中迅速病理で転移陰性と診断 され 腋窩リンパ節郭清を省略した 例は OSNA 法で陽性であったため腋 窩郭清を追加した 郭清を省略した 69 例中 例は最終病理診断で転移陽性と 判定され 偽陰性であった これまで SN 生検陰性で腋窩リンパ節郭清を省略 した症例で再発 転移は認めなかった 当教室における SN 生検の施行率は 70.9% 95/4 SN 同 定 率 99.0% 95/96 正 診 率 97.9% 9/94 であった まとめ 当教室における SN 生検での SN 転移症例では SN のみの 転移症例が NSN に転移を認めた症例よりも多かった 今回の解析では SN の 転移のみで腋窩郭清を要しない症例を予想する因子の同定は困難であったが 今後の症例の蓄積により SN 転移陽性例でも腋窩郭清を省略できる条件を見い だせる可能性が示唆された GP--05-6 GP--05-7 田附興風会北野病院 乳腺外科 腋窩リンパ節転移陽性乳癌への術前化学療法がセンチネルリン パ節 SN へのリンパ流および SN 同定に及ぼす影響 術前化学療法後における RI/ICG 併用 4-node センチネルリン パ節生検の検討 信州大学医学部付属病院 乳腺 内分泌外科 信州大学医学部 外科 前野 一真 小野 真由 家里 明日美 岡田 敏宏 花村 徹 渡邉 隆之 金井 敏晴 望月 靖弘 伊藤 研一 天野 純 山内 清明 高原 祥子 萩原 里香 熊谷 尚悟 背景 目的 早期乳癌に対するセンチネルリンパ節生検 SNB が標準術式と して普及する中 進行乳癌に対する術前化学療法 NAC の良好な治療成績に 伴い NAC 後の cn0 症例に対する SNB の feasibility study が報告されつつあ る NAC 後の SNB に十分なエビデンスは得られておらず 問題点として NAC 適応症例に腋窩リンパ節転移陽性が多いこと NAC が腫瘍からリンパ管 SN へのリンパ流に及ぼす影響があげられる 今回 NAC 後乳癌に対する SNB の可 能性を検討するために 腋窩リンパ節転移陽性乳癌に対する NAC 後の手術時 に 蛍光法を用いて腫瘍からのリンパ流を観察し リンパ流および SN の同定 率を解析した 対象 方法 0 年 月から 0 月までの NAC 後乳癌 例 炎 症性乳癌 例を含む でインドシアニングリーンを腫瘍直上に皮下注射し PDE カメラでリンパ流を観察した 例中 6 例で腋窩郭清の前に蛍光法のみの SNB を施行した 008 年 月から 0 年 0 月までに RI 法併用色素 蛍光 法で SNB を施行した NAC 未施行乳癌 6 例を対照群とした 結果 NAC 未 施行例の SN 同定率は 00% であったが リンパ流を同定しえたのは 6 例中 4 例 99.4% であった NAC 後乳癌は全例 NAC 前 N + で NAC により 例中 例が cn0 と診断され 例のみ cn であった NAC により 例全 例で画像診断上 PR あるいは CR が得られ 例中 6 例 6.% で pcr を得た リンパ流の同定率は 例中 0 例 87.0% と NAC 未施行例と比し有意に低下 し p 0.0 炎症性乳癌症例では綿雪状に注射部位から乳房全体に色素が 広がりリンパ流を同定しえなかった SNB を施行した 6 例中 4 例 66.6% で SN を同定しえたが 例では腋窩に蛍光を認めなかった SN 転移陰性は 6 例 中 例で うち 例に非 SN に転移を認め 偽陰性例を認めた 結語 腋窩リ ンパ節転移陽性乳癌では NAC によりリンパ流および SN の同定率は低下し色 素法による SNB は困難と考えられる 目的 術前化学療法 NAC におけるセンチネルリンパ節生検の至適施行時期 は NAC 前後で意見が分かれている 今回我々は RI 法と ICG 蛍光法を併用して センチネルリンパ節を含む平均 4 個のリンパ節を摘出する 4-node センチネル リンパ節生検 4-SNB を NAC 後に施行し RI および ICG によるリンパ節標 識率や転移リンパ節検出感度等を検討した 方法 0 年から 0 年にお ける当院での 4-SNB 症例は 65 例で うち 5 例は NAC 後に 4-SNB を施行し た RI 法では Lymphoscintigraphy と NAVIGATOR で ICG 蛍光法では赤外 線カメラで標識を追跡 腋窩筋膜下の脂肪織を肋間上腕神経第 枝の手前で 結紮切離し 摘出したリンパ節の放射活性 蛍光強度を測定した 検討項目 は RI 法と ICG 蛍光法における 全リンパ節の各標識率 転移リンパ節の 各同定率 非同定転移リンパ節個数 4 転移リンパ節の標識順位 を全症 例と NAC 症例の各々において解析した 結果 全症例における RI 法 /ICG 蛍光法での全リンパ節標識率は各々 6%/89% NAC 後症例では 60%/9% であり ともに NAC の影響は認めなかったが ICG 蛍光法の標識率の方が 有意に高値であった RI 法 /ICG 蛍光法での転移リンパ節の標識率は各々 7%/89% NAC 症例では 67%/89% で RI 法では NAC 後の標識率が低下 した 非転移同定リンパ節個数は RI 法で 個 ICG 蛍光法で 5 個であっ たが 転移リンパ節はどちらかの方法で同定された NAC 後の非同定転移リ ンパ節個数は RI 法で 個 ICG 蛍光法では 0 個であった 4 全症例における 転移リンパ節の平均標識順位は RI 法と ICG 蛍光法ともに 番目であったが NAC 後症例では RI 法のみ 番目に後退した 考察 NAC 後でも ICG 蛍光法の 標識率が高く 転移リンパ節の同定率も高かった RI 法と ICG 蛍光法を併用 した 4-SNB では非同定転移リンパ節を認めなかった 以上より NAC 後でも本 法を用いればセンチネルリンパ節を正確に同定できることが示唆された 8
GP--05-8 GP--05-9 乳癌における術前化学療法前のセンチネルリンパ節生検術の妥 当性の検討 化学療法前 N0 乳癌に対するセンチネルリンパ節生検 順天堂大学医学部附属浦安病院 外科 浜松労災病院 乳腺外科 浜松労災病院 消化器外科 須田 健 福永 正氣 李 慶文 菅野 雅彦 永仮 邦彦 吉川 征一郎 伊藤 嘉智 勝野 剛太郎 徳田 恵美 平崎 憲範 東 大輔 加賀野井 純一 寺谷 直樹, 井上 立崇 岩井 輝 田上 貴之 有井 滋樹 緒言 乳腺外科領域で Sentinel Node Biopsy SNB が有用であることは言 うまでもない また術前化学療法 NAC 前の SNB の施行時期については放 射線学的検索によりリンパ節転移陰性 cn0 のものにつき NAC 後のもので も同定率が高く NAC による修飾を受けないとの報告が多い 当施設では cn0 症例の NAC 施行群において NAC 前に SNB を施行している 対象 方法 006.0. から 0.09.0 の 6 年間に cn0 で NAC および NAC 前に患者の承 諾を得て SNB を施行した 5 例について検討した 結果 NAC 前の SNB 施行 5 例中 例に Sentinel Node SN に転移陽性であった NAC は FEC-PTX が 4 例 う ち 4 例 は FEC-PTX/H FEC 単 独 が 5 例 PTX が 例 TC 単独が 例 FEC-TC が 8 例 Herceptine 単独が 例であった cpr 例 Gradea 6 例 b 7 例 a 0 例 ccr 9 例 Grade cpd 例 Grade a 4 NAC 前に SN 転移陰性の 例は CR 5 例と PR 7 例であり腋窩リン パ節郭清術 AxLNs を省略した また SN 転移陽性の 例は CR 4 例 PR 7 例と PD 例であり AxLNs を追加施行した 5 AxLNs 施行群で NAC 後でも 非 SN 転移陽性だった 6 例については術後化学療法を追加施行したが PD 例は 術後約 年で脳転移を来たし死亡し PR 例は術後約 4 年で鎖骨上 LN 転移を 来たし治療中である 他の 0 例については最長 6 年を筆頭に再発 転移を認 めていない 結語 放射線学的に cn0 を確実に診断することは難しい NAC 前 SNB は局所麻酔下で容易に疼痛をコントロールができ NAC 前の腋窩リン パ節転移を病理学的に正確に診断することが可能である NAC 前の Staging の決定の他 性格の異なる同側乳房内同時多発癌の場合などの場合 どの腫 瘍のリンパ節転移かを推測可能であり化学療法剤の決定に非常に有用である SN 転移陰性かつ NAC により主腫瘍の治療効果が Gradeb 以上だった際には 乳房切除術の際の AxLNs は省略できる可能性が示唆された 目的 センチネルリンパ節生検 以下 SLNB は臨床的 N0 乳癌の標準術式と なっている しかしながら術前化学療法後の SLNB に関してはまだ一定の見 解はない 化学療法前に N0 であった症例では乳癌診療ガイドラインでも推奨 度は C で細心の注意のもと行うことも考慮されるとの見解である 当科では 008 年以降では N0 症例に対しては十分なインフォームドコンセントのもと 施行している 今回 SLNB を施行した化学療法前 N0 症例について検討した 方法 008 年 月から 0 年 0 月までに当科で行った SLNB 症例の 48 例中術前化学療法後 SLNB 症例は 6 例であった 平均年齢は 55 歳 0 70 歳 化学療法前病期は Stage が 例 StageA が 4 例であった intrinsic subtype では luminal A 4 例 luminal B 例 HER type 6 例 Basal like 4 例であった 原発病変の化学療法後の効果判定は SLNB の同定方法は色素 イ ンジゴカルミン フチン酸テクネシウムの併用法で行った 温存手術症例は 全乳房照射を行った 術後薬物療法は luminal type には内分泌治療 HER type は全例トラスツズマブの 年間投与を行った 術後観察期間の中央値は ヶ月 54 ヶ月 であった 成績 SLN の同定率は全例可能であった 乳房に対する手術は Bp が 例 Bt が 4 例であった SLN の摘出個数の平均 は 個 リンパ節転移陽性例は 例 6.5% のみであった 同時期の SLNB での転移陽性率は 0.6% で術前化学療法群が有意に低率であった 経過観察 期間中に腋窩再発は認めていないが 乳房内再発 例と肺転移 例 対側鎖 骨下リンパ節転移 例 両側乳癌症例 を認めている 結論 N0 症例に対する SLNB は同定率は 00% であったがリンパ節転移は低率であったため術前化 学療法により転移が消失した可能性もある 今回の検討は観察期間も短いた め今後症例の蓄積と経過観察が必要と考えるが 腋窩再発は現時点では認め ていないため有用な術式である可能性が示唆される GP--05-0 GP--05- 術前薬物療法前センチネルリンパ節生検の有用性と展望 術前化学療法後 cn0 症例における ICG 蛍光法を用いたセンチネ ルリンパ節生検の有用性の検討 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 外科 乳腺外科 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 臨床検査科 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 放射線科 神鋼病院 乳腺科 山神 和彦 結縁 幸子 出合 輝行 橋本 隆 福田 泰也 増田 慎三 八十島 宏行 水谷 麻紀子 山村 順 田口 裕紀子 眞能 正幸 金澤 達 中森 正二 関本 貢嗣 はじめに 乳癌治療において術前薬物療法 PST の適応が拡大しつつあるが PST 後の SNB の妥当性については一定の見解が得られておらず 標準化には 至っていない 当院では PST 前に SNB を施行する工夫を実施しており そ の有用性と今後の展望について検討する 対象と方法 0 年 6 月 0 年 月までに CNB で浸潤性乳癌と診断され ct 以下 N0M0 と診断され PST を予定する症例 68 例 に対して全身麻酔下 色素法と RI 法の two-way method による SNB を実施した 一部の症例ではサンプリング郭清を追加し その転移の有無検索を行った 結果 例は SNB 後に PST を拒否されたため 検討から除外した SN の同定率は 6/65 97% SN の個数の中央値は 個 であり 合併症は seroma が 例のみで安全に行うことができた 病理組織の 結果 SN 陽性のものは 6/65 40% であり そのうち macrometastases が 例 micrometastases が 5 例であり 陰性のうち isolated tumor cell ITC は 5 例であった 更に当科では この 68 例のうち 腫瘍径 CT 所見 腋窩 LN の FNA の結果を踏まえて 臨床的に N0 だが SN + の可能性も否定 できない症例に対して SNB に加えてサンプリング郭清を行っている そして その結果と術前薬物療法の効果次第では 原発巣切除の際に腋窩郭清の省略 も考慮している これらのデータから術前薬物療法前 SNB の有用性と今後の 展望について考察する 背景 術前化学療法 NAC 後の cn0 症例ではセンチネルリンパ節生検 SNB の適応が検討される NAC 前 cn0 症例では ガイドラインにおける推奨グ レード C 同 cn 症例では推奨グレード C である ICG 蛍光法 I 法 によ るセンチネルリンパ節 SN 同定は色素法 D 法 に比して 00 倍以上の感度 とされ 同定個数も多い NAC 後の SNB において ICG 蛍光法の評価報告は無 い 目的 NAC 後で cn0 症例を NAC 前 cn0 あるいは cn で分けて I 法と D 法による SN の同定率 偽陰性率を検討する 対象 本科で施行された乳癌手 術 447 症例 0 年 月 0 年 0 月 中 NAC 施行後 cn0 である 48 例 方法 乳輪皮内に ICG とインジゴカルミン 色素 の混合液を注入 近赤外線 観察カメラ Photodynamic Eye を用い 青染リンパ節あるいは PDE により 蛍光を発しているリンパ節を摘出した NAC 前 cn0 症例 Group 0 G0 は level のサンプリング NAC 前 cn 症例 Group G では level I II の back up 郭清を付加した 結果 G0 群 n=5 level の追加サンプリング 平均個数. 個 同定リンパ節数 I 法 D 法 =.6 個.4 個 同定率 I 法 D 法 =96% 84% 偽陰性率 I 法 D 法 =4.0% 8.0% 転移リンパ節 個 の検出率 I 法 D 法 =00% 67% G 群 n= back up 郭清リンパ節 平均個数.4 個 同定リンパ節数 I 法 D 法 =.4 個.6 個 同定率 I 法 D 法 =9% 8% 偽陰性率 I 法 D 法 =8.7%.7% 転移リンパ節 5 個 の検出率 I 法 D 法 =67% % 結語 NAC 後症例において ICG 蛍光法は 色素法に比して高い SN 同定率を示した NAC 前リンパ節転移陽性症例におい て ICG 蛍光法は色素法に比して偽陰性率を著明に改善した さらに 転移 リンパ節検出率は約 倍となった NAC により画像上リンパ節転移が消失し た症例において ICG 蛍光法によるセンチネルリンパ節生検は 良好な成績で 有用である事が示唆された 84
GP--05- GP--05- 術前化学療法後センチネルリンパ節生検の適応と限界 腋窩陽性 HER 乳癌に対する PST の腋窩転移に及ぼす効果とセ ンチネルリンパ節生検の可能性 広島市立広島市民病院 乳腺外科 広島市立広島市民病院 腫瘍内科 熊本大学 乳腺 内分泌外科 梶原 友紀子 河内 麻里子 河野 美保 伊藤 充矢 大谷 彰一郎 檜垣 健二 目的 術前化学療法 以下 NAC による腋窩手術省略の可能性について NAC 後センチネルリンパ節生検 以下 SN の適応と限界を検討し報告する 対象 と方法 000 年 009 年の NAC を施行した原発性乳癌を対象とし 同意が 得られた 75 例について NAC 後 SN および back-up 郭清を施行し SN は色 素および RI による併用法で同定した 術前の腋窩リンパ節転移は細胞診およ び PET 検査にて明らかに転移を認めるものを N + として評価した 結果 SN 同定率 89.% 75 例中 45 例 偽陰性率 9.7% 6 例中 6 例 であった が NAC 前 N0 の 8 例中では 同定率 9.7% 8 例中 76 例 であり SN 偽 陰性は認めなかった NAC 前 N の 9 例では SN 同定率 87.6% 9 例中 69 例 同定不能時の転移率 45.8% SN 転移率.4% nonsn 転移 率 45.% SN 偽陰性率 0.% 59 例中 6 例 であった 偽陰性症例は全例 HER - であり 可動性不良の腋窩リンパ節転移を触知した Na 症例が 例 ER00% 陽性症例が 4 例であった ER 陽性 00% 症例を除外した場合 偽陰 性率 5.4% 7 例中 例 であった 結語と考察 NAC 前 N0 症例では SN 偽陰 性を認めず NAC 後 SN の良い適応と考えられた NAC 前 N + 症例におい ては Herceptin 併用症例に偽陰性は無く ER 陽性 00% 症例を除外した場合 にも良好な SN 偽陰性率であり NAC 後 SN 適応の可能性が示唆された 当然 ではあるが NAC 前 N + 症例では同定不能時の転移率 SN 転移率 nonsn 転移率すべて高率であり ER 強陽性症例や Na 症例の適応除外を含め 注意 深い手術操作と適応検討が必要である 現在ではこのデータを基に 0 年 より NAC 前 N0 症例 Herceptin 併用の NAC 前 N + 症例においては SN のみ で back-up 郭清は行っていない これらの予後データも提示して検討したい 村上 敬一 後藤 瞳 中野 正啓 指宿 睦子 山本 豊 岩瀬 弘敬 背景 我々は術前化学療法 PST 後のセンチネルリンパ節生検 SNB の可能 性を検討し HER 陽性 トラスツズマブの使用 原発巣の縮小率など SNB で転移陰性を判断し得る要因について述べてきた 今回は HER 陽性に注 目し 腋窩陽性 HER 乳癌に対する PST の腋窩転移に及ぼす効果について調 査し SNB の可能性を検討した 対象 方法 PST 施行 5 例中 004// 0//0 に画像検査あるいは穿刺吸引細胞診での転移陽性が確認され PST 施行後に腋窩郭清 Ax を伴う手術を施行した T-N0-M0 の HER 乳癌 例を対象とした 結果 例中 0 例で trastuzumab がタキサンと術前 に併用投与された Ax により病理学的に腋窩転移消失を認めたのは 0 例で 例に転移残存を認めた 転移の残存は trastuzumab の術前併用のない 例 また縮小率が 8.7% と不良であった 例であった 結語 当科で PST 適応と した腋窩陽性 HER 乳癌では ほとんどで腋窩転移が消失しており この症 例群では SNB の良い適応となる可能性があるが trastuzumab 併用のない症 例あるいは縮小率の不良な症例では 転移が残存している可能性があり さ らなる症例の蓄積により 適応を詳細に検討する必要がある GP--06-0 GP--06-0 公立学校共済組合中国中央病院 外科 腋窩リンパ節郭清を行い結果的にリンパ節転移を認めなかった 症例の検討 センチネルリンパ節転移陽性症例に対する腋窩郭清省略の成績 ACOSOG-Z00 試験の検証 大多和 泰幸 当院ではセンチネルリンパ節生検 SN の適応を 浸潤径が cm 以下と予想 される病変 CT と超音波検査で腋窩に有意な所見を認めないもの を原則と している 今回腋窩リンパ節郭清 Ax を行うも結果的にリンパ節転移を認め なかった症例を後ろ向きに検討した 対象は 0 年 月から 0 年 0 月ま での間に当院で手術を行った原発性乳癌 8 例 最初 SN を計画したものが 57 例で 術中に Ax に変更となったものが 5 例あった 最初から Ax を計画したも のが 6 例あり このうち術後病理結果でリンパ節転移を認めなかったものが 8 例あった SN を計画しなかった理由は cm を超えると予想したものが 5 例 CT の所見によるものが 4 例 超音波検査の所見によるものが 例 術前化学 療法を行ったものが 例 乳房内多発病変を疑い除外したものが 例であった 重複あり Ax を行うことにより上肢リンパ浮腫や上肢運動制限などが発症 する可能性があり 今後は ACOSOG Z00 試験の結果を受けて 特に乳房 温存手術を行う症例ではセンチネルリンパ節に転移を認めても郭清を追加し ない方向に向かう可能性が高く 手術前に SN か Ax のどちらを行うかの判断 もより慎重に行う必要が出てくる 今回の後ろ向きの検討では 超音波で所 見が無いにも関わらず CT のみで判断しているものもあるため 判断方法の見 直しが必要と考えられた また超音波で所見があるものに関しても 術前に 穿刺吸引細胞診を併用することも必要と考えられた 85 国立がん研究センター中央病院 乳腺外科 国立がん研究センター中央病院 病理診断部 神保 健二郎 木下 貴之 垂野 香苗 鈴木 純子 麻賀 創太 北條 隆 津田 均 センチネルリンパ節生検陰性例における腋窩郭清省略の妥当性は確立された が 近年ではセンチネルリンパ節に転移を認めても腋窩郭清が省略されうる 可能性が報告されてきている そこで われわれは当院における ITC 以上の 転移を認め 腋窩郭清を省略した症例の検討を行った 対象 方法当院にて 005 年 月 00 年 0 月に施行されたセンチネルリンパ節生検症例の 内 迅速病理にて転移陰性であったが 永久標本にて ITC 以上の転移を認め 腋窩郭清を省略した 8 例と同時期の pn0 sn 症例とを検討対象とした 術 中センチネルリンパ節 SLN は mm スライスの多分割法とした SLN 転移 を pn0 i+ pn mi pn に分け それぞれの腋窩再発率 DFS OS を求 め pn0 sn 症例群と比較した 結果平均フォロー期間は 770 日 腋窩郭清 省略した群の再発イベントは pn0 i+ pn mi でのみ発生し 術前化学 ホルモン療法を施行した各 例の合計 例認め 死亡イベントは内 例のみ であった 術前薬物療法未施行かつ術後補助療法追加における郭清省略群で は フォロー期間中に再発 死亡イベントは認められなかった 結論多分割 法迅速病理診断陰性であるが 永久病理にて診断される pn0 i+ pn mi は 術後の補助療法が加えられている状況下においては pn0 症例と比較し 長期 予後に劣ることはなく 腋窩郭清の意義は少ないと考える
GP--06-0 GP--06-04 徳島大学 胸部内分泌腫瘍外科 CT リンパ管造影 CTLG のリンパルートの解析によるセンチネ ルリンパ節転移陽性例の郭清の省略についての検討 センチネルリンパ節転移陽性症例に対する腋窩郭清省略のため の検討 横浜市立大学 消化器 腫瘍外科 横浜市立大学附属市民総合医療センター 乳腺甲状腺外科 横浜市立大学附属病院 病理部 4 横浜市立大学附属市民総合医療センター 病理部 5 横浜市立大学医学部 臨床腫瘍科学 田所 由紀子 中川 美砂子 池田 真由美 古川 尊子 森本 雅美 武知 浩和 中川 靖士 丹黒 章 背景 ACOSOG Z-00 をうけ NCCN はガイドラインを改定し センチネ ルリンパ節 SLN 生検陽性例でも非郭清適格基準 TN0 以下 SLN 転移個 数 個以下 照射を伴う温存手術 術後薬物療法を実施 に合致すれば 腋 窩リンパ節郭清を省略することを推奨している しかし 日本ではまだ SLN 陽性時の腋窩リンパ節郭清省略の適応は確立されていない SLN 生検におい て 転移リンパ節個数と摘出リンパ節個数の関係がどのような場合に腋窩リ ンパ節郭清省略可能となるのかは興味深い われわれの開発した CT リンパ管 造影 CTLG は腫瘍からのリンパ流と SLN が解剖学的位置関係とともに描出 可能である 今回 CT リンパ管造影 CTLG により SLN へのリンパ流とその ルート数 流入する SLN の個数を検討し SLN 転移陽性時の腋窩リンパ節郭 清の省略可能症例の適応に CTLG が有効であることを検証し 腋窩リンパ節 郭清省略可能症例の選択について検討した 対象 005 年から 0 年まで に当科で CTLG 後 SLN 生検を施行した術前診断 TN0 以下の原発性乳癌のう ち CTLG が読影可能であった 06 例を対象とした 結果 ルート センチネ ル 4 例 79% ルート センチネル 5 例 8.% ルート センチネ ル 例.0% ルート センチネル 例 0% ルート センチネル 4 例.% だった 考察 ルート センチネル ルート センチネル ルート センチネルの場合は SLN 生検の結果が / 転移リンパ節個数 / 摘出 リンパ節個数 / / /4 /4 の時に ルート センチネルの場合 は /4 /4 の時に腋窩リンパ節郭清を省略できる可能性がある 結語 術前 に CTLG で SLN へのリンパ流のルート 流入する SLN の個数を検討すること により 転移リンパ節遺残回避のための SLN 以外の摘出リンパ節個数の決定 SLN 陽性時の郭清省略の判断に有用であると考える 菅江 貞亨 石川 孝 喜多 久美子 嶋田 和博 成井 一隆 稲山 嘉明 佐々木 毅 4 千島 隆司 市川 靖史 5 遠藤 格 背景 乳癌に対するセンチネルリンパ節生検 SNB は 標準の手技になり 近年では センチネルリンパ節 SN の転移の個数が少ない場合の郭清の必 要性が議論されている しかし 明らかな転移リンパ節を残すことは 現時 点では容認されないと考えられる 目的 SNB 陽性例における非 SN 転移状 況を明らかにして SNB 時に転移陽性でも 郭清を省略することが可能な症 例を予測することを目的とした 方法 007 年 月から 0 年 月までの 横浜市大附属病院およびセンター病院で N0 N 症例に対して施行された SNB 症例のうち SN 転移陽性と診断され 腋窩郭清が施行された 05 例を 対象とした 術前薬物療法が行われた症例は除外した SN は 色素および RI 法で同定し 術中病理診断は mm の凍結全割標本で SN 転移の有無を診断 した mm 以上の転移を認めた際にリンパ節郭清を行った 非 SN 陽性症例と 陰性症例について 手術標本の臨床病理学的因子を比較検討した 結果 郭 清したリンパ節の平均個数は.5 ± 6.0 個であり 05 例中 非 SN 転移を 7 例に認めた 非 SN 陽性症例の最終的な平均リンパ節転移個数は.0 ±.4 個であった 非 SN 転移陰性群と陽性群の比較では 陽性群で 腫瘍径が大き い傾向を認めた 陰性群. ±.cm 陽性群.7 ±.cm p=0.8 が 今回検討した他の年齢 脈管浸潤 核異型度 サブタイプなどの因子ではで は有意差を認めなかった 結語 SN 転移陽性症例において 非 SN 節への転 移を認めた症例は 6% であった すなわち 64% では腋窩郭清の省略が可能 と考えられたが 今回の検討では 非 SN 転移陽性症例を予測する有意な単独 の因子は同定できなかった 今後 さらに症例数を増やし いくつかの因子 を組み合わせた検討を行い報告したい GP--06-05 GP--06-06 滋賀医科大学 乳腺一般外科 センチネルリンパ節転移陽性症例で腋窩郭清を行った非センチ ネルリンパ節の検討 乳癌での腋窩リンパ節郭清術における超音波メスと電気メスの 比較検討 大阪赤十字病院 乳腺一般外科 京都大学附属病院 乳腺外科 川田 有希子 露木 茂 河口 浩介, 山口 絢音 河野 幸裕 目的 センチネルリンパ節 SLN 転移陽性なら腋窩リンパ節郭清 ALND を 行うことが現状では標準的であるが ACOSOG Z00 試験の結果を受けて 乳房温存手術での ALND 省略は妥当性を有する可能性がある 今回我々は 当院での SLN 陽性例を retrospective に検証し非センチネルリンパ節 NSLN への転移に関わると思われる因子を解析し ALND 省略の可能性について検 討した 対象と方法 005 年 7 月 0 年 0 月で乳癌と診断され 臨床 的 N0 症例に対して ICG 蛍光法センチネルリンパ節生検 444 例を施行し 病理 学的に SNL 転移陽性であった 4 例を対象とした 解析は患者背景から NSNL の転移に関わると考えられる因子を抽出し カイ二乗検定を行った 結果 SLN 平均摘出個数は.5 個で NSNL 転移陽性率は 9.5% であった 単変量 解析において原発巣の病理学的腫瘍径が 0mm 以下の症例は NSLN 転移陽性 率が有意に低かった p=0.006 脈管浸潤の有無や陽性 SLN 個数 / 摘出 SLN 個数の割合によっても NSLN 転移陽性率が有意に低い傾向があった p=0.07 p=0.055 が 病理学的 SLN 転移巣サイズ 転移陽性 SLN 個数 転移陰性 SLN 個数 核異型度 原発巣の部位における NSLN 転移陽性率に有意差は認 められなかった 結論 原発巣の病理学的腫瘍径は NSNL への転移予測に重 要な因子であると思われた 今後 NSLN への転移予測にはさらなる症例の蓄 積が必要であるが 既存の nomogram などの予測ツールと併用することによ り ALND 省略の可能性を探ることができると思われた 86 森 毅 阿部 元 冨田 香 村上 耕一郎 河合 由紀 張 弘富 清水 智治 久保田 良浩 村田 聡 梅田 朋子 はじめに 乳癌での腋窩リンパ節郭清術において 従来使用されている電気 メスに対し 超音波メス ハーモニック の有用性を検討した 本研究に関し ては海外で 5 例の報告がされているのみであり 有効性に関してはいまだ明 らかにされていない状況である 方法 対象は リンパ節転移陽性と診断さ れた原発性乳癌患者 8 歳以上で PS が 0 文書で同意が得られている事 とした 男性乳癌 重篤な基礎疾患がある患者 炎症性乳癌は除外した ハー モニック使用群と電気メス使用群は術前にランダムに振り分け 郭清時間 郭清時出血量 術後ドレーン排液量 ドレーン留置期間などを比較検討した 腋窩郭清はレベル まで行い ハーモニック群ではハーモニック FOCUS エ チコン を 電気メス群では ERBE 社製の電気メスを使用した 必要に応じ て血管は -0 または 4-0 吸収糸で結紮切離した ドレーンは JVAC ドレーン フラットタイプを留置し 日量が 50ml 以下で抜去した 結果 0 年 月 より 0 年 0 月までの期間で腋窩リンパ節郭清術を施行した 5 例のうち ハーモニック群 例 電気メス群 例で比較を行った 両群において 年齢 BMI など患者背景に有意差は認めなかった ハーモニック群において有意に 郭清時間とドレーン留置期間が短く 郭清時出血量と術後漿液腫が少なかっ た 術後ドレーン量はハーモニック群おいて少ない傾向はあったものの有意 差は認めなかった まとめ ハーモニックによる腋窩リンパ節郭清は 術後 の入院期間を短縮し 患者の術後 QOL を改善する可能性が示唆された
GP--07-0 GP--07-0 東京大学 形成外科 上肢 ICG リンパ管造影 乳癌術後上肢リンパ浮腫の病態生理的 重症度評価 腋窩郭清後長期にわたりリンパ浮腫を発症しない上肢のリンパ 流の観察 関西電力病院 外科 兵庫県立大学大学院 看護学研究科 恒川 昭二 周治 規子 吉松 英彦 山本 匠 光嶋 勲 背景 乳癌患者において腋窩郭清後の上肢リンパ浮腫は最も QOL を損ねる術 後合併症のひとつである しかしながら術後に高度の上肢リンパ浮腫をおこ す患者がいる一方でまったくおこさない患者がいるのも事実である 腋窩郭 清後長期間にわたって上肢リンパ浮腫を発症しないでいる患者の上肢リンパ 流がどのように流れているのか観察をおこなった 対象 レベル 以上の腋 窩郭清を伴う乳癌術後非再発患者で術後 5 年間以上にわたり日常生活に支障 をきたす上肢リンパ浮腫を経験していない 4 症例の患側 5 上肢 両側手術 例 方法 インドシアニングリーンを用いた蛍光リンパ管造影 LINF でリ ンパ流をリアルタイムに観察 結果 上肢 LINF パターンは 正常パターン 8 例 lymphatic spider など軽度障害パターン 5 例 部分的リンパ浮腫パター ン diffuse pattern 例 5 例中 腋窩郭清後にもかかわらず腋窩に向 かうリンパ流が残存していたもの 9 例 腋窩に向かわず橈骨側を流れ上腕 で筋間にもぐるルートがみられたもの 8 例 尺骨側を流れ 肘内側で深部 にもぐるなどその他のルートがみられたもの 例 LINF 正常パターンを示 す症例の 75% では腋窩に向かうリンパ流が保たれていた また 部分的リン パ浮腫パターンを示す 例とも腋窩に向かうリンパ流を欠いていた 考察 上肢リンパ流に関して盲目的に腋窩郭清を行なっても少なからず腋窩に向か うリンパ流は温存されているようである 腋窩に向かうリンパ流が保たれて いると高度のリンパ浮腫の発症は避けられるであろう と のルートは 腋窩ルートの側副リンパ流路として重要であるがそれらが完全に腋窩ルート を代償できるかどうかは個体差がありそうである 結論 腋窩郭清を伴う乳 癌術後の上肢リンパ流を LINF で評価することによってその後のリンパ浮腫発 症予測ができる可能性がある 背景 乳がん術後上肢リンパ浮腫は 浮腫による形態的変化のみならず リ ンパ循環異常により蜂窩識炎を繰り返し 長期経過では血管肉腫を発症し生 命予後にも関わる 決して看過してはならない疾患である がん治療同様に 早期診断 早期治療が重要であり インドシアニングリーン ICG リンパ管 造影によるリンパ浮腫評価が広まりつつある 方法 0 名の片側性乳がん術後リンパ浮腫患者に対し 両上肢 ICG リンパ管 造影を行った 患側の ICG リンパ管造影所見を臨床的重症度 浮腫期間 健 側 ICG リンパ管造影所見と比較し リンパ浮腫に特徴的な造影所見を分類し た リンパ浮腫の重症化に伴う造影所見の変化から 早期診断に有用な病態 生理に基づいた新しい重症度分類を開発した 結果 ICG リンパ管造影所見は正常所見である Linear pattern と異常所見で ある Dermal Backflow DB pattern に大きく分類された DB pattern は更 に つに細分化され リンパ浮腫の重症化に伴い Splash Stardust Diffuse と変化していった DB pattern は近位ほどよく観察される傾向にあった 浮 腫期間が長いほど DB pattern がよく観察された 造影所見に基づいた重症度 分類 Arm DB ADB stage は臨床的重症度と相関していた 結論 ICG リンパ管造影は安全で簡便なリンパ浮腫評価方法であり リンパ 循環を可視化することでリンパ浮腫の病態生理的評価が可能となる 浮腫が 明らかになる前からリンパ循環異常を検出できるため早期診断に極めて有効 である ICG リンパ管造影所見に基づいた ADB stage は乳がん術後上肢リン パ浮腫の早期診断に有用な重症度分類である GP--07-0 GP--07-04 橋本クリニック 超音波検査と蛍光画像観察を用いた乳癌術後リンパ浮腫の診断 乳がん術後のリンパ浮腫予防指導の標準化に向けた実態調査 九州大学病院 南棟 9 階病棟 九州大学病院 乳腺外科 泊 直子 赤松 めぐみ 古賀 さとみ 石光 絢香 久保 真 橋本 隆 乳癌術後に生じる上肢のリンパ浮腫の診断は理学所見に基づきなされること が多い 今回 超音波検査による形態学的な静的評価 US 法 と 蛍光画像に よるリンパ流路の動的評価 PDE 法 を比較して リンパ浮腫の進行度診断の 一助となり得るかを検討した 対象 乳癌術後にリンパ浮腫と診断され US 法と PDE 法を併施した 4 例 方法 初診時に US 法では皮膚 皮下組織の 状態から 肥厚型 輝度上昇型 液貯留型 4 敷石型の 4 型に分類し た PDE 法ではリンパ流路の描出形態より NL normal linear 型 TL thick linear 型 P subdermal plexus 型 4 D diffuse 型 5 static 型 の 5 型に分類した 病期分類は国際リンパ学会 ISL によるリンパ浮腫病期分 類を用いた 結果 病期分類では ISL 0 期 0 例 I 期 5 例 II 期 8 例 II 後期 8 例 III 期 0 例であった US 法では 肥厚型 0 例 輝度上昇 型 7 例 液貯留型 例 敷石型 例であり PDE 法では NL 型 例 TL 型 0 例 P 型 例 D 型 6 例 S 型 例であった ISL II 後期では 液貯留型 8 例中 5 例が D 型 例が P 型であり 輝度上昇型 7 例中 5 例が P 型で S D 型が各 例であった また敷石型の 例は P 型を示した ISL II 期では 液貯留型 4 例中 例が P 型 例が S 型であり 輝度上昇型 0 例中 5 例が P 型 5 例が TL 型であった また肥厚型も 4 例認められた 一方 ISL I 期 5 例は全 て肥厚型であり 例が TL 型 例が NL 型であった 結語 リンパ浮腫の診 断で US 法と PDE 法の所見は比較的相関しており 理学的所見に併施すること でより客観的な評価が可能になり さらに適切な治療法選択の一助にもなり 得ると思われた 結語 リンパ浮腫の診断おいて US 法と PDE 法の所見は比 較的相関しており 従来の理学的所見に併施することで より客観的な評価 が可能になり さらに適切な治療法選択の一助にもなり得ると思われる 目的 当院で乳がん術後患者のリンパ浮腫指導管理料の算定を始めて 年 が過ぎた 当院では病棟看護師が 入院中 外来でリンパ浮腫予防指導を行い 具体的なセルフマッサージの方法の指導はリハビリテーション部のスタッフ が行っている 指導を担当しているスタッフの中には 指導内容の均質化や 指導効果に対する評価が整備されていないことに不安を訴える者もいる 今 回 指導スタッフの意識や思い 指導の現状を把握し 今後のリンパ浮腫指 導における課題を検討する 対象 方法 リンパ浮腫予防指導を担当してい る看護師とリハビリテーション部のスタッフを対象に自記式質問紙表を用い てアンケート調査を行った なお本研究を実施するにあたり 当院倫理委員 会の承認を得た 結果 対象人数は 4 名 看護師 9 名 作業療法士 5 名 で 回収率 有効回答率は 00% だった 乳がん診療に携わっている年数は 5 年以上が 58% と半数を占め 指導回数は 5 回以上行ったスタッフが 86% だっ た 指導に関しては 院内外の研修や参考書で学習していた 厚生労働省が 定める指導項目については すべて実施されていた 指導に関して不安があ ると回答したスタッフは 9% で 主に知識不足や経験不足が要因となってい た またリンパドレナージ 治療内容 患者の生活背景に関することについて 指導の際難しいと感じるスタッフが多いことが分かった 今後リンパ浮腫予 防指導マニュアルを使用したいという回答率は 00% で 希望する支援体制 として 定期的な講義 情報交換 お互いの連携の強化が挙げられた 考察 経験年数や指導回数 学習方法に関係なく 多くのスタッフが指導に関して 不安を抱いおり リンパ浮腫指導方法の標準化のための指導マニュアルの作 成と指導を行っているスタッフを対象とした支援体制の確立の必要性が示唆 された さらに指導効果の評価について今後検討する必要がある 87
GP--07-05 GP--07-06 患者指導用パンフレット作成とその後のリンパ浮腫指導に対す る病棟看護師の意識変化について 化学療法中に難治性蜂窩識炎を伴うリンパ浮腫を発症した局所 進行乳がん患者への浮腫ケア 市立四日市病院 リンパ浮腫外来 市立四日市病院 乳腺外科 小田橋 英子 水野 豊 倉田 信彦 森 敏宏 宮内 正之 はじめに 当院では 00 年 6 月にリンパ浮腫外来を開設し 専門看護師がリ ンパ浮腫の治療や予防指導に携わっている また予防指導の普及活動の一環 として病棟看護師を対象に リンパ浮腫予防の指導が出来る看護師育成のため の取り組み を行った その結果 病棟看護師はリンパ浮腫指導に関して前向 きな取り組みがみられるようになったが その反面指導内容の統一性が乏し く 説明不足や誤解を招く説明をしている現状も判明した 目的 新たに作 成した指導用パンフレットでリンパ浮腫指導に対する病棟看護師の意識変化 を検討 方法. 専門看護師が病棟看護師を対象に学習会を実施した 生活 上の注意点にポイントを置き 患者に分かりやすく説明できるように根拠を 入れた内容に変更した. 患者指導時に看護師が使用するパンフレットを新 たに作成した 今までは患者に渡すパンフレットを用いて説明していたが A4 サイズで文字が多く熟読しないと内容が容易に理解できないものであった そのため視覚に訴えるよう大きな文字 イラストが入った指導用パンフレッ トを新たに作成し 統一した指導内容で説明をできるようにした 結果 指 導用パンフレットは漏れがなく説明しやすい 言うべきことが載っているの で自信を持って説明できるといった意見が多く寄せられ また患者指導方法 について相談依頼が増加するなど病棟看護師においてリンパ浮腫指導に対す る意識に変化がみられた 廣河原 陽子 六反田 奈和 堀口 淳 竹吉 泉 はじめに 乳がん患者のリンパ浮腫は手術によるリンパ管の遮断からの浮腫 が多いが リンパ節への腫瘍浸潤によるリンパ管閉塞が原因となるものもあ る 今回 初診時に腋窩リンパ節転移があり化学療法を行っている患者が 蜂窩識炎をきっかけにリンパ浮腫を発症し軽快と増悪を繰り返した 難治性 蜂窩識炎を伴うリンパ浮腫の経過とケアについて報告する 倫理的配慮 プ ライバシーを保護し発表することを口頭にて説明し同意を得た 症例紹介 70 歳代女性 右乳がん 骨 リンパ節転移 タキソール ハーセプチンを含 む治験を毎週施行 治療期間の期限はなし 治療開始前より右上肢の浮腫あ り 皮膚が引っ張られる痛みもあり 医師指示のもと圧迫療法 アームスリー ブ を実施 化学療法の効果によるリンパ節の縮小に伴い浮腫も軽減した 治 療 0 ヶ月目 右上肢での点滴と過労をきっかけに前腕部に蜂窩識炎を起こし リンパ浮腫を発症した ケアの実際と経過 医師に全身状態及び腋窩リンパ 節転移の病状増悪はないことを確認し ケア対策を検討した 発症時 蜂窩 識炎治療のため抗生剤の経口投与と冷却を行った 抗がん剤治療による白血 球低下のため 炎症が遷延 それにより腕が太くなり 生活に支障を生じた そのため急性期炎症を過ぎたことを確認しアームスリーブを再開したが 蜂 窩識炎が再燃したため中止した 再度 抗生剤治療を行い 急性期を過ぎた ことを確認後 軽めの圧迫療法として弾力包帯及び弾力チューブ包帯による 方法を患者へ指導し継続した その後も完全に炎症が消失していないが 現 在はアームスリーブに変更し維持している まとめ 長期に渡り化学療法を 行っている患者は免疫力が低いため 蜂窩識炎が根治しにくく 完全に消失 するまでには長時間を要する しかし 腕が太くなることによる患者の苦痛 は大きく 患者の状況に応じた柔軟的な複合的理学療法を検討していく必要 がある GP--07-07 GP--07-08 リンパ浮腫ケア 予防 改善に取り組む過程 群馬大学医学部附属病院 看護部 群馬大学医学部 臓器病態外科 群馬大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科 リンパ浮腫指導における外来 病棟との連携 武蔵野赤十字病院 看護部 武蔵野赤十字病院 乳腺科 武蔵野赤十字病院 外科 聖隷沼津病院 外科 松島 祐美子 芦澤 由美子 池谷 淑美 小池 真由美 高木 美加子 岩崎 佑香 西巻 佳子 松田 実 嘉和知 靖之 鳥屋 洋一 篠 美香子 鬼澤 道子 はじめに 当院には リンパ浮腫外来はなく リンパ浮腫の心配や発症の患者 は 担当医へ受診の際に相談し 担当医は必要に応じて乳がん看護認定看護 師へ依頼する そして検討の結果 状態により他施設へ依頼する 乳腺科外 来でリンパ浮腫の症状を診察し 悪化予防に取り組むプロセスについて報告 する 目的 リンパ浮腫の悪化を予防する 対象 0 年 4 月 0 年 9 月 のリンパ浮腫 ステージ 期 を発症した患者 調査方法 乳腺科外来で診 察した患者カルテの見分 結果 リンパ浮腫ステージ は 当院での改善は認 められるが ステージ では 他施設の専門医及びセラピストでの改善が認 められた 考察 リンパ浮腫発症の可能性がある患者への指導は必須であり 患者が早期に発症を気付くことで 悪化を予防することができる また リ ンパ浮腫外来のない施設においては 症状を適確に判断し 専門医およびセ ラピストと連携をすることで 悪化予防に繋がる 私たちが専門医 セラピ ストとの連携を図ることで 患者は心身ともに安定した状態でリンパ浮腫の 治療に取り組むことも出来る まとめ 患者数の増加に伴い 腋窩リンパ節郭 清や術後放射線治療を受け リンパ浮腫の発症患者も増加する可能性がある 当院では 郭清後の患者には 入院中と退院後に 回の指導を実施しているが その後については 患者からの相談により 指導追加としているため 指導 のタイミングや内容を検討する必要があると考える 88 当施設では年間約 50 件の乳癌手術が行われている センチネルリンパ節生検 導入に伴い 腋窩リンパ節郭清が縮小され 術後のリンパ浮腫発症数は減少 傾向にある 00 年よりリンパ浮腫指導管理料が算定可能となり 病棟ス タッフが入院中の患者にリンパ浮腫予防の指導を行ってきた しかし 実際 のところ 自分達が行っている指導が有効的なのか また 実際にリンパ浮 腫を発症した患者を見たことがないため イメージがわかないといった意見 が聞かれた そこで 病棟のマンマチームと共同し 病棟会にて勉強会を行い リンパ浮腫の知識を深めるとともに 乳がん看護認定看護師が介入し 退院 指導も兼ねた指導を行うこととした 今年度より乳腺指導枠を開設し 予約 枠に入院患者も組み込んでいくことで 時間と場所の確保ができ 漏れなく 指導を行えることができた また 指導内容を病棟に返すことで 病棟との 連携も強化でき 入院中から関わることで 退院後外来での経過も追うこと ができるようになった 患者が日常生活の中にリンパ浮腫予防の内容を組み 込めているかは未確認であるが 導入までの経過と実際の指導内容 また今 後の課題について報告する
GP--07-09 GP--08-0 リンパ浮腫の予防とケアの現状 乳癌告知から手術後までの患者の経時的心理変化と周術期看護 大阪労災病院 看護部 大阪労災病院 外科 濱沢 智美 松並 展輝 森島 宏隆 長谷川 順一 三方 彰喜 清水 潤三 金 よう国 廣田 昌紀 根津 理一郎 北部地区医師会病院 手術室 北部地区医師会病院 外来 北部地区医師会病院 外科病棟 4 北部地区医師会病院 乳腺外科 直井 香織 仲井間 崇 宮城 美千代 中満 弘美 野村 寛徳 4 乳癌術後のリンパ浮腫発症は 日常生活の質 QOL を低下させる 腋窩リン パ節郭清をした患者に対しては リンパ浮腫の予防法を指導することが重要 であり 発症後はセラピストが適切に介入することで早期のリンパ浮腫軽減 につながると言われている リンパ浮腫の軽減が早期に達成できた事例を通 して 今後の課題を検討した 当院では リンパ節郭清をした患者には 乳 がん看護認定看護師が退院直後に両側上肢 5 か所の周囲径の計測と日常生活 の注意点やセルフケアの指導を行っている そして リンパ浮腫を発症した 際はセラピストと協働し 弾性着衣を使用して浮腫の軽減に努めている 事 例 60 代の主婦 BMI 5.8% 乳房円状部分切除及び腋窩リンパ節郭清 後に化学療法を施行し 放射線療法中に前腕の最大周囲径が +4.8cm のリン パ浮腫を認めた 弾性包帯を毎日巻き直すことで周囲径が 4cm 低下した 事 例 40 代の印刷業で働く女性 BMI.4% 全乳房切除及び腋窩リンパ 節郭清後 化学療法施行し放射線療法中に手関節の最大周囲径が +4cm のリ ンパ浮腫を認めた スリーブとグローブを使用し 周囲径が.cm 低下した 両事例とも 注意点を聞いていたためリンパ浮腫を自分で見つけられ 早く楽 になったので嬉しい との発言があった 考察 腋窩リンパ節郭清を受けた 患者が リンパ浮腫発症の可能性を十分に認識することでリンパ浮腫の自己 発見が可能となり セラピストの速やかな介入によってリンパ浮腫の軽減が 達成できたと思われる 結語 退院直後の患者教育によるリンパ浮腫の自己 発見が QOL の早期改善につながった リンパ浮腫発症後に適切なケアを提供 するため リンパ浮腫外来の開設が急務と思われる はじめに 乳癌患者の場合 告知から手術までの期間は半月から か月程度 である これまでの当院の手術看護として 患者との初めての関わりは 手 術前日の術前訪問であった 今回 告知の段階から 人の手術室看護師が患 者と関わる取り組みを行った 今回の取り組みと 関わった患者の乳癌告知 から手術後までの心理変化から当院における周術期看護の在り方についての 考察を深めるため 半構成的面接調査を実施した 症例 対象者と面接調査後 質的研究方法 修正版グラウンデッド セオリー アプローチ を用いて分析した 分析結果より乳癌患者の経時的心理変化とし て 告知前 乳癌の否定と可能性への意識 告知後 病気と社会的役割に関す る不安 手術前 乳癌であることを受容し向き合う 手術後 治療への前向 きな姿勢と生き方の調整 という 4 つの局面で示された また 手術室看護師 が告知の段階から患者と関わる取り組みに関しては 前からの知り合いとい う感じで安心感 親しみがあった どうしたらよいかわからなかったので 打ち明ける機会があって気持ちが軽くなり安らいだ などの言葉がきかれた 結語 今回の診療記録や面接調査からも 手術前日の術前訪問時よりも前段 階から手術室看護師が患者と関わり 手術へ臨む患者の心理的サポートの介 入をすることは これまでの周術期の関わりと比較しても心理的サポートと いう点で有効であると考えられる ただし 患者が告知を受けてから 入院 までの外来受診回数は 回程度のため 手術室看護師がその期間でどこまで患 者と関わりサポートできるかが現実的な課題である 患者に関わる多くの医 療従事者が 患者に対し一貫した継続看護を提供できるような ケアプラン の立案 サポートシステムの確立を検討していく必要性が示唆された GP--08-0 GP--09-0 乳がん手術後集団患者教育の有効性と課題 マンモトーム生検検査説明方法の改善 DVD 導入による視聴 覚的効果 函館五稜郭病院 看護部 医療法人財団博愛会博愛会病院 乳腺外科 伊藤 智恵子 村上 佳美 乳がん手術後の患者は ボディイメージ変容に伴う精神的苦痛が生じている 中で 患側上肢のリハビリテーションや創の管理 リンパ浮腫予防や 乳房 の補整などを行わなければならない 患者の生活背景 価値観は一人一人異 なるため 患者のニーズに添った患者教育を行うことが重要である これま で当院では手術後患者教育として 担当看護師によるパンフレットを用いた 個別指導を行っていた しかし 担当看護師によって指導内容に差があるこ とや 繁雑した業務の中での指導となることで 患者のニーズに添った患者 教育が行われていないことが課題となっていた そこで患者のニーズに添っ た患者教育はできないかと考え 乳がん看護認定看護師による集団患者教育 を導入した 集団患者教育に参加した患者へ聞き取り調査を実施したところ 自分に合った補整下着についての情報が知れて良かった こんなに時間を かけて詳しく説明してくれてありがたい とてもわかりやすかった 同じ病 気の人と話が出来て良かった 自分ひとりだけじゃないことがわかって安心 した これから頑張れそう などといった前向きな意見が聞かれた このこ とから 乳がん看護認定看護師による集団患者教育は患者のニーズに添った 支援に繋がっていることがわかった しかし一方では 本当は自分が乳がん ということを周りに知られたくなかった といった意見もあり 改善すべき 課題も示唆される そこで今回 乳がん手術後の集団患者教育に参加した患 者にアンケート調査を実施し その効果と課題について明らかにしたので報 告する 原野 裕美 松石 亜矢子 朝田 伊久子 渡辺 倫子 宮田 瀬里奈 深水 康吉 森 寿治 渡邉 良二 目的 非触知石灰化病変の確定診断を行う検査として ステレオガイド下マ ンモトーム生検 以下 ST-MMT と略する がある 当院は 005 年に導入し 年間約 00 例の ST-MMT を行っている 従来 検査説明は外来看護師がイラ ストつきリーフレットと当院で作成した活字のみの説明用紙を用いた口頭説 明であった 説明時に患者から イメージがつかない 検査室の様子がみたい といった声を聞き 現行の検査説明方法では ST-MMT をイメージしにくいの ではないかと疑問を抱いた 先行研究の佐藤らの報告によると 大腸内視鏡 検査において ビデオ導入による視聴覚的アプローチにしたことで検査に対す るクレームや不安や質問も減り 視聴覚的効果が患者理解を深めるのに役だっ た と述べている そこで ST-MMT の検査説明にも同様の効果が期待でき ると考え ビデオによる動画 DVD を作成し検査説明に導入することとした DVD 導入がもたらす効果を検証するため パンフレット群と DVD 併用群の 群に対しアンケートを開始した 対象者と方法 対象は 当院で ST-MMT を受ける患者 40 名 アンケート内容は 年齢 ST-MMT の経験の有無 STMMT 検査目的での紹介の有無 検査への不安 検査説明に使用する媒体の希 望 検査説明のタイミング 検査説明の所要時間を問うものである 倫理的 配慮 アンケート用紙に 研究目的を記述した説明用紙を添付し アンケート の回収をもって同意とした 結果 現在 アンケート調査中であるが 検査 説明に DVD 併用を希望するという回答が多い 検査説明に映像を加えること は 患者の検査に対するイメージ化に役立ち 検査の理解を深める効果が期 待できると考えられる さらに詳細な検討を行い 報告する 89
GP--09-0 GP--09-0 JA 愛知厚生連渥美病院 看護部 松山赤十字病院 看護部 手術を受ける乳がん患者の外来看護に対するニーズ 乳がん患者の効果的ながん患者カウンセリングに関する検討 村田 美恵子 篠崎 恭子 川口 英俊 永木 雅世 渡邊 佳央里 下本 理恵 高橋 郁雄 越智 友洋 西崎 隆 山下 清美 乳がん患者は増加しており 乳がん治療においても多岐に渡り複雑化してい る 入院期間の短縮化に伴い 乳がん治療のほとんどを外来で受けられるよ うになりった 当院においては 告知後から 週間以内で手術を迎えられる方 もいる 外来看護師は 診療の補助や事務的業務を行い 並行して手術を受 ける患者の術前検査説明や入院説明 術式選択への意思決定支援などのケア も行っている 時間の余裕のない中 入院説明とともに心理的支援を行って おり 十分な関わりができていないのが現状である そこで 手術を受ける 乳がん患者が告知から手術までの期間にどのような支援を必要としているの か どのような思いで入院までの期間を過ごしているのか明らかにすること で 外来看護師へのニーズを把握することができ 適切な支援ができるよう になり 乳がん患者が落ち着いた気持ちで入院を迎えられるようになるので はないかと考え研究を行ったのでここに報告する 背景 平成 年 4 月よりがん患者カウンセリング料が診療報酬に加わり 当 院でも同年 月より算定を開始した しかし 平成 4 年 0 月までの算定は 6 件であり 患者が求める相談に十分に対応できていなかった 目的 乳が ん患者に対する効果的なカウンセリングについて検討する 方法 カウンセ リングを行った時期と介入内容について検討した 結果 平成 4 年 0 月ま では週 回の乳がん看護相談日に限ってカウンセリングを実施したが 予め 日程調整が可能である 初発の病名告知の時しか対応できていなかった し かし支援が必要な内容は 他にも病理結果説明 再発告知 治療不能の説明 など多岐にわたり 週 回の乳がん看護相談日で対応する事は困難であった そこで病院と検討のうえ同年 月より乳がん看護相談を毎日に拡大した そ れにより全てのタイミングでカウンセリングが可能となり 月のカウンセ リング件数は 9 件となった 5 件全てのカウンセリングの介入内容は 精神 的支援 医師の説明の補助と情報整理 情報提供の つに分類できた 医師 の説明の補助と情報整理の内容は 全摘術と温存術のメリットとデメリット 非浸潤性乳管癌と浸潤性乳管癌の違い 術前化学療法のメリットとデメリッ ト 針生検の結果 病理結果であった 情報提供の内容は 乳癌のリスク因子 遺伝 今後の検査の目的 医療費 治療期間 治療の副作用対策 治療に伴 う日常生活への影響 当院における治療成績 セカンドオピニオン 子供へ の支援方法 術後創部 自壊創のセルフケア方法 治療に伴う仕事への影響 リンパ浮腫 術後の下着であった 結語 効果的なカウンセリングとは 告 知時に限らず患者支援が必要な時にタイムリーに行うことであり 求められ ている支援には 患者の気持ちに寄り添う精神的支援と共に複雑化する乳癌 治療に対する専門的知識を必要とした GP--09-04 GP--09-05 旭川医科大学病院 看護部 外来ナースステーション 乳がん看護外来の立ち上げと開始後の取り組み 乳腺看護外来の現状と今後の課題 吉野 知子 森本 卓 野村 孝 松本 伸治 松山 仁 橋本 和彦 徳岡 優佳 吉田 美幸 今田 弘子 当院では H4 年 6 月から 乳がん看護認定看護師による マンマ相談 外来 を開始した 立ち上げまでの準備として 算定可能な診療報酬について医事 課に確認後に活動計画書を作成した その計画書をもとに看護部と話し合い を行い 乳腺外科外来日の活動時間を確保することができた 開始時には外 来スタッフに業務調整を依頼し 最終的な活動計画書を看護部 乳腺外科医 師に提出した それらの事前準備を経て 6 月から看護外来での実践を開始し た 徐々に事前予約者は増加しており セルフケア支援が最も多い傾向にある 診療報酬算定は 抗悪性腫瘍処方剤管理加算 リンパ浮腫指導管理加算 創 傷処置 を中心に 9 月からはがんカウンセリング加算の取り組みも開始して いる 開始後は定期的に外来スタッフへ活動報告を行い 周知を図っている 看護部には 9 月に中間報告を行い 月には年度末評価報告を行う予定である また医師とも随時話し合いを重ね 活動内容の見直しを行っている このよ うに乳がん看護認定看護師として活動時間を確保し継続していくためには 必要性のアピールだけでなく 具体的な数値の提示 定期的な報告での周知 可視化は重要である 実践活動を継続していくなかで見えてきたことを 考 察をまじえて報告する 八尾市立病院 看護部 八尾市立病院 乳腺外科 八尾市立病院 外科 はじめに 当院では 乳がん看護認定看護師 以下 CN とする の活動の一 環として 平成 年 月よりリンパ浮腫外来を週に 回開設し CN の活動 の場となった 現在は リンパ浮腫に対する予防指導に加え 術後の創傷ケ アや補整下着について 病理検査結果説明後の治療選択の助言 治療に対す る不安などの相談が寄せられる 開設より 年が経過し 今回相談内容につい て現状を分析し 今後の課題の検討を行った 対象 結果 0 年 月 年 0 月に乳腺看護外来を受診した患者は 5 名であった リンパ浮腫 に関する事が 件 5% うちリンパ浮腫指導管理料の算定は 件であっ た 次いで自潰創などの 創傷ケア が 44 件 8% ホルモン剤や放射線治 療に伴う 治療に伴う副作用 が 5 件 4% 抗がん剤治療 乳房再建に関 する 治療選択について が 5 件 0% 補整下着について が 7 件 % であった 相談時間は 分 67 分で 件あたり平均 54 分であった 考察 リンパ浮腫外来としてスタートしたため リンパ浮腫に関する相談件数が多 くを占めている しかし 現在は開設当初に比べ CN の存在を知っている手術 後の患者の相談が増加している これは CN が病棟に所属しているため 手 術の入院時より関わりを持つようにしていた結果 CN の活動について周知理 解が得られたためであると考える その反面 乳がんと診断され医師から告 知を受けた時点や手術を拒否したり手術が適応外の患者への介入がほとんど できていない 今後は 乳腺看護外来の存在を外来患者にも周知していただ けるように外来看護師や通院治療センターの看護師などと連携の充実を図り CN としての活動の場を広げていく必要があると考える 90
GP--09-06 GP--09-07 乳腺カウンセリング外来の開設に向けて 外来化学療法を受ける乳癌患者とその患者を取り巻く諸問題へ の早期介入とチームアプローチの必要性 独立行政法人国立病院機構函館病院 看護部 独立行政法人国立病院機構函館病院 外科 独立行政法人国立病院機構函館病院 理学療法室 4 独立行政法人国立病院機構函館病院 栄養管理室 5 独立行政法人国立病院機構函館病院 管理課 社会医療法人大道会森之宮病院 看護部 社会医療法人大道会森之宮病院 乳腺 内分泌外科 藤井 順子 梅田 真紀 山中 沙樹 新蔵 昭子 長井 治江 正壽 佐和子 丹治 芳郎 伊藤 みずえ 小室 一輝 布施 美江 藤尾 彩子 北島 祐季 前田 ゆり子 木幡 恵子 4 曽我 理 5 背景 乳癌患者は 乳癌告知や治療内容の説明 手術以外の治療に関しても 外来で実施されることが多い 看護師が告知時から関わり 患者がどのよう な不安や心配を抱えているのか明確にし 必要としている支援を提供できる 環境が必要である 外来で乳癌告知時から関わった事例から乳腺カウンセリ ング外来の有り方について検討したので報告する 事例 A 氏 5 歳 女性 独身 乳癌検診を受診し要精査となり 週間後 CNB 実施 結果 左浸潤性乳管癌と診断 告知時 涙を流し 何回も同じこ とを繰り返し聞いていた 面談時 A 氏は乳房再建 セカンドオピニオンにつ いて詳しい説明を求めた 最終的に手術をすることに決め帰宅したが 数日後 セカンドオピニオンを希望し 乳房再建ができる他院への受診を決めた 事例 B 氏 6 歳 女性 既婚 面談時は落ち着いており 乳癌であるこ とを予測していたこと 友人に乳癌患者が多いことなどを話された 仕事を 休むことについて心配していたが 予測される入院期間を説明すると対応で きるとわかり 手術を決めた 考察 A 氏は乳癌告知をされた衝撃により冷静な判断ができない状態であっ た 面談時には手術を選択したが その後冷静になり気持ちの揺らぎが生じ たと思われる B 氏は腫瘤の自覚があり ある程度予測していたことからす ぐに治療法を選択できていたと考えられる 乳癌告知による影響の度合いは 患者個々によってさまざまである 告知時から介入することにより患者が現 在どのような状況であり 何を思い 何を必要としているのか早期に理解し 支援することができると考える 乳腺カウンセリング外来はその一端となり 乳癌患者がじっくり考え納得して治療を受けられる環境を提供する場にした いと考える 目的 乳癌は治療過程が長期にわたるものが多く 特に進行再発例ではセル フケア困難な症例もある 当院では 外来化学療法室でセルフケア支援のた めの看護アプローチの一つとして 面談を実施している 今回このアプロー チによる情報収集 看護介入が治療施行上有効であった 事例について報告す る 方法 セルフケアが困難である化学療法通院患者 例への家族面談を実 施した 症例紹介 結果 症例. 骨転移 皮膚潰瘍あったが病識乏しく放置 していた患者 長女との面談を行いながら長期にわたり処置方法の指導や抗 癌剤の副作用を説明 家族の理解と協力を得たことによって 現在ホルモン 療法へ移行し 小康状態 症例. 脳転移術後 セルフケア困難で家族の介助 が必要な患者 次男と面談を行いながら MSW 介入の元 利用できるサービ スを紹介 介護ヘルパー ショートステイ等を利用しながらハーセプチン継 続し 現在転移なく小康状態 考察 外来化学療法を受ける患者の身体的症 状や有害事象に対する情報収集は 毎回看護師が副作用チェックシートを用 い客観的に継続した観察を行い 患者のセルフケア支援に活かしている し かし今回 化学療法通院は欠かさず 一見治療上は問題がないと思われてい た患者家族と面談を行うことで 自宅での問題点や家族の思い 看護介入の 必要性が明らかになった それらの事実は日常的に行われてきた看護師と患 者 家族の会話では導き出せなかったことであり 面談という手法の有効性 を感じた また面談実施後 患者家族から看護師への質問 会話量が目に見 えて増加したことから 家族にとって看護師が相談の窓口であることを示す ことができたと考える 化学療法を受ける患者の身体的症状だけでなく 患者 家族の QOL 維持 向上を含めた視点での看護介入を治療早期から行えるよう 日頃から面談を行い 適切な時期にチームアプローチしていくことが必要で あると学んだ GP--09-08 GP--0-0 京都第一赤十字病院 看護部 乳がん看護認定看護師による外来リンパ浮腫予防指導の効果 マンモグラフィで所見を認めなかった乳癌症例の検討 札幌医科大学 第一外科 札幌乳腺外科クリニック ことに乳腺クリニック 4 新札幌乳腺クリニック 5 東札幌病院 6 札幌医科大学 病理部 山本 沙織 目的 乳がん看護認定看護師 以下 CN が 乳がん術後の初回外来でリンパ浮 腫予防指導を実施した効果を明らかにする 対象 平成 年 月 月に A 病院で初発乳がんと診断され手術を行った患者 95 名の診療記録 方法 電子 カルテから 基本属性 性別 年齢 術式 術後リンパ浮腫予防指導の内容 リンパ浮腫発症の有無などを抽出し分析した 倫理的配慮 データは個人が 特定されないよう記号化し集計した 結果 対象者の特徴は男性 名 女性 94 名 平均年齢 59 歳 病期別割合は 0 期 % 期 46% 期 0% 期 0% 術式別割合は腋窩郭清が 7% センチネルリンパ節生検及びサンプ リングが 6% 外来での予防指導時期は術後の初回受診時 又は 回目の受 診時に乳がん看護 CN がプライバシーを確保した部屋で実施 リンパ浮腫予防 指導管理料算定の有無に関わらず全ての患者に実施し腋窩郭清をした患者の み管理料を算定した 指導の実際は 5 分程度で入院中の指導内容の理解度 の確認 実際の生活から見える疑問や不安を解消し予防の重要性を意識付け た その結果 対象でリンパ浮腫を発症したのは 名 % 名とも術式は 腋窩リンパ節サンプリングでリンパ浮腫進行度の臨床分類は 0 期 両者と も患者より報告があり早期に介入を実施した 0 期の患者は術後 8 ヶ月目にむ くみの自覚症状を訴えられた 計測し保湿 運動 日常生活について指導し 回目の介入時には自覚症状は消失し前回より最大で 0 6cm の改善を認め た 期の患者は術後 ヶ月後の 回目の TC 療法後にむくみの自覚症状を訴 えられた 計測し保湿 運動 日常生活 体重管理について指導し継続的に 介入した 5 回目の介入時には最大で 6cm の改善を認めた 考察 乳が ん看護 CN が初回外来で予防指導を行うことにより患者の実際の生活に即した 予防ケアの継続と異常の早期発見につながるという効果が示唆された 鈴木 やすよ 岡崎 稔 岡崎 亮 渡部 芳樹 浅石 和昭 増岡 秀次 岡崎 裕 4 里見 蕗乃 島 宏彰 九富 五郎 大村 東生 5 長谷川 匡 6 平田 公一 目的 マンモグラフィ検診は早期発見癌を増加する一方 マンモグラフィで 異常所見を認めず見落とされる癌の増加も危惧される 当科で経験したマン モグラフィ所見陰性の乳癌について検討した 方法 006 年 4 月 0 年 月に当科で加療した原発乳癌例中 名以上の読影医師 読影資格 A B に てカテゴリー 以下の判定例を対象とした 成績 カテゴリー 以下は 7 例 5.69% で 年次ごとの割合は最も低い年は 4.% だが 0 年は.9% と変動した 年齢は 40 87 歳 平均 58. 歳 ブラインドエリアの可能性が あったのは腋窩発生の 例であった 浸潤腫瘍径は 0. cm 平均.5cm リンパ節転移は 例に認められ 病期は stage0 8 例 I 例 IIA 5 例 IIB 例であった 発見契機は エコー併用検診で発見 5 例 自己発見 4 例 血性乳頭分泌 例 腫瘤自覚 例 このうち 4 例はマンモグラフィ検 診で異常なしとされた後の腫瘤自覚 造影胸部 CT 発見 6 例 他院で乳腺 症フォロー中に専門医のエコーで発見 例であった CT 発見の 6 例中 5 例 は両側乳癌 同時性 4 例 異時性 例 で 片側乳癌の術前 後の精査 CT に て対側乳房の高造影域を指摘され 発見に至っていた 病理組織型は 浸潤 性乳管癌 7 例 浸潤性小葉癌 例 非浸潤癌 8 例であった また 癌周囲の 背景乳腺に嚢胞 腺症 硬化性腺症などの多彩な乳腺症を認めたものが 6 例 59.% で 年代別の頻度は 40 代 80% 50 代 8.% 60 代 0% 70 代.% と 40 50 歳代前半までの症例で周囲の乳腺症所見が強い傾 向が認められた 結論 腫瘤非触知のマンモグラフィ陰性乳癌は 46.% は 造影 CT で 5.8% が詳細なエコーで発見されていた このような例の存在 を念頭に置くとともに 特に 50 歳代前半までの乳腺症を有する症例の診断に おいては 複数のモダリテイを多用し慎重に進める必要があると考えられた 9
GP--0-0 GP--0-0 マンモグラフィ陰性乳癌の検討 MMG で C- or と診断された乳癌症例の臨床病理学的特徴と MMG の限界 女性クリニック We 富山 画像診断室 ブレストケア 藤聖会八尾総合病院 水木 智春 勝田 真理子 中村 亜希子 江嵐 充治 本吉 愛 小宮 裕文 藤井 久丈 大澤 三和 沢田 晃暢 鈴木 研也 桑山 隆志 榎戸 克年 吉田 玲子 明石 定子 中村 清吾 マンモグラフィ MMG 検診の普及により早期乳癌の発見率が増加している が 乳癌症例のうち MMG では異常所見を認めないものも少なくない 今回 当院で経験した MMG 陰性乳癌の検討を行った 方法 0 年 月から 月までに当院で乳癌の診断を受けた 84 症例 89 病変を対象に MMG と超音波 US の所見を見直し MMG 陰性乳癌の特徴を検討した 結果 MMG 陰性 乳癌は 6 例あり 全体の 8% であった MMG 陰性乳癌の平均年齢は 47 歳 全体の平均年齢は 5 歳 40 歳未満 名 MMG 陰性乳癌の乳房構成は 高 濃度 6 例 7.5% と不均一高濃度 9 例 56.% 全体では高濃度.% 不均一高濃度 44.9% であった US 所見は MMG 陰性乳癌で腫瘤像形成性病 変は 例 腫瘤像非形成性病変は 例 全体では腫瘤像形成性病変 60 例 腫 瘤像非形成性病変 例 非検出 7 例であった 平均腫瘍径は MMG 陰性乳癌.0cm 全体では.6cm であった 組織型は MMG 陰性乳癌では浸潤癌が 4 例 87.5% 非浸潤癌 例.5% 全体では浸潤癌 6 例 69.7% 非 浸潤癌 7 例 0.% であった 考察 MMG 陰性乳癌の特徴としては 若年 高濃度乳腺 腫瘍径の小さい腫瘤形成性乳癌でかつ浸潤癌が多い傾向がある と思われた MMG は背景乳腺の状態によって影響を受ける場合があり 高濃 度乳腺や不均一高濃度乳腺に対しては特に US 検査が有用であるが 乳腺濃度 の低い症例でも腫瘍径の小さなものは MMG での検出率が低い傾向があった 結語 乳癌検査において MMG と US の併用が有用であり MMG と US それぞ れの弱点を理解することにより 診断能向上につながると考える 背景 現在 40 歳代における MMG 乳癌検診の是非が欧米で問われている 日本人に関しても同様な疑問点は残っており MMG で同定できない病変 は 日本人に高濃度乳腺が多いことによるのか議論は尽きていない そこで MMG の category 分類と乳癌の臨床像および病理を解析することにより 多 くの modality がある中で MMG の診断能力の特徴を明確にし MMG の位置 づけを再考する 対象 & 方法 00 年 7 月から 0 年 月の期間 当院 で MMG 撮影を受けた 450 例中 MMG で C 以下と読影されたものの超音波 US 検査で C US 以上と診断され 針生検を受け乳癌と診断された症例と MMG で C 以上であった乳癌症例に関して臨床病理学的項目および背景乳腺 の density 腫瘍部位 超音波所見について比較検討した 術前化学療法症例 は除外した 結果 この期間に MMG を受けた 450 例のうち C 以下 MMG で 針 生 検 を 受 け た 00 例 の う ち 5 例 が 乳 癌 と 診 断 さ れ た 同 期 間 に C MMG 以上で乳癌と診断された症例は 99 例であった 平均年齢は 群間で C 以下 C 以上 5.4 歳 55. 歳と有意差を認めなかった さらに腫瘍 径 組織型 ER HER Grade 背景乳腺の density 腫瘍部位 超音波所 見においても有意差を認めなかった 臨床病理学的項目では nuclear grade grade or が有意に C 以下群で低値を示し p 0.046 Ki67 値で も 5% を境界とした 群間で検討したところ 有意差は認めないものの C 以上群で高い傾向を示した まとめ 今回 MMG の category 別臨床病理学的 検討を試みた 侵襲検査後に判明する Nuclear Grade や Ki67 では有意と考え られたが MMG と US のような初期診断時点で有意差を認める要因 因子 は 同定できなかった しかしながら 実際の診療においては MMG で C 以下に 含まれる乳癌患者の発見が必要であり BIRADS のような C-0 というような 基準やほかの画像検査の追加基準を再考する必要もあると思われた さらに 症例を集積するとともに 文献的な考察を加えて検討する GP--0-04 GP--0-05 区域性微小石灰化におけるカテゴリー分類の再考 順天堂大学医学部 放射線医学講座 順天堂大学医学部 人体病理病態学講座 技師の判断で行われるマンモグラフィ追加撮影の実施状況 撮 影前の医師による病変情報を含めた検討 昭和大学病院 放射線部 昭和大学医学部 乳腺外科 會田 真理 白石 昭彦 荒川 敦 加藤 仁美 道正 理恵 鈴木 一廣 桑鶴 良平 目的 不必要な生検を減らすため 区域性微小石灰化のマンモグラフィ所見 を再評価し 経過観察や生検の適応を検討する 対象 009 年 月 0 年 0 月の間にマンモグラフィで区域性微小石灰化 を認めた連続 50 例 内 50 例でステレオガイド下マンモトーム生検が施 行され生検結果は悪性 65 例 良性 78 例 境界 7 例であった 方法 石灰化の形態 随伴所見を以下のように分類 マンモグラフィ所見を 見直した 病理結果を知らない 名の有資格者により 使用装置はピクセル サイズ 00 μ m 間接変換方式フラットパネルマンモグラフィ.8 倍の拡 大撮影で評価した 形態は 微小円形 または点状 微小円形と淡く不明瞭の混在 淡く不 明瞭 4 淡く不明瞭と多形性の混在 多形性が一部のみ混在 5 多形性 6 線 状 微細分枝状に分類し については微小円形と淡く不明瞭の割合ごとに さらに亜分類した a 微小円形 淡く不明瞭 b 淡く不明瞭 微小円形 c 微小円形 淡く不明瞭 石灰化の密度 大小不同 背景乳腺の濃度上昇につ いても検討を加えた 結果 生検を行った群 0 例 良性 90% 境界 0% 4 例 良性 85% 悪性 5% a 9 例 良性 89% 悪性 % b 例 良性 87% 悪性 % c 9 例 良性 78% 悪性 % 例 良性 65% 境界 9% 悪 性 6% 4 5 例 良性 8% 境界 4% 悪性 58% 背景乳腺濃度上昇あり 良性 例 悪性 8 例 生検を行わなかった群 例 66 例 a 7 例 b 6 例 c 例 例 4 8 例 背景乳腺濃度上昇 全例なし 経過中に乳癌と診断された症 例はない 結論 淡く不明瞭が混在しない区域性微小円形石灰化では悪性の可能性は有 意に低く P=0.0 カテゴリー - として経過観察可能と考えられた 淡 く不明瞭の混在例でも 85% は良性であった よって随伴所見も考慮し カテ ゴリー - とし経過観察できる症例があり不必要な生検を減らせる可能性が 示唆された 市立貝塚病院 乳がん高度検診 治療センター 放射線科 市立貝塚病院 乳がん高度検診 治療センター 乳腺外科 矢竹 秀稔 沢井 ユカ 小林 直樹 西 敏夫 中野 芳明 井上 共生 彌生 恵司 稲治 英生 背景 当院では 精密検査マンモグラフィ MMG の標準撮影時に技師がカ テゴリー または 4 と判断した場合には 良悪性を明確にするために技師の 判断で追加撮影を行っている 技師の判断による追加撮影 以下 追加撮影 は癌の描出に有効との報告がいくつかあるが その実施状況についての報告 は少ない 目的 精度の高い追加撮影が行われているかどうかを調べるため MMG 追加撮影の実施状況を 撮影前の医師による病変情報の有無を含めて調 査する 対象と方法 009 年 5 月から 0 年 4 月までに当院で精密検査と して MMG 撮影を実施した 70 症例 左右乳房は別症例と定義 癌 96 症 例 を対象とした 対象症例中の追加撮影実施症例数を癌の有無別 撮影す る前の医師による病変情報 MMG 検診やエコー検診での指摘や他院からの紹 介など の有無別などに分類した 結果 全撮影 70 症例中 追加撮影は 69 例 追加率 0% であった そして癌 96 例中 追加撮影を行っていた のは 00 例 追加率 68% であったが 追加を行っていない 96 症例中 C C C5 と追加困難症例 巨大病変など の 8 例を除くと癌 5 例中の追加撮 影は 00 例 追加率 9% であった また この癌 5 例中には標準撮影前 に医師による病変情報が無い症例が 86 例あり その中で 76 例 追加率 88% に対して追加撮影を行っていた 癌以外の 074 症例中の追加撮影は 49 例 追加率 9% であった 考察と結語 技師の判断による追加撮影の実施状 況を調べた結果 その実施精度は高いと考えられたが 癌に対して所見を見 落とした為に追加撮影を行ってないと考えられる症例もあった 技師の判断 で追加撮影を行う場合は 医師が読影する際に追加撮影を必要とするかどう かに対して 技師がそれを予測して的確な追加撮影実施の判断をすることが 非常に重要と考えられ そのためにはさらに読影力の向上に努める必要があ ると考えられた 9
GP--0-06 GP--0-07 良悪性鑑別が難しい乳頭状病変の超音波及びマンモグラフィ画 像の検討 乳房超音波検査において混合性パターンを呈する病変の臨床的 特徴について 東京女子医科大学 第 外科 東京女子医科大学附属青山病院 青山 圭, 神尾 孝子 亀岡 信悟 横溝 十誠 橋本 秀行 宮内 充 川上 義弘 乳腺の乳頭状病変は画像診断や組織診断において良 悪性の鑑別に難渋する 病変である 病理組織検査にて診断を得た乳管内乳頭腫 乳頭腫症 乳頭腫 及び乳管腺腫 神経内分泌非浸潤性乳管癌 4 例について 超音波及びマンモ グラフィ画像について検討した 超音波検査にて腫瘤形成を認めたのは 例 腫瘤非形成 乳管拡張及びのう胞集簇 境界不明瞭乳腺内低エコー域 を認め たのは 例であった マンモグラフィ検査では 4 例に所見を認め 例は腫 瘤像を認め 例は構築の乱れを伴う石灰化病変であった 病理組織検査に て乳管内乳頭腫は 例 乳頭腫症は 7 例 乳管腺腫は 例 神経内分泌癌は 4 例であった 乳管内乳頭腫症例のうちは 例が再発し 再発後の組織検査で は神経内分泌非浸潤性乳管癌との診断であった 超音波及びマンモグラフィ いずれの検査でも乳頭状病変の確定診断は困難である また 神経内分泌非 浸潤性乳管癌は稀な疾患であり 病理組織検査においても乳頭腫との鑑別が 難しい 日常診療では臨床所見と画像所見 病理組織検査結果と対比し慎重 に行うことが肝要である 日常診療の乳房超音波検査において嚢胞様構造と充実性病変が併存する病変 いわゆる混合性パターン に遭遇する機会は非常に多い その多くは乳頭腫 などの良性病変であるが まれに悪性病変を含むため的確な診断の上 経過 観察が重要である 当施設における超音波検査において同様の病変を認め 穿刺吸引細胞診にて診断が得られた症例のうち 経過を観察できた 4 例につ いて比較 検討し 考察を行った 対象の 4 例はいずれも女性 平均年齢 45.9 歳 平均観察期間は 5 カ月で観察初期および後期における病変の大きさ の平均はそれぞれ.7mm 4.7mm であった 穿刺吸引細胞診の結果は 正 常あるいは良性 例 鑑別困難 5 例 a 例 例 b 例 悪性 4 例であった 細胞診における推定組織型は非浸潤性乳管癌 例 嚢胞内癌 4 例 嚢胞内乳頭腫 例 濃縮 嚢胞 4 例 線維腺腫 例 乳腺症 例 炎症 もしくは感染の所見 4 例 その他 例であった 悪性と診断された 5 例 悪性群 と 良性と診断された 7 例 良性群 について比較したところ 悪性群は良性 群に比べ有意に年齢が高く 60.0 vs 44.0 歳 p=0.008 また観察後期にお ける病変の大きさが大きかった 4.4 vs.4mm p=0.00 観察期間内 における病変の大きさの変化は良性群に比べ悪性群が大きい傾向にあったが その月当たりの変化については有意な差を認めなかった 悪性 5 例の内訳は非 浸潤性乳管癌 例 乳頭線管癌 例であったが いずれも年齢や大きさの変化 と病理組織型との間に一定した傾向は認められなかった 超音波検査におい て混合性パターンを呈する病変の組織や経過は様々であり さらなる症例の 集積が必要と考えられた GP--0-08 GP--0-09 高エコー像を呈した浸潤性乳管癌の検討 川上診療所 ちば県民保健予防財団 ブレストサービス株式会社 0mm 以下の充実腺管癌の検討 検診での早期発見を目指し て 藤枝市立総合病院 放射線診断科 藤枝市立総合病院 外科 藤枝市立総合病院 病理科 4 藤枝市立総合病院 放射線科 医療法人財団博愛会博愛会病院 乳腺外科 池田 暁子 五十嵐 達也 瀧 由美子 金丸 仁 横山 日出太郎 甲田 賢治 木村 愛 4 熊谷 暢子 4 秋山 敏一 4 深水 康吉 渡邊 良二 森 寿治 はじめに 浸潤性乳管癌は 粘液癌を除き超音波検査で周囲正常組織に比較 して低エコー像として描出される しかし まれに高エコー像を呈する乳癌 を経験することがある これまでの報告では癌細胞が脂肪組織内に浸潤し 脂肪組織 癌細胞 線維組織が混在することによって後方散乱が生じること が原因であるとの報告が散見された 今回 当院において高エコー像を呈し た浸潤性乳管癌について病理所見と比較し検討したので報告する 対象と 方法 008 年 5 月から 0 年 0 月までに乳癌と診断され手術を受けた患者 のうち 術前超音波検査にて高エコー像を呈した 5 例を対象とした 超音波 所見と病理所見をレトロスペクティブに比較検討した 使用機器は東芝社製 Aplio400 および 770 使用プローブはリニア型プローブ 8-9MHz である 結 果 患者の年齢の中央値は 50 歳 4-8 歳 であった 腫瘍の最大径の中央値 は 5mm -7mm であった 病理学的に 5 例中 4 例が硬癌 例が乳頭腺 管癌であった 症例 47 歳 超音波検査にて病変内部の大半が高エコーを示 し後方エコーの減弱をともなう腫瘤を認めた 病理所見は硬癌であった 病 理所見上 癌が脂肪組織に浸潤したために腫瘍内部に脂肪滴が多く認められ これが高エコー像を呈した原因と考えられた 症例 6 歳 超音波検査にて 高エコーを示す腫瘤を認めた 病理所見は硬癌であった 病理所見上 腫瘍 の中心に広範な変性壊死が認められ これが高エコー像を呈した原因と考え られた 残りの 例は病理所見上 高エコーの原因となるような有意な所見を 認められなかった 結語 浸潤性乳管癌が超音波検査上 高エコー像を呈す る要因として 従来言われている原因のほか 脂肪組織浸潤による腫瘍内部 の脂肪滴の存在や壊死の可能性が考えられた 背景 乳癌では腫瘍径に応じてリンパ節転移率が高くなること 充実腺管癌 a では triple negative TN 率が高いことから 小さい段階で充実腺管癌 a を発見することは重要である そこで今回は 0mm 以下の充実腺管癌 a に絞って検討したので報告する 対象 00//-0// の期 間に当院で治療を受けた 0mm 以下の充実腺管癌 7 例 検討項目 年齢 発 見契機 MMG 所見 US 所見 MRI 所見 病理組織学的検査 結果 平均年齢 5.6 歳 58% が有症状であり その殆どが腫瘤触知であった また MMG の 検出率は 70% で ほとんどが腫瘤像であった US 上の腫瘍径 0mm 以下は 4 例と少なく 形状不整で境界明瞭粗慥が特徴的な所見であった このため約 80% が a 以外を推定していた 病理組織学的検査結果では リンパ節転移 率は 7.6% で subtype では LuminalA が 例 Triple negative は 例であっ た 考察 検診で力を発揮する非触知で 0mm 以下の症例は少ない傾向で あった US では辺縁境界部の診断に優れており 悪性を疑うことは容易であっ た 腫瘍径の小さい a 場合 Triple negative 率は低い可能性がある 結語 a では 0mm 以下の発見は少ないが US 上の形状不整で境界明瞭粗慥が特徴 的であった 9
GP--0-0 GP--0- CT volumetry を用いた乳癌手術選択のアルゴリズムの構築 US 範囲同定困難例に CT マーキングを施行した乳癌 8 例の検 討 残存乳房再発について 千葉大学 臓器制御外科 名古屋市立西部医療センター 放射線診断科 名古屋市立大学 放射線科 名古屋市立大学 乳腺内分泌外科 4 名古屋市立西部医療センター 乳腺内分泌外科 5 北海道大学 乳腺内分泌外科 椎名 伸充 長嶋 健 榊原 雅裕 三階 貴史 藤本 浩司 鈴木 浩志 吉井 淳 大久保 嘉之 藤咲 薫 榊原 淳太 宮崎 勝 はじめに 近年乳癌手術は温存手術の確立と再建方法の多様化が進んでい る また 乳房温存手術においても画像ナビゲーション手術や穿通枝皮弁に よる部分再建の導入により当院でも以前より比較的広範な切除が可能となっ てきている 術後の整容性において乳房の大きさの左右差は重要な因子とさ れ また切除量の増加は様々な整容性の因子に深く関わっている可能性があ る 術前に乳房切除量を予測し その後の整容性を考慮することが可能とな れば 手術方法の選択において重要な指標の一つとなりうる 今回 我々は CT volumetry を用い切除量の予測とその後の整容性を評価し 乳癌手術選択 におけるアルゴリズムの構築を試みた 対象と方法 当院にて 00 年から 0 年に施行された CTguide 乳房温存手術 48 例を対象とした 造影 CT で得 られた乳房画像を 次元画像解析システムボリュームアナライザー VINCENT 以下 VINCENT を用い各症例に対し乳房体積 乳腺体積 造影領域体積 予 測乳房体積を測定した そのうち 例の切除標本体積を実測し VINCENT による予測乳房切除量と比較した 結果 切除標本体積は 7-4cm 中央 値 5cm VINCENT による予測乳房切除量は 8-66cm 中央値 50cm で あり p=0.67 と両群に差は認められず R 0.86 と高い相関を示した 全 乳房体積は 49-90cm 中央値 54cm であり 予測乳房切除率 予測 乳房切除体積 / 全乳房体積 は.8-.5% 中央値 8.7% であった 結語 VINCENT により乳房切除量予測が可能であると思われた 本会では予測乳房 切除率と術後の整容性の比較についても報告し 乳癌手術選択におけるアル ゴリズムの構築を試みる 白木 法雄 浦野 みすぎ 遠山 竜也 吉本 信保 遠藤 友美 岩佐 麻衣 小林 俊三 4 杉浦 博士 4 山下 啓子 5 目的 乳癌術前 CT マーキング施行例における残存乳房再発結果を解析し 再 発要因の検索とその成績につき他文献との比較を行った 方法 対象は 004 年 月から 0 年 月までの US で範囲同定困難な乳癌患者 8 例 DCIS 9 例 浸潤癌 44 例全て stage 以下 観察期間 5 97 ヶ月で中央値 4 ヶ 月 CT マーキングは患側乳房皮膚面に CT マーカー貼付後 イオパミドール 7000ml を ml/sec で注入し 60 秒後に撮像した造影 CT 像を使用 病変範 囲を皮膚面にマークし マージン cm にて乳房部分切除術を施行 全て術後 乳房に放射線治療を施行し 断端陽性時には boost を追加した 残存乳房再 発有無につき 断端結果別 浸潤有無別 腫瘤 / 非腫瘤性病変別 分布パター ン別で検討した p 0.05 を有意差ありとした 結果 残存乳房再発は /8 例.4% で stage 以下を対象とした文献結果の.9-4% より良好であっ た 断端陽性 /0 例 5% 断端陰性 /6 例.5% で p=0.4 浸潤癌 0/44 例 0% 非浸潤癌 /9 例 5% で p=0. 腫瘤性病変 0/ 例 0% 非腫瘤性病変 /80 例.5% で p 0.99 と有意差は認められなかった 非腫 瘍性病変のうち分布パターン別では single quadrant /6 例 6.% multi quadrant /64 例.6% p=0.6 で有意差を認められなかった 再発 例 目は 50 才左 CAE 領域 DCIS 例で断端陽性 非腫瘍性病変 multi quadrant 分 布で 再発部位の近傍には初回 CT 時に造影領域を認めるが病巣主座との位置 関係が異なった 例目は 5 才左 A 領域 DCIS 例で断端陰性 非腫瘍性病変 single quadrant 分布で 再発部位は初回 CT で指摘困難であった 結語 CT マーキング症例の残存乳房再発成績は他文献より良好な成績であった 今回 の検討では残存乳房再発の要因は同定できず 現時点での残存乳房再発の予 測 予防は困難と思われた 経過観察期間を更に延長して検討を進める必要 があると考えられた GP--0- GP--0- 原発性乳癌における乳房 MRI を用いた副病変評価 MR mammography にて発見された同時性両側乳癌 同側多 発癌の検討 近畿大学 外科 奈良県立医科大学 消化器 総合外科 安積 達也 濱田 未佳 藤島 成 橋本 幸彦 乾 浩己 北條 敏也 大和 宗久 菰池 佳史 乳癌診療ガイドラインによると 乳房 MRI は多発乳癌の検出には勧められ 推 奨グレード B 乳房腫瘤性病変の良悪性の鑑別に関しては行うことを考慮し ても良い 推奨グレード C となっている 多発乳癌や対側乳癌は低頻度であ るが 術式および切除範囲決定のために重要な要因となる 今回は乳癌患者 の術前検査における乳癌副病変の検出率を検討し 乳房 MRI の意義につき検 討する 00 年 月より 0 年 9 月までに当院にて術前に乳房 MRI 検査を 施行したのち外科的加療を行った原発性乳癌症例 4 例を対象とした 乳房 MRI にて副病変を検出された症例に対して second look US を施行し 病変同 定可能であったものに対して原則細胞診または組織診を行うこととし 乳癌 副病変発見率を検討した 4 例中 MRI にて 40 例 9.5% に副病変の存在 を示唆された これらの症例のうち 9 症例に対して second look US を施行 し 有所見であったものは 9 例であり 摘出生検を 9 例 マンモトーム生検 4 例 穿刺吸引細胞診を 6 例に施行した 摘出生検 9 例中 7 例 78% は第二 癌であった マンモトーム生検 針生検および FNA 症例には第二癌はなかっ た マンモトーム生検症例 FNA 症例および second look US にて所見が同 定できなかった 8 例はその後の経過中に悪性病変は認めていない MRI にて 有所見 40 例中乳癌は 7 例 7.5% であった 最終的に乳房 MRI 検査の要精 検率は 9.5% 第二癌発見率は.7% 偽陽性率は.8% 6 例.4% は良 性であったが侵襲的な検査 摘出生検 またはマンモトーム生検 を余儀なく された 乳癌患者に対する乳房 MRI は乳癌副病変の検出には有用な検査であっ たが 一方偽陽性および不要な生検症例も存在するため 偽陽性症例をより 少なくするためにも今後さらなる乳腺 MRI の読影精度の向上が必要であると 考えられた 小林 豊樹 中島 祥介 背景と目的 乳癌手術の術式選択において 主病巣の広がりや対側を含めた 他病変の有無を診断することは重要である MR mammography MRM は 乳癌の広がり診断や多発癌の検出に非常に有用であり術前検査として広く用 いられている それに伴って 無症候性の副病変や対側乳癌を発見すること に遭遇する 今回我々は マンモグラフィ MMG 乳房超音波 US では発 見されず 乳癌術前 MRI 検査において発見された同時性両側乳癌および同側 多発癌について検討したので報告する 方法 008 年 7 月から 0 年 0 月 までの間に当科にて初回治療として手術を施行乳癌症例 5 例のうち 術前 画像検索としてマンモグラフィ MMG 乳房超音波 US 乳房 MRI 検査を 施行し 組織学的検索が可能であった 97 例を対象に検討を行った 結果 同時性両側乳癌は 5 例.5% であった うち対側が無症候性であった同時性 両側乳癌は 例.5% であった また 同側乳房に多発癌が見つかったのは 7 例.7% でうち 5 例.5% は術式を変更するにいたった 結語 乳癌に は同時性に同側や対側に病変が存在することが稀ではない 対側の場合は早 期に発見することで乳房温存術が可能となる また同側の場合はより適切な 術式選択に有用である 乳房 MRI 検査は有用なモダリティではあるが 擬陽 性もまた多く指摘されているのも事実で その選別には更なる検討が必要と 考える 94
GP--0-4 GP--0-5 Non-mass-like enhancement を示した乳癌病変の広がり T MR 画像と摘出標本との対比 乳癌の術前拡がり診断における仰臥位 MRI の有用性 兵庫医科大学 放射線科 兵庫医科大学 乳腺外科 兵庫医科大学 臨床病理部 井上 共生 中野 芳明 西 敏夫 彌生 惠司 稲冶 英生 沢井 ユカ 山崎 大 山野 理子 安藤 久美子 石蔵 礼一 廣田 省三 宮川 義仁 三宅 智博 村瀬 慶子 今村 美智子 一井 重利 三好 康雄 伊藤 敬 廣田 誠一 乳癌における乳房温存手術では術前の拡がり診断が重要で MRI CT の有用 性が報告されてきた ガイドラインでは MRI がより有用とされているが 腹 臥位で撮影されるため手術体位での拡がりをイメージしにくいという難点が ある 当院ではこれまで通常コイルにより仰臥位で MRI を撮影し より手術 時に近い体位での拡がりを検査してきたので 腫瘍の MRI 画像と病理組織を 比較検討した 対象は 006 年 4 月より 0 年 0 月までの間 MRI 後に乳 房温存手術を施行した原発性乳癌 8 例 浸潤癌 7 例 非浸潤癌 95 例 粘 液癌 5 例 切除組織は乳癌取扱い規約にのっとり腫瘍中心と乳頭を結ぶ線 に直交するよう 5mm 間隔に薄切して標本で拡がりを測定し MRI は造影早期 相の MIP Maximum Intensity Projection 画像上で同方向の拡がりを測定し た MRI は 98.4% 75/8 の腫瘍を検出し 拡がり比較は腫瘍中心と乳頭 を結ぶ線に対し直交方向に R=0.899 P 0.000 平行方向に R=0.9 P 0.000 であった 仰臥位 MRI と病理検査の腫瘍径は高い相関関係を示し 手術時の体位で病巣の拡がりを描出するため術前の拡がり診断として有用で ある事が示唆された これまで撮影体位が異なるため CT 画像との比較は困難 であったが 同一体位であるため腫瘍描出能の比較が容易になるものと推定 される また近年 術前に体表面にマーキングの上で CT を撮影し切除範囲決 定に有用であったとの報告がある 仰臥位での MRI であれば同様の操作が可 能であると考えられた 目的 T MR 装置による乳腺 MRI で non-mass-like enhancement を示し た乳癌において 画像における病変の広がりが 摘出標本のそれと一致する か否かを明らかにする 対象 0 年 月から 9 月までに T MR 装置で施 行された乳腺 MRI 検査で non-mass-like enhancement を示し 術前治療な しで手術を施行された 0 名 平均 54 歳 4 85 歳 方法 MR 画像の D dynamic study MIP 画像から病変の最大径を計測し 摘出された切出し標 本にマッピングされた病変の範囲と対比させた 結果 MRI では clustered ring enhancement を示すものが最も多く 6/0 例に認められた 乳房 切除術が 8 例 乳房温存術が 例に施行された 病理組織は非浸潤性乳管 癌 0 例 浸潤性乳管癌 0 例 うち DCIS 主体 例 であった MR 画像 組 織での病変の広がり 平均値 最小値 最大値 は 切除群ではでそれぞれ 6mm 0-0mm 80mm 0-0mm 温存群で mm 9-50mm mm 0-40mm であった 切除群では MR 画像と組織上の広がりに差が みられたが 有意差はなかった 温存群では追加切除を要した 例を除き MR 画像と組織上の広がりの差が 0mm 以内で 6 例では 5mm 以内であった 考 察 結論 切除群において MR 画像と標本の病巣範囲が異なった原因として は 切除群では segmental regional に広がる広範な病変が多く MR の撮像 体位が腹臥位であるため 標本と違いがでたものと考える Non-mass-like enhancement を示す乳癌の広がり診断には T 装置での MRI 検査が有用で 特に温存術の手術範囲決定に有効である GP--0-6 GP--0-7 乳癌の悪性度評価における FDG-PET/CT の有用性 市立貝塚病院 乳腺外科 市立貝塚病院 放射線科 市立貝塚病院 病理部 非浸潤性乳管癌における SUVmax の検討 広島大学病院 乳腺外科 国立病院機構四国がんセンター 乳腺外科 国立病院機構四国がんセンター 放射線科 豊見城中央病院 外科 比嘉 淳子 比嘉 国基 角舎 学行 青儀 健二郎 清藤 佐知子 秋本 悦志 恵美 純子 重松 英朗 舛本 法生 菅原 敬文 岡田 守人 背景 FDG-PET/CT は 単一の検査で乳癌の転移好発部位である肺 肝 骨 リンパ節など全身がくまなく検索できるため 術前および術後フォローアッ プに有効な検査として普及しつつある また FDG-PET/CT は 形態診断以 外にも腫瘍の代謝活性や増殖能の定量的イメージングとして有用であり 肺 癌などでは原発巣の FDG-PET/CT SUVmax 値が 転移 予後と相関するこ とが報告されているが 乳癌においてはその有用性は明らかではない 今回 我々は FDG-PET/CT の機種が異なる 施設においてファントム試験により施 設間補正を行い retrospective に乳癌の悪性度診断における FDG-PET/CT の 有用性を検討した 方法 006 年 月 0 年 月に術前 FDG-PET/CT を受けた根治術可能な StageI III 乳癌患者 45 例において FDG-PET/CT SUVmax 値と予後 および 既知の乳癌予後因子との相関を検討した 結 果 再発における ROC 曲線を作成したところ SUVmax 値の cut off は.0 で SUVmax 値.0 群 SUVmax 値.0 群の 群に分け予後を比較したとこ ろ SUVmax 値.0 群は無再発生存において有意に予後不良であった log rank test p=0.00 多変量解析においても SUVmax 値は ER とともに 独立した予後因子であった さらに SUVmax 値は 各乳癌予後因子 T 因子 N 因子 ER/PgR HER リンパ節転移の有無 脈管侵襲 核異型度 と有意 な相関があり かつ 他の予後因子のいずれよりも予後と相関していた 考察 FDG-PET/CT SUVmax 値は 乳癌の悪性度評価 予後予測において非常に有 用な検査である 目的 非浸潤性乳管癌の原発巣への F8-FDG 以下 FDG の集積を検討して 集積に影響を及ぼす要因を知る 対象 005 年 月から 0 年 0 月までの 7 年 0 ヶ月間に FDG-PET を術前に施行し 術後に非浸潤性乳管癌と診断した 症例中で同側多発症例を除いた 0 症例を対象とした 方法 原発巣への集積 を視覚的に評価し 集積が有る場合は Standardized uptake value SUVmax にて判定した 検討項目を年齢 ホルモンレセプター 組織亜型 広がり亜 型 悪性度とし 各項目と SUVmax との関係を検討した 組織亜型は乳管内 癌巣の形態により篩状 充実 低乳頭 面疱 乳頭 平坦 および混合の 7 組 織亜型に分類した 広がり亜型は病巣の広がりで乳管内進展 腫瘤形成 微 小限局の 型へ分類した 悪性度は Van Nuys 分類に基づき低 中 高悪性度 へ分類した 結果 FDG の集積は集積無しから SUVmax 6.7 まで平均.56 であった 年齢は 8 歳から 79 歳まで平均 56. 歳 ホルモンレセプター陽性 が 5 例 陰性が 5 例 悪性度は低 中 高 が各々 6 例でこれらの 項目と SUVmax との明らかな相関関係は無かった 組織亜型は面疱型が 9 例 と一番多く 混合型 5 例 乳頭型 例 その 例は非浸潤性嚢胞内癌 充実型 例 低乳頭型が 例であった この 5 群間で差があり 乳頭型に有意に高い SUVmax を認めた 広がり亜型は乳管内進展型が 5 例 腫瘤形成型が 5 例で 腫瘤形成型に有意に高い SUVmax を認めた 考察 当科では術前に転移精査 目的で PET を施行している為対象症例の中に術前に浸潤癌を疑ったケースが 多く含まれ 組織亜型や広がり亜型で偏りが出た可能性がある しかし 最 も SUVmax が高い 症例が全て乳頭型であること 広がり亜型の腫瘤形成型 5 例中乳頭型が 例で残り 例が混合型であることより乳頭構造が重要な因子 であることが示唆される 結語 癌細胞の量や密度あるいは悪性度より癌の 乳頭状組織構造が FDG の集積に影響を及ぼすと考えられる 95
GP--0-8 GP--0-9 PET-CT での乳癌検出能の検討 乳頭異常分泌症の MR 所見 翠明会山王病院 外科 翠明会山王病院 放射線科 札幌乳腺外科クリニック 仲 秀司 伊豆 稔 大岡 出 内山 勝弘 内田 佳孝 岡崎 亮 岡崎 稔 渡部 芳樹 佐藤 文彦 石井 沙織 米地 貴美子 玉田 香織 山岸 妃早代 大杉 美幸 当院での 009 年から 0 年乳癌手術症例で術前 PET-CT を施行した 50 例を 対象に 乳癌の描出能を検討した 主腫瘍が描出された症例は 7/50 例 74% で あ っ た 腫 瘍 径 で は mm 以 上 8/9 例 95% -0mm 7/0 例 85% 0mm 以 下 /0 例 8% 主 な 組 織 型 で は 乳 頭 腺 管 癌 /6 例 50% 充実腺管癌 8/ 例 8% 硬癌 0/4 例 7% DCIS 5/ 例 60% で 浸潤性小葉癌 髄様癌 粘液癌の症例が各々 例あり い ずれも描出されていた リンパ節転移を認めた 例中 PET でリンパ節に集積 を認めたのは 4 例 % であった 結語 PET での乳癌の描出は組織型より 腫瘍径の影響が大きいと考えられ やはり 0mm 以下の腫瘍の描出は不良 であった 腫瘤を触知しない乳頭異常分泌 ND 症例において特徴的 MR 所見とその診断 的課題について検討した 対象 対象は術前に MR 検査が行われ組織診断が確 定した 腫瘤を触知しない無腫瘤性乳頭異常分泌症 分泌物の潜血反応が陽性 88 例であり その内訳は癌 56 例 Tis 4 Tmic Ta 6 Tb 5 乳管内乳頭腫 9 例 乳管拡張症 例 乳管乳頭腫症 例である 結果 MR 検 査では T 強調画像から分泌乳管の走行位置を同定すること可能であるが乳管 造影ほど鮮明な画像ではない 癌 56 例中 5 例 94.6% 乳管内乳頭腫では 9 例中 例 7.4% において造影 MR 所見が得られた 癌の造影 MR 所見 は区域性 4.% 乳管 線状 5 6.8% 腫瘤 小結節状 5 6.8% 造影なし 0.% であるのに対し 乳管内乳頭腫では区域性 8 7.6% 乳管 線状 7 4.% 腫瘤 小結節状 5 7.% 造影なし 判別不能 0.% であった 一方 造影 MR で区域性造影所見を示すものは 例中 癌 例 74.% 乳管内乳頭腫 8 例であり 乳管 線状所見は 例中 癌 5 例 68.% 乳管内乳頭腫 7 例.8% 腫瘤 小結節状所見は 9 例中 癌 5 例 78.9% 乳管内乳頭腫 4 例.% であった 区域性造影所見は 癌の造影 MR 所見として特徴的であるが 区域性の造影所見を示す症例の約 割は乳管内乳頭腫であった また 造影 MR 所見を time intensity curve から みても癌と乳管内乳頭腫に差は見られなかった まとめ 区域性の造影 MR 所 見は癌の特徴的な所見であり 造影 MR で区域性や乳管状 線状の造影所見が 見られる症例では癌が多く含まれるが 乳管内乳頭腫の中にも癌に類似する 所見を示すものが少なからず存在する GP--0-0 GP--0- 乳頭分泌の画像診断 MRI と乳管内視鏡の比較 神経内分泌型非浸潤性乳管癌 NE-DCIS の MRI ブレストピアなんば病院 がん研究会がん研究所 病理部 昭和大学医学部 放射線科 昭和大学医学部 乳腺外科 昭和大学医学部 病理学講座病理学部門 4 昭和大学医学部 病理学講座臨床病理診断学部門 中原 浩 安田 由紀子 船ヶ山 まゆみ 齋藤 智和 山本 隆 前田 資雄 古澤 秀実 駒木 幹正 秋山 太 背景 乳頭分泌を契機に診断される非触知乳癌は診断に難渋する場合があ る 今回 分泌症例における MRI と乳管内視鏡を比較した 対象 004 年 00 年に乳頭分泌で受診した 70 例中 MMG US で腫瘤や石灰化が検出 されず 乳管内視鏡と MRI を経て診断に至った 例を検討した 結果 良性 病変 9 例はすべて乳頭腫で MRI で 5 例は明瞭に造影されたが 4 例は指摘 困難であった 内視鏡所見は 9 例全例で急峻に立ち上がる隆起性病変で 5 例は単発性であった 悪性病変は 例 DCIS 9 例 微小浸潤癌 例 で MRI で 0 例は明瞭に描出されたが 例は診断困難であった 内視鏡では 例が急峻に立ち上がる隆起性病変で 9 例は壁不整を伴う扁平な病変であった 乳管内生検では 良性病変は 9 例中 例が確定診断に至ったが 悪性病変 では 5 例中 例で確定診断が得られ 他は nd-look US 下針生検で診断され た まとめ MRI は良性病変より悪性病変の描出にすぐれ 広がりを把握す るのに有用であった 乳管内視鏡は 悪性病変 良性病変ともに病変の観察 は可能であった しかし 乳管内生検は 得られる組織が少なく 確定診断 困難例が多かった 乳管内視鏡を行わずに MRI と nd-look US で確定診断 が得られる症例が少なからず存在するものと考えられた 廣瀬 正典 波多野 久美 渡邊 知映 鈴木 研也 澤田 晃暢 中村 清吾 伊達 由子 瀧本 雅文 4 目的 神経内分泌型非浸潤性乳管癌 NE-DCIS は免疫組織化学的に神経内 分泌マーカーが 50% を超える腫瘍細胞に発現をきたす DCIS と定義される稀 な腫瘍である NE-DCIS の MRI 所見の報告は少ない 我々は術前に MRI が 施行され病理学的に NE-DCIS とその他の DCIS と診断された症例の MRI 所見 を比較し NE-DCIS の MRI 所見の特長の有無を検討した 対象および方法 00 年 6 月から 0 年 6 月の間に術前に MRI が施行され病理学的に DCIS と診断された 00 症例 0 病変のうち MRI 前にマンモトーム生検が施行さ れていた 症例 MRI で病変が同定できなかった 症例を除いた 76 症例 79 病変を対象とした NE-DCIS と DCIS の MRI 所見の病変のタイプ dynamic study のパターン 血性拡張乳管描出の有無について検討した 結果 NEDCIS は 7 症例 8 病変 DCIS は 69 症例 7 病変であった 病変のタイプは NEDCIS と DCIS でそれぞれ mass 5 例 例 non-mass 例 54 例 foci 例 5 例 で 有 意 p=0.007 に NE-DCIS で mass が 多 く DCIS で nonmass が多かった また dynamic study は NE-DCIS と DCIS でそれぞれ washout 7 例 7 例 plateau 例 0 例 persistent 0 例 4 例で NEDCIS で有意 P=0.0 に washout が多かった 拡張乳管は NE-DCIS で 4 例 50% DCIS で 8 例 5% にみられたが有意差はなかった 結論 NEDCIS の MRI 所見は DCIS に比べ病変のタイプは mass Dynamic study では washout パターンが多かった 96
GP--0- GP--0- 浸潤性小葉癌の画像所見の検討 MRI を中心に 線維腺腫および線維腺腫の鑑別対象となる乳腺腫瘤の MR 画像 仁成会高木病院 放射線科 東京都立多摩総合医療センター 放射線科 東京都立多摩総合医療センター 乳腺外科 輿石 剛 荒木 潤子 片瀬 七朗 芹澤 慈子 喜多 みどり 伏見 航也 田辺 直人 高見 実 川島 博子, 井口 雅史 古河 浩之 北村 星子 背景 浸潤性小葉癌は近年増加傾向にあり またその存在診断 拡がり診断 共に通常の浸潤性乳管癌に比し困難なことも多いとされる 今回 我々は浸 潤性小葉癌の画像所見を MRI を中心に検討したので報告する 対象及び方法 00 年 7 月から 0 年 0 月までに病理学的に浸潤性小葉癌 と診断された症例の内 術前化学療法施行症例を除く 7 例を対象とし その 画像所見を検討した 結果 マンモグラフィーでは 画像が評価できなかった 例を除く 6 例中 8 例が腫瘤 6 例が局所的非対称性陰影及び または構築の乱れを主所見として 描出された 超音波検査では 不整形低エコー腫瘤を 例が示したが 6 例 は高低混在する内部エコーを呈し 後方エコーも減弱するものは 6 例のみで あった MRI では同定可能であった 6 例の内 T 強調像において正常乳腺 組織より低信号を示すものが 7 例 等信号が 9 例であり 拡散強調像では 4 例が高信号を示した 造影 T 強調像では 腫瘍の辺縁部に強い造影効果を 呈する rim enhancement を 例で認めた Dynamic study における time intensity curve TIC 評価では rim enhancement を呈する部分は rapidwashout も し く は rapid-plateau pattern を 示 す / 例 の に 対 し 腫 瘤の中心部は rapid もしくは medium-persistent pattern を示すものが多く 8/ 例 認められた また 腫瘍の形態は不整形のもの 8 例 円形 分葉形 のもの 8 例であり 多発病変を 6 例に認めた 考察 浸潤性小葉癌の MRI 所見では rim enhancement や TIC で washout を 示すものは少ないとされているが 今回の結果はこれに反するものが多く認 められ 小葉癌の画像所見が多彩であることを示唆するものと思われた また MRI による腫瘍の検出は 94% 6/7 例 と良好であったが 同定不能であっ た 例は浸潤巣が 4mm と小さく 他の非特異的な濃染との区別が難しかった ことに加え 非浸潤巣の描出が困難であることを示すものと考えられた 線維腺腫は乳腺で最も頻度の高い良性腫瘍だが サイズが大きいものは摘出 術の対象となる また葉状腫瘍は線維腺腫と同じく乳腺に特有の線維上皮性 腫瘍だが その良悪性の鑑別や線維腺腫との鑑別がしばしば問題となる 今 回 T-MRI を施行後 摘出術を施行した 線維腺腫様病変 の MRI 像を検証 した 対象は 0 例 5-75 歳 平均 45 歳 腫瘤のサイズは 7-70mm 平 均 6mm で 最終的な病理診断は 線維腺腫 9 葉状腫瘍 7 良性 境界悪 性 5 悪性 管状腺腫 過誤腫 PASH pseudoangiomatous stromal hyperplasia であった 線維腺腫は T 強調画像 TWI 拡散強調画像 DWI ともに高信号を示し ダイナミックでは早期濃染後濃染が持続するプ ラトー型を示した ただ乳腺症型線維腺腫はダイナミックで washout 型を示 し 硬化型線維腺腫は TWI 等信号 ダイナミックは漸増型を示した 線維 腺腫の過半数で MRS 上コリンピークを認めた 良性および境界悪性葉状腫瘍 は線維腺腫とほぼ同様の MR 所見を示し 鑑別は困難と思われた 管状腺腫 もこれらとほぼ同様の MR 所見を示したが TWI は等信号であった 悪性葉 状腫瘍は不整な形状と内部の著明な出血変性が特徴だった 過誤腫は TWI DWI ともに不均一な信号強度 ダイナミックも周囲乳腺と同程度の不均一な 濃染を示す特徴があった PASH は TWI 等 低信号 DWI 等信号で ダイ ナミックでは周囲乳腺と同程度の漸増型の濃染を示した GP--0-4 GP--0-5 当院における吸引式針生検による葉状腫瘍の診断状況 金沢大学 医薬保健研究域保健学系 金沢大学附属病院 乳腺科 金沢大学附属病院 病理部 男性乳房に発生した良性腫瘍 5 例の検討 重盛医院 乳腺クリニック 三重県立総合医療センター 外科 三重県立総合医療センター 病理 重盛 千香 諏訪部 夕希 橋田 麻未 小西 尚巳 横江 毅 渡部 秀樹 草野 五男 東京医科歯科大学附属病院 放射線科 東京医科歯科大学附属病院 乳腺外科 角張 瑠奈 久保田 一徳 町田 洋一 片山 貴 岡澤 かおり 藤岡 友之 渋谷 均 佐藤 隆宜 中川 剛士 永原 誠 小さな乳腺葉状腫瘍は 画像診断 細胞診や針生検でも 線維腺腫 以下 FA と鑑別困難で 経過観察によりサイズの増大をもって組織生検にて診断さ れる場合が少なくない 吸引式針生検による組織診断では組織が適切に採取 されれば 腫瘍径の小さい段階での葉状腫瘍の確定診断が可能である 当院 での葉状腫瘍の診断状況について検討した 対象と方法 平成 年 月 4 年 0 月に超音波 以下 US 画像ガイド下にバコラ 0G による吸引式針生 検を実施した 0 例中 検査時 葉状腫瘍を第一もしくは第二に鑑別疾患に 挙げた 9 例の臨床経過 US 画像 GE 社 LOGIC E9 使用 組織生検状況を検 討した 結果 平均年齢 5.8 歳 5 69 才 腫瘍径 0 ミリ未満 8 例 0 5 ミリ未満 4 例 5 0 ミリ未満 4 例 0 ミリ以上 例 50 ミリ以上 例含 細胞診状況 良性で FA 4 例 良性 例 検体不適正 例 実施 なし 例 組織病理結果 葉状腫瘍 例 良性 例 境界悪性 例 FA4 例 若年 FA 例 癌 例 葉状腫瘍を鑑別疾患に挙げた根拠は のべ例数 US 画 像でスリット構造が目立つ 例 同時に嚢胞成分が目立つ 例含 経過で増 大 7 例 分葉が強くなった 例 その他 例 病理診断が葉状腫瘍の 例の うち 0 例が 0 ミリ未満で診断され うち 例が画像所見から葉状腫瘍が疑 われ経過観察なしに吸引針生検を実施した US 画像の特徴として 形状は円 形楕円形 7 例 分葉形 例 境界明瞭 8 例 明瞭粗造 例 全例で後方エコー が増強 全例に内部にスリット構造認め うち 5 例はより目立つ 嚢胞成分を 含むもの 5 例 FA に特徴的な高エコー帯を認めるもの 4 例 まとめ より小 さい腫瘤では FA との鑑別が困難であったが 経過で増大するもの 初回でも スリット構造が目立つ場合 吸引式針生検を実施することで 小さい段階の 葉状腫瘍が診断された 目的 男性乳房に発生する腫瘍性病変は 乳癌や女性化乳房のほかに良性腫 瘍がある 今回 良性腫瘍 5 例を経験したので US マンモグラフィー所見と ともに検討し 若干の文献的考察を加えて報告する 当院放射線科では 007 年から 0 年までの 5 年間で男性 95 例に対し乳房超音波検査 以下 US を施 行 乳癌の可能性が考えられた 例に対し生検 穿刺吸引細胞診または針生 検 を施行した 生検を施行した 例のうち乳癌 5 例 良性腫瘍 5 例 女性 化乳房 例 膿瘍 例であった 症例 74 歳 年前からしこりを自覚 増大してきたため受診 US で左乳頭下に楕円形 明瞭平滑な低エコー腫瘤 4mm を認めた マンモグラフィーで C- 組織診断は腺筋上皮腫であった 65 歳 咳嗽精査の胸部 CT で乳腺腫瘤を指摘 US で左乳頭下に女性化乳房お よびその内部に楕円形 明瞭平滑な低エコー腫瘤 8mm を認めた マンモグ ラフィーで C-4 組織診断は筋線維芽細胞腫であった 5 歳 か月前か らしこりと痛みを自覚し受診 US で左 B 域に分葉状 明瞭平滑な低エコー腫 瘤 6mm を認めた マンモグラフィーで C- 組織診断は線維腺腫であった 4 6 歳 年前からしこりを自覚 近医皮膚科を受診するも診断がつかず受 診 US で左 C 域にハローを伴う不整形 不明瞭な低エコー腫瘤 5mm を認め た マンモグラフィーで C-5 組織診断は皮膚線維腫であった 5 6 歳 か月前からしこりを自覚し受診 US で右 A 域に楕円形 明瞭平滑な高エコー 腫瘤 8mm を認めた マンモグラフィーは撮影しておらず 組織診断は脂肪 腫であった 考察 男性乳房に発生する良性腫瘍は経験することが比較的少 ないが 鑑別診断として重要である 97
GP--0-6 GP---0 札幌医科大学附属病院 放射線部 当院で経験した adenomyoepithelioma 9 例の画像所見につ いて ステレオガイド下マンモトーム生検における作図法を用いたプ ランニング方法の検討 第 報 聖路加国際病院 乳腺外科 聖路加国際病院 放射線科 聖路加国際病院 病理診断科 稲垣 麻美 菊池 真理 本田 聡 矢形 寛 林 直輝 吉田 敦 梶浦 由香 山内 英子 鈴木 高祐 角田 博子 目的 adenomyoepithelioma 以降 AME は腺上皮に比べ筋上皮が優位に増 殖した良性乳腺腫瘍で 希有な疾患である 症例数が少なく 画像の特徴は 境界明瞭腫瘤 もしくは 嚢胞内腫瘤 と言われる程度で 画像だけでは具体 的な診断に迫るのは難しい そこで当院で経験した AME の画像的特徴をまと めることを目的とした 方法 006-0 年に AME と診断された症例に対 し 術前に施行した各画像 MMG 超音波 MRI を retrospective に検討し た 結果 期間内に組織学的に AME malignant 成分なし と診断されたのは 9 例で 4-7 歳 中央値 5 歳 MMG では腫瘤 6 例 石灰化 例 所見無 し 例 超音波検査では嚢胞内腫瘤 例 充実性腫瘤 例 乳管内増殖性病変 例であった いずれも血流に富み elastography を施行した 5 例では FLR fat-lesion ratio は 5 以上を示した MRI を 9 症例中 8 例で施行し 形態は mass6 例 non-mass like enhancement 例 T 強調画像では 低信号 例 等 低信号 4 例 等信号 例 T 強調画像では 低 等信号 例 等信号 例 等 高信号 6 例 拡散強調画像では 等 高信号 例 高信号 7 例 造影効果 は 早期から増強効果があり晩期相で増強するものが 6 例 早期から増強効果 があり晩期相で wash out するものが 例であった 考察 AME の多くは腫瘤 を形成することが知られている 今回の結果でも嚢胞性変化を来たすものを 含めて腫瘤を形成した症例は 6 例で US ではいずれも硬く 血流に富み 充 実腺管癌や粘液癌と診断されていた しかし MRI における造影効果は 早 期から増強効果があり晩期相に濃染が遷延する良性病変に特徴的なパターン を示し 癌との鑑別に有用と考えられた また 非典型例としては 乳管内 乳頭腫や DCIS を考えさせる乳管に沿った分布を示すものが 例あり 稀な形 態を示す症例があることを知っておく必要があると考えられた 杉本 晴美 背景 目的 我々は第 0 回乳癌学会総会においてステレオガイド下マンモ トーム生検 ST-MMT のポジショニングを MLO および CC 画像から作図する プランニング方法 作図法 の有用性について報告した しかし 患者ごと に方眼紙を用いて作図を行う煩雑さが本方法の課題であった 本研究の目的 は 作図法によるプランニングを確実かつ簡便化するために MLO および CC 画像の石灰化の位置を計測し 表計算ソフトを用いてポジショニングを決定 する方法について検討することである 対象 方法 対象は作図法を用いて プランニングを行った ST-MMT 症例 5 例 平均年齢 59 歳 である GE 社製 Senograph DMR およびマンモトームシステムを使用し 生検方向はラテラー ルアプローチとした MLO CC 画像より乳頭と石灰化の距離 座標を計測した 計測値を表計算ソフトに入力し 一次関数および三角関数を用いて石灰化の 位置を算出した 石灰化の位置をもとに生検方向を決め ポジショニング時 の乳頭から石灰化までの距離を算出した これらの結果を用いてプランニン グに用いるプランニングシートを作成し プランニングやポジショニングに 要する時間および有用性について検討した 結果 結論 表計算ソフトを使 用しプログラム化することによって 煩雑であった方眼紙を用いる過程を省 略することが可能となり ST-MMT のプランニングに要する時間が短縮した 本法は作図法を簡便化した有用性の高いプランニング方法である GP---0 GP---0 ステレオガイド下マンモトーム生検を複数回施行した症例の検 討 大阪厚生年金病院 乳腺内分泌外科 大阪厚生年金病院 病理科 マンモグラフィ腫瘤陰影に対するステレオガイド下マンモトー ム生検の検討 伊勢崎市民病院 外科 群馬大学医学部 病態総合外科 片山 和久 平方 智子 岡田 朗子 桑野 博行 木村 綾 樋口 奈苗 西前 綾香 宮本 景子 笠島 綾子 塚本 文音 春日井 務 対象 00 年 0 月から 0 年 0 月まで当院でステレオガイド下マンモ トーム生検 ST-VAB を施行した 9 例中 同一の微細石灰化病変に対し て複数回 ST-VAB を施行した 8 例について検討した 結果 8 例中 7 例は STVAB を 回施行し うち 例は 回の ST-VAB 後にエコーガイド下マンモトー ム生検 US-VAB を施行 残り 例は ST-VAB を 回施行した 初回マンモグ ラフィ所見はカテゴリー が 5 例 淡く不明瞭 / 集族 4 例 微小円形 / 区域 例 カテゴリー 4 淡く不明瞭 / 区域 が 例であった 標本撮影で石灰化 の採取を全例確認し 初回 ST-VAB は全例が乳腺症の病理組織診断であった 初回 ST-VAB から 回目 ST-VAB までの期間は 4-50 ヶ月 中央値 ヶ月 ST-VAB 再検の理由は全例石灰化が増加し 例で石灰化の密度上昇も伴った 回目の病理組織診断は 乳腺症が 5 例 mucocele-like lesion が 例 非浸 潤性乳管癌 DCIS が 例であった mucocele-like lesion の症例で 6 ヶ月 後石灰化の増加とカテゴリーが から 4 へあがり 回目の ST-VAB を施行し DCIS の診断となった 回とも乳腺症の診断であった 5 例中 例は 45 ヶ月 後石灰化の数が増加し 密度も上がり US-VAB を施行し DCIS の診断に至っ た 残り 4 例は 観察期間 0-55 ヶ月 中央値 8 ヶ月 で 悪性を示唆する変 化は認めていない 再検査で DCIS だった 4 例は 4 例とも乳房温存術を施行 し 術後最終病理組織診断でも DCIS であった HER 過剰発現の DCIS は浸 潤性乳管癌 IDC へ移行する可能性が高いと報告がある 今回我々の経験し た 4 例は非コメド型 luminal A type の DCIS で手術まで 4-78 ヶ月経過し ていたが IDC への移行は認めなかった 結論 初回 ST-VAB で良性と診断さ れた後に 石灰化の増加を認め 確定診断に再度 ST-VAB を選択する症例は 悪性であっても低悪性度の DCIS で長期間乳管内にとどまる可能性が示唆され た 98 緒論 マンモグラフィ併用乳がん検診にて発見される腫瘤陰影に対するス テレオガイド下マンモトーム生検 以下 STMB の有用性については不明であ るが 時としてマンモグラフィにてカテゴリー 以上の腫瘤陰影を指摘される も 乳腺エコー検査にて病変を同定できないことがあり 当院ではその際の STMB を行っている 今回我々はマンモグラフィにて指摘され エコー検査 にて同定できず STMB を行った腫瘤陰影の検証を行ったので報告する 対 象及び方法 当院にて STMB を施行した 548 例中 腫瘤陰影を標的病変とし た 7 例 4.9% を対象 方法は従来通りの STMB 手技の通りであるが 局所 麻酔からターゲッティグするまでの時間を最低 0 分間置いて画像に対する局 麻の影響が少なくなる様にした 結果および考察 乳腺エコー診断にて 7 例全例が US カテゴリ -- MMG ではカテゴリ - 例 -4 4 例 -5 例であった 標的部位が採取できたのは 例 77.8% 再生検となったのは 6 例であった 病理組織学的所見では良性 6 例 悪性 例 40.7% であった 悪性 例中 DCIS は 例のみで 他は浸潤性乳管癌であった US で同定困難 であった原因としては脂肪変性の強い乳腺にできた微小病変であるため脂肪 濃度との識別が困難であったためと考えた 結語 マンモグラフィにてカ テゴリー 以上の腫瘤陰影を指摘されるも 乳腺エコー検査にて病変を同定で きない病変の悪性陽性率は比較的高く その確定診断に STMB が有用な方法 の一つになると考えた
GP---04 GP---05 非石灰化病変に対するステレオガイド下マンモトーム生検 STMMT の有用性について 超音波マンモトーム生検による石灰化採取 和歌山県立医科大学 第一外科 市立四日市病院 中央放射線室 市立四日市病院 外科 乳腺外科 ひなが胃腸内科 乳腺外科 4 富田浜病院 乳腺外科 田中 由美 尾浦 正二 吉増 達也 粉川 庸三 中村 理恵 川後 光正 平井 慶充 大橋 拓矢 岡村 吉隆 稲垣 由美 水野 豊 倉田 信彦 宮内 正之 久野 泰 加藤 泰 4 はじめに 近年マンモグラフィ MMG 検診の普及により非触知石灰化病変 の検出が増加している 当院では 乳腺超音波検査 US で同定できないカテ ゴリー 以上の石灰化病変に対して 乳腺造影 MRI を行ったうえで積極的に ST-MMT の適応と判断し行っている 一方 石灰化と同様に非触知で MMG で しか所見の得られない構築の乱れを呈する病変の検出も年々増加傾向にあり US が高性能になった現在でも MMG でしか所見の得られない症例が存在し 診断に難渋することがある 目的 非石灰化病変に対して行った ST-MMT の 診断成績を検討する 対象 007 年 月から 0 年 月までに施行した ST-MMT を行った 76 例中非石灰化病変 0 例 8 例が構築の乱れ 例が腫 瘤 方法 石灰化病変と同様なターゲッティングをするが 組織採取におい てはほぼ全周から組織採取した 結果 ST-MMT を行った非石灰化病変 0 例 中 4 例に乳癌 非浸潤癌 例 浸潤癌 例 を認めた 考察 非石灰化病変に 対する ST-MMT は石灰化病変に対する ST-MMT と比べポジショニングやター ゲッティングが困難になるが 特に構築の乱れを呈するような硬化性病変の 中には 当院の成績からも高い頻度で乳癌が発見される可能性があり 今後 も積極的に非石灰化病変に対する ST-MMT を継続して行っていきたいと考え る 目的 腫瘤像を伴わない微細石灰化に対する超音波ガイド下マンモトーム生 検の有用性を検討した 対象と方法 009 年 月から 0 年 7 月までに腫 瘤像を伴わない石灰化に対して超音波ガイド下マンモトームを施行した 74 例 を対象とし ステレオガイド下マンモトームを施行した 58 例を比較対象とし た 超音波装置は AplioTM XG ないし MX を使用し MicroPure-imaging で 石灰化を同定した マンモトームに使用したニードルは マンモトーム Ex 導 入前は G 導入後は 8G を使用した ステレオマンモトームは G を使用 した 採取した組織は全て軟線撮影を実施し石灰化の有無を検索した 結果. 石灰化巣採取率 超音波群では 7 例 99% で微細石灰化を採取でき ス テレオ群では 50 例 86% で採取できた. 石灰化巣非採取原因 超音波群 では 例 % が恐怖感で手技を中断した ステレオ群では 恐怖心 気分不 良 Z 軸方向の距離不足 装置装着状態で石灰化の同定が困難といった理由 により 8 例で手技を中断した. 合併症 両群ともに大量出血や皮膚貫通な どの副作用は認められなかった 4. 乳癌同定比率 超音波群の 例 4% ステレオ群の 7 例 % で乳癌と診断された これらのうち DCIS は 例 comedo 7 例 non-comedo 4 例 で comedo type は全例超音波ガイ ド下マンモトームで診断が可能であった まとめ MicroPureTM-imaging を 用いた超音波ガイド下マンモトーム生検は 腫瘤を伴わない微細石灰化病変 の一部の症例において低侵襲かつ有用な方法である GP---06 GP---07 たけべ乳腺外科クリニック 聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト イメージング先端医療センター 附属クリニック 放射線科 聖マリアンナ医科大学病院 放射線医学講座 聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト イメージング先端医療センター 附属クリニック 乳腺外科 4 聖マリアンナ医科大学病院 乳腺内分泌外科 5 聖マリアンナ医科大学病院 病院病理部 非触知石灰化病変の診断にステレオガイド MMT は不要である 本施設における MR ガイド下乳房生検の初期成績 武部 晃司 新井 貴士 安毛 直美 綾野 はるな 松本 昌子 超音波装置 US のフルデジタル化により石灰化の描出が飛躍的に向上した 当院では非触知石灰化病変の診断は US 描出能を最も重要視している MMG で石灰化部位をある程度同定し US で描出できれば FNAC を第一選択の精査 法とし さらに CNB/probe lumpectomy を組み合わせて診断 治療を進め ている その結果 ST ガイド MMT 装置は全く必要とせずに効率のいい石灰化 乳癌診断 治療法を確立した 今回 00 年から 0 年 6 月までの当院での 非触知石灰化乳癌の症例を提示して MMT 不要論を展開する 同期間の当院 で組織診断まで判明した石灰化病変は悪性 7 例良性 例である その 8% が DCIS/Mic である US で石灰化を描出したのは悪性 70 例良性 6 例であっ た C の DCIS が 例 US で石灰化を同定出来なかった C4 5 例は全例 US で描出可能であった 良性では 5 例で描出されなかった 70 例の悪性病変に 対する FNAC は悪性疑い以上 7% 鑑別困難 7% 良性 % であった 鑑別 困難症例に対しては CNB/probe lumpectomy を組み合わせて確診に至った 良性病変での FNAC の成績は良性 4% 鑑別困難 57% で悪性疑い以上はな かった US で検出されにくい あるいは細胞診で良性とされた C 以上の非 触知石灰化病変を 5 例経過観察した 7 例が経過観察中に石灰化の増加が 認められ組織検査を施行し うち 4 例が low grade DCIS と判明した 浸潤癌 や comedodcis は認めなかった 高解像度フルデジタル US を用いて C 以 上の石灰化を US FNAC を第一精査として篩い分け その後鑑別困難以上は CNB/probe lumpectomy 非描出 細胞診良性例は経過観察するという診断 手順は ST ガイド MMT などの高侵襲な検査を減らし 効率よく非触知乳癌を 検出する有効な方法である MMG 検診の普及により さらに多くの非触知石 灰化病変が数多く精査の場に供されることが予想される それらに対して安 易に高侵襲な ST ガイド MMT を用いるということはある意味検診の harm で あると考える 嶋本 裕 岡本 聡子 印牧 義英 中島 康雄 白 英 川本 久紀 首藤 昭彦 津川 浩一郎 4 福田 護 前田 一郎 5 概要 MR 検出病変に対しての MR ガイド下乳房生検は乳癌診断のうえで重要 な役割を担っており 欧米では当然行えなければならない手技となっている 本邦でも乳腺 MRI 検査が普及により MR 検出病変に遭遇する頻度が高くなっ ている 本施設では 0 年 月より MR ガイド下乳房生検を施行しており その初期成績について述べる 対象 0 年 月から 0 年 9 月の間に MR ガイド下乳房生検を施行した 件 例 0 68 歳 平均 45.8 歳 例 は同時性に両側乳房に対して生検を施行している 結果 対象となった病変 は 6 件が non-mass lesion 件が mass lesion 件が focal lesion 5mm 未満の造影病変 であった 病変の平均のサイズは 8.6mm 4 6mm で あった 手技の全所要時間の平均は 68 分 40 5 分 で 局所麻酔実施か ら手技完了までの時間の平均は 4 分 5 05 分 であった 7 件は外側よ り 5 件は内側よりアプローチされていた 使用局所麻酔量の平均は 8.5ml 4 0ml で 採取組織検体数の平均は 6. 本 0 本 であった 全手技に おいて対象病変が採取されていることが画像的に確認されている 手技に伴 う重篤な合併症は認められなかった 悪性検出率は 5.6% 5/ であった 例は境界病変であったため手術生検が追加されているが その結果は良性で あった 考察 本施設での MR ガイド下乳房生検の手技は確立されており 様々 な対象病変に対して手技が適切に完遂できている しかし悪性検出率は報告 されているものより低かった これは良性が強く疑われる症例であっても 患者希望を優先して生検を施行していることがひとつの要因と考えられ 実 際にこのようなケースに遭遇することは多かった 結語 本施設における MR ガイド下乳房生検の初期成績について述べた 99
GP---08 GP---09 当院における VACORA の使用経験 乳腺針生検における生検針の径と使用機器による診断能の検討 順天堂大学 乳腺内分泌外科 順天堂大学 人体病理病態学 氷室 貴規 岩本 奈織子 倉田 麻美 伊藤 真由子 高橋 由佳 アリカム イミティ 堀本 義哉 齊藤 光江 荒川 敦 八尾 隆史 中野 茂治 小松 悌介 近藤 福雄, 高橋 誠 目的 当院では US 下吸引式組織生検システムとして 手術室で使用するマン モトーム以外に 外来で簡便に使用できる VACORA を 0 年 月に導入し US ガイド下で使用している 導入後行った 00 症例についての使用経験を報 告する 対象 対象は 0 年 月から US ガイド下で VACORA 生検を行っ た 00 症例 CNB と比べて VACORA では境界不明瞭な低エコー病変 小さな 腫瘤 嚢胞内腫瘍を優先的に対象とした 結果 良性 例 悪性 64 例 良 悪性判定不能で他の生検で診断確定した症例が 例だった 合併症は 4 例で 施行中の出血 例で施行後の皮下血腫を認めが いずれも圧迫により容易 に止血できた 例で吸引時組織を巻き込み針交換を要した 硬い腫瘍では 回での検体量が少なかったが回数を増やすことにより診断可能な採取量を 確保できた 考察 VACORA はケーブルがなく 持ち運びが可能で操作性も 簡便である 針先の位置を正確に決めることができ 大きな合併症を起こさ ず 安全性も備えている また CNB に比べて検体量が多く診断能にすぐれ ている 硬い腫瘍では挫滅も認めたが ピアス機能や 0G 針を用いることで 十分量の組織を採取できた 境界不明瞭な低エコー病変や嚢胞内腫瘍の生検 では嚢胞壁をターゲットにでき CNB と比べて優れていると思われる しかし 検査後全例で圧迫止血を行っており検査時間は長くなる傾向にあった 結語 VACORA は CNB の短所を補う有用な生検方法であると考えられた 乳腺疾患は診断の難しいケースも多く 確定診断を目的に組織診断を施行す る機会が増えてきている 最近ではより高い診断能を求めて生検針が太くな る傾向を認めており 同径でも採取量の多い吸引式組織生検 VAB を推奨す る施設も増えている 当院では患者に与える経済的負担を考慮し従来のバネ 式 CNB を使用する事が多く 創瘢痕や出血等を考慮し 4G に加えて 8G も使用している そこで 今回当院で施行している針生検の診断結果を検討 したので報告する 対象は 009 年 月から 0 年 月までに外来にて針 生検を施行した 86 症例 全例 超音波ガイド下に生検を施行しており 4G の CNB が 94 例 8G の CNB が 5 例 4G の VAB が 40 例であった 生検針 の選択基準や採取本数は特に定めておらず標的の大きさや画像所見等から術 者の判断で決定している 採取本数は 5 本が 5 例 4 本が 例 本が 5 例で平均は.8 本であった 診断結果は悪性が 89 例 良性が 88 例 ADH 等 の良悪の鑑別困難が 9 例であり 95.% で確定診断がつけられており妥当な 結果と考えられた 針生検で悪性の診断で手術後に良性であった症例はなく 針生検で良性の診断で切開生検後に悪性となった症例はなく追加生検をせず に経過観察となり後から悪性の診断がついた症例も現時点では認めていない 径別では 8G で 90% 4G で 9% VAB で 00% の確定診断率であり予想 範囲内の結果であったが 平均採取本数では 8G で.8 本 4G で.9 本 VAB で.6 本と差はほとんどなかった 小病変で 8G を使用する傾向は強く 腫瘍径の影響も考えると単純に比較できないが 8G でも採取本数を増やす 事で診断能を高める事は可能かもしれない事が示唆された 今回の検討結果 から 8G の CNB でも決して診断能は低くなく 一方 VAB は診断率は高いが 患者の経済的な負担が大きいため 当院では引き続き 種類の CNB を先行し 診断困難な症例に対し VAB を追加で施行する方向性で現在検討中である GP---0 GP---0 だれでもできる穿刺困難症例に対する針生検の工夫 社会保険船橋中央病院 外科 乳腺外科 社会保険船橋中央病院 病理部 帝京大学医学部 病理学講座 乳腺穿刺吸引細胞診で 鑑別困難 と判定された病変の検討 社会保険相模野病院 外科 北里大学医学部 外科 高岡市民病院 検査科 林 京子 押田 小百合 羽廣 健仁 仙石 紀彦 蔵並 勝 渡邊 昌彦 高越 祐子 岡田 英吉 小林 隆司 竹下 雅樹 藪下 和久 沢崎 邦廣 上村 良一 針生検の際 乳房が動いて穿刺が困難なこと だれもが経験していないでしょ うか 力のない女性医師でも 両側握力 40kg あっても乳房が大きくて ゆら ゆら動く さらに病変が小さい病変の 針生検は困難です 今や細胞診断の みではなく針生検を行って診断をつけることが当たり前になってきました 筆者はもともと 握力両側 40kg であったが 追突による交通事故で頸椎症と なり 両側握力低下を経験した 以前は穿刺困難な乳房でも 右に穿刺針を持 ち 左にプローブを持ちながら 乳房も穿刺針で動かないように 左手いっぱ いにひろげ 乳房をおさえながら 検査技師の補助もしてもらいながら穿刺し ていた しかし 神経障害による 握力低下 5kg しても 針生検はやらな ければならない立場におかれ 以下の工夫をした 要は 乳房が動かないよう にテーピングする ことである 男性医師ならば そんなことしなくても と思われるかもしれないが このテープでの固定が最も重要で この方法で穿 刺者のストレスは軽減し 短時間で 確実に難しい症例でも一人で穿刺できる 方法を紹介する テープの種類 固定方法 使ったエコー機器 日立アロカ 穿刺針と機器を供覧します はじめに 乳腺穿刺吸引細胞診 FNA の判定における 鑑別困難 とは 細 胞学的に良悪性の判定が困難な病変を指し また 検体適正症例の 0% 以 下が望ましいと乳癌取り扱い規約に明記されている 今回 当院における鑑 別困難症例の病変について検討を行った 対象 007 年 0 月から 0 年 0 月の検体適正 444 例のうち 鑑別困難 とした 例で このうち組織診断 が確認できた 6 例を対象とした これらの内訳は腫瘤性病変 例 非腫瘤 性病変 例 嚢胞性病変 例であった 腫瘤性病変の平均径は.cm であっ た 組織診断は CNB によって行われたものが 9 例 摘出生検によるものが 4 例 手術によるものが 例であった 結果 組織診断で悪性と判定されたの は 7 例 良性と判定されたのは 9 例であった 悪性のうち浸潤性乳管癌が 例 scirrhous carcinoma 9 例 solid tubular carcinoma 例 medullary carcinoma 例 他 例 で 非浸潤性乳管癌が 例 非上皮性腫瘍が 例で あった 良性のうち papilloma が 5 例 mastopathy が 例 FA が 例であっ た 考察 これらの症例について鑑別困難とした理由として 細胞量の多寡 筋上皮細胞の有無 背景所見 臨床情報の不足等が関わっていると考えられた しかし retrospective に検討したところ 良性と判定可能なものや 悪性また は悪性の疑いと判定可能な症例がみられた 良性 悪性または悪性の疑いと 判定可能な症例があったことをふまえ 今後更に臨床情報の収集や画像所見 との総合的判断 また細胞像や背景所見に対して注意深く かつ誤陽性や誤 陰性にならないよう慎重な鏡検が必要である 400
