Microsoft PowerPoint - HC2012



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預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

●電力自由化推進法案

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(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

スライド 1

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1


文化政策情報システムの運用等

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

77

Microsoft Word - 07②-2 補足説明資料1.docx

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公表表紙

PowerPoint プレゼンテーション

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平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

18 国立高等専門学校機構

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること



Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

02【発出】280328福島県警察職員男女共同参画推進行動計画(公表版)

第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 末 の 運 用 資 産 額 は 2,976 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +1.79%となりました なお 実 現 収 益 率 は +0.67%です 第 3 四 半 期

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セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

3 体 制 整 備 等 (1) 全 ての 特 定 事 業 主 が 共 同 して 取 組 むものとする () 総 務 部 人 事 管 理 室 人 事 課 を 計 画 推 進 の 主 管 課 とし 全 ての 市 職 員 により 推 進 する (3) 実 施 状 況 を 把 握 し 計 画 期 間 中 で

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

1. 中 小 企 業 等 経 営 強 化 法 の 目 的 (1) 生 産 性 向 上 の 必 要 性 (3) 業 種 別 の 経 営 課 題 への 対 応 少 子 高 齢 化 人 手 不 足 等 の 状 況 において 効 果 的 に 付 加 価 値 を 生 み 出 せるよう 製 造 業 はもとより

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東京都立産業技術高等専門学校

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

建設特別・資産運用の基本方針

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

Slide 1

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

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スライド 1

一般競争入札について

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

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自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令

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Microsoft PowerPoint 神戸大学講義(前半)開示.ppt

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

平成24年度 業務概況書

も た ら そ う と す る 効 標 標 名 標 設 定 考 え 方 単 位 4 年 度 実 績 5 年 度 見 込 6 年 度 計 画 7 年 度 計 画 8 年 度 計 画 法 規 定 に 基 づく 選 挙 事 務 ため 標 というような は 困 難 である 事 業 実 施 妥 当 性 活 動

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1 書 誌 作 成 機 能 (NACSIS-CAT)の 軽 量 化 合 理 化 電 子 情 報 資 源 への 適 切 な 対 応 のための 資 源 ( 人 的 資 源,システム 資 源, 経 費 を 含 む) の 確 保 のために, 書 誌 作 成 と 書 誌 管 理 作 業 の 軽 量 化 を 図

安 芸 太 田 町 学 校 適 正 配 置 基 本 方 針 の 一 部 修 正 について 1 議 会 学 校 適 正 配 置 調 査 特 別 委 員 会 調 査 報 告 書 について 安 芸 太 田 町 教 育 委 員 会 が 平 成 25 年 10 月 30 日 に 決 定 した 安 芸 太 田

しかし 主 に 欧 州 の 一 部 の 回 答 者 は 受 託 責 任 について 資 源 配 分 の 意 思 決 定 の 有 用 性 とは 独 立 の 財 務 報 告 の 目 的 とすべきであると 回 答 した 本 ED に 対 する ASBJ のコメント レターにおける 意 見 経 営 者 の 受

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

みずほ 総 合 研 究 所 コンサルティング 部 主 任 コンサルタント 谷 尾 久 幸 上 席 主 任 コンサルタント 佐 野 暢 彦 当 リポートは 情 報 提 供 のみを

平 成 27 年 度 第 3 四 半 期 運 用 状 況 の 概 要 第 3 四 半 期 の 運 用 資 産 額 は 2 兆 4,339 億 円 となりました 第 3 四 半 期 の 修 正 総 合 収 益 率 ( 期 間 率 )は +2.05%となりました 実 現 収 益 率 は +1.19%です

1 農 地 中 間 管 理 機 構 のねらい (1)24 年 度 から 開 始 した 各 市 町 村 における 人 農 地 プラン ( 地 域 の 農 業 者 の 徹 底 した 話 合 いにより 人 農 地 問 題 の 解 決 方 向 や 地 域 農 業 の 将 来 のあり 方 を 明 確 にしてい

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

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資料 厚生年金基金の今後の方向性について.PDF

新 行 財 政 改 革 推 進 大 綱 実 施 計 画 個 票 取 組 施 策 国 や 研 究 機 関 への 派 遣 研 修 による 資 質 向 上 の 推 進 鳥 インフルエンザ 等 新 たな 感 染 症 等 に 対 する 検 査 技 術 の 習 得 など 職 員 の 専 門

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

第316回取締役会議案

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

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共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

Microsoft Word - 奨学金相談Q&A.rtf

2 平 均 病 床 数 の 平 均 病 床 数 では 療 法 人 に 対 しそれ 以 外 の 開 設 主 体 自 治 体 社 会 保 険 関 係 団 体 その 他 公 的 の 規 模 が 2.5 倍 程 度 大 きく 療 法 人 に 比 べ 公 的 病 院 の 方 が 規 模 の 大 き いことが

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16 日本学生支援機構

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Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx

Q IFRSの特徴について教えてください

m07 北見工業大学 様式①

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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2020年の住宅市場 ~人口・世帯数減少のインパクト~

Transcription:

