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外 国 語 ( 英 語 ) Ⅰ 英 語 科 における 主 体 的 に 学 習 に 取 り 組 む 態 度 の 育 成 外 国 語 科 ( 以 下 英 語 科 )における 目 標 は 外 国 語 を 通 して, 言 語 や 文 化 に 対 する 理 解 を 深 め, 積 極 的 にコミュニケーションを 図 ろうとする 態 度 の 育 成 を 図 り, 聞 くこと, 話 すこと, 読 むこと, 書 くことなどのコミュニケーション 能 力 の 基 礎 を 養 う ことであり, 生 徒 が 主 体 的 に 学 習 に 取 り 組 んでいる 姿 を 学 習 した 表 現 を 使 って, 自 分 の 考 えや 思 いを 積 極 的 に 相 手 に 伝 えること と 考 える そのためには 言 語 活 動 をバランスよく 計 画 的 系 統 的 に 行 うことが 大 切 である 英 語 科 における 言 語 活 動 には, 実 際 に 言 語,つまり 英 語 を 用 いることを 前 提 とし, 互 いの 考 えや 気 持 ち を 伝 え 合 うなどの 活 動 と,それを 支 える 言 語 材 料 についての 理 解 や 練 習 を 行 う 活 動 の2 種 類 があることが 学 習 指 導 要 領 には 示 されている 外 国 語 を 用 いたコミュニケーション 能 力 を 育 成 するためには, 発 音 の 基 本, 語 句 や 文 の 構 造 など 基 本 的 な 言 語 材 料 についての 理 解 や 定 着 のための 練 習 が 不 可 欠 である その 練 習 による 言 語 材 料 の 定 着 はゴールではなく, 実 際 の 言 語 の 使 用 場 面 の 中 でそれらを 活 用 し, 考 えや 思 いを 伝 え 合 う 活 動 につなげることが 大 切 である 用 語 や 用 法 の 区 別 ばかりがクローズアップされた 文 法 のための 文 法 の 指 導 になったり,また, 言 語 材 料 の 理 解 定 着 が 伴 わないコミュニケーション 活 動 になった りすることなく, 上 記 二 つの 言 語 活 動 が 授 業 の 中 でバランスよく 行 われることが 求 められている そこで 主 体 的 に 学 習 に 取 り 組 む 態 度 の 育 成 の 視 点 として 次 の3 点 を 挙 げる 1 生 徒 が 興 味 関 心 を 持 つ 題 材 の 設 定 単 元 において 互 いの 考 えや 気 持 ちを 伝 え 合 う 言 語 活 動 を 設 定 する 際 に, 次 のことに 配 慮 し たい 生 徒 が 自 分 の 考 えや 思 いを 伝 えたい,あるいは 友 達 の 考 えや 思 いを 知 りたいと 思 うために, 生 徒 に 関 連 性 があり 興 味 関 心 を 抱 く 題 材 を 扱 う 必 要 がある 例 えば, 修 学 旅 行 が 終 わった 後 に 修 学 旅 行 の 思 い 出 を 書 いてみる 等 の 行 事 に 関 連 する 題 材 設 定 をすることも 考 えられる また, 生 徒 の 身 近 な 話 題 についての 題 材 で 言 語 活 動 を 仕 組 むなどの 工 夫 をするようにしたい そうする ことによって, 動 機 付 けされ 主 体 的 に 学 習 する 態 度 が 育 まれると 考 える 2 生 徒 がやってみたいと 思 う 活 動 の 設 定 活 動 の 設 定 の 際 に 生 徒 の 知 的 レベルにあったものにすることは 言 うまでもない 生 徒 たちは 小 学 校 外 国 語 活 動 でゲームやコミュニケーション 活 動 で 話 すこと 聞 くこと に 十 分 に 慣 れ 親 しんできている 小 学 校 外 国 語 活 動 と 同 じ 活 動 を 設 定 していては 生 徒 の 動 機 付 けにはつながらな い 生 徒 の 発 達 段 階 に 応 じた 活 動 の 設 定 が 重 要 である また, 活 動 の 際 には 英 語 を 通 して 友 達 の 考 えや 新 しい 情 報 を 得 る 機 会 となるよう, 伝 える 必 然 性 がある 活 動 を 仕 組 むようにしたい - 中 外 1-

