1. エネルギー 革 新 戦 略 の 基 本 的 考 え 方 <1>エネルギー 革 新 戦 略 の 狙 い 資 源 に 乏 しい 我 が 国 は 安 全 性 の 確 保 を 大 前 提 に 経 済 性 気 候 変 動 の 問 題 に 配 慮 しつつ エネルギー 供 給 の 安 定 性 を 確 保 し



Similar documents
<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

●電力自由化推進法案

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

小 売 電 気 の 登 録 数 の 推 移 昨 年 8 月 の 前 登 録 申 請 の 受 付 開 始 以 降 小 売 電 気 の 登 録 申 請 は 着 実 に 増 加 しており これまでに310 件 を 登 録 (6 月 30 日 時 点 ) 本 年 4 月 の 全 面 自 由 化 以 降 申

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

スライド 1

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

スライド 1

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

文化政策情報システムの運用等

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

第 2 節 関 連 計 画 1. 国 の 方 針 計 画 国 が 示 している 一 般 廃 棄 物 の 減 量 化 等 に 関 する 目 標 値 を 以 下 に 示 します (1) 廃 棄 物 の 減 量 その 他 その 適 正 な 処 理 に 関 する 施 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

再 生 可 能 エネルギー 等 導 入 推 進 基 金 事 業 計 画 書 ( 各 年 度 計 画 書 ) ( 事 業 計 画 の 概 要 ) 計 画 の 名 称 京 都 府 地 球 温 暖 化 対 策 等 推 進 基 金 計 画 の 期 間 交 付 対 象 京 都 府 府 内 市 町 村 民 間

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>


私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

Microsoft Word - 目次.doc

財政再計算結果_色変更.indd

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

<4D F736F F D F5A91EE8BC F368C8E3393FA8DC48D F C8E323893FA916493C B95AA8D CE3816A>

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

16 日本学生支援機構


スライド タイトルなし

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

●幼児教育振興法案

資料3 家電エコポイント制度の政策効果等について

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

m07 北見工業大学 様式①

<4D F736F F D B8E968BC695E58F CA A2E646F63>

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>


Taro-01 議案概要.jtd

容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

18 国立高等専門学校機構

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

 三郷市市街化調整区域の整備及び保全の方針(案)

スライド 1

一般競争入札について

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

公表表紙

スライド 1

< 目 次 > 1 軽 四 輪 車 等 に 係 る 税 率 引 上 げ Q1 1 軽 四 輪 車 等 についてなぜ 標 準 税 率 を 引 き 上 げることにしたのですか? 3 Q1 2 自 家 用 乗 用 車 については 税 率 を 1.5 倍 に 引 き 上 げ それ 以 外 ( 貨 物 用 営

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

Microsoft Word 行革PF法案-0概要

(Microsoft Word - \212\356\226{\225\373\220j _\217C\220\263\201j.doc)

第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

3 独 占 禁 止 法 違 反 事 件 の 概 要 (1) 価 格 カルテル 山 形 県 の 庄 内 地 区 に 所 在 する5 農 協 が, 特 定 主 食 用 米 の 販 売 手 数 料 について, 平 成 23 年 1 月 13 日 に 山 形 県 酒 田 市 所 在 の 全 国 農 業 協

1. 中 小 企 業 等 経 営 強 化 法 の 目 的 (1) 生 産 性 向 上 の 必 要 性 (3) 業 種 別 の 経 営 課 題 への 対 応 少 子 高 齢 化 人 手 不 足 等 の 状 況 において 効 果 的 に 付 加 価 値 を 生 み 出 せるよう 製 造 業 はもとより

Taro13-公示.jtd

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 法 人 の 長 A 18,248 11,166 4, ,066 6,42

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

質 問 票 ( 様 式 3) 質 問 番 号 62-1 質 問 内 容 鑑 定 評 価 依 頼 先 は 千 葉 県 などは 入 札 制 度 にしているが 神 奈 川 県 は 入 札 なのか?または 随 契 なのか?その 理 由 は? 地 価 調 査 業 務 は 単 にそれぞれの 地 点 の 鑑 定

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

0439 研究開発推進事業(防衛省所管計上)250614

我 が 国 経 済 はデフレからの 脱 却 に 向 けたアベノミクスにより 回 復 しつつあるも のの 個 人 消 費 や 民 間 投 資 は 力 強 さを 欠 き 新 興 国 の 成 長 鈍 化 や 英 国 のEU 離 脱 の 動 き 等 により 成 長 が 減 速 する 恐 れがある このような