ヘイ コンサルティング グループ グローバル 経 営 において 本 社 人 事 部 門 が 提 供 できる 価 値 2012 年 7 月 6 日 高 野 研 一 kenichi.takano@haygroup.com

アジェンダ グローバル 化 オープン 化 する 世 界 と グローバル 人 材 マネジメントのゴール グローバル 化 において 本 社 人 事 部 門 が 提 供 できる 価 値 ( 事 例 研 究 ) 1 新 興 国 における 組 織 の 拡 大 を 支 援 する 2 グローバル 連 携 を 牽 引 するリーダーを 育 てる P3 P13 P14 P20 2

グローバル 化 オープン 化 する 世 界 と グローバル 人 材 マネジメントのゴール 3

かつて 日 本 企 業 にとって 世 界 はこうであった かつての 多 国 籍 化 の 前 提 条 件 先 進 国 市 場 がターゲット ビジネスのルールが 明 確 民 営 化 が 進 んでいる 政 府 が 競 争 に 介 入 しない ビジネスのインフラが 整 備 されている 有 能 なマネジャーを 採 用 することが 比 較 的 容 易 こうした 前 提 条 件 の 上 で 低 価 格 高 品 質 の 製 品 を 輸 出 し 日 本 は 世 界 第 2 位 の 経 済 大 国 に 駆 け 上 がった 4

いま 日 本 企 業 にとって 世 界 はこう 変 わってきている 現 在 のグローバル 化 の 前 提 条 件 アジア アフリカ 南 米 の 国 々が ターゲット ビジネスのルールが 確 立 されてい ない 政 府 系 企 業 やオーナー 企 業 が 国 内 経 済 において 大 きな 影 響 力 を 持 つ 政 府 が 競 争 に 介 入 する ビジネスのインフラは 整 備 されて いない 現 地 の 有 能 なマネジャーは 希 少 5

新 興 国 ビジネスで 勝 つための2つの 成 功 要 因 1 政 府 やオーナーとギブ&テイクのできる 関 係 をつくる 勃 興 する 新 興 国 で 勝 つためには 経 済 に 対 して 大 きな 影 響 力 を 持 つ( 地 方 ) 政 府 やオーナー 企 業 との 関 係 構 築 が 重 要 になる その 際 自 社 の 将 来 を 考 え 自 社 を 代 表 して 政 府 やオーナーとギブ&テイクのできる 関 係 をつく れる 人 材 を 現 地 に 送 り 込 むことが 必 要 になる そこでは ビジネスマン 同 士 の 商 取 引 ではなく 政 府 やオーナーと 将 来 に 向 けたビジョンを 共 有 し 長 期 的 な 相 互 依 存 関 係 を 築 いていく 外 交 力 が 求 められる 2 ガバナンスを 利 かせつつ 現 地 に 権 限 を 委 譲 し スピーディな 意 思 決 定 を 行 う 新 興 国 固 有 の 事 情 に 対 してスピーディに 対 応 していくためには ガバナンスの 仕 組 みを 機 能 さ せつつ 現 地 に 大 胆 に 権 限 を 委 譲 していく 必 要 がある また 現 地 にネットワークを 持 つ 有 能 な 人 材 を 現 法 の 経 営 会 議 メンバーとして 引 き 上 げ 経 営 の 意 思 決 定 に 参 画 させることも 重 要 である そして 現 地 の 事 情 を 本 社 に 迅 速 に 伝 え 本 社 において 的 確 な 意 思 決 定 が 行 なわれる 体 制 を 整 備 することが 求 められる 6

中 国 で 伸 びる 日 産 2003 年 中 国 政 府 はゴーンCEOに 国 営 企 業 の 東 風 汽 車 の 改 革 を 委 ねる 当 時 東 風 は 他 の 国 有 企 業 と 比 べても 業 況 が 悪 く 日 産 の 再 生 に 成 功 したゴーン 氏 に その 再 建 が 期 待 された 提 携 条 件 をめぐる 激 しい 交 渉 の 末 に 提 携 に 向 けて 合 意 その 後 日 産 は 他 の 日 系 企 業 で 起 こった 労 働 争 議 を 経 験 することなく 中 国 国 内 でシェアを 伸 ばす ゴーンCEOは2011 年 に 中 国 に 電 気 自 動 車 の 技 術 を 導 入 することを 表 明 また 電 気 自 動 車 を 要 にしたスマート シティ 構 想 を 世 界 中 の 政 府 自 治 体 に 売 り 込 む 活 動 に 注 力 日 産 社 内 に 反 対 意 見 もある 中 で 中 国 と 共 存 共 栄 の 関 係 を 発 展 させる 方 向 に 舵 を 切 る 2012 年 2 月 9 日 日 本 経 済 新 聞 7