3 技 能 面, 心 理 面 でのレディネス 互 いの 考 えや 気 持 ちを 伝 え 合 う 言 語 活 動 に 向 けて, 言 語 材 料 についての 理 解 や 練 習 を 行 う 活 動 を 設 定 し, 無 理 なく 確 実 にゴールの 活 動 に 向 かえるよう 単 元 計 画 を 作 成 することが 大 切 である 互 いの 考 えや 気 持 ちを 伝 え 合 う 活 動 の 中 で, 定 着 させたい 表 現 について 十 分 に 理 解 し 運 用 できるようにしておく 必 要 がある 帯 活 動 等 を 活 用 するなどして, 技 能 面 での 準 備 をしっかり 行 った 上 で 取 り 組 ませる また, 生 徒 が 活 動 に 対 して 見 通 しを 持 つことも 大 切 である 1どのような 場 面 で, 2 何 の ために 誰 に 対 して, 3 何 をどのように 伝 えるかをつかむために, モデルを 示 すことが 重 要 である 生 徒 たちが 何 をするのかを 理 解 し, こんなふうに 行 えばいいんだ, これならで きそうだ やってみよう と 安 心 感 を 持 って 活 動 に 向 かえる 状 況 をつくることも 生 徒 の 主 体 的 に 学 習 に 取 り 組 む 態 度 の 育 成 につながると 考 える Ⅱ 英 語 科 における 学 び 合 い の 授 業 英 語 科 では 学 び 合 い を 生 徒 のコミュニケーション 活 動 を 通 して, 言 語 への 気 付 きやコミュニケーションの 仕 方 を 学 ぶこ とやさらに 自 己 の 作 品 等 を 高 め 合 うことと 捉 える これらは 自 然 発 生 的 になりえるものではなく, 教 師 の 意 図 的 な 働 きかけがあってのことである 1 task をやり 遂 げる グループで 地 域 を 紹 介 する, 教 科 書 の 内 容 を 読 み 取 り, 内 容 を 分 かりやすく 絵 カードを 使 って 伝 える などの task を 協 力 して 取 り 組 むことを 通 して, こんな 時 にはこんな 表 現 を 使 えばいいのか, こんなふうに 発 表 したらよいのか などの 言 語 やよりよいコミュニケーショ ンの 仕 方 について 気 付 くことができる 加 えて, グループで 学 び 合 ったことを 個 の 学 習 に 生 かす ことも 大 切 である 学 習 過 程 の 中 に 個 人 で 取 り 組 む 場 面 や, 個 人 の 力 をはかる 場 面 を 設 定 するこ とで, 学 び 合 いを 生 かし 個 人 の 力 を 向 上 させることにもつながる このことを 通 して, できた という 達 成 感 はさらに 主 体 的 に 学 習 に 取 り 組 む 態 度 の 育 成 につながっていくことにもなる 2 作 品, 発 表 を 高 める 学 習 過 程 の 中 に, 途 中 の 成 果 発 表 として 書 いたものを 読 み 合 ったり,スピーチのリハーサルを したりする 場 面 設 定 を 行 う その 際 には 自 分 の 作 品 にはないよいところをさがそう 友 達 の 作 品 から 参 考 にしたいこと などの 視 点 を 与 える 交 流 を 通 して, 課 題 を 発 見 し, それを 改 善 すべく 学 習 に 取 り 組 むことでよりよい 作 品 や 発 表 につなげることができる この 時 には 教 師 の 何 をどうフィードバックするかの 視 点 が 必 要 になってくる また, 振 り 返 り 表 を 用 いて 生 徒 の 学 び 合 いの 様 子 を 書 きためておくことも 有 効 である - 中 外 2-

Ⅲ 実 践 事 例 事 例 1 主 体 的 協 働 的 な 学 びによるプレゼンテーションの 事 例 題 材 名 下 級 生 に 物 語 を 紹 介 しよう SUNSHINE ENGLISH COURSE 3 Program 4 Faithful Elephants 1 単 元 ( 題 材 )の 目 標 (1)Faithful Elephants の 内 容 を, 下 級 生 が 分 かるように, 聞 き 手 を 意 識 した 発 表 を 行 うことが できる (2) 本 文 を 基 に, 既 習 の 英 文 法 を 用 いて 書 き 直 すことができる 2 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 全 7 時 間 ) (1) 単 元 の 評 