外国語活動指導案 what time do you get up? 日時平成 27 年 11 月 18 日 ( 木 ) 第 5 校時 場所かがやき教室学年第 4 学年 2 組 男子 15 名女子 15 名 指導者瀧本耕平 1 単元について 単元観 本単元では, 時刻を表す表現と生活を表す表現に慣れ親しみ, 互いの一日の生活についてコミュニケーションをとることをねらいとしている 生活を表す表現は, 時制の表現が加われば, 自らの予定を伝えたり, 日記を書いたりすることにつながる重要な表現である 一方で, 学校生活では同様の時間帯に行動しているため, あまり使用しない表現でもある 生活の時間帯に差があるものを扱うことで, 比べる楽しさを感じさせたい また, 時刻を尋ねたり答えたりする表現と行動を表す表現を同時に使用することは, 児童にとって簡単なことではない どちらの表現にも十分に慣れ親しませることで, それらを複合して表現することができるようになると考える 児童観 本学級の児童は,89% の児童が 外国語活動が好きだ と回答しており, 多くの児童が外国語活動を肯定的に捉えている その理由として 歌やチャンツが楽しい, 英語を聞くことが楽しい と答えた児童が 90% 以上いるのに対し, 英語で会話をすることが楽しい, 自分のことを伝えることが楽しい と答えた児童が 78% と低くなっている みんなで一斉に声を出したり, 聞いたりすることが得意な反面, 自分のことを話したり, 伝え合うことが苦手な児童が多い その理由として, 外国語の表現を使って話すことに自信が持てていないことや慣れ親しむ活動が児童にとって十分なものになっていないことが考えられる 指導観 指導に当たっては, 世界の時刻や他国の小学生のくらしを尋ねて比べるという単元のゴールを設定することで, 目的をもった慣れ親しみの活動を仕組む 実際には, 他国の時間や小学生の生活をカード化したものを配布し, ロールプレイによって児童同士が尋ね合うという活動である 互いの一日の生活を尋ね, 比べるという活動に加え, グローバルな視点をもつことができるよう工夫を加えることで, 意欲的な慣れ親しみの活動をさせていきたい さらに, 十分な慣れ親しみをさせるため,4 年生という段階も考慮し, 単元前半では時刻を尋ねたり答えたりする表現に, 後半には行動を加えた表現に慣れ親しませるというように, 単元を大きく 2 つに分けて構成していく また, 絵本や歌, チャンツ等, 様々な方法で外国語の表現に触れさせることで, 楽しみながら外国語の表現に触れさせたい 来年度からは 外国語科 をしていく 4 年生という段階を踏まえ, 教具にはできるだけアルファベットを記載し, 児童の目に触れさせていく さらに, ローマ字が読める児童にとって, 発話の補助となることも期待したい 79
2 単元の目標 英語表現を使って積極的に一日の生活を尋ねたり答えたりする 生活を表す表現や一日の生活についての時刻を尋ねる表現に慣れ親しむ 世界には時差があることを知り, 世界の様子に興味をもつ 3 単元の内容 主としてコミュニケーションに関すること 主として言語や文化に関すること 友だちの1 日の生活をインタビューする活動を通して, その行動, 時刻を尋ね 世界には時差があることを知り, 世界の様子に興味をもつこと たり, 答えたりすること 表 現 What time is it now? It s ~. What time do you ~? I ~ at. 主な語彙 1 to 12, 10 to 60, get up, go to bed, eat breakfast, eat dinner, eat lunch, take a bath, go to school, go home, study at home 4 単元の評価規準コミュニケーションへの関心 意欲 態度一日の生活や時刻をインタビューする活動に関心を持ち, 積極的に尋ねたり答えたりしている 外国語への慣れ親しみ 時刻の英語を尋ねたり答えたりしている 一日の行動と時刻を英語で尋ねたり答えたりしている 言語や文化に関する気付き 世界の時刻や生活を調べ, 時差やそれぞれの暮らしには多様性があることに気付く 5 指導と評価の計画 ( 全 5 時間 ) 評価時目標 活動コ慣気評価規準評価方法絵本の読み聞かせを聞 絵本から何時か尋ねる言発言き, 何時か尋ねる言い方やい方を知り, 何時か尋ね行動観察 1 答え方に慣れ親しむ たり答えたりしている 振り返りカード点検 2 3 ( 本時 ) 4 5 何時にするか尋ねる表現を知り, 尋ねたり答えたりする 時差があることに気付くとともに, 積極的に時刻を尋ねたり答えたりする 一日の生活を表す表現を知り, 何時にするか尋ねたり答えたりする 世界の暮らしを調べるとともに, 相手に伝わるように工夫して自分の生活を紹介しようとする 何時か尋ねる表現に慣れ親しみ, 相手に尋ねたり答えたりしている 時刻について, 積極的に尋ねたり答えたりしている 一日の生活について積極的に尋ねたり答えたりしている 互いの生活や聞き取ったことを紹介する活動を通して, 生活の多様性に気付いている 発言行動観察振り返りカード点検発言行動観察ワークシート振り返りカード点検 発言行動観察振り返りカード点検発言行動観察ワークシート振り返りカード点検 80