かつて 日 本 が 新 興 国 だった 頃 日 本 で 成 功 した 外 資 系 企 業 の 人 材 マネジメントに 学 ぶ 人 材 マネジメント のやり 方 メリット デメリット かつて 日 本 に 進 出 してきた 多 くの 外 資 系 企 業 経 営 陣 は 母 国 からの 駐 在 員 で 占 められる 英 語 (または 母 国 語 )を 話 せる 日 本 人 を 母 国 で 採 用 し 自 社 流 のやり 方 を 教 育 した 上 で 日 本 に 送 り 管 理 職 として 登 用 英 語 (または 母 国 語 )の 話 せる 日 本 人 を 日 本 で 採 用 し 管 理 職 として 登 用 母 国 流 のビジネスを 日 本 で 回 していく 上 で 効 果 を 発 揮 本 社 や 駐 在 員 とのコミュニケーションが 円 滑 に 進 む 有 能 な 日 本 人 が 定 着 しない 採 用 できない 日 本 での 人 脈 が 広 がらず ビジネスが 発 展 しない 日 本 で 成 功 した 外 資 系 企 業 ( 日 本 IBM P&Gなど) 日 本 の 経 営 会 議 メンバーに 日 本 人 を 積 極 的 に 登 用 し 経 営 の 現 地 化 を 進 める 有 能 な 日 本 人 を 発 掘 し 早 期 に 管 理 職 ポジションに 登 用 して 育 成 する 幹 部 候 補 人 材 には 国 際 的 な 役 割 を 与 え 能 力 開 発 やグローバルな 人 脈 形 成 を 支 援 する 有 能 な 日 本 人 が 定 着 し ビジネスの 成 長 に 寄 与 す る 日 本 での 人 脈 が 広 がる 有 能 な 日 本 人 が 本 社 とコミュニケーションできるよう になるまで 時 間 と 努 力 を 要 する 本 社 からの 駐 在 員 に 日 本 人 を 使 う 能 力 と 忍 耐 が 求 められる 8

日 本 企 業 にとってのもう 一 つの 問 題 産 業 構 造 のオープン 化 と 自 前 主 義 の 限 界 北 欧 携 帯 電 話 端 末 基 地 局 モバイルインターネット London Amsterdam Düsseldorf Frankfurt Munich 産 業 構 造 がオープン 化 し グローバルな 分 業 が 進 む 中 で 日 本 の 大 企 業 は 自 前 主 義 で 戦 おうとしたため 開 発 スピード でもスケールメリットでも 見 劣 りするようになっていった Moscow Paris Warsaw Milan Seoul Cleveland Tokyo Chicago San Francisco New York Mumbai Hong Kong Dallas Arlington Abu Dhabi Shanghai Los Angeles Atlanta 韓 国 Bangkok Mexico City Bogota 半 導 体 メモリー Caracas Singapore 携 帯 電 話 端 末 Jakarta 液 晶 パネル Sydney Johannesburg イスラエル Sáo Paulo Melbourne 台 湾 暗 号 インド ハードウェア 製 造 高 速 ネットワーク Buenos Aires 通 信 ソフトウェア Wellington 半 導 体 ファウンドリー 無 線 通 信 アウトソーシング ユダヤ 人 脈 華 僑 人 脈 インド 人 脈 米 国 半 導 体 情 報 通 信 機 器 インターネット 関 連 ビジネス 日 本 ハードウェア 半 導 体 携 帯 電 話 9

オープンな 産 業 構 造 の 中 でグローバル 競 争 に 勝 ち 残 るための 成 功 要 因 シリコンバレーでは 大 企 業 から スピンアウトした 人 材 が ベン チャー 企 業 を 立 上 げ 様 々な 企 業 同 士 をマグネットのように 繋 ぎ ネットワークを 形 成 する 役 割 を 果 たしてきた また シリコンバレーを 中 心 に 米 国 人 ユダヤ 人 インド 人 華 僑 が 世 界 各 地 のITクラスターをつな ぐネットワークを 形 成 こうした 人 脈 を 通 じて 技 術 ビジ ネスに 関 する 知 見 が 世 界 的 に 流 通 している 北 欧 には 携 帯 電 話 の 先 進 的 な 市 場 があり 国 内 で 新 しい 技 術 の 実 験 をした 上 で そこから 生 まれた 成 功 例 をグローバルに 展 開 するモデ ルが 確 立 された イスラエルでは 軍 のR&D 活 動 が 暗 号 や 無 線 通 信 などの 技 術 の 実 験 を 促 進 シリコンバレーが 世 界 最 先 端 の 実 験 の 地 であることは 言 うまでもない 市 場 での 実 験 ネットワーク 型 リーダー 外 に 開 かれた ネットワーク 特 定 領 域 に 専 門 特 化 した 企 業 が 同 じバリューチェーン 上 で 強 者 連 合 を 組 み ロードマップを 共 有 し 実 現 していく オープンな 産 業 構 造 を 持 つ これにより 膨 張 してゆく 開 発 領 域 をカバーしつつ リスクを 分 散 し 技 術 開 発 のスピードを 最 大 限 に 上 げることが 可 能 になっている 大 企 業 が 全 てを 自 前 で 抱 え 込 む やり 方 では 手 の 回 らない 領 域 資 金 や 人 材 が 行 き 渡 らない 部 署 ( 陽 の 当 らない 部 門 )ができ そこ から 開 発 スピードについていけな くなる 台 湾 の 企 業 は オープンな 産 業 構 造 とグローバルな 分 業 体 制 の 中 で グローバルなスケールメリット を 最 も 享 受 できるようになっている 10