スライド 1


は し が き

PowerPoint プレゼンテーション

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

資 料 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 における ホストシティ タウン 構 想 (イメージ) 1. 趣 旨 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2014( 平 成 26 年 6 月 24 日 閣 議 決 定 )を 踏 まえ 2020 年 オリン

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

説 明 内 容 料 金 の 算 定 期 間 と 請 求 の 単 位 について 分 散 検 針 制 日 程 等 別 料 金 料 金 の 算 定 期 間 と 支 払 義 務 発 生 日 日 程 等 別 料 金 の 請 求 スケジュール 料 金 のお 支 払 い 方 法 その 他 各 種 料 金 支 払

波佐見町の給与・定員管理等について

市街化区域と市街化調整区域との区分

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

Transcription:

エネルギー 革 新 戦 略 平 成 28 年 4 月 経 済 産 業 省

1. エネルギー 革 新 戦 略 の 基 本 的 考 え 方 <1>エネルギー 革 新 戦 略 の 狙 い 資 源 に 乏 しい 我 が 国 は 安 全 性 の 確 保 を 大 前 提 に 経 済 性 気 候 変 動 の 問 題 に 配 慮 しつつ エネルギー 供 給 の 安 定 性 を 確 保 しなければならない こうしたエネル ギー 基 本 計 画 の 考 え 方 を 踏 まえ 2015 年 7 月 将 来 のエネルギー 需 給 構 造 の 見 通 しであり あるべき 姿 である 長 期 エネルギー 需 給 見 通 し(エネルギーミックス)を 策 定 した エネルギーミックスにおいては 省 エネルギー( 以 下 省 エネ という )は 石 油 危 機 後 並 の 効 率 改 善 (エネルギー 効 率 を 35% 程 度 改 善 )を 実 現 し 再 生 可 能 エネルギ ー( 以 下 再 エネ という )は 現 状 の 水 準 から2 倍 程 度 の 導 入 拡 大 を 見 込 むなど 野 心 的 な 目 標 を 設 定 した これらについて 電 力 小 売 全 面 自 由 化 により 競 争 が 進 む 中 でも 事 業 者 任 せでは なく 政 府 としても 総 合 的 な 政 策 措 置 をバランス 良 く 講 じていくことが 不 可 欠 であり このエネルギーミックスの 実 現 を 図 るため 省 エネ 再 エネをはじめとする 関 連 制 度 を 一 体 的 に 整 備 する エネルギー 革 新 戦 略 を 策 定 することとした これらを 実 行 す ることにより 省 エネや 再 エネ 分 野 において エネルギー 関 連 投 資 を 拡 大 し 効 率 の 改 善 を 促 し アベノミクスの GDP600 兆 円 実 現 への 貢 献 と CO2 排 出 抑 制 を 両 立 さ せることを 狙 いとしている この 戦 略 の 実 行 により 2030 年 度 には 省 エネや 再 エネ などのエネルギー 関 連 投 資 28 兆 円 うち 水 素 関 連 1 兆 円 の 効 果 が 期 待 される <2> 策 定 に 当 たって 考 慮 すべき 新 たな 視 点 ( 3つの 革 新 ) エネルギーを 巡 って 新 たな 動 きが 足 下 で 進 みつつある 中 戦 略 策 定 に 当 たって は 以 下 のような 動 きを 具 体 的 な 政 策 措 置 を 検 討 する 新 たな 視 点 として 的 確 に 捉 え ることが 重 要 1 技 術 の 革 新 ( 新 たな 技 術 の 導 入 ) 省 エネや 再 エネ 等 のエネルギー 関 連 技 術 は 日 進 月 歩 であり 従 来 型 の 技 術 にと らわれない 最 先 端 の 技 術 がもたらす 新 しい 省 エネ 再 エネの 姿 を 実 現 していくこと が 重 要 従 来 は 生 産 設 備 家 電 自 動 車 等 のエネルギー 関 連 機 器 自 体 の 高 効 率 化 といったハード 面 の 技 術 革 新 が 中 心 であったものの 近 年 ではIoT 技 術 等 ソフト 面 の 技 術 革 新 が 著 しい 発 展 を 遂 げる 中 単 なるエネルギー 関 連 機 器 そのものの 効 率 化 を 超 えて スマートメーターとIoT 技 術 の 活 用 により 需 要 家 と 供 給 者 のリアルタ イムなコミュニケーションによりそれらを 賢 く 制 御 することを 通 じて 更 なる 効 率 化 が 可 能 となりつつある こうした 技 術 の 革 新 を 前 提 とした 新 しい 省 エネ 行 動 や 再 エネ 導 入 が 進 むことが 期 待 される 1