GP---0 GP---0 針生検による術前薬物治療法選択の妥当性についての検討 乳がん手術例における biological marker 一致のための CNB の精度管理 JR 東京総合病院 乳腺外科 JR 東京総合病院 臨床検査科 尾辻 和尊 尾身 葉子 平田 勝 関 邦彦 目的 術前薬物治療を行う際には 針生検 以下 CNB で得られた情報を元に intrinsic subtype を決定し 治療方法を選択するが その正確性 妥当性は 未だ明らかでない 今回我々は CNB で決定した intrinsic subtype と手術標 本で得られた結果を比較し CNB の結果から 治療方法を決定することの妥 当性を検討した 対象 方法 対象は 当院で術前に CNB を行い かつ術前 治療を行わなかった乳癌手術症例 4 例 針生検は 8G 針で 個の検体を 採取し ER PgR HER Ki-67 の免疫染色を行った ER PgR は % 以上 陽性細胞があれば陽性 HER は IHC 法で あるいは では FISH 法によ る HER 遺伝子増幅.0 倍以上を陽性とした Ki-67 Labeling index 以下 LI は cut off 値を 4% とした 結果 CNB 検体と手術検体では ER PgR HER は 00% 一致していた Ki-67 LI については 4 例が CNB で 4% 未満 であったが 手術検体では 4% 以上となった そのため CNB では Luminal A であった 4 例が 手術検体では Luminal B HER- に分類された このう ち 例はリンパ節転移陽性例であり 残り 例では手術検体での Ki-67 LI は 5 0% と比較的低い値であった 考察 CNB 検体と手術検体では ER PgR HER の結果に相違はなかった 4 例において CNB で手術検体より Ki-67 が過少評価された そのうち 例は Ki-67 値に関わらず化学療法の追加 が必要な症例で 残りの 例については 手術検体における Ki-67 LI は 実 臨床で化学療法を行うほどの高値ではなかった CNB で決定した intrinsic subtype を元に治療方法を決定しても 手術検体から決定したものと相違は なかった 結論 CNB の結果から 治療方法を検討することは妥当と考えら れた 本多 博 渡辺 みか 佐々木 満 加藤 孝子 土屋 誉 目 的 乳 が ん 術 前 治 療 を 選 択 す る 上 で CNB で の Ki67 を 含 む biological marker の精度は非常に重要である 当科では Ki67 が CNB に比し手術標本 Op 材 で低い傾向にあり 一次抗体の変更 MM MIB- と固定不良を 避けた結果 一致率の向上をみた 9 0 回総会で報告 そこで腫瘍の heterogenity の点から CNB 採取本数 長さとの関係を検討することを目的 とした 対象 方法 0 年 月以降 MIB- に変更後 当科にて CNB と Op 材両方を免染した乳がん 6 例を対象に 術前治療例除く 各々 Ki67 hot spot ER/PgR Allred score HER を判定した CNB は原則 6G 針 mm 長 ct cm は mm 長 で腫瘍中央と辺縁の 本以上採取し HE 染 色プレパラート上の評価可能標本の本数と長さの和 TL を測定し Ki67 と比 較した 結果 /mm 長が各々 7/9 例で 平均 ct.7/9.mm の腫瘍 に対し 平均.9/.6 本 TL 5.0/7.7mm しか採れていなかったが CNB と Op 材の ER/PgR/HER 一致率は各々 00/97/00% と高かった Ki67 平 均は CNB 5.% Op 材 5.8% とほぼ同じで cut off 値 5/0/5/0% で の一致率は各々 8/89/9/89% と 5% が最も高かった Triple negative 症 例 4 例 で絶対値差が大きかったが max 40.5% HER 陽性 例を除く Luminal 症例 9 例 では 絶対値差の平均 4.7% 5% 未満 9 例 で Op 材 が 0% 以上高値は 例あるものの 逆は認めず max 6.7 8.4% 絶対 値差と CNB の本数 TL との相関は認めなかった 結語 術前治療非施行例の 検討ではあるが 約 本の CNB でも患者の不利益となる Op 材との不一致は認 めなかった 但し 精度向上のためにも評価可能な本数 長さを確保する技術 努力も必要と考える GP---04 GP---05 乳癌針生検標本と手術標本を用いた ER PgR HER Ki-67 免疫染色結果の比較検討 神戸大学 乳腺内分泌外科 神戸大学 病理診断科 河野 誠之 山下 祐司 中井 登紀子 高尾 信太郎 仙台市医療センター仙台オープン病院 外科 同 病理 東北大学病院 病理部 乳癌における針生検と手術摘出標本の病理学的因子の比較 針 生検の有用性と限界 はじめに 乳癌の初期治療を検討する際に 針生検標本による ER PgR HER Ki-67 の免疫染色結果は術前化学療法の適応を決定する上で重要な要 素となる しかし これらの免疫染色結果は針生検標本と手術標本の間で不 一致が見られることがあり 適切な治療選択に影響を及ぼす可能性が指摘さ れている 目的 針生検標本と手術標本の間での免疫染色結果の一致率を調 べ それが治療に影響する可能性について検討する 対象と方法 0 年 7 月から 0 年 0 月の間に当院で術前針生検を施行後に初期治療として手術 を施行した症例で 針生検標本および手術標本それぞれで ER PgR HER Ki-67 の免疫染色を施行した 4 例を対象とした 免疫染色の評価方法として ER PgR は Allred Score を用いて Total Score 以上を陽性 HER はハー セプテスト + を陽性 Ki-67 では cut off 値を 5% と 0% に設定して low/ intermediate/high score で行い それぞれの一致率を調べた 結果と考察 一致率は ER 00% PgR 88% HE 98% Ki-67 6% 対象 7 例 であった ER HER では高い一致率を示したが Ki-67 では一致率は低くな り 針生検より手術標本で高い陽性率を示した 平均値はそれぞれ 9.% と 5.9% Ki-67 の不一致についてはその評価の不確実さや腫瘍の不均質さ等 が原因と考えられたが その他の臨床病理学的因子を含めて Ki-67 の不一致 が治療におよぼす影響について検討した 長崎大学 移植消化器外科 長崎大学病院 病理部 山之内 孝彰 南 恵樹 崎村 千香 川上 総子 林田 直美 金高 賢吾 高槻 光寿 黒木 保 江口 晋 林 徳真吉 安部 邦子 木下 直江 背景 当科ではエコーで確認可能な乳腺腫瘍の確定診断には針生検 core needle biopsy CNB を行うことを原則としている CNB 標本は良悪性の鑑 別のみならず 癌での脈管侵襲や核グレード 免疫組織学的検討による悪性 度や抗癌剤効果予測等に用いられている 採取組織量が限られる CNB 標本が heterogenous な癌全体の組織像を反映するか検討を行った 方法 0 年 7 月から 0 年 0 月に手術施行の HER 陰性 免疫組織染色で 0 + かつ FISH で増幅無し の luminal A B 浸潤性乳癌 例を対象 病理組織型 ホ ルモンレセプター ER PgR 脈管侵襲 ly v 核 grade Ki67 index を CNB と手術摘出標本で後方視的に比較検討 結果 すべて女性 年齢 60 歳 7-8 CNB から手術まで 4 日 0-6 術前化学療法例無し Bp 例 Bt 0 例 含 皮下乳腺全摘 再建 例 Stage I II III 0 7 4 病理組織型 CNB と手術標本での一致率は 67% ホルモンレセプター CNB 手術標本すべて陽性 J-score による一致率は ER PgR ともに 95% 脈管侵襲 ly v それぞれ CNB と手術標本の一致率は 7% 不一致例で は ly の 9% v の 8% は CNB で手術標本に比し過小評価 4 核 grade 一致率 67% 不一致例の 86% は CNB で過小評価 5 Ki67 両標本は有意 に相関 R=0.76 p 0.000 cut-off 4% での検討で CNB と手術標本 で luminal type の一致 6 例 76% 不一致 5 例 4% すべて A B に変更 結語 CNB 標本は ホルモンレセプター Ki67 の癌全体像を良好に反映する が 脈管侵襲や核 grade を過小評価する傾向にあり 治療方針の決定には摘 出標本も併せた検討が望まれる 40
GP---06 GP---0 当院の原発性乳癌の確定診断の検討 タキサン系抗癌剤起因の末梢神経障害に対するラフチジンの有 効性の検討 三河乳がんクリニック 本田 夕貴 吉田 直子 森 美由紀 安井 真由美 渡辺 恵美 水谷 三浩 明和病院 乳腺 内分泌外科 明和病院 外科 岸本 昌浩 友松 宗史, 後野 礼, 小野 朋二郎 堀尾 勇規 三河乳がんクリニックでは開設時より 高精度の画像診断および低侵襲の画 像ガイド下インターベンションから成る包括的診断システムを確立すべく 専門的医療スタッフの配置と育成ならびに高精度の画像 インターベンショ ン装置の導入を図ってきた そこで当院の取組みの成果を検証するために 当院で診断し治療を施行した原発性乳癌の確定診断について検討し報告する 対象 0 年 月 0 月の期間に 当院で診断し治療を施行した原発性乳 癌 例 方法 原発性乳癌 例の確定診断となった検査法の内訳とその 内容を分析した 検査法は穿刺吸引細胞診 以下 ABC ステレオガイド下マ ンモトーム STMMT 超音波ガイド下マンモトーム バコラ USVAB プ ローベランペクトミー PL などを施行した 各々の適応は ABC 超音波 で精査の必要な病変を認めた例 STMMT 悪性の可能性のある微細石灰化 USVAB 超音波で腫瘤像非形成性の病変像を認めた例や ABC 後に組織診が必 要と判断した例 PL 確定診断と治療を兼ねた部分切除が必要と判断した例 などである 結果 考察 確定診断法の内訳は ABC 74 例 65.5% STMMT 8 例 5.9% USVAB 0 例 7.7% PL 例 0.9% となった 微細石 灰化を除くと乳癌の 8 割は細胞診で診断が確定し 割が組織診まで必要で あった また ABC 後の USVAB 5 例 ABC 施行例の 6.% は血液混入 例 整 合性合わず 例であった 適切な手技と診断による細胞診の重要性があらため て認識された STMMT 7 例はカテゴリー で大半が不明瞭集簇性石灰化 であり やはり適確で効率的な手技が肝要と思われた PL 施行例は STMMT にて鑑別困難と評価された DCIS で 患者の希望も考慮した対応であった タキサン系抗癌剤は乳癌の化学療法において広く用いられているが 一旦末 梢神経障害を生じると遷延する例をしばしば認め またその治療法は確立し ていない 一方 ラフチジンは消化性潰瘍 逆流性食道炎等に適応を有する H ブロッカーであるが カプサイシン感受性知覚神経を介し多様な薬理作用 を示し 抗癌剤による末梢神経障害に対する有用性も報告されている 今回 われわれはタキサン系抗癌剤起因の末梢神経障害に対するラフチジンの有効 性を検討したので報告する 対象 術前 例 および術後 8 例 にタキサン 系抗癌剤を投与し 末梢神経障害が遷延した Stage IIA-IIIC 乳癌 0 例 平均 年齢 60. 5-67 歳 全例前治療に FEC 療法をおこない 引き続き weekly PTX サイクル 8 例 DXL4 サイクル 例 DXL サイクル weekly nabptx6 サイクル 例 方法 タキサン投与後に最も末梢神経障害症状の強かっ た時を評価 0 とし ラフチジン投与前 投与 4 8 週間後の変化を 0 段 階で表し 投与前を 00% として投与後のそれぞれの変化を評価した 結果 タキサン終了よりラフチジン投与開始までの期間は平均 0.9-7 ヶ月で あった 投与前の末梢神経障害の強さは平均 8. 0-5 であった ラフチジ ン投与 週間後に改善がみられたのは 0 例中 7 例で 86. ±.9 6.5-06 % p=0.0 に低下した 投与 4 週間後に改善していたのは 8 例中 7 例で 75.8 ± 7.4 57.-00 % p=0.006 に 投与 8 週間後で改善したのは 4 例中 例で 7.5 50-00 % にまで末梢神経障害の強さは低下した 考察 ラフチ ジンはカプサイシン感受性知覚神経を刺激し 比較的早期に末梢神経障害の 強さを改善すると考えられる まとめ タキサン系抗癌剤による末梢神経障 害に対しラフチジンは比較的早期になおかつ高率に症状を改善するため 末 梢神経障害に難渋する症例にはラフチジンの投与が治療の一選択肢になり得 ると考えられた GP---0 GP---0 聖マリアンナ医科大学ブレスト イメージング先端医療センター ブレストピアなんば病院 薬剤部 Nab-PTX による末梢神経障害に対するプレガバリン使用方法 の検討 タキサン系薬剤で出現する末梢神経障害による QOL 低下を防ぐ ために 松崎 邦弘 今井 陽子 川本 久紀 福田 護 三根 明 壱岐 のり子 井上 梨恵 田中 香里 児玉 裕文 目的 プレガバリンはグルタミン酸などの神経伝達物質の放出を抑制し 神 経回路の神経伝達を抑制することで鎮痛作用が発揮され 末梢神経障害に有 効となる Nab-PTX は末梢神経障害発現後の回復期間が PTX より早いことが 示されているが 発現頻度は高く QOL 低下や化学療法継続の支障となる そこで Nab-PTX による末梢神経障害に対するプレガバリンの有効性及び適切 な使用法を検討した 対象 0 年 月から 0 年 月で Nab-PTX の末 梢神経障害でプレガバリンを使用した転移再発乳癌症例 0 名 平均年齢 54. 歳 方法 末梢神経障害状態の推移 用法 用量 化学療法の経過について 診療録 看護記録 薬剤指導記録により後方視的に検討した 結果 プレガ バリンを使用した患者 0 名の内服開始時の末梢神経障害はグレード または グレード であり 服用期間は最低 ヶ月であった プレガバリンの開始用 量は 5mg から 50mg とばらつきがあり 開始用法も朝 夕 回服用と眠 前 回服用があり統一されていなかった しかし末梢神経障害増悪に対して は プレガバリンの増量で対処できた 考察 Nab-PTX の末梢神経障害に対 し プレガバリンを使用した症例に末梢神経障害増悪での中止がないことか ら プレガバリンは Nab-PTX に起因する患者の QOL 低下や化学療法継続に有 効であると思われる 当院の使用経験よりプレガバリンは末梢神経障害グレー ド 症例に 75mg から開始し症状に合わせ 600mg まで増量してもよいと考え られる またプレガバリンの副作用である眠気対策としては眠前投与が良い と考えている 今後 Nab-PTX による末梢神経障害に対するプレガバリン予 防投与の有用性を検討する必要がある 背景 目的 乳癌の治療において タキサン系薬剤は術前化学療法 術後補 助化学療法 手術不能又は再発乳癌の治療と多岐にわたり使用されている薬 剤である さらに当院では アンスラサイクリン系薬剤 タキサン系薬剤の 順次投薬終了後 一定期間を経て別のタキサン系薬剤を投薬する臨床試験も 行っており タキサン系薬剤は使用頻度の高い薬剤である しかし タキサ ン系薬剤で出現する末梢神経障害 Peripheral neuropathy PN は改善に長 い時間を必要とし 患者の QOL を著しく低下させることがある そのため このような QOL の低下を防ぐためには PN へのより早い対応を可能にする早 期発見が重要となる そこで今回 タキサン系薬剤であるパクリタキセル 以 下 PTX と略記 とドセタキセル 以下 DOC と略記 に関して DOC 投薬時の PN の有無がその後の PTX 投薬時の PN 出現のリスク予測因子となり QOL の 改善に寄与できるか検討した 方法 当院での手術施行患者において 前述 の臨床試験の治療計画に従い アンスラサイクリン系薬剤投薬後 タキサン 系薬剤として先に DOC を投薬後 PTX を投薬した 54 症例について 処方内 容をもとに PN の有無を調査した 結果 DOC 投薬中に PN が出現し PTX 投 薬中にも出現した症例は 6.5% であった それに対し DOC 投薬中に PN が 出現せず PTX 投薬中に PN が出現した症例は 45.7% であった 考察 DOC 投薬中に PN が出現した症例では その後の PTX 投薬中に PN がより高い割合 で出現する傾向にあることが示唆された 特に DOC 投薬中に PN が出現した 患者では 次回予定の PTX 投薬時に PN 出現の初期段階から積極的に緩和治療 を行う必要がある 40
GP--4-0 GP--4-0 乳がん外来化学療法患者へのオーラルマネジメントの取り組み タキソテール療法 TC 療法における悪心 嘔吐対策への取り組 み 大阪労災病院 歯科口腔外科 大阪労災病院 外科 大阪労災病院 看護部 市立奈良病院 乳腺センター 澤田 恵里 吉岡 秀郎 原田 計眞 横田 祐介 山本 八重 森島 宏隆 松並 展輝 奥坊 佳子 徳川 奉樹 溝井 晶子 堀江 優美 谷口 章子 梅田 佳美 小山 拡史 がん化学療法における代表的な副作用として口腔粘膜炎があげられ 5-FU あ るいはタキサン系薬剤を投与した場合に高頻度で粘膜炎がみられることが知 られている 特にこれらの薬剤を使用する機会の多い乳がん患者において粘 膜炎の発症が懸念されところである また粘膜炎だけでなく歯周病の悪化に 伴う膿瘍形成 口腔乾燥 味覚異常など様々な口腔内トラブルが発生してい ることが分かってきた こうした有害事象は乳がんの治療中断につながる恐 れもあるので 早期に治療を行うことが望ましい 具体的には口腔内の清掃 と保湿がすすめられているが 口腔内環境は人それぞれに異なるため 患者 自身がセルフケアによって維持可能な口腔内環境を構築することが重要であ る そこで当院では新たな試みとして 0 年 4 月から外来化学療法室に歯科医 師 名を専任とし オーラルマネジメントに積極的に取り組んでいる 0 年 4 月から 0 月末までに乳がん 胃がん 大腸がんの外来化学療法患者に対 し調査を実施した中で 今回は 乳がんの 59 名の症例について 粘膜炎 味 覚障害 口腔乾燥などの有害事象発生状況を分析し レジメンおよび口腔内 環境との関連について調べた さらに患者の苦痛を軽減し 有害事象が発生 しにくいオーラルマネジメントのあり方について考える はじめに TC 療法をはじめとし 乳癌治療でタキソテールはキードラッグの 一つとなっている 制吐薬適正使用ガイドラインではタキソテール単独療法 75mg/m は軽度催吐性リスク TC 療法は中等度とされているが 患者に よってはガイドラインに沿った制吐療法では嘔気 嘔吐の対応が困難な場合 がある 当院でのタキソテールを含んだレジメンに対する嘔気 嘔吐対策に ついて報告する 対象 00 年 月から 0 年 0 月までの間にタキソテー ルを含むレジメンを使用した乳癌患者 4 名 方法 投与 クール目と クール 目はパロノセトロン 0.75mg とアプレピタントを併用し クール目以降は嘔 気 嘔吐症状が見られなければパロノセトロンからグラニセトロン mg へと 変更した 患者が希望する場合は グラニセトロン又はパロノセトロンを全 クール投与している 結果 クール目以降グラニセトロンへ変更可能であっ た症例は TC 療法で 5 例中 例 タキソテール単独療法では 6 例中 4 例で あった パロノセトロンの継続投与が必要であった症例は TC 療法で 例 タキソテール単独療法で 8 例であった 考察 TC 療法 タキソテール単独療 法ともにパロノセトロンの継続が必要な症例を認め 軽度催吐性リスクであっ ても パロノセトロンとアプレピタントの併用が必要な症例が存在した TC 療法では全ての症例で クール目以降は嘔気症状を認めず 良好なコントロー ルが得られた タキソテール単独療法では 嘔気症状がないにも関わらず パロノセトロンの継続を希望した症例もあり 前治療である FEC 療法の副作 用による精神的な不安も要因の一つと考えられる パロノセトロンとアプレ ピタントの併用を行っても 依然嘔気症状が継続する症例も認めており 支 持療法に加えて 不安を軽減することができるような薬剤指導も症状コント ロールを行う上では重要であると考える GP--5-0 GP--5-0 三河乳がんクリニック Palonosetron PAL Dexamethasone DEX Olanzapine OLN の 剤併用制吐療法の有効性に関する検討 アンスラサイクリンによる CINV 制御不良患者にミルタザピン は有効である 埼玉県立がんセンター 乳腺腫瘍内科 さいたま赤十字病院 外科 新都心レディースクリニック 4 川越三井病院 乳腺センター 佐々木 俊則 水谷 三浩 井上 賢一 大久保 文恵 永井 成勲 斉藤 毅 甲斐 敏弘 田部井 敏夫 4 はじめに Anthracycline 系薬剤 A は乳癌の薬物療法において key drug で あ る A の 問 題 点 は chemotherapy induced nausea and vomiting CIVN である A と cyclophosphamide CPA の併用は 高度催吐性リスク に分類される 制吐薬適正使用ガイドライン 日本癌治療学会編 では DEX 5-HT neurokinin- 拮 抗 薬 aprepitant APL を 使 用 す る こ と を 推 奨 し ている 我々は A の CIVN を対象に PAL+DEX+APL の効果 SBCCSG-8 0 時間 CR 率 抗がん剤投与後 5 日間の嘔吐なしかつ救済治療なしの割合 は 6.7% 90%CI 5.%-7.0% との結果が得られ 第 0 回日本乳癌学 会総会で報告した しかし 前記治療でも A 誘導の CIVN を予防できない患 者が存在し NCCN のガイドラインでも取り上げられている 非定型抗精神 病薬 OLN の制吐薬効果について着目した 第 50 回日本癌治療学会学術集会 で OLN の pilot 試験について報告した OLN は 多様な神経伝達物質の遊離 を抑制して薬理効果を示す multi-acting receptor targeted antipsychotics MARTA である Navari らは 高度催吐性リスク薬剤使用の患者 乳癌含 む を対象に DEX+PAL に APL か OLN を併用して CINV の発現をランダ ム化比較第 III 相試験が行われ 同等の制吐作用を示したと報告した 我々 は乳癌術前術後治療患者に PAL+DEX+OLN を初回から制吐剤として使用す る臨床試験 主要評価項目 CR 率 副次評価項目 Complete Control 率 Time to Treatment Failure 食事量の変化 体重変化 有害事象 を計画し た SBCCSG-7 UMIN000008064 対象 術前術後に A doxorubicin 50mg/m or epirubicin 60mg/m +CPA 500mg/m を予定する女 性乳癌 55 例 方法 A+CPA 治療に DEX day. 6.5mg div day5 4mg x po + PAL day 0.75mg + OLN 5mg po を併用する 結果 現在 重篤な副作用も無く 5 例が登録された 結語 最終結果は 本学会で 報告する 目的 アンスラサイクリン系薬剤は高度催吐性リスク HEC に分類され て お り ガ イ ド ラ イ ン で は ア プ レ ピ タ ン ト APR +5-HT 拮 抗 薬 + デ キ サメタゾン DEX 投与を推奨している しかしこれらを使用しても CINV Chemotherapy Induced Nausea and Vomiting を 制 御 す る こ と が で きない患者も存在する そのため新規薬剤を模索する必要性がある ミ ル タ ザ ピ ン MIR は NaSSA Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant に分類されておりアドレナリンα 5-HTA 5-HTC 5-HT H 受容体をブロックする 以上の作用機序より制吐作用を有すると 推測される そこでアンスラサイクリンによる CINV 制御不良患者に MIR の 効果を検討した 対象 0 年 6 月 0 年 月の間にアンスラサイクリ ンを投与し CINV 制御不良であった 0 名を対象とした 方法 アンスラサイ クリンの制吐療法として APR+5-HT 拮抗薬 +DEX+H 拮抗薬 +D 抗薬を 投与し制御不良であった患者に次コースから D 拮抗薬のかわりに MIR を投与 した MIR の投与方法はアンスラサイクリン投与 日前あるいは当日から投 与し 日 回夕食前 5mg から開始した 全例同意を得て患者日誌を用いて調 査した 評価は CR 率 CP 率 有意な悪心なし 安全性で行った 結果 0 例中 例は眠気の為に内服拒否され 9 例で評価を行った CR 率は全期間 急 性期 遅発期ともに 88.9% CP 率 =66.7% 66.7% 77.8% であった 制 御不良患者の平均年齢は 47.4 歳と若年であった 副作用は眠気が 88.9% で grade=55.6% grade=.% であった 結論 MIR は既治療不良によ る CINV に有効であった さらに予測性の悪心嘔吐も抑制したと思われる ま た CINV の制御が難しいとされる若年者への有効性も示唆された 今回の検討 より CINV を制御する為には NK- 5-HT 以外の作用も重要と思われ 今後 さらに症例を蓄積すると共に 他の薬剤 BZ 系あるいはオランザピンと有効性 を比較検討する必要性があると思われる 40
GP--5-0 GP--5-04 Fosaprepitant Meglumine による血管炎 硬結 悪心 嘔吐 に対する考察 ホスアプレピタント注による血管痛について 社会医療法人敬愛会中頭病院 薬剤部 北村山公立病院 薬剤部 北村山公立病院 乳腺外科 山本 紗織 森脇 典子 齊藤 麻衣子 鈴木 真彦 目的 Fosaprepitant meglumine 以下 FOS の市販後直後調査結果報告 が 0 年 0 月になされた その中で注射部位障害が 女性 乳がん 特に Anthracycline Cyclophosphamide を使用したレジメンにて頻発すると報 告された 当院においても 0 年 月から FOS を採用しているが 末梢静脈 投与した FEC 患者の FOS 使用群と Aprepitant 以下 APR 使用群では明らか に FOS 使用群に注射部位障害が多く発現しているようだった この経験から 今回 FEC による注射部位障害の症例提示と共に末梢静脈投与した全レジメ ンの FOS 使用群と APR 使用群で血管炎 硬結の発現の相違 全レジメンおよ び高度催吐性抗がん剤レジメンでの悪心 嘔吐に対する効果の検討を行った なお 評価は CTCAEv.4.0 にて行った 方法 末梢静脈にて FOS を使用した群と n 0 APR を使用した群 n 5 での血管炎 硬結の発現 全レジメンの FOS 使用群 n 5 と APR 使用群 n 48 での悪心 嘔吐の発現 高度催吐性抗がん剤使用レジメ ンの FOS 使用群 n=0 と APR 使用群 n=4 での悪心 嘔吐の発現 以上 点に差があるかを Mann-Whitney の U 検定を用い検討を行った 結果 FOS での血管炎 硬結が有意に認められた 血管炎 硬結ともに P 0.0 悪心 嘔吐の発現に有意差は認められなかった 考察 注射部位障害が化学療法遂行の妨げになることは 可能な限り回避す べきである Anthracycline Cyclophosphamide の様な壊死性抗がん剤で 且つ高度催吐性抗がん剤として挙げられる薬剤は限られているが 今回の検 討ではそうした壊死性抗がん剤と FOS との併用にて注射部位障害が起こる可 能性があることを示唆していると思われる 但し 悪心 嘔吐に関して FOS APR に有意な差を認めないことより 使用する抗がん剤との相性を考えなが ら使い分けていく必要があると考えられた 背景 当院は平成 4 年 6 月 アプレピタントカプセルのコンプライアンス不 良患者や内服困難な患者にも投与できることからホスアプレピタント注を採 用した 同時に院内化学療法委員会で制吐剤内容を見直し 乳癌ドキソルビ シン シクロホスファミド療法 以下 AC 療法 をはじめとする高度催吐性リ スクレジメンには パロノセトロン ホスアプレピタント デキサメタゾン 生理食塩液 00ml とした しかしその後 AC 療法施行患者に高頻度で前投 薬投与時に血管痛 投与部位の硬結がみられ また因果関係の否定できない 投与後の血管痛も出現したことから同年 9 月に再度内容を検討し ホスアプレ ピタント注からアプレピタントカプセルへ変更したので報告する 方法 平 成 4 年 6 月 9 月にホスアプレピタント注を投与した AC 療法施行患者 人 比較として平成 年 月の AC 療法施行患者 5 人の化学療法施行時の 血管痛出現状況について調査した 結果 ホスアプレピタント注投与時に血 管痛を認めた患者 4 人 0.8% うち点滴ラインを差し替えた患者 名 温罨 法や希釈投与で対応した者は 名であった 前投薬投与後に血管痛を認めた患 者 4 人 0.8% その中で点滴ラインを差し替えた患者は 名 温罨法で対 応したものは 名であった また 平成 年 月で血管痛を訴えた患者 は 人.9% であった 考察 乳癌化学療法は 腋窩廓清により化学療法を 施行する際に投与部位が限定されることも多く ドキソルビシンのような壊 死性抗腫瘍薬剤を投与する際には細心の注意が必要である ホスアプレピタ ントの希釈用量増量による血管痛軽減の余地はあるものの 化学療法件数が 増加傾向にある当院の状況下で看護師の血管痛に対応する煩雑さや 患者の 苦痛を考慮すると希釈用量の増量は難しいことから アプレピタントカプセ ルへの変更は妥当であり薬剤師はアドヒアランス向上に向けた服薬指導が重 要であると考える GP--6-0 GP--6-0 熊本大学 乳腺内分泌外科 愛知医科大学 乳腺 内分泌外科 血清 Angiopoietin-like protein ANGPTL は乳癌の病勢を 反映する 転移性乳癌症例における循環がん細胞検出検査 CTC の予後判 定に関する臨床的研究 中野 正啓 山本 豊 指宿 睦子 後藤 瞳 村上 敬一 岩瀬 弘敬 背景 乳癌死の主要な原因は遠隔転移であり その診断と制御は極めて重要 であるとともに癌の進展には慢性炎症も深く関与していると考えられている 最近 我々は慢性炎症促進因子である Angiopoietin-like protein ANGPTL を豊富に発現する乳癌細胞株 MDA-MB を免疫不全マウスに移植すると 腫瘍由来 ANGPTL の autocrine/paracrine 作用により 癌細胞の遊走能や腫 瘍における血管新生を亢進して転移が促進されることを報告した 今回 我々 はヒトにおいて血清 ANGPTL 値が乳癌の進行病態を反映しているかを検討し た 方法 最初に in vitro で乳癌細胞株の増殖と培地中の ANGPTL 濃度の関 連について調べた 次に 乳癌細胞移植マウスを用いて癌細胞より分泌され た血清 ANGPTL 値が実際に in vivo で癌の進展と相関しているかを検討した 最後に 当院で加療した遠隔転移を有する患者の血清 ANGPTL 値の推移が 実際の治療効果と相関するかを検討した 結果 in vitro の培養実験および in vivo の動物実験では 癌細胞の増殖とともに分泌される ANGPTL 濃度も上 昇し腫瘍量の増大とともに血清 ANGPTL が上昇した また 遠隔転移がおこ ると有意な血清濃度上昇を認めた 乳癌患者血清でも同様に遠隔転移のある 患者の血清値は有意に高かった 進行再発乳癌患者での血清 ANGPTL の推移 と治療効果について検討すると CEA や CA5- と比較してより正確に病態 を反映していた 結論 今回の研究では 血清 ANGPTL は乳癌の進展 と りわけ遠隔転移によって上昇することが明らかになった また 進行再発乳 癌においては腫瘍由来の分泌された ANGPTL 濃度の変化が治療効果を含めた 乳癌の病勢を示している可能性が考えられる 404 毛利 有佳子 中野 正吾 藤井 公人 吉田 美和 高阪 絢子 安藤 孝人 手塚 理恵 福富 隆志 背景 CTC circulating tumor cells は近年がん患者の予後因子となり得る可 能性が高いとの報告がなされている 今回我々は転移性乳癌症例の CTC の値 を測定し CTC がある一時点 採血日 からの予後をより具体的に予測できる ものであるかを検討した 対象と方法 対象は過去 ヶ月間腫瘍マーカー CEA CA5- の著明な上昇を認めていない転移性乳癌症例 95 例 末梢血 7.5cc を 採血し cell search system を用いて CTC の個数を測定し 採血日を始点 研究終了日 死亡例は死亡日 を終点として CTC の値と予後との関連を前向 きに検討した Primary endpoint OS Secondary endpoint DFI サブ グループ解析 hormone receptor status metastasis tumor markers CEA and CA5- 結果 CTC0-4 と 5 以上では生存率 無病生存期間ともに統計 学的有意差が認められた ホルモンの発現状況 腫瘍マーカーと CTC との関 連は認められなかった CTC は独立した予後因子である可能性が示唆された 結論 CTC は多様な経過を持つ転移性乳癌患者のある一時点からの予後の推 定に有用であった
GP--6-0 GP--6-04 大阪大学医学部 乳腺 内分泌外科 再発症例からみた治療効果予測因子としての Stathmin 発現 の意義 抗 insulin-like growth factor 療法に感受性のある乳癌患者の 選別 埼玉医科大学総合医療センター 乳腺 内分泌外科 日産厚生会玉川病院 病理部 難治疾患研究所 ゲノム応用医学研究部門分子遺伝分野 下田 雅史 綱島 亮 直居 靖人 加々良 尚文 丸山 尚美 下村 淳 島津 研三 金 昇晋 野口 眞三郎 大石 陽子 中井 麻木 石田 文孝 大西 清 三浦 妙太 三木 義男 Insulin-like growth factor IGF およびその受容体を介した細胞増殖経路の 活性化は 乳癌細胞の増殖促進ならびに化学療法や内分泌療法 抗 HER 療 法などの薬剤耐性に関与している このため IGF 経路に関与するタンパクを ターゲットとした抗 IGF 療法が有望視されており これまでに乳癌に対して 種々の抗体薬や低分子阻害剤が開発され臨床試験がおこなわれている しか し 今までの基礎的な知見に反して今だ有望な薬剤は見出されていない そ の原因の一つとして IGF 経路が活性化されていない患者群が相当な割合で含 まれている可能性が指摘されている そこで我々は IGF 経路が活性化されている乳癌の患者群を同定し 抗 IGF 療 法を選択的に行うことにより成績の向上が図れるのではないかと考え IGF 経 路の活性化により発現の上昇する ASPH がバイオマーカーになる可能性を検 討している ASPH はアスパラギン酸水酸化酵素活性を持つ膜貫通タンパクを コードしており 乳癌や肝細胞癌など多くの癌種で過剰発現している また 肝細胞癌において ASPH の過剰発現群では術後生存率が有意に低下すること が知られている 対象は当科の luminal-type n0 乳癌 05 例および NCBI の Gene Expression Omnibus に登録された外部データセットとした 外部のデータセットについ てはサブタイプを PAM50 により分類した まず サブタイプ別に ASPH の発 現を検討したが サブタイプによって ASPH の発現量には明らかな差を認め なかった 次に ASPH の発現量と予後の関係を検討したところ luminal B 乳 癌において ASPH 過剰発現群で生存率が有意に低下していた 以上のことから ASPH 高発現群に対して抗 IGF 療法を行うことにより予後の 向上する可能性がある 今後は乳癌細胞においても ASPH が IGF 経路に依存し ているかどうか IGF 経路の阻害により ASPH 高発現乳癌細胞の増殖に抑制が かかるかどうかを明らかにしたいと考えている はじめに 乳癌における化学療法は新薬の開発および Intrinsic subtype によ る個別化医療によりこの数年で飛躍的な進歩をとげており 予後改善に寄与 しているものと思われる しかしながら 治療抵抗性で早期に再発し予後不良 な症例も少なくない 今回われわれは Anthracyclin Taxane Trastuzumab が主流であった時期の症例を用いて 治療効果予測に重要と思われる遺伝子 について検討した 対象 方法 対象は 00 年 009 年までに術前 術後 補助化学療法もしくは再発時化学療法を施行した 49 例 用いた化学療法のレ ジメは症例に応じて EC Taxane Trastuzumab 5 DFUR などを用いている 検討項目は現在まで再発を認めない補助化学療法症例 例と転移 再発を認 めた 7 例について Stathmin 免疫染色を行い 染色強度を + + + の 三段階で評価し 無再発生存期間 DFS および全生存期間 OS について解 析を行なった 結果 再発症例に関して DFS 中央値 は + 0-0 4 ヶ 月 + 0-8 6.5 ヶ 月 + 6-70 9 ヶ 月 OS 中 央 値 は + 9-6 94 ヶ月 + -45 05 ヶ月 + 6-9 4 ヶ月であった Stathmin 発現について + のみを陽性と判定した場合 再発例における OS は陽性 6.9 か月 / 陰性 90.8 か月 p=0.05 と Stathmin 高発現例では有 意に予後不良であることが示唆された まとめ Stathmin はさまざまな癌 種において報告されている癌遺伝子で チュブリンの重合に作用することが 知られている 近年 チュブリンに関わる薬剤の開発が進んでいるが本検討 において Stathmin 高発現症例の 69.% 9/ 例 が再発症例であり 今後 さらなる予後を規定する機能ネットワークの解明と新規分子標的薬の開発が 期待される GP--6-05 GP--6-06 乳癌外科切除例における接着分子 CD44 の臨床病理学的意義 PTEN 発 現 お よ び HER- 二 量 体 発 現 解 析 に 基 づ く 術 前 trastuzumab 療法効果予測の試み 産業医科大学医学部 第二外科 花桐 武志 永田 好香 門司 祥子 竹中 賢 岡 壮一 近石 泰弘 下川 秀彦 岩田 輝男 浦本 秀隆 宗 知子 田中 文啓 はじめに 接着分子 CD44 は 細胞 - 細胞 細胞 - 細胞間基質を接着させる接 着分子のひとつであり 癌の増殖 浸潤に関与することが知られている ま た CD44 は乳がんなど固形がんにおけるがん幹細胞マーカーであることが知 られている 今回 00 年から 006 年まで 免疫組織化学染色が可能な標 本が得られた乳癌外科切除例 90 例を対象として CD44standard CD44s お よび CD44 v6 の発現を免疫組織化学染色にて解析し 臨床病理学的検討を 行った 方法および結果 対象は全例女性 年齢は 7 歳から 97 歳で平均 57 歳であった D44 および CD44v6 の発現率は それぞれ平均 6% 40% で あった T 因子に関しては CD44s および CD44v6 発現率は T においてそ れぞれ 4% 4% T-4 において 7% 6% であった N 因子に関しては CD44s および CD44v6 発現率は N0 においてそれぞれ 7% 9% N- において 4% 4% であった CD44s の低現群および高発現群の 5 年生存 率はそれぞれ 88.9% 89.7% であり CD44v6 の低発現群 高発現群の 5 年 生存率はそれぞれ 90.% 88.9% であった CD44s の低現群および高発現 群の無病生存率 5 年 はそれぞれ 87.0% 86.% であり CD44v6 の低発現 群 高発現群の 5 年生存率はそれぞれ 90.% 8.% であった まとめ T 因子 N 因子と CD44s および CD44v6 の両者の発現には有意な相関関係は認 めなかった CD44v6 の低発現群に比較して高発現群は無病生存率が不良な 傾向を認めたが 更なる症例の集積が必要である 広島大学病院 乳腺外科 広島大学病院 病院病理部 重松 英朗 秋本 悦志 恵美 純子 舛本 法生 角舎 学行 春田 るみ 片岡 健 尾田 三世 有広 有広 岡田 守人 HER 陽性乳癌症例に対する trastuzumab 療法の効果予測法は未だ確立して いない 今後 多くの HER 標的療法薬が臨床導入されるにあたり その効 果予測法の開発は臨床的および経済的に重要である 我々は HER 陽性乳癌 細胞株を対象とした基礎的な検討により HER- dimer 発現および PTEN 発 現の解析により trastuzumab の感受性予測が可能であることを発表してきた 第 0 回日本乳癌学会学術総会 第 50 回日本癌治療学会学術集会 すなわ ち HER 陽性乳癌細胞株において HER- dimer 低発現は de novo および acquired trastuzumab-resistant に寄与し また PTEN 変異細胞株は HER dimer 高発現にも関わらず trastuzumab 耐性を示すことを確認した これ らの結果から HER- dimer および PTEN 発現解析を臨床応用することに より HER 陽性乳癌症例に対する trastuzumab 療法の正確な効果予測が期 待される そこで我々は術前 trastuzumab 療法後に根治手術が施行された HER 陽性乳癌 5 症例を対象に HER- dimer 発現および PTEN 発現を解 析し 治療効果との相関についての解析を開始した HER- dimer の発現 は新規二量体アッセイ法である PLA Proximity ligation assay Olink 法を 用いて評価する PLA 法は従来法と比較しパラフィン包埋ホルマリン固定標 本を対象にした評価が可能であり 蛍光顕微鏡下に個々の細胞における二量 体発現の定量化および可視化が可能である PTEN は従来の報告と同じく免疫 組織化学染色法を用いた評価を行い 正常乳癌の染色との対比により 陽性 および陰性の判断を行う 本学会では 実際の検査手技および解析結果につ いて発表したい 405
GP--6-07 GP--6-08 富山大学 消化器 腫瘍 総合外科 転移再発トリプルネガティブ乳癌患者における nab-paclitaxel の臨床効果と SPARC 発現の検討 乳癌におけるバイオマーカーとしての AQP5 の発現とその有用 性 三重大学医学部附属病院 腫瘍内科 三重大学医学部附属病院 病理部 三重大学医学部 修復再生病理学分野 4 三重大学医学部附属病院 乳腺センター 5 伊勢赤十字病院 化学療法科 橋本 伊佐也 長田 拓哉 松井 恒志 嶋田 裕 塚田 一博 田丸 智巳 斎藤 佳菜子 谷口 正益 5 小塚 祐司 小川 朋子 4 吉田 利通 水野 聡朗 背 景 SPARC Secreted protein acidic and rich in Cysteine は 細 胞 外 マトリクスと細胞の結合調節や細胞増殖に関与している糖蛋白であり 乳 癌 膵癌をはじめ多くの悪性腫瘍での発現が報告されている 近年 アル ブミン結合薬剤である nab-paclitaxel の臨床効果と SPARC 発現について注 目されている 00 年進行膵癌を対象とした nab-paclitaxel の第 I/II 相試 験では SPARC 発現症例は陰性例よりも高い臨床効果が示された また進 行トリプルネガティブ TN 乳癌に対する nab-paclitaxel 併用化学療法にお いても SPARC 発現腫瘍で PFS 延長傾向が示された このように SPARC は nab-paclitaxel のバイオマーカーとして期待されるが 小規模な研究であり 不明な点が多い 目的 転移再発 TN 乳癌患者において nab-paclitaxel の抗 腫瘍効果と腫瘍組織での SPARC 発現について 後方視的に検討した 方 法 00-0 年 に nab-paclitaxel 60mg/m qw を 使 用 し た 転 移 再 発 TN 乳癌患者 n=6 の腫瘍組織の SPARC 発現を免疫組織学的に検討した 結果 年齢中央値 46 歳 0-6 歳 組織型は浸潤性乳管癌 4 例 小葉癌 例 粘液癌 例 タキサン既使用例は 4 例 次治療が 例 次以降が 例 Nab-paclitaxel の臨床効果は PR 例 % SD 例 7% PD 例 50% であった 腫瘍組織の間質成分は全例で SPARC 陽性であった 腫瘍 細胞上の SPARC 陽性例は 例 50% であり 臨床効果は PR 例 SD 例 PD 例であった SPARC 陰性 例では PR 例 PD 例であった PR を示 した SPARC 陽性腫瘍 例はタキサン既治療で 4 次治療であったが nabpaclitaxel で ヵ月間の病勢コントロールが得られた 結語 再発 TN 乳癌 で腫瘍の SPARC 陽性症例 例は良好な治療効果を示した 一方 SPARC 陰性で も有効症例はみられている 今後 さらなる症例の蓄積とともに前向き試験 での検証が必要と考えられた はじめに 今日の乳癌診療では 乳癌組織を ER PgR および HER Ki67 な どの発現状況を免疫染色で検索することにより 4 つのサブタイプに分類し 術 後の治療方針決定の指標としている しかし 乳癌のより詳細な特性の把握 による個別化治療を推進するためには さらに多様なバイオマーカーの開発 が望まれている アクアポリン AQP は細胞の水チャンネルを調節する分子 としてこれまでに 4 種類が同定されており その中の数種類は癌の増殖と関 係があると報告されている 今回我々は AQP に着目して検討を行い AQP5 の発現低下が乳癌のバイオマーカーとして有用である知見を得たので報告す る 方法 当科で施行された原発乳癌切除症例 0 例 について AQP 4 5 8 の発現強度によりそれぞれ高発現群と低発現群に分類し 両群における 無再発生存 DFS および生存 OS 率の比較検討を行った 結果 AQP High 0 Low 80 AQP4 High 5 Low 58 AQP8 High 46 Low 64 においては 各 AQP の発現と生命予後に有意な差を認めなかっ た AQP5 High 96 Low 4 においては細胞全体における AQP の発現 と生命予後に有意な差を認めなかったが 核に対する免疫染色では AQP High 群に比して Low 群で有意に DFS が低下し p=0.048 OS も低下する傾向が 見られた p=0.595 まとめ AQP5 を核に発現しない乳癌症例は予後が 不良であった AQP5 は乳癌における予後判定バイオマーカーとして有用と考 えられた GP--7-0 GP--7-0 ER 陽性 HER 陰性転移再発乳癌の再発後生存期間 臨床的効果 予測因子に関する検討 ER 陽性 HER 陽性乳癌における予後因子の検討 大阪府済生会千里病院 外科 福井県立病院 外科 北條 茂幸 吉岡 節子 豊田 泰弘 松永 寛紀 吉岡 晶子 藤江 裕二郎 福永 浩紀 太田 博文 遠藤 和喜雄 前浦 義市 大田 浩司 伊藤 朋子 橋爪 泰夫 目的 ER陽性HER陰性転移再発乳癌 ER+HER-MBC はそのheterogeneous な構成および耐性機序のため薬剤選択は容易ではない ER+HER-MBC を retorospective に検討し 再発後生存期間の傾向と臨床的効果予測因子に ついて検討した 対象と方法 04 年 4 月から 年 月までに治療を行った ER+HER-MBC 5 例 うち 7 例は初回転移例 を対象とした 再発後一次 二次 三次治療の効果と再発後生存期間について調べた また 再発後一次 から三次治療に行われた内分泌療法から 感受性維持群 耐性獲得群 感受 性無群を同定し さらに化学療法奏効群と非奏効群も同定 それぞれ再発時 年齢 再発時 BMI DFS 組織学的 Grade ER PgR 強度 転移臓器に関し 比較した 結果 一次 二次治療の効果は再発後生存期間を有意に延長させ たが 三次治療は無関係であった さらに 一次 二次治療ともに奏効した 群と 一次もしくは二次治療いずれかが奏効した群およびいずれも奏効しな かった群の生存期間に有意差を認めた 感受性維持群 耐性獲得群 感受性 無群の検討では 再発時 BMI が耐性獲得群で他 群より高く また感受性維 持群で DFS が他 群より長い傾向を認めた 再発時年齢 Grade ER PgR 強度 転移臓器に関しては有意差は認めなかった 一方 化学療法奏効群と 非奏効群では 年齢に関し奏効群で有意に若かったが 他の項目では差はな かった 結論 ER+HER-MBC に関し 再発後生存期間は一次かつ二次治療 の効果でほぼ決定していた より効果の期待できる治療を初期に連続して行 う必要性が示唆された 長い DFS は内分泌療法 若年齢は化学療法が奏効す る傾向があり また内分泌療法の効果維持には体重調整の重要性が示唆され たが その他の効果予測因子は同定されず 今後の課題と思われた 対象と方法 004 年 0 月から 00 年 0 月までに当院にて手術を施行した stage III C および IV を除く浸潤性乳癌症例 95 例中 両側乳癌 男性乳癌を 除いた ER 陽性かつ HER 陽性症例 例を対象に 臨床病理学的因子と予後 との関連を検討した 結果 手術時年齢は 78 歳 中央値 58 歳 腫瘍径 浸潤径 は 0.7 7.cm 中央値.cm であった 術式は乳房温存手術 6 例 乳房切除術 7 例で 腋窩には 6 例にセンチネルリンパ節生検 7 例に level II 以上の郭清を行った 組織型は浸潤性乳管癌 例 特殊型 例 管状 癌 であり リンパ節転移は 0 個 例 個 7 例 個 例 4 個以上 例 で 平均. 個であった 術後補助療法は内分泌療法のみが 7 例 アンスラ サイクリンを含む化学療法 例 その他の化学療法 例 無治療 例であり トラスツズマブは 9 例に使用した 観察期間は 8 86 ヵ月 中央値 46 ヵ月 で 8 例に再発を認め 5 例が遠隔転移 例がリンパ節再発であった ER は 再 発例 8 例中 50% 以上が 4 例 50% 未満が 4 例であり 非再発例 5 例中 50% 以上が 9 例 50% 未満が 6 例であった PgR は 再発では陽性は 例のみで 0 40% 他 7 例は 0% 未満であり 非再発では 50% 以上が 8 例 0 50% が 7 例 0% 未満は 0 例であった 核グレードは 再発例中 NG は 例のみで NG は 6 例であり 非再発例では NG は 6 例で NG は 5 例であっ た リンパ節転移個数は 再発例では 0 6 個 平均.4 個 非再発例では 0 5 個 平均 0.5 個 であった 再発例ではリンパ節転移個数は有意に多く PgR は低値を示していた トラスツズマブ非使用例では 腫瘍径が再発リス クに関与していた 結語 ER 陽性 HER 陽性乳癌に対しては リンパ節転 移個数の多い また PgR 低値の症例に対しては十分な補助化学療法を施行す べきである 406
GP--7-0 GP--7-04 Luminal B HER 陽性と HER 陰性乳癌の比較 国立がん研究センター東病院 乳腺外科 国立がん研究センター東病院 乳腺 腫瘍内科 乳癌術前化学療法前後の HER の変化が予後に与える影響はあ るか 佐藤 雄 和田 徳昭 米山 公康 山内 稚佐子 康 裕紀子 橘 五月 向井 博文 吉田 敦 林 直輝 松田 直子 梶浦 由香 矢形 寛 鈴木 高祐 中村 清吾, 山内 英子 背景 目的 Luminal B LB 乳癌は多様性がありホルモン受容体 HR 陽性 であるが高度に増殖因子 Ki67 もしくは HER が発現し 様々な薬物治療へ の反応が期待されるがその適切な選択は難しい LB 乳癌に対する治療法と予 後を検討した 対象 方法 00 年 月から 009 年 0 月に当院で手術施 行し HR Ki67 HER が判明している T- 浸潤癌 878 例 術前治療およ び両側乳癌除く 中 LB HER 陰性 LBH- 07 例と LB HER 陽性 LBH+ 55 例を比較した p 0.05 を有意差ありとした 結果 LHB-/LBH+ の年 齢 腫瘍径 病期 術式 組織型 脈管侵襲 リンパ節転移状況 術後照射 施行に差を認めなかった 組織異型度 が有意に LBH- で多かった ER 陽性 は LHB-/LBH+ で 04 例 /5 例と差を認めなかったが PgR 陽性は 88 例 /6 例と有意に LBH+ で低かった Ki67 は LBH+ でも 5 例に高値であった 術後 薬物治療は 97 例 /49 例で施行されていた そのうち化学療法は 44 例 /9 例 で施行され LBH+ ではさらにトラスツズマブが 5 例に使用されていた 化 療 + 内分泌治療施行した症例は 4 例 /7 例であった 観察期間中央値 7 カ 月 5-0 カ月 において 再発を 5 例 /4 例に認め 内訳 重複あり は遠 隔転移 4 例 / 例 局所再発 例 / 例であった また 化療 + 内分泌治療共 に施行した症例での再発は 0 例 / 例であり有意差はないものの LBH- で多 い傾向にあった さらに薬物療法なしの LBH- 患者のうち 0 例中 例で再発 を認めた PgR+ 症例には両群ともに再発を認めなかった 5 年健存割合は 87.%/9.6% で Kaplan-Meier 法による健存曲線では Log-rank test で有 意差はなかったが p=0.787 LBH+ では 0 カ月以後に再発例を認めてい ない 乳癌死は 5 例 / 例 他病死は 4 例 / 例であり 両群間の全生存率に差 を認めなかった 結語 LBH- と LBH+ の予後に有意差はないが LBH- が悪い 傾向である その治療 再発プロファイルには差があり 感受性のある薬剤 の適切な使用が望まれる 背景 原発性乳がんの術前化学療法 NAC 施行前後の HER 発現の変化の頻 度や予後に与える影響に関しては 未だに一定の見解はない 本研究の目的 は 原発性乳がんの NAC 前後の HER 発現の変化の頻度 及び予後に対する 影響を明らかにすることである 方法と対象 00 年から 008 年に NAC 後 に手術を受けた原発乳癌患者の内 pcr 例を除外した 59 例を対象とし 治療開始前の針生検における HER 発現と NAC 後の手術検体における HER 発現を比較し その患者群の無再発生存率 DFS 全生存率 OS を検討し た HER 発現はいずれも免疫学的組織染色 IHC で解析し + の場合にの み FISH 法を用いて遺伝子発現を解析した 分析は Kaplan-Meier 法で行い Log-Rank 試験を行った 結果 NAC 前に HER 陽性であった症例 0 例中 陰転した症例は 4 例.6% HER 陰性であった症例 49 例中 陽転し た症例は 例.4% であった Trastuzumab を NAC として投与された 例中 陰転した症例は 9 例 4.9% であった trastuzumab 投与の有無と HER の変化に相関は認めなかった p=0. HER の陰転 陽転の有無で DFS OS に有意な差は認めなかった 陰転 DFS p=0.8 OS p=0.8 陽 転 DFS p=0.7 OS p=0.8 結 論 NAC 前 後 の HER 発 現 は 陽 性 例 での陰転が多く認められ.6% 陰性例での陽転は少なかった.4% trastuzumab 投与群により多く HER の変化が認められた 4.9% HER の変化の有無で予後への影響は認めなかった GP--7-05 GP--7-06 Triple negative 乳癌における予後因子の検討 聖路加国際病院 乳腺外科 聖路加国際病院 病理診断科 昭和大学医学部 乳腺外科 当科の Triple negative 乳癌症例における治療成績と予後予測 因子の検討 大阪労災病院 外科 大阪労災病院 病理診断科 大阪労災病院 看護部 森島 宏隆 松並 展輝 三輪 秀明 長谷川 順一 三方 彰喜 清水 潤三 金 よう国 廣田 昌紀 三宅 祐一朗 久保田 倫代 濱沢 智美 根津 理一郎 聖隷浜松病院 乳腺科 聖隷浜松病院 病理科 諏訪 香 金 容壱 吉田 雅行 大月 寛 清水 進一 小林 寛 目的 Triple negative 乳癌には Basal-like や Claudin-low などが含まれるが 今回我々は Basal-like type と non Basal-like type に分類し これらの間に 上皮間葉移行 EMT のマーカーとされる E-cadherin や vimentin の発現に差 があるか また予後に差があるか否かを検討した 対象および方法 00 0 年に治療を行った Triple negative 浸潤性乳管 癌 86 例 を 対 象 と し た EGFR CK5/6 E-cadherim vimentin p6 の 発 現はすべて免疫組織化学染色にて評価した EGFR CK5/6 p6 のいずれか が陽性で basal-like type と定義し basal-like 群 7 例 non basal-like 群 5 例であった 結果 E-cadherin の陰性率は Basal-like 群で 4.% /7 non Basal-like 群 で.% /5 vimentin の 陽 性 率 は Basal-like 群 で 64.8% 46/7 non Basal-like 群で 5.% 8/5 であり いずれも差はなかった Basallike 群は non Basal-like 群に比べて無再発生存率 DFS HR 0.8 95%CI 0.6-0.98 p=0.0 生 存 率 OS HR 0.4 95%CI 0.-.00 p=0.05 ともに予後良好であった E-cadherin 陰性例は陽性例に比べて DFS HR 5.5 95%CI.57-5.09 p=0.0 OS HR 4.79 95%CI.095.4 p=0.04 とも予後不良であったが vimentin では差はなかった 多 変量解析を行ったところ Basal-like と E-cadherin は独立した予後因子であっ た 結語 Basal-like と non Basal-like との間に E-cadherin や vimentin の発現 に差がなかったが non Basal-like の方が予後不良であった E-cadherin 陰性 例は予後不良であった 今後 non Basal-like の中でより予後不良な subtype を判別する方法が重要となるであろう 目 的 前 回 乳 癌 の intrinsic subtype の う ち 最 も 予 後 良 好 と さ れ て い る Luminal A 症例の検討を行ったところ 治療成績は非常に良好で従来の臨床 病理学的な予後予測因子による成績の差も全くなかった 今回は最も予後不 良とされている Triple negative 以下 TN 症例において これらの臨床病理 学的予後予測因子の有用性を検討することを目的とした 対象と方法 998 年 0 年の 年間の当科の浸潤乳管癌手術症例 766 例のうち IHC 法の 代替定義により TN 症例に分類された 77 例 0.0% を対象とし 治療成績 を解析して検討した 結果 TN 症例の全生存率 無再発生存率は 5 年 0 年 ともに同じで 85.% 79.8% と subtype の中では最も不良であり 5 年以 内の早期に予後が決まっていた 臨床病期別にみても TN 症例の全生存率は stage においても他の subtype より有意に不良であった さらに TN 症例を 臨床病理学的な予後予測因子により層別化して検討すると 全生存率に有意 な差があったのは 組織学的リンパ節転移個数 腫瘍径 ly 因子 v 因子など の解剖学的な予後予測因子であり 組織学的悪性度 組織型 P-5 蛋白の発 現度等による差はみられなかった 多変量解析では 組織学的リンパ節転移 個数と v 因子が TN 症例における独立した予後予測因子となっていた 結語 TN 症例の治療成績は臨床病期によらず不良ではあるが 解剖学的な予後予測 因子の意義は十分残っており これらをふまえた手術 薬物療法等の治療の 選択がなされるべきであると思われた 407
GP--7-07 GP--7-08 Basal Non-basal 術前化学療法の効果は同等 術前化学療法の効果は予後因子となりうるか 東京慈恵会医科大学 乳腺内分泌外科 東京慈恵会医科大学 病理学講座 東京慈恵会医科大学 腫瘍血液内科 大阪市立大学大学院医学研究科 腫瘍外科 大阪市立大学医学部付属病院 看護部 大阪市立大学医学部付属病院 薬剤部 野木 裕子 井廻 良美 神尾 麻紀子 加藤 久美子 鳥海 弥寿雄 鈴木 正章 小林 直 内田 賢 武山 浩 背景 Hormone Receptor HR 陰性 Human Epidermal Growth Factor Receptor HER 陰性であるトリプルネガティブ乳癌は化学療法への反応 は他のサブタイプに比較して良好であるが 反応しない群の予後は極めて不 良である 目的 サブタイプ間および トリプルネガティブ乳癌を basal と non-basal に分けて術前化学療法の効果と予後を検討する 対象 99 年 から 0 年に術前化学療法を施行した症例 47 例 経過観察期間中央値 49.9 か 月 範 囲.5 74.9 か 月 方 法 L HR + HER - LH HR + HER + H HR - HER + TN Triple negative HR - HER - に分類した EGFR CK5/6 は免疫染色にて評価し EGFR かつ ま た は CK5/6 陽 性 を basal と し た 結 果 全 体 の 内 訳 は pcr Grade 率 は 全 症 例 7.9% L/LH/H/TN.5/8./7.0/.7% で 有 意 に HER TN で 高 率 で あ っ た P 0.000 再 発 率 は 全 体 6 例 5.% L/LH/H/TN.8%/./.6/9.0% で H TN で有意に不良であった P 0.0 全 生存率は全体 9.% L/LH/H/TN 94.7/94.4/84.9/8.% で H TN で有 意に不良であった P 0.0005 TN 乳癌のうち EGFR 陽性 49.% CK5/6 陽性 6.% basal 75.4% であった pcr 率 無病生存率 全生存率におい ても有意差を認めなかった 結語 basal と non-basal はトリプルネガティブ 乳癌における抗癌剤の効果および予後予測因子とはならない 有効な化学療 法効果予測因子の検索が必要と考える 川尻 成美 高島 勉 石原 沙江 浅野 有香 渡邉 真央 森崎 珠実 青松 直撥 柏木 伸一郎 野田 諭 中野 妙子 川上 紀子 光川 康子 小野田 尚佳 仲田 文造 石川 哲郎 加藤 保之 平川 弘聖 目的 乳癌術前化学療法 NAC において pcr は OS や DFS のサロゲートマー カーとして広く用いられている しかし近年 サブタイプにより pcr 症例の 予後が異なるとの報告があり どのような症例で pcr をサロゲートマーカー として扱えるか検討する必要がある 当科での NAC は FEC00 followed by paclitaxel を採用している HER 陽性症例では paclitaxel に trastuzumab を併用させている pcr を 乳房およびリンパ節の癌細胞がすべて消失した 場合か 乳管内病巣のみが残存した場合 と定義し 単一レジメでの pcr 症 例の予後をレトロスペクティブに検討した 対象と方法 005 年 7 月 -00 年 月に 当科で NAC を施行した stagea-a の乳癌 90 例 術後追跡期間 の中央値は 5 カ月 4-8 カ月 pcr が OS および DFS に及ぼす影響を Log Rank 検定にて解析した 結果 pcr 群で 例 non-pcr 群で 9 例の死亡が あり pcr 群で有意に OS が良好であった p=0.044 Luminal type で 例 Triple negative で 6 例 HER type で 例の死亡があり Triple negative は 有意に予後不良あった p=0.06 また Triple negative 群のみが pcr によ り有意に生存期間が延長した p=0.0 pcr 群で 6 例 non-pcr 群で 4 例に再発が確認できたが 両群に有意差は認めなかった p=0. Luminal type で 8 例 Triple negative で 8 例 HER type で 4 例 に 無 病 生 存 が 確 認 され Luminal type の再発イベントが少ない傾向であった p=0.79 ま た Triple negative 群のみが pcr により有意に無再発生存期間が延長した p=0.048 HER type では pcr 後の再発を 例認めたが いずれも脳転 移単独であった 考察 NAC の予後因子として Triple negative では pcr は 有用と言えるが 他のサブタイプでは有用性を示せなかった HER type で は脳転移が多く DFS は不良であるが OS は良好であったためイベント数が少 なく pcr の予後因子としての有用性を証明できなかった GP--7-09 GP--7-0 当院における術前化学療法の効果予測 リンパ節転移 0 個以上を有する乳癌症例の臨床病理学的検討 虎の門病院 病理部 虎の門病院 乳腺内分泌外科 虎の門病院 臨床腫瘍科 4 中澤プレスセンタークリニック 木脇 圭一 川端 英孝 岩谷 胤生 三浦 大周 中澤 英樹,4 藤井 丈士 下村 昭彦, 陶山 浩一 三浦 裕司 高野 利実 ブレストピアなんば病院 坂元記念クリニック 乳腺病理アカデミー 癌研究会癌研究所 病理部 齋藤 智和 古澤 秀実 前田 資雄 中原 浩 山口 由紀子 山本 隆 船ケ山 まゆみ 坂元 吾偉 秋山 太 駒木 幹正 目的 乳癌に対する術前化学療法 Neo-adjuvand chemotherapy NAC が広く行われる様になってきたが subtype により予後や治療効果が異なる 事が明らかになってきている 当院での術前針生検検体を用いて subtype 別 に NAC の効果および効果予測における Biomarker について検証した 対象 当院で 009 年 6 月から 0 年 月までに当院で NAC および手術が実施 された 88 例を対象とした 内訳は平均年齢 5. 歳 LuminalA 型 ER + HER - 40.9% Luminal-HER 型 0.5% HER 型.5% Triple negative 型 6.% であった また近年評価方法の標準化が問題となってい る Ki67 についても Aperio s ScanScope System を用いた計測および検証 を行った 結果 手術検体で腫瘍本体の浸潤部分が消失した症例を pcr と し た pcr は 全 体 で 0.7% で あ っ た subtype 別 で は LuminalA 型.8% Luminal-HER 型 6.7% HER 型 7.7% Triple negative 型 65.% と なった Ki67 値は全体では 6.4% pcr 群 non-pcr 群 =47.4%.4% であった subtype 別では LuminalA 型 4.% 6.% Luminal-HER 型 45.5%.0% HER 型 4.4% 4.8% Triple negative 型 56.6% 5.9% となった まとめ Luminal 型では化学療法の効果が低く HER 型 Triple negative 型ではいずれも高い効果を認めた Ki67 値は pcr 群で高値と なり NAC の効果予測因子になり得ると考えられる subtype 別に比較する と Luminal-HER 型では同様に Ki67 値が pcr 群で高値となる傾向が見られる ものの HER 型や Triple negative 型では差が見られなかった subtype 毎に Biomarker を使い分ける必要があると考える 背景 リンパ節転移を 0 個以上有する乳癌症例は UICC-TNM 病理分類では N StageIIIC に分類され予後不良とされるが 同病期の中でも臨床病理学 的背景は様々であると考えられる 今回我々は当院での治療成績を明らかに し 予後因子を解析した 対象 方法 99 年 6 月 0 年 9 月までに当 院で手術を受けた乳癌症例 5494 例のうち 同時 異時乳癌 遠隔転移症例 などを除く術前補助療法未施行 例を対象とした 治療成績は無病生存率 DFS と全生存率 OS とで評価し それらを臨床病理学的因子 年齢 T N 組織型 脈管侵襲 核グレード ER PgR HER 術式 術後補助療法な ど 別に解析した 更に 0 年以上の長期無再発生存 4 例と再発症例 78 例 とを比較し 長期無再発に影響する臨床病理学的因子を解析した 結果 生 存期間の中央値は 5.0 年 0 年 DFS は 48.6% 0 年 OS は 59.8% であった DFS OS ともに T/T4 n 0 ER - アンスラサイクリン - タキサン順 次投与 AC T 未施行が有意に不良であった 上記因子から多変量解析を行 い DFS では AC T が OS では T 因子 ER AC T が独立した予後因子であっ た AC T に強化タキサン療法 院内臨床試験 を上乗せすることにより OS は有意に延長した 長期無再発生存例の検討では有意差のある因子はなかっ た 結論 リンパ節転移 0 個以上を有する乳癌症例の予後因子として腫瘍径 ER 発現 AC T が示唆されたが 長期無再発生存例では有意差のある因子は なかった 408
GP--7- GP--7- n n 乳癌術後無再発症例の臨床病理学的因子の検討 早期浸潤性乳管癌 0 年無再発生存例の臨床病理学的特徴につい て 熊本市民病院 乳腺内分泌外科 熊本市民病院 臨床病理部 国立病院機構佐賀病院 外科 国立病院機構長崎医療センター 外科 白十字病院 臨床検査科 4 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 医療科学専攻生命医科学講座探索病理学 大佐古 智文 西村 令喜 西山 康之 奥村 恭博 田嶋 ルミ子 末藤 真実子 豊住 康夫 有馬 信之 目的 初発乳癌において腋窩リンパ節転移は重要な予後因子であり リンパ 節転移個数が多いほど再発の可能性が高くなることが報告されている しか し 多数の腋窩リンパ節転移を認めたにも関わらず 長期間再発していない 症例がみられるのも事実である 今回 我々は手術時に腋窩リンパ節転移を 4 個以上認めた乳癌で長期間再発していない症例と再発をきたした症例の臨 床病理学的因子の差異について検討した 方法 当科にて 998 年から 00 年 月までに手術を行った浸潤性乳管癌のうち腋窩リンパ節転移が 4 個以 上であった 症例において 0 年 0 月までに再発した症例と再発しな かった症例を用いて比較検討した 検討項目は年齢 腫瘍径 核グレード リンパ管侵襲 エストロゲン受容体 プロゲステロン受容体 HER Ki67 p5 subtype 術後補助療法であった 各因子の比較はχ 乗検定または Fisher の正確テストで行い 多変量解析には Cox 回帰分析を用いた 結果 0 例 9% に手術前または手術後に化学療法が施行されていた 平均追跡 期間 87.8 ヵ月にて 再発症例 7 例 無再発症例 8 例であった 再発症例の 初再発部位は局所または領域リンパ節が 4 例 遠隔臓器が 49 例であったが 局所領域再発は追跡可能であった 例中 例が数か月後に遠隔再発をきた した 再発症例と無再発症例での各因子の比較では 腫瘍径 p=0.0 リン パ管侵襲 p=0.05 Ki67 p=0.05 HER p=0.0 において有意差を認 めた 多変量解析では腫瘍径 T/T p 0.0 HR4.6 95%CI.-9.6 と HER +/- p=0.04 HR.7 95%CI.-.9 が有意な因子であった 結 論 n 乳癌において T 症例と HER 陽性乳癌 トラスツズマブによる術 後療法なし は より再発をきたしやすかった しかし T T HER 陰 性であっても多くの n 乳癌症例が再発しており 我々の知り得ていない 予後因子が存在すると考えられる 大久保 仁 中島 弘治 福田 真義 黒島 直樹 円城寺 昭人 前田 茂人 大谷 博 林 洋子 4 下川 功 4 山口 淳三 背景 乳癌の予後因子については多くの報告をみるが 一般に治癒とされる 0 年無再発生存例の生物学的特徴についての報告は稀である 早期のうちか ら全身病が多くを占めるとされている乳癌に対する治療戦略上 これらを分 析することは極めて重要な意味をもつ 目的 手術可能な早期浸潤性乳管癌 症例において 0 年無再発生存例の臨床病理学的因子を再発例と比較しその 生物学的な特徴を明らかにする 方法 99-004 年に当院で手術を行っ た早期浸潤性乳管癌症例 05 例を対象 皮膚 胸壁浸潤 術前薬物治療 多発 両側乳癌 特殊型乳癌および他臓器癌合併は除外 05 例中 0 年 5 月 までの観察で 0 年無再発生存例 85 例 A と再発例 59 例 B の臨床病理学的 因子を比較 脂肪組織浸潤の定義 AJCP 0 8 008 Yamaguchi et al. 腫瘍の辺縁で 0 個以上の腫瘍細胞が乳腺内の脂肪組織と接するか脂 肪組織内に存在するもの 成績 単変量解析で A B 間に差を認めた因子は病 理学的腫瘍径.4cm vs.0cm p 0.000 リンパ節転移の頻度 % vs 7% p 0.000 脂肪組織浸潤の有無 69% vs 97% p 0.000 お よびリンパ管浸潤 p=0.000 年齢 BMI Grade ER status では有意差 を認めない 多変量解析で 0 年無再発に影響する因子は腫瘍径 リンパ節 転移 脂肪組織浸潤の 因子 結論 近年 乳癌の biology を考慮した治療戦 略がより重要視されているが 0 年無再発生存に関わる独立した 因子は腫 瘍の biology よりむしろ腫瘍の量を反映している可能性がある 早期に発見し て治療することそれ自体が全身に広がり潜む癌細胞の制御を容易にするのか もしれない GP--8-0 GP--8-0 Oncotype Dx を施行したリンパ節転移陰性のホルモン受容体 陽性 HER 陰性乳癌症例の検討 オンコタイプ DCIS による微小浸潤傾向の検討 甲南病院 外科 甲南病院 病理部 高丸 智子 明石 定子 池田 紫 内田 諭子 吉田 玲子 大山 宗士 鈴木 研也 桑山 隆志 榎戸 克年 中村 清吾 渡邊 知映 広田 由子 沢田 晃暢 宮下 勝 村尾 真一 森 正夫 布施 知佐香 村松 三四郎 背景 近年 OncotypeDx や MammaPrint といった乳癌の遺伝子解析が普及し てきた Oncotype Dx は再発リスクを評価する上で有用と言われている 今 回我々はリンパ節転移陰性のホルモン受容体 HR 陽性 HER 陰性乳癌の治療 方針決定において OncotypeDx を測定したので報告する 目的 OncotypeDx が HR 陽性 HER 陰性乳癌にとって有用か検討した 対象 008 年 4 月から 0 年 7 月までに当科で Oncotype DX を測定しえたリンパ節転移陰性の HR 陽性 HER 陰性の早期乳癌 9 例 方法 OncotypeDx を測定し レトロスペク ティブに臨床病理学的に検討した 結果 OncotypeDx では RSscore は 5 で Low risk 5 例 Intermediate risk 4 例で High risk 症例はなかった 年 齢は 4 歳から 6 歳で中央値は 5 歳 浸潤癌の腫瘍径は 7mm から mm 組 織 型 は 全 例 浸 潤 性 乳 管 癌 で あ っ た 組 織 学 的 悪 性 度 は Grade が 例 Grade が 例 Grade が 5 例であった 全例 ER 陽性であり PgR は 7 例 ± 例 HERscore0 8 例 score+ 例 リンパ管侵襲は 例のみ陽性で他 は陰性 手術は 9 例とも乳房温存手術を施行し 放射線照射を行った Ki67 は MIB-index が % から 0% であった OncotypeDx で Intermediate risk であった 4 例中 例で化学療法が行われたが他はホルモン療法が行われた 結論 OncotypeDx により化学療法が回避できる症例を選択できることから OncotypeDx は有用と考えられたが 費用が高いことが欠点である 昭和大学 乳腺外科 昭和大学 病理診断学 背景と目的 オンコタイプ DCIS は 多遺伝子検査であるオンコタイプ DX の 遺伝子を活用し 乳房温存術を施行した非浸潤性乳管癌 DCIS における 乳房内再発リスクを予測するためのキットである 結果は DCIS スコアと呼ば れる 0 00 の数値で表される 低リスク症例では非照射でも乳房内再発率 が低いことが期待される 針生検で DCIS と診断され 最終病理も DCIS と予 測できれば 将来非手術の選択につながる可能性がある そこで われわれ はオンコタイプ DCIS が微小浸潤の予測が予測に有用かどうか少数例ではある が検討したので報告する 対象 00 年 0 月から 0 年 月までに手術を施行し 術前の針生検にて DCIS と診断された症例 例 最終病理結果が DCIS 5 例 浸潤性乳管癌 6 例 浸潤性乳管癌のうち浸潤径が 0.cm 以下の微少浸潤であったもの 例をラン ダムに抽出した 本試験は IRB 承認済みである 方法 術前の針生検の検体を用いてオンコタイプ DCIS を施行し DCIS スコ アと浸潤傾向とに相関を認めるか検証した 結果 全例女性 平均年齢は 5. 歳 4-9 歳 であった DCIS スコアは平 均.4 点 6 6 点 で高リスクが 例 中間リスクが 例 低リスクが 8 例 であった 最終組織型別に検討してみると DCIS 平均 6 点 6-6 点 で 高リスク 例 中間リスク 例 低リスク 例 浸潤性乳管癌 平均 9 点 6-6 点 で高リスク 例 低リスク 5 例であった 浸潤性乳管癌のうち微少浸潤を 伴うものは 例とも 7 点で低リスクであった 浸潤傾向と DCIS スコアの間 には関連を見出せなかった 予想された局所再発率は平均 6% 0-5% で あった DCIS 平均 7% -5% 浸潤性乳管癌 6% 6-% そのう ち微少浸潤を伴うものは 例とも 5% であった 結語 針生検でのオンコタイプ DCIS を測定することにより微小浸潤の予測可 能か検討したが 少数例での結果ではあるが今回はその傾向はみとめなかっ た 今後更なる検討を要する 409
GP--8-0 GP--8-04 日本赤十字社医療センター 乳腺外科 近年 種類の遺伝子発現を解析し Recurrence Score 以下 RS を算出 して症例をリスク分類し 個別に治療方針を決定し得る oncotype DX 以下 ODX が 特に Luminal タイプの補助化学療法の適応の有無において悩む症 例の治療方針決定の一助になりうる報告が本邦でも散見されるようになった NCCN ガイドラインではすでにその利用が推奨されており St. Gallen コンセ ンサス会議でも治療選択の一助に位置づけされている 今回 当院では 0 年の 年間で ER 陽性乳癌患者 8 例に術後補助化学療法の有無の判断におい て ODX を使用する機会を得た Ki-67 に関しては高値であっても RS は低値か ら高値までばらつきがあった 従って これまで Ki-67 の結果で Luminal B に分類されてきた症例の中で ODX により化学療法を回避し得た症例が存在 する事を経験した Ki-67 の精度管理 カットオフ値においては まだ未熟な 段階で 議論が多い事もあり こうした症例に ODX を積極的に取り入れるこ とは妥当と考えられた また HER 発現においても判定医による診断の解離 が懸念される所がある IHC 法 を得た症例が ODX にて陰性を得る症例 を経験し 従来であれば補助化学療法を行っていた症例が化学療法を回避し た症例も経験した また 一方で IHC 法の判定に重きを置いて補助化学療 法を施行した症例も経験した IHC 法で HER + 症例の ODX による HER の評価もまた 現在議論の多い所であり一定の見解が得られておらず 今後 十分な検討が必要な所である 今回 ODX が治療方針の判断材料の一助にな り得ることを実感することはできた 経験した 8 症例の結果をもとに 若干の 文献的考察を加え報告する 白 英 川本 久紀, 土屋 恭子 小島 康幸 志茂 新 速水 亮介 矢吹 由香里 首藤 昭彦 福田 護 津川 浩一郎 大井 涼子 黒田 貴子 小島 聖子 永澤 慧 岩重 玲子 志茂 彩華 上島 知子 太田 智彦 当院における oncotype DX の使用経験 当院における Oncotype DX の使用状況と今後の課題 聖マリアンナ医科大学付属研究所ブレスト & イメージング先端医療センター 付属クリニック 聖マリアンナ医科大学 乳腺 内分泌外科 米田 央后 増田 亮 Oncotype DX は乳癌組織を用いた遺伝子解析検査で これにより乳癌の再 発リスク及び治療効果を予測することが可能となった この検査システムを 取り入れることにより より個別化した医療が提供できると考えられてい る 再発スコアは術後 0 年間の再発率を示し さらに化学療法の併用効果 を予測することができる 当院において 00 年 月から 0 年 0 月まで Oncotype DX を実施した症例は 49 例 その内当院で手術 術後経過観察ま で行っている 46 名について詳細を検討した 閉経前が 7 名 0 代 名 0 代 5 名 40 代 6 名 50 代 5 名 閉経後が 9 名 50 代 名 60 代 6 例 で あった 再発スコア RS Reccurence score の平均値は 7.6 最高値は RS9 最低値は RS であった 再発リスク別にみると 低リスク群 5 例 54% 中間リスク群 8 例 9% 高リスク群 例 7% であった ま た subtype 別 ki-67 0% を cut off とする にみると 低リスク群 Luminal A 例 Luminal B 例 中間リスク群 Luminal A 例 Luminal B 5 例 高リスク群 Luminal A 例 Luminal B 例 とリスクが高いほど Luminal B が多い傾向が見られた 高リスク群であった 例には全例化学療法 + ホルモ ン療法の併用療法が行われ 中間リスク群でも 例で化学療法の上乗せが行 われた 閉経後乳癌 ptnm0 Stage IIB ER 90%/PgR 70%/HER +/ MIB- 40% RS6 で術後ホルモン療法を行っていた症例で術後 年半で骨 転移を認めた症例を経験した 現在ホルモン剤を変更し 経過観察中である Oncotype DX の問題点としては費用面と中間リスクで高値であった場合に化 学療法の上乗せをするかどうか判断に難渋する点と思われる 今後も引き続 き Oncotype DX が一人一人の患者さんにとって納得のいく治療が提供できる ような手段となり得るか検討していきたい GP--8-05 GP--8-06 博愛会相良病院 乳腺外科 弘前大学 消化器 乳腺 甲状腺外科 当院における再発乳癌の検討 乳癌術後初再発症例における予後予測因子の検討 松山 義人 雷 哲明 安藤 充嶽 相良 吉昭 相良 安昭 馬場 信一 四元 大輔 大井 恭代 松方 絢美 藤田 佳史 寺岡 恵 相良 吉厚 当院にて経験した再発乳癌症例 特に後期再発症例について検討した 対象 と方法 009 年 月 0 年 月までに初再発が認められた 96 例 年齢 中央値 54 歳 5 00 DFI 中央値.9 カ月 08 カ月 初再発部位 再発部位別 DFI リンパ節別 DFI ホルモンレセプタ HR HER との 関連 および DFI と再発後生存期間 OS について DFI60 ヶ月未満の症例 早期群 と DFI60 ヶ月以上の症例 後期群 を比較検討した 結果 再発症例 中 早期群は 67.% 例 後期群が.7% 64 例 であった 初再発部 位 再発症例全体では 骨 0.6% 60 例 肺.5% 46 例 局所リンパ節 0.4% 40 例 肝 7.9% 5 例 遠隔リンパ節.8 7 例 局所再発 胸壁 残存乳房.8% 7 例 胸膜.8% 例 脳 5.6% 例 であっ た 後期群では遠隔リンパ節 40.7% 例 局所再発 7% 0 例 胸膜転 移 50% 6 例 が多い傾向にあった 後期群の転移リンパ節数は n0 5.9% n- 45.% n4 個以上 8.7% であった subtype 別では LuminalA 5.6% LuminalB 45.% Her- 6.% triple negative.5% であった 再発 後の OS 中央値は前期群 44 ヶ月後期群 ヶ月であった まとめ 後期再発 は LuminalB 腋窩リンパ節転移 0- 個の症例に多く 再発部位として遠隔リ ンパ節 局所再発 胸膜転移が多い傾向を認めた 考察 Luminal B や n0- 症例に対しては積極的に 5 年以降の内分泌療法を考慮すべきと考えられる 西 隆 西村 顕正 諸橋 聡子 袴田 健一 平成 年から 年までの 0 年間に当科で経験した 乳癌初回手術症例 506 例のうち非浸潤性乳管癌の 9 例 病期 IV の 7 例を除く 490 症例を対象に解析 を行った 490 症例のうち 再発症例数は 54 例 % 死亡症例数は 例 4.7% であった 病期別では 症例数 再発症例数 再発率 死亡症例数 死 亡率 は病期 I II III の順に 04 7.4%.0% 8 9.% 4.6% 48 8 7.5% 0 0.8% で病期の進行と共に再発率 死 亡率とも上昇がみられた 再発症例 54 例のうち予後不明な 6 例を除く 48 例 を対象にサブタイプと無病再発期間 再発後生存期間との関連性を調べた結 果 Luminal-A type と Triple negative type で無病再発期間が短く 888 日 と 88 日 再発後生存期間は HER-rich type で 798 日と短く Luminal-B type で 50 日と長かった また 再発後の死亡群と生存群において年齢 組織型 サブタイプ ER 発現状況 臨床病期 初再発部位 補助療法のおけ るアントラサイクリン系抗癌剤の投与の有無 再発後の初回治療における薬 物治療法の違い 内分泌療法か化学療法か さらに選択抗癌剤の違いによる 影響を調べた 単変量解析では ER 陽性群では年齢と再発部位で有意差が認め られたが ER 陰性群では有意差が得られた因子はなかった 全体ではサブタ イプ ER 発現状況と再発部位で有意差が得られた この 因子で多変量解析 を行った結果 ER 発現状況と初再発部位で有意差が得られた すなわち ER 陽性群と初再発部位が局所 リンパ節 骨である症例では長期生存が期待で きることが判明した しかし 長期生存を積極的に誘導する因子は見つけら れなかった 40
GP--8-07 GP--8-08 厚生連高岡病院 外科 当院における術後再発乳癌の検討 浸潤性小葉癌の予後因子についての検討 尾山 佳永子 吉田 周平 当院の乳癌術後再発症例の予後を検討した 対象 当院で 005 年から 0 年 0 月の乳癌症例 485 例中 術後再発をした 例 6.8% 結果 年齢は -84 歳 平均 57 歳 DFS は 0-6 ヶ月 中央値 6 ヶ月 OS は -9 ヶ月 中央値 5 ヶ月 であった 再発部位 初回 は局所 7 例 リンパ節 8 例 肺 例 肝 6 例 骨 7 例 脳 例 サブタイブ別では luminal A/B 7 例 5% luminal HER 例 9% HERtype 例 9% Triple negative 0 例 0% であった 同時期の Triple Negative 症例は 56 例で再発率は 8% と 頻度が高かった サブタイプ別の予後を比較すると DFS の有意な差はみと めなかったが OS の中央値は luminal A/B 55 ヶ月 luminal HER 5 ヶ 月 HERtype 70 ヶ月 Triple negative 9 か月で Triple negative が有意 に不良であった p=0.05 また OS が ヶ月以内の 症例はともに Triple negative であった Triple negative の 9 例 90% は 4 ヶ月以内に再発し 4 ヶ月で再発した 例は DCIS であった 結語 Triple negative は予後が有 意に不良であり 再発時期は 年以内が大半であったので 術後早期は注意深 く観察する必要がある また有効な治療の確立が望まれる がん 感染症センター都立駒込病院 乳腺外科 がん 感染症センター都立駒込病院 病理部 宮本 博美 山下 年成 有賀 智行 堀口 和美 北川 大 本田 弥生 井寺 奈美 石黒 淳子 堀口 慎一郎 黒井 克昌 目的 浸潤性小葉癌 ILC は びまん浸潤性に進展するため診断時には病期 が進行している場合が多い ILC の予後について検討を行った 対象 998 年から 0 年の 4 期を除いた手術症例 889 例中 術後病理で ILC と診断さ れた 9 例 4.% について後方視的に検討を行った 結果 治療開始時年 齢は 8 歳 中央値 57 歳 ホルモン陽性例は 99 例 8% HER 陽性 は 4 例 % 術前化学療法は 例 9% で行われていた 治療開始時の 病期は stage 8 例 A 8 例 B 6 例 7 例 このうち対側乳 癌の既往がある 7 例を除いた 例で予後因子について検討した 観察期間 中央値 5.9 年において 局所再発は 6 例 遠隔転移は 8 例で認められた 遠 隔再発の初再発部位は骨が 例 6% 次いで肝臓が 例であった 例重 複あり 遠隔再発の予後因子として 単変量解析 Kaplan-Meier 法 Logrank 検定 では T 因子 p=0.0 PgR p=0.0 脈管侵襲 p=0.004 リ ンパ節転移 p=0.00 が挙げられ 多変量解析 Cox 比例ハザードモデル では PgR 陰性 リスク比. 95%CI.-0.5 p=0.0 リンパ節転 移陽性 リスク比.7 95%CI.-7. p=0.04 が挙げられた 乳癌死 は 8 例で認められ 単変量では T 因子 p=0.005 ER p=0.04 脈管侵襲 p=0.0 リンパ節転移 p=0.0 が予後因子であった また 病期別で浸 潤性乳管癌 IDC 症例とで予後を比較した場合 再発 乳癌死どちらにおい ても有意差を認めなかった まとめ ILC は診断時には病期が進行している 症例が多いが IDC と比較して予後は同等である GP--8-09 GP--8-0 JR 東京総合病院 外科 群馬大学大学院 病態総合外科学 術前に腫瘍マーカーを測定する意義についての検討 乳癌症例における血清アルブミン プレアルブミンの検討 尾身 葉子 平田 勝 尾辻 和尊 藤井 孝明 矢島 玲奈 森田 廣樹 堤 荘一 浅尾 高行 桑野 博行 腫瘍マーカーは 癌の病勢を知る目的で多用されているが 多くのガイドラ インでは 治療後の定期的な腫瘍マーカーの測定は勧められていない 腫瘍 マーカーを治療前に基準値として測定した場合 そのデータから何がわかる のか 検討した 対象は 初発乳癌の手術を施行した 8 例 術前に腫瘍マー カーを測定したのは CEA 7 例 CA5-65 例 NCC-ST-49 以 下 NCC 79 例であった 陽性率は CEA 5.% CA5-5% NCC 0% であった いずれのマーカーも病期が進むにつれ 陽性率は上昇する 傾向を示した CEA CA5- NCC のいずれも リンパ節転移もしくは遠 隔転移を有する症例では有意に値が高かった リンパ節転移 p 0.005 p 0.000 p 0.005 遠 隔 転 移 p 0.000 p 0.000 p 0.05 Stage0 では CEA 例 NCC 例で陽性であったが CEA は術後も低下 せず NCC-ST-49 は術前わずかに基準値を超え 術後に正常範囲に低下した Intrinsic subtype で は CEA は HER type で 4% CA5- は LuminalB type で 9.6% NCC は Triple negative type で 8% と 陽 性 率 が 高 か っ た CEA CA5- NCC のいずれにおいても 正常と高値を示した場合で生存期 間に有意差を認めた p 0.000 p 0.000 p 0.0 が 無病生存期 間は CA-5- のみで有意差を認めた p 0.000 術前マーカーが正常と高 値を示した場合で 再発時にマーカーが上昇した割合を比較すると CEA は 4% と 50% CA5- は 5% と 4% NCC は % と 0% といずれも術前 に高値の場合に再発時にも陽性となる割合が高かったが 有意差は認めなかっ た CA5- が 腫瘍量を最もよく反映し 予後との関連を認めた 非浸潤癌 でも NCC がわずかだが陽性となった 術前の腫瘍マーカー値からは 再発 時マーカーが上昇することを予測できなかった 栄養状態は 癌により誘発される代謝変化に反応して悪化しうる 血清アル ブミン プレアルブミン トランスサイレチン は栄養状態の評価に用いられ る指標であり 特に低アルブミン血症は癌の予後不良因子であることが報告 されている 我々はこれまでに 大腸癌において術前のアルブミン低値 プ レアルブミン低値は予後不良因子であることを報告してきた Fujii T et al. Nutr Cancer 0 今回我々は 乳癌における術前のアルブミン プレ アルブミン値測定の意義について検討を行った 群馬大学大学院病態総合外 科学にて手術を施行した原発性乳癌症例で 術前にアルブミン プレアルブ ミン値を測定した 88 症例を対象とし retrospective に術前アルブミン プ レアルブミン値と臨床病理学的因子との関連を検討した プレアルブミン は mg/dl アルブミンは.5g/dl 以上を基準値とし 基準値以下を低値と 定義した アルブミン低値は 例.6% プレアルブミン低値は 例 5.0% に認められた プレアルブミン低値は アルブミン値と相関し 炎 症の指標である C-reactive protein CRP 値と逆相関を認めたが 腫瘍の 大きさ リンパ節転移 脈管浸潤 腫瘍マーカー 組織学的グレード ER PgR HER 発現などの臨床病理学的因子との関連性は認められなかった 乳 癌症例においては 栄養障害の頻度は他の癌種より比較的少なく さらに アルブミン低値 プレアルブミン低値は栄養状態だけではなく 炎症反応 免疫反応など様々な因子を反映していると考えられる 以上より 切除可能 乳癌症例においては 術前アルブミン値 プレアルブミン値だけで癌の状況 や予後を予測することは困難であると考えられ さらに有用な予後予測因子 またはその組み合わせによる指標が望まれる 4
GP--8- GP--9-0 網羅的遺伝子解析の臨床導入における問題点の検討 マンモグラフィ不明瞭乳癌における造影デジタルマンモグラ フィの描出能の検討 国立がん研究センター東病院 乳腺 腫瘍内科 国立がん研究センター東病院 臨床開発センター トランスレーショナルリ サーチ分野 国立がん研究センター東病院 臨床開発センター 臨床腫瘍病理分野 4 国立がん研究センター東病院 臨床開発センター 先端医療開発支援室 5 国立がん研究センター東病院 臨床開発センター 6 国立がん研究センター東病院 7 国立がん研究センター東病院 臨床開発センター 臨床試験支援室 国立がん研究センター東病院 放射線診断科 国立がん研究センター東病院 乳腺外科 国立がん研究センター東病院 臨床腫瘍部 岩田 良子 佐竹 光夫 和田 徳昭 米山 公康 久野 博文 康 祐紀子 山内 稚佐子 藤井 誠史 内藤 陽一 土原 一哉 吉野 孝之 高橋 秀明 落合 淳志 山中 竹春 4 桑田 健 向井 博文 大津 敦 5 江角 浩安 6 三木 いずみ 4 佐々木 正興 佐藤 暁洋 7 福谷 美紀 7 渡邊 淳 松原 伸晃 和泉 宏昌 山田 瑶子 背景 分子標的薬の普及とともに一般臨床の現場においてゲノムバイオマー カーの利用が一般化し 今後は生検材料など微量サンプルから複数のマー カーの同時測定が必要になると予想される 本邦においてもすでに網羅的遺 伝子変異解析が商用として利用可能となり 海外同様日常臨床に導入されよ うとしているが その臨床的意義は明らかでなく また臨床導入に当たって の基盤整備は不十分である 目的 当院内科各科 検査科 臨床開発セン ター臨床腫瘍病理分野 トランスレーショナルリサーチ分野 臨床試験支援 室 先端医療開発支援室の共同研究として 乳がんを含む切除不能 進行 再発固形がん一般を対象に治療前の生検材料の余剰検体から DNA を抽出し COSMIC データベースに収載された 47 種のがん関連遺伝子変異計 79 ヶ所 についてアンプリコンシーケンスを行う臨床研究を開始した 本研究遂行に あたり検出された問題点について 系統的にレビューし 網羅的遺伝子変異 解析を実地臨床に導入するにあたって解決すべき事項を提起する 結果 遺 伝子変異検索を行うことで見られた種々の問題点は 検査の妥当性 臨床的 妥当性 臨床的意義 倫理的 法的 社会的問題に分類された 網羅的遺伝 子解析を行うに当たっては incidental findings を含めた問題点に対処すべ く遺伝外来を開設し また検査結果について多面的 包括的に議論を行いそ の臨床的意義を付加するため 臨床専門医 病理医 分子生物学者 統計家 遺伝専門医などからなる expert panel を結成し 種々の問題点を議論するこ とで対処可能であった 結論 網羅的遺伝子変異解析を実臨床に導入するた めには 遺伝カウンセリングの実施体制整備 expert panel の組織が必要で あり これらの体制整備のもとに今後有用性の評価を行っていく必要がある 目的 マンモグラフィにて不明瞭な乳癌症例に対し施行した dual energy 造影デジタルマンモグラフィ CESM における乳癌の描出を検討する 方 法 対象は 0 年 6 月 0 年 0 月に手術が行われた乳癌 47 例のうち CESM を施行した 48 症例 年齢中央値 60 歳 非造影マンモグラフィ MX に て腫瘤性病変が明瞭ではない乳癌術前症例に対し CESM を行った 石灰化以 外の所見が他のモダリティにて描出されなかった症例では行っていない 撮 影機器は GE メディカルシステムズ製 Senographe Essential である 造影剤 静注 分後に 低 高エネルギー領域で 組として撮影し 再構成サブトラ画 像を作成した MX CESM 所見を検討した 結果 MX の所見は FAD 8 例 カテゴリー の石灰化 0 例 カテゴリー の石灰化を伴った FAD 例 等 濃度腫瘤 例 distortion 例 CESM の所見は腫瘤 40 例 non-mass-like enhancement 5 例であった MX で所見が指摘できたのは 例 CESM のみ で所見が指摘できたのは 例 両者とも陰性であったのは 例であった 検 出能は MX /48 66.7% だが 石灰化を除くと /48 47.9% CESM 45/48 9.8% であった 描出能向上は 8/48 58.% で認められた 考察 現在 CESM の対象は MX で不明瞭な症例だけであるため 両者の差が強く出た 範囲を広げると成績はかなり異なると考えられる マンモグラフィ再検の機 会は少なくなく 病変が不明瞭である場合は CESM を行うことによりマンモ グラフィにおいて病変を可視化し 悪性所見を描出できる可能性が高い 結 論 CESM は乳癌の診療において有用である可能性が示唆された GP--9-0 GP--9-0 造影マンモグラフィの有効性の検討 DCIS 症例の初期経験よ り 当院における乳房 Tomosynthesis の有用性の検討 神戸大学医学部付属病院 乳腺内分泌外科 三河乳がんクリニック 名古屋大学大学院医学系研究科 医療技術学専攻医用量子科学分野 山下 祐司 河野 誠之 大坂 悦子 元野 裕子 高尾 信太郎 渡辺 恵美, 森 美由紀 大久保 美晴 水谷 三浩 背景 当院では Dual energy subtraction 技術を用いた造影マンモグラフィ Contrast Enhanced Spectral Mammography CESM を導入し 臨床試 験を開始した 世界的にみても 浸潤癌の CESM 所見についての臨床研究が まだはじまったばかりで その所見の解析から診断基準に至る診断学の体系 化の まさにその登山口に立ったような印象である まず診断基準の手掛か りとしての CESM 所見の意味するところを症例毎に検証しつつ 経験を集積 していきたい 今回は少数例であるが CESM を施行した DCIS 症例について臨 床 病理を検討し報告する 対象 0 年 7 月に CESM を施行した 7 例のうち 手術標本で DCIS と 最終診断された原発乳癌 7 例 方法 CESM はヨード造影剤を造影剤注入装置により注入し.5ml/kg ml/sec GE 社製 SenoBright にて撮像した 前述の 7 例における CESM 所 見を含む臨床所見および病理などを総合的に評価し検討した 結果 7 例の MMG 所見は FAD 例 構築の乱れ 例 微細石灰化 例であっ た CESM で濃染を示した 例の病理では 充実型 DCIS 例とアポクリン DCIS 例で 淡い造影を示した 例は面疱型と充実型 造影されなかった 例は低乳頭型 管状型であった 造影された 5 例は 程度の差異はあるものの 血管増生 炎症細胞浸潤 繊維化 うっ血などの間質反応の所見をいずれも伴っ ていた 考察 造影の機序には間質反応が介在し 血管透過性の亢進にも関与すると 考えられている 今回の検討でも間質反応を伴う DCIS 例は CESM で造影され ていた DCIS 症例は微細石灰化や構築の乱れなどの所見を呈し多彩であるが これらは良性疾患の臨床像とも重なる そこで従来の検査法に加え CESM を DCIS 例の臨床に導入することで より適切な診断システムの確立へとつな がる可能性を模索したい 今後さらに症例数を蓄積し検討を深めていく は じ め に 乳 房 Tomosynthesis は 従 来 の マ ン モ グ ラ フ ィ DMMG で は診断が困難であった乳腺組織の重なりや高濃度乳腺に対し 断層像を 用 い る こ と に よ っ て よ り 詳 細 な 診 断 を 容 易 に す る と 期 待 さ れ て い る Tomosynthesis は DMMG と同時に撮影でき放射線照射量も DMMG の約.5 倍と少なく検診への応用などもが検討されている 目的 当院で施行し た乳房 Tomosynthesis を用いてその有用性を検討する 対象と方法 0 年 月から 0 年 月までに原発性乳癌と診断し手術を施行した 64 例につ いて DMMG と Tomosynthesis それぞれでカテゴリー判定を行い比較した 結果 DMMG の主な所見はカテゴリー 5 が 6 例 腫瘤 0 例 石灰化 6 例 カテゴリー 4 が 5 例 腫瘤 8 例 石灰化 6 例 distortion 例 カテゴリー が 8 例 腫瘤 4 例 FAD 4 例 カテゴリー が 5 例であった 全症例 64 例中 7 例 0.9% で Tomosynthesis によってカテゴリー判定が上昇し 例 % でカテゴリーが低下した カテゴリー判定が上昇したものはカテゴリー から 4 に上昇したものが 5 例 腫瘤 例 FAD 例 カテゴリー 4 から 5 に 上昇したものが 例 腫瘤 例 であった DMMMG でカテゴリー と石灰化 病変 distortion 8 例については Tomosynthesis を施行後でもカテゴリー が上昇したものは認めなかった また カテゴリーが低下したものは FAD 例であった まとめ Tomosynthesis は乳癌症例において診断精度を上げる 可能性があり 今後症例数を蓄積しさらなる検討が必要である 4
GP--9-04 GP--9-05 マンモグラフィ撮影装置の特異な濃度分布特性の検討 マンモグラフィの誤判定例におけるcomputer aided detection CAD の効果 医療法人明和会辻村外科病院 放射線科 医療法人明和会辻村外科病院 外科 藤田保健衛生大学医学部 内分泌外科 中日病院 外科 乳腺科 名古屋大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科 オリエンタルクリニック 4 名古屋大学医学部附属病院 化学療法部 5 名古屋大学大学院医学系研究科 細胞生物物理学 川島 健 辻村 享 岩瀬 克己 はじめに 昨年の本総会にて マンモグラフィ撮影装置 LORAD M-IV に原 因不明の特異な濃度分布特性 胸壁側左寄りの濃度が高く 乳頭側右側へいく ほど濃度が低い が発生することについて報告した 昨今マンモグラフィの撮 影回数の増加により CR 装置の IP が感度低下を起こし 乳房の形状に沿った陰 影を生じるという報告があり その形状は昨年報告したものと似ていた 今回 この現象と昨年報告した濃度分布特性の関係について検討した また他機種 における濃度分布特性についても検討を行ったので報告する 方法 自作ファ ントム 直径 6mm の円板形 PPC ペーパーを撮影範囲全体に配置したもの を cm 厚のアクリル板 5 枚の間に配置し撮影を行い 目視にて画質評価した また障害陰影 圧迫板 ブッキーなど の無い状態で撮影を行い 作成した画 像より濃度グラフを作成した これらの撮影には 当院で臨床使用している IP 臨床使用無しで使用回数の少ない実験用 IP 新品 IP の 種類を使用した 撮影装置は LORAD M-IV と島津 SEPIO の 機種を使用した 結果 目視によ る画質評価 濃度グラフより全ての画像で胸壁側左側寄り部分の濃度が高く 乳頭側右側へ向かうにつれて濃度が低くなることが確認できた また自作ファ ントムの画質評価では 撮影装置の違いによる分解能の差はあったが IP の 種類による画質の差は認められなかった 考察. 種類全ての IP において 特異な濃度分布特性が得られたことから この特性はマンモグラフィの多撮 影による IP の感度低下とは関係なく発生する特性であると考えられる. 異 なる装置においても同じような特性が得られたことから報告されている乳房 形の陰影も他の要因が関係している可能性があると考える これらの原因究明に向けてさらなる検討が必要である 須田 波子 佐々 実穂 西川 美紀子,, 森田 佐知,4 都島 由紀子, 高野 悠子, 大畑 麗子 高橋 優子,5 武内 大 今井 常夫, 立松 輝 はじめに マンモグラフィ読影医は 今回画像で病変候補を抽出し 更に過 去画像との差 年齢や検診歴 既往歴 臨床情報などを考慮し判定を行う 抽出そのものの失敗 見過ごし と 考慮の末に達した結論が誤っていた 誤断 が読影による偽陰性である computer aided detection CAD は 既に得ら れた膨大な数の画像を解析し 優れた医師の読影をなぞるよう設計された系 であるが 偽陰性を修正できない場合がある 対象と方法 当院で診断され た乳がんのべ 7 病変を含む 97 乳房の画像セット コニカミノルタエムジー 社 PCM で 方向撮影 を NEOVISTA I-PACS CAD typem で処理 5MsP モ ニタで読影医に今回画像だけで判定させた後 臨床情報 比較読影 CAD の 検出情報を与え その都度 判定がどのように変化したかを調査し 修正で きる偽陰性とできない偽陰性の特徴を検討した 結果 読影医が惑うような 難しい症例では 複数回の読影で明確な理由なく所見の取捨が異なる 読影の ぶれ が頻繁に見られた 小さな FAD distortion の見過ごしは CAD で修正さ れたが ごく小さいもの 同一画像に複数所見があると CAD の呈示があって も無効なことがあった 広範囲の病変で等濃度の FAD 脂肪組織の配置が不 自然になるだけのもの 梁柱の肥厚を見抜けないなどの偽陰性は 読影医が 所見の出方を知らないため発生し これらは CAD でも検出されなかった 考 察と結語 所見はあるが良性 と誤断した乳がんの一部が CAD 利用時に修正 され 同社 CAD の病変候補の呈示スタイルが判断に影響した可能性があった CAD の利用に際しては 検出アルゴリズムの組まれていない所見があること CAD も人間も検出の臨界は fuzzy であること 先入観に支配されず検出箇 所を慎重に検証しなければならないことを理解する必要がある GP--9-06 GP--9-07 CAD を利用した石灰化病変に対する戦略 Positron Emission Mammography PEM の半定量評価方 法の検討 たけべ乳腺外科クリニック 高松平和病院 病理科 新井 貴士 安毛 直美 綾野 はるな 松本 昌子 武部 晃司 佐藤 明 ゆうあいクリニック 聖マリアンナ医科大学 放射線科 昭和大学医学部 乳腺外科 4 よこはま乳腺 胃腸クリニック 5 横浜市立大学 放射線科 目的 当院では 0 年 4 月から CAD を導入している CAD の石灰化に対 する感度は非常に優れており 今後有効に活用するにはどうすべきか検討し た 対象 0 年 4 月から 0 年 月の間に当院で乳癌と診断され 術前 治療後および男性乳癌を除外した 84 例を対象とした CAD はコニカミノ ルタ社製 I-PACS CAD typem を使用 結果 年齢中央値 5 歳 84 例中 C 以上の所見を呈したのは 60 例であり そのうち CAD が指摘できたのは 40 例 感度 88% であった 石灰化を伴う病変は 69 例あり CAD の感度は 99% 無自覚が 4 例 59% であった 無自覚乳癌は有意に石灰化病変が多 く p=0.00 CAD の感度も有自覚者と比べ高い傾向にあった 考察 自覚 症状のない石灰化病変のほとんどが DCIS であり 現在デジタル MMG が普及 しつつあり CAD は早期発見を目的とする検診の場で生かされるべきである さらに US と同時併用することで 乳癌に伴う石灰化のほとんどは US で描 出可能であり 当院でのステレオガイド下マンモトーム生検を必要とする症 例は激減した C- 石灰化は検診で数多く指摘される要精査所見であるが CAD と US を同時併用することで 生検が必要な症例を厳選し より精度の高 い検診を実行する事が可能となり得る 山本 弥生 田崎 洋一郎 片山 敦 川本 雅美 小澤 幸彦 桑田 有希子 印牧 義英 中島 康雄 榎戸 克年 中村 清吾 久保内 光一 4 井上 登美夫 5 Positron Emission Mammography PEM は乳腺専用の PET 装置である 高 い空間分解能を有し 乳腺 MRI に感度 特異度とも劣らないとされる その 診断は視覚評価と 半定量評価により総合的にされる 視覚評価は簡便で 高い検査者間一致率が報告されている 半定量評価は背景乳腺との比である Lesion-to-background LTB がメーカーから推奨されているが 検者による 不一致や 報告により差ある しかし 半定量評価は良悪性の鑑別や化学療 法の効果判定に有用な可能性があり その標準化が必要である 目的 PEM において全身 PET で用いられる SUVmax と同様に使用可能な半定量評価法 を検討する 対象と方法 6 良性 悪性 40 病変を対象とした 病変の PEM uptake value PUVmax および 種類の LTB LTB LTB LTB を 計測した LTB はメーカー推奨で汎用されている手法である 級内相関係 数 ICC で検者間一致率を求めた それぞれの ROC 曲線を描き 検査精度 および良悪性のカットオフを求めた PUVmax と LTB の組織結果との比較 を 行 っ た 結 果 ICC は PUVmax で 0.97 95%CI 0.94-0.986 LTB で 0.87 0.758-0.95 LTB で 0.965 0.95-0.98 LTB で 0.895 0.799-0.946 であった PUVmax と LTB には統計学的有意差 が 見 ら れ p=0.009 PUVmax が優れていた ROC 曲線の精度はいずれも中程度で AUC PUVmax=0.858 LTB=0.86 LTB=0.89 LTB=0.847 精度に差はなかった それぞれのカットオフは PUVmax=.97 感度 特異 度 =76% 85% LTB=.6 76% 85% LTB=.0 8% 70% LTB=.97 84% 75% であった 組織結果との比較では PUVmax で良 性病変の中央値は.9 悪性病変は.70 LTB で良性病変の中央値は.9 悪性病変は 4.70 で いずれの手法でも良悪性間に統計学的有意差が見られた p 0.0 結語 PEM の半定量的評価法は PUVmax が適していると考えら れた また 半定量評価法は良悪判断の一助となりうると考えられた 4
GP--9-08 GP--9-09 DCIS に対する PEM positron emission mammography の使用経験 X 線格子干渉計による乳房切除検体撮影画像の信号特性解析 国立病院機構名古屋医療センター 臨床研究センター 高度診断研究部 国立病院機構名古屋医療センター 放射線科 コニカミノルタエムジー株式会社 4 国立病院機構名古屋医療センター 検査科病理 5 国立病院機構名古屋医療センター 乳腺科 聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト イメージング先端医療センター 附属クリニック 放射線科 聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト イメージング先端医療センター 附属クリニック 乳腺内分泌外科 聖マリアンナ医科大学 放射線医学講座 4 聖マリアンナ医科大学 乳腺内分泌外科 5 聖マリアンナ医科大学 診断病理 6 ゆうあいクリニック 遠藤 登喜子,,5 清原 淳子 長束 澄也 市原 周,4 森谷 鈴子,4 大岩 幹直,,5 白岩 美咲,,5 森田 孝子,5 林 孝子 5 佐藤 康幸 5 印牧 義英 嶋本 裕 川本 久紀 首藤 昭彦 福田 護 岡本 聡子 中島 康雄 津川 浩一郎 4 前田 一郎 5 小澤 幸彦 6 片山 敦 6 背景 乳腺疾患における画像診断には マンモグラフィ 超音波 CT MRI など様々なモダリティがあるが その中でも高い空間分解能を有する MRI の 有用性は周知の事実となっている 一方 8F-fluorodeoxyglucose FDG による腫瘍細胞の代謝を画像化する PET-CT 検査も悪性腫瘍の病気診断目的 で普及している 今回 我々は乳房専用の PET 装置である PEM Positron Emission Manmmography を用いた DCIS に対する使用経験を得たので報告 する 対象と方法 00 年 7 月より 0 年 4 月までに DCIS と診断され術 前 MRI および術前 PEM が施行された 例について手術結果と比較検討した 結果 MRI は 例中 例施行された 例は気管支喘息の為 施行できなかっ た 9 例は non mass lesion 例は mass lesion として描出された 例は 背景乳腺の造影効果が強く評価困難であった PEM は 例中全例で描出可能 であった MRI は背景乳腺の造影効果により 病変同定困難な場合があるが PEM は背景乳腺等の状況に影響を受けにくい また MRI 禁忌症例に対して も実施可能である 結語 乳房専用 PET である PEM は高い空間分解能と機能 評価を有しており 従来の画像診断装置と併用することにより診断能の更な る向上に期待が持てる 背景 X 線格子干渉計 タルボ ロー干渉計 画像撮影法の 乳房撮影への臨 床応用の可能性について検討を進めている この撮影法では 吸収画像 微 分位相画像 小角散乱画像の 異なる 種類の画像を セットの撮影データよ り同時に再構成できる 吸収画像は従来のマンモグラフィ画像と同等の画像 であるが 微分位相画像は被写体による X 線位相変化の微分を 小角散乱画 像は被写体による小角散乱の度合いをそれぞれ画像化したものである 目的 格子干渉計により得られる 種類の画像における乳房組織 病変の描出特性を 調べ 画像診断上の有用性を検討する 方法 現在開発中の撮影装置を用い 乳房の部分切除標本の病理検査用切片.5mm 厚 の撮影を行い 上記 種類 の画像を得た 種類の画像の信号分布を病理組織診断および病変の分布と対 比し 各画像の特徴を抽出した 結果 病理検査で浸潤性乳管癌および管内 成分が認められた病変部は 吸収画像ではほぼ一様な濃度で描出されていた これに対して微分位相画像 小角散乱画像では 病理像で観察される病変の 内部の構造について その輪郭や分布にほぼ一致する信号が描出された また 正常組織においても 脂肪と線維が混在する領域においては 吸収画像では 密度に応じた濃度で描出されるのに対し 微分位相画像 小角散乱画像では 周囲の領域に比べて大きな信号が認められた これらの特徴は 微分位相画 像では吸収画像に比べて構造の組織成分の差異を感度よく描出できることを 小角散乱画像では被写体内の構造の均質性の違いを描出できる可能性を示唆 するものと考えられる 結語 格子干渉計で得られる 種類の画像をあわせ て読影することにより 組織 病変に関する新たな情報が得られ 画像診断 の精度向上につながる可能性を見出した GP--9-0 GP--9- 光マンモグラフィ試作機の臨床検討 光超音波マンモグラフィと CD および CA9 との対比 浜松医科大学 乳腺外科 浜松医科大学 放射線科 京都大学医学研究科 乳腺外科学 岸和田市民病院 外科 京都大学医学研究科 放射線診断 核医学 4 京都大学医学研究科 病理診断学 5 京都大学医学研究科 人間健康科学系 小倉 廣之 那須 初子 細川 優子 松沼 亮一 井手 佳美 和田 英俊 椎谷 紀彦 阪原 晴海 目的 生体内での高い透過性を有する近赤外光を用いて 放射線被曝や痛み のない低侵襲な新しい乳がん検査装置として光マンモグラフィ 光 MMG の 臨床検討を行っている 光 MMG での計測では 癌部に一致して総ヘモグロビ ン量 thb の最高部位を指摘できるかを検討している 今までのプロトタイ プ機の検討では thb の最高部位が癌部に不一致であった理由として 乳 房が小さいためにデータの信頼度が低い 5% 機器不良 6% 乳房が大きく病変部がガントリ内に収まらなかった % 4 ポジショニ ング不良 0% などが挙げられ ガントリに起因するものが多かった そ こで我々はガントリを S サイズ M サイズ L サイズの 段階に調整できるよ う改良した 今回 改良した光 MMG 試作機での初期経験を報告する 対象 0 年 0 月から 0 年 月までの期間において 例の癌及び 例の良 性疾患で試作機による光 MMG を施行した 方法 予め目視によりサイズを決 定したガントリに乳房を入れ 光ファイバーから 760 800 80nm のパル スレーザーを乳房に照射した 乳房内を散乱 吸収を経て再び生体外に出る 光の時間応答を時間分解計測法により計測した 得られた光学的情報につい て解析 三次元的に画像化して検討した 結果 S カップ 6 例 M カップ 例 L カップ 6 例で計測した このうち化学療法後の症例 例 M サイズ 0 例 L サイズ 例 針生検後の広汎な皮下出血のため評価困難であった 例 S サ イズ 例 を評価から除外した 癌 例中 例で両乳房内のうち 癌部に一 致して thb の最も高い点が指摘できた 良性疾患 線維腺腫 M サイズ 例 でも陽性であった ガントリサイズ別では S サイズ 5 例中 例 M サイズ 例中 6 例 L サイズ 5 例中 例で癌部と thb の最も高い部位が一致した 結語 今後 さらに症例を増やして検討する予定である 山賀 郁 鳥井 雅恵 高田 正泰 鍛 利幸 金尾 昌太郎 片岡 正子 杉江 知治 三上 芳喜 4 椎名 毅 5 戸井 雅和 Elham Fakrejahani 浅尾 恭史 背景 近赤外光を使用する光イメージングでは主にヘモグロビンからの信号 を得ることができる 血管内の血液の描出に加え 一般に血流量が多いとさ れる乳癌などの悪性腫瘍の描出が期待されている 光超音波マンモグラフィ photoacoustic mammography PAM は光音響法を利用した乳房検査であ る 乳房内のヘモグロビン分布を高い分解能で描出することができ 非侵襲 的に酸素飽和度およびヘモグロビン濃度の機能イメージングが可能である 目的 今回我々は PAM で得られた腫瘍部の信号について CD による血管 数のカウントおよび Carbonic Anhydrase CA 9 の発現との対比を行った 対象 当院において 00 年 8 月から 0 年 月まで乳癌の診断にて手術を 施行された 40 症例について臨床研究として術前に PAM を施行した このうち PAM の画像と CD および CA9 による免疫組織化学的染色の所見との対比が 可能であった 4 症例を報告する 方法および結果 CD の免疫組織化学染色標本により血管数をカウントし マッピングしたものを PAM の信号と比較した 結果 4 症例中 例で腫瘍部位 の血管数が非腫瘍部より多く PAM では腫瘍部に信号が認められた 例で は腫瘍部の血管数が非腫瘍部と同等であり PAM では腫瘍部に信号を認めな かった 免疫組織学的染色による CA9 の発現と PAM の酸素飽和度を対比した CA9 は組織の低酸素状態において発現する低酸素のマーカーの つである 結果 PAM で腫瘍部に信号のあった 例中 CA9 の強い発現があった 例では PAM の 酸素飽和度は 5.8% 68.6% であり 対側同深度にみられる信号の酸素飽和 度 90.6% 88.% より低かった CA9 の発現が弱かった 例では PAM の酸 素飽和度は 9.5% であり 対側の 9.% と同程度であった 結論 4 症例について PAM の信号の有無と CD による血管数 および PAM による酸素飽和度と CA9 の発現とを比較した これらには関連がある可能性 があり 今後症例を蓄積していきたい 44
GP--0-0 GP--0-0 山口大学大学院医学系研究科 消化器 腫瘍外科学 乳腺超音波診断における Elasticity index の有用性についての 検討 Real-time virtual sonography RVS システムにより同定 したセンチネルリンパ節のエラストグラフィ がん研究会有明病院 画像診断部 がん研究会有明病院 乳腺センター 外科 がん研究会有明病院 病理部 4 がん研究会がん研究所 病理部 山本 滋 北原 正博 井上 由佳 兼清 信介 徳光 幸生 前田 訓子 為佐 路子 吉村 清 岡 正朗 國分 優美 五味 直哉 何森 亜由美 蒔田 益次郎 堀井 理絵 秋山 太 4 岩瀬 拓士 目的 用手的な圧迫にて歪みを相対的にリアルタイム画像化する Strain Imaging Elastography は 良悪鑑別の診断補助として近年広まりつつある しかし 手技依存性 客観性 定量性等の問題も指摘されている そこで今回 取得したエラストグラフィ画像に対し 半定量的な情報 Elasticity index を 計測し 病理組織型との対比を行った 対象 0 年 9 月から 0 年 月 まで超音波検査を施行し CNB VAB による組織検査または手術で病理組織 診断を得た 45 例 5 病変 良性 5 病変 悪性 99 病変 である 方法 エラ ストグラフィ施行時は 初期圧迫として B-Mode 像を得るよりも微弱なプロー ブの圧迫を約 秒間以上継続した その際 装置上に表示された Quality グラ フがなるべく高いレベルで安定することを確認し Raw データを取得した その後 B-Mode 上の病変部に関心領域を設定し Elasticity index を測定した これは画像上の色分布を数値化したもので 得られた歪みの平均値を とし 歪みが小さくなるに従い最大 6.0 までの高値を示す指標である 機器は GE 社 製 LOGIQ E9 ML6-5 探触子を用いた 結果と考察 Elasticity index の平 均値と標準偏差は 良性病変.4 ±. 悪性病変.59 ±.5 P.00 であった 悪性病変のうち 非浸潤性乳管癌.50 ±. 浸潤癌.8 ±.9 P.00 であった 浸潤癌のうち 乳頭腺管癌.7 ±.8 充実腺管癌.8 ± 0.8 硬癌 4.04 ±.0 で 統計的有意差は見られなかったが 硬癌で平均 値が最も高く 組織状態を反映していると考えられた 以上より悪性病変に おける Elasticity index は上昇する傾向にあり 良悪鑑別の診断補助になりう る可能性が示唆された 目 的 我 々 は 独 自 に 考 案 し た D CT-lymphography お よ び Real-time virtual sonography RVS システムによりセンチネルリンパ節 SLN を同定 している リンパ節転移を疑う所見として皮質部分の肥厚があり これまで SLN の皮質径が.5mm 未満の症例では 94% に SLN 転移を認めず.5mm 以上の症例では 54% に SLN 転移を認めることを報告した Breast Cancer 0 しかし.5mm 以上の症例での SLN 転移の割合が低く 転移状況を 正確に反映していないことが問題であった 今回 RVS で描出した SLN のエ ラストグラフィが SLN の転移診断に有用であるかを検討した 対象と方法 触診にて術前 N0 と判断した乳癌 76 例を対象とした D CT-lymphography および RVS システムにて描出した SLN のエラストグラフィを施行し その 画像データより ROI を腋窩脂肪織および SLN の皮質部に定め Fat lesion ratio FLR を測定した 続いて SLN 生検を施行し FLR と SLN の転移の有 無を検討した SLN 転移の検索は mm スライスの多切片に対し H.E. 染 色で行った 結果 76 例中 FLR は SLN 転移陰性 66 例.8 ± 0. SLN micrometa 4 例. ± 0.6 SLN macrometa 6 例 4.9 ±. であり SLN macrometa 症例の FLR は他と比較して有意に高値であった 転移を認め ることが少ない SLN の皮質径が.5mm 未満の症例 6 例 において FLR は SLN 転移陰性 55 例.7 ±. SLN micrometa 4 例. ± 0.6 SLN macrometa 4 例.7 ±. であり SLN macrometa 症例は SLN 転移陰性 例と比較して有意に FLR が高値であった 皮質径.5mm 以上の症例 例 では FLR は SLN 転移陰性例 例. ± 0. SLN macrometa 症例 例 7. 7. と SLN macrometa 症例で FLR が高値であった まとめ D CTlymphography および RVS システムで同定した SLN に対する エラストグラ フィによる FLR 測定は SLN 転移診断に有用と思われる GP--0-0 GP--0-04 愛知医科大学 乳腺 内分泌外科 US による D ボリュームデータを用いた乳癌化学療法早期での 効果予測に関する検討 FDG PET 陽 性 乳 癌 局 所 再 発 病 変 検 出 に お け る Real-time Virtual Sonography の有用性 岐阜大学 乳腺分子腫瘍学 岐阜大学 腫瘍外科 森光 華澄 二村 学 名和 正人 兼松 昌子 吉田 和弘 はじめに US 画像を位置情報と共に D ボリュームデータとして保存する技 術が開発され 乳腺領域での臨床応用が進んでいる この技術により 保存 した US 画像を用いて腫瘍長径や体積の計測が可能で 簡便かつ非侵襲的で あり 空間分解能も高い 我々はこの技術を用いて化学療法中の腫瘍縮小率 を経時的に計測し 治療効果との関連を検討した 対象 00 年 月から 0 年 月までに当院で化学療法を施行し 原発巣が超音波検査にて描出 可能であった原発性乳癌 8 例 方法 化学療法施行例に対し 原発巣の腫瘍 長径及び体積測定を GE 社 LogiqE9 による Volume navigation を用いて経時 的に行い 腫瘍縮小率の変化と化学療法後の治療効果判定との関連を検討し た また D ボリュームデータにて計測した腫瘍長径及び体積の再現性の検討 を行った 結果 化学療法後治療効果が PR 以上の症例では 5 例中 4 例で クー ル施行後までに急激な腫瘍の縮小が見られた また腫瘍体積の変化が長径の 変化より早期に見られた 計測値の再現性については腫瘍長径では 回の計測 値が± 5% 以内であったのは 8% ± 0% 以内は 7% であった 体積では± 5% 以内が 47% ± 0% 以内が 8% となり 再現性は低い傾向が見られた 結語 乳癌原発巣の化学療法早期での治療効果予測に D ボリュームデータか ら計測した腫瘍長径や体積の縮小率は有用であると考えられたが 計測値の 再現性は低く 再現性を上げる工夫が必要であると考えられた 45 手塚 理恵 中野 正吾 藤井 公人 吉田 美和 高阪 絢子 毛利 有佳子 安藤 孝人 福富 隆志 8 F-fluorodeoxyglucose-PET/CT 以 下 FDG-PET/CT は 乳 癌 の 転 移 再 発 病変の検出において高い感度を示すことが知られている 転移巣と思われる 病変が乳癌由来と確定できない場合もしくは原発巣の biomarker が不明な場 合は 組織型の確認および biomarker の評価を目的とした組織生検が不可欠 となる 局所 領域リンパ節に FDG-PET 集積を認めた場合は 超音波にて病 変を検出した後に超音波ガイド下にての生検を行うが 病変が深部に存在す る場合や複数存在する場合 病変の同定に苦慮することも少なくない 近年 磁気位置追尾システムを用いて US 画像とその断層面に一致する FDG-PET/ CT-MPR 画像を同一モニター上で表示することができる Real-time Virtual Sonography RVS が開発された 今回局所 領域リンパ節における FDGPET 集積病変の超音波での検出における RVS の有用性の検討を行った 対象 と方法 009 年 月から 0 年 6 月に FDG-PET/CT を施行した 7 例を対象 とし RVS 使用非使用における FDG-PET 集積病変の検出率の比較を行った 結果 局所 領域リンパ節に FDG-FDG 集積を 4 病変認めた 腫瘍サイズの 中央値は 4mm 5-54mm SUVmax0. 5.5-4.6 であった 4 病変の うち 7 病変 50% が RVS 非使用にて検出可能であったが RVS を使用する ことにより 病変 9% を検出することが可能であった McNemar test p=0.0 結語 局所 領域リンパ節における FDG PET 集積病変の検出に おいて RVS は有用なモダリティとなりうる
GP--0-05 GP--0-06 術前薬物療法後の温存術における RVS を用いた切除範囲決定の 検討 ソナゾイド Sonazoid 造影エコーによる乳癌の肝転移診断に ついての臨床的検討 名古屋大学大学院 腫瘍外科 名古屋大学 乳腺 内分泌外科 名古屋大学 放射線科 久留米大学 外科 同大学 集学治療センター 同大学 放射線科 唐 宇飛 岩熊 伸高 三島 麻衣 竹中 美貴 高橋 龍司 高良 慶子 白水 和雄 藤井 輝彦 淡河 恵津世 西前 香寿 角田 伸行 佐藤 直紀 山内 康平 菊森 豊根 林 裕倫 佐竹 弘子 石垣 聡子 今井 常夫 梛野 正人 佐藤 成憲 武内 大 都島 由希子 はじめに 乳癌の術前薬物療法後は腫瘍の縮小 線維化や壊死などにより腫 瘍局在の正確な把握が困難な場合がある 特に温存術では断端陽性を避ける ため 病理学的な腫瘍の広がりを予測して切除範囲を決定することが求めら れる 当院は 007 年から Realtime virtual sonography 以下 RVS を導入 し 従来の US を用いた方法に加え 切除範囲決定法の新たな選択肢とした 目的 術前薬物療法後に温存術を行った乳癌症例において 薬物療法後の画 像を retrospective に評価した また 断端 - 腫瘍間距離を測定し RVS また は非 RVS による切除範囲決定法の妥当性を検討した 対象 007 年 月から 0 年 0 月までに術前薬物療法後に温存術を施行した症例は 8 例だった RVS 群は 7 例 化学療法 4 例 内分泌療法 例 非 RVS 群は 例 化学療 法 0 例 内分泌療法 例 だった 結果 薬物療法後の US または MRI で腫 瘤性病変として認識できなかった症例は 0 例 5.7% で そのうち 8 例に RVS を適用していた pcr が得られた 8 例を除き 平均断端 - 腫瘍間距離は RVS 群で 4.mm 非 RVS 群で.6mm だった RVS 群は全例に断端陰性 が得られた 非 RVS 群の 例は cm のマージンを設定したものの断端が近接 し.6mm だった 結語 術前薬物療法後に腫瘍が縮小し 局在評価が困難 となった症例に RVS を適用した結果 十分な断端 - 腫瘍間距離が得られたた め RVS は有用と考えた 目的 超音波検査 US は癌の肝転移診断やフォローアップ手段として簡便且 つ低侵襲である一方 肝結節病変の鑑別診断の精度はまだ高いとは言えない Sonazoid 造影超音波 CEUS による血流動態を評価し 乳癌肝転移病巣の検 出やその診断意義について臨床的に検討した 対象と方法 US and/or 造影 CT などで肝転移の疑いがあり または肝転移治療中の再発乳がん患者を 名に対し TOSHIBA Aplio400 を用いて検査を行った Sonazoid 0.5ml/ kg を 静 注 後 分 間 B-mode vascular image 観 察 し 0 分 後 に Kupffer image を診断評価した Reference 画像として CEUS 後一週間内に造影 CT MRI を行い さらに ケ月ごとの follow up US を行った 全観察期間は 0 カ月であった 結果 全 55 病変が確認され B-mode US と Sonazoid CEUS の sensitivity は 7.7% と 96.% accuracy は 70.6% と 00% であっ た p=0.008 Sonazoid CEUS に よ り B-mode US の 偽 陽 性 例 で あ っ た hemangioma と local fatty change の 5 病変に対し 良悪性の鑑別が可能で あった 膀胱癌と乳癌の重複癌患者の肝転移に対して 病巣の造影性状より 転移巣の由来の判定も可能であった 有害事象は Sonazoid 投与後の掻痒症 例 頭痛 例を認め いずれも軽度 Grade であった 考察 乳癌肝転移 に対する Sonazoid CEUS は安全に行うことが可能で 従来の US 診断の簡便 さに加え 検出率や検出精度が向上し 且つ転移巣由来の鑑別にも有用と考 えられた GP---0 GP---0 超音波画像の経時的比較が有用であった乳癌症例に関する検討 MRI 後のセカンドルック US で認識された病変のエコー像の特 徴 磐田市立総合病院 臨床検査科 磐田市立総合病院 呼吸器乳腺外科 乳腺外科 磐田市立総合病院 病理診断科 島根県環境保健公社総合健診センター 島根大学 放射線科 独立行政法人国立病院機構浜田医療センター 外科 4 独立行政法人国立病院機構浜田医療センター 病理 村山 舞 久留島 幸路 津谷 真理子 鈴木 悠子 後藤 圭吾 伊藤 靖 谷岡 書彦 はじめに 乳癌の早期発見および超音波検査の精度管理において過去画像と の比較は重要であるが 超音波検査で経過観察した際に憎悪と考えるべき経 時的変化に関して検討した報告は少ない 目的 超音波検査で経過観察し 過去画像との比較が有用であった乳癌症例に関して画像変化の特徴を整理し て 比較読影に重要な要素を明らかにする 対象および方法 007 年 月か ら 0 年 月までに当院で手術を行った乳癌患者 例中 経過観察中に US 画像で変化が認められたために組織診断に結びついた 7 例について 腫 瘤像形成性病変 腫瘤像非形成性病変に分類し カテゴリー診断 病変の大 きさ D/W 比 境界及び辺縁 内部構造の変化 多発病変の有無を評価して 組織診断時の超音波画像と組織像を対比させて診断上重要な要素について検 討した 結果 年齢は 5 65 歳 観察期間は 8 ヶ月 腫瘤像形成性病 変は 例で 初診時カテゴリー が 例 が 0 例 4 が 例 最終診断時 カテゴリー が 9 例 4 が 4 例 組織診断は浸潤癌 5 例 非浸潤癌 8 例 腫瘤 像非形成性病変は 4 例で 初診時カテゴリー が 例 が 例 4 が 例 最 終診断時カテゴリー が 例 4 が 例 組織診断は浸潤癌 0 例 非浸潤癌 4 例であった 腫瘤像形成性病変では大きさの変化 D/W 比の増大が有用な場 合もあったが 増大がほとんど認められない場合もあり 主に境界 辺縁の 変化が有用であったものが 6 例で 腫瘤像非形成性病変では境界 辺縁の変化 が有用であったものが 例であった 考察 J-START の結果を踏まえて超音 波検査の検診への導入が期待されているが 超音波画像の経時的変化を評価 する際には 統一された基準で画像を保存し 大きさや D/W 比の変化が明ら かでない場合でも境界 辺縁所見を詳細に比較する必要がある 吉川 和明 山本 伸子 栗栖 泰郎 高橋 節 永井 聡 長崎 真琴 4 荒木 和美 石橋 恵美 目的 乳腺 MRI は乳癌の広がり診断の標準的な診断法である 今回 MRI 後の セカンドルック US で新たに認識された病変のエコー像の特徴について検討を 行ったので報告する 対象と方法 対象は乳癌または乳癌疑いで行った MRI にて主病変以外の病変を指摘し セカンドルック US にて病理学的検討を行っ た 8 病変 病理学的検索の方法は 細胞診 0 例 生検 4 例 切除標本ではじ めて確認したものが 4 例であった 結果 病変の内訳は良性 例 悪性 6 例 超音波像のうち腫瘤像形成性病変は 例 良性 9 例 悪性 例 腫瘤像非形 成性病変 6 例 良性 例 悪性 例 悪性は 例 MRI 前には指摘していなかっ た病変が 例で そのうち 4 例に癌があり MRI 前に認識していたが良性 カ テゴリー まで と判定していた病変は 5 例で そのうち 例に癌がみられた また悪性 6 例の内訳は 浸潤性乳管癌 例 浸潤性小葉癌 例 非浸潤性乳 管癌 DCIS 例 乳房内リンパ節転移 例で 腫瘤像形成性病変の最小径は 4mm で いずれも境界明瞭平滑な腫瘤であった 結語 超音波走査は組織特 性を反映する優れた検査法であるが 客観性に乏しく 特に乳腺では背景の texture と病変とが類似することもしばしばで 回の走査で認識できなかっ たり良性と認識されたりする可能性がある 特に主病変の切除範囲に影響を 及ぼす病変については サイズや性状の特徴を十分認識しておく必要があり 初回走査時 あるいは MRI 所見を積極的に活用して 時にはカテゴリー分類 の閾値を下げて検査することが肝要と考えられた 46
GP---0 GP---04 セカンド US と FNA の有用性について Breast Parametric Mapping アプリケーションの開発 がん研有明病院 乳腺センター 乳腺外科 がん研有明病院 細胞診断部 がん研有明病院 乳腺センター 病理部 4 がん研究所 病理部 株式会社ジェイマックシステム 開発部 森 祐生 斎藤 紀行 森園 英智 荻谷 朗子 坂井 威彦 飯島 耕太郎 宮城 由美 蒔田 益次郎 池畑 浩一 堀井 理絵 秋山 太 4 岩瀬 拓士 Dynamic MR Mammography 以下 Dynamic MR MMG において 病巣内 の血流状態を把握するためには 撮影した全時相の画像を確認したうえで複 数個所に ROI を設定し 得られた TimeIntensityCureve 以下 TIC の形状 を観察する必要がある このワークフローと手法には ROI の大きさや位置 が的確に病巣部に設定できない 再現性がない 多くの時間や手順を要する 等の問題点があると指摘されている 今回我々は これらの問題を解決すべく 病巣内の経時的血流の変化を一元 的に視覚化できる Parametric Mapping を用いた血流解析アプリケーション を開発したので報告する Dynamic MR MMG の撮像プロトコルは施設毎に異なるが 本法では造影前 時 間 T0 造影早期相 約 60-0 秒後の T 造影遅延相 約 00-40 秒後の Tn を用い 時相 T での信号強度と時相 Tn での信号強度の変化の傾き k を すべての Voxel について計算し 結果を時相 T0 の画像上にカラー表示する 以 下 Mapping 画像 信号強度変化の傾き k=0 の場合を緑 k 0 正 の場合 を青 k 0 負 の場合 悪性の疑われる病巣 を赤として全体を 5 階調で 表示する このように本法は Voxel 単位で各造影時相の信号強度変化を計算し カラー表示するため Mapping 画像 枚を観察することで病巣内部の血流状 態を把握できる また数百枚の画像の観察を必要とする従来法より簡便であ り 病巣内部の血流状態を観察しながら適切な ROI を設定できるため 再現 性良い TIC を求めることができる 各種乳腺疾患において本法の評価を行ったので結果をあわせて紹介する はじめに 乳癌の診断において 各種画像診断を組み合わせることで従来よ りも微小な病変が指摘できるようになっている 通常の US 検査では指摘でき ない または悪性と判断できないような対象が他の modality によって指摘さ れ US 再検査 以下セカンド US で副病変や微妙な広がり ときに主病巣とし て認識でき さらに穿刺吸引細胞診 以下 FNA を組み合わせ より適切な評 価をする努力がなされている 目的 他の modality の所見を参考に見直した 超音波で得られた病変に対する FNA の有用性を検証する 対象と方法 0 年 月から 月に術前化学療法が施行されておらず当院で乳房部分切除術が 施行された 54 例のうち検診 US では指摘できなかった病変がセカンド US に よって指摘でき さらに FNA が施行された例 67 症例 76 病変に対し セカン ド US を行うに至った他の modality の種別 評価目的および細胞診の診断結 果を手術病理結果と併せて検討した 結果 modality 種別の割合は MRI が圧 倒的に多く 55 例 8.% 次いで MMG 8 例.0% 分泌 4 例 6.0% 目的 は主病巣の評価が 0 病変 6.% 広がり評価 9 病変 8.% 副病変 7 例 5.5% FNA の結果が組織と合致したと思われる症例は 5 病変 67.% 評 価が適切でなかった症例が 0 病変.% であった このうち 7 例に対して は後に MMT で悪性の診断が得られているが多くは DCIS であった また手術 が部分切除のため FNA の妥当性を検証できない病変が 病変 7.% あっ た 結語 微小な病変に対しては FNA は利便性が高いが腫瘍量が少ない対象 には診断が難しくなることも現実である 診断精度としては高い値ではない が 治療内容に寄与しうる結果と考える GP---05 GP---06 演題取り下げ 乳腺 dynamic 造影 MRI 超早期相での撮像条件の違いによる拡 がり診断への影響 広島平和クリニック 放射線科 広島市民病院 畑 香里 伊藤 充矢 目的 乳腺 dynamic 造影 MRI 超早期相は 非特異的濃染の影響が少なく 限 局性腫瘤の診断に有用との報告がある そして より正確な拡がり診断を行い 切除範囲を決定するため その需要は増加傾向にある そこで今回 超早期 相でのボクセルサイズ変更による拡がり診断への影響について検討した 方 法 ボクセルサイズ スライス厚とピクセルサイズ を中心とした撮像パラメー タを変更し SNR CNR スライス分解能をファントムと臨床画像にて検討 した そして臨床画像については ImageJ を使用して 造影範囲のプロファイ ルを求め 手術後の病理標本より確認された進展範囲と比較検討した 結果 ファントムでは SNR CNR スライス分解能において空間分解能よりもコ ントラストを重視したシーケンスのほうが良かった 臨床画像では 空間分 解能を重視したシーケンスのほうが正常乳腺および腫瘤辺縁の形状は捉えや すい しかし コントラストを重視したシーケンスのほうが乳管内進展につ いて造影コントラストが高くなった またプロファイル曲線における造影範 囲の評価の差を反映し 乳癌の進展範囲がより適正に描出された 考察 ボ クセルサイズの変更により 切除範囲の決定に大きく影響を与えることがわ かった まず ファントムでコントラスト重視のほうがよかったのは SNR の 影響が大きい また D 撮像を行う場合 パーシャルボリュームの影響が同 比率で発生することから スライス厚の厚いほうが影響を受けやすいことが わかった 臨床画像では 空間分解能を重視したほうが正常乳腺および腫瘤 辺縁の形状を明確に描出することができる しかし 乳管内進展については CNR の低下やパーシャルボリュームの影響により 造影コントラストが低下 するため 切除範囲が過小評価されるものと考えられる 47