オープン 化 していく 世 界 クローズドな 事 業 構 造 ブラウン 管 テレビ ケータイ ガソリン 車 白 熱 灯 蛍 光 灯 店 舗 社 内 情 報 システム 組 み 込 みソフト CD DVD 映 画 ビデオ アミューズメントセンター 百 科 事 典 預 金 ローン オープンな 事 業 構 造 液 晶 テレビ スマホ 電 気 自 動 車 LED 照 明 eコマース クラウドサービス マシンtoクラウド App Store ユーチューブ SNS Wikipedia 証 券 化 ビジネスのオープン 化 は 日 本 人 中 心 の 閉 ざされた 経 営 体 制 に 変 革 を 迫 る 11

グローバル 人 材 マネジメントのゴールをどこに 定 めるか? ビジネスのゴール グローバル 人 材 マネジメントのゴール グローバル 競 争 に 勝 ち 残 る グローバルにビジネスをリードできる 人 材 の 発 掘 登 用 育 成 GE IBM P&G VW GM グローバル リーダーシップ 新 興 国 市 場 で 事 業 を 伸 ばす 現 地 へ 権 限 移 譲 のできる 体 制 づくり 有 能 な 現 地 人 材 の 発 掘 登 用 育 成 ダイキン コマツ ユニチャーム ファストリ ダイバーシティ マネジメント 現 地 生 産 日 系 企 業 向 けビジネス を 円 滑 に 回 す 駐 在 員 の 育 成 日 本 語 を 話 せる 現 地 人 の 確 保 オペレーション マネジメント 2012 Hay Group. All Rights Reserved 12

グローバル 化 において 本 社 人 事 部 門 が 提 供 できる 価 値 ( 事 例 研 究 ) 13

1 新 興 国 における 組 織 の 拡 大 を 支 援 する 14

新 興 国 における 組 織 の 拡 大 をどう 支 援 するか? X 社 の 課 題 : X 社 は 中 国 において 今 後 3 年 間 で 売 上 高 を2 倍 にする 計 画 を 立 てている そのドライバーとして 期 待 されているのが 中 低 価 格 帯 の 商 品 導 入 で 急 成 長 中 のB 事 業 部 門 である また 組 織 の 成 長 に 合 わせて 購 買 や 品 質 管 理 など 管 理 部 門 の 拡 充 も 喫 緊 の 課 題 となっている 人 事 部 門 に 期 待 されているのは B 事 業 部 門 および 管 理 部 門 における 組 織 の 急 拡 大 を 可 能 にする 有 能 な 現 地 人 マネジャーの 登 用 支 援 と 採 用 である 売 上 高 の 倍 増 を 可 能 にするために どのような 打 ち 手 を 実 行 すべきか? 15

組 織 の 拡 大 を 計 画 化 する 現 地 人 マネジャーおよび 候 補 者 の 能 力 診 断 3 年 間 で 売 上 高 を 倍 増 B 事 業 部 門 と 管 理 部 門 の 組 織 体 制 強 化 現 地 人 マネジャーおよび 候 補 者 の 計 画 的 育 成 不 足 するポジションでの 採 用 強 化 期 待 される 役 割 と 能 力 と のギャップ 分 析 2 年 後 の 組 織 体 制 配 置 の 計 画 化 16

ガイドチャート 法 を 活 用 した 期 待 される 役 割 の 定 義 ヘイグループの ガイドチャート 法 は 職 務 分 析 職 務 評 価 のための ものさし で 世 界 の9000 社 以 上 が 利 用 する 世 界 標 準 になっている ノウハウ 問 題 解 決 成 果 責 任 の3つの 切 り 口 8つの 評 価 軸 があり 様 々なポジションの 職 責 の 大 きさを 客 観 的 に 評 価 できる これを 用 いることで 各 ポジションに 期 待 される ノウハウ 問 題 解 決 成 果 責 任 のレベル 感 を 客 観 的 に 定 義 できる ノウハウ 専 門 的 ノウハウ プロフェッショナルとし 副 総 経 理 E ての 高 度 な 専 門 性 を 保 有 特 定 分 野 における 幅 部 長 D 広 く 深 いスキル ノウ ハウを 保 有 Ⅲ- Ⅱ マネジメントノウハウ 複 数 の 組 織 機 能 を 統 括 単 一 の 組 織 機 能 を 統 括 E D 問 題 解 決 力 E D 成 果 責 任 課 長 C 担 当 実 務 を 熟 知 し 応 用 力 を 保 有 Ⅰ+ チームのマネジメント C C 17