2 プレーヤーの 革 新 ( 新 たなエネルギー 産 業 の 担 い 手 の 登 場 ) エネルギーシステム 改 革 の 進 展 に 伴 い 新 規 参 入 業 種 間 の 垣 根 を 超 えた 連 携 料 金 サービスの 多 様 化 といった 新 しい 動 きが 生 まれつつある こうしたエネルギー 市 場 の 活 性 化 によるエネルギー 投 資 の 拡 大 を 強 い 経 済 実 現 に 向 けて 大 きく 前 進 させ これらの 動 きと 整 合 的 な 形 で 進 めることが 必 要 であり また 例 えば 電 力 需 要 のアグリゲーション 等 こうした 中 から 生 まれる 新 たなエネルギーサービスを 活 用 した エネルギー 効 率 改 善 を 実 現 していくことが 期 待 される 3 仕 組 みの 革 新 ( 実 態 に 即 した 新 たなアプローチ) 我 が 国 のエネルギー 効 率 は 既 に 世 界 トップクラスにあるが エネルギーミックスは ここから 更 に 大 きく 改 善 することを 想 定 している これを 実 現 するためには 従 来 型 のアプローチではなく 産 業 家 庭 運 輸 といった 各 部 門 の 実 情 に 即 した 新 しい 仕 組 みによる 取 組 が 不 可 欠 例 えば ~ 産 業 部 門 においては 大 企 業 や 中 小 企 業 を 含 めたサプライチェーン 全 体 と 流 通 サービス 部 門 を 含 む 全 産 業 での 一 層 の 省 エネ 努 力 の 促 進 を ~ 家 庭 部 門 においては 家 電 の 効 率 化 だけではなく 住 宅 そのものの 省 エネを ~ 運 輸 部 門 においては 自 動 車 単 体 の 燃 費 向 上 や 効 率 化 に 加 えて 交 通 流 対 策 も 進 めるなど 省 エネ 促 進 の 仕 組 みを 革 新 することが 必 要 また 再 エネについても 国 民 負 担 を 抑 制 しながら 最 大 限 の 導 入 を 図 っていく 観 点 から 固 定 価 格 買 取 制 度 (FIT)をはじめ 関 連 制 度 を 大 胆 に 見 直 すとともに 低 炭 素 電 源 の 低 コストな 形 での 導 入 に 向 けた 市 場 環 境 の 整 備 など 新 たな 仕 組 みの 構 築 の 検 討 を 進 めることが 必 要 2