GP---07 GP---08 乳腺 MRI における Background parenchymal enhancement BPE についての検討 乳 癌 症 例 に お け る 病 側 優 位 の background parenchymal enhancement 概念としての提唱とその特徴の検討 獨協医科大学越谷病院 放射線科 獨協医科大学越谷病院 乳腺センター 川島 実穂 野崎 美和子 中根 えりな 石綱 一央 奈良橋 健 瀧澤 淳 二宮 淳 小島 誠人 大矢 雅敏 目的 乳腺 MRI にける background parenchymal enhancement BPE につ いて検討した 対象 対象は 0 年 月 9 月に当院で乳腺 MRI を施行した 8 症例 MRI の検査目的は乳癌の術前検査 8 例 術前化学療法の効果判定 4 例 有症状あるいは検査異常の精査目的 例であった 方法 MRI 装置 は SIEMENS 社製 MAGNETOM Avanto.5T BPE を A 群 minimal+mild B 群 moderate+marked にわけ それぞれの群について年齢 マンモグ ラフィー MMG の乳腺濃度との比較を行った また温存手術が施行された 59 例について MRI と病理所見との対比を行った 結果 A 群 88 例 年齢は 0-84 歳 平均 59 歳 B 群 4 例 8-65 歳 平均 44 歳 と年齢との間に有意 差を認めた MMG における乳腺濃度の評価が可能であった 例についてみ ると MMG 脂肪 散在性では A 群 65 B 群 9 例 MMG 不均一高濃度 高濃度 では A 群 9 B 群 9 例であった 温存手術が施行された症例について BPE A 群 50 例中 MRI における腫瘍径が過小評価であったもの 7 過大評価 例 一 方 BPE B 群 9 例では過小評価 例 過大評価 例と症例数に差があるが A 群 で適性に評価されたものの比が高かった 結語 BPE の程度は年齢に影響さ れ MMG における乳腺濃度と有意差を認めたが MMG 不均一高濃度 高濃度 群でも BPE moderate+marked を呈する症例は 50% のみであった BPE は 乳癌の広がり診断に影響をおよぼすことがあり BPE を考慮した診断が必要で ある 東京医科歯科大学 放射線科 大森赤十字病院 放射線科 東京医科歯科大学 乳腺外科 町田 洋一 久保田 一徳 片山 貴 岡澤 かおり 藤岡 友之 角張 瑠奈 佐藤 隆宣 中川 剛士 永原 誠 田村 宜子 石場 俊之 背景と目的 Background parenchymal enhancement 以下 BPE は乳房 MRI で背景乳腺に見られる増強効果として近年取り入れられつつある概念で ある 乳癌術前評価で撮像された MRI で 病側乳腺の BPE が健側と比較して 顕著で 病変の広がり診断に苦慮する症例を時に経験する 我々は病側で優 勢に認める BPE 以下病側優位 BPE の出現頻度と特徴について検討する 方法 009 年 9 月より 0 年 8 月の間に当院にて乳癌と診断され 乳房切 除または皮下乳腺全摘除術が施行された症例が対象 再発症例 術前化学療 法施行例 両側乳癌症例は除外 術前に撮像された乳房 MRI を後方視的に評価 各症例について BPE を minimal mild moderate marked の 4 つに分類 MRI 早期相を病理診断結果と照合し 乳癌の広がりが否定され かつ健側乳 腺と比較して顕著な増強効果を病側優位 BPE とした 成績 対象となった症例は 99 例 BPE 別に分類すると minimal 49 例 mild 例 moderate 0 例 marked 7 例だった 病側優位 BPE は 9 例に認め BPE 別 で は minimal 5/49 例 mild 5/ 例 moderate 9/0 例 marked 0/7 例に認めた 4 群間の多重比較では moderate 群が minimal 群と比較し 病側優位 BPE を有意に多く認め p 0.0 minimal-mild 群と moderatemarked 群との 群間では moderate-marked 群で病側優位 BPE を有意に多 く認めた p 0.05 浸潤癌症例において乳癌のホルモンレセプターと病側 優位 BPE を比較した場合 ER 陰性症例で病側優位 BPE を有意に多く認めた p 0.05 病変の左右 患者年齢 浸潤径 リンパ節転移の有無では特定の傾 向は認めなかった 結論 乳癌術前 MRI では一部の症例で病側優位 BPE を認める その機序は不 明だが 出現パターンには特徴があり 術前診断においてこれを認識するこ とにより より良い治療前情報を提供することができる GP---09 GP---0 第 癌発見の modality としての乳癌術前 MRI 閉経前後にお ける相違 両側乳癌の MRI の検討 長期観察例も含めて 川口市立医療センター 外科 川口市立医療センター 検査科 川口市立医療センター 画像センター 4 川口市立医療センター 病理 育和会記念病院 放射線科 大阪警察病院 乳腺外科 大阪警察病院 病理診断科 小橋 肇子 吉留 克英 岩本 崇 渡辺 博隆 辻本 正彦 中野 聡子 津村 康介 大塚 正彦 壬生 明美 苅込 正人 山本 雅博 4 はじめに 乳癌の乳管内進展の検索を目的として 術前に MRI を行うこと が推奨されている 推奨 B 年齢による効果の違いについては特にコメント されていないが 閉経前女性の方が非特異的な造影が認められ 診断に困難 な場合がある 昨年本学会で MRI/MDCT-detected lesion について報告し た 今回 MRI detected lesion について閉経前後における有用性について retrospective に検討した 対象 方法 004 年 月より MDCT 00 年 8 月より MRI を行ってきた 今回 00 年 8 月から 0 年 9 月までに術 前 MRI 検査を施行した症例のうち 化学療法後の症例を除いた 60 例を対象 とした 検討項目は 閉経前後での 判定不能 MRI-detected lesion 症 例 MRI-detected lesion の生検数 4 MRI-detected lesion の生検中の 癌 とした 結果 対象症例 60 例のうち 閉経前 57 例 閉経後 0 例で あった 閉経前症例のうち月経開始後 5 日に撮影したのは 5 例であっ た すべて閉経前で 7 例 全症例中 4.4% 閉経前症例中.% であった 閉経前 5 例 8.8% 9 病変 閉経後 5 例 4.6% 5 病変 閉経前後 p=0.4 であった 4 病変中 病変に生検施行した 閉経前 例 後 例であった 4 生検 例中 6 例で 66.7% が DCIS であった 考察 閉 経前症例では 月経周期により判定困難となることもあり 可能な限り月経 周期を考慮して撮影するのがよい また MRI detected lesion が複数個認め られることが多く 細胞診を多用した 術後の経過観察が必要である 閉経 後症例では 0% 以上に MRI detected lesion が認められ その半数が DCIS であった 適切な術式判断のためには 術前に組織診で確認すべきである 背景及び目的 両側乳癌は 乳癌罹患率の増加 乳癌検診の普及による早期 乳癌の増加や 治療薬の進歩による生存期間の延長から 頻度が増えている 一方 MRI は術前検査として必要不可欠であり しばしば 対側病変が指摘 される 両側乳癌の MRI の理解を深める為 当院における両側乳癌 MRI を検 討した また 長期経過した症例において MRI の経時的変化を検討した 対象 006 年 5 月から 0 年 4 月まで 細胞診 組織診にて悪性と診断され 術 前に MRI を受けた両側乳癌患者 7 症例 4 乳房 内 同時性 5 例 異時性 例 方法 MRI は 高分解能造影 T 強調画像を検討 BI-RAD-MRI に基づき Category C 分類した 結果 同時性の 0 乳房中 C-6 C-6 生検で悪性と 診断されている は 8 乳房であった この 8 乳房は形態からは C-5 が 4 乳 房 spiculated mass8 lobulated mass4 irregular mass が C-4 が irregular mass non-mass segmented enhancement 例は peget 癌であった C-5 は 乳房 spiculated と lobulated mass が各々 C-4 は 0 乳房 irregular shaped mass 5 例 non-mass enhancement 5 例 であっ た 同時性両側乳癌症例で 術前に MR で指摘された第 病変を C-4 とした 例は 第 病変術後 年後の MRI でも第 病変は 形態的には C-4 であり 大きさも不変であったが マンモトームで DCIS と診断された 異時性の 例 は 共に第 病変は C-6 形態的には C-5 irregular shaped mass であった 一方第 病変は 各々 C- fucus enhancement から 4 年後に C-6 形態的に は C-5 lobulated mass に C-4 non-mass segmental enhancement か ら 年後に C-6 形態的には C-5 irregular shaped mass と増悪していた 考 察及び結語 今回検討した病変は Peget と C- と考えられた異時性の 例を 除きすべて C-4 と 5 であった 同時性両側乳癌では 第 病変とも MRI で 指摘しえた また 異時性病変においても第 病変は 初回より C- と指摘し えた 術前 MRI において対側病変も 注意深い読影と経過観察が必要である 48
GP--- GP--- MRI 拡散強調像のリング状高信号と T 強調像の組み合わせ分 類における乳癌サブタイプならびに Ki-67 値の関係 神鋼病院 乳腺科 神鋼病院 放射線診断科 橋本クリニック 結縁 幸子 門澤 秀一 出合 輝行 橋本 隆, 山神 和彦 非 浸 潤 性 乳 管 癌 に お け る 6 channel breast coil を 用 い た T-MRI の描出能の検討 目的 乳房 MRI 拡散強調像でリング状高信号を呈する乳癌が散見される こ のリング状高信号の診断的意義を探索するため 乳癌サブタイプならびに Ki-67 値との関連を検討した 対象と方法 対象は 0 年 4 月から 0 年 月に当院で治療開始前に乳房 MRI が撮像された浸潤性乳癌 例 浸潤性乳管 癌 0 例 浸潤性小葉癌 7 例 粘液癌 4 例 浸潤性微小乳頭癌 4 例 アポクリ ン癌 例 管状癌 例 浸潤性篩状癌 例 骨軟骨化生を伴う癌 例 腫瘍の 拡散強調像 b=000 における形態をリング状 R 群 と非リング状 non-r 群 に分類 さらに R 群は T 強調像で腫瘍中心が高信号のものを R-H 群 低信号 のものを R-L 群とした サブタイプ別の各群の内訳および各群の Ki-67 値を比 較した 結果 MRI 分類の内訳は R-H 群 0 例 R-L 群 8 例 non-r 群 85 例 であった サブタイプの内訳は Luminal A 40 例 Luminal B HER- 6 例 Luminal B HER+ 例 HER+ non-luminal 4 例 Triple negative 4 例であった Luminal A に R-H 群はなく R-L 群 例 7.5% non-r 群 9 例 7.5% であった Luminal B HER- は R-H 群 5 例 8% R-L 群 例 % non-r 群 44 例 7% Luminal B HER+ は R-H 群 例 % R-L 群 例 % non-r 群 7 例 54% HER+ non-luminal は R-L 群 例 5% non-r 群 例 5% Triple negative は R-H 群 例 50% non-r 群 例 50% であった R-H 群はその他と比較し有意に Luminal A に 少なく p=0.0 Triple negative に多かった p=0.0 平均 Ki 値 ± SD % は R-H 群 R-L 群 non-r 群でそれぞれ 49 ± 6 ± 8 0 ± で R-H 群が有意に高値を示した p=0.0 結論 拡散強調像におけるリング状 高信号は T 強調像で腫瘍中心が高信号の場合に増殖能の高い乳癌サブタイプ を疑わせる所見であり Triple negative の割合が多かった 群馬県立がんセンター 放射線診断部 群馬県立がんセンター 乳腺科 群馬県立がんセンター 病理 小林 倫子 堀越 浩幸 柳田 康弘 藤澤 知巳 宮本 健志 塚越 律子 飯島 美砂 目 的 T-MRI と 6 channel breast coil を 併 用 す る こ と で dynamic contrast-enhanced DCE MRI は約 分の時間分解能で高精細画像が取得可 能になっており 超早期相で微細病変の評価が可能になっている 今回 非 浸潤性乳管癌の病理像と DCE-MRI 画像 拡散強調 DWI 画像の対比を行い 描出能について検討を行った 対象と方法 対象は術前化学療法無施行で手 術を施行し非浸潤性乳管癌 微小浸潤癌を含む と診断された 7 症例である DCE-MRI 画像はコントラスト中心が 分 超早期相 分 早期相 分 0 秒 後期相 になるように設定した D- 脂肪抑制造影 T 強調画像のサブトラ クション像 DWI 画像は b=000sec/mm の original DWI 画像と超早期 相と DWI の fusion 画像 FDWI で評価した マッピングされた病理画像と DCE-MRI の各時相の画像 DWI FDWI を対比し 名の医師の合議制で描出 能を 5 段階 5 最良 4 良 中 低 描出なし に評価した 結果 超早 期相 早期相 後期相 DWI FDWI の描出能の各平均値は.6 4.9 4.9 4. 4. で超早期相の描出能が低く 早期相 後期相間に有意差を認めた p 0.05 U-test また DWI FDWI は早期相 後期相と比べ有意に描出能 が低く 超早期相では有意に高かった DWI と FDWI 間には有意差は得られ なかった 結論 非浸潤癌の高精細超早期相像は病変の造影効果が低く 病 変全体が描出されないことが多く 乳癌の範囲診断には早期 後期相が有用 であると考えられた GP--- GP---4 T 乳 腺 MRI の 拡 散 強 調 像 に お け る 浸 潤 性 乳 癌 の ADC 値 と Ki-67 発現率およびリンパ節転移に関する検討 術前 MRI 拡散強調画像による腋窩リンパ節転移の評価 北海道大学病院 放射線診断科 北海道大学病院 乳腺内分泌外科 北海道大学病院 病理部 4 北海道大学大学院医学研究科 放射線医学分野 香川大学医学部 呼吸器 乳腺内分泌外科 おさか脳神経外科病院 放射線部 香川県予防医学協会 4 伊達病院 外科 橋本 新一郎 紺谷 桂一 村澤 千沙 小梅 真理子 高見 令子 本城 尚美 大谷 昌裕 伊達 学 4 横見瀬 裕保 加藤 扶美 細田 充主 田口 和典 山本 貢 山下 啓子 畑中 佳奈子 真鍋 徳子 寺江 聡 白土 博樹 4 目的 浸潤性乳癌における MRI 拡散強調像での ADC 値と細胞増殖能の指標で ある Ki-67 および腋窩リンパ節転移の有無に関して比較 検討を行うこと 方 法 対象は平成 4 年 月から 6 月に乳腺 MRI を施行し その後の術後病理に て浸潤性乳癌と診断された 4 例 6 結節 浸潤性乳管癌 7 浸潤性小葉癌 4 その他 5 平均年齢 58 歳 40 74 歳 全例女性 T MRI Achieva Tx Philips にて 7 チャンネル乳腺専用コイルを用い b 値 0 000sec/mm の拡散強調像を撮像した 拡散強調像 b 値 000sec/mm およびダイナミッ ク造影 分後の脂肪抑制 T 強調横断像を参考にし ADC map 上で病変部に 円形 ROI を設定し ADC 値を計測した Ki-67 高値群 4% 結節 と Ki-67 低値群 4% 4 結節 および腋窩リンパ節転移陽性群 0 結節 と陰性群 6 結節 で ADC 値を比較した 結果 Ki-67 高値群の ADC 値 960 ± 66 0-6mm/s は Ki-67 低値群 999 ± 0 0-6mm/s と比し有意 差はないものの低い傾向にあった P=0.5 また リンパ節転移陽性群にお ける ADC 値 89 ± 6 0-6mm/s は陰性群 0 ± 75 0-6mm/s に比し低い傾向にあった P=0.06 結論 T 乳腺 MRI において拡散強調像の ADC 値は細胞増殖能や腋窩リンパ節転移の有無の指標となりうる可能性があ る 目的 原発性乳癌症例におけるリンパ節転移の術前評価は困難であることが 多く 明らかなリンパ節腫大が画像検査にて検出されなければセンチネルリ ンパ節生検結果に依存しなければならないのが現状である ただしすべての 施設において術中迅速病理検査が可能なわけではないため 術前にリンパ節 評価可能な非侵襲的検査法の開発が急務である 方法 我々は術前乳房 MRI 検査にてリンパ節転移の評価が可能かを検討した 008 年 月より 0 年 9 月までに当科で経験した乳癌根治術施行症例のうち 術前乳房 MRI 検査を 行った 98 例を対象に MRI 所見と腋窩リンパ節転移の有無を比較検討した 結 果 対象症例のうち 60 例に MRI 拡散強調画像で同側腋窩リンパ節描出が得ら れたが 実際に病理学的にリンパ節転移が確認できたのは 8 例であった 全 体の腋窩リンパ節転移陽性例は 例であったため画像描出症例 8 例を除く 例が false negative となった 拡散強調画像描出の有無によるリンパ節転移 の検出感度 特異度 正診率はそれぞれ 85.7% 45.5% 54.% であった さらに描出リンパ節サイズの差異 長径 センチ未満と以上 短径 センチ未 満と以上 や形状差異 類縁型とそれ以外 で 群に分けてリンパ節陽性群と陰 性群各群での比率を比較すると 長径 センチ以上あるいは短径 センチ以上 の症例がリンパ節転移陽性群で有意に多いことが明らかになった リンパ節 形状および ADC 値は両群間で有意差はなかった これらの結果より腋窩リン パ節描出例でかつ長径 センチ以上あるいは短径 センチ以上を転移陽性 長 径 センチ未満かつ短径 センチ未満を転移陰性に分類すると検出率はそれぞ れ 8.0% 96.% 9.8% に向上した 結論 乳房 MRI 拡散強調画像は非 侵襲術前腋窩リンパ節転移検出法として有用であると考えられた 49
GP---5 GP---6 当院における CT 発見乳癌 例の検討 他診療科で施行された CT 検査が契機となり診断された乳癌症例 の検討 市立宇和島病院 外科 山下 美智子 岡田 憲三 梶原 伸介 近年 CT 検査数の増加に伴い乳房以外の目的で撮影された CT から偶然乳房 の所見を指摘される症例が増加している 対象 今回我々は 007 年 月か ら 0 年 月までに他疾患の精査目的に施行した CT にて偶然発見され 乳癌と診断し当院にて手術を施行した 症例について検討した 結果 全 例女性であった 年齢 5-9 歳 平均 69.0 歳 撮影部位は胸腹部以上 8 例 胸部 例 腹部 例であった 造影あり 6 例 造影なし 7 例であった 触診所見では触知 6 例 非触知 7 例であった MMG の Category 分類では Category は 5 例 Category は 5 例 Category4 は 5 例 Category5 は 8 例であった MMG 所見では腫瘤 0 例 石灰化 6 例 FAD6 例 構築の乱れ 例 重複を含む であった US 所見では充実性腫瘤 例 嚢胞内腫瘤 例 低エコー域 例であった CT 所見は腫瘤が 0 例 不整な造影域が 例であっ た 病理学的な原発巣の大きさは 0.55-.4cm 平均.4cm であり Tis は 6 例 Tb は 7 例 Tc は 6 例 T は 4 例と小さな腫瘍が多かった 組織型は 非浸潤性乳管癌 6 例 乳頭腺管癌 4 例 充実腺管癌 例 硬癌 0 例 また最 終病理で MLT であったものが 例含まれていた 病期は MLT であったものを 除き 0 期 6 例 I 期 例 IIa 例 IIb 例と早期乳癌が多かった 考察 CT 発見乳癌 例のうち 8 例は触診あるいは MMG にて所見を認めるもので あり 検診受診率が低く CT 検査数の多い我が国特有の発見契機であると考 えられる 一方で非触知かつ MMG でも所見を認めない 現在の検診では発見 されない症例を 5 例認めた US では 例全例で 5mm 以上の腫瘤もしくは低 エコー域の所見を認め CT 発見乳癌は US を併用することで発見可能なもの と考えられた しかしながら 検診受診率のまだまだ低い我が国においては 他の疾患で撮影した CT にて初めて乳房の所見を指摘される可能性を念頭に置 き CT 読影を行う必要がある 望月 靖弘 小野 真由 家里 明日美 岡田 敏宏 花村 徹 渡邉 隆之 金井 敏晴 前野 一真 伊藤 研一 天野 純 はじめに 一般に乳癌は 自己検診での腫瘤の自覚や検診異常が契機となっ て診断されることが多いが 最近 らせん CT やマルチスライス CT の普及に 伴い CT 検査が契機となり発見される乳癌も珍しくない CT 検査で発見され た乳癌について解析を行った 対象 0 年に当院の乳腺外来を初回受診した 90 症例中 CT 検査で乳房 の異常を指摘されたのは 9 人 全例女性で 平均年齢は 6.5 ±. 歳であっ た 結果 他診療科で施行された CT 検査で乳房の異常を指摘された 9 例中 6 人.6% が乳癌であった 絶対数は少ないが 乳癌の検出率は腫瘤を自覚し た患者 45 人中 5 人 55.6% に次ぐ高さであり 検診異常の患者 6 人 中 9 人.7% よりも高率であった CT のスライス巾は.5mm または 5mm で 4 名に造影剤が使用されていた CT 検査の目的は他癌の術前 術 後が 名ともっとも多かった 検出された異常は 7 人が腫瘤であり 人が 石灰化を指摘されていた 6 名の乳癌患者は 平均年齢 7.5 ± 8.0 歳 CT 所 見は 5 名は造影効果のある腫瘤であり このうち 名は経過で増大を指摘さ れていた 残りの 名は乳房内の石灰化を指摘されていた 5 名に手術が施行 され 名が温存可能であった 病理組織診断は 温存手術が施行された 名 のうち 名が DCIS であった 考察 今回の検討では 温存率や DCIS が含まれる割合は必ずしも検診に劣る ものではなかった 本来 CT 検査は 微細な石灰化の検出ではマンモグラフィー に劣り 小腫瘤の検出ではエコーに劣るが 今回のような結果が得られた背 景には 5mm 以下のスライス巾と 造影剤の使用が挙げられる また患者の 平均年齢が高いことから 若年者に関しても同等の結果が得られるかどうか は不明であり ただちに一般検診に応用できるものではないが 今後造影 CT 検査がより安価で安全に施行されるようになれば 肺癌 CT 検診と合わせて行 うことが可能となると考える GP---7 GP---8 CT における偶発乳腺病変の頻度ならびに転帰についての検討 信州大学医学部附属病院 乳腺 内分泌外科 信州大学医学部 外科 造影 CT による術前腋窩リンパ節評価におけるスコアー化の可能 性 浜松医科大学 放射線科 浜松医科大学 第一外科 那須 初子 阪原 晴海 小倉 廣之 井手 佳美 松沼 亮一 細川 優子 目的 乳腺病変検索以外の CT で偶然発見された乳腺病変について検討した 方法 00 年 4 月 日から 0 年 月 日までの間に 乳腺外科以外の診 療科依頼で実施された 06 件の CT のうち 所見に 乳腺および乳房 の語 句がある読影報告書を抽出した これから術後や乳腺 乳房周囲病変などを 除き 乳腺および乳房に関する記載のある 67 件を対象とした なお 今回 の対象は女性のみとした 指摘された乳腺および乳房病変の種類 精査依頼 のコメントの有無 精査実施の有無とその結果について検討した 結果 CT にて偶発的に指摘された乳腺および乳房病変 67 件の内訳は 腫瘤が 60 件 石灰化が 54 件 非腫瘤状濃染域が 46 件 単純 CT での腫瘤様所見が 件で あった 重複あり 67 件のうち要精査のコメントがあったものは 6 件で 所見別では腫瘤 60 件のうち 5 件 石灰化 54 件のうち 件 非腫瘤状濃染域 46 件のうち 8 件 腫瘤様所見 件のうち 件であった 精査が行われたの は 6 件中 9 件で 結果は浸潤癌が 7 件 腫瘤 5 件と非腫瘤状濃染域 件 非 浸潤癌が 件 非腫瘤状濃染域 乳癌疑いが 件 非腫瘤状濃染域 良性病 変疑いが 4 件 腫瘤 件と非腫瘤状濃染域 件 良性病変が 件 腫瘤 5 件 非腫瘤状濃染域 5 件 腫瘤様所見 件 異常なしが 5 件 腫瘤 件 石灰化 件 非腫瘤状濃染域 件 であった 結論 今回の検討では CT にて偶発的に指摘 された乳腺病変のうち 要精査のコメントのあった症例の約 8 割で精査が行わ れ そのうち約 割が乳癌もしくは乳癌疑い 約 5 割が良性もしくは良性病変 疑い 残りが異常なしと診断された 札幌医科大学 第一外科 東札幌病院 ブレストケアセンター 九冨 五郎 鈴木 やすよ 里見 蕗乃 高丸 智子 島 宏彰 亀嶋 秀和 大村 東生 平田 公一 目的 我々は以前より 術前腋窩リンパ節転移の有無に関して 造影 CT によ る検索の可能性を検討しており リンパ節の形 リンパ節のサイズ CT 値の つが重要な因子であることを報告してきた 今回 造影 CT による術前腋窩 リンパ節評価の定量化を目的に 各因子をスコアー化し検討を実施した 対 象と方法 当科にてセンチネルリンパ節生検を実施した原発性乳癌 50 症例に リンパ節の形 リンパ節のサイズ CT 値の 因子をスコアー化し 合計スコ アーと腋窩リンパ節転移の有無の関係を検討した なおスコアー化にあたり リンパ節の形 Clear.0 fat obscure 0 リンパ節のサイズ 0.5cm.0 0.5cm 0 CT 値 0.0 0 0 と定義した 結果 腋窩リンパ節 転移陰性症例 n=40 の平均スコアーは 0.5 95%CI 0.7-0.7 腋窩リ ンパ節転移陽性症例 n=0 の平均スコアーは. 95%CI.64-.56 で あり 有意に腋窩リンパ節転移陽性症例ではスコアーが高いという結果であっ た p 0.000 さらに 腋窩リンパ節転移の有無を判断する際の 最適 なスコアー Cut Off 値 を検討したところ.0 であり 感度 9.% 特異度 6.6% 陽性的中率 90.0% 陰性的中率 70.0% であった 結語 術前の造 影 CT において リンパ節の形 Clear リンパ節のサイズ 0.5cm CT 値 0 の 因子のうち つ以上の因子に該当する症例は 腋窩リンパ節転移 の可能性が高いことが示唆された 40
GP---9 GP---0 術前腋窩リンパ節転移診断における FDG-PET を含む各種画像 診断 modality の診断能の検討 乳癌手術における切除量の予測 大阪大学医学部 美容医療学寄附講座 大阪大学医学部 乳房再生医学寄附講座 森ノ宮病院 乳腺内分泌外科 4 大阪大学医学部 形成外科 野崎 善成 棚田 安子 芝原 一繁 戸島 史仁 日野 祐資 荒川 文敬 前田 宜延 宮内 勉 4 藤原 貴史 矢野 健二 丹治 芳郎 宮坂 美和子 4 冨田 興一 4 高田 章好 細川 亙 4 富山赤十字病院 外科 富山赤十字病院 放射線科 富山赤十字病院 病理部 4 とやま PET 画像診断センター はじめに N0 乳癌に対してはセンチネルリンパ節生検 以下 SNB の施行 が標準的となっているが その適応決定においては精度の高い術前腋窩リ ンパ節転移診断が必要とされる 目的 術前 US CT MRI FDG-PET の 腋窩リンパ節転移診断能を検討した 対象 009 年 月から 0 年 0 月までに当科にて手術が行われた乳癌症例のうち術前化学療法施行例を除 く 8 例を対象とした 方法 画像診断レポートから腋窩リンパ節所見を 抽出した 腋窩郭清が施行された症例 N0 症例を含む を対象に各種画像診 断 modality の腋窩リンパ節転移診断能を算出した また SNB 施行例にお けるセンチネルリンパ節 以下 SN および腋窩リンパ節転移の検討を行っ た 結果 腋窩郭清施行例は 7 例で N0 症例が 57 例含まれていた US/ CT/MRI/FDG-PET は 7/67/0/8 例 に 施 行 さ れ て い た 各 modality ご と の 感 度 は US/CT/MRI/FDG-PET 7.9%/8.5%/5.0%/4.7% 特 異 度 は 95.5%/00%/00%/9.8% 正 診 率 は 65.%/76.%/55.0%/7.4% であった N0 と診断された 66 例に SNB が施行された SN 同定率は 95.5% 6/66 で 4 例 6.% に SN 転移が認められた 結論 腋窩リンパ節転移 診断において US CT MRI は特異度は高いものの感度は低いことを念頭に 置くべきである FDG-PET は機能画像であるため診断能の向上が期待された が感度 特異度ともに満足できるものではなく腋窩リンパ節転移診断におい ては他の modality 所見と総合的に判断されるべきである また画像所見の陰 性所見のみで SNB を省略することはすべきではないと考えられた 目的 乳癌再建手術に際して術前に切除量が予測できれば 再建方法の選択 を含めた術前プランを考える上での大きな情報となる 今回我々は切除標本 から得られる情報をもとに 術前に乳腺外科医に切除範囲をマーキングして もらうだけで切除量を予測することが可能かどうかにつき検討した 方法 切除範囲をマーキングすれば切除範囲の面積 A が計測できる これに加え 切除される組織の平均の厚み T が術前にわかれば 切除されるであろう体積 A T ml が術前に計算できると考え T の値の予測を試みた まず乳癌切除 標本の体積を計測し 次に標本を平面上に広げた範囲面積で割り その標本 の厚み T とした 乳房の大きな症例では標本は厚く 乳房の小さな症例で は標本は薄い傾向がある 標本の厚み T を予測するため この T の値が MRI 矢状断での乳頭基部から大胸筋への最短距離 P と相関関係にあるかどうか を調べた また 切除標本の体積を正確に計測する方法はこれまでなかった が 今回以下の如く簡便正確な方法を考え標本体積の計測を行った 容器に 生食を入れ標本を生食の中に沈め 沈める前後で全体の重量を計測する 容 器の大きさは標本が容器に触れないように十分な大きさのものを用意してお く 沈めた際 標本には浮力が生じるが 浮力は沈める前後での重量の差となっ て表れるので その浮力の値より体積を計算した 結果 T と P の値につい て単回帰分析を行い 有意な回帰式が得られた 考察 これまでにも乳癌手 術における切除量の予測に関しての報告はいくつかあり マンモグラフィー MRI 乳房表面の解剖学的位置計測 鋳型作成 三次元形状計測装置等によ る計測から予測切除量を算出するものである それぞれの方法には計測時間 コスト 簡便性 正確性について長所と短所がある 今回我々の行った予測 方法は特別な計測機器や手技を要さず容易に行え 術前の情報として有用で あると思われた GP---0 GP---0 亀田メディカルセンター 乳腺科 東京都済生会中央病院 外科 当院における乳癌鏡視下手術での経験症例数と手術結果の検討 寺岡 晃 佐川 倫子 田根 香織 山城 典恵 池田 奈央子 中島 裕一 坂本 尚美 坂本 正明 戸崎 光宏 福間 英祐 田原 梨恵 鈴木 貴子 角田 ゆう子 阿部 聡子 乳癌手術では腫瘍制御と整容性という相対する事象の解決が求められ 欧 米を中心に oncoplastic surgery の概念が広がり 我が国でも急速に浸透して いる 当院では乳癌治療に対して 鏡視下手術を中心とした根治的 低侵襲 かつ最大限の整容性の確保を目的とした治療である oncoplastic surgery を積 極的に行っている 特に鏡視下手術は 995 年より開始し現在は年間手術の約 7 割 0 年度 原発乳癌手術 404 例中 74 例 を施行している 鏡視下手術に関しては乳癌診療ガイドライン 0 年度版 で 鏡視下手術 は早期乳癌の局所療法と位置付けられるか という CQ に対し 鏡視下の手術 手技に十分習熟した外科医によって細心の注意のもと行うことを考慮しても よい という推奨グレード C となっている なぜならば内視鏡手術は通常の 直達手術よりも創部の縮小が図れる反面 術野が狭さや画面操作という面で 困難さがあり 習熟するまでには手術時間の延長や出血のリスクなどが問題 となることが挙げられる 全国的に徐々に症例数は増加してはいるが コス ト的なメリットがないことや熟練者がいないことなどより普及が進んでいな いことも現状である 本発表では当院において 006 年 4 月から 0 年 0 月までに施行した乳腺 内視鏡手術のうち 内視鏡手術を当院で初めて修練開始した 0 名の手術結果 手術時間 出血量 患者 BMI 卒業年数等 を検討するとともに 当院で施 行している手術工夫及び内視鏡手術に関連するデバイスの変遷に関して報告 する 単孔式内視鏡補助下乳房温存術手術 気嚢 吊り上げ併用法 越田 佳朋 及川 明奈 下山 豊 はじめに 乳腺領域における内視鏡手術は整容性に優れた術式である 当院 では高価なディスポーザル医療機器を使用することなくコスト面にも考慮し た腋窩小切開による単孔式内視鏡補助下乳房温存術 気嚢 吊り上げ併用法 を施行しているので報告する 方法 適応は皮膚 乳頭および大胸筋に浸潤 のない温存可能症例とし腫瘤占拠部位は問わない 腋窩の小切開創に創縁保 護用プロテクターを装着 直視下にて色素法センチネルリンパ節生検後大胸 筋より乳腺を剥離 皮下の剥離は主にメッツエンバウム剪刃を用い 直視下 での剥離操作が困難となった時点で腹腔用単孔式手術に開発されたシリコン キャップに 5mm トロッカー 本挿入しプロテクターに装着 8mmHgCO に て送気後プロテクターを吊り上げ十分な視野を確保し鏡視下にて追加の皮下 剥離 乳房部分切除を施行 欠損部の充填は主に上方の乳腺 脂肪を用いた 結果 8 症例 平均腫瘍径.cm 手術時間 49 分 出血量 5ml 合併症 は皮膚熱傷を 例 考察 気嚢 吊り上げ法は十分なワーキングスペースを 確保する事が可能であり また安全性 整容性ともに容認できるものであった 結語 単孔式内視鏡補助下乳房温存手術 気嚢 吊り上げ併用法 は有効な術 式である 4
GP---04 GP---05 中頭病院 乳腺科 乳房温存療法における有茎局所皮弁を用いた整容性向上への取 り組みと評価 Round block technique と広背筋皮弁による部分再建を併用 した乳房温存術 済生会新潟第二病院 外科 済生会新潟第二病院 病理診断科 田邊 匡 武者 信行 石原 法子 尾野村 麻以 座波 久光 宇根底 幹子 乳房温存療法では安全な切除断端の設定が根治性確保に不可欠だが 切除範 囲が広くなれば残存乳腺の剥離 授動のみでは良好な整容性を得難くなる 当科では 0 年 6 月より乳房部分切除例に有茎局所皮弁を用いた欠損部充 填を行ない 整容性の向上を図っている 方法 有茎局所皮弁を用いた乳 房部分切除例 例 皮弁群 に対し 残存乳腺の剥離 授動のみを行った 例を対照群として検討した 腋窩郭清施行例は両群とも 9 例であった 対照 群及び浅層に腫瘍のある症例では腫瘍直上の皮膚を切除 皮弁群では可能な 限り傍乳輪 乳房外側または下溝線切開で手術を施行した 皮弁は腫瘍局在 が乳房上 外側の症例では Lateral tissue flap LTF 乳房下部の症例では Inframammary adipofascial flap IMAFF とし LTF では外側胸動静脈を 温存 LMAFF では乳房下溝線付近の穿通枝をドップラーエコーにより観察 温存した ドレーンは腋窩郭清例 Ax 例 では全例に留置 センチネルリン パ節生検例 SNB 例 では術中に要否を判断した 整容性評価には日本乳癌学 会沢井班の評価法を用いた 結果 皮弁群の腫瘍径は平均.8mm 対照群 7.mm 手術時間は平均 70 分 対照群 4 分 出血量は平均 84ml 対 照群 4ml 術後在院日数は Ax 例で平均 7. 日 対照群 5.6 日 SNB 例で 4.5 日 対照群.6 日 であった 整容性評価点数は総点で平均 9.0 点 対照群 8.0 点 このうち患者による主観的評価は平均 7.5 点 対照群 7.0 点 計測によ る客観的評価は平均.6 点 対照群.0 点 であった 皮弁群の 例で術後軽度 の皮下血腫 皮弁群の 例と対照群の 例で貯留リンパ液の感染を生じて穿刺 と服薬を要したが 重大な合併症は無かった 結論 乳房部分切除に有茎局 所皮弁を用いた欠損部充填を付加することで 出血量の増加 手術時間と術 後在院日数の延長を認めたが 重大な合併症はなく 整容性に関する主観的 及び客観的評価が向上した はじめに Round Block technique RBT は volume displacement type の oncoplastic surgery OS として欧米では広く行われている 一方 広背筋 皮弁は volume replacement type の OS における代表的充填用自家組織であ る 今回 我々は RBT と広背筋皮弁を用いた部分再建を併用した温存術を 考案したので報告する 対象と方法 症例は 4 歳 55 歳の原発性乳癌 4 症例 このうち 症例は複 数領域に及ぶ広範囲病変 症例は複数病変であった 手術は RBT 原法どお りに乳輪周囲に円形の皮膚切開と脱上皮化を行い 良好な視野で広範囲の部 分切除を行った 切除後は乳腺組織の remodeling は行わず 採取した広背筋 皮弁を乳輪縁の切開創から引き出して 広範な乳腺欠損部に充填 固定した Purse-string suture で切開創を乳輪と同じ大きさに縫縮したのち 最終的に 乳輪縁と切開創の縫合を行った 結果 切除重量は 90g 470g 平均 65g で 浸潤径は.5 9.5cm 平均 5.6cm に及んだ 術後全例に背部の seroma を認めたが 重篤な合併症はな かった 全例 放射線照射後も良好な形態を維持しており また 乳輪縁の 創は目立たず 満足のいく整容性を得ることができた 結語 RBT による広範囲部分切除と広背筋皮弁による部分再建の併用により 最小限の創で切除範囲の拡大と良好な整容性が保つことができる 温存術の 適応拡大に寄与する有用な OS の一手技である GP---06 GP---07 酸化再生セルロース充填を伴う乳房部分切除後の整容性評価 MR ガイド下集束超音波手術 MRgFUS における治療計画と治 療時間短縮の可能性検討 大阪医科大学 一般 乳腺 内分泌外科 ブレストピアなんば病院 田中 覚 岩本 充彦 木村 光誠 高橋 優子 藤岡 大也 佐藤 七夕子 内山 和久 背景 乳癌に対する手術術式として乳房部分切除が普及しているが 組織欠 損部が大きければ術後の整容性が十分に得られないこともある 乳房再建法 の進歩と共に 整容性の向上に対する関心が高まっている 目的 乳房部分 切除後の組織欠損部への酸化再生セルロース 以下 サージセル 綿型 充填 法の整容性における短期成績を評価した 方法 00 年 月から 0 年 8 月までに 同法の施行に対して同意を得られた全症例 00 例 のうち 両側 乳癌手術症例を除いて 0 年 0 月末までに評価可能であった 89 症例を対 象とした サージセルは 切除組織重量 5g あたり 梱を目安に充填した 最 大 5 梱まで 整容性評価は日本乳癌学会沢井班基準 点満点 を用いて 術後 ヶ月目以後に行った 結果 切除組織重量の平均値は 56g 9 0g で 使用したサージセルは平均. 梱 0.7-5 梱 であった 整容性評価の平均値は 9.5 点 - 点 であった 切除組織重量と整容性評価とでは有意な差はなかっ たが 切除量が少ない方が 整容性評価が高い傾向にあった 副作用は 5 例 7% に充填部直上の皮膚炎や湿疹が認められたが いずれも抗ヒスタミ ン剤の内服や外用ステロイド剤の塗布などの対症療法で改善した 例に浸出 液による創部し開を認めた 副作用の出現の有無と 組織切除重量およびサー ジセル使用量には有意な差は認めなかった 考察 サージセルによる組織欠 損部充填法は 簡便で安全に行える手技である 組織欠損量が小さい場合は 高い整容性が保たれる一方 欠損量が大きい症例に対しては 十分とは言え ない結果であり 適応症例の選択が重要であると思われた また今後は 整 容性の長期成績の評価 および 患者の QOL 評価も行う必要があるものと考 えられた 志戸岡 純一 古澤 秀実 平原 恵美子 緒方 真紀子 藤本 京子 猪股 益子 中原 浩 前田 資雄 日高 忠治 駒木 幹正 伊藤 真由美 山口 由紀子 船ケ山 まゆみ 山本 隆 斉藤 智和 背景 乳癌局所治療における MRgFUS では 冠状断画像で腫瘤辺縁より 5mm のフリーマージンを取って治療計画を立てている この理由は当院の手 術症例 400 例を retrospective に検討した結果 0mm 以下の腫瘤の乳管内 進展が平均.mm であったためである しかし 5mm 以下の腫瘤径を対象 にしている非切除臨床試験では 5mm のマージンは術後 follow-up MRI にお いて overtreatment の傾向が見られ マージン幅と spot 数および治療時間は 相関する 目的 フリーマージン幅と治療時間短縮に関する検討 対象 方 法 最も信頼性の高い spot 直径 4mm を使用した非切除臨床試験 5 症例 治療計画画像と実際の治療範囲を MRI にて比較し その正確性を検討 マージンを 4mm にした場合の治療時間短縮に関する検討 結果 5 症例中 冠状断面画像で計画画像と実際の治療範囲が一致したのは 例 不一致が 4 例で overtreatment が 例 評価困難が 例であった 平均腫瘤径 0mm 6 5mm で平均 spot 数は 5spot 87 平均治療時間 5 分 9 8 であった マージン 4mm の場合 削除出来た spot は平均 6spot 0 7 であり 短縮可能時間は平均 分 0 4 であった 結論 計画画像と 実際の治療範囲を一致させるために 5mm のフリーマージンは取りすぎの傾向 にあり 4mm でも十分と考えられる 4mm としたときの治療時間短縮効果 は腫瘤径が大きいほど顕著である 4
GP---08 GP---09 早期乳癌に対する MR ガイド下集束超音波手術 国際臨床試験 BC006- MR ガイド下集束超音波手術 MRgFUS に対する患者満足度 ブレストピアなんば病院 北斗病院 乳腺 乳がんセンター 北斗病院 画像診断科 北斗病院 看護部 4 北海道大学医学部 第 病理学教室 5 坂元記念クリニック 病理診断科 6 がん研究所 病理部 平原 恵美子 古澤 秀美 猪股 益子 志戸岡 純一 牧 悠 中原 浩 駒木 幹正 難波 清 川見 弘之 中島 めぐみ 広村 忠雄 森山 兼司 西原 広史 4 坂元 吾偉 5 秋山 太 6 前道 仁美 山田 るり子 鈴木 智子 加藤 貴代美 背景 非侵襲治療を目指す MR ガイド下集束超音波手術 以下 MRgFUS は 子宮筋腫の治療器として 004 年に米 FDA の承認後 欧州や我が国 009 年 においても承認され 広く臨床応用されている その他 乳癌 骨転移 脳 神経領域での臨床試験も行われている 乳癌領域では 004-5 年に ブレ ストピアなんば病院 日本 で MRgFUS 後手術を実施し 効果と安全性を評価 する臨床試験 BC00 が好成績で終了し 005 年から MRgFUS 放射線治 療 のみの臨床試験 BC004 00 症例 が始まり継続中である 目的 今回 我々は乳癌の MRgFUS における安全性と効果判定を目的とした国際臨床試験 BC006 日 独 伊の ヶ国 7 施設 を開始した 対象と方法 手術を受け る予定の早期乳癌 cm 以下の限局性浸潤性乳管癌 の患者に対し IC の後 手術の 週間ほど前に MRgFUS を実施し 安全性の評価と手術検体の病理組 織像と MRI 像および治療記録を比較検討し治療効果を判定する 今回の当院 の目標症例数は 5 例である 結果 0 年 月から開始後 現在までに 例 を経験した 治療効果については 例目で MRI で設定した治療範囲と皮膚 との間の距離が近かかったため 癌腫の一部を残して治療した 例目は現在 報告書待ちの状況であるが MRI による治療設定範囲と治療部はほぼ一致し 癌腫も完全に焼灼されたと思われる 両者とも安全性には特記すべき問題は みられなかった 結語 本試験の成績が良好に終了後は 手術 放射線治療 と MRgFUS 放射線治療 の つの治療方法の効果と安全性を比較検討する 多施設による無作為試験である国際臨床試験 BC008 が既に予定されている 今後 世界的に乳癌の MRgFUS の科学的根拠の蓄積が進むことが期待される はじめに 当院では乳癌局所療法として MRgFUS+ 放射線療法後 5 年間経 過観察する非切除臨床試験を進行中である 目的 臨床試験 MRgFUS 後の患 者満足度の検討 方法 MRgFUS 後 定期的に患者満足度調査を施行 分析 した 満足度は 非常に満足 かなり満足 ある程度満足 多少不満 かな り不満 非常に不満 の 6 段階に分類 結果 臨床試験参加患者は 64 名 治 療後経過観察期間を 0 名完遂した 観察期間の満足度調査の延べ数は 75 名 経過時期別では 6 ヶ月 6 名 ヶ月 57 名 4 ヶ月 49 名 6 ヶ月 4 名 48 ヶ月 6 名 60 ケ月 0 名であった 非常に満足 または かなり満足 と回答した患者は 6 ヶ月目 49 名 79.0% ヶ月目 45 名 78.9% 4 ヶ 月 目 9 名 79.6% 6 ヶ 月 目 名 80.5% 48 ヶ 月 目 4 名 66.7% 60 ヶ月目 5 名 8.% 不満に関して ヶ月目のみに 多少不満 と回答 した患者が 名 6 ヶ月目と ヶ月目に 多少不満 と回答した患者が 名 6 ヶ月目のみに 非常に不満 と回答した患者が 名であった ヶ月迄の不 満の原因は 名とも治療部の硬結と放射線後の腫脹による腕を動かした時の 違和感であり 症状緩和に伴い満足度が改善した 6 ヶ月後に不満を訴えた 原因は外来でのトラブルによるものであり MRgFUS に起因しないことが分 かった これらの患者のうち経過観察期間を完遂した 名は 60 ヶ月目には 非 常に満足 と回答した 結論 MRgFUS 非切除臨床試験参加患者の治療後満 足度は高く 特に整容性において高いといえる さらに MRI 超音波 マ ンモグラフィを用いた定期的な治療効果説明が一層に満足度を高めていると 考える 考察 本研究から比較的長期的視点に立った乳癌の局所治療の選択 肢として 将来的には MRgFUS の提示が可能になったと考える GP---0 GP---0 筑波大学 医学医療系形成外科 瘢痕のある下腹部皮弁での乳房再建の経験 一次両側乳房再建症例の検討 佐々木 正浩 関堂 充 佐々木 薫 足立 孝二 富樫 真二 會沢 哲士 笠井 丈博 今井 裕季子 大島 純弥 国立がん研究センター中央病院 形成外科 国立がん研究センター東病院 形成再建外科 茅野 修史 宮本 慎平 櫻庭 実 目的 下腹部瘢痕を持つ患者に 腹直筋皮弁 TRAM flap や深下腹壁動脈穿 通枝皮弁 DIEP flap などの下腹部皮弁を用いて乳房再建術を行う場合 瘢痕 を越えた領域の血流の不確実性や整容的問題などから 皮弁のデザイン 再 建術式の工夫が必要になることがある 今回我々は瘢痕のある下腹部皮弁を 用いた乳房再建を経験したので 若干の文献的考察を加えて報告する 方 法 00 年 4 月から 0 年 0 月の期間に当科にて経験した 下腹部皮弁を 用いた乳房再建 0 例のうち 下腹部瘢痕を認めた症例につき 年齢 下腹 部瘢痕形態 再建術式 合併症に関して調査した 結果 患者数は 9 例 年 齢 8 歳 6 歳 平均 48.5 歳 一期再建 5 例 二期再建 4 例 下腹部瘢痕形 態は虫垂炎瘢痕 4 例 帝王切開後正中瘢痕 例 横切瘢痕 例 再建術式は TRAM flap 例 Supercharged-TRAM flap 例 Free DIEP flap 6 例 瘢 痕部位を露出させた症例は虫垂炎瘢痕症例の 例 瘢痕部位を脱上皮させ利 用した症例は虫垂炎瘢痕症例 例 帝王切開後正中瘢痕症例で 例 瘢痕部位 を切除した症例は虫垂炎瘢痕症例 例 横切瘢痕症例 例であった いずれの 症例も皮弁は問題なく生着し 合併症もなかった 考察 虫垂炎瘢痕は瘢痕 部を外に出さないために血管茎を対側にしたり TRAM flap は避けるように した また帝王切開後正中瘢痕に対して Zone4 を使用しないのであれば特 に処置は不要であった 皮弁全体が必要な場合は臍上を皮弁に含めるデザイ ンや supercharge in-flap anastomosis などの方法 横切瘢痕の場合は 皮 弁を瘢痕の頭側寄りにデザインせざるを得ないが 深下腹壁動脈が途絶して いる症例があったため 術前の CT なとが有用であった このように特に帝王 切開後などの正中 横切瘢痕を持つ患者の下腹部皮弁を用いた乳房再建では 症例に応じて様々な再建術式を考慮し選択することが重要と考えられた はじめに 乳房再建希望者の増加に伴って 当センターでも 00 年 4 月よ り一次乳房再建を開始した 0 年 月までに 二次乳房再建も含め 59 例を経験しているが その内 8 例が両側乳房再建であった 両側乳房再建は 片側と手術手技等で異なる部分があるので われわれの経験を報告し 若干 の考察を加える 方法 上記 8 症例の患者データ 手術データ 合併症等を 検討した 結果 平均年齢は 5 歳 4 歳から 67 歳 同時両側乳がん 5 例 異時両側乳がんが 例 放射線照射既往は 例 すべて一次再建 異時両側 乳がんの場合 残りの乳房切除の際に再建 術式は腹直筋穿通枝皮弁 以下 DIEP 4 例 広背筋皮弁 同 LD 例 ティッシュエキスパンダー挿入 同 TE 例 再建に要した平均時間は DIEP は 8 時間 8 分 LD5 時間 4 分 TE 時間 6 分 平均入院期間は 日 合併症は TE 症例で 術後血腫による血腫 除去が 例であった 考察 合併症頻度や入院期間において術式の差はない 両側再建の場合 手術時間が短く満足度も高い ティッシュエキスパンダー シリコンインプラントが第一選択を考える しかし 放射線照射後症例や 一回の手術で再建を希望する症例では 自家組織選択となることがある そ の場合 手術時間と合併症が問題となる DIEP では 片側を先に挙上し血管 吻合している間に対側の皮弁を挙上する LD では 腹臥位で両側の皮弁を挙 上するなどの 工夫をして時間短縮をしている DIEP の血管合併症予防には 術前 MDCT によって血管評価が必須であった 今後 欧米のように予防的乳 房切除が始まる可能性があるので 両側再建方法を検討して術式別のメリッ ト デメリットを考える必要があると考える 4
GP---0 GP---04 一次一期乳房再建における移植床血管としての外側胸動静脈の 有用性について 遊離腹直筋皮弁による乳房再建における静脈端側吻合の検討 横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科 横浜市立大学附属市民総合医療センター 乳腺外科 横浜市立大学 形成外科 東北大学病院 形成外科 東北公済病院 形成外科 宮城県がんセンター 形成外科 4 米沢市立病院 形成外科 武田 睦, 清野 広人 後藤 孝浩 池野 由佳 4 高木 尚之 今井 啓道 館 正弘 黒田 真由 佐武 利彦 鍵本 慎太郎 藤井 晶子 岩瀬 わかな 長西 裕樹 石川 孝 前川 二郎 目的 外側切開による皮下乳腺全切除後の遊離穿通枝皮弁による一次一期乳 房再建では 移植床血管として 内胸動静脈へのアプローチが困難であるこ とから 胸背動静脈の前鋸筋枝を第一選択にするとの報告が散見される 一 方 近年腋窩リンパ節郭清を行わず センチネルリンパ節生検の施行が主流 となったため 外側胸動静脈が温存される症例が増加している 我々の施設 では外側胸動静脈を主に短小口径遊離皮弁の移植床血管として利用する症例 を多数経験した 今回 一次一期乳房再建における移植床血管としての外側 胸動静脈の有用性について検討したので報告する 対象 005 年 0 月から 現在までに当科で外側胸動静脈を移植床血管として遊離穿通枝皮弁による一 次乳房再建を施行した症例は 8 例であった 結果 患者の平均年齢は 4. 歳 平均 BMI は 9.8 であり 乳癌の手術は全て外側切開による皮下乳腺全切 除術を施行した 再建に使用した遊離穿通枝皮弁の種類は PMT flap が 5 例 S-GAP flap が 例 I-GAP flap が 8 例 DIEP flap が 例 SIEA flap が 例 であった 外側胸動脈の口径は平均.4 ミリ 伴走静脈の口径は平均.4 ミ リであり 55% の症例で伴走静脈を 本認めた 伴走静脈を 本しか認めな かった症例では 別に胸背静脈前鋸筋枝や胸腹壁静脈 胸肩峰静脈を使用した 皮弁の血管柄の動脈口径は平均.4 ミリ 静脈は.69 ミリであった 術後 合併症は 例に静脈血栓を認めたが再手術で救済可能であった その他大き な合併症は認めなかった 考察 外側胸動静脈は大胸筋外側縁下方を走行す ることから展開が容易であり 浅い層に存在するため 血管柄の短い皮弁に おいても整容性を重視したマウント作成をすることができる また血管径は 細いため 小口径遊離穿通枝皮弁の移植床血管に適していると考えられた はじめに 乳房再建の遊離腹直筋皮弁移植の際 第一選択として近年 内胸 動静脈が選択される 通常は静脈は端々吻合が行われることが多いが 我々 は端側吻合を多用している 乳房再建における静脈端側吻合の有用性と問題 点について 若干の考察を加え報告する 対象と結果 0 年 月 0 年 9 月までに静脈端側吻合を行った腹直筋 皮弁による乳房再建患者は 9 例 9 乳房 年齢 9 6 才 平均 49.4 才 であっ た 皮弁の muscle-sparing 以下 ms 形式等は ms- 例 ms- 5 例 DIEP deep inferior epigastric perforator flap 例 double pedicled DIEP 例 皮弁内血管付加 DIEP 例であった 移植床血管は 例で胸背 動静脈であった他はすべて内胸動静脈であった 血管吻合形式は動脈が全例 端々吻合 静脈が全例端側吻合であった 皮弁は全例で吻合部に問題なく全 生着した 考察と結論 内胸静脈は深下腹壁静脈に比べ往々にして細い傾向がある そ れは左内胸静脈でよく見られる このような場合 端側吻合は口径差解消に 有用である しかし 乳房再建における静脈端側吻合は 移植床静脈が比較 的深部にあることもあり 手技的に煩雑で吻合時間の延長となる 静脈端側 吻合の有用性の報告が散見され 開存率が高い傾向にあることが指摘される ものの 端々吻合との有意差はないという結果が一般的である 乳房再建と いう性格上 皮弁生着が整容性 QOL 向上に非常に重要であり 吻合部血栓 や皮弁全壊死はなんとしても避けるべき合併症となる 手技的に煩雑等の欠 点があるとしても 我々が端側吻合を選択する理由はその安全性にあると考 えている GP---05 GP---06 内視鏡補助下皮膚温存乳腺切除術および筋皮弁 tissue expander を用いた乳房再建術 皮膚温存 期的乳房再建における合併症の検討 東海大学医学部 形成外科 東京医科大学茨城医療センター 乳腺科 東京医科大学病院 形成外科 東京医科大学茨城医療センター 形成外科 藤林 万里子 鈴木 沙知 今川 孝太郎 菅野 聖李奈 山崎 明久 名倉 直彌 越川 佳代子 西村 基 藤田 知之 藤森 実 小宮 貴子 内田 龍志 渡邊 克益 今回われわれが経験した内視鏡補助下皮膚温存乳腺切除術および筋皮弁 tissue expander を用いた乳房再建術の 55 例を報告する 適応は非浸潤癌で 広範な広がりを呈する症例 周囲に広範な非浸潤巣を伴う小さな浸潤癌症例 および乳管内伸展を含め腫瘍径が cm を超えるため乳房温存手術では乳房の 変形が強くなってしまう症例とした 先ず乳房皮下にエピネフリン添加生食 を注射し前腋窩線に 5cm の皮切を加え ラッププロテクターにて創を保護す る ビジュアルトロッカーで皮膚と乳腺の間を切離し 次にクーパー靭帯を ハーモニックスカルペルで切離する 大胸筋前面を出し 大胸筋膜下をビジュ アルトロッカーで剥離し 同部位にディセクティングバルーンを挿入し バ ルーンを膨らませ乳腺を大胸筋から剥離 次いで残った周囲の乳腺を大胸筋 から切離し 乳腺を全摘する 一期的に広背筋皮弁あるいは tissue expander による再建術を行う 内視鏡補助下皮膚温存乳腺切除術に同側広背筋皮弁 腹直筋皮弁および tissue expander を用いた乳房再建を行うことより 患者 満足度の高い整容性を提供することが出来た はじめに 乳輪乳頭も含めすべての皮膚を温存した皮下乳腺全摘後は より 整容性の高い再建が可能となる しかし合併症として皮膚壊死の割合が多く その程度によっては整容性が損なわれることも少なくない 今回我々は皮下 乳腺全摘後の皮膚壊死とその要因につき検討したので報告する 方法 008 年 月 0 年 0 月の間に当院で行った乳房再建中 皮下乳腺全摘後 期 的乳房再建を行った症例に対しその合併症と年齢 BMI 既往歴 喫煙の有 無 再建法などにつき検討した また皮膚壊死の合併症に対して 保存的加 療で治癒したものを軽症 それ以上の外科的治療を要したものを重症とした 結果 全手術 6 例のうち皮下乳腺全摘例は 65 例 40.% 平均 45.5 歳 9 77 歳 再建法は自家組織再建 6 例 有茎 TRAM flap 60 例 広背筋皮弁 例 人工物 例 ティッシュエキスパンダー 例 インプラント 例 であった 合併症はティッシュエキスパンダー感染 例.5% 血腫 例.5% 皮 膚壊死 4 例 6.9% であった 皮膚壊死のうち軽症例は 6 例 66.7% 重 症例は単純縫縮 5 例 0.8% 植皮 例 8.% 広背筋皮弁再建 例 4.% であった 皮膚壊死症例 4 例中 喫煙歴有りが 9 例 7.5% 重症例では 5 例 6.5% と高い傾向にあった 考察 皮下乳腺全摘症例は再建後の整容 面に利点がある一方 合併症として胸部皮膚壊死を引き起こすリスクが高い 切除直後の皮膚血流の評価方法に ICG 蛍光染色法などがあるが それらを用 いても正確な皮膚血流を判断することは難しいのが現状である 皮膚壊死が 生じた際の対策として 以前より我々が行ってきたデルマトームにて皮弁の 表皮切除を行う方法や Liao.E.C. らが報告した skin banking 法などが有用だ と考えられる 今回我々が検討した症例では 特に喫煙症例に重症な皮膚壊 死を合併する傾向が高く このような場合皮膚切開方法や再建法などをより 考慮する必要があると考えられた 44
GP---07 GP---08 丹治 芳郎 藤原 貴史 米田 光里 河野 桂太 中井 國博 4 矢野 健二 喜島 祐子, 綿谷 正弘 櫻井 考志 宮本 幸雄 上尾 裕昭 五月女 恵一 石榑 清 櫻井 照久 相良 安昭 金子 朋代 藤井 輝彦 茅野 修史 脇田 和幸 廣利 浩一 当施設における乳腺広範囲部分切除 広背筋皮弁同時再建の検 討 乳癌治療時の遊離真皮脂肪片移植法の安全性に関する後ろ向き 多施設調査の結果報告 社会医療法人大道会森之宮病院 乳腺 内分泌外科 社会医療法人大道会森之宮病院 外科 大阪大学 形成外科 4 市立堺病院 形成外科 鹿児島大学 消化器 乳腺甲状腺外科学 乳癌治療時の遊離真皮脂肪片移植法の安全性と有効性に関する研究会 FDFG 研究会 乳癌の手術で整容性と根治性は相反する要素である 部分切除において整容 性を重視して切除範囲を小さくすると局所再発のリスクが上がる可能性があ る また腫瘍局在による変形の程度差もあり 例えば乳輪下の腫瘍の場合 整容性を保つことはきわめて困難で 乳切となることも多い また A B D 領域にある場合 切除範囲が小さくても 変形が大きく術後充分な満足度が 得られないことが多い 根治性と整容性の両立のため 我々は乳輪切除をも 含めた 広範囲部分切除と広背筋皮弁同時再建を行ってきた 009 年 月よ り 0 年 月まで同時再建を行った 5 例中広背筋皮弁再建は 7 例であっ た 乳癌根治手術の内訳は SSM 例 NSM 4 例 部分切除 例であった 部分切除のうち 90 度以上の Bq を含めた広範囲切除は 例 乳輪乳頭切除は 0 例だった いずれの症例も術前 MRI によって病巣範囲を確認し 手術適応 を決定した 部分切除例の術後放射線治療は一般の部分切除同様に行った 広背筋皮弁は TRAM や DIEP に比べ手術侵襲は小さくてすむが 得られる容 積が小さいために大きな乳房の場合 乳切すると容積不足になってしまうが 広範囲部分切除にすることにより満足いく整容性が得られている 観察期間 は短いものの現在局所再発例無しで全例経過している 再建方式の比較では 侵襲性ではエキスパンダーには劣るものの DIEP 等には勝る エキスパンダー の場合リンパ節転移が予想外に多かったときに放射線治療が困難となるが この術式では対応可能である 再建無しの部分切除との比較では 侵襲性が 増すものの 思い切って切除範囲を大きくできる利点があり 乳房の大きさや 腫瘍径 局在 浸潤など充分に検討すれば 根治性と整容性が両立できる合 理的な術式と考える 今後さらに長期予後の検討が必要と思われる はじめに 近年欧米で提唱された Oncoplastic Breast Surgery では 乳房温 存術時に乳房縮小固定手技を導入したり 欠損部分を乳腺内外の組織により 補填 充填をすることによって十分な腫瘍制御と整容性を確保することが可 能となってきた その一つに乳癌治療時の遊離真皮脂肪片移植 FDFG 法が 報告されているが 手技の安全性について検証は単一施設の発表が散見され るのみである 目的 乳癌治療時の遊離真皮脂肪片移植法の安全性および合 併症に関する後ろ向き多施設調査を実施し 合併症危険因子の抽出を行った 方法 00 年 0 月より 00 年 月までに乳癌治療時に遊離真皮脂肪片移 植を実施した 4 施設 6 例に関して FDFG 研究会を通じて後ろ向きアンケー ト調査を実施し 登録データを収集 解析した 結果 合併症の発生頻 度は術後 年を経過した 4 人中 人の患者 4.% 術後 - ヵ月で 5 人中 7 人 4.6% 術後 ヵ月以上で 7 例中 例.4% 術後 か月以上 で合併症を有した症例のうち 4 名は ヵ月以内の合併症症例と重複 単変 量解析で 術者経験年数 症例数 患者 BMI 喫煙の有無 大胸筋合併切除 無 皮弁の厚さ 0mm 切除乳腺の頭尾長 厚さ 重量 表皮剥離手技 FDFG の頭尾長 重量 術後照射療法 無 が合併症の危険因子であった 多変量解析では切除乳腺重量 00g FDFG の頭尾長 6cm FDFG 重 量 70g 術後照射療法 無 が合併症の危険因子として挙げられた 結語 今回の多施設調査から 乳癌治療時の遊離真皮脂肪片移植 FDFG 法は重篤な 合併症はなく安全に施工できることが示唆された GP---09 GP---0 関西医科大学枚方病院 外科 大阪大学医学部 形成外科 当院での遊離真皮脂肪移植症例の経験 広背筋皮弁による乳房温存手術後 次再建の検討 末岡 憲子 坪田 優 山本 大悟 冨田 興一 矢野 健二 藤原 貴史 宮坂 美和子 細川 亙 はじめに 乳癌罹患数の増加 温存率の上昇に伴い 乳房部分切除施行例が 増えており 整容性を保つための手技が求められている 当科でも広背筋皮弁 腹直筋皮弁 乳房下溝からの脂肪筋膜弁反転法など患者の希望も多く 再建 症例が増加している 今回当院で乳癌部分切除術後の遊離真皮脂肪移植術症 例 5 例について報告する 対象および方法 年齢中央値 64 歳 54 79 歳 0 年 月から 9 月までに行った乳癌部分切除後の遊離真皮脂肪移植術施行 した 5 例に対し 整容性 合併症 術後照射 移植弁の生着 MRI US など で評価 などを検討した 結果 いずれの症例も陥凹変形は良好に改善され患 者満足度も高かく 術後放射線治療施行後も整容性は保たれていたが 例に 術後 7 日目に創部離解起こり脂肪融解の合併症を認めた 術後移植弁の MRI 検査では 移植弁の周囲にのみ血流の再開が確認された また US 検査ではドッ プラー法にて血流確認された 考察 遊離真皮脂肪移植の長期経過報告例が 数少なく 整容性だけではなく合併症や安全性の確立 あるいは安全な標準 術式の確立がなされておらず 今回の経験した合併症を元に手術の工夫や患 者背景 BMI や既往歴など など検討した 今後さらなる症例を増やし長期的 な評価が必要であると考えられた 目的 近年の低侵襲化手術の普及に伴い 乳房温存手術 BCS は現在最も多 く行われる乳癌術式となった しかしながら 切除量と乳房の大きさのバラ ンスによっては著しい術後変形を来すこともしばしばであり 次再建を希望 する患者も多い 今回我々は当科にて BCS 後変形に対し広背筋皮弁による 次再建を行った症例において その整容的結果を含めた検討を行った 方法 00 年 4 月から 0 年 月の期間において 片側 BCS 後変形に対し広背筋 皮弁による 次乳房再建術を施行した 症例のうち 術後半年以降の写真が 入手できた 6 例を研究対象とした 再建乳房の整容的評価はダブルブライン ド法にて術前 後写真を 人のパネルが独立に観察することで行った 評価方 法は日本乳癌学会班研究 沢井班 で報告された評価法を元にして行い 健側 乳房に対する再建乳房の形状 大きさをはじめとする 7 項目において定量化す ることで行った 結果 総合評価 乳房の大きさ 乳房の形 乳輪乳頭の位置 乳房最下端位置の項目において術前 後において有意な改善を認めた 6 例 中 例を除いて再建後 広背筋の皮島が再建乳房表面に露出したが 乳房瘢痕 の項目においても術前 後において有意な改善を認めた 乳輪乳頭の大きさ 形 色に関しては有意な変化を認めなかった またこれらのスコアは乳房の 瘢痕 乳輪乳頭の大きさ 形の項目を除き 以前に同一評価法にて術後整容 性の検討を行った広背筋皮弁による 次再建症例群と比べても遜色のないも のであった 考察 術後放射線による強度の拘縮 またそれに伴う広背筋皮 弁の皮島露出といったデメリットはあるものの BCS 後であっても広背筋皮 弁による整容性の改善は可能であった 今後は BCS の普及に伴い このよう な症例を治療する機会が増加するものと予想される 45
GP--- GP--- 乳房温存術後高度変形に対する自家組織二期再建戦略 アン ケート調査と Step-surgery Concept を用いて 体外式組織拡張器 Brava を併用した脂肪注入による乳房再建 群馬大学大学院医学系研究科 顎口腔科学分野 群馬大学 臓器病態外科学 神戸大学大学院医学研究科 形成外科学 4 神鋼病院 宇田 宏一 菅原 康志 穂積 康夫 竹原 めぐみ 塩澤 幹雄 櫻木 雅子 宮崎 千絵子 大澤 英之 尾本 和 牧口 貴哉 堀口 淳 高他 大輔 六反田 奈和 長岡 りん 佐藤 亜矢子 時庭 英彰 内田 沙弥香 常田 祐子 横尾 聡 菊池 麻美 竹吉 泉 寺師 浩人 奥村 興 4 はじめに 乳房温存術後高度変形に対する自家組織を用いた二期的再建では 術後放射線照射 多様な欠損範囲 強い瘢痕拘縮や乳頭乳輪の偏位などから 初回手術のみで残存乳腺を生かしつつ最良の結果を出すことは難しい われ われは高度変形を伴った乳房温存術後再建では Step-surgery Concept と いう概念を用いて 安全に良好な結果を得ている 本概念は再建を血行良好 でやや over-volume の組織を初期再建で移植 Initial Step し その後 移植 した血行良好な組織を土台に様々な修正術 Touch-Up Step を安全に行う概 念である 更に患者を対象に実生活の緒場面に則したアンケートも行い 切 除部位別による再建前や Initial step 後の愁訴を明快にしつつ Step-surgery Concept を用いた温存術後二期再建において最善の結果を目指している 対 象 方法 0 年 4 月 0 年 月までに当院で温存術後高度変形 0 例に 対して アンケート調査及び Step-surgery Concept を用いた二期再建を施行 した Initial step では横軸型腹直筋皮弁を workhorse として移植を行い 皮 弁血行と欠損範囲に応じて血管吻合付加を施行した後に Touch up step で は移植した良好な土台を元に volume reduction や真皮脂肪移植などの形態修 正 瘢痕修正 乳輪乳頭再建を行った 結果 AC 領域切除例では実生活場面 か かんだ時 おじぎをした時 BD 領域切除例では ブラジャー装着時 でスト レス 愁訴を最も訴える傾向があった Initial step 後に対する修正希望項目 としては AC 領域では 瘢痕 が BD 領域では 形態 に関する項目が多い傾向 であった Touch-up Step 後の再建結果は全例満足な結果が得られた まと め 患者の愁訴をお互いに理解しつつ 手術回数が増えることなどの demerit はあるが 最終的には安全で良好な長期的結果を得るために Step-Surgery Concept を用いた再建は有用であると考えている 乳房への脂肪注入は現在 再建後などの小変形の修正に止まっている 全摘 などの高度変形の再建手段として脂肪注入が単独適応されるには 皮膚の不 足を補い 脂肪の生着率を高め さらに施術回数を減らす必要がある Brava は元来 非手術的豊胸器具として開発された体外式組織拡張器だが 近年で は脂肪注入による豊胸の周術期に使用して良好な脂肪生着率と結果が得られ るとの報告をみる 我々はこれに着目し 乳房全摘および乳房温存後に著明 な乳房変形を来した症例に対して Brava を併用した脂肪注入による乳房再建 を行ってきた 今回はその経験から この新しい手法の有効性や問題点 そ して具体的な適応を打ち出すことが目的である 方法 過去 4 年間に乳房に脂肪注入を行った 47 症例のうち 本法を行った 0 例で 全摘が 6 例 温存術後の著明な変形が 4 例を対象とした Brava は術前 4 週間と術後 週間 日 0 時間の装着を目標とした 最終手術後 6 ヶ月後以 降に整容性 さらに MRI や MMG の画像評価を行った 結果 全摘症例では 複数回の治療は必要なものの 皮膚の伸展と移植床の 増大が得られて脂肪注入のみで非常に高い改善を得た 一方放射線照射が施 行されている温存症例では 皮膚の伸展は乏しく整容的改善も低く Brava 使用に伴う皮膚炎などのトラブルも高頻度に出現した そのため 4 例中 例は 回目以降の治療を断念し うちの 例は脂肪が融解壊死して流出して嚢胞を 形成し 著明な石灰化を来した 結論 Brava の使用によって機械的刺激が皮膚の伸展や移植床環境の改善に 有効に働き 全摘症例でも脂肪注入単独の再建が選択枝の一つとなり得るこ とが示唆された 一方 放射線照射された温存術後の高度変形には Brava の効果は乏しく その合併症等も考えると 脂肪注入の適応自体に慎重にな るべきと思われた 発表ではこれらの結果をもとに 一連の症例の経過を具 体的に提示しつつ本手法の可能性に言及する GP--- GP---4 脂肪幹細胞を用いた乳房再建 移植手技標準化と安全性確認の 必要性 Quadrapod Cage Flap による新しい乳頭再建術式 加藤乳腺クリニック 外科 済生会滋賀県病院 病理 獨協医科大学 形成外科 医療法人敬愛会中頭病院 野村 紘史 朝戸 裕貴 福田 憲翁 沖 正直 倉林 孝之 渡邉 武夫 渡邉 未来子 高田 悟朗 政岡 浩輔 菅 剛史 上野 紫穂 松谷 崇弘 加藤 誠 佐久山 陽 今井 るり子 馬場 正道 竹村 しづき 乳房再建材料として 今後大いに期待されるのが脂肪細胞である この脂 肪細胞は 比較的簡便にかつ大量に採取できる点で 乳房再建を始めとする 再生医療にとって欠かせない存在である 今や美容外科領域では この脂肪 細胞を用いた豊胸術が日常ありふれた光景であるものの 脂肪幹細胞移植に おける手技は標準化されておらず 幹細胞の定義自体の曖昧さが残る上 未 分化な細胞ならではの安全性確認が今後必要とされるであろう この脂肪幹細胞移植とは 脂肪組織由来の多分化能を持った間質血管細胞 群と足場となる成熟した脂肪細胞との混合移植のことである 移植された脂 肪は 一度壊死し次世代の脂肪細胞に再構成されるが その過程において間 質血管細胞群が中心的役割を果たすと言われている 吸引により採取された 脂肪細胞には この間質血管細胞群の割合が少ない上 正常の血管構造が損 なわれているため そのまま移植領域に注入しても生着率が悪く 瘢痕化の 原因となり得る 昨今 様々な改良法が見出されているため この生着率は 改善されつつある 以前報道にあったように この脂肪幹細胞移植技術を標準化し 安全な医 療を提供しようとする動きが加速しつつある 当院での自験例と最近の報告 例を参考に 移植脂肪細胞の形態学的 組織学的な特徴を見据え この脂肪 幹細胞が今後乳癌術後の乳房再建材料として救世主になり得るか考察を加え た 自治医科大学 形成外科 自治医科大学 乳腺 総合外科 友愛記念病院 乳腺外科 目的 乳癌手術後の乳頭欠損に対する乳頭再建の術式は 過去に 様々な術 式の報告がある 健側の乳頭が小さく 複合組織移植が困難な場合は 局所 皮弁による再建法が一般である しかしながら 放射線照射が施行されてい たり インプラントによる再建がなされている場合は 皮弁の血流が不安定 な場合があり 再建乳頭の壊死が懸念される 我々は 新たに 複数方向か らの皮弁血流を有する乳頭再建術式 quadrapod cage flap を考案したので 報告する 手術術式 乳頭再建予定位置に 再建乳頭の直径に等しい円を描き この周 囲に再建乳頭の高さを足して同心円をデザインする この小円と大円の間に 十字型に 4 つの長方形の皮弁をデザインする まず 各皮弁に隣接する扇型 の部分を脱上皮化して真皮弁として挙上し 十字型の部分は 皮下を剥離し て皮弁として挙上する 次に 4 つの脱上皮化した真皮弁を 十字型皮弁の 下を通して 対側の真皮に縫い付けて底面を形成し 十字型皮弁を立てて "quadrapod cage" 作成する この中に 耳介軟骨で作成した芯を移植し 各々 の皮弁を縫合して 乳頭を形成する 結果 007 年 6 月から 0 年 0 月の間に 本術式により 例の乳頭再建 術を施行した 初期に行った症例で 例で皮弁鬱血による部分壊死 例で 乳頭の高さ低下 例で再建乳頭が大きすぎたことにより 修正手術を要した が 最終的に 全ての症例で 整容的に良好な乳頭が再建された 考察 本法は 再建乳頭の位置決めや 健側に合わせた皮弁のデザインが容 易であり かつ 一期的に軟骨移植を行うことができる また 十字型の皮 弁に 4 方向からの血流を有するため 乳房皮膚の血流に不安がある場合も 良 好な皮弁の生着が期待でき 乳頭再建術式の一法として有用と考えられる 46
GP--4-0 GP--4-0 テンプレートを用いた乳房インプラント選択法 インプラントのあとで 合併症と修正術にみる インプラント 再建の限界と工夫点 岩手医科大学 形成外科 岩手医科大学 外科 細谷 優子 柏葉 匡寛 若林 剛 桂木 容子 宇田 宏一 菅原 康志 穂積 康夫 竹原 めぐみ 塩澤 幹雄 櫻木 雅子 宮崎 千絵子 大沢 英之 尾本 和 目的 人工物での乳房再建における インプラントの選択は 臨床写真と計 測値 挿入された Tissue expander 以下 TE とその注入量を考慮して行う しかし 最終的な決断に至るには 個々の医師の経験に負うところが多い 我々 は できる限り客観的な術前評価ができないかと考え インプラントの選択 の補助として 症例ごとにテンプレートの作成を行っているので報告する 方 法 測定は立位で行う 市販の金属ワイヤーを乳房下溝から胸壁に沿って湾曲 させる 患側は TE の上縁まで 健側は乳腺組織のある上縁までの範囲を測定 する ワイヤーを平面に投影し 健側 患側のテンプレートを作成する そ れぞれのテンプレートを比較し 臨床写真を参考にインプラントの選択を行 う 結果 患側のテンプレートと TE のテンプレートを重ねることで皮膚の厚 みをある程度予測できた 患側のテンプレートと 健側のテンプレートを反 転させたものから過不足を計算し インプラントの幅と高さの最終決定をす ることができた 厚みについては 現在のところは TE の注入量と臨床写真 計測値によって選択を行っている 考察 アナトミカルインプラントは 幅 高さ 厚みで分類されているので これらの計測値を元にインプラントを選 択するとされている しかしながら 実際には皮膚の厚さや 計測すべき部 分が症例ごとに異なり 曖昧である また 乳房が小さい症例では計測に相 当するインプラントがないことがあり 選択に迷うこともある 我々の方法 では 健側 患側 TE のテンプレートを平面上で比較しながら計測ができる ため 臨床写真を見ながら必要な情報を得ることができる また 皮膚の厚 みの予測や TE が正しい位置に挿入されていない場合でも左右の比較が容易で ある 平面に移行する際や 被膜拘縮の程度で有る程度の誤差が予測されるが インプラント選択の補助の一つとして有用であると考えられた 目的 インプラント再建を予定した症例をレトロスペクティヴに解析し その 問題点と解決法に迫る 対象 005 年から 0 年まで当院で組織拡張器 以 下 TE 挿入術またはインプラント再建術後である 6 例中 術後半年以上の観 察がされた 48 例の転帰と再建乳房の形態を写真およびカルテ記載から解析し た 結果 TE を挿入した 48 例の転帰はインプラント挿入 40 例 自家組織再 建 5 例 抜去 例であった 組織拡張中の合併症は 破損 4 例 露出 例 感 染 例 defration 例であった 破損 4 例中 例では再度 TE 挿入しインプ ラント再建を行なった 自家組織再建となった理由は 露出 例 感染 例 希望変更 例であった 抜去となった理由は 腫瘍再発 例 破損 例 再建 意思の消失 例であった インプラントで再建した 40 例中 5 例に修正術を施 行し その際の問題点はデコルテ部の陥凹 9 例 腋窩部の陥凹 6 例 IMF の左 右差 6 例 皮切部の瘢痕 4 例 カプセル拘縮 例 全体の容量不足 例 イン プラントの回転 例 デコルテ部の過剰容量 例 Bottoming out 例であっ た 各に対して脂肪移植 IMF 修正 瘢痕修正 capsulotomy 等を行った また対側への操作が 7 例あり 内訳は吊り上げ 例 脂肪移植 5 例 インプラ ント 例であった インプラント再建 40 例中 カプセル拘縮は Baker II 例 III 4 例 IV 例であった 考察 インプラントのサイズは現在数百種類にも上 るが 実際には日本人の乳房形態も加味すると修正なしでぴたりと形が合う ことは多くない また デコルテや腋窩の陥凹については 乳腺切除時の皮 膚切除量や残存皮下組織量に依存する部分が多く 修正症例にその内容をみ ると インプラントの選択や再建手技のみではカバーできないことが少なく ない インプラントはあくまでも既製品であり 健側と対照なオーダーメイ ドの乳房を完成させるためには 修正や touch up が必要で そこにインプラ ント再建の難しさとやりがいがあると考えた GP--4-0 GP--4-04 術中 OSNA 法使用下での SLN 転移陽性例に対する一期的乳房再 建術の適応基準の検討 自治医科大学 形成外科 自治医科大学 乳腺外科 乳腺外科医が行う乳房一期再建 当院での成績 佐久総合病院 乳腺外科 佐久総合病院 病理部 佐久総合病院 看護部 齊藤 芙美 緒方 秀昭 久保田 伊哉 金澤 真作 片岡 明美, 岩平 佳子 金子 弘真 橋本 梨佳子 石毛 広雪 渡辺 純子 半田 喜美也 石亀 廣樹 背景 現在乳房切除手術に対してシリコンインプラント 以下 IMP による乳 房再建術が広がっている 今後 IMP が保険適応となり 一期的乳房再建手術 が広まると予測される IMP による一期的乳房再建術は 乳癌手術と同時に組 織拡張手術 ティシュエキスパンダー挿入 が必要であり 当院も含め乳腺外 科医が乳癌手術と同時に挿入する施設が増えている しかしティシュエキス パンダー 以下 TE 挿入中の放射線治療は安全性が確立していない 今回 IMP による一期的乳房再建術の適応基準について 術中 One step nucleic acid amplification 以下 OSNA 法 使用下で SLN 診断を行い転移陽性であった症例 について検討を行った 対象と方法 対象は当院で 0 年 月 0 年 0 月までに OSNA 法を使って SLN 診断を行った 76 例 今回術後胸壁照射が必 要と考えられる症例 腋窩転移リンパ節 4 個以上 を一期的乳房再建術の除外 基準として検討を行った 結果 76 例中 SLN に OSNA 法で転移陽性 50 コピー以上 であった症例は 50 例 内ミクロ転移 50 コピー以上 5000 コ ピー未満 のみは 例 マクロ転移 5000 コピー以上 を認めたのは 8 例で あった SLN がミクロ転移のみであった症例は 全例 non SLN に転移は認め ず リンパ節転移個数は 個以下であった またマクリ転移を認めた 8 例中 non SLN に転移を認めた症例は 8 例 44% であり 全リンパ節転移個数が 4 個以上であった症例は 7 例 9% であった 考察 今回 OSNA 法で SLN 転移 がミクロ転移のみであった症例は全例 当院で設定した一期的乳房再建手術 の適応と考えられた しかし 今後さらに保険適応になれば希望患者が増え る事が予測される 安全かつ乳癌治療を妨げない一期的乳房再建手術の適応 方法 拡大は今後さらに症例 データを蓄積し 詳細な検討が必要である 東邦大学医学部 外科学講座乳腺内分泌外科分野 大森 ブレストサージェリークリニック 当院では胸筋温存乳房切除後の一期的乳房再建術として tissue expander TE の留置までを乳腺外科医が施行し その後のインプラントへの入れ替え を含めた乳房形成を外部の形成外科医に委託している その結果についてレ トロスペクティブに検討したので報告する 対象は 00 年 7 月より 0 年 0 月までの期間に胸筋温存乳房切除術後 一期的に TE を留置した患者 40 名 4 症例 平均年齢は 5. 歳 8 76 歳 閉経前患者が 名 閉経後患者 が 8 名 平均 BMI は.98 であった 自己申告による喫煙歴を有する患者は 6 名 糖尿病患者は 名であった 対象疾患は浸潤性乳管癌が 6 例 非浸潤 癌 例 葉状腫瘍が 例であった 化学療法施行例は 6 例でうち術前化学療 法施行例は 例であった 乳癌症例のうち腋窩郭清施行例は 例 センチネ ルリンパ節転移陰性による郭清省略例は 5 例であった 手術平均時間は 8 ± 8 分 平均出血量は 88.6 ± 77.ml 術後平均入院期間は 0 ± 4 日であった 合併症は疼痛 8 名 ヒ弁血流障害 名 感染 4 名 皮膚伸展不良 名 異物反 応と思われる蕁麻疹が 名 TE の破損が 名であった これらのうちインプ ラント入れ替え前に TE 抜去に至った症例は 5 例あった TE 抜去に至った原因 を患者及び医療要因から検討しその後の症例を集積して報告する 47
GP--4-05 GP--4-06 同時再建におけるエキスパンダーの選択法 インプラントによる乳房再建例の手術成績の検討 公立那賀病院 乳腺呼吸器外科 岸和田市民病院 乳腺外科 谷野 裕一 平井 一成 畑 和仁 玉置 剛司 背景 0 年 4 月に乳房再建用ティシュ エキスパンダー TE とシリコン が認可される見通しとなり 今後多数の施設で再建手術が開始されると考え られる 人工物は整容性や感染などの点で自家組織に劣るが 人工物による 再建は乳房以外に傷を作らず 比較的に手技が簡単で手術時間が短いなど優 れた点も多い そのため 形成外科医の少ない地域や 手術数の多い施設では 乳腺外科医のみで行われる TE による同時再建が増加すると考えられる 一方 TE の同時再建には TE の選択や手術時の TE の注入量 術後の皮膚の観察 ドレーン管理や抜去後の穿刺排液 TE の生食注入など 経験を必要とする課 題が多い 今回我々は 手術手技 TE 選択などについて経験に基づき発表する 症例と TE 00 年 0 月から現在の同時再建患者 89 名 66 名に Allergan 社 Style V シリーズを用いた TE の準備 外来にて皮膚の厚さ 乳房の幅 と下縁からの高さ 胸壁からの高さを測定し 乳房の幅に応じて TE の幅を選 択し 更に乳腺量に応じてエキスパンダーの形を選択した TE の形 LV は 三日月型 SV は半月 MV は円形 FV は縦長楕円形 手技 乳房外縁を切開 し 乳頭温存皮下乳腺全摘を行った 大胸筋下縁を切離し 大胸筋下に適正 量の生食を注入した TE を挿入 皮膚の緊張が高い場合や 切除された乳腺量 が TE の容量よりかなり多い場合には 生食を減量した 用いた TE LV 4 5 各 7 5 名 MV 4 各 7 5 名 FV 4 各 名 0 年 7 月から SV 各 5 名 用いた 4 種類中 LV MV SV の 5 種類で 65% を占 めた 考察 TE の選択に最も重要なのは 整容的な乳房下縁のカーブを構築 するための TE の適正な幅であり 次には乳腺量に基づく形の選択と考えられ た 手術当初から乳腺量と同等の生食を注入することで 術前からの乳房の 皮膚の形を保つことが可能となり より整容的な同時再建が行える 赤木 謙三 大島 一輝 土井 玲子 木村 勇人 足立 史朗 北田 昌之 はじめに 乳頭温存皮下乳腺全摘後のインプラントによる乳房再建は 整容 性に優れ 患者の満足度も非常に高い術式である しかしながら 術後早期 の乳頭壊死や感染 また原則術後の放射線療法は行われないので局所再発の 懸念などが発生する可能性がある 今回我々はインプラントによる乳房再建 例の術後成績を検討した 対象 005 年 月から 0 年 7 月までにインプ ラントによる乳房再建を施行した 8 例 年齢は 9 歳から 67 歳 平均 46 歳 内訳は原発性乳癌 5 例 Stage 0 期 6 例 I 期 0 例 II 期 8 例 IV 期 OSS 例 乳房温存術後の乳房内再発 例 原発性乳癌症例中 例は術前化学療 法を施行されている 方法 初期は乳輪縁切開より 現在は腋窩部より乳頭 温存皮下乳腺全摘 センチネルリンパ節生検あるいは腋窩リンパ節郭清後 大胸筋下にインプラントを挿入する一期的乳房再建術を施行した 乳頭下に 近いと考えられる場合は 術中迅速組織診で確認した 結果 平均観察期間 48.6 カ月 4 9 カ月 早期合併症として乳頭壊死を 例 感染によるバッ グ除去を 例に認めたが 皮弁壊死や被膜拘縮などは認められなかった 薬 物療法は 8 例中 例に問題なく施行された 原発性乳癌術後の 例に局所再 発 術後 4 カ月後に皮下組織 術後 カ月後に Paget 病 を生じた 皮下組 織に再発した症例は術後 46 カ月目に遠隔転移 OSS LYM を生じたが 全症 例生存中で IV 期の症例も術後 9 カ月薬物療法を続けられており局所再発認 めず 整容性も保たれている まとめ 今回の検討では早期合併症も許容範 囲と考えられ また術後も他の乳癌手術と同様に治療可能で インプラント による乳房再建は局所の根治性が高く 患者の満足度も高い優れた方法と考 えられた 全例生存中で 遠隔成績も良好と考えられるが さらなる症例の 集積と検討が必要である GP--4-07 GP--4-08 Allergan 社製乳房再建用ティシューエキスパンダー Natrelle の使用経験 市立豊中病院 外科 市立豊中病院 病理診断科 演題取り下げ がん研有明病院 形成外科 がん研有明病院 乳腺センター 外科 筑波大学附属病院 形成外科 棚倉 健太 澤泉 雅之 矢島 和宜 今井 智浩 前田 拓摩 倉元 有木子 梁 太一 岩瀬 拓士 目的 Allergan 社 Natrelle は 乳房再建専用でアナトミカルタイプの ティシューエキスパンダー 以下 TE であり 0 年 8 月の中医協通過を受 け 今後乳房再建における TE の主力となると考えられる 当施設では 005 年に人工物による乳房再建を開始して以来 同製品を使用してきた そのサ イズ選択の方法及び結果について報告する 方法 005 年 月より 0 年 9 月までに当施設で同 TE を挿入された症例 について そのサイズを調査し検討した 結果 対象は 759 例であった 形態別では最多が MV 559 例 次いで FV 0 例 MX 56 例 であった 幅では cm が 77 例で最多であり 次い で cm 7 cm 5 例となり 大きくなるにつれて減少する結果となっ た 製品別では MV が 8 例で最多となり 以下 MV 8 例 MV 9 例 MV4 4 例 FV 0 例 FV4 0 例等となった 考察 TE の選択では 健側乳房を参考に製品が決定される 今回の調査で は TE の幅は cm が最多で 広くなるほど減少するという結果であった Natrelle には 7 種の形態が発売されているものの 使用は 5 種に限られ ていた この 5 種はすべて類円形ないし楕円形であり 喪失感のない 次再建 を目指す以上 乳房形態からほど遠い製品は選択されないためと考えられた 5 種のうちでは MV が圧倒的に多かったが MV シリーズでインプラントにお ける projection の L M がカバーされることを考慮すると やはり日本人の乳 房は幅が狭く 突出度も低いものが多いことが推定された また 自家組織 による再建を前提とした症例では MX FX シリーズが選択されることが多く みられた 最近になって軽度の下垂がある症例では下方を重点的に拡張する ことを目的として SX シリーズが用いられるようになった傾向を認めた 48
GP--4-09 GP--4-0 当院における Nipple-sparing mastectomy 後の一次的乳房 再建症例の検討 当院における乳房切除術後乳房再建症例の経験 社会保険中京病院 外科 大阪大学 形成外科 大阪大学 乳腺内分泌外科 谷村 葉子 東島 由一郎 小林 真一郎 落合 洋介 小塩 麻衣 榊原 昌志 鶴岡 琢也 大塚 良平 藤井 孝之 澤崎 直規 宮坂 美和子 矢野 健二 冨田 興一 菊池 守 藤原 貴史 細川 亙 島津 研三 金 昇晋 野口 眞三郎 目的 乳房切除後の一次的乳房再建は 近年増加傾向にあるが 術後治療や 転移再発への影響を考えると 適応症例は慎重に議論される必要がある 今 回 当院における Nipple-sparing mastectomy 後の一次的乳房再建症例につ いて検討する 方法 当院で 00 年 月から 0 年 月までに施行された Nipple-sparing mastectomy 後の一次的乳房再建症例 05 例について再建方 法 stage ホルモン感受性 補助療法 再発 転移等について検討した 結 果 患者はすべて片側乳癌 平均年齢は 44. 歳であった Stage 0 例 44 例 A 例 B 5 例 ER 陽性 7 例 陰性 7 例であった 再 建法は広背筋皮弁 4 例 深下腹壁動脈穿通枝皮弁 7 例 エキスパンダー 45 例であった 術前治療施行症例は 7 例ですべて化学療法であった 術後治 療施行症例は 7 例で ホルモン療法単独 50 例 化学療法とホルモン療法の 併用 4 例 化学療法単独 例 放射線療法単独 例 放射線療法 化学 療法 ホルモン療法すべて施行 例であった 平均フォロー期間は 65 ヶ 月であった 局所再発は 例ですべて再発部位を切除した後 放射線療法 ホ ルモン療法を追加し 遠隔転移は 4 例ですべてリンパ節転移であった 考察 Nipple-sparing mastectomy は 乳輪乳頭を含む本来の乳房皮膚が温存され るため整容性に優れた乳癌術式といえる 当科での再建方法は 広背筋皮弁 とエキスパンダーがほぼ同数で多かった 早期乳癌症例に対する再建が多かっ たが 進行例に対しても施行している 術後の転移再発のフォローは乳腺外 科にて行われていたが 再発の発見はすべて視触診で 再建により再発の発 見が困難になることはなかった Nipple-sparing mastectomy 後の一次的乳 房再建はこれから更なる検討は必要であるが有用な術式であると考える はじめに 乳癌術後乳房再建については 保険適応の問題や適応術式 時期 等について施設間で大きく異なるのが現状である ラウンド型シリコンが保 険適応となり 今後さらに再建症例の増加が予想される 当院では形成外科 の協力のもと乳房切除術後に患者が希望する例では乳房再建をおこなってき た 目的 当院の乳房切除術後の乳房再建術をおこなった症例についての経 験を報告する 対象と方法 008 年より 0 年までの当院で乳癌に対する 乳房切除術後 乳房再建をした症例 9 例 年齢は 40 歳から 6 歳 平均 46 歳 について腋窩郭清の有無 病期 再建時期 再建術式 術後補助化学療法お よび放射線療法の有無 術後経過について報告する 結果 腋窩郭清をした ものが 9 例 腋窩郭清省略 0 例 病期の内訳は TN0M0 9 例 TN0M0 4 例 TNM0 例 TNM0 例であった 同時再建は 例で 遊離腹直筋皮 弁 例 有茎広背筋皮弁 例であった 乳房切除術と同時に Tissue Expander を留置した例が 4 例で そのうち 例に有茎広背筋皮弁による異時再建 例に遊離腹直筋による異時再建がされ 例にインプラント挿入手術が追加 された 例に異時再建がおこなわれインプラント 例 遊離腹直筋皮弁 例 であった 術前化学療法施行例は 例 術後補助化学療法は 4 例に施行されて いた これまで全例局所再発は認めず 例に肝転移再発 例に対側乳癌発症 を認めた GP--4- GP--4- 東海大学医学部 形成外科 Tissue Expander 挿入による同時乳房再建の症例検討 両側乳房再建のにおける経験 福岡大学医学部 呼吸器 乳腺内分泌 小児外科 福岡大学医学部 形成外科 福岡大学医学部 放射線科 鈴木 沙知 藤林 万里子 今川 孝太郎 菅野 聖李奈 山崎 明久 榎本 康子 吉永 康照 藤光 律子 島倉 樹子 衛藤 明子 高木 誠司 大慈弥 裕之 岩崎 昭憲 はじめに 最近の乳癌治療は生存率だけでなく QOL の向上も重視している 当院では形成外科と連携をし QOL の向上のため 同時乳房再建を積極的に 行っている Tissue Expander TE は自家組織を用いた再建と異なり 手術 時間や入院期間が大きく延長しないため 患者の負担も少なく 乳房喪失感 を軽減させることが可能である また 形成外科医が不在の施設では 乳腺 外科医が TE の挿入までを行い その後の入れ替えを専門施設で行うことがで きる 対象 目的 000 年 月から 0 年 月までに同時乳房再建を施行 した 84 症例の中で TE 挿入による再建の 8 症例について 安全性や合併症 その後の入れ替えなどについてレトロスペクティブに検討した 結果 平均年 齢 48.5 歳 -7 歳 病理 非浸潤癌 6 例 浸潤癌 例 葉状腫瘍 例であり 浸潤癌症例の平均最大腫瘍径 6.mm であった 合併症は 9 例 皮弁壊死 例 感染 4 例 破損 例 虚脱 例 で生じ 虚脱した 症例以外は TE 抜去後に自 家組織による乳房再建を施行 TE 挿入後の入れ替えでは シリコンバッグ挿 入 0 例 自家組織による再建 例 遊離腹直筋皮弁 例 下腹壁動脈穿通枝 皮弁 例 広背筋皮弁 7 例 TE 抜去のみ 5 例で 初回 TE 挿入のままで入れ 替えを行っていない症例は 例であった 術後化学療法をした症例は 例 放射線照射をした症例は 例であり 治療中のトラブルは認めなかった 再発 率 0.5% 全生存率 94.7% 結語 同時乳房再建は QOL の向上が得られ 整 容性に優れた手技である 中でも TE 挿入による再建は 手技も比較的容易 であり 手術時間や入院期間も短く 患者の負担も軽く 安全性も高い ただし TE は組織拡張器であり人工乳房ではないため 入れ替えが必要となる また 長期間の留置は感染や破損などのリスクが高まる 患者へは十分な IC を行い 適応をよく見極めることが重要と思われる はじめに 欧米では prophyractic mastectomy すなわち予防的乳房切除と いう概念に基づき 患側に加え健側乳房の同時切除が行われるケースが多く 存在する そのため両側乳房の再建を必要とされるケースも多いと考えられ るが prophyractic mastectomy が一般的ではない本邦において 両側乳房 の再建は片側のみの再建と比較し少数であると考えられる 今回我々は両側 乳房再建を複数経験したため その再建方法及び経過につき報告する 方法 008 年 月 0 年 8 月の間に当院で行った乳房再建術 6 例のうち 両 側乳房再建を行った 8 例につき その再建方法と経過につき検討した 病因 は悪性腫瘍切除が 7 例 人工物挿入後の異物肉芽腫が 例であった 悪性腫 瘍切除 7 例のうち両側の乳房悪性腫瘍が同時に診断 切除された例は 5 例であ り 両側の乳房悪性腫瘍が同時に診断され片側は全摘 もう一方の片側が部 分切除であった例が 例 両側の悪性腫瘍が異時的に診断切除された例が 例 であった 再建時期は 期再建が 8 例であり 再建方法は両側腹直筋皮弁が 5 例 片側腹直筋皮弁 広背筋皮弁が 例 片側腹直筋皮弁 片側脂肪注入が 例 エキスパンダー インプラントが 例であった 考察 欧米において は両側の乳房再建は インプラントを利用することが多い しかし本邦では 乳房インプラントの医療承認がなく自費診療の手術が必要であった そのた め 我々の施設においても自家組織による再建を希望する症例が多くを占め ていたが 今後インプラントが医療承認を得られたことで人工乳房による再 建が増加することになると考えられるが 症例により自家組織による再建は 今後も重要であると考えられるため報告した 49
GP--4- GP--4-4 乳房再建術後評価と患者評価の整合性 非浸潤性乳癌に対する即時乳房再建術の妥当性の検討 岡山大学病院 形成外科 岡山大学病院 乳腺内分泌外科 渡部 聡子 木股 敬裕 雑賀 美帆 野上 智弘 岩本 高行 枝園 忠彦 元木 崇之 平 成人 松岡 順治 土井原 博義 目谷 雅恵 目的 本邦における乳房再建を行う施設は年々増加し その再建方法はほぼ 確立されつつある しかし再建後の評価については未だ確立されたものはな く 情報提供は術者の経験に左右されているのが現状である そこで これ まで当センターでは複数の視点で術後評価について検証を行ってきたため報 告する 方法 00 年 月から 0 年 9 月までの間に当院で乳房再建を行っ た 46 例において 術前 術後 ヶ月 ヶ月 6 ヶ月の前向き調査を行った 調査項目は患者の主観的評価として独自で作成した乳房形態評価 満足度 既存尺度 FACT-B HADS を用いた また 諸家の論文や報告を参考にして 作成した写真による乳房形態評価を 人の検者で行った 結果 一次再建 0 例 二次再建 6 例 自家組織移植 9 例 広背筋皮弁 0 例 遊離腹部皮弁 6 例 有茎腹直筋皮弁 例 インプラント 7 例であった 患者満足度と乳房形態の 主観的評価項目には相関を認めたが 乳房の柔らかさと形態満足度の相関は 認められなかった 患者満足度と検者評価では いずれの項目も明らかな相 関を認めなかった 検者間評価の相関は乳房形態の項目では相関を認めたが 皮弁採取部評価では比較的相関が低かった 考察 患者の満足度に関与する 因子として 乳房形態の項目では特に乳房の形 瘢痕 乳房下溝線に強い関 与が示唆された また評価項目の内容については 乳房形態が左右差を評価 する一方で 皮弁採取部は評価の比較対象がないために検者によって評価に ばらつきがでると考えられ 皮弁採取部の評価方法には検討を要すると考え られた また患者の主観的評価と検者の写真評価には明らかな解離があり この原因は本調査からは明らかにはできないが複合的要素が含まれていると 思われる 少なくとも術後評価には両者を測定する必要があると考えられた 埼玉県立がんセンター 乳腺外科 埼玉県立がんセンター 病理診断科 埼玉県立がんセンター 形成外科 4 東京女子医科大学 形成外科 久保 和之 坪井 美樹 黒住 献 二宮 淳 林 祐二 松本 広志 武井 寛幸 大庭 華子 黒住 昌史 濱畑 淳盛 齋藤 喬 櫻井 裕之 4 非浸潤性乳管癌 DCIS は乳房切除術が施行されれば基本的に術後治療を要さ ないため 乳房切除後即時乳房再建術 immediate breast reconstruction IBR の良い適応である しかし 最終病理診断で浸潤部が認められ術後補助 療法が必要となる場合もあるため 最終病理診断が未確定の段階での乳房再 建には否定的な意見もある 今回 針生検で DCIS と診断された症例に対する IBR の妥当性を検討した 対象 方法 005 年 8 月 0 年 月に自施 設で IBR を施行した 5 例を対象とした 術前治療施行例を除外 対象症例 の病理診断 術後治療 予後および術後病理診断 浸潤の有無 の予測因子に ついて検討した 結果 術前 DCIS 症例 DCIS 群 は 9 例 術前浸潤癌症例 IDC 群 は 6 例であり 全例 cn0 であった DCIS 群で術後浸潤部が認めら れた症例は 4 例 47% であり pt が 40 例 9% とほとんどを占め さ らに ptmi pta が 4 例 56% であった 腋窩リンパ節転移は DCIS 群で は 4 例 4% のみに認められた DCIS 群では術後化学療法は 例 % 胸壁照射は 例 % に施行され IDC 群 それぞれ 4 例 56% および 0 例 6% と比較し少数であった DCIS 群 IDC 群の乳癌死亡例はそれぞれ 0 例 例 % であった DCIS 群でマンモグラフィ MG および超音波の腫瘍径 MG 石灰化のカテゴリー分類が術後浸潤部の有無を予測できるか検討したが いずれも有意な因子とはならなかった 考察 乳房切除術となるような比較 的腫瘍径の大きい DCIS 群の約半数に浸潤部が存在したが 浸潤径は小さく リンパ節転移頻度は少なかった また 再建乳房に悪影響を及ぼす可能性の ある術後化学療法や術後胸壁照射の施行頻度は少なかった 術前 DCIS 症例で その浸潤部の有無を予想することは難しく 術前 DCIS 症例に対する IBR は妥 当性を有する治療法であると考えられた GP--4-5 GP--5-0 乳房再建における術式の決定について 疫学因子 血清ホルモン 成長因子からなる日本人女性におけ るマンモグラフィ濃度予測モデルの構築 東京慈恵会医科大学 形成外科 東京慈恵会医科大学付属柏病院 形成外科 東京慈恵会医科大学 乳腺 内分泌外科 名古屋市立大学病院 乳腺内分泌外科 名古屋市立大学病院 臨床試験管理センター 名古屋市立大学大学院医学研究科 実験病態病理学 4 名古屋市立西部医療センター 放射線診断科 5 名古屋市立西部医療センター 乳腺 内分泌外科 6 名古屋市立大学病院 呼吸器外科 7 北海道大学病院 乳腺 内分泌外科 森 克哉 野嶋 公博 武山 浩 鳥海 弥寿雄 野木 裕子 加藤 久美子 内田 満 目的 乳がんは 990 年代後半より女性のがん罹患率のトップを占めるによう になり 多くの再建方法が報告されてきた がん治療の重要な一部として整 容的な再建術式が選択されるべきだが 患者自身の希望を取り入れると同時 に他科との治療連携を考慮に入れた集学的治療の一環としての再建術式の選 択が必要である 対象 00 年 8 月から 0 年 0 月までの 年 ヶ月間で 当講座での乳房再建症例は 症例であった 方法 ほぼすべての症例は 乳腺外科主催のカンファレンスで検討し 乳房再建に関しては患者自身の希 望を選択肢として含むアルゴリズムを患者に説明し再建方法を決定した 結 果 人工物での再建を希望したが 途中で自家組織再建に変更した症例を 例 腹直筋での再建を提示したが広背筋で再建した症例を 例 人工物の再建であ るが乳輪乳頭を温存した症例を 例 健側乳房に下垂を認め自家組織での再建 を提示したがインプラントで再建した症例を 例経験した 本人の満足度は 医師による整容的評価とは異なり高い場合があった 考察 当院では 00 年 より再建症例を乳腺外科主催のカンファレンスで検討し腫瘍内科 放射線科 麻酔科 ペイン 病理部 認定看護師を交え 再建方法 mastectomy の皮 膚切開 および術後の治療方針などを協議している 我々から見た再建乳房 の評価に比べ患者自身からの主観的評価が高いことは時として望ましい 施 設側からある程度の戦略を立てて再建を行うことにより客観的評価は高くな ると思われる しかし 患者の治療状況 背景を理解し 適応の範囲内で患 者にいくつかの方法の中から術式を選択させることは乳房再建の満足度 主 観的評価が高まると考える 我々の治療戦略と患者自身の希望が一致しなかっ た症例について検討し 報告する 40 吉本 信保 西山 毅 高橋 智 白木 法雄 4 杉浦 博士 5 遠藤 友美 岩佐 麻衣 浅野 倫子 藤井 義敬 6 山下 啓子 7 遠山 竜也 日本人女性における乳癌の発生率はこの 0 年間で約 倍に増加しており そ の危険因子を同定することは重要である マンモグラフィ濃度が高いほど乳 癌のリスクが高いことが欧米ではよく知られており またマンモグラフィ濃 度は疫学因子や血清ホルモン 成長因子などに影響されると考えられている そこで日本人女性を対象としたマンモグラフィ濃度予測モデルの構築を試み た 対象は当院で診断 治療を行った乳癌患者 976 名と 検診異常などで当 院を受診し乳癌でなかった健常人 8 名の 合計 58 名 マンモグラフィ濃 度は デジタルマンモグラフィ craniocaudal CC 上の 乳腺の面積 / 全 乳房の面積 とした 疫学因子 body-mass index BMI 初潮年齢 妊娠 歴 初産年齢 授乳歴 乳癌家族歴 閉経年齢 ホルモン補充療法歴 飲酒歴 喫煙歴 を問診で聴取し 血中の血清ホルモン 成長因子 エストラジオール テストステロン プロラクチン insulin-like growth factor IGF IGF binding protein IGFBP の値を測定した これら 5 の独立した変数を 用いて重回帰分析を行い マンモグラフィ濃度予測モデルを構築した さら に Akaike information criterion AIC を基準とした変数選択を行い 以下の モデルをベストモデルとして採用した マ ン モ グ ラ フ ィ 濃 度 =+0.000476 IGF -0.0605 テ ス ト ス テ ロ ン -0.0508 IGFBP -0.0068 年 齢 -0.075 BMI +0.0088 初 潮 年 齢 -0.05 授乳歴 R=0.06 マ ン モ グ ラ フ ィ 濃 度 に 影 響 す る 因 子 と し て IGF テ ス ト ス テ ロ ン IGFBP 年齢 BMI 初潮年齢 授乳歴が重要であると考えられた また マンモグラフィ濃度と IGF 初潮年齢との間に正の相関が テストステロン IGFBP 年齢 授乳歴との間に負の相関が それぞれあると考えられた よ り正確なモデルを構築するために 血清ホルモンや成長因子の時系列的変化 を加味する必要があると考えられた
GP--5-0 GP--5-0 4 乳癌リスク関連遺伝子多型 ESR/6q5.-rs0460 と乳 腺濃度との関連性解析 ライフスタイルと遺伝子多型が乳癌リスクに及ぼす影響 岡山 香川地域での case-control study 岡山大学病院 乳腺内分泌外科 水島協同病院 外科 香川県がん検診センター 外科 4 岡山済生会総合病院 放射線科 5 岡山大学医学部 緩和医療学講座 6 近畿大学医学部 外科 乳腺内分泌部門 7 香川県立中央病院 外科 8 岡山労災病院 外科 岡山大学病院 乳腺内分泌外科 香川県立中央病院 水島協同病院 岡山労災病院 5 香川県立がん検診センター 6 岡山済生会病院 7 大阪府立成人病センター 溝尾 妙子 平 成人 西山 慶子 小笠原 豊 石部 洋一 河合 央 4 川崎 賢祐 5 石原 節子 6 岩本 高行 野上 智弘 元木 崇之 枝園 忠彦 松岡 順冶 土井原 博義 菰池 佳史 7 元木 崇之 平 成人 溝尾 妙子 石部 洋一 川崎 賢祐 石原 節子 4 枝園 忠彦 松岡 順治,5 土井原 博義 菰池 佳史 6 西山 慶子 小笠原 豊 7 河合 央 8 岩本 高行 野上 智弘 背景 岡山 香川地域での case-control study の結果 エストロゲン受容体 の遺伝子多型 single nucleotide polymorphisms SNPs ESR/6q5.rs0460 および rs7578 は日本人女性の乳癌リスクと強く関連してい た San Antonio Breast Cancer Symposium 0 Mizoo et al. これら SNPs のメカニズムを探るため SNPs と生殖 生理 身体要因 家族歴 乳 腺濃度との関連性分析を実施 方法 case-control study 登録例の内 ライ フスタイル SNPs 乳腺濃度の評価が可能な case N=94 control N=5 をデータセットとした SNPs と乳癌リスクの解析はロジステック回帰分析で オッズ比 95% 信頼区間を算出 SNPs と BMI 初経年齢 出産数 家族歴 乳腺濃度 BI-RADS との関連性分析には t-test Chi-square test を実施 結 果 本データセットでも ESR/6q5.-rs0460 -rs7578 の年齢調整 オッズ比 95% 信頼区間 は..4-.55..-.8 と有意なリ スク因子であった 関連性分析の結果 rs0460 の genotype は乳腺濃度 と強く関連しており risk allele AA/AG は GG に比べ有意に高濃度乳腺の比 率が高かった p=0.089 Chi-square test この関連性は case と control 閉経前後による層別に関わらず一貫して認められた 結語 乳癌リスク関連 SNP ESR/6q5.-rs0460 の多型性は乳腺濃度に異なる影響を及ぼし ていることが示唆された 背景 生活習慣や生殖 生理因子は乳癌リスクに影響を及ぼすことが明ら か に さ れ て い る 近 年 遺 伝 子 多 型 single nucleotide polymorphisms SNPs の網羅的解析の結果 数種の SNPs と乳癌リスクとの因果関係が示唆さ れている 方法 case-control study case N=465 は乳癌患者 control N=455 は健常検診者 生活歴 ライフスタイルの調査は 48 項目からなる 質問票を用いた 血液サンプルを用い 過去に報告された 7SNPs を TaqMan assay にて解析 ロジスティック回帰分析にて年齢調整オッズ比 95% 信頼 区間 を算出 結果 調査期間は 00/-0/ リスク増加因子は喫煙 歴あり.49.58-4.06 リスク軽減因子は出産数 単位オッズ比 0.8 0.7-0.94 余 暇 の 運 動 0.70 0.54-0.9 で あ っ た SNP 解 析 の 結 果 ESR/6q5.-rs0460.0.0-.66 ESR/6q5.rs7578.0.0-.67 q-rs466645.86.-. が 乳癌リスクと関連する有意因子であった Genotype による層別解析の結果 risk allele 保持者 rs0460 AA +AG rs7578 AA +AG においても 余暇の運動 出産 授乳は乳癌罹患リスクを軽減させる傾向がみられた 結語 日本人女性においても ESR 遺伝子に関連する SNPs が乳癌のリスクに関与し ていた しかし これらの risk allele 保持者でも 運動 出産 授乳によって リスクを軽減できる可能性が示唆された GP--5-04 GP--5-05 乳 癌 リ ス ク 関 連 遺 伝 子 多 型 ESR/6q5.-rs0460 rs7578 と乳癌患者の臨床像 閉経前 閉経後乳癌における血中肥満関連因子の検討 水島協同病院 外科 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 乳腺 内分泌外科 香川県立中央病院 乳腺外科 4 岡山労災病院 外科 5 岡山済生会総合病院 放射線科 6 近畿大学医学部附属病院 外科 兵庫医科大学 乳腺 内分泌外科 兵庫医科大学 病院病理部 兵庫医科大学 放射線科 4 さきたクリニック 5 海の里クリニック 宮川 義仁 柳井 亜矢子 三宅 智博 村瀬 慶子 今村 美智子 一井 重利 高塚 雄一 伊藤 敬 廣田 誠一 山野 理子 先田 功 4 畑田 卓也 5 三好 康雄 石部 洋一 平 成人 溝尾 妙子 西山 慶子 小笠原 豊 河合 央 4 川崎 賢祐 石原 節子 5 岩本 高行 野上 智弘 元木 崇之 枝園 忠彦 松岡 順治 土井原 博義 菰池 佳史 6 背景 岡山 香川地域での case-control study の結果 エストロゲン受容体 の遺伝子多型 single nucleotide polymorphisms SNPs ESR/6q5.rs0460 および rs7578 は日本人の乳癌リスクと強く関連していた San Antonio Breast Cancer Symposium 0 Mizoo et al. こ れ ら SNPs と乳癌患者の臨床像との関連性解析を実施 方法 case-control study 登 録 例 の 内 ESR/6q5.-rs0460 rs7578 の genotyping が 可 能であった乳癌患者 508 例を対象 genotype と診断時年齢 身長 体重 BMI 初潮年齢 出産歴 病理学的進行度 エストロゲン受容体との関連性 を 検 討 結 果 rs0460 の genotype は AA % AG 4% GG 6% であり risk allele AA/AG を有する患者は高身長 p=0.005 t-test 低 BMI p=0.00 t-test の特徴が認められた rs7578 の genotype は AA 8% AG 9% GG 5% であり risk allele AA/AG を有する症例は 低 BMI p=0.04 t-test 出 産 歴 な し p=0.047 chi-square ホ ル モ ン 受 容 体 陰 性 p=0.08 chi-square の 特 徴 が 認 め ら れ た 概 し て rs0460 rs7578 の risk allele は高身長 低 BMI エストロゲン受容 体陰性と関連する一定の傾向が認められた 結語 rs0460 rs7578 の SNPs はエストロゲン受容体陰性乳癌の発癌と関連している可能性が示唆さ れた 背景 閉経前 閉経後乳癌では 発症のリスク因子が異なる 肥満は閉経 後乳癌のリスク因子であり エストロゲン産生を介して乳癌の易罹患性に関 与する 一方 肥満は脂質代謝や血糖 インシュリンを介して乳癌発症に影 響する可能性も示唆されている 本研究では脂質 血糖 インシュリンが閉 経前 閉経後乳癌の発症に関与するか サブタイプ別に検討した 対象と 方法 当科で 005 年 月から 0 年 7 月までに 浸潤性乳癌で手術を受け た 8 例を対象とした 採血は治療開始前の空腹時に実施し 血中の total cholesterol TC mg/dl HDL cholesterol mg/dl LDL cholesterol mg/ dl Triglyceride TG mg/dl glucose mg/dl insulin μ U/mL を 測 定した サブタイプは Luminal ER 0%/HER- n=6 HER HER+ n=76 TN ER 0%/HER- n=45 とした 結果 Body mass index BMI は閉経前.9 ± 4.4 kg/m n=4 平均±標準偏差 閉経後.66 ±.65 n=40 であり 閉経後乳癌で有意に高かった P=0.00 Mann-Whitney BMI で調整したロジステック回帰分析の結果 TC 値 オッ ズ 比.007 95% 信 頼 区 間.000-.0 P=0.04 HDL 値 0.968 0.950-0.986 P=0.0006 TG 値.008.00-.0 P=0.0005 は 閉経前 後で有意差が認められた サブタイプ別の解析では Luminal 群に おいて HDL TG の有意差がみられた 考察 HDL 低値 TG 高値は Luminal タイプの閉経後乳癌のリスク因子である可能性が示唆された 4
GP--5-06 GP--6-0 人口トレンドからみた乳癌罹患の予測と検診対策 那覇西クリニック 外科 那覇西クリニックまかび 上原 協 乳癌はどこに存在するか, 玉城 研太朗, 鎌田 義彦 玉城 信光 千川産婦人科医院 静岡県立静岡がんセンター 乳腺外科 静岡県立静岡がんセンター 生理検査科 4 静岡県立静岡がんセンター 病理診断科, がん対策基本法が制定され 国家プロジェクトとして癌に対する積極的戦略 が明確となりその効果に期待がかかるものの 検診受診率などからみたアウ トカムにはまだ繋がっていない 加齢による疾患のひとつとされる癌につい て 高齢化社会を迎えた日本においては癌対策は深刻な問題である 乳癌領 域では 乳癌死亡率では欧米が減少傾向に転じているにも関わらず日本では まだ増加傾向である その原因は諸家にて多々指摘されており 欧米とは相 違点とされている 40 代をはじめとした罹患の年齢層の問題や検診対策 ド ラッグ ラグなどがあげられる ただそのなかで日本でのトレンドにも変化 の兆しがある 沖縄県における乳癌罹患率は全体として上昇傾向にある 特 に最近の年齢階級別乳癌罹患率においては 60 歳代での罹患率が 40 歳代の罹 患率をうわまわる状況を認めている 40 歳代を頂点とした 60 歳代との二峰性 の分布といういわゆる日本型とは異なってきている点が重要である 平成 0 年 5 年 0 年での年齢階級別罹患率 人口 0 万人対 を比較すると 40 歳 代では各約 50 人ずつの直線的増加である一方 60 歳代では 50 人 00 人と 倍加的増加を来している 県内の年齢別人口構成と比較すると 65 歳から 75 歳までの女性人口は平均 6,000 人 年に対し 40 歳から 60 歳までの女性人 口は 9,000 人 年でありその差は.5 倍とされる 以上の人口構成から現状 の 40 歳代が加齢していくと仮定すると 60 歳代人口は増加を来し 先の年齢 調整罹患率のトレンドはさらに明瞭化していくことが予想される 沖縄県に おける乳癌死亡率は全国平均を下回っていたものの 00 年には全国平均を超 え全国ワースト 位となった 疫学的な解釈には十分な注意が必要であるこ とはもちろんであるが 年齢別の乳癌罹患率として最も多いのは 60 代であり この傾向を踏まえて検診対策を中長期的に検討する必要がある 菊谷 真理子, 土橋 一慶 佐藤 睦 久保 佳子 田中 久美子 高橋 かおる 植松 孝悦 嵩 眞佐子 4 目的 腫瘤形成性乳癌病巣が乳腺組織内に存在する部位によっては 自己検 診での発見率 画像診断に及ぼす影響などが推定されるが ほとんど検討さ れていないのが現状である したがって 腫瘤形成性乳癌が乳腺組織内のど の部位に多く存在するかを 発見動機 超音波画像を含めて検討したので報 告する 対象と方法 過去 年間に 治療した cm 以下の原発性単発浸潤性 乳癌 8 例を対象とし 腫瘤の位置を超音波画像から前方境界線に接するも のを 前 後方境界線に接するもの 後 どちらにも接せず乳腺の中間にあ るもの 中 に分類した 併せて 発見動機 腫瘤触知 検診発見 と腫瘤の位 置についても比較検討した 結果 平均年齢 58. ±.8 歳 平均腫瘤最大.6 ± 4.07mm で 組織型は乳頭腺管癌 7 例 硬癌 5 例 浸潤性小葉癌 6 例 その他 6 例であった 腫瘤存在部は 前 が 05 例 89.0% と最も多く 中 0 例 後 例であった 前 の 68.6% 7/05 が自己触知 中 後 の 5.4% / が自己触知可能であった 結論 当施設の cm 以下の腫瘤 形成性乳癌は前方境界線に接するものが多く その多くが自己触診可能であっ た cm 以下の乳癌であっても 自己触診の有用性を示唆する結果となった 適切な自己触診の普及は早期の中間期乳癌の発見にも関連すると推測された GP--6-0 GP--6-0 原田乳腺クリニック デジタルマンモグラフィ DMG モニタ診断により発見された 石灰化乳がんの検討 遠隔読影システムを利用した乳腺クリニックと検診施設との連 携構築 名古屋大学附属病院 乳腺 内分泌外科 オリエンタルクリニック 乳腺外科 名古屋医療センター 乳腺科 4 名古屋医療センター 検査科 原田 雄功 長谷川 志賀子 阿部 桐子 西川 美紀子, 森田 孝子 長谷川 正規 4 高野 悠子, 佐藤 成憲, 菊森 豊根, 今井 常夫, はじめに マンモグラフィ検診のモニタ診断が進み 石灰化の視認性が上がっ たと感じている DMG モニタ診断導入から 6 か月が経過したが この間に 発見された石灰化乳がん症例を用いて モニタ診断の有用性を検討した 対 象 方法 H4 年 4 月 9 月までに DMG モニタ診断を行った検診症例 例 そのうち精査となった 0 例のうち石灰化を指摘された 77 例中 4 例が乳 がんと判明しこれを検討した 結果 DMG モニタ診断の精検率は 8.7% H 年同時期アナログフィルムでの精検率 5.% 石灰化所見の精検率は.% H 年.0% と前年度よりも上昇していた 石灰化乳がん症例 4 例はカテ ゴリー が 例カテゴリー 4 が 例で組織型は DCIS 例 LCIS 例であった 考察 石灰化病変は DMG モニタ診断において階調変化や拡大操作により石 灰化の視認性が上がり 精検率は若干あがったものの 発見率が上昇し微小 乳がんの発見につながったと考えられた 今後さらに症例を集め DMG モニ タ診断での石灰化病変の検討を行う予定である はじめに マンモグラフィー検診受診者は年々増加しており 読影数も増加 している これに伴い読影者の確保が必要であるが 読影指導医の数を増や すことは容易ではない 今回 新規に開設された検診施設からの依頼で ネッ ト通信を用いた遠隔読影システムを構築し運用を開始したので報告する シ ステム概要 当院マンモグラフィは Siemens 社の Mammomat Inspiration PACS は ImageONE 社の POP-Net Web Server 読影レポートは TRYFOR 社 の ProRad RS を使用 検診施設マンモグラフィは FUJIFILM 社の AMULET と 専用 PACS で TRYFOR 社の読影レポートシステムを共有することで ネッ トによるシステム構築を可能とした 検診施設で作成された画像データは DICOM データとしてネットで当院に配信され VPN ルータを介して当院サー バに記録される 当院でダブルチェックを施行した後レポート作成するが レポートデータは検診施設では配信データ以外は閲覧出来ないように設定し た 現状と問題点 ネットでの画像配信とレポート作成のシステムは問題な く施行されているが 配信前後で画像がやや劣化する問題があり 今後の改 善が課題である 現状は検診施設医師が当院に来院し ダブルチェックを行っ ているが 今後はネットカンファレンス機能により医師の異動なく ネット で読影可能となるシステム構築を検討中である 考察 ネットによる遠隔読 影システムの構築は 今後増加するマンモグラフィ読影に不可欠のシステム と考える 4
GP--6-04 GP--6-05 乳癌スクリーニングに Tomosynthesis システムを導入して 触診 超音波検査は省略できるか FAD は 車載型乳房 D トモシンセシスによる乳がん検診の試み 国際医療福祉大学三田病院 乳腺外科 国際医療福祉大学三田病院 放射線科 日立横浜病院 4 聖母病院 乳腺外科 5 東京大学附属病院 内分泌乳腺外科 伊藤 淳 佐藤 俊彦 乳房の画像診断においてマンモグラフィは最も基本となる検査のひとつであ る 現在マンモグラフィによる乳がん検診が一般的に行われているが その 受診率は全国平均で約 5% と依然として低く その普及を妨げているひとつ の要因として 検査時の乳房圧迫による痛みが挙げられる さらに 日本人 には dense breast が多いために 通常のマンモグラフィ検査では検出できな い病変が存在することも問題のひとつである これらの問題の解決策として 乳房 D トモシンセシスによる乳がん検診への期待が高まっている 株式会社 フリールは SIEMENS 社製 MAMMOMAT-Inspiration を車載した 世界初と なる乳房 D トモシンセシス検診車を製作した 0 年 0 月より宇都宮セ ントラルクリニックにおいて この検診車を使用した乳がん検診を開始して おり その詳細を報告する 0 年 0 月から 月まで 計 0 名の一般希 望女性に対しトモシンセシス検診を行った 0 歳代 8 名 0 歳代 79 名 40 歳代 07 名 50 歳代 66 名 60 歳代 6 名 70 歳代 6 名 平均年齢 45. 歳 その中で 次精査の対象となったのは 0 名.8% US のみ 4 名.% US MRI 68 名.5% であり 現在精査施行中である 乳房 D トモシン セシスは より痛みが少なく 精度の高い検査として 乳がん検診受診率の 向上のためにも普及が強く期待される まずはその有用性や一般検診への利 用について 今後積極的な検討が望まれるところである 桑山 明子 内田 惠博,,5 國松 奈津子, 白川 一男 加地 利雄 甲斐崎 祥一,4 多田 敬一郎 5 小川 利久 5 初めに 0 年米国の FDA により D-D mammography MMG 撮影を 行う Tomosynthesis システムが承認され 各国の臨床の現場に拡がり始め ている しかしこのシステムの乳癌検診における位置づけはまだ確定してい ない 日立横浜病院ではアナログ MMG の更新時期にこのシステムを導入し て 0 年 月 6 日から運用を開始した 目的 当院おいては 健診セン ターの企業検診や横浜市の検診では触診 アナログ MMG を 乳腺外来にお いてはアナログ MMG 超音波検査を主に行っている このシステムにより D-D MMG 撮影のみで 通常の検査法より精度を落とさずに可能なら精度 を上げて 効率的な検診が行えるかどうかを検討する 方法 過去のアナロ グ MMG この新しいシステムで同時に撮影された D 及び D MMG とその撮 影と前後して行った超音波検査所見を比較検討する なお このシステムに よる MMG 撮影方向は MLO D-D のみとした 対象者 日立横浜病院で以 前から年に一度アナログ MMG 触診による検診が継続されて情報が集積され ていて利用できる健常者 以前から当院乳腺外来を受診中で同様に情報が集 積されている健常者 良性の有所見者 乳癌にて治療を受けて対側の乳房の フォローを受けている方 システム構成 D-DMMG 撮影装置は SELENIA DIMENSIONS HOLOGIC 観察ビュアーは SecurView ディスプレイは 5 メガピクセル トモシンセス 5MP MDMG-5 面ディスプレイ Barco Inc. 乳腺内分泌外科外来 セット 放射線科 セットの合計 セットで読 影を行っている 解析方法 超音波画像上の嚢胞 線維腺腫 乳癌など は 及び アナログ MMG あるいは D MMG 上の石灰化 FAD は D slices image 上どのうように見えるのか 見えないのかなどの観点から解析を行う 結果 0 年 月 6 日 月 4 日までの現在 約 00 例のデータを集積し た 学会発表時までに可能な限り 000 例以上を集積し その結果を解析して 発表する GP--6-06 GP--6-07 二次検診施設からみた超音波併用乳癌検診の有用性 獨協医科大学 乳腺センター DIC 宇都宮セントラルクリニック マンモグラフィおよび乳房超音波併用検診の有用性についての 検討 済生会横浜市東部病院 外科 済生会神奈川県病院 看護部 済生会神奈川県病院 外科 新東京病院 外科 鈴木 佳透 西谷 慎 外崎 真理 土居 正和 浅川 英輝 村林 亮 林 剛 目的 検診における超音波検査の有効性は J-START によって検証が進められ ている 近年超音波併用による乳癌検診は多くの施設の私的検診で導入され ており 超音波所見での要精査として当院を受診する症例が増えてきている 二次検診で当院を受診した症例を用い 超音波併用乳癌検診の有用性を検討 した 対象 方法 00 年 4 月から 0 年 月に当院乳腺外科を初診した 6 例 の受診動機 臨床的背景 病理学的因子を検討した 結果 二次検診としての受診が 例あり マンモグラフィー MMG 検診 の要精査が 例 乳癌 7 例.8% 超音波 US 検診の要精査が 88 例 乳 癌 0 例.4% US 検診群の内訳は US 単独検診の要精査が 70 例 乳癌 7 例 0% MMG US 併用検診の要精査が 8 例 乳癌 例 6.6% であり US 単独検診では MMG 検診よりも癌の発見率が低かった また MMG US 併用により発見率が.8% から 6.6% に上昇していた MMG 群は stage II が 6 例 5.% US 群は stage II が 例 0% と US 群に比べ臨床的腫瘍径 が大きい傾向にあったが病理学的腫瘍径に関しては両群で差を認めなかった 乳房温存率は MMG 群 64.7% に対して US 群 90% であった US 群の中に腋窩 郭清施行例はなかった 化学療法の施行については差を認めなかった 考察 US 単独検診では MMG 検診よりも癌の発見率が低かったが MMG との 併用により発見率の上昇が認められた 乳癌の診断において US 併用検診の有 用性が示唆された また US 検診における要精査率を如何にして下げるかが今 後の課題と思われた はじめに マンモグラフィで所見が無く超音波検査が発見契機となる乳癌症 例は約 7.5% とする報告もあり 検診施行時にしばしば問題となる 当院で は基本的にマンモグラフィ施行症例に対して診断アルゴリズムに基づき超音 波併用検診を行っており 定期読影会にて精度管理を行っている 目的 マ ンモグラフィ有所見症例の精査結果詳細を検討するとともに マンモグラフィ で所見が無く超音波で発見された乳癌症例の臨床病理学的特徴について検討 する事とした 対象と方法 0 年 月 月に当院にて施行したマンモ グラフィ症例 4 例を対象とした 読影は検診マンモグラフィ読影認定医 A 判定 名 同撮影認定放射線技師 A 判定 名にて行い 超音波検査技師 4 名を 含めた定期検討会を実施し精査結果を確認検討した 結果 カテゴリー は 7 例 80.5% カテゴリー は 46 例 7.4% カテゴリー 4 は 例 0.8% カテゴリー 5 は 8 例.% であった うち乳癌症例はカテゴリー で 0.6% カテゴリー 4 5 で 5.6% カテゴリー で 7.7% カテ ゴリー 4 で 7.7% カテゴリー 5 で 00% であった カテゴリー の乳癌 症例は 7 例あり 平均年齢 58.9 ±.7 歳 乳腺背景濃度は高濃度 例 不均 一高濃度 例 乳腺散在 例 脂肪性 例 組織型は DCIS 例 a 例 a 例 b 例 腫瘍径.0 ± 0.6cm HG 4 例 HG 例 リン パ節転移は陰性 5 例 個陽性が 例であった また全例 luminal A ER + PgR + HER 0 であった 結論 当院における各カテゴリー分類は過去 の報告例に比較し著変なく 精密検査も超音波検査併用によりカテゴリー分 類及び所見に応じて適切に施行されていた またカテゴリー の乳癌症例 はその profile から biological activity の低い傾向がうかがえた 諸家の文献的 考察も加え報告する 4
GP--6-08 GP--6-09 任意型乳癌検診におけるマンモグラフィ 超音波検査の判定状 況と今後の課題について 医科大学所属のクリニックにおける乳癌検診の現状 東京医科歯科大学医学部附属病院 画像診断 放射線治療科 東京医科歯科大学医学部附属病院 医療情報部 東京医科歯科大学医学部附属病院 乳腺外科 4 草加市立病院 外科 5 埼玉県立がんセンター 乳腺外科 野原 丈裕, 岩本 充彦 田中 覚 木村 光誠 高橋 優子 後山 尚久 久保田 一徳, 笠原 舞 杉本 斉,4 林 祐二 5 渋谷 均 目的 マンモグラフィ 以下 MG および超音波 以下 US を併用した任意型検 診における 診断 判定状況を解析し 検診の有用性や問題点を明らかにす ること 方法 007 年 4 月 0 年 月まで 秀和綜合病院 埼玉県春日 部市 の検診センターでの任意型乳癌検診を受診した患者を対象とした MG US ともに施行 40 歳未満では MG は希望者のみ それぞれの読影結果および 判定 診療結果が得られているものについてはその結果について分析し 年 齢やそれぞれの結果をあわせての検討を行った 結果 のべ 77 名分の検 査が行われた 総合判定での要精査対象となったものは 5 年間平均で.6% の症例であった 0 年度の 07 名分の詳細を見ると 40 歳未満 75 名 40 代 79 名 50 代 76 名 60 代 異 常 78 名 の 検 診 を 行 い MG 単 独 で は C- 以上が.9% あったが US で一致する C- 病変 嚢胞 線維腺腫など が確 認されて精査不要とできたものは全体の.7% だった また 同年度の US 単 独で C- 以上のものが 5.% であり MG で異常なかったものが全体の.9% であった.6% の症例に対して精査を行ったほか.7% の症例については 短期間 半年 でのフォローアップ指示を行った 考察 MG US の両者を併 用し総合判定することで 一方のみでは指摘ができない病変の検出を行うこ とができる また単独での検査と比べて不要な精査を減らすことができると ともに 単に 精査指示 のみでなく短期間フォローを行う体制作りも可能で ある 今後 撮像者間での情報共有をさらに深めることや 二次精査後のフォ ローアップ体制も含めても検討していきたい はじめに 大学病院における乳腺外科の多忙な外来診療の中で 通常の乳癌 検診を行うことは困難である 地域における未病の発見による健康寿命の促 進を図ることを目的とし 009 年 6 月より医科大学所属のクリニックを開 設し 人間ドックおよび検診に特化した診療を開始した 今回 平成 年 度における乳癌検診の結果を報告する 対象および方法 クリニックにおけ るレディースドックおよび市民検診の受診者を対象とした MMG 撮影装置 は FDR-MS-000 を使用し ワークステーションは FDR-000AWS フラッ トパネル 読影には 5M Monochrome LCD モニターを使用し 乳腺外科お よび放射線科の精中委読影認定医師により判定を行った なお 0 歳代の一 部に対してはエコー検査を行った 結果 人間ドックの総件数は 79 件で 要精検者は 名であり 要精検率は 7.% であった 市民検診の総件数は 80 件で 要精検者は 名であり 要精検率は 7.9% であった また乳癌 症例は人間ドックで 例 0.5% 市民検診で 9 例 0.% であった 結 語 要精査率および癌発見率において人間ドックと市民検診の間に差は認めな かった 開設後 年を経過した当クリニックのメリットと今後の展望を含めて 報告する GP--6-0 GP--6- 当院健診センターの役割について 一次検診機関での乳腺細胞診の取り組み 検診診断センターへ むけて 済生会大牟田病院 乳腺外科 済生会大牟田病院 放射線科 健診センター長 済生会大牟田病院 外科 坂元 晴子 佐土原 順子 小野 崇典 大阪医科大学健康科学クリニック 野原診療所 聖隷健康診断センター 産婦人科 聖隷浜松病院 乳腺科 入駒 麻希 吉田 雅行 当院健診センター 以後センター の役割について検討 センターの特徴とし て 企業検診を対象 この為毎年および 年毎の受診者が多く 追跡が可能 比較読影も容易 検査から結果説明まで同日で終了 異常がある場合は検 診医の判断で検査の追加や 乳腺外科受診の予約をする 結果の説明は検診 医が行い 後日結果を文書にて送付 検査結果は全てダブルチェックし後 日変更があれば速やかに連絡 4 ダブルチェックはセンター医師と乳腺外科 医師が行っており その後の方針決定など意思の疎通を行う 連携は良好な ので 確定診断を得ている良性疾患はセンターで経過観察する例が多い こ れは 日で終了する 費用の企業負担という事情よりセンターでの経過観察 を希望される方が多いからである 病状や状況に応じ臨機応変に対応してい る 上記の形態で行った平成 年度 H.4 月 - 平成 年度 H4. 月 の 乳癌検診受診者は計 574 人うち乳癌発見者は 6 人 7 症例 同時両側乳癌 人 Stage 別では 0 期 I 期 IIA 期 IIIA 期 IIIC 期 0 期の 例は微小石灰化症例で 経時的な変化を認めた為精査を行い DCIS であった 画像でのみ認識される 非触知 は 0/7 例 この 0 例は全例 MMG の所見あ り うち US での病変認識がより容易であったのは /7 例 IIA IIIA 期の 例は自覚症状 腫瘤触知 があった 手術は乳房切除術 8 例 部分切除術 9 例 腋窩郭清 例 SNB 例 化学療法施行 抗 HER 療法含む 例 全例再発 イベントなく生存 結論 センターは早期発見に寄与していると考えられる 有症状者 例は敷居が低い検診受診が発見のきっかけになった より早期の発 見には単発での検診より経時的な検診受診が有用であると思われた センター の役割としては検診の啓蒙も挙げられる 受診者の希望 という一言で触診 やエコーのみなど推奨されない検診方法を指定する企業や受診者に対し 正 しい知識を提供するのも大切な役割である 目的と背景 画像併用検診の普及により要精検者数は増加し 精査機関の負 担が増えている 検診後の迅速な精密検査への対応と 悪性を疑う症例 を二 次精査機関へ紹介するシステム構築を目的とし 007 年 6 月よりカテゴリー - 症例の振り分けを行うための乳腺外来を設置 さらに 0 年 月より月 一回関連病院から乳腺専門医の指導を受け 細胞診外来を開始した 検診機 関でのカテゴリー 症例の振り分けについての現状を報告する 対象 008 年 4 月から 0 年 月までの乳腺外来受診者 年平均 857 名 0 年 月から 0 年 月までの細胞診外来受診者 年平均 56 例 結果 乳 腺外来にて再度 MMG 二方向撮影と医師による US を施行することで約 65% は 異常なしあるいは良性病変と診断できた 二次精査機関への紹介率は各年度 でそれぞれ 9.% 7.8%.5% まで抑えられた 前期 0 年 月 月 と後期 0 年 月 月 では それぞれ細胞診施行数は 56 例 57 例であり 検体不適性率は 5.7% 8.6% であった 前期では乳癌が 例 後期では乳癌 5 例 悪性葉状腫瘍 例 肉芽腫性炎 例が発見された 良性症 例あるいは検体不適性症例は当センター乳腺外来での経過観察とした まと め 一次検診機関に乳腺外来および細胞診外来を設置することにより 悪性 を疑う症例 を選別し 二次精査機関へ紹介することができた 考察 一次検 診と同じ場所で精密検査を行うことは 二次精査機関の乳腺外来の予約待ち 状態もなく比較的スムーズに精密検査を受けられる また受診者にとっては 通常の再検査を受ける感覚で来院でき 心理的不安の軽減につながっている 印象を受けた 医療従事者にとっては 関連病院からの乳腺専門医の指導を 受けることにより検診機関と二次精査機関との連携が密になり検診医やコメ ディカルのスキルアップに繋がっていると考えられた 44
