<4D F736F F D2090FC8C6091E390945F338FCD816996E291E88F E291E889F0939A E31302E32362E646F63>

Similar documents
Microsoft PowerPoint - 10.pptx

<4D F736F F D A788EA8E9F95FB92F68EAE>

Microsoft PowerPoint - 10.pptx

<4D F736F F D E4F8E9F82C982A882AF82E98D7397F1>

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

2015-2018年度 2次数学セレクション(整数と数列)解答解説

Chap2

2016年度 京都大・文系数学

2018年度 筑波大・理系数学

チェビシェフ多項式の2変数への拡張と公開鍵暗号(ElGamal暗号)への応用

Microsoft Word - 漸化式の解法NEW.DOCX

PowerPoint Presentation

2015-2018年度 2次数学セレクション(整数と数列)解答解説

åłºæœ›å•¤ï¼„åłºæœ›ã…Žã‡¯ã…‹ã…«ã†®æ±‡ã‡†æŒ¹

DVIOUT-SS_Ma

高ゼミサポSelectⅢ数学Ⅰ_解答.indd

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1

ギリシャ文字の読み方を教えてください

に対して 例 2: に対して 逆行列は常に存在するとは限らない 逆行列が存在する行列を正則行列 (regular matrix) という 正則である 逆行列が存在する 一般に 正則行列 A の逆行列 A -1 も正則であり (A -1 ) -1 =A が成り立つ また 2 つの正則行列 A B の積

2011年度 筑波大・理系数学

スライド タイトルなし

2015年度 2次数学セレクション(整数と数列)

< 図形と方程式 > 点間の距離 A x, y, B x, y のとき x y x y : に分ける点 æ ç è A x, y, B x, y のとき 線分 AB を : に分ける点は x x y y, ö ø 注 < のとき外分点 三角形の重心 点 A x, y, B x, y, C x, を頂

<4D F736F F D2094F795AA95FB92F68EAE82CC89F082AB95FB E646F63>

2014年度 筑波大・理系数学

数学の世界

微分方程式補足.moc

Matrix and summation convention Kronecker delta δ ij 1 = 0 ( i = j) ( i j) permutation symbol e ijk = (even permutation) (odd permutation) (othe

2011年度 大阪大・理系数学

PowerPoint Presentation

DVIOUT

学習指導要領

数学○ 学習指導案

Microsoft Word docx

数学 t t t t t 加法定理 t t t 倍角公式加法定理で α=β と置く. 三角関数

2015-2017年度 2次数学セレクション(複素数)解答解説

航空機の運動方程式

2014年度 信州大・医系数学

2017年度 千葉大・理系数学

行列、ベクトル

2017年度 長崎大・医系数学

2014年度 名古屋大・理系数学

2019年度 千葉大・理系数学

学習指導要領

例 e 指数関数的に減衰する信号を h( a < + a a すると, それらのラプラス変換は, H ( ) { e } e インパルス応答が h( a < ( ただし a >, U( ) { } となるシステムにステップ信号 ( y( のラプラス変換 Y () は, Y ( ) H ( ) X (

DVIOUT-SS_Ma

以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (ex. 2 dx d x x, x 2 dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-1) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( x や x, x などがすべて 1 次で なおかつ

学習指導要領

学習指導要領

2016年度 筑波大・理系数学

<4D F736F F D F90948A F835A E815B8E8E8CB189F090E05F8E6C8D5A>

2018年度 神戸大・理系数学

航空機の運動方程式

学習指導要領

喨微勃挹稉弑

2014年度 センター試験・数学ⅡB

学習指導要領

DVIOUT-17syoze

< BD96CA E B816989A B A>

学習指導要領

2015年度 信州大・医系数学

学習指導要領

数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 ) 1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期

学習指導要領

解答例 ( 河合塾グループ株式会社 KEI アドバンスが作成しました ) 特別奨学生試験 ( 平成 29 年 12 月 17 日実施 ) 数 学 数学 2= 工 経営情報 国際関係 人文 応用生物 生命健康科 現代教育学部 1 整理して (60 分 100 点 ) (2 3+ 2)(

2017年度 金沢大・理系数学

学習指導要領 ( イ ) 集合集合と命題に関する基本的な概念を理解し それを事象の考察に活用すること 向丘高校学力スタンダード 三つの集合について 共通部分 和集合を求めることができる また 二つの集合について ド モルガンの法則 を理解する ( 例 ) U ={ n n は 1 桁の自然数 } を