2. 具 体 的 施 策 <1> 徹 底 した 省 エネ (1) 全 産 業 への 産 業 トップランナー 制 度 の 拡 大 産 業 部 門 においては 石 油 危 機 以 降 大 幅 にエネルギー 消 費 原 単 位 を 改 善 し 既 に 高 い 省 エネを 達 成 しているが より 多 くの 事 業 者 がそれぞれの 業 種 のトップラ ンナーの 水 準 の 省 エネに 取 り 組 むよう 製 造 業 などエネルギー 多 消 費 産 業 向 けに 設 定 されているベンチマーク 制 度 を 流 通 サービス 業 へ 拡 大 するとともに これまで 設 定 されていた 製 造 業 におけるベンチマーク 制 度 の 深 掘 りを 行 う 産 業 トップランナー 制 度 の 全 産 業 への 展 開 流 通 サービス 業 へのベンチマーク 制 度 の 拡 大 省 エネポテンシャルが 大 きく 今 後 より 一 層 の 省 エネが 求 められる 流 通 サービス 業 に 対 して 取 組 の 強 化 を 図 ることが 必 要 このため これまで 対 象 外 だった 流 通 サービス 業 へのベンチマーク 制 度 の 拡 大 を 行 う 具 体 的 には 2015 年 度 にコンビニに 導 入 済 みであり 更 にはホテル 等 におい ても 導 入 することで 2018 年 度 までに 全 産 業 のエネルギー 消 費 の7 割 を カバーすることを 目 指 す 製 造 業 におけるベンチマーク 基 準 の 深 掘 り 現 在 設 定 されている 製 造 業 におけるベンチマーク 基 準 についても 業 種 ごとの 省 エネの 進 捗 状 況 等 を 踏 まえて セメント 製 紙 化 学 工 業 にお いて 更 なる 深 掘 りを 行 うべく 2015 年 度 に 省 エネ 法 の 告 示 を 改 正 した 今 後 は エネルギー 需 給 や 技 術 的 動 向 等 の 変 化 により 対 応 すべき 事 態 が 生 じた 場 合 に 業 種 ごとに 見 直 しを 検 討 していく 新 しい 省 エネ 評 価 制 度 の 構 築 事 業 者 クラス 分 け 評 価 制 度 の 創 設 2016 年 度 より 事 業 者 の 省 エネ 取 組 をきめ 細 かく 評 価 し 取 組 の 実 態 を 明 らかにすることで 優 良 事 業 者 への 更 なる 取 組 のインセンティブ 付 けや 取 組 が 十 分 でない 事 業 者 への 調 査 を 強 化 するため 事 業 者 クラス 分 け 評 価 制 度 を 創 設 した 未 利 用 熱 活 用 制 度 の 創 設 未 利 用 熱 の 活 用 を 促 進 するため 他 工 場 の 廃 熱 を 使 用 した 事 業 者 が 省 エネ 法 上 のエネルギー 消 費 原 単 位 の 改 善 量 に 購 入 した 未 利 用 熱 を 算 入 できるよう 省 エネ 法 の 省 令 告 示 を 2015 年 度 に 改 正 した 今 後 未 利 用 熱 の 活 用 が 促 進 されるよう 制 度 を 着 実 に 運 用 していく 3

(2) 中 小 企 業 住 宅 運 輸 における 省 エネ 強 化 徹 底 した 省 エネを 進 めていく 上 では 今 まで 省 エネが 比 較 的 進 んでいない 分 野 における 省 エネの 取 組 を 広 く 掘 り 起 こし 深 掘 りしていくことが 重 要 となる まず 産 業 部 門 の 中 では 省 エネ 法 の 規 制 の 対 象 となるところが 少 なく 省 エネの 取 組 が 進 んでいない 中 小 企 業 における 省 エネ 強 化 を 行 う 中 小 企 業 の 省 エネ 取 組 支 援 強 化 設 備 単 位 での 省 エネ 投 資 支 援 ( 平 成 27 年 度 補 正 442 億 円 ) 比 較 的 省 エネ 投 資 の 規 模 が 小 さい 中 小 企 業 にとっても 省 エネ 投 資 に 取 り 組 みやすいように 既 存 の 事 業 所 単 位 の 省 エネ 補 助 金 ( 平 成 28 年 度 当 初 515 億 円 )に 加 えて 設 備 単 位 の 省 エネ 投 資 を 支 援 する 引 き 続 き 中 小 企 業 のニーズを 踏 まえて 制 度 の 使 い 勝 手 の 向 上 や 充 実 に 取 り 組 む 省 エネ 相 談 地 域 プラットフォームの 構 築 中 小 企 業 による 省 エネの 取 組 を 地 域 においてきめ 細 かく 支 援 するため のプラットフォームを 地 域 の 団 体 金 融 機 関 商 工 会 議 所 及 び 自 治 体 等 が 連 携 して 構 築 し 省 エネに 取 り 組 む 中 小 企 業 の 掘 り 起 こしから 運 用 改 善 や 設 備 投 資 等 の 取 組 のフォローアップまで 幅 広 く 支 援 する(2015 年 度 17 箇 所 ) 2017 年 度 までに 全 国 に 省 エネ 取 組 に 係 る 支 援 窓 口 が 存 在 するよう プラットフォームを 構 築 する 共 同 省 エネ 制 度 の 見 直 し 省 エネ 余 地 の 少 ない 大 企 業 が 省 エネ 余 地 のある 中 小 企 業 に 技 術 供 与 や 事 業 の 連 携 等 を 行 った 場 合 省 エネ 法 の 評 価 対 象 である 共 同 省 エ ネとして 報 告 しやすくなるよう 制 度 の 見 直 しを 2016 年 度 中 に 行 う また 共 同 省 エネの 取 組 が 拡 大 していくよう J-クレジット 制 度 とも 連 携 する これまで 取 組 が 十 分 でなかった 家 庭 部 門 においては トップランナー 制 度 の 対 象 設 備 の 拡 充 や 基 準 見 直 しによる 効 率 の 良 い 機 器 の 導 入 促 進 などハード 面 の 対 策 に 加 えて エネルギーマネジメントなどソフト 面 の 対 策 を 強 化 する 住 宅 建 築 物 の 省 エネ 化 - 省 エネリノベーションの 推 進 ( 平 成 27 年 度 補 正 100 億 円 ) 全 国 に 約 5000 万 戸 存 在 する 住 宅 ストックについては コストが 高 いこと から 断 熱 化 等 による 省 エネが 進 んでいない そこで 既 築 住 宅 の 省 エネ 性 能 を 高 め 家 庭 部 門 の 省 エネを 進 めるため リフォーム 市 場 活 性 化 の 中 で 高 性 能 な 窓 サッシ 断 熱 材 等 による 断 熱 改 修 を 支 援 し 2020 年 まで に 省 エネリフォームを 倍 増 させる 4