GP--6- GP--6- 三重県健康管理事業センター 診療所 MMG 検診の精度管理と精度管理指標の推移 当院における中間期乳癌の前回検診所見および病理所見の検討 5 中井 昌弘 目的及び方法 平成 9 年度から新体制で取り組んでいる MMG 検診の精度管 理と精度管理指標の推移を明らかにする目的で MMG 検診の 9- 年度の技 術 体制的指標とプロセス指標 全受診者 初回受診者 逐年検診受診者別 を検討した 成績. 技術 体制的指標 検診実施機関の体制の確保 平 成 9 年度以降 施設画像認定施設 検診従事者は全て読影認定医師 撮影 認定診療放射線技師 実施手順の確立 9 年度以降 マンモグラフィガイ ドライン第 版増補版 0 年度以降 今後の我が国におけるがん検診事業評 価の在り方について報告書 年度以降 マンモグラフィガイドライン第 版 に準拠. プロセス指標 平成 9- 年度 受診者数 初回 逐年 048 不明 648 700 468 756 9 80 4876 679 808 408 544 869 要精検率 初回 逐年 4.0 不明. 4..7 4. 6.0.5 4.5 6..9 5.0 6.7 4.5 精 検 受 診率 初回 逐年 85.4 不明 86.5 86.4 86.6 87. 88. 86. 88. 90.7 86.8 9. 88.7 9. 4 がん発見率 初回 逐年 0.5 不明 0.0 0.6 0. 0.8 0. 0.0 0.0 0.44 0. 0. 0.44 0.7 5 陽性反応適中度 初回 逐年 4.5 不明 6. 8.8 4.8 4. 5.40.99 4.6 7.6.70 4.55 6.6.66 6 許容値 今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について報告書 達成の項目 9- 年度 要精検率 精検受診率 陽性反応適中度の 項目 年度 がん発見率を含む全 4 項目 結論 9 年度からの精度管理の取り組 みにより 年度 許容値を全項目で達成したが 満足できるものではなく 更なる精度管理の充実を進めていきたい 野村 孝 松本 伸治 高森 弘之 4 松山 仁 橋本 和彦 徳岡 優香 竹田 雅司 吉野 知子 5 森本 卓 検診の精度を評価する上で 中間期癌の前回検診受診時の画像所見 その病 理所見を検討することは重要である 対象 当院において 007 年 月から 0 年 月までに前回検診受診より カ月以内に診断された乳癌 結果 該当する症例は 例 年齢は 40 歳代 8 例 50 歳代 例 60 歳代 例であった マンモグラフィ MMG の乳腺濃度は 9 例が不均一高濃度以上 4 例は乳腺散 在であった 前回検診方式は MMG+ 触診 A 群 6 例 MMG+ 触診 + 超音波 B 群 7 例であったが A 群では 4 例が自己発見で来院され 例は診断時の MMG でも描出されなかった また 例では前回 US を追加していれば検出で きた可能性が示唆された B 群ではうち 5 例が検診で要精査となり 診断確定 には至らなかったが その後の経過観察中に乳癌と診断された 全 例の平 均腫瘍径は.mm 6 mm であり 前回検診時 MMG の再評価では 5 例で診断時の MMG を参照することにより その兆候を指摘可能であった 当 院手術例 例の病理診断は浸潤性乳管癌 例 非浸潤癌 例 8.% で 5 例 4% にリンパ節転移がみられた サブタイプではルミナル A 5 例 4% ルミナル B 4 例 HER- エンリッチ 例であり 008 0 年の当院検診 発見乳癌 5 例の検討ではルミナル A が 9 例 76% 非浸潤癌 6 例 4% リンパ節転移 7 例 8% であったことと比較すると悪性度が高く進行してい る傾向があった 考察 中間期癌は 若年者で乳腺濃度が高く MMG 描出困 難な症例が多い また 悪性度も高い傾向もある 見逃し癌と期間内に新た に検出可能になった癌との区別は不可能であり 根絶はできないが 前者の 率を低下させるためには検診方式と精度の改善が必要と考える GP--6-4 GP--6-5 長野県におけるデジタルマンモグラフィ検診導入時の成績 八尾市立病院 乳腺外科 同 外科 同 病理診断科 4 同 腫瘍内科 同 看護科 マンモグラフィー検診における 重読影要精査判定不一致例の 検討 増田医院 長野県医師会 新潟大学医歯学総合病院 乳腺内分泌外科 増田 裕行, はじめに 本県では平成 年 6 月よりデジタルマンモグラフィによる乳癌検 診を開始した その検診成績をアナログマンモグラフィによる乳癌検診の成 績と比較した 方法 デジタルマンモグラフィはソフトコピー診断を行い 読影医にはソフ トコピー診断講習会への参加を必須とした 読影は完全分離のダブルチェッ クで行った 結果 アナログ 平成 年度 受診者数 704 名 要精検率 7.8% 発見 乳癌数 47 名 乳癌発見率 0.8% 陽性反応的中率.5% 平成 年度 同 494 名 7.% 0 名 0.0%.79% デ ジ タ ル 平 成 年 度 同 584 名.% 4 名 0.4%.5% 平 成 年 度 同 7505 名.4% 9 名 0.5%.% また平成 年のカテゴリー別陽性反応 的 中 率 は ア ナ ロ グ C.74% /65 C4.50% /40 C5 85.7% /4 デジタル C.5% 9/596 C4.% /45 C5 66.67% 4/6 であった 考察 アナログマンモグラフィによる検診成績は全国平均と同等と考えられ た デジタルマンモグラフィによる検診は始めたばかりであり デジタル画 像に慣れていないためか 検診成績は予想以上に不良であった 構築の乱れ FAD で偽陽性となる症例が多いように思われた またデジタルマンモグラフィ ならではの利点 拡大 白黒反転 過去画像との対比など が 活かされてい ないようにも思われた 今後新しい体制に早く適応出来るように 研修の機 会を増やして行きたい 坂田 英子 辰田 久美子 利川 千絵 長谷川 美樹 萬羽 尚子 五十嵐 麻由子 小山 諭 若井 俊文 背景 マンモグラフィー検診において 重読影要精査判定不一致の場合の対 応は 各自治体により検討され方針が異なっている 重読影の目的は見落と し防止であるが どちらか一方の要精検判定例を精査対象とした場合 本来 の目的達成とは逆に 要精検率上昇に加担し 検診の有害事象増加につながっ ていると感じる症例も少なくない 目的 マンモグラフィー検診における 重読影要精検判定不一致例の実状を把握し 精度管理向上のための改善策を 模索する 方法 マンモグラフィー検診要精検判定のため 当科に 次精検 に来院された 9 例 7 乳房を対象に 次検診要精検所見と 次精検結果と の関連につき検討した 結果 7 乳房中 7 乳房 5.9% が判定不一致で あった 不一致例中 4 例.% 一致例では 7 例.8% で乳癌 0 期 0 乳房 期 乳房 両側乳癌 例 と診断された 不一致例での乳癌 4 例中 例は 次読影での要精検例であった 次読影担当医と 次読影担当医の固定 化は認めなかった 次精検マンモグラフィーでもカテゴリー C 以上の所 見があると判定された症例は 一致例で 54% 不一致例では 6% のみであっ た FAD と構築の乱れでの要精検例の 7 割以上が 次精検で C 以下と診断さ れたが 一致 不一致例で成績の差は認めなかった しかし 腫瘤陰影と石 灰化症例では 不一致例において C 以下と診断される割合が一致例と比べ多 かった 結語 今回の結果からは 重読影においてどちらか一方の要精検判 定例をそのまま精査対象とすることは 特異度低下につながると懸念される 重読影に際し 個々の読影力向上対策のみでなく 次 次読影医振り分 けと役割を再検討し また 不一致例の場合の方針を明確化する必要がある 45
GP--6-6 GP--6-7 検診成績の検討と発見乳癌の臨床的特徴 受診間隔からみた検診発見乳癌の特徴について 香川県予防医学協会 健康管理センター 外科 伊達病院 外科 高松赤十字病院 胸部 乳腺外科 4 おさか脳神経外科病院 放射線科 5 香川大学医学部 呼吸器 乳腺内分泌外科 トヨタ記念病院 健診センター トヨタ記念病院 東名古屋画像診断クリニック 渡辺 絵美 若林 園恵 近藤 晴代 原 泰夫 波戸 ゆかり 伊藤 和子 目的 当院検診では任意でモダリティを選択し受診することができるため MMG 単独 US 単独 MMG US 併用の検診が混在している これらのモダ リティ別に検診精度管理の指標評価とともに発見乳癌の臨床的特徴を通して 当院検診の課題を考察した 対象 007 年 月から 0 年 月の 5 年間の 受診者 6,96 名 0 代から 80 代までの受診者で平均年齢 50.6 才であった くりかえし受診者率は 74% であった 結果 要精検者は,70 名 要精検率 は 5.% 発見されたがんは 57 例で発見率は 0.% であった うち進行がん は 例で早期癌率は 94.7% であった モダリティ別では MMG 単独の受診 者は 5,005 名 要精検率 5.6% 発見がんは 例 がん発見率 0.6% 陽性 反応的中度 以下 PPV は 4.7% であった US 単独の受診者は 9,65 名 要 精検率.4% 発見がんは 5 例 がん発見率 0.05% PPV は.5% であった MMG US 併用の受診者は,96 名 要精検率 6% 発見がんは 9 例 が ん発見率 0.% PPV は 5.% であった 発見がんの内訳は Stage0 が 0 例 Stage が 44 例 Stage が 例 非 浸 潤 が ん は 7.5% を 占 め て い た 考 察 つのモダリティの中で MMG US 併用検診ががん発見率 PPV ともに高 かった US 単独の検診では 0 代 0 代の受診者が多く 他のモダリティと 比べ発見率が低くなったと思われた その他は検診精度管理指標からみても 適正と考えられた 発見乳がんのうち 例.8% がしこり自覚で 例 40.% が初回もしくは 年以上受診していなかった 今回 Stage の 例は 初回受診のしこり自覚症例であった しかし Stage の 例は前年度も受診し ているが TNM0 HER タイプのがんで早期発見が難しかったと考えられ た 大谷 昌裕 伊達 学 法村 尚子 本城 尚美 4 小梅 真理子 5 橋本 新一郎 5 村澤 千沙 5 紺谷 桂一 5 対象 996 年から 0 年までの 6 年間に当センターで施行した視触診 マンモグラフィー併用乳癌検診 MMG 検診 で発見された乳癌 07 例 方 法 07 例を検診受診間隔と前回検診結果により群分けし 比較検討した 結果 各群の症例数は 初回群 4 例 年前非精査群 4 例 年前精査群 9 例 年前群 0 例 年以上前群 例であった 非浸潤癌の比率は 初回群 9.% 年前非精査群.% 年前精査群.% 年前群 0% 年 以上前群.% であった また Stage 以上の比率は 初回群 6.8% 年前非精査群 7.6% 年前精査群.% 年前群 0% 年以上前群 7.7% であった 年前非精査群には非浸潤癌が多かったが 約 /6 の症例が stage 以上であった 受診者の殆どが無症状である検診においては 初回受 診で癌が発見される場合にも約 /4 が早期であった 年前に要精査となった にも関わらず精査で癌が検出されなかった症例から翌年に癌が検出される場 合 約 / が非浸潤癌であったが stage 以上も約 / 存在した 結語 早 期癌の検出には 年毎の検診が有用と考えるが dense breast 等状況により MMG での検出に難渋する症例があることにも留意が必要である 前回要精査 例では 精査で癌の検出が不能であった症例の存在もあることを念頭に置く 必要がある GP--6-8 GP--6-9 繰り返し受診で前回受診から 年以内に発見された乳癌の検討 最良の画像を得るために マンモグラフィ撮影技術向上のため の試み 竹田クリニック 白水乳腺クリニック 東 純子 竹田 靖 目的 当院において H6 年 月の開院から H4 年 9 月までに繰り返し受診し 前回受診から 年以内で発見された乳癌について検討を行った 対象 当院 受診者延べ 5,8 名 繰り返し受診者延べ,48 名で全発見乳癌は 469 症例 繰り返し受診発見乳癌は 4 症例 9% であり その内前回受診から 年以内に発見された 4 症例 7% を対象とした 結果 繰り返し受診者は H7 全 受 診 者 の 7% H8 7% H9 9% H0 44% H 5% H 55% H 60% H4.9 まで 65% と年々増加している こ の内 前回受診より 年以内に発見された乳癌は 4 症例 7% であり 年代 分 布 は 0 代 5 例 40 代 5 例 50 代 5 例 60 代 8 例 70 代 例 で あ っ た 発見契機では検診発見 検診 が 7 症例 しこりの自覚 しこり が 症例 病変ありで follow 中 follow が 6 症例であった 前回受診から乳癌を発見さ れるまでの期間は 年未満が 5 例 検診 6 例 follow 7 例 しこり 例 年以上 年未満が 例 検診 7 例 follow 例 しこり 例 年以上 年 未満が 7 例 検診 4 例 follow 例 しこり 例 で平均期間は 6 ヶ月であっ た 病理診断は硬癌 6 例 47% 乳頭腺管癌 7 例 % DCIS 5 例 5% 浸潤性小葉癌 例 6% その他 4 例 % で Stage は 0 期が 5 例 期が 0 例 A が 8 例 A が 例で 腫瘤サイズは Tis 5 例 T 0 例 T 8 例 T 例で平均腫瘍径は検診が 8mm しこりが 9mm follow が 9mm であった 乳房温存手術が 4 例 7% に行われた 4 症例が MMG/US で発 見され MMG のみ US のみでの検出は各 5 症例であった 考察 繰り返し受 診で前回受診から 年以内に発見された乳癌は検診が 7 例 50% と最も多 く 繰り返し受診の増加に伴い年々増加する傾向にあると考えられる 発見 された乳癌の腫瘍径は T 以下が 5 例 74% で前回画像との比較読影 次回 検診の勧奨なども重要と考えられた 朝野 香菜美 白水 光紀 横江 亜沙子 矢次 直子 田代 美智子 溝口 美和子 背景 マンモグラフィ MMG 撮影における診療放射線技師の役割は 再現性 が良く読影に適した画像を医師に提供することである 画像の良し悪しは撮 影機器や撮影条件 ポジショニングに依存するが 同じ施設内では撮影機器 や撮影条件はほぼ同条件となるため ポジショニングに依存するところが大 きく 技師の撮影の技量に影響される 目的 技師は自身の技量を知り 技 量を上げる努力が必要である しかし 技量の評価は難しく 一枚の画像 だ けで一概に評価は出来ない 一枚の画像では一般的なポジショニングの良し 悪しの判断は可能だが それが 最良の画像 かどうか見極めるのは困難であ る 過去撮影した写真と現在の写真の 二枚の画像 を比較することで 現在 のポジショニングの優劣の判断ができ 今後の 最良の画像 を得ることに繋 がる MMG 撮影技術向上のため 技師の現在の撮影技量を評価し 苦手分 野の分析を行い そして その結果を技師に伝えることで 更なる撮影技術 向上を目指す 対象と方法 無作為に選出した 週間の間に来院された患者 さんのうち 0 年と 0 年の 年連続で MMG 撮影を行った方を抜粋し 79 名を抽出した この 79 名の MLO 画像において 医師 名と認定技師 名 A.B.C で ポジショニングの総合 と詳細 左右の対称性 乳頭の側面性 大 胸筋 乳腺後隙 乳房下部 乳腺組織の伸展性 について比較 優劣の判定 をし 結果の分析を行った 結果と考察 技師の総合評価は ポジショニン グの総合 で今年の方が良い 8% 同等 47% 悪い 5% であった 個人評価は 技師 A は苦手項目 乳房下部 技師 B は苦手項目 左右の対称性 乳房下部 技師 C は苦手項目 大胸筋 と分析出来た また 画像に最も影響を与えるの は 伸展性 であった まとめ 今後も定期的に技量の評価を行い その結果 を各技師が認識することで技量の向上 維持を図り 最良の画像 を目指した い 46
GP--6-0 GP--6- 当院の検診成績と経口避妊薬の使用経験の有無による乳癌発見 率の比較 地域乳がん検診の現状 対馬ルリ子 女性ライフクリニック銀座 乳腺外科 江尻東クリニック 岡本外科クリニック 袴田 安彦 岡本 恭和 市田 美保 片岡 明美 対馬 ルリ子 近年 乳がんに対する関心は高まっているものの 国が定める 乳がん検診 受診率 50% の目標値には達していない そこで 当院がある静岡市の乳がん 検診の現状を検討した 平成 9 年度より 年度の過去 5 年間における受診率 は 0.7% から.7% と増加した その原因として 平成 年度より開始さ れた無料クーポン券の配布が考えられる 配布前年.6% であった受診率が 配布により 7.8% と著明な増加を示したことにより 配布が効を奏したと考 えられた しかしその後 平成 年度と 年度の受診率は 横ばい状態で あった そこで 無料クーポンの利用率を比較した 初年度.7% 年度 0.% 年度 0.8% と大きな変化は認めなかった また年代別クーポン 利用率を比較すると 40 歳 5.5% と最も高く 年齢が高くなるにしたがって 利用率は低下し 60 歳は 7.7% と最も低かった 乳がん検診年齢階層別受 診率も同様な傾向があり 今後受診率を上げるためには 50 歳台後半より 60 歳台の受診対象者に対する啓蒙が重要であると考えられた 平成 年度の成 績を検討すると 要精査率 8.4% 要精査受診率 7.% 乳がん発見率 0.% 陽性反応的中度 4.9% であり 良好な成績であった 特に要精査受診率は 平 成 9 年度 5.8% と低かったが クーポン配布の平成 年度 6.8% と高く なり以後 年々増加している このことは 市民の乳がんに対する認識が年々 高まっているためと思われる 今後受診率向上のため 市民への検診のさら なる周知と受診しやすい環境を整える必要があると思われる 背景 目的 0 年版の乳癌診療ガイドラインには 経口避妊薬 OC の使 用は乳癌発症リスクを増加させる可能性があると結論に至っているが 日本 人を対象としたデーターはまだ少ない 当院では女性総合外来の一環として 乳癌検診を行っており 対策型検診では対象とならない若年者や豊胸術後の 方も受け入れ また OC 服用者の受診が多いことが特徴である 当院の検診 成績と OC の服用経験の有無による乳癌発見率を比較する 対象 007 年 月から 00 年 月までに当院に自費検診で来院されたのべ 568 名の 受診者 結果 受診者の平均年齢は 9 歳 約半数が独身 6% が OC 服用 中 または服用経験者であった OC+ 全体の要精査率は 5.0% 癌発見 率は 0.59% 陽性反応的中率は.8% であった 対象のうち OC は 0 代 から 60 代以上まで広く分布していた 乳癌は OC の 56 人のうち 7 人 0.8% OC を服用経験がない者 OC 8459 人のうち 85 人.0% に発 見された OC 群における発見率を年齢 5 歳階級ごとに計算し それを OC+ 群の年齢 5 歳階級ごとの対象者に乗じることで年齢を調整した OC 群の発生 率を計算したところ 0.9% となった 考察 当院のデーターでは OC 服用経 験者が非経験者に比べ 乳癌の発見率が高いという傾向は認められなかった しかし OC 服用者は高齢出産または出産しない傾向にあり 乳癌発症の相対的 なハイリスクになる為 今後の定期検診の継続が重要である GP--6- GP--6- エビデンスに基づいた乳がん検診受診率向上への取り組み 電 話による個別勧奨の効果と問題点について 中学生を対象とした乳がん教育と啓発パンフレットの妥当性に 関する探索的研究 福井県済生会病院 外科 福井県がん委員会乳がん部会 財団法人福井県健康管理協会 国立がん研究センター中央病院 乳腺 腫瘍内科 国立がん研究センター中央病院 遺伝相談外来 国立がん研究センター中央病院 乳腺外科 4 国立がん研究センター中央病院 病理科 臨床検査科 5 京都大学大学院医学研究科 標的治療腫瘍学講座 笠原 善郎, 田中 文恵 大田 浩司 松田 和夫 背景 乳癌検診の目的である乳がん死の減少を達成するには受診率の向上 50% 以上 が必須条件である 無料クーポンやマスメディアのみの勧奨はそ の根拠が十分ではない 目的 CDC により推奨される個人勧奨と再勧奨を実 行し その効果と問題点を探る 対象と方法 40 歳代の乳癌検診未受診者 50 代の大腸がん検診未受診者を市町村から抽出 依頼を受け健康管理協会内 に設置された受診勧奨センターから電話による個別受診勧奨を施行した オ ペレータは看護師または保健師 時間帯は午前 9 時半から午後 7 時半までで あった 結果 依頼のあった,80 件のうち電話番号不明 7,555 件を除く 4,85 件に勧奨した 本人に勧奨可能であったのは % 検診受診済みが % 家族等に伝言が 4% であったが電話不通や不在が 4% を占め 通話 に結びつかなかった 本人に勧奨可能であった 495 人中 54 名が受診の意 思表示を示した 勧奨者のうち受診につながったのは % から 7% であった 問題点として固定電話の減少や着信拒否が多いこと 検診場所や方法などの 情報が熟知されてないこと 勧奨が伝言のみにとどまる人がいることなどが あげられた まとめ 電話による個別勧奨は受診率上昇に寄与すると考えら れた 5 年度からは CDC により推奨される より簡易な受診環境の整備 の ためにネットによる予約システムの稼働を予定している 前嶋 愛子 清水 千佳子 佐治 重衡 5 菅野 康吉 北條 隆 津田 均 4 藤原 康弘 背景 近年わが国でも 厚生労働省のがん対策協議会での議論をもとに が ん教育の重要性が認識されつつある しかし 肺がんや子宮頸がんといった 一部のがんに比して 乳がんについては系統立った学校での教育方法の開発 は 積極的に行われていないのが現状である 目的と方法 がん研究振興財 団 余命 ヶ月の花嫁記念課題 研究班では 中学生を対象に乳がんの正確な 知識を定着させ 乳がん検診の重要性を啓発することを目的に 多職種での 議論を基に乳がんについてのパンフレットを作成し 平成 4 年 月教育委員 会を通じて全国の中学校に 40 部ずつ配布した パンフレットには 乳がんの 病態 頻度 検診 リスク因子 遺伝性乳がんを含む について記載した パ ンフレットの使用方法は限定せず 各学校に一任した 同時に 中学校にお ける乳がん教育のニーズについて探索するため パンフレットの内容や使用 状況についての質問紙を送付し ファックスにより回収した 結果 パンフ レットおよび質問紙の送付対象となった 086 校のうち 787 校より回答を 得た 回収率 7.% パンフレットを活用したと回答した学校は 50 校あっ たが 40 校では配布のみで 実際に授業で使用した学校は 64 校にとどまっ た パンフレットの内容が高度である 対象の設定が難しい 扱う側の知識 や準備が十分でない といった意見がある一方 現在の教育課程でカバーさ れていないからこそ 十分な部数が提供されれば授業や特別活動で積極的に 使用したいという意見もみられた 考察 中学校において乳がん教育のニー ズはあるが 教育方法については検討が必要である 本検討結果にもとづき 現場のニーズに合うパンフレットを目指し 今年度は教員の参画の下でさら に改訂を行った 今後 実際にパンフレットを用いた乳がんの授業を行う予 定であり その妥当性を評価し 成果について本学会で報告する予定である 47
GP--6-4 GP--6-5 所沢市がん検診推進事業による無料クーポン導入後の乳癌検診 の変化 健康保険証属性と乳がん診断との関連性の検証 日本赤十字社長崎原爆病院 外科 医療法人慈桜会瀬戸病院 東京西徳洲会病院 乳腺腫瘍センター 瀬戸 裕 堀 慎一 藤井 和之 林 崇 太田 寛 竹田 奈保子 水野 嘉朗 佐藤 一彦 はじめに 所沢市ではがん検診受検率の向上を企図し 009 年より無料クー ポン券配布による乳癌検診制度を導入した 40 歳以上の女性を対象に 年に 回 問診 視触診 マンモグラフィー検査を行っている 当院は乳癌検診 の市内協力医療機関 5 施設の一つとして 次及び 次検診施設に指定されてい る 今回は無料クーポン導入の意義と問題点を検証すべく 当院で診断され た乳癌患者を対象に導入前後の変化を検討した 対象と方法 007 年 月 0 年 月までに当院で乳癌の診断 FNA classv 或いは組織診による確認 診断 を受けた患者は各年 6 例 例 47 例 5 例 50 例 計 6 人であっ た そのうちマンモグラフィー検診の 次検診として当院を受診し診断に至っ た 5 例を対象とした クーポン導入による変化を検討すべく後ろ向きにカル テ調査を行い 腫瘤の有無など乳癌関連症状の有無や腫瘍径などについて比 較した 結果 所沢市の乳癌検診受検者数は クーポン導入前の 年間は 4,48 人 / 年であったが 導入後の 年間は 7,575 人 / 年と急増し それに伴い当院 での 次検診を経由して乳癌と診断を受けた患者も 5 人 / 年 計 0 人 平均 48.9 歳 から 4 人 / 年 計 4 人 平均 5.4 歳 と急増していた 更に 次検 診の受検理由は 腫瘍自覚などの乳癌関連症状であった患者が 人 / 年 計 人 から 6.7 人 / 年 計 0 人 と有意に増加していた また乳房超音波にて判 定した最大腫瘍径平均.4cm から.7cm と若干増大していた 考察 米国で はマンモグラフィー検診の普及により早期乳癌が増加したが それに比して 進行性乳癌の症例が殆ど変化していないことが報告され 早期乳癌に対する 過剰診断の可能性すら指摘されている Bleyer A et al. NEJM 0 一方 で 本邦のマンモグラフィー検診の普及率はそこまでは至っていないものの 無料クーポンは乳房に症状を有する多くの患者が医療機関に受診するきっか けとなっており 本制度の導入が進行性乳癌の減少に寄与している可能性が 示唆された 畑地 登志子 柴田 健一郎 谷口 英樹 はじめに 社会的背景により乳がん検診に恵まれた集団 公務員や大企業に 勤務またはその配偶者 がある一方 検診を受けたことなく進行乳癌で受診る 患する患者も存在する 女性は職業の有無や配偶者の社会属性により乳がん 検診の環境が変わる 実際に社会属性と乳がん診断は関係あるのか 健康保 険証の属性と臨床データを解析して関連性を検討した 方法 0 年 4 月か ら 0 年 月に当院で乳癌手術を行った 06 例について 年齢 健康保険 証属性 乳がん検診歴 診断時腫瘍浸潤径について検討した 結果 患者の 年齢は平均 59.5 歳 8 94 歳 診断契機は検診発見が 6.6% 自覚症状 が 6.4% であった 社会背景により検診環境が異なる 60 歳以下の 58 人を属 性で分類すると 健康保険証 本人においては検診発見 4.% 自覚症状が 58.8% 健康保険証 家族では検診発見 9.% 自覚症状が 70.9% であった 前回乳がん検診歴は 年以下 4.6% 年以上 4.0% なし 40.% 不明.% であった 60 歳以下では 本人 は 年以下 5.% 年以上 4.7% なし.4% 不明 7.6% 家族 は 年以下が 7.5% 年以上 8.% な し.% 不明 7.6% であった 診断時腫瘍浸潤径は cm 以下が 9.5%. cm が.4%. 5cm が 4.% 5.cm 以上が.8% であった 本 人は cm 以下が 9.4%. cm が.4%. 5cm が 8.% 5.cm 以上が 0% であった 家族 は cm 以下が 7.5%. cm が 9.%. 5cm が 5.0% 5.cm 以上が 8.% であった 別に保険証別や原爆手帳を もつ集団の結果も出している 結語 乳がん検診歴なしが 40.% と検診率の 低さを痛感した 健康保険証属性で検討をすると 本人 のなかでも国保と 生保を除く給与所得者は検診率 診断時浸潤径も小さい傾向であった 家族 では世帯主が給与所得者か否かは結果に影響していなかった 乳がん検診が 自主性に委ねられる集団の検診率向上の取り組みが必要と考える GP--6-6 GP--6-7 乳癌自己検診実施率改善維持をめざした検討 当院の自己発見乳癌について 市立砺波総合病院 健診センター 市立砺波総合病院 外科 市立砺波総合病院 病理 4 市立砺波総合病院 放射線科 5 市立砺波総合病院 核医学科 医療法人社団美松会生田病院 乳腺外科 医療法人社団美松会生田病院 看護部 寺田 信國 関岡 清美 背景 目的 ロシア 上海の大規模臨床比較試験の否定的結論により 全世 界の自己検診推進運動は意気消沈したかにみえる しかし 国家戦略として 登場した 50% 受診率を目標としたマンモグラフィ検診にも中間期乳癌など その問題点も存在し その解決法の一つとして自己検診はすたれることな く 世界で行われているのも事実である 前回の乳癌学会総会で我々はクー ポン券乳癌検診受診の婦人を対象に 電話介入など自己検診指導の工夫を行 い 指導 ヶ月後の実施率の解析を行い報告した 今回は 更に指導 年後に 同じ婦人たちに郵送によるアンケート調査を行い 時間経過で起こる実施率 の低下をいかに防ぐべきかというテーマに迫った 方法 対象 平成 年 8 月 平成 年 月の間に当院受診の婦人 5 名のうち 精査必要症例 7 名な どを除いた 7 名にアンケート調査用紙を郵送し 4 名に回答を得た 回答 56.5% 結果 考察 ヶ月に 回以上自己検診を行ったと答えたのは 指導を受ける前 6.% ヶ月後 9.7% 指導を受けて 年後 76.% と指導 直後は真面目に実行 時間がたつと 実施率が低下した m n カイ二乗検 定 p 0 0 年齢別にみると ヶ月 回以上と答えた人は 40 歳代 70.8% 50 歳代 76.9% 60 歳代 8.% と年齢が上がるとともに実施率が上がった 何故 自己検診が月 回できないかという質問には なんとなく忘れるという 回答が 7.4% を占め 月 回以上できた人の理由は 病院からのアプローチ に関連した回答が 6.% にのぼり有効であったことが示唆された 4 自己検 診が楽しくやれた 7.8% 楽しくない 7.% 普通 6.6% であったが 楽 しくないの理由は忙しいため 9.% 触ってもわからない.% であった 積極的自己検診指導で実施率はかなり改善されるが それを維持させるため には婦人の行動パターン 心理学的側面を踏まえたアプローチが望まれる 瀧 鈴佳 清原 薫 金木 昌弘 新田 佳苗 寺畑 信太郎 杉口 俊 角田 清志 4 川井 恵一 4 高田 治美 4 絹谷 啓子 5 MMG 併用検診は乳癌の早期発見に重要な役割を担っているが 受診率の伸 び悩みや中間期乳癌などの課題もある 乳癌は自己発見可能な癌であり 検 診と併せて自己検診についての広報をすることで早期発見が推進されると思 われる 自己発見乳癌の実態を知るため 当院で自覚症状を契機に診断され た乳癌についてカルテの記録を調査した 00 年 月から 0 年 8 月まで に当院で病理学的に乳癌と診断され治療を受けた女性は 0 例で そのう ち発見契機が自覚症状であるものは 5.5% 67 例 自己発見群 検診異常 0.0% 9 例 検診群 その他の理由 8.5% 4 例 であった 自己発見群 の主訴は 腫瘤の自覚 85.% 57/67 例 異常乳頭分泌 0.4% 7/67 例 その他 4.5% /67 例 であった 自己発見群の MMG 検診受診歴は 年以内 の受診歴あり 7.9% /67 例 年より前に受診歴あり 46.% 4/67 例 受診歴なし 6.% 4/67 例 であった 診断時年齢は 70 才以上の高齢者 が 自己発見群では 4.% 9/67 例 であったのに対し 検診群では 7.7% /9 例 であった 早期癌 0- 期 の割合は 自己発見群では 8.8% 6/67 例 検診群では 66.7% 6/9 例 であった 対象期間の乳癌患者 0 例中 0.0% 9 例 が 70 才以上であったが このうち 74.4% 9/9 例 が自己 発見で そのうち 7.4% /9 例 が検診受診歴なしであった 70 才以上 の自己発見群の患者での早期癌 0- 期 の割合は 48.% 4/9 例 であった 自己発見癌は職域検診の機会のない高齢者に多く 中間期乳癌は 割程度 早 期癌は 4 割程度含まれていた 48
GP--6-8 GP--7-0 当科乳癌症例の発見契機の検討 ホルモン受容体陰性乳癌の前駆病変についての検討 信州大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科 信州大学医学部附属病院 外科 小野 真由 家里 明日美 岡田 敏宏 花村 徹 渡邉 隆之 金井 敏晴 前野 一真 望月 靖弘 伊藤 研一 天野 純 神尾 麻紀子 鈴木 正章 井廻 良美 加藤 久美子 野木 裕子 鳥海 弥寿雄 内田 賢 武山 浩 はじめに マンモグラフィ 以下 MMG 検診の導入により 早期に発見され る乳癌が増加しているが 検診発見乳癌と自己発見乳癌の臨床所見や治療内 容を比較した報告は少ない 今回 当院で手術を施行した乳癌症例を発見契 機別に分類し その特徴を解析した 対象と方法 009 年 4 月から 0 年 9 月に当科で手術を施行した原発性乳癌 70 例 検診発見 検診群 9 例と自 覚症状で発見 自覚群 49 例の術式や臨床病理学的因子を解析した 結果 検診群の内訳は MMG 検診 79% 超音波検診 % CT/PET 検診 9% であった 平均年齢は自覚群 58. ± 4. 歳 検診群 54.6 ± 0.7 歳で 検診群で有意に 低くなっていた US での平均腫瘤径は検診群 6.6 ± 6.0mm 自覚群 5.7 ±.5mm と検診群で有意に小さかった p 0.00 術式は 乳房部分切 除が検診群 7% 自覚群 45% で 腋窩郭清は検診群 7% 自覚群 64% で行 われ 自覚群で有意に侵襲的な術式が行われていた p 0.00 病理学的因 子では 非浸潤癌の割合は検診群で有意に高く 検診 0.% vs 自覚 5.4% p 0.00 腋窩リンパ節転移は自覚群で有意に多かった 検診.0% vs 自覚 57.0% p 0.00 ER/PgR 陽性乳癌の割合は検診群で有意に高く ER 検診 88.4% vs 自覚 79.% p 0.0 PgR 検診 80.4% vs 自覚 68.% p 0.00 一方 HER は 自覚群で有意に陽性率が高くなってい た 検診 0.% vs 自覚 4.8% p 0.06 考察 検診発見乳癌は自己発 見乳癌に比べ早期に発見されており 非浸潤癌が多く 非侵襲的な手術が施 行されていた またホルモン受容体陽性症例や HER 陰性症例が有意に多く 認められた 検診で自覚症状のない段階で発見されることにより より早期 の段階で乳癌が見つかっていることが示唆されるが ホルモン受容体陽性 HER 陰性症例が多いことから 検診で見つかるがんは比較的緩徐に増殖する 腫瘍が多い可能性も推測された 目 的 ホ ルモ ン 受 容 体 陰 性 乳 癌は HER 陽性 乳 癌 HR-/HER+ と Triple Negative 乳 癌 TN に 分 類 さ れ 両 者 と も 高 い 増 殖 能 を 持 つ 予 後 不 良 な intrinsic subtype である これらの発生過程を推測するために 浸潤径 5mm の初期浸潤モデル症例のバイオマーカーを評価し比較検討を行った 対象 000 年 4 月から 0 年 9 月までに当院で手術を行った浸潤性乳管癌 646 例のうち 0 例 6.% の Ta 症例 8 例.% の Tmic 症例を 対 象 と し た 方 法 ER PgR HER Ki-67 CK5/6 EGFR の 発 現 を 免 疫組織学的に検討した ER PgR HER のカットオフ値は 0% CK5/6 EGFR のカットオフ値は % とした 結果 Ta/Tmic 症例より HR-/HER+ 8 例 TN 6 例を抽出し 乳管内と浸潤部での各バイオマーカーの発現を比 較検討した HR-/HER+ は全症例でホルモン受容体 HER 発現に変化を 認めなかった TN の 例のみで 乳管内でのホルモン受容体発現を認めた CK5/6 EGFR は TN の 例で乳管内陰性から浸潤部陽性に変化していた TN の 80% で 浸潤部の Ki-67 標識率が乳管内より増殖していた しかし HR-/ HER+ では全症例で浸潤部と乳管内の Ki-67 標識率は一致あるいは低下して いた 考察 ホルモン受容体陰性乳癌は非浸潤癌の時点から その生物学的 特性を有している HR-/HER+ および TN 浸潤癌はともに高い増殖能を持つ が HR-/HER+ が非浸潤癌の時点ですでに増殖能が高まっているのに対し TN は浸潤する過程で増殖能が高まると推測される GP--7-0 GP--7-0 非浸潤性乳管癌の診断における超音波検査の有用性 東京慈恵会医科大学 乳腺 内分泌外科 東京慈恵会医科大学 病理学講座 超音波による DCIS の評価の有用性 超音波像と病理の対比 大阪警察病院 臨床検査科 大阪警察病院 外科 大阪警察病院 病理診断科 国立国際医療研究センター 外科 安田 秀光 橋本 政典 杉浦 良子 日野原 千速 山澤 邦宏 和田 佐保 須田 竜一郎 三原 史規 清水 利夫 長谷部 愛 水谷 哲 吉留 克英 辻本 正彦 はじめに 非浸潤性乳管癌 DCIS は乳癌検診の普及や診断技術の進歩により 発見頻度が増加している 今回 当院における DCIS の検出率と超音波所見に ついて検討したので報告する 対象 008 年 月より 0 年 9 月までに当院で手術を施行した乳癌 59 例 のうち DCIS と診断された 0 例 7% 平均年齢 57 歳 結果 超音波検査 US マンモグラフィ MMG ともに検出できた症例は 65 例 64% US のみの検出は 7 例 7% MMG のみの検出は 5 例 5% であった US で所見を認めた 8 例のうち充実性腫瘤像は 5 例 0% 嚢胞 内腫瘤像 例 5% 乳管拡張 7 例 9% 乳腺内低エコー域 例 9% 多発小嚢胞 4 例 5% 高エコースポットのみ 例であった 充実性腫瘤像の 平均腫瘤径は 4mm DW 比 0.6 であり 0mm 以下の小さな腫瘤が 例 と多く認められた 低エコー域例のうち区域性 9 例 局所性 例であった また US で所見を認めた 8 例中 例で高エコースポットが検出され カテ ゴリー 4 以上と診断された US のみ検出した症例は 充実性腫瘤像が 9 例 低エコー域 6 例であり 8 例が 0mm 以下の早期で発見された また US の み検出例は 乳癌術後の経過観察中が 0 例 うち対側発症が 7 例であり US は異時性両側乳癌の早期発見に有用であった まとめ US における DCIS 検出には 低エコー域を中心とした B モード画像 の認識と病変の広がりに着目して検査を行うことが重要である また US に よる術後経過観察は病変の早期発見に有用と考える はじめに DCIS の術前診断は 腋窩リンパ節生検の省略等術式の選択に重 要である 装置 方法 対象 当科で 009. から 0. までに DCIS と 診断した 59 病変について 超音波 US 所見と病理所見を対比した 装置は 東芝 APLIO-XG PLT-805AT 9MHz PLT-04BX マトリックスアレイ 8MHz Differential Harmonic を用いた 手術前に超音波ガイドでマーキ ングした 石灰化のみの症例は術中マンモグラフィ MG で確認した 結果 考察. US 診断が DCIS であった病変の病理診断は DCIS 7% 微小浸潤 の浸潤癌 平均浸潤径 5mm % 良性 7% であった US で術前 DCIS と 診断された症例で浸潤径が 0mm 以上であったのは 例のみであった 全例 リンパ節転移は認められなかった. 超音波で DCIS の発見契機は US40% 理学所見 7% 腫瘤自覚 乳汁分泌 乳頭びらん 乳腺炎 MG 8% CT 5% であった US は経過観察症例の DCIS の発見に有用であった. DCIS の US 所見は 腫瘤像 嚢胞内腫瘤 乳管内充実エコー 低エコー域 構築の乱 れ 多発小嚢胞像またはこれらの所見を複数みられた papilloma の周囲に広 範な DCIS がみられた一例のみが術前に US で範囲の評価が困難であった 石 灰化のみの 6 例含め US で切除範囲は適切に評価できた US 上 病変部位内 の石灰化の同定や Vasulality の増加は悪性を示唆する所見であり 構築の乱れ は微小浸潤を示唆する所見と考えられた 49
GP--7-04 GP--7-05 DCIS の画像所見と病理組織学的特徴について DCIS に対する仰臥位 MRI と CT の拡がり診断能の検討 画像 ガイド手術例における画像描出率を用いた比較 熊本大学医学部附属病院 乳腺 内分泌外科 千葉大学 臓器制御外科 稲尾 瞳子 山本 豊 岩瀬 弘敬 中野 正啓 後藤 瞳 指宿 睦子 村上 敬一 山本 聡子 末田 愛子 林 光博 藤原 沙織 冨田 さおり 目的 DCIS の画像所見から 病理組織学的特徴の差異について検討を行った 対象 004 年 月から 0 年 月までに 当院で手術を施行され 病理学 的に DCIS と診断された 5 症例のうち マンモグラフィー MMG が確認で きた症例は 08 例 乳腺超音波 US が確認できた症例は 90 例 造影 MRI が 確認できた症例 0 例であった それぞれの画像所見と 病理学的因子 ER PgR Ki-67 Nuclear grade comedo type など との間に相関があるか検 討を行った 結果 MMG において 石灰化を認めた DCIS は 74 例 そのうち カテゴリー Cat 5 は 7 例 Cat4 は 5 例 Cat は 例 非石灰化 DCIS は 4 例であった Cat5 の石灰化 DCIS では Cat4 や Cat や非石灰化 DCIS に 比べて ER 陰性と PgR 陰性の割合が有意に高かった また Cat5 と Cat4 の石 灰化 DCIS では 非石灰化 DCIS に比べて Ki-67 値が有意に高かった その他 US 所見の有無 MRI の造影所見の有無などの画像所見の違いから 病理学的 因子について検討を行ったが 群間で有意差を認めなかった 考察 石灰化 DCIS 特に Cat5 と 非石灰化 DCIS では 形態学的な特徴の違い以外にも 生物学的な特徴の違いがある可能性が示唆された GP--7-06 榊原 淳太 長嶋 健 榊原 雅裕 三階 貴史 藤本 浩司 鈴木 ティベリュウ浩志 吉井 淳 大久保 嘉之 椎名 伸充 藤咲 薫 宮崎 勝 区域性の進展を伴う乳癌は 病変の正確な画像診断とそれに基づいた外科的 アプローチが難しい 今日では超音波で描出が難しい病変に対して 仰臥位 MRI や CT を用いた画像ガイド手術が行われている しかし仰臥位 MRI と CT の画像描出率を比較した報告はない 当科では乳癌画像診断と外科手術の直 接的なリンクを目的として 006 年より仰臥位 MRI ガイド 0 年より造影 CT ガイドにて乳房温存手術を施行している そこで仰臥位 MRI および CT ガ イドの手術例を用いて その描出率を直接比較検討した 患者方法 006 年 -0 年の期間 乳管内進展により超音波にて病変の範囲の特定が困難で 仰臥位 MRI ガイド乳房温存手術にて施行された 5 例と造影 CT ガイド乳房温 存手術を施行した 例を対象とした MRI CT の造影面積と病理面積との 比を描出率と定義し 仰臥位 MRI および CT の描出率を比較検討した 結果 MRI ガイド温存手術 年齢は 9-7 歳 病理長径は.7-9.6cm 造影面積 0.9-0.7cm 病理面積.0-0.6cm 造影面積と病理面積に有意差が 認められなかった p=0.7 CT ガイド温存手術 年齢は 8-76 歳 病理長 径は 0.-0cm 造影面積 0.6-4.6cm 病理面積 0.4-.46cm 造 影面積と病理面積に有意差は認められなかった p=0.8 描出率中央値は MRI7% CT67% であった p 0. 70% 以上の良好な描出率を得た割 合は MRI では 54% CT では 50% であった 結論 DCIS 病変に対する仰臥 位 MRI と CT の描出率には差がなかった 本会では各病理学的因子において MRI と CT の描出率を詳細に検討して報告する GP--7-07 DCIS の広がり診断に対しダイナミック CT の超早期相の有用性 の検討 非浸潤性乳管癌に対する穿刺吸引細胞診の検討 総合上飯田第一病院 乳腺外科 たけべ乳腺外科クリニック 高松平和病院 病理検査 安毛 直美 綾野 はるな 松本 昌子 新井 貴士 武部 晃司 佐藤 明 雄谷 純子 窪田 智行 加藤 万事 佐々木 英二 杉浦 友則 岡島 明子 乳癌診療ガイドラインにおいて 乳癌の広がりを診断するのに MRI は推奨グ レード B であるのに対し CT は推奨グレード C とされている 当院では 乳癌術前に肺 肝への転移検索とともにダイナミック CT を用いて広がり診断 を行っている 特に早期病変や乳管内進展の微小病変に対して MRI の超早 期相撮影での有用性の報告が見られるが CT での検討はない 今回 DCIS の術前広がり診断に対し 乳腺ダイナミック CT の超早期相撮影の有用性を検 討したので報告する 対象と方法 対象は 007 年 月から 0 年 0 月ま でに当院で施行した乳癌症例 56 例中 DCIS の 46 例 前期 007 年 月 0 年 月 97 例 と後期 0 年 4 月 0 年 0 月 49 例 に分け 前期は造影剤注入後 75 秒後と 80 秒後に撮影 後期は 0 秒後と 75 秒後に 撮影した それぞれ 病理学的腫瘍径および乳管内進展と多発腫瘍の存在診 断に関して比較検討し 温存手術症例における断端陽性率を比較した 結果 病理学的腫瘍径との比較においては 前期 後期ともに有意な誤差を認めず 良好な相関を示した 乳管内進展と多発腫瘍の存在診断における感度および 特異度においては 前期と後期で有意な差は認めなかったが 断端陽性率に おいては前期 7.% 後期 4.6% と後期で良好な結果であった 考察 超 早期相を用いた CT は 特に DCIS における術前の広がり診断において有効で あり 温存手術の断端陽性率を下げるために有用であると思われた 440 目的 非浸潤性乳管癌 DCIS の診断精度向上のため穿刺吸引細胞診の成績 を検討した 又 石灰化の有無により二群に分けて細胞診断を比較し 術前 診断としての有用性を検討した 対象 当院で 008 年 月から 年 0 月ま でに手術後摘出標本の組織診で DCIS と診断した 0 例 原発性乳癌 908 例中 5.% 中 当院で穿刺吸引細胞診を施行した 08 例を対象とした 成績 検体不適 例 適正検体 07 例中 良性 5 例 % 鑑別困難 58 例 8% 悪性 疑い 54 例 6% 悪性 90 例 44% であった 推定病変は 悪性では 4 例が 浸潤癌疑い 86 例は DCIS または comedo carcinoma の診断 悪性疑いは すべて DCIS 疑いであった 鑑別困難は DCIS と乳管内乳頭腫との鑑別困難例 が多く 組織診で硬化性腺症内の DCIS や乳腺症の一部に DCIS が存在した症 例が含まれていた また 石灰化のある DCIS は 0 例あり 石灰化のない DCIS よりも核異型の高い症例や comedo carcinoma が多く 悪性と診断 できた割合が高かった その結果 この間 マンモグラフィで腫瘤を伴わず 石灰化のみで発見される症例に ステレオガイドマンモトームは 例も行わな かった 石灰化のない DCIS のマンモグラフィ所見はカテゴリー が多く 超 音波でわずかな所見に対し穿刺吸引細胞診を施行したことによって診断がで きた 結語 DCIS はマンモグラフィや超音波でわずかな所見として発見され ることが多く 穿刺吸引細胞診は簡便で高い精度を示し 術前診断として有 用であった また マンモグラフィで腫瘤を伴わず石灰化のみで発見される 症例には特に有用で 診断効率化にも役立つと考える
GP--7-08 GP--8-0 久留米大学 外科 乳管造影における乳管内陰影欠損像を呈する病変の臨床病理学 的検討 乳癌骨転移に対するゾレドロン酸投与後の晩期有害事象につい ての検討 福岡大学医学部 放射線医学教室 福岡大学 呼吸器 乳腺 小児外科 福岡大学医学部 病理学教室 4 品川外科病院 高橋 龍司 唐 宇飛 岩熊 伸高 三島 麻衣 竹中 美貴 高良 慶子 藤井 輝彦 白水 和雄 藤光 律子 島倉 樹子 吉永 康照 鍋島 一樹 吉満 研吾 岡崎 正敏 4 背景 ゾレドロン酸による主な有害事象として顎骨壊死 腎機能障害が知ら れているが 実際の腎機能に及ぼす影響を長期間観察した報告は少ない 目的 乳癌骨転移に対するゾレドロン酸投与後の晩期有害事象 特に腎機能障害に ついて後方視的検討を行った 対象と方法 007 年 月 0 年 月まで に乳癌骨転移に対してゾレドロン酸が投与された進行再発乳癌を対象とした 生食水 00ml で希釈したゾレドロン酸 4mg を 4 週間おきに点滴静注し た 血清 Ca 値 投与前 カ月後 6 カ月後 および血清 Cr 値 投与前 カ 月後 6 カ月後 カ月後 4 カ月後 を測定し 血清 Ca 値 8mg/dl を低 Ca 血症 血清 Cr 値上昇 0.5mg/dl を腎機能増悪と定義した 有害事象では 投与後の顎骨壊死 骨折 放射線照射の有無 低 Ca 血症 腎機能増悪の有無 を評価した 統計解析では投与期間と各因子との相関性を Wilcoxon 検定によ り解析した 結果 全 0 例が評価対象となり 中央値年齢 60 歳 9 歳 中央値投与期間 5 カ月 70 カ月 荷重骨転移は 67 例 骨折は 4 例 顎骨壊死は 4 例に認められた 低 Ca 血症患者数は カ月後で 99 例中 5 例 p=0.4 6 カ月後で 8 例中 例 p=0. であった 腎機能増悪患者数 は カ月後で 0 例中 例 p=0. 6 カ月後で 89 例中 例 p=0.4 カ月後で 7 例中 例 p=0.0 4 カ月後で 46 例中 例 p=0.7 で あった また 投与前より腎機能障害を認めた症例 Cr 値 0.8.mg/ dl は 7 例あり これらの症例における カ月後の腎機能は 増悪ありが 例 増悪なしが 例 評価不能が 例であった 考察 乳癌骨転移に対するゾレド ロン酸投与例では 投与開始 年後より腎機能が増悪する傾向を認めた また 投与前より軽度の腎機能障害を認める症例に対しては ゾレドロン酸の減量 投与なども検討すべきではないかと考えられた 乳管造影 以下 DG にて乳管内陰影欠損像 以下 FD を呈した乳頭分泌症例の 臨床病理学的検討を行ったので報告する 対象および方法 対象は当院にて 98 年 月から 0 年 月まで DG が行われた延べ 5 病変中 乳管内 欠損像 FD が見られ 病理学的検索が行われた 6 病変である 病理組織像 の内訳は乳管内乳頭腫 症 以下 IDPs 54 病変 その他の良性 6 病変 境界 病変 病変 非浸潤性乳管癌 6 病変 微小浸潤癌 5 病変 浸潤性乳管癌 病 変で 全例女性 平均年齢は 48. 歳 4 歳 80 歳 であった これらについ て部位 乳頭直下 vs 末梢 及び病変数 単発 vs 多発 で分類し検討した DG の適応は 炎症性変化やマンモグラフィ上明らかな癌病変の無い単孔性乳頭 分泌 もしくは多孔性であっても肉眼的血性乳頭分泌部とした 結果 病理 学的検索の方法は 超音波ガイド下 病変 またはステレオガイド下太針生 検 病変 外科的切除 0 病変 自然排出 病変 であった 乳頭直下 の単発陰影欠損 以下 FD S は 0 病変で 良性 7 病変 90% うち IDPs 4 病変 境界 悪性病変 以下悪性 病変 境界病変 病変 であった 同 多発陰影欠損 以下 FD M は 病変で 良性 0 病変 IDPs 7 病変 悪性 病変であった 一方 末梢の FD S は 5 病変で 良性 4 病変 全て IDPs 悪 性 病変であった 同 FD M は 78 病変であり 良性 8 病変 悪性 50 病変 64.% DCIS5 病変 であった まとめ 乳頭直下 FD は良性病変 特に FD S では IDPs が有意に多く見られた 末梢 FD は悪性病変が多い傾向があ り 特に FD M は / が悪性であったが FD S は良性病変が多かった GP--8-0 GP--8-0 ゾレドロン酸長期投与に伴う有害事象の検討 当科における乳癌骨転移患者に対するゾレドロン酸使用経験 がん研有明病院 総合腫瘍科 がん研有明病院 乳腺内科 和歌山県立医科大学附属病院 呼吸器乳腺外科 高橋 俊二 小林 心 小林 隆之 田辺 真彦 荒木 和浩 伊藤 良則 池田 雅子 尾浦 正二 吉増 達也 粉川 庸三 中村 理恵 平井 慶充 川後 光正 大橋 拓矢 本田 真理子 岡村 吉隆 目的 Bone modifying agents BMA は悪性腫瘍の骨転移増悪を防ぎ 骨関 連合併症を減らすことができる 一方 長期投与に伴う副作用として特に顎 骨壊死 ONJ が問題になる 最近 BMA であるゾレドロン酸 デノスマブと もに 年間で % 台の ONJ が発症することが前向き大規模比較試験の結果と して発表されたが 年以上の長期投与に伴う ONJ については殆ど検討され ていない ゾレドロン酸の長期投与に伴う有害事象を明らかにする目的で検 討を行った 方法 当院で乳癌骨転移に対し 006 年 5 月から 008 年 月 までにゾレドロン酸の投与を開始した 74 例の有害事象について ONJ を中心 に後方視的に検討した ゾレドロン酸投与前に歯科チェックを行い 原則と して抜歯等が必要な症例は ヶ月待機して開始した 成績 74 例中 ER 陽性 79% HER 陽性 9% で 骨転移のみの患者は 8% 骨転移診断からゾレ ドロン開始までの期間は中央値 8 日であった 投与期間中央値は 6. ヶ月 0-78 ヶ月 で 6 ヶ月以上投与された患者は 45 例 60 ヶ月以上は 4 例で あった 44 例がゾレドロン酸を中止し その原因は死亡 病態悪化が 87 例 転院 40 例 ONJ を含む歯の問題が 8 例 それ以外の有害事象が 9 例 腎障害 発疹 発熱 疼痛 ブドウ膜炎 下痢 骨 PD5 例であった ONJ は 5 例.9% にみとめられ 投与開始から発症までの期間は 7M M M 6M 69M であった いずれもゾレドロン酸を中止または休薬し 適切な歯 科ケアにより 更なる QOL 低下を回避できた 結論 ゾレドロン酸長期投 与による顎骨壊死は歯科ケアにより発生率を低く保ち QOL を保つことができ る 44 乳癌における骨転移は 病的骨折 脊髄圧迫 高カルシウム血症などのいわ ゆる骨関連事象 SRE を伴い 患者の QOL を著しく低下させ 癌骨転移患 者の生存率にも影響するとの報告もある 骨転移治療薬として汎用されてい るビスフォスフォネート製剤であるゾレドロン酸はこの骨関連事象を抑制す る また最近の研究においては免疫賦活作用や化学療法との併用による相乗 効果等の抗腫瘍効果も報告されている 006 年 0 年まで当院にてゾレ ドロン酸を使用した乳癌骨転移症例 64 例を対象に後方的検証を実施した 骨 転 移 診 断 時 年 齢 中 央 値 57.5 歳 LuminalA 0 例 47% B 例 % HERenriched 7 例 % TN 4 例 6% 不明 例 % であった 骨転 移発見の契機は症状発現 8 例 8% 定期画像検査 8 例 8% 腫瘍マー カーの上昇 8 例 % その他 8 例 % 不明 6 例 5% であり 骨転 移診断時に症状があった症例は半数以下であった 64 例中 7 例 % に SRE が発現し ゾレドロン酸開始から SRE 発現までの期間中央値は.7 年であっ た SRE の内訳は 6 例がストロンチウムや小線源を含む放射線照射であり 病的骨折が 例であった ゾレドロン酸初回投与時の発熱は 9 例 0% に みられた また ONJ は 例 5% に発現し ONJ 発症までのゾレドロン酸 投与期間の中央値は. 年であった その他 SRE OS との関連も検討し若 干の文献をふまえ報告する
GP--8-04 GP--8-05 済生会千里病院 外科 国立病院機構千葉医療センター 乳腺外科 当院における乳癌骨転移患者に対するゾレドロン酸の使用状況 と下顎骨壊死 乳癌骨転移に対するビスフォスフォネート製剤長期投与症例の 検討 豊田 泰弘 北條 茂幸 吉岡 節子 前浦 義市 松永 寛紀 吉岡 晶子 藤江 裕二郎 福永 浩紀 太田 博文 遠藤 和喜雄 荒井 学 白松 一安 背景 乳癌骨転移に対してビスフォスフォネート製剤は標準治療となってい るが ビスフォスフォネート関連下顎骨壊死 BRONJ は患者の QOL を著し く損なう 対象と方法 006 年 0 月から 0 年 9 月までの 6 年間における 乳癌骨転移患者に対してゾレドロン酸の使用状況と BRONJ の頻度につき後視 的に検討した 結果 当該期間に乳癌骨転移に対してゾレドロン酸を使用さ れた症例は 4 例であった 投与開始時年齢は 40 84 歳 平均 64 歳 ゾレ ドロン酸投与回数は 5 回 平均 回 であった BRONJ は 4 例 0% にみられた 症例 Luminal A 乳癌術後 9 年で脊椎 頭蓋骨 肋骨に多発す る骨転移と脊髄圧迫症状を発症しゾレドロン酸を導入 6 回投与後に BRONJ 病期 を発症し ゾレドロン酸を中止 現在化学療法でコントロール中 症例 Luminal A 乳癌術後 6 年で腰椎転移 圧迫骨折を発症し ゾレドロン酸を導入 し たが 6 回投与後に BRONJ 病期 を発症した 定期的口腔外科処置とと もにゾレドロン酸を継続したが 4 回投与後に下顎膿瘍から重症感染症とな り BRONJ 病期 に進展したため中止 ホルモン療法でコントロール中 症 例 Luminal-HER 乳癌術後 5 年に骨転移 術後 8 年に脳転移と肝転移を 発症 術後 8 年にゾレドロン酸を導入したが 回投与後に BRONJ 病期 を 発症した トラスツズマブでコントロールをしていたが 原病死 症例 4 原 発不明多発骨腫瘍の精査で Luminal A 乳癌と診断 ホルモン慮法とゾレドロ ン酸でコントロールしていたが 回投与した時点で BRONJ 病期 を発症 早期からの歯科介入があり 現在は下顎知覚障害のみで維持 考察 HER 陽性乳癌や Luminal A 乳癌の骨転移に対してゾレドロン酸を投与する際は早 期の歯科口腔外科介入が必須である 背景 目的 乳癌骨転移症例へのビスフォスフォネート製剤 BP の使用は 骨関連事象 SRE の発現頻度を低下させる効果が実証されている 一方薬物 療法の進歩による進行再発乳癌の予後改善に伴い BP の使用期間は長期化す る傾向がみられるが 長期投与に関する効果や安全性については 臨床試験 の多くが投与期間が 年以内であり 十分に検証されていない 今回当院で BP を 年以上投与した症例についてレトロスペクティブに検討を行った 対 象 当院で 007 年 月から 0 年 0 月までに 進行再発乳癌に対して BP を投与した 45 症例中 年以上の投与を行った 6 症例 全症例が開始前に 歯科を受診し 半年毎のスクリーニングを行っている また投与開始時の有 症状は 例 46% 疼痛 例 / 高 Ca 血症 例 投与開始時での放射線既治 療は 0 例 8% であった 結果 BP 投与開始時の年齢中央値 5 歳 9 8 DFI 中央値 8 ヶ月 0 44 骨転移数 単発 5/ 多発 投与回 数中央値 4 回 4 6 ER 陽性例 例 89% HER 陽性例 4 例 6% SRE 発現 例 6% 骨折 例 / 脊髄浸潤 例 有害事象 例 6% 発熱 例 / 関節痛 例 いずれも初回投与時のみ 投与期間中 例がう歯治療を行ったが 休薬は要さず 顎骨壊死は認めていない 腎機能低下による用量調整は 例 % に認められたが いずれも減量にて継続可能であった 結論 限られ た症例数であるが BP の 年以上の長期投与例では SRE 有害事象は少数 であり 安全性については報告例と同様の結果であった GP--8-06 GP--8-07 川崎医科大学 乳腺甲状腺外科 進行 再発乳癌におけるゾレドロン酸の検討 乳癌骨転移症例に対するデノスマブの使用経験 高他 大輔 堀口 淳 菊地 麻美 六反田 奈和 長岡 りん 佐藤 亜矢子 時庭 英彰 内田 紗弥香 竹吉 泉 細野 治 狩野 貴之 山本 裕 太田 裕介 小池 良和 山下 哲正 藤井 清香 下 登志朗 水籐 晶子 椎木 滋雄 田中 克浩 紅林 淳一 園尾 博司 目的 ゾレドロン酸 Zol の予後に関する検討を行った 方法 005 年 0 月から 0 年 0 月に当科で初期治療を行った進行 再発乳癌症例で 骨転 移を有し Zol を投与した 79 例を対象とし 予後について検討した 成績 骨 転移出現から Zol 投与までの期間の中央値は.7 カ月で Zol の投与回数およ び投与期間の中央値はそれぞれ 6 回 9.4 カ月であった Zol 投与開始後の 生存期間の中央値は 8.6 か月であった Luminal A は他の subtype に比べて Zol を長く投与でき Zol 投与後の生存期間を延長する傾向にあった 骨転移 発生から Zol 投与までの期間および Zol 投与時の年齢は Zol 投与の予後改善 効果は認めなかった 結論 Luminal A に積極的に Zol を投与することで 予 後を改善できる可能性が示唆された 群馬大学医学部 臓器病態外科 細野医院 狩野外科医院 はじめに デノスマブは RANKL を標的とするヒト型モノクローナル抗体で あり 骨転移を有する進行乳癌を対象としたゾレドロン酸との比較試験では SRE 発現までの期間を延長し SRE イベント数を減少させた 当院における デノスマブの使用成績を報告する 対象 方法 骨転移を有する進行再発乳 癌 例 例男性 平均年齢は 57 歳 7 68 歳 原発巣のサブタイプは 全て luminal type であった 例を除きゾレドロン酸の投与歴があり その 投与期間は 0 ヶ月であった デノスマブへの変更理由は 7 例が画像上 骨 PD 例が腫瘍マーカー上昇 例がメインの抗癌治療が点滴から経口薬 に変更したためであった 6 例に SRE の既往があった 4 週毎にデノスマブ 0mg を皮下注射し 活性型 VitD 製剤 Ca 製剤を同時に処方した 結果 投与回数は最大 6 回 中央値 5 回 有害事象は 例に血尿 例に脱力感およ び上肢の痺れを認めゾレドロン酸に再び戻す事により症状は改善した 例頭 部皮疹が出現したが対症療法にて改善した 懸念された低カルシウム血症や 歯痛の出現は認められなかった デノスマブ投与後に PD となった症例はある が 新たな SRE は 0 年 月現在認めていない 結語 デノスマブは比較 的安全に投与できる BMA と思われた 今後観察期間を延長し長期投与例での 安全性 ゾレドロン酸との有用な 使い分け について検討して行きたい 44
GP--8-08 GP--8-09 当院における乳癌骨転移に対するデノスマブ使用症例の検討 筑波大学附属病院 乳腺甲状腺内分泌外科 筑波大学大学院医学医療系 乳腺甲状腺内分泌外科 当院におけるデノスマブ関連低カルシウム血症に対する予防的 カルシウム及びビタミン D 製剤の使用結果 池田 達彦 古屋 舞 市岡 恵美香 斎藤 剛 清松 裕子 井口 研子 田中 優子 坂東 裕子 原 尚人 帝京大学医学部附属病院 薬剤部 帝京大学医学部附属病院 外科学講座 杉本 雅和 萬谷 京子 志賀 千鶴子 池田 正 転移 再発乳癌では約 80% の症例に骨転移を認めると報告される 骨転 移は直接生命を脅かすことは少ないが激しい痛み 病的骨折 脊髄圧迫な どの合併症を併発し QOL を著しく低下させる 破骨細胞の分化誘導に RANKL receptor activator of NF- κ B ligand が関与していることが示さ れ RANKL の完全ヒト型モノクローナル抗体であるデノスマブが骨転移の新 しい治療手段として 0 年 4 月より保険診療にて一般に使用可能となった デノスマブは骨転移を有する進行性の癌患者を対象とした臨床試験において 骨関連事象 skeletal-related events SRE の初回発現リスクについて現治 療薬として最も頻用されているゾレドロン酸に対する優越性または非劣性が 証明された しかしゾレドロン酸投与後の使用に関しては一定の見解が得ら れていない 当院にてデノスマブを使用した症例は 例で ER + HER - が 8 例 ER + HER + が 例 triple negative が 例 だ っ た 例 は 不 明 9 例にゾレドロン酸の投与歴を認めた 骨転移に対する治療として 例 にストロンチウム 89 による治療歴を認め 例に放射線治療歴を認めた 9 例でカルシウム剤およびビタミン D 剤を併用し 腎機能は全例正常であり 重篤な低カルシウム血症は認めなかった デノスマブ投与前後で血清カルシ ウム値の低下は平均 0.8mg/dl だった また血清 TRAP-5b 値の低下は平均 687.5mU/dl 血清 BAP 値の低下は平均 4.9 μ g/l だった 観察期間は短いも のの デノスマブ投与後にはいずれの症例も SRE を認めていない デノスマ ブはゾレドロン酸による治療後でも カルシウム剤とビタミン D 剤を併用す ることで安全に使用することができ SRE 発現リスクの抑制に作用する可能 性が示唆された 目的 デノスマブは 破骨細胞の形成 機能 生存に関与する RANKL receptor activator of NF-kB ligand を特異的に阻害し 骨転移を有する癌患者の SRE skeletal related event 骨関連事象 発現を改善する一方 重篤な低カルシ ウム血症発現による死亡例が報告され カルシウムとして 500mg 以上および 天然型ビタミン D として 400IU 以上の連日補充が必須となっている薬剤であ る デノスマブは 治験時 日本人患者に対しては 新カルシチュウ D 一般 用医薬品 が全症例に使用された為に 新カルシチュウ D の配合成分量に準 じた補充量 新カルシチュウ D の 錠相当 が添付文書に明記されている カ ルシウム製剤は含有カルシウム量が仮に同量であっても製剤間で吸収率が異 なる ビタミン D においては 天然型から活性型への換算式はないとされる そのため 臨床現場では各施設採用の医療用医薬品の中から 適応症を考慮し かつ上記条件を満たす薬剤の選択および用法 用量に苦慮することが多いと 考えられる そこで 本研究では当院におけるデノスマブ治療患者を対象と して後ろ向きに解析し 現況のカルシウム及びビタミン D 製剤の服用法につ いて検討した 方法 当院におけるデノスマブ治療患者を対象とし 癌腫病名 カルシウム及びビタミン D 製剤の種類と用法 用量 血清カルシウム値 血 清アルブミン値 血清クレアチニン値を調査した 結果 カルシウム製剤は アスパラ -CA 錠が最も多く使用され 用量に関しては 400-00mg/day カ ルシウムとして 5-56mg また ビタミン D 製剤はワンアルファ 錠が多 く 用量は 0.5- μ g/day であった Grade 以上の低カルシウム血症の発 現症例はなかった 結語 薬剤の種類や用法 用量にバラツキは認められる ものの 新カルシチュウ D 以外の薬剤で低カルシウム血症の予防は可能と思 われる しかし 現状の医療用医薬品を使用した予防法に対する添付文書の 改訂が望まれる GP--8-0 GP--8- 再発乳癌におけるホルモンレセプター HER 発現別からみた 骨単独転移症例の臨床的特徴 骨病変のみを認める転移再発乳癌 症例の検討 兵庫県立がんセンター 乳腺外科 村澤 千沙 紺谷 桂一 小梅 真理子 橋本 新一郎 本城 尚美 大谷 昌裕 伊達 学 4 横見瀬 裕保 前川 陽子 高尾 信太郎 広利 浩一 三木 万由子 吉田 佐智子 はじめに 乳癌治療後の初再発部位として骨は頻度が高いが骨単独転移症例 の病態に関しての報告は多くはない 今回 ER PgR HER 発現別からその 臨床的特徴について検討したので報告する 対象と方法 99 年から 0 年 6 月まで当院にて初回治療された再発乳癌 77 例のうち骨単独再発例は 0 例 5.% あった そのうち ER HER 発現の有無の明らかで検討可能 な 46 例 すべて女性 を対象とし retrospective に臨床的特徴を検討した ER+ かつ PgR または を HR ER PgR ともに を HR とした 結果 HR+/HER HR /HER HR+/HER+ HR /HER+ は そ れ ぞ れ 5 6 4 例 67.4 0.9.0 8.7% であった 手術から骨転移 までの期間 中央値 はそれぞれ 8 9 55 7 ケ月であった 生存期間 中 央値 は 44+.7 5.+ 80.7+ ケ月 再発までの期間がもっとも短 いのは HR /HER 例 n=5 で HR+/HER+ n=6 で長かった また生存 期間が最も短いのは HR /HER 例であった 骨転移後 PD となった部位を みると HR+/HER で 9 例が肝臓で他のタイプより多かった 肝転移のみら れた症例はその後の進行もはやく予後不良であった また脳転移で PD となっ た症例は HR+/HER HR /HER HR+/HER+ HR /HER+ で そ れ ぞ れ 0 例. 0. 0% で HR+/HER+ で 多 か っ たが症例数が少ないため HER 陽性で多くみられるかは明らかではない 結 語 骨単独転移再発症例について検討した HR /HER 例で再発までの 期間が最も短く 骨単独転移であっても多臓器への転移もはやく予後不良で あった 香川大学医学部 呼吸器 乳腺内分泌外科 おさか脳神経外科病院 放射線部 香川県予防医学協会 4 伊達病院 外科 目的 当科において経験した骨病変のみを認める転移再発乳癌症例について 検討した 対象と方法 当科にて行った骨病変のみを認める転移再発乳癌 症例 例 再発 6 例 転移 5 例 を対象として 各症例の年齢 転移再発部 位 腫瘍の組織学的 生物学的特徴 治療 経過について検討した 結果 患者の平均年齢は 60.5 歳 44-78 単一病変と多発病変症例数はそれぞれ 4 例 6.4% と 7 例 6.6% であった 原発巣の腫瘍径は.cm 以上 7 例 6.6% リンパ節転移陽性は 8 例 7.7% であった 術後再発までの期間 は平均 59.8 月 4 6 月 であった HER 陽性は 例.% ホルモ ン陽性は 9 例 8.8% でそのほとんどが luminal A 7 例 であった 核異型 度は 例 8.6% がグレード 脈管侵襲は 7 例 6.6% が陽性であった 原発巣に対する手術としては 例 8.% に乳房温存術 9 例 8.8% に 乳房切除術を行うとともに全例に腋窩郭清術を施行した 補助化学療法施行 例 0 例 90.9% のうち術前および術後治療施行例はそれぞれ 6 例 54.5% と 例 7.% であった 骨病変に対する内分泌あるいは化学療法は 0 症 例に行い すべての症例にゾメタまたはランマーク投与を追加した 例 7.% に骨病変に対する放射線療法を併用した 治療成績は 7 例 6.6% に PR 以上の治療効果が得られた そのうちわけは 内分泌療法 4 例 例はハー セプチン併用 化学療法 例 放射線治療単独 例であった 例に治療開 始後 7 年で肺転移を認めたが 他は SD 以上を継続している 考察 骨病変の みを認める転移再発乳癌症例は予後良好で長期間の治療効果が期待できるた め QOL 維持を考慮した治療選択が重要であると考えられた 44
GP--8- GP--8- 乳癌術後 5 年以降に再発した症例の検討 乳癌晩期再発症例の検討 福岡大学医学部 外科学講座呼吸器乳腺内分泌小児外科部門 福岡大学医学部 放射線科 福岡大学医学部 血液腫瘍内科 吉永 康照 榎本 康子 山下 真一 岩崎 昭憲 藤光 律子 島倉 樹子 田中 俊裕 公益財団法人日本生命済生会付属日生病院 乳腺外科 公益財団法人日本生命済生会付属日生病院 外来化学療法室 西田 幸弘 橘高 信義 松浦 三月 大畠 千春 北口 幸代 目的 乳癌は術後長期の無病期間を経てからの再発を来すことがある その ため術後の治療期間やフォロー方針などが 現在も検討されている 最近で は生物学的なサブタイプによる再発傾向が報告されている 今回当施設での 乳癌術後再発症例を検索し 特に術後 5 年以降の再発症例について臨床病理 学的検討を行った 対象と方法 99 年 月より 007 年 月までに手術 を行った stage I III の乳癌 59 を対象とした 手術日から再発確認日まで の期間で 5 年以降と未満の 群に分けて検討した 生存率は Kaplan-Meier 法で計算し 有意差は Logrank 検定を行った 結果 再発は 86 例 6.% で 5 年以降の再発は 0 例で 5 年未満は 66 例であった 5 年以降 未満症 例はそれぞれ 手術時平均年齢 49. 54. 歳 臨床病期 I/II/III 6// 0/8/8 腫瘍サイズ.8/.7cm リンパ節転移 0 50% 47 7.% 例 4 個以上転移 5 6 例 ER 陽性 / 陰性 / 不明 65% /4/ 8 57.6% //5 例 HER 陽性 / 陰性 / 不明 /5/ 7//6 術後無再発期間中央値 76 857 日 再発後観察期間中央値 904.5 606 日 再発部位では 局所 領域リンパ節 / 遠隔臓器 5/5 0/46 再発巣の生検は 例に行われ ER 陰性 例 HER 陽性 4 例が含まれ サブタイプの相違は 6 例に認められた 再発後 5 年生存率は 7.8% 44.0% と 5 年以降で有意に高かった 特に 5 年以上の生存例は ER 陽性の骨転移 例 肺転移 例に見られた 結語 術 後 5 年以降の再発症例は 5 年未満に比べ長期生存が可能であった 今回の検 討では 再発時期による乳癌の生物学的特性に差は見られなかったが 生物 学的特性が変化する可能性を考慮して治療を行うことが重要と考えられた はじめに 乳癌術後再発の約 90% は術後 5 年以内に認められるが 0 年以上 で 0.5% 0 年以上で 0.% 認められるという 対象 方法 当院での術後 5 年以上に再発した 4 例に対しリンパ節転移 N 病理組織 治療成績につい て検討した 結果 女性 例 男性 例 再発時年齢の中央値 6 歳 8 89 歳 再発までの期間の中央値 8.5 年 6 4 年 で内訳は 5 0 年 8 例 0 0 年 5 例 0 年以上 例 手術時腫瘍径 T の中央値は.cm 7 cm 腋窩リンパ節転移 N は N0 4 例 N 9 例 N 例 で 転移 のある 0 例の転移個数の中央値は 個 個 病理組織は硬癌 6 例 充 実腺管癌 5 例 乳頭腺管癌 例で特殊型 非浸潤癌はなかった Lum-type 例 Lum-HER 例 HER 例 TN 例 と ER 陽性は 例と多かった 再発部位 重複あり 骨 9 例 肺 例 肝 例 脳 例 リンパ節転移 7 例 残 存乳房 例 局所 例 副腎 例 治療は残存乳腺再発には乳腺全摘 脳転移 にはγナイフを含めた放射線照射 その他の転移には遺伝子タイプ別にホルモ ン療法 化学療法 トラズスツマブの治療をした 再発後生存期間の中央値 は 4 か月 8 か月 か月 再発後 5 年生存率は 4.9% であった 考察 晩期再発症例は文献 学会での報告の如く ER 陽性例が多く ホルモン療法を 中心とした治療で良好な QOL を得られると思われる また 一般的に術後リ ンパ節転移の個数の多い症例や複数臓器再発は予後が悪いといわれているが 本症例にはその様な症例も含まれており 再発までの期間の長い症例は治療 によりさらに生存期間の延長が期待できる可能性がある 以上若干の文献的 考察を含め報告する GP--9-0 GP--9-0 市立池田病院 外科 高齢者乳癌に対する温存乳房照射の意義 高齢者乳癌患者に対する化学療法の副作用に関する検討 国立がん研究センター東病院 乳腺外科 国立がん研究センター東病院 放射線治療科 安座間 隆 平尾 隆文 松田 泰樹 小林 哲郎 橘 五月 和田 徳昭 米山 公康 山内 稚佐子 康 裕紀子 荒平 聡子 背景 / 目的 早期乳癌の乳房温存術には術後照射が推奨されているが 必ず しも全例 特に高齢者には施行されないことも多い 生存と局所再発からみ た高齢者乳癌に対する温存乳房照射の意義を検討した 対象 / 方法 000/500/ までに 70 歳以上の乳房温存術を施行した原発乳癌で 術前化学療法 施行 他癌の既往 両側乳癌 Stage IV を除く 7 n 例を後ろ向きに解析し た 同側の温存乳房内再発と同側皮膚 領域リンパ節再発を局所再発とした 照射の有無から照射群 9 例と非照射群 80 例に分けその特徴と予後 危険因 子を検討した p 0.05 を有意差ありとした 結果 照射 / 非照射の 群間 の臨床的背景として手術時平均年齢は 7. ±.8 歳 /76.9 ± 5.0 歳と有意に非 照射群で高齢であった 平均腫瘍長径は.0 ± 0.9cm/.9 ± 0.8cm で差を認 めていない 非浸潤癌は 9 例 /0 例 腋窩郭清の有無 組織異型度 脈管侵 襲 切除断端 リンパ節転移状況に差はない 内分泌受容体陽性は 74 例 /66 例 内分泌治療あり 59 例 /4 例 化学療法あり 9 例 / 例といずれも差はなかっ たが 補助薬物療法なしでは 5 例 /7 例と有意に非照射で多かった 観察期 間中央値は 6 ヶ月 /40.5 ヶ月と有意に照射群で長かった 局所再発をそれぞ れ 5 例ずつ 遠隔転移を 0 例 / 例認めた 死亡は 6 例 /5 例でそのうち乳癌死 例 /4 例であり 残りは他病死であった 局所再発と全生存の Kaplan-Meier 曲線において Log-rank test の結果 いずれも有意差を認めなかった 結語 全体としてイベント発生が少なく 非照射群の観察期間が有意に短いが 照 射の有無により局所再発 全生存に差を認めなかった 70 歳以上の乳癌の場 合 温存術後乳房照射の施行は他の治療内容の影響や全身状態を考慮し決定 する必要がある はじめに 高齢者乳癌患者に対する化学療法は併存症や生理機能の低下のた め 若年者と比較し副作用が強く発現する可能性があり 慎重な投与を要す る 今回われわれは高齢者乳癌患者に対して術前または術後補助化学療法を 施行し 副作用を検討したので報告する 対象 00 年 月から 0 年 月までに化学療法を施行した 70 歳以上の乳癌患者 9 人 結果 年齢は 70-79 歳 中央値 7.6 歳 PS は 0 または 進行度は StageI 人 StageIIA 人 StageIIB 人 StageIIIA 人 StageIIIc 人 サブタイプは ER + /HER - 人 ER + /HER + 人 ER - /HER + 4 人 triple negative 人 施行したレジメは EC75 療法 人 EC75+DTX60 療法 5 人 weekly PTX+EC75 療法 人 TC60 療法 人 人にハーセプチン併 用あり 副作用に関しては Grade 以上の血液毒性は白血球減少 7 人 好 中球減少 8 人 発熱性好中球減少 人であった Grade の非血液毒性は 口内炎 人 味覚障害 人 倦怠感 人 末梢神経障害 人であった 化学療法が直接原因の Grade 以上の非血液毒性はみられなかったが 頭痛と 腹痛にて NSAID の内服を継続した 例が 十二指腸潰瘍出血にて入院となり 輸血を要した 治療の完遂に関しては 結核の既往のある EC75 施行患者 人 が肺炎を合併し クールで終了となったが 他の 8 例は予定の 4 クールを施行 できた 結語 70 歳以上の高齢者乳癌患者の化学療法は 抗癌剤の減量や少 量分割投与を行えば比較的安全に施行し得ると考えられた 444
GP--9-0 GP--9-04 四天王寺病院 外科 高度認知症を合併した高齢者乳癌 9 症例の検討 当科における高齢者乳癌手術症例の検討 長崎大学 腫瘍外科 長崎大学医学部 先端医育支援センター 松本 恵, 矢野 洋 大坪 竜太 及川 将弘 中尾 健次郎 永安 武 岸渕 正典 弥生 恵司 目的 高齢者乳癌に関する治療方針は 手術可能なら手術を施行し 術後補 助療法は 化学療法の有用性は確立されておらず ホルモンレセプター陽性 例が多いことからホルモン療法の有用性は高いと報告されている しかし 高度認知を伴った症例に対してはどのように治療を行うか とくに身寄りの いない患者の説明と同意 IC をどうするかなど問題点は多い 今回 われわ れはラポールの全くとれない高度認知を伴った高齢者乳癌症例を 9 例を経験 したので これらの問題について検討したので 若干の文献的考察を含めて 報告する 結果 対象 過去約 9 年間での高度認知症 長谷川式認知症指数 O 点 の 9 例 内 5 例は身寄りなし 性別 全員女性 年齢 74 94 歳 平均 85. 歳 T 例 T 4 例 T 例 T4 例 皮膚潰瘍 StI 例 IIA 例 IIIA 例 IIIB 例 ホルモン陽性 6 例 陰性 例 不明 例 治療 ホルモン療法単独 例 CR 例 PR 例 PD 例 手術 ホルモ ン療法 5 例 手術 ホルモン 化学療法 例 手術症例の在院日数 5-64 日 平均 45.5 日 全例とも術後著明なせん妄 例 ドレーン自己抜去後出血に て再手術 SSI 例 ドレーン抜去は術翌日に行い 漿液腫は穿刺排液 考 察 高度認知症の乳癌の IC に関しては 家族がいない場合に治療方針が決定 できないことが多くあり 施設 ケアマネージャなどの介護側と十分 IC を行い 手術可能な症例は手術を選択し また癌性皮膚潰瘍や癌性皮膚潰瘍のリスク の高い患者の場合は施設の入所継続や在宅医療などが難しくなり 手術を選 択せざるを得ない 認知による周辺症状などで介護へ抵抗が強く暴力行為を 認めるときには 細胞診 生検さえ困難な症例が多いことから ホルモン受 容体の有無にかかわらず まずはホルモン療法で診断的治療を行い 効果が なければ中止することでよいと思われる 近年高齢者の乳癌が増加する傾向にあるなか 背景や治療方針など高齢者に みられる傾向について検討を行った 対象 背景 009 年 月から 0 年 0 月までの期間に当科で手術を行った 70 歳以上の高齢者乳癌症例 年齢 70 歳代 6 例 80 歳代 4 例の計 50 症例 同時性両側乳癌 例を含む 治 療方針に影響を与え得る併存疾患 5 例 呼吸機能低下 歩行困難 認知症 脳血管障害 心疾患 悪性疾患 統合失調症 血栓症 結果 発見動機 自 己発見 7 例 検診発見 5 例 その他 8 例 精査時偶発的発見 5 例 他 者発見 例 術式 乳房切除 7 例 温存術 例 局麻下腫瘍摘出術 4 例 呼吸機能低下 例 橋出血後 例 間質性肺炎 例 腋窩リンパ節 郭清 例 センチネルリンパ節生検のみ 7 例 摘出無し 5 例 組織型 硬癌 例 乳頭腺管癌 4 例 DCIS 5 例 粘液癌 例 その他 0 例 リンパ節転移 0 個 8 例 4 個 6 例 4 個 4 例 ホルモン感受性 陽性 47 例 陰性 6 例 HER 陽性 例 全て FISH で陽性 補助療法 ホ ルモン療法単独 6 例 化学療法使用 6 例 ハーセプチン使用 例 無治療 7 例 ホルモン陰性 DCIS 例 拒否 例 併存疾患考慮 例 残存乳房 照射 施行 例 併存疾患にて困難 9 例 拒否 7 例 考察 発見動機で は他疾患精査時の偶発的発見例や他者が発見する例が認められた 局麻下腫 瘍摘出術を施行した 4 例 化学療法回避症例 術後照射省略症例の一部に併存 疾患の存在が影響していた 一方で腋窩郭清や化学療法の選択に関して QOL を考慮し拒否する症例も認めた 結語 年齢を考慮して術式や補助療法など を変更する必要は無いという考え方が一般的であるが 当科においても高齢 者乳癌に対して概ね標準的な治療が行われていた しかし一部で併存疾患や QOL を念頭に治療方針の変更を要する症例に対応する必要があった GP--9-05 GP--9-06 大津市民病院 外科 北福島医療センター 乳腺疾患センター 高齢者乳癌手術における腋窩操作の検討 当センターにおける高齢者乳癌の病理学的検討 洲崎 聡 橘 強 中右 雅之 柳橋 健 阿部 宣子 吉田 一也 君島 伊造 近年の人口高齢化にともない 高齢者の乳癌罹患者数は増加傾向にある 他 疾患の検査や介護者により偶然腫瘤が発見されるケースも増え 高齢者乳癌 の治療症例は年々増加しているものと考えられる 当科では かねてより高 齢者に対しては認知症の有無や基礎疾患による PS 低下を鑑み QOL を優先し た治療を心掛けてきた 00 年 月から 0 年 0 月までに当科で手術 Bt/ Bp を行った 80 歳以上の原発性乳癌症例 7 例を 腋窩操作を加えなかった 例 群 と 腋窩郭清または SLNB を施行した 5 例 群 に分けて検討 を行った 症例は全例女性で 両群ともに術後合併症は認めなかった 群 は 80 90 歳 平均 85.0 歳 で術後観察期間中央値は 49.5 カ月 群は 80 95 歳 平均 84.6 歳 で観察期間中央値は 44 カ月 群は T/ で全例 cn0 luminal type 術後放射線療法は省略 PS 症例 例を除いて術後内分泌療法 を施行 群は T 4 で cn が 例 乳腺切除断端陽性例 例のみ放射線療 法を施行し luminal type は 例で 0 例に内分泌療法を行っている 群は他病死 例を含めて全例観察期間中に再発を認めておらず 浮腫も認めな い 群は観察期間中現病死 例 他病死 例 cn と診断し pn0 であった 症例が 6 例 54.5% 浮腫は 6 例 40% で 例は SLNB でも認められた 術 後の QOL を考慮すると 高齢者の T/ cn0 症例においては 腋窩郭清はも ちろん SLNB も省略しうる可能性が示唆された 目的 高齢者の予後の評価は困難であり 術後補助療法の選択に苦慮するこ とが多い 今回当院での高齢者乳癌の臨床病理学的特徴について検討した 対 象と方法 009 年 8 月から 0 年 4 月までに当センターで手術を施行した原 発乳癌患者 40 例について 69 歳以下 88 例 70 79 歳 例 80 歳以上 例の 群にわけて 病理学的因子と Ki-67 について検討した 結果 病理 学的浸潤径 pt 腋窩リンパ節転移の有無 n 核グレード NG 脈管侵襲 組織型 ホルモンレセプター HR のいずれも各年代での統計学的有意差は認 めなかった Subtype では 80 歳以上では TNBC の割合が 4% と 69 歳以下 7% 70 代 % に比べて多かったが やはり統計学的有意差は認めなかっ た 全年齢での Ki-67 は中央値が.8% 平均値が 6.5% であった 各年代 での平均値は 69 歳以下 6.8% 70 代.% 80 歳以上 8.% であり 統 計学的有意差は認めなかった 60 代以下では Ki-67 は pt 以上 NG 脈管 侵襲あり HR 陰性の症例で有意に高値であったが 70 代 80 歳以上では NG と HR とのみ相関がみられた いずれの年代でも TNBC は Luminal type に比 べて Ki-67 は有意に高値であった また 全年齢での Luminal A B の割合が 7 になるように Ki-67 の cut off 値を 7% に設定した上で年代別にみると 80 歳以上で Luminal B type の割合は % と低かった 結語 当センターで の 80 歳以上の高齢者乳癌は他の年代と比べて臨床病理学的因子に大きな差を 認めなかった 増殖能の指標となる Ki-67 も各年代で有意差を認めなかった 445
GP--9-07 GP--9-08 草加市立病院 外科 当院における 80 歳以上の高齢者乳癌症例の検討 当院における 80 歳以上高齢者乳癌症例の検討 馬場 將至 国府 育央 勝山 晋亮 山本 正之 平塚 正弘 杉本 斉 上田 浩樹 星野 直明 西岡 良薫 はじめに 高齢化社会が進むに従い高齢者乳癌患者も増加している 高齢者 乳癌は身体活動性や社会的背景から癌の発見が遅れることや標準治療が選択 できないことも多い 当院では合併症のある高齢者においても積極的に原発 巣の切除術を施行している 今回我々は 80 歳以上の乳癌手術症例について retrospective に検討を行った 対象 005 年 月から 0 年 0 月までに 当院で施行した原発性乳癌手術症例 例を対象とした 結果 平均年齢は 8.9 歳 80-99 歳 女性 0 例 男性 例であった 発見契機は自己発見が 7 例 検査による発見が 例 家族による発見が 例であった PS0 9 例 PS 5 例 PS 4 例 PS 例 PS4 例であった 社会背景は家族と 同居が 0 例 施設入所が 例 また認知症は 4 例で認めた 病期は Tis 例 T 例 T 4 例 T 例 N0 例 N 7 例 Nx 例 M0 0 例 M 例であった 手術は全身麻酔下で 9 例 局所麻酔下で 例が行われた 周術期の死亡例はなく 合併症は seroma と創感染であった 術式は胸筋温 存乳房切除術が 7 例 乳房部分切除手術が 例 腫瘤切除術が 例であった 腋窩郭清は 5 例で施行し センチネルリンパ節生検は 例 郭清なしは 4 例 であった サブタイプ分類は luminala 例 luminalb 例 Her 例 triple negative 例であった 術後治療については術後化学療法 例 術後 ホルモン療法 例 無治療 9 例であった 平均観察期間は 60 日で 局所再 発は認めず 遠隔再発は 例認めた 経過中に癌病死はなく 他病死が 例で あった 結語 高齢者乳癌においては乳癌による癌病死は少ないが 比較的 進行例が多く腫瘍の露出等により QOL を損ねる可能性がある為 患者の全身 状態やサブタイプを評価し治療の選択を考慮する必要があると考える 目的 当院で診療した 80 歳以上高齢者乳癌症例の臨床病理学的特徴および治 療内容などの検討を行った 対象 007 年 4 月から 0 年 月までに診療 した 80 歳以上の原発性乳癌患者 8 人の両側乳癌 4 人 同時性 人 異時性 人 8 例 を含めた 4 例 結果 最高齢 94 歳 全例女性 80 84 歳 0 人 例 85 89 歳 4 人 4 例 90 94 歳 5 人 6 例 臨床病期 0 期 6 例 期 5 例 期 5 例 期 4 例 4 期 例 N+ を 例に認めた 病理所見 は浸潤性乳管癌 0 例 浸潤性小葉癌 例 DCIS 6 例 粘液癌 4 例 管状癌 例 N-grade G 5 例 G 0 例 G 7 例 HER を測定した 5 例中 ER 陽性 HER 陰性の Luminal タイプ 例 Triple Negative 例 HER 陽性は 0 例 Ki67 labeling index を 6 例 で 測 定 し 0% 以 下 7 例 0% 例 5 0% 例 50%4 例 90% 例 治療は 9 例 5 人 に手術を施行し 残り 例 人 は手術を施行せず 手術術式は Bp 7 例 Bp+SN or Bq+SN 4 例 Bp+Ax 例 Bt 例 Bt+SN 5 例 Bt+Ax 9 例 乳房温存 例 乳房切除 6 例 乳房温存率 59% 腋窩リンパ節郭清 例 センチネルリンパ節生検 9 例に施行 周術期に重篤な合併症の発生は認めず 術後放射線治療を 例 のみ温存乳房に照射した 薬物療法は 内分泌療法を 8 人中 9 人 AI 5 人 TAM 4 人 に施行したが 化学療法は 人も施行せず 非手術症例 例は内分 泌療法のみを施行した 転帰は根治手術症例 0 人 4 例 中 局所再発はな く 肺転移再発を 人に認めた 原病死 人 他病死 人 生存 人 不明 人であった 考察 高齢者の場合 治療方針の決定は家族の意向が反映され る傾向にあると思われるが 当院の 80 歳以上乳癌症例では 9 割以上が手術 による治療を選択され 重篤な合併症はなく安全に手術を施行できた また Luminal タイプと比較的低悪性度の症例が多く HER 陽性の症例はなかった 高齢者乳癌は手術と内分泌療法で より良い予後が期待できると思われた GP--9-09 GP--9-0 高齢者 triple negative 乳癌に対する化学療法に関する検討 市立伊丹病院 外科 こくふブレストクリニック 当院における 90 歳以上超高齢者乳癌症例の検討 愛媛県立中央病院 乳腺甲状腺外科 愛媛県立中央病院 病理 JA 愛知厚生連知多厚生病院 外科 佐川 庸 松岡 欣也 古谷 敬三 前田 智治 木藤 克己 保里 惠一 高齢者乳癌は一般的にホルモン受容体陽性であることが多く 生物学的に良 好な性質を有していると言われるが 時に悪性度の高い症例も経験する 今 回われわれは 早期に再発した高齢者 triple negative TN 乳癌症例の治療 経験をもとに 同グループに対する治療戦略を検討したので 報告する 対 象 007 年 4 月から 0 年 月までの 5 年間に愛媛県立中央病院乳腺甲状 腺外科にて全身麻酔下に手術を施行した 80 歳以上の原発性乳癌 7 例である Intrinsic subtype の 内 訳 は LuminalA B 0 例 HER 例 TN 5 例であった TN 症例に対しては 術後補助療法は行われなかった 結果 例が術後早期に再発し 例は術後 年で原病死 Ki67 50% 例は多発 性肺転移に対し CMF 療法を施行し 画像上 CR となっている 提示症例 症 例 は 80 歳 女 性 00 年 9 月 日 Rt.Bp SNB 施 行 ptcn0m0 pstageia であった 0 年 5 月の CT にて 肺野に小結節陰影を認めたため 0 年 月にフォローアップ CT を施行 腫瘤は著明に増大していた 直ち に S 内服による化学療法を開始するも 高度の食欲低下が出現したため 月 日より CMF 療法を開始 0 年 月の CT では 肺転移巣はほぼ消 失した 考察と結語 提示症例は Ki67 70% と高度増殖能が示唆されたが 年齢を考慮し 術後無治療にて経過観察とした しかし術後早期に肺転移が 出現したため CMF 療法を開始し 極めて有用であった 80 歳以上の TN 乳癌 症例に対する術後化学療法のエビデンスはなく 乳癌診療ガイドラインでも 推奨グレード B ながら 効果と副作用のバランスを熟慮したうえで行うこと が勧められている 但し Ki67 高値症例では早期再発もあり得るため 補助 化学療法も考慮すべきと考えられた はじめに 高齢者の乳癌は 一般に 80 歳以上を高齢者として検討 報告され ることが多いが 80 歳と 90 歳との 0 歳の年齢差は 全身状態の観点から極 めて大きいと考えられる 特に 90 歳以上の症例では寝たきりの症例もあり 手術適応や抗がん剤投与の決定において 各症例で苦慮することが多い 今回 当院で経験した 90 歳以上の症例につき検討 報告する 対象 00 年 月 から 0 年 月までの約 年間に当院で診断 治療を行った 90 歳以上の 5 例について検討を行った 結果 5 例の平均年齢は 9 歳で 最高齢は 94 歳で あった 組織型は充実腺管癌 例 乳頭腺管癌 例であった 大きさは pt が 例 pt が 例であり 全例手術が行われ Bt 例 Bp 例であった その うち 寝たきりの 例は日帰り手術を行った 核グレードはグレード が 4 例 グレード が 例であった 全例 ER 陽性 HER 陰性で 例に Ki-67 の測 定が行われ 6-8% であった 腋窩リンパ節は廓清あるいはサンプリングを 行った 4 例のうち 例で転移陽性であり 4 例に術後内分泌療法を行った そ のうち 例は 術後早期から腫瘍マーカーの上昇があり 後に傍胸骨リンパ節 左卵巣 胸腹膜に転移が認められた 結語 90 歳以上の高齢者には 術後侵 襲の少ない内分泌療法を選択して行ってきたが リンパ節転移陽性例が多く 例は早期から転移が明らかとなり 症例によっては抗がん剤投与の必要性を 感じざるを得なかった 446
GP--9- GP--9- 当科における 80 歳以上の超高齢者原発性乳癌の検討 当院における初診時 80 歳以上の高齢者乳癌症例の検討 新潟市民病院 乳腺外科 新潟市民病院 病理科 豊川市民病院 乳腺内分泌外科 萬羽 尚子 牧野 春彦 上里 安範 三間 絋子 橋立 英樹 渋谷 宏行 柄松 章司 三田 圭子 目的 当科の 80 歳以上の乳癌患者について臨床病理学的に検討した 対象 007 年 月から 0 年 月までに当科で治療を開始した原発性乳癌患者 7 例のうち 80 歳以上の 6 例 8.75% を対象とした 結果 有症状は 55 例 87.5% 乳房腫瘤 46 例 7.0% が最多で 自覚した腫瘤径は.0cm 4cm 平均.7cm であった 観察期間の中央値は 0 か月 67 か月 7 例が薬物療法を施行 4 例が手術 6 例が初回手術を施行した 手術施行 40 例は 乳房切除 以下 Bt 5 例 局所麻酔下乳房部分切除 以下 BCT 8 例 Bt+ 腋窩郭清 以下 Ax 7 例 Bt センチネルリンパ節生検 以下 SLNB と全 身麻酔下 BCT が各 4 例 BCT+Ax と BCT SLNB が各 例であった 組織型 は浸潤癌 55 例 87.% DCIS6 例 9.5% 臨床的に乳癌と診断した症例 例.% であった ホルモン感受性陽性は 49 例 77.7% Triple negative 型は 8 例.7% HER 型は 例.% 組織診断や FISH 未施行が各 例.% であった 8 例.7% にリンパ節転移を認めた 術後補助療法は ホルモン剤 7 例 67.5% 分子標的治療薬 ホルモン剤 例 5% 抗癌剤 ホルモン剤 例 5% であった 術後再発 例.% 腋窩リンパ節 局所 各 例 他病死 例.6% 原病死 0 例 薬物治療の有害事象は 例であっ た 55 例 77.5% が診断時に合併症を有していた なお 当科では 80 歳 以上の原発乳癌患者に対し 00 年 月まで外科的治療を第一に行ってい たが 00 年 月よりホルモン感受性陽性の患者に対してはホルモン療法 を優先し 外科的治療に関しても 状況に応じて局所麻酔下手術を選択する など 患者への負担軽減を考慮した治療方針の提案を行っている 結語 高 齢者の場合 合併症や家族背景 コンプライアンスなど問題点もあるが 患 者希望も尊重しながら患者の ADL を損なうことなく 低侵襲手術や薬物療法 を安全に施行し 良好な経過を得ることが可能であると示唆された はじめに 近年高齢者の乳癌症例が増加している 高齢者は若年者に比べ合 併症が多く 70 歳以上で ER 陽性症例に Tamoxifen は有用であるが 化学療 法が有効であるとのデータは少なく 標準的な化学療法が妥当かは判断でき ない 当科では 99 年から 0 年度までに初診時 80 歳以上の女性乳癌症 例を 4 例 同時両側 例を含む 経験したので報告する 結果 年齢は 80 84 歳 例 85 89 歳 5 例 90 歳代 4 例 Stage I 5 例 Stage IIA 4 例 Stage IIB 4 例 Stage IIIA 例 Stage IIIB 6 例 治療は ER 陽性の 例にホルモン療法 5 例に Bp 4 例に Bt を施行 古い症例では N0 でも腋 窩廓清を行っていたが センチネルリンパ生検 SLNB 導入以降は N0 では 廓清省略か SLNB を行っている 組織型は IDC 5 例 ILC 例 Apo.ca 例 Muc.ca 例 Inv.mic.pap. 例 Paget 例 ER 陽性かつ HER 陰性は 8 例 ER 陽性かつ HER 陽性は 例 ER 陰性かつ HER 陽性は 5 例 ER 陰性 かつ HER 陰性は 6 例であった 補助療法は ER 陽性には SERM か AI を投与 ER 陰性には UFT wptx が投与された 予後は無再発生存 6 例 平均 4. 年 再発生存 6 例 原病死 例 他病死 例であった 考察 全ての症例に全身麻 酔で手術を行い ER 陽性 例にはホルモン療法を行い 例骨転移したが他は 良好な予後を得ている ER 陰性 例に対しては UFT 例 5FU 例 wptx 例 補助療法なし 7 例で 例が乳房内再発 例遠隔転移 例原病死した 手術拒否等の理由でホルモン療法を行った 例は 6 年経過を見たが CR 例 PR 例であった 今回の検討では 80 歳以上の ER 陽性症例は手術とホル モン療法が推奨治療と考えられた ER 陰性症例では補助療法が有効かどうか 不明であったが 乳房温存の場合は放射線治療が必要と考えられた GP--9- GP--9-4 名古屋市立東部医療センター 外科 高齢者ホルモン陽性乳癌患者の初期内分泌療法の検討 80 歳以上の高齢者乳癌 羽藤 誠記 田中 宏紀 はじめに 高齢者の乳癌患者では手術適応のない症例 高度の認知症のある 症例 併存疾患による高リスク症例 他部位の担癌患者 患者や家族の手術 拒否等で手術療法を選択できない患者が存在する 今回当院で初期内分泌療 法を選択し治療した 8 症例について検討した 対象 007 年 月から 0 年 9 月までに ER 陽性で HER 過剰発現なしの 乳癌と診断され第一の治療選択として内分泌療法を施行した 8 例を対象とし た 7 例は女性で 例は男性 68 歳で遠隔転移あり である 投与薬剤は女性 患者 7 例に AI 剤 ANA 6 例 EXE 例 男性患者に TAM である 臨床的効果 判定は超音波検査上の腫瘍径によった 結果 治療開始時の平均年齢は 8 歳 68 歳 94 歳 であった 平均投与期 間は 509 日 8 77 日 臨床的効果判定は CR 例 PR 例 SD 例 PD 0 例であった 現在 8 例とも内分泌療法を継続中であり手術移行例や化学 療法移行例はなかった 効果判定と病期や組織学的グレードとの関係はみら れなかった 例のみ原発巣は縮小したが転移巣は増大した症例があり病態と しては進行と判断されるものが存在した まとめ 臨床の現場では高齢化とともに高齢者の乳癌患者は増加傾向にある 局所進行乳癌や遠隔転移のある乳癌患者 患者で高度の認知症であるとか重 大な併存症のある症例や手術拒否の症例に遭遇する このような患者に対す る内分泌療法は病理学的効果に関しては十分といえない しかし当院での症 例数は少ないが臨床的効果は十分で有効な治療選択であると考えられた 横浜労災病院 乳腺外科 横浜労災病院 腫瘍内科 横浜労災病院 放射線科 4 横浜労災病院 病理診断科 山本 晋也 千島 隆司 原田 郁 舛本 真理子 赤塚 壮太郎 有岡 仁 田山 芳史 長谷川 直樹 4 角田 幸雄 4 背景 平均寿命の延長に伴い 高齢者の乳癌を診察する機会が増加してい る 高齢者は乳癌が予後規定因子にならない場合や併存疾患も多く 治療方 針に苦慮する 今後の治療方針決定に参考となるように高齢者乳癌の特徴 を retrospective に検討した 方法 999 年 0 月から 0 年 0 月まで に当院で手術を行った 80 歳以上の原発性乳癌 67 例を対象とした 結果 年 齢中央値は 8 歳で 56 例でなんらかの併存疾患を有していた 臨床病期は stage0////4 ////4 例であった Subtype は以前の症例で測定 されていないものを除き ER 陽性が 5 例 /5 例 HER 陽性症例は 例 /4 例で大半が Luminal type であった 術式は局麻下 Bp が 9 例 全麻下の Bt/ Bp が 5 例 Bt/Bq+SNB が 0 例 Bt/Bp+Ax は 例であった 術後合併症 は 5 例でいずれも後遺症なく軽快した 術後治療は 6 例で施行されており ER 陽性 5 例のうち 4 例で術後 AI 剤が投与されており 乳房温存術後の放射 線照射は 5 例中 4 例のみであった 術後治療に伴う合併症は 例で AI 剤内服 中の大腿骨頚部骨折 その後心不全で在院死亡となった 5 年生存率は 7% で 再発は 8 例にみられた 再発部位は局所 7 例 腋窩リンパ節 4 例が多く これらは全例腋窩廓清なしの局麻下部分切除であった 再発の risk factor を ホルモン受容体発現 腫瘍径 cm 術後治療の有無 術式 局麻下部分切除 を因子として多変量解析すると術式は選択されたが p=0.05 HR4.9 術 後治療の有無は選択されなかった 結語 高齢者乳癌患者は併存疾患が多い が 局麻下乳房部分切除は再発率も高く 術式決定は慎重に行うべきである また術後ホルモン治療は上乗せ効果を検討した上で 骨密度低下に注意し使 用すべきである 447
GP--9-5 GP--9-6 80 歳以上の超高齢者乳癌手術症例の検討 手術困難なホルモン感受性陽性乳癌に対する経口内分泌療法の 検討 揖斐厚生病院 外科 東京女子医科大学八千代医療センター 乳腺 内分泌外科 西尾 公利 土屋 十次 立花 進 熊澤 伊和生 小森 充嗣 操 佑樹 はじめに 高齢者乳癌の罹患患者は増加傾向にある 日本乳癌学会による 00 年次全国乳癌患者登録調査においても 80 歳以上の乳癌患者は約 7% と 報告されている 乳癌に対する手術は侵襲も少なく短時間で終わるため 当 院では高齢患者に対しても局所コントロールを含め積極的に原発巣の切除を 行ってきた その妥当性 安全性について検討を行った 対象 008 年 月から 0 年 月まで手術を施行した 80 歳以上の乳癌患者 例 施設入 所者 8 例 認知障害者 4 例 結果 年齢は平均 85 歳 80-99 歳 主訴は しこり 8 例 出血 例 他疾患経過観察中の CT 発見 例 検診 例であっ た 全身麻酔 9 例 局所麻酔 4 例 Bt5 例 Bp8 例 腋窩リンパ節郭清は Ax 例 SNB6 例 郭清なしは 7 例 手術時間は平均 7 分 0-0 分 であっ た 腫瘍径の平均は mm 9-80mm 病期は I 4 例 II 例 III 5 例 IV 例 サブタイプ分類は luminal 6 例 HER 4 例 triple negative 例 病理組織型は 充実腺管癌 8 例 乳頭腺管癌 5 例 硬癌 5 例 特殊型が 5 例 粘液癌 例 髄様癌 浸潤性微小乳頭癌 Paget disease 各々 例 であった 術後補助療法は 化学療法 例 内分泌療法 8 例 無治療 4 例 術後合併症 は seroma が 例と多く占めたが 肺梗塞など致命的な合併症は認めなかった 認知症患者は多かったが 術後に不穏 せん妄を認めたのは 例のみであった 入院期間は平均 6 日 5-56 日 予後は 例が癌死 術後 6 ヶ月 7 ヶ月 他病死 例であった まとめ 乳癌手術は胸腹部手術に比べると低侵襲であ り 高齢者乳癌に対しては 全身状態を考慮しつつ局所コントロールを含め た外科的治療がまず検討される治療と考えられた 地曵 典恵 清水 忠夫 宮本 礼子 タルマン寺本 穂波 目的 高齢者では合併症を理由に標準治療が困難な症例に遭遇するが ホル モン感受性陽性乳癌に対しては経口内分泌療法が一般に施行されることが多 い 今回われわれは 手術困難なホルモン感受性陽性乳癌に対する経口内分 泌療法の治療効果と予後について検討を行った 対象 008 年 月 0 年 0 月までに当院にて治療を行った乳癌のうち 合併症を理由に積極的な手 術療法を行うことが困難と判断され 経口内分泌療法を施行したホルモン感 受性陽性乳癌 例を対象とした 年齢は 58 9 歳 平均 77.6 歳 組織型 は 全例が浸潤性乳管癌 ER 陽性 例 00% PgR 陽性 0 例 76.9% HER 陽性 例 5.4% であった Stage I 例 IIA 6 例 IIB 例 IIIB 4 例 IV 例であった PS は 例 6 例 例 4 例であった 結果 観察期間中央値は ヵ月であった 使用薬剤は Anastrozole 6 例 Letrozole 5 例 Exemestane 例であった CR 例 PR 0 例 SD 例 PD 例であり 奏効率は 84.6% Clinical benefit rate 9.% であった 無増悪 生存期間の中央値は 7 か月であった 観察期間中に PD となった症例は 例 あり 薬剤の変更が 例 局所麻酔下に乳房部分切除術を施行した症例が 例 であった 死亡例は他病死の 例のみであった まとめ 手術困難なホルモ ン感受性陽性乳癌に対して 経口内分泌療法は良好な効果が期待でき 副作 用が少なく継続可能であった 本療法は高齢者ホルモン感受性陽性乳癌に対 して極めて有用な治療法である GP--9-7 GP--9-8 当院における超高齢者 80 歳以上 乳癌患者に対する治療の検 討 高齢者乳癌の臨床病理学的検討 せやクリニック よこはま乳腺 胃腸クリニック 白十字会白十字病院 乳腺外科 白十字会白十字病院 病理 白十字会白十字病院 検査部 松尾 文恵 古賀 晶子 大谷 博 川口 正春 阿部 真理子 長谷川 恵美子 荘 正幸 久保内 光一 はじめに 80 歳以上の超高齢者原発性乳癌症例に対する標準的治療は 手術 化学療法 放射線療法など 年齢的なことから臨床試験の対象になる事が少 なく 標準治療を決定するためのエビデンスに乏しいのが現状である それ故 一般的に高齢者の癌患者に対しては 患者の意向 既往症 社会的要因など 病状以外の要因を含め 総合的に考慮した上で治療が行われているのが現状 である 今回我々は 当院において過去約 0 年間に 80 歳以上の超高齢者原 発性乳癌を 45 例診断し そのうち 7 例に対して治療を施行したので若干の 文献的考察を加え報告する 対象と方法 00 年 月から 0 年 0 月ま でに当院乳腺外来を受診した 80 歳以上の超高齢者で乳癌と診断した 45 例中 当院で治療を施行した 7 例を対象とした 当院では 基本的に年齢のみで治 療法を選択することはなく あくまで 年齢を含め総合的に判断し 個々に 応じた治療法を選択しており治療全般的に検討した 結果 年齢は 80 97 歳 平均 84.5 歳 基本的に全員外来通院可能な患者さんであった 病期は stage 以下 - 例 -4 例 -6 例 4-4 例であった 診断後 手術先行 例が 8 例 術前内分泌療法が 例 その後 手術施行が 5 例 術前化学療 法が 6 例 その後 手術施行が 4 例 であった 手術は基本 全員全身麻酔下 に施行した 温存術後の追加放射線療法は 8 例に施行した 治療関連による致 命的な合併症は経験しなかった まとめ 80 歳以上の超高齢者乳癌に対する 治療について当院での治療経験を中心に考察 報告した 高齢者に対する癌 の標準治療は 乳癌に限らず一定の見解がないのが現状である 今後も高齢 者乳癌患者の増加が予想されるが 単に高齢と言うだけで治療を選択するの ではなく 患者の病状 背景など 総合的に判断し治療していくことが重要 であると考えられた 近年 社会の高齢化に伴い 高齢者乳癌患者も増加傾向にある 今回 当院 で経験した高齢者乳癌の臨床病理学的特徴を検討した 対象 007 年 7 月か ら 0 年 月の間に当院で乳癌と診断した 0 例 8 病変 両側 8 例 64 歳以下を非高齢者 A 群 例 65 74 歳を前期高齢者 B 群 47 例 75 84 歳までを後期高齢者 C 群 5 例 85 歳以上を超高齢者 D 群 5 例 と分 類し検討した 結果 腫瘍径の平均は A 群.95cm B 群.4cm C 群.5cm D 群.07cm で高齢者は非高齢者より腫瘍径が大きかった p 0.04 DCIS は A 群 例 0% B 群 9 例 9% C 群 例 9% D 群 例 8% で D 群の 例は対側の進行乳癌に伴い発見された DCIS であった Ki-67 が判明 している症例のサブタイプは LuminalA が A 群 4/87 例 9% B 群 8/6 例 50% C 群 9/ 例 9% D 群 7/ 例 5% LuminalB は A 群 9 例 % B 群 5 例 4% C 群 5 例 % D 群 7 例 8% Her は A 群 例 4% B 群 6 例 7% C 群 例 9% D 群 0 例 TNBC は A 群 例 4% B 群 7 例 9% C 群 7 例 0% D 群 例 8% の 割 合 で D 群 は LumialA がやや多く C 群は TNBC が多い傾向であった Ki-67 の平均値は A 群 7.% B 群 7.% C 群.4% D 群 7.6% と C 群でやや高く D 群 で低い傾向であったが 有意差はなかった p5 も同様に 4 群間で差はなかっ た D 群では本人家族の意向による治療拒否が 7 例 0% ER 陽性 7 例中 PS 合併症などの理由でホルモン療法を行わなかった症例が 例 64% 存 在した 考察 高齢者の中でも C 群は悪性度の高い乳癌が多く D 群は腫瘍 径が大きく悪性度の低い乳癌が多い傾向であった D 群で発見された乳癌は 発症から長時間経過した癌と推測され 後期高齢者 C 群 においても早期発見 早期治療に努めることで 超高齢者 D 群 の局所進行乳癌による問題を改善 する可能性があると考えられた 448
GP--9-9 GP--9-0 国立病院機構神戸医療センター 外科 高齢者における局所麻酔下での手術療法の検討 高齢者乳癌手術症例のの検討 日本大学医学部 乳腺内分泌外科 鈴木 周平 榎本 克久 櫻井 健一 天野 定雄 谷 眞弓 平野 智寛 前田 哲代 原 由起子 長島 沙樹 山室 みのり 田中 智子 高見 柚賀子 賀来 佳子 横山 邦雄 文 宣貴 平田 建郎 光辻 理顕 岩崎 武 島田 悦司 はじめに 乳癌罹患数の増加に伴い高齢者乳癌は増加傾向であるが 高齢者 は併存疾患や免疫 体力低下などにより全身麻酔を施行することが困難な場 合もある 一方で 局所麻酔による部分切除は身体への負担が少なく 高齢 者でも可能である そこで 今回我々は当科で施行した局所麻酔で施行した 高齢者乳癌の手術について検討した 対象 0 年から 0 年に局所麻 酔下で Bp を施行した 80 歳以上の高齢者乳癌 0 例 結果 平均年齢 84.8 歳 8 9 歳 腫瘍径は T が 6 例 T が 4 例 リンパ節転移は 例 遠隔転 移は 例に認めた Stage I が 4 例 stage II が 5 例 stage III が 例であっ た 術式は全例 Bp であり センチネルリンパ節生検 腋窩リンパ節廓清は施 行しなかった 切除範囲は術中エコーで腫瘍より cm にマーキングを行なっ た 最終病理にて断端陽性であったのは 0 例中 例のみであった 平均在院 日数は 4. 日であり全例において麻酔 手術関連合併症は認めなかった 考 察 高齢者乳癌はリンパ節転移陰性例が多く ホルモンレセプター陽性率が高 いなどの特性があり 積極的には手術を選択することは少ない しかし 安 全性が確保させるのであれば 外科的療法も局所療法として高齢者乳癌に対 する治療法の一つとなり得る 今回の検討でも全身麻酔が困難である高齢者 乳癌に対して局所麻酔により安全に手術療法を行えることが確認でき 0 例 中 9 例で断端は陰性であった しかしながら十分すぎる margin の確保は 手 術時間の延長や整容性の問題もあり 工夫すべき問題もあるので今後も症例 を積み重ね報告したい 目的 日本人の平均寿命の延長に伴い高齢者乳癌は増加傾向にあるが 既往 症や合併症に留意し治療を選択する必要がある 今回 当科の高齢者乳癌手 術症例の臨床的特徴について検討した 対象と方法 005 年から 0 年 までに手術を施行した 75 歳以上の乳癌症例 46 例中 男性 4 例を除いた 4 例 の進行度 ホルモン受容体陽性率 術式等について検討した 結果 進行度 は StageI/II/III/IV が 各 々 7/5/6/ 例 40/5/4/% で StageI II で 75% を占めた ホルモン受容体陽性率では ER 陽性 例 78% PgR 陽性 5 例 59% に認められ ホルモン受容体陽性率が高率であった 一方 HER は 7 例 6% で陽性であった 術式は Tm 例 % Bp+Sn 4 例 9% Bp+Ax 例 % Bt+Sn 5 例 % Bt+Ax 9 例 69% で Bt が 4 例 80% Ax が 例 78% と高率であった また 通院中断が 0 例 % と多く認められた まとめ 高齢者では術後放射線療法 化学療法が困難な 例が多く 術式で Bt が選択される傾向が認められた また 通院中断例が多 い点では ADL の低下や他疾患の治療等で通院困難となっていることが推測 された 高齢者では PS 等 各症例ごとに背景を考慮し ADL QOL を低下させ ない治療選択が望ましいと考えられた GP--9- GP--9- 高齢者乳癌の治療選択に関する検討 当院における 80 歳以上の高齢者乳癌手術症例の検討 埼玉医科大学国際医療センター 乳腺腫瘍科 埼玉医科大学病院 乳腺腫瘍科 杉山 迪子 大崎 昭彦 島田 浩子 廣川 詠子 佐野 弘 中宮 紀子 上田 重人 重川 崇 松浦 一生 佐伯 俊昭 済生会川口総合病院 外科 済生会川口総合病院 病理診断科 済生会川口総合病院 臨床検査科 高橋 由佳 菅原 友樹 朝倉 孝延 齋藤 徹也 佐藤 雅彦 伴 慎一 佐藤 英章 土舘 松三 人口の高齢化に伴い高齢者乳癌の治療はこれから重要な課題になると思われ る 今回 当科における手術可能高齢者乳癌の治療の現状と予後について検 討した 対象は 007 年 4 月から 00 年 4 月までに当科で手術を行った病期 I-III 乳癌のうち 診断時 70 歳以上であった 9 例とした 手術 化学療法 ホルモン療法 放射線療法の適応症例における施行状況と短期予後について 検討した Primary Endocrine Therapy 施行例は 7 例 0.% でそのうち 手術を行わずホルモン療法のみを継続した症例は 8 例 4% であった な んらかの手術を行った 例のうち術後化学療法を施行した症例は 9 例 8% であり 完遂例は 例で 6 例は減量か中断を余議なくされた ホルモン療法 を先行した 7 例中 9 例で病勢進行により最終的に手術を施行した 再発は 7 例 5.4% に認められ 死亡例 4 例のうち 例は他病死であった 無再発生存 率に関する多変量解析において 有意な因子は Stage ホルモン受容体の有 無であった 70 歳以上の原発性乳癌では 併存疾患や重複癌の存在などで治 療選択に苦慮することが多く化学療法を完遂することが困難であるが リス クとベネフィットを評価し QOL を重視した治療を選択することが必要であ ると考えられた 背景 目的 乳癌は増加傾向にあり また人口の高齢化に伴い 80 歳以上の高 齢者乳癌も増加傾向にある 高齢者は併存症を有すことが多く 標準的治療 を行えない場合がある 当院では地域の特性から高齢者が多いため 今回 80 歳以上の高齢者乳癌手術症例における特徴について検討した 対象 00 年 月から 0 年 月までに当院で手術を行った乳癌 8 例中 診断時 80 歳 以上であった 0 例を対象とした 結果 平均年齢 8 歳 女性 9 例 男性 例 発見契機は 自己発見が 6 例 例は他疾患精査時に指摘され 検診発 見は 例のみであった 平均腫瘍径は.8cm 病期は I 期 9 例 IIA 期 8 例 IIB 期 例 IIIA 期 例 IIIB 期 例 全例全身麻酔で手術を行い 術式は乳 房温存術が 8 例 乳房切除術が 例 センチネルリンパ節生検は 4 例 腋窩 郭清が 8 例 また他 8 例は併存疾患のため もしくは本人や家族が希望せず どちらも行わなかった サブタイプは Luminal が 9 例 Triple negative は 例 HER type は認めなかった 補助療法は 例でホルモン療法 無治療 7 例 化学療法施行症例はなかった 例に温存乳房への放射線照射が行われた 周 術期合併症は特に認めなかった 併存症は高血圧が 6 例 また他癌合併は 5 例 認知症は 例 脳血管障害 例であったが 平均観察期間 5.6 ヶ月で再発は 例のみ 死亡例は認めていない 結語 高齢者乳癌患者は併存疾患を有する ことが多いが 各症例の全身状態や社会的背景を考慮し 治療予後だけでなく QOL 保持も目的のひとつとして治療方針を決定していくことが大切である 449
GP--0-0 GP--0-0 当院における同時性多発乳癌の検討 当院における両側乳癌の検討 筑波大学附属病院 乳腺甲状腺内分泌外科 筑波大学医学医療系 乳腺甲状腺内分泌外科 兵庫県立西宮病院 外科 さきたクリニック 箕畑 順也 水本 紗千子 小西 宗治 先田 功 水谷 理紗 坂東 裕子 古屋 舞 市岡 恵美香 齋藤 剛 清松 裕子 池田 達彦 井口 研子 田中 優子 原 尚人 目的 当院における同時性多発乳癌の検討 対象と方法 005 年 4 月 0 年 0 月において 当院で手術施行した同時性多発乳癌患者を対象とし 年齢 家族歴 発見契機 病期 手術方式 病理組織型 サブタイプについてレト ロスペクティブに検討した 結果 手術を行った全乳癌患者 076 例のうち 同時性多発乳癌患者は 45 例 片側多発乳癌 8 例 両側性乳癌 7 例 計 06 乳癌であった 発症年齢は 7 85 歳 中央値 5 歳 であり 乳癌家族歴を 8 例 7.8% に認めた 発見された腫瘤の個数は 症例あたり 6 個 中 央値 個 であった 発見契機は 次精密検査 視触診 超音波検査 マン モグラフィ検査 で発見された病変が 8 個 76.4% MRI 後のセカンドルッ ク検査により 5 個 4.7% 手術後の病理検査により incidental に発見された 病変が 0 個 8.9% であった セカンドルック検査あるは incidental に認 められた病変では腫瘍径が小さく DCIS 率が高かった 発見時の病期は 0 期 4.5% I 期 7.5% IIA 期.% IIB 期 9.4% IIIC 期.4% IV 期.4% であった 乳房温存術が 69.4% 乳房切除術が 0.6% に行われた 腫瘤ご との組織型は 浸潤性乳管癌 6.% 浸潤性小葉癌 6.6% DCIS.6% その他 7.5% であった サブタイプは Luminal type が 5.7% LuminalHER type が 4.7% HER type が.8% triple negative type が 5.7% で あった 考察 同時性多発乳癌では 次精密検査で発見されるものが大部分 であるが MRI 検査により発見頻度は上昇する 多発乳癌症例においては乳 癌家族歴に留意し 遺伝性乳癌の可能性を考慮した治療計画が求められよう 目的 乳がん検診の普及や画像診断の進歩によって両側乳癌は近年増加傾向 にあると言われている 当院における両側乳癌について臨床病理学的に検討 した 方法 995 年 月から 0 年 月までの 7 年間に当院で手術を行っ た初発乳癌 9 例について retrospective に検討した 両側乳癌の臨床病理 学的事項について検討を行い片側乳癌との比較を行った なお初回手術時に 両側乳癌が診断されたものを同時性 初回手術後に対側の乳癌が診断された ものを異時性として検討した 結果 両側乳癌は 5 例 4.6% であった 年 齢は -9 歳 中央値 56 同時性両側乳癌は 0 例.8% 異時性 例.9% であり最近の症例では同時性乳癌が増加している傾向が見られた 同 時性乳癌 0 例において 第 癌の発見動機は腫瘤自覚 9 例 検診異常 例 腫 瘤自覚あり 不明 0 例であった 第 癌については全例が自覚症状なく術 前の画像診断あるいは視触診で指摘されていた 異時性の第 癌の発見動機 は腫瘤自覚 例 定期診察での指摘 8 例 不明が 例であった 第 癌の T 因子は同時性両側乳癌では Tis 6 例 T 6 例 T 5 例 不明 例であり 片側乳癌に比べて早期に診断されている傾向が見られた 異時性両側乳癌の 第 癌では Tis 例 T 例 T 6 例 T4b 例 不明 例であった 定期診察で診断された症例は自己発見に比べ早期に診断されていた 組織型 リンパ節転移状況 ホルモンレセプター HER などについて片側乳癌とを 比較検討したが有意な差は見られなかった 考察 乳癌学会の乳癌登録によ ると 004 年の登録症例のうち両側乳癌は同時性.5% 異時性.0% であっ たが同時性両側乳癌が増加傾向にあり 00 年の集計では同時性 5% 異時性 % となっている 術前の対側乳房の精査が重要と考えられる 異時性乳癌に おいては術後 0 年を過ぎた発症も多くみられており 片側乳癌の術後経過観 察期間終了後も定期検診が重要であると考えられる GP--0-0 GP--0-04 聖マリア病院 外科 当院における両側性乳癌の検討 当院における両側乳癌症例の検討 徳島市民病院 外科 徳島市民病院 放射線科 日野 直樹 西庄 文 生島 葉子 青山 万理子 露口 勝 田中 将也 吉田 直裕 目的 近年の乳癌罹患率上昇に伴い両側性乳癌も増加している 今回当院に おける両側性乳癌について検討した 対象と方法 995 年 0 年 0 月 までに当院において手術を行った原発性乳癌 840 例のうち両側性乳癌は 6 例.% 認めた そのうち同時性乳癌 4 例.7% 異時性乳癌 例.4% について検討を行った 結果と考察 平均年齢は同時性乳癌 59.9 歳 異時性 第 癌 48.7 歳 第 癌 5.7 歳と異時性の初発のほうが若い傾向にあった 同 時性は診断時に StageIII 以上の進行癌が 4 例見られたことも影響していると 思われる 家族歴は 例に認めた 異時性の対側癌発生までの平均期間は 5 年 7 ヶ月 組織型の一致率は同時性 7/4 50% 異時性 5/ 4.7% ホル モンレセプター HR 陽性 ERorPgR 陽性 率は同時性 0/8 結節 7.4% 異時性 /4 結節 50% Her- 陽性率は同時性 9/8 結節 50% 異時 性 4/6 結節 5% トリプルネガティブは同時性 /8 結節.6% 異時 性 /6 結節 6.% であった HR 一致率は同時性 9/4 例 64.% 異時 性 6/ 例 50% 異時性乳癌に関してさらに検討すると HR 不一致の異時性 乳癌 6 症例は 例が陽性から陰性 例が陰性から陽性となった また 例 が Her- 陽性から陰性 ハーセプチン歴なし 例が陰性から陽性へ変化し た HR の一致率は異時性の方が低い結果であり 報告では術後の補助療法の 影響の可能性が言われている 内分泌療法中の異時性乳癌の発生が 5/ 例 4.7% みられ 4 例は抗エストロゲン剤による補助療法であった また 4 例は HR に変化は認めなかった 今回 内分泌療法中に異時性に発生した症例 が多くみられ それらの症例のリスクを検討する必要があると思われた 450 004 年 7 月から 0 年 0 月までに当院で経験した乳癌 8 例の内 両側乳 癌は 4 例.% でこの内同時性は 7 例 異時性は 7 例 第二癌が同時性 両側乳癌 例を含む であった 同時性の発症年齢は平均 6.0 歳 78 4 受診時に両側乳腺の異常を訴えたのは 例のみで 主病変の受診理由は腫瘤 触知など自覚症状 7 例 検診 5 例 乳癌疑いで経過観察中 例 他疾患の精 査 例であった 対側乳癌の発見は自覚 例 触診 例 MMG エコーが 7 例 エコーや MMG では所見なく MRI にて発見された例が 8 例であった 組織型は 乳頭腺管癌と DCIS との組み合わせが 8 例 硬癌同士は 例であった また 特殊型は 5 病変 充実腺管癌は 病変であった サブタイプは LuminalA と B との組み合わせが 例で Triple Negative は 病変のみであった 異時性は 第 癌と第 癌でそれぞれ発症年齢 60.7 45-79 歳 76.8 歳 56-96 発生 までの期間は 4-5 年 第 癌の受診契機は病変の自覚が 例 第一癌の経 過観察中が 4 例 検診が 例であった 第一癌の組織型が明らかとなった 9 例 の内充実腺管癌が 5 例と最も多く硬癌 例 乳頭腺管癌 例であった 第 癌 は DCIS が 例 硬癌と乳頭腺管癌がそれぞれ 例 充実腺管癌と浸潤性小葉 癌が 例づつであった ホルモン感受性は第 癌 9 例中 8 例が陽性で この内 ER 陰性 PgR 陽性の 例以外は化学療法とホルモン療法が行われていた 第二 癌はホルモン感受性 8 例 Triple Negative 例であった この Triple Negative は第一癌の術後 4 年目の AI 療法中に DCIS を発症していた 当院では近年同 時性両側乳癌が増えつつある 対側病変が触知できる病変は少なく 5 例は MMG やエコー MRI で発見されていた また組織型は同時性では乳頭腺管癌 や DCIS が多いのに対し異時性では充実腺管癌を多く認めた 共にホルモン感 受性が大部分を占めていた
GP--0-05 GP--0-06 当院における両側乳癌症例の検討 4 当院における異時性両側乳癌の検討 東北労災病院 乳腺外科 東北労災病院 外科 東北労災病院 腫瘍内科 仙台乳腺クリニック 名古屋第一赤十字病院 乳腺内分泌外科 岩瀬 まどか 後藤 康友 井村 仁郎 河合 奈津子 川上 次郎 浅井 宗一郎 小林 陽一郎 豊島 隆 武者 宏昭 丹田 滋 柴原 みい 大内 明夫 4 近年 同時性 異時性ともに両側乳癌症例を経験する機会が増えてきた そ こで 当院における両側乳癌症例について 片側乳癌症例との比較検討を行 い報告する 対象と方法 004 年から 0 年の 8 年間に当院で経験した原 発性乳癌 77 例中 両側乳癌症例 7 例 4.8% を対象とし 同時性 異時性 の症例数 異時性の際の初発癌と第 癌の発生間隔 年齢 組織型やステー ジの差異 第 癌の発見の経緯などについて検討した 結果 8 年間に経験し た同時性両側乳癌は 7 例 異時性両側乳癌症例は 0 例であった 異時性乳 癌の発見年齢は第 癌で平均 49. 歳 9 69 歳 第 癌は平均 6.6 歳 9 8 歳 であり 第 癌と第 癌の間隔は平均 年 6 カ月であった 一方 同時性乳癌では平均 58.4 歳 7 84 歳 で 異時性乳癌の第 癌の発症年齢 と比較的近い年齢であった 第 癌の発見契機は 同時性乳癌では 7 例中 5 例では対側乳癌の自覚はなく 先に発見された癌の精査中に発見された 一 方 異時性乳癌においては 0 例中 7 例で本人が腫瘤を自覚し医療機関を受 診していた 同時性乳癌においては発見の契機となった癌はステージ 0 が 例 が 8 例 A 例 B 5 例で 後で発見された対側癌ではステージ 0 が 例 が 例 A 例 B 例で対側癌のステージはいずれも同等か低かった また 異時性癌においても第 癌のステージが第 癌より低い傾向が認められ た 異時性乳癌において第 癌の情報が得られないケースがあり これらを除 いて検討すると 左右の病理組織の一致率 異型度 ホルモンレセプタの発 現とその程度 HER の発現状況には一定の傾向は認めなかった 結語 乳 癌は同時性にも異時性にも対側に癌が発生することが稀ではなく 対側の精 査や経過観察中も特に対側乳癌の発生に注意する必要がある 目的 両側乳癌の発症は全乳癌のうち -4% うち異時性は -% と報告さ れている 当院における異時性両側乳癌症例について 臨床 病理学的検討 を行った 対象と方法 009 年 月以降に当院にて乳癌手術を施行された 全 465 症例中 この期間に異時性両側乳癌と診断され第 次癌の手術を施行 した 4 例 5.6% を対象とし 臨床経過 病理学的因子等を検討した 結 果 第 次癌の診断時の年齢は 5-80 歳 平均 49.0 歳 第 次癌診断時の年 齢は 5-84 歳 中央値 6. 歳 で 第 次癌から第 次癌診断までの期間は 4-58 か月 平均 58.9 か月 であった 第 次癌の発見時 第 次癌のフォ ローアップを継続中であった症例 フォロー群 は 6 例 フォロー終了後の症 例 非フォロー群 が 8 例で それぞれの発見契機は フォロー群では MMG や US 等の定期検査によるものが 例 腫瘤の自覚が 4 例 乳頭分泌が 例であっ たのに対して 非フォロー群は腫瘤の自覚が 7 例と最も多く 例が検診発見 であった 第 次癌の術式はフォロー群では乳房切除術が 6 例 乳房温存術が 0 例 腋窩郭清を必要としたものは 例のみで 他の 5 例はセンチネルリン パ節生検のみ施行した 一方で非フォロー群では 8 例中 4 例で腋窩郭清が必要 で 4 例がセンチネルリンパ節生検を施行した 結論 異時性両側乳癌は定期 的なフォローアップにより早期に発見が可能であり乳房の温存や腋窩リンパ 節郭清の省略に寄与するため フォローアップ中は転移再発だけでなく 対 側乳癌の発生も念頭に置くべきである また フォローアップ期間が終了し ても 積極的に定期的自己触診や 検診の受診を促すよう努めるべきである GP--0-07 GP--0-08 近畿大学医学部 外科 乳腺内分泌部門 片側乳癌術後患者における対側乳癌の検討 男性乳癌 8 症例の臨床病理学的特徴 国立国際医療研究センター病院 中央検査部臨床病理室 国立がん研究センター中央病院 病理科 臨床検査科 国立がん研究センター中央病院 乳腺外科 菰池 佳史 橋本 幸彦 安積 達也 藤島 成 濱田 未佳 乾 浩己 北条 敏也 乳癌既往患者は対側乳癌発症のリスクを持っており 十湯後フォローにおい て対側乳癌の早期発見も重要な目的のひとつと考えられる 目的 当院乳癌 手術症例における異時両側乳癌症例について その臨床病理学的特徴を明ら かにする 対象 989 年から 00 年 月までに当施設にて乳癌手術を試 行された 444 例中異時両側乳癌 66 例 結果 異時両側乳癌は全体の.9% であった 平均年齢 48 歳 発見状況は腫瘤触知が 44 例 マンモグラフィ発 見は 5 例 フォロー時診察発見が 7 例であった 発見時 Stage I 6 例 IIA 例 IIB 例 III 以上 4 例であった 組織型は DCIS 4 例 浸潤性乳管癌 46 例 小葉癌 6 例であった リンパ節転移陽性 0 例 ホルモン受容体陽性 4 例 HER 陽性 6 例であった 乳癌家族歴は 例に認められた マンモ グラフィ発見 5 例中 例は Stage I 症例であった 結論 考察 乳癌既往 患者の対側乳癌は Stage I 症例が多い 家族歴を有する患者が多いなどの特徴 があった 近年は 初期診断時に乳房 MRI 検査を導入しており 対側乳房異 常陰影が指摘された症例に関しては注意深くフォローしている さらなるリ スク因子を検討し フォローアップの際の有効な情報としたい 中村 ハルミ 猪狩 亨 木下 貴之 津田 均 はじめに 男性乳癌は全乳癌の % 前後と比較的稀である 好発年齢は 60 歳 代後半で女性乳癌よりも 5 0 歳ほど高齢で またホルモン感受性が高いこ とが知られている 今回 我々は 8 症例の男性乳癌を経験したので 女性乳 癌 59 症例 68 病変との比較も併せて臨床病理学的特徴を検討した 方法 00 年から 0 年までの 年間に乳房切除術を施行された 8 例の男性乳癌 を対象に臨床病理的検索と性ホルモンレセプター HR の免疫染色を施行し た 背景乳腺の HR 発現状態を 対照の高齢女性 60 歳以上 乳癌 8 例と比較 した 結果 平均年齢は 69.4 歳 例は同時発生両側乳癌であった 家族歴 が判明している 4 名中 名には母や姉妹に乳癌が見られた 背景乳腺に 5 例で 女性化乳房症を認めた 組織型は 7 症例 8 病変 89% が浸潤性乳管癌 充実 腺管癌 4 乳頭腺管癌 硬癌 混合型粘液癌 であり 女性乳癌の 76% 469/68 より高かった 癌巣は全例 ER PgR が陽性を示していた HER はスコア + の陽性例はなく スコア + の 病変は FISH 陰性であった 背景 乳腺の ER PgR AR は高齢女性乳癌 8 症例では各々 66% 8% 6% であっ たのに対し 男性乳癌では 88% 7% 87% で 男性乳癌の背景乳腺の HR 発現率が高い傾向にあった 結語 男性乳癌は高齢者に発生し HR 陽性の浸 潤癌が多く 発生に性ホルモンの関与が示唆された 45
GP--0-09 GP--0-0 獨協医科大学病院 第一外科 男性乳癌 7 例の臨床病理学的検討 当院における男性乳癌 6 例の臨床病理学的検討 池田 思織 河合 由紀 森 毅 冨田 香 村上 耕一郎 清水 智治 久保田 良浩 梅田 朋子 阿部 元 谷 徹 上野 望 角田 美也子 伊藤 淳 加藤 広行 背景 男性の乳癌罹患率は女性患者の % 程度とされて 比較的稀な疾患で あるが 近年増加傾向との報告もある 目的 今回 当科で経験した男性乳 癌 6 例 年齢 7 8 歳 平均 75 歳 について臨床病理学的検討したため 文 献的考察をふまえて報告する 結果 主訴は乳房腫瘤 6 例 主訴なしが 例 であった 臨床病期は stagei が 例 stageiia が 例 stagei が 例であっ た 術式は 5 例が乳房全摘術施行 部分切除が 例 腋窩廓清は 4 例でセン チネルリンパ節生検は 例でいずれも転移陰性であった 全例が浸潤性乳管 癌であり ER + PgR + 例が HER + であった 術後補助療法とし て NG HER + の 例は TC 療法とトラスツヅマブ併用療法の化学療法 後 内分泌療法としてアロマターゼ阻害薬 ANA を投与した 病理結果で脈 管 静脈浸潤 + NG の 例には TC 療法施行後 アロマターゼ阻害薬 LET を投与とした また 骨転移 + の 例には wpac 療法施行後 内分泌療法 としてアロマターゼ阻害薬 LET とゾメタ併用療法としたが 腫瘍マーカー の上昇を認め LET から ANA に変更とした その他 例はアロマターゼ阻害薬 ANA 投与した 平均観察期間 64 か月 5 5 で 例は胃癌の腹膜播 種で病死 例はリンパ節再発をきたしたが アロマターゼ阻害薬の変更にて コントロール良好である その他 4 例は無再発生存中である 考察 男性乳 癌の術後内分泌療法として現在タモキシフェン 5 年間投与が推奨されている 今回検討した 6 例は全例アロマターゼ阻害薬投与し 例再発を認めたが 5 例は有害事象なく再発を認めていない アロマターゼ阻害薬の有用性は確立 されていないが その効果が期待できる可能性がある 滋賀医科大学 乳腺 一般外科 滋賀医科大学 外科学講座 はじめに 男性乳癌は男性悪性腫瘍の 0..5% 全乳癌の約 % 程度の頻 度であり 女性に比べ 0 歳程度高齢に発症する 従来男性乳癌は女性乳癌よ り予後不良と考えられてきたが 最近では年齢 病期などの予後因子を調整 するとほとんど差が無いと報告されている 当科での男性乳癌の臨床病理学 的検討を行ったので報告する 対象 999 年から 0 年 月までに当科 で経験した男性乳癌 6 例 0.86% 結果 平均年齢 7.5 歳 6 8 歳 病 期は StageI が 例 StageIIA が 例 StageIIB が 例であった 腫瘍占拠部 位は 4 例が乳頭乳輪下であり 例が内上部であった 手術は 4 例に乳房切除 術と 例に腫瘍摘出術を行い 乳房切除術 4 例のうち 例にセンチネルリンパ 節生検と 例に腋窩リンパ節郭清を行った 術前症例を省く 組織型は 5 例 が浸潤性乳管癌で 例が粘液癌であった 例に脈管侵襲を認め 核グレー ドは 4 例で Grade 以上であった 全例 ER 陽性で HER は 例のみ陽性で あった 術後補助療法は全例で内分泌療法としてタモキシフェンの投与を行 い 抗癌剤は 例で内服抗癌剤 例で TC DOC CPA 療法を施行したのみ であった 例が無再発生存中であるのに対し 例に骨 リンパ節転移およ び局所再発を認めたがいずれも non life-threatening であり 経口抗癌剤の 追加やアロマターゼ阻害剤への変更による治療を行った 再発 例中 例は他 病により死亡した まとめ 男性乳癌は予後不良という報告もあるが 今回 6 例はいずれも Luminal type であり 例に転移 再発を来したもののたち まち生命を脅かす状況ではなく 予後は比較的良好と考えられた しかし女 性乳癌より発症が高齢の傾向があり 併存症などを考慮すると補助療法およ び転移 再発治療において積極的な化学療法の選択に制約を来す例もみられ 予後を左右する因子としての可能性も考えられた GP--0- GP--0- 演題取り下げ 精神疾患を有する乳癌手術症例の検討 市立福知山市民病院 外科 川上 定男 木村 雄 小見山 聡介 熊野 達也 金 修一 石井 洋 はじめに 日常の乳癌診療において精神疾患を有する合併した患者をしばし ば経験し治療法の選択に悩むことが多い 今回われわれは精神疾患を有する 乳癌手術症例につき検討した 対象 004 年から 00 年までの 8 年間に 当院で経験した乳癌手術症例 59 例中 精神疾患を合併した 7 例を検討対象 とした 結果 全員女性で平均年齢 65.9 歳 精神疾患の内訳は統合失調症 8 例 認知症 5 例 精神発育障害 4 例であった 在宅症例 8 例 入院入所症例 9 名 閉経前 4 例 閉経後 例 妊娠出産歴あり 6 例 うち 5 例は認知症患者で妊 娠出産歴なしは 例であった 発見契機は自己発見 4 例 他者発見 9 例 検 診発見 4 例 入院全麻手術 例 入院局麻手術 例 外来局麻手術 例 乳 房全摘 5 例 乳房温存 例 腋窩リンパ節郭 例 センチネルリンパ節生検 例 腋窩操作なしは 4 例であった 平均腫瘍径は.cm 組織学的リンパ節 転移陽性 6 例 組織型は浸潤性乳管癌 例 浸潤性小葉癌 例 髄様癌 例 アポクリン癌 例 ホルモン陽性 例 ホルモン陰性 6 例 HER は全例陰 性であった 入院手術 4 例中 9 例に不穏または治療に非協力的な行動がみら れた 補助療法として化学療法が 4 例に ホルモン療法が陽性 例中 0 例に 行われたが放射線治療は 例のみに実施された 化学療法を行った 4 例中 例 と放射線治療を行った 例は在宅症例であった 死亡した 4 例のうち原病死は 例のみで 例は老衰 例は事故死であった 結語 精神疾患合併乳癌症 例の治療は乳癌の性状やリスクの他に精神疾患の病状や社会的背景も考慮す る必要があり 現実にはかならずしも標準治療が選択されるわけではない 45