1999年度 センター試験・数学ⅡB

Microsoft Word - スーパーナビ 第6回 数学.docx

2011年度 東京大・文系数学

2016年度 九州大・理系数学

公式集 数学 Ⅱ B 頭に入っていますか? 8 和積の公式 A + B A B si A + si B si os A + B A B si A si B os si A + B A B os A + os B os os A + B A B os A os B si si 9 三角関数の合成 si

( 最初の等号は,N =0, 番目は,j= のとき j =0 による ) j>r のときは p =0 から和の上限は r で十分 定義 命題 3 ⑵ 実数 ( 0) に対して, ⑴ =[] []=( 0 または ) =[6]+[] [4] [3] [] =( 0 または ) 実数 に対して, π()

2010年度 筑波大・理系数学

Microsoft Word - 町田・全 H30学力スタ 別紙1 1年 数学Ⅰ.doc

線型代数試験前最後の 3 日間 できるようになっておきたい計算問題 ( 特に注意 まぁ注意 ) シュミットの直交化とその行列表示 (P5) ユニタリ行列による行列の対角化 (P8) 数列, 微分方程式の解法 対角可能な条件もおさえておきたい とりあえず次の問題を ( まだやっていない人は ) やって

<8D828D5A838A817C A77425F91E6318FCD2E6D6364>

補足 中学で学習したフレミング左手の法則 ( 電 磁 力 ) と関連付けると覚えやすい 電磁力は電流と磁界の外積で表される 力 F 磁 電磁力 F li 右ねじの回転の向き電 li ( l は導線の長さ ) 補足 有向線分とベクトル有向線分 : 矢印の位

< 三角関数 指数関数 対数関数の極限 > si lim は ラジアン角 6 逆関数の微分 : f æ ö lim ç 788 ± è ø 自然対数の底 3 指数関数 対数関数のグラフからも分かるように > ときは lim + lim + lim log + lim log + + < <

Fibonacci_square_pdf

Microsoft PowerPoint - 2.ppt [互換モード]

<4D F736F F F696E74202D2091E6824F82538FCD8CEB82E88C9F8F6F814592F990B382CC8CB4979D82BB82CC82505F D E95848D8682CC90B69

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-2回.ppt

Microsoft Word - Chap11

Microsoft Word - K-ピタゴラス数.doc

48 * *2

2018年度 岡山大・理系数学

景気指標の新しい動向

Microsoft PowerPoint - ce07-09b.ppt

パソコンシミュレータの現状

2015年度 金沢大・理系数学

2013年度 信州大・医系数学

1 対 1 対応の演習例題を解いてみた 微分法とその応用 例題 1 極限 微分係数の定義 (2) 関数 f ( x) は任意の実数 x について微分可能なのは明らか f ( 1, f ( 1) ) と ( 1 + h, f ( 1 + h)

1/30 平成 29 年 3 月 24 日 ( 金 ) 午前 11 時 25 分第三章フェルミ量子場 : スピノール場 ( 次元あり ) 第三章フェルミ量子場 : スピノール場 フェルミ型 ボーズ量子場のエネルギーは 第二章ボーズ量子場 : スカラー場 の (2.18) より ˆ dp 1 1 =

20~22.prt


2018年度 2次数学セレクション(微分と積分)

2017年度 信州大・医系数学

学習指導要領

スライド 1

Transcription:

線形代数問題集 [ 第 版 ] 数理工学社 ( 年 月 6 日 ) 第 3 章行列式 C 発展問題の解答 47 I ( ) とおくと, e I e e e J a 行 列展開 + 行 である a () a e 3 () e a e e J e I a a 4 (3) 3 列展開 a e e J e I a a 5 (4) 4 3 3 3 列展開 (5) a e e J e I a a 列展開 より, a a a a a a だから, 数列 公差が の等差数列である したがって, a ( 3 ) a は初項が a,

48 () a ab b c b e B ac a bc b a bc acb a bc e c c a 3 3 () ak より, a b c すなわち, a bc だから a ab b B ac a bc b c c したがって, ak B (3) ak より, は正則でないので,e a bc したがっ て,a bc に注意しておく また, ak より, ら, a, b, c, のうち, 少なくとも一つはでないので a b c だか a ab b B ac bc b c c よって, ak B である 一方,( 上の ) 行列 B の各列ベクトルの外積を計算すると Bの列 Bの 列 c e, ac e,,, の列 の列 3, e e, e,, B B c a bc ab Bの 列 Bの列 3, be,b e,, より, どの つの列ベクトルも 次独立でないので ( 問題集 3 章例題 3() 参照 ) ak B である したがって,,より, ak B (4) ak より, は正則なので,e だから, ak B 3 したがって, B 3 e e