価 計 画 コミュニケーションへ の 関 心 意 欲 態 度 外 国 語 表 現 の 能 力 外 国 語 理 解 の 能 力 言 語 や 文 化 についての 知 識 理 解 1 ワ ー ク や 課 題 に し っ Faithful Elephants を 既 習 Faithful Elephants の 内 容 こ の 観 点 で は 評 価 し な か り と 取 り 組 ん で い の 英 文 を 用 いて 発 表 する を 理 解 している い る ことができる 2 原 稿 作 成 や 発 表 の 際, 間 違 う こ と を 恐 れ ず に 取 り 組 んでいる (2) 単 元 の 指 導 計 画 ア:コミュニケーションへの 関 心 意 欲 態 度 イ: 外 国 語 表 現 の 能 力 ウ: 外 国 語 理 解 の 能 力 エ: 言 語 や 文 化 についての 知 識 理 解 時 間 ねらい 学 習 活 動 1 本 単 元 の 目 標 を 確 認 させる 8 時 間 目 に 行 う 発 表 への 見 通 しを 持 つ 教 科 書 本 文 を 聞 き, 概 要 を 理 解 単 元 評 価 規 準 との 関 連 アの1,ウ 7 時 間 でどのような 姿 を 目 指 すのか,また,どのような 方 法 で 学 んでいくのかを 明 確 にすることが 大 切 である 見 通 し 主 体 的 協 働 的 な 学 習 活 動 の 留 意 点 第 7 時 に 行 う 活 動 に 興 味 を 持 たせる 個 で 作 成 するのではな く,グループで 協 力 し て 行 う 意 図, 意 味 を 伝 える 振 り 返 りシートを 活 用 - 中 外 3-

縮 小 したピクチャーカードを9 枚 ランダムに 掲 載 導 入 に 使 用 したプリント1 ピクチャーカードをプリントに 載 せ,CD を 聞 きながら 物 語 の 流 れに 合 わせて 並 び 替 える 活 動 導 入 に 使 用 したプリン ト2 1の 後 に,ピ ク チ ャ ー カ ー ド に 合 う 英 文 を 探 す 活 動 1 で 物 語 を 3 回 聞 き, 後 に 2 を 行 う こ と で 概 要 を 理 解 す る こ と が で き る 左 のワークシートに 掲 載 したピクチャーカードを 話 の 順 に 配 列 2 本 文 を 理 解 し 音 読 させる 内 容 を 理 解 して 音 読 アの1,ウ 振 り 返 りシートを 活 用 3 ( 本 時 ) 発 表 の 準 備 をさせる-1 1,2の 原 稿 の 準 備 を 行 う アの1,2 振 り 返 りシートを 活 用 毎 時 間 振 り 返 りシートを 用 いて, 自 分 自 身 が 学 んだこと, 分 他 のグループの 発 表 を からなかったことを 記 入 したり, 仲 間 との 協 力 がどうであっ 聞 き, 改 善 点 を 見 出 さ たか 記 入 したり せる 振 り 返 り 4 発 表 の 準 備 をさせる-2 3,4の 原 稿 の 準 備 を 行 う アの1,2 振 り 返 りシートを 活 用 他 のグループの 発 表 を 聞 き, 改 善 点 を 見 出 さ せる 5 6 発 表 の 練 習 をさせる グループごと 発 表 練 習 を 行 い, 原 稿 の 修 正 等 を 行 う クラス 内 で 発 表 をさせる 発 表 を 聞 きあい, 原 稿 の 修 正 等 を 行 う アの1 2 アの1 2,イ 振 り 返 りシートを 活 用 他 のグループの 発 表 を 聞 き, 改 善 点 を 見 出 さ せる 振 り 返 りシートを 活 用 他 のグループの 発 表 を 聞 き, 改 善 点 を 見 出 さ せる 7 2 年 生 に 向 けての 発 表 をさせる 発 表 を 行 い, 感 想 を 聞 く アの1 2,イ 振 り 返 りシートを 活 用 - 中 外 4-