GP--0- GP--0-4 岐阜市民病院 乳腺外科 精神疾患を合併した乳癌患者における治療の検討 統合失調症を有する乳癌手術症例の検討 九州医療センター 乳腺センター 久留米大学病院 がん集学治療センター 中川 志乃 赤司 桃子 大塚 弘子 井上 有香 高橋 宏樹 筒井 佳奈 原田 詩乃 藤井 輝彦 中田 琢巳 森川 あけみ はじめに 当院は精神科病棟があるため 精神疾患を合併した患者の治療を 依頼されることが多い 精神疾患を合併した患者は治療拒否や治療の意義に 対する理解不足 副作用に対しての認容性が低いなど様々な問題を抱えるた め適切な治療を行うことに難渋することが多く経験される 対象 005 年か ら 009 年までの 5 年間に当科で治療を行った精神科入院歴のある精神疾患を 合併した乳癌症例について検討した 結果 対象期間に乳癌治療を行った症 例は 9 症例で 患者年齢は 4 7 歳 平均 59. 歳であった 発見契機は腫 瘤触知による自己発見 6 例 入浴や着替えなどの際に介護者により気付かれた もの 例 定期検診受診による発見 例であった 治療開始時のステージは II A 5 例 II B 例 IV 例で早期例はなかった 手術は 8 例に施行しており胸 筋温存乳房切除術が 6 例 乳腺部分切除術が 例であった また 手術時に際 しての入院病棟は一般病棟で行い得たもの 例 精神科病棟での入院を必要と したもの 6 例であった 普段 術後管理を行わない病棟において術後管理を行 うことは実際に指示を出す医師側 受ける看護側ともに慣れていないための トラブルが多いと思われたが幸い乳癌手術パスを適切に適用することにより 重大な合併症はこれまでのところ経験されていない しかし 患者に応じて ドレーンの早期抜去などバリアンスを生じることは一般患者よりは頻度が高 かった 術後補助療法においては内分泌療法は比較的標準的なものが施行可 能であったが 化学療法については省略 縮小したり 精神疾患の増悪によ り中断を余儀なくされた症例が多かった また 術後補助療法のすべてを拒 否され施行できなかった症例も 例存在した 考察 精神疾患を合併した患 者では進行例が多いものの 手術に際しては大きな問題を生じることなく施 行し得た むしろ補助療法において縮小 中止となることがおおく問題がみ られた 背景 統合失調症など重度な精神疾患のある人は 癌を発症するリスクが高 くなることが報告されており 乳癌リスクは 倍という報告もある 一般病 棟では 問題行動などの点から 手術などの入院治療が困難なことが多い 当院では精神科と連携し 積極的に統合失調症合併の乳癌症例を受け入れて おり 治療やその問題点について検討した 対象 009 年 月から 0 年 0 月までの 年間で行った手術症例 59 例のうち 統合失調症を有する症 例 例.% 結果 術式は Bt 6 例 Bp 5 例 うち 例は鏡視下手術 Ax 6 例 SN 5 例 病期は I 期 4 例 IIA 期 例 IIB 期 4 例 IIIB 例であり 非浸潤癌はなく すべて腫瘤触知可能な症例であった 腫瘍径の 平均は 4.4mm 0-47mm 例中 5 例に腋窩リンパ節転移を認めた 例すべてがホルモン受容体陽性で 例のみ HER 陽性であった 考察 統 合失調症合併症例では術前検査や術後補助療法が外来では困難なことがあり 入院期間が長くなる傾向にあった 例中 0 例は閉鎖病棟入院で術直後は ドレーン自己抜去のおそれのある 例に対し上肢抑制を行った 術式におい ては乳房切除の同意を得ることが困難であったため 腫瘍径が 4cm 以上で部 分切除を行った症例が 例あった 術後の放射線治療 化学療法が困難であっ た症例は 例 内分泌療法は全例で行えており 現在のところ中断した症例 はない 標準治療を行う上で 精神科との連携 家族の協力 社会的なサポー ト体制などが重要と考えられる GP--0-5 GP--0-6 小川赤十字病院 外科 統合失調症に合併した乳癌症例の検討 当院における原発性乳癌と髄膜腫合併症例の検討 田根 香織 福間 英祐 寺岡 晃 佐川 倫子 池田 奈央子 鈴木 貴子 山城 典恵 中島 裕一 坂本 尚美 坂本 正明 戸崎 光宏 角田 ゆう子 波出石 弘 長岡 弘 高橋 泰 杉谷 一宏 金 准之 中神 克尚 吉田 裕 大木 宇希 平岡 優 高橋 威洋 目的 統合失調症に合併した乳癌症例について検討した 対象 平成 9 年 以降の 5 年間に当院で手術を行った統合失調症の既往歴を持つ乳癌症例 8 例 9 乳房 うち異時両側 例 を対象とした 結果 全例が女性で乳癌治療時の 平均年齢は 66.5 歳 統合失調症発症からの発病期間は平均.7 年であった 発見契機は自己触知が 例 医療者による触診が 4 例 定期経過観察中の発見 が 例で 例は治療を拒否し 年間以上の病悩後に手術を行った 治療開始 時の病期は StI 例 StII 例 StIII 例 St IV 例で 手術は全例に 胸筋温存乳房切除術が施行され 例は植皮術を必要とした 病理診断で 組 織型は DCIS が 例 浸潤性乳管癌が 8 例で 6 例にリンパ節転移を認めた リンパ節転移陽性症例には健常人と同様に術後補助化学療法の説明を本人も しくは家族に行ったが StVI の 症例以外は化学療法は希望せず 5 例に AI 剤の投与を行った 術後経過は StIV の 症例が肝 脳転移により死亡したが 6 例は健存中である まとめ 統合失調症に合併した乳癌は進行例が多く 本 人の IC が得られないため乳房温存術や充分な術後補助療法が行えない症例が 多かった 治療法の決定にはキーパーソンとのより綿密な面談が必要と考え られた 亀田メディカルセンター 乳腺科 亀田メディカルセンター 脳神経外科 はじめに 髄膜腫は原発性脳腫瘍で最も頻度の高い腫瘍であるが 病態に性 ホルモンの関連が示唆され 以前より乳癌と髄膜腫の合併が報告されている 目的 当院における原発性乳癌と髄膜腫の合併症例について その詳細を検 討する 対象と方法 007 年 月 0 年 9 月末の間に当院で原発性乳癌 の手術を行った患者において 髄膜腫を合併した症例をレトロスペクティブ に検討した 結果 対象期間での原発性乳癌手術症例は 959 件 そのうち 髄膜腫を合併した患者は 人 0.6% 乳房であった 性別は女性 人 9% 男性 人 8% 乳癌手術時の年齢は 40 代 人 8% 50 代 4 人 % 60 代 6 人 50% 70 代 人 8% 髄膜腫の発見の時期は 乳癌 診断より以前が 9 例 75% 乳癌術前検査時が 例 5% であった 髄膜腫 の治療は腫瘍摘出術 8 例 67% 生検 例 8% 経過観察 例 7% 不 明 例 8% 乳癌術前検査で発見された 例の髄膜腫は 乳癌の転移との鑑 別のために 例は乳癌術前に髄膜腫摘出術施行 例は乳癌術後に腫瘍生検 例は乳癌術後に腫瘍摘出術が施行されていた 乳癌の biology は全例 ER PR ともに陽性であり ER+PR+HER- が 例 9% ER+PR+HER+ が 例 8% 他の併疾患として 子宮筋腫 例 7% 大腸癌 例 7% 肺癌 例 8% を合併していた 髄膜腫は 例 7% で再発し再手術施行 生存 乳癌は観察期間中央値 カ月.7-65 で全例無再発 他病死が 例 8% 同時期における他の原発性脳腫瘍と乳癌の合併は下垂体腺腫 例 0.0% のみであり 髄膜腫が多い結果となった 考察 原発性乳癌と髄膜 腫は他の原発性脳腫瘍に比して 高頻度で合併していた 乳癌患者に頭蓋内 腫瘍を認めた際には 髄膜腫の可能性も考え 必要に応じ脳神経外科へのコ ンサルトを考慮すべきである 45
GP--0-7 GP--0-8 トヨタ記念病院 乳腺内分泌外科 独立行政法人国立病院機構別府医療センター 当院で経験した肉芽腫性乳腺炎の検討 女性化乳房症 5 例の検討 波戸 ゆかり 伊藤 和子 武内 秀也 肉芽腫性乳腺炎は比較的稀な腫瘤を形成する炎症性疾患である 当院で 例の肉芽腫性乳腺炎を経験したので 文献的考察を含めて報告する 対象 006 年 0 年の間に当院で経験した肉芽腫性乳腺炎 例を対象とし 臨 床所見 画像所見 治療経過について検討した 結果 年齢は 歳 58 歳 平 均 5 歳 例が妊娠中 例が授乳中であった 全例で乳房片側に腫瘤ま たは硬結を触知し 皮膚発赤 4 例 6% 疼痛 7 例 64% を認めた 重複あり 結節性紅斑の合併を 例に認めた 超音波所見では 4 例 6% に限局性低エ コー腫瘤を認め 7 例 64% は広範囲の低エコー域を認めた 診断方法は細 胞診 画像所見が 例 針生検が 8 例 摘出生検が 例であった 治療は抗生 剤やドレナージ術による軽快が 例 8% ステロイド治療が 6 例 55% 摘出術が 4 例 6% であった 重複あり 治療期間は ヶ月 9 ヶ月 平均 7.9 ヶ月 であった まとめ 外来診療で炎症性乳房腫瘤を認めた場合は 乳 癌の他に炎症性疾患として肉芽腫性乳腺炎も鑑別に挙げられる 針生検で早 期に確定診断し まずはドレナージ術を試み 増悪する場合にステロイド治 療や外科的治療を検討することが妥当と考えられた 背景 目的 女性化乳房症は男性の良性の乳腺組織の増殖であり 臨床的に は乳頭を中心に弾性のある腫瘤を呈する 乳房組織におけるエストロゲンの アンドロゲンに対する相対的な不均衡が原因といわれているが 稀な疾患で あるためその臨床病理学的特徴は不明な点が多い 今回 その特徴を明らか にするため当科で経験した 5 例について検討した 対象 007 年 4 月 日 より 0 年 0 月 日に診察した 5 例 なお 乳腺組織の増殖を伴わない 脂肪の沈着である偽女性化乳房症は除外した 結果. 平均年齢 67 歳 4 歳 8 歳. 主訴 乳房腫瘤 0 例 67% 乳房痛 4 例 7% 乳房掻痒 感 例 6%. 診断 全例超音波で乳腺の増殖像を低エコー領域として認め た 腫瘍が疑われた 例には針生検を追加した 4. 原因 i 薬剤 降圧剤 例 抗不整脈剤 例 利尿剤 例 5 例 % ii 思春期に伴う生理的変化 例 0% iii 肝硬変 例 % iv 慢性腎不全 例 6% v 不明 4 例 7% 例に対し内分泌学的検査を施行した 5. 経過 観察可能であっ た 例のうち i は薬剤を中止することで ii は か月の経過観察にて腫瘤 は全て自然消失した iii は原疾患の治療により痛みは軽快した 他の観察 可能であった 例も全て 5 か月以内に腫瘤は消失した 結論 女性化乳房症と 診断した場合には まず薬物服用の既往および基礎疾患を調べて 薬剤の変更 中止や基礎疾患の治療を行う必要がある また 女性化乳房症は自然に軽快 することが多く 罹病期間が長く疼痛が強い場合や美容的に大きな問題があ る場合以外は 原則として経過観察すべきである GP--0-9 GP---0 肉芽腫性乳腺炎に対する抗アレルギー療法についての検討 HER 陽性進行乳癌に対するエリブリンとトラスツズマブ併用 療法の検討 田附興風会北野病院 乳腺外科 京都大学医学部附属病院 乳腺外科 和歌山県立医科大学 第 外科 多久和 晴子, 萩原 里香 高原 祥子 山内 清明 はじめに 肉芽腫性乳腺炎は 良性疾患であるものの明確な原因が不明 であり定まった治療法がなく 治癒後も反復を繰り返すことが多いため に 治療期間が長くなるほど患者の QOL を低下させる 病態については Corynebacterium 感染既往との関連性を示唆する報告が多いものの 病態は 自己免疫性に肉芽組織によって腫瘤を形成すると考えられるため ステロイ ド治療 排膿 drainage 反復症例に対し外科的切除などが一般的に行われて いる 対象 当院で平成 年 4 月から平成 4 年 月に発症した肉芽腫性乳腺 炎 8 例に対する治療を検討した 発症年齢の中央値は 5 歳 4-48 歳 授乳 後数年以内の発症といった典型的な症例がほとんど 7 例 であった 経過観 察で自然軽快した例が 例 7 例は PSL 0mg よりステロイド投与を行い 外 科切除を併用した例が 例であった 結果 発症時に同時に細菌培養検査を 行った例では 全例で Corynebacterium の存在を証明できたが 直接的な感 染性との因果関係の証明は困難であった 一旦乳房内病変が消失した後にも 肉芽腫性腫瘤形成を反復する症例 あるいはステロイド投与が 8 週以上に及ぶ ような難治性の症例に対しては ステロイドを漸減終了する際に抗アレルギー 剤投与を併用すると治療期間が再発しにくい傾向があり 難治症例には治療 選択肢の一つと考えられたため報告する 粉川 庸三 尾浦 正二 吉増 達也 中村 理恵 川後 光正 平井 慶充 大橋 拓矢 岡村 吉隆 目的 HER 陽性進行乳癌に対するエリブリンとトラスツズマブ併用療法の 治療効果と有害事象を検討する 対象と方法 0 年 0 月以降に当科でエ リブリンとトラスツズマブの併用を行った進行再発乳癌 6 例 治療効果判定は 評価可能病変を有する 5 例で行った エリブリンは.4mg/m を 日サイク ルの 8 日目に 5 分で静脈投与 トラスツズマブは毎週 0 分で静脈投 与した 結果 年齢は中央値 56.5 歳 46 7 歳 いずれも PS は 0 全例で HER 陽性 例で ER 陽性 再発部位は 肝 例 肺 例 骨 例 局所 領 域リンパ節 例 既治療レジメン数は 6 0 であった 5 例にアンスラサ イクリン 5 例にタキサン系薬剤の使用歴があった 治療効果は 例で肺転 移巣の縮小を認め PR と判定した 例に SD を得た SD のうち 例で腫瘍マー カーの漸減を認めた 有害事象として Grade 以上の好中球減少を 例に認め た Grade 以下の非血液毒性として末梢神経障害を 例 食欲不振を 例に 認めた それぞれ減量を行うことによって治療を継続し 4 例は ヶ月以上の 投与が可能であった 結語 本レジメンは副作用については注意が必要であ るが 濃厚な前治療を有する症例においても有望な治療選択肢になると思わ れた 454
GP---0 GP---0 福島県立医科大学 器官制御外科 大阪市立大学大学院 腫瘍外科 HER 陽性進行 再発乳癌に対する Lapatinib の治療成績 当院におけるフルベストラントの使用経験とその位置づけ 鈴志野 聖子 氏家 大輔 阿部 宣子 吉田 清香 安田 満彦 大竹 徹 竹之下 誠一 野田 諭 高島 勉 渡邊 真央 森崎 珠実 青松 直撥 柏木 伸一郎 川尻 成美 小野田 尚佳 石川 哲郎 平川 弘聖 目的 HER 陽性進行 再発乳癌に対する当科での Lapatinib の治療成績をレ トロスペクティブに検討した 対象と方法 対象は 009 年 7 月から 0 年 4 月までに Lapatinib を投与した進行再発乳癌 8 例 再発 7 例 進行乳癌 例 前治療で全例 Herceptin と抗癌剤の治療歴あり 5 例がホルモン受容体陽性で ホルモン療法を施行している 年齢中央値は 57 歳 6 6 観察期間中央 値は 4. ヶ月 DFI 中央値 4.9 ヶ月 評価病変は肺 5 例 肝 例 軟部組織 4 例 脳 例 原発巣 例 重複あり 全例 Capecitabine 400 000mg/ day との併用で Lapatinib 50mg/day を投与した 投与期間は 6- クー ル 脳転移に対しては放射線療法を併用した 結果 最良効果判定は PR 例 SD7 例 うち 4 例は long SD で 奏功率.5% clinical benefit CB 6.5% であった 全体の TTP 中央値は 8.0 週であった 副作用として下痢 が 例 Grade の手足症候群を 例認めたが 休薬で改善した Lapatinib 投与中もしくは投与後に脳転移が出現した症例は 例で うち 例は病勢増悪 により死亡した 結語 Lapatinib は life-threatening な内蔵転移を有する症 例に対して奏功率こそ低かったが 優れた臨床的有用性を示し平均 7 ヶ月の治 療継続が出来た 副作用も許容範囲であり HER 陽性進行再発乳癌に対する 有用な治療と思われた はじめに 乳癌診療ガイドラインにおいて閉経後ホルモン受容体陽性転移 再発乳癌に対する二次治療以降の内分泌療法においては SERMs タモキシ フェン トレミフェン アロマターゼ阻害剤 酢酸メドロキシプロゲステロ ン フルベストラントが使用可能であるが それぞれの薬剤の位置づけは明 確ではない 今回われわれは新規内分泌治療薬であるフルベストラントの使 用経験につき文献的考察を踏まえて報告する 対象と方法 対象は 0 年 月から 0 年 0 月の間にフルベストラントを投与した進行 再発乳癌患 者 5 例で全例女性 平均年齢は 64 歳 4 8 歳 投与方法は初回 週後 4 週後 その後 4 週ごとに 回投与する 500mg の HD レジメンにて施行した 結果 全体での治療効果は CR 0 例 PR 4 例 SD 6 例 PD 5 例 奏効率 6% Clinical Benefit CB 率 40% であった CB が得られた症例の治療継 続期間は平均 6. か月 か月 であった 前内分泌療法レジメン数の平 均は.4 レジメン -5 レジメン であった 二次内分泌療法で投与した 7 例 の治療効果は PR 例 PD 6 例 三次以降で投与した 8 例は全例とも前内分 泌療法で CB が得られている症例で 治療効果は PR 例 SD6 例 PD9 例で CB 率 50% であった 主な有害事象は注射部位の疼痛のみで グレード 以 上の事象はなかった 考察 当院でのフルベストラントでの治療成績は比較 的良好で 過去の臨床試験と比較しても奏効率 CB 率は遜色なく 安全性も 担保できていた 前治療で内分泌療法に効果を認める症例には 晩期治療ラ インでも効果のある可能性が示唆された GP---0 GP---0 当院における進行再発乳癌に対するフルベストラントの使用経 験 当科におけるフルベストラント投与症例の検討 福井赤十字病院 外科 大阪厚生年金病院 乳腺内分泌外科 大阪厚生年金病院 病理科 吉田 誠 我如古 理規 廣瀬 慧 土居 幸司 川上 義行 青竹 利治 田中 文恵 藤井 秀則 廣瀬 由紀 宮本 景子 塚本 文音 樋口 奈苗 西前 綾香 笠島 綾子 木村 綾 春日井 務 背景と目的 フルベストラントは海外第 III 相試験において 内分泌療法既治 療の閉経後ホルモン感受性進行 再発乳癌において有用性が確認されたステ ロイド性抗エストロゲン剤である 今回我々は 当院にて本剤の治療を施行 した症例について その有効性と安全性を retrospective に検討した 対象 と方法 0 年 月より 0 年 9 月までの期間中に 当科において進行再 発乳癌 症例を対象とし 本剤の投与を行った フルベストラント 50mg 筒を初回 週後 4 週後 その後 4 週毎に 回 左右の臀部に 筒ずつ筋肉 内投与した 年齢中央値は 6 歳 4-76 歳 PS 0 が 例 PS が 例 PS が 例 PS が 5 例であった 再発までの期間の中央値は 年 8 ヵ月 8 ヵ 月 6 年 であった 全例でタモキシフェン アロマターゼ阻害薬の使用歴 があり 進行再発乳癌に対するホルモン療法のレジメン数は 0 例 術後補 助療法中の再発 例 術後補助療法終了後 年以内の再発 例 例 4 例 以上 例であった 全例に遠隔転移を認め 転移 再発部位は骨 5 例 内臓転移 例 肝 7 例 肺 9 例 副腎 例 軟部組織 0 例 であった 重複あり 結果 効果判定は longsd 7 例 SD 例 PD 0 例 NE 例であった 治療継続期間は 現在も投与継続中の 5 症例を含め 日 ヵ月 中央値.7 ヵ月 であり 6 ヵ月以上投与継続できたのは 7 例 であった 有害事象による継続不能例はなく 有害事象として注射部位の硬結 疼痛などがあるものの grade 以上の有害事象は認めなかった 結語 閉経後 ホルモン感受性進行 再発乳癌に対し フルベストラントは比較的良好な認 容性と有効性が認められた 目的 フルベストラントの臨床効果 副作用などを検討する 対象 当院で は 0 年 月より投与を開始したが 0 年 9 月までに投与した 7 名を 対象とし 同年 月までを観察評価期間とした 全例女性で平均年齢は 6.6 才 89 54 局所進行が 例 再発が 4 例 結果 投与回数は平均 6. 回 画像検査で縮小 あるいは腫瘍マーカー低下を PR どちらも変化な しを SD 画像で増悪 あるいはマーカー上昇を PD と定義 PR5 例 SD5 例 PD7 例で 臨床的奏効率は 58.8% PR+SD であった PD 例は直近の化学療 法 C が PD となった 5 例を含め 7 例とも再発後の内分泌療法 E が PD となっ ていた NC5 例は 例が再発後の E が PD となっていたが 例は一旦 E で PD となったものの C で PR となり この状態を維持できていた PR5 例は直近の C が PD となったもの 例 E あるいは C で SD であったもの 例であった C との併用はなく 化学療法フリーとなった期間は全体平均で 4.9 か月 であった PR/SD0 例のうち 6 例が 6 か月以上化学療法を回避できている 最 長 か月 一方 PD 例では C の回避期間が平均.4 か月と短く 6 か月以上 の症例はなかった 転移巣は PR/SD0 例のうち 7 例は か所のみであったの に対し PD 例は全例複数か所であった 副作用は注射部位である臀部の硬結 や疼痛を 例 7.6% に認めるのみであったが このうち 例は疼痛のため 5 回で中止した 考察 観察期間が最長 か月であり長期効果の評価はでき ないが 直接的な腫瘍縮小効果に加え C で得られた効果を SD として維持す ることで一定期間 C を回避でき 患者の QOL 向上に寄与するものと考えられ た 455
GP---04 GP---05 演題取り下げ 当院における新規内分泌療法薬フルベストラントの使用経験 京都第一赤十字病院 乳腺外科 柏谷 晶子 張 弘富 小谷 達也 李 哲柱 背景 フルベストラントは 乳癌治療にはじめて登場した SERD Selective Estrogen Recepter Downregulator でありその有効性が期待されるところ である 海外第 相臨床試験においてフルベストラントはアナストロゾール より無増悪期間 TTP を有意に延長すると報告されている 当院で 0 年 月より 0 年 0 月までにフルベストラントを使用した 5 例の内 評価 可能であった 9 例についてその有用性と安全性について検討した 対象 当院でフルベストラントを使用した進行再発乳癌患者のうち評価可能であっ た 9 例 平均年齢は 7. 歳 50-88 進行再発治療における内分泌療法の 前治療レジメン数の中央値は.4 6 方法 フルベストラントを臀部に 500mg 筋肉内注射 初回投与 週間後 4 週後 その後 4 週間毎に 回投与 した 結果 転移臓器の内訳は 9 例の内 骨が 例 肺が 例 肝が 4 例 リンパ節が 例 皮膚 軟部組織が 4 例 左副腎が 例 胸膜が 例 後腹 膜 腹腔内が 例であった 重複含む 治療成績は 9 例中 PR 例 5.% longsd 例 5.8% SD 例 57.9% PD 4 例.% であり RR は 5.% CBR は.0% であった 副作用としては注射部位の出血などはな く重篤なものは認めなかった 考察 海外第 相臨床試験 CONFIRM にお ける RR 9.% CBR 45.6% と比しやや有用性の劣る結果であった 投与 してから評価期間が短い症例が多かったからと考えられる 9 例とも現在投 与中であり SD 症例は多いため今後 CBR は増加すると予想される 結語 進行再発乳癌においてフルベストラントは一次内分泌療法薬に抵抗性となっ た症例に対しても進行抑制効果を示すことが示唆された GP---06 GP---07 東北大学 腫瘍外科 東京女子医科大学東医療センター 乳腺科 閉経後進行 再発乳癌におけるフルベストラントに関する検討 当科における Fulvestrant の治療成績 中川 紗紀 甘利 正和 石田 孝宣 鈴木 昭彦 多田 寛 渡部 剛 江幡 明子 大内 憲明 井上 寛章 平野 明 上村 万里 小倉 薫 服部 晃典 大久保 文恵 宮本 礼子 木村 聖美 木下 淳 清水 忠夫 背景と目的 エストロゲンレセプター ER 陽性閉経後進行 再発乳癌に 対して フルベストラントは抗エストロゲン作用に加え SERD Selective Estorgen Receptor Downregulator としての効果が期待されている 二次 内分泌療法での有効性と認容性が報告されているが late line での治療効果 については不明である 今回 フルベストラントの有効性と認容性について 検討した 対象と方法 東北大学病院において 0 年 4 月 月にフルベ ストラントを投与した閉経後進行 再発乳癌症例 4 例を対象とし 治療効果 と有害事象について検討した 投与量 用法はフルベストラント 500mg 筋 肉注射を初回 週後 4 週後 以降 4 週毎に投与した 治療効果は RECIST 有害事象は CTCAE に準拠して判定した 結果 年齢は 48 歳 79 歳 中央値 6 歳 全例が ER 陽性の luminal type 乳癌で Stage4 が 例 再発が 例 であった 既治療としての内分泌療法レジメン数は 6 中央値 で 平均 治療期間は 6.7 年 9 か月 4 年 であった このうち 0 例には抗がん剤も使 用した フルベストラントの投与期間は カ月未満 7 か月であった 4 例 のうち 9 例が投与継続中で 0 年 月末の時点で治療効果を評価しえた 例のうち 例が SD 例は PD であった 5 例が PD で投与中止となった 重 篤な有害事象は認めず 4 例中注射部位の疼痛は 5 例 6% 全身 下肢の 倦怠感 例 4% 筋肉痛や頭痛を 例 7% 関連が不明な帯状疱疹を 例 7% に認めた 考察 観察が短く治療効果の評価は不十分であるが late line での使用症例も多いなか 抗腫瘍効果と忍容性が認められた フルベスト ラントは 化学療法までの期間を延長することが可能であり QOL を重視し た延命効果という点では非常に有効な手段である 今後 更なる症例の積み 重ねと観察期間の継続により Time to progression 等の評価を行うと共に 若干の文献的考察を踏まえて報告する 背景 Fulvestrant は進行 再発乳癌の 次治療として有効性が示され 0 年 9 月に承認された新規内分泌療法剤である 今回 当科における複数の前治 療歴を有する ER 陽性進行 再発乳癌に対する Fulvestrant 治療の有効性と安 全性を検討した 対象と方法 対象は 0 年 月以降に当科で Fulvestrant を 投 与 し た 進 行 再 発 乳 癌 の 4 例 投 与 方 法 は Fulvestrant 500mg を day/5/9 そ の 後 4 週 毎 に 筋 肉 内 に 投 与 し た 治 療 効 果 は 原 則 と し て RECIST に基づき評価した 有害事象は CTCAE ver.4.0 で評価した 結果 平均年齢 60.4 9-85 歳 ER 陽性 4 例 00% PgR 陽性 例 85.% HER 陽性 例 7.% 内分泌療法の前治療レジメン数中央値は.5-6 で TAM 5 例 TOR 7 例 AI 剤 EXE 例 ANA 4 例 LET 0 例 MPA 例であっ た 治療効果は CR 0 例 PR 0 例 SD 8 例 long SD 例 PD 例 NE 例 Clinical benefit rate は 4.% disease control rate は 57.% であった Time to progression TTP 中央値は 日であった 転移部位 別では 骨軟部組織のみが 4 例 8.6% 内臓転移を含む遠隔転移が 0 例 7.4% で それぞれの TTP 中央値は 0 日 日 p=0.08 と有意差は 認めなかったが骨軟部組織のみの群で TTP の延長を認めた 前治療レジメン 数や無再発生存期間による TTP の差はみられなかった Grade 以上の有害事 象は 例のみで穿刺に伴う神経障害を認めたが改善した 考察 国内第 相臨 床試験 FINDER- と比べ 有効性がやや劣る結果であったが 内蔵転移例 が多い点が一因と考えられた 有害事象に関しては注射部位に伴う報告が多 く 今回の検討においても坐骨神経損傷と思われる 例を経験した 投与時の 穿刺に注意すれば重大な副作用はなく安全に投与可能で 内分泌療法継続期 間の延長を期待できる 456
GP---08 GP---09 ER 陽性進行再発乳癌に対するフルベストラントの使用経験 当院におけるフルベストラント治療症例の検討 独立行政法人国立病院機構東徳島医療センター 外科 とくしまブレストケアクリニック 東大阪市立総合病院 乳腺外科 東大阪市立総合病院 病理部 富永 修盛 梅田 卓郎 古妻 康之 千原 剛 山内 周 本田 純子 笹 三徳 西村 理砂 住友 いく子 吉田 卓弘, 高橋 雅子 須見 高尚 背景 フルベストラントは selective estrogen receptor downregulator と して 0 年 9 月に ER 陽性閉経後進行再発乳癌の二次以降の内分泌療法剤と して承認された 我々も 0 年 月から症例を重ねてきた 対象 方法 0 年 月 0 年 8 月までにフルベストラントの投与を開始した症例 8 例の患者背景 治療成績 副作用について検討した 結果 術後再発乳癌 が 6 例 StageIV 乳癌が 例で うち 例は異時性両側乳癌であった フル ベストラント開始時の平均年齢は 67.4 45-86 歳 フルベストラント投与 開始からの観察期間の中央値は ヵ月であった ER+/PgR+ が 例 ER+/ PgR- が 4 例であった Her は 例で判定されており全例陰性であった 5 例は前レジメンに経口抗癌剤を含め 化学療法を施行していた 術前 術後 療法を除いたフルベストラント投与前の治療レジメン数は平均.9 0-9 で 0- 例 -5 例 - 例 - 例 4- 例 5- 例 6- 例 9- 例 で あ っ た 内分泌療法の前治療内容は TAM 5 例 AI 剤 8 例 アナストロゾール 7 例 エキセメスタン 例 レトロゾール 例 MPA 4 例 トレミフェン 9 例で 術後内分泌療法中の再発を 5 例に認めた 転移部位はリンパ節 例 骨 0 例 肺 9 例 局所 胸壁 皮膚 4 例 肝臓 例であった 治療効果は PR 例 SD 4 例 PD 0 例 例は評価困難であった 腫瘍マーカーは 例が低下 6 例 が上昇 例が陰性 7 例が評価困難であった 副作用は めまい 例 倦怠 感 例 乳房痛 例 筋肉 関節痛 例などがみられた 結語 有害事象は軽 微で 安全に投与可能で有用な治療方法と考えられる 治療効果に関しては 早期 PD 例はフルベストラント投与開始時に PS 不良症例が多く upfront での 使用や治療適応の検討が必要と考えられた 短期間での観察であり 今後さ らなる検討が必要である はじめに 閉経後ホルモン受容体陽性進行 再発乳癌の 次内分泌療法はア ロマターゼ阻害剤が推奨されているが さらに 次内分泌療法としてアロマ ターゼ阻害剤を用いた場合 奏効率は 0% 以下に過ぎない また 次内分 泌療法の新たな選択肢として SERD と呼ばれるフルベストラントが登場して 年が経過したが ホルモン受容体陽性進行 再発乳癌治療における使用方 法が確立されたとは言えない 方法 当科で 0 年 月から 0 年 月 までにフルベストラントを使用した 5 症例について 投薬状況 安全性 そ して併用薬などについて検討したので 若干の文献的考察を加えて報告する 結果 5 症例は平均年齢 64.4 才 全例女性で 55 才から 77 才 だった 全 例ホルモン感受性を有し HER 陽性症例は 例のみだった フルべストラン ト投与 4 週間を サイクルと考えると 5 症例の平均投与サイクルは 5.9 サ イクル 最短は サイクル 最長は サイクルだった 5 例中 5 例は原病 死によりフルべストラント使用を終了し 例は PD のためエグゼメスタンに switch した為使用を中止 0 年 月 8 日現在 9 症例が使用継続中であ る 全例が前ホルモン治療歴を有し その平均前治療数は.5 種類だった 併 用薬としてはゾレドロン酸が 例 カぺシタビン 例 デノスマブ エリブ リン ストロンチウム各々が 例ずつだった 副作用は flushing 例 臀部 痛 例のみで feasibility は良好だった 考察 RECIST による SD が確認され たのは 例のみで その他の症例は PD と考えられた 血清 CEA の低下を認め た症例は 例あり そのうち 例はカぺシタビン併用症例であった SWOG/ NCT00075764 におけるフルべストラント アナストロゾール併用の先には フルべストラントとカぺシタビンのメトロノミックケモセラピー相乗効果も 検討すべき価値があるが まずはフルべストラント 500mg の upfront 進行 再発 次 使用が有用な治療となりうる可能性がある GP---0 GP--- 転 移 再 発 乳 癌 に 対 す る Fulvestrant に よ る 内 分 泌 療 法 rechallenge についての検討 fluvestrant は有用か 当院における使用経験 大阪府立成人病センター 臨床腫瘍科 大阪府立成人病センター 乳腺 内分泌外科 自治医科大学 乳腺科 自治医科大学附属病院 看護部 櫻木 雅子 穂積 康夫 田中 裕美子 芝 聡美 宮崎 千絵子 大澤 英之 塩澤 幹雄 軽部 真粧美 竹原 めぐみ 屋木 敏也 吉波 哲大 高橋 裕代 石飛 真人 中山 貴寛 元村 和由 玉木 康博 背景 日本乳癌学会編乳癌学会診療ガイドラインでは 内分泌療法が不応に なった場合は抗がん剤治療が勧められている しかし 抗がん剤治療はその 有害事象のため患者の QOL を損ねやすい その一方 内分泌療法は有害事 象が軽微であり治療による QOL の低下が起きにくい 転移 再発乳癌治療 は長期に及び 患者の QOL を保持し続けることが重要であり 様々な治療 選択肢が検討されるべきである そこで 今回われわれは 一旦内分泌療法 が不応と判断された症例に対し 抗がん剤治療を施行した後に内分泌療法を re-challenge することが有効かどうかを検討した 対象と方法 転移 再 発乳癌で内分泌療法が不応となり抗がん剤治療を施行していたが その後に fulvestrant による内分泌療法が行われた 症例を対象とした 方法は こ の 症例につき 0 年 0 月 0 日までのデータを後方視的に解析した 結 果 年齢 中央値 65 歳 5-79 全 例が閉経後 PS 0// 0/6/6 例 ER 陽性 例 00% PgR 陽性 9 例 75% HER 陽性 0 例であった 転移 再発乳癌への内分泌療法の前治療歴は中央値で レジメン -5 で アロマ ターゼ阻害剤は 例で使用され SERM は 7 例 58% で使用されていた 転 移 再発乳癌に対する抗癌剤の前治療歴は中央値で レジメン -7 で ア ンスラサイクリン使用が 5 例 4% タキサン使用が 8 例 67% であった Fulvestrant の有効性は CR/PR/SD/PD/NE 0////6 で 評価可能な 6 例中 SD 以上が 例 50% に認められた 考察 Fulvestrant による内分泌療法 re-challenge は有効性が示された 今後も症例を追跡し 有効性のデータを 蓄積するとともに 内分泌療法が re-challenge が有効な因子などの詳細な検 討が必要であると考える また 発表に際しては若干の文献的考察も加え予 定である 背景と目的 Selective Estorogen Downregulator である fluvestrant が承認 され ホルモン受容体陽性進行 再発乳癌における治療選択肢がふえた 今 回承認後の fluvestrant の使用状況を振り返り 有効性を検討する 方法 当 院で fluvestrant を使用したホルモン受容体陽性乳癌 8 症例を対象とし 有 効性および安全性について後ろ向きに検討した 結果 平均年齢 66 54-87 歳 進行 例 再発 4 例 手術拒否 例であった 進行再発後の前治療数中 央値 0-6 レジメン 前内分泌療法数中央値 0- レジメン であり 投与 期間中央値 4 0-4 週であった 副作用として注射部位の硬結 例 発赤 例を認めたが 投与中止が必要な症例はなかった 例が血中 E 値の再上 昇により投与を中止した 高齢者では投与時の体位をとることが困難な症例 があったが 複数人で介助を行うことで治療を継続することが可能であった 治療効果は PR 例 SD 0 例 PD 6 例 clinical benefit rate 66.7% であ り PR 症例はいずれも前治療が レジメン以下であった 前治療が 4 レジメン 以上の 6 症例中 例は SD で現在も治療継続中である 結語 ホルモン受容体 陽性進行再発乳癌において fluvestrant は安全に投与でき 治療効果を期待 できる 457
GP--- GP--- エストロゲン受容体陽性進行再発乳癌に対する Fulvestrant の 使用経験 進行再発乳癌 6 例に対する fluvestrant の使用経験 倉敷中央病院 外科 岡山大学病院 乳腺 内分泌外科 今井 史郎 山口 和盛 吉本 有希子 野上 智弘 西山 慶子 伊藤 麻衣子 溝尾 妙子 岩本 高行 枝園 忠彦 元木 崇之 平 成人 松岡 順治 土井原 博義 はじめに 現在 ER 陽性の閉経後進行 再発乳癌の内分泌療法において は アロマターゼ阻害剤やタモキシフェンが標準治療として広く使用され ている しかし 治療経過中にこれらの薬剤に対し耐性を示すことがある Fulvestrant はこれらの閉経後術後内分泌療法での再発乳癌 内分泌療法が無 効あるいは効果が得られなくなった進行乳癌に対し適応がある Fulvestrant は既存の内分泌療法剤とは異なる作用機序を有しており エストロゲン受容 体におけるエストロゲンの活性阻害に加え 腫瘍内のエストロゲン受容体を 減少させることによってエストロゲンのシグナル伝達を遮断し エストロゲ ン受容体を介した腫瘍増殖経路を阻害する働きを有する 今後の内分泌療法 において重要な薬剤と考えられる 対象と方法 当院において Fulvestrant を 使用した閉経後エストロゲン受容体陽性進行 再発乳癌症例 7 例である 副 作用および忍容性を含めて検討した 結果 年齢中央値は 64 歳 4-8 歳 であった 全 7 例中 Stage4 の症例は 4 例 5% であった HER 陽性は 例 7% と少なかった 副作用は 例認めた 背部痛 肝機能障害 また 死亡例は 7 例 6% PD 症例は 5 例 9% SD 症例は 8 例 0% longsd 症例は 7 例 6% であった 投与回数は中央値 5 回 -4 回 であった Stage4 の症例を除いた症例の無再発生存率の中央値は 79 ヵ月 8-46 ヵ月 であった 死亡症例の無再発生存率の中央値は 66 ヵ月 8-98 ヵ月 であり 短い傾向にあった まとめ 今回の検討では観察期間が短いこともあり PR や CR は 認 め な か っ た が SD 及 び long-sd 症 例 は 5 例 56% 認 め て お り Fulvestrant が有効な症例も多く存在すると思われた 以後の経過を追加して 報告する予定である はじめに 新規内分泌療法剤 fluvestrant が 本邦で保険適応となり 当院で の使用経験が 6 例となったため その有効性 有害事象について検討した 症例 6 例はすべて閉経後女性 年齢は 47 から 79 才 平均 65.8 才であった 例は STAGE4 残りの 5 例は術後再発であった 再発部位は 骨転移が 0 例 リンパ節 9 例 肝 5 例 肺 例 癌性髄膜炎 例 腕神経叢 例であった 前治療は 内分泌療法が から 6 レジメ 平均 4.6 レジメであった また 内 分泌療法耐性と判断し 化学療法を投与後に 本剤を投与した症例が 例あっ た 化学療法未使用で本剤に変更になったものは 5 例のみであった 結果 触診上著明な腫瘍縮小効果を呈した cpr は 例.5% であった その他に 腫瘍マーカーの低下が 4 例あったが 画像上は PR と判定できなかった また US で SD と判定したものが 例合ったが いずれも 投与期間が 5 ヶ月以下 のため long SD の判定にはいたらず 有用率も.5% であった 有害事象 は 他の内分泌療法剤とかわらず 筋肉注射部位の有害事象はなかった 考察 今回の 6 例は すべて 内分泌療法を レジメ以上使用しており 直前の治 療が内分泌療法の場合 殆ど有効性は認められなかった また 内分泌耐性 と考え 化学療法に移行していた症例が 例あったことを考えると cpr が.5% であったことは かなり高率であったと思われる 腫瘍縮小効果 腫 瘍マーカーの低下が認められたのは 投与開始後 ヶ月というかなり早い時期 であり 今後 再発の早い段階で本剤を投与すれば 有効率はかなり高くな るものと予想された まとめ fluvestrant は 閉経後再発乳癌に対し 有害 事象が少なく 有効な薬剤であると考えられた GP---4 GP---5 福島県立医科大学 器官制御外科学講座 ホルモン感受性陽性再発乳癌に対するフルベストラントの使用 経験 フルベストラント使用経験からみた進行再発ホルモン治療体系 の考察 国立病院機構大阪医療センター 外科 乳腺外科 国立病院機構大阪医療センター 臨床検査科 国立病院機構大阪医療センター 放射線科 4 国立病院機構大阪医療センター 放射線治療科 吉田 清香 大竹 徹 安田 満彦 阿部 宣子 氏家 大輔 鈴志野 聖子 芦澤 舞 竹之下 誠一 フルベストラントは selective estrogen receptor down regulator SERD に分類され ER の down-regulation 作用をもち かつアゴニスト様作用の ない新しいタイプの抗エストロゲン剤である 当院では再発乳癌 例につい てフルベストラント投与を行っており その使用経験について報告する 対 象 ホルモン感受性陽性の再発乳癌症例 例で全例が閉経後女性 年齢は 54 歳 77 歳 中央値 6 歳 であった 0 例で ER 陽性 例は EIA 法で ER 陰性 PgR 陽性であった HER 蛋白は 0 例で陰性 例は不明であった 補助化 学療法が 例 補助ホルモン療法が全例で行われていた 無再発期間は 0 ヶ 月から 48 ヶ月 中央値 6 ヶ月 であった 前化学療法は 4 例で行われてお りレジメン数は - レジメンであった 前内分泌療法は 0 例で行われてお り レジメン数は -4 レジメン 中央値 レジメン であった フルベストラ ント投与時の標的臓器は骨転移 5 例 軟部組織 例 肺胸膜転移が 例 肝 転移 例 重複あり であった 結果 フルベストラント投与期間は -46 週 中央値 7 週 で CR が 例 PR が 例 long-sd が 5 例 PD が 4 例であっ た 奏功率は 8% clinical benefit は 6% であった PD 症例の無増悪期間 は -9 週 中央値 7 週 であった grade 以上の有害事象はみられていな い 結語 ホルモン感受性陽性の閉経後再発乳癌に対するフルベストラント 投与により高い clinical benefit が得られた 内臓転移を有する 5 症例のうち 例で long-sd が得られており 肝転移症例 例中 例は投与期間 46 週で SD 継続中である 本剤は内臓転移を有する再発乳癌でも有用性が期待される 山村 順 増田 慎三 田口 裕紀子 八十島 宏行 水谷 麻紀子 苅田 真子 児玉 良典 眞能 正幸 金澤 達 田中 英一 4 中森 正二 関本 貢嗣 目的 対象 フルベストラント FAS は新規作用機序を有する抗エストロゲ ン製剤であり 本邦でも 0 年から閉経後ホルモン陽性再発乳癌に対する 適応が承認された 今回我々は 0 年 月から 0 年 0 月に当院で進 行再発乳癌に対しフルベストラントを単独投与した 0 例を対象に検討した 結果 年齢中央値は 68 歳 49 80 歳 再発乳癌 9 例 StageIV 乳癌 例 FAS の再発治療ラインは 次 0 例 次 6 例 0% 次 例 5% 4 次 4 例 0% 5 次以上 7 例 5% またホルモン治療歴のみでは 次 0 例 次 8 例 40% 次 例 5% 4 次 例 5% 5 次以上 6 例 0% FAS 前治療のレジメン数中央値は 4 0 ホルモン治療歴のみでは レ ジメン数中央値は 5 であった 臨床的治療効果は CR 0 例 PR 例 SD 9 例 うち 4 週以上の長期 SD7 例 PD8 例 評価不能 例であった 奏 効率は 0% 臨床的有効 CB 率は 45% で FAS の早期治療例で CB 率は有 意に高く 次 8% vs 次以上 9% p 0.04 同様にホルモン治療 歴のみでも FAS の早期治療例で CB 率は有意に高かった 次 75% vs 次以 上 5% p 0.08 無増悪生存期間 PFS 中央値は.9 週 7. 44.4 週 であり FAS の早期治療例でも PFS は長い傾向であり 次 8.5 週 vs 次 以上 4.5 週 同様にホルモン治療歴のみでも FAS の早期治療例で PFS は 長い傾向であった 次 7.5 週 vs 次以上 4.5 週 結論 FAS は再発 乳癌に対し比較的早期に使用した方が治療効果が高いことが示唆された 今 回検討した FAS 使用例を元に 進行再発乳癌ホルモン療法の全体の治療体系 を再考したい 458
GP---6 GP---7 当院におけるフェソロデックスの使用経験 閉経前 ER 陽性転移性乳癌に対する両側卵摘およびアロマターゼ 阻害剤投与 5 例の検討 いしづか乳腺外科クリニック 大阪府済生会中津病院 乳腺外科 石塚 真示 吉村 慶子 古谷 義彦 はじめに フェソロデックスはエストロゲンレセプターにおけるエストロゲ ンの活性阻害に加え腫瘍内のエストロゲンレセプターを減少させる今までに ない転移性乳がんの治療薬である 0. 月に発売されて以来当院でも 人の患者に投与を行った その治療成績を中心に報告する 対象 次 次 ホルモン治療を行なった転移性乳がん 5 歳から 80 歳平均年齢 65. 歳転 移臓器は骨 例 骨 リンパ腺 4 例 骨 肝 例 肝 例 肺 骨リンパ腺 例癌性リンパ管症 例 骨 肝 肺 リンパ腺 例併用薬 なし 例 ゾメ タ 9 例 ゼローダ + ゾメタ 例 ハーセプチン + ゾメタ 例結果 平均観察期 間 6.5 か月 CR 例 癌性リンパ管症 PR 例 NC 5 例 PD 5 例 PD となった 5 例のうち 例は強く抗がん剤治療を拒否している症例でもう 例は心疾患があ り抗がん剤治療を断念した症例である 有害事象 G 以上の有害事象は認め ていない後日注射部位の疼痛を訴えた者 名認めたが自然に軽快した CR と なった癌性リンパ管症の症例を供覧する 考察 フェソロデックスはホルモ ン剤であるから抗がん剤ほどの効果は期待できない 特に 次 次のホルモ ン治療としての役割が期待されているので long NC をできるだけ長く維持で きることがその目標と思われる 当院の成績では NC 以上 例中 8 人で 6% の clinicaj benefit が得られた 当院では抗がん剤の投与は内服に限っており フェソロデックスは投与も簡便で有害事象も少なく乳腺専門のクリニックで 投与するには有用な治療薬である 他剤との併用も問題なく今後も症例を重 ねていく予定である ホルモン感受性再発進行乳癌に対しては可能な限りホルモン剤投与にて治療 を継続することが望ましいが閉経前では選択肢は乏しい 我々は 009 年 月に緊急性の高いリンパ管型の肺転移において両側卵摘および術翌日開始の フェマーラ投与 以下卵摘 AI を行い著効を得た その後現在まで 5 例の閉 経前ホルモン感受性進行再発乳癌に対して卵摘 AI を行った 現在 0 例が生 存し 8 例はホルモン剤単独 例は HER 陽性にてハーセプチン併用 中央値 4 ヶ月 平均 ヶ月 で治療継続中である ホルモン剤単独にて治療が継続 できている 8 例の卵摘時点の再発部位は肝転移を伴った症例はなく骨単独 例 リンパ節単独が 例で 5 例は肺転移を伴った骨やリンパ節転移であった 死亡 した 5 例は全例肝転移による肝不全が死因となった 卵摘時点で肝転移を認め た 5 例においても 例に 6 ヶ月の NC が得られたが炎症性乳癌の 例では効果 を認めなかった 緊急性のある進行再発乳癌では化学療法が第一選択となる が呼吸困難を伴う 4 例 安静時 例 労作時 例 においても卵摘 AI にて数日後 には呼吸困難が改善した 特に第 例 45 歳進行 ER 陽性乳癌患者では TC サ イクル投与にて安静時呼吸困難が改善しなかったが卵摘 AI によりリンパ管型 肺転移 広範な骨髄転移 血液像にて髄外造血を示す赤芽球を含む芽球の出現 および super bone scan が迅速に改善した 摘出卵巣や大網に認めた腫瘍細 胞には抗癌剤の効果を認めず内分泌療法により症状は迅速に改善し腫瘍は約 年間かけて消失した 結論 症状の激しい骨単独転移など oncogene としての 女性ホルモンに Oncogene addiction が疑われる症例やノルバデックス不応性 の粘液癌の縦隔内リンパ節再発など抗癌剤に効果が期待できない症例など多 くの ER 陽性 閉経前転移性乳癌に対して卵摘 AI は優れた治療法であることが 示唆された GP---8 GP---9 佐賀大学 一般 消化器外科 閉経前ホルモン受容体陽性転移 再発乳癌に対する LH-RH アゴ ニストとアロマターゼ阻害薬併用の有用性の検討 進行 再発乳癌に対する高用量トレミフェンの臨床的効果につ いての検討 九州大学大学院 消化器 総合外科 第二外科 九州大学大学院医学研究院 九州連携臨床腫瘍学講座 小池 健太 江戸 都 北川 浩 中村 淳 北原 賢二 能城 浩和 田中 仁寛 徳永 えり子 山下 奈真 武谷 憲二 木村 和恵 森田 勝 前原 喜彦 背景 閉経前ホルモン受容体陽性転移 再発乳癌の二次治療として LH-RH ア ゴニスト LH-RHa とアロマターゼ阻害薬 AI の併用は 乳癌診療ガイドラ イン上推奨グレード B であるが エビデンスはいまだ少ないのが現状である 目的 閉経前ホルモン受容体陽性転移 再発乳癌に対する LH-RHa+AI 併用 の有用性を検証する 対象 方法 閉経前ホルモン受容体陽性転移 再発乳 癌に対して LH-RHa+AI 併用を行った 4 例を対象とし 治療効果や有害事象 を後ろ向きに解析した 結果 再発乳癌 0 例 転移乳癌 4 例 年齢中央値 4 歳 7-54 歳 全例 ER+/PgR+ 無再発生存期間中央値 5.5 ヵ月 8-85 ヵ 月 であった 転移部位は骨 9 例 64% 遠隔リンパ節 LN 5 例 6% 肺 5 例 6% 局所 LN 4 例 9% 肝 例 % その他同側乳房 対側乳 房 胸膜 脳 例 7% であった 重複あり 術後内分泌療法は 6 例 4% に行われ 例は術後内分泌療法中に再発を認めた 全例に前治療として LHRHa+ タモキシフェン併用が行われ 例に化学療法が行われていた 転移 再発に対し LH-RHa+AI は一次治療として 例 % 二次以降として 例 79% に投与されていた 治療効果は PR 例 4% long SD 7 例 50% SD 例 % PD 例 4% Objective response 4% Clinical benefit rate 64% であった 治療継続期間中央値は AI 剤 0 ヵ月 -47 ヵ 月 AI 全体.5 ヵ月 -47 ヵ月 全生存期間中央値 9.5 ヵ月 -59 ヵ月 であった Grade 以上の有害事象として肝障害を 例に認めた 結語 保険 診療上地域格差を認めるが LH-RHa+AI 併用は閉経前ホルモン受容体陽性転 移 再発乳癌患者の生存期間を延長する有効な治療法の つと考えられる 閉 経 後 再 発 転 移 性 乳 癌 に 対 す る ホ ル モ ン 療 法 に は SERM selective estrogen receptor modulator ア ロ マ タ ー ゼ 阻 害 薬 SERD selective estrogen receptor downregulator がある その中での高用量トレミフェン は抗エストロゲン作用のみではなく血管新生阻害作用 IGF シグナル阻害作 用が報告されているが 転移性乳癌に対する効果 明確な位置付けは確立さ れていない 今回我々は閉経後再発 転移性乳癌に対する高用量トレミフェ ンの臨床的検討を行ったので報告する 対象 方法 対象は 00.. から 0.. までに再発 転移性乳癌に対し高用量トレミフェンを投与した 4 例 有害事象では 4 例で解析し 効果判定については骨転移 例と肝臓機 能障害で途中中止になった 例を除く RECIST で評価可能であった 0 例で解 析した 効果判定のために有害事象がない限りは最低 8 週間は投与し その 後画像評価を行った 結果 RECIST で評価可能であった 0 例中 CR 0% PR 0.0% long SD 4 週以上 45.0% SD 5.0% PD 0.0% で 奏功率 0.0% Clinical benefit 65.0% であった 再発後 nd line までに 投与した 7 例中 例 76.5% に CB が得られたのに対し rd line 以降の 例は全て PD であった また AI failure 後の nd line で使用した 5 例中 例 7.% で CB 得られた CB 得られた症例の TTP は 8. か月であった 有 害事象では grade の肝臓機能障害を 例 8.% に認めた 結語 高用 量トレミフェン療法を nd line までに使用した場合高い CB が得られ 長期間 病状を制御できた 459
GP---0 GP--- 岐阜大学 腫瘍外科 Luminal/HER - 再発乳癌における p5 過剰発現の臨床的 意義について ホルモン陽性転移再発乳癌に化学療法後維持内分泌療法を施行 した症例の検討 自衛隊熊本病院 外科 熊本市民病院 乳腺内分泌外科 熊本市民病院 病理 名和 正人 兼松 昌子 森光 華澄 二村 学 吉田 和弘 菊地 勝一 大佐古 智文 奥村 恭博 西山 康之 藤末 真実子 田嶋 ルミ子 西村 令喜 有馬 信之 竹下 卓志 柴田 浩 背景 今回 Luminal/HER - 再発乳癌例において p5 過剰発現の臨床的 意義 予後 治療効果予測 について検討した 対象および方法 初回乳癌手 術を行った Luminal HER - 乳癌 987 名のうち その後再発をきたした 9 例 4.6% を対象とし後ろ向きに検討した Luminal HER - 再発乳癌 9 例の再発部位は 局所 例 骨 4 例 肺 例 肝 例 脳 例で あった p5 HER Ki67 ER/PgR は免疫組織化学 IHC にて評価を行っ た 再発後生存 OS にかかわる因子の検討と 再発後の全ホルモン療法期間 および一次ホルモン療法期間 一次化学療法期間につき Ki67 p5 との関係 について検討を加えた 結果 Luminal/HER - 再発例における p5 過剰発 現は 例.% Ki67 陽性は 66 例 70.% であった 全体での再発後 5 年生存率は 6.% であったが p5 過剰発現例の予後は p5 陰性例に比し 不良であったが有意差には至らなかった p=0.8 一次ホルモン療法への奏 功との関連では p5 過剰発現例の clinical benefit 率は 55.6% と p5 陰性例 clinical benefit は 7.4% に比し低率であったが有意差には至らなかった p 0.8 また 再発後の全ホルモン療法期間 か月 では p5 陰性 陽性 7.0. p 0.47 Ki67 陰性 陽性 8.5 4.9 p 0.7 再発 後の一次ホルモン療法期間では p5 陰性 陽性 5.5. p 0.9 Ki67 陰性 陽性 7.7. p 0.6 と明らかな差は認められなかった 一方 一次化学療法期間では p5 陰性 陽性 9.6 5.5 p 0.0 Ki67 陰性 陽性 8.8 8. p 0.76 と p5 陽性群で有意に短かった 結論 p5 過剰発現例は Luminal/HER - 再発乳癌において予後不良傾向が見られ た 再発後のホルモン療法への clinical benefit 率は p5 陰性で高い傾向が見 られたが 全ホルモン療法期間 一次ホルモン療法期間での有意差はなかっ たが 一次化学療法期間では p5 陽性例で有意に短かった はじめに ホルモン陽性転移再発乳癌の治療はホルトバジーの治療戦略に則 り行われるが 同治療戦略では化学療法にて病態安定した後の治療について の記載はなく この場合に化学療法の継続か内分泌療法への変更かに悩まさ れる 対象と方法 006 年以降に当院にてホルモン陽性進行再発乳癌に対 し化学療法を施行し病態の安定を図ったのちに維持内分泌療法を施行した 4 症例に対し各治療の奏効度 奏効期間 これらに影響を及ぼした因子に付き 検討した 結果 先行治療が化学療法のみであった症例が 8 例 内分泌療法 と化学療法であった症例が 6 例であった 維持内分泌療法の平均施行期間は 4.6 ヶ月で clinical benefit CB CR+PR+SD 6 ヶ月 が 64.% で得ら れた 維持内分泌療法の CB や奏効期間は先行レジメンに内分泌療法が含まれ た群で有意に不良だった 転移部位 臓器数や先行化学療法レジメンなどに ついても検討したが維持内分泌療法の効果を予測する因子は同定されなかっ た 維持内分泌療法後の化学療法の CB は 64.% で平均施行期間 7.5 ヶ月 であった 維持内分泌療法とその後の化学療法の奏効期間には逆相関の傾向 があった また life threatening と判断した因子が初回化学療法時と再導 入時とでは半数の症例で異なっていた 全治療期間の平均期間は 46.8 ヶ月で あった 考察 化学療法後の維持内分泌療法は奏効度 奏効期間 QOL の面 から許容できる治療方針と考えられたが同療法が有効な対象群が同定できな いという問題がみられた 今後 新規ホルモン剤であるフルベストラントや mtor inhibitor であるエベロリムスとホルモン剤の併用といった新たな治療 選択肢が出現することから従来のホルトバジーの治療戦略に囚われない柔軟 な治療方針の策定が必要になると思われた GP--- GP--- 再発乳癌に対する 次以降の内分泌療法の検討 進行再発乳癌患者に対するVinorelbineと低量cyclophosphamide の有効性と安全性の検討 大分県立病院 乳腺外科 山形県立中央病院 乳腺外科 増野 浩二郎 西田 美和 久松 雄一 田代 英哉 背景 ホルモン受容体陽性再発乳癌への 次以降の内分泌療法は 生命の危 険の及ばない範囲での継続が診療ガイドラインでは勧められている しかし アロマターゼ阻害薬 AI 既治療例に対しての 次治療薬の選択や 次治療 以降の薬剤選択に関して 現段階では一定の見解がない 対象 目的 当院 で 005 年に内分泌療法を施行した 4 例の再発乳癌で 後方視的に治療 効果を検討し 次治療以降の薬剤選択を検討した 結果 4 症例に 次治療 を施行し 次治療へ移行したのは 7 例 88% 4 次以降の治療にお ける TTP の中央値はそれぞれ 0-9 ヶ月 6-4 ヶ月 4.5-6 ヶ月 -6 ヶ月であった Clinical benefit rate CBR はそれぞれ 7% 5% 5% であった TAM 既治療例には 次治療で AI 例 高用量トレミフェ ン TOR0 例 が投与され CBR はそれぞれ 69% 50% TTP 中央値 は 0-9 ヶ月 7.5-4 ヶ月であった 一方 non-steroidal AI NSAI 既治療例には別の NSAI 例 SAI 4 例 TOR0 4 例 SERM 6 例 が 投与され CBR はそれぞれ 66% 50% 0% 50% TTP 中央値は 6 4-6 ヶ 月.5-4 ヶ月.5-4 ヶ月 -9 ヶ月であった 次治療 へ移行したのは 7 例 64% で SAI 例 TOR0 7 例 NSAI 4 例 SERM その他 例 が投与され CBR はそれぞれ 54% 7% 5% 50% TTP 中央値は 9-6 ヶ月 7 - ヶ月.5-6 ヶ月 7 - ヶ 月であった 4 次治療に移行したのは 例 % で最多で選択された薬剤は TOR0 7 例 で CBR4% TTP 中央値は 5-5 ヶ月であった 5 次治療 以降に移行したのは 8 例 9% で fulvestrant が 例に投与中 結論 次治 療薬剤は TAM 既治療例には AI の治療効果が優れている一方で NSAI 既治療 例には SAI のほか SERM を使用しても長い治療効果が期待できる 次治療以 降も SAI や TOR0 の選択により 40 50% 程度の CBR が期待される症例が 存在する 牧野 孝俊 工藤 俊 背景 進行再発乳癌への抗癌剤治療では より奏効性の高い薬剤とその使用 法が 研究開発されている その一方で 高額な医療費や脱毛 神経障害な どの有害事象は患者が生活を続けていく上で大きな問題である 今回 単剤 投与では比較的効果の低い Vinorelbine 以下 VNB にメトロノミック療法と しても注目される低量 cyclophosphamide 以下 CPA の併用療法 以下 VC 療法 を試みたので その有効性 安全性について報告する 対象および方 法 対象は 00 年 7 月からの 年間 当施設において VC 療法を施行した進 行再発乳癌患者 0 例 投与方法は VNB 5mg/m day 8 点滴投与し CPA 00mg/body/day を 週間経口投与 週休薬で 日を コースとして 反復投与した 結果 患者の平均年齢は 5 歳 7-67 全例が ECOG-PS0 原発巣の ER9/0 例陽性 HER は 0/0 例陰性 前治療の平均のレジメン数 は 4.5 レジメン anthracyclin 系および taxan 系使用例 7/0 例 であった 転 移臓器は 肺 4 例 リンパ節 6 例 骨 5 例 肝 4 例であった 全体の奏効率は 60% 病勢コントロール率は 80% CR 0 例 PR 6 例 SD 4 例 6 ヶ月以上 例 PD 0 例 TTP7.6 ヶ月 主な有害事象は G 以上の好中球減少 0% G 以上のしびれ 0% G 以上の脱毛 0% であった また薬剤費は 割 負担で コース 690 円程度であった 考察 前治療が平均 4.5 レジメンに もかかわらず 本 VC 療法は 病勢コントロール率が 80% と高く TTP 7.6 ヶ 月と良好な結果であった 有害事象についても重篤なものはなく 本 VC 療法 の有効性と安全性が確かめられた 更に医療費も低額で 患者の経済的負担 軽減が得られた 今後は 厳密な臨床試験による検証が必要とされるが 本 VC 療法は 進行再発乳癌治療の一つの選択肢になり得ると考えられた 460
GP---4 GP---5 転移再発乳癌に対する metronomic chemotherapy の有用性 に関する検討 進行再発乳癌患者に対する 5-FU 系経口抗癌剤の治療成績の検 討 香川大学医学部 呼吸器 乳腺内分泌外科 高松赤十字病院 胸部乳腺外科 香川県予防医学協会 4 おさか脳神経外科 放射線科 5 伊達病院 外科 紺谷 桂一 小梅 真理子 橋本 新一郎 村澤 千沙 法村 尚子 大谷 昌裕 本城 尚美 4 伊達 学 5 横見瀬 裕保 目的 metronomic chemotherapy は低容量の化学療法剤を持続的あるいは 頻回投与することによって 有害事象を最小限に抑えながら腫瘍進展抑制を 図る投与法であり PS 不良例 高齢者 多前治療例などの転移再発乳癌に適 応があると思われる 方法 6 例の転移再発乳癌治療症例を治療法により metronomic M 群 0 例 と non-metronomic NM 群 例 の 群に分 けて 治療効果と毒性に関する事象を両群間で後ろ向き比較検討した 結果 M 群では 9 例にカペシタビンあるいは TS- 単独あるいはシクロフォスファ マイドとの併用投与を行った HER 強陽性症例には trastuzumab を併用投 与した 残り 例はシクロフォスファマイドに内分泌療法を併用した M 治 療選択理由は 患者希望 多前治療 高齢がそれぞれ 40% % 0% で あった 年齢および進行再発に対するレジメン数中央値はそれぞれ 6 対 55 歳 対 でいずれも有意に M 群が高かった その他転移臓器数 内蔵転移 臓器の有無 ホルモン受容体と HER 状況 disease-free interval アンス ラサイクリン タキサン既治療の有無などの因子は両群間で差異はなかった 治療効果では奏功率および臨床的有用率がそれぞれ 46.7% 対 46.7% 80% 対 5.% であり統計学的有意差が認められなかったが 無増悪期間と生存 期間中央値がそれぞれ 0 月対 5 月 6 月対 0 月と優位に M 群が延長してい た グレード 以上の有害事象発生率は差異がなかった 結論 metronomic chemotherapy は生存率延長が期待できる治療法であり 特に高齢者や多前 治療を有する転移再発乳癌に対して積極的に考慮すべきであると考えられた 川崎 賢祐 小笠原 豊 治田 賢 久保 孝文 田中 則光 山川 俊紀 吉川 武志 大橋 龍一郎 三竿 貴彦 青江 基 対象 Capecitabine 以下 X あるいは TS- の投与された進行再発乳癌症例 46 例 結果 平均年齢は 58.0 歳で 70 歳以上は 8 例 7% であった 投与ライ ンは 次 9 例 次 9 例 次 5 例 4 次 0 例 5 次以降 例であった 既 投与薬として X 投与例では Anthracycline が 65% Taxane が 57% に投与さ れ TS- 投与例では Anthracycline が 6% Taxane が 6% に投与されてい た 抗癌剤との併用に関しては X 投与 例のうち 単独投与が 8 例で XC cyclophosphamide 併用 が 5 例であった TS- 投与 例は全例単独投与 であった また Trastzumab 併用例が X 投与例で 5 例 TS- 投与例で 4 例 あり lapatinib 併用例は X 投与例で 例あった 投与量は X 投与例のうち全 例において推奨用量以下で TS- 投与例では 例 55% で推奨用量以下で あった 治療効果は X 投与例で PR 7 例 longsd 4 例で奏効率 RR 0.4% 臨床的有用率 CBR 47.8% median TTF は 6.9 ヶ月であった TS- 投与例 での治療効果は CR 例 PR 6 例 longsd 6 例で RR 0.4% CBR 56.5% median TTF は 7.5 ヶ月であった X 投与後に TS- を投与した症例が 5 例 あったが有効症例はなかった 一方 TS- 投与後に X を投与した 例では PR 例 longsd 例を認めた 毒性に関しては X 投与例において Grade の HFS を 例 9% に認めた また Grade の好中球減少 例および 併用し た cyclophosphamide によると思われる 例の出血性膀胱炎 Grade および Grade を認めた TS- 投与例においては Grade 以上の有害事象は認めず 口内炎 all grade を 4 例 7% に認めた 結語 高齢者にも投与可能で 推奨用量よりも減量することで副作用が軽 減され 治療効果も満足できるものであった 今回の検討では X 投与後に TS- を投与した症例には有効例はなく TS- 投与後に X を投与した症例での み有効例を認めた GP---6 GP---7 当科における術後遠隔転移乳癌症例に対する capecitabine を 含む化学療法についての検討 香川県立中央病院 乳腺 内分泌外科 香川県立中央病院 外科 進行再発乳癌に対する TS- CPA 療法の治療効果 名古屋掖済会病院 東京大学 乳線内分泌外科 東京大学 胃食道外科 木村 桂子 米山 文彦 芥川 篤史 水谷 文俊 朝本 はるる 添田 郁美 辻 英一 石橋 祐子 山村 純子 菊池 弥寿子 菊山 みずほ 林原 紀明 倉林 理恵 西岡 琴江 多田 敬一郎 小川 利久 瀬戸 泰之, 進行再発乳癌における治療の目標は 生存期間の延長 と 高い QOL の維 持 とされている その際 経口抗癌剤は副作用が軽く 在宅治療の成否を 決める重要な鍵となる 近年 capecitabine X を含む化学療法 とりわけ cyclophosphamide C との併用による化学療法 XC 療法 の高い効果と汎用 性が報告されている 今回我々は 術後遠隔転移で再発し capecitabine を 含む化学療法 X または XC 療法 が施行された乳癌症例について その有用性 及び安全性について検討した 対象症例 当科で手術を施行され 平成 7 年 4 月から平成 4 年 6 月の間に遠隔転移が確認された術後再発乳癌症例のうち X または XC 療法が施行された 9 症例 全例女性で平均年齢 6.8 歳 ホルモ ンレセプター陽性 例 HER 陽性 8 例 triple negative 例であった 方法 X C 療 法 の 投 与 量 は X 800-400mg/body/day C 00mg/body/ day を 週間経口投与し その後 週間を休薬として コースとした 投与コー ス数に制限は設けず 全例にビタミン B6 製剤を投与した また ER または PgR 陽性例にはホルモン療法 HER 陽性例にはハーセプチンを 骨転移例に はビスフォスフォネート剤を併用した 治療効果判定は RECIST に準じた 結 果 遠隔転移臓器は リンパ節 肺 6 肝 5 骨 6 胸膜 例であり 術後無 再発期間は平均 49.6 ヶ月であった 再発後 X C 療法開始前に施行された 化学療法数は平均 0.9 レジメンであり 0 例に X 単剤投与 9 例に XC 療法を 施行した X C 療法の平均投与数は 6.4 コース 抗腫瘍効果は CR 0 PR SD 5 PD であった 但し PD 症例のうち 9 例は 経過中 4 週以上 SD の状態が続き long SD が得られた 奏効率 ORR 5.% CBR CR + PR + long SD 78.9% であった 結論 X C 療法は在宅内服で長期間病 勢を抑えることにより 上記目標達成に大きく寄与していると考えられた は じ め に 進 行 再 発 乳 癌 に 対 し て Capecitabine X Cyclophosphamide CPA 併用療法である XC 療法の有効性についての報告はみられるが 副作用 として手足症候群の発現率が高いことが QOL に影響をあたえる懸念がある 一方 TS- は比較的手足症候群の発現率が低く 単剤での治療効果を示す報告 が多い 今回進行再発乳癌において前治療で PD となった後に TS- CPA 療法を行い SD 以上の効果を得ることができた 5 例を経験したためその有用 性について検討する 対象 009 年 月から 0 年 9 月までに経験した進 行再発乳癌 5 例で前治療は化学療法が 例内分泌療法が 4 例であった 主な進 行再発部位の内訳は脳 例 局所皮膚 炎症性 例 多発骨 例 胸壁 腋窩 リンパ節 例 方法 TS- 80-00mg/body/ 分 - 週内服後 - 週休薬 CPA 00mg/body/ 分 週内服 週休薬で 4 週間を サイクルとした 結 果 いずれも SD 以上の効果がみられ脳転移の 例は ヶ月の longsd 炎症 性再発の 例は ヶ月 CR 継続中でその他の 例も 6 ヶ月以上の PR SD を 得ることができた 有害事象は皮膚色素沈着を 例に認めたのみで 手足症 候群や骨髄抑制による投与中止例はなく コンプライアンスは良好で患者の QOL も維持できた 結論 TS-+CPA 療法は進行再発乳癌のなかでも特に予 後が悪いとされる 脳転移や炎症性局所再発に対しても長期に病状安定をえ られ 副作用も少なく QOL を維持できるすぐれたレジメの一つであると考え られた 46
GP---8 GP---9 福井赤十字病院 外科 大分県立病院 乳腺外科 浸潤性小葉癌の再発治療についての検討 転移 再発乳癌に対する GT 療法の有効性と安全性の検討 田中 文恵 我 理規 広瀬 慧 吉田 誠 土居 幸司 川上 義行 青竹 利治 藤井 秀則 広瀬 由紀 野田 美和 増野 浩二郎 久松 雄一 田代 英哉 浸潤性小葉癌は約 5% の頻度でみられる乳癌で ホルモン感受性が陽性で HER 陰性の Luminal A type を呈することが多い乳癌であり 浸潤性乳管癌 の治療と区別されることなく治療がなされている しかし発見が難しくとき に進行癌で発見されることがあること 浸潤性乳管癌に比べてやや高齢者に 多い傾向があること 腹腔 消化管 女性生殖器に再発する傾向があり 治 療が困難な症例を経験することがある 今回 当院で経験した 00 年から 0 年までの浸潤性小葉癌の再発症例に対しての治療を検討し 文献的考 察を含め報告する この間に浸潤性小葉癌と診断された症例は 例あり そ のうち 9 例が再発症例である 例の平均年齢は 60.8 歳で 再発症例では 66.6 歳で 80 歳以上の高齢者を 例含んでいた 再発までの期間は 年から 8 年まで様々で 再発時 多発肝転移で出現した症例を除きホルモン療法で治 療開始されているが 高齢や基礎疾患のため術後補助化学療法が施行されて いない症例も 4 例あった 初回転移部位は 骨 4 例 皮膚 例 リンパ節 例 肝 例 肺 例 重複あり と Luminal タイプの再発形式と一致するが 治療 経過中に卵巣転移をきたした 例があった 化学療法を施行した症例は 4 例あ り 奏効したレジメンとしてベバシズマブ パクリタキセル ジェムザール カルボプラチン 高齢者に対して UFT でのメトロノミック治療が挙げられ た 再発後の平均生存期間は 5.7 カ月で 7 例が現在生存中である 特殊な転 移再発形式を呈する症例や高齢者に対しての治療としてのレジメンの検討な ど 症例の提示とともに考察を含め報告する 背景 転移 再発乳癌に対する gemcitabine 以下 GEM paclitaxel 以下 PTX 併用療法 以下 GT 療法 は PTX 単剤との比較試験において有意な抗腫瘍 効果と生存期間の延長を示した 目的 当院における転移 再発乳癌に対す る GT 療法の有効性と安全性を検討した 対象 方法 00 年 月から 0 年 月まで 当院で GT 療法を施行した転移 再発乳癌 5 例 投与スケジュー ルは GEM 000mg/m d 8 PTX 00mg/m d 8 の 週毎投与を 原則とした 結果 全例女性 平均年齢 65.4 歳 5-8 Luminal type 6 例 triple negative 7 例であった 前治療化学療法のレジメン数の中央値は 06 転移部位の延べ数は肝 8 例 骨 5 例 肺 4 例 皮膚 4 例 小脳 例 直腸 例であった Time to progression の中央値は ヶ月 0.5-4 治療効果は PR 0 例 SD 0 例 long SD 5 例 PD 5 例 臨床的有用率は % であった long SD 5 例中 例が triple negative であった long SD の開始ラインは 次 / 次 / 次 /4 次以上 例 / 例 /0 例 / 例であった 有害事象は G 以上の好 中球減少 9 例 G 以上の末消神経障害 7 例であった GT 療法施行中に嘔吐 後の誤嚥性肺炎による死亡例を 例認めた 考察 GT 療法は triple negative 症例や既治療レジメンが多い症例にも効果を示す可能性がある 当院の GT 療 法の臨床的有用率は比較試験に比べ低い結果であった G 以上の好中球減少 や末梢神経障害などの有害事象により治療継続困難なことがレジメン変更の 主な理由であった 投与方法の検討や有害事象への対策が臨床的有用率の上 昇に重要になると考える GP---0 GP--- 進行 再発乳癌における TS- の位置づけ 潜在性乳癌における治療法の検討 獨協医科大学越谷病院 乳腺センター 獨協医科大学越谷病院 放射線科 公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院 乳腺外科 小島 誠人 石綱 一央 中根 えりな 奈良橋 健 瀧澤 淳 二宮 淳 大矢 雅敏 川島 実穂 野崎 美和子 高原 祥子 萩原 里香 山内 清明 目的 経口抗悪性腫瘍剤である TS- は手術不能又は再発乳癌において他剤 耐性症例に効果があり 認容性も良好であることは既に知られている 今回 我々は 進行 再発乳癌における TS- 使用症例を遡及的に検討し 転移臓器 別やサブタイプ別の検討も加えた 対象と方法 進行 再発乳癌 59 例に対 し使用し 評価可能症例は 40 例であった 投与方法は体表面積に合わせて 日に 80 0mg を 8 日間連日投与 4 日間休薬で コースとした 成績 40 例の奏効率は.5% 臨床的有用率は 55.0% であった 転移臓器別の評 価では 肺転移の奏効率が若干高い傾向にあった サブタイプ別の評価では LuminalA B タイプの奏効率が若干高い傾向にあった 主な副作用については 軽度消化器症状や骨髄抑制 長期使用症例で皮膚の色素沈着が認められたが 手足症候群は現在のところ認められず 副作用による中止症例は少なく認容 性は高いと考えられた 結論 TS- は他剤耐性症例にも効果が期待でき ま た化学療法の効果が低いとされる LuminalA B タイプにも効果が期待できる 可能性が示唆された さらに認容性が高く経口剤であるため 患者の QOL を 低下させずに長期間安全に投与でき 今後は up front にも使用できる薬剤と 考えられた 46 組織学的に転移巣が判明している原発不明の悪性腫瘍は原発不明癌と定義さ れ 特に腋窩リンパ節転移で腺癌 未分化癌の場合は潜在性乳癌とされる 潜在性乳癌は全乳癌の 0.09.0% と稀な疾患であり MRI 等の画像診断の 進歩によりその頻度は更に低くなると予想される MRI は微小原発巣発見に 有用で 細胞 組織学的検査を行い 微小原発巣の存在を否定しえたものが 真 の潜在性乳癌 といるが その外科的治療についてはいまだ一定の見解を得て いない 我々は 006 年以降に 6 例の潜在性乳癌を経験したのでそれらの治療 経過を報告する 主訴はいずれも腋窩腫瘤で同部の病理組織学的検査にて腺 癌と診断されたが 各種画像検査で乳房内および他臓器に原発巣を指摘し得 なかった 6 例中 例は手術先行ただし乳房切除 + 腋窩郭清術 例 腋窩郭清 術のみで乳房非照射 例 次の 例は化学療法中も病勢が進行した結果根治術 は出来ず照射も局所制御目的のみとなった 残り 例は術前化学療法中である が手術は腋窩郭清術のみを予定 と対応は変遷している 潜在性乳癌の治療 は既にリンパ節転移が存在する為 進行乳癌に準じた全身療法が必要である が 乳房への局所療法の目的は 隠れている癌巣を取り除くことである 自 験例術後 例のうち 例は病勢が進行して死亡されたが 例は術後補助化 学療法後現在無再発経過観察中である MRI 指摘微小病変に対する細胞 組 織学的検査法に画一化されたものがないことや 乳房非切除症例の長期成績 に関するデータがまだ少ないことから 乳房非切除非照射治療については慎 重に判断すべきである 0 年の乳癌診療ガイドラインでは MRI で乳房内に 原発巣がなければ 全乳房照射を前提に乳房非切除を選択してもよい 推奨グ レード C とされている しかし我々は今後乳房内に乳癌が出現 確認され た時の為に部分切除および残存乳房照射を温存しておく意味があると考える 若干の文献的考察を加えて報告する
GP--- GP--- 温熱療法 ハイパーサーミア の癌治療メカニズムと進行再発乳 癌に対する有効性 67 例の自験例から 当院における局所進行 T4 乳癌症例の検討 協林会大阪ガン免疫化学療法センター 東大和病院 内科 茨城県立中央病院 茨城県地域がんセンター 腫瘍内科 茨城県立中央病院 茨城県地域がんセンター 乳腺外科 藤澤 文絵 森下 亜希子 平野 稔 武田 力 Valentina Ostapenko はじめに 4 から 4 度に加熱する温熱療法をハイパーサーミア 以下 HT と いい 健康保険で認可された癌にたいする治療法である HT は単独でも効果 をしめすが 放射線や化学療法を増強する 最近では免疫療法や分子標的治 療を増強することも注目されている これまで標準治療の効果がえられなかっ たり 副作用などで標準治療の施行を拒否される進行再発乳癌症例で温熱療 法と免疫療法が有効であることを発表してきたが 今回はそれぞれどのよう な症例に効果がみられるかを自験例 67 例および日本ハイパーサーミア学会 で報告された有効症例より検討した 対象 005/7-0/6 に当院で加療した 8 例の乳癌進行再発患者のうち 67 名に温熱療法 HT を 0 名に活性化リンパ球 以下 CAT を 80 名に 樹状細胞 以下 DC を施行した DC+CAT+HT 併用例が最も多く 6 名であっ た 結果 臨床的有効例 50% 以上縮小または 6 ヶ月以上不変 は 66 例中 7 例 6.% 温熱のみでは 5.4% 免疫のみでは 9.% 免疫に温熱を併用す ると.% と増加した 最も有効率が高かったのは DC+CAT+HT 併用例で 5.9% であった 有効 7 例中 0 例は当該治療開始前後に標準治療の変更は なかったので当該治療の有効性が示唆される 症例. 年にわたる温熱で皮膚病変が治癒した症例. 温熱 放射線が著 効した症例. 温熱 樹状細胞が著効した症例 いずれも標準治療が無効ま たは拒否された症例である 考察 温熱は低侵襲で副作用の少ない治療法である 温熱単独でも皮膚病変 や所属リンパ節には有効であるが長期頻回の施術を要する 温熱は免疫療法 抗癌剤 放射線の効果を増強する 癌性胸膜炎には CAT が有効で 肝 肺な ど実質臓器への転移には DC HT が有効であった 背景 局所進行 T4 乳癌は診断時にすでにリンパ節転移 遠隔転移を伴うこと が多く 予後不良であるが 集学的治療により根治を目指せる症例 あるい は延命を期待できる症例も含まれるため 適切な治療方針を立てることが重 要となる 方法 00 年 月 0 年 0 月までに当院にて治療を行った局所進行 T4 乳癌 例について 臨床的特徴および選択した治療方法について検討した 結果 年齢は 9 9 歳 平均年齢は 6.5 歳 全例女性で Luminal A type が 4 例 Luminal B/HER 陰性 type が 6 例 Luminal B/HER 陽性 type が 5 例 HER type が 例 Triple negative が 5 例であった 病悩期間の判明し ている 6 例では 0 日 48 か月 中央値は 0 か月の経過であった 遠隔転移がなく根治を目指せる症例が 7 名 その内 施行中の症例を含め術 前化学療法を施行した症例が 8 例 術前ホルモン療法を施行した症例が 例 術後補助化学療法を施行した症例が 例 術後ホルモン療法を施行した症例が 6 例 術後放射線療法を施行した症例が 5 例であった 遠隔転移を伴っていた 例は 5 例で 全例に化学療法 例にホルモン療法が施行され 症状緩和目的 の放射線療法が 例に施行された 名は病状が急速に進行し死亡したが 4 名は抄録登録時現在 加療継続中である 今回 さらに臨床的および病理学的評価を加えて 当院における局所進行 T4 乳癌の集学的治療について検討し 報告する GP---4 GP---5 演題取り下げ 重篤な皮膚症状を呈する進行乳癌に対するリザーバー動注と放 射線治療の併用療法 奈良県立奈良病院 放射線科 奈良県立奈良病院 中放部 井上 正義 堀川 典子 池本 正子 上原 朋子 背景 進行 再発乳癌に対する動注および放射線治療は いずれも高い局所 治療効果が期待できる治療法である 特に放射線治療は 局所進行乳癌に対 する確立された治療法であるが 単独では治療効果が不十分であり 全身化 学療法の併用は副作用のため施行できない症例も多い そこで 我々は 放 射線治療にリザーバー動注を同時併用する新たな治療を考案し 4 例に施行し たので報告する 対象 全身化学療法の適応外と判断された進行乳癌の 4 例 初発 例 再発 例 例は腫瘍が皮膚から露出しているため出血と浸出液 が著明であり 例は腫瘍増大に伴う疼痛を認めていた 方法 内胸動脈を塞 栓後 鎖骨下動脈本幹にカテーテルを留置 動注のレジメンは day に EPI 0mg day8 5 に CDDP 0mg 5-FU 750mg 8 日間を コース とした 放射線治療は 6MV X 線を用いて 腫瘍のみを照射野とした接線照 射を 例に 鎖骨上窩リンパ節領域を含めた 門照射を 例に施行した 回 -4Gy で合計 40-86Gy を 4-9 週間かけて照射した 治療前後での皮膚症状を 褥創重症度分類で使用される DESIGN-R を用いて評価した 結果 動注は合 計 -6 コース施行した 例でポートの感染が見られたが 抜去により改善し た 4 例全例で腫瘍縮小および症状緩和が得られた 腫瘍が皮膚から露出して いた 例中 例で局所 CR が得られ 他の 例も腫瘍の縮小により症状は著 明に改善した 皮膚症状の DESIGN-R でも 治療前後で平均 0. から 4.8 まで改善が見られた 結語 放射線治療とリザーバー動注の併用は安全に施 行可能で 強い局所効果を発揮し 進行乳癌患者の症状緩和に寄与する可能 性が示唆された 46
GP---0 GP---0 当院における乳癌脳転移症例の検討 転移性脳腫瘍の臨床病理学的特徴 兵庫県立がんセンター 乳腺外科 兵庫県立がんセンター 腫瘍内科 兵庫県立がんセンター 放射線診断科 4 兵庫県立がんセンター 病理診断科 ブレストピアなんば病院 がん研究会がん研究所 病理部 坂元記念クリニック 三木 万由子 吉田 佐智子 廣利 浩一 前川 陽子 高尾 信太郎 松本 光史 谷岡 麻紀 橋本 知久 佐久間 淑子 4 山口 由紀子 古澤 秀実 船ヶ山 まゆみ 齋藤 智和 山本 隆 阿部 勝則 中原 浩 前田 資雄 駒木 幹正 秋山 太 坂元 吾偉 はじめに 乳癌の脳転移は予後不良であり 乳癌診療ガイドラインでも脳転 移に対する治療方針は定まっておらず 治療選択が難しい 目的と方法 当 院における脳転移症例 4 例を対象とし 治療法や予後についてレトロスペク ティブに検討する 結果 乳癌診断時の患者の平均年齢は 5. 歳であった 進行乳癌が 例 再発乳癌が 例であった 再発症例において乳癌診断時 から再発までの DFI は平均.6 か月 脳転移診断後の予後は平均 0.9 か月 であり 脳転移診断後 年以上の長期生存例が 6 例みられた Luminal type 0 例 Triple negative type 例 HER 陽性 type 0 例であった 治療と して 薬物療法は 6 例に行われており 再発後もしくは進行症例の初回治療 後の薬物療法の平均レジメン数は 4.4 脳転移後の平均レジメン数は.7 で あった 局所治療は様々な組み合わせがみられたが 手術は 6 例 γナイフは 例 放射線治療は 5 例に行われており 局所治療のみ行った症例は 4 例 みられた サブタイプ別にみると HER 陽性 type のもので予後が一番長く Triple negative type Luminal type の順に短くなった 再発 診断時の年 代別にみると むしろ古い症例の方が予後が長い傾向にあった 手術をした 症例 γナイフを施行した症例 放射線治療をした症例はそれぞれ行わなかっ た症例に対して予後が長かった また 年以上の長期生存が得られた症例は 年未満の症例に対し 治療のレジメン数が多い傾向にあった DFI が 年以 上の症例は 年未満の症例より予後が短い傾向にあった 考察 脳転移症例 は予後不良といわれるが 長期生存する例もみられた 脳転移に対して薬物 療法と放射線治療 外科的治療を組み合わせることで 脳転移後の予後を延 長できる可能性が示唆された 目的 脳転移症例の臨床病理学的特徴から 脳転移スクリーニングの意義及 び治療方針を検討すること 方法 99 年 6 月から 0 年 月までに経 験した脳転移症例 60 例を retrospective に検討した 結果 初期治療時のリ ンパ節転移数は n0 0 例 n=- 個 0 例 n=4-0 個 4 例 n 0 個 例 原発巣は Luminal type 6 例 Luminal-HER- type 例 HER- type 8 例 Triple negative type 例 不明 例 初回再発 診断時に脳転移を認めた症例は 0 例 脳転移のみ症例 5 例 うち 9 例は HER- type で この群の平均無再発生存期間 DFS は.7 年であった ま た 再発治療経過中に脳転移を診断した症例は 40 例 この群の平均 DFS は. 年であった 脳転移診断までの期間は再発治療開始から平均. 年 最短 ヶ 月 - 最長 6 年 4 ヶ月 であった 45 例に放射線照射施行 全脳照射 5 例 γ -knife 0 例 手術施行例 例であった 全生存期間 OS は平均 4.8 年 脳転移診断からの OS は平均. 年 最短 0.0 年 - 最長 6. 年 であった 脳転 移診断後 年以上生存した症例は 4 例で 全て無症状単発発見症例であった 結 論 脳転移は他臓器転移に比べ 進行難治性であるが 単発無症状発見 / 治療 にて 長期生存が期待できる可能性がある リンパ節転移多数例や原発巣が HER- type の症例は 初期治療開始後 年以内のスクリーニングは有効であ る可能性が示唆された GP---0 GP---04 乳癌術後脳転移 長期生存症例の検討 乳癌脳転移に対するガンマナイフ治療 腫瘍個数 -4 個に対し 5 個以上の治療成績の検討 がん 感染症センター都立駒込病院 乳腺外科 勝田病院 水戸ガンマハウス 脳神経外科 本田 弥生 石黒 淳子 井寺 奈美 堀口 和美 北川 大 宮本 博美 有賀 智之 山下 年成 黒井 克昌 背景 目的 乳癌脳転移に奏効する薬物療法はほとんどなく 全身治療の方 針も難渋することが多い その中で少数ではあるが乳癌脳転移の長期生存症 例の特徴を検討することで脳転移症例の治療に役立つ可能性があるのではな いかと考える 対象 方法 乳癌術後症例のうち当院で脳転移と診断された 症例 00-0 年 は 68 例 治療内容や転帰が明らかな 57 例が対象 長 期生存とは脳転移後生存期間 6 ケ月以上とし 後方視的に長期生存例の特 徴 ER HER 発現による予後の違いなどを検討した 結果 57 症例のう ち脳転移後 6 ケ月以上生存の症例は 0 例 7.5% うち 60-0 ケ月未満 例 5.% 0 ケ月以上生存が 例.5% であった 初再発部位が脳の症 例は 例 所属 LN 再発 他遠隔部位についで脳転移を来した症例が 8 例でい ずれも他遠隔部位は比較的良好にコントロールされている症例であった 組 織 学 的 な 特 徴 と し て ER + HER - 例 ER + HER + 例 ER - HER + 5 例で ER - HER - は認めなかった 長期生存例では HER + が 7 例 7/0 70% であり 非長期生存例の HER + /47 8% よ り多かった 脳転移後 0 ケ月以上生存症例は 症例とも ER - HER + で あった ER HER 発現による脳転移後の生存期間の違いを検討すると ER - HER - 群 中央値 ケ月 は ER + 群 HER + 群とそれぞれ比較し有意 に短く HER + 群 中央値 6 ケ月 は ER + 群 中央値 ケ月 に比較し 有意差はないものの HER + 群が長い傾向にあった 0 ケ月以上生存の HER + の 症例では再発治療として脳転移前後長期にトラスツズマブ単独 投与が継続され 脳局所治療中も含め 他遠隔部位も良好にコントロールで きていた 考察 ER + 群 HER + 群では脳局所の治療と同時に副作用 が少なく長期投与可能な分子標的薬やホルモン剤を継続的に使用し他遠隔部 位のコントロールをつけることが長期生存につながった可能性がある 山本 昌昭 目的 乳癌脳転移の治療では 生存期間の延長もさることながら 如何に神 経機能を維持し かつ神経死を抑制できるかがより重要である ガンマナイ フ GK を行った自験例で 腫瘍数 -4 個の群に対し 5 個以上の群で 神経機 能維持 神経死阻止 および照射による合併症の観点から治療成績を比較検 討した 方法 998 年 7 月 0 年 6 月の期間に乳癌脳転移に GK 治療を行った個人 連続 79 例 男性 例を含む 年齢 6-86 平均 56 歳 を対象とした これ らを腫瘍数 -4 個の群 A 群 例 と 5 個以上の群 B 群 48 例 に分け て検討した 群間の割合の検定には Fischer exact test を time to event outcome に は Kaplan-Meier 法 と Cox proportional hazard model を 用 い p 0.05 を有意差水準とした 結果 0 年 月の時点で 例が生存 残る 48 例の死亡が確認された 全症例での GK 治療からの生存期間中央値は 9.0 ヶ月で A 群では. ヶ月 B 群 6.0 ヶ月であった p.000 神経死の割合は A 群 8.4% B 群 9.5% p=.85 で 神経機能維持の割合は A 群 84.7% B 群 88.5% p=.805 と 両群間でほぼ同等であった 累積神経死阻止率の両群の比較では Hazard ratio HR.9 95% confidence interval CI 0.95-4.85 p=0.065 と有意差は認められなかった また累積神経機能維持率の両群の比較では HR.4 95% CI 0.75-.760 p=0.868 と有意差は認められなかった 照射による合併症の割合は A 群 5.% B 群.0% p=.979 で 累積合併症 率の両群の比較では HR 0.870 95% CI 0.8-.40 p=0.845 と有意 差は認められなかった 結論 GK 治療後の生存期間に関して B 群は A 群に対して明らかに劣性では あったが 神経機能維持 神経死阻止および合併症の頻度の観点からは劣性 とは言えなかった 腫瘍数が 5 個以上であっても 症例によっては GK 治療に より良好な神経機能維持が得られることが示された 464
GP---05 GP---06 当院における乳癌脳転移例に対する治療成績 定位照射による症候性脳放射線壊死に対する Bevacizumab 治 療の経験 日本赤十字社和歌山医療センター 乳腺外科部 日本赤十字社和歌山医療センター 放射線科部 日本赤十字社和歌山医療センター 脳神経外科部 日本赤十字社医療センター 化学療法科 日本赤十字社医療センター 緩和ケア科 日本赤十字社医療センター 呼吸器外科 4 日本赤十字社医療センター 乳腺外科 西村 友美 芳林 浩志 川口 佳奈子 矢本 真子 山田 晴美 南村 真紀 中村 京平 永田 和也 津浦 光晴 加藤 博明 背景 乳癌患者の生存率延長に伴って脳転移の頻度は増加傾向にあるが 一 般的な薬物療法は脳転移への効果が乏しいと考えられている 乳癌患者の QOL 予後をさらに改善するためには 脳転移を早期に発見し 無症状の状 態でできるだけ長くコントロールする必要がある 方法 005 年から 0 年の間に当院で脳転移と診断した 例の乳癌患者に対して 患者背景 診断 法 治療法 予後についてレトロスペクティブに検討した 結果 脳転移を 来した 例の多くが初診時にリンパ節転移または遠隔転移を認めていた 期 9% 期 6% 期 5% 4 期 7% 不明 % ER 陰性例は ER 陽性例 に比較して脳転移が出現するまでの期間が短い傾向にあった 中央値 6. ヶ 月 v.s. 6.8 ヶ月 P=0.059 79% の症例が何らかの症状を契機に脳転移を 診断された 脳転移出現時に 臓器以上の他臓器転移を伴っていた症例や 脳 転移が初回遠隔転移部位であった症例では 臓器の他臓器転移を伴って いた症例に比べて脳転移出現後の生存期間が短い傾向にあった 中央値.8 ヶ 月 0.8 ヶ月 7.8 ヶ月 P=0.00 脳転移出現時の脳転移巣個数による生 存期間の有意差は認めなかったが 定位放射線療法や手術のみ行い全脳照射 を行わなかった症例の方が全脳照射を行った症例よりも脳転移出現後の生存 期間が有意に長かった 中央値 5. ヶ月 v.s. 7.8 ヶ月 P=0.04 考察 今後は脳転移を来す危険性の高い症例を抽出し より効果的に脳転移のスク リーニングを行うことが重要となる また 乳癌患者は脳転移後の経過も比 較的長く 4 個以上の多発脳転移を伴う症例でも必ずしも全脳照射を行うこと が最良とは限らない可能性がある それぞれの症例ごとに予後 治療効果 副作用を予想しながら治療を組み立てていく必要がある 宮本 信吾 濱 義人 古畑 善章 増田 亮 4 はじめに 近年 化学療法や放射線治療の進歩により生存期間は延長し 複 数回の放射線照射を受ける機会も増え 症候性脳放射線壊死の治療に難渋す る機会が増えた 抗 VEGF 抗体薬である Bevacizumab は血管内皮増殖因子を 抑制し 脳放射線壊死の症状改善が期待される薬剤である 今回 当院で 4 症 例を経験したので報告する 対象と方法 当院で定位照射後に症候性放射線壊死をきたした 4 例 47 6 歳 放射線壊死は臨床経過 MRI およびメチオニン PET にて総合的に判断し た いずれの症例も内科的治療に抵抗性で 症状の増悪とステロイド増量に よる軽快を繰り返しているため bevacizumab の投与を行った 結果 Bevacizumab の投与により 4 例全てにおいて 浮腫の改善 中央改善 値 5% と Karnofsky Performance Status KPS の改善を認め ステロイ ドからの離脱が可能となった 結論 Bevacizumab は画像及び臨床症状を改善し 脳放射線壊死に対する治 療として有望である可能性があり 文献的検索も含め報告する GP--4-0 GP--4-0 乳癌治療におけるサバイバーの役割 先輩が後輩を支える 診 療所でどこまでできるか あなたなら どうしますか 非手術乳がん症例の検討 はしづめクリニック NHO 長崎医療センター 外科 NHO 長崎医療センター 放射線科 遠山 啓亮 前田 茂人 渡海 由貴子 中島 一彰 橋爪 隆弘 目的 乳癌治療を開始する場合 主治医や医療者側からの説明だけでは患者 のニーズに十分にこたえられない場合が少なくない 乳癌治療のつらさや不 安 仕事との兼ね合い 気持ちの変化 生活の工夫などは経験者だけにしか 分からない そこで治療を導入する際 先輩から話しを聞いてみたいと希望 した患者には 同じ治療を受けた先輩が面談する試みを行っている 当院は 地方都市で開業 年足らずの診療所で これまで 67 例の新規乳癌症例を経験 した これまで 5 組の面談を行ったのでその内容と今後の課題を提示する 方 法 面談の主目的は 化学療法について 組 術前 術後 手術について 組 手術と就労について 組である 面談は同じ治療を受けた先輩患者に院長が直 接依頼する 依頼は断っても構わないこと ボランティアであること 良い ことばかりでなく経験したことやつらかったことを話すことをお願いしてい る 面談には経験のある看護師を 名コーディネーターとして同席している 結果 先輩 5 名はいずれも異なる患者である 面談時間は約 時間 後輩 5 名 は治療ついての不安が軽減し 全例が治療を行った 後輩の感想としては 面 談してよかった 主治医の説明とは違った内容だった 治療に前向きになっ た とポジティブな意見が多かったが 期待した内容とは少し異なっていた との意見もあった 自分が役に立てて嬉しかった と語る先輩が多かった 問題点は 先輩がつらい体験をフラッシュバックする場合があることである 名は過去の記録を読み返してつらくなったと語った 結語 今後の課題と して 面談の人選 フラッシュバックした患者のフォロー コーディネーター の育成などがある 医療者だけでなく経験者にも乳がん治療に是非力を貸し てほしいと考えている 465 乳がん検診の普及や乳がんに対する意識向上により早期乳がんの割合が増え ているものの 初診時 Stage IV 乳がんや局所進行乳がんに遭遇することは しばしばあり まず薬物治療から開始されることが多い また 早期乳がん であるにもかかわらず 手術治療を拒否される患者に遭遇することもある 今回 このような 非手術症例 について検討を行った 対象 007 年 月 0 年 0 月までに当院乳腺外科にて乳がんと診断された 50 例のうち 手 術治療を行わなかった 例 0.0% 結果 I 期 例 IIIA 期 例 IIIB 期 例 IV 期 9 例 IS type は Lumnal A 例 HER 例 転移部位は 肺 4 例 肝 例 骨 5 例 がん性胸膜炎 例 重複あり IV 期以外で手術を行わなかっ た理由は 手術拒否 例 治療拒否 例で 治療拒否の症例は補完代替医療を 行っていた 0 年 月時点で 生存は 例 死亡 例 生存期間は 年 未満 例 - 年未満 4 例 - 年未満 例 4-5 年未満 5 例 5 年以上 例 死亡例を除いて 現時点で PS0- 例 PS4 例 脳梗塞後遺症 であり 例は日常生活には支障なく外来薬物療法継続中である 考察 Stage IV 乳 がんや局所進行乳がんは一般には薬物療法から開始される JCOG では Stage IV 乳がんにおける原発巣切除の妥当性を検証する Study も行われているが 結論はまだ出ていない いずれにしても 治療効果がみられ いわゆる slow PD や long SD の状態で QOL を保ったまま 4 年以上生存し得た症例が 50% あったことは 社会生活者 である患者にとり意義があることだろう 疾患 特異性のみでなく 患者の多様性に合わせた治療選択を行い 患者の 人生 に焦点をあてたがん治療の継続も大切な選択肢の一つと思われる
GP--4-0 GP--4-04 沖縄赤十字病院 浜松医療センター 病棟看護師が出来る患者さんへの支援を通じてのチーム医療の 構築 状況的危機に陥った患者の外来看護の 事例 乳癌術後局所再 発し不安定な心理状態の患者への看護介入 具志堅 あや子 野原 りか 玉城 千絵 長嶺 信治 中山 淳子 深見 睦子 天野 一恵 神谷 智子 はじめに 乳癌は女性特有の疾患であり看護師の関わりが大きいと思われる H 年 4 月より乳腺専門医が着任し チーム医療の実現に向けて活動を始め ている 乳がん看護認定看護師はいないが 様々な活動を通じて病棟看護師 が出来うる支援を行うことによってチーム医療の実現を目指している 今回 私たちが参加した活動を通じて見えてきた問題点と課題 今後の目標につい て報告したい 患者会が立ち上がり年 4 回の活動を行った 第 回の総会 には 40 人の参加があり その時のアンケートや希望をもとに次回からの患 者会の活動に反映している 活動当日に会場設営 受付や会場案内 アンケー トの配布などのボランティアを行い参加してくれた患者さんの日常に触れる ことによってその思いを享受し 日常業務に反映している 院内において はキャンサーボードが立ち上がり 毎月の症例呈示を通じてより深い病態の 把握に努めている 特に再発や末期の患者さんに関しては主治医の思いや治 療方針を知ることが出来 日常業務において患者さんと関わりに大きく寄与 している 第 0 回乳癌学会に参加し 乳がんに対する幅広い演題を聞く ことが出来 その知識を深めた 特に看護発表に関して私たちがしなければ ならないことや 現状の中で出来うることがより明確になった 結論 呼吸 器内科 呼吸器外科 乳腺外科の混合病棟であり 更に 交代制の業務の中 では常に乳がんの患者さんに接することが出来ない状況であるが 様々な活 動に参加することによって乳癌患者さんの支援が明確になってきた 病棟に おいては外来との連携が課題であり より綿密な連携が必要であると思われ た また参加したメンバーだけではなく病棟看護師全員が知識の共有や連携 を密にすることによって全ての患者さんに高い看護支援を提供できるように し その取り組みを病院全体に反映したい 背景 入院期間の短縮に伴い 従来入院して行われていた治療が外来で行わ れるようになり 外来看護が担う役割は拡大している 外来看護は限られた 時間の中で 患者のニーズを把握し介入する チーム医療による連携協力が 重要であり 看護アセスメントに基づいた看護介入が求められる 今回 乳 癌の再発により状況的危機に陥った患者の看護を経験した アギュララとメ ズィックの危機問題解決モデルの方法を用いてアセスメントを行い 患者の 状況を分析し看護介入した過程を報告する なお 倫理的配慮については 本研究の主旨を患者家族に説明し同意を得た 看護実践 患者は 40 代の女性 左乳癌再発の病状悪化によって不安定な心理状態を呈し 外来看護介入に困 難を感じた事例である 患者は乳癌再発に対して放射線治療の説明をすると 予後への不安を訴え手だてがない状況と知覚し 絶望的な表情 流涙がみら れるなど否認 逃避行動を認めた 危機問題解決モデルによると ストレス の多い出来事に遭遇した人が 危機を回避するか危機に陥るかは出来事に対 する知覚 社会的支持 対処規制など問題解決を決定づける要因によって左 右される とあり 危機理論の中の状況的危機と捉えた 患者の不均衡状態 をもたらした原因は乳癌術後皮膚局所再発である 問題解決決定要因が欠如 しておりリスク状態であるとアセスメントし 不均衡状態からの回復 危機の 回避 を目標に看護実践を行った 具体的には 現実的な出来事の知覚を 得るための看護介入 適切な社会的支持を得るための看護介入 適切な対処 規制がとれる介入コーピング強化を行った 結果 社会的支持である夫の支 えにより放射線治療の意思決定 医療者の連携により治療は完遂できたこと 患者は現実的な知覚を持てたことで現状を受け止め危機の回避ができた GP--4-05 GP--4-06 チーム医療への薬剤師のかかわり 当院の乳がん患者をサポートしていく取り組み体制に向けて 患者対象の勉強会から見えてくるもの 医療法人社団耀和会濃成病院 薬局 小牧市民病院 外科 小牧市民病院 看護局 栗木 玲子 溝口 眞臣 高木 真由美 間下 優子 武内 大 和田 応樹 原町赤十字病院 看護部 原町赤十字病院 外科 柳澤 ちぐさ 松井 加奈 内田 信之 乳がん患者の治療方針は外来診療の中で説明 決定されていき 初回より外 来にて治療が開始されるため 不安も多い また 患者数も年々増加傾向に あり 若年化もしている インターネットの普及により情報は入手しやすく なった反面 信頼性の高い情報であるか否かを判断することが難しくなって きている その中で患者が正しい知識を得るために 004 年より術後化学療 法施行患者を対象とした化学療法の事前指導を開始した 最近では 再発後 の治療方針を変更する際 医師より説明された複数の治療の選択肢をより解 りやすく その人のライフスタイルを尊重する治療方針の決定へと結びつけ ることができるようになった その中での薬剤師としての関わりを報告する 当初は化学療法施行中に指導を行っていたが 事前に指導が受けたい とい う患者の希望より化学療法開始前へと移行し 薬剤の副作用 日常生活の送 り方 化学療法室での過ごし方など看護師と共同で指導を行うようになった その結果 個々の対応が可能となり 患者からの相談も増え 指導後の状況 なども分かるようになってきた また ラパチニブ発売後より 医師 看護 師と協力しながら 再発後の治療方針変更に伴う指導を IC 当日に行い 定期 的な副作用確認を始めた その結果 ラパチニブ カペシタビンは先行研究 に比べると下痢 皮膚障害による中止が少ない結果が得られチームによる介 入の成果が得られた 再発後の治療選択を一緒に行うようになり 患者から は 薬剤師と一緒で良かった という意見が聞かれるようになった さらに 医薬分業も進み 院内でも院外でも同じように指導がされ 相談が出来るよ うにという試みから 009 年 4 月より定期的に保険薬局薬剤師 医師 看護師 と共同で乳がんの勉強会も開催してきた 保険薬局薬剤師を含めたチーム医 療や 最近話題となってきている 共同薬物治療管理業務 へとつなげられる と考えられる はじめに 乳がん罹患率は年々増加傾向であり 特徴として経過が長く ま た治療法が多岐に渡るということが挙げられる そのため患者は乳がんと診 断および告知を受けた直後から 身体心理 社会的環境の変化に翻弄されな がら治療選択を行い 乳がんとなった自分 と向き合って行かなければなら ない したがって医療者の役割として決定した治療の迷いに寄り添い 支え ていくことが重要な役割といえる 目的 乳がんと診断され 治療中の乳が ん患者および家族が医療者に対し どのような悩みや 情報提供を求めてい るのか明確化すること 方法 乳がん治療中の患者に対し リンパ浮腫 に対 する勉強会を行い参加者 0 名に対し 講義後無記名にてアンケート調査を 行った 回収率 90% 結果 リンパ浮腫に対する内容では よくわかった 名 わかった 名 だいたいわかった 名 わからなかった 0 名だった 自由記載の欄では 今後の勉強会開催については 治療中に対する副作用や 日常生活に対する注意事項など多くの要望の記載があった また 専門的な 話を聴けたことによる知識の修得や 以前化学療法を一緒に受け ともに乗 り越えられた 仲間 に会えたことの喜び 何よりも自分自身を大切にするこ とを考えることができたなどの記載があった さらに勉強会の継続の要望や 医療者に対する期待などがあった 考察 勉強会を行うことで当院での乳が ん患者および家族が抱える問題を 今まで以上に理解できたと考える その 結果 当院から発する情報提供もより明確化できた 今後も勉強会を定期的 に開催し 地域医療に少しでも貢献できるように努力していく予定である 466
GP--4-07 GP--5-0 息子宅への外泊を支援した一例 遺族面接からみた外泊が死別 非嘆にもたらす影響 当院における乳癌患者に対する緩和ケアチームの現状と課題 社団医療法人かしま病院 看護部 社団医療法人かしま病院 乳腺外科 橋本 和彦, 森本 卓 野村 孝 吉野 知子 蔵 昌宏 橋村 俊哉 稲森 雅幸 松本 伸治 小林 啓子 本多 紀子 諸石 みゆき 長谷 圭悟 井谷 裕香 長井 直子 鈴木 則子 薄井 ひろ子 小野 友紀 鈴木 正明 はじめに 近年 患者 家族の思いを尊重した在宅緩和ケアが重視されてい る 今回私達は 終末期患者の息子宅への外泊支援を経験した その支援経 過に外泊が死別非嘆にもたらす影響についての考察を加え報告する 症例 60 代 女性 左乳がん再発 夫 三男との 人暮らし 近くに次男夫婦と孫 乳頭 腺管癌術後.5 年 左胸壁 左乳房 周囲リンパ節に拡大 もともとある腎機 能障害により 継続してきた薬物療法に限界を生じた状態であった 入院時 PS 入院時に病状説明を受け 家族は患者の死が避けられないことを認識し た 息子家族から 外泊に連れていきたい との意志表示を得た しかし 本 人は 迷惑がかかる と外泊を拒んでいた PS5 と進行したある日 患者自 ら やっぱり行ってみたい 外泊希望があった その翌日から 泊の外泊を支 援した 外泊は家族とともに時間 空間を過ごすことを目的とし 医療行為 に対する家族指導は施行せず 担当医と看護師が訪問し施行した 自宅に到 着した患者から笑顔と涙がこぼれた 外泊から 週間後 病室にて家族に囲 まれ永眠した 遺族面接の中で ここに ばぁ寝てたんだよね と孫が話を切 り出す 外泊させられて悔いはない 遺った者が仲良くなった 等の言葉が 聞かれた 考察 遺族面接より 患者と家族の繋がりと同様に家族間の繋がり を強化こと 死をオープンに話題にできていること が明らかになった これ が 正常な非嘆や新たな家族間の絆 死生観の育みに繋がっていることは確 実であり 本症例の外泊支援の意義は大きかったと考える しかし 外泊の 決断を患者の意志に委ねたことで PS が進行してからの外泊になってしまった 事は反省すべき点であった 今後 外泊がおよぼした 遺族が生きていくこと への影響 を 死別後の非嘆ケアと意味付けたうえで 在宅緩和ケアの一端で ある外泊支援への積極的な取り組みが課題である 八尾市立病院 外科 八尾市立病院 乳腺外科 八尾市立病院 緩和ケアチーム はじめに 当院における 乳癌患者に対する緩和ケアチーム PCT の現状と 課題について報告する 当院の PCT はコンサルテーション型の緩和ケアを行っ ており 構成は 医師 5 名 外科医 名 麻酔科医 名 内科医 名 看護 師 7 名 緩和ケア認定看護師 名 薬剤師 名 MSW 名 臨床心理士 名 事務職 名の計 7 名である 活動内容は 週 回緩和ケア回診を施行し さ らに週 回カンファレンスを開催し 個々の症例に詳細な検討をしている 対 象と方法 008 年 月から 0 年 0 月までに PCT が介入した 乳癌患者 8 例を対象とした PCT の介入状況について検討した 結果 PCT 依頼内容は 疼痛コントロールが最も多く 精神的サポートもあった PCT 介入後 オピ オイド製剤や鎮痛補助剤の使用量の増加やオピオイドローテーションなどが 施行されていた PCT 介入時期は 8 例中 4 例が最終入院時に介入していた 最終転帰は 死亡退院 5 例 外来通院 例 入院中 例であった まとめ 乳 癌患者に対して PCT 介入により 多職種によるチーム医療は実践できていた 乳癌患者は治療経過が長いことが多く 精神的なサポートが必要になること も多いため 外来通院時からの PCT 介入や乳腺外科チームとの連携が今後の 課題である GP--5-0 GP--5-0 多角的多職種チームアプローチによる乳癌末期患者への緩和医 療 統合失調症併存乳がん患者に対する治療 筑波大学 医学医療系乳腺甲状腺内分泌外科 筑波大学附属病院 乳腺甲状腺内分泌外科学 筑波大学 医学医療系精神病態医学 医療法人医修会新河端病院 外科 馬場 慎司 片岡 佳樹. 目的 がんのリハビリテーション 以下 がんリハ をはじめとして褥瘡回 診や栄養サポートチーム 以下 NST といった複数の多職種チームアプロー チを行うことで乳癌末期患者の症状緩和を目指す. 方法 当院では 0 年 8 月よりがんリハを開始 また 008 年より NST 活動 0 年 月から は褥瘡委員会による褥瘡回診を開始した. 結果 がんリハでは医師 看護師 理学療法士 作業療法士 社会福祉士や介護 福祉系の資格を有する職員な ど多職種が参加している また NST には従来から医師 看護師 管理栄養士 薬剤師が参加しており 以前は医師と看護師のみで行っていた褥瘡回診も新 たに管理栄養士と薬剤師が参加するようになった さらにこれらの独立した 多職種チーム がんリハ NST 褥瘡回診 のカンファレンスを重ねて同時開 催することにより 各々のチームで行っていたカンファレンスと比べ多角的 な議論を行なえるようになり患者の緩和医療に貢献できた これを乳癌末期 状態の患者に行い効果的な結果を得たので報告する 4. 考察及び結論 がん の治療技術が向上し生命予後が改善する中 がん患者の QOL の維持や向上が 重視されるようになっている これに対しがんリハへの期待が高まっている ものの まだ十分に普及していない状況である 当院ではがんリハ開始以来 年間で 4 例を経験した 癌末期状態における緩和的なリハビリは 一様な 対応ではなくそれぞれの患者において個別に検討することが重要である そ のためには 医師 看護師のみでなく多職種によるチームアプローチが必要 でとなる 従来から稼働していた NST のカンファレンスとがんリハを連動さ せるとともに 褥瘡回診とも密接にリンクすることにより より多角的な多 職種チームアプローチが可能になり乳癌末期症例に対する症状緩和が効果的 に行なえるようになった 今後は検討症例を増やし より効果的なアプロー チを模索して行きたい 坂東 裕子 古屋 舞 市岡 恵美香 齋藤 剛 清松 裕子 根本 清貴 池田 達彦 井口 研子 田中 優子 原 尚人 目的 本邦では統合失調症の生涯有病率は約 0.7% であり 時に乳がん症例 の併存疾患として認められる 乳がん治療においては統合失調症の病状によ り認知機能 行動面に配慮を要する 当院における統合失調症症例における 乳癌治療について報告する 方法 005 年以降当院で乳癌に対する治療を 受けた統合失調症症例 7 例に関し 初診時病期 入院中の経過 不穏の有 無 病理とサブタイプ 手術および術前術後治療の有無と経過などについて retrospective に検討した 結果 統合失調症有病率は調査期間に治療を行っ た全症例の約.5% であった 乳がん治療開始時の年齢中央値は 44 歳 4 6 であり 統合失調症発症年齢中央値は 8 歳 4 55 歳 であった 乳が んは検診発見が 6 例 自己発見が 0 例 その他契機が 例であった 病期は I/II/III/IV 期がそれぞれ 4%/47%/%/8% であり 同時期の全症例に比 較し進行症例を多く認めた 88% は luminal type であり HER type および luminal-her type を各 例 6% 認めた 8 例に対し術前もしくは術後化学 療法 5 例に対し内分泌治療を施行している 治療拒否を 例 手術後通院 の自己中断を 例に認めている 4 例に対し手術を行い乳房温存率は 4% 乳房切除 再建術を 例に行った 手術に際し 例は精神科病棟入院を要し 6 例は不眠 不安の増強により眠剤等を追加投与したが不穏行動などはみられ なかった 例は統合失調症であることが本人に未告知であった 本人による 意思決定が可能と考えられる症例が 77% であり 家族あるいは行政との連携 を要する症例も認められた 結論 統合失調症の長期予後は多様である 乳 癌発症時の個々の状況や生活能力に応じ 精神科医との連携のもと適切な治 療計画を考慮する必要がある 467
GP--5-04 GP--5-05 高知赤十字病院 外科 統合失調症を合併した乳癌手術例の検討 精神疾患を有する乳癌症例の検討 藤島 則明 浜口 伸正 山井 礼道 甫喜本 憲弘 澤田 徹 永田 好香 守田 義平 下川 秀彦 中川 誠 宗 知子 浦本 秀隆 山崎 政治 吉田 泰憲 花桐 武志 田中 文啓 目的 統合失調症は青年期より発症し 長期の入院 治療をうけ 治療拒否 理解力不足や問題行動など診療に困難を伴うことも多い 統合失調症を合併 した乳癌症例の問題点につき検討した 方法 007 年より 0 年までの 6 年間に統合失調症を合併した乳癌手術例は 8 例 乳癌手術症例の 4.6% を対象 とした 成績 年齢は 4 歳から 77 歳 平均 6.9 歳であった 全員種瘤を主 訴に来院した 8 例中 5 例は長期入院中であり 例は看護師により 4 例は 医療スタッフにより確認後紹介された 腫瘍径は.0 から 5.0cm 平均.6cm であった Stage 例 StageA 例 StageB 例 StageA 例 局 所 再 発 例 で LuminalA 4 例 LuminalBHER 陰 性 例 LuminalBHER 陽性 例であった 温存術 例 5 例は乳房切除術を行った 温存術症例 例 中 例は入院での放射腺治療となった 補助療法はホルモン治療が主体とな り 例に化学療法を追加した 標準治療に比べ乳房切除を選択することが多 く 放射線治療の省略 化学療法の省略など補助療法においても標準以下の 治療が選択される傾向にあった 7 例は無再発 例は再発生存中である 結 論 統合失調症を合併した乳癌患者では一般乳癌患者より進行した症例が多 く また 十分な補助療法がおこない難かった 本人の理解を得るのも困難で 治療を拒否することも多く 治療の説明 同意に際しての家族 連携病院の 支援 また 向精神薬を服用していることが多く 精神科医との緊密な連携 も重要と考えられた がん患者は 身体的苦痛のみならず病気の様々な過程における心理的苦痛を 経験する 担癌患者におけるうつ病の有病率は健常者の有病率と比較すると 高く 心理的のみならず QOL 低下につながるとされている 乳癌では 約 40% に抑うつ状態や適応障害といった何らかの精神疾患を発症すると報告さ れている 今回当院における精神疾患を有した乳癌症例について検討したの で報告する 対象 結果 00 年 月から約 年間 当科で外科的加療を 行った 74 症例を対象とした 74 症例のうち 5 症例 4% に精神疾患の合併 を認めた 精神疾患の主たる罹患内容は 不安神経症 例 中等度から高度 の認知症 7 例 統合失調症 例 鬱病 例 躁鬱病と精神発達遅滞 名であった メンタルヘルス専門医による併診症例は 5 例中 例であった 精神疾患罹 患症例と非罹患症例を比較したところ 年齢 腫瘍径に差を認めず 病理病 期では比較的早期症例が多かったが 精神疾患罹患症例で IV 期がやや多い傾 向にあった 発見動機として精神疾患罹患者は 自覚症状に乏しく第 者によ るしこりや皮膚変化の指摘が特徴であった 外科的治療として精神疾患の影 響を考慮するケースが多く 術式は精神疾患罹患症例では温存術 44% 非罹 患症例では 67% と 精神疾患合併による影響から乳房切除術がより多く選択 される傾向であった 術後補助療法への影響はホルモン療法単独となる症例 が 76% と多く 補助療法への影響が強かった症例は全体の 0 症例 40% と 高い傾向を示した 結語 当院における精神疾患を合併した乳癌症例につ き検討した 精神疾患が術式や治療方針に与える影響は大きいが 他科やス タッフと協力することで対応可能である がん診療では 精神保健の専門家 の治療を必要とする場合が多く 早期に適切な治療を導入することが重要で ある GP--5-06 GP--5-07 癌化学療法に伴う悪心 嘔吐 CINV に対する心理的影響 乳 癌患者での検討 他職種間での病棟 外来での患者情報共有の取り組み がん 感染症センター都立駒込病院 乳腺外科 東京医科歯科大学大学院 心療 緩和医療学 井寺 奈美, 本田 弥生 宮本 博美 北川 大 有賀 智之 山下 年成 黒井 克昌 癌化学療法に伴う悪心 嘔吐 Chemotherapy induced Nausea and Vomiting 以下 CINV と略 は 副作用の中で最も辛い症状の一つで QOL の低下に影響 する 国内ではステロイドや 5HT 受容体拮抗薬中心の制吐療法でコントロー ルに難渋してきたが 009 年 月に NK 受容体拮抗薬であるアプレピタン トが使用可能となり さらに 00 年 5 月に制吐剤適正使用ガイドラインが作 成されたため 世界水準の制吐療法の実施により CINV のコントロールが期待 される状況となった 一方 CINV の一部を構成する予期性悪心 嘔吐の発現 には心理的機序が関与し 一旦発症すると薬物でのコントロールは困難とさ れている そのため制吐剤の適正使用やベンンゾジアゼピン系抗不安薬使用 などの予防対策に重点がおかれ 海外では心理的治療法が検討され 系統的 脱感作やリラクセーションの有効性が確認されている 予期性悪心 嘔吐に 限らず CINV 一般についても不安や抑うつ状態などの心理状態がその発現に 関与することが示唆されているが 調査研究は数少ない そのため CINV に 対する心理的影響を調査し その関与の有無の検討をするとともに予測因子 を推測することは意義あることと思われる 本研究では 癌化学療法初回導 入時の乳癌患者 術前 術後 のうち同意が得られたものを対象とし 心理状 態の調査を行いて CINV 発現との関連を検討し さらに予測因子を推測する ことを目標とする 質問紙としては がん患者におけるうつ病 適応障害に 対するスクリーニング検査として日本語版の妥当性が示されている Hospital Anxiety Depression Scale HADS と 状態不安 今この瞬間の自分に当て はまる不安 特性不安 普段いつもの自分に当てはまる不安 を測定する The Spielberger State-Trait Anxiety Inventory STAI を用い 患者背景確認の ためにがん特異的 QOL 尺度 EORTC-QLQ-C0 を同時に測定する 産業医科大学 呼吸器胸部外科 第二外科 産業医科大学 精神神経科 大平メディカルケア病院 外科 JMA 東埼玉総合病院 薬剤科 JMA 東埼玉総合病院 乳腺 内分泌外科 JMA 東埼玉総合病院 看護部 4JMA 東埼玉総合病院 医療相談課 藤野 尚子 竹元 伸之 宮崎 哲子 秋元 里美 吉原 鮎子 加藤 加澄 槇島 洋子 山崎 愛 4 飯島 千絵 目的 当院では医師とは別の化学療法事前説明を導入し また他職種間ミー ティングを行い 患者さんがスムーズに化学療法に取り組めるように図って いる 現取り組みの成果 そして今後の展望について報告する 対象と方法 0 年 月 0 年 8 月に新たに化学療法を導入した乳癌症 例を対象とした 全ての症例は 化学療法導入前に薬剤師 看護師の事前説 明外来枠を受診とし そこでは詳細な薬剤名 薬効だけではなく 来院スケ ジュールや好中球減少時の対処方法 治療費などの説明を行った 希望者に は MSW へ諸制度の手続きに関する相談を依頼した また面談内容 そして化 学療法施行中に新たに生じた問題については 週 回の他職種間ミーティング で検討し 次の化学療法時にフィードバックするように試みた 結果 対象期間中の化学療法導入症例数は 64 件であり そのうち血液毒性に よる有害事象は grade 4 で 5 例であり そのうち隔離入院が必要となった のは 7 例であった うち 例は事前説明の副作用に該当する症状で自主的に予 定外の外来を受診されていた 入院加療が必要となった症例も 全例それ以 上の増悪はなく 5 日以内に退院可能であった また 術後化学療法症例で 副作用発現により用量変更 点滴速度の調整等を行った症例が 6 例あるが 全 症例レジメン完遂可能であった MSW のアドバイスで治療を受ける環境を整 えることが出来た症例は 7 件であった 考察 他職種の医療従事者が 個々の症例の情報を共有し かつ自分の専門 分野を生かしたアシストをすることは 患者さん そしてご家族の治療に対 する不安を和らげ治療の継続を可能とする 医師とは別の化学療法事前説明 他職種間ミーティングは 意義あるものと考えられた 468
GP--5-08 GP--5-09 糖尿病患者の周術期管理から化学療法に向けてのチーム連携 管理栄養士の立場から 終末期乳癌患者の母親役割について考える 臨床倫理 Jonsen の 4 分割法を活用して 社会保険久留米第一病院 栄養課 社会保険久留米第一病院 乳腺外科 黒田 直美 山口 美樹 田中 真紀 独立行政法人労働者健康福祉機構長崎労災病院 看護部 独立行政法人労働者健康福祉機構長崎労災病院 外科 前川 妃史 廣田 淳子 岩田 亨 森内 博紀 はじめに 乳癌で治療を受ける患者の中には 基礎疾患として糖尿病があっ たり 術前検査ではじめて糖尿病の診断を受けることがある 乳癌と診断さ れ治療を受ける心理的な負担 糖尿病もまた食生活上の制約や治療への不安 をもたらす 当院では 乳癌治療前の血糖コントロールが必要な患者は 血 糖コントロールと教育を併せた入院となり糖尿病チームがサポートに加わっ ている 管理栄養士として 乳癌と糖尿病を同時に診断され 高血糖で乳癌 治療が遅れることへの強い不安をもつ患者に関わることが多い そこで 栄 養指導を管理栄養士の担当制を導入し 術前 術後 化学療法と 段階的に 栄養指導で関わることで 患者の心理的サポートとチーム連携の一部を担っ ている 方法 術前血糖コントロール及び糖尿病教育目的入院する患者に内 科入院前に食事調査面談 入院時に教育指導 回 乳癌術後退院前に 回計画 的に指導を行う 患者は 教育入院の時点で後療法としての化学療法が検討 されていることもあり 長期にわたるサポートが必要であり 更に個別訪問 を行い継続的な関わりを持つ 各指導の際は 患者の心理ペースに合わせ段 階的に時間をかけて傾聴を行い そのときの患者のニーズに合わせ情報提供 を行う 指導で得られた情報や心理状況は 4 回シリーズ 枚用紙の計画栄養 指導報告書を通して糖尿病チーム 乳腺チームのスタッフへ適宜情報提供を 行う まとめ 糖尿病診断と乳癌治療への不安と戸惑いに対し 管理栄養 士の担当制をとることで心理面のサポートを行うことができた 化学療法 に向けての食事管理についても併せて行うことができた 乳腺チーム 糖 尿病チームの一員としてチームの橋渡しの役割を見出すことができた 当院では 乳癌と診断された時から看取りまでのあらゆる病期の患者と継続 的に関わっている 看護師は患者に近い存在であり 治療選択や意思決定な ど治療における多くのプロセスに関与する 前向きに治療を継続し 社会と の繋がりを持ちながら日々の生活を支援する事は 看護師の大きな役割の一 つである とりわけ子育て時期の 0 40 代の乳癌患者には 社会的役割に 加えて母親役割など抱えていることが多く 医療者側の 患者の希望を支えた い という想いが強い傾向となる 特に 命に期限が決められた患者を前に 患 者の希望は何か や 残された時間を有意義に過ごすにはどうすればよいか と想い悩む事が多い 当院では 臨床の場面において苦慮する事例や 患者 家族 医療者側の立場や考えの違いから生じる様々な問題を分析し それぞ れの価値観を尊重しながら納得できる解決策を模索する際に倫理カンファレ ンスを実施している 今回 40 代乳癌患者のがん診断時から看取りまでの 関わりの中で 患者が一番大切にしてきた母親として子供達と最期の言葉が 交わせるような関わりを医師と共に作り 家族役割について考える機会を得 た 関わりの中で倫理的ジレンマを感じる場面が多く 臨床倫理から検討す る Jonsen の 4 分割法を活用し倫理カンファレンスを実施した 医療者側は 呼吸困難感などの苦痛緩和を考え 家族からのサポートが必要であると考え ていたが 本人は母親としての自分を一番大切にしており 医療者側と本人 の想いは異なっていた事がカンファレンスの中で明らかになった Jonsen の 4 分割法を活用した倫理カンファレンスは 医療者側の倫理的ジレンマと患者 の想いを明らかにする事に有用であった GP--5-0 GP--5- 聖マリアンナ医科大学病院 若年性乳がんターミナル期の患者への多職種アプローチの一事 例 終末期患者の在宅へ向けた ADL 維持 向上への関わり チーム 医療による目標共有の重要性 立田 葉月 長谷川 雅子 中村 明子 はじめに わが国の乳がん発症者は 年間 5 万人を超えるといわれており中 でも 0 0 代の若年の患者は増加傾向にある 今回 0 代前半で乳がんと 診断され 年後に再発をしてターミナル期を迎えた患者を 病棟と緩和ケア チームが連携しカンファレンスを行い患者のサポートをしたので報告する 目的 若年性乳がんの患者のカンファレンスおよびデスカンファレンスの記 録を元に 多職種チームによるサポートの実際を振り返り今後のケアに活か す 期間 0 年 6 月 0 年 0 月 方法 事例研究 カンファレンス記 録からの振り返り 事例 0 歳代 X 年 年右乳がん診断後化学療法 乳 房温存術リンパ節郭清 X 年局所再発にて局所切除術 肺 肝 骨転移 を来し化学療法をへて永眠 結果 多職種カンファレンスは 7 回実施し延べ 0 人が参加 カンファレンスで多く取り上げられた問題は痛みなどの症状 緩和や精神的症状への対応であった 患者は母親への依存が強く 精神的に 不安定で患者の行動により周囲が振り回されてしまうこともあった 患者は 病棟スタッフにではなく 精神科医や臨床心理士に自分の思いを表出するこ ともあり それらをカンファレンスで共有しチームで支持的な関わりをして いくことで 死にゆくプロセスをたどることができた 考察 当病棟では 昨年よりチーム医療の推進を行っており 多職種カンファレンスの実践とチー ム医療への効果についてアンケート調査をおこなっている その結果 情報の 共有が出来た 統一したケアにつながった などの回答が得られた 本事例に おいても A 氏の直面する全人的苦痛に対して チームアプローチを行ったこ とで 患者 家族を理解することの大切さに気付く事が出来た また 日々 の援助に悩む医療者のサポートにつながったと考える 今後もチーム医療の 実践を継続しより良いがん医療を提供していきたい 飯田市立病院 看護部 飯田市立病院 理学療法部 飯田市立病院 乳腺内分泌外科 平澤 路世 小池 香代 長谷部 沙希子 吉澤 京子 牧内 昭子 熊崎 真二 伊藤 勅子 新宮 聖士 がん患者の ADL は病状進行による苦痛の増悪とそれに伴う筋力低下により次 第に低下する これまで看護師は低下した ADL に対する介助は行っても 病 状に対する認識不足もあり ADL の維持 向上のための積極的な援助は実施で きなかった 当院では 0 年 月から多職種 医師 看護師 薬剤師 理学 療法士 による乳がん患者に対する定期カンファレンスを開始した 多職種間 で患者情報 病状の認識 治療 看護 ADL の目標 家族背景など を共有す ることでスムーズに退院につなげた症例を振り返り 終末期患者に対するリ ハビリテーションの重要性を考察する 症例 50 代女性 術後多発転移 右 肺 脳 胸水貯留による呼吸苦にて入院 胸腔ドレナージ施行 入院時の ADL はトイレ歩行 まず 筋力維持 廃用予防 を目標にリハビリを開始し その後 室内での自立および在宅に向け意欲の向上を目指しセーフティアーム ウォーカーを使用した歩行練習 担当 PT と在宅関係者による自宅訪問 在宅 サービスの利用拡大 など患者に合わせた目標に変更し 退院につなげた 症 例 60 代 女性 Stage IV 乳癌 高齢の母と 人暮らし PS 入院後 胸腔ドレナージと全脳照射開始 ADL は徐々に低下したため 目標を当初の ポータブル移乗と排泄動作の自立 から 残存機能の保持と向上 に変更した その後症状の改善に伴い定期カンファレンスでその都度目標を設定し 入院 時の ADL まで回復 退院した 考察 多職種による定期カンファレンスを通 して正確な病状を把握し 病状に合わせた ADL の目標を共有できたことによ り ADL の維持 向上に対する援助を看護師が介入できるようになり チーム 医療の大切さを実感した 終末期でもある程度 ADL を保っている患者は多く それを維持 向上するための関わりはスムーズな在宅移行に向けて重要であっ た 乳がんチーム医療の実践を目指し 今後も定期カンファレンスを継続し ていきたい 469
GP--5- GP--5- 乳がん患者 A 氏が夫から受けたソーシャルサポート 4 皮膚 排泄ケア認定看護師としての局所進行乳癌の皮膚浸潤を 伴う患者へのチーム医療における役割 富山県立中央病院 女性クリニック We. 富山 富山大学附属病院 富山市民病院 5 富山大学大学院 医学薬学研究部 自治医科大学附属さいたま医療センター 酒井 裕美 加藤 直美 倉田 典子 石倉 誠子 4 前田 基一 八塚 美樹 5 佐々木 智子 森 知夏 百瀬 ひろこ 深見 友香 小林 久美子 船崎 奈穂 蓬原 一茂 目的 乳がん患者が夫から受けたソーシャルサポートに関する文献検討を行 なった結果 既婚の患者が受けるもっとも高いサポート源は 夫 であり サ ポートタイプは 情緒的サポート 道具的サポートであった 今回 乳がん 患者へのインタビューを行い 患者が夫から受けたソーシャルサポートにつ いて明らかにする 研究対象者 A 氏は 50 歳代で右乳がんと診断 TNM0 StageB ER PgR HER FISH - MIB- 0% Bt Ax レベル 術後化学療法後領域 LN+ 胸壁に対し放射線療法 50Gy 施行 現在ホルモン療法中で 発症後 年 8 ヶ月経過 8 年間同居する内縁の夫と 人暮らし 夫は 8 歳年上で無職 肺疾患があり当院呼吸器内科通院中 方 法 A 氏に半構成的面接法を用い 夫から受けたサポートについてインタビュー を行い 質的記述的に分析した 倫理的配慮 A 氏に本研究の主旨と研究協 力参加の有無に関わらず不利益を被ることがないことを説明し本研究の同意 を得た 結果 考察 夫は A 氏に対する情緒的サポートとして 診断期に 手 術すればなんとかなるんだろ と A 氏の死への不安を回避しようとする言葉 をかけ 周手術期には毎日病院に顔を出していた また 放射線療法に対し 抵抗感を持つ A 氏に対し 一度も病院への送迎をすることはなく そっとし ておくことで A 氏が治療を継続できるよう見守っていた また 道具的サポー トでは 治療の時期にかかわらず 家事を手伝う や 町内会の付き合い など を担いサポートしていた また 夫は A 氏の乳がん罹患により多くの役割を 担っているが お互いに以前からの関係性を保とうとしていた 患者は夫の 性格や価値観を理解し情緒的サポートは夫以外の家族や医療者からも受けて おり 私たち医療者には夫婦が協働し治療を継続できるよう支援していくこ とが求められる はじめに 局所進行乳癌の皮膚浸潤部に対するケアは患者の QOL を左右する 大きな問題の一つであり 当施設では 皮膚 排泄ケア認定看護師も外来に おいて積極的に対応している 今回 局所ケアだけではなく 入退院時に多 職種カンファレンスを率先して行うことにより チーム医療の一端を担い 患者の QOL の向上に寄与し得た 例を経験したので報告する 症例 7 歳 女性 右進行性乳癌 鎖骨上窩リンパ節転移 骨転移 ER 陽性 PgR 陽性 HER 陰性 初診時 右乳房に 6 4 5mm の腫瘤を認め 易出血性で軽 度の浸出液と悪臭を伴っていた 経過 初回治療としてエキセメスタンを開 始し 患者の希望から自身で行える局所ケアの確立を目的に継続的に関わっ た 次第に腫瘤が増大し ホルモン療法が PD と判定されたため パクリタキ セルの導入目的で入院となった 入院前に医師 病棟看護師 皮膚 排泄ケ ア認定看護師 がん化学療法認定看護師 癌性疼痛認定看護師 薬剤師 理 学療法士 作用療法士での多職種でカンファレンスを行い 今後の治療方針 やリハビリ状況の確認と 局所ケア方法や患者の思いについて情報共有を行っ た 入院後 皮膚浸潤腫瘍の自壊により浸出液や出血 疼痛が増加したた め 局所ケア方法の変更が必要となり 病棟看護師と共に皮膚科医師と連携 し その方法を確立した また 退院時に再度多職種カンファレンスを設け 改めて情報共有を行った 退院後の現在も 看護相談の中で月 - 回程度の 継続的な支援を行っている まとめ 多職種カンファレンスや 病棟と外来 との連携を通じて 皮膚 排泄ケア認定看護師の立場を活かした患者自身が 行う局所ケアの確立と 治療方針や患者の思いなどの情報共有が可能となり 継続的でかつ身体的 精神的な患者支援をすることができた GP--5-4 GP--5-5 失語症を来たした終末期乳がん患者と家族への意思決定支援を 振り返る 進行 再発乳癌患者における局所の処置についての新しい試み 信州大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科病棟 信州大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科 北福島医療センター 看護部 北福島医療センター 乳腺疾患センター 神野 敦子 吉田 一也 佐藤 直美 岡崎 美香 三浦 美智子 高木 綾子 宍戸 美幸 高城 久充子 鹿野 志保 長澤 絵里香 佐藤 美華 阿部 宣子 君島 伊造 内藤 綾子 伊藤 研一 はじめに 転移性脳腫瘍の患者では 病巣の部位により様々な症状が出現す る 認知障害や失語症が出現する場合もあり 患者と家族に大きな精神的苦 痛をもたらす 今回 転移性脳腫瘍による失語症を来たした終末期がん患者 と家族への意思決定支援に困難さを抱いた症例を経験した 患者の真意を汲 み取りその人らしさを大切にする関わりができたか考察する 方法 意思決 定のプロセスに関連していると思われる医療者と患者と家族の関わりを 診 療記録 看護記録より抽出し 臨床倫理検討シート を使用し 整理 分析する 個人が特定されないよう プライバシー保護に配慮した 事例 A 氏 40 歳 代女性 夫 子と 人暮らし 乳癌術後 多発転移 骨 肝 で治療中 右不 全麻痺 頭痛を認め入院 CT 検査で脳転移と診断され全脳照射施行 経過 失語症がみられ 頷きなどのジェスチャーにより A 氏の意思確認をしていた が 発する言葉の真意が汲み取れていないのではと困難さを感じることも多 かった A 氏の意思確認が困難な場合は 終日付き添われていた姉が意思決定 の代理をしていた 全脳照射終了後 頭痛や吐気などの身体症状が緩和され A 氏は点滴治療を拒むしぐさをするようになった A 氏と家族の意向を尊重し 点滴治療を中止した しかし 身体症状が再度出現し 家族の同意を得て点 滴治療を再開した 身体症状は緩和されたが状態悪化とともに傾眠が認めら れ 帰りたい という言葉を表出した 日後に永眠された 考察 医療者が 意思疎通の困難さを痛感した背景には 永眠前に A 氏が発した 帰りたい と いう言葉がある A 氏の真意を知り得ることはできないが 医療者として A 氏 の思いを支えることができたのだろうかと振り返る 患者の意思確認が困難 な場合でも 患者を大切に思う家族とともに患者に寄り添い 患者の人とな りや価値観に思いを馳せ 患者にとって何が最善なのかを繰り返し検討して いくことが大切と考えられた 470 進行 再発乳癌患者のうち 腫瘍の露出や出血など 局所の処置が必要な患 者は 医療スタッフや家族の助力があっても試行錯誤しながら処置を行なっ ていることが多い 適した処置方法は患者によって様々で 腫瘍の状況によっ ては時間や手間がかかり日常生活に影響を及ぼす また自らが腫瘍部の処置 を行うことは患者に精神的苦痛や不安を与える 患者からは出血や皮膚トラ ブルに関する訴えが多く それらを改善するために処置方法の見直しを行っ た 従来の処置方法は % メトロニダゾール軟膏を塗布したガーゼで腫瘍部 を覆い 適宜テープで固定 パッドで保護し テープ等で固定するものであっ た この方法では様々な原因で滲出液がパッド辺縁から漏れて衣服を汚染し たり テープによる刺激で皮膚トラブルを引き起こしたりすることが多い また ガーゼを剥がす際の刺激により 腫瘍から出血することもある さら に処置の準備や実施には時間がかかり 汚染するたびに全てを交換すること も多く 独力で行うのが困難であった そこで入院中の患者に対し 創傷用 シリコーンゲルドレッシング SGD エスアイエイド を使用した新たな処 置方法を試みた まず腫瘍部を覆うように SGD を貼付し その上にパッドを あて 胸帯で固定した SGD は毎日交換せず 滲出液を吸収したパッドのみ 適宜交換した 新たな方法では SGD が腫瘍部に密着するため 基本的にテー プ固定は不要となった また浸出液は周囲に広がらずに限局して吸収される ため 皮膚の浸軟を予防でき 皮膚トラブルの発生が軽減した SGD は剥離 刺激が少ないため 皮膚の損傷リスクが軽減し 出血を予防できた 準備物 品も少なく 処置の頻度も減ったことで処置が簡便になり 独力で実施可能 であった 従来の方法と比較検討し報告する