職 務 に 期 待 される 役 割 と 現 職 者 の 能 力 とのギャップ 分 析 ガイドチャート 法 を 人 の 能 力 に 応 用 することで 管 理 職 ポジション の 現 職 者 の 職 責 充 足 度 を 評 価 することが 可 能 になる ノウハウ 問 題 解 決 力 成 果 責 任 専 門 的 ノウハ ウ マネジメント ノウハウ 部 長 の 要 求 レベル D Ⅱ D D Aさん D Ⅱ D D+ Bさん C Ⅰ+ C C Cさん Dさん Eさん 部 長 の 要 求 レベルを 満 たす 人 材 が 絶 対 数 として 不 足 して おり このままでは3 年 後 に 売 上 高 を2 倍 にする 計 画 に 支 障 が 生 じる 課 長 層 からの 人 材 発 掘 と 中 途 採 用 の 強 化 を 行 う Aさんは 部 長 の 要 求 レベルを 全 て 満 た すとともに 成 果 責 任 という 観 点 からは 標 準 より 重 い 責 任 を 担 えている この ため 2 年 後 の 副 総 経 理 のポジションを 視 野 に 入 れた 育 成 を 行 う Bさんは 全 ての 項 目 で 部 長 の 要 求 レベ ルに 達 しておらず 実 質 的 に 課 長 の 役 割 に 留 まっている ただ 他 に 適 任 が いないため 当 面 今 のポストでマネジメ ント 力 問 題 解 決 力 の 強 化 を 行 う 18

2 年 後 の 組 織 体 制 配 置 の 計 画 化 現 状 の 組 織 体 制 と 戦 力 2 年 後 の 組 織 体 制 見 通 し 職 責 を 充 足 役 員 層 職 責 を 充 足 せず 部 長 層 課 長 層 管 理 部 A 部 門 B 部 門 管 理 本 部 A 部 門 B 部 門 管 理 部 門 の 戦 力 が 弱 い 短 期 的 な 補 強 のためには 即 戦 力 採 用 が 必 要 A 部 門 の 部 長 ポジションの 現 職 者 が 弱 い 後 任 を 課 長 層 から 上 げるか 要 検 討 B 部 門 は3 年 で 売 上 を 倍 にする 計 画 があり 組 織 を 拡 充 する 予 定 現 状 の 部 長 および 職 責 充 足 度 の 高 い 課 長 2 名 をそれぞれ 昇 格 させる 方 向 で 育 成 を 進 め る 19

2 グローバル 連 携 を 牽 引 するリーダーを 育 てる 20

グローバル 連 携 を 牽 引 するリーダーをいかに 育 てるか? Y 社 の 課 題 : Y 社 は 大 手 電 機 メーカーで ソフトとハードが 融 合 する 情 報 通 信 業 界 において グローバルな 競 争 に 勝 ち 残 ることが 至 上 命 題 となっている このため 世 界 各 地 の 情 報 通 信 クラスターにおいて 有 能 な 人 材 を 確 保 するとともに 彼 らがグローバルに 知 見 を 共 有 し 合 い 新 規 事 業 を 創 出 していく 体 制 の 確 立 が 急 務 となっている 人 事 部 門 に 期 待 されているのは 世 界 各 地 の 拠 点 の 中 から 事 業 化 を 推 進 できるリーダー 人 材 を 発 掘 する とともに 彼 らの 間 にネットワークを 構 築 することである また こうしたネットワークの 中 で 指 導 力 を 発 揮 できる 日 本 人 駐 在 員 の 発 掘 と 育 成 も 重 要 な 課 題 になってい る 21

グローバル 連 携 を 牽 引 するリーダー 人 材 を 確 保 する リーダー 人 材 のアセスメント グローバル 競 争 に 勝 ち 残 る 世 界 各 地 の 情 報 通 信 クラス ターにおける 有 能 な 人 材 が 事 業 創 出 で 連 携 世 界 各 地 のリーダー 人 材 の 発 掘 とネットワーク 化 リーダーシップを 発 揮 できる 日 本 人 駐 在 員 の 発 掘 と 育 成 リーダー 人 材 の 登 用 と 引 留 め リーダーシップ 開 発 22

人 材 アセスメントのフレームワーク リーダーの 心 の 中 の 動 機 リーダーの 思 考 行 動 特 性 (コンピテンシー) リーダーシップ スタイル 組 織 風 土 組 織 業 績 リーダーの 内 面 的 特 性 人 を 突 き 動 かす 根 源 的 動 機 行 動 エネルギー 源 好 き 嫌 いや 得 意 不 得 意 を 規 定 す るもので 行 動 改 革 の 難 易 度 を 予 測 できる リーダーの 思 考 行 動 パターン 半 ば 無 意 識 の 内 に 選 択 している ものの 見 方 考 え 方 動 き 方 実 体 験 インタビ ューにより 過 去 の 思 考 行 動 を 洗 い 出 し 診 断 す る リーダーシップと して 発 揮 された 行 動 組 織 の 率 い 方 人 の 動 かし 方 影 響 の 与 え 方 多 面 観 察 調 査 で 診 断 組 織 風 土 と5~ 7 割 の 相 関 があ る リーダーシップ の 発 揮 の 結 果 と して 形 成 された 組 織 の 風 土 部 下 のモチベー ションやコミットメ ント 相 互 連 携 士 気 など 多 面 観 察 調 査 で 診 断 組 織 業 績 と 約 3 割 の 相 関 がある 23