49 3 次の単位行列を E とおく P Eの 行と 3行と入れ換えた行列 P () P E 3, P の行に行の倍を加えた行列 () PP E (*) より, e P P e P ep e e E ここで, e P, e P だから,e また, の行列式は零でない ので正則であるから,(*) の両辺に を右からかけると, PP PP だから (3) b に同じ基本変形を行って得られるベクトルは,() の結果を利用すると PPb b である これは, 連立方程式 x b の解 x b と一致している 5 ()i 次単位行列を E i, i j 型の零行列を i j と表記する,,, i j B ( ) E ( ) ( ) とおくと, 33 例題 33 より, B E E 同様に, C ( ) とおくと, C E ( ) ( ) E B C より B ( ) ( ) E B C 3 したがって,,を3に代入して, ( ) ( ) 3

() () の結果より, のとき, () ( ) より, () ( ) これは, 行列 の 個の成分 a i, j ij に関する恒等式だから 例えば, E のとき, に注意すると ( 後の 5 の注意参照 ) () ( ) したがって, () ( ) (3) の i, j 余因子を a ij とおくと, 奇数次の交代行列の行列式は だから ( 教科書第 3 章演習問題 B 参照 ), a f, e f e b c a b f また c f a e a b f ebf f af c f af be c 3列展開 c f a b c a f cf f af be f af be c 3列展開 e f, 以上より, () a a a a f af be c a a a a f af bec () したがって, f af be c 4 また, () f f f 5 () () の結果より, 4 のとき, これに4,5を代入して f f af be c したがって, だから ( 後の 5 の注意参照 ), af be c f af be c 4

5 の注意 f x x と g x x,,,, x,, x に関する多項式とする 次の定理が成り立つ, a に対して,,,,, が x,, x x x 定理 ある 個の数 a, f x x g x x を実数係数 ( または複素数係数 ) の変数 f a,, a のとき に関する恒等式ならば g x,, x も,, に関する恒等式となる 注意 : 定理 の証明には, 次の定理 B を用いる 定理 B f x を実数係数 ( または複素数係数 ) の多項式とする 多項式として f x (( x に関する )でない係数がある) ならば 方程式 f x の解は有限個 ( 次方程式ならば 個以下 ) 証明 方程式の次数 に関する帰納法により証明する のとき : f x C 定数 だから, 方程式 () すなわち, 解の個数は () のとき : 次の ( ア ),( イ ) より主張が成り立つ ( ア ) f x が解を持たなければ, 解の個数は f x は解を持たない ( イ ) f x が解 x a を持てば, f a だから, 因数定理により f x x a g x ( g x は次数, g x ) と因数分解する 帰納法の仮定より, 方程式 g x の解は, 個以下だから 方程式 f x の解は, 個以下となる (), () より, 以上の整数 に対して主張が成り立つ 定理 の証明 等式 f x が x に関する恒等式でなければ, 多項式として f x である ことに注意する ( 対偶を考えればあきらか ) 変数の個数 に関する帰納法により, 対偶 : ある 個の数 a, a に対して, f a,, a のとき,,, x g x x が,, x に関する恒等式でないならば f x,, x g x,, x も x,, x に関する恒等式ではない を証明する 5

() のとき : x x とおく 等式 f x および g x f x および g x は, x に関する恒等式ではないので, 方程式 の解は有限個しかない ( 定理 B) したがって, これ ら有限個の解以外の数 c を選べば, f c, gc f cgc より, f x g x は x に関する恒等式ではない () のとき : g x,, x は x,, x る 個の数 b,, b が存在して, gb,, b となる 等式 f a, a, x および gb,, b, x ないので,() と同じ理由により, f a, a, c, gb b c なる数 c がある となる このとき に関する恒等式ではないので, あ このとき, 等式 f x, x, c および g x x c は, x に関する恒等式では 関する恒等式ではないので, 帰納法の仮定により,,,, と,,, は, x,, x に f x, x, c g x,, x, c も x,, x に関する恒等式ではない よって, 個の数 c,, c となるから, f x x g x x が存在して, f c c c gc c c,,,,,,,, は x,, x に関する恒等式ではない (), () より, 以上の整数 に対して主張が成り立つ 5 ( 背理法で示す ) と仮定して矛盾を導く とすると は正則だから, 等式 E E O の両辺に の逆行 列を右から掛けることにより O 従って, O を得るが, これは, となり矛盾する よって, 背理法により 6