3 学 習 指 導 の 様 子 ( 全 7 時 間 の3 時 間 目 ) 学 習 過 程 Procedure 1.Greetings & Warm Up ( 10min. ) 生 徒 の 活 動 Student s Activities ペア 本 時 の 学 習 に 関 わる 内 容 の 質 問 をし, 相 手 に 答 えさせる Faithful Elephants John, Tonky, Wanly 教 師 の 支 援 Teacher s Support あいさつを 行 う 本 時 の 学 習 に 関 連 する 質 問 を させる 机 間 指 導 を 行 い, 支 援 する What is the title? What are the elephants names? 評 価 指 導 上 の 留 意 点 Attentions 雰 囲 気 作 り 活 動 の 詳 細 ここでのペアは, 横 ではなく 縦 で 作 り, 一 人 が 黒 板 に 背 中 を 向 ける 隊 形 を 作 る( 下 図 生 徒 A) 黒 板 にはパワーポイント 等 で 作 成 した 英 語 を 表 示 ( 例 として Faithful Elephants と) 黒 板 を 見 ている 生 徒 ( 下 図 生 徒 B)は, 相 手 に Faithful Elephants と 答 えさせるための 質 問 を 英 語 で 行 うものである ( 例 として What is the title of Program4? となる ) 言 語 活 動 の 際 は, 指 定 された 英 文 で 質 問 する,または 新 出 文 法 を 用 いて 答 えるなどの 場 面 が 多 いが,この 活 動 では, 生 徒 が 既 習 文 法 を 用 いて 自 由 に 質 問 を 作 ることになるため,より 効 果 的 な 使 用 場 面 を 作 ることができる 生 徒 A 黒 板 を 背 に 座 る 生 徒 B 黒 板 の 方 を 向 いて 座 る 全 体 教 師 の 質 問 に 答 える 生 徒 に, 本 文 に 関 する 質 問 を する T: This is the story of three elephants in the Ueno zoo. At that time the situation was so bad. Do you know why? What happened in 1940s? S: War. T: That s right. If bombs hit the Ueno zoo in Tokyo now, it will be so dangerous. Why? S: Because animals will get away. They will hit, bite or attack people. T: Yes. Lions, tigers, and bears are so dangerous. Elephants are also dangerous. グループ 活 動 に 生 かせ るような 英 文 を 使 う 活 動 の 詳 細 インタラクションではあるが, 使 用 する 英 語 に 配 慮 した 教 科 書 の 内 容 をより 理 解 しやすくするた めに, 単 語 を 変 えたり, 英 文 を 短 くしたり,ピクチャーカードを 示 したりなどに 加 え,のちに 生 徒 が 作 成 する 原 稿 にも 使 えそうな 表 現 を 使 用 するよう 工 夫 した - 中 外 5-

2. Activity① ( 20min ) 3. Review ( 5min ) 4. Activity② ( 10min ) 5.Conclusion ( 5min ) Activity①と②はグループでの活動である 教師は活動が滞っているグループへの支 援を中心に行い 基本的には生徒同士の学び合いが深まるよう発言等に Review では 一つのグループに発表させ他のグループは参観 自分たちのグループ と比較し 成果と課題を見出すよう指示この場が自分たちの見通した活動の振 り返りの場となる Conclusion では Review とは違うグループに発表させ二度目の振り返りを行う 次 の授業でも修正を行えること 下級生への発表前にクラス内の発表があり そこでも 原稿修正ができることを伝える この場でも見通しと振り返りを行うことができる 授業を終えての生徒の原稿 振り返りシートは下に掲載するものである 4 生徒が作成した原稿① 掲 載 す る この発表原稿に 至るまでに 3で 示した指導案の 2. Activity①と 4. Activity② の間に途中経過 を 披 露 す る 3. Review として 一つのグループ に発表を促す場 面を設定した 自分の作品に はないよいとこ ろ や 参考にし たいこと という 視点を基に他の グループの様子 を知ることによ り リライトを 行う この活動 を何回か繰り返 し 作成をした 5 枚 の 縮 小 し た ピ ク チ ャ ー カ ー ド を 話 の 順 に 生徒が作成した原稿② 順 に 掲 載 す る 4 枚 の 縮 小 し た ピ ク チ ャ ー カ ー ド を 話 の ①と②はそれ ぞれ違うグルー プの原稿である Remarks の欄に は 誰が発表する のか ピクチャー カードをどこで めくるのかなど グループに必要 なことを書かせ 効果的な発表に ついても考えさ せた -中外 6-