コンピテンシーモデルによる 人 材 のアセスメント リーダーの 心 の 中 の 動 機 リーダーの 思 考 行 動 特 性 (コンピテンシー) リーダーシップ スタイル 組 織 風 土 組 織 業 績 ヘイグループは 世 界 共 通 のコンピテンシーモデルと アセスメント 手 法 により 世 界 中 のエグゼクティブ/マネージャーのア セスメントを 行 い 膨 大 なデータを 蓄 積 しています この 手 法 とデータベースを 活 用 することで 世 界 中 に 分 散 する 自 社 の 人 材 を 共 通 の 目 線 でアセスメントすることが 可 能 にな ります グ ロ ー バ ル 共 通 の 標 準 コ ン ピ テ ン シ ー フ ァ ク タ ー チームマネジメント 行 動 エンジン 業 務 遂 行 思 考 認 知 対 人 関 係 2012 Hay Group. All Rights Reserved リーダーシップ 強 制 力 育 成 力 チームワーク 達 成 志 向 性 顧 客 志 向 性 組 織 志 向 性 自 信 イニシアティブ フレキシビリティ 徹 底 確 認 力 誠 実 性 セルフコントロール 分 析 思 考 力 概 念 的 思 考 力 情 報 志 向 性 対 人 理 解 力 組 織 認 識 力 対 人 影 響 力 関 係 構 築 力 メンバーを 効 果 的 に 共 に 働 くように 導 き 動 機 付 けようとする 力 行 動 基 準 を 設 定 し その 基 準 どおりに 相 手 を 動 かそうとする 力 他 者 の 資 質 を 長 期 的 に 育 成 しようとする 力 メンバーを 尊 重 し チームの 円 滑 な 運 営 を 促 進 しようとする 力 目 標 に 執 着 し それを 超 えることやそのために 計 算 されたリスクを 取 る 力 サービスを 受 ける 顧 客 のニーズを 察 知 し それに 応 えていこうとする 力 組 織 の 基 準 ニーズ 目 標 を 理 解 し それを 促 進 しようとする 力 リスクの 高 い 仕 事 に 挑 戦 したり 権 力 のある 人 に 立 ち 向 かったりする 力 将 来 のニーズやチャンスを 先 立 って 考 え 先 取 りしようとする 力 状 況 変 化 に 応 じて 仕 事 のやり 方 や 方 向 性 を 変 えて 対 応 をしていこうとする 力 曖 昧 なことを 減 らし 詳 細 なことに 注 意 を 払 い 系 統 化 しようとする 力 自 分 の 信 念 や 価 値 観 に 基 づく 行 動 を 一 貫 して 貫 き 通 そうとする 力 ストレス 状 況 の 中 でも 感 情 的 にならないで 対 応 しようとする 力 原 因 と 結 果 の 因 果 関 係 を 突 き 止 め 対 応 策 を 練 る 力 パターンを 見 抜 いたり 考 え 方 をつなぎ 合 わせ 新 しい 見 方 を 作 り 出 す 力 質 量 の 両 側 面 から 執 拗 に 情 報 を 収 集 する 力 論 理 的 感 情 的 な 影 響 力 を 意 図 的 に 活 用 して 相 手 に 影 響 を 与 えようとする 力 非 公 式 の 政 治 力 組 織 構 造 風 土 に 敏 感 に 反 応 し それを 活 用 しようとする 力 言 葉 で 表 現 されていなくても 相 手 の 思 考 や 感 情 を 察 知 しようとする 力 個 人 的 な 信 頼 関 係 を 築 く 努 力 をする 力 24

リーダーの 心 の 中 の 動 機 リーダーの 思 考 行 動 特 性 (コンピテンシー) リーダーシップ スタイル 組 織 風 土 組 織 業 績 コンピテンシーのレベル 定 義 20の 標 準 コンピテンシーファクター 毎 に レベル 判 定 のためのディクショナリーが 定 義 されています 2 時 間 程 度 の 実 体 験 インタビューを 通 じて 各 コンピテンシーファクターのレベルを 評 価 します 概 念 思 考 力 : Conceptual Thinking 定 義 様 々な 現 象 や 事 実 を 俯 瞰 する 中 から その 背 後 にある 傾 向 やパターン 全 体 像 理 論 的 フレー ムワークなどを 見 出 す 着 想 力 想 像 力 創 造 性 分 析 的 思 考 力 とは 対 極 にある 思 考 法 評 価 尺 度 1. 通 念 や 常 識 をあてはめる: 物 事 を 理 解 する 上 で 通 念 や 常 識 をあてはめて 見 る 2. パターンやトレンドを 見 る: 個 別 の 事 象 の 背 後 にある 全 体 としてのパターンや 傾 向 を 理 解 しようとする 3. 一 般 的 に 存 在 する 理 論 をあてはめて 見 る: 状 況 を 理 解 する 為 に 既 存 の 理 論 的 フレーム ワークを 活 用 する 4. 本 質 を 捉 える: 複 雑 な 事 象 混 沌 とした 状 況 の 背 景 を 多 面 的 に 掘 り 下 げ 見 えにくい 本 質 を 独 自 の 言 葉 で 的 確 に 捉 える 5. 新 しい 概 念 を 創 造 する:これまでに 存 在 しない 新 しい 独 自 の 概 念 を 生 み 出 し 従 来 は 対 処 法 のなかった 混 沌 とした 状 況 をコントロールできるようにする 2012 Hay Group. All Rights Reserved 25