GP--6-0 GP--6-0 手作り帽子ボランティアへのメッセージに込められた抗がん剤 治療を受ける患者の思い 乳癌化学療法に伴う脱毛の長期的観察 客観的 / 主観的評価の 比較 自治医科大学附属病院 看護部 自治医科大学附属病院 乳腺科 聖路加国際病院 乳腺外科 聖路加国際病院 看護部 矢形 寛 金井 久子 林 直輝 吉田 敦 尹 玲花 北野 敦子 川野 純子 松田 直子 梶浦 由香 山内 英子 軽部 真粧美 竹原 めぐみ 田中 裕美子 宮崎 千絵子 大澤 英之 櫻木 雅子 塩澤 幹雄 穂積 康夫 乳がんにおける抗がん剤治療のほとんどが脱毛を伴う 脱毛は 抗がん剤治 療を受ける患者が体験するつらい副作用のひとつであり 心身へのサポート は重要である 当院では 抗がん剤治療を開始する乳がん患者のオリエンテー ションの際に ウイッグや市販の帽子の情報提供と合わせて タオルや柔ら かい素材の布地を使用した手作り帽子 以下 手作り帽子 を紹介している 患者達は これから始まる抗がん剤治療への思いを表出しながら 数種類の デザインの手作り帽子を試着し 数枚を選び治療に備える タオル帽子が全 国的に知られるようになったのは 岩手県で活動する 岩手ホスピスの会 の 功績に始まる その活動の輪は 全国に広がっている 当院で紹介している 手作り帽子も 岩手ホスピスの会の活動を知った近隣在住のボランティアの 方により作成され 定期的に乳腺科外来に届けられているものである ボラ ンティアの方にお礼を伝えたいという患者からの申し出があり 手作り帽子 を希望し同意の得られた患者に一言メッセージを書いてもらっている これ までに書かれた 75 通の一言メッセージから 抗がん剤治療を開始する患者 が どのような思いの中で手作り帽子を利用し 手作り帽子からどのような サポートを得ているのかを紹介する 背景 乳癌化学療法に伴う脱毛は 患者が最も不安に思う副作用の一つであ る その割合はアンスラサイクリンやタキサンで 50 から 90% 台と報告され ているが臨床的経験と合わない また 化療終了後の髪の変化についての詳 細な研究は見当たらない そこで当院では乳癌術前後の化療に伴う脱毛とそ の後の長期的変化をみるため 前向きに観察を行った 対象と方法 009 年 8 月から 00 年 6 月に術前または術後化学療法を開始した乳癌患者 9 例 レ ジメンは DOC 75 x4-fec 500/00/500 x4 7 例 TC 75/600 x4 6 例 EC 90/600 x4 6 例である 客観的評価は頭部を写真撮影し 脱毛の程度を G0 0% G 0-5% G 5-50% G 50-75% G4 75-00% に 分類した 主観的評価は 頭髪の量と頭髪に対する満足度 量および質 をそ れぞれ数値評価スケール NRS 0-0 の 段階 での回答とした 結果 客 観的評価で化療中全例が G 以上を経験していた 化療後 6 ヶ月以降は TC の 例が G であった以外 全例 G 以下であったが 髪で覆われていることで詳 細な観察は難しかった 一方主観的評価では NRS 以上を問題ありとしたと き 化療後 年経過しても量的問題が 9 例.% DOC-FEC 4 例 TC 例 にみられ 満足度の低さも量で 例 0.8% DOC-FEC 8 例 TC 4 例 質 で 7 例 4.6% DOC-EEC 0 例 TC 6 例 EC 例にみられた 結論 乳 癌化学療法による脱毛率は客観評価にて 00% である しかし化療後は伸び た髪による影響で客観的な観察に限界があり 問題を低く見積もる可能性が ある 一方主観的評価では 年後でも量的問題とともに量や質の満足度の低 さも一定数みられる 乳癌化療後の頭髪の問題は一時的ではなく 長期的に 継続しうることを認識する必要があると考えられた GP--6-0 GP--6-04 平鹿総合病院 乳腺外科 乳腺診療における東洋医学の効果 特に乳房切除後疼痛症候群 PMPS に対する漢方治療 両側乳がん乳房再建術後患者の外来リハビリテーションについ ての一考察 溝口 明子 加藤 直美 清水 恵 江嵐 充治 小宮 裕文 本吉 愛 藤井 久丈 島田 友幸 目的 西洋医学に対する補完医療としての東洋医学の重要性が認識され 癌 治療においても漢方薬が積極的に用いられるようになってきた 当科では 乳腺診療に漢方薬を積極的に導入してきたが 乳腺領域における漢方診療の 可能性を検討するために 当科の現状を調査し 特に乳房切除後疼痛症候群 PMPS に対する治療効果を検討した 対象と方法 0 年 月より 0 月 までの 8 か月間に 当院乳腺外科にて新規に漢方薬 すべてエキス製剤 を処 方した 7 例の方剤 処方目的を分類した 主目的が 乳房切除後疼痛症候群 PMPS の症状緩和であった 0 例に対し効果を判定した 結果 7 例に対し 種類の方剤により計 0 の処方が行われていた 使用頻度が高かったもの は 五苓散 桂枝茯苓丸 麻子仁丸 当帰芍薬散の順であった 処方目的別 の使用例は 多い順に 化学療法の副作用緩和 緩和医療として の補剤 PMPS 0 4 ホルモン療法の副作用緩和 0 5 リン パ浮腫 6 6 乳房痛 良性 7 精神科的 8 その他 4 であっ た PMPS に対して使用した 0 例の治療内訳は 全摘 6 温存手術 4 リ ンパ節郭清 8 センチネルのみ 7 種類の方剤が使用され 五苓散 桂 枝茯苓丸が多かった 有効 7 無効 であったが 著効例も存在し 東洋 医学的所見も併せて提示する 結語 PMPS は 西洋医学的には慢性疼痛に 分類されるが その原因は複雑かつ複合的であり 確立された治療法は存在 しない 一方 東洋医学的には お血 おけつ 水毒 気鬱の状態と考えられ 気血水の考え方から 利水剤 駆お血 くおけつ 剤を用いることにより 症 状を緩和できる場合が多い PMPS で悩みながらも ただ我慢しているだけの 患者が多い事は事実であり 東洋医学的考え方を乳腺診療に導入する事によ り 恩恵を得られる患者は少なくない 女性クリニック We 富山 ブレストケア 藤聖会八尾総合病院 背景 乳がん術後の合併症のひとつに 肩関節可動域 以下 ROM の制限や筋 力の低下による運動機能障害がある 当施設では乳房切除術を余儀なくされ る患者の多くがシリコンインプラント 以下シリコン による即時一期再建術 を希望されるが 退院後に患側上肢を動かすことへの不安を訴える患者も多 い 今回両側乳がんで両側 Bt 両側乳房再建術を受けた患者に対し退院後も 継続して外来リハビリテーションを行い PT による ROM 評価をもとに効果的 な看護介入ができたので報告する 事例紹介 50 代女性 H 氏 家族構成 夫 と 人の子供の 4 人家族 職業 エステサロン経営 両側乳癌 右 TNM0 stagea NG ER PgR HER / 左 TN0M0 stage0 NAC EC 4 回 w-pac 回 で pcr 右 Bt Ax レベル 左 Bt SLNB 両側シ リコンによる一期再建術後 現在レトロゾール服用中 結果及び考察 退院 後 H 氏は右上肢の挙上制限 0 を認め右肩関節外転運動時の上腕外側の痛み を訴えた また右肩関節の内旋制限 5 も認め 日常生活では自分で洋服の着 脱が困難となりエプロンの紐も結べないと訴えた 術後の痛みに対する不安 やシリコンの違和感 動かすことへの恐怖心が運動機能障害の要因にもなり うると考え PT と連携し ROM 評価を行い 日常生活でのセルフケア指導を外 来通院時に行った 生活に密着したより具体的な指導が行われたことで ROM も拡大しセルフケア能力が向上したと考えられる 乳房再建術を受けた患者 は他の術式を受けた患者に比べ 乳がん治療や手術後の身体的変化 社会復帰 家庭環境 メンタルケアの面での看護師からの支援を求める割合が高い傾向 を示し 乳房再建にかかる期間も含め 全般にわたる援助を充実させること が望まれる と尾倉らが述べており 在院日数短縮化の現在 乳房再建術後患 者には退院後も継続した ROM 評価とより具体的なセルフケア指導が重要であ ると考える 47
GP--6-05 GP--6-06 ボディイメージの改善を意識した乳癌術後リハビリテーション 指導に関する検討 外来通院を含めた乳癌リハビリテーションの現状と課題 磐田市立総合病院 リハビリテーション技術科 磐田市立総合病院 呼吸器乳腺外科 乳腺外科 澤田 千佳 篠塚 みどり 高橋 紳一 松田 実 鳥屋 洋一 高橋 美紀 伊藤 靖 後藤 圭吾 大澤 明日美 背景 乳癌術後の上肢機能維持とリンパ浮腫予防目的のリハビリテーション は普及しているが リハビリテーションがボディイメージにもたらす影響に 関する報告は少ない 目的 乳癌術後のボディイメージの変化に関して客観 的に評価し ボディイメージの改善を意識したリハビリテーション計画を作 成する 方法 00 年 月から 月までに当院で一側の乳房温存もしくは 乳房全切除術を行い リハビリテーション指導を受けた女性乳癌患者 57 例を 対象に 看護師や作業療法士の問診から ボディイメージに関する悩みを拾 い上げ 理学的所見の変化と術前及び術後 年の CT における術側及び健側の 大胸筋及び広背筋の変化を評価した 大胸筋は第 胸肋関節下縁で横径と厚み の変化を測定し 広背筋は第 5 肋骨中腋窩線で前縁の偏位と厚みの変化を測定 した 結果 乳房全切除後 8 例 乳房温存術後 9 例において 乳房切除後 では前胸部の突っ張り感や乳房の変形を気にして 安静時姿勢が肩関節内転 内旋位 軽度屈曲傾向となっていた 全例患側上肢の運動を控えており 大 胸筋は全切除後 78.6% 温存術後 7.4% の患者で患側横径が全切除後は平均 4.8mm 温存術後は平均.mm 短縮していたが 肋骨の凹凸を気にする患 者でも明らかな大胸筋の菲薄化は認めなかった 広背筋は全切除後 78.6% の 患者で平均 4.mm 温存術後 6% の患者で患側が前方に偏移していた 考 察 患側上肢への負荷を避ける傾向から筋バランスを崩し筋硬結と軽度の萎縮 を生じたことで 不良な姿勢となりボディイメージがより悪化している可能 性が示唆された 本年 月より大胸筋および広背筋へのアプローチを中心と した 患者が毎日継続できるよう簡便なストレッチや mild な筋力トレーニン グを取り入れたリハビリテーション指導を開始してその有効性を検討中であ る はじめに 当院では平成 年 4 月に乳腺科を開設した 開設に伴い 乳癌周 術期患者全例にリハビリテーション 以下 リハビリ 科が関わり運動指導を 行っている 乳癌術後の入院期間は 週間前後と短期であり 術後に肩関節 の ROM 制限を残したまま退院する患者は少なくない また 後療法の過程で は肩関節痛やリンパ浮腫の併発が報告されているため 退院後には外来訓練 へ移行し継続的指導を行っている 対象 平成 年 4 月から平成 4 年 月までに当院で乳癌手術を行った女性 5 名 年齢は 6.5 ±.6 歳であった 取り組み方 手術前日に評価 およびオリエンテーションを行い 手術翌日 よりリハビリ科が作成したパンフレットに沿って 看護師と作業療法士が共 同し ROM 訓練やリンパ浮腫予防 退院後の自主トレーニングの指導にあたっ ている 外来訓練では定期的評価と再指導を行い 自主トレーニングの継続 を促している また 後療法に伴う肩関節痛や ROM 制限 リンパ浮腫に対し ては個別のプログラムを追加指導している 現状と課題 在院日数は 8.4 ±.6 日 外来訓練終了までに要した期間は 89.0 ± 9.9 日であった 肩関節屈曲可動域の術前値を 00 とした自動可動 域の比率は退院時点で 8. ±.6 外来通院終了時では 0.5 ±.7 であっ た 退院時には ROM 制限が残存しているが 外来訓練終了時には術前と同等 の ROM が獲得できた時点で終了にしている また 後療法に伴い肩関節痛や ROM 制限を生じた患者は 名おり 追加指導を行った リンパ浮腫が術後 に発症した患者は 5 名おり その内腋窩リンパ節郭清を行った患者は 6 名 センチネルリンパ節生検を行った患者は 9 名 その 9 名中 8 名は後療法を契機 としてリンパ浮腫を発症しており セルフケアの追加指導を行った 外来通 院中に 新たに後療法に伴って起こる事態に対応する必要があるとわかった しかし 退院後に外来訓練へ移行できていない患者も 9 名おり 入院中の指 導方法の検討が課題である GP--6-07 GP--6-08 乳がん術後 6 カ月患者の生活調査を実施して 武蔵野赤十字病院 リハビリテーション科 武蔵野赤十字病院 乳腺科 当院における Axillary Web Syndrome AWS の発症につい ての検討 市立奈良病院 リハビリテーション室 市立奈良病院 乳腺センター 社会医療法人博愛会相良病院 リハビリテーション室 社会医療法人博愛会相良病院 乳腺科 社会医療法人博愛会相良病院 リンパ浮腫治療室 4 社会医療法人博愛会相良病院 看護部 大塚 友絵 松本 美里 溝井 昌子 梅田 佳美 徳川 奉樹 小山 拡史 はじめに 当院では作業療法士が乳がん患者に対し術前から退院まで 関節 可動域 以下 ROM 訓練 自主訓練の指導等を実施している しかし 退院後 の日常生活状況の把握が出来ていないのが現状である そこで今回アンケー トを用いて退院後の生活調査を行い 今後の介入の見直しを行ったので報告 する 対象 方法 平成 4 年 7 月から 0 月の カ月間 術後 6 カ月検診者 5 例に対し生活調査アンケートと ROM 肩関節屈曲 外転 の測定を実施 した アンケート内容は 疼痛の有無 NRS 日常生活で行いにくい動作等 の質問を含むものとした また 質問に対してはその場で直接答えるよう対 応した 結果 日常生活で行いにくい動作 において 回答数の多い順に 高い所の物を取る 7 例 布団の上げ下ろし 4 例 荷物を持つ 4 例 4 硬い物を切る 4 例 5 洗濯物干し 例 6 低い所の物を取る 例であった 中には 恐怖心から避けて上記動作自体を避けている 症例もあった また 入院時と比較し ROM 制限を有する症例は 例のみであった NRS では 0 例 9 例 例 5 例 4 5 例 7 例 6 8 0 0 例 となった 考察 退院後の行いにくい日常生活動作について ROM と NRS で 比較した結果 ROM 制限とは関連がないが 疼痛の持続は関連している傾向 にあった また リンパ浮腫に対する恐怖心から上肢への負担を避け日常生 活動作を自ら制限している症例も多いのではないかと考えられる これらの 結果より 入院中から今後日常生活で困ることに対しての助言や提案が出来 るのではないかと考える また 乳がん術後 6 カ月経過時に作業療法士が直接 関わる機会を持ったことで 退院後の不安感 恐怖心に対しての心理的サポー トへと繋がったのではないかと考える 船川 美和 池端 桂子 相良 安昭 四元 大輔 奥原 薫 江口 惠子 4 松方 絢美 馬場 信一 雷 哲明 相良 吉昭 目的 乳癌腋窩郭清術後に Axillary Web Syndrome AWS を発症すると 腋窩の索状物出現により肩関節外転方向の関節可動域制限と伸張痛を伴い 術後の大きな問題となっているが 発症率に関する報告はまだ少ない 今回 我々は AWS の発症とその予測因子について検討した 対象と方法 当院に て 0 年 9 月 日から 0 年 9 月 0 日までに腋窩郭清術を行った患者 67 名を対象とし 術後の AWS 発症頻度 年齢や BMI 郭清リンパ節個数 転移 リンパ節個数との関連について調べた 結果 術後 AWS 発症患者は 67 名 中 95 名 56.9% であった AWS 発症率は 50 歳以下で 74.% BMI 未満 で 69.6% 乳房温存術施行群で 60.6% 乳房全摘術施行群で 50.0% 術前 化学療法施行群で 59.% であった AWS 発症率は術式や郭清リンパ節個数 転移リンパ節個数との関連は認めなかったが 50 歳以下 p 0.0 BMI 未満 p 0.0 で有意に増加した 多変量解析にても両者は AWS 発症の独 立した予測因子であった まとめ 腋窩郭清術後 高い割合で AWS を発症し 50 歳以下と BMI 未満がリスク因子であった 今後 AWS の重症度分類やそ れに応じた治療方針 理学療法介入の仕方等さらなる検討が必要と思われる 47
GP--6-09 GP--7-0 赤心堂病院 外科 進行乳癌患者に対する造影剤急速注入可能ポート パワーポー ト の使用経験 アロマターゼ阻害剤アナストロゾールの関節症状の発生に関す る実態調査 昭和薬科大学 医療薬学教育研究センター ブレストクリニック築地 渡部 一宏 猿丸 修平 山田 博文 黒田 徹 桂田 純二郎 松本 力雄 はじめに 進行乳がん患者の治療として 多種類の抗癌剤治療や分子標的 学治療が行われるようになり 点滴静注治療が長期に渡って行われるように なった それに伴って採血や評価のための造影 CT 検査なども長期間に渡って 行われることが多い しかしながら 時として乳がん患者は上肢の浮腫が強 く 静脈経路を確保することに難渋することが有る 一般的に点滴ライン確 保のために 中心静脈カテーテル用ポート CV ポート を鎖骨下や上腕の皮下 に留置することが 患者の点滴治療に有効である しかし 造影検査は CV ポートから行うことは禁忌とされている 私たちは 造影剤急速注入の可能 な CV ポート パワーポート を留置して 良好な経過を経ている症例を経験 したので報告する 症例 進行乳癌患者 例に対してパワーポートを留置し た いずれの症例も化学療法を行うのに両側の上肢のライン確保が困難な状 態であった 超音波ガイド下に中心静脈カテーテルを挿入し 皮下にパワー ポートを留置した 使用状況 パワーポート使用して造影 CT を行った 一般 の CV ポートは耐圧でないため 事故が起こる可能性が有る パワーポートに 対しての認知教育と使用マニュアルを作成した また CV ポートでは躊躇し ていたポートよりの採血も毎回行った 結果 パワーポートを使用して乳癌 患者の造影 CT 検査で有害事象なく施行出来た 導入時には 穿刺を行う時の 手順に戸惑うことがあった 抗がん剤使用時の毎回の採血を行ったが 閉塞 やトラブルは認められなかった 対象患者のパワーポートの受け入れは良好 で 全員が採血や造影に恐怖感を感ぜず治療を継続することが出来た 考察 末梢血管確保困難進行乳癌症例に対してのパワーポートの導入は 円滑に血 管確保が出来るため 患者の苦痛を緩和できる 一方 他の CV ポートとの取 り違えのリスクがあるため 十分な院内の周知とマニュアル化が必要である 背景 アロマターゼ阻害剤 AI の有害事象としては 関節痛 関節のこわば りなどの関節症状がある その頻度は 医薬品添付文書では約 % と記載され ているが 実臨床においてはより頻度が高いと言われている さらに その 発生時期についても詳細は不明である 目的 AI のアナストロゾール ANA による関節症状の発生の実態を明らかにすることである 方法 対象は 008 年 4 月 日から 0 年 6 月 0 日までにブレストクリニック築地 東京 都中央区 において ANA が処方された閉経後乳癌患者 7 例とし カルテ調 査による後ろ向き研究を実施した 調査項目は 関節症状の発生割合 関節症状の発生率と発生時期 及び 関節症状に対する対症療法の有無とそ の内容とした また 4 関節症状の発生と患者背景との関連要因についても 検討を行った 結果 関節症状の発生割合は 関節症状全体として 60.% 44 例 で そのうち関節痛が 4.5% 例 関節のこわばりが 4.% 0 例 であった 関節症状の発生率は 関節痛では 0.06/ 月 関節のこわばりで は 0.0/ 月であった 関節症状の発生時期は 関節痛 関節のこわばりともに ヶ月以内に最も多いことが観察された 関節症状に対する対症療法が行 われていたのは 関節痛で 例 4.9% 関節のこわばりで 例.% で あった 関節痛に対する対症療法の内容は ほとんどが薬物療法 非ステロイ ド性抗炎症薬 NSAIDs 及び漢方薬 であった 4 関節症状の発生と患者背景 との関連要因について検討したところ 顕著な関連要因を見つけることはで きなかった 考察 ANA を服用している閉経後乳癌患者の 60% が何らかの関 節症状を訴えていることを明らかにすることができた 今後 関節症状の発 生と患者背景との関連要因や関節症状に対する対症療法についてさらなる検 討が必要である GP--7-0 GP--7-0 JA 愛知厚生連安城更生病院 外科 体脂肪 体水分量を中心とした体構成成分に対する FEC CE 及 び Docetaxel の影響と栄養ケア 当院での乳癌の術後補助化学療法における発熱性好中球減少症 好中球減少のマネージメントについて 神奈川県立保健福祉大学大学院 保健福祉学研究科栄養領域 聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト イメージング先端医療センター 附属クリニック 雨宮 剛 新井 利幸 佐伯 悟三 平松 聖史 後藤 秀成 関 崇 加藤 雅也 鈴木 桜子 田中 寛 河田 陵 杉田 静紀 田中 綾 長谷部 圭史 山本 規央 杉山 真規子 倉貫 早智 中村 丁次 今井 陽子 川本 久紀 福田 護 目的 乳がん化学療法中における体重増加とそれに伴う体構成成分変化につ いては 欧米を中心に予後不良との関連性が報告され 栄養食事摂取や運動 を中心とした栄養ケアの検討が行われているが 日本における現状報告は少 ない 今回我々は 乳がん化学療法中の体重 体構成成分とその因子変化に ついて前向き調査を行い 現状把握及び患者ケア方法を検討した 方法 平 成 4 年 月 4 月間に 外来で術前又は術後初回 FEC CE 療法と DOC 療法 を開始した乳がん患者 5 名 化学療法群 比較対照として初回術後ホルモン 療法を開始した乳がん患者 5 名 ホルモン療法群 を対象とし 治療開始 時 FEC CE 療法開始時 中間時 FEC 療法終了後 DOC 療法開始時 終了時の 時点において 体重 体構成成分 安静時代謝量 身体活動量 摂 取栄養量 QOL 等の調査を行った 結果 化学療法群で 開始 中間時間で は体重増加者で体脂肪量が有意に増加した 中間 終了時間では体重及び体 水分量が有意に増加し 体重と体水分量の変化量間に正の相関を認めた 摂 取エネルギー量では 化学療法群で開始 終了時間に有意に低下し 中間 終了時間で低下傾向がみられた 両群共に安静時代謝量 身体活動量の変化 は認められなかったが QOL では化学療法群で活動性が開始 中間及び終了 時に有意に低下し 摂取エネルギー量との変化量間に正の相関を認めた 考 察 化学療法群では FEC CE 中に体脂肪量 DOC 療法中に体水分量を主とし た変化があり 薬剤毎の特異的な体構成変化が認められた また DOC 療法 中では 体水分を主とした体重増加に対し摂取エネルギー量の低下傾向があっ たことより 除脂肪量低下の可能性を考慮した体構成アセスメント及び栄養 ケアの必要性が示唆された また 摂取エネルギー量と QOL 活動性の関係より 両療法間において栄養ケアと併せて活動性向上の為のケアを行う必要性が示 唆された はじめに 乳癌の術後補助化学療法は治癒を目的に実施されており 予定さ れた投与量 投与期間を遵守し完遂される必要がある しかし 術後補助化 学療法として使用されるレジメンの多くは 発熱性好中球減少症 以下 FN 好中球減少の出現頻度が高く 投与量の減量 投与期間の延長を余儀なくさ れることがある 当院では FN 好中球減少の出現に対する予防策として 発熱時に内服するように抗菌剤を投与 高度好中球減少が出現した症例 FN が出現した症例には予防的 G-CSF 投与を行ってきた 目的 当院での術後補 助化学療法における FN 好中球減少に対する予防策が適切であったか評価す るともに今後の改善点を見出す 対象 009/ 0/8 までに 当院で施 行した乳癌手術症例 406 例中 アンスラサイクリン系薬剤を使用し術後補助 化学療法を行った 05 例 結果 平均年齢 56.7 歳 投与レジメン AC 8 例 EC 4 例 FEC00 9 例 FN が出現した症例 9 例 8.% 入院を要し た症例 4 例 初回投与後に出現した症例 4 例 回以上 FN が出現した 症例 例 投与 週間後に G 4 好中球減少が出現した症例 8 例 77.% 予防的 G-CSF 投与した症例 67 例 6.8% 投与予定日当日に G 4 好中 球減少出現した症例 例.9% FN 好中球減少の出現が原因で減量を 要した症例 例 0.9% 投与延期を要した症例 4 例.% 投与中 止を要した症例 例 0.9% 考察 当院では 術後補助化学療法において 9 症例 87.6% が予定された投与量 投与期間を遵守し完遂でき予防策の 効果はあったと思われた しかし 予防的 G-CSF の投与が不要であった思わ れた症例も散見されたので投与基準について再考する必要があると思われた また 4 症例.% で入院を要する FN が出現し投与期間の延長を余儀な くされた 初回投与後に出現した症例が多く リスク因子を持つ症例など症 例を選んで初回から予防的 G-CSF 投与することも考慮する必要があると思わ れた 47
GP--7-04 GP--7-05 トラスツズマブ心筋症における心毒性の評価と心不全治療の適 応 ラパチニブにおける難治性下痢に対する半夏瀉心湯の有用性及 び予防効果 大阪府立成人病センター 循環器内科 大阪府立成人病センター 臨床腫瘍科 大阪府立成人病センター 乳腺内分泌外科 4 市立貝塚病院 乳がん高度健診治療センター 聖マリアンナ医科大学 乳腺内分泌外科 聖マリアンナ医科大学 病理学教室 聖マリアンナ医科大学 放射線科 志茂 新 津川 浩一郎 首藤 昭彦 矢吹 由香里 川本 久紀 白 英 速水 亮介 小島 康幸 印牧 義英 前田 一郎 向井 幹夫 吉波 哲大 屋木 敏也 高橋 裕代 石飛 真人 中山 貴寛 元村 和由 玉木 康博 稲治 英生 4 塩山 渉 淡田 修久 目的 トラスツズマブ心筋症の心毒性は可逆性心筋障害と考えられている が 術後補助療法の場合 心機能障害のため ヵ月間の治療を中断する可能 性がある しかし 我国では薬剤性心筋障害に対する治療ガイドラインがな いため対応に苦慮している そこで 乳癌術後補助療法中に認められたトラ スツズマブ心筋症の心毒性に関して心筋障害の評価と心不全治療の適応につ いて検討した 方法 00 年 4 月から 0 年 月まで大阪府立成人病セン ターにおいてトラスツズマブが投与された乳癌症例 8 例中 術後補助療法 症例 5 例 5 ± 歳 を対象とした 心機能障害は心エコー検査を用い左室 駆出率 EF と最大変化率 Δ EF で評価し grade 群 5 名 Δ EF -0% grade 群 名 Δ EF-0-0% grade 群 6 名 Δ EF -0% EF 40% に分類し比較検討した 心エコー検査は投与前 投与後 ヵ月おきに施 行し grade 群は I-MIBG 心筋シンチグラフィーで心筋障害の質的評価をお こなった 結果 投与前後で EF は grade 群では ヵ月間有意な変化を認 めなかった grade 群は ヵ月後より終了まで有意な EF 低下を認めたが軽 度な変化であり自覚症状も認めなかった しかし grade 群は投与開始後 6 ヵ月後に著明な EF 低下が認められた うち 4 例は EF が 50% 未満となり心 不全治療を併用し ヵ月間の術後補助療法の継続が可能であった 心機能低 下時の心筋シンチグラフィー所見は正常範囲内であったが 投与終了後も心 機能低下は遷延化した 結語 トラスツズマブ心筋症の心毒性評価は投与開 始後 6 ヵ月の心エコー所見により可能であった 心機能低下例は早期に心 不全治療を開始し ヵ月間の術後補助療法の継続が可能であったが 心機能 の回復は遅く循環器内科での経過観察が必要であった GP--7-06 現在 HER 陽性乳癌においてラパチニブは 唯一治療困難な脳転移巣に対 しても効果が期待される分子標的治療薬である しかしながら 副作用の頻 度は比較的多く 特に下痢に関しては副作用の中で最も頻度が多く 約 60 70% と報告されており 特に grade 以上の重篤な難治性下痢の頻度は約 0% もある 現在 実臨床上において難治性下痢に対しては 整腸剤ではほ とんど効果が無く ロペラミド等の止痢薬を 時間おきという頻回な投与方法 で使用し それでも効果が無い難治性下痢では休薬 減量を余儀なくされて いる 治療効果がある場合でも投与中止せざるをえない 今回我々は 作用 機序の全く違うイリノテカンにおける難治性下痢での半夏瀉心湯の使用経験 をもとに ラパチニブでの難治性下痢に対し半夏瀉心湯を使用した 使用す ることで 頻回の下痢にてラパチニブの投与間隔を延長していたものが 半 夏瀉心湯の使用後下痢の回数は減り投与間隔を通常に戻すことが可能となっ たり 頻回の下痢で脱水症状にて休薬が必要となっていた症例では 半夏瀉 心湯を使用することで難治性下痢は消失し ラパチニブ投与を再開すること が可能となった 当院でのラパチニブ使用症例 44 例に対し検討を行ったとこ ろ 半夏瀉心湯の予防投与を行った群では grade 以上の難治性下痢の発現頻 度は 0% となった さらに 半夏瀉心湯の内服を自己中断した症例もいたが そういった症例においては再度下痢が出現し内服を再開すると下痢は消失す るという 半夏瀉心湯と下痢の相関関係も認められた 当院ではラパチニブ を使用する際に半夏瀉心湯を予防投与することで 難治性下痢の出現がなく なり ラパチニブ投与の導入が容易に可能となった これらの使用経験をも とに ラパチニブの難治性下痢に対する新しい画期的支持療法として半夏瀉 心湯が有効であることを文献的考察を加え報告する GP--7-07 当院における乳癌化学療法中の B 型肝炎再燃予防対策について 化学療法における B 型肝炎感染の検討第 報 再活性化はある か 沖縄県立中部病院 外科 市立函館病院 乳腺外科 上田 真 𤘩宮城 正典 八幡 浩信 目的 B 型肝炎の保因者や感染既往の患者に化学療法を行うと肝炎が再活性 化して激症化し死亡することがある 当院での患者に対する対策の結果を調 べ 問題点について考察する 方法 0 年 4 月 日より同 月 0 日の 期間に当院において乳癌に対して細胞毒性抗癌剤で注射剤による化学療法を 行った患者の B 型肝炎 s 抗原 HBsAg 同 c 抗体 HBcAb HBV-DNA の検 査状況を調査した また HBV-DNA が検出された患者の経過を調べた 結果 同期間に化学療法を受けた患者数は 名であった 目的の内訳は術前化学療 法が 6 名 術後補助化学療法が 4 名 緩和治療が 名であった HBsAg を調 べた 9 名全員が陰性であった そのうち 7 名に HBcAb が調べられ 7 名が陽 性であった 6 名に HBV-DNA が調べられた 名に DNA が検出され 5 名は 未検出であった 最近はほとんどの患者に対策がされてきた HBV-DNA が検 出された 例は 核酸アナログ製剤を投与することにより肝炎の再燃が予防で き 化学療法が再開できた 考察 B 型肝炎の再活性化は近年 de novo B 型 肝炎として知られる 009 年 免疫抑制 化学療法により発症する B 型肝炎 対策ガイドライン が策定された 当院では今年 月外科に de novo B 型肝炎 とこのガイドラインが紹介された 乳癌の化学療法においてもこのガイドラ インに準拠して診療を行う方針となった 初期の頃はまだこの方針が徹底さ れていなかったが最近では徹底されてきていることが今回の調査で判明した 臨床的疑問点としては HBV-DNA を毎月調べる必要があるか 経口抗癌剤を 投与している場合はどうするかなどがある 現時点では HBV-DNA を毎月調 べなくてよいとする根拠が見つからず また経口抗癌剤を例外とする根拠が ないため全例このガイドラインに準じる必要があると考える 474 鈴木 伸作 遠山 茂 原 豊 笠島 浩行 乳癌治療において化学療法は重要な位置をしめ 一般的に広く行われてきて いる それにともない B 型肝炎ウイルス HBV 保持患者において 肝炎の 再燃する例が報告され 0 年版乳癌ガイドラインでも注意を促している 我々は平成 0 年より B 型肝炎既感染者に対し 定期的に検査を行い 平成 年乳癌学会で報告している 今回 継続的に検査続け 再活性化した症例 を認めたので第 報として報告する 方法 008 年 4 月から 0 年 月 までに術前または術後化学療法を新規に開始した患者を対象とした 投与前 に HBsAg と HBcAb を測定し いずれかが陽性の患者に対しては 消化器内 科に紹介し 定期的に DNA の測定を行った 結果 対照症例は 77 例であっ た 術前化学療法が 7 例 術後化学療法が 60 例だった HBsAg が陽性であっ た患者は 例.9% で HBsAg 陰性 HBcAb 陽性患者は 8 例.4% だった HBsAg 陽性患者のうち 例は核酸アナログを投与後 DNA の値が低くなっ てから化学療法を開始した 例は核酸アナログを投与せず化学療法を開始 いずれも投与中投与後に再燃は見られなかった ただ そのうちの 例で再 発後化学療法を再開したときに DNA の増加認め 核酸アナログを投与した HBsAg 陰性 HBcAb 陽性患者のうち 例は DNA の上昇 HBsAg が陽性化した このため 核酸アナログの投与開始した 他の 7 例は全例化学療法中に DNA が検出されることはなかった 考察 今回我々の結果では 再活性化を 例 再活性化疑いを 例 認めたが 速やかに核酸アナログを投与することにより 劇症化を防ぐことができた 今後も化学療法導入時は B 型肝炎の既往を調べ 既感染者には DNA のモニタリングを続けていきたい
GP--7-08 GP--8-0 三井記念病院 乳腺内分泌外科 酸化ストレスは術前化学療法の有害事象 効果の予測因子の一 つとなり得る 閉経後乳がんにおいて術後にタモキシフェンが投与されていた 症例での再発と BMI の関連性 長崎大学大学院 腫瘍外科 日本赤十字社長崎原爆病院 外科 高木 克典 中尾 健次郎 及川 将弘 大坪 竜太 松本 恵 矢野 洋 永安 武 柴田 健一郎 太田 大介 西 常博 加藤 孝男 竹内 昌 辻 宗史 福内 敦 目的 ホルモン感受性陽性 閉経後乳がんにおいて 術後にタモキシフェン が投与されていた症例での再発や予後 と Body Mass Index BMI との関 連性を検討した 方法 990 年から 99 年までにホルモン感受性陽性で 閉 経後 術後にタモキシフェンの内服をしていた症例のうち 75 歳未満である 例を対象にレトロスペクティブに検討した 結果 症例は BMI を 4 で 分化した 観察期間の中央値は 0 ヶ月 BMI 4 は 49 例 BMI 4 は 74 例 平均年齢は BMI 4 で 6 歳 BMI 4 で 60 歳と有意に BMI 4 の方 が高齢 p=0.0478 であった リンパ節転移陽性率は両群において有意差は なし 5% vs. 5% p=0.8549 温存率は 4.5% vs..% p=0.477 で有意差なし 再発率は BMI 4 で 40.% と BMI 4 の.0% と比較 すると有意に高率であった p=0.057 死亡率は BMI 4 で 0.6% BMI 4 で.0% と両群において有意差はなかった 他病因で死亡した症例は BMI 4 で 例 BMI 4 で 例認めた Kaplan-Meir 法にて対側乳癌を含 めた breast cancer specific survival を検討し BMI 4 が予後不良である 傾向を認めた p=0.0655 結語 閉経後 ホルモン感受性陽性乳がんで術 後タモキシフェンを内服している症例では BMI が 4 以上であると予後不良で ある可能性が示唆された 背景 化学療法や放射線療法は生体内のフリーラジカル産生を亢進させる 我々は 外来で施行中の術前化学療法患者 FEC DOC の血清から活性酸 素代謝産物濃度 diacron-reactive Oxygen test d-roms 生物学的抗酸 化力 Biological Antioxidant Potential BAP を経時的に測定して化学療法 との関係を検討した 方法 長崎大学病院 日赤長崎原爆病院で術前化学療 法施行中の 症例の d-roms BAP を活性酸素代謝物測定装置 F.R.E.E. を用 い経時的に測定し 施行後の有害事象を Common Terminology Criteria for Adverse Events v4.0 により評価した 結果 化学療法施行後の患者血清は 開始前と比較し 有意に上昇していた p 0.05 G 以上の貧血が発生した 症例では 化学療法施行直前の血清 d-roms が G 以下の有害事象発生症例 と比較し有意に上昇していた p 0.05 DOC 導入後の患者血清では導入前 と比較し BAP 値が有意に低下していた p 0.05 化学療法の効果が CR の患者は PR の患者と比較し 血清 d-roms が有意に低下していた p 0.05 好中球減少に関しては d-rom BAP ともに有意な差はみられなかった 考 察 フリーラジカルは赤血球膜を酸化し 崩壊させることにより 貧血を来す といわれている 化学療法施行前の d-roms 高値は G 以上の有害事象 貧 血 の予測因子の一つになり得ると考えられた また 腫瘍由来の活性酸素が 抑制される結果 化学療法完全奏功例では d-roms 値が低値になると考えら れた GP--8-0 GP--8-0 北海道大学 乳腺 内分泌外科 術後内分泌療法としてアロマターゼ阻害剤を投与した閉経後乳 癌症例の検討 リンパ節転移 - 個を有する Luminal A 乳癌に対する術後補助 化学療法の効果 那覇市立病院 外科 Dr. 久高のマンマ家クリニック 宮国 孝男 小野 亮子 久高 学 山本 貢 細田 充主 田口 和典 山下 啓子 背景 閉経後ホルモン受容体陽性乳癌に対する術後内分泌療法として 現在 アロマターゼ阻害剤 AI 剤 が第一選択薬として広く用いられているが 抵抗 性を示して再発を来す症例が存在する AI 剤抵抗性のメカニズムについては 様々な要因が指摘されているが臨床上有用な予測因子については十分に明ら かになっていない 今回我々は 術後内分泌療法としてアロマターゼ阻害剤 を投与した閉経後エストロゲンレセプター ER 陽性乳癌症例について再発 例 非再発例を比較検討した 対象 00 年から 0 年までに当科で手術 を行い術後内分泌療法として AI 剤を投与された Stage I-III の閉経後乳癌 90 例 両側乳癌症例は除外した 結果 現在まで 9 例が再発した 再発例の 手術時の平均年齢は 6 歳 5-75 歳 再発例の ER は 9 例中 6 例で Allred score 7 または 8 と高発現していた 手術から再発までの期間は平均 7 ヶ月 5-88 ヶ月 であった 再発の要因と考えられたものは プロゲステロンレセ プター PgR 陰性 再発群 48% v.s. 非再発群 8% P=0.0 pt-4 再 発群 7% v.s. 非再発群 4% P=0.0 pn 陽性 再発群 45% v.s. 非再発群 5% P=0.04 であった Ki-67 Labeling Index は再発群 -49% 非再発 群 4-9% と再発群で高い傾向が見られた 年齢 BMI HER 発現状況は再 発群 非再発群で有意な差を認めなかった 考察 本検討では術後 AI 剤投与 症例における予後因子として PgR 陰性 pt-4 pn 陽性が重要であると考え られた 閉経後 ER 陽性乳癌において PgR の発現は予後因子であることが指摘 されている 今回の検討症例においても PgR 陰性例が半数を占めており 内 分泌療法抵抗性の指標であると考えられた はじめに 009 年 St. Gallen コンセンサス会議以降 腋窩リンパ節転移 - 個を有する Luminal A 乳癌に対しては術後補助化学療法の施行は推奨されて いない しかしながら このような症例すべてにホルモン療法のみでよいの かどうかは議論の余地を残すところである 対象と方法 990 年 月から 00 年 月までに当院で手術を施行し 組織学的に - 個の腋窩リンパ節 転移を認めた Luminal A ER 陽性 and/orpr 陽性 HER 陰性 乳癌 75 例を対 象とした 核グレード 術前化学療法施行例 両側乳癌症例は除外した 術 後化学療法施行を施行した 57 例 施行群 と施行しなかった 8 例 非施行群 に分け レジメン内容 再発率などについて後ろ向きに検討を行った また 無再発生存率 全生存率を Kaplan-Meier 法で求め log-rank 検定を用いて比 較検討した 結果 対象症例の平均年齢は 55.9 歳でリンパ節転移個数の平均 は.59 個 観察期間の中央値は 76.5 か月であった 平均年齢は施行群 5.7 歳 非施行群 66. 歳と非施行群で高い傾向が見られたが 腫瘍径 リンパ 節転移数に差は見られなかった 施行された化学療法のレジメンは経口フッ 化 ピ リ ミ ジ ン 例 CMF 0 例 CEF 7 例 CEF Taxane 例 weekly Paclitaxel 例 その他 5 例であった 化学療法施行率は 990 008 年で 87.7% 009 00 年 8.9% であった 施行群の 例.8% 非施 行群 例.% に再発を認め 施行群で多い傾向を認めたが 無再発生存率 全生存率に有意差は認められなかった まとめ 高齢者で化学療法を避ける 傾向が見られた また St. Gallen009 以降 化学療法施行率が著明に低下 していた 化学療法施行群と非施行群で無再発生存率 全生存率に有意差を 認めず リンパ節転移 - 個を有する Luminal A 乳癌に対する補助化学療法 の有効性は示されなかった 475
GP--8-04 GP--8-05 閉経後 Luminal B LB 乳癌への内分泌単独療法に関する検討 Body Mass Index と内分泌治療が閉経後乳癌患者予後に及ぼ す影響 昭和大学藤が丘病院 外科 渡辺病院 こうクリニック 松宮 彰彦 渡辺 糺 高 用茂 日比 健志 真田 裕 St. Gullen0 以降 乳癌術後薬物療法は内分泌反応性 HER 発現などの 腫瘍の生物学的特性をもとに治療方針を決めるようになった しかし内分泌 反応性乳癌にも再発リスクの高い群もあり 一方で化学療法感受性は低く どのような症例に化学療法を併用すべきか不明である 当院では閉経後内分 泌反応性乳癌に対し 積極的に内分泌単独療法を施行しており その臨床成 績と化学療法併用の必要性を省みて報告する 対象および方法 00 年 月 から 007 年 月までに当院にて手術を行い 内分泌療法のみを 5 年間終了 した 60 歳以上の LB 乳癌 5 例を対象とした LB は手術検体で ER PgR 陽性 HER 陰性 Ki67 0% 以上とし 内分泌療法は TAM または AI とした 結 果 平均年齢は 7. 歳 60 87 歳 追跡期間は平均 66 ヶ月 全例において 重篤な副作用は認めなかった 他病死は 5 例 心疾患 4 例 肺炎 例 乳癌死 は 例 例は化学療法拒否例 で残りの症例はいずれも健存中である 結論 60 歳以上においては乳癌死よりも他病死が多く 追跡期間は短いものの 60 歳 以上 LB では内分泌単独療法も有効な選択肢であることが示唆された 国立がん研究センター東病院 乳腺外科 国立がん研究センター東病院 乳腺 腫瘍内科 和田 徳昭 米山 公康 山内 稚佐子 康 裕紀子 橘 五月 佐藤 雄 向井 博文 背景 目的 肥満と内分泌環境は密接に関係していることが示され ホル モン剤 HTx 投与量の不足が乳癌の予後に影響を与えるかもしれないとい う報告もある 閉経後乳癌患者に対して Body Mass Index BMI HTx と 予後との関係について検討した 対象 方法 99/-00/ に当院 で根治手術を受けた閉経後 Stage I-III 浸潤性乳癌のうち内分泌受容体 HR 陽性で HTx を受けた患者 95 例を対象とした BMI 5kg/m 未満を標準群 N=608 5Kg/m 以上を肥満群 N=07 に分け健存割合を指標に予後を 比較し p 0.05 を有意差ありとした 結果 標準群 / 肥満群の平均年齢は それぞれ 6.9 ± 7.6 歳 /6.4 ± 7.8 歳と有意に肥満群で高齢であった 平均腫 瘍径は.7 ±.7cm/. ±.7cm と肥満群で有意に大きく Stage にも有意 差を認めた 術式 組織型 異型度 脈管侵襲 リンパ節転移状況に差を認 めなかった HTx の内容は TAM のみ投与 5 例 /40 例 AI のみ投与 64 例 /6 例 TAM と AI 変更あり 9 例 /4 例でこの割合に差はなく 化療はそれ ぞれ 58 例 / 例に施行されていた 観察期間中央値は標準群 / 肥満群で 7 カ月 -8 カ月 /7 カ月 -8 カ月 であった この間に再発を 70 例 /4 例に認め 内訳 複数 は遠隔転移 46 例 /0 例 局所再発 8 例 /9 例であった 乳癌死は 4 例 /5 例 他病死は 7 例 / 例であった 5 年健存割合は 90.0% 95%CI 87.-9.7% /87.7% 8.7-9.8% で Kaplan-Meier 法による健 存曲線では Log-rank test にて有意差を認めなかった 全体では TAM のみ投 与より AI を含む治療群の健存曲線が上回っていた HTx 別の比較では TAM の み投与では再発に全く差を認めなかったが AI のみ投与 TAM と AI 変更あり の場合 有意差はないものの肥満群の再発がわずかに増えていた 結語 本 研究では HR 陽性閉経後乳癌患者において 肥満と HTx 内容が予後に影響する 可能性は明示されなかった 日本人の BMI 範囲では HTx 投与量は充分なのか もしれない GP--8-06 GP--8-07 閉経後術後療法におけるトレミフェン アナストロゾールの血 中 E FSH への影響 Multi-0 研究の遡及的解析 術後ホルモン療法中の再発乳癌に対する二次治療の検討 岐阜県総合医療センター 乳腺外科 北九州市立医療センター 外科 群馬県立がんセンター 乳腺科 富士重工業太田記念病院 乳腺外科 4 岡山大学病院 乳腺 内分泌外科 5 ブレストピアなんば病院 6 新宿ブレストセンター 7 帝京大学医学部 外科 森 龍太郎 長尾 育子 加藤 千佳 阿南 敬生 光山 昌珠 柳田 康弘 木村 盛彦 土井原 博義 4 駒木 幹正 5 日馬 幹弘 6 池田 正 7 目的 閉経後乳癌術後療法患者におけるトレミフェン TOR とアナストロ ゾール ANA の血中 E FSH への影響を検討する 方法 TOR と ANA 投与 後の血清脂質 骨代謝マーカーの変化を検討した無作為化試験で同時に測定 した E FSH の値を遡及的に解析した E と FSH は CLIA 法で測定した 成 績 TOR 群 n=6 の E 値は投与前後で変化を認めなかったが FSH 値は投 与前値 69.6mIU/ml に対し投与 6 ヶ月 ヶ月 4 ヶ月後に 4. 59.% 8.0 54.6% 4.8 50.0% へ低下した p 0.0 ANA 群 n= の E 値は前値.6pg/ml に対して投与後はそれぞれ 8.4 7.4% 8. 70.7% 7. 6.% へ低下した p 0.05 この E 値は Body mass index BMI が 5 未満では前値が 9.8 で投与後は 7.9 n=9 5 以上では前値が.0 で 投与後は 8. n= であった FSH 値には変化を認めなかった 結論 TOR は閉経後乳癌患者の FSH 値を低下させる ANA は E 値を低下させるが 低 下後の E 値と BMI に相関は認められなかった 目的 ホルモン陽性乳癌において術後ホルモン療法中の転移 再発はホル モン抵抗性である 二次ホルモン療法が有効でない可能性がある 今回 当 施設における術後ホルモン療法中の再発症例について検討を行った 方法 006 年 4 月から 0 年 月の 6 年間で術後ホルモン療法中に再発を来した 例について 二次治療の選択 再発までの期間 転移臓器 および便宜上核 グレードで分類した Phenotype と 治療効果の関連について検討した 結果 術後ホルモン療法中に再発した例は 例で 年齢は 60 ±.6 腫瘍径は T が 例 N + が 4 例 Grade が 8 例で再発リスクの高い症例が多かった 再発までの期間はすべて 年未満であった 二次治療でのホルモン療法の効果 は PR 例 SD 例 PD 5 例で PD が多かったが 化学療法は CR 例 PR 例 SD 例 PD 例で clinical benefit が得られた例が多かった Phenotype 別 でみると Luminal A では全例ホルモン療法が選択され治療効果は SD また は Long SD が得られていた Luminal B Luminal HER でのホルモン療法 の効果は PR が 例で他は前例 PD であった 化学療法は PD が 例認められた が CR 例 PR 例 SD 例であった 三次以降の治療も含めて治療効果 をみると ホルモン療法での Clinical benefit は 46% 化学療法での clincal benefit は 8% であり Luminal B Luminal HER のみに注目するとホル モン療法での Clinical benefit は 0% 化学療法での Clinical benefit は 88% であった 考察 術後ホルモン療法の再発に対するホルモン療法の変更は Luminal A では SD または long SD が得られているが Luminal B Luminal HER では これまで報告されている再発二次ホルモン療法の治療効果と比較 して効果が悪く 治療の選択は慎重に行われるべきと考えられた 476
GP--8-08 GP--8-09 リンパ節転移陽性 Luminal 乳癌における術後化学療法の検討 Adjuvant AI 症例の検討 京都市立病院 乳腺外科 京都市立病院 乳腺外科 ブレストピアなんば病院 乳腺科 森口 喜生 吉岡 祥子 久保田 恵子 山本 隆 古澤 秀実 山口 由紀子 斉藤 智和 船ヶ山 まゆみ 前田 資雄 駒木 幹正 リンパ節転移陽性の Luminal 乳癌の術後補助療法における化学療法の適応に ついては gene signature を用いた臨床試験も行われているが 現在のところ 明確な指針はなく臨床病理学的因子等を考慮し症例毎に決定しているのが現 状である 今回我々はリンパ節転移陽性 Luminal 乳癌における術後化学療法 の効果について retrograde に検討したので報告する 対象は 00 年 月か ら 0 年 9 月に当院で手術を施行し subtype の確定した浸潤性乳管癌症例 で Luminal 乳癌 ER 陽性 と診断された 症例のうちリンパ節転移陽性の 78 例である Stage4 両側乳癌は除く 平均年齢は 59.6 歳 平均観察期間 は 4 年 ヶ月であった 組織学異型度 以下 HG が または 且つ HER 陰性 例を LuminalA HG が 且つ HER 陰性例を LuminalB および HER 陽性例を LuminalB/HER と分類し各群は 5 例 8 例および 9 例であった リンパ節 転移陽性症例の割合は LuminalA LuminalB LuminalB/HER の各群で各々 5.% 4.9% および 40.9% であった 術後補助療法として全例ホルモン 療法が施行され主治医の判断にて経口 5FU 剤または標準的な経静脈的化学療 法が併施された リンパ節転移陽性 LuminalA 群のうちホルモン療法単独群 5 例 経口 5FU 剤併用群 9 例 経静脈的化学療法併用群 4 例 の 5 年 無再発生存率は各々 8.8% 00% および 8.9% であり経口 5FU 剤併用群 で予後良好であった LuminalB HER 陰性 群では ホルモン療法単独群 6 例 経口 5FU 剤併用群 4 例 経静脈的化学療法併用群 7 例 の 5 年無再発 生存率は各々 50% 0% および 00% であり経静脈的化学療法併用群で予後 良好であった 以上よりリンパ節転移陽性の LuminalA 乳癌においては経口 5FU 剤を リンパ節転移陽性の LuminalB HER 陰性 乳癌においては経静脈 的化学療法をホルモン療法に加えることが再発抑制に有効である可能性が示 唆された 背景 現在 閉経後内分泌感受性乳癌の術後補助療法ではアロマターゼ阻害 剤 AI が第一選択薬とされ Luminal A type 乳癌は化学療法の感受性が低 く 内分泌療法単独治療が推奨される しかしながら AI 剤の恩恵を受ける 患者が増える一方で AI 耐性に至り再発を来す症例の増加も報告されている これまで当院では Luminal A type 乳癌に対しても化学療法を積極的に施行 してきた 目的 当院の術後補助内分泌療法として AI 剤を投与された症例に ついて retrospective に治療成績およびその特徴を検討する 対象 004 年 4 月から 0 年 8 月の当院手術症例 97 例のうち術後補助内分泌療法と して AI 剤が最終投与薬剤 ER 陽性かつ Allred Score の確定している 05 例 を対象とした うちリンパ節転移陽性は 6 例 4.% 治療成績 再発率.6% 7 例 DFS 中央値 9. ヵ月 観察期間 中央値 45.4 ヵ月 ま とめ HER + ER + 群 例では 再発なし HER - ER + 群 858 例 のうち再発 7 例.4% の内訳は n - 5 例 n + 例であった 再発 例が少なく リンパ節転移個数 腫瘍径 ly ER 強度 化学療法の内容等は 統計学的には予後因子とはならなかった 考察 Overtreatment の可能性は あるものの 再発抑制を目指した当院の治療方針は再発率.6% と一定の成 果を上げている しかし 内分泌感受性の本対象群に対して観察期間 中央値 が 45.4 ヶ月と短く 治療終了後の長期経過観察が必要と思われる 今後は St.Gallen0 の推奨も考慮し 最適治療が内分泌療法単独で十分である群 を精度高く同定する必要がある 一方で少なからず再発を来たす症例がある 症例毎に治療戦略を練り さらに最適な治療の実践が必要と思われた GP--8-0 GP--9-0 Luminal type 乳癌に対する術前および術後 TC 療法の有害事 象 特にリンパ浮腫の発現についての検討 病理学的腋窩リンパ節転移陰性 pn0 Triple negative 乳癌 TNBC に対する術後補助療法の検討 福山市民病院外科 乳腺甲状腺外科 うだ胃腸科内科外科クリニック いしいクリニック 4 かわの医院 東京女子医科大学 第二外科 野口 英一郎 神尾 孝子 玉木 雅子 西澤 昌子 青山 圭 大地 哲也 亀岡 信悟 久保 慎一郎 池田 雅彦 山本 真理 突沖 貴宏 宇田 憲司 石井 辰明 川野 亮 4 背景 Luminal type 乳癌に対する有効な化学療法の regimen は明確では ないが 当院では 主に US Oncology975 試験の結果より docetaxel + cyclophosohamide TC 療法を選択している USO での TC 療法は 4 cycle で あるが 有意であった OS の延長効果はあくまで AC との比較において証明さ れたのみであり 4 cycle では近年の標準 regimen と比較して 治療強度の不 足が指摘されている 現行で 6 cycle regimen の trial も進行中であり 当院 でも投与回数を 4-6 cycle とし 術前および術後投与を行った 対象と方法 009 年 05 月から 0 年 9 月までに 切除可能 Luminal type 乳癌に対する 術後投与 64 例 温存不能 Luminal type 乳癌に対する術前療法を 7 例に施行 した 投与回数は 4 たは 6 cycle とし 有害事象 特に患肢のリンパ浮腫の発 現について調査した 結果 術後投与群は 年齢中央値 5 歳 平均 cycle 数 が 4.7 回であった G/4 以上の血液学的毒性は 96% で認められ 患肢リン パ浮腫の発現は all grade で 5% であった アナフィラキシーによる中止が 5 例 7.6% で見られ 60% が初回投与で発生し 間質性肺炎が 例 % で みられた 予定投与回数に対する完遂率は 87% で 減量を要した症例は % で 減量の理由として最も多かったのがリンパ浮腫であった リンパ浮腫は 郭清術後投与群 n=48 の 6% で認められたのに対して 非郭清術後投与群 n=6 % 術前投与群 n=7 0% で 有意に郭清群で多かった 発現 時の平均投与回数は.9 回であった リンパ浮腫を除いて 術前投与と術後投 与での毒性は同等だった 考察 Luminal type 乳癌に対する TC 療法は ア ナフィラキシーには注意を要するほか 郭清例での術後投与では患肢リンパ 浮腫発現率が高い 郭清を要すると推測される症例では術前投与が望まれる 477 はじめに 全乳癌の 0 5% を占めるといわれる TNBC は 術後補助療法として 化 学療法が行われるのが一般的である しかし TNBC であっても pn0 症例は 比較的予後が良好とされる 術後補助療法として 経口 Fu 剤である TS- Xeloda の可能性を探る臨床試験が行われている現在 これらが pn0 の TNBC に応用できる可能性を UFT 単独投与症例を用いて後ろ向きに検証する 対象と結果 004 年 4 月から 009 年 月までに当科にて手術が施行された pn0 浸潤 性 TNBC 症例 74 例 術前化学療法施行例は含まない 年齢は 4 86 歳 中 央値 60 歳 観察期間は 6 0 ヶ月 中央値 59 ヶ月 であった これらを A. 化学療法 経口 UFT 群 B. 化学療法群 C. 経口 UFT 群 D. 無治療群の 4 group に分けて投与した 内訳は A. 9 例 年齢中央値 57 歳 観察期間中央値 60 ヶ月 B. 例 5 歳 60 ヶ月 C. 例 74 歳 6 ヶ月 D. 例 7 歳 46 ヶ月 であった C. D 症例は高齢者に多かった 観察期間中 74 例中 5 例にイベントを認めた 内訳は遠隔転移再発が 8 例 内 4 例が乳癌死し 例が他癌死した 遠隔転移は他癌死した 例が術後 4 ヶ月 に 他の 7 例はすべて術後 4 ヶ月以内に見つかった で 他癌発症が 6 例に 認められた また 例が癌無関連死であった 全イベント発生率は D で一番多 かったが 乳癌関連イベントは A. 例 B. 例 C. 例 D. 例であった まとめ 生 存 率 は D が 有 意 に 低 く A. B. C で は 差 が な か っ た 以 上 よ り pn0 の TNBC に対する補助療法の一つとして 経口 Fu 剤単剤投与が有効である可能 性が示唆された 以上を病理組織学的検討 若干の文献的考察を加えて発表する
GP--9-0 GP--9-0 都立多摩総合医療センター 乳腺外科 N0 トリプルネガティブ乳癌に対する術後補助療法としての CMF と UFT の比較検討 HER 陽性乳癌治癒切除術後のハーセプチン補助治療による再 発率減少効果 伏見 航也 高見 実 田辺 直人 当院にて N0 トリプルネガティブ乳癌に対して術後補助療法として施行した CMF と UFT の効果に対してレトロスペクティブに比較検討を行った 症例は 000 年 月から 00 年 月までに当院にて手術を施行した原発乳癌のう ち 術後診断にて ER 陰性 PgR 陰性 HER 陰性を確認された TN0 症例 4 例 TN0 症例 例の計 45 例で CMF 施行群が 例 UFT 内服群が 4 例であっ た CMF はクラシカル CMF として 6 コース UFT は 00mg/m/day を 年 間内服した 年齢 術式 腫瘍径 T/T 組織型 脈管侵襲有無 核グレー ドに両群で大きな偏りはみられなかった 統計的有意差は見られないものの 無再発生存率では CMF 群が良好な傾向があり T 症例に限れば明らかに UFT 群では予後不良であった しかし 全生存率では両群に大きな差は認められ なかった N-SAS-BC0 試験の結果により N0 乳癌の術後補助療法としての UFT は CMF に対しほぼ同等の無再発生存率と全生存率を示したが ホルモン 非感受性乳癌ではやや劣る印象があった しかし上記試験では HER 蛋白の 有無については解析されていない 症例数は少ないものの 当検討において リンパ節転移のないトリプルネガティブ乳癌に限定した場合では UFT 内服 による術後補助療法は CMF と比較し無再発生存率の改善効果が劣る可能性が あり 治療薬の選択時には注意をはらう必要があるかもしれない 横田 徹 遠藤 敬一 堀口 淳 目的 HERA study 等数多くの論文で Trastuzumab 以下 HPT の補助治療 の有意な再発率減少効果により本邦でも認可されたが 当院での HPT の補助 療法の再発率減少効果を観察研究し再発率減少が再現されているか検討した 方法 ほぼ全例の免疫組織検索がなされている 996 年以降に治癒手術を行 い HER 陽性が証明された 60 症例 HPT 補助治療施行例 6 例 主にハーセ プチン発売前の非施行例 4 例 HER 免疫染色方法は 切除後 時間以内に 0% 緩衝ホルマリン固定後ニチレイ HER 抗体を用いて染色 + もしくは + かつ FISH.0 以上を陽性と判定した HPT は全例 週間間隔で計 8 回施 行された docetaxel 4 回との同時併用が 例 HPT 単独使用が 4 例であっ た 術前治療 6 例 の際は手術前に 4 回併用で施行 手術後に HPT のみ 4 回 施行した 成績 HPT 施行中再発例 例を除いて全症例で 8 回施行可能で あった 7.5 度以上の発熱症例は 例 44% であった HPT 補助治療施行 例は 年再発率 4.8% 5 年再発率.% で HPT 補助治療非施行例のそれぞ れ 4.7% 8.8% よ り 有 意 に 少 な か っ た Kaplan-Meier Logrank-test p=0.044 比例ハザードでの解析では HPT 補助治療群の非治療群に対する平 均 Hazard Ratio は 0.4 となり文献を上回る再発率減少効果が認められた また 5 年死亡率は補助治療群 0% 非治療群.4% 平均観察期間 48Mo で 治療群では死亡例が認められていない 結論 HPT の補助治療は文献を上回 る再発率 死亡率減少効果をもたらした 死亡率減少効果近年の治療選択肢 の増加の他 HPT の補助治療が再発後治療にも良好な影響を及ぼしている可 能性が示唆された GP--9-04 GP--9-05 Her 陽性乳癌に対する Trastuzumab による術後補助療法の 有効性 安全性の検討 国立病院機構西群馬病院 乳腺甲状腺科 群馬県健康づくり財団 群馬大学 臓器病態外科学 HER 陽性乳癌に対する化学療法 トラスツマブの治療成績 刈谷豊田総合病院 乳腺外科 春日部市立病院 外科 日本大学 乳腺内分泌外科 三井病院 乳腺外科 加藤 克己 内藤 明広 川口 暢子 松下 知可 西本 真弓 君塚 圭 三宅 洋 小倉 道一 神定 のぞみ 菊池 剛史 康 祐大 天野 定雄 秦 怜志 HERA trial の結果を受け Her 陽性乳癌に対する術後補助療法としての 年 間の Trastuzumab H 投与が 008 年 月に保険承認され 約 5 年経過して いる 術後 H 投与症例に対する有効性 安全性 特に心不全症例について 後方視的に検討したので報告する 対象 0 年 月までに 週に 度の H の投与を一年間終了もしくは投与を中止した Her 陽性乳癌術後患者 9 例 IHC による Her + 8 例 Her + で FISH 陽性 例 背景 年 齢は 57.9 ± 0.8 9-76 歳 組織型は全例 浸潤性乳管癌であった 病期 は Stage I 8 例 IIa 9 例 IIb 7 例 IIIa 例 IIIb 4 例 Subtype は Her type 7 例 Luminal Her type 例 ER % 以上を陽性 であっ た 化学療法は 8 例に施行され FEC or EC が 7 例 TC が 例 FEC+ と Docetaxel or Paclitaxel の逐次投与が 8 例であった 術前化学療法は 6 例 に施行された 結果 平均生存期間は 69.8 日 再発は 例に認め 術後 年の無再発生存率は 85.8% であった H の 年間の完逐率は /9 79.% 中止理由は心不全 4 例 再発 例 倦怠感 例であった 心不全は 4 例.8% に発生した いずれもアンスラサイクリン系薬剤を投与されて いた 中止例の H 投与回数は 5.5 回 4 例のうち 例は入院を必要とした CTCAE ver4 心不全では grade 例 grade 例 grade4 例であった Grade 4 の 例には 前駆症状として食欲不振 吐気などの消化器症状を認め た いずれの症例も H の中止により 症状は改善した H 投与前と比較し EF は平均 8.5% 低下していた 6 ヶ月ごとに心エコーを施行していたが 心 不全例は全例 初回投与後 6 ヶ月以内に発症していた 心不全以外の grade 以上の有害事象は認めなかった 結語 HERA trial と比較しても 有効性は 同等と考えられたが 心不全の発症率が高い傾向にあった 特に最初の半年は 短期間での心エコー等で注意深く観察する必要があると考えられた 478 はじめに 当科では H7 年から HER 陽性乳癌に対するアジュバント療法 として化学療法±トラスツズマブ後にトラスツズマブ 年間の追加投与をお こなってきた 今回 その成績と再発例の問題点について報告する 対象 H7 年 H 年までにアジュバント療法を試行した 60 例 術前 7 例 術後 4 例 である 方法 術前化学療法 NAC は EC パクリタキセル トラス ツズマブ 術後療法として n0 は FEC n は EC パクリタキセル トラス ツズマブを標準レジメとした 化学療法後にトラスツズマブを 年間追加し た 結果 うっ血性心不全 例 不整脈 例を合併し 中断した Infusion reaction は認めなかった トラスツズマブ終了後晩期の心不全発生もなかっ た 再発を 6 例 NAC 例 術後 例 経験したが 例は腋窩リンパ節転移 5 例は内臓臓器転移であった 5 例がホルモン感受性 HR 陰性であった 4 例 NAC 例 術後 例 が死亡し HR 陰性 例の初診からの平均生存期間 は 7 カ月であった 再発した NAC 例のうち 例は初回の化学療法で十 分な奏功が得られていなかった ラパチニブを投与した例は HR の 例の みであった 考察 HER 陽性乳癌に対するトラスツズマブ併用の化学療法は 良好な成績であり 当初懸念された重篤な副作用も稀であった しかし 少 数ではあるがトラスツズマブ耐性と思われる症例が約 0% で存在し 極めて 早期に再発した HR 陰性例はいかなる治療も無効であった NAC 症例から反 省すると 初回の化学療法で十分な奏功が得られなければ遠隔転移がなくて もラパチニブの併用も検討すべきと思われた 耐性機序の解明が待たれる
GP--9-06 GP--9-07 HER 陽性乳癌に対するトラスツズマブ投与における希釈液量 の安全性の検討 当院における HER 陽性早期乳癌症例の検討 岡山赤十字病院 外科 北里大学 外科 吉富 誠二 辻 尚志 仙石 紀彦 小坂 愉賢 菊池 真理子 南谷 菜穂子 藁谷 美奈 榎本 拓茂 蔵並 勝 渡邊 昌彦 近年 トラスツズマブは乳癌薬物療法の一翼を担う薬剤となっている トラ スツズマブの投与に際して注意すべき有害事象として infusion reaction Inf-R が あ る Inf-R の 発 現 と 強 度 は 点 滴 速 度 と の 相 関 が 考 え ら れ て お り トラスツズマブ投与は生理食塩水 50ml 希釈 -90 分投与として認可さ れた その後 臨床試験の結果より 初回投与の認容性が良好であれば には 0 分での投与も可能となったが 投与液量については従来のままである 一 方 循環器系に負荷の少ない輸液速度は一般に 4ml/min 程度とされており 50ml/0min ではこれを超える結果となってしまう 今回我々は 用量設 定試験で汎用されている Traditional+design 例コホート を用いて 生 理食塩水 00ml 希釈 -0 分投与の安全性を検討したので報告する 対象はト ラスツズマブ単剤で治療中の症例 0 症例 全例女性で 平均年齢は 59.6 歳 心機能は EF50% で適切な化学療法を施行された症例とした 内訳は 術 後補助療法中 4 例 再発治療中 6 例であった いずれの症例もトラスツズマ ブ初回投与時に Inf-R を認めていなかった トラスツズマブの 回目以降の投 与量である mg/kg 6mg/kg 8mg/kg の レベルで生理食塩水 00ml 希 釈 -0 分投与を行い Inf-R の発現の有無を CTCAEv4.0 を用いて評価した 6mg/kg では 研究の IC が重なったため 4 例での評価となった 結果として 全ての症例において Grade 以上の有害事象は認めなかった この試験によ り 回目以降のトラスツズマブの生理食塩水 00ml 希釈 -0 分投与法は安 全であることが示唆された トラスツズマブ生理食塩水 00ml 希釈 -0 分投 与は 生理食塩水 50ml 希釈 -90 分投与に比して循環器系に対する影響も低 く わずかではあるが医療費の軽減にも寄与すると考える 今後は生理食塩 水 00ml 希釈 -0 分投与の症例の積み重ねを行い 検証を行う予定である はじめに サブタイプ別に検討した報告では早期乳癌であっても HER 陽性 例では予後不良となる可能性が示唆されている また大規模臨床試験におい て HER 陽性乳癌に対し Trastuzumab 併用術後補助療法は有効であることが 示されているが HER 陽性早期乳癌に対する Trastuzumab の有効性につい ては明らかではない 対象 方法 当院で 004 年 月から 0 年 月まで に治療を行った乳癌症例は 48 例で このうち早期乳癌症例 浸潤径 0mm 以下 所属リンパ節転移なし 遠隔転移なし 90 例を対象とした HER 陽 性群 IHC + または IHC + で FISH + 9 例 0% HER 陰性群 7 例 90% の臨床病理学的因子 術後療法 無再発生存期間 RFS 等につい て検討した 結果 平均年齢は HER 陽性群 5. 歳 HER 陰性群 6.5 歳 浸 潤 径 0mm は HER 陽 性 群 7 例 89.5% HER 陰 性 群 6 例 7.7% で あ っ た ER 陽 性 は HER 陽 性 群 例 68.4% HER 陰 性群 55 例 90.6% PgR 陽性は HER 陽性群 6 例.6% HER 陰 性群 0 例 76.0% であった 術後補助療法で化学療法を行った症例は HER 陽性群 0 例 5.6% HER 陰性群 0 例 5.8% ホルモン受容 体陽性で内分泌療法を行った症例は HER 陽性群 例 9.% HER 陰 性群 45 例 9.5% であった また HER 陽性群では Trastuzumab を 0 例 5.6% に投与し 化学療法との併用が 6 例 60% 内分泌療法との併用 が 4 例 40% であった 再発症例は HER 陽性群ではなく HER 陰性群で 6 例.5% 遠隔転移は 例 骨 例 遠隔リンパ節 例 であった RFS では両群間に差はなかった まとめ HER 陽性群は HER 陰性群と比較し有 意に浸潤径 0mm PgR 陰性が多かった 予後不良とされる HER 陽性群 の 5.6% に対して Trastuzumab を含む術後補助療法を行い HER 陰性早期 乳癌と比較し DFS に差はなかった GP--9-08 GP--9-09 当院における乳癌術後 TC 療法の認容性に関する検討 乳癌術後化学療法において Low dose anthracyclin が Harm になる可能性 姫路聖マリア病院 乳腺外科 姫路聖マリア病院 外科 丸山 修一郎 斉藤 亙 金谷 欣明 横山 伸二 目的 US Oncology 975 試験において TC Docetaxel + Cyclophosphamide 療法が AC 療法よりも無病生存率および全生存率がともに優れることが示さ れ NCCN のガイドラインでは標準治療レジメンの つとされている 今 回 当院の術後療法としての TC 療法の認容性を検討した 方法 009 年 8 月より 0 年 月までに治癒切除を施行した浸潤性乳管癌症例 7 例を 対象とし TC 75mg/m 600mg/m を 週間毎 4 サイクル行った 前 投 薬 と し て dexamethasone 8mg granisetron mg 点 滴 静 注 経 口 dexamethasone 8mg 日間投与した 有害事象については NCI-CTCAE v4.0 に基づき評価した 結果. 平均年齢 48.7 歳 6-7 歳. 臨床病期 別 Stage I 8 例 IIA 7 例 IIB 例. サブタイプ別 Luminal A 9 例 Luminal B 6 例 HER タイプ 5 例 トリプルネガティブ 7 例 4. 完遂率 9.6% 例中止 例とも grade の過敏性反応が出現し 再開した が同症状が出現したため中止した 5. 主な有害事象 Grade 以上の有害事 象として 好中球減少が 例 発熱性好中球減少が 例 末梢神経障害が 例 食欲不振が 例 Grade 以下の有害事象として 皮疹 落屑 5 例 倦怠感 例 食欲不振 例 口内炎 5 例 便秘 例であった 6. 有害事象による減量 例 投与延期 例であった 結語 TC 療法は好中球減少症や皮疹の発現頻度が高 いが 完遂率も高く 適切な支持療法を併用することにより 外来で安全に 使用できると考えられた 479 福山医療センター 乳腺甲状腺外科 川崎医科大学 乳腺甲状腺外科 野村 長久 園尾 博司 三好 和也 太田 祐介 水藤 晶子 藤井 清香 下 登志朗 山本 裕 田中 克浩 紅林 淳一 はじめに 乳癌術後化学療法としての anthracyclin の有効性は確立されてお り 標準治療として現在でも使用されている 以前は 高用量ステロイドの 使用 アプレピタントやパロノセトロンが無かった為 嘔気 嘔吐などの有 害事象は重篤な場合が多く 薬剤の減量や Low dose での投与が行われてい た 今回 Low dose anthracyclin を中心とした長期治療成績について検討 したので報告する 対象と方法 978 年から 009 年までに 施設で乳癌手 術を施行し 術後補助化学療法を行った 68 例中 5FU 系経口抗癌剤 547 例 Low dose anthracyclin 例 標 準 治 療 群 49 例 CE/FEC 74 例 anthracyclin taxan 55 例 Stage4 は 除 外 し た Low dose の 基 準 は 005 年以降では Dose が明らかに足りないもの 004 年以前は anthracyclin の投与量が 60mgm 以上確実に投与されたもの以外と設定した 群間でリ ンパ節転移の有無あるいは Stage により分割し RFS OS について検討し た 結果 5 年 RFS はリンパ節転移なしの場合 5FU 系 9.5% Low dose 66.7% 標 準 治 療 9.4% p 0.04 リ ン パ 節 転 移 あ り の 場 合 5FU 系 64.5% Low dose 45.6% 標 準 治 療 7.% p 0.0 で あ り 5 年 OS もリンパ節転移なしの場合 5FU 系 96.9% Low dose 60.0% 標準治療 98.6% p 0.0 リ ン パ 節 転 移 あ り の 場 合 5FU 系 84.% Low dose 64.% 標準治療 90.7% p 0.0 であり リンパ節転移の有無にかかわ らず Low dose anthracyclin が RFS OS において標準治療より明らかに成績 不良であり かつ 5FU 系よりも劣った Stage 別に見ても同様の結果であった まとめ Low dose anthracyclin による治療は標準治療より成績が劣ること は想定されたが 5FU 系経口抗癌剤に対しても明らかに劣っており 乳癌術 後補助療法において anthracyclin の中途半端な投与は何らかの Harm となる 可能性が示唆された
GP--9-0 GP--40-0 乳癌初回手術時の原発巣と転移リンパ節の免疫染色における術 後治療の適応 当院における乳腺浸潤性微小乳頭癌 8 例の検討 国立病院機構名古屋医療センター 外科 乳腺科 国立病院機構名古屋医療センター 病理部 国立病院機構名古屋医療センター 乳腺科 中野 芳明 井上 共生 西 敏夫 弥生 恵司 沢井 ユカ 稲治 英生 佐藤 康幸 林 孝子 加藤 彩 高野 奈緒 市原 周 森谷 鈴子 森田 孝子 乳癌の全身治療においては 乳癌原発巣の組織診断 免疫学的特性にて治療 法が選択されていることが多い 最近再発乳癌において 再発転移巣の生検 が推奨され 原発巣と異なる免疫学的特性を持った再発巣が存在することが 明らかとなり 再発治療におけるトピックスとなっている しかし乳癌初回 手術後の治療においては 原発巣の特性から 化学療法 内分泌療法 分子 標的剤の適応を決めているのが現状である 最近初回手術例で原発巣は ER - PgR - HER + であったが 転移腋窩リンパ節は ER + PgR + HER - の症例があり 術後化学療法 ハーセプチン 内分泌療法を行なう こととなった また術前 CT にて胸骨傍リンパ節腫大を疑った症例には PET 検 査を追加し 陽性例には胸骨傍リンパ節郭清を行なったところ 病理学的に はすべて転移リンパ節であった これらの症例を含め 最近の 年半に当院で 経験した初発乳癌手術例でリンパ節転移陽性の 66 例に対し 原発巣と転移リ ンパ節の免疫学的特性を対比した結果 6.5% に原発巣と転移巣に乖離がみ られた PET 検査の有用性と胸骨傍郭清の意義 術後治療を転移巣と転移巣 のどちらの特性に重きをおくか 全て行うか 臨床データ 文献的考察を加 え報告する はじめに 乳腺浸潤性微小乳頭癌は乳癌取扱い規約の中で特殊型に分類され リンパ管侵襲とリンパ節転移が高度な症例が多く 生物学的悪性度が高いと 報告されている 対象 007 年 月から 0 年 0 月まで当院で手術をおこ なった 807 例中 pure type の浸潤性微小乳頭癌であった 8 例を対象として検 討した 全例一側性単発であった 年齢は 6 歳 8 歳 平均 59.6 歳 中央 値 57.5 歳 腫瘍径は mm mm 平均 9.9mm 中央値 8.0mm ホ ルモンレセプター陽性 + 6 例 陰性 例 HER + 例 HER - 5 例 腋 窩リンパ節転移は + が 5 例 7 個 - が 例 全例にリンパ管侵襲を 認め 6 例は高度であった 病期は 期 例 A 期 例 A 期 例 B 期 例 術前化学療法を行った症例はなく 術後化学療法を行った症例は 6 例あり FEC 療法とタキサンが 例に FEC 療法が 例に TC 療法が 例に施行してい た ホルモンレセプター陽性例には全例ホルモン療法が施行された 転帰 術後生存期間は 68 日平均 00 日中央値 95 日で全例健存中である GP--40-0 GP--40-0 当科で扱った浸潤性小葉癌の臨床的検討 当院における小葉癌の検討 松江市立病院 血管 胸部 内分泌外科 松江市立病院 臨床検査科 野津 長 松井 泰樹 吉田 学 市立貝塚病院 乳腺外科 市立貝塚病院 放射線科 こくふブレストクリニック 乳腺外科 市立伊丹病院 外科 国府 育央 馬場 將至 山本 正之 平塚 正弘 浸潤性小葉癌と浸潤性乳管癌に比較した議論があるが 自身で浸潤性小葉癌 の特色を確認することも有用と考え 臨床的立場から検討してみた 対象 99 年 4 月 日より 0 年 月 日までの当外科初回乳癌手術例は 48 例を扱った 内訳は女性 46 例 男性 例で平均年齢は 59.4 歳 結果 浸潤性小葉癌あるいは浸潤性乳管癌混在型は 9 症例 4.5% で平均年 齢は 6.9 歳であった 純型は 7 例で 残り 例は乳頭腺管癌あるいは硬癌と の合併であった 両側乳癌は 例で確認され対側と同側に乳頭腺管癌を 例が 合併し 残り 例は対側硬癌合併例であった 乳腺内多発型は 例確認され た マンモグラフィーでは 8 例がカテゴリー 以上であった 例のみカテ ゴリー で対側の他型乳癌の検索中に偶然確認されたものであった スピキュ ラは 8 例で確認された 超音波検査でもマンモグラフィーと同じ症例で他癌に 隠れて見いだすことはできなかったが 腫瘤エコーが確認できた 8 例はすべ て低エコー腫瘤で かつ辺縁が不正を示した ハローは 5 例で確認できた ER 陽性は 5 例 PgR 陽性 0 例であった Her 陽性は 例のみであった 原 病死が確認されたのは 例であった 考察 浸潤性小葉癌は臨床的に特殊型に分類され 過去マンモグラフィーで は描出しづらく 両側乳癌が多く 同一乳腺内に広範な広がりを持っている ことが多いなどといわれていたが 今回の検討ではこのような指摘は必ずし も的を射ていないと考えられた 結論 浸潤性小葉癌は近年のマンモグラフィーでは異常を指摘されやすく 超音波検査では低エコー腫瘤としてほぼ確認され 辺縁が不正である所見が 重要と考えられた ホルモンレセプター陽性率は浸潤性乳管癌と大差ないよ うであった 意外に Her 陽性例は少ないのが印象的であった 予後に関して 特に言及する根拠は現時点では見当たらなかった 480 小葉癌は 特殊型に分類され 乳管癌に比べて 画像診断困難例が多く 多 中心性発生や両側発生が高率にみられる また 腹腔 消化管に転移をきた すなど 臨床的に特異的な像を示すといわれている 今回 当院における小 葉癌について検討を行ったので報告する 006 年 7 月より当院にて手術を 行った 8 例を対象とした 小葉癌を 6 症例 4.% 8 乳房に認め 両側 症例が 例 うち 例が LCIS であった 年令の中央値は 54 歳 6 7 歳 発見のきっかけは 腫瘤触知が 例 MMG が 例 MRI が 例であった MMG は C-4 5 が 5 例 C- が 9 例 C- が 4 例であり エコーは C-5 が 8 例 C- が 7 例 C- が 例であり 診断困難例がかなり認められた 腫瘍径は T0 が 例 T が 6 例 T が 4 例 T が 5 例 5 85mm であった 細胞診は 陽性が 0 例 境界が 4 例 陰性が 4 例であり 診断困難例はすべて組織診に て診断を行った 手術は 全例に乳房部分手術を行った リンパ節転移を 5 例 個 に認めた ホルモン受容体は 例が陽性であった 核異型度は が 例 が 例 が 例であり ハーセプテストは 0 が 0 例 が 4 例 が 例であり 悪性度の低いものが多かった 術後は 7 例に化学療法を行 い 8 例はホルモン療法のみであり 例は無治療であった 観察期間の中央 値は 9 カ月 5 68 か月 と短いが 全例局所再発 遠隔転移を認めていない 文献的考察を加えて報告する
GP--40-04 GP--40-05 当院における浸潤性小葉癌の検討 当院における浸潤性小葉癌 7 例の検討 三重大学医学部附属病院 乳腺センター 三重大学医学部附属病院 病理 岐阜県厚生連岐北厚生病院 外科 伊藤 みのり 小川 朋子 花村 典子 山下 雅子 木村 弘子 中村 卓 柏倉 由実 野原 有起 野呂 綾 稲上 馨子 三井 貴子 小塚 祐司 今井 裕 白石 泰三 高橋 治海 山本 悟 石原 和浩 伊藤 元博 田中 秀則 対象 方法 009 年 月から 0 年 0 月に当院で浸潤性小葉癌 ILC と診 断した 49 例中術前化学療法例を除いた 4 例の臨床病理学的因子を検討 結 果 主訴 自覚症状 5 例 腫瘤 9 例 検診異常 4 例 検診以外の検査 CT MRI 例 MMG 腫瘤 6 例 構築の乱れ 6 例 FAD5 例 石灰化 8 例 所 見 - 0 例 US 腫瘤 例 低エコー域 7 例 所見 - 例 MRI 6 例施行 限局性病変 0 例 多発病変 5 例 非限局性病変 0 例 FNA 例施行 悪 性 7 例 小葉癌疑い 例 悪性疑い 例 鑑別困難 例 検体不適 例 術 前組織診断 例施行 ILC 例 浸潤性乳管癌 IDC 8 例 IDC/ILC 例 手術術式 Bt 0 例 乳頭乳輪温存乳腺全摘 NSM 例 Bq 7 例 Bp 例 Ax 5 例 SNB 8 例 SNB 術中迅速で転移陽性で Ax 施行 6 例 術中迅速転移 陰性も永久標本転移陽性で後日 Ax 施行 例 最終病期 9 例 A 0 例 B 5 例 A 例 B 例 C 例 腫瘍径 平均.4cm 0.07 7cm N - 0 例 N + 例 SN の み 例 ER + 6 例 87.8% PR + 9 例 70.7% HER 陽性 例 7.% MIB- 4% 例 80% と Luminal A が多かった 乳房部分切除の 4 例 側方断端 例 深部断端 例 と NSM の 例 乳頭側断端 が非浸潤性小葉癌成分 LCIS で断端陽性も浸潤癌成分はなし 断端陽性の 5 例を含む全例 局所再発なし 術前画像評価と術後病理組織腫 瘍径の比較 術前画像過大評価 例 過小評価 7 例 過大評価の 例は LCIS が 広がっており LCIS を反映していたと考えられた 過小評価 7 例は画像上非限 局性病変であった 画像上限局性病変の 0 例は全例ほぼ術後病理組織腫瘍径 と一致 部分切除 0 例中 画像上限局性病変 5 例 は全例断端陰性も 非限 局性病変 5 例 の 4 例は LCIS 成分で断端陽性であった 考察 ILC でも画像 上限局性病変は温存療法が可能と考えられるが 非限局性病変や多発病変で は広がり診断が困難であることが多く 慎重な術式選択が必要である 背景 対象 浸潤性小葉癌 ILC は多発あるいは両側性発生頻度が高く び まん性浸潤性に増殖することや 消化管や腹膜などへの転移形式を有するこ とが知られている 今回我々は当院で 006 年から 0 年までに施行した乳 腺悪性腫瘍手術症例中認められた浸潤性小葉癌 7 例を対象としてその臨床的 特徴について検討した 結果 年齢の中央値は 59.5 歳 平均腫瘍径は.5cm で T 9 例 T 7 例 T 例 であった 術前診断で ILC と診断された症 例は 0 例 ILC と診断されたが浸潤性乳管癌 IDC との鑑別を要する症例は 例 IDC と診断されたが ILC との鑑別を要する症例は 4 例 IDC の硬癌と診 断された症例は 例であった リンパ節転移は 4 例に認め - 個が 例 4 個以上が 例であった ER は陽性 5 例 陰性 例であった HER は陽性 例 陰性が 6 例であった 手術術式は乳腺部分切除術 6 例 乳腺切除術 例で あり 断端陽性はそれぞれ 例 50% 0 例 0% であった 断端陽性症例 例すべてに追加切除が施行され 例は乳腺切除術で 例は追加部分切除術で あった このうち遺残癌が認められたのは乳腺切除例の 例のみであった 最 終乳腺温存症例は 4 例で温存率は.5% であった 補助療法については化学 療法 内分泌療法を施行したものは 9 例でうち術前化学療法症例は 例であっ た この術前化学療法の 例の組織学的治療効果はグレード b であった 内 分泌療法単独施行症例は 6 例 化学療法のみの症例は 例で 無治療が 例で あった 観察期間において 例.8% の再発を認め 内訳はリンパ節転移 例 肝 骨 胃転移 例であった 結語 ILC はその腫瘍の進展形式から断 端の設定が困難で 断端陽性症例が多かった 再発は 例に認め うち 例は 消化管の胃への転移であった GP--40-06 GP--40-07 静岡県立総合病院 乳腺外科 浸潤性小葉癌に対する乳房部分切除術の検討 当院における浸潤性小葉癌の術式による再発例の検討 独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター 乳腺外科 独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター 病理診断科 高柳 博行 常泉 道子 中上 和彦 馬場 基 黒川 景子 佐藤 雅子 上徳 ひろみ 渡邊 健一 山城 勝重 高橋 將人 背景 浸潤性小葉癌は乳癌特殊型に分類され 本邦発生頻度は -% 程度と 低いが近年増加傾向にある 両側発生や同一乳房内多中心性発生する頻度が 高く びまん性に浸潤増殖する傾向を有し 術前画像検査にて病変境界診断 に難渋する場合がある 目的 浸潤性小葉癌にて乳房部分切除を施行した症 例に対し 術前画像検査 病理組織学的所見 温存乳房内再発について検討 した 結果 000 年 月 0 年 月に当院の乳癌手術症例 7 例中 49 例 5.5% が浸潤性小葉癌であった ER 陽性 例 8.% PgR 陽性 9 例 6.4% HER 陽性 5 例.4% 術前診断により計画した術式は乳 房切除術 84 例 乳房部分切除術 65 例であった 病理組織学検査により断端 陽性にて追加切除した温存症例は 4 例.5% 乳房切除 例 追加部分 切除 例 広範囲ないし 割面以上の病変露出を認めた例が 8 例 57.% 追加切除標本に残存病変を認めた例は 7 例 50% だった 最終的に 5 例 5.6% が乳房部分切除術で終了した 術後平均観察期間 中央値 は約 48 か月において 温存乳房内再発症例は 例.8% であった 再発した 症例 の初回手術時病理組織学的検査においては 核グレード 脈管侵襲な く切除断端も陰性であったが 例とも術後放射線療法 薬物療法を行われて いなかった 無再発生存期間はそれぞれ 4 年 8 か月 6 年 5 か月であった 結 語 浸潤性小葉癌は 術前画像よりびまん性に浸潤する傾向を認め 乳房部分 切除を計画できないことも多く 乳房部分切除を行っても他の組織型と比較 して追加切除となる可能性が高かった 当科での検討では最終的に断端陰性 が確保でき 適切な術後放射線療法と術後療法を施行すれば 温存乳房内再 発率は他の組織型と比較してもそれほど高くない可能性が示唆された 目的 浸潤性小葉癌は術前の広がりの推定が難しく乳房温存療法が困難な例 がある 一方確実に切除すれば予後は一般的な浸潤性乳管癌と変わらない 今回当院で手術を行った浸潤性小葉癌につき検討を行った 対象 997 年 月 006 年 月に当院で手術を行った乳癌患者のうち病理学的に浸潤性小 葉癌の診断を得た患者 7 例のうち Stage4 の 4 例を除いた 69 例 方法 乳 房温存療法および乳房切除術を行った群に分け局所再発 遠隔転移の発生数 再発を起こした患者の特徴につき検討した 結果 患者はすべて女性で平均 年齢 56.4 歳 5-88 歳 閉経前 8 人 閉経後 4 人 平均観察期間 6.5 ヶ月 48 ヶ月 乳房温存療法群 9 人 乳房切除術群 0 人 997 00 年は温 存 8 例 切除 9 例であったのに対し 00 006 年は温存 例 切除 例と温存療法が増加傾向であった 再発は温存群で 局所 人 遠隔 人 切 除群で 局所 人 遠隔 人 部位不明 人であり ともに有意差を認めな かった 局所再発において 再発までの期間はそれぞれ温存群 96 ヶ月 切除群 6 48 06 ヶ月 切除標本の断端はどちらの群もすべて陰性であっ た 進行度は温存群 StageA 人 切除群 Stage 人 StageB 人であっ た 遠隔転移において 再発までの期間はそれぞれ温存群 65 96 00 ヶ月 切除群 4 9 ヶ月 であった 進行度は温存群 StageA 人 StageB 人 切除群 StageA 人 StageB 人であった また再発部位は温存群 皮膚 骨 切除群 肝 骨 腹膜 骨 であった 考察 当院で手術された浸潤性 小葉癌の予後は乳房温存療法と乳房切除術で差を認めなかった 確実な切除 を行えば乳房温存療法は浸潤性小葉癌に対し標準療法となりうると考えられ た 48
GP--40-08 GP--40-09 独立行政法人国立病院機構姫路医療センター 外科 Invasive micropapillary carcinoma micropapillary component を伴う浸潤性乳管癌症例の検討 Invasive micropapillary carcinoma IMPC を伴う乳癌症 例の検討 畠山 元 杉村 好彦, 川村 英伸 中屋 勉 吉田 雅一 門間 信博 小倉 信子 長久 吉雄 小河 靖昌 和田 康雄 大歳 雅洋 Invasive micropapillary carcinoma IMPC は浸潤性乳管癌の特殊型に分 類され リンパ節転移が多く 予後不良であると言われている また最近で は micropapillary component MC を伴う浸潤性乳管癌も同様に予後不良 であると報告されている 今回我々は IMPC4 症例と MC を伴う浸潤性乳 管癌 4 症例を経験したので 文献的考察を加えて報告する MC を伴う乳管癌 は 硬癌 例 アポクリン癌 例で 性別は女性 7 名 男性 名 年齢は 50 7 歳 平均 6 歳 腫瘍径は. 9.cm 平均.7cm 術式は Bt+Ax 7 例 Bp+SNB 例であった リンパ節転移は 6 例に認められ ER/PgR 陽性 7 例 HER 全例陰性で Ki-67 陽性率は平均 7% であった 病期は Stage 例 StageA 例 StageA 例 StageB 例 StageC 例であった 術後観察期間は最長で 年 7 ヶ月であり 例死亡 7 例は無再発生存中であ る 死亡症例は純型の IMPC で 腫瘍径 9.cm で皮膚浸潤あり 腋窩 鎖骨下 傍胸骨リンパ節転移を伴い 術前化学療法後手術を施行したが 術後 年で胸 膜転移をきたし 年 6 ヶ月で死亡した 当院における IMPC 及び MC を伴う乳 管癌治療例は多くが多数のリンパ節転移 進行した病期 高い Ki-67 陽性率を 呈しており 予後不良であると考える 今後も厳重に経過観察する必要がある 盛岡赤十字病院 外科 盛岡赤十字病院 病理部 invasive micropapillary carcinoma IMPC はリンパ節転移の頻度が通常の 浸潤性乳管癌より高く 悪性度が高い亜型とされている 今回我々は IMPC を 伴う乳癌症例の臨床病理学的検討を行なった 対象 00 年から 0 年までに経験した 例 結果 全乳癌手術症例 例 の.6% 年齢は 4 から 79 歳 平均 55 歳 臨床分類では Stage 例 StageA 5 例 StageB 4 例 StageC 例 手術術式は 胸筋温存乳房切除 Bt+Ax が 7 例 乳房部分切除 Bp+Ax が 5 例 病理学的分類では pn 以上は 9 例 75% pn 以上の Stage が 5 例 4% を占めた 再発は 例 例 鎖骨上リンパ節 例 胸壁皮膚転移 死亡例 は 例 ER+ HER 8 例 ER HER+ 4 例 例 PST で pcr となった 核異 型度は 4 例 例 5 例 Ki-67 は平均 % 興味ある臨床経過を示した症例を提示する 症例 44 歳女性 右 C と DB に 腫 瘤 を 認 め 針 生 検 で 約 60% を 占 め る IMPC を 認 め た ER+ PgR+ HER Score FISH 陰 性 術 前 診 断 で StageB T N M0 PST を FEC 00 で 4 コース行い乳房切除を行なった 腋窩リンパ節は pna 4/5 で転移巣は形態的に粘液癌の所見が主体であった 術後 TC4 コース施行後 に胸壁 鎖骨上に放射線照射をしたが 術後 6 ヶ月で胸壁皮膚に再発 ER+ PgR+ HER Score した 現在抗 HER 療法を継続している 結論. IMPC を伴う乳癌ではリンパ節転移の頻度 特に 4 個以上の頻度が 高く乳房切除後は積極的に放射線照射を考慮すべきと思われた. 乳房温存 手術後に IMPC の存在が判明した場合は intrinsic subtype に基づいた治療を 行いつつ慎重な経過観察が必要である. IMPC が PST によって形態が変化 する可能性が考えられた GP--40-0 GP--40- 当院における Invasive micropapillary carcinoma 症例の検 討 乳腺浸潤性微小乳頭癌の 6 例の検討 静岡赤十字病院 外科 聖マリアンナ医科大学 乳腺 内分泌外科 聖マリアンナ医科大学 診断病理部 聖マリアンナ医科大学 放射線科 雜賀 三緒 宮部 理香 大井 涼子 津川 浩一郎 前田 一郎 土屋 恭子 志茂 新 小島 康幸 速水 亮介 川本 久紀 矢吹 由香里 印牧 義英 黒田 貴子 小島 聖子 永澤 慧 岩重 玲子 小池 彩華 上島 知子 白 英 首藤 昭彦 福田 護 背景 浸潤性微小乳頭癌 Invasive micropapillary carcinoma IMPC は浸 潤性乳管癌の特殊型に分類され 通常型乳癌と比べると悪性度が高く 予後 不良の組織型と言われている 特にリンパ節転移の頻度が高い IMPC はさら に純型と混合型に分けられ それらの発生頻度は純型が % 混合型を 含めると約 5% である 対象 00 年 月から 0 年 月までに当院で IMPC と診断された 0 例について臨床病理学的特徴の検討を行った 経過観 察期間は最長で術後 年 0 カ月であった 結果 純型は 0 例で 混合型は 0 例であった 年齢は純型で平均 5. 歳 8 75 歳 混合型で平均 55.7 歳 9 79 歳 であった 腫瘍径は純型で平均 4.7cm.0 5.7cm 混 合型は平均.6cm. 6.5cm であった 純型は 例に乳房温存術 7 例 に乳房切除術を施行し 混合型は 6 例に乳房温存術 4 例に乳房切除術を施行 した 術前診断は core needle biopsy を行い 純型は 5 例 混合型は 4 例が IMPC の診断ができていた 純型の 例に術前化学療法を施行し PD と SD で あった PD の 例は ctnm0 yct4nm0 乳房切除術を施行し リン パ節 9 個中 7 個に転移あり 術後 4 カ月で胸壁再発 肺転移 骨転移を認め 術後 7 カ月で死亡した 純型では 4 例にリンパ管侵襲を認め 例のみホル モンレセプター陰性であり 例が HER 陽性であった 混合型は 7 例にリ ンパ管侵襲を認め 全例でホルモンレセプター陽性 例が HER 陽性であっ た リンパ節転移は 純型で 4 例 混合型では 6 例に認めた まとめ IMPC は予後不良と言われているが リンパ節転移を認めない症例は通常の浸潤性 乳管癌 IDC と同等の予後を示し 組織学的悪性度は通常の IDC と同等であ る報告もある 今回 純型と混合型の分類において 組織学的因子 サブタ イプ 治療効果について検討した 純型でやや進行度の高い症例が多かった 48 乳腺浸潤性微小乳頭癌 invasive micropapillary carcinoma IMP は 99 年に Siriaunkgul らにより特徴的な組織像を示す腫瘍として報告された 今 回われわれは 009 年 月から 0 年 月に当院で手術を行った乳癌症 例 例のうち 摘出標本で IMP と診断された 6 例.5% を対象として臨 床的 免疫学的検討を行ったので報告する 年齢 40 9 平均 67 歳 例 は同時両側性乳癌であった 臨床病期は StageI が 例 StageIIB が 4 例 StageIIIA が 例で 術前化学療法は 例に施行された 術式は胸筋温存乳房 切除術が 4 例 乳房温存部分切除術が 例であった 6 例中 5 例に腋窩リンパ 節郭清が施行され センチネルリンパ節生検は 例のみであった リンパ管侵 襲は全例に認められた 免疫組織学的検査によるサブタイプ別では Luminal A 例 Luminal B 例 Basal like 例であった 術後補助療法として 化 学療法を 例 内分泌療法を 4 例施行した 平均観察期間 5.5 ヵ月だが 例が胸膜播種で再発 その他は無再発生存中である 高い悪性度が示唆され ており慎重な経過観察が必要である
GP--40- GP--40- Invasive micropapillary carcinoma 例の臨床病理学的 検討 順天堂大学医学部附属順天堂医院 乳腺科 人体病理病態学 乳腺アポクリン癌 非浸潤性アポクリン癌 例 4 病変 の検 討 富山市立富山市民病院 外科 富山市立富山市民病院 病理診断科 吉川 朱実 福島 亘 齋藤 裕人 庄司 泰弘 野島 直巳 月岡 雄治 廣澤 久史 泉 良平 齋藤 勝彦 倉田 麻美 齊藤 光江 三浦 弘善 三浦 佳代 中井 克也 瀬沼 幸司 龍 美紗 小坂 泰二郎 清水 秀穂 堀本 義哉 崔 ひょんみ 伊藤 真由子 平 郁 魚森 俊喬 氷室 貴規 荒川 敦 アリカム イミティ 猪狩 史江 岩本 奈織子 乳腺アポクリン癌 ACinv 非浸潤性アポクリン癌 ACis 合わせて AC は比 較的まれな組織型であり 性格が不明な点が多い 対象 当科において 994 年 4 月から 0 年 0 月の間に経験した AC 症例 例 うち 例両側 AC 異時性 ACinv と ACis 同時性両側 ACis に関し検討した 結果 同期間 の全乳癌症例は 96 例 97 乳房 平均年齢 59.9 歳 ACinv は 8 例 8 乳 房.9% 平 均 66. 歳 ACis は 5 例 6 乳 房 0.6% 平 均 69. 歳 計 4 乳房 4 病変 で Tis/T/T/T/T4 6/0/4/0/4 N0/N 以上 /N 不明 6/7/ M0/M / AC の ER 陽性率 4.% ACinv の HER + 率 4.% 核グレード /// 不明 7/6/6/5 術後内分泌療法施行 9 例 化 学療法施行 術前 例 術後 8 例 StageIV 除く 例中 例で再発あり 全 例中 両側乳癌症例 6 例 7.% うち 例は両側 AC 考察 ACinv の 発生頻度は近年 全乳癌の % を越える報告が多く 当科では対象期間全乳癌 の.9% ACis の発生頻度は当科では同 0.6% だが 全例 008 年以降の症例 で 近年ではまれではない AC は全乳癌に比して高齢者に多く ER 陰性例 が多いとされ 当科でも同様 局所進行例や転移再発例があり いちがいに 低悪性度 予後良好とはいえない 内分泌非感受性例が多いため薬物療法は 化学療法施行例が比較的多かった 一般に両側乳癌は全乳癌の -0% と報告 され 当科同期間では人数で 4.9% 乳房数で 8.4% が両側乳癌 これに対し 少なくとも片側に AC を有する 例中 両側乳癌は 6 例 7.% と高率で 例は両側 AC Takeuchi らは両側乳癌を除外した ACinv 例の検討で片側 多発例が 9.7% と通常型浸潤性乳管癌に比べ有意に多いことを報告している が 両側発生の頻度に関する報告は今回われわれのものが初である 多中心 発生が多いことは AC の発生様式に関連する可能性がある 結語 AC の診療 に際しては同時性 異時性の多発乳癌に十分な注意が必要と考えられた 背景 Invasive micropapillary carcinoma IMPC はリンパ管侵襲 リンパ 節転移が高頻度に認められ 悪性度が高く 予後不良な乳癌である 当院で 経験した IMPC 例について臨床病理学的検討を行った 対象 方法 008 年 月 0 年 月に手術を施行した原発性乳癌 809 例中 組織学的に IMPC と診断された 例 0.6% を対象とし 臨床病理学的検討を行った 結 果 平均年齢 54.7 歳 4 7 歳 手術は全例で乳房温存手術が行われて いた センチネルリンパ節生検が施行された 9 例のうち 5 例で腋窩リンパ節 転移を認め 腋窩リンパ節郭清が行われた 病理学的浸潤径 8.5mm 0 60mm 腋窩リンパ節転移は 例中 7 例に認められ うち 例は 4 個以 上の転移が認められた リンパ管侵襲は 7 例に認められた 組織学的悪性度は グレード が 6 例 グレード が 例であった 現在まで全例無再発生存中で ある 考察 IMPC はリンパ管侵襲 リンパ節転移が高頻度に認められるとさ れるが 今回の検討でも同様の傾向がみられた 現在まで全例無再発生存中 であるが IMPC は再発率が高く 予後不良であり 今後も厳重に経過をみて いく必要がある GP--40-4 GP--40-5 岡田 憲三 山下 美智子 梶原 伸介 中西 護 松影 昭一 西川 徹 國場 幸均 小島 聖子 矢吹 由香里 津川 浩一郎 安田 玲子 相田 芳夫 Solid papillary carcinoma SPC は WHO 分類第 4 版 0 で新しく掲載さ れた乳頭状病変である 形態的には乳頭状増殖と充実性増殖が混合しており 神経内分泌への分化を示す非浸潤癌であるが浸潤癌もみられる 乳癌の % 以 下の頻度でみられ 臨床的には血性乳頭分泌が 0-5% と多い傾向がある 70 歳代の高齢女性に多くみられ Luminal type が多く増殖能は高くないとさ れる 当院で経験した Solid papillary carcinoma とその特徴を示した 例において 臨床的に検討を行った SPC は 7 例で 6 例が非浸潤癌 SPC in situ 8509/ で 例が浸潤癌 SPC with invasion 8509/ であった SPC7 例の画像診 断では MMG は Category が 例 が 5 例で 4 は浸潤癌の 例であった い ずれも MMG で石灰化は認められなかった US では Category が 例 4 が 4 例で 腫瘤が 例 嚢胞内腫瘤が 例 低エコー域が 例であった いずれ も間質浸潤を疑う US 所見はみられなかった また 4 例の浸潤癌に SPC の特 徴を認め この浸潤癌は 例が神経内分泌への分化を示すことが多い粘液癌 であったが 乳頭腺管癌 硬癌にも 例ずつ認めた 計 例のうちわけは女 性 9 例 男性 例であり 年齢は 64 歳から 90 歳まで平均年齢は 76 歳と非常 に高齢であった 発見契機は腫瘤触知 5 例 検診発見 4 例で血性乳頭分泌は 例であった 全例 Chromogranin A 陽性で ER/PgR 強陽性 HER 陰性の Luminal type であった 当院で経験された症例はすべて SPC として特徴的な臨床所見を示したが 例が男性乳癌であり この 例はいずれも嚢胞内癌の像を示した 例の病理 見直し例を除き 0 例はここ - 年に診断された症例であり新しい組織型が 認知されて増加している 当院におけるアポクリン癌 9 例の検討 Solid papillary carcinoma とその特徴を示す 例の検討 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 一般外科 聖マリアンナ医科大学 乳腺 内分泌外科 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 病院病理部 はじめに アポクリン癌は乳癌の 0. 0.65% と稀であり 高齢者に多いと されている また ホルモン非感受性が多いとされており治療方針に悩む事 が多い 今回我々は当院において経験したアポクリン癌の診断と治療方針に ついて検討した 対象 000 年 月より 0 年 5 月までに当院で手術治療 を受けアポクリン癌と診断された 6 症例 結果 期間中に乳癌手術症例に 対する比率は 888 例中 6 例で.9% であった 年齢分布は 歳から 87 歳で 平均は 60.8 歳であった TNM 分類では T 例 T 例 T 例 T4 例 N0 6 例 N 例 M 例 肺 ER 陽性は 8 例 HER 陽 性は 5 例であった まとめ アポクリン癌はトリプルネガティブや HER タ イプが多いが N0 症例が多く再発症例も少ない傾向にあった 近年は増加傾 向にあり予後においても評価が必要な状況と言われることから 術前評価方 法の検討が必要であると考えられた 48 市立宇和島病院 外科 市立宇和島病院 臨床検査科
GP--40-6 GP--40-7 乳腺神経内分泌癌 8 例の検討 当院における Carcinomas with neuroendocrine features の頻度と傾向 市立豊中病院 外科 市立豊中病院 病理診断科 遠山病院 外科 北田 昌之 赤木 謙三 大島 一輝 足立 史朗 土井 玲子 木村 勇人 はじめに 乳腺原発の神経内分泌癌 NEC は乳癌全体の から 5% で比較 的稀な腫瘍である 00 年の WHO 定義では. Solid NEC. Atypical carcinoid tumor. Small cell carcinoma 4. Large cell NEC の 4 型 に 分類され 神経内分泌学的マーカーが腫瘍組織の 50% 以上に認められる ものとされている 診断は細胞学的および組織学的特徴から NEC を疑い chromogranin A synaptophysin CD56 NSE などによる免疫染色で確定 する そのため他の組織型に分類されている NEC もあると思われる 今回は 006 年から 0 年までに経験した神経内分泌マーカーが腫瘍組織の大半で 陽性の乳癌 8 例について検討した 症例 8 例中 7 例は比較的悪性度の低い solid NEC で全例 synaptophysin が陽性で ER PgR も強陽性であった ま た HER CK5/6 は陰性で MIB-index は 例が 0% であったが そのほ かは 0% 前後であった また 例は血性乳頭分泌を伴う DCIS であった 組 織学的には solid papillary pattern のものが多く scirrhous や lobular ca. の 病名が各 例ずつであった 手術時 96 歳の症例が術後 年 8 カ月以降受診さ れていないが 他は生存中である この群では腫瘍径は T から Ta に分布し 年齢は 6 例が 60 歳台以上で 平均 87. 歳と高齢であった 一方 4 歳の 例は chromogranin A と NSE が陽性で small cell carcinoma と診断された 受診時 腫瘍径が x0cm で ER PgR HER ともに陰性のため化学療法と してドセタキセル FEC を施行したが 効果はほとんどなく 脳転移が出現し 診断から 年で死亡した まとめ. 悪性度は低から中等度の乳癌が多く 7 例が Luminal タイプであった. 頻度は低いが高悪性度の症例もあり 今回 例が急激な経過をたどった 今後薬物療法には考慮を要すると思われた. リンパ節転移率 ER 陽性率 HER 発現率 再発率などは報告によって様々 であり 現在のところは通常の乳癌と同様に治療すべきであろう 野原 有起 重盛 恒彦 伊藤 智恵子 毛利 智美 竹内 謙二 伊藤 佳之 加藤 俊夫 Carcinomas with neuroendcrine features は WHO 分類 第 4 版 で 消化 管や肺に発生する神経内分泌系腫瘍と似ているもの または神経内分泌系の マーカーが陽性を示すものと併記されている 頻度は % 未満とされている が 神経内分泌系マーカーの免疫染色が行われていない 充実性や胞巣状増 殖を示す乳癌のなかに埋もれている可能性がある 60 から 70 歳代の高齢者に 多いとされている 当院は地域医療病院であり 受診する患者年齢層が高く Carcinomas with neuroendocrine features の頻度が高いことが推測され た 対象を 007 年 6 月から 0 年 月までに当院で乳癌として手術を行っ た 0 例 内両側乳癌 例 とし そのうち WHO 分類の定義に当てはまるも のは 6 例 4.6% であった これら 6 症例の病期及び形態 Nuclear grade MIB- index Subtype 腋窩リンパ節転移の有無等の腫瘍の性状を検討した 6 例の病期は 0 期が 例 I 期が 例 IIA 期が 例であった いずれも Solidpapillary carcinoma の形態を示していた 浸潤癌症例は 4 例であり MIB- index は % 未満から 0.8% いずれも核グレード Luminal A type 腋 窩リンパ節転移はなかった 現在のところ 6 例とも再発は認めていない ま た 乳腺原発の神経内分泌腫瘍は予後が良いとする症例報告が散見されるが Subtype を見ると ER PgR が陽性で Her が陰性の Luminal A type の症例が ほとんどである 当院での浸潤癌 4 例はいずれも Luminal A type であった またいずれの症例も核グレード MIB- index は低く 良好な予後が推測さ れた 当院における Carcinomas with neuroendocrine features の頻度と傾 向を文献的考察を加えて報告した GP--40-8 GP--40-9 乳腺神経内分泌癌の細胞学的検討 破骨細胞様巨細胞を伴う乳癌の 4 例の病理組織学的検討 独立行政法人国立病院機構東京医療センター 臨床検査科 独立行政法人国立病院機構東京医療センター 外科 村田 有也 松井 哲 岩田 侑子 市村 佳子 笹原 真奈美 松本 純夫 独立行政法人国立病院機構東京医療センター 乳腺外科 独立行政法人国立病院機構東京医療センター 臨床検査科 岩田 侑子 松井 哲 市村 佳子 笹原 真奈美 村田 有也 石 志紘 島田 敦 大石 崇 磯部 陽 松本 純夫 西原 佑一 松永 篤志 川口 義樹 徳山 丞 大住 幸司 浦上 秀次郎, はじめに 乳腺神経内分泌癌は乳癌の約 5% を占める比較的稀な腫瘍で あるが 近年報告が増加しており認知度も増している 現在日本の乳癌取 扱い規約には詳細に分類されていないが 非浸潤癌も含めて独特なカテゴ リーを形成する病変と考えられてきており 本腫瘍を確実に診断することは 意義があるものと考えられる 穿刺吸引細胞診は比較的簡便で侵襲も少な く 細胞診検体で診断できればメリットは大きいと考えられる 目的 乳 腺神経内分泌癌の細胞学的特徴を明らかにする 対象 009 年 4 月 日 0 年 0 月 日までに当院で切除された乳腺神経内分泌癌 免疫染色にて Chromogranin A and/or Synaptophysin が 50% 以上の腫瘍細胞に陽性 で 検討可能な細胞診検体の存在する 8 例 細胞学的所見 きれいな背景を有す る場合が多いが 出血性や粘液性背景を伴う場合もある 軽度の重積性を示 す集塊や結合性のゆるい充実性集塊として出現し 孤立散在性の細胞も認め られる 楕円形 類円形 時に短紡錘形の偏在性の核を持ち いわゆる形質 細胞様の形態を示す 核クロマチンは細顆粒状で小型の核小体を有する場合 が多い 細胞質は豊富で顆粒状 泡沫状を示す 発達した線維血管性間質を 伴う場合がある 高悪性度の神経内分泌癌と考えられる大細胞性神経内分泌 癌 LCNEC は核異型が強く 核分裂像が目立ち壊死を伴う まとめ 当初は 本疾患の概念 細胞学的特徴の知識を有していなかったために細胞診検体で の推定は出来ていなかった ただ 乳腺神経内分泌癌は特徴的な細胞像を有 しており 十分量の検体が採取されていれば細胞診検体からも推定は可能と 考えられる また 細胞転写法を用いた免疫細胞学的検索も合わせて行えば 診断はより確実になる 破骨細胞様巨細胞 osteoclast-like giant cells OCGC が出現する乳癌は非 常に稀である 今回我々は OCGC を伴う乳癌の 4 例を経験したので臨床病理 的 免疫組織学的特徴を検討した 症例は全て女性 平均年齢 49.5 歳 細胞 診 針生検を術前に施行し OCGC を伴う乳癌を疑っていた 全例に乳房円状 部分切除術 + センチネルリンパ節生検を施行し センチネルリンパ節に転移 を認めた 例は腋窩リンパ節郭清 Level を施行した 臨床病期は StageI 例 StageIIA 例であった 最大腫瘍径は 0mm-8mm であった ER PgR は全例で陽性 HER 蛋白は全例で陰性であった Ki-67 labeling index は 例で約 0% 例のみ 0% と高値を示していた 組織学的には全例浸潤 性乳管癌であり 腫瘍胞巣内及び間質内に OCGC を多数認めた CD68 染色 酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ TRAP 染色では OCGC は陽性であった が 異形上皮細胞 腫瘍細胞 が染色されている CK AE/ 染色は陰性であっ た これまでの報告通り OCGC と異形上皮細胞に連続性は認められず 両者 は発生母地を別にしていると考えた 腫瘍周辺の OCGC は CD68 染色陽性で あり マクロファージ由来であると考えられる また TRAP 染色陽性であるこ とより破骨細胞活性を持つと考えた マクロファージから OCGC への分化の 過程には諸説があるが 腫瘍細胞と OCGC の発生過程の機序を解明すること により予後因子などの決定ができる可能性があるため免疫染色を追加して検 討する予定である なお 術後治療としては Ki-67 が高値を示していた 例 は化学療法を施行した後に放射線療法 内分泌療法を施行中である その他 の 例は放射線療法に引き続き内分泌療法施行中であり 4 例ともに明らかな再 発兆候は認められていない 484
GP--40-0 GP--40- 当院における乳腺粘液癌症例の検討 トリプルネガティブ乳癌特殊型の治療選択に関する検討 東京医科歯科大学 乳腺外科 東京医科歯科大学大学院 腫瘍外科 神谷 綾子 永原 誠 笠原 舞 石場 俊之 田村 宣子 中川 剛士 佐藤 隆宣 杉原 健一 はじめに 粘液癌は乳癌取り扱い規約の中で特殊型に分類される組織型の つであり 特殊型の中では最も頻度の高い組織型である その頻度は比較的 まれであり 全乳癌のうち約 6% と報告されている 本疾患の亜型分類に ついては 一般に純型 pure type と混合型 mixed type とに分類される 腫瘍内部に粘液を大量に認め浸潤径に比して腫瘍細胞が少ないことから 同 じ大きさの浸潤癌と比較し リンパ節転移が少なく予後が良好であると考え られている 当科で経験した粘液癌の症例について 臨床病理学的背景 予 後を文献的考察を加えて検討した 対象と方法 994 年 9 月 0 年 8 月 の過去 8 年間に当施設にて乳癌手術を行った 549 例のうち病理学的に乳腺 粘液癌と診断された 48 例を対象とした これは同期間の全乳癌手術症例の % に相当する 結果 年齢は 歳 -9 歳 平均 57 歳 平均観察期間は 4. 年であった 各症例は純型 5 例 混合型 例であり 非粘液癌に比べホル モン受容体陽性例が多かった 臨床病理学的因子を検討すると リンパ節転 移を 5 例に 遠隔転移を 例に認めた 48 例中 5 例に再発 例が原病死した 転移部位は局所 リンパ節 肺 骨であった 再発群は混合型 4 例 純型 例 再発群とリンパ節転移陰性かつ無再発群の腫瘍径は 5. 6.mm と差がな かった 考察 乳腺粘液癌症例の術後無病生存率は乳癌症例の中でも予後良 好とされている 当科で経験した粘液癌のうち混合型は純型よりも転移症例 が多い傾向にある NCCN ガイドラインでは粘液癌は予後良好な組織型とし て扱われ pn0 pnmi では腫瘍径に従って治療選択をされることが多いが 混合型の場合さらに注意深い治療選択がなされるべきと考える 岡村 卓穂 新倉 直樹 熊木 伸枝 扇屋 りん 大下内 理紗 寺尾 まやこ 森岡 徹 津田 万里 齋藤 雄紀 徳田 裕 背景 トリプルネガティブ乳癌 TNBC は 最も予後が不良なサブタイプと 考えられており 化学療法が唯一の治療選択肢である また その特殊型 殊に髄様癌や腺様嚢胞癌は比較的低リスクであり 腋窩リンパ節転移が陰性 であれば術後化学療法は行わなくてもよい可能性があるとされているが 定 型的な治療に関しては明確に提示されていないのが現状である 本検討は 本来必要ではない補助療法を回避すべく 特殊型の中でもどのような症例群 で化学療法が省略可能であるかを検証することを目的とする 対象と方法 00 年 4 月 0 年 7 月までに術前 術後化学療法の有無を問わず 当院 で根治手術を施行した TNBC 浸潤癌特殊型 4 症例を対象とし 臨床病期や 腋窩リンパ節転移 pn の有無 組織学的グレード リンパ管 脈管侵襲度 バイオマーカー Ki-67 p5 等と再発症例の関連性につき retrospective に検討した 結果 TNBC 浸潤癌特殊型 4 例のうち 組織型としてはアポク リン癌が 5 例 6.5% と最も頻度が高く Ki-67 低値 0% を示す症例 は 7 症例 70.8% 認めた また全 4 例中 補助療法として化学療法が施行 された症例は 7 例 70.8% あり リンパ節転移を認めた症例や組織学的グ レードが高い症例に化学療法が選択されるケースが多く認められた なお 再発を認めた症例はアポクリン癌 例 浸潤性小葉癌 例の計 例 8.% と 良好な成績が示されたが いずれも化学療法を施行した症例であった 結語 本検討から TNBC 浸潤癌特殊型は 不均一性が高い症例群であることが示唆 され 臨床病期 腋窩リンパ節転移 pn やリンパ管 脈管侵襲の有無 組織 学的グレード バイオマーカー等と再発には明らかな相関は認められず 補 助化学療法の必要性に関しても結論には至らなかった TNBC 浸潤癌特殊型に 対する適切な治療選択の方向性を提示していくためには 今後も引き続き症 例を蓄積し 詳細な検討をしていく必要がある GP--4-0 GP--4-0 過小評価されやすい乳管内乳頭状癌の病理学的特徴 東海大学医学部 外科学系乳腺 内分泌外科学 東海大学医学部 基盤診療学系病理診断学 乳房葉状腫瘍良悪性分類別の臨床的特徴 がん研究会がん研究所 病理部 がん研究会有明病院 病理部 がん研究会有明病院 乳腺センター 坂田 亜衣 堀井 理絵 岡田 明子 大迫 智 米倉 利香 蒔田 益次郎 岩瀬 拓士 秋山 太 聖路加国際病院 乳腺外科 聖路加国際病院 病理診断科 聖路加国際病院 放射線科 吉田谷 芙美 林 直輝 吉田 敦 矢形 寛 角田 博子 鈴木 高祐 山内 英子 はじめに 乳管内乳頭状病変は良性と悪性の組織像が類似し 針生検では 病変の一部しか観察できないため 鑑別診断が難しい 当院では異常乳頭分 泌症例に対して乳管内視鏡下乳腺生検 Intraductal biopsy of the breast IDBB が施行されており 乳管内の病変を直接観察し検体を採取することが 可能であるが その検体は非常に小さい 過小評価されやすい乳管内乳頭状 癌の病理学的特徴を明らかにする目的で 微小検体である IDBB 標本を用い て研究を行った 対象と方法 005 年 9 月から 006 年 8 月の IDBB で悪性 の診断が得られず 手術標本の癌と合わせてみると IDBB 標本にも癌が含ま れていたと判断された 例 IDBB 診断 正常あるいは良性 5 例 鑑別困難 4 例 悪性の疑い 例 を対象に 病変が過小評価された要因を求めた 結果. 手術標本に比較して IDBB 標本では 癌細胞 核いずれも小さく 核のク ロマチンが繊細に見えた. 癌細胞は 正常乳管上皮細胞に比較してやや広 い好酸性の細胞質を有し 単調に増生していた IDBB で正常あるいは良性と 診断された 5 例のうち 例では この所見をアポクリン化生と判断していた. 乳管内癌巣の組織構築は 篩 乳頭状 5 例 充実 乳頭状 4 例 乳頭状 例 篩状 例に分類された 篩 乳頭状の 5 例中 例は IDBB で乳管内乳頭腫 と診断されていた 充実 乳頭状の 4 例中 例は 免疫組織化学法で神経内分 泌系への分化が確認されたが IDBB 標本では 核偏在などの神経内分泌癌に 特徴的な形態所見が認識しづらかった まとめ 好酸性の豊かな細胞質を有 する上皮細胞がみられた場合には 核異型が弱く見えても注意を要する 充実 乳頭状病変では神経内分泌マーカーが良悪性鑑別に有用な可能性がある 針 生検標本で採取された病変が少量である場合 このような所見に注意して診 断する必要がある 目的 葉状腫瘍は全乳房腫瘍の 0.-0.5% と比較的稀な疾患であるため 報 告が少なくその予後は明確でない 乳房葉状腫瘍の悪性度別の予後および再 発形式を検討する 対象と方法 00//-0// の間に当院で加療を行った葉状腫瘍患 者を対象に 後ろ向きに観察研究を行った 患者背景 多発病変の有無 手 術術式 及び再発形式を評価した 観察期間は手術日から外来受診最終日ま でとした 結果 観察期間中央値は. ヵ月であった 症例は良性葉状腫瘍 9 例 境 界悪性葉状腫瘍 7 例 悪性葉状腫瘍 8 例であった 年齢中央値は 良性 4 歳 -7 歳 境界悪性 44 歳 6-67 歳 悪性 47 歳 9-60 歳 であった 腫瘍径中央値は 良性 4.4cm -cm 境界悪性 4.7cm -6cm 悪性.cm 6-7cm であり 悪性の腫瘍径は有意に大きかった p=0.00 多発病変は 片側 9 例 両側 例の計 0 例で認められたが 全て良性であった 再発を来たした良性 4 例のうち 例は境界悪性での再発であった 境界悪 性では 例に境界悪性での再発を認めた 悪性では 局所再発を 例 遠隔 転移を 4 例に認めた 遠隔転移を認めた 4 例のうち 例で乳房切除術 例で 再部分切除術が施行されていた 良性 境界悪性ともに 再発での悪性化は 認められず 遠隔転移は悪性でのみ認められた 結論 葉状腫瘍は診断時に多発病変であれば良性 大きい腫瘍径は悪性の可 能性が強く示唆された 初回診断時に良性であればその後悪性化もなく 予 後良好であることが示唆される 485
GP--4-0 GP--4-04 当院における乳腺葉状腫瘍の検討 当院における Triple negative 乳癌 75 例の検討 東邦大学医療センター大橋病院 外科 東邦大学医療センター大橋病院 病院病理部 水戸医療センター 外科 水戸医療センター 病理診断科 森 千子 植木 浜一 大谷 明夫 石井 智貴 岡本 康 有馬 陽一 能戸 保光 桐林 孝治 柴山 朋子 西牟田 浩伸 萩原 令彦 大原関 利章, 横内 幸 高橋 亜紗子 水戸医療センターでは 006 年から 0 年 月までに 検索し得た範囲で 75 例の triple negative 乳癌症例を経験した Triple negative 乳癌症例では 組織型は浸潤性乳管癌の充実腺管癌 ついで硬癌の割合が高かったが 扁平 上皮癌や髄様癌 浸潤性小葉癌の症例もみとめられた 過半数の症例で腋窩 リンパ節転移を認めなかった また EGFR と CK5/6 の免疫染色を行った症 例では いずれかまたは両方が陽性の basal-like subtype の割合が 9 割を占 めていた 組織学的悪性度はグレード の割合が高かったが少数ながらグレー ド の症例があり Ki67 はほとんどの症例で高値であったが まれに 0% 以 下の症例も認められた このことから Triple negative 症例でも比較的予後の 良好な群と不良な群があるのではないかと推測された 75 例中これまでに 9 例に再発を認めた 再発症例については 年以内の再発が多かった 浸潤性小 葉癌でリンパ節転移を多数認めた進行症例ではいずれも 年以内に再発を起 こしていた Triple negative 乳癌の生物学的特徴や治療法 予後については まだ未解明の点が多い 当院における Triple negative 乳癌症例を検討し 文 献的考察もあわせて報告する 乳腺葉状腫瘍は 全乳腺腫瘍の 0. 0.4% 程度で 患者の発症年齢は大半が 閉経前である 組織学的に良性 境界型 悪性の 病型に分類される 多くは 良性であるが 悪性例も 0% 程度存在し 時には転移や再発を認める 葉状 腫瘍の再発率は局所再発が大半を占め 遠隔転移は少ないと報告されている また 悪性葉状腫瘍に対しては化学療法 放射線療法とも無効例が多いとさ れている 当院にて経験した 例の乳腺葉状腫瘍についての若干の文献的考 察を加え臨床的検討を行った 例の内訳は 組織学的に良性 6 例 悪性 5 例 境界型 例であり 年齢は 7 90 歳で 平均 5.4 歳であった 手術術式は 腫瘍切除 7 例 乳腺部分切除 8 例 単純乳房切除 4 例 胸筋温存乳房切除 例 胸筋合併乳房切除 例であった 悪性のうち 例は 術後に肺転移を きたした 良性の 例は 術後に乳房内再発を 度認め 再発の度に悪性度を 増して最終的には境界型と診断されていた また 他に 良性葉状腫瘍術後 4 年目に同側の浸潤性乳癌の発生を認めた症例もあった 境界型の 例では 術 後 年 か月に肺 脊椎転移を認め急速に増悪した稀な症例であった 乳腺葉 状腫瘍に対して術後も厳重な経過観察する必要があると考えられた GP--4-05 GP--4-06 転移 再発巣の生検によりバイオマーカーと治療法が変化した 症例 乳癌肝転移症例における肝生検の意義の検討 黒木クリニック 手稲渓仁会病院 外科 手稲渓仁会病院 病理診断科 成田 吉明 加藤 弘明 石井 生 中村 文隆 松波 巳 篠原 敏明 黒木 祥司 黒木 瑠美 黒木 惠美 緒言 転移 再発乳癌の治療方針は従来は原発巣の ER PgR Her により 決定されてきたが 最近原発巣と転移 再発巣のバイオマーカーが一致しな い例が報告されている そこで当院の再発症例のうち転移 再発巣を摘出し てバイオマーカーの再評価を行った症例に関して検討した 対象 過去 5 年 間に 8 例の転移 再発乳癌症例で転移 再発巣の摘出生検を行った 転移巣 は肺 例 胃 例 頚部リンパ節 4 例 腋窩リンパ節 4 例 皮膚転移 例 局 所再発 5 例であった 転移巣の ER PgR Her を IHC 法で Her + の場 合は FISH 法で検査し 抗 Her 療法の適応である Her + あるいは FISH 陽性を Her + と定義した 結果 ER + ER + が 8 例中 0 例 56% ER - ER - が 例 7% ER + ER - が 例 6% ER - ER + が 4 例 % であり 8% の症例で内分泌感受性が変化していた 原発巣の Her の評価が可能であった 例では Her + Her + が 例 7% Her - Her - が 5 例 45% Her + Her - が 0 例 0% Her - Her + が 例 7% であり 7% の症例で Her 蛋白発現が変化して いた ER - ER + 例では内分泌治療が行われ Her - Her + 例 では抗 Her 療法を追加することで再発巣のコントロールが良好であった 転 移 再発巣の再検討により何らかの治療方針の変更がみられたのは 8 例中 5 例 8% であり 少なからぬ頻度で治療方針の変更が必要であった 結論 当院の転移 再発症例における検討でも 転移 再発巣のバイオマーカーが 原発巣と一致しない例がかなりの割合で存在する事が確認された 再発治療 方針の決定には転移 再発巣のバイオマーカーの再検討が重要であると考え られた 背景 目的 進行 再発乳癌の治療戦略を立てる上で 昨今転移巣の rebiopsy を施行し 分子生物学的指標に基づいた治療方針の検討が望まれるよ うになってきたが 侵襲度とのバランスで実施されるべきである 当科の乳 癌肝転移生検症例を検討し その安全性と意義を明らかにする 対象 方法 994 年 4 月から 0 年 9 月までに 5 症例に対して 6 回の肝生検 例は肝 切除 を施行した 肝生検時の年齢は年齢は 歳 8 歳 PS は 0 であっ た 結果 合併症は 一例に胆道出血による入院期間延長を認めた以外 生 検翌日には退院可能であり 安全に施行し得た 生検結果が治療方針に大き く寄与したのはハーセプチンが使用可能になった 4 例で 肝転移巣に viable cells の遺残を確認した 例と ホルモン受容体陽性が確認できた 例 HER 陰性化が確認できた 例もそれなりの意義はあったと判断した 転帰は生存 5 例 死亡 9 例 不明で 肝生検後の 50% 生存期間は 054 日であった 総会 では原発巣と転移巣での conversion の詳細についても報告する 結語 乳癌 肝転移巣の生検は安全に施行でき 治療戦略立案に有用な情報をもたらす 486
GP--4-07 GP--4-0 乳癌原発部位と再発転移部位における乳癌幹細胞の発現数と臨 床病期 サブタイプ分類との関連性 当院における検体の固定までの時間による HER 検査の検討 高松赤十字病院 胸部 乳腺外科 東京慈恵会医科大学 乳腺内分泌外科 法村 尚子 吉澤 潔 監崎 孝一郎 環 正文 三浦 一真 武山 浩 鳥海 弥寿雄 野木 裕子 加藤 久美子 神尾 麻紀子 井廻 良美 三本 麗 木下 智樹 内田 賢 森川 利昭 背景 CD44 陽性で CD4 陰性あるいは弱陽性 CD44 + CD4 -/low となる乳癌細胞は 高い腫瘍増殖能や転移能を持つことがマウスの移植実 験において示唆されている 目的 今回我々は原発腫瘍と再発転移部位で CD44 + CD4 -/low 細胞の発現比率を測定し この細胞が再発転移の 原因の一つとなるかを検討した またこの細胞の発現比率と臨床病期や ER PgR Her- によるサブタイプ分類との関連性を検討した 方法 症例は手 術後 5 年以内に再発 転移を生じた乳癌 例である その臨床病期は stage I 例 stage II 8 例 stage III 例であった これら 例の再発部位は骨転 移 例 肺転移 例 リンパ節転移 例 胸筋内再発 5 例 乳房内再発 例であっ た これら 例の原発腫瘍 再発転移部位の切片にそれぞれ CD44 CD4 ER PgR Her- 抗体を作用させた 結果 CD44 + CD4 -/low 細 胞の発現比率を腫瘍細胞全体の 0% 以下 0-50% 50% 以上に分類して 評価した 原発腫瘍では 6 例が 0% 以下 5 例が 0-50% 例が 50% 以上 であった これに対して再発転移部位では 例が 0% 以下 例が 0-50% 9 例が 50% 以上であった しかし CD44 + CD4 -/low 細胞の発現数と ER PgR Her- 染色結果によるサブタイプ分類との間には相関性は認めな かった 結論 CD44 + CD4 -/low 細胞数の増加は乳癌の再発転移 と密接に関与しており 乳癌幹細胞である可能性が高い GP--4-0 GP--4-0 Dual Color in situ Hybridization 法による HER 遺伝子増 幅の検出 IHC 法との比較 JA 尾道総合病院 外科 JA 尾道総合病院 病理検査科 検体が採取されてから固定までの時間が長いと HER シグナルが弱くなり FISH の判定に影響が出る可能性がある また IHC 法においても染色強度が 低下する可能性がある HER 検査ガイドには推奨固定時間や推奨固定液等の 記載はあるが 検体採取後固定までの時間については言及されていない 当 院では検体を手術後に固定していたが 0 年 4 月より検体が採取直後でき るだけはやく固定するように変更した そのため 外科と病理間で 切り出 し部位や採取時間等を正しく伝えることができるよう 連絡票を作成し利用 している 採取直後に固定するようにした以前の症例とそれ以後の症例で IHC 法 FISH 法による HER 検査を比較し検討した 症例は 009 年 5 月 0 年 0 月までに当院で乳癌手術を行った 5 症例 そのうち IHC 法で HER が + または + であったのは 74 例 0/ 月以前の乳癌症例 6 例中 HER + は 8 例 0% HER + は 9 例で FISH が陽性であったのは 例 5% 0/4 月以降では乳癌症例 54 例中 HER + は 例 9% HER + は 6 例で FISH が陽性であったのは 4 例 5% であった 採取直 後に固定するように変更後 FISH 法では陽性率が 5% 5% と大きく増加 また IHC 法でも陽性率 0% 9% と増加を認めた HER 検査の結果が正 しく出ることにより 使える薬剤の幅がひろがり 再発の抑制にもつながる 可能な限り固定までの時間を短くする必要があると考えられる 新規有機系蛍光色素を用いた高精度ナノイメージングによる乳 癌病理組織診断の可能性 東北大学 腫瘍外科 東北大学 ナノ医科学講座 東北大学病院 病理部 多田 寛 権田 幸祐 宮下 穣 渡辺 みか 甘利 正和 渡部 剛 鈴木 昭彦 石田 孝宣 大内 憲明 佐々田 達成 春田 るみ 河島 茉澄 山口 恵美 高橋 元 吉村 紀子 中野 亮介 則行 敏生 黒田 義則 神田 真規 佐々木 健司 米原 修治 はじめに HER 遺伝子増幅 タンパク過剰発現は 乳癌の強力な予後因子で あり トラスツズマブの特異的ターゲットである その発現状況は治療方針 を左右する 従来の FISH 法は 蛍光顕微鏡での観察が必要であり 色素の退 色がみられ 再現性が低い などの問題点が指摘されている 0 年 5 月よ り DISH 法の保険収載が開始された 当院では 0 年 8 月より DISH 法に よる HER 遺伝子増幅検査を導入した 対象と方法 浸潤性乳管癌 9 例の切 片を用いて HER 遺伝子増幅の検出に IHC 法と DISH 法を行い その結果を 比較した IHC 法は抗体クローン 4B5 を用い DISH 法は VENTANA 社のイン フォーム Dual ISH HER キットを用いた DISH 法の判定は 0 個の核におけ る HER/Chr7 のシグナル比をカウントし.8 未満を陰性. 以上を陽性 とした 結果 IHC 染色スコア別 DISH 陽性症例数は IHC 法 0 または + 症 例 n=9 例 % シグナル比 0.90-.74 + 症例 n=6 0 例 0% シグナル比 0.7-.66 + 症例 n=4 例 75% シグナル比.4-0.6 であった 考察 DISH 法は 自動免染装置を用いて染色可能である 判定に おいても 光学顕微鏡で観察でき 退色がなく繰り返し計測可能である 形 態学的評価も可能であることから 浸潤部を確実に選択し評価出来る特徴が あった IHC 法との比較においても 遜色ない正確さを有していた 487 我々は蛍光ナノ粒子を用いた高精度蛍光ナノイメージング法を開発し これ を基盤としてがん診断技術開発を推進している これまでにトラスツズマブ を蛍光ナノ粒子である量子ドットで標識したプローブを使用し 乳癌パラフィ ン組織切片で免疫組織化学法 IHC を行ってきた 独自の蛍光ナノイメージ ング装置と画像処理技術で解析を行った結果 乳癌組織中の HER 発現状態 を分子レベルで高精度かつ定量的に評価する方法の開発に成功している し かし 量子ドットを用いた方法では 蛍光輝度や検出器感度などの問題のため 病理検査室にある汎用蛍光顕微鏡で蛍光標識標本の高精度診断を行うことが 困難であった 今回 我々は汎用蛍光顕微鏡でも蛍光粒子の高感度観察が可 能な新たな蛍光ナノ粒子の開発を行った 新規粒子は多くの有機系蛍光色素 を内包したナノ粒子であり これを標識材に用いて乳癌パラフィン包埋切片 で ER の高精度蛍光ナノイメージングを行った その結果 従来の DAB 色素 を用いた IHC に比べ ER 発現量解析の定量性が格段に強化された Biochem. Biophys. Res. Commun. 0 組織が発する自家蛍光は 時として量子 ドットの蛍光強度に匹敵する場合があり 蛍光観察の妨げとなっていたが 我々の新規蛍光ナノ粒子は蛍光強度が量子ドットに比べて 0 倍以上高いた め 自家蛍光の影響を受け難く 蛍光を用いた IHC において従来よりも格段 に高い S/N 比で蛋白質発現レベルをイメージングすることを可能とした
GP--4-04 GP--4-05 腋窩リンパ節転移の FNA セルブロック法を活用した乳癌 5 症 例についての検討 山梨県立中央病院 外科 山梨県立中央病院 病理 乳腺穿刺吸引細胞診における簡易型液状化検体細胞診 LBC の 臨床応用 最成病院 検査科 最成病院 外科 千葉大学大学院医学研究院 臓器制御外科 4 千葉大学医学部附属病院 病理部 中山 裕子 中込 博 古屋 一茂 高橋 和徳 中田 祐紀 鷹野 敦史 長堀 薫 石井 理恵 本田 智美 小山 敏雄 はじめに 近年 転移巣の組織学的検索が治療方針を決定するため その重 要性が高まっているが 摘出生検を行うことは時間的 侵襲的にも不利な点 が多い 今回 腋窩リンパ節転移を主徴とした乳癌 5 症例に対し リンパ節 の FNA Fine Needle Aspiration 検体をセルブロック法を用いて免疫組織学 的検索を行った その有用性を検討したので報告する 対象と方法 症例は 腋窩リンパ節転移を主徴とした 5 症例 超音波下にリンパ節を 回穿刺した 回目は塗抹標本に 回目は生食に撹拌し遠心分離したものをセルブロック の検体とし 免疫組織学的に ER PgR Her Ki67 について検討した 結 果が出るまでに 日間を要し Luminal A 例 Luminal B Her 陰性 例 Luminal B Her 陽性 例 Triple negative 例を診断し それに応じた治 療を選択した 結果と考察 腋窩リンパ節転移のセルブロック法による検 索は 乳房潜在癌 原発不明がん および乳房の病変が腫瘤非形成病変であっ た場合に有用であった サブタイプの結果が得られるまでの期間が早く 治療が迅速に開始できた セルブロック法の結果をもとに術前化学療法が 可能であった症例が多く 化学療法前の組織標本の結果との対比はできなかっ たが 染色性は良好で信頼性は高いと考えられる 梅原 有子 坂田 治人 藤田 和恵 長嶋 健 中谷 行雄 4 近年 米国からもたらされた LBC Liquid Based Cytology が 婦人科検体 をはじめ本邦でも急速に浸透しつつある 今回我々は 一般的な遠心機さえ あれば検体処理が可能であり 従来法に比べ安価な簡易型液状検体化細胞診 キット LBC PREPTM を用いた乳腺穿刺吸引細胞診の臨床応用について報告す る 方法 同一患者における乳腺穿刺吸引細胞診の直接塗抹標本と針内の残存細 胞を LBC 固定液で洗浄し採集作成した標本に Papanicolaou 染色を施し 双方 の差を比較検討した また LBC 保存液による細胞の膨化 収縮率を観察す る為 一標本につき 0 個の細胞の核面積を接眼 x40 対物 x0 で計測し平均 値より傾向を探った 結果 LBC 標本は従来法に比べ背景の血液が目立たず細胞像に大きな変化も 無く観察が容易になり 少ない検体でも診断可能な量を確保できた 大きい 細胞集塊は解けて小さく 平面的な細胞集塊はより立体的に見えた 腫瘍細 胞は全体的に収縮傾向にあり核クロマチンは濃染傾向にあった まとめ 乳腺穿刺吸引細胞診は 検者の経験差のみならず 術者の技術や検 体処理法により施設間の差が生じ 判定困難となる可能性がある 今回 簡 易型液状化検体細胞診キットを用いて問題解決の可能性を探った 従来法に 比べて特徴のある細胞変化を把握したうえでの LBC の利用は 検体不適当の 減少に期待できると思われる GP--4-06 GP--4-07 外来迅速細胞診の有用性について 乳房切除後の手術材料に超音波走査を行うことの有用性とその 病理学的意義 大阪労災病院 中央検査部 病理 大阪労災病院 病理診断科 大阪労災病院 看護部 4 大阪労災病院 外科 4 4 三村 明弘 三輪 秀明 森島 宏隆 松並 展輝 濱沢 智美 はじめに 乳腺の腫瘤形成性病変に対して 穿刺吸引細胞診検査 以下 FNA は その質的診断においてもっともよく行われる検査の一つであり また 最近では術前のホルモン感受性や HER タンパクについての検査の必要性か ら生検組織診 以下 CNB もよく行われるようになってきている しかし い ずれの検査法も検査結果がでるまで数日を要し その間に手術までに必要な 検査が停滞するとともに 患者は精神的不安定な状況におかれる そのう え FNA においては その数パーセントから十数パーセントに検体不適が存 在し 再検査を行う必要性が出現する われわれは これらの患者 臨床へ の不都合を最小限にするために 004 年から行った乳腺専門外来時の FNA および CNB の捺印細胞診に対して外来迅速細胞診を施行することにした 対 象および方法 0 年 年間に乳腺専門外来で行われた FNA 06 症例 CNB06 症例を対象とした 乳腺専門外来時に細胞検査士 名が外来に出向 き その場で迅速染色 迅速ショール染色 鏡検 判定をして 専用の用紙 を用いて仮報告をおこなう また 本報告は従来の報告用紙を用いて 報告 することにし 仮報告と本報告が異なる場合は なるべく早く 口頭で担当 医に連絡することにした 結果仮報告 検体不適 0 例 良例および陰性 85 例 鑑別困難 48 例 悪性疑い 例 悪性 46 例 本報告 検体不適 0 例 良 例および陰性 95 例 鑑別困難 例 悪性疑い 7 例 悪性 59 例 であっ た 仮報告および本報告において 癌を癌疑い以上に判定できたものは そ れぞれ 9% と 97% であった 考察外来迅速細胞診の結果はほぼ良好であり 検体不適は認められなくなった また 患者および臨床への貢献は大きいと 思われた 香川大学医学部 腫瘍病理学 四国細胞病理センター 伊藤外科乳腺クリニック 岸 宗佑 横平 政直 竿尾 光祐 中野 正行 山川 けいこ 中野 裕子 安藝 史典 伊藤 末喜 今井田 克己 背景 乳癌の病理組織標本作成のため 乳房切除材料の切り出しを行う際に ホルマリン固定後の硬化した組織では腫瘍の位置を特定して切り出すことが 難しく 小さな腫瘍結節ではなおさら苦慮するが 切除材料に超音波走査を 行うことで改善されたので報告する また 術前では得ることができない深 部面 胸壁側 からの超音波像を含めて報告する 目的 乳房切除材料に超音 波走査を行うことで より詳細な病巣の評価を行うことができるか検討した 検討 ホルマリン固定後の乳房切除材料の切り出し時に超音波走査を行い 腫瘍の形状や位置を特定して切り出しを行うことで より大きな腫瘍割面 病 理学的最大径 が得られるか検討した 検討 7 例の同一症例の深部断端評 価を a b c の 通りで比較検討した a ホルマリン固定前の外科切除 直後の材料 b ホルマリン固定後の材料を切除深部断端 胸壁側 から超音 波走査を行い測定した腫瘍深部断端距離と c 病理組織診断により測定した ものを比較検討した 結果 従来の方法で切り出した 66 例と 超音 波にて腫瘍を特定し切り出した 5 例を比較したところ 最大径の比 病理組 織学的最大径 臨床的最大径 は では 94% と軽度低下したが では 4% と増加し 両者は統計学的に有意差を認め p=0.04 切り出し時の超 音波走査の有用性が示された 結果 同一症例 7 例で検討したところ 深部 断端距離は a 0.0 ± 0. cm b 0.4 ± 0. c 0. ± 0.0 と統 計学的に有意差は見られず 外科切除直後の超音波走査で病理学的深部断端 と同様な判定が可能であった 結語 ホルマリン固定後の乳房切除材料に超 音波走査を行い 腫瘍を特定して切り出しを行うことで より大きな腫瘍割 面 病理学的最大径 を得ることができた さらに術中の切除材料においても 深部断端から超音波走査することで surgical margin の判定等 臨床応用でき る可能性が示唆された 488