5 生 徒 が 記 入 した 振 り 返 りシート1 生 徒 が 記 入 した 振 り 返 りシート2 自 己 評 価 だけでは 振 り 返 りが 甘 くなってしまうことも 考 えられるため, 相 互 評 価 も 行 った Aの 評 価 が 続 く 生 徒 もいたが, 実 際 にはBの 生 徒 が 多 かったように 感 じられた しかし 6 7 時 間 目 までには Aとなる 生 徒 がほとんどであった - 中 外 7-

6 成 果 と 課 題 (1) 見 通 す 活 動 の 実 際 三 年 間 の 英 語 教 科 書 を 見 ても,まとまった 英 文 に 触 れる 箇 所 は 決 して 多 くない その 数 少 ない ものをより 効 果 的 に,より 魅 力 的 に 指 導 することはできないかと 考 えたことが 始 まりである この 単 元 では,ただ 読 んで 終 わるのではなく, 理 解 したことを 他 者 へ 紹 介 することに 取 り 組 ん だ 他 者 と 言 っても 同 級 生 ではなく 下 級 生 であり,1 時 間 目 にその 目 標 を 伝 えた 際 は, 驚 いた 生 徒 がいたことも 確 かである しかし, 普 段 から 教 師 が 見 せているインタラクションを 思 い 出 させ ることで, 生 徒 は 自 分 自 身 がすべきことを 整 理 し, 見 通 しを 持 つことができた 本 文 を 必 要 に 応 じて 書 き 直 すことは,スローラーナーにとってはハードルの 高 い 活 動 である また,2 年 生 に 分 かりやすい 英 語 とは 何 か,どんな 文 法 事 項 まで 使 用 することができるのか,た とえ 英 語 が 得 意 な 生 徒 であっても,このことを 整 理 するのには 苦 労 このような 点 について は,グループで 活 動 を 進 めることで 意 見 を 交 換 し,グループとして 使 用 する 英 語 を 決 めることが できた もちろん, 教 師 は 活 動 に 行 き 詰 ったグループを 見 逃 すことがないよう 見 守 り,タイミン グを 見 計 らって 助 言 していくことが 必 要 であると 感 じた 2 年 生 に 発 表 するという 形 式 をとったことも 加 えておきたい この 活 動 自 体 が2 年 生 にとって 見 通 しを 持 つ 授 業 こととなったことも 確 かである 発 表 する3 年 生 を 見 て, 一 年 後 にこのように なりたい,またはなるにはどうしたら 良 いのかなど, 考 える 場 とすることができた (2) 振 り 返 る 活 動 の 実 際 昨 年 度 作 成 された 振 り 返 りシートを 活 用 した 授 業 で 見 聞 きするだけでなく,ファイルに 綴 じ る 紙 が 手 元 にあることで, 気 になったと 時 いつでも 見 通 しと 振 り 返 りを 行 うことができた 振 り 返 りの 方 法 にも 様 々な 方 法 があるが, 生 徒 自 身 の 手 元 に 置 いておくことは 大 変 有 効 であり, 一 時 間 一 時 間 の 授 業 の 開 始 時 に 前 時 を 振 り 返 るにも 効 率 が 良 い 本 単 元 ではグループ 活 動 が 主 となっているため, 相 互 評 価 もしやすく, 仲 間 の 評 価 にも 納 得 し ている 生 徒 が 多 かった また, 原 稿 の 準 備 発 表 を 行 う 他 者 の 発 表 を 見 る 改 善 する の PDCAサイクルを 作 ることができ, 学 びが 深 まっていることを 実 感 した 生 徒 が 多 かった また, 各 グループの 発 表 をビデオに 録 画 したことも 大 きかった 長 時 間 視 聴 することはできな かったが, 自 分 自 身 の 姿 を 客 観 的 に 見 たり, 他 クラスの 発 表 を 見 たりすることは 大 変 有 効 であり, 英 語 力 はもちろんプレゼンテーション 力 を 振 り 返 るにあたっても 有 効 であった 振 り 返 りシートも 全 単 元 で 作 成 することが 望 ましい 各 学 校 の 現 状 に 合 わせた 授 業 プラン, 実 践 を 組 み 立 てるに 当 たり, 教 師 の 立 場 からも 有 効 なものとなり 得 るだろう - 中 外 8-