グローバル 企 業 との ベンチマーキング リーダーの 心 の 中 の 動 機 リーダーの 思 考 行 動 特 性 (コンピテンシー) リーダーシップ スタイル 組 織 風 土 組 織 業 績 下 記 は グローバル 企 業 のエグゼクティブクラスのコンピテンシーアセスメント 結 果 ( 中 心 値 )です(ヘイグループのデータベ ースより) チームワーク リーダーシップ 自 信 組 織 認 識 力 対 人 理 解 力 先 見 性 情 報 志 向 性 対 人 影 響 力 柔 軟 性 グローバルリーダー 満 点 強 制 力 育 成 力 概 念 的 思 考 力 顧 客 志 向 性 分 析 的 思 考 力 達 成 志 向 性 0 1 2 3 4 5 6 2012 Hay Group. All Rights Reserved 26

リーダーの 心 の 中 の 動 機 リーダーの 思 考 行 動 特 性 (コンピテンシー) リーダーシップ スタイル 組 織 風 土 組 織 業 績 自 社 固 有 のコンピテンシーモデルづくり どの 企 業 においても 成 功 する 人 材 に 共 通 する 人 物 像 があります 成 功 する 人 材 が 持 つコンピテンシーを 調 査 することで 高 業 績 者 と 平 均 的 な 人 材 との 差 になってい るコンピテンシーファクターを 特 定 することが 可 能 です こうした 鍵 になるコンピテンシーファクターを 特 定 することで より 短 時 間 で 効 果 的 な 人 材 の 選 抜 が 可 能 になります 平 均 的 人 材 優 れた 人 材 鍵 になるコンピテンシーのレベル 2012 Hay Group. All Rights Reserved 27

リーダーの 心 の 中 の 動 機 リーダーの 思 考 行 動 特 性 (コンピテンシー) リーダーシップ スタイル 組 織 風 土 組 織 業 績 リーダーシップ 開 発 プログラム( 事 例 ) 人 自 を 分 動 中 か 心 せ に な 動 い き タ 過 イ ぎ プ 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 リーダーシップスタイル 指 示 命 令 型 ビジョン 型 関 係 重 視 型 民 主 型 率 先 型 指 導 育 成 型 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 組 織 風 土 現 状 期 待 行 動 を 身 に つ け る 指 導 育 成 に 時 間 を 割 く 部 下 の 目 線 に 立 っ て 指 い 導 い 力 人 が 弱 で い は タ イ あ プ る が 指 示 命 令 型 や 率 先 型 など 自 分 が 中 心 になって 組 織 を 率 いるスタイルが 強 い その 一 方 で ビジョンを 示 したり 部 下 を 参 画 させたり( 民 主 型 ) 指 導 育 成 を 行 うなど 部 下 を 動 かすためのリーダーシップが 希 薄 人 間 関 係 への 配 慮 や 民 主 的 な 運 営 を 行 う 一 方 で 自 分 のビジョンを 示 したり 指 導 育 成 を 行 う 面 が 弱 い いい 人 ではあるが 困 難 な 局 面 に 弱 いリーダーと 見 られやすいタイプ 訓 練 を 行 う 意 見 を す り 合 わ せ る 考 え 方 の 違 う 人 と 自 ら の 考 え 方 を 示 し た り 28

リーダーの 心 の 中 の 動 機 リーダーの 思 考 行 動 特 性 (コンピテンシー) リーダーシップ スタイル 組 織 風 土 組 織 業 績 リーダーシップスタイル 診 断 の6つの 型 診 断 の 切 り 口 特 徴 診 断 結 果 から 分 かること 指 示 命 令 型 ビジョン 型 細 かい 指 示 命 令 に 基 づき 組 織 や 人 を 動 かすスタイル ビジョンを 示 し 目 的 意 識 を 共 有 し 組 織 のベクトルを 合 わせるスタイル 小 規 模 の 組 織 におけるオペレーションの 実 行 には 向 くが 部 下 が 当 事 者 意 識 を 失 いがちで 人 が 育 ちにくい 海 外 では 人 材 の 流 出 につながるリスクがある 多 くの 人 のベクトルを 合 わせ 大 規 模 の 組 織 をマネジメン トできる 海 外 でのダイバーシティマネジメントにおいて 重 要 な 型 関 係 重 視 型 人 間 関 係 に 配 慮 した 運 営 を 行 うスタイル 組 織 風 土 は 比 較 的 良 くなるが ぬるま 湯 になりやすい 面 もある 民 主 型 率 先 型 部 下 を 意 思 決 定 に 参 画 させ コミットメントを 高 めるスタイ ル 自 ら 率 先 して 行 動 し 組 織 を 引 っ 張 るスタイル 部 下 の 当 事 者 意 識 を 高 め 良 好 な 組 織 風 土 を 醸 成 する 海 外 でのダイバーシティマネジメントにおいて 重 要 な 型 自 分 が 得 意 とするやり 方 で 直 接 成 果 を 挙 げる 仕 事 には 向 くが 大 規 模 の 組 織 のマネジメントにおいては 問 題 を 生 むリスクが 高 い 育 成 型 部 下 の 指 導 育 成 やコーチングに 注 力 するスタイル 部 下 を 育 て 比 較 的 望 ましい 組 織 運 営 を 行 う 傾 向 がある 2012 Hay Group. All Rights Reserved 29