GP--4-0 GP--44-0 ソーシャルネットワーキングサービス SNS を利用したがん患 者サポートシステムの構築 院内 院外の診療連携を利用した乳癌診療の合理化 石心会川崎幸病院 外科 石心会川崎幸病院 薬剤科 牧野 春彦 萬羽 尚子 上里 安範 渋谷 宏行 橋立 英樹 三間 紘子 高橋 保正 勝亦 秀樹 下田 陽太 中山 幹大 平田 雄大 小根山 正貴 池田 博斉 太田 竜 成田 和宏 後藤 学 関川 浩司 はじめに ソーシャルネットワーキングサービス SNS は 00 年ごろに米 国で相次いで誕生し近年話題を集めている Mark Zuckerberg 氏が 004 年 Facebook を開発したことにより世界に拡がり今や世界標準語になっている 本邦においてもブログや Twitter により SNS は徐々に拡がりつつある 医療 の世界にも適切に SNS を取り込むことで新しい緩和ケアシステムを構築でき る可能性があるが今回我々は SNS を利用したがん患者サポートシステムを構 築したので報告する 方法 008 年 月より精神面のサポートが特に重要な 乳がん患者を対象に SNS を取り入れ ブログによる精神面のサポートをお こなっている 結果 0 年 月現在 ブログは 40 万アクセスを超えた また 乳がん関連の記事数は,700 件を超え 患者 家族からの質問は,000 件を超えた さらに 現在 Facebook や Twitter に実名で活動することにより 現実とネット世界をつなぎ リアルタイムでサポートするシステムを構築し ている まとめ SNS は今後がん患者と家族 そして医療従事者の病院外で のコミュニケーションの場となる可能性が高い 医療従事者は積極的に SNS に参加し 患者 家族と対話をおこなうことで円滑に病院での治療を継続す ることができると考える また 気軽に医師に質問できる環境の存在は 外 来時間の短縮にも貢献できる 一方では個人情報の担保や 医師のプライベー トの時間が犠牲になり 燃え尽き症候群につながる可能性もあるため いか にして医師のモチベーションを維持するかなどの問題を今後解決しなければ ならない 乳癌患者の増加に伴い乳腺専門科は患者が集中するため 外来診療時間およ び手術待機期間の延長に悩む施設が多い 今回我々は院内 院外の診療連携 を利用して手術待機期間および外来診療時間の適正化を達成することができ たので報告する 当院は 007 年に乳腺外科を新設した 乳癌患者が急増し 手術件数が 006 年までの年間約 50 例から 009 年には 80 例と 倍以上に なり それに伴い入院待機日数が 008 年の平均 5 日から 009 年の平均 64 日と 倍近くに延長した また月別外来再来患者数 平均 も 009 年 455 人 00 年 498 人 0 年 590 人と増加した 乳腺外来の週.5 日 診体制 は変わらないため外来診療時間 患者の待ち時間が延長し混雑状況は年々増 している 方法 手術の待機期間を短縮するためにセンチネルリンパ節生 検を施行しない術前化学療法施行症例 年間 7-8 例 を連携病院に紹介した さらに 0 年 8 月より 80 歳以上の超高齢者の手術 年間 5-8 例 および 術後経過観察を連携病院に紹介している 良性乳腺疾患 葉状腫瘍 巨大 線維腺腫など年間 -9 例 の手術を当院形成外科に依頼し乳癌手術枠の増加 と手術前後の外来枠削減を行った 4 医療秘書に外来診察時の電子カルテ入 力 検査 再来予約 外来処方を介助してもらい診療時間の短縮をはかった 結果. 上記 により入院待機日数を 009 年の平均 64 日から 00 年に は平均 6 日に短縮できその後も月別平均で 40 日を超えていない. 月別外 来患者数は 0 年 月に 75 人と最大となったが 0 年 9 月 594 人 0 月 59 人と減少した また上記 4 により診療時間はほぼ予約時間内となった 以上 院内 院外の診療連携を利用することにより乳癌診療の合理化が可能 であった GP--44-0 GP--44-0 乳癌診療におけるがん拠点病院とのさまざまな連携構築 地域医療としての乳癌診療 地域連携パスは有用か 安来第一病院 乳腺外科 安来第一病院 薬剤科 安来第一病院 一般科外来 杉原 勉 上橋 顕望 藤原 広美 福島 菜穂子 湯浅 利美 007 年に閣議決定されたがん対策推進基本計画では 5 年以内に 5 大がんに 関するに地域連携クリティカルパス 以下連携パス を整備することが求めら れている そのことを受けて島根県松江圏域では 0 年 4 月より乳がん連携 パスの運用を開始した このパスは比較的再発リスクの少ない Stage0 期 患者にて 無治療あるいは内分泌治療で経過観察をする患者を対象としてい る この連携パス作成をきっかけに 連携パスコーディネータ等を通じてが ん診療拠点病院と地域医療機関の交流が深まり さらなる連携構築が計画さ れるようになった 当院では 00 年 4 月 0 年 0 月までの間 施設の がん拠点病院から紹介された 7 例のうち 例の患者において連携診療を 行っている 内訳として術後内分泌治療の連携 4 例 連携パス使用 抗癌剤 による支持療法の連携 4 例 術後ハーセプチン治療の連携 例 転移再発治療 の連携 例である それぞれの取り組みについて報告する 新潟市民病院 乳腺外科 新潟市民病院 病理診断科 石巻赤十字病院 乳腺外科 古田 昭彦 伊藤 正裕 背景 がん治療の標準化 均てん化の掛け声の一方で 医療の地域格差 大 都市偏重の流れは厳然として続いている 当施設は人口 0 万余の地方都市に 位置し 診療人口約 0 万人の診療圏の中核病院である 地域唯一のがん診療 連携拠点病院にして 乳癌診療をほぼ独占しており 検診 外来精査 初期治療 術後サーベイランス 再発治療 緩和ケアという一連の診療のサイクルが準 閉鎖系をなしている 目的 乳腺外科専従医が増員され現行の 名となった 008 年と現在の診療状況を比較し 乳癌診療におけるマンパワーの充足度に ついて比較検討 考察した 方法 00 年における以下の項目を 008 年と 比較検討した. 外来延べ患者数. 手術数. 乳がん診療にかかわる部門 職種の充実度 結果 外来延べ患者数 9000 名 / 年.5 倍 初発乳癌手術件数 50 件. 倍 新設部門 職種. リンパ浮腫外来. 遺伝カウンセリング部 門. 医師診療支援部門 メディカル クラーク 緩和ケアチーム 放射線治 療部門などとの合同症例検討会の定期開催化 一方で地域連携パス適用数は 0 であった 考察 外来患者数 手術件数の増加があっても乳癌診療体制は破 綻をきたしていない むしろ他職種との連携の深化により 専門性 充実度 は高まっていると考える 今後 地方における人口は減少に向かうことが予 想され 患者数も頭打ちと予想されることから 医療の量より質の充実への 一層の転換が必要と考える 当施設では口腔ケア専従医 腫瘍内科医 専従 CRC の常勤化が予定されている 結語 地域医療としての乳癌診療に必要な ものは医師の負担軽減を目的とした地域連携パス的なものではなく 患者へ の医療サービスの向上を志向した院内 外の専門職による連携体制 チーム 医療の充実化であり 癌種 原因疾患にこだわらない 在宅 介護施設での 緩和ケア 看取りを容易にする地域を挙げてのネットワーク作りである 489
GP--44-04 GP--45-0 愛知県がんセンター中央病院 看護部 市立釧路総合病院 外科 経済的困窮に陥った終末期乳がん患者に対する在宅療養支援 遠隔地在住乳癌患者症例の検討 瀬古 志桜 新貝 夫弥子 服部 正也 はじめに 再発乳がんの特徴として 治療法の多様化により 終末期に至る までの期間が著しく延長したことが挙げられる しかし一方で 治療期間の 長期化に伴い 経済的に不安を訴える患者も多い 今回 地域との連携によ り経済的不安の緩和につながる終末期患者の支援を経験したため報告する 症例 70 歳代 女性 以下 A 氏 脳梗塞により半身麻痺がある夫と二人暮らし 子供 親戚縁者ほとんどなし 年前に手術を行ない 術後 5 年間タモキシフェ ンを内服 5 年前に腫瘍マーカーの上昇あり 多発肺 骨転移が判明 ホルモン 化学療法を行ない 年前に髄膜播腫に対し 全脳照射施行 退院時は歩行不 能であり 在宅調整をした 退院後の初受診時に 積極的治療は困難で 今 後は BSC の方針と説明された A 氏と夫は 今後の療養先をホスピスと希望 されたため ホスピス受診の準備を進めた 同時に 入所までの在宅療養中 の緊急時に備え 対応可能な近医を調整した その後 意識レベル低下や食 欲不振で近医に入退院を繰り返すようになり 夫が経済的不安を訴えてきた A 氏担当のケアマネージャー 以下 I 氏 に報告 A 氏と夫の年金では 入退院 を繰り返すと経済的に逼迫することを再認識した I 氏より A 氏の身体的状 況は医療福祉費支給制度 以下マル福 の助成対象になるとの情報を得たため 助成の申請をした 結果 在宅でほぼ寝たきりの状態であった A 氏は マル 福による助成が受けられるようになったことにより 当院へ入院 その後ホ スピスへ転院した 結語 在宅療養の患者や家族をサポートするには 地域 との綿密な連携が不可欠である 飯村 泰昭 椎名 信行 市之川 正臣 東海林 安人 寺本 賢一 長谷川 直人 背景と目的 当院のある釧路根室医療圏 人口 万人 面積 45km は 東京 埼玉 千葉 神奈川を合わせた面積よりも広い地域である 当地区の 乳癌学会認定関連施設は当院を含め釧路市内に 施設あるのみで 00km 以 上離れた地域からも患者が来院している 今回われわれは当院の症例からみ た遠隔地在住の乳癌患者の受診 治療状況について検討を行った 対象と 方法 対象は 004 年から 0 年までに当院で診断 治療を行った乳癌患者 0 例 釧路市から 0km 以上離れた市町村に在住の患者 66 例 A 群 と釧路 市近郊の患者 7 例 B 群 の 群に分けて検討した 結果 年齢は A 群 6 ± 4 歳 B 群 6 ± 歳であった p=0.4 発見状況 症状あり / 検診 / 検診 症状あり / その他 は A 群で 45 68.% /.0% / 6.7% /8.% 例 B 群 で は 79 75.5% /0 4.% /.% /7 7.% 例 で あ っ た p=0.46 腫瘍径は A 群.5 ±.4cm B 群.0 ±.cm p=0. であった リンパ節転移は A 群 例 6.7% B 群 40 例 6.9% であった p=0.96 臨 床 病 期 I/II/III/IV は A 群 で 6/4//4 例 B 群 で 5/80//9 例 で あった p=0.80 手術は A 群 6 例 B 群 09 例に施行し 温存手術は A 群 7 例 59.7% B 群 90 例 4.% であった p=0.0 補助療法施行は A 群 57 例 9.9% B 群 99 例 9.7% であった p=0.79 化学療法施行 は A 群 9 例 0.6% B 群 70 例.4% であった p=0.85 放射線療法 施行は A 群 例 5.5% B 群 07 例 49.% であった p=0.66 結 語 遠隔地在住患者であっても市内の患者と比較して発見状況 臨床病期 治 療内容が劣ることは無かった しかし 両群ともに検診発見率は非常に低く 検診率および精度向上に努める必要がある GP--45-0 GP--45-0 東日本大震災前後における乳腺科外来患者の変化に関する検討 広島乳腺女性医師会の活動報告 宮城県立がんセンター 乳腺科 東北大学病院 乳腺内分泌外科 広島大学病院 乳腺外科 深町 佳世子 角川 陽一郎 濱中 洋平 佐藤 正幸 椎葉 健一 我々の施設は仙台市の南に隣接する名取市にあり 仙台空港から 0 キロメー トルほど内陸に位置している 乳腺科に関しては県南全域から患者が来院し ているが 沿岸部を通る国道や高速道路から近い事もあり 沿岸部に住む患 者が大きな割合を占めている 平成 年 月 日に発生した東日本大震災に おける沿岸部の被害は甚大であり 我々の施設に通院している患者の中にも 津波の被害を受け被災された方が数多くいた 今回 このような未曾有の災 害に直面した稀有な体験から 東日本大震災前後での乳腺科における外来受 診患者の動向を比較検討した 期間は平成 年 月から平成 5 年 月までの 4 年間とし この間に乳腺科の新患外来を受診した者を対象とした 平成 年 月から平成 4 年 月の震災前後 年間でみると 震災前 年間に新患外 来を受診した患者は 56 名であった そのうち最終的に乳がんの診断に至っ た者は 94 名 6.4% であった 一方で 震災後 年間は 67 名が新患外来 を受診し 99 名 7.0% が乳がんと診断された 震災後 年間は 新患外来 患者数が 割程度減少したことがわかった これは震災によりその後の検診が 滞った事 震災後の生活再建に追われ検診や医療機関を受診する余裕がなかっ た方が大勢いた事などが大きな要因と考えられる それに加え 震災による 人口流出により沿岸部全体の人口が減少したことも影響していると思われる しかし一方では 乳がんと診断された患者の割合は増加しているという結果 となった また 震災後 年では福島県からの来院者数が増加しており 原発 による影響で休診や閉院となる病院が相次いだ影響と考えられた 本会では 更に平成 5 年 月までのデータを解析し 震災前後 年間の乳がん患者の傾 向を比較検討し報告する 490 春田 るみ 恵美 純子 梶谷 桂子 野間 翠 角舎 学行 片岡 健 岡田 守人 広島で乳癌診療に携わる女性医師を中心として設立した広島乳腺女性医師会 の活動内容について報告する この会では 平成 年 月より年に - 回 の頻度で計 5 回 Breast Cancer Seminar 勉強会 を開催し その後に情報 交換を兼ねた懇親会を行っている 構成メンバーは乳腺外科医 7 名 まだ専門 分野を決めていない一般外科医 5 名 後期研修医 名 初期研修医 名 放射 線科医 名 腫瘍内科医 名であり 年齢は 50 歳代 名 40 歳代 名 0 歳 代 5 名 0 歳代 0 名である 勉強会では 参加メンバーが持ち回りでそれぞ れの専門分野を生かした講義を行っている これまでの講義内容は 乳腺超 音波 乳がん検診の手引き 乳癌検診におけるモダリティの変遷と私の履歴書 化学療法の有害事象と支持療法 遺伝性乳癌 BRCA 関連乳癌について な どである 懇親会では様々な年代や立場からの情報や意見交換が行われ 前 回からは広島大学医学部女子学生の参加を開始した 育児中の常勤医師 名は 日本乳癌学会乳腺専門医を取得した 今後は女性病理医師の参加も予定して いる この会は スキルアップを目指す若い女性医師や周囲のサポートを必 要とする出産 育児世代の女性医師 専門を決めようとしている女子医学生 にとって 様々な意味での相互支援となっている 社会的ニーズの高い女性 の乳腺外科医師の吸引力となり ワークライフバランスを保ちやすい乳腺外 科のアピールのために本会は有意義であると考えられ 今後の発展が期待さ れる
GP--45-04 GP--45-05 乳腺疾患に対する看護師教育の現状を考える 神奈川乳癌研究グループによる県内における乳癌化学療法選択 に関する調査 獨協医科大学 第二外科 阿部 曉人 村山 梓 窪田 敬一 現在 乳癌治療は多様化し その情報を乳腺外科医が外来 入院治療を通 して患者に提供するための時間を確保することが難しい状況になりつつあ る その補助として看護師がサポートしてくれてはいるが 乳癌看護の認定 看護師もまだまだ少なく難しい面も多い 結果的に 外科病棟 外来の看護 師が患者の相談にのることが多くなるが 学生時代から通して 乳腺疾患に ついて学習する時間が少なく 患者の望む情報提供ができていない場合もあ る 我々は 病棟看護師及び看護学校生徒を対象に 病棟勉強会 看護学校 講義の前後でアンケート調査を行った その結果をもとに 今後の看護にお ける乳腺教育の在り方を考えたい 看護師結果 乳癌のイメージが変わった 85.7% 変わらない 4.% であった 術式選択については 乳房温存 57.%.4% 乳房全摘.6% 8.6% 判断できない 9.% 50% であった 看護学校結果 乳癌のイメージが変わった 48.4% 変わらない 5.6% であった 術式については 乳房温存 46.5%.% 乳房全摘.4% 48.4% 判断できない 5.% 48.4% であった 術式選択で温存 全摘に変化したのは学生と若い看護師が多かった 主な理由は 術後放射 線治療との関係が多いようであった 放射線の知識をもう少し深めると ま た違った結果になるかもしれない 逆に 0 歳代以上の看護師は 実際に患者 と接して感じることや 患者年齢に近いということもあって 各々ある程度 確立された考えがあるようである 卒前教育としての乳癌教育は時間 内容 ともに不十分と言わざるをえない状況である しかし 限られた授業時間で カリキュラムの改善は難しい 卒前教育では 看護資格取得後に興味を持て るような授業を展開し 資格取得後に勉強会を開催することで 理解を深め ることができ 少しでも多くの患者相談が可能になると思われる GP--45-06 寺尾 まやこ,6 新倉 直樹,6 鈴木 育宏,6 仙石 紀彦,6 有岡 仁,6 石川 孝 4,6 津川 浩一郎 5,6 徳田 裕,6 背景 ガイドラインで方針が示せていない領域において医師間で治療方針が 別れるケースが存在する 現在神奈川県内で乳癌診療に関わっている医師が どのような治療を行っているのか把握できていない 治療方針に迷うケース や医師間で治療方針が別れる症例の中に臨床研究を必要とするクリニカルク エスチョンが存在する可能性があり 各医師の治療の方向性を知ることは重 要である 目的 神奈川県内の乳癌診療に関わる医師の治療方針を知る 臨床研究を要するクリニカルクエスチョンを探す 方法 術前 術後 再発進行例の化学療法と 診療に関わる諸検査について 質問を作成した 神奈川県内で乳癌診療に関わる医師 名に 0 年 0 月 から 月にかけてアンケートを配布し 無記名で現時点において 40 名回収 集計した 内容は の症例で構成した 神奈川県内の治療傾向や 回答が分 かれた質問項目について検討した 結果 回答が得られた医師の.5% に Oncotype DX 使用経験があり う ち使用経験数 5 件未満が 70% であった Ki67 の計測は 97.5% の医師が行 い 閾値設定は医師によって 0% から 40% の間で回答が得られ 中央値が 0% であり 最も頻度が高かったのは 0% とするものであった 症例に応 じ 77.5% から 00% の医師が Ki67 を指標としていた 50 歳女性 T ER HER Ki67 high の術後補助療法において LN の場合アンスラサイ クリン系を含むレジメン 49% 含まないレジメン 7% LN の場合含むレ ジメン 9% 含まないレジメン 5% であった ER の再発転移巣が ER で あった場合ホルモン剤使用 56% 不使用 44% また HER の再発転移巣 が HER であった場合 Trastuzumab 使用 60% 不使用 40% と 回答が分 かれた 結語 神奈川県内の乳癌診療に関わる医師の治療傾向をアンケート調査した 医師間で回答が分かれる領域があり 今後臨床研究などで指針が示されるこ とが期待される領域が示唆された GP--45-07 温存療法が争われた判例と今後の乳房再建の説明義務について の一考察 東海大学医学部 北里大学医学部 横浜労災病院 横浜市立大学附属市民総合医療センター 5 聖マリアンナ医科大学 6 神奈川乳癌研究グループ 4 " 見逃された乳癌 " 症例の検討 京都民医連中央病院 富永愛法律事務所 高野せきね外科眼科クリニック 乳腺外科 小白川至誠堂病院 外科 関根 智久 笹本 信幸 松澤 克典 富永 愛, 医事紛争や医療訴訟は今や医療従事者にとって看過できない問題になってお り 乳がん診療も例外ではない 乳がんに関わる紛争類型では 診断では 見落とし 検査時期 良悪の判断 治療では告知 術式選択 説明責任 抗 がん剤治療 放射線治療 術後は 再発治療 緩和ケア リハビリ 代替療 法などが実際の訴訟となっており なかでも診断と術式選択に関わる紛争が 目立つ 術式選択にかかわる紛争において特に問題になるのが 手術に関す る説明責任である 乳がん手術の説明責任は 他の悪性腫瘍と異なる側面を 持つ すなわち 乳房が女性を象徴するものであり これを失うことが身体 的障害のみならず 精神面 心理面への著しい影響をもたらすものであるた めに 裁判例に於いても他の腫瘍に比してより高い説明義務が課せられてい るのである 平成 年最高裁判決において温存療法黎明期の温存療法に対す る説明責任が認められたことは有名であり その後の乳癌術式に対する紛争 の基準となっただけでなく 他の医療訴訟での説明責任のリーディングケー スにもなっている 当時と同様に 今後は 乳房再建など新しい治療方法に ついて説明責任が同じように求められ紛争化することが予想されることから この最高裁判決当時の時代背景と類似訴訟について内容を法的に分析し 今 後起こり得る紛争の可能性と それを避けるために必要な視点と具体的対応 について検討する 49 腫瘍径 CM 以下の早期乳癌はともかく それ以上の大きさあるいは一塊と なったリンパ節の触れるいわゆる進行乳癌を初期段階にて見逃すことは患者 にとって致命的である 他医にて触知されたにもかかわらず精査することな く乳癌ではないと誤診された StageIII 以上または炎症性乳癌を 見逃された乳 癌 とした 我々は平成 0 年 4 月から平成 4 年 月までに 5 例の 見逃され た乳癌 を経験した 症例は 55 歳から 87 歳 平均 67 歳 の 5 例で 発見され るまでの期間は 8 カ月から 年 9 カ月までで いずれも発見時 StageIII 以上で あった 発見動機としては しこりの増大や疼痛の発生で専門医へ自ら受診 した症例や 確認のために検診を受けて発見された乳癌が 例あった 他医 前 医 の診療科目は婦人科 例内科 例整形外科 例で 特に婦人科の症例はい ずれもホルモン補充療法 HRT Hormone Replacement Therapy 施行中に 発生した乳癌であった このように進行乳癌が見逃された原因としては 基 礎的な医学知識の欠如および勉強不足の問題もさることながら 特に婦人科 において HRT この是非はともかく の施行に際しては乳癌発生の可能性を充 分認識し専門医による適切なフォロー MMG USG 等 が重要であつことを自 覚するべきである
GP--45-08 GP--45-09 札幌厚生病院 外科 安全な外来化学療法の実施の試み インシデント軽減のための ソフトとハードの改善 外来患者の FN 発熱性好中球減少症 に対する院内安全体制整 備 北里大学医学部 外科 北里大学病院 化学療法センター部 蔵並 勝, 小坂 愉賢, 菊池 真理子 西宮 洋史 南谷 菜穂子 仙石 紀彦 榎本 拓茂 佐々木 治一郎 渡邊 昌彦 田中 浩一 高橋 弘昌 秦 庸壮 谷岡 利朗 岡田 邦明 がん化学療法の発展と多様化に伴い外来化学療法の需要は増加傾向にある 当院でも実施件数の増加に対応して 従来 7 床だった外来化学療法室を平成 5 年 月より 0 床の外来化学療法センターに拡大した そのような環境の 中で外来化学療法を安全に実施するためには 有害事象 特に治療関連死亡 の原因として最も注意すべき FN 発熱性好中球減少症 に対する夜間休日を含 めた院内安全体制整備を進めることが重要である 当院では化学療法委員会 の下部組織として多職種で構成され活動する CWT Chemotherapy Working Team というチーム体制があり この CWT が中心となって外来患者の FN の 初期対応手順をまとめた FN 外来対応マニュアル を作成した 内容は基本的 に日本臨床腫瘍学会編 FN 診療ガイドライン に準じた 患者指導 普段 何に注意しどのような時に病院に連絡をすべきかについて 主として看護師 がプリントを用いて本人および同居者に指導を行う 当直看護師の電話対 応 発熱などの連絡を受けた際 すぐに来院させ診察を受けさせる必要があ るのか あるいは翌日以降の受診でよいのかを適切に判断しなければならな い 電話を受ける看護師全員が化学療法に精通している訳ではないため 電 話口で確認すべき事項をリストアップし適切な対応に導くフローチャート式 のマニュアルを作成した 当直医の対応 来院させて当直医が診察を行 い 入院治療が必要な状況かあるいは経口抗菌薬処方などで帰宅させてよい のかの判断が重要となる 外来で直ちに行うべき検査項目をマニュアルに示 し また MASCC スコアによるリスク分類に基づいた初期対応を示した この ように作成した FN 外来対応マニュアル を救急診察室を含めて誰もが容易に 確認できるように各所に配布しスタッフ勉強会などの院内周知活動も行った 外来化学療法症例の増加に伴い セイフティマネジメント特に FN への安全体 制整備は最重要事項である 背景 外来での安全な化学療法の実施を目的に平成 5 年化学療法センター部 を開設した 乳腺外科 消化管外科 婦人科 血液内科を中心に 8 診療科が 利用している H 年度実績は 6,00 件である 抗がん剤の作成数は 月平 均, 件である 全体の 6.6% を外科 主に乳腺 が占める 多部門の外来 化学療法を一括に施行する為 レジメンの統一 新規化学療法導入時の監査 導入に努めてきた 診療の効率化と医療情報管理の改善を目的に 0 年 月 より完全電子カルテ化に踏み切った 導入前後 ヶ月間の実績 前 58 件 後 9 件 の実績を基にインシデント低下にむけての化学療法の実際を報 告する 完全電子カルテ化化学療法の実際 電子カルテシステムは NEC 社製 を基盤に構築されている 過剰 過小入力等の誤入力防止 個人認証の確認 インターバルチェック 実施行為の完全記録化等を実現するため. 抗がん剤 投与専門の独立した入力画面の設置. 個人特定の為のバーコードを利用した POS システムの導入. 事前入力に対する人的監査を導入した 導入後 抗 がん剤入力独立画面を設定することで. レジメンの統一化. 過剰投与回避. インターバルの確保 4. 複数コース投与時のオーダリングの簡素化が可能 となった しかし. 一般注射薬の追加. 投与日の変更に伴うスケジュール の変更など入力操作の柔軟性が低下した POS システムを用いた 三点認証シ ステム は 患者誤投与や薬剤誤認の防止に効果を発揮した 副次的に投与薬 剤の監査業務の自動化に伴い 治療時間の短縮化をもたらした しかしなが らシステムの改良と共に人的なオーダリングの事前監査が完全電子化には必 須である GP--45-0 GP--46-0 乳癌化学療法における抗癌剤曝露対策に関する検討 乳房部分切除症例の腫瘍形状 腫瘍個数 切除断端に関する病 理組織学的検討 川崎幸病院 薬剤科 川崎幸病院 外科 松波総合病院 病理診断部 勝亦 秀樹 高橋 保正 関川 浩司 はじめに 近年 化学療法の増加に伴い 抗癌剤曝露に対する医療従事者の 認識が高まっている 乳癌治療においては 国際がん研究機関 IARC の分類 においてグループ I 発がん性を示すもの に分類されるタモキシフェンやシク ロホスファミド CPA が高い頻度で使用されている 特に CPA は で揮発 性を有するため 薬剤の調製から全ての段階において曝露対策が重要となる しかし 本邦では曝露対策に対する認識がまだ不十分である 今回 米国の 指針との比較を行い 抗癌剤曝露対策の現状について検討したので報告する 方法 本邦と米国の指針について 対象 設備 防護具の使用 リネン 排泄物の取り扱い 4 強制力について比較検討した 本邦の指針は 日本病 院薬剤師会 抗悪性腫瘍剤の院内取扱い指針 00 石井範子 看護師のた めの抗癌剤取り扱いマニュアル 007 米国の指針は 米国労働安全衛生庁 OSHA OSHA Technical Manual Controlling Occupational Exposure to Hazardous Drugs 999 米国医療薬剤師会 ASHP ASHP Guidelines on Handling Hazardous Drugs 005 米 国 腫 瘍 看 護 協 会 ONS Safe Handling of Hazardous Drugs 0 を参考とした 結果 対象 設備 防護具 リネン 排泄物の取り扱いについて大差は認められなかったものの 米国は OSHA が強制力を付与した指針を作成しており 法的遵守義務がある のに対し 本邦では非政府団体による指針であり強制力を有していなかった 考察 本邦と米国の抗癌剤曝露に対する認識の差は 政府組織による基盤と なる指針の存在とその強制力にあると考える 適切な化学療法の推進のため にも 抗癌剤に関わる全ての人を対象とした強制力を付した指針の作成が望 まれる 特に揮発性を有する抗癌剤を使用する乳癌化学療法の実践において は 曝露対策を徹底する必要があると考える 村瀬 貴幸 緒言 近年 画像診断技術の進歩により乳癌の早期発見頻度が上昇し セン チネルリンパ節生検を伴う乳房部分切除症例も増加傾向を示している しか し 部分切除によって摘出された腫瘍の形状には多様性が認められ 切除断 端が腫瘍の侵襲から免れているにも係わらず 永久標本による病理組織検索 によって腫瘍残存が疑われ 再手術による乳房全摘となる症例も稀に経験さ れる 一方 術中迅速組織検査によって部分切除検体の断端に腫瘍侵襲が確 認され 術中に追加切除が実施される症例も少なくない 以上から乳房部分 切除検体において組織学的な断端検索の精度を向上させる目的で乳房部分切 除症例の腫瘍形状 腫瘍個数 切除断端について病理組織学的な再検討を行っ た 材料と方法 センチネルリンパ節生検を伴う乳房部分切除 8 症例の永久 組織標本を用い 腫瘍形状 腫瘍個数の再検討を行った また センチネル リンパ節生検及び乳房部分切除検体断端において術中迅速組織標本 永久組 織標本間の相違確認を行った 結果 8 症例中 例は ヶ所 例は ヶ所 以上の多中心性腫瘍から構成されていた また 6 例では術中迅速組織検査に より切除断端が陽性となり 切除断端に腫瘍侵襲が認められない領域まで追 加切除が実施された しかし 追加切除実施 6 例中の 例では永久病理標本に おいて微小 DCIS が 0 ヶ所以上に散在し 再手術による乳房全摘が実施され た 考察 乳房部分切除症例の 0% 強は多中心性腫瘍から構成され main tumor 周囲における satellite tumor の有無に注意が必要と考えられた また 乳房部分切除症例の 0% 弱では初回切除断端に腫瘍侵襲が確認され 切除断 端検索における術中迅速組織検査の精度向上も必要と考えられた 49
GP--46-0 GP--46-0 乳房温存術における切除断端に関する検討 乳房温存手術で 断端陽性 5mm であった症例の長期成績 金沢大学 消化器 乳腺 移植再生外科 金沢大学附属病院 乳腺科 金沢大学附属病院 病理部 がん研有明病院 乳腺センター 同 放射線治療部 同 病理部 島田 聡子 坂井 威彦 師尾 典子 柳 裕代 荻谷 朗子 蒔田 益次郎 小口 雅彦 堀井 理絵 秋山 太 岩瀬 拓士 古河 浩之, 井口 雅史, 石川 聡子, 高村 博之 二宮 致 伏田 幸夫 藤村 隆 太田 哲生 川島 博子 北村 星子 はじめに 乳房温存療法後の局所再発が生存率に影響を及ぼすとされ 切除 断端を陰性にすることが重要であるが 各施設の画像診断や断端検索法に関 しては必ずしも一定ではない 当科での乳房温存術の切除断端に関する治療 成績ならびに問題点に関して検討し報告する 対象と方法 009 年 4 月から 0 年 9 月まで当科で原発性乳癌 IV 期除く に対し乳房温存術を施行した 70 病変 原則 テスラ装置で造影 MRI を施行後に再度 US を行いカンファ レンスを行ったうえで 病変範囲から cm のマージンを確保しマーキングを 施行 術前薬物療法施行例では 少なくとも加療前の病変範囲を含むように している 切除標本の X 線撮影を行い 全周性に側方切除断端を迅速病理診 断へ提出 0 病変非提出 し 断端陽性の場合はその方向の追加切除を行い永 久標本で判定する 側方切除断端に癌が露出および 5mm 以内に近接している 場合を陽性 明らかな露出は追加手術 近接や極少量病変のみの場合は boost 照射等で対応 それ以外を陰性とした 結果 最終断端陽性は 8 病変 4% で追加手術を要したものは 病変 4.8% であり 追加切除部に癌を認めた のは 7 病変であった 術中断端陽性は 7 病変 7% で 術中断端陽性病変中 の 病変 % が最終断端陽性 追加手術要が 病変 5% であり 術 中断端陰性 89 病変中の 4 病変 7.6% 病変.% と比較し有意に高 かった 画像上腫瘍範囲 cm 以上の病変や周囲乳管内進展が多い病変 及び 小葉癌での最終断端陽性率が高かった 8% 8% 45% 術前薬物療法 施行有無での最終断端陽性率に差はなかった 結語 現状の方法による温存 術はおおむね良好な成績を得られているが 腫瘍径の大きい病変や乳管内進 展が多い病変 小葉癌での切除範囲や 術中断端陽性例の対処法が今後の課 題である 背景 乳房温存手術では 断端への癌遺残をなくして放射線治療を行うこ とがガイドラインで勧められている しかし一般臨床において 断端陽性と 診断されていてもその量が少ないと判断されたときに 外科的処置を施さず に放射線治療を行うことがある 断端陽性症例の長期成績を検討した 対 象 998 年から 00 年に行われた 乳房温存手術 術前化学療法 非浸潤 癌 対側乳癌既治療例を除外 000 例のうち 断端から癌細胞までの距離が 5mm 未満であったのは 4 例であった 照射が施されなかった 5 例を除外 し 残存乳房切除を行った 9 例 以下 Bt と 温存乳房照射が行われた 85 例 以下 RT の計 77 例の症例の長期成績を検討した 結果 平均年齢には 群に大きな差は見られなかった Bt 5. vs RT 50.0 歳 ステージの分布は StageI までの症例が Bt 57.6% RT 48.5% で リンパ節転移陽性症例が Bt 4.5% RT 5.8% リ ン パ 管 侵 襲 が Bt 46.7% RT 4.7% と Bt 群 に進行症例が多い傾向にあった 術後治療としては 化学療法が Bt 5.% RT.6% と Bt 群に多くなされていた 観察期間の中央値 9 か月におい て 0 年の局所 遠隔無再発生存率は Bt 97.4% 89.5% RT 96.9% 90.4% と いずれも有意な差を認めなかった 考察 当院では温存手術標本 を 5mm スライスで全割し その連続性から癌の進展を診断している 断端か ら 5mm 以内に癌細胞が存在する症例では 遺残癌の存在が強く疑われ 標本 上複数切片 多方向に存在している場合には その量が多いと診断して残存 乳房切除を行っている 厳格な基準を基に遺残が少量と判断されて照射を施 行された症例では 0 年での局所再発率が.% 程度に抑えられていた GP--46-04 GP--46-05 石灰化を有する非触知乳癌の腫瘍範囲の検討 石灰化病変に対する術前マーキングの工夫 国立がん研究センター中央病院 乳腺外科 国立がん研究センター中央病院 病理科 北條 隆 神保 健二郎 鈴木 純子 麻賀 創太 岩本 恵理子 津田 均 木下 貴之 青樹会一之瀬画像センター 信州大学附属病院 乳腺内分泌外科 東京医科大学茨城医療センター 乳腺科 高山 文吉 梶川 佳子 田中 桃子 伊藤 研一 藤森 実 マンモグラフィ検診が行われるようになり 非触知の乳がんを多く経験する ようになった しかし 術前の腫瘤の範囲診断には苦慮することが多い 今 回我々はマンモグラフィ検査にて石灰化所見を持つ非触知乳がんの術前画像 検査 MMG 乳腺エコー MRI における腫瘍の範囲診断と病理学的範囲診断 についてのレトロスペクティブな検討を行った 対象は 008 年 月 0 年 6 月までに手術を行った石灰化を有する非触知乳癌 97 症例を対象とした 患者の内訳は 年齢中央値は 56 歳 歳 80 歳 マンモグラフィ所見での 石灰化の分布が 少数のみ存在 4 症例 領域性 症例 集族性 66 症例 区域性 0 症例 線状 5 症例 最終病理診断が非浸潤がん 57 症例 浸潤 がん 40 症例 術式 乳房温存手術 44 症例 乳房全摘 5 症例であった 画 像検査の内訳は マンモグラフィでは全例で腫瘤範囲を確認 乳腺エコーで は 97 症例中の 70 症例 7% において腫瘍範囲が計測可能 MRI では 78 症 例中 7 症例 94% において腫瘍範囲の計測が可能であった 腫瘍範囲 非浸 潤部を含む の検討結果は 病理診断における非浸潤部を含む乳がん腫瘍径の 中央値は mm.9-00mm マンモグラフィでの範囲診断は 0mm 8.mm 乳腺エコーでの範囲診断は 0mm 4-70mm MRI での範囲診断 は 9mm 4-77mm であった 腫瘍範囲の誤差 画像での腫瘍範囲 - 病理で の腫瘍範囲 はマンモグラフィ mm -86. 50mm 過小診断 6 症例 過大診断 4 症例 乳腺エコー mm -85 0mm 過小診断 47 症例 過 大診断 症例 MRI 0mm -00 58mm 過小診断 49 症例 過大診 断 9 症例であった 以上の結果より石灰化所見を有する非触知乳癌の術前範 囲診断は過少評価する傾向にあるため 切除範囲の決定には細心の注意が必 要と考えられた 目的 石灰化病変に対する術前のマーキングはフックワイヤーによるものが 広く行われている しかし フックワイヤーを正確に病変に留置することは 簡単ではない 当院で施行している VATS マーカー針を用いたマーキングの 工夫について評価したので報告する 対象と方法 術前マーキングが必要と なり当院で VATS マーカー針を用いてマーキングした 5 例 すべて石灰化病 変でマンモトーム生検が施行され 7 例が悪性 4 例が悪性疑い 4 例が鑑別 困難であった 4 例は MMG ガイド下に VATS マーカ針を留置 例は US ガ イド下で挿入した MMG ガイド下では正確に病変にマーカ針を挿入するため 以下の様に施行している まず 側臥位 ML 相当 で病変の位置を確認しマー カー針が病変を貫くように刺入する 次に外筒を刺入したまま座位 CC 相当 になり 病変と外筒の位置を確認し先端が病変部に来たところでマーカー針 を挿入する 最後に US 透視にてマーカー針を確認し体表に印しておく 結 果 5 例中 4 例はマーカー針はほぼ病変部に挿入されていた 例はマーカー 針を挿入時に外筒がしなったために病変と離れるように留置されてしまった 留置後 US で確認した 5 例のうち 例 80% でマーカー針を確認すること が可能であったが 確認は容易ではなく検査に時間を要した 現在は留置後 透視にてマーカー針を確認し体表にマークしている まとめと考察 フック ワイヤーでの成績との比較はしていないが VATS マーカー針で正確なマーキ ングが可能であった 体表から出ている部分もナイロン糸のみで 手術の - 日前のマーキングも可能である MMG でのマーキングは側臥位に加え 座位 での手技も必要になるためやや時間かかるが 0 分程度で可能な簡便な手技 である VATS マーカー針を工夫して挿入することで病変を正確にマーキング することが可能であった 49
GP--46-06 GP--46-07 マンモグラフィ検診発見非触知乳癌症例の切除範囲マーキング に関する検討 画像による広がり診断が過小評価となる因子 がん研有明病院乳腺センター 乳腺外科 がん研究外有明病院乳腺センター 画像診断部 がん研究会有明病院 病理部 4 がん研究会がん研究所 病理部 5 がん研究会がん研究所 がんゲノム研究部 国立がん研究センター東病院 乳腺外科 米山 公康 和田 徳昭 山内 稚佐子 康 裕紀子 佐藤 雄 橘 五月 背景 目的 マンモグラフィ MMG 検診の普及により MMG のみで発見され る非触知乳癌が増加している 乳房部分切除を施行する際には腫瘍の存在範 囲をマーキングすることが必要である MMG 発見非触知乳癌症例のマーキン グ施行状況と病理組織検査結果を対比し 術前マーキングの現状を把握する 対象 方法 009 年 月から 0 年 0 月までの間に乳房部分切除を施行し た MMG 検診発見非触知乳癌 87 例を対象とし マーキング方法と腫瘍径 組 織型 切除断端等を調べた 切除断端の判定は検体を 5mm 間隔で全割し 永 久標本で切除縁に腫瘍が露出しているものを断端陽性とした 結果 年齢の 中央値 59 歳 8 80 歳 腫瘍径の中央値.0cm 0.5 4.cm MMG 所 見は石灰化のみ 47 例 腫瘤のみ 6 例 両方 4 例 石灰化病変のうち US で所 見が得られなかったのは 例 マーキングは MMG 例 超音波 US 5 例 両方 5 例 石灰化病変 47 例 に対しては MMG 例 US 例 両方 4 例で あったが 腫瘤病変 6 例 に対しては全例 US であった 全体で断端陽性例 は 例 4.9% 断端成分は管内病変 例 浸潤癌 例 MMG マーキング での断端陽性は 7 例.6% US でのそれは 6 例.8% であった US マー キング例に比して MMG マーキング例では腫瘍径が有意に大きかった 全体で 腫瘍径 cm 8 例 では cm 69 例 と比して断端陽性例が有意に多かっ た.% vs 0.% p=0.009 MMG マーキングの断端陽性例は腫瘍径 が有意に大きかったが US マーキング例では無関係であった 石灰化病変の 断端陽性 0 例.% は腫瘤病変 例 9.% と比して有意 p=0.004 に 高かった 石灰化病変に対するマーキングでは MMG と US で断端陽性率に差 を認めなかった 7 例.6% vs 例 5.0% 結語 MMG マーキング が必要な石灰化病変は腫瘍径も大きく断端陽性率も高いためマーキングの方 法 切除範囲の決定は慎重に行うべきである 荻谷 朗子 山崎 希恵子 佐藤 綾花 白井 智子 照屋 なつき 森園 英智 五味 直哉 堀井 理絵 秋山 太 4 岩瀬 拓士 牛嶋 大 5 松浦 正明 5 背景 目的 当院ではマンモグラフィ MMG 超音波 US MRI で術前に 癌の広がりを総合評価し MRI で描出され初回 US で指摘されなかった場合は セカンドルック US を行い病変が確認されたら細胞診を追加 石灰化病変を主 病変から離れたところに認められたらステレオガイド下吸引式組織診を追加 施行するなど病変の広がりの把握に努め マージンも最低 cm は確保して部 分切除を行っている それにも関わらず断端近傍に癌が認められる原因とし て術前画像評価で病変の広がりを読影しきれなかった 画像では広がりを予 測できていたのに癌に近寄る切除となった 点が考えられる 画像で病変の広 がりを読影しきれない症例にはどういう特徴があるかを把握し切除範囲の設 定に参考とするべく 癌が断端近傍にまで認められなかった症例の背景因子 と比較し検討を行った 対象と方法 0 年 月から 月に術前化学療法 が施行されておらず当院で乳房部分切除術が施行された 54 例のうち皮膚側 や胸壁側の切離端近傍に癌が存在 手術手技の問題で病変が偏って切除 微 小な潜伏癌を除外した 98 例を対象とした 断端から 5mm 以内に癌が認め られた症例と認められなかった症例の閉経状況 BMI 病変部位 石灰化の 長径や形態と分布 US の長径と乳管内進展の有無 MRI の長径と乳管内進展 の有無 MRI と US の長径差 組織型 核グレード ホルモン受容体 HER 受容体を調べ単変量解析を行った 結果 断端から 5mm 以内に癌が認めら れた症例は 58 例 認められなかった症例は 40 例であった 単変量解析で は MRI と US の長径差 US の長径 MRI の長径 石灰化の長径 石灰化の分布 プロゲステロン受容体 閉経状況で有意差が認められた 結語 単変量解析 により広がり画像診断が過小評価となる複数の因子が判明した 多変量解析 を追加し 臨床応用可能となるよう検討する GP--46-08 GP--46-09 マイクロマークを目標とした局麻下小範囲切除生検法 胸壁水 平 垂直透視法 の確立 改良型 次元皮下留置マーカー マンモガイド を使用した MRI ガイド下乳房部分切除術 NTT 西日本大阪病院 乳腺内分泌外科 NTT 西日本大阪病院 外科 市立貝塚病院 外科 4 市立貝塚病院 放射線科 聖母病院 乳腺外科 亀田総合病院附属幕張クリニック 佐貫 潤一 片山 信仁 角田 ゆう子 甲斐崎 祥一 加藤 昌弘 吉田 哲也 柳川 雄大 渡部 亜実 西 敏夫 沢井 ユカ 4 門田 卓士 今岡 真義 背景 微小限局型石灰化病変をマンモトーム MT 生検する機会が増え マイ クロマーク MM を留置した鑑別困難の診断例も増えている 結論を急ぐ必要 のない病変も多いが 長期の経過観察は患者にとって大きな不安である 一 方で MM のみが目標となる病変を局麻下に切除生検するには 小範囲の切除 で確実に MM を捕えるマーキング技術が必要であり 患者 医師双方に簡便で なくては技術的な理由から安易に経過観察される結果となる 今回 これま で報告してきた 血管造影 C アーム透視を用いた胸壁水平 垂直透視法 によ るマーキングで MM を正確に切除できることを確認し さらに MM しか目標 のない鑑別困難例を積極的に切除生検した結果を報告する 対象 009 年 6 月 0 年 月 MM が留置され円状切除を施行した 46 例 悪性 5 例 鑑別 困難 例 Flat epithelial atypia FEA のみ 4 例 FEA+ADH 例 ADH のみ 例 mucocele-like lesion 例 方法 手術前日までに 他臓器と の重なりをなくすため 胸壁に水平な透視で MM を捉え 透視しながら C アー ムを移動し 胸壁に垂直な位置で皮膚に油性マジックで印をつける 手術 悪性はマークから cm 離してインジゴカルミンでマーキングし Bp.0 を 鑑別困難は cm 離して局麻下に Bp.0 生検を試行した 結果 切除標本の 平均長径は Bp.0 群 5.cm Bp.0 群.0cm で 46 例全例で切除 標本内に MM を認めた 切除標本の中心点から MM までの距離は平均 5.5mm であった 鑑別困難 例の切除生検の結果 例 7% に DCIS を認め こ のうち 例は FEA のみのケースであった 切除生検で結論を得た全患者の満 足度は高かった 考察 本法は MM を直視しながら胸壁に垂直な位置で pinpoint にマークでき 平均直径.0cm の切除で確実な生検を施行できた そ の結果 DCIS と診断されるケースも多く MM しか目標のない微小な鑑別困 難例であっても 積極的な切除生検は考慮に値するものと考えられた 494 色素による切除範囲のマーキングに代え MRI や超音波でも確認できるマー カーを開発し臨床経験を報告してきた その後も症例を重ねる中で改良を行 い より良好な視認性と固定性をもつマーカーを製作した さらに留置法も 改良し 簡便に MRI ガイド下乳房部分切除術が可能になったので報告する マーカーはチタンワイヤー 本を螺旋状に編み 先端はナイロン糸を挟んだ ブラシ構造で チタンワイヤーとナイロン糸をさらに太くして固定性と視認 性を格段に向上させた 穿刺針は 8 ゲージから 6 ゲージに太くしたが 針 先端をより鋭利に加工することで穿刺を容易にした 留置は胸壁に対して垂 直方向の留置を改め 針生検の要領で切除予定面上 斜めに穿刺針を刺入し 先端が乳腺後脂肪織に達する位置で穿刺針のみ抜去してマーカーを留置した マーカーは病変を取り囲むように 本から 5 本留置した 留置後 速やかに腹 臥位造影 MRI 検査を行い 病変部との位置関係を確認した 病変部とマーカー が近接している場合は手術時にマーカーより大きな切除範囲で部分切除術を 行った 新しいマーカーと留置法で 5 例の部分切除術を行った 例は術前化 学療法により画像上病変が消失したため 化学療法前の位置情報と皮膚マー キングをもとにマーカーを留置し 化学療法前の MRI 画像と比較した 例 は MRI のみで描出される乳管内病変 例は C 領域外側で乳房の可動性の大き な病変に対して本マーカーを使用した いずれの症例も切除標本の中央に病 変 pcr 症例は瘢痕 を認めた 病変を取り囲むように斜めにマーカーを留置 することでマーカーの固定性が向上し 面で切除範囲を同定できるため手術 の切除断面も決めやすい さらに MRI 画像では病変を含むすべての断面にマー カーが含まれ 病変との位置関係の同定も容易となった 本法は今後 MRI ガ イド下乳房部分切除術のひとつとして簡便に利用可能と考える
GP--46-0 GP--46- 宮内 啓輔 松本 崇 乳房部分切除術に対する熱可塑性プラスチックシェルと MRI を 用いたナビゲーション法の有用性 乳頭異常分泌症例には ICG 蛍光法を用いた乳房扇状部分切除術 が最適 朝日大学歯学部附属村上記念病院 乳腺外科 朝日大学歯学部附属村上記念病院 放射線診断科 恵那メモリアルクリニック 細野 芳樹 川口 順敬 桐生 拓司 安部 まこと 目的 安部らが開発した 放射線治療に用いる多孔性の熱可塑性プラスチッ クシェル シェル 上に MRI 上の US で描出困難な乳癌の広がりを写し取り 乳房に直接マーキングする方法 MRI シェル法 と US で描出可能な乳癌に対 して日常的に行われる方法 US ガイド法 を比較し MRI シェル法の信頼性と有 用性を評価する 対象 方法 同時期に乳房部分切除を行った MRI シェル法 US で描出困難な病変を有する 7 例と US ガイド法 US で描出可能な病変を 有する 88 例を比較した MRI シェル法はハイドロゲル創傷被覆材で加工し たシェルで病変推定部位を被覆し MRI ダイナミック T 強調画像 MIP 像を作像 した 以降は癌研有明病院の蒔田らが開発した CT シェル法と同様に MIP 像 の腫瘍推定部位を MIP 像に作像されたシェルの孔とあらかじめシェルに記入 した乳頭 母斑などの位置をガイドとしてシェルに直接作図した 手術時に シェルを MRI と同じ体位で被覆し 後は US ガイドと同様の方法で腫瘍推定部 位から cm の部位でインジゴカルミンを乳房内に局注しマーキングを行い乳 房部分切除術を行った 結果 MRI シェル法の側方断端陽性例は 7 例 8% US ガイド法は 8 例 0% そのうち術前化学療法施行例では MRI シェル法 が 例 /8 US ガイド法が 例 /9 側方断端陽性であった 症例全体で は両者に有意差は無かった カイ 乗検定 p=0.84 結語 MRI シェル法は US ガイド法で描出困難な病変に対しても US ガイド法と同等の信頼性を有し 乳房部分切除術に有用である みやうちクリニック 乳腺外科 公立学校共済組合近畿中央病院 外科 はじめに 乳頭異常分泌症例においては 分泌液が血性であり 分泌液の CEA 値が,000ng/ml を超える場合に乳管腺葉部分切除を行ってきた 術後 の経過観察中に乳房内再発をきたした症例を検討し 至適手術法について考 察した 乳管腺葉部分切除の方法 分泌液が出て来る乳管の乳頭開口部より 色素 ピオクタニン を注入し 染色された乳腺を切除する術式をとり 切除 標本は約 mm 間隔で細切して病理標本とした 対象 乳管腺葉部分切除を 行い悪性病変 ADH borderline DCIS IDC であった 4 例を対象とした 結果 考察 4 例は 6 年以上最長 年 中央値 6 年 5 ヶ月 経過観察したが 9 例に乳房内再発が見られた 初回が ADH の 例と borderline の 例は IDC となり DCIS の 5 例のうち 例は同じく DCIS となり残りの 例は IDC となっ ていた IDC の 例は IDC として再発していた 再発例は全例 初回採取標本 にて乳房内に多発病変が見られていた 再発までの期間は 5 ヶ月から 6 年 中 央値 5 年 であった 初回の病変の位置と再発部位の位置は時計方向でせいぜ い 時間の隔たりであり 新発生ではなく多発病変の取り残しであると思われ た 従って初回手術時に従来の乳管腺葉部分切除ではなく扇状切除をしてい れば取り残しをする事はなかったと反省された また その際に ICG 蛍光法 を用いて 希釈した ICG を乳管から注入すると 切除すべき quadrant が術前 に皮膚の上から観察可能で容易に扇状切除の範囲を決める事が出来 手術法 も簡単であるため乳頭異常分泌症例に最も適した手術法であると思われた GP--46- GP--47-0 スキンステイプラーを用いた乳腺部分切除時の標本撮影と側方 断端評価の検討 乳房接線照射のセンチネルリンパ節 SLN への照射線量 SLN の位置別 再発症例での検討 市立四日市病院 外科 乳腺外科 市立四日市病院 放射線科 ひなが胃腸内科 乳腺外科 4 富田浜病院 乳腺外科 水野 豊 稲垣 由美 倉田 信彦 久野 泰 加藤 泰 4 森 敏宏 宮内 正之 はじめに 乳腺部分切除時のマージン とくに側方断端 の評価法として切除 断端の術中迅速診断や捺印細胞診 また標本撮影による病変と切除断端の視 認などがある しかし立体構造をなす切除乳腺を平面的な標本撮影で視認し たときマージンの距離に多少の差異が生じる可能性がある 目的 立体構造 をなす乳頭側マージンの標本撮影上の確認においてスキンステイプラー 以下 ステイプラー が有用か検討する 対象 0 年 月から 9 月までに当科で 手術を行った乳がん 0 例中 乳腺部分切除後ステイプラーを用いた標本撮 影を行いのちのカルテ上で乳頭側マージンの距離と側方断端を病理で確認し た 4 例 年齢は 86 歳 中央値 58 歳 閉経前 5 例 閉経後 7 例 方 法 術前 US で腫瘤縁から約 0mm の位置をマーキング後乳腺部分切除は円筒 状切除をこころがけ 乳頭側マージン前面 margin と背面 margin に ステイプラーをかけ つのステイプラーがなるべく重なるようにして圧迫せ ず標本撮影した 結果 margin の平均距離は 6mm であった 側方断端陽性は 7 例 7% で 例は margin が mm 未満 例で組織型 が b 例で nipple と対側の側方断端陽性 残りの 例は平均より margin が短かった 0.0 0.4mm 5.7 9.9mm.6.0mm 考察 標 本撮影は迅速診断などと異なり手間がかからず また乳頭側マージンにステ イプラーを用いることで撮影技師に乳頭側方向を伝達しやすく またモニター で立体構造の乳頭側マージンが平面として視認できるため安心して乳腺部分 切除が遂行できると思われた 495 金沢大学 消化器 乳腺 移植再生外科 金沢大学附属病院 乳腺科 金沢大学附属病院 放射線治療科 井口 雅史, 石川 聡子, 古河 浩之, 大橋 静子 高仲 強 川島 博子 伏田 幸夫 藤村 隆 太田 哲生 Z00 は全身療法と温存乳房照射による腋窩制御によって SLN 転移陽性で も腋窩郭清を省略できる可能性を示唆した しかし温存乳房接線照射はどれ だけ腋窩制御をしているのかの日本人データはない 今回 SLN に注目し SLN の位置によって照射線量がどれだけ異なるのか 郭清省略後に腋窩再 発した症例での検討を行った 対象 当院で 0/ 0/ に乳房温 存療法 温存手術 乳房接線照射 を受けた 5 例について RI 法に用いた術 前 SPECT 画像と術後照射計画用 CT を用いて 乳房接線照射において SLN が 存在した部位への照射線量を測定した 当院にて SLN 生検郭清省略後腋窩 再発した 症例について再発 LN への照射線量を測定した 結果 5 例に ついて術前に指摘した SLN は 9 個 いずれも転移陰性 であった SLN への 平均線量は. 49.Gy 中央値 8.6Gy と非常にばらつきがあり その違 いの要因は体格よりも SLN の位置が影響していた SLN の位置が第 肋間上 腕神経レベルより上で胸壁側 level に近い内側 にある症例ではそれ以外の 症例に比べて SLN は乳房照射野から外れてしまい SLN への照射線量は有 意 p=0.0 に低かった 腋窩再発した 症例に関して 再発リンパ節へ 照射線量を測定したところ再発した LN には乳房接線照射時に 46Gy と 48Gy が照射されており線量不足とはいえなかった この 症例は種々の要因で全 身療法が不十分な症例であった 結語 LN の位置により乳房接線照射におけ る LN への照射量は異なるため 照射による腋窩制御を行うにはこれらを加味 して照射計画を行う必要がある リンパ節転移は必ずしも照射のみではコン トロールできるとは限らず SLN 転移陽性での郭清の省略には全身療法との 併用が必要である
GP--47-0 GP--47-0 乳癌術後放射線潰瘍に対する治療症例の検討 治療を要する特発性器質化肺炎 COP 様肺炎を発症した乳房温 存手術症例の検討 福岡大学医学部 形成外科 衛藤 明子 高木 誠司 川上 善久 大山 拓人 大慈弥 裕之 目的 乳癌治療において 外科的切除術に術後放射線療法が併用されること がよくある 放射線治療の晩期合併症として慢性放射線潰瘍があり 数十年 の経過とともに皮膚炎や皮膚潰瘍が発生することがある 骨壊死を伴うこと が多く ほとんどは保存的治療に抵抗性かつ緩徐進行性であり 治療には外 科的デブリードマンと形成外科的再建術を要することになる 今回われわれ は 乳癌治療後の放射線性皮膚潰瘍に対する適切な治療指針を探るべく本調 査を行った 対象と方法 乳癌治療後の放射線性皮膚潰瘍に対して これまでに当科で手 術を行ったのは 例であった これらに対して後向き検討を加えた 結果 全例とも胸筋合併乳房切除術 ハルステッド法 後に放射線照射を受 けていた 照射量についての詳細は不明であった 乳癌治療時の平均年齢は.5 歳であり その後の遅発性皮膚潰瘍に対して当科で外科的手術を施行時 の平均年齢は 70.6 歳であった 両手術の間には 6 46 年の期間があったが 乳癌治療時の年齢が高いほどその期間が短い傾向があった 放射線皮膚障害 にある皮膚とともに最大 5 本の肋骨 肋軟骨が切除していたが 硬性再建を 要した症例はなかった 7 例で初回デブリードマンが不十分で 再度の処置を 行っていた 胸壁の全層欠損が生じた症例は無かった 再建は VRAM が 7 例 LD が 例 PM が 例であった 考察 乳癌治療後の放射線性皮膚潰瘍の治療においては デブリードマンと 血行の良い組織による被覆が基本となるが 変性した組織を正確に判定する ことは困難であり不十分なデブリードマンに陥りがちである デブリードマ ン後に一期的に皮弁で閉創するばかりでなく 持続陰圧閉鎖療法などを併用 して十分なデブリードマンの確認後に二期的に閉創するのも有用と考えられ た 村岡 篤 貴志 美紀 桑田 和也 渡辺 信之 小林 正彦 國土 泰孝 三谷 昌弘 須崎 規之 鶴野 正基 4 近年乳癌に対する乳房温存手術の増加に伴い 術後に照射を行う症例が増加 している その際 内分泌療法の併用に関して 乳癌診療ガイドラインでは 推奨グレード C 必要と判断されれば考慮しても良いと文言されている 当 院でこの 年間に乳癌温存術後の COP 様の肺炎を発症した症例について報告 する 症例は 5 例 例 手術 術後補助療法は他院 照射は当院 全例女性 平均年齢 60 歳 5-68 全例 Luminal A type 補助内分泌療法中でありか つ 温存乳房に対する放射線療法終了症例であった 内分泌療法薬は ANA 例 TAM 例 TAM+LHRH 例 放射線治療は全例 50Gy 非対向斜入 門 Gy/d 5Fr/W 5 度 Wedge Filter 使用 boost 照射なし であった 発症 の時期は内分泌療法開始後 7.4M 照射終了後 5.M うち 4 例においては放 射線治療中に内分泌治療を併施していた 主症状は発熱 例 咳 例で CT による肺炎像は浸潤影 例 浸潤影 すりガラス陰影 例 病巣の分布は片側 性 例 両側性 例であった いずれも抗生剤が効かず ステロイド治療の著 効がみられた 外科的生検は施行し得ていないが BF による BAL でリンパ球 の増加がみられ ステロイドが奏功したため COP 様肺炎と診断した 例 はステロイド中止後再発し 再治療を要したが 他の 4 例は再発していない 当院 年間乳癌手術症例数 約 00 例程度の規模 では 乳房切除後の補助内 分泌療法症例あるいは温存手術後の照射のみで経過観察中の症例において 上記の様な肺炎症例は経験しておらず 本肺炎の発症に放射線と内分泌治療 両者の関与が疑われた ガイドラインおいて併用療法による本肺炎の発症機 序への関与は明言されていないが 今回の検討で 5 例中 4 例に放射線療法と内 分泌療法が併用されていた 本学会主導による何らかの調査がなされること で 放射線治療と内分泌治療の併用療法と本疾患の関連が明らかになること が期待される GP--47-04 GP--47-05 乳房温存手術後の放射線治療による皮膚障害の客観的評価 縦 断的研究 香川労災病院 外科 香川労災病院 放射線治療科 香川労災病院 呼吸器内科 4 香川県総合健診協会 同時性両側乳癌の両側温存乳房に対する VMAT planning 東京大学 放射線科 聖路加国際病院 放射線腫瘍科 聖路加国際病院 乳腺外科 芝田 紫野 白石 憲史郎 作美 明 大熊 加惠 中川 恵一 扇田 真美 赤羽 佳子 塚田 庸一郎 関口 建次 山内 英子 背景 目的 乳房温存手術後の放射線治療に伴う晩期有害事象のひとつに皮 膚乾燥があり 汗腺や皮脂腺の障害が一因と考えられている 保湿薬の塗布 等の皮膚ケア介入を推奨する意見もあるが その有用性に関して十分な証拠 がない 当院では保湿薬の有用性について調査中で 基礎情報を収集している 現在までに集積した症例について 角層水分量の変化 皮脂量 皮脂成分比 を検討した 対象 方法 当院にて乳房温存手術後に全乳房照射 48-50Gy を施行し た 4 例 照 射 側 及 び 非 照 射 側 乳 房 に お け る 角 層 水 分 量 を corneometer 定 常 皮 脂 量 を sebumeter に よ り 経 時 的 に 測 定 し た 皮 脂 成 分 は HPLC High Performance Liquid Chromatography で分離し UV または ELSD Evaporative Light Scattering Detector System で検出した 結果 照射終了 週間後の照射側乳房では 照射前と比較し角層水分量は 77.% 皮脂量は 8.% であった 皮脂成分では照射側で皮脂腺由来の成分 であるワックスエステルの割合が減少した 結論 放射線治療に伴い角層水分量及び皮脂量の減少が認められ 皮膚乾燥 の原因として皮脂腺等の皮膚付属器への物理的影響が示唆された 現在症例 集積中のため 症例数を増やして発表を行う予定である 目的 同時性両側乳癌症例で両側温存乳房に照射する場合 一般に左右個別 に治療計画を行う 注意すべき点は 左右の照射野が正中付近で重なると予 想外の重篤な障害が懸念されるため 照射野がセットアップのズレ等で重な らないよう正中で cm 程度余裕を持たせる しかしながらこの方法では内側 乳房の線量が不十分となることもあり 特に原発巣が内側領域の場合 過不 足なく照射することは難しい そこで単一照射中心で両側乳房を繋ぎ目なく 照射する回転強度変調放射線治療 VMAT 治療計画を検討した 方法 治療計画装置は Elekta 社 Synergy と Philips 社 Pinnacle v9. 照射 の副作用として放射性肺臓炎 心障害が考えられるため 両肺の線量 心臓 の線量が通常の接線照射と同程度になるように制約した 制約方法として生 物学的等価線量 g-eud モデルを肺 心臓に用いた このモデルを危険臓器 OAR ここでは肺 心臓 に用いた場合高線量領域自体への強い制約はかけず 可及的低線量の体積を増やすことが実現できる 成績 乳房体積が片側 50cc から 60cc までの患者に対して治療計画を 行った VMAT で行った場合回転角度は 70 度で約 7 分の治療時間と予測され る 通常の接線照射では片側に約 分ずつかかるので セットアップ時間を含 めると同等の治療時間が達成される 両肺の線量は V0 で通常の接線照射で 0% V0 で 5% に対し VMAT では V0 で 5% V0 で 9% と良好となり 心臓も V0 が接線照射 5% VMAT4% と 通常の接線照射と大差なかった 結論 両側乳房温存療法において VMAT による一つの回転中心での治療計画 を行った 危険臓器である肺 心臓の線量は通常の接線照射と大差なく 接 線照射で懸念事項である正中付近の繋ぎ目も問題なく 内側領域含め乳房全 体に均一に照射することが可能である 今度 強度変調放射線治療を行う為 の固定精度の向上と治療の検証等を検討する 496
GP--47-06 GP--48-0 腋窩リンパ節転移 個症例における乳房切除術後領域放射 線治療の適応 当院における乳癌術後局所再発に対する外科的切除症例の検討 社会保険神戸中央病院 外科 国立病院機構九州がんセンター 乳腺科 高 利守 今村 泰輔 西村 幸寿 西尾 実 阪倉 長平 小黒 厚 中川 登 猿渡 彰洋 石田 真弓 茂地 智子 井川 明子 久芳 さやか 古閑 知奈美 吉山 知幸 西村 純子 中村 吉昭 大野 真司 國武 直信 乳癌術後の局所再発病巣に対する治療指針には未だ議論の余地があり 手術 療法の適応についても明確ではない 乳癌診療ガイドライン上も 局所コン トロールの意義からの外科的切除は選択肢の一つとされ 症例によっては切 除による局所制御が予後改善に寄与する場合もある 今回 当院における乳 癌術後局所再発に対する外科的切除症例につき検討した 症例 74 歳女性 006 年 月 左 Bt+Ax 施 行 TN0M0stageI ER ± PgR 術 後 AI 剤 内 服 で経過観察中 008 年 5 月左腋窩に転移 LN 腫大を認め 同 LN 切除 病理 ER PgR 再手術後 左胸壁と左腋窩に放射線治療施行 希望にて化学療 法は施行せず経過観察中 症例 69 歳女性 007 年 月左 Bt+Ax 施行 TN0M0stageIIA ER+PgR 術後 TAM にて経過観察中 0 年 月手術 創部に 9mm 大の再発結節認め局所麻酔下に切除 ER+PgR 再手術後 左 胸壁に放射線治療施行し AI 剤にて経過観察中 症例 64 歳女性 004 年 月右 Bt+Ax 施行 TNM0stageIIA ER+PgR 術後 CE 施行後 AI 剤 4 年 内服 00 年 4 月右鎖骨上 右鎖骨下に 個ずつ転移 LN 腫大を認め 同 LN 切除 病理 ER PgR 再手術後 放射線治療施行し TAM で経過観察中 症例 4 5 歳女性 007 年 7 月左 Bp+SNB 施行 TN0M0stageI ER+PgR 術後残存乳房に放射線治療後 TAM にて経過観察 00 年 6 月左腋窩 LN 腫大 を認めたが経過観察され その後 PET で集積が増強したため手術の方針とな り 0 年 9 月左腋窩郭清術施行 再手術後 左腋窩から鎖骨上窩に放射線治 療施行しその後 FEC 施行 現在 全例再再発なく生存中である 再発病巣が 局所に限局し その切除が低侵襲に行える場合は 積極的にまず外科的切除 を行うことで局所コントロールが得られるのみでなく 切除検体による病理 組織学的情報も得られ また患者さんの心理的負担も軽減される その上で 病理 予後因子 年齢等を考慮して放射線治療や全身薬物療法を追加するべ きと考えた 背景 腋窩リンパ節転移 個 n- 症例における乳房切除術後領域放射 線治療は日本乳癌学会診療ガイドライン 0 年版でも推奨されている 推奨 グレード B が 我が国における領域再発率や放射線治療の局所再発抑制効果 は明らかではない 目的 n- 症例における乳房切除術後領域放射線治療の 意義と適応を明らかにする 対象 方法 000 年 月 009 年 月まで に当科で手術を施行した原発性乳癌 4 例中乳房切除術施行 776 例を対象 として 臨床病理学的因子やホルモン受容体 ER HER 状況と局所無再発 生存率 局所 DFS との関連を検討した 結果 776 例中術後に領域放射線治 療を行っていない 547 例でのリンパ節転移個数別での 5 年局所 DFS は n0 97.0% 64 例 n- 9.% 46 例 n 4 7.4% 7 例 で あ っ た 術後領域放射線治療を行った n 4 症例 55 例 の 5 年局所 DFS は 90.% で放射線無治療の n- と差がなかった 次に術後放射線治療を行っていな い n- 46 例 でリンパ管侵襲 ly 別の 5 年局所 DFS は ly0 97.9% 50 例 ly- 87.9% 9 例 であった ly 不明は 4 例 ly0 での 5 年局所 DFS は grade 00% と grade 85.7% ER 陽性 00% と ER 陰性 90.0% HER 陰性 00% と HER 陽性 90.9% であった ly- の 5 年局所 DFS は そ れ ぞ れ 94.5% と 7.4% 88.7% と 76.6% 9.0% と 64.% 腫 瘍径.0cm 以下と. 5.0cm は 96.6% と 80.6% であった 結語 n- 乳房切除症例で 局所再発防止を目的とした術後領域放射線治療は ly- で grade ER 陰性 HER 陽性 腫瘍径. 5.0cm の内一つでも当てはまる 症例には必要である 一方 ly0 で grade/ かつ ER 陽性かつ HER 陰性の症 例は局所再発率が低く術後領域放射線治療を省くことが可能であり その他 の症例は症例ごとに検討する必要があると考えられた GP--48-0 GP--48-0 乳房温存術後の同側乳房内病変に対する治療の検討 乳癌患者での孤立性他臓器異常病変に対する手術症例の検討 大阪警察病院 乳腺外科 大阪警察病院 一般外科 大阪警察病院 病理診断科 函館五稜郭病院 外科 早川 善郎 高金 明典 芝 瑞穂 吉留 克英 岩本 崇 益澤 徹 上島 成幸 鳥 正幸 赤松 大樹 西田 俊朗 辻本 正彦 はじめに 原発性乳癌に対する乳房温存術後の同側乳房内病変は 再発か新 規発生かの診断が困難な場合があり 治療方針の決定に難渋する例もある 当院における 乳房温存術後の同側乳房内病変に対する治療方針について検 討した 対象と方法 当院で原発性乳癌に対して乳房温存術を施行し 007 年以降に温存後同側乳房内悪性腫瘍と診断された 例について 臨床病理学 的因子および予後の検討を行った 結果と考察 温存後同側乳房内悪性腫瘍 例の初回手術時の年齢の中央値は 59 歳 40-88 歳 であった 腋窩リンパ 節転移陽性は 例 ホルモン受容体陽性は 5 例 術後放射線治療施行は 例で あった 初回手術から同側乳房内悪性腫瘍と診断されるまでの期間の中央値 は 98.7 か月 6.-9 か月 で 全例残存乳房切除術もしくは局所切除術を 行った 病理学的検討の結果 皮膚再発および初回手術 検査時の implant と考えられる症例が 5 例 新規病変が 4 例 乳房内再発が 例 判断困難が 例であった 腋窩リンパ節転移の有無の検索を行った 7 例のうち陽性は 例で あった 回目の手術後の観察期間の中央値は 44. か月 -6. か月 で その後遠隔転移再発を認めたのは 例のみであった それ以外の 0 例は 全 例無再発生存中である 今回の検討では 初回手術から同側乳房内悪性腫瘍 と診断されるまでの期間と予後とには明らかな関連は認められなかった ま とめ 乳房温存術後に同側乳房に出現した悪性病変に対しては 新規病変と同 様に外科的切除を行い その後病理学的因子をもとに適切な治療を追加する ことが必要と考えられた はじめに 乳癌遠隔転移病巣に対する治療は 全身治療が第一選択であり 転移臓器の外科的切除は制限される しかし 孤立性病変の場合 原発か転 移かの診断が困難な場合も多く 手術を選択する場合もある 近年 鏡視下 手術の発達もあり 以前に比べ 手術は低侵襲で行うことが可能であり そ の適応も変化しつつあると思われる 当科における孤立性他臓器異常病変に 対する外科的手術症例について検討した 対象 007 年 4 月より 0 年 0 月までに 当院での乳癌患者において 孤立性他臓器異常病変を認め 手術 を施行した 9 例を対象とした 年齢は 4-8 才 平均 6 才 臓器別では 肺 例 肝臓 例 脳 例 卵巣 例 脾臓 例 腸間膜 例であった 診断 契機は 全例 PET-CT または CT で悪性病変が疑われた 結果 手術は 肺は 胸腔鏡補助下肺切除 VATS で 腹腔内臓器は 腹腔鏡下手術で行った 脳は 除く 肺では 乳癌肺転移 例 原発性肺癌 5 例 カルチノイド 例 良性 病変 例と 原発性肺癌の症例が多く含まれていた 肝臓では 乳癌の転移で はなく直腸癌の転移であった 卵巣 脾臓 脳は いずれも乳癌の転移であった 腸間膜腫瘍は 腸間膜脂肪織であった 手術に起因する合併症は認められず 術後の QOL の低下も認められなかった 原発巣と転移巣のサブタイプでは Luminal type で ホルモンレセプターの陽性細胞率に違いは認められるもの の サブタイプの変化は認められなかった 肺転移 例中 例において 肺に 再々発を認めた 結語 孤立性他臓器異常病変に対する手術は 低侵襲下に 手術が可能になってきており 診断および転移巣でのサブタイプの変化など 非常に有用な情報が得られる 生検が非常に難しい部位や生検では診断が困 難な場合も多く 孤立性の異常陰影に対しては 積極的な手術を考慮しても よいと思われた 497
GP--48-04 GP--48-05 乳癌術後に出現した単発性の肺腫瘍に対する診断方法について の検討 乳癌術後肺結節切除例の検討 徳島県立中央病院 外科 徳島県立中央病院 放射線科 徳島県立中央病院 病理診断科 4 とくしまブレストケアクリニック 湯川 真生 綿谷 正弘 中山 剛之 磯野 小百合 岡嶋 馨 太田 善夫 井上 雅智 広瀬 敏幸 藤野 良三 瀧 雅子 廣瀬 隆則 佐竹 宣法 笹 三徳 4 高橋 雅子 4 はじめに 乳癌術後に出現した肺腫瘍については 多発性の場合 転移であ る可能性が高いが 単発性の場合は原発性肺癌である可能性もあり その治 療方法は異なってくる 診断方法は 単発性の場合 治療も兼ねて外科的肺 生検が行われることが多い 今回 我々は乳癌術後に出現した単発性肺腫瘍 に対して外科的治療を行った症例の診断方法について検討した 症例 症例 は 7 例あり 乳癌肺転移が 6 例 原発性肺癌が 例 例のみ男性 年齢 は原発性肺癌が 49 歳から 79 歳で平均 6.8 歳 乳癌肺転移が 58 歳から 77 歳 で平均 66.7 歳 乳癌術後から肺切除術が行われるまでの期間は原発性肺癌で 8 ヶ月から 80 ヶ月で平均 77 ヶ月 乳癌肺転移で 9 から ヶ月で平均 7.5 ヶ月 腫瘍径は原発性肺癌で mm から 5mm で平均.9mm 乳癌 肺転移で mm から 4mm で平均 9.8mm 術前 CT では 原発性肺癌では 含気型が 例 充実型が 6 例 乳癌肺転移では全例 含気型であった 辺縁所 見では 原発性肺癌で spicular が 6 例 乳癌肺転移では spicular が 例 境界 明瞭が 例であった 術前診断では 気管支鏡を行われた 7 例で 6 例が腺癌と 診断されたが 原発性肺癌か乳癌肺転移かの診断は得られなかった CT ガイ ド下針生検が行われた 例では乳癌肺転移が疑われた 術中迅速病理を行った 症例は 0 例あり 原発性肺癌と診断がついたのが 例 乳癌肺転移と診断が ついたのが 例 腺癌であるが原発性か転移性かは不明との診断が 6 例であっ た 原発性肺癌と診断された 例中 例は最終診断にて乳癌肺転移であった まとめ 乳癌術後に単発性肺腫瘍を認めた場合 CT にて含気型であれば原発 性肺癌が疑われるが 充実性の場合 CT での辺縁所見では原発性か転移性か 不明であることも多い 乳癌術後の肺腫瘍出現までの期間が長くても転移性 である可能性があり 確定診断および治療方針決定のためには外科的肺生検 が有用であると思われる はじめに 乳癌肺転移は全身治療の適応であるが 近年原発巣と転移巣のサ ブタイプの乖離が報告されるようになり 胸腔鏡下切除の普及と相まって 乳癌術後の肺結節は確定診断と治療方針決定の両方の目的で切除される事が 多くなっている 今回我々は当院の乳癌術後肺結節切除例についてその結果 と治療方針に与えた影響について検討した 対象 当院で最近 0 年間に乳癌 肺転移の鑑別目的で肺結節を切除した 例 画像診断で原発性肺癌が強く疑 われていた症例は除いた 結果 乳癌肺転移は 8 例であった 他は原発性肺 癌 例 甲状腺癌転移 例 カルチノイド 例 8 例中原発巣のサブタイプ 不明 例は転移巣がともに luminal A 原発巣トリプルネガティブ TN 例 は転移巣も TN であり 原発巣 HER の 例も転移巣は HER であった 原発 巣 luminal B HER+ 例では転移巣は 例が HER 例は luminal A と原発 巣と肺転移のサブタイプの乖離がみられた 乳癌肺転移 8 例の観察期間は ヶ 月から ヶ月 平均 4 ヶ月 現病死 名であった 転移巣のサブタイプが luminal A であった 例は内分泌治療を開始し HER であった 例はハーセ プチン単独治療を開始した 一方 TN 症例では 例中 例で経口抗癌剤投与 を開始したが 例では転移巣が切除され腫瘍マーカーの上昇もなかったため 次の転移が現れるまで抗癌剤を投与しなかった 考察 今後乳癌のサブタイ プがさらに細分化される可能性もあり 転移巣の切除生検は積極的に行われ る可能性がある 切除により disease free となった症例では補助化学療法を 施行すべきかどうか考慮する必要があると思われる GP--48-06 GP--48-07 乳癌肝転移に対する肝切除は放棄すべき治療法か 近畿大学医学部奈良病院 外科 近畿大学医学部奈良病院 放射線科 近畿大学医学部奈良病院 検査部 橈側皮静脈カットダウン法による中心静脈ポート留置術の評価 術前超音波検査の有用性について 菅典道クリニック 乳腺クリニック児玉外科 菅 典道, 三瀬 圭一 児玉 宏 乳癌肝転移の予後は近年 00 の改善が著明であるが なお転移初発時 に肝転移 例は肝転移 例に比し有意に予後不良である 各 50% 生存 期間.8 年 5.5 年 0 年本学会 この差を減少させるべき一法として肝 局所療法があるが これは肝動注化学療法とともに標準治療外とされている 一方 oligometastasis の概念下に外科治療 薬物療法をあわせての癌治癒への 挑戦が継続されている 今回 00 年以後の治療例から初再発肝転移に R0 の肝切除を施行した 8 例の長期予後を検討したので報告する 肝切は他治療 後に切除可能となった 例を含み 区域切除 例 葉切 7 例以外の 0 例は 区域切除ないし部分切除であった 肝切後補助療法として全例に全身的薬物 療法 5 例に残肝再発対策としての肝動注養子免疫療法を実施している 手 術時間 出血量の各中央値は 90 分 50gr. であった 全例の観察期間が 5 年以上経過した現在にて 手術後残肝再発を認めない例が 0 例 うち 5 例は 他部位の遠隔転移も認めず 全例の転移後生存期間中央値は 76 ヶ月 5 年生 存率 0 年生存率は各 6% 5% であった なお 合併症は胆汁漏 例 術中設置のポートによる動脈瘤形成が 例であった 生存状況は同期間の初 発肝転移全例 97 例の 50% 生存期間 4 ヶ月 5 年生存率 8% より優れるが selection bias による差が主であることは当然である しかし 全身薬物療法 の進歩は局所療法の効果を増幅させる可能性もあり 肝転移の予後が ヶ月 前後であった旧時代 990 代以前 の比較試験の結果に固執して肝局所療法す べてを放棄すべきではない 長崎大学 腫瘍外科 日本赤十字社長崎原爆病院 大坪 竜太 畑地 登志子 柴田 健一郎 中尾 健次郎 及川 将弘 松本 恵 矢野 洋 谷口 英樹 永安 武 近年化学療法の普及に伴い中心静脈ポートの必要性が増加しており 中心静 脈穿刺に伴う合併症やピンチオフの発生が問題となっている 中心静脈ポー ト留置の手技としては鎖骨下静脈穿刺法が最も一般的に行われていたが 合 併症として気胸.4-.% 動脈穿刺.-4.9% ピンチオフ 0.-.0% など があると報告されている これらの合併症を回避するため 0 年 月より 橈側皮静脈カットダウン法による中心静脈ポート留置術を施行しており そ の評価を行った 00 年 月から 0 年 0 月までに 8 例の中心静脈ポー ト留置術が行われ これを A 鎖骨下 内頚静脈穿刺法 6 例 B 既存の中心 静脈ライン利用法 85 例 C 術前超音波検査を行っていない橈側皮静脈カッ トダウン法 6 例 D 術前超音波検査を行った橈側皮静脈カットダウン法 9 例の 4 群に分けて検討した 施行時間はそれぞれ A 9.9 ±.9 B.6 ± 0.4 C 56.4 ± 0.0 D 4.6 ±.6 分 平均±標準偏差 で A と D の間に は有意差を認めなかったが C と D に関しては有意に D の手術時間が短かった p=0.00 重大な合併症は穿刺法で気胸 例 動脈誤穿刺 例 ピンチオ フ 例を認めたが 橈側皮静脈カットダウン法では認めなかった カットダウ ン法の術前超音波検査では 静脈同定率が 94.% 径は.8 ± 0.7mm 皮膚 からの深さは 0. ± 4.7mm で 深くなるほど手術時間が長くなる傾向が見 られた カットダウン法の完遂率は 超音波検査なしでは 84.6% であったの に対して超音波検査ありでは 96.7% であった 橈側皮静脈の確実な同定と狭 窄や閉塞による完遂困難例の予測には超音波検査による術前評価が肝要であ ると思われ 特にカニュレーション困難例の予測には橈側皮静脈と腋窩 鎖 骨下静脈との連続性を確認することが有用と思われた 498
GP--48-08 GP--48-09 上腕留置中心静脈 CV ポートの安全性の検証 乳癌手術ドレーン留置の省略は可能か 群馬県立がんセンター 乳腺科 伊勢崎市民病院 外科 群馬県立がんセンター 放射線診断部 長崎大学大学院 移植 消化器外科 南 恵樹 山之内 孝彰 林田 直美 崎村 千香 川上 総子 金高 賢悟 江口 晋 藤澤 知巳 塚越 律子 宮本 健志 柳田 康弘 平方 智子 堀越 浩幸 川上 武 清水 淳史 近年癌治療における化学療法施行数は増加している 安全な外来化学療法施 行のため CV ポート留置件数も増加している 当院では最も頻用される鎖骨下 静脈 SC 留置以外にも上腕静脈 ARM 留置も行っている 上腕留置 CV ポー トの安全性を検証した 対象 007 年 6 月から 0 年 月までの CV 挿入 症例 55 例 方法 SC 挿入 57 例 ARM 挿入 89 例の症例の傾向 留置期間 長期留置合併症の比較検討した 結果 SC 挿入例 ARM 挿入例の年齢 性 差はそれぞれ 6.5 ±.4 vs 58. ±.9 p=0.004.5 ± 0.5 vs.76 ± 0.4 p=0.005 と有意差がみられた 挿入期間は 9.5 ± 6. vs. ± 7.55 p=0.4 と有意差はみられなかった 合併症は感染 4 例.6% vs 例.% カテーテル閉塞 例.0% vs 5 例 0.9% カテーテル断 裂 4 例 0.7% vs 0 例 0% と SC 挿入例に多くみられた 観察期間での長期 留置合併症の発生頻度を Kaplan-Meier 曲線にて検証 47. ±. 95%CI 4.9 5.8 vs 65. ± 4. 95%CI 56.6 7.6 p=0.8 と有意差は みられなかった 結論 上腕留置 CV ポートは長期留置合併症頻度において鎖 骨下留置と相違はみられなかった 急性期合併症である気胸 動脈穿刺等の リスクを考慮すると 上腕留置 CV ポートはより安全な手技であると考えられ る また今回経産省主催の平成 年 4 年度 課題解決型医療機器の開発 改良に向けた病院 企業間の連携支援事業 に参加 より安全なカテーテル開 発に関わった 医療現場でのニーズと国内企業の技術を経産省がマッチング させより優れた国産医療機器を開発するというコンセプトの企画でありこれ についても報告する 目的 乳癌術後ドレーンの留置に関する検討は少ない 乳癌術式別にドレー ン排液量を測定し 適切なドレーン使用を検討した 方法 対象は 008 年 6 月から 0 年 0 月までに全身麻酔下に乳癌に対する乳房手術を施行した 7 例 手術因子 ドレーン排液量 ドレーン抜去時期 合併症について検 討した 結果 全例女性 ドレーン非留置は 4 例 Bp SN 4 Bp Ax ドレーン留置は 95 例 Bp SN 7 Bp Ax 5 Bt 4 Bt SN 9 Bt Ax 7 乳腺全摘 一期再建 Bp 症例では SN 例で 7% は非留置 Ax 例では 94% にドレーンが留置されていた p 0.0 Bt 例は全例にドレー ン留置 一期再建 例も全例に乳房再建部および採皮弁部ともに留置されて いた 術式別に Bp ドレーン非留置 以下 Bp 群 n 4 Bp ドレーン留 置 Bp 群 n Bt 群 n 50 一期再建群 n の 4 群で検討し た 一期再建群で 年齢 BMI は有意に低かった 一期再建群で 手術時間 は長く 出血量も多かったが 他の 群間では有意差は認めず ドレーン総排 液量は Bp 群 67mL Bt 群.5mL 一期再建群乳房部 7mL 一期再 建群の採皮弁部は 657mL であった p 0.0 ドレーン留置期間は Bp 群 日 Bt 群 4 日 一期再建群乳房部 5 日 一期再建群採皮弁部は 8 日間 p 0.05 であった 合併症は Bp 群 7 例 7% Bp 群 5 例 6% Bt 群 7 例 4% 一期再建群乳房部 5 例 8% 採皮弁部 6 例 46% で有意差 はなかった BMI 手術時間 出血量 郭清の有無 ドレーンの留置の有無 と合併症発生には関連を認なかった 在院日数は Bt 群 一期再建群で有意 に長かったが Bp 群と Bp 群に差はなかった 結語 胸筋温存乳房切除術 一期再建を伴う乳腺全摘術では ドレーン排液量が多く ドレーン留置を要 すると考えられた 乳房部分切除術の場合 郭清有無や BMI に関わらずにド レーン留置は省略できる可能性が示唆された GP--50-0 GP--50-0 遺伝性乳がんカウンセリング外来開設に向けての取り組み 遺伝性乳癌卵巣癌症候群 HBOC における男性 BRCA 変異保持 者への遺伝カウンセリング 敬愛会中頭病院 看護部 敬愛会ちばなクリニック 看護部 敬愛会中頭病院 乳腺外科 国立病院機構岩国医療センター 外科 高良 淳美 座間味 さおり 鷲頭 真弓 砂川 克子 尾野村 麻以 座波 久光 0 年まで沖縄県には遺伝性乳がん卵巣がんカウンセリング外来 以下 HBOC カウンセリング外来 がなく 遺伝子検査はもとより前段階のカウンセ リングを受けることすらできない実状であった そこで当院でも県内の 施設 と共同して HBOC カウンセリング外来を開設することとなった 今回 外来 開設後の問題点について検討したので報告する HBOC カウンセリング開設 0 か月間で カウンセリング希望者 6 名 うち 名 は院外の外国人 カウンセリング実施者 名 検査実施者 名という結果と なった HBOC カウンセリングは主治医からの紹介が主であり 外国人に関 してはインターネット閲覧で 問い合わせがあった ポスターやホームペー ジ等 さまざまは方法でカウンセリング外来の告知を行っているが 受診者 数は上昇していない 当院は急性期病院で乳腺科も外科との混合外来 混合 病棟である HBOC 一次スクリーニングは医師の問診で聴取されているが 煩雑な業務の中で統一されたスクリーニングが行われていない また HBOC カウンセリング担当看護師は一般病棟看護業務との兼務であり カウンセリ ングを実施するまでの外来との協力体制の確立ができていないと考えた 統 一された問診票によりスクリーニングの実施と 多くの患者への情報提供を 行っていくには 外来担当看護師の協力を得て問診票配布や 回収 集計方 法に関して再検討する必要である また 当院は沖縄県中部地区にあり 米軍基地が近くにあり 外国人の問い 合わせも多い 今後は一次スクリーニング用紙やカウンセリング内容を英語 表記したパンフレットの作製と 通訳可能なスタッフ体制づくりも考えてい く必要がある 田中屋 宏爾 荒田 尚 鳩野 みなみ 金谷 信彦 竹内 仁司 西田 千夏子 田村 智英子 背景 遺伝性乳癌卵巣癌症候群の男性変異保持者に関する報告は 女性変異 保持者と比較して少なく 遺伝カウンセリングにおける十分な情報提供が困 難である 男性 BRCA 変異保持者自験例について 若干の考察を加えて報告 する 症例 遺伝カウンセリングを提供したのは 8 歳と 4 歳の男性 名 で 遺伝子検査にて BRCA の変異保持者が確認されていた エビデンスレベ ルは低いが専門家のコンセンサスがあるものとして NCCN ガイドラインに おける HBOC の男性変異保持者に対する管理 に従い 自己乳房検診 乳房 視触診 マンモグラム 前立腺がんスクリーニング の 4 項目に関して情報 を提供した また 各々の第一近親者には 50% の確率で 同様の BRCA 変 異を保持するリスクがあることを説明した さらに エビデンスレベルは低 く専門家のコンセンサスも形成されていないが 比較的妥当性のある報告と して BRCA は BRCA と比較して 乳癌 前立腺癌 膵臓癌の発生リスクは かなり低く BRCA では前立腺癌の発症年齢は一般集団との差が少ない こ とを 情報提供した 考察 問題点として サーベイランスの対象臓器 検 診の開始年齢や方法に関する十分なエビデンス コンセンサスがなく 特に BRCA と BRCA との個別化を行わない場合 BRCA 変異保持者には過度な サーベイランスと心理的な負担を強いる可能性が示唆された 499
GP--50-0 GP--50-04 BRCA 変異を有する遺伝性乳がん 卵巣がんに対し リスク低 減卵巣卵管切除術を施行した 例 Lynch 症候群 HNPCC における乳癌症例の検討 岩国医療センター 岩国医療センター 外科 木場公園クリニック 金谷 信彦 田中屋 宏爾 鳩野 みなみ 武田 正 荒田 尚 竹内 仁司 西田 千夏子 田村 智英子 荒田 尚 田中屋 宏爾 鳩野 みなみ 金谷 信彦 武田 正 杉本 龍士郎 竹内 仁司 西田 千夏子 田村 智英子, 背景 Lynch 症候群 HNPCC はミスマッチ修復遺伝子 MMR の生殖細胞系 列変異を原因とする常染色体優性遺伝性疾患で 大腸 子宮内膜などの関連 腫瘍を若年で高率に発症する 本症候群の一次スクリーニングである 改訂 ベセスダガイドライン では乳癌は関連腫瘍に含まれていない 対象と方法 978 年 月 0 年 0 月までの Lynch 症候群 MMR 遺伝子検査陽性 自験 例を対象とした 遺伝子検査は 大腸癌研究会 HNPCC の登録と遺伝子解析 プロジェクト 東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 栃木県立が んセンターに行って頂いた レトロスペクティブな診療録の調査と家族歴の 聴取により 乳癌を含めた発がん状況および乳癌症例の臨床病理学的特徴を 分析した また 発がんにおける MMR 異常の関与を調べる目的で 組織検体 の得られた症例でマイクロサテライト不安定性 MSI 解析を行った 結果 Lynch 症候群は計 家系であり MMR 変異を確認できた乳癌は 5 病変あった 家系内の腫瘍スペクトラムは 大腸 86 病変 胃 0 病変 子宮 病変 胆道 乳 5 病変 脳 卵 4 病変 小腸 病変 膵 咽頭 皮膚 各 病 変で 乳腺は大腸 胃 子宮に次いで発がんが多かった MSI 解析は乳癌の 病変中 病変で MSI-H もう 病変は検査中である 病理学的データが得ら れた乳癌症例は 4 名で 4 病変であった 平均発症年齢は 59.8 歳 47-7 歳 で 病変が硬癌 病変が髄様癌であった MSI 解析は乳癌 検体中 検体で MSI-H もう 検体は検査中である 結語 乳癌は関連腫瘍ではないと考え られてきたが 近年関連腫瘍の可能性があるとの文献もあり 我々の解析も それを裏付ける結果となった 乳癌は一般的にも発生頻度が高く 関連腫瘍 否かに関わらず サーベイランスを行うことは重要であると思われた はじめに 当院では HBOC 遺伝性乳がん 卵巣がん が疑われる乳癌患者に 対し 00 年 月より遺伝カウンセリングを実施してきた HBOC と診断 されたケースでは NCCN ガイドラインに準じてスクリーニングや未発症保 身者診断をおこなっている 今回 リスク軽減手術の希望があり 再度カウ ンセリング後にリスク低減卵巣卵管切除術 RRSO を施行した 例を経験した ので報告する 症例 0 代後半 女性 現病歴 9 歳で片側乳癌と診断され Bt Ax を施行された ptn0m0 StageA ER- PgR- HER + の最終 診断で 補助化学療法後 当科に通院中であった 0 年 月遺伝カウンセ リング後に遺伝子検査をおこない BRCA に変異を認めた 既往歴 閉経 前 帝王切開 回 家族歴 母方叔母に片側乳癌 60 代 血液生化学 CA5.U/ml 0.0-5.0 胸腹部 CT 再発や新病変 卵巣癌を疑う所見なし MMG/MRI 健側乳房に異常なし 経過 リスク軽減手術の希望あり 認定 遺伝カウンセラーによる再度のカウンセリング後も手術希望はかわらなかっ た 院内倫理委員会で承認が得られた後 0 年 8 月に RRSO を施行された 手術 手術既往を考慮し 開腹下に両側附属器を切除した 左右とも 0g で 肉眼的に腫瘍を認めなかった 組織診断 全割で検索し 悪性所見を認めな かった 術後経過 術後 7 日目に退院となった 更年期症状の出現もなく 現在まで順調に経過している まとめ 本症例ではリスク軽減手術の希望が あったが 乳房に関しては比較的容易にスクリーニングできるため RRSO を施行することとなった 本邦でもリスク低減乳房切除 RRM や RRSO は保 険診療でおこなえるよう HBOC に対する診療体制の整備が待たれる GP--50-05 GP--50-06 遺伝性乳がん 卵巣がん症候群 HBOC が疑われる症例に対す る乳房温存術の長期成績について 当院での家族性乳癌の検討 遺伝外来 を開設するために 愛知県がんセンター中央病院 乳腺科 がん研有明病院 がん研有明病院 乳腺センター 病理部 がん研癌研究所 病理 4 がん研有明病院 放射線治療科 5 がん研有明病院 乳腺センター 内科 井戸田 愛 近藤 直人 岩田 広治 澤木 正孝 藤田 崇史 服部 正也 堀尾 章代 牛尾 文 権藤 なおみ 市川 茉莉 柳 裕代 坂井 威彦 照屋 史子 石田 直子 島田 聡子 師尾 史子 飯島 耕太郎 木村 聖美 蒔田 益次郎 岩瀬 拓士 堀井 理絵 秋山 太 小口 正彦 4 伊藤 良則 5 初めに HBOC の乳癌症例に対し NCCN のガイドラインでは乳房切除が推 奨されているが本邦で乳房切除の有用性は確認されていない 当院で HBOC の疑いがある症例に温存手術を行った際の乳房内再発 全生存率について検 討した 対象 998 年から 00 年までに乳房温存手術を施行した 04 例を対象と した HBOC が疑われる症例としては 乳癌 卵巣癌の家族歴を有する 89 例 両側乳癌症例 8 例 卵巣癌を重複した 例 4 若年 40 歳以下 例の計 8 例とした 観察期間の中央値は 9 か月 方法 HBOC が疑われる群と疑いのない群において乳房内再発 全生存率 を比較した HBOC 疑いの症例で IBTR をきたした症例と来さなかった症 例について検討した 結果 HBOC が疑われる 8 例中 IBTR をきたしたのは 9 例 8.8% 疑いのない 77 例では 例 4.0% であり HBOC 群で多かった p=0.004 全生存率では両群に有意差はなかった HBOC 疑いの 8 例を検討として IBTR ありの 9 例となしの 99 例を比較すると 術後療法として内分泌療法 HT を施行した症例で IBTR ありは 69 例中 8 例 4.7% であったが HT な しでは 9 例中 7 例.% だった p=0.046 また放射線療法 RT を 施行した症例で乳房内再発を来たしたのは 76 例中 8 例 4.5% であったが RT なしでは 5 例中 例.8% であった p=0.00 結語 HBOC が疑われる症例では乳房内再発が多かったが 全生存率では両 群に有意差はなかった HBOC が疑われる症例で乳房内再発をきたした症例 では RT と HT を施行していない症例が多かった 背景 乳癌患者の約 5% 程度に乳癌家族歴が認められ 遺伝は乳癌の主要な リスク要因である しかし 遺伝性乳癌であるか否かを臨床所見や家族歴な どから判断する明確な基準は存在しない このため外来診療において遺伝性 家系の可能性がある患者を拾い上げ 次に遺伝外来で専門的な評価を行うよ う勧められている しかし 本邦では未だその体制は整っておらず 全乳癌 においてどの程度の患者が 遺伝性家系の可能性がある かは不明である 目 的 当院での 遺伝外来 設置に向けて 家族性乳癌が疑われ スクリーニン グすべき患者が何人いるかを検討することとした 方法 対象は当院で 00 年から 0 年までに原発性乳癌で手術を施行した 69 例 NCCN ガイドラ インで推奨されている遺伝性乳癌の可能性を考慮すべき項目 家族歴 45 歳 以下 両側乳癌 男性乳癌 卵巣癌の既往 を用いて検討した 結果 乳癌家族歴を有する症例 474 例 4.% 45 歳以下 80 例 4.% 両 側 乳 癌 9 例 8.7% 4 男 性 乳 癌 0 例 5 卵 巣 癌 の 既 往 4 例 0.% であり 5 に 項目以上該当するのは 78 例 40.9% 項 目以上合致するのは 89 例 5.6% であった さらに病理 subtype として TripleNegative 乳癌は 50 例 5.% でその中で 5 に 項目以上該 当するのは 06 例 9.% であった 結語 NCCN ガイドラインでは一項目 でも満たせば専門家の評価対象とされているが この条件であるとスクリー ニング候補となる患者は非常に多く 現時点での本邦の体制では二項目以上 あるいは病理学的因子を組み合わせるのが現実的に可能なスクリーニング数 と考えられた 500
GP--50-07 GP--50-08 遺伝性乳癌卵巣癌症候群の 4 例 問診票による遺伝性乳がん 卵巣がん症候群の拾い上げの現状 と課題 国家公務員共済組合連合会虎の門病院 乳腺内分泌外科 同 臨床腫瘍科 中澤プレスセンタークリニック 4 がん研有明病院遺伝子診療センター 小林 蓉子 川端 英孝 岩谷 胤生 三浦 大周 中澤 英樹 新井 正美 4 下村 昭彦, 高野 利実, 石巻赤十字病院 医療技術部 石巻赤十字病院 乳腺外科 安田 有理 伊藤 正裕 古田 昭彦 背景と目的 乳がん全体のうち 遺伝要因が関係している乳がん 遺伝性乳が ん は約 5% とされ なかでも 遺伝性乳がん卵巣がん症候群 HBOC は最も 頻度が高い 乳がん 卵巣がんの遺伝的リスクを評価し リスクが高い人に 対してはそのリスクに基づく予防や治療を行うことが重要となる こうした HBOC 診療を行うためには HBOC の可能性が考えられる症例の拾い上げが必 要となることから 新たに HBOC 用の問診票を作成し 外来診療における高リ スク者の拾い上げを試みた 方法 問診票は米国 National Comprehensive Cancer Network NCCN のガイドライン 遺伝的要因 / 家族歴を有する高リ スク乳がん卵巣がん症候群 v.0 以下 NCCN v.0 を参考に作成 した自記式で 当院乳腺外科受診者を対象に 外来診療にて記入を依頼し 回答内容からリスクが高いと考えられる症例には対面によりさらなる聴き取 りを行い 必要に応じて遺伝カウンセリングを行った 結果と考察 0 年 4 0 月までに問診票を取得できたのは,40 名で そのうち対面による 聴取を行ったのは 9 例.9% さらに詳細な家族歴を聴取したのは 57 例.4% であった 現在までに 57 例中 8 例が BRCA/ 遺伝子検査を受検し 4 例で病的変異が検出された 変異陽性者には NCCN v.0 を参考にした 乳がんおよび卵巣がんの検診プログラムを提供している 外来での問診票導 入により 多数の外来患者を対象とした高リスク者の拾い上げが可能となる 一方で NCCN v.0 による一次拾い上げ基準では多くの症例が拾い上げ られ 対応が追いつかないのが現状である リスクの程度で分類し よりリ スクの高い症例から対応を行うなど問診票による一次拾い上げ後の詳細評価 過程の改善が課題である 背景 近年 遺伝性乳癌卵巣癌症候群 HBOC に関連した診療が本邦でも 実臨床として行われるようになってきており 遺伝子変異陽性例に乳房温存療 法が相対的禁忌であること また予防的両側卵管卵巣切除術 PBSO が選択肢 になることの 点を対象者に伝えることは HBOC の診療の中でも特に重要な 課題である 遺伝子外来が設置されていない当院では他施設の遺伝子診療セ ンターと連携することで HBOC の診療に関わるように努めている 対象 0 年 6 月から 0 年 月までの 年半の間に BRCA/ 遺伝子検査を 受けた当院患者 9 例を対象として検討した 結果 平均年齢は 40 ± 7. 歳 であり これら 9 例のうち 例に BRCA 遺伝子変異を また 例に BRCA 遺伝子変異を認めた そのうち 例が PBSO を受け UMIN0000059 例が PBSO を予定している BRCA に変異を認めた 例はいずれも 50 歳未満 のトリプルネガテイブ乳癌症例で 卵巣癌あるいは濃厚な乳癌の家族歴を有 していた BRCA に変異を認めた 例は ER+ PR+ HER であり 母親 に乳癌の家族歴を持っていた BRCA 遺伝子変異例については 卵巣癌の浸 透率が BRCA ほど高くないため この 例は PBSO については受けない方向 で現在検討中である 卵巣癌は早期発見が難しく 進行癌の予後は不良であ り このため遺伝子変異を認める患者に対する卵巣癌対策は重要である い ずれの症例も対側の予防的乳房切除術 CPM は実施していない まとめ BRCA/ 変異を認めた 4 症例を中心に我々の取り組みを報告する GP--5-0 GP--5-0 若年者乳癌の術式による遠隔再発および局所領域再発へ及ぼす 影響 40 歳以下の若年者乳癌の臨牀病理学的特徴と婚姻 出産に関す る検討 がん研究会有明病院 乳腺センター がん研究会有明病院 病理部 がん研究会がん研究所 病理部 東京医療センター 外科 東京医療センター 臨床検査科 松井 哲 岩田 侑子 市村 佳子 笹原 真奈美 村田 有也 石 志紘 島田 敦 大石 崇 磯部 陽 松本 純夫 酒井 隆光 島田 岳洋 西原 佑一 松永 篤志 川口 義樹 徳山 丞 大住 幸司 浦上 秀次郎 師尾 典子 蒔田 益次郎 島田 聡子 柳 裕代 石田 直子 坂井 威彦 木村 聖美 飯島 耕太郎 堀井 理絵 秋山 太 岩瀬 拓士 若年者乳癌 年齢 5 歳未満 は予後不良と報告されてきた 若年者が IBTR 温存乳房内再発 の予測因子とした報告も見られる 再発も外科的な対処法 を残した局所領域再発と薬物療法を要する遠隔再発に分けられるので 今回 我々は若年者乳癌の予後に対して術式と局所領域再発 遠隔再発の関係につ いて検討した 対象および方法 994 年 00 年に当院で手術された両側 乳癌 異時一側多発癌 Stage IV 男性乳癌 非治癒切除を除いた 50 歳未 満 77 例 5 歳未満 例 5 歳 50 歳未満 55 例 を対象とし 局所領域再発 乳房 皮膚 胸壁 領域リンパ節 Local recurrence free survival=lrfs および遠隔再発 Distant disease free survival=ddfs に ついて術式 乳房切除 = 乳切または部分切除 = 部切 ごとに 5 歳未満と 5 歳以上を比較して検討した 累積生存率は Kaplan-Meier 法を用い Logrank 検定により p 0.05 を有意とした 結果 DDFS については乳切で 5 歳未 満 5 歳以上 80% 90% p 0.000 部切で 5 歳未満 5 歳以上 8% 95% p 0.000 と両術式共に有意に 5 歳未満が予後不良であった LRFS は乳切で 5 歳未満 5 歳以上 88% 9% p 0.86 部切で 5 歳未満 5 歳以上 75% 9% p 0.000 であった 部切で LRFS に 差が出ることについて腫瘍径をそろえて検討したところ非浸潤癌 cm 以下. cm の症例では差がなかったが. cm の症例の部切で 5 歳未満 5 歳以上 77% 9% p 0.05 となり有意差がみられた 5 歳未満の. cm の部切の局所領域再発症例 例はリンパ管侵襲高度の症例で 若年者 で腫瘍径が cm を超えると脈管侵襲も高度の症例が増加することから脈管侵 襲の局所領域再発への関与が示唆された まとめ 遠隔再発については術式 に関わらず 5 歳未満で予後不良であった 一方 局所領域再発でみると乳切 をすれば年齢別に差は無いにもかかわらず部切の場合は腫瘍径が大きめにな ると若年者で再発が多かった 50 若年者の乳癌は予後が悪いと言われているが その臨牀腫瘍学的な特徴を明 らかにすると伴に 社会生活における予後の側面から 婚姻や出産に関して も十分な配慮が必要である 当院でのレトロスペクティブな解析から若年乳 癌の実情を評価した 対象 997 年から 0 年に当院で手術を施行した 40 歳以下の乳癌患者 5 例を対象として 臨床病理学的因子と予後の関係や 結婚 出産について調査した 結果 若年者乳癌は全乳癌 885 例の 8.% を占め 平均年齢は 5.7 歳であった 臨床病期は Stage0 が 8.% が 0.7% と早期癌が多く 手術での乳房温存率は 74% になっていた ER 陽性 率は 7% PgR 陽性率は 67% HER 陽性率は % であった サブタイプ 別でみるとトリプルネガテイブが 8.5% と高く Nuclear Grade が 5% を 占め Ki-67 高値例が 48% になっていた その結果として他の年齢層に比べて 再発率や死亡率が高くなっていた 対象者の手術時点での未婚率は 44% 既 婚率は 56% で 観察期間中に未婚者の 9% が結婚をし 既婚者の 6% が離婚 していた 対象者で出産を経験した者は 44% に留まり 56% は未産であった 手術後の出産例は 9 例あり 6 例は初産であった まとめ 若年者では比較 的早期に診断がついていたが 腫瘍学的には悪性度の高い乳癌の割合が多く 結果的に予後が悪くなっていた また 手術後の結婚や出産を経験する症 例は限定的であり 乳癌治療とともに社会生活を考慮した Narrative-based Medicine が重要と思われた
GP--5-0 GP--5-04 若年性乳癌と 0 代乳腺外来受診者における検討 当院における若年性乳癌症例の検討 堀メディカルクリニック 帝京大学医学部附属病院 外科 坂元記念クリニック 乳腺外科仁尾クリニック 仁尾 義則 壷井 和彦 玉置 美賀子 玉置 将司 堀 文子, 加藤 貴子 永井 和美 鈴木 恵美 松本 いづみ 白石 賢子 池田 正 坂元 吾偉 背景 昨今のピンクリボン運動など啓蒙活動の浸透により 特にメディアに 敏感な若年者の乳腺外来受診も増えている 若年者では乳癌罹患率は低いも のの画像診断が難しい場合も多く 良性疾患との鑑別が困難だったり 乳癌 が見逃されるケースも少なくない 目的 若年性乳癌患者の診断にあたり その臨床的特徴を明らかにする 方法 007 年 5 月 0 年 4 月の 5 年 間に当院で組織学的診断のついた 歳 4 歳の若年性乳癌患者 9 例 平均 9 歳 の背景および画像診断について検討した 前回検討を行った 00 年 月 0 年 月の 年間に乳房関連症状を主訴に外来を受診した 0 代初診患者 74 例 平均 6 歳 有病率 77% 乳腺症 7 例 6% 良性腫瘤 4 例 9% 乳腺症 + 良性腫瘤 例 4% 感染性疾患 例 5% 乳癌 例 % 異常なし 7 例 % と比較した 結果 若年性乳癌 9 例の 組織型は非浸潤癌 例 % 浸潤癌 7 例 78% だった 病期は 0 期 例 % I 期 0 例 0% II 期 例 % III 期 例 % IV 期 例 % だった 主訴は腫瘤が最も多く 7 例 78% 乳房の痛み 4 例 44% 乳頭 分泌 例 % だった 4 家族歴 ホルモン剤既往歴があったのは いずれ も 例 % だ っ た 5 MMG は category が 例 % category4 が 5 例 56% category5 が 例 % と全例に category 以上の所見が認めら れた 6 US では低エコー域が 例 % 腫瘤は 6 例 67% に認められた 考察 若年性乳癌患者では 0 代の乳腺外来受診者全体と比べ 腫瘤を主訴に 来院する割合が高い傾向にあった また やや進行癌が多いものの非浸潤癌 も 例 % に見られ 乳癌の進行度は 極分化の傾向が見られた MMG は 若年者でも補助診断として有用な検査と思われた 目的 5 才未満の若年性乳癌 JBC は 高悪性度 ホルモン受容体陰性 脈 管侵襲陽性 高増殖指数等の特徴があり 予後不良とされ 治療上の様々な 問題点が指摘されている 方法 今回 当院における 00 年 月末までの 術後症例 0 例中 例の JBC について 5-54 才の閉経前 BC 5-54BC 467 例と比較検討した 結果 JBC 例中 等親までの乳癌家族歴は 例 のみであった Stage は JBC では IIA 期 6 例 48.4% が最も多く 一方 5-54BC では I 期 5 例.% が最も多く また 0 期 +I 期が JBC 7 例.% に 対 し 5-54BC 例 45.% さ ら に IV 期 は JBC 例 9.% 5-54BC 4 例.0% と JBC で stage 進 行 例 が 多 か っ た Subtype 分類は JBC 分類可能 例 triple negative TN 7 例.9% HER 例 9.4% Luminar 例 68.7% 一方 5-54BC 分類可能 455 例 TN 44 例 9.7% HER 4 例 9.4% Luminar 68 例 80.9% と JBC で ER - 例 特に TN 例が多い傾向にあった 生存率 OS は JBC 5 年 8.% 0 年 8.% 5-54BC 5 年 95.9% 0 年 88.8% と JBC が有意に不良であった p=0.0098 しかし 5-54BC では 5 年以後も OS が低下したが JBC では 5 年以後の再発死亡例がなかった Subtype 別 OS は JBC では TN と HER が有意に予後不良で 一方 5-54BC では HER の予 後が有意に不良であった 多変量解析では JBC では有意の予後因子はなく 一方 5-54BC では T M ER が有意の予後因子であった 既婚 5 例で 名が出産し健在 未婚 8 例中 6 例が結婚 4 例が出産 うち 名は妊娠中に 肝と骨転移が出現したが 出産後内分泌化学療法が奏効 6 年経過し健在 結 論 JBC は TN が多く 生存率も不良であるが 5 年以後の再発がなく 術後 早期の治療の成否が最も重要であると考えられた GP--5-05 GP--5-06 当院における 0 歳代若年性乳癌症例の検討 当院における若年性乳癌の検討 栃木県立がんセンター 外科 栃木県立がんセンター 病理部 矢野 健太郎 安藤 二郎 北村 東介 原尾 美智子 星 暢夫 五十嵐 誠治 湘南記念病院 かまくら乳がんセンター 横浜市立大学附属市民総合医療センター 病理部 井上 謙一 合田 杏子 堤 千寿子 佐々木 毅 土井 卓子 目的 当院における 0 歳代若年性乳癌症例について予後を含め検討し その 臨床病理学的特徴を明らかにする 対象 986 年 9 月の当院開院から 007 年 月までに当院で治療した乳癌症例は 4 例あり そのうち 5 年以上の 経過を追えた 0 歳代乳癌 4 例を対象とした 成績 乳癌治療開始時年齢 9 歳 平均 6.8 歳 全例女性 主訴 乳房腫瘤 例 血性乳頭分泌 例 であった 妊娠 授乳期乳癌 例 8.% であった 乳癌家族歴がある者 5 例 0.8% そのうち家族性乳癌 例 8.% であった 重複癌は甲状腺癌 例 骨肉腫 例であった 腫瘍浸潤径 0. cm 平均.5cm であった 組織 型 乳頭腺管癌 5 例 0.8% 充実腺管癌 5 例 0.8% 硬癌 例 45.8% 浸潤性乳管癌 乳管内病変優位 例 8.% 浸潤性乳管癌 一部特殊型 例 4.% であった 病期 A 期 4 例 6.7% A 期 8 例.% B 期 5 例 0.8% A 期 4 例 6.7% C 期 例 4.% 4 期 例 8.% であっ た 原発巣 ER/PgR +/+ +/- -/+ -/- 不明 = 5 であっ た 原発巣 HER は 4 例で評価され 陰性例 9 例のうち triple negative 乳癌 は 5 例 5.7% であった 無病期間 0 80 カ月 中央値 98.5 カ月 治療 開始後生存期間 5 カ月 80 カ月 中央値 99 カ月 5 年生存率は 70.8% で あった 転帰 死亡 7 例 9.% は全員癌死であった 生存 7 例のうち再発 生存 例 異時多発 例であった 結論 0 歳代若年性乳癌ではホルモン陰 性乳癌を多く認めた また異時多発症例を多く認め 術後経過観察の際に注 意が必要であると考えられた 背景 若年者乳癌は一般的に予後不良と言われており それに加え妊娠 出 産などの適齢期とも重なり本人や家族にとって非常な負担となる 今回我々 は当院における若年者乳癌の特徴や治療効果などを検討したので報告する 対象と方法 008 年 8 月から 0 年 月の期間 当院で診断された原発性 乳癌症例の内 5 歳未満で診断された症例を対象に 乳癌の性質及び治療効 果を検討した 結果 若年者乳癌症例は 0 例で全体の % であった 内訳は 非浸潤性乳管癌 4 例 0% 浸潤性乳管癌 4 例 70% 特殊型 例 0% とやや非浸潤癌が高値であった 浸潤癌の内訳は Luminal A 型 8 例 50% HER 陰 性 Luminal B 型 4 例 5% triple negative 例 9% 未 着 例 であり 核グレードが高く 悪性度の高い浸潤癌の割合が高い傾向であった 特に 例の triple negative 症例は全て核グレード であり Ki67 も高値を示 した 例は術前化学療法で pcr を得たが 例は術前化学療法中に急速増大 し PD となり 例は初診から 年 か月で多発転移により死亡した 結語 若年者乳癌は非浸潤癌で発見されるパターンと 悪性度の高い浸潤癌で発見 されるパターンが多く 治療戦略には注意を要すると思われた 50
GP--5-07 GP--5-08 新都心レディースクリニック 当院における若年者乳癌の検討 当院で経験した 0 歳代発症の乳癌 例の検討 大阪市立総合医療センター 消化器外科 大阪市立総合医療センター 乳腺外科 甲斐 敏弘 森 至弘 小川 佳成 池田 克実 後藤 航 小松 久晃 小塚 雅也 石川 彰 中島 隆善 大平 豪 高台 真太郎 森本 純也 山添 定明 清水 貞利 山本 篤 井上 透 金沢 景繁 塚本 忠司 山下 好人 池原 照幸 西口 幸雄 はじめに 009 年 St. Gallen Conferences にて年齢はリスク因子から除外 されたものの 若年者乳癌は一般に予後不良とされており また妊娠 出産 などのライフイベントについても考慮する必要がある 今回 我々は当院に おける若年者乳癌について検討を行った 対象と方法 994 年から 0 年までの 8 年間に当院において手術を行っ た乳癌症例は 705 例であった そのうち 5 歳未満 4 歳以下 の若年者乳癌 は 9 例であった 結果 平均年齢は.0 歳 -4 歳 0 歳代の症例は 例 発見契機は腫 瘤の自覚が 4 例 乳頭異常分泌が 例 乳房の違和感が 例であり 検診で 発見されたものは 例のみであった 例が閉経後 平均腫瘍径は 4.mm 0-70mm リンパ節転移陽性例は 9 例 ptnm 分類における Stage は 0 例 I 9 例 IIA 例 IIB 6 例 IIIA 例 ER の結果が確認できた 5 例のうち 5 例で ER 陰性 ER PgR HER 全ての結果が確認できた 7 例中 luminal A subtype 5 例 luminal B subtype 4 例 HER subtype 例 triple negative 5 例 例は他院にて乳癌に対し乳房温存手術を行われてお り その後の再発の症例であった 乳癌 卵巣癌家族歴を持つ症例は 例あり 例は母に両側乳癌 叔母に乳癌があり もう 例は母に乳癌 叔母に卵巣癌 があった 授乳期乳癌は 例 挙児希望のため術後補助療法 CT 等を行わなかっ た症例が 例あり この症例では妊娠出産が可能であった 9 例中 0 例で転 移 再発を認め そのうち 5 例は原病死となっていた 転移 再発例の中で ER PgR が確認できた 8 例のうち 6 例が ER PgR 共に陰性であり 特に原病 死の 5 例はいずれも ER PgR 共に陰性であった 結語 全乳癌症例に占める若年者乳癌の割合は少数ではあるが ほとんどが 症状が出現してから発見されており 予後不良の傾向があった 家族歴のあ る例は多くなかった またホルモンレセプター陰性例では予後が不良と考え られた はじめに 乳癌では 0 歳代での発症例もあり 結婚や妊娠 出産などの人生 のイベントと乳癌治療との兼ね合いで悩むことも多い 今回 当院での 0 歳 代発症例について検討した 対象 平成 9 年 5 月から平成 4 年 9 月まで 5 年 5 月間 で 596 例 598 病変 の乳癌を経験した このうち 0 歳代は 例.8% で 歳から 9 歳まで年齢中央値 7 歳 結果 発見契機は自覚症状 0 例 腫瘤 8 乳房痛 血性分泌 検診精査 例 乳癌家族歴は母親 例 祖 母 例 初 潮 年 齢 は 中 央 値 歳 4 歳 組 織 型 は DCIS 含 む minimal invasive 例 a 4 例 a 例 a 例 medullary 例 で Luminal A 8 例 triple negative 例 である 病期は 0 例 I 4 例 II A 例 II B 例 III A 例 III B 例 化学療法は 6 例に行われた 全例無再発生存で中央値 7 月 64 月 発見後に 例が結婚 例が出産 し 挙児希望は 4 例にある まとめ 当院での 0 歳代発症乳癌は約 % と頻 度は高いものではないが 結婚 妊娠 出産の問題もありより早期での発見 が鍵となる 殆どは自覚症状を認めており自己検診での意識づけが重要であ る GP--5-09 GP--5-0 順天堂大学付属順天堂医院 乳腺内分泌外科 当院における 0 代乳癌の検討 妊娠 授乳期乳癌の検討 自治医科大学 乳腺科 自治医科大学 病理診断部 田中 裕美子 櫻木 雅子 芝 聡美 宮崎 千絵子 大澤 英之 塩澤 幹雄 竹原 めぐみ 穂積 康夫 坂谷 貴司 崔 賢美 堀本 義哉 猪狩 史江 氷室 貴規 倉田 麻美 伊藤 真由子 清水 秀穂 小坂 泰二郎 阿部 郁子 瀬沼 幸司 中井 克也 三浦 弘善 齊藤 光江 乳癌が増加してきている中で若年性乳癌の病理学的特徴や予後についてはい まだに不明な点が多い 日本では 5 歳以下の乳癌は.7% と言われており比 較的稀である 今回当院における 0 歳以下の若年性乳癌について検討した 当院で 006 年 月から 0 年 月の 6 年間に手術を行った原発性乳癌のう ち 手術時 0 歳以下であった 4 例 -0 歳 について発見契機と画像の特 徴 予後について病歴を調べた 授乳期乳癌 例 妊娠期乳癌 例を含む 組 織型は DCIS が 例 浸潤性乳管癌が 9 例 特殊型が 例 不明 例であり 浸潤性乳管癌のうち Triple Negative は 例であった 例で術前化学療法を 施行し 4 例で病理学的完全奏功が得られた 平均経過観察期間 5 ヶ月で全 例無再発である 発見契機は 検診発見が 例 MMG 例 US 例 それ 以外はすべて自己発見 腫瘤自覚 9 例 血性分泌自覚 例 であった 症状出 現から診断までの平均病納期間は 8 ヶ月であった 超音波では全例で病変を描 出したのに対し MMG 高濃度 例 不均一高濃度 5 例 脂肪性 例 不明 5 例 は 0 例で所見を認めなかった MMG で所見を認めた 4 例のうち 8 例は 触知可能石灰化病変 4 例は非触知石灰化病変 例が腫瘤性病変であった 若年性乳癌では Triple Negative が多く予後不良と言われている上 社会的背 景や精神面でのサポートの考慮などさまざまな問題点が多い中 現在の当院 での取り組みを含めて報告する 背景 妊娠 授乳期乳癌は 発症年齢が一般乳癌と比較して若年であること や エコー検査や画像検査での評価が難しいことから診断が困難な場合が多 い 方法 当院で 007 年 0 年の 5 年間に経験した妊娠 授乳期乳癌 の 5 症例について発見契機 画像的評価 診断に至るまでの経過 術前後で の補助療法 臨床病理学的特徴を検討した 結果 発見契機としては 例 が乳頭血性分泌で 例が乳腺腫瘤であった 乳頭血性分泌の 例は術前診断 では ductal carcinoma in situ であり 乳腺腫瘤の 症例は invasive ductal carcinoma であった そのうち ER positive は 5 例中 4 例であった 考察 妊 娠 授乳期には 乳腺の発育促進に影響を及ぼしているホルモン estrogen progesterone prolactin など が分泌されるため この時期に発生した乳癌 はこれらのホルモンの影響を受けて増大する可能性がある 文献的には妊娠 授乳期乳癌の発生頻度は 0.94 4.45% と比較的まれであると報告されてい る 結語 今回経験した症例の検討から当院での妊娠 授乳期乳癌について 文献的考察を含めて報告する 50
GP--5- GP--5- 長崎医療センター 外科 当センターでの妊娠可能期乳癌症例の検討 当科で経験した若年者乳癌症例の検討 沼津市立病院 外科 千葉大学 先端応用外科 木村 正幸 福長 徹 菅本 祐司 田崎 健太郎 太田 拓実 佐塚 哲太郎 浦濱 竜馬 宮澤 幸正 松原 久裕 渡海 由貴子 前田 茂人 遠山 啓亮 背景と目的 複雑な背景をもつ妊娠可能年齢乳癌の診療では 生物学的悪性 度を考慮した治療とともに患者への適切な情報提供が重要であり まず現状 の把握が急務である 方法 4 歳以下を妊娠可能期としその中で当センター 00 0 の挙児希望症例の現状について調査した 対象 4 歳以下手 術可能乳癌は 98 例 平均年齢 7.5 4 歳. 臨床病期 ステージ 0 8 例 8% ステージ 例 % ステージ a/b 5 例 6% / 例 % ステージ 以上 例 % サブタイプ別 Luminal A 59 例 60% Luminal B 例 % Triple Negative 6 例 6% HER 例 % 化学療法 術前 / 術後 4 例 4% ホルモン療法 ホル モンレセプター陽性 66 例中 60 例 9% 社会的背景 未婚者 例 % 未出産者 9 例 9% 結果 挙児希望が明確であったものは 9 例 そのうち 治療後の出産 5 例 -7 歳 で すべて自然妊娠 内訳はステージ別ではス テージ 0//A 例 / 例 / 例 サブタイプ別では Luminal A タイプ 4 例 HER- タイプ 例 ホルモン療法を 例 化学療法施行例 例 例は無治 療であった 5 例の出産後は母子ともに健康で精神的満足度は高かった 挙 児不可能または断念した 4 例は 0 歳代 例 40 歳代 例で 0 歳代の 例は Triple negative と Luminal B タイプでステージ B 以上であり化学療法を受 けていた まとめ 治療後の出産症例は比較的早期でホルモン感受性があり化 学療法を必要としない症例が多かった 治療後に出産できる可能性があると 情報提供できるのは 今のところステージ A までで 0 歳代までの症例と考 えている はじめに 当科において治療を行った年令 5 歳未満の若年者乳癌症例につき 臨床病理学的検討と妊娠 出産の状況につき検討を加えたので報告する 検 索対象 平成 0 年から平成 4 年 0 月までに手術を行った 880 例を検索対象 とした 結果 若年者乳癌は 例でその頻度は全症例の.4% であった こ の 症例に対し臨床病理学的検討を行うと腫瘍径では cm 以下が 例. から 5cm が 6 例 5.cm 以上が 4 例であり腫瘍径が非若年者に比べ大きい 傾向がある リンパ節転移は 0 個が 7 例 個が 例 4 個以上が 4 例で あった 進行度は stage 例 St 6 例 St 例 St4 例で進行症例が多 い サブタイプではルミナールタイプが 5 例 HER タイプ 例 TPN が 6 例 であり TPN の頻度は 46.% で非若年乳癌と比べ高頻度であった 治療法はル ミナール型 5 例には全例内分泌療法を行ない 化学療法では経口抗癌剤 例 CMF 例 E A C T が 7 例に行われていた 術後成績は 5 年生存率 7% 0 年生存率 56% であり予後不良であった 婚姻の有無は手術時に既婚 0 例 未婚 例であったが 未婚 例中の 例で後に結婚があり未婚を通した症例は 例であった 手術時における出産歴の有無は有り 9 例 なし 4 例であったが なし 4 例のうちその後出産された症例が 例あった 出産なしの症例は未婚を 通した 例のみで結婚をした症例では全例で出産をした 妊娠期 授乳期乳 癌については妊娠期乳癌は 例もなかったが授乳期乳癌が 例有った 妊娠期 授乳期乳癌の頻度は 例中 例で 5.4% であった この 例についてみると 例が乳頭腺管癌 StageA で予後は 年 ヶ月死亡 他の 例は T4M 肺 の紡錐細胞癌で Stage4 症例であり術後 ヶ月で死亡された 例ともに乳癌 のサブタイプは TPN 症例であり予後はきわめて不良であった GP--5- GP--5-4 当院における妊孕性温存についての取り組み 胚 卵子凍結を行 う患者の心理についての考察 危機的状況に陥った妊娠期乳がん患者への支援を振り返る ア グィレラの危機問題解決モデルを活用し分析 亀田総合病院 臨床心理室 亀田総合病院 乳腺科 亀田総合病院 不妊生殖科 奈良 和子 福間 英祐 坂本 正明 坂本 尚美 中島 祐一 山城 典恵 池田 奈央子 田根 香織 佐川 倫子 寺岡 晃 己斐 秀樹 北里大学北里研究所メディカルセンター病院 看護部 北里大学北里研究所メディカルセンター病院 乳腺外科 堀川 正代 深谷 一 近藤 康史 背景と目的 乳癌は乳房を失うことをはじめ 女性であることに関わる多く の問題を生じさせる 晩婚化 出産年齢の高齢化により 乳癌患者の中に妊 娠を希望する方が多く見られる 当院では生殖心理カウンセラー 臨床心理 士 が乳癌患者の妊孕性温存のご希望を伺い 乳癌治療と併せて胚 卵子凍結 のコーディネートを行っている 対象 平成 9 年 7 月から乳腺科に入院した 患者様で 45 歳以下でお子さんのいない方 挙児希望のある方に対して 心 理士が介入し妊孕性温存のご希望を確認し 心理的援助を行った 考察 乳 癌患者は告知後 自分が癌であることを受け止めきれない状況の中で 今後 の治療と妊孕性低下について 短期間に理解しなくてはいけない状況に陥る 乳癌治療計画を立てる必要上 時間的制限があり 不確実な状況の中で こ れからの人生や子供について方針を決めることを求められる 卵巣刺激し複 数の卵子を育てることは 乳癌を刺激するリスクがあり 相反する作用を受 け止める心理的な負担も大きい 多くの人は選択肢の前に戸惑い 自分の命 と子供について迷われる それは自身の心理的危機であると当時に 夫婦 家族関係の危機にもなる 乳癌手術により乳房を失い女性性の傷付きを体験 する その上 子供を産めなくなるという事は 母親役割を失うという 重の 喪失体験になる可能性がある 自分に価値を見いだせない 自尊感情の低下 を招くこともある 生殖心理カウンセラーは乳腺科と生殖医療をつなぐ役割 を果たしながら 患者様と家族の不安や迷いに付き合い 意思決定を支援し ていく役割を果たす 乳癌治療は長期間に渡るため 新たな状況への適応を サポートする必要もある 卵子凍結をした方は 治療後に恋人ができ 結婚 を考える事になる その際に乳癌や体外受精のことをいつ伝えるか どう伝 えるか等迷われる 心理的支援は長期に渡ると考えられる 目的 妊娠期に乳がんを告知され 乳房喪失による自己価値低下に対する危 機的状況に陥った事例の看護支援を分析 評価する 研究方法 A 氏への看 護支援をアグィレラの危機問題解決モデルを用いて分析する 倫理的配慮 所属施設の倫理委員会の承認を得た 事例紹介 A 氏 40 歳代女性 告知時妊 娠 9 週 夫と 人暮らし X 年 月に右乳房のしこりを自覚し 多発性浸潤 性乳管がんと診断された 胸筋温存乳房切除術とリンパ節郭清術後 AC 療法 を クール施行し出産の方針となった 結果 出来事の知覚 告知直後 現実を受け止められず 自分に原因があるのではないかと感じていた 手術 に対しては乳房喪失を脅威に感じ ハズレな奥さんで申し訳ない 母乳で育て てあげられない と妻 母親としての役割価値低下を感じていた A 氏にとっ て理想は母乳育児だった 授乳経験は自己価値を回復させた 社会的支持 夫は仕事で帰宅時間が遅く 支援は不足していた 看護師は複数回面談を 行ない 母乳育児が A 氏の自己価値を保つ要因であると認識した 他職種間 で検討し 短期間の授乳可能な期間を見出した 対処機制 不安や疑問を 表出し 涙を流すことはあったが治療に対して自己決定は出来ていた 授乳 をしている自分の写真を見て これを励みに頑張ります と現実知覚の修正 をしていた 考察 妊娠期は母親になるための準備期間であり 充実感と不 安感が混在し心身ともに不安定な時期である 乳房喪失は A 氏の理想とする 母親像と異なり受け入れ難く 自己価値低下の危機状態に陥ったと考える 母乳育児の希望は 手術や抗がん剤治療により奪われ 妻 母親としての価 値観は著しく低下した 看護師の傾聴 受容する姿勢は A 氏を情動志向的対 処機制へ向かわせる介入であり 他職種協働により実現した授乳経験は A 氏 の母親としての意識を向上させ自己価値回復への関わりが出来たといえる 504
GP--5-5 GP--5-0 若年乳がん患者の夫 A 氏が抱く子供への思い パクリタキセル既治療の進行 再発乳癌に対するベバシズマブ パクリタキセル療法の可能性 女性クリニック We 富山 富山大学大学院 医学薬学教育部 富山県立中央病院 4 富山大学附属病院 5 藤聖会八尾総合病院 6 富山大学大学院 医学薬学研究部 弘前市立病院 乳腺外科 弘前市立病院 外科 長谷川 善枝 三浦 元美 佐藤 浩一 成田 淳一 赤坂 治枝 加藤 直美, 酒井 裕美 倉田 典子 4 溝口 明子 清水 恵 小宮 裕文 江嵐 充治 本吉 愛 藤井 久丈 5 八塚 美樹 6 目的 多くの進行 再発乳癌では初期治療もしくは再発治療としてパクリタ キセル PTX を使用されているが PTX 再導入の臨床効果を検討した報告は 限られておりその意義は未だ明確ではない ベバシズマブ BV は併用する PTX の抗腫瘍効果を増強することが知られており PTX 既治療例に対する臨 床効果が期待されているが実臨床における PTX 既治療例に対する BV+PTX 療 法の効果を検討した報告は極めて少ない そこで PTX の治療歴を有する再 発乳癌に対する BV+PTX 療法の有用性について検討した 対象と方法 当科 で BV+PTX 療法を施行した 9 例中 PTX の治療歴を有する 6 例について 治 療効果および安全性について評価した 結果 対象例の年齢中央値は 44 97 歳 観察期間中央値は.5.-9. ヶ月であった TN 乳癌が 4 例 HER 陰転化 例含む HR + HER - 乳癌が 例 治療ラインは 次治療が 4 例 4 次治療および 7 次治療がそれぞれ 例であった 6 例中 5 例が初期治療 として 例が再発治療 次治療 として PTX が使用されており PTX の最 終投与から BV+PTX 療法開始までの期間中央値は 4.5.7-77.0 ヶ月で あった 治療効果は 局所 胸壁で PR SD リンパ節で PR longsd SD NE 肝で PR longsd 肺 胸膜で PR SD NE 骨で noncr/non-pd 胸水 腹水貯留 例中 例に著明な減少が見られた また 再 発治療として PTX 既投与 例に対する BV+PTX 療法の奏効期間は 9. ヶ月で あった 消化管出血により治療を中止した 例を除き Grade 以上の重篤な ものはなく PTX の減量 休薬または BV の休薬で治療継続が可能であった 結 語 PTX の治療歴を有する再発乳癌に対して BV+PTX 療法は高い病勢コント ロールを有し忍容性も良好であった 今後更なる症例集積と検討を重ねてい く必要がある はじめに 乳がんは女性のがんで罹患率がもっとも高く わが国では若年層 が多いことが特徴である また近年の社会背景から晩婚 晩産化が進み 未 成年の子供を養育中に乳がんに罹患する患者が増え それに伴い生じる問題 へのケアが必要であると言われている 今回患者の中心的支援者である夫に 焦点をあて 人の女児を持つ若年乳がん患者の夫 A 氏が抱く子供への思い を報告する 研究対象者 A 氏 現在 0 歳代 会社員 妻と 人の女児 年 長 年少 の 4 人家族 妻は 0 歳代で左乳がんと診断 TNM0 ステージ B ER PgR HER 術前化学療法後 Bt AX 乳房再建術施 行 現在ホルモン療法中で 発症後 年 4 ヶ月経過 研究方法 A 氏に半構成 的インタビューを行い 子供に対する思いを質的記述的に分析した 倫理的 配慮として T 大学及び研究施設の倫理委員会の承認を得た A 氏に本研究の主 旨と研究協力参加の有無に関わらず不利益を被ることがないことを説明し本 研究の同意を得た 結果 考察 A 氏が抱く子供への思いには 妻が乳房再 建術を行ったことで 子供が妻と一緒にお風呂に入ることができることへの安 堵感 があった また 子供は母親が乳がんであると言う意味を理解できる年 齢ではなく いずれ母親が乳がんである事実を伝えた時に 子供が母親の乳が んをどのように受け止めるか戸惑い があった その一方で 子供が成長し 子 供も乳がんに罹患するかもしれないという気がかり もあった A 氏は万が一 妻を乳がんで亡くした場合 子供に対して母親役割ができるのか 男親のみで 子供を育てることへの戸惑い があった 現在 A 氏は 子供の前で沈む気持ち を悟られないように気配り しながら 今の時間を子供と一生懸命に過ごす こ とを心掛けていた A 氏が抱く子供への思いは 子供の成長に伴い多岐にわたっ ており 患者と同様夫に対してもサポートが重要であると考える GP--5-0 GP--5-0 大阪府立急性期 総合医療センター 外科 富山県立中央病院 外科 進行再発乳癌に対するパクリタキセル + ベバシズマブ療法の検 討 当院における進行再発乳癌に対するPaclitaxel + Bevacizumab の使用経験 野村 昌哉 青野 豊一 岩瀬 和裕 田中 康博 前田 基一 寺田 逸郎 山本 精一 加治 正英 清水 康一 背景 血管新生阻害薬ベバシズマブ Bev は 0 年 9 月に手術不能又は再 発乳癌に対してパクリタキセル PTX との併用において承認され 新たな治 療選択肢として加わった 対象と方法 0 年 月以降当センタ で PTX 90mg/m 週投与 週休薬 +Bev 0mg/kg 週毎投与 療法を施行し た進行再発乳癌患者 9 例について その有効性を retrospective に検討した 結果 対象症例の年齢中央値は 6 歳 49-80 で HR 陽性 HER 陰性乳癌が 7 例 HR 陽性 HER 陽性乳癌が 例 トリプルネガティブ乳癌が 例であった PTX+Bev 療法の投与コース中央値は 5 コ ス -0 で PD の 例を除く 7 例 で現在も投与中である 評価可能であった 7 例において CR 例は無く 全奏効 率 ORR は 4% で clinical benefit rate CBR は 57% あった 治療ライン 別では二次治療以降が ORR 0% CBR 40% であったのに対し一次治療では ORR 00% であった タキサン投与歴の有無ではタキサン既治療例では ORR 0% CBR 5% であったのに対しタキサン未治療例では ORR 00% であっ た 主な有害事象として Grade 以上の好中球減少を 例 % Grade お よ び の 末 梢 神 経 障 害 を 6 例 67% Grade の 高 血 圧 を 例 % Grade の蛋白尿を 例 % Grade の鼻出血を 例 % に認めた 5 コ ス以上投与された 4 例中 例において PTX による有害事象のため減量や 休薬が必要であったが治療効果は良好 PR 例 SD 例 であった まとめ 進行再発乳癌に対する PTX+Bev 療法は 一次治療に用いた場合やタキサン未 治療例において高い奏効率が期待できる 本療法において重篤な有害事象は 認められなかったが 長期使用での安全性の検討が必要である 505 血管新生阻害薬ベバシズマブ BEV が 0 年 9 月に 手術不能又は再発乳 癌 に対してパクリタキセル PTX との併用療法において承認され 新たな 治療選択肢が加わった 今回 当院で経験した手術不能 再発乳癌に対する PTX+BEV 療法の抗腫瘍効果と安全性を検討した 対象および方法 手術不 能乳癌患者 例 再発乳癌患者 0 例である PTX 90mg/m 週投与 週 休薬 +BEV 0mg/kg 週毎投与 を サイクルとし 全例 サイクル以上 が完遂している 結果 対象例の年齢中央値は 54.5 歳 49 77 歳 で HR 陽性 /HER 陰性乳癌が 7 例 HR 陰性 /HER 陽性乳癌が 例 HR 陰性 /HER 陰性乳癌が 4 例であった 治療ラインは一次治療が 4 例 二次治療が 例 三 次治療以降 五次 が 8 例であった 有効性は CR 0 例 PR 6 例 SD 例 PD 6 例で 全奏功率 ORR は 46.% クリニカルベネフィット率 CBR は 5.8% であった サブタイプ別にみた ORR は HR 陽性 /HER 陰性乳癌が 8.6% HR 陰性 /HER 陽性乳癌が 00% HR 陰性 /HER 陰性乳癌が 50% であった 治療ライン別にみた ORR は 二次治療以下で 60.0% 三次治療以 降で 7.5% であり 早期に治療を開始した方が良好であった 主なる有害事 象は 倦怠感 6.5% 食欲不振 6.5% 末梢神経障害 しびれ 6.5% 鼻 出血.% 蛋白尿 5.4% 高血圧 5.4% であり Grade 以上の末梢神経 障害 好中球減少は認められなかった まとめ PTX+BEV 療法は 既治療 の多い症例においても高い抗腫瘍効果が認められた さらに早期から開始す ることでより高い効果が期待できることが示された トラスツズマブの効果 のない HER タイプの再発乳癌に対しても抗腫瘍効果が認められた 同療法 は 末梢神経障害に注意が必要であるが 安全に行える治療法であると考え られる
GP--5-04 GP--5-05 切除不能局所進行 転移再発乳癌に対する weekly Paclitaxel + Bevacizumab 療法の検討 二宮病院 外科 獨協医科大学越谷病院 乳腺センター, 転移 再発乳癌に対する Bevacizumab Paclitaxel 併用療法 の有用性の検討 糸井 尚子 花澤 一芳 冨田 かおり 河合 由紀 森 毅 久保田 良浩 梅田 朋子 阿部 元 谷 徹 二宮 淳 小島 誠人 石綱 一央 中根 えりな 佐々木 勝海 二宮 凛 大矢 雅敏 はじめに Bevacizumab BV は血管内皮成長因子 VEGF を標的とした分 子標的治療薬で 転移再発乳癌に対し paclitaxel PTX との併用により 高 い奏効率と無増悪生存期間 PFS の延長が国内外臨床試験で報告されている 当院における weekly PTX+BV 療法の効果を検討した 対象と方法 対象は 0 年 月から 0 年 月までの 6 例 切除不能局所進行 例 転移再 発乳癌 例 で weekly PTX 80-90mg/m day 8 5 +BV 0mg/ kg day 5 4 週毎を コースとした 結果 平均年齢は 5.8 8-76 歳 全例 HER 陰性で ER 陽性 例 陰性 例 triple negative TN であっ た RECIST による効果判定は CR 0 例 PR 4 例 SD 0 例 PD 例で 奏効 率 RR 66.7% 局所進行症例 00% vs 転移再発症例.% Luminal type 66.7% vs TN type 66.7% であった 化学療法として st-nd line で使用した 4 例では RR 50% であったが 4th line 以降の 例でも PR が得ら れた 無増悪生存期間中央値は 8.6 ヶ月 平均施行コース数 5.5 で 例にポー ト感染を認めたが grade 以上の血液 非血液毒性は認めなかった まと めと考察 weekly PTX+BV 療法は臨床試験の報告同様に高い奏効率が得られ た 特に局所進行症例では短期間で腫瘍体積と浸出液の減量が得られ QOL の向上につながると思われる BV の血管透過性低減による腫瘍間質圧の改善 が寄与していると考えられた はじめに Bevacizumab Paclitaxel 併用療法 以下 Bev+PTX 療法 は進行 再発乳癌の 次治療として国内第 相試験で全奏功率 7% 無増悪生存期間 の中央値が.9 ヶ月と報告され 0 年 9 月より乳癌に対しても保険適応 となり臨床使用が可能となっている 目的 Bev+PTX 療法の有用性と安全性 について検討する 対象 0 年 月より 0 年 年までに Bev+PTX 療法を施行した転移性乳癌患者 例 治療方法 Bev 0mg/kg 週毎投 与 PTX 90mg/m 週投与 週休薬 療法を PD あるいはコントロー ル不能な副作用が出現するまで施行した 結果 年齢の中央値は 45 歳 5 歳 77 歳 ホルモン受容体 /HER 発現状況は ER+/HER- が 9 例 75% ER+/HER+ が 例 8% ER-/HER- が 例 6% ER-/HER+ は 0 例 転 移再発乳癌に対する前化学療法歴の中央値は 0 4 レジメンであった 投 与期間の中央値は 5 週 週 49 週 であった 治療成績について評価可能 であったのは 例中 9 例で CR0 例 PR5 例 SD 例 PD 例で全奏功率は 77% であった 治療ライン別に検討すると 次治療以降 5 例 治療期間は 0 49 週 では全奏功率 60% に対し 一次治療 4 例 治療期間は 0 5 週 では PD となった症例はなかった 有害事象については 例に Grade の悪心 / 嘔吐 8 例に Grade の末梢神経障害を認めたが前治療の影響も大きいと 考えられた Grade の鼻出血を 例に認めた Grade 以上のタンパク尿や 高血圧は認めなかった 考察 Bev の保険適応より 年が経過し 転移再発 の 次治療として Bev+PTX 療法を選択する症例が増えてきた 今回の検討に おいて 次治療では 次以降に比し高い奏功率が得られ 早期よりの Bev の投 与の有効性が示唆された 次治療以降においても重篤な副作用なく投与可能 であった まとめ Bev PTX 療法は認容性も高く 進行 再発乳癌の有用 な治療選択肢の つであると考えられた GP--5-06 GP--5-07 当院におけるベバシズマブの使用経験 日野記念病院 乳腺外科 外科 滋賀医科大学 乳腺 一般外科 女性クリニック We 富山におけるアバスチン パクリタキセル の使用経験 名古屋市立大学病院 乳腺内分泌外科 名古屋市立大学 実験病態病理学 遠藤 友美 高橋 智 吉本 信保 岩佐 麻衣 浅野 倫子 遠山 竜也 藤聖会八尾総合病院 外科 女性クリニック We 富山 血管新生は癌細胞の増殖 転移に密接な関与が示唆されており 抗血管新生 療法はさまざまな癌種で評価されている 乳癌においては 抗血管新生治療 薬であるベバシズマブが 0 年 9 月から手術不能 再発乳癌に対して保険収 載されている 今回当院において 0 年 4 月から 0 年 月までにベバシ ズマブ パクリタキセル療法を開始した 例の治療効果について検討した 年齢中央値は 48 歳 9-7 歳 再発部位は局所が 6 例 骨 肺転移が各 5 例 肝転移 4 例 縦隔リンパ節転移 例 鎖上リンパ節転移が 例であった 前治 療レジメン数中央値は 4.5-9 であり ベバシズマブ パクリタキセル療法 は -7 コース施行された Long SD が 例に認められており 現在継続中で ある その他は継続中の SD が 例 PD が 6 例 毒性による死亡が 例 デー タ不十分で不明が 例であった そのうち パクリタキセル治療が前治療とし て入っていたが PR が見られた 例について症例報告する 症例は 50 歳女性 局所進行トリプルネガティブ乳癌に対し NAC の予定で FEC 療法を開始した が PD となり 炎症性乳癌 肺転移 縦隔リンパ節転移が出現した その後パ クリタキセル療法を含む 5 レジメン施行後にベバシズマブ パクリタキセル 療法を開始した か月後に PR となり 6 コース目で PD となったため治療を 変更した Long SD を認めた 症例も前治療がそれぞれ 9 レジメであり ベバシズマブ パクリタキセル療法は濃厚な前治療歴があっても治療効果が 期待できると考えられた 再発乳癌の治療に関しては 多くの報告があり定まった標準治療は未だ無い のが定説である アバスチン パクリタクセルの再発治療はそのような中で 奏功率の高さと簡便さで有望な再発治療の一選択肢と考えられている 今回 我々は再発乳癌治療に関して 同治療法を若干の症例に対し施行したので報 告する 平成 年 月より平成 4 年 0 月の間に同化学療法を行った症例 は 9 例であった 施行患者の年齢は 4 歳 65 歳 平均値 55 歳 であった 再 発部位は 肝 4 例 骨 4 例 肺 例 リンパ節 例 皮膚 例であっ た 前治療のレジメン数は最小 レジメン 最大 9 レジメンであった これら の症例に対し 投与回数 7 回 平均 9. 回 投与サイクル 6 回 平均 4. 回 の投与を行った 治療効果は PR が 例 SD が 例 PD が 例 評 価不能 例 であった PR 症例の内容は 腋窩リンパ節再発の消失と肺転移 巣の縮小がみられた症例 肝転移巣の縮小がみられた 症例の計 症例であっ た SD 症例 例はいずれも骨転移症例だが内 例は FDG-PET/CT にて複数の 骨転移巣が消失して来ており PR に入る可能性が高い PD 症例 例は脳転移の 出現が 例と癌性胸膜炎症例 例だが胸膜炎症例では胸水コントロールが可能 な時期がみられ 終末期ながら PS 改善の恩恵が得られた 重篤な副作用はみ られず 治療続行不能となる症例は認めなかった 今回は濃厚な治療歴のあ る症例での施行となったが充分有効な結果が得られたと考えている 江嵐 充治, 本吉 愛, 小宮 裕文, 藤井 久丈 506