PU 6 学習の系統 学年 第 1 学年 第 2 学年 第 3 学年 第 4 学年 第 5 学年 第 6 学年 目標 主な g 今何時? What time is it? /At seven." (time) One ~ ten 曜日の言い方 を知ろう What day is it today? /It's ~. 教科を紹介しよう What do you study ~? I study ~. 一日の生活を紹介しよう What time do you get up? /I get up at 7. いろいろな国の学校生活を紹介しよう In America. I go to school at 8:00. I eat lunch at 12:00. I study English. I go home at 4:00. I play(like) soccer. Let s try! When is your birthday? What sport do you like? What time do you get up? Can you swim? 学年 目標 中学校第 1 学年 (SUNSHINE ENGLISH COURSE1 開隆堂 ) ペア グループで Q&A を繰り返し 即座に時刻を答えられるようにする 課課名主な言語材料 S1 〇時刻をたずねる What time is it? It s twelve o clock. 7 本時の目標 慣れ親しんだ表現を使って, 積極的に時刻を尋ねたり答えたりする 8 目指す児童の姿 概ね満足する状況 時刻について, 積極的に尋ねたり答えたりしている What time is it? や It s ~ o clock. という慣れ親しんだ表現を使って正しく時刻 を聞いたり答えたりしている I see. Thank you. 等の言葉を使って答えに対して反応している 十分満足する状況 相手に伝わるよう工夫して会話をしたり, 自分の感情が伝わるような反応をしたりしている 伝わりにくい際には, 反復, ジェスチャー, ゆっくりはっきり話す等の工夫をしている 聞き取れない場合には,Once more, please. や Sorry 等の表現で聞き返している Oh, I see. や wow! 等, 自分の感情が伝わるような反応をしている 81
9 本時の展開 学習過程児童の活動指導者の活動 挨拶 導入 あいさつをする 歌を歌う What time is it? ナンバーゲームをする ジェスチャークイズをする めあてを確認する Let's start English class. Hello. How are you? How is the weather? What day is it today? Let's sing a song. Let s play a Number game. What time is it? It s 3 o clock. 世界の時刻を尋ねたり, 答えたりしよう 指導上の留意点 評価規準 < 評価方法 > ジェスチャーとともに表現し, ジェスチャーを使うことを意識づけさせる ライブカメラの映像から時差に興味をもたせる 練習 展開 まとめ 場面と使用する表現を確認し, 練習する チャンツをする ロールプレイ What time is it now? It s o clock. 気付きを共有する 振り返りカードを書く Hello. (Excuse me.) What time is it? It s ~ o clock. I see. Thank you. See you. 活動についての説明をジェスチャーやデモとともに短く行う 模範となる言動を評価し, 活動についての修正や改善を行う 不思議に思ったことや面白いと思ったことを評価し, 気付きを促す 振り返りを紹介する 発音や口の動きに注目させ, 真似させる 相手に What time is it? という表現を使って積極的に時刻を尋ね, 正確に聞き取ったり,It s ~. という表現を使って答えたりしている < 発言, 行動観察, ワークシート > 課題を達成した満足感や使えるようになった達成感を持たせる 挨拶 挨拶をする Thank you. That's all for today. 10 板書計画 Today s goal 世界の時刻を尋ねたり, 答えたりしよう Hello. what time is it? It s o clock. I see. Thank you. 世界地図ワークシート See you. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 30 one two three four five six seven eight nine ten eleven twelve thirty 82
11 補助資料 83
12 考察 (1) 英語の生活化 及び 豊かな伝え合い を図るための視点授業の導入として, ニューヨークのライブカメラの映像を見せ, 時刻を尋ねた 今, 世界の様子が何時でどのような様子なのか, 実感としてとらえさせることで, 活動に対する意欲を高めた また, 児童の家族が海外に赴任していることと関連させ, 活動中に調べる国を選んだ (2) 指導者の英語運用教室英語の効果的な運用のため, 事前に使用する可能性のある英語をリストアップし, 細案を作成した 難易度が少し高いと思われる英語もジェスチャーを付けることで伝えることができた また, 指導者が英語を多用することによって, 英語を話す雰囲気を作ることができるとともに児童が英語を使ってみたいという意欲の向上につながった 今後, 評価する際の声の調子を工夫したり, 語彙をさらに増やしたりすることでさらに効果的に英語を運用していきたい (3) 授業実践の成果と課題 4 学年の児童にとって, 世界地図や国名, 国旗, 時差ということについてあまりなじみがないという点をどのように乗り越えるかという点でいくつかの工夫を考えた 導入のライブカメラの映像に加え, 視覚的に時差がとらえられるようなワークシートや国旗とともに現地の様子がイメージしやすくなるような写真を手持ちのカードとして用意した これらは児童の意欲を高め, 豊かに伝え合うことに効果的であった 児童にとって世界について興味を持つきっかけにしたいと考え, 時差を扱ったが, より効果的に児童の興味関心を高めるためには, 何を扱うべきなのかは再度検討が必要である 写真や国旗等の情報は副次的に提示したものの, 時刻のみを尋ね合う活動であったため, 児童が文化的な側面に注目することが無かった また, 評価規準の段階性として,A 規準が妥当であったか検討する必要がある 積極的に時刻を尋ねたり, 答えたりする姿として, イントネーション等によって強調する工夫やOK? 等, 確認する工夫が児童の様子としてあった 適切な見取りのために, より具体的に, 児童の姿をイメージする必要があった (4) 授業の様子 時差を感じさせたことで意欲的に時 刻を尋ね合う児童 84 正確に伝えるためにジェスチャー や確認をする児童