事 例 2 協 働 的 な 学 びを 通 して, 学 習 した 表 現 を 活 用 し, 自 分 の 考 えや 思 いを 相 手 に 伝 える 事 例 題 材 名 山 梨 のよさを, 外 国 人 観 光 客 に 紹 介 しよう NEW HORIZON English Course 2 p.64 Multi Plus 2 町 紹 介 COLUMBUS 21 ENGLISH COURSE 2 p.98 SMALL GOAL 3 私 たちの 町 1 単 元 ( 題 材 )の 目 標 (1) 山 梨 のよさについて 英 語 でパンフレットを 作 成 することができる (2) 作 成 したパンフレットを,クラスの 仲 間 に 英 語 で 紹 介 することができる (3)グループで 協 働 して,パンフレットを 作 成 しようと (4) 接 続 詞 や 助 動 詞 などの 既 習 事 項 を 理 解 している 2 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 全 4 時 間 ) (1) 単 元 の 評 価 計 画 ア コミュニケーションへの 関 心 意 欲 態 度 1グループで 協 働 して, パンフレットを 作 成 しようとしている イ 外 国 語 表 現 の 能 力 1 山 梨 のよさについて 英 語 でパンフレット を 作 成 することがで きる 2 作 成 したパンフレッ トを,クラスの 仲 間 に 英 語 で 紹 介 するこ とができる ウ 外 国 語 理 解 の 能 力 この 観 点 では 評 価 しな い エ 言 語 や 文 化 についての 知 識 理 解 1 接 続 詞 や 助 動 詞 など の 既 習 事 項 を 理 解 し ている (2) 単 元 の 指 導 計 画 時 間 1 ( 本 時 ) 2 3 4 ねらい 学 習 活 動 単 元 の 目 標 を 知 り,どんなパンフレットを 作 るのかを 考 える 教 師 による4 時 間 目 の 発 表 形 式 でのパンフレット 提 示 既 習 文 法 事 項 の 確 認 パンフレット 作 成 に 関 して 目 標 を 立 てる パンフレットに 載 せる 英 文 を 作 成 グループで 協 働 し, 英 語 で 山 梨 の 良 いところを 書 く パンフレットの 仕 上 げ パンフレットを 回 し, 他 のグループとシェアリング 英 文 の 再 校 正 を 発 表 グループで 発 表 を 行 い, 発 表 への 感 想 を 述 べる 単 元 の 振 り 返 り 目 標 と 作 成 したパンフレットを 照 らし 合 わせ, 振 り 返 る 単 元 評 価 規 準 との 関 係 ア1 エ1 イ1 ア1 イ1 エ1 イ2 主 体 的 協 働 的 な 学 習 活 動 の 留 意 点 伝 える 必 然 性 のある 課 題 モデルを 提 示 グループで 協 働 し て 知 識 を 出 し 合 う 言 語 に 関 する 気 付 きを 促 す よう 他 のグル ープの 作 品 を 見 合 う お 互 いの 発 表 から 良 いとこ ろを 学 び 合 う - 中 外 9-

3 学 習 指 導 の 様 子 ( 全 4 時 間 の1 時 間 目 ) 学 習 過 程 (Procedure) 1.Greeting & Introduction (15min) 生 徒 の 活 動 (Student's Activities) 〇 挨 拶 を 〇 質 問 に 答 える Yes, I do. About 13,000,000. 教 師 の 支 援 (Teacher's Support) 〇 挨 拶 を 〇 生 徒 とのインタラクションか ら 本 時 の 課 題 を 生 み 出 す Do you know that a lot of people from foreign countries visit Japan every year? How many foreign people visit Japan every year? Do you know? Please guess. 