GP--5-08 GP--5-09 当院における Bevacizumab + Paclitaxel の使用経験 Bevacizmab Paclitaxel 療法により胸水 腹水 心嚢水コ ントロールが良好であった転移再発乳癌の 4 例 京都第一赤十字病院 乳腺外科 三井記念病院 乳腺内分泌外科 小谷 達也 李 哲柱 張 弘富 柏谷 晶子 背景 目的 Bevacizumab 以下 BEV は抗 VEGF ヒト化モノクローナル抗体 であり 腫瘍の血管新生を阻害する分子標的治療薬である BEV は国内外の 臨床試験において Paclitaxel 以下 PTX と併用することで その有用性が 証明されている 国内においては 0 年 9 月より臨床使用が可能になった 当院で BEV を使用した症例をレトロスペクティブに検討し報告する 対象 0 年 月より 0 年 月までに当院で BEV PTX 併用療法を施行した 例 PTX 90mg m を day 8 5 BEV 0mg kg を day 5 の 4 週 コースを基本とし 有害事象等の病状によって投与量を変更した 結果 患者背景は すべて女性 年齢中央値 範囲 6 4 85 歳 PS 0 7 例 ホルモン受容体陽性 陰性 6 5 例 HER 陽性 陰性 9 例 転移臓器個数 個未満 以上 7 4 例 術後再発 6 例につき DFI4 ヶ 月以下 4 ヶ月超 例 st line nd rd 4th 7th line 以降 例 タキサン系薬剤治療歴有 無 8 例 胸水の有 無 8 例であった 例中 8 例が 0 年 月末時点で投与継続中であ り BEV 投与回数中央値 範囲 は 4 回 -9 回 であった 評価可能 9 例で 最良効果は CR PR SD PD 0 4 4 例 ORR 率 44.4% DCR 率 88.9% あった 例中 Grade 以上の有害事象は 白血球減少が 4 例 血 中ビリルビン増加が 例であった そのほかは高血圧 腫瘍出血 鼻出血 蛋 白尿 脱毛 血小板減少 末梢神経障害などであった 考察 まだ少ない症 例数で限られた観察期間であるが 当院において BEV PTX 併用療法は有効 かつ安全に投与可能であった 今後はより早い段階で使用するケースも増え ると予想され 引き続き症例を集積して慎重に検討を行う必要があると思わ れた 辻 宗史 太田 大介 加藤 孝男 小原 孝男 竹内 昌 西 常博 福内 敦 緒言 胸 腹腔内での VEGF による血管透過性亢進が癌性胸 腹水の形成を 促進していると示唆されている 実際 抗 VEGF 抗体である Bevacizmab が 大腸癌や肺癌領域において癌性胸 腹水に対しての有効例が報告されている 今回われわれは Bevacizmab Bev Paclitaxel PTX 療法により胸水 腹 水 心嚢水コントロールが良好であった転移再発乳癌 4 例を経験したので報 告する 対象 0 年 月 0 年 0 月に当科で Bev+PTX 療法を施行 した胸水 腹水 心嚢水を有する転移 再発乳癌 4 例 全例 ER 陽性 /HER 陰 性 症例 0 歳 IDC 肺 肝 腋窩リンパ節転移 capecitabine failure 後 vinorelbine 投与していたが心タンポナーデ来たし心嚢水穿刺後 eribulin 開始 再度心嚢水貯し穿刺排液後 Bev PTX 療法導入 Bev PTX 4 コース 後 末梢神経障害 全身倦怠感あり Bev 単剤で継続しているが 4 ヶ月間心嚢 水の貯留を認めていない 症例 68 歳 IDC 骨 肺 肝 腹腔内リンパ 節転移 TC 療法中に右胸水貯留認め当院紹介 胸腔穿刺後 Bev+PTX 療法開始 4 コース終了時末梢神経障害により PTX 休薬 Bev 単剤 コース施行した時点 で食道静脈瘤出血を来たし中止となった しかしその間は一度も胸水穿刺す ることなくコントロールできた 症例 69 歳 ILC 初診時 同時性両側乳 癌 鎖骨上リンパ節転移 肝 骨 腹膜播種 腹水貯留 腹水穿刺 回施行後 Bev+PTX 導入 4 コース終了時点で好中球減少と末梢神経障害認め PTX 休薬 現在 Bev 単独 4 コース目だが 一度も腹水穿刺することなく経過している 症 例 4 4 歳 ILC 骨転移 腹膜播種 再発後 weeklyptl 療法 Bev+PTX 療法 eribulin とレジメン変更 腹水穿刺の回数が化学療法導入前 8 回 weeklyptx 中 9 回 Bev+PTX 中 回 eribulin 中 5 回と Bev+PTX 療法で最も少なかった 結語 胸水 腹水 心嚢水貯留を認める転移再発乳癌に対し Bev+PTX 療法 は有効な治療法のひとつである GP--5-0 GP--5- 黒部市民病院 外科 新潟県立中央病院 外科 当院における Bevacizumab の使用経験 有効性と忍容性につ いて 当科における Paclitaxel + Bevacizumab 療法の有効性と安 全性の検討 萩野 茂太 岩田 啓子 名倉 慎 芳炭 哲也 経田 淳 桐山 正人 佐藤 友威 武藤 一朗 はじめに 抗 VEGF ヒト化モノクローナル抗体である Bevacizumab 以下 BEV が本邦において 手術不能または再発乳癌 に対する効能追加が承認され 年が経過し 近来徐々にその臨床使用報告例が散見され始めた 今回当院に おける進行再発乳癌に対する BEV 使用例について有効性と忍容性を検討し報 告する 対象と方法 0 年 月 月までに当院で Paclitaxel 以下 PTX +BEV 併用療法を施行した 4 症例 投与方法は PTX 90mg/m Triweekly +BEV 0mg/kg qw を サイクルとした 効果判定は CT 等の画像診断 を用い 有害事象は CTCAE ver.4.0 JCOG に準じて評価した 結果 対象 は全て女性で 年齢中央値 5 歳 -68 ホルモンレセプター陽性が 例 HER 陽性が 例 Triple Negative type は 例で 組織型は全て硬癌であった 前治療ラインの中央値は.5-5 BEV 投与コース数の中央値は 5-9 で あった 治療効果は PR 例 PD 例 癌性胸膜炎増悪で死亡 であり PR 例 はいずれも血清 CEA の低下を認めた また PFS は中央値 5.5 ヶ月 5-9 であっ た 有害事象は血液毒性として 例に Grade 以上の好中球減少を認めた 非 血液毒性としては鼻出血や末梢神経障害 倦怠感 脱毛 浮腫等を認めたが いずれも Grade- の軽微なもので 概ね忍容可能であった 例のみ骨髄抑 制のために PTX を途中で減量投与したが 有害事象による投与継続中止例は なかった まとめ 経験症例数は少ないものの BEV は進行再発乳癌に対し て一定の抗腫瘍効果と比較的高い忍容性をもち 有効な治療法の選択肢にな り得る可能性が示唆された 今後更なる症例の集積ならびに追跡解析が肝要 である 目的 転移再発乳癌に対し 血管新生阻害剤である Bevacizumab B が Paclitaxel P との併用で新たに保険適応となった 当科における PB 療法の 有効性と安全性を検討した 対象 PB 療法を行った転移再発乳癌 または 手術不能局所進行乳癌 例 結果 平均年齢 5.5 40-68 歳 Luminal 6 例 Triple negative 5 例 平均転移臓器数 0-6 平均既治療レジメン数 5. 0- PB 療法の平均投与サイクル.7-9 コース 有効性が評価で きた 9 例中 PR 例 SD 例 PD 5 例 奏効率 % 臨床的有用性 44% 6 コース以上実施した 4 例で PR 例 SD 例 PD 例 前レジメンが レジ メンの症例で 7 コース投与中 PR 0 レジメンの症例で 9 コース投与中 SD を 保っている Subtype 別の効果は Luminal 5 例中 例 PR 例 SD 例 PD Triple negative 4 例中 PR SD 各 例 PD 例 P 既治療の 6 例中 例 PR 例 SD 4 例 PD Grade 4 の副作用として 白血球減少 5 例 発熱性好 中球減少症 例 肺炎 例に認めた 脳転移を有する 症例で問題なく投与可 能であった そのほかの副作用は軽微であった 結語 PB 療法は忍容性が高 く P を含む多剤に耐性となった転移再発乳癌においても効果が認められる有 用なレジメンと考えられる 507
GP--5- GP--5- 京都府立医科大学大学院 内分泌 乳腺外科 諏訪赤十字病院 乳腺内分泌科 Bevacizumab はヒト血管内皮増殖因子 VEGF に対するモノクローナル抗体 であり 腫瘍組織での血管新生を抑制し 腫瘍の増殖を阻害するなどで抗腫 瘍効果を発現する 日本でも 0 年 9 月に進行再発乳癌に対し追加承認さ れ 国内の第 相臨床試験の結果では非常に良好な結果が報告されている 今 回我々は 当院における Bevacizumab と Paclitaxel の併用療法を行った症例 を検討した 0 年 0 月から 0 年 月までに当院で Bevacizumab と Paclitaxel の併用療法を受けた再発転移乳癌の 症例を対象とした 投与方 法は 週目 週目に Bevacizumab を 0mg/kg Paclitaxel を 週毎 週 間 90mg/m 投与 4 週目は休薬としこれを サイクルとした 0 年 月 時点で効果判定を行った 7 症例のうち CR 症例は認められなかったが 7 例 が PR であり 臨床学的奏功率は 4% であった これに long SD となった 例を加えた臨床学的有用率は 47% であった 有害事象に関しては 症例の うち Grade の高血圧症が 例 9.5% 尿蛋白が 例 9.5% に認められ Grade 4 の脳出血が 例 4.8% に認められたが 血液毒性は軽微であった その他 Bevacizumab の特徴的に副作用とされる間質性肺炎や鼻出血は認めな かった 再発転移乳癌に対し Bevacizumab と Paclitaxel の併用療法は安全性 有効性ともに高い治療法であると考えられた 今回 当院の症例に認めた脳 出血の報告は 0.% 程度であるが このような副作用も念頭において治療する 必要があると考えられた 文献的考察を含めて報告する 0 年 9 月より抗 VEGF モノクローナル抗体である Bevacizumab が承認さ れ Bevacizumab+Paclitaxel 併用療法が転移 再発乳癌に対する治療の選 択肢の一つとして新たに加わっている 今回我々は 多臓器転移を伴った進 行 再発乳癌に対して施行した治療経験 検討を報告する 症例 再発乳癌 4 例 進行乳癌 例の計 5 例 44 74 歳 5. ± 6.6 歳 主な標的病変は 肺転移 例 肝転移 例 局所進行乳癌 例であり 例は HER 陽性 方 法 Bevacizumab 0mg/kg Paclitaxel 90mg/m にて投与し PD となる まで継続 結果 CR 例 PR 例 SD 例 PD 0 例であった 主な有害事 象は白血球減少と鼻出血であったが いずれも Grade/ 程度であり コント ロール可能であった 考察 ほぼ全例に効果を認め その特徴として比較的 早期 投与 回目以降 より著明な腫瘍縮小あるいは症状の改善を認める群と クール以降より徐々に効果を認める群に分かれていた また 5 例中 4 例は Paclitaxel 初導入であり 効果を得られた一因であった可能性も考えられた HER 陽性症例は 9 年間にわたって Trastuzumab Lapatinib にて治療を継 続してきたが 腫瘍による圧迫にて下肢の浮腫を伴った急速な肝転移を認め た症例であった 治療開始翌週より下肢の浮腫の消失を認め 腫瘍縮小を認 めた HER 陽性症例で治療中 PD になった症例でも効果を挙げる可能性があ ると考えられた 現時点で OS の延長に寄与するかは不明であるが QOL の著 明な改善は得られると思われ 進行 再発乳癌の治療の選択肢として導入を 考慮すべきと考えられた GP--5-4 GP--5-5 焼津市立総合病院 当院における転移 再発乳癌に対するBevasizumabとPaclitaxel の併用療法の検討 当院における Bevacizumab + Paclitaxel 併用療法の経験 傾向と検討 濱岡 亜紗子 水田 成彦 富田 仁美 今西 清一 竹内 万理 今井 文 中務 克彦 阪口 晃一 田口 哲也 小山 洋 代田 廣志 進行 転移 再発乳癌に対するベバシズマブ + パクリタキセル 療法の検討 進行再発乳癌に対するベバシズマブ パクリタキセル併用療法 の late line を含む治療経験 4 平松 毅幸 北 雄介 宮戸 秀世 久力 権 目的 進行 転移 再発乳癌 7 例に対して ベバシズマブ併用のパクリタキ セル療法 BP を施行し その有効性と有害事象について検討した 方法 症 例 7 例の内訳 転移 再発乳癌が 5 例 骨転移のみが 例 肺 + 縦隔リンパ節 転移が 例 肺 + 骨転移が 例 同側鎖骨下リンパ節転移のみが 例 遠隔転 移の無い進行癌が 例 受容体状況は HR HER 4 例 HR HER 例 HR HER 例 化学分子標的療法としては 初回が 例 回目が 例 回目以上が 例 成績 有効性 進行癌の 例目は トリプルネガ ティブの炎症性乳癌で BP コース施行後に腫瘍の最大径が 55% 縮小し 腋 窩 鎖骨の腫大リンパ節も縮小し 郭清リンパ節には癌細胞は見られなかった 例目も トリプルネガティブ乳癌で腫瘍の急速な増大と痛みのため薬物療法 を先行した BP コース施行後に腫瘤は蝕知不能となり手術施行した 転移 再発乳癌 5 例のうち 標的病変の大きさはすべて不変であったが 腫瘍マー カーは 4 例で低下した 特に 骨転移のみの 例では CEA が BP コー ス施行後に 6. まで低下した 維持療法 コース追加後に CEA は.7 の正常 範囲内まで低下した 有害事象 Grade は 腸炎 人 高血圧 人 膀胱 出血 人 食思不振 人 結論 進行 転移 再発乳癌 7 例 HR HER 4 例 で BP 療法を施行し 奏功率は 00% 有害事象 Grade 以上 の発生率は 57% であった BP 療法は 腫瘍の縮小効果が比較的早く現れる 長期の化学 療法で骨髄機能が抑制された症例でもパクリタキセル投与量を減量して一定 の効果が期待される 受容体状況に拘束されずに奏功する可能性があるなど の利点が感じられた 一方 要治療の有害事象の発現頻度も比較的に高いため 患者に対する指導 有害事象の早期発見とその管理が肝要と考えられた 東札幌病院 内科 東札幌病院 外科 東札幌病院 薬剤課 東札幌病院 ブレストケアセンター 5 札幌ことに乳腺クリニック 三原 大佳 今野 愛 亀嶋 秀和 大村 東生 中山 加奈子 大串 裕美子 4 三神 俊彦 5 山崎 弘資 5 増岡 秀治 5 浅石 和昭 5 本間 千絵 4 高井 祥子 4 西崎 初美 4 背景 目的 ベバシズマブ BV + パクリタキセル PTX は国内外の臨床試 験において進行再発乳癌 MBC の初回化学療法として有用性が評価されてい る BV は抗がん剤との併用において二次化学療法まで有用性が評価されてい るが三次化学療法以降エビデンスは乏しい 今回 当施設における BV+PTX の治療効果と有害事象を評価 三次化学療法以降の late line や PTX 既治療例 における有用性 症状緩和効果についても検討した 対象と方法 0 年 0 月から 0 年 月までに BV+PTX を開始した MBC5 例を対象とし後方 視的に解析した BV は 0mg/kg 隔週投与 PTX は 80 PS 等により 60-70 mg/m の毎週投与 投 休 で開始し副作用等により適宜減量 休薬した 効果判定は RECIST 有害事象は CTCAE v4.0 に準拠した 結果 年齢中央 値 64 歳 9-76 PS 中央値 0- サブタイプ HR+HER-/HR+HER+/ HR-HER+/HR-HER- 0/// 例 転移臓器数中央値 4-6 手術前後 補助化学療法あり 8 例 MBC に対する前化学療法レジメン数中央値 5 0-4 例 -8 9 例 MBC に対するタキサン系 PTX 治療歴あり 9 例 本抄 録作成時 コース以上投与した 例について評価した 標的病変を有する 6 例の奏効率 RR 8.% CR0/PR5/SD 非標的病変のみの 6 例の臨床的有 用 率 CBR CR+nonCRnonPD 8w 50% CR0/nCRnPD/PD/ 評 価 不 能 MBC PTX 既治療例では RR 75% CR0/PR/SD CBR 66.7% CR0/ ncrnpd/pd であった 観察期間中央値 日 8- PFS 中央値 8 日 95%CI6- 未到達 治療開始時胸水あり 7 例中ほぼ消失 / 減少 / 悪化 呼吸苦 咳嗽の軽減 6 例 胸腔ドレナージチューブを挿入した 例中 例で抜 去できた 腫瘍縮小に伴う疼痛改善 例 PS 以上の 例で PS 改善 5/ 不変 6/ 悪化 有害事象は鼻出血や高血圧など既知のものであった 考察 比較 的少数例の検討だが 濃厚な治療歴や PS など実臨床で直面するエビデンスの 狭間にある症例において抗腫瘍効果と症状緩和効果が示唆された 508
GP--5-6 GP--5-7 当科における再発乳癌に対する Bevacizumab 使用症例の検討 HER 陰性転移 再発乳癌に対するベバシズマブ パクリタキ セルの治療成績 高岡市民病院 外科 小林 隆司 藪下 和久 武居 亮平 竹下 雅樹 堀川 直樹 野手 雅幸 澤崎 邦廣 はじめに Bevacizumab 以下 Bev は 0 年 9 月に切除不能 再発乳癌に パクリタキセル 以下 PTX との併用療法で適応が承認され この Bev の上乗 せにより無増悪生存期間の延長や高い全奏効率が期待されている 今回我々 は 当科において Bev が投与された再発乳癌症例を検討した 対象 当科に て PTX Bev が投与された 6 例の再発乳癌患者に対して 投薬状況 治療効果 有害事象に関して検討した 結果 患者の年齢平均値は 55.5 歳 47 69 歳 であり 全例に原発巣の切除が行われていた 周術期の薬物療法として 術 前化学療法が 例 術後化学療法が 例に行われていた 全例でホルモンレ セプターが陽性であったため 術後に内分泌療法が行われていた 再発後の PTX Bev の治療ラインは st ライン 例 rd ライン 例 4th ライン以 降が 例であり rd ライン以降の 例中 例で PTX の使用歴があった PTX Bev は平均 5 コースの投与が行われていた 治療効果は 肺 腋窩リンパ 節再発に対して st ラインで施行した 例で CR が得られ 残りの 5 例はいず れも PR であり 奏効率は 00% であった 主な再発臓器は肝 肺 腋窩 鎖 骨上リンパ節 癌性胸膜炎であったが いずれの場合も良好な治療効果を得 られた 有害事象は 血液毒性では G の好中球減少が 例に認められたが 減量投与により治療継続可能であった また 非血液毒性では 末梢神経障 害 鼻出血が全例に認められたが いずれも G 以下であった しかし G の口内炎により治療継続は不可能であった症例が 例あった まとめ Her- 陰性症例に対する分子標的薬として Bev の投与を考慮するに当たり PTX Bev は 忍容可能かつ高い抗腫瘍効果を期待できるものと考えられ 再発乳 癌に有用な治療選択の つであると考えられる 氏家 大輔 大竹 徹 安田 満彦 吉田 清香 阿部 宣子, 鈴志野 聖子 竹之下 誠一 目的 HER 陰性転移 再発乳癌に対する Bevacizumab+Paclitaxel の治療 成績をレトロスペクティブに検討した 対象と方法 術後再発 6 例 転移性 乳癌 例 原発巣のサブタイプは LuminalA 例 LuminalB/HER 陰性 4 例 トリプルネガティブ 例 Bevacizumab の治療段階は 次 例 次 例 次以降 例だった 年齢中央値 56 歳 44 68 観察期間中央値 9.6 日 DFI 中央値 4. ヶ月 評価病変は肺 例 胸膜 例 肝 6 例 骨 5 例 軟部組 織 例 脳 例だった 重複あり 投与期間は 60 日から 日 脳転移に対 しては放射線療法を併用した 結果 最良効果判定は PR 4 例 Long SD 例 で 奏功率 57.5% clinical benefit rate 7.4% だった 無増悪期間の中 央値は 98 日で 7 例中 例 4.9% は 80 日以上の治療継続が可能だった 全脳照射後に脳転移増悪した症例では 放射線壊死による脳浮腫の著明な改 善効果を認めた 有害事象として鼻出血 高血圧 末梢性感覚ニューロパチー 爪毒性を認めたがいずれも軽度だった 結語 Bevacizumab+Paclitaxel は life-threatening な内臓転移を有する HER 陰性乳癌に対して優れた臨床的有 用性を示した 早い治療段階で使用することで無増悪期間をより長期に維持 できる可能性がある GP--5-8 GP--5-9 乳癌におけるベバシズマブ使用による血圧と尿蛋白の推移につ いて 当科におけるアブラキサンの使用経験 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター 乳腺外科 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター 看護部 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター 薬剤科 春日井市民病院 薬剤部 春日井市民病院 外来化学療法センター 前田 剛司 古田 美保 鈴木 大吾 坂田 洋 松原 弘幸 目的 ベバシズマブ BEV は 手術不能又は再発乳癌に対してパクリタキセ ルとの併用において使用する VEGF を標的とする分子標的薬である 高血圧や 尿蛋白など主要な副作用の管理は BEV を継続するために大切であり その副 作用は高頻度に認められるが発現時期や程度は定まっていない BEV 投与量 の増加に伴い 副作用の発現率が上昇することも示唆されている がん種ご とに使用量の背景が異なっているので 今回 乳癌患者に使用する BEV の代 表的な副作用である高血圧及び尿蛋白について後方視的に検査値の推移につ いて調査した 方法 0 年 月から 0 年 月までに乳癌に対して BEV を投与した女 性 5 名 平均年齢 58. 歳 範囲 5 64 歳 PS0// // 名 について高血 圧及び尿蛋白を後方視的に検討した 高血圧は拡張期血圧と収縮期血圧につ いて BEV 投与直前の測定値を 蛋白尿は BEV 投与前の直近の検査値を集計し た 結果 高血圧を発現した 4 例はすべて Grade で そのうち 例は降圧薬 β 遮断薬 を追加することにより血圧をコントロールすることができ BEV を 継続して投与することができた 高血圧の出現時期は ヶ月以内での発現が 例で 投与開始早期から血圧の上昇が認められた BEV を投与して蛋白尿を 発現した患者は無かった 結論 Grade の高血圧が出現した早期から降圧薬を投与することが必要とな ると考えられる 福島県立医科大学 器官制御外科 北福島医療センター 乳腺疾患センター 高嶋 成輝 清藤 佐知子 高橋 三奈 原 文堅 高畠 大典 青儀 健二郎 大住 省三 向 涼子 藤田 代里子 目的 00 年 9 月にアブラキサン販売開始後 年が経過した その間当科に おけるアブラキサン 6 例 投与継続中 4 例を含む の使用経験を振り返る事に より 本薬剤の使用意義並びに問題点について検討した 結果 全例 週毎 投与である 患者の平均年齢 59.0 歳 5 7 術後再発 例と StageIV4 例 に 投 与 し た TTF 6.9 日 7-57 投 与 サ イ ク ル 数 平 均 値 5. ホルモン陽性 /HER 陰性が 6 例 ホルモン陰性 /HER 陰性が 0 例で あった HER 陽性乳癌への使用例はなし 臓器転移あり 0 例 肝転移あり 4 例 複数部位転移あり 8 例と比較的重篤な状況への使用傾向を認めた 再 発 次治療として 例 次治療 5 例 次治療 8 例であった 0 例は減量 スタートしている 奏功率は.% と使用されている状況の割に充分な結果 だが CBR は 8.% と伸び悩んでいる 要因として末梢感覚障害にて 9 例が 投与中止になっている事が考えられる 血液毒性を含めた他の副作用は非常 に軽微かつ一時的なものであった その他高齢者にも安全に使用可能である 事 レセプター状況 術後補助療法 無病期間に左右されない事 肝転移を 含めた臓器転移を有するものにも遜色なく効果を示す事が示唆された 一方 次治療と 次治療で CBR がほぼ同等であった 次治療の方で減量スタート 例が多い半面 末梢感覚障害が軽微なため投与可能サイクルが長い事が要因 と思われる 前後治療との兼ね合いは 症例数が少ないものの ゼローダ並 びに TS- との相性が良さそうである一方 再発後の他タキサンとの併用は効 果を認めなかった 結語 とにかく末梢感覚障害の克服 これがなされれば Key drug であるタキサン系でありかつ 週間隔で投与時間 0 分と簡便であ るというメリットがより享受できる薬剤と思われる 509
GP--5-0 GP--5- 当院における進行再発乳癌に対するアブラキサンの有効性と安 全性に関する検討 進行再発乳癌に対する nab-paclitaxel + Gemcitabine 併用 療法 聖マリアンナ医科大学 ブレスト & イメージングセンター 聖マリアンナ医科大学 乳腺 内分泌外科 聖マリアンナ医科大学 腫瘍内科 4 ブレスティアたまプラーザ 5 つづきクリニック 緒方 秀昭 金澤 真作 斉藤 芙美 馬越 俊輔 久保田 伊哉 吉野 翔 片岡 明美, 金子 弘真 川本 久紀 大井 涼子 黒田 貴子 小島 聖子 永澤 慧 岩重 玲子 志茂 彩華 首藤 昭彦 福田 護 津川 浩一郎 志茂 新 速水 亮介 白 英, 矢吹 由香里 都築 麻紀子 5 河原 太 4 朴 成和 上島 知子 土屋 恭子 小島 康幸 はじめに 我々は院内倫理委員会承認のもと 0 年 月より進行再発乳 癌に対する nab-paclitaxel と Gemcitabine 併用療法 npg 療法 に関する前 向きに臨床検討を行っている その有効性と安全性について報告する 対 象 0 年 0 月現在 npg 療法を 4 クール以上施行した進行再発患者 4 例 を抽出した 方法 nab-paclitaxel は day および day8 に 5mg/m を Gemcitabine は day および day 8 に 000mg/m を経静脈的に投与し 週間を コースとした 結果 年齢中央値 60 歳 8-78 歳 DFI 中央値 4 年 標的病変はリンパ節 例 肺 6 例 肝 4 例 乳房 例であった 投与クール数 中央値は 6 クールで 再発後の投与レジメン数は なし 例 レジメン 例 レジメン 6 例 レジメン 例であった 有効性は CR 例 PR 5 例 SD 5 例 PD 例で 奏功率 50% 病勢コントロール率 85% TTF 中央値は 6 ヵ 月であった 血液毒性に関して 好中球数低下は Grade 6 例 Grade 6 例 例に発熱性好中球減少症をみとめた 非血液毒性に関して末梢神経障害 は Grade 6 例 Grade 例で 倦怠感は Grade 例を認めた 治療 中止理由は血液毒性によるものはなく 主に非血液毒性と病勢の進行によっ た 考察 0 年 0 月の時点で npg 療法の奏功性は高いが 長期の投与 継続には痺れや倦怠感等の毒性の管理が重要であることが示唆された その 後の症例の集積と診療経過を踏まえ報告する アルブミン懸濁型パクリタキセル nab-paclitaxel アブラキサン は従来の タキサン系薬剤と比較して溶媒による過敏性反応に関する問題の解決 薬剤 の組織移行性向上による抗腫瘍効果の改善された薬剤である 当院でも進行 再発乳癌に対して積極的に導入している 当院でのアブラキサン療法の有効 性と安全性について検討した 症例は 7 例 0-64 歳 平均 47.8 歳 全 て女性 サブタイプ別内訳は Luminaltype 5 例 HERtype 4 例 Triple Negative 8 例であった 初診時 stageiv 症例が 8 例 ステージ IIIB 以上の 局所進行症例が 9 例であった 昨年の JBCS ではアブラキサン投与前の補助療 法を除くレジメン数は 0 7 であり アブラキサン投与前の前治療レジメン数 が少ないほど奏功率が高い傾向が見られ さらにアブラキサン投与期間が長 い症例が SD 以上の奏効を示す傾向であることを報告した 現時点で投与中の 症例も含めアブラキサン平均投与期間 5.0 ヶ月であり 年以上の長期投与例 も認めている アブラキサンはこれから転移再発乳癌をはじめ術前後の補助 療法でも重要な選択薬剤の つになると考えられる 今回われわれはさらに症 例を蓄積し サブタイプ別やタキサン既治療症例に対する奏功率についても 検討し さらに長期投与で出現する末梢神経障害などの副作用対策も含め報 告する GP--5- GP--5- 進行再発乳がんに対する nab-paclitaxel の使用経験 東邦大学医学部 外科学講座乳腺内分泌外科分野 田園調布ファミリークリニック 乳癌 症例に対する Nab-Paclitaxel の治療経験 石川県立中央病院 乳腺内分泌外科 石川県立中央病院 放射線科 石川県立中央病院 病理科 4 石川県立中央病院 看護部 NTT 東日本札幌病院 外科 札幌駅前しきしま乳腺外科クリニック 市之川 一臣 小西 和哉 三浦 巧 松井 あや 竹本 法弘 宮坂 祐司 敷島 裕之 村田 智美 吉野 裕司 金子 真美 片桐 亜矢子 車谷 宏 山田 哲司 清水 由賀 4 多賀 玲奈 4 当院での進行 再発乳癌に対する nab-paclitaxel 投与の使用成績と有害事象 について報告する 対象と方法 対象は 00 年 0 月から 0 年 月ま でに nab-paclitaxel 60mg/m qw 投与を行った進行 再発乳癌 0 例 進 行 5 例 再発 5 例 効果判定は RECIST 有害事象は CTCAE ver4.0 に基づ き評価した 結果 平均年齢 56 歳 4-7 再発部位は 骨 8 例 肺 例 肝 7 例 癌性胸膜炎 6 例 リンパ節 8 例 皮膚胸壁 7 例 重複含む Subtype は Luminal A 9 例 HER Luminal 例 HER 5 例 TN 例 投与 line は st line 7 例 nd line 例 rd line 例 4th line 以上 9 例である 術後 補助は除く アンスラサイクリン使用歴は 0 例 50% タキサン使用歴は 例 65% であった 最大効果は PR 9 例 45% SD 5 例 5% PD 例 5% NE 例 5% 奏効率 45% 臨床的有効率 70% 治療投与期 間平均値 4. ヶ月 -7 だった 副作用 AD は 末梢神経障害 G 例 5% G 7 例 5% G 例 55% と関節痛 G 例 0% G 4 例 0% G 0 例 50% が高率に見られた これらの AD は ほぼ全例 クール目 の投与数日後より見られ 支持療法としては NSAID オキシコドン プレガ バリン 漢方 ビタミン剤等を使用した 他 AD は下痢 G FN G 口内炎 G 倦怠感 G であった 投与中止 症例では 投与数日後に末梢神経障害 G と関節痛 G が出現し 継続困難と判断した 結語 nab-paclitaxel はタ キサン アンスラサイクリン治療歴のある患者にも有効であると考えられる が 有害事象 特に末梢神経障害 への対応が今後の課題と考えられた はじめに Taxane 系薬剤は Anthtacycline 系薬剤と並び乳癌薬物療法の中心 的な薬剤である nab-paclitaxel は 人血清アルブミンに paclitaxel を結合さ せ 腫瘍組織への良好な移行を可能とした新規抗癌剤である 今回われわれは 乳癌 症例に nab-paclitaxel を投与し その安全性と有効性について検討を 行った 症例 00 年 0 月より -6 次治療 中央値 次治療 として nabpaclitaxel を単剤もしくは併用投与された 症例 C-StageIIB-IIIB の PST 目的 5 症例 IIB 例 IIIA 例 IIIB 例 初診時 C-StageIV の 5 症例 及び再発乳癌 症例 再発 遠隔転移部位は 骨 7 例 肺 胸膜 6 例 肝転移 5 例 脳転移 例 重複あり 年齢中央値 54 歳 4-68 歳 治療サイクル中 央 値 4-9 Intrinsic subtype は ER 陽 性 HER 陰 性 例 ER 陽 性 HER 陽性 例 ER 陰性 HER 陽性 6 例 ER 陰性 HER 陰性 例であっ た 投与方法 nab-paclitaxel を 75-60mg/m 投与スケジュールは 週 回投与 骨転移 7 症例には Bisphosphonate を HER 陽性乳癌症例 8 例 に Trastuzumab を 併 用 し た 結 果 PR 7 例 SD 例 PD 5 例 Clinical benefit は 6.5% PR 症例はすべて HER 陽性乳癌であり Trastuzumab 併 用においても安全に治療が可能であった Grade の末梢神経障害を 例に認 め 副作用のため抗癌剤を変更した Taxane 系薬剤で常に大きな問題になる Grade 以上のアレルギー反応は認められなかった 結語 nab-paclitaxel 療 法を行い 極めて高い奏功率が得られたため 若干の文献学的考察を含め報 告する 50
GP--5-4 GP--5-0 東京女子医科大学東医療センター 乳腺科 nab-paclitaxel アブラキサン による術前 術後化学療法の 完遂性と支持療法 Anthracycline Taxane 耐性進行再発乳癌に対する Eribulin の治療成績 戸田中央総合病院 乳腺外科 東京医科大学病院 乳腺科 大久保 雄彦 加藤 孝子 海瀬 博史 背景 アブラキサンは人血清アルブミンにパクリタキセルを結合させ腫瘍組 織への良好な移行を可能とした薬剤で 投与時間短縮 溶媒関連過敏症に伴 う問題点の解決など 多くの利点が報告されている しかしながら 末梢神 経障害をはじめとする有害事象があり 中止 休薬 減量となるケースが多 く見られる 目的 当科で術前 術後に本剤を投与した症例の完遂性と副作 用について検討した 対象と方法 0 年 月から 月の間に 週毎アブ ラキサン 60mg/m 0 分間で静脈内投与した 0 例 レジメンはアブラ キサン療法に引き続き EC 療法を施行した 結果 平均年齢は 48.0 歳 0 57 歳 すべて女性 術前化学療法 例 術後化学療法 7 例 Luminal A 0 例 Luminal B 4 例 HER-enriched 例 basal-like 5 例 投 与 サ イ ク ル はすべて 4 コース 末梢神経障害予防に 市販の弾性ストッキングを化学療 法施行日に全例着用した 患者の希望により着用日数は延期 また 初回投 与時から Vit.B6 を全例に投与 必要に応じて プレガバリンやトラマドール 塩酸塩を投与した 有害事象は Gr- 筋肉痛 9 例 Gr 末梢神経障害 全例 Gr- GPT 上昇 例 悪心嘔吐 白血球減少 アレルギー症状は認めなかった 適切な支持療法により 肝機能障害で コース休薬した 例 結果的には 4 コー ス完遂 を除き 他の 9 例は中止 休薬 減量はなかった 結語 術前 術後 化学療法にアブラキサン療法で ほぼ前例 4 コース投与を完遂できた 投与時 間短縮 有害事象である筋肉痛や末梢神経障害は適切な支持療法で軽減され た 服部 晃典 平野 明 上村 万里 小倉 薫 金 直美 大久保 文恵 井上 寛章 木下 淳 木村 聖美 清水 忠夫 進行再発乳癌では一部の症例を除き治癒は困難であり 治療の目的は生存 期 間 OS の 延 長 と QOL の 維 持 で あ る Eribulin は anthracycline taxane 既治療進行再発乳癌において初めて単剤で OS を延長させた薬剤である 今 回 eriburin の進行再発乳癌に対する有効性 安全性について 検 討 し た 対象および方法 0 年 月から 0 年 月までに eribulin を投与し た anthracycline taxane 耐性進行再発乳癌 5 例で評価項目は 最 良 効 果 progression-free survival PFS 有害事象とした Eribulin.4mg/m day 8 クール 日 を投与し PD に至るまで施行した 結果 年齢 の中央値は 5 歳 45 78 進行 例 再発 例 PS 0 が 例 PS が 例 サ ブ タ イ プ 別 で は luminal が 5 例 luminal HER が 例 HER が 例 triple negative TN が 6 例であり 前治療歴の中央値は 4 regimen 0 8 であった 臨床効果は PR が 4 例 long SD が 例 SD が 4 例 PD が 5 例で奏効率 RR が 7% 臨床的有用率 CBR が 40% 平均投与コースは 5.5 であった PFS は中央値 07 日で過去の報告とほぼ同等の結果であった 有害事象では好中球減少を 例 87% に認め Grade が 例 0.0% Grade4 が 例.4% であり 発熱性好中球減少症を 例.4% に認め た 非血液毒性では脱毛が 例 0% 末梢神経障害を 7 例 47% に認め Grade が 例 6.7% であった その他の非血液毒性は Grade のみであっ た また TN 症例についてみてみると PR が 例 long SD が 例 SD が 例 PD が 例で RR が 7% CBR が % 平均投与コースは 4.7 で PFS は中央 値 84 日 non TN 症例 n=9 と比較すると nontn 症例の PFS の中央値 8 日 p=0.09 であり TN 症例は PFS が短い傾向を認めた 結語 RR CBR PFS において また安全性 認容性においても anthracycline taxane 耐性 進行再発乳癌に対する治療法として満足できるものであった TN 症例につい ては症例ごとに慎重な検討が必要と思われた GP--5-0 GP--5-0 患者自身が評価したエリブリンと既治療抗癌剤の非血液毒性の 比較 患者が感じる副作用の実際 当院での進行 再発乳癌に対するエリブリンの治療成績 綜合病院社会保険徳山中央病院 外科 広島市立安佐市民病院 薬剤部 広島市立安佐市民病院 外科 久保 秀文 柳田 祐子 村上 茂 背景 エリブリンの投与対象はアンスラサイクリン系及びタキサン系抗癌剤 の前治療歴のある進行再発乳癌患者に限られている そのため投与患者全員 が すでに厳しい抗癌剤治療の副作用を経験している 目的 エリブリンと 既治療抗癌剤との非血液毒性の副作用について 実際に治療を受けた患者自 身の主観で相対評価をしてもらい そのプロファイルを比較検討する 対象 と方法 0 年 9 月から 0 年 9 月にエリブリンを投与した再発乳癌患者 8 名 平均年齢 54.8 歳 エリブリン投与前の再発乳癌治療歴は平均.5 0 6 レジメン 薬剤師による服薬指導の一環として エリブリン投与前の問診 既 治療の副作用と現在の状況を調査 と投与後に副作用アンケートを行った 副 作用アンケートでは エリブリンの副作用を既治療抗癌剤と比較してどう感 じるか 既治療を 5 点として 0 5 点で相対評価してもらった 結果 既治療 抗癌剤で 番つらかった副作用としてあげられたものは 脱毛 4 名 50% 悪心嘔吐 名 5% 末梢神経障害 名 % 口内炎 名 % であっ た エリブリン投与期間は平均.5 6 現在継続中 名 クールであった 効果判定は PR 名 NE 名 PD 4 名で 奏功率 7% であった エリブリ ンの副作用に対する患者自身の評価は 既治療を 5 点とすると脱毛が平均 4. 点と高値であったが 末梢神経障害 倦怠感 食欲不振 悪心嘔吐 味覚障害 血管炎いずれも 点以下で 苦痛の訴えがほとんど認められなかった 考察 患者が訴えるエリブリンの非血液毒性の副作用は アンスラサイクリン系や タキサン系と比較して大幅に減少していた 再発乳癌治療では患者の QOL 保 持が重要な課題であり これまでに受けた抗癌剤の副作用が重度であったた め新たな抗癌剤治療に踏み切れない患者に対しても エリブリンは一つの選 択肢となりうるものと考えられる EMBRACE study の結果を受けて本邦でも 0 年 7 月よりエリブリンが使用 可能となったが 今回われわれは当院で 0 年 月から 8 月までに進行 再 発乳癌 例に対してエリブリンを使用した そのうち現在 効果判定未実施 で治療継続中である 例を除いた 9 例の既投与症例を対象としてレトロスペ クティブに検討したので それらの結果を奏効例も呈示して報告する 投与 量 投与方法は標準量 標準方法とした 結果 CR 例 PR 例 NC 例 PD 例 判定困難は 副作用 原疾患の悪化のため継続困難例 例で奏効率 CR+PR.% 病勢コントロール率 CR+PR+NC 50.0% であった 理 想的な rd line での使用例は 9 例中 0 例であり 4th 例 他症例のエリブリ ン使用は全て 5 次以降例であった 副作用は白血球減少が 6 例 休薬 / 中断 例 あり G-CSF により Gr 以上の 000/ μ l の症例はなかったが 500/ μ l 5 例 000/ μ l 例に認めた Gr の疲労 倦怠感により休薬が 例 味覚異常 例 口腔内痛 例 皮疹 例に認めたがいずれも軽度でこれらによ る休薬例はなかった 原疾患進行による全身倦怠感により中断が 例であっ た 考察 高次以降の使用であっても病勢コントロール率は比較的良好であっ た 消化器症状などの非血液学的な毒性はほとんどないが 好中球減少には 十分注意必要があると思われたが G-CSF を効率よく併用すれば継続も比 較的容易であると考えられた エリブリンは消化器毒性が比較的少ないため chmo-holiday 的に使用可能であるが 今後 non-life threatening 症例や不定 愁訴の強い患者において upfront での使用に期待したいところである 5
GP--5-04 GP--5-05 大阪医科大学 山口県済生会下関総合病院 外科 当院におけるエリブリンの使用経験 進行再発の 次または 次 化学療法での有効性および安全性の検討 進行再発乳癌に対する当院における Eribulin の治療成績と初回 投与量の検討 木村 光誠 藤岡 大也 高橋 優子 田中 覚 佐藤 七夕子 岩本 充彦 江本 健太郎 重田 匡利 目的 進行再発乳癌化学療法におけるエリブリンの有用性および安全性を検 討する 方法 当院でのエリブリン使用経験を後ろ向きに解析すると共に 現在 我々がおこなっている 進行再発乳癌の 次または 次化学療法とし てのエリブリンの有効性および安全性を検討する前向き試験の成績を報告す る 成績 0 年 月以降 当院でエリブリンを投与した進行再発乳癌は 例 年齢は中央値 64 歳 進行再発後の化学療法前治療歴が中央値 レジメ ン 0 年 月時点で コース以上施行終了後の 9 例のうち PR が 例 SD が 0 例 PD が 5 例 評価不能が 例であり 奏効率は % であった PR 例 はいずれも進行再発乳癌の nd ラインでの使用であり 前治療はカペシタビ ンあるいは TS- であった 前治療の最良効果とエリブリンの最良効果との関 連はみられなかった 非血液毒性として脱毛が 67% 全身倦怠感が 44% に みられた その他は軽微なものであった Grade 4 の好中球減少が 67% に みられ 発熱性好中球減少は % であった 休薬 減量が 9 例中 5 例 56% にみられたが 内 例は減量により以後の投与スケジュールを維持できた 結 論 臨床試験の結果と同様 自験例でも より早い段階での投与が有効であり 安全性に関しても認容性の高いものと思われたが 少数例の使用経験のため 不明な点も多い そこで我々は アンスラサイクリン系およびタキサン系抗 がん剤既治療後の Her 陰性進行再発乳癌に対する 次または 次化学療法と してのエリブリンの有効性 安全性を検討する前向き臨床試験をおこなって いる Primary endpoint は奏効率 Secondary endpoint は奏効期間 無増 悪生存期間 全生存期間 安全性 QOL 調査である この試験の成績も合わ せて報告する はじめに はじめに Eribulin は 0 年 4 月に承認された非タキサン系の微 小管重合阻害剤であり アンスラサイクリン系薬剤及びタキサン系薬剤によ る前治療歴を有する進行 再発乳癌に対し有効性を示した薬剤である 目的 好中球減少症が最も多い副作用であることから 段階減量量の.mg/m から開始し 8 日目の好中球数により維持投与量を決定した 対象 方法 0 年 7 月 -0 年 7 月の間 当院において本剤の投与を行った 8 例の安全 性と治療効果の検討を行った 結果 好中球減少のため休薬したのは 例 それ以外には Grade 以上の副作用は認めなかった 副作用により投与中止 となった症例や G-CSF を投与した症例は無かった 治療効果判定は PR 例 SD 例 内 Long SD 例 PD 4 例 臨床的有用率 CR+PR+Long SD は 7.5% に認められた 結論 投与開始時から減量することで 安全に継続投 与が可能だった 段階減量量から投与開始しても臨床的有用率は国内第 相 試験とほぼ同等であった 非血液毒性は軽微であり 長期投与可能であった GP--5-06 GP--5-07 広島大学病院 乳腺外科 当院におけるエリブリン施行症例の検討 当院の転移再発乳癌に対するエリブリンの使用経験 松下記念病院 外科 竹田クリニック 山口 正秀 廣中 愛 大陽 宏明 竹田 靖 清水 健 伊藤 忠雄 谷 直樹 岡野 晋治 野口 明則 山根 哲郎 山田 一人 和泉 宏幸 菅野 恵美子 秋本 悦志 小林 美恵 梶谷 桂子 重松 英朗 恵美 純子 舛本 法生 角舎 学行 春田 るみ 片岡 健 岡田 守人 はじめに 当院では 0 年 月より 進行 再発乳癌症例に エリブリ ンを投与している 現在までに投与した症例について検討した 対象 0 年 月から 0 年 月までに エリブリンを投与した進行 再発乳癌症例 は 0 例あり 年齢は 46 歳から 7 歳 平均 6.5 歳で全員女性であった 結果 subtype は ER 陽性 HER 陰性 6 例 ER 陽性 HER 陽性 例 ER 陰性 HER 陽 性 例 ER 陰性 HER 陰性 例であった 再発転移部位は骨と肝臓を含む複 数の転移は 7 例 リンパ節転移は 例 肝転移単独は 例であった 投与前のレ ジメン投与数は から 9 で中央値 4 レジメン 投与サイクル数は 現在治療継 続症例や サイクル未満を除く 7 例において サイクルから 8 サイクルの中央 値 5 サイクルであった 同症例での最大効果は PR 例 PD 5 例 SD 例で あった 0 例のうち エリブリンによる治療が有用であった思われる症例を 例提示する 症例 46 歳 女性 他院から紹介受診され 多発性骨転移 多 発性肝転移 肝機能障害 貧血を伴い入院加療となった 輸血ならびにエリ ブリンを開始したが 入院中に高 Ca 血症を併発した もともと多発性骨転移 による血液異常もあり エリブリンの投与量 投与間隔を調節し GCSF ビ フォスフォネートも併用し退院可能となった 症例 9 64 歳 女性 術後 FEC 75 DTX 70 それぞれ 4 コース後 レトロゾール内服 年 4 ヶ月目に肝転 移再発となった 当初 脱毛を避けるため UFT EXE の内服を開始したが 肝機能異常が発症し 肝機能改善後 nab-ptx を開始した 7 ヶ月で PD となり エリブリンを開始し 週毎投与であったが 治療効果は PR で 通院中も体 調が良く QOL も保たれた 考察と結語 エリブリンは 投与方法によって QOL を低下させずに SD や PR を保つ事ができる症例が存在すると思われた はじめに 新規抗癌剤エリブリンは EMBRACE 試験で前治療歴のある転 移再発乳癌患者に対し サブタイプに関わらず OS の延長を示した また EMBRACE 試験のサブ解析では 前治療歴が少ない症例ほどより OS への効果 が高いことが示された 今回我々は 当院の転移再発乳癌に対する 5 例のエ リブリン使用経験について報告する 対象と方法 平成 年 7 月から平成 4 年 7 月までの転移再発乳癌患者 5 例に対し 第 次 8 次治療として PD 確 認までエリブリン単剤投与を行い 本薬剤の有効性と安全性を検討した 結 果 年齢中央値 5.7 歳 9-75 歳 サブタイプの内訳は Luminal A 例 Luminal B HER 陽性 例 Basal-like 例だった 治療対象となった臓器 は肺 0 例 肝 9 例 骨 6 例 脳 4 例 リンパ節 例だった 投与期間中央値 は. サイクル -7 サイクル エリブリンの奏効率は 0% PR 例 SD 例 であった Grade 以上の有害事象は血液毒性を 5 例 % に認めた Grade 以下の有害事象は肝機能障害を 5 例 % 疲労感 末梢神経障害 関節痛を 例 0% に認めた 考察 エリブリンが奏功した PR 症例は再発 の 次治療として開始しており サイクル目で肺転移に対し著効が認められ た 一方 SD 症例は 5 次 7 次治療であるが それぞれ 7 サイクル継続 でき長期 SD であったことから 早期の段階での使用が有効であることはもち ろんだが 高次治療においても長く継続可能な症例もあると考えられた エ リブリンの副作用として骨髄抑制が問題となるが 投与量の減量 G-CSF の 適切な使用により 比較的安全に使用できている 今回 PR SD が得られた 症例は 副作用が軽微であったため投与量の減量は行わなかった エリブリ ンは副作用が比較的少なく投与法が簡便なため患者の QOL に寄与し 長期間 の使用が可能な忍容性の高い薬剤と考えられた 5
GP--5-08 GP--5-09 山口大学 消化器 腫瘍外科 当科における進行再発乳癌に対するエリブリンの使用経験 当科における再発乳癌に対するエリブリンの使用経験 信州大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科 信州大学医学部附属病院 外科 前田 訓子 北原 正博 井上 由佳 兼清 信介 徳光 幸生 吉村 清 為佐 路子 山本 滋 岡 正朗 金井 敏晴 小野 真由 家里 明日美 岡田 敏宏 花村 徹 渡辺 隆之 前野 一真 望月 靖弘 伊藤 研一 天野 純 緒言 エリブリンは本邦で開発された非タキサン系の微小管阻害剤であり 海外の EMBRACE Study においてアンスラサイクリン系およびタキサン系薬 剤治療歴を有する再発乳癌患者に対し 単剤治療で OS の延長が示されてい る 0 年 7 月の認可以降 当科においても使用症例が徐々に増加してい る これまでに本邦では luminal type および肝転移巣への良好な治療成績 が報告されている 目的 当科での進行再発乳癌に対するエリブリンの有効 性および安全性を検証する 対象 0 年 7 月以降 当科にてエリブリンを 投与した 症例 年齢中央値 56 歳 9 8 歳 であり エリブリンまでの 前治療レジメン数の平均は.8 レジメン 5 レジメン であった エリブリ ンは サイクル 日として 日目 8 日目に点滴投与を行った 結果 治 療効果 CR は認めず PR が 例 5.0% SD が 症例 6.7% PD が 7 症例 58.% であり臨床的有用率 clinical benefit rate は 4.7% であった clinical benefit が認められた症例の前治療レジメン数は.4 レジメン レジメン であった PR が得られた 症例のうち 肝転移は 症例に認められ た 全 症例中 0 症例が luminal type であり PR もしくは SD が得られた 症例はすべて luminal type であった 安全性 症例中 5 症例に Grade 以 上の白血球減少 好中球減少を認め うち 症例は G-CSF 製剤を使用したが 発熱性好中球減少は認めなかった 末梢神経障害は 症例に認められた ま た 症例で 薬剤性が疑われる間質性肺炎を発症し投与中止となった 考察 clinical benefit が得られた症例では前治療レジメン数が少ない傾向がみられ 再発後の早期投与によるエリブリンの有用性が示唆された また血液毒性以 外の有害事象は他剤と比較して少ない印象があり 病状が進行した症例に対 しても認容性が高いと考えられた はじめに エリブリンメシル酸塩 エリブリン は非タキサン系の新規微小管 阻害薬として アンスラサイクリン系およびタキサン系既治療の進行再発乳 癌症例の予後を改善することが報告されている EMBRACE 試験 今回 当 科でエリブリンを使用した 7 症例を対象として 安全性 有効性をレトロスペ クティブに検討した 対象と方法 0 年 0 月 0 年 月に当科でエ リブリンを投与した再発乳癌 7 例 レジメンは 週を サイクルとして day day8 にエリブリンを投与した エリブリンの投与量は原則.4mg/m とし 患者の状態により減量投与ならびに休薬を適宜実施した また HER 陽性例 に関しては trastuzumab を併用した 有害事象の評価は CTCAE ver.0 に 基づき評価した 結果 患者の中央値は 65 歳 8-7 ER + HER - 5 例 ER + HER + 例であった エリブリン投与前の化学療法のレジメ ン数は術後補助療法を含めると平均 5 レジメン -8 再発後は.5 レジメン -5 であった 転移部位は肺 例 肝 4 例 骨 4 例 脳 例 リンパ節等そ の他 5 例 重複あり であった 平均投与サイクル数は. サイクル -5 で あり 現在 例が投与を継続中である 治療効果は SD 例 PD 6 例であっ た エリブリン初回投与量.4mg/m で減量投与 休薬のいずれも行わなかっ たものが 例であり 初回より 0% 減量投与が 例 0% 減量投与が 4 例で あった 減量投与を行った 6 例 86% はいずれも Grade 以上の白血球減少 ならびに好中球減少を認めた Grade 以上の重篤な非血液毒性は認めなかっ たが Grade / の倦怠感 末梢神経障害をそれぞれ 例 9% 認めた 結 語 今回の検討では前治療歴が多く 少ない症例での検討ではあったが 臨床 効果が認められる症例も存在した 有害事象として好中球減少症や白血球減 少症が高頻度で 注意が必要であるが 比較的安全に使用できると考えられた GP--5-0 GP--5- 当院の治療成績より考慮する進行再発乳癌に対する Eribulin と Bevacizumab + Paclitaxel の展望 当院におけるエリブリンの使用経験 昭和大学医学部 乳腺外科 国立病院機構相模原病院 外科 北里大学 外科 原メディカルクリニック 飯塚 美香 小坂 愉賢 原 英 井上 隼人 坂本 友見子 仙石 紀彦 蔵並 勝 渡邊 昌彦 沢田 晃暢 中村 清吾 明石 定子 繁永 礼奈 大山 宗士 高丸 智子 吉田 玲子 桑山 隆志 鈴木 研也 榎戸 克年 鈴木 諭子 池田 紫 渡辺 知映 奥村 裕美 伊達 由子 背景と目的 新規微小管阻害薬 Eribulin Eri が 0 年 7 月より 血管新生 阻害薬 Bevacizumab Bev が 0 年 9 月より 進行再発乳癌に対し新たに 使用可能となった 今回 当院における Eri と Bev+Paclitaxel PTX の有効 性を後方視的に検討した 対象と方法 評価可能な進行再発乳癌を対象に Eri.4mg/m 週間投与 週間休薬 は 5 例 Bev+PTX Bev 0mg/kg 週毎 PTX 90mg/m 週投与 週休薬 は 7 例について 奏効率を患 者背景別に比較し 治療成功期間 TTF 無増悪生存期間 TTP を解析した なお QOL を重視し適宜減量を行った 結果 Eri 年齢中央値 59 8-79 歳 Subtype Luminal/HER/TNBC/ 不明 //9/ 治療 Line st/nd/rd 以降 / 不明 6/4/4/ Taxane 治 療 歴 有 / 無 0/5 で あ っ た 奏 効 率 は 全例 0.0% Subtype 別では Luminal 5.0% HERrich.% TNBC.% 治 療 Line 別 で は st 6.7% nd 50.0% rd 以 降 4.% Taxane 治 療 歴 別 で は 有 0.0% 無 60.0% で あ っ た 治 療 Line 別の病勢コントロール率 DCR は st+nd 70.0% rd 以降 7.4% と 同 等 だ っ た TTF 中 央 値 は 7 日 95%CI 77-77 TTP 中 央 値は 40 日 95%CI 84-96 であった Bev+PTX 年齢中央値 47 674 歳 Subtype Luminal/TNBC/ 不 明 8/8/ 治 療 Line st/nd/rd 以降 0//5 Taxane 治療歴 有 / 無 9/8 であった 奏効率は 全例 5.9% Subtype 別では Luminal/TNBC 共に 50.0% 治療 Line 別では st 70.0% nd 0% rd 以降 40.0% Taxane 治療歴別では有.% 無 87.5% であった TTF 中央値は 40 日 95%CI 70-NR TTP 中央値 7 日 95%CI 77-NR であった なお Eri Bev+PTX 共に重篤な副作用 は認めず 安全に投与可能であった 結語 両治療共に忍容性は良好であった Eri は持続的な病勢維持が期待でき Bev+PTX は早期かつ Taxane 治療歴の無 い患者に高い奏効率が期待できる可能性が示唆された 各々の治療の今後の 位置付けに関する考察も加え報告する 5 エリブリンは新規微小管阻害薬であり アンスラサイクリン タキサン系薬 剤治療後の進行再発乳癌患者の生存期間を有意に延長したことが報告されて いる 今回われわれは 当院でエリブリンを投与した進行再発乳癌患者 例 について有効性と安全性を検討した 対象症例は進行乳癌 例 再発乳癌 例 平均年齢 55. 歳 投与期間は 4-87 平均 00.5 日 再発症例の無病 期間は 8-06 か月であった Subtype 別の内訳は ホルモン受容体 HR + HER - 7 例 HR + HER + 例 HR - HER + 例 HR - HER - 例であった 投与が完遂できた 例 血液毒性による投与中止 例を除く での治療効果は PR 例 SD 7 例 PD 例 奏効率は 8.% 臨床的有用率 CR+PR+longSD は 7.% 無増悪期間中央値は 5 か月であっ た エリブリン投与時の転移再発部位は 肝 5 例 肺 6 例 胸膜 例 骨 8 例 リンパ節 6 例 子宮 例 皮膚 例 重複あり であった PR を得られた部位 は 原発巣 肝 リンパ節であった 有害事象は 例中 例に認められ G 以上の血液毒性を 6 例に認め そのうち 例は投与中止となった 非血液 毒性は 末梢神経障害 4 例 G- 肝酵素上昇 例 G 倦怠感 例 G 口内炎 例 G であった 考察 エリブリンは進行再発乳癌に対し良好な抗 腫瘍効果が期待できる薬剤である ただし高頻度に血液毒性が発現するため 血液毒性に対する対策を考慮することで長期投与が可能であると考えられた
GP--5- GP--5- 進行 再発乳癌に対するエリブリンの使用経験 HER 陰性進行 再発乳がん患者に対するエリブリンの有効性 と安全性 順天堂大学 乳腺 内分泌外科 北里大学 外科 三浦 弘善 倉田 麻美 伊藤 真由子 堀本 義哉 清水 秀穂 小坂 泰二郎 龍 美紗 瀬沼 幸司 中井 克也 齊藤 光江 猪狩 史江 氷室 貴規 崔 賢美 南谷 菜穂子 小坂 愉賢 本田 朋 菊池 真理子 西宮 洋史 榎本 拓茂 仙石 紀彦 谷野 裕一 蔵並 勝 渡邊 昌彦 背景 エリブリンはクロイソカイメンから単離された HalichondrinB の合成 誘導体で チューブリン重合を阻害して微小管伸長を抑制することで癌細胞 の増殖を阻害する アントラサイクリン系及びタキサン系抗癌剤を含む前治 療歴を有する進行又は再発乳癌患者を対象とした第 相試験で 主治医選択治 療群に対して優位な生存期間の延長を認め 日本では 0 年 7 月より使用可 能となった 目的 エリブリンを使用した進行又は再発乳癌症例において有 効性 安全性について検討する 結果 0 年 7 月から 0 年 9 月までの 期間に 例の進行又は再発乳癌患者に対しエリブリンの投与をおこなった 患者の平均年齢は 49.8 歳 65 歳 ホルモン受容体 HR 陽性 HER 陰 性 6 例 HR 陰性 HER 陽性 例 HR 陰性 HER 陰性 5 例 全例肺 肝 胸 膜のいずれかに転移を認めた 進行再発後の投与レジメン数中央値は 4 0 治療効果は 例で PR が 例で SD が得られた PR 例の前治療歴は 5 レ ジメンであった 無増悪期間中央値は 8 日であった 好中球減少は Grade 例 Grade4 4 例であった 例で Grade の口内炎を認め 補液を要した 5 例で Grade までの全身倦怠感が認められた 考察 国内第 相試験の結果 からエリブリンは前治療の少ない症例の方が奏効率が高いことが示されてい る 当院での経験では前治療歴が濃厚であることより奏効例は 例中 例に とどまったが その中でも治療効果が認められる症例も存在し エリブリン は前治療歴のある転移再発乳癌においても有用な選択肢の つと考えられた 背景 エリブリンは非タキサン系微小管阻害薬であり アンスラサイクリン およびタキサン系薬剤耐性の進行再発乳癌において有用である 今回われわ れは 当院で本剤を投与した 7 例の有効性と安全性を評価した 対象 0 年 9 月から 0 年 月までに当院でエリブリンを投与した HER 陰性進行 乳癌 7 例である 結果 平均年齢は 46 歳 再発例が 6 例で進行乳癌が 例だっ た ホルモン受容体陽性が 6 例 陰性が 例だった 本剤投与前の抗癌剤治 療のレジメン数の平均は.4 レジメンであった 投与回数は平均 6.5 コースで あり 全例 カ月以上の投与が可能であった 効果は PR が 例 PD が 5 例で あった 奏功率 8.6% 無憎悪期間の中央値は 9 日であった 有害事象は 好中球減少 Grade 例 Grade4 例 と Grade の末梢神経障害を 例に認めたが 有害事象により中止した症例はなかった PR を得られた症例 を提示する 症例 8 歳女性 T4bNM HEP の診断で EC-wPac 施行後 Bt+Ax を施行した 肝転移 骨転移増悪を認め ビノレルビン CPT- ゲ ムシタビンを導入したが いずれも PD であり エリブリンを導入した 肝転 移の PR を得られ 4 コース投与可能であった 症例 4 歳女性 右炎症 性乳癌にて FEC-wPac 施行し CR となるが 腋窩リンパ節転移の増悪を認め TS UFT 投与後エリブリンを導入した 導入時に皮膚転移を認めたが コー ス終了し皮膚転移の PR を得られた 現在 6 コース終了し継続投与中である 結語 本剤は進行再発乳癌において良好な忍容性と抗腫瘍効果を示した 有 害事象も少ないため 長期投与が可能であった PR を得られた症例は前治療 が多い症例であり 前治療のレジメン数に関わらず有効性が高いと考えられ る GP--5-4 GP--5-5 転移 再発乳癌に対するエリブリンの有用性の検討 再発乳癌に対する eribulin 治療成績の検討 船橋市立医療センター 外科 船橋市立医療センター 産婦人科 船橋市立医療センター 薬剤部 4 船橋市立医療センター 放射線技術科 伊勢崎市民病院 外科 伊勢崎市民病院 病理診断科 平方 智子 片山 和久 岡田 朗子 鈴木 豊 松崎 弘志 唐司 則之 吉原 ちさと 大淵 紫 岩田 可奈恵 石井 悟 4 背景 エリブリンは 化学療法治療歴のある転移 再発乳癌患者に対し 全 生存期間の延長が証明された新規の微小管阻害剤である さまざまな患者に 対しての有用性が期待されるが さらなる臨床データの蓄積が必要である 目 的 エリブリンの有効性 安全性を明らかにする 対象と方法 0 年 0 月 0 年 月にエリブリンを投与した転移 再発乳癌 6 例を対象とし 治療効果および有害事象 トラスツブマブとの併用について検討した 原則 として.4mg/m/day 8 で 週毎に静脈内投与した 結果 平均年齢は 68.5 歳 60-85 歳 で 全例が臓器転移を有していた 原発巣の組織型は浸 潤性乳管癌 例 浸潤性小葉癌 例 アポクリン癌 例 腺扁平上皮癌 例 で あ り ER+HER- が 8 例 ER-HER+ が 例 ER+HER+ が 例 ERHER- が 4 例であった 前治療の平均レジメン数は 4.4-9 微小管阻害剤 の使用歴ではタキサンのみが 0 例 タキサンおよびビノレルビンが 4 例 い ずれもなしが 例であった 平均投与サイクル数は 6.5-6 で 6 例が投 与継続中である 治療効果は PR 4 例 SD 4 例 PD 5 例 未評価 例であり 評価しえた 例において 奏効率は 0.8% 4/ CB 率は 5.8% 7/ であった Grade 以上の有害事象では 好中球減少症を 8.% /6 に 貧血を 6.% /6 に 食欲低下 口内炎 末梢神経障害をそれぞれ 6.% /6 に認めた 例に入院を要したが 腎機能低下症例であった トラス ツブマブを併用した 例でも 重篤な有害事象は認められなかった 結語 エリブリンは 転移 再発乳癌に対して有効性が期待でき 骨髄抑制に注意 すれば 高齢者 トラスツブマブ併用においても安全に投与可能であった はじめに eribulin は微小管伸長を阻害することにより細胞周期を停止さ せる新規の抗癌剤である 当院の eribulin 治療成績について検討した 対 象 方法 年齢 5-7 歳のアンスラサイクリン タキサン治療後の再発乳癌 例 うち ER+HER- 群が 5 例 ER+HER+ 群が 例 ER-HER+ 群が 例 ER-HER- 群が 4 例 RECIST criteria に従い治療効果判定を行った 結 果 0 年 月現在で全例 5 コース終了し 治療効果は PR 例 ERHER- 群 が 例 SD 例 ER+HER- 群 が 例 ER+HER+ 群 が 例 ER-HER- が 例 PD 例 ER+HER- が 例 ER-HER- 群が 例 効 果未判定 4 例 有害事象は血液毒性 G が 例 G 4 が 例 FN が 例 全身倦怠感 G は 5 例 G 4 は 例 脱毛は 例であった 考察 FN が 例に出現しており 投与方法に改善が必要と考えられたため 減量基準 の他に biweekly レジメンも選択肢の つとした PR の 例はアンスラサイク リン タキサン術前化学療法後の手術後 と 8 ヶ月で再発した ER-HER群であり eribulin は再発後の 次と 次治療であった 結語 ER-HER- 群 でアンスラサイクリン タキサン投与後に比較的早期に再発した症例では 再発に対する早期治療手段として eribulin が候補となる可能性がある 54
GP--5-6 GP--5-7 進行 再発乳癌に対する Eribulin の使用経験 当院におけるエリブリンの使用経験 東京医科大学八王子医療センター 乳腺科 八王子乳腺クリニック 八王子山王病院 国立病院機構名古屋医療センター 外科 加藤 彩 高野 奈緒 林 孝子 佐藤 康幸 天谷 圭吾 松尾 聡美 中村 慶太 三坂 武温, 金 慶一, 林 光弘 背景と目的 Eribulin はタキサン系とは異なる機序による微小管重合阻害剤で あり アンスラサイクリン系 タキサン系薬剤の既使用例にも治療効果が期 待される薬剤である 当院における Eribulin 導入後初期治療成績について報 告する 対象と方法 0 年 8 月 0 年 0 月までに Eribulin 治療開始し た進行再発乳癌 7 例を対象とした 奏功率 奏功期間 治療継続期間 有害事 象を検討した 結果 7 例の内訳は luminal A 例 Her type 例 triple negative 例であった 転移部位は肝 6 例 骨 4 例 リンパ節 例 肺 例 脳 例 重複あり 前治療の平均は.7 レジメンであった 治療効果は CR 0 例 PR 例 SD 例 PD 4 例であり奏功率 8.5% clinical benefit rate 4.8% PR 例の奏功期間は 8 日と 4 日であり それぞれ 0 コース コー スまで有効であった SD 症例の安定期間は 55 日 全症例の治療期間中央値 は 96. 日 4.5 コース であった Grade 以上の有害事象は 例に好中球減 少が認められ 例は 0% の減量を要したが 他はすべて Grade 以下であっ た 考察と結論 長い治療歴があるにもかかわらず奏功した症例がある一方 で 比較的治療歴が浅くても治療に不応な例もあるなど 前治療歴と治療効 果には一定の傾向を認めなかった また 血液毒性以外の有害事象は比較的 軽微で治療の導入は容易であった EMBRACE 試験の結果とも比較して報告 する はじめに エリブリンは本邦で開発された抗悪性腫瘍剤である 国外の第 相試験において アントラサイクリン系及びタキサン系薬剤の前治療歴を有 する進行又は再発乳癌患者に対し 主治医選択治療群と比べて OS の延長が 認められ 治療効果の期待される薬剤である 0 年 4 月に承認され 当院 においては 0 年 月から 0 年 月までに 8 例の患者に投与を行っ た この使用経験について報告する 対象及び方法 アントラサイクリン系 及びタキサン系薬剤の使用歴のある進行又は再発乳癌患者 初回投与量は全 例.4mg/m で 週投与 週休薬とした 結果 平均年齢 54. 歳 7 歳 ER HER 0 例 ER HER 5 例 ER HER 例 ER HER が 例であった 転移再発部位 重複あり は 肝 肺 4 骨 皮膚胸壁 5 リンパ節 5 脳 4 前治療レジメン数は平均. 7 レ ジメン 投与回数は から 5 クールであった 臨床的効果 PR 例 SD 例 であった 有害事象としては好中球減少が多く見られ 発熱性好中球減少が 5 例に見られた このうち 例に DIC を合併し 例はショック状態となった 減量は 9 例で行われた その他には脱毛 末梢神経障害などが見られた 考 察 前治療レジメン数の多い症例が多く奏効率は高くはないものの アントラ サイクリン系及びタキサン系薬剤に抵抗性を示す患者でも有効例が見られた 一方で発熱性好中球減少の割合が多く 一時的に生命の危険があった症例も 認めた 前治療歴の多い患者に使用していく際には 投与量の設定や適切な 投与時期などについて検討が必要と思われた GP--5-8 GP--5-9 進行再発乳がんに対するエリブリンメシル酸塩の使用経験 高齢乳癌患者におけるエリブリン療法の安全性 石川県立中央病院 薬剤部 石川県立中央病院 乳腺内分泌外科 山田 千代子 米澤 美和 國本 佐恵 柏原 宏暢 村田 智美 吉野 裕司 目的 進行再発乳がんに対するエリブリン療法の安全性および薬剤管理指導 の課題を検討する 方法 0 年 0 月から 0 年 月の間に エリブリン投与を行った進行 再発乳がん 症例について 有害事象の発生状況を後方視的に調査した 結果 平均年齢は 55.7 歳で stage4 症例が 例 再発症例が 9 例あった 再 発後の前治療歴は.7 5 レジメンで エリブリンは 4.6 6 コース 施行された CTCAE Grede 以上の有害事象は 好中球減少 Grade を 例 7.% Grade4 を 例 8.% 末梢神経障害 grade を 例認めた 全 例で G-CSF 製剤の投与は行われなかったが 発熱性好中球減少症は認めなかっ た 好中球減少 Grade 以上を認めた際は投与を延期し 次コースから投与量 を 段階減量した それにより 4 例で 段階減量し 例で 段階減量後中 止した 治療効果は 4 例で PD のため次治療に移行し 例で BSC となった また 例でアレルギー発症 例で高 Ca 血症疑いのためエリブリン治療を 中止した 例が投与継続中である エリブリンを 6 コース施行した症例では 好中球減少を認めなかったが 前治療である nabptx による末梢神経障害が 残存して Grade に増強し プレガバリン内服投与を要した 結論 エリブリン療法は 好中球減少の発現頻度が高いが 血液毒性に十分 注意し 投与量の減量を適切に行うことで 安全に投与を継続できる 長期 投与例では 末梢神経障害に対する薬物療法が必要であった 広島市立広島市民病院 薬剤部 広島市立広島市民病院 乳腺外科 広島市立広島市民病院 腫瘍内科 阿部 圭輔 河内 麻里子 河野 美保 伊藤 充矢 大谷 彰一郎 檜垣 健二 目的 高齢者は臓器機能の低下や併存症を有することが多いため 薬物治療 を行う際には有害事象への注意が特に必要である 今回 高齢乳癌患者にお けるエリブリン療法の安全性について検討した 方法 0 年 7 月から 0 年 0 月に当院においてエリブリン療法を施行し た 6 名 65 歳未満 8 名 65 歳以上 8 名 を対象とし 両群間における有害事 象の発現頻度を比較した エリブリンは原則として.4mg/m を開始用量と して第 治療日および第 8 治療日に投与し 日を サイクルとした 結果 患者背景では PS T-Bil AST ALT 及び肝転移の有無に差は見られな かったが SCr は高齢者群において有意に高かった P 0.05 非高齢者群 における好中球減少 grade /4 の発現頻度が 8.9% であるのに対し 高 齢者群では 6.5% と高かった 他の血液毒性についても高齢者群にて発現頻 度が高い傾向にあり 中でも血小板減少 any grade は有意に高かった P 0.05 また 発熱性好中球減少症についても高齢者群において高頻度であっ た 非高齢者群 6.7% 高齢者群 7.5% 非血液毒性については両群とも軽 微であり grade 以上の症状が発現した例はなく また AST/ALT 上昇及 び SCr 増加に有意な差は見られなかった 減量が必要であった症例は非高齢 者群にて 50% 高齢者群において 75% であった 中止理由は全症例におい て病勢進行であり 副作用により継続不可となった例はなかった 考察 エリブリン投与患者のうち 高齢者では特に血液毒性に注意が必要で ある しかし 適切な減量により治療継続が可能であり エリブリン療法は 高齢者においても選択可能な治療法であると考えられる 55
GP--5-0 GP--54-0 京都府立医科大学 内分泌乳腺外科 再発乳癌に対するハラヴェン±ハーセプチン療法奏功例におけ る患者背景 転移性乳癌患者に対する経口抗がん剤 Capecitabine と S- 単 独療法 多施設無作為化第 相比較試験 関西医科大学 外科 東京大学医科学研究所 緩和ケア科 東北大学大学院医学系研究科 医学統計学分野 4 東京薬科大学 医療実務薬学 5 大慶会星光病院 乳腺科 6 九州中央病院 乳腺外科 7 国立病院機構弘前病院 外科 8 ナグモクリニック 福岡 中務 克彦 今西 清一 竹内 万理 濱岡 亜紗子 今井 文 阪口 晃一 水田 成彦 田口 哲也 背景 0 年 7 月よりハラヴェンを投与した 5 例のうち 奏功した 4 例の患 者背景をレトロスペクティブに調べた 目的 ハラヴェンは 0 年 7 月に新 発売された微小管重合阻害剤である 今回進行再発乳癌に対するエリブリン 投与を経験したので奏功例の患者背景を解析する 対象 方法 0 年 7 月 より 0 年 月までに投与開始した 5 例 そのうちハーセプチン併用例は 5 例であった 投与量は.4mg/m を基本とし 患者状態に合わせて適時減量 休薬しながら投与を行った 結果 平均年齢 6. 歳 化学療法の適応となっ た転移はリンパ節転移 9 例 肺転移 7 例 骨転移 6 例 肝転移 例 ER + / Her - 7 例 ER + /Her + 4 例 ER - Her + 4 例 再発後の既知 レジメン数は レジメン以下 4 例 レジメン以上が 例であった 回以上 投与できた 4 例中 例で CR 例で PR 4 例で SD 例で PD であった ま とめ 再発後 レジメンまでに投与した 例中 例 ER + /Her - 例 ハー セプチン併用した 例において CT 所見上 PR 以上を得られた 早期導入した 症例及びハーセプチン併用療法において効果が認められた 考察 海外第 相 enbrace 試験において ER 陽性例に 5.% 国内第 相試験において.7% の奏功率であったが 今回当科でも ER 陽性例に PR 以上を得られ ホルモン 陽性例への投与も期待できる薬剤と考えられる また ハーセプチン併用療 法においては今後多施設共同臨床試験にて前向きに検証していく予定である 山本 大悟,5 岩瀬 哲 坪田 優 有吉 恵介 川口 崇 4 山本 智寿子 5 寺本 成一 6 小田桐 弘毅 7 北村 薫 8 山口 拓洋 今 回 我 々 は 転 移 性 乳 癌 患 者 を 対 象 に 経 口 抗 が ん 剤 Capecitabine と S- 単独療法について無作為化第 相比較試験を実施した 本試験は測定可能 病 変 を 有 す る 患 者 を 対 象 に Capecitabine 群 と S- 群 に 無 作 為 に 割 付 け た Capecitabine 群 は 657mg/m/day 週 投 与 週 休 み S- 群 は 800mg/body/day 週投与 週休み ともに病勢進行 PD 後 クロスオー バーするように投与した 主要評価項目は無増悪生存期間 PFS 副次的評価 項目は 全生存期間 OS 奏効率 ORR 等とした 4 例が登録され 6 例 が適格であった 両群間に患者背景の偏りは認めなかった PFS 中央値 は Capecitabine 群 6.8 ヵ月に対し S- 群は 5.5 ヵ月 HR -S/capecitabine 0.85 p=0.5 で あ っ た OS 中 央 値 は Capecitabine 群 4 ヵ 月 に 対 し S- 群 は. ヵ 月 HR -S/capecitabine. p=0.9 で あ っ た 奏 効率はそれぞれ 4.0% と.% であった 副作用は S- 群に血小板減少症 P=0.040 S- 9.% capecitabine.4% と 吐 気 P=0.047 S- 6.% capecitabine 4.% が有意に多く出現し Capecitabine 群に手 足症候群が有意に多くみられた P=0.09 S- 0.8% capecitabine 5.4% 以上の結果から 経口抗がん剤 Capecitabine と S- 単独療法 XT 群 の治療効果はともに良好であったが 副作用のプロファイルが異なり 使い 分けが必要と考えられた GP--54-0 GP--54-0 早期乳癌患者に対するゾレドロン酸術前療法の第 相試験 最 終報告 第 I 相試験に参加した乳癌患者の臨床的検討 がん研究会有明病院 総合腫瘍科 がん研究会有明病院 乳腺内科 野口 瑛美 清水 千佳子 小林 典子 公平 誠 山本 春風 温泉川 真由 米盛 勧 田村 研治 山本 昇 藤原 康弘 奈良 江梨子 田辺 裕子 橋本 淳 中野 理恵 宮野 千恵 中山 美恵 伊藤 良則 高橋 俊二 目的 ゾレドロン酸点滴投与が早期乳癌患者の術前化学療法効果を増強する という仮説を検証する 対象 当院で術前化学療法を予定する HER 陰性乳 癌患者 方法 CEF を 4 コース施行後 Paclitaxel コースを行い ゾレドロ ン酸 4mg を -4 週間毎に投与する Primary endpoint を病理学的奏効率 secondary endpoints を 病理学的完全奏効率 pcr 乳房温存率 腋窩リ ンパ節転移消失率 有害事象 translational として circulating tumor cells CTC circulating endothelial cells CEC disseminated tumor cells DTC 数の変化として有効性と安全性を検討した 結果 00 年 4 月から 0 月までに 0 例から同意を取得し 術前化学療法を施行した luminal type 0 例 triple negative TN 9 例 であった 手術を施行した症例は 9 例 化学療法施行中に骨転移が発見され手術を施行しなかった症例が 例 であった 結果は 病理学的奏効率.0% pcr 0.% TN 例 乳 房温存率 7.6% 腋窩リンパ節転移消失率は.0% であった CTC は開始 時に陽性症例は 例 D5 で陽性転化症例が 例であったが 終了時には陰 転化した 開始時に陰性であったが 終了時に陽転化症例は 例あった CTC 数と相関を認めた因子はなかった CEC は閉経前 後 PR non-pr HR TN 群間で解析をおこなった どの群においても 開始前と比較して 終了時 は有意差をもって増加していた 増加率については 各群間で統計学的有意 差はなかった 有害事象は発熱.% 疲労.% 低 Ca 血症 6.7% 腎機 能障害.% であり 治療中止につながる有害事象は認めなかった 結語 術前化学療法とゾレドロン酸併用の有効性は確認できなかった CEC の変化 は今後 術前化学療法の biomarker になりうる可能性があるが さらなる解 析は必要である 本会では DTC のデータを加えて発表する予定である 国立がん研究センター中央病院 乳腺 腫瘍内科 国立がん研究センター中央病院 早期 探索臨床研究センター 背景 近年開発されている抗悪性腫瘍薬の大部分は分子標的薬であり 第 I 相試験が増加している 目的 分子標的薬の第 I 相試験に登録した乳癌患者 の臨床的背景と治療成績について検討した 方法 004 年 7 月から 0 年 0 月までの間に 6 試験に登録した 5 名 のべ 6 例 について後方視的に解 析した 試験治療を癌腫とバイオマーカーでの絞り込みを行った Enrichment design と 固形癌全般を対象とした All-comers design に分類した 結果 全例女性 初回登録時の年齢中央値 56 6-7 歳 PS は 0// が 5/9/ 例 6 名は複数回 -5 回 試験に参加した Enrichment design の試験薬はホル モン療法 抗 HER 療法であり 例が登録され 全例が試験薬の投与を受 け た subtype は ホ ル モ ン 受 容 体 HR +HER-/HR+HER+/HR-HER+/ HR-HER- がそれぞれ //6/0 例 ホルモン療法前治療歴は中央値 0 0- レ ジメン 化学療法前治療歴は中央値 4 0-6 レジメン 試験治療期間に用量規 制因子 DLT の発現を認めず 治療成功期間 TTF は中央値 9-69 ヶ月 最良総合効果は部分奏効 PR 例 8% 不変 SD 8 例 7% であった 登録からの生存期間 MST は中央値に到達しなかった All-comers design の試験薬は Akt 阻害薬 マルチキナーゼ阻害薬 PARP 阻害薬 抗 IGF-R 抗 体薬などを含み 7 例 のべ 5 例 が登録され 例を除いて試験薬の投与 を 受 け た subtype は HR+HER-/HR+HER+/HR-HER+/HR-HER- が それぞれ 6/0//8 例 ホルモン療法前治療歴は中央値 0 0-4 レジメン 化学 療法前治療歴は中央値 4-8 レジメン DLT 発現を 件に認め TTF 中央値 は -5 ヶ月 PR 例 4% SD 0 例 40% を認めた一方 サイクル 以内に PD となった症例を 0 例 40% 認めた 初回試験登録からの MST は ヶ月であった 結語 All-comers design での第 I 相試験において バイ オマーカーによる対象の絞り込みが課題である 56
GP--54-04 GP--54-05 急性期民間病院における医師事務作業補助者による乳癌臨床試 験の支援について 中頭病院 診療支援室 中頭病院 乳腺科 當眞 葉子 山城 かおり 座波 久光 尾野村 麻以 進行 再発乳癌に対する Docetaxel+TS- 併用療法 KBCOG 07 Kobe Breast Cancer Oncology Group KBCOG 神戸アーバン乳腺クリニック 淀川キリスト教病院 腫瘍内科 甲南病院 外科 4 兵庫県立がんセンター 乳腺外科 5 茶屋町ブレストクリニック 6 淀川キリスト教病院 乳腺外科 はじめに 当院は 6 床 外来患者数 600 人 / 日 手術件数 5700/ 年の比較 的多忙な急性期民間病院である 医師事務作業補助者はドクターズアシスタ ント 以下 DA として 診断書記載 がん登録 NCD 登録 市販後調査登録 医師の学会発表 論文作成支援等の多彩な業務にたずさわっている 乳がん 診療領域では CRC の業務を兼任し 医師主導型乳癌臨床試験に対して支援を 行ってきたので報告する 方法 乳癌臨床試験について. 院内 IRB 申請準備. 試験同意説明補助. 症例登録補助 4. スケジュール管理 5. CRF 記載 6. 追跡調査などを行った 不随研究 QOL 調査 生活習慣 代替医療に関する調査 のためのアンケート 調査も行った DA 支援前後の乳癌領域の医師主導型臨床試験参加数の推移に ついて検討を行った 結果 DA による支援制度導入後の 008 年 4 月から 0 年 月までに参加 した医師主導型乳癌臨床試験は 9 試験であった 一方 DA による支援導入前 の参加試験はなく 支援後 乳癌臨床試験への参加は積極的になった DA に よる支援により CRF の締め切り厳守や適格基準の把握による登録の促進が 行えた 結論 乳癌臨床試験において DA による支援により 医師を煩雑な作業より解 放することで 民間急性期病院でも積極的に臨床試験への参加ができるよう になった さらに支援を強化していきたい 奥野 敏隆 重岡 靖 宮下 勝 高尾 信太郎 4 前川 陽子 4 國久 智成,6 脇田 和幸 5 はじめに 進行 再発乳癌患者を対象に 症状の緩和と質の高い延命を目標 として Docetaxel と TS- の併用療法による第 相臨床試験を行った 対象 アンスラサイクリンによる治療歴を有する HER 陰性の進行 再発乳癌 40 例を目標としたが 009 年 7 月から 0 年 6 月までの 年間の登録症例は 9 例であった 方法 Docetaxel 60mg/m day 点滴静注 TS- 80mg/m day-4 日 回に分けて経口内服 週休薬を コースとし 週毎に投与 した 主要評価項目は奏効率 副次評価項目は生存期間 無増悪生存期間 腫瘍コントロール率である 結果 対象の年齢は 50 64 歳 中央値 60 歳 転移巣は骨 4 例 リンパ節 4 例 肝臓 例 肺 例 胸膜 例であった 症例 で複数転移巣あり 施行コース数は 4 コース 中央値 6 コース 効果判 定は PR 5 例 SD 例 PD 例 評価不能 例 奏功率は 6% 5/8 腫瘍 コントロール率は 88% 7/8 であった 無増悪生存期間は.7 ヶ月から 0 ヶ 月 中央値 6.9 ヶ月であった 主な有害事象は全身倦怠感と好中球減少がそ れぞれ 7 例 78% 脱毛 爪の変化 口内炎がそれぞれ 6 例 67% 浮腫が 4 例 44% であった Grade 以上のものは grade 4 の好中球減少を 5 例に grade の発熱性好中球減少 悪心嘔吐 食欲不振 全身倦怠感 下痢をそ れぞれ 例に認めた 考察 Docetaxel と TS- はその副作用の特徴が異なり in vitro のデータにて相乗効果が示されており その併用は転移 再発乳癌に おいて QOL を保ちつつ高い奏効率が期待される 本試験においても好中球減 少を除き重篤な有害事象はなく 中央値で 6 コース施行可能であったこと 奏 効率 6% 腫瘍コントロール率 88% が得られたことは Docetaxel TS- 併 用療法の有用性を示すものと考える GP--54-06 GP--54-07 乳癌センチネルリンパ節検索における RI 法と比較した ICG 蛍 光法の臨床的有用性の検討 - 中間報告 新しい生検マーカー HydroMARK の使用経験 亀田メディカルセンター 乳腺センター 乳腺科 京都大学 乳腺外科 大阪医療センター 乳腺外科 国立がん研究所センター中央病院 乳腺外科 4 昭和大学 乳腺外科 5 北野病院 乳腺外科 6 東京都立駒込病院 外科 7 京都府立医科大学 内分泌乳腺外科 8 筑波大学 乳腺甲状腺内分泌外科 9 京都大学 探索医療センター 0 乳腺蛍光ナビゲーション手術研究グループ 坂本 尚美 寺岡 晃 佐川 倫子 田根 香織 中島 裕一 角田 ゆう子 坂本 正明 福間 英祐 杉江 知治,0 増田 慎三,0 木下 貴之,0 澤田 晃暢 4,0 山内 清明 5,0 黒井 克昌 6,0 田口 哲也 7,0 坂東 裕子 8,0 山城 大泰 0 李 哲柱 0 新藏 信彦 0 加藤 大典 0 池田 隆文 9 吉村 健一 9 多田 春江 9 上山 華栄,9 横橋 祐子 9 戸井 雅和,0 は じ め に 乳 癌 セ ン チ ネ ル リ ン パ 節 SLN 検 索 に お い て 標 準 的 手 法 radioisotope RI 法と indocyanine green ICG を用いた ICG 蛍光法によ る SLN 検索を各被験者に対して同時に実施し RI 法と比較した ICG 蛍光法の 臨床的有用性を検討する多施設共同前向き臨床試験 ficg-br0 試験 を紹介 する 対象 原発性乳癌 ctc-n0m0 を有する 0-75 歳の女性 方法 症 例登録後 各被験者に RI 法と ICG 蛍光法両者による SLN 検索を実施する た だしセンチネルリンパ節検索後の治療は本試験としては規定しない エン ドポイント 主要エンドポイントは検査感度 転移を有する SLN における同定 能 副次エンドポイントは SLN 同定率 ICG 蛍光法の SLN 同定の上乗せ効 果 術前全身療法前後における SLN の同定率の差 SLN と非 SLN の転移分布 有害事象および副作用 予定登録数 840 例 解析可能な登録数が 00 例と なった時点で中間解析として RI 法および ICG 蛍光法のセンチネルリンパ節の 同定率ならびに転移陽性率を求める 展望 ICG 蛍光法の感度 同定率が標 準的手法である RI 法とくらべ有意差がない場合には ICG 蛍光法が SLN 同定の 標準法のひとつとなりうる さらに RI 法との併用によって センチネルリン パ節の検査感度が改善される可能性がある 本発表では 現在進行中の ficgbr0 試験の中間解析結果を報告するとともに ICG 蛍光法の保険診療化への 道筋についても述べる はじめに HydroMARK とはマンモグラフィだけでなく 超音波 US や MRI でも描出可能な生検マーカーである HydroMARK はステンレスまたはチタン 製のクリップをハイドロゲルで包んだ構造で 長さ 5mm の棒状の形をしてお り 体内に留置するとハイドロゲルが水分を含んで膨張し 低エコーとして US 下に描出される 今回我々は HydroMARK の使用経験について述べる 対 象と方法 当院倫理委員会承認下にインフォームドコンセントを得た 9 例 0 病変に対してマンモトーム生検時に HydroMARK を留置した 留置後は診察 と画像検査を施行し 病理結果が悪性の場合は手術を施行した 一方 病理 結果が良性の場合は -6 ヶ月ごとに経過観察した HydroMARK の画像描出率 残存病変からのずれ 合併症 また手術症例では断端陽性率 HydroMARK 周囲の組織反応を検討した 結果 9 例の平均年齢は 5 歳 9 病変へは US ガ イド下に 残りの 病変へはステレオガイド下に HydroMARK を留置した 週間後の US では全例で HydroMARK が描出された 残存病変を認めた 7 乳 房において病変から HydroMARK までの最短距離は平均 4.6 0-.7 mm で あった 合併症では 生検後の皮下血腫を 乳房に認めたが HydroMARK に 起因すると考えられる合併症は認めなかった 組織結果は悪性が 6 病変 良 性が 4 病変であった 悪性のうち温存手術を施行した 4 乳房の組織断端はす べて陰性であり また HydroMARK 周囲の組織反応は軽微であった 良性 4 乳房のうちマーカーを摘出した 乳房を除き 乳房において平均 ヶ月の経過 観察期間の間 重篤な合併症は認めていない 結論 超音波でも描出可能な HydroMARK は合併症や組織反応が少なく また留置後の生検部位からのず れも少ないことから 安全で有用な生検マーカーになりうると考えられた 57
GP--55-0 GP--55-0 当院における Ki-67 labeling index の適切な cut off 値の検討 当院における Ki-67 発現率の検討 臨床病理学的因子の相関性 済生会横浜市東部病院 外科 済生会神奈川県病院 看護部 済生会神奈川県病院 外科 西谷 慎 外崎 真理 土居 正和 目的 Ki-67 の精度管理 測定方法は標準化されていないため当院における適 切な Ki-67 の cut off 値を検討した 対象 方法 Ki-67 の測定を開始した 0 年 月から 0 年 月まで 当院で手術を施行した浸潤性乳癌のうち Ki-67 が測定された片側乳癌症例 77 例を対象とし Ki-67 と臨床病理学的因子との相関を検討した Intrinsic subtype の代替定義として臨床病理学的因子を用いて ホルモン受容体 HR 陽性 HER 陰性 Ki-67 低値を Luminal A HR 陽性 HER 陰性 Ki-67 高 値を Luminal B HR 陽性 HER 陽性を Luminal B/HER HR 陰性 HER 陽性を HER rich HR 陰性 HER 陰性を triple negative と分類した 結果 全症例の Ki-67 の中央値は 0% であった この 0% を cut off 値と し て Luminal A と Luminal B を 分 け る と Luminal A Luminal B=7 と いう比率となり Cheang らが報告した cut off 値.5% での比率と同様と なった 0% での各 subtype の症例数と Ki-67 中央値は Luminal A が 6 例 0% Luminal B が 6 例 40% Luminal B/HER が 5 例 0% HER rich が 4 例 5% triple negative が 0 例 45% だった St.Gallen で推奨 された cut off 値 4% と当院の中央値 0% を用いて Luminal A と Luminal B の Nuclear grade NG ly v リンパ節転移数を比較したが有意差は認め られなかった そこで cut off 値を変えて検討したところ 0% で NG ly に ついて有意差を認めた p 0.05 また 全症例の検討では NG が高いほど Ki-67 が高くなることが示された p 0.00 結論 Luminal type の症例 に化学療法を考慮する際には Ki-67 の cut off 値は 0 0% と幅を持たせ NG やリンパ節転移状況なども参考にして検討する必要があると考えられた 日本医科大学付属病院 乳腺科 日本医科大学付属病院 消化器外科 日本医科大学付属病院 病理部 岩本 美樹 飯田 信也 柳原 恵子 栗田 智子 山下 浩二 芳賀 駿介 内田 英二 土屋 眞一 背景 細胞増殖能の指標である Ki-67 発現率は 乳癌の予後予測因子および治 療効果予測因子として有用であるとされており 0 St.Gallen Consensus 会議では Ki-67 発現率によって分類される Luminal A と Luminal B のサブ タイプを考慮して 乳癌の術後治療を検討することが推奨された しかし現 時点では Ki-67 の測定法は標準化されておらず その基準値 Cut off 値 も 明確ではないために 施設間でその測定値および臨床的意味にばらつきが生 じる可能性も否定はできない 目的 核グレードなどの臨床病理学的な増殖 指標と Ki-67 発現率を比較することで Ki-67 測定による増殖能評価を検討す る 方法 0 年 月から 0 年 0 月までの 年間に当院にて手術を施 行した原発性乳癌 症例を対象に Ki-67 の発現率と臨床病理学的因子 核 グレード 浸潤径 HR HER など との関連性を検討した 結果 核グレー ドおよび浸潤径と Ki-67 発現率は正の相関を示したが 核グレードによってそ の相関に差が認められた 核グレード の症例では Ki-67 発現率と強い相関を 示したが 核グレード の症例においては Ki-67 発現率との解離を認めた 考察 核グレード 浸潤径と Ki-67 発現率が相関を示していることより 当 院における Ki-67 発現率は増殖能の評価に適していると考えられた しかし 当院における Ki-67 発現率はやや高い傾向にあり その Cut off 値に関しては 今後も検討していく必要があると考えられる GP--55-0 GP--55-04 神戸市立医療センター中央市民病院 乳腺外科 術前化学療法が Ki67 値に与える影響の検討 乳癌切除例の再発予後因子としての Ki67 陽性率の意義 木川 雄一郎 常盤 麻里子 加藤 大典 目的 術前化学療法 NAC のメリットの一つとして病理学的完全奏効 pcr が得られた症例は予後良好であり 無病生存期間や全生存率のサロゲートマー カーになることが挙げられてきた しかし サブタイプ別に効果が違うこと や いわゆる Luminal A タイプでは pcr が予後のサロゲートマーカーになら ないことが近年報告され pcr を重視した NAC は転換期を迎えていると言 える 0 年の ASCO で Minckwitz らは NAC 後の Ki67 値がひとつの予後因 子であり 高 Ki67 群 5% は予後不良であることを報告した NAC 後の non-pcr 症例における予後不良群を同定することは 術後追加治療による予 後改善を期待できる可能性があり Ki67 値の判定は重要であると考える 今 回 当科での NAC 前後の Ki67 値について検討したので報告する 対象と方 法 00 年 月から 0 年 8 月までに当科で NAC を施行した浸潤性乳癌症 例 6 例について retrospective に検討した Ki67 値は 5% を low 55% を intermediate 5% を high と分類した 結果 年齢の中央値は 57 歳 腫瘍径 T/T/T/T4 6/6//6 例と T 以上が 74% を占め リン パ節転移陽性は 8 例 46% に認めた ホルモン受容体陽性は 40 例 66% HER 陽性は 例 6% であった 化学療法については アンスラサイクリ ンが 77% タキサンが 89% の症例に使用されていた pcr は 8 例 0% NAC 前の生検標本による Ki67 値は 6 例中 low 8 例 % intermediate 4 例 9% high 例 6% 不明 7 例であった pcr 例を除く 4 例 の術後標本における Ki67 値は low 8 例 65% intermediate 7 例 6% high 7 例 6% 不明 例と low 群の割合が上昇した NAC 後の Ki67 値が 不変または上昇した例は 5 例あり うち 例が術後 年以内の早期の再発をみ た まとめ 観察期間が短く予後との関連は現在のところ不明である 今後 は術後の Ki67 絶対値だけでなく 変化率も含めて予後因子になりうるかどう か検討していく予定である 札幌社会保険総合病院 外科 札幌社会保険総合病院 病理診断科 札幌社会保険総合病院 健診センター 富岡 伸元 松岡 伸一 中川 隆公 谷 安弘 腰塚 靖之 高橋 秀史 秦 温信 佐々木 文章 目的 再発予後における Ki67 陽性率の意義について検討する 対象と方法 00 年から 007 年までの乳癌手術症例 75 例中 stageii 69 例 stageiii 8 例のうち 5 年以上経過観察されている 64 例を対象とした うち 0 例は 再発し 44 例は無再発である 抗 Ki67 抗体は Ventana 社の 0-9 を用い 目視法にて評価した 結果 再発群と無再発群の比較では リンパ節転移 N0 vs stage II vs III Ki67 陽性率 0% vs 0% で有意差を 認めた p=0.004 p=0.005 p=0.0 Ki67 陽性率と組織 grade に相関を認めるも Spearman 順位相関係数 ρ =0.48 p=0.0080 リンパ節転移との相関は認めなかった ρ =0.4 p=0.50 Ki67 陽性率 0% vs 0% で無再発生存率を比較すると 群間で有意差を認めた Kaplan-Meier 法 generalized Wilcoxon test p=0.007 さ ら に ER 陽性かつ HER 非増幅例の 4 例 再発 例 無再発 9 例 に対し 同様に 再発群と無再発群の比較を行った リンパ節転移 stage Ki67 陽性率で同 様に有意差を認めた p=0.006 p=0.05 p=0.08 一方 Ki67 陽 性率と組織 grade は相関せず ρ =0.7 p=0.8 リンパ節転移とも 相 関 し な か っ た ρ =0.0 p=0.056 が T vs 4 stage II vs III とは相関した ρ =0.74 p=0.080 ρ =0.59 p=0.000 Ki67 陽性率 0% vs 0% での無再発生存率の比較でも有意差を認め た p=0.04 ER 陰性かつ HER 非増幅例は少数のため解析不能であった まとめ 今回 Ki67 陽性率は Luminal 乳癌切除例において T 因子や stage との 相関も認め 局所進行度との関連から再発予測マーカーとしての有用性が期 待された 今後も各サブタイプ症例を蓄積し それぞれの Ki67 陽性率の意義 閾値等の評価を行ってゆきたい 58
GP--55-05 GP--56-0 乳癌進行病期別の Ki-67 発現と予後に対する検討 DYRK の蛋白発現は浸潤性乳管癌の予後予測因子となる 北里大学 外科 北里大学 病理診断科 三本 麗 井廻 良美 神尾 麻紀子 加藤 久美子 野木 裕子 鳥海 弥寿雄 内田 賢 鷹橋 浩幸 武山 浩 西宮 洋史 小坂 愉賢 梶田 咲美乃 菊池 真理子 南谷 菜穂子 谷野 裕一 榎本 拓茂 仙石 紀彦 蔵並 勝 渡邊 昌彦 背景 990 年代乳癌の予後は 腫瘍径やリンパ節転移などの臨床病期に相関 すると考えられており 乳癌術後の治療方針は病期に基づいて決定されてい た 近年は薬物療法の進歩に伴い ホルモン受容体や HER 蛋白発現 Ki-67 発現などの分子生物学的因子により治療適応の決定が推奨されている 今回 われわれは 進行病期別に Ki-67 発現と再発予後について解析検討した 対 象と方法 995 年 4 月から 999 年 月の間に 当院で手術を施行した浸潤 性乳癌症例で術前化学療法施行例 両側乳癌 重複癌を除いた 5 例を対象 とした Ki-67 発現のカットオフ値は 0% とした Ki-67 発現と腫瘍径 リ ンパ節転移の有無などの臨床病理学的因子 分子生物学的因子 HER ER PgR 0 年全生存率 0 年無再発生存率を検討した UICC の TNM 分類に よる進行病期別での再発 予後に関する解析も行った 結果 症例は Stage 84 例 Stage 例 Stage 57 例であった 多変量解析において 腫瘍径 術前 CEA 値 ホルモン受容体 Ki-67 が独立予後因子であったが Ki-67 が最 も強い因子であった HR=.5 p 0.0 Ki-67 陽性群は腫瘍径が大きく p 0.05 リンパ節転移陽性例 p 0.0 ホルモン受容体陰性例 p 0.0 HER 蛋白発現陽性例が多かった p 0.05 また再発 予後に関連してい た p 0.0 進行病期別の解析においても 各進行病期で再発 予後に関 連していた 考察 Ki-67 は再発 予後に関連しており予後予測因子と考えら れた 特に進行性乳癌患者の予後を決定するだけでなく 早期乳癌患者の予 後を決定するのにも役立ち 治療方針決定のための重要な予後予測因子であ ると考えられた GP--56-0 背景 上皮細胞間接着因子である E-cadherin の発現が乳癌の浸潤 転移機構 に関連すると考えられており その転写制御を行う転写因子 Snail が重要であ ることがこれまでに報告されてきた 更に我々は Snail の発現量をキナーゼ である DYRK が制御し 上皮間様転換と乳癌の浸潤に関与することを乳癌細 胞株およびヌードマウスを用いた実験で示している 目的 今回 乳癌手術 検体を用いて DYRK の発現と Snail および E-cadherin の発現の相関性を 検討し 予後解析を行った 対象 方法 00 年から 00 年までに当院に て手術施行した原発性乳癌のうち 浸潤性乳管癌で詳細な検索が可能であっ た 6 例が対象 免疫組織学的手法にて DYRK Snail E-cadherin の発現 をそれぞれ検討し 再発率と生存率を解析した 結果 DYRK の発現が低い 乳癌では Snail の発現が上昇し E-cadherin の発現が低下していることが示 された また DYRK の発現の低い乳癌では 高い乳癌と比較し 生存率に 差はないが P=0.77 遠隔転移再発が有意に起こりやすいことが示された P=0.05 結語 DYRK の発現低下は乳癌遠隔転移再発のリスク因子で あることが示され 乳癌細胞株を用いた実験と同様の結果が示された GP--56-0 Cyclophosphamide 投与乳癌における O6-methyltransferase MGMT の効果予測因子としての検討 微小管阻害剤ナベルビンによるトリプルネガティブ乳がん細胞 株 MX- のアポトーシス誘導機構 東京慈恵会医科大学 乳腺内分泌外科 東京慈恵会医科大学 病理学講座 医幸会辻際醍醐診療所 乳腺外科 馬替生物科学研究所 近畿大学医学部 外科 中嶋 啓雄 馬替 純二 背景 現在 トリプルネガティブ乳がんには有効な治療法は確立されておら ず 新たな治療薬の開発が望まれている 我々は 微小管阻害剤ナベルビンが トリプルネガティブ乳がん細胞にアポトーシスを誘導することを報告した 今回は その機構について細胞周期に対する影響を中心に解析したので報告 する 材料 方法 ヒト乳がん細胞にナベルビンを加えて培養し 細胞周期 の変化をフローサイトメトリーで アポトーシスと関連蛋白質の発現変動を ウェスタンブロッティングとアガロース電気泳動で二元的に解析した 結果 トリプルネガティブ乳がん細胞 MX- はナベルビンで 48 時間処理することで 顕著なアポトーシスが誘導された この時 細胞周期を解析すると 8n の DNA 量を示す細胞が集積していた Polyploidy は呼吸阻害剤 タンパク合成阻害剤 核酸合成阻害剤などで抑制され 同時にアポトーシスの誘導も顕著に抑制さ れた ナベルビンは トリプルネガティブ以外の各種サブタイプの乳がん細 胞にはアポトーシスを誘導せず 同時に polyploidy も誘導しなかった 結論 ナベルビンはトリプルネガティブ乳がん細胞特異的に polyploidy を誘導し 同時にアポトーシスを誘導することが示唆された 磯野 小百合 橋本 幸彦 安積 達也 藤島 成 湯川 真生 井上 雅智 綿谷 正弘 背景 目的 MGMT はアルキル化剤によるグアニン O6 位のアルキル化損 傷を修復する酵素で 脳腫瘍においてはアルキル化抗腫瘍薬の治療効果予 測因子としての可能性も示唆されている 乳癌治療に広く用いられている Cyclophosphamide CPA はグアニン N7 位にアルキル化損傷を引き起こし殺 細胞効果が発揮されるが MGMT による CPA の DNA 損傷修復との関連も示 唆されている 今回 MGMT の乳癌における発現頻度および MGMT の CPA に 対する治療効果予測因子としての有用性を検討した 対象 方法 06 年 月 -0 年 月までの浸潤性乳癌 64 例 luminal A 49 例 luminal B 96 例 HER/ER- 48 例 Basal-like 48 例 unclassified 0 例 MGMT 発現は免疫染色から検討 結果 MGMT 発現陽性頻度はそれぞれ Luminal A 69% Luminal B 68% HER/ER- % Basal-like 4% unclassfied 5% で 乳 癌 subtype と MGMT 発 現 に 相 関 は な か っ た ま た Subtype 別に MGMT 発現に基づく乳癌予後の解析からも MGMT 発現は有意な 予後因子でなかった CPA は Luminal A 4 例 7% Luminal B 8 例 40% HER/ER- 例 46% Basal-like 7 例 5% に 投 与 さ れ CPA が投与された Luminal A Luminal B HER/ER- では MGMT 発現と再 発に関連性はなかった CPA 投与 Basal-like では 7 例中 6 例が MGMT 発現陽 性でその内 例に再発がみられたが MGMT 発現陰性 例では全例に再発が 認められなかった 結語 MGMT 発現の検討は Basal-like 乳癌に対する CPA の治療効果予測に有用と思われる 59
GP--56-04 GP--56-05 5-FU 低感受性トリプルネガティブ乳癌細胞に対するギメラシル による抗腫瘍効果の増強 乳癌における BRCA プロモーター領域の定量的メチル化解析 およびメチル化と臨床病理学的特徴との関係の検討 大鵬薬品工業株式会社 癌分野育薬研究所 川崎医科大学 乳腺甲状腺外科学教室 川崎医科大学 病理学教室 国立がん研究センター中央病院 乳腺 腫瘍内科 国立がん研究センター研究所 エピゲノム解析分野 国立がん研究センター中央病院 病理 臨床検査科 4 国立がん研究センター中央病院 乳腺外科 糠塚 守 紅林 淳一 鹿股 直樹 園尾 博司 目的 トリプルネガティブ乳癌 TNBC の予後は他のサブタイプと比較し 悪く 有効な薬物療法は化学療法のみである 乳癌患者は他の癌腫の患者 に比べ長期間にわたる治療を要することが多く とくに高齢者や non-life threatening な患者では経口抗癌剤は重要な選択肢の一つであり 経口フッ 化ピリミジン系薬剤は乳癌治療にも汎用されている しかし 有効成分であ る 5-FU を分解する酵素であるジヒドロピリミジン デヒドロゲナーゼ DPD 活性が高い腫瘍では 5-FU の治療効果が低下する そこで DPD 発現の高い TNBC に対する DPD 阻害剤ギメラシル併用による 5-FU の効果増強作用につい て検討した 材料と方法 TNBC 細胞株から DPD 遺伝子発現量を指標に 4 種 の細胞株を選択した 併用するギメラシルの濃度は DPD を完全に阻害する濃 度に固定して ギメラシル存在下及び非存在下における 5-FU の増殖抑制効果 を in vitro で検討した さらに 乳癌組織中のホルモン受容体 HER を免疫 組織化学的方法で DPD のレベルを ELISA 法で測定した 結果 ギメラシル を併用することで DPD 高発現乳癌細胞に対する 5-FU の 50% 増殖抑制濃度は ギメラシル非存在下の 60 70% 程度に低下した 一方 DPD 低発現細胞で はギメラシルの併用効果は認められなかった 臨床検体において TNBC では 他のサブタイプよりも DPD レベルが高い傾向が認められた 結論 DPD 高発 現 TNBC に対しギメラシルを併用することで 5-FU の効果が増強することが基 礎的に示された また TNBC は他のサブタイプの乳癌よりも DPD が高値で あることが示された DPD 阻害剤を含むフッ化ピリミジン製剤は TNBC の治 療に有効であることが期待された 橋本 淳 高田 江里子 津田 均 木下 貴之 4 藤原 康弘 牛島 俊和 田村 研治 背景 BRCA は家族性乳癌および卵巣癌の原因遺伝子のひとつとして知ら れており DNA 傷害性抗がん剤や PARP 阻害剤などの治療効果予測のバイオ マーカーとしても期待されている 最近 BRCA ののエピジェネティックな 異常である DNA メチル化も報告されているが その頻度や意義については一 定の見解が得られていない 目的 乳癌における BRCA のメチル化の有無を 定量的に解析し その頻度や臨床病理学的特徴との関係を明らかにする 方 法 人の乳癌患者より得られた凍結もしくはアセトン固定にて保存され ている手術検体を用い リアルタイム methylation-specific PCR MSP を行 い BRCA プロモーター領域のメチル化解析を行なった DNA の全コピー数 を測定し 全 DNA に対するメチル化 DNA の割合をメチル化レベルとして算 出し 高メチル化例のカットオフ値は 0% とした さらにメチル化の有無 と年齢 腫瘍径 リンパ節転移 脈管浸潤 無再発生存期間 全生存期間な どの臨床病理学的特徴との関係について解析を行った 結果 例中 9 例 7% で BRCA プロモーター領域の高メチル化を認めた 高メチル化症例は すべてトリプルネガティブ乳癌 TNBC であり TNBC の 4% 9/8 例 に 高メチル化が認められた 免疫組織染色にて高メチル化症例では BRCA 蛋白 の発現消失が認められた TNBC において 高メチル化症例は若年傾向であっ たが p=0.09 その他の臨床病理学的特徴や無再発生存期間 全生存期間 にメチル化の有無での差は認めなかった 結語 定量的メチル化解析の結果 BRCA プロモーター領域のメチル化は TNBC に特異的に存在し その頻度は 4% であった BRCA のメチル化と予後や治療効果との関係についてはさら なる検討が必要であり 前向き研究の付随研究などとして今後も継続する予 定である GP--56-06 GP--56-07 化学療法が無効な TN type 乳癌増殖機構の基礎的研究 トリプルネガティブ乳がん 0 例の予後検討 東邦大学医学部 教育開発室 東邦大学医学部 免疫学講座 東邦大学医学部 外科学講座 乳腺内分泌外科分野 大森 岡田 弥生, 石川 文雄 齊藤 芙美 緒方 秀昭 近藤 元就 金子 弘真 杏林大学医学部付属病院 乳腺外科学教室 杏林大学医学部付属病院 病院病理部 伊坂 泰嗣 宮本 快介 伊美 建太郎 伊東 大樹 井本 滋 菅間 博 目的 TN type 乳癌のうち化学療法剤無効群は早期再発例が多く 新たな 治療薬の開発が急務である 本研究では TN type 乳癌細胞株である MDAMB を用いてその増殖に関与するシグナル伝達系を検討し 抗 mtor 抗体 がパクリタキセルとの併用で強い増殖抑制を起こすことを見出したので報告 する 方法 乳癌細胞株には MDA-MB MCF-7 ZR-75- SKBR を用 いた これらの細胞は全て ATCC より購入 RPMI-640+0%FCS 培養液に て培養した 各種薬剤 抗体の細胞増殖への影響は 培養系に各濃度の薬剤 または抗体を添加して 細胞の H-TdR uptake 能により検討した シグナル 分子解析には各細胞株を x07 個用意し NP-40 を用いて可溶化後 各シグ ナル分子に対する抗体を用いて免疫沈降した この沈降タンパクを protein G を用いて回収 これを SDS で可溶化して SDS-PAGE を行った 次に イムノ ブロッティングにより各シグナル分子の発現を蛋白レベルで同定した 結果 TN type 乳癌細胞株である MDA-MB は他の細胞株に比べてパクリタキセ ルの感受性が低かった シグナル分子解析では P8 ERK および Akt の強い リン酸化が認められた また抗 mtor 抗体を単独で培養系に添加しても増殖 能に変化はなかったが パクリタキセルと同時添加すると強い増殖抑制が観 察され 抗 mtor 抗体がパクリタキセルとの併用療法に有用であると考えら れた 結論 紡錘体形成阻害に対する耐性に mtor が関与していると考えら れ 抗 mtor 抗体との併用でパクリタキセルの抗腫瘍効果が増強されること が明らかとなった 現在 詳細なシグナル伝達系 BRCA 欠損との関連を検 討中である 50 背景 トリプルネガティブ乳癌 以下 TNBC は日本人の乳癌の約 8% 日本 乳癌学会 00 年年次報告 と少ないものの治療に有効な分子標的を有してお らず さらに術前化学療法には良好な反応を示すが 再発後治療には効果が 薄いといった特徴がある そのため予後予測因子を検索し有効な治療方法の 確立が必要である また 一方では TNBC 全ての症例の予後が悪いわけでは なく一部に予後良好群が存在する これらの群を選別することで予後不良群 の正確な予後データ解析が可能となるだけでなく 予後良好群への過剰な補 助治療を回避できる可能性がある 目的 TNBC 症例の臨床的特徴や病理学 的特徴を検討し予後良好群を選別すること 対象 00 年 月から 009 年 月までに杏林大学病院乳腺外科で根治的手術を施行し TNBC と診断された 6 例に対し特殊免疫染色法によるプレパラートの再検討を行い ER 発現 0% PgR 発現 0% HER スコア 0 であった 0 症例を対象に検討を行った 方法 TNBC 症例を免疫組織学的に発現を検討する p5 p6 CK5/6 Ki67 病理学的に形態的検討を行う TNBC0 症例の全生存率 無再発生存 期間を計算する 4 これらのデータより予後良好因子を選別する 結果 TNBC0 例の年齢の中央値は 60 歳 7-87 で観察期間の中央値は 47.5 カ 月 -06 であった 5 年生存率は 8.% で 5 年無再発生存期間は 59.4% で あった 予後検討では 特殊免疫染色では有意差は認めず 形態学的変化と してアポクリン化生群 アポクリン癌群の予後が良好であった また 60 歳 以上の群でも予後良好であった 考察 乳癌組織においてアポクリン化生や アポクリン癌は ER や PgR を発現しない分化をしており それにともない免疫 染色上 TNBC と判断される可能性が高い 予後良好群であるにもかかわらず 現在の分類では過剰な補助療法を受けている可能性があることが示唆された
GP--57-0 GP--57-0 札幌ことに乳腺クリニック 乳腺 angiogenic CIS の臨床的意義 早期乳癌バイオマーカーとしての Wnt signaling の探究 山崎 弘資 桜井 美紀 白井 秀明 吉田 佳代 三神 俊彦 増岡 秀次 下川原 出 浅石 和昭 は じ め に 血 管 新 生 は 腫 瘍 発 生 の 初 期 の イ ベ ン ト で は な く tumor progression の過程で起こると考えられていたが 近年 angiogenic switch は上皮内癌の段階で on となることが明らかになってきた そこで非浸潤性乳 癌における血管新生の意義について検討した 対象 方法 乳癌 84 例に おいて morphometry を用い 癌周囲 60 μ m 範囲の血管密度を測定した 8 例の非浸潤性乳癌について超音波 power flow 法により血流量を半定量 し の 段階で評価した 超音波血流量と臨床病理学的 因子との関連を検討した 結果 癌周囲血管密度 非癌部乳腺の血管密度.44 ± 5.88/mm に比して 浸潤性乳癌では 9.7 ± 8./mm 非浸潤 性乳癌では 8.44 ± 6.5/mm であり 浸潤性乳癌 非浸潤性乳癌とも有意 な血管増生を認めた 超音波血流量 血流量 例 7.% 45 例 8.% 4 例 4.7% であった 血流量と腫瘤形成性をみると では 5.6% 5.% 46.% であった 血流量と核グレー ドについては high grade が 5.0% 9.% 40.0% であっ た 血流量と ER に関しては ER 高発現が 80.6% 68.% 70.0% であった 血流量と腫瘍径については cm 以上は 5.8% 0.9% 57.5% であった まとめ 乳癌において angiogenic switch は非浸潤癌の段階で on になり血管新生が始まると考えられた 腫瘤形成性 high grade ER 低発現 腫瘍径が大きい非浸潤性乳癌は血管増生の傾向が強 い可能性が示唆された 広島大学原爆放射線医科学研究所 腫瘍外科研究分野 広島大学病院 病理診断科 小林 美恵 有廣 光司 秋本 悦志 恵美 純子 重松 英朗 舛本 法生 角舎 学行 岡田 守人 目的 Wnt 陽性病巣が早期乳癌病変を示す病理組織学的マーカーとなりう るかを解明する 背景 Wnt signaling は発生における細胞増殖 遊走 分 化を調節する重要なシグナル伝達経路であり 幹細胞の維持や発癌にも関与 することが知られている 大腸癌では Wnt signaling を構成する APC 遺伝子 異常による発癌が示されたが 乳癌では Wnt signaling との関連は不明であ る 方法 本学で切除された乳腺組織ファイルの中から乳管上皮過形成 病 巣 flat epithelial atypia FEA 病巣 atypical ductal hyperplasia ADH 病巣 非浸潤性乳管癌 8 例と線維腺腫 5 例のパラフィン包埋切片を用いて抗 Wnt5a 抗体 菊池了より譲渡 による免疫組織化学染色を行った 病巣の Wnt 陽性細胞が 80% 以上の場合 diffuse 80% 未満の場合 heterogeneous に分 けて評価した 乳管内乳癌細胞は核グレード ごとに評価した 結 果 正常小葉 6 巣では細葉細胞の約 0% が陽性であった 乳管上皮過形成 病巣は heterogeneous であり 約 70% の上皮細胞が陽性であった 線維 腺腫では 8 病巣中 5 病巣では heterogeneous であり 病巣では diffuse で あった ADH 病巣では 病巣は heterogeneous 病巣では diffuse であっ た DCIS-G の 病巣では diffuse DCIS-G の 5 病巣では heterogeneous DCIS-G の 病巣では陰性であった 考察 Wnt signaling は正常乳腺では 乳管上皮過形成では不均一な陽性像 FEA ADH DCIS-G の低異型度乳癌 ではびまん性に陽性 DCIS-G 及び G の高異型度乳癌では陰性であったこ とから Wnt5a は低異型度乳癌の発生に関与する可能性が考えられる GP--57-0 GP--57-04 Estrone Sulfate 依存性 Aromatase Inhibitor 耐性ヒト乳癌 細胞株の増殖機構 乳癌患者の血中 VEGF 濃度の免疫能と栄養状態における検討 東北大学大学院医学系研究科 分子機能解析学分野 信州大学医学部外科学講座 外科学第二 埼玉県立がんセンター 臨床腫瘍研究所 4 群馬大学大学院医学系研究科 臓器病態外科学 福島医大 器官制御外科輸血移植免疫学 福島医大 腫瘍生体治療学 福島医大 輸血移植免疫学 4 日本医大 外科 権田 憲士, 柴田 昌彦 大竹 徹 安田 満彦 吉田 清香 氏家 大輔 鈴志野 聖子 志村 龍男 櫻井 健一 4 大戸 斉 竹之下 誠一 樋口 徹,4 遠藤 恵 花村 徹 郷野 辰幸 丹羽 俊文 山口 ゆり 堀口 淳 4 竹吉 泉 4 林 慎一 Aromatase Inhibitor AI は 閉経後乳癌患者に対する有効な治療であるが AI 治療中もしくは治療後に再発する患者が存在し そのメカニズムはいまだ 不明な点が多い 当研究室では Estrogen Receptor ER 陽性乳癌における 再発メカニズムの解明のために AI 治療における再発を模したヒト乳癌細胞 株を樹立し検討を行ってきた 親株である MCF-7 に ERE-GFP を安定導入し て得られた ER 活性をモニターできる細胞株に Aromatase 過剰発現ベクター を導入した その細胞株に Estradiol E の基質となる Testosterone TS と Letrozole を添加した枯渇培地で長期培養して Letrozole 耐性 ER 活性陽性乳 癌細胞株 LR 細胞株 を樹立した この LR 細胞株を親株と比較検討したとこ ろ 閉経後女性の血中に豊富に存在する Estrone Sulfate ES に依存した増 殖を認め Letrozole 単剤よりも Steroid Sulfatase Inhibitor である STX64 と Letrozole の併用でその増殖がより抑制された 今回の検討では LR 細胞 株において ES を細胞内に取り込む Organic Anion Transporter Peptide OATP の mrna の発現上昇が複数でみられ Estrone E を E に変換す る 7 β -hydroxysteroid dehydrogenase 7 β HSD type の mrna の発現 上昇も認められた これらの結果によって LR 細胞株における ES 依存性の 増殖メカニズムの存在がより強く示唆された 乳癌細胞株での AI 耐性モデル において OATP の mrna の発現上昇も含めた ES から E を産生し増殖に 利用する細胞株の報告はなく この LR 細胞株の樹立が 臨床での閉経後 ER 陽性乳癌に対する AI 治療中もしくは治療後において 体内に存在する ES に 依存した増殖メカニズムを持った再発症例の存在をより強く示唆する結果と なった 血管内皮細胞増殖因子 VEGF は癌細胞をはじめ様々な宿主細胞から産生さ れる その作用は 炎症細胞浸潤 血管新生作用 血管透過性に対する作用 をはじめ 癌患者の免疫能や栄養 代謝において重要と考えられる これら を明らかにするために乳癌患者の血中 VEGF 濃度を測定して検討した 対象 は健常成人 5 人と乳癌患者 6 例である そのうち Stage0 が 名 Stage が 9 名 Stage が 5 名 Stage が 6 名 Stage4 が 0 名 で あ っ た 末 梢 血を採取し分離された血清中の VEGF 濃度を ELISA で測定した また末梢血 単核球を分離して刺激後 4 時間の IL-0 IL- 産生能を検討した 栄養指 標 と し て は albumin Alb Retinol Binding Protein RBP Prealbumin PA Transferrin Tf を測定した VEGF の血中濃度は健常成人に比して乳 癌患者全体で高値を示した また Stage4 症例ではその他の症例に比べて有 意に高値であった また 細胞性免疫能を活性化する IL- 産生能と有意に負 の相関を示した 逆に 細胞性免疫能を不活化する IL-0 産生能とは有意に 正の相関を示した 栄養状態の指標に関しては VEGF 濃度は Alb RBP PA Tf 濃度と有意に負の相関を示した さらに 今回測定した乳癌患者における VEGF の平均値である 47.8pg/ml を境界として 群にわけて Kaplan-Meier 法で検討すると低値群の患者で有意に良好な生存率を認めた Logrank-test p=0.004 このように VEGF 濃度は乳癌患者で上昇し 高度進行癌でさら に高かった また IL- の産生を低下させていると考えられ これは VEGF によって活性化された免疫抑制細胞が IL- を産生する樹状細胞の活性化を阻 害している可能性が示唆された また VEGF は癌患者の栄養障害や癌悪液質の 誘導にも関わると考えられた 5
GP--57-05 GP--57-06 HER 部分配列を持つ CH40MAP peptide の乳がん患者 T 細 胞 /B 細胞 相互作用の解析 転移性乳癌に対するナノ粒子デリバリー 東海大学医学部 外科学系乳腺 内分泌外科 東海大学医学部 基盤診療系生体防御学 久留米大学 外科学講座 クリーブランドクリニック 腫瘍外科 久留米大学 がん集学治療センター 岩熊 伸高 唐 宇飛 三島 麻衣 竹中 美貴 高橋 龍司 高良 慶子 Grobmyer Stephan 藤井 輝彦 白水 和雄 松本 朋弘, 津田 万里, 沓澤 直賢 扇屋 りん 大下内 理紗 寺尾 まやこ 寺田 瑞穂 森岡 徹 新倉 直樹 岡村 卓穂 齋藤 雄紀 鈴木 育宏 亀谷 美恵 徳田 裕 乳癌に対する手術治療や放射線治療などの局所領域の治療のおいては 乳房 温存術やセンチネルリンパ節生検のような著しい進歩と低侵襲化がなされて きたが 転移性乳癌の診断や治療に関しての進歩は未だ大きなものとは言い 難く 現時点では所属リンパ節を超えた転移性乳癌患者のための治療の選択 肢は限られたものである 新しい技術であるナノテクノロジーを応用した癌 転移巣へのナノ粒子デリバリーによって転移性乳癌の早期発見 早期治療へ の新しいアプローチが期待され 我々は多機能性ナノ粒子を使用した腫瘍の イメージング化やレーザー焼灼療法を報告し 乳癌の診断と治療に関する癌 ナノテクノロジー研究を推進している 今後 転移性乳癌に対するナノ粒子 デリバリーに関する研究の推進には 原発巣とその転移巣のサブタイプの関 係など癌バイオロジー研究の理解と進展が不可欠であり これらの重要な概 念について明らかにし 現在行われている研究を交えて報告する 我々はヒト化抗 HER モノクローナル抗体 CH40 の抗体エピトープを同定 し これを含む 0mer の CH40MAP ペプチドの投与によりマウス HER 陽 性腫瘍が縮小し 特異抗体が産生されることを報告した さらに乳癌患者末 梢血単核球を刺激するとリンパ球の増殖 IL- IL-4 IFN- γのサイトカイ ンの産生の亢進 CD4 CD8 および活性化 CD4 CD8 の比率の上昇が HER の発現レベルに関連して認めた事を報告している また 同ペプチドと日本 人乳癌患者 HLA class-i/ii の親和性を つのコンピューターアルゴリズムを 用いてシュミレーションしたところ 9 割以上の日本人乳がん患者の HLA に 対し親和性が予測された 同ペプチドの乳がんの再発予防ワクチンとしての 有用性を検討するには同ペプチドに対する特異抗体の測定が望まれる 今回 我々は東海大学病院で 00 年 0 月から 0 年 月までに初発乳がんに対 し手術を行った女性乳がん患者 5 名および健常コントロール 名を対象と し 血漿中に存在する CH40MAP ペプチド交差性を ELISA を用いて測定し た 統計解析は t-test を用いた その結果 刺激前の抗体価については乳が ん患者群と健常コントロール 0.0 ± 0.04pg/ml の間に有意差は認めな かった HER 0 0.09 ± 0.08pg/ml p=0. HER + + 0.05 ± 0.045pg/ml p=0. HER + 0.056 ± 0.59pg/ml p=0.99 今後我々 は CH40MAP ペプチドで末梢血リンパ球を in vitro 刺激し 産生される特異 抗体価を測定し 健常コントロールと乳がん患者群で差が生じるか そして 乳がん患者群においては先の実験のように抗体価と HER の発現レベルの間 に関連が認められるかを調べ 報告する そして CH40MAP ペプチドは多く の日本人乳癌患者において再発予防の効果を示す可能性があるかどうか 検 討する GP--57-07 GP--57-08 乳癌における組織 Q-FISH 法によるテロメア長解析と臨床病理 学的検討 HER 遺伝子導入技術を用いた HER 陰性乳癌細胞に対する分 子標的光免疫療法の効果の検証 金地病院 外科 東京女子医科大学 内分泌外科 東京女子医科大学 第 病理学 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 消化器外科学 岡山大学病院 新医療研究開発センター 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 緩和医療学 4 米国立衛生研究所 癌研究所 神森 眞, 福森 龍也 吉川 啓一 岡本 高宏 小林 槇雄 山田 哲 下山 京子 香川 俊輔 石田 道拡 渡邉 伸一郎 竹原 清人 田澤 大, 橋本 悠里 松岡 順治 小林 久隆 4 藤原 俊儀 野間 和弘 背景 テロメアは染色体末端に存在する遺伝子で細胞分裂や活性酸素被曝に よってその長さが短縮する 一般に癌組織では速い細胞分裂に伴って正常組 織に比べてテロメア長は短縮するといわれている またテロメア長が一定の 長さ クライシス 以下になると多くの細胞は apoptosis に至るが 癌細胞で はテロメアを伸長させる酵素テロメレースを獲得し最短のテロメア長を維持 しつつ不死化する 我々は 組織切片上で Q-FISH 法により細胞ごとのテロメ ア長を比較する方法を確立し 乳癌および非腫瘍部組織における各構成細胞 のテロメア長について解析を加えた 方法 手術を施行した乳癌 4 例 硬癌 6 例 充実性腺管癌 例 乳頭腺管癌 例 を対象とし腫瘍と非腫瘍部組 織のテロメア長を組織 Q-FISH 法 TCR にて測定比較し 病理組織学的因子 腫 瘍径 リンパ節転移 病気分類 脈管侵襲 Ki67 index p5 発現 との関係 を検討した また 同時に免疫組織学染色法を用いて ER PR HER 蛋白の 発現との関係を検討した 結果 テロメア長 TCR は乳癌細胞全体で非癌部 乳管細胞より有意に短く それぞれの癌細胞 硬癌 充実性腺管癌 乳頭腺管 癌 でも有意差を認めた 腫瘍径 リンパ節転移 病気分類 脈管侵襲とテロ メア長 TCR 短縮の間には有意差が存在したが Ki67 index p5 発現との 間には有意差はそんざいしなかった 結論 今回の研究で乳癌組織のテロメ ア長短縮が腫瘍径 リンパ節転移 病気分類 脈管侵襲との間で関連性を示 したことで テロメア代謝が乳癌の悪性度や予後に重要な役割を担っている 可能性が示唆された 背景 Trastuzumab は HER 陽性乳癌の予後を大きく改善してきたが 耐 性や限られた適応などの課題がある 近年新しい治療戦略として光感作物質 IR700 を Trastuzumab に結合させた Trastuzumab-IR700 による分子標的光 免疫療法が開発された これは Trastuzumab-IR700 が結合し かつ近赤外 線が照射された部位のみが殺傷される極めて特異性の高い方法である また 我々は HER の細胞外ドメインを発現するアデノウイルスベクター 以下 AdHER-ECD を作製し HER 陰性細胞膜表面に HER を強制発現することを 確認している この技術で HER 陰性細胞を陽性化し 分子標的光免疫療法 と組合せることで耐性や適応の課題を克服できると考えられる 目的 HER 陰性乳癌細胞において Ad-HER-ECD と Trastuzumab-IR700 による分子 標的光免疫療法の併用効果を検討する 方法 HER 陰性乳癌細胞株 MCF7 MDA-MB- に Ad-HER-ECD により HER 細胞外ドメインを強制発現 させ Trastuzumab-IR700 を投与したのち近赤外光を照射することで 細胞 死が誘導されることを検証する 結果 Ad-HER-ECD を用いて HER 陰性 細胞に HER 細胞外ドメインを強制発現させ これに Trastuzumab-IR700 が 結合した細胞群で近赤外線照射した群のみに細胞死が誘導されたことが in vitro にて形態的 定量的に確認された その他の群では 細胞死は観察され なかった 結論 HER 陰性乳癌細胞においても Trastuzumab-IR700 による 分子標的光免疫療法の抗腫瘍効果が確認された ウイルスベクターを用いた 遺伝子導入技術により 標的抗原を持たない癌に対しても広く分子標的療法 が応用できる可能性が示唆された 5
GP--57-09 GP--57-0 乳癌の HER 不均一性が脳転移に与える影響 乳癌リンパ節転移における節外浸潤の検討 慶應義塾大学医学部先端医科学研究所 遺伝子制御部門 東京医科大学病院 乳腺科 細永 真理, 有馬 好美 河野 範男 佐谷 秀行 背景 HER 陽性乳癌やトリプルネガティブ乳癌では脳転移が多いことが知 られている HER 陽性乳癌の腫瘍内には個々の患者により 0% 以上の様々 な割合で HER 陽性細胞が存在しているが これらの不均一性が脳転移のメ カニズムに与える影響はまだ明らかでない 方法 野生型の HER 遺伝子をトリプルネガティブ細胞株 MDA-MB--lucDHLN -Luc に導入することで HER 陽性細胞をそれぞれ 6.% 9.4% の割合でもつ細胞株 HER-60 HER-90 を樹立した これら 種類 の細胞を免疫不全マウスの乳腺に移植する系 左心室から注入する系を用い て実験を行った 結果 -Luc HER-60 HER-90 を用いて in vitro で増殖能を比較した が差はみられず これらの細胞を免疫不全マウスに移植した系においても腫 瘍の増殖に差はみられなかった これらの乳腺腫瘍は他臓器への転移はきた さないため 左心室から乳癌細胞を注入し 4 5 週後に臓器を摘出し比較した この系では肺転移は稀であり骨転移 脳転移を高率にきたす -Luc では 56.6% 7/0 HER-60 では 5.8% 4/7 で脳転移がみられた IHC 法を用いて HER 染色を行い 脳転移巣では骨転移と比較し HER 陽性細胞が 多い傾向がみられた さらに乳癌の幹細胞マーカーである CD44 陽性 /CD4 陰性分画の割合をフローサイトメトリーを用いて調べたところ -Luc で は 9.6% HER-60 で は 7.% HER-90 で は 45.7% で あ っ た 幹 細 胞の自己複製能を示すとされる sphere 形成能においては -Luc のみが shere 様のコロニーを形成した 結論 トリプルネガティブ乳癌に HER 遺伝子を導入することで CD4 陽性 細胞の増加が見られ 結果として乳癌幹細胞分画の割合は減少し sphere 形 成能も消失した HER 陽性細胞株を移植した免疫不全マウスでは 骨転移に くらべ脳転移巣で HER 陽性細胞が多くみられた HER 陽性細胞 陰性細胞 にはそれぞれ異なった脳転移メカニズムがあると考えられる 群馬大学大学院 病態総合外科学 群馬県立がんセンター 乳腺科 群馬県立がんセンター 病理部 矢島 玲奈 藤井 孝明 柳田 康弘 藤澤 知巳 宮本 健志 塚越 律子 飯島 美砂 堤 荘一 浅尾 高行 桑野 博行 背景と目的 乳癌において腋窩リンパ節転移は最も重要な予後因子の一つで ある しかし リンパ節転移の広がりとその病態への関与については未だ不 明な点が多い 我々はこれまで センチネルリンパ節 SLN 転移におけるリ ンパ節外浸潤 Extracapsular invasion ECI が他の腋窩リンパ節 non-sln への転移に関与していることを報告してきた リンパ節転移における ECI は 種々の癌で予後因子であることが報告されており ECI は乳癌の進展における 重要なプロセスを反映している可能性があると考え ECI と臨床病理学的因子 再発 予後との関連を検討した 方法 乳癌手術症例のうち 手術時に遠隔転移がなく 病理検査にてリンパ 節転移を認めた症例で 60 カ月間の予後追跡が可能であった症例を対象と した 原発巣と転移リンパ節のホルマリン固定パラフィン包埋切片を用い Ki67 SP6 にて免疫組織化学染色を行った ECI は被膜浸潤 周囲脂肪組織 浸潤が認められるものを陽性とした リンパ節転移個数 リンパ節転移にお ける ECI の有無 年齢 原発巣における腫瘍径 脈管浸潤の有無 組織学的 grade ER PgR HER 発現 Ki67 発現を検討した また遠隔再発との関 連についても検討した 術前化学療法施行例 小葉癌症例を除外し これま でに 症例について検討した 結果 転移リンパ節において ECI は 8 例 5.8% に認められた リンパ節転 移個数は ECI 陽性で有意に多く ECI は静脈浸潤と有意な相関関係を認めた 遠隔再発は 9 例 9% で うち 5 例は ECI 陽性であり ECI の有無と遠隔再 発との有意な相関関係を示した 原発巣におけるにおける Ki67 発現は ECI と 関連を認めなかった 考察 ECI は乳癌におけるリンパ節転移の広がりに関与していると考えられ る また 静脈浸潤との相関を認めているが 再発にも相関を認めており 予後因子としての可能性もある 文献的考察を加え報告する 5