- 住 宅 ビルのゼロ エネルギー 化 の 推 進 2020 年 までに ハウスメーカー 工 務 店 等 の 建 築 する 注 文 戸 建 住 宅 の 過 半 数 で ZEH(ネット ゼロ エネルギー ハウス)を 実 現 することを 目 指 す ために 2016 年 度 以 降 官 民 で 連 携 し ZEH に 対 する 目 標 設 定 とその 進 捗 管 理 ZEH の 標 準 仕 様 化 ZEH のブランド 化 による 自 立 的 普 及 への 取 組 を 行 う このほか 既 築 住 宅 の ZEH 化 改 修 のあり 方 について 蓄 電 池 の 活 用 を 視 野 に 入 れつつ 検 討 を 行 う また 住 宅 以 外 の 建 築 物 につ いては 2020 年 までに 新 築 公 共 建 築 物 等 での ZEB(ネット ゼロ エネ ルギー ビル)の 実 現 を 目 指 すために ZEB ガイドラインの 作 成 ZEB の 低 コスト 化 のための 技 術 開 発 を 行 う - 建 築 物 省 エネ 法 に 基 づく 省 エネ 基 準 への 適 合 義 務 化 規 制 の 必 要 性 や 程 度 バランス 等 を 十 分 に 勘 案 しながら 2020 年 まで に 新 築 住 宅 建 築 物 について 段 階 的 に 省 エネ 基 準 への 適 合 を 義 務 化 す る 機 器 トップランナー 制 度 の 拡 充 等 - 白 熱 灯 への 適 用 2030 年 度 に LED 等 の 高 効 率 照 明 をストックで 100%にすることを 目 指 し 2016 年 度 に 照 明 のトップランナー 基 準 の 対 象 に 白 熱 灯 等 を 含 め 対 象 を 拡 大 する - 既 存 のトップランナー 基 準 の 見 直 し 電 気 冷 蔵 庫 及 び 電 気 冷 凍 庫 等 の 基 準 見 直 しを 行 う 運 輸 部 門 の 省 エネを 進 めるため 従 来 車 の 燃 費 基 準 の 向 上 や 次 世 代 自 動 車 の 導 入 拡 大 に 加 えて 省 エネにも 資 する 自 動 走 行 技 術 に 必 要 な 研 究 開 発 実 証 事 業 を 進 める 次 世 代 自 動 車 の 普 及 - 初 期 需 要 の 創 出 2030 年 度 までに 新 車 販 売 に 占 める 次 世 代 自 動 車 の 割 合 を5~7 割 とし 省 エネ CO2 排 出 削 減 に 貢 献 するため 2016 年 度 から 2020 年 度 までの5 年 間 燃 料 電 池 自 動 車 (FCV)や 電 気 自 動 車 (EV) 等 の 車 両 購 入 価 格 の 一 部 を 補 助 することにより 負 担 軽 減 による 初 期 需 要 の 創 出 量 産 効 果 に よる 価 格 低 減 を 促 し 次 世 代 自 動 車 の 自 立 的 な 市 場 の 確 立 を 目 指 す 例 えば EV については 航 続 距 離 の 向 上 を 促 進 するなど 車 種 ごとの 出 口 戦 略 を 踏 まえたスキームによる 導 入 支 援 策 を 講 じる - インフラ 整 備 EV やプラグインハイブリッド 自 動 車 (PHV)の 普 及 に 不 可 欠 な 充 電 イン フラを 2015 年 度 中 に 整 備 し 2016 年 度 以 降 整 備 の 加 速 が 特 に 期 待 さ 5