観 光 名 所 を 訪 れる 評 価 指 導 上 の 留 意 点 (Attentions) 楽 しい 雰 囲 気 を 作 る 本 時 のねらいに 関 わ る 表 現 を 強 調 したり, 関 連 する 写 真 を 提 示 し た り し な が ら 話 す ことで, 対 話 が 理 解 でき, 本 時 の 課 題 に 結 び 付 け る こ と が で き る よ うに 外 国 人 の 写 真 I want to talk about Mt.Fuji. 800,000 foreigners visit Yamanashi. And they want to know about Yamanashi s good points. What do you want to talk about? 富 士 登 山 をしている 外 国 人 の 写 真 Mt.Fuji is one of the world heritages and a symbol of Japan. Please tell me more. 〇 モデル 文 を 読 んで 提 示 I m going to tell you about Fuji-Goko. Fuji-Goko means five lakes. They are near Mt.Fuji. I think that Fuji-Goko is a good place because we can enjoy nature very much. In summer, we can see firework festivals there. We can also ride boats, go fishing, wind surf and so on when we visit there. If many people come to Fuji-Goko, I will be happy. So I want to keep Fuji-Goko clean. 花 火 の 写 真 つりをしている 写 真 遊 覧 船 の 写 真 ウインドサーフィン の 写 真 - 中 外 10-

2.Activity1 (20min) Let s introduce the good points of Yamanashi[ Hayakawa ] to foreign tourists! 山 梨 [ 早 川 町 ]のよさを, 外 国 人 観 光 客 に 紹 介 しよう! Q&A Fuji-Goko. Near Mt.Fuji. Nature, firework festivals, riding a boat, going fishing, wind surfing and so on. Firework festivals. Keeping Fuji-Goko clean. モデル 文 を 音 読 全 体 からペア モデル 文 の 構 成 を 理 解 モデル 文 の 内 容 を 説 明 What did I talk about? Where is Fuji-Goko? What can you enjoy there? What can you see in summer? What do I want to do? モデル 文 を 読 む モデル 文 の 構 成 を 説 明 導 入 展 開 まとめをそれぞれ パンフレットの 構 成 例 赤 黄 青 の 模 造 紙 で 提 示 導 入 話 題 や 一 番 伝 えたいことを 出 す 展 開 どこにあるか, 魅 力 は 何 か, 特 徴 は 何 かを 書 く まとめ コメントや 感 想 を 書 く ワークシートを 配 布 3.Activity2 (10min) 〇 マッピング 個 人 グループ 〇 活 動 の 手 順 を 説 明 マッピングのポイント 11つの 事 柄 について 文 の 内 容 を 深 めよう 2 思 いついた 語 を 自 由 に 書 いていこう Consolidation (5min) 説 明 を 聞 く 山 梨 [ 早 川 町 ]あるいは,もっと 具 体 的 な 事 柄 をマッピングの 中 心 に 置 き, 発 想 を 広 げる 個 人 で 考 えた 後,グループで 話 し 合 いながら 紹 介 文 の 内 容 を 考 える どんなパンフレットにしたい か 目 標 を 書 く 〇 本 時 を 振 り 返 る 振 り 返 りシートに 記 入 〇 挨 拶 を モデル 文 を 使 ってマッピング の 方 法 を 説 明 目 標 を 確 認 させる 生 徒 数 名 に, 目 標 を 聞 く 〇 今 日 の 活 動 を 振 り 返 らせる 〇 挨 拶 を - 中 外 11-