リーダーの 心 の 中 の 動 機 リーダーの 思 考 行 動 特 性 (コンピテンシー) リーダーシップ スタイル 組 織 風 土 組 織 業 績 組 織 風 土 診 断 の6つの 切 り 口 診 断 の 切 り 口 特 徴 診 断 結 果 から 分 かること 柔 軟 性 組 織 間 の 連 携 のよさ 状 況 に 応 じた 柔 軟 な 対 応 力 ここが 高 く 出 るリーダーは 優 れた 組 織 運 営 を 行 っていると いえる 責 任 基 準 評 価 報 酬 部 下 が 十 分 な 権 限 を 委 譲 されていると 感 じているか 部 下 の 当 事 者 意 識 責 任 感 部 下 が 高 い 成 果 を 追 及 しているか 事 なかれ 主 義 に 陥 っていないか 自 己 の 貢 献 が 適 正 に 評 価 されているか 部 下 の 貢 献 に 対 する 上 司 の 認 知 ここが 低 く 出 る 場 合 リーダーが 細 部 に 渡 って 部 下 をコント ロールし 過 ぎている 可 能 性 がある 海 外 では 人 材 流 出 のリ スクがある ここだけが 高 く 他 が 低 く 出 る 場 合 は 組 織 が 疲 弊 している ここが 低 い 場 合 は ぬるま 湯 的 な 風 土 か 組 織 が 傷 んでい る 可 能 性 がある ここが 低 く 出 る 場 合 は リーダーが 部 下 の 功 績 を 認 め 褒 める 必 要 がある 方 向 の 明 確 性 組 織 の 方 向 性 は 明 確 に 共 有 されているか 部 下 が 自 己 の 役 割 を 明 確 に 理 解 できているか ここが 低 く 出 る 場 合 は 組 織 の 方 向 性 が 部 下 に 伝 わってい ないことを 意 味 し 要 注 意 チーム 意 識 部 下 がチームとしての 一 体 感 を 感 じられているか 部 下 の 組 織 に 対 するコミットメント ここが 高 く 出 るリーダーは 優 れた 組 織 運 営 を 行 っていると いえる 2012 Hay Group. All Rights Reserved 30

経 営 力 の 強 化 プログラム( 事 例 ) 事 業 経 営 の 視 点 事 業 価 値 最 大 化 既 存 事 業 の 利 益 増 加 事 業 ホ ートフォリオの 価 値 増 加 新 製 品 技 術 の 開 発 売 上 増 加 策 コスト 構 造 改 革 投 資 案 件 M&A 案 件 研 究 開 発 テーマ ベンチャー 投 資 経 営 改 善 策 立 案 プ ロ セ ス 事 業 価 値 利 益 を 生 み 出 す 構 造 を 解 明 事 業 価 値 利 益 を 左 右 するドライバーを 特 定 ドライバーの 様 々な 組 み 合 わせをシミュレーションし ゴールの 可 能 性 代 替 案 を 列 挙 ゴールの 代 替 案 を 評 価 する 中 から 最 適 解 選 択 の 基 準 を 抽 出 選 ばれた 最 適 解 に 含 まれる 主 要 な 仮 説 を 実 験 や 調 査 に 照 らして 検 証 2012 Hay Group. All Rights Reserved 31

経 営 力 の 強 化 プログラム( 事 例 ) T 月 T+1 月 T+2 月 T+3 月 T+4 月 T+5 月 T+6 月 1 事 業 価 値 増 大 のための 論 点 と 経 営 改 善 策 立 案 正 しい 論 点 の 立 て 方 ( 演 習 ) 利 益 最 大 化 のための 戦 略 (ケーススタディ) 事 業 価 値 最 大 化 のための 考 え 方 ( 投 資 M&A R&D) 自 社 の 価 値 最 大 化 のための 論 点 抽 出 と 打 ち 手 の 立 案 1 事 業 のグローバル 展 開 2 商 材 の 市 場 創 造 3 事 業 部 の 構 造 改 革 事 業 価 値 増 大 ポテンシャルの 評 価 2 調 査 実 験 を 通 じた 仮 説 の 検 証 調 査 実 験 を 通 じた 経 営 インパクトの 検 証 論 点 打 ち 手 の 見 直 しと 事 業 価 値 増 大 ポテンシャル の 再 評 価 3 リーダーシップ 改 革 の 実 行 リーダーシップ 診 断 リーダーシップの 改 善 課 題 特 定 と 行 動 改 革 の 実 行 集 合 研 修 (2 日 ) 自 部 署 で 実 践 リ 診 ー 断 ダ の 実 ー 施 シ ッ プ 集 合 研 修 (2 日 ) グ ル ー プ で 実 験 リ 改 ー 革 ダ の 実 ー 行 シ ッ プ 集 合 研 修 (1 日 ) グ ル ー プ で 実 験 リ 改 ー 革 ダ の 実 ー 行 シ ッ プ 集 合 研 修 (1 日 ) 2012 Hay Group. All Rights Reserved 32