れるマンションや 事 業 所 工 場 等 への 整 備 を 重 点 的 に 支 援 する また FCV の 普 及 に 不 可 欠 な 水 素 ステーションについても 整 備 を 進 める エコドライブ( 実 際 の 走 行 時 の 省 エネ 対 策 )の 普 及 促 進 エコドライブ 普 及 促 進 に 向 けた 実 走 行 燃 費 データの 活 用 方 法 について 2016 年 度 中 に 検 討 を 行 い 結 論 を 得 る 具 体 的 には エコドライブに 対 する 運 転 者 の 意 識 行 動 を 高 めるために 活 用 できる 有 効 な 実 走 行 燃 費 データ を 収 集 分 析 適 切 な 情 報 提 供 を 行 うべく 検 討 を 行 い 結 論 を 得 る 高 度 な 自 動 走 行 の 推 進 高 度 な 自 動 走 行 ( 隊 列 走 行 自 動 バレーパーキング ラストワンマイル 自 動 走 行 )の 実 現 に 向 け 2016 年 度 から 2018 年 度 までの3 年 間 必 要 な 研 究 開 発 を 行 うとともに 実 証 事 業 等 を 通 じて 事 業 環 境 等 の 整 備 を 推 進 する こ れにより 例 えば 2030 年 度 までに 1 台 あたり 10% 程 度 以 上 の 省 エネの 実 現 を 期 待 できるトラック 隊 列 走 行 技 術 等 を 確 立 する (3) 新 分 野 の 技 術 開 発 エネルギーミックスの 前 提 となる 2030 年 度 における 省 エネ 量 を 実 現 するためには 今 回 検 討 を 行 った 具 体 的 施 策 の 着 実 な 実 施 に 加 え 更 なる 省 エネ 対 策 の 可 能 性 を 追 求 することが 必 要 である そのためには 新 たな 技 術 の 開 発 とその 率 先 導 入 が 不 可 欠 であり このため 我 が 国 が 世 界 最 高 レベルの 革 新 的 な 省 エネ 技 術 を 生 み 出 す 市 場 となるべく 戦 略 的 重 点 分 野 の 提 示 と 中 長 期 的 に 取 り 組 みうる 技 術 開 発 環 境 の 整 備 を 強 力 に 進 めていかなければならない 具 体 的 には 2016 年 中 にとりまとめる NEDO の 省 エネルギー 技 術 戦 略 2016 にお いて 戦 略 的 重 点 分 野 を 検 討 するに 当 たり これまでの 機 器 や 設 備 といったハード 単 体 のエネルギー 効 率 向 上 技 術 に 加 え 産 業 / 家 庭 / 業 務 / 運 輸 部 門 毎 に 各 々の 需 要 サイドにおけるエネルギー 使 用 実 態 を 日 次 / 月 次 / 年 次 レベルで 徹 底 的 に 解 析 し 単 体 の 機 器 や 設 備 を 更 に 効 率 的 に 稼 働 させ 全 体 最 適 を 図 るというオペレーショ ン 段 階 でのエネルギーマネジメント 技 術 の 革 新 を 如 何 に 実 現 するかという 点 を 重 視 し 盛 り 込 むべく 検 討 を 行 う < 革 新 的 なエネルギーマネジメント 技 術 の 例 > - 製 造 プロセス 間 のエネルギー 使 用 最 適 化 マネジメント 技 術 - 群 管 理 型 ビルエネルギーマネジメント 技 術 - 家 庭 エネルギー 消 費 情 報 提 供 / 管 理 技 術 - 高 度 運 行 管 理 運 輸 エネルギーマネジメント 技 術 なお これらのエネルギーマネジメント 技 術 は 以 下 の 特 徴 を 有 していることから こ 6