4 生 徒 の 作 品 生 徒 A マッピングと 振 り 返 りシート 生 徒 B マッピングと 振 り 返 りシート グループ 討 議 を 通 して 早 川 町 の 温 泉 という 事 柄 に 焦 点 を 絞 って 紹 介 文 を 書 くこと になった しかし,nature など, 個 人 の 意 見 も 反 映 され ている hot spring や clean, nature は 未 習 語 だが, 辞 書 で 調 べ て いた グループ 討 議 を 通 して 早 川 町 の 祭 りという 事 柄 に 焦 点 を 絞 って 紹 介 文 を 書 くことになった 個 人 とし てマッピングした soba festival や sansai festival を 元 にグループと しての 考 えをまとめた 第 1 時 の 振 り 返 り 生 徒 A 下 書 きと 清 書 生 徒 A 下 書 きと 清 書 生 徒 B 下 書 きと 清 書 大 文 字 小 文 字 のミスや try ~ing の 形 をアドバ イスしている should よりも can を 使 った 方 が 自 然 な 表 現 であ ることやカンマではなく and を 使 うことをアド バイスしている - 中 外 12-

温 泉 の 写 真 南 アルプス 早 川 山 菜 祭 りの 写 真 5 成 果 と 課 題 (1) 見 通 す 活 動 の 実 際 今 回 の 単 元 では, 第 一 次 に 教 師 が 山 梨 の 紹 介 をモデルとして 示 した どのような 内 容 でどのような 表 現 を 使 って 表 現 したらよいのかをモデル 文 を 通 して 見 通 すことによって, 生 徒 たちは 興 味 関 心 を 持 ち, こんなパンフレットをつくりたい という 意 欲 を 持 って 学 習 に 取 り 組 むことができた 紹 介 文 を 作 る 前 段 階 としてマッピングを 活 用 した 自 分 たちに 関 わりの 深 い 語 や 表 現 などが 自 然 な 形 でマッピングに 使 用 された 思 いついた 語 を 自 由 にマッピングすることにより, 英 語 で 分 からない 語 も 自 主 的 に 辞 書 を 活 用 し, 楽 しみながら 調 べることにつながった また,マッピングはコミュニケーショ ン 力 を 高 めるツールにもなり,グループ 活 動 として 紹 介 文 の 内 容 を 考 えさせる 場 面 でもアイディアが 広 がり, 新 しい 発 見 をするなど 有 効 的 なものだった 紹 介 文 の 内 容 の 膨 らみ 広 がり 関 連 性 や 文 の 量 など, 具 体 的 な 評 価 のポイントを 示 すことで, 表 現 力 をさらに 高 めていくことが 次 のステップであり,これからの 課 題 である (2) 振 り 返 る 活 動 の 実 際 昨 年 度 から 教 育 課 程 研 究 委 員 会 で 使 用 している 振 り 返 り 表 を 用 いて, 振 り 返 りを 行 った 多 くの 生 徒 が A または B の 自 己 評 価 をしており, 各 時 間 における 気 付 きを 記 入 した グループの 仲 間 との 協 働 的 な 学 びを 通 して, 自 分 が 知 らなかったことを 知 ることができたり, 友 達 のアドバイスをもとに 紹 介 文 を 完 成 させて 行 くプロセスを 見 取 ることができた 生 徒 自 身 も 次 への 課 題 を 明 らかにすることができるた め 有 効 であると 感 じる - 中 外 13-

6 ワークシート 振 り 返 り 表 の 項 目 は,その 授 業 の 目 標 とするこ とで, 毎 時 間 の 見 通 しと 振 り 返 りができる モデル 文 のワークシートには, 既 習 事 項 で 山 梨 の 紹 介 文 に 使 用 できそうな 表 現 を 掲 載 した マッピング はまずは 自 分 の 意 見,そしてグループでの 交 流 を 通 してまとめられるように 工 夫 をした 第 三 次 では, 他 のグループと 作 品 を 読 み 合 い,アドバイ スをここでされたアドバイスをもとに, 再 構 成 し 清 書 に 移 る - 中 外 14-