れらを 踏 まえた 技 術 開 発 支 援 スキームを 整 備 することが 重 要 となる - これまでのハード 開 発 中 心 とは 異 なり データ 解 析 とそれに 基 づくソフト 開 発 (マネジメントアプリケーション)がメインであること - エネルギーマネジメントそのものが エネルギー 使 用 者 ではなく サード パーティによる 新 たな 省 エネビジネスとして 行 われる 蓋 然 性 が 高 いことか ら その 技 術 開 発 の 骨 格 は 極 めて 実 用 領 域 に 近 いものであること - 単 なる 省 エネだけではなく 創 エネ 蓄 エネをもカバーしたエネルギーマ ネジメント 全 体 が 開 発 ターゲットとなる 場 合 もあること このようなエネルギーマネジメント 技 術 やサービスを 今 後 社 会 に 実 装 していくこと は 単 に 我 が 国 全 体 の 省 エネ 促 進 のみならず その 担 い 手 として 新 たな 省 エネビジ ネスを 生 み 出 すことに 加 え 需 要 サイドにとってもこれまで 以 上 の 事 業 の 生 産 性 の 向 上 をもたらすこととなる 更 には このような 新 しい 省 エネビジネスを 我 が 国 のみな らず 海 外 に 波 及 していくことにより 海 外 での 省 エネ 推 進 に 貢 献 するとともに 我 が 国 企 業 の 新 たなフィールド 開 拓 にもつながることが 期 待 される さらに 省 エネルギー 技 術 戦 略 2016 においては 既 に 実 用 段 階 に 達 した 省 エネ 技 術 をより 広 く 普 及 させていく 点 を 重 視 し 検 討 を 行 う (4) 省 エネに 係 る 国 民 運 動 の 抜 本 的 強 化 キャンペーンを 通 じた 各 家 庭 における 省 エネ 行 動 の 変 革 促 進 と 住 宅 インフラとし てのエネルギー 消 費 対 策 の 双 方 を 行 うことで 省 エネについて 多 くの 国 民 に 対 する 理 解 を 進 める 今 後 関 係 省 庁 が 一 丸 となって 進 める 地 球 温 暖 化 防 止 の 国 民 運 動 の 一 環 として 各 家 庭 や 消 費 者 における 省 エネ 行 動 の 一 層 の 活 性 化 や 変 革 を 促 進 する 地 球 温 暖 化 防 止 国 民 運 動 の 一 環 で 実 施 する 省 エネ 推 進 経 済 産 業 省 においては 節 電 協 力 要 請 期 間 に 実 施 している 全 国 的 な 国 民 参 加 型 の 節 電 省 エネキャンペーンを 関 係 府 省 が 一 丸 となり 取 り 組 む 地 球 温 暖 化 防 止 国 民 運 動 COOL CHOICE の 一 環 として 継 続 して 実 施 す る 環 境 省 が 実 施 している 家 庭 エコ 診 断 制 度 とも 連 携 し 各 家 庭 における 省 エ ネ 行 動 の 変 革 を 促 進 する <2> 再 エネの 拡 大 (1) 国 民 負 担 の 抑 制 と 最 大 限 導 入 の 両 立 (FIT 関 連 制 度 の 見 直 し) エネルギーミックスにおける 2030 年 度 の 再 エネの 導 入 水 準 (22-24%)の 達 成 の 7

ため 再 エネの 最 大 限 の 導 入 と 国 民 負 担 の 抑 制 の 両 立 をすべく 認 定 制 度 の 見 直 しと 未 稼 働 案 件 への 対 応 長 期 安 定 的 な 発 電 を 促 す 仕 組 みの 構 築 コスト 効 率 的 な 導 入 の 実 現 リードタイムの 長 い 電 源 の 導 入 拡 大 電 力 システム 改 革 を 活 かした 導 入 拡 大 の 観 点 から FIT 及 び 関 連 制 度 を 見 直 し 改 正 法 案 を 今 期 (2016 年 ) 通 常 国 会 へ 提 出 済 み (2) 系 統 制 約 解 消 再 エネの 最 大 限 の 導 入 と 国 民 負 担 の 抑 制 を 両 立 させるため 送 配 電 等 設 備 の 効 率 的 な 設 備 形 成 を 目 的 として 電 力 系 統 の 増 強 に 要 する 発 電 設 備 設 置 者 の 費 用 負 担 の 考 え 方 を 示 した 発 電 設 備 の 設 置 に 伴 う 電 力 系 統 の 増 強 及 び 事 業 者 の 費 用 負 担 の 在 り 方 に 関 する 指 針 を 2015 年 11 月 に 公 表 するとともに 2016 年 3 月 に は 工 事 費 負 担 金 に 含 まれる 送 変 電 設 備 の 標 準 的 な 単 価 について 電 力 広 域 的 運 営 推 進 機 関 が 旧 一 般 電 気 事 業 者 の 策 定 した 内 容 を 確 認 し 公 表 した また 再 エネの 出 力 制 御 を 行 う 前 の 回 避 措 置 として 再 エネ 電 気 の 受 入 れ 余 地 のある 他 地 域 への 送 電 を 行 うことを 原 則 とするよう 系 統 運 用 ルールを 見 直 し 2016 年 4 月 より 運 用 を 開 始 している さらに 電 力 広 域 的 運 営 推 進 機 関 において 将 来 の 広 域 連 系 系 統 の 整 備 及 び 更 新 に 関 する 方 向 性 を 整 理 した 広 域 系 統 長 期 方 針 の 策 定 や 地 域 間 連 系 線 の 運 用 ルールの 見 直 し 等 を 進 める 出 力 制 御 に 関 する 情 報 の 透 明 性 を 高 めるため 電 力 会 社 が 30 日 等 出 力 制 御 枠 の 算 定 諸 元 データや 出 力 制 御 の 見 込 み 需 給 実 績 データの 公 表 を 行 い さらに 電 力 広 域 的 運 営 推 進 機 関 において 出 力 制 御 実 績 を 検 証 し 公 表 することとしており 国 としてもその 適 切 な 運 用 を 促 していくとともに 金 融 機 関 等 の 関 係 者 に 対 して 丁 寧 な 説 明 を 行 っていく また 出 力 制 御 量 をできる 限 り 減 らし また 事 業 者 間 の 公 平 性 を 確 保 する 観 点 から 出 力 制 御 についての 具 体 的 なルールを 策 定 するととも に 太 陽 光 発 電 や 風 力 発 電 の 出 力 予 測 の 高 精 度 化 出 力 制 御 技 術 蓄 電 池 の 放 電 制 御 技 術 の 高 度 化 等 の 技 術 開 発 を 進 める (3) 再 エネ 拡 大 に 向 けた 規 制 改 革 再 エネによる 発 電 事 業 は 比 較 的 新 しい 発 電 形 態 であり 既 存 の 規 制 体 系 に 適 合 しないために 過 剰 規 制 や 過 小 規 制 が 生 じる 恐 れがあり 再 エネの 健 全 な 導 入 拡 大 を 進 めていく 観 点 から 実 態 を 踏 まえつつ 不 断 の 規 制 改 革 を 行 うことが 重 要 であ る 特 に 再 生 可 能 エネルギー 等 関 係 閣 僚 会 議 において 関 係 府 省 庁 の 連 携 の 下 で 推 進 することとされた 風 力 地 熱 の 環 境 アセスメントの 迅 速 化 導 入 促 進 に 向 けた エリアの 設 定 等 の 支 援 や 長 期 安 定 的 な 太 陽 光 発 電 を 確 保 するための 規 制 制 度 の 見 直 し 等 について 実 現 に 向 けて 着 実 に 取 り 組 むことが 必 要 である まず 環 境 アセスメントについては 通 常 3~4 年 要 するとされている 期 間 の 半 減 を 目 指 し 国 や 地 方 自 治 体 による 審 査 期 間 の 短 縮 化 や 経 済 産 業 省 と 環 境 省 で 連 携 して 取 り 組 8

んでいる 環 境 影 響 調 査 の 前 倒 し 実 証 事 業 を 通 じた 前 倒 し 手 法 の 確 立 等 迅 速 化 の ための 取 組 を 進 めていく 加 えて 環 境 省 と 連 携 しつつ 風 力 関 係 団 体 からの 風 力 発 電 の 環 境 アセスメントの 規 模 要 件 の 見 直 し や 参 考 項 目 の 絞 り 込 み といった 要 望 の 論 点 を 踏 まえた 必 要 な 対 策 について 上 記 の 実 証 事 業 等 を 通 じた 環 境 影 響 の 実 態 把 握 なども 踏 まえながら 環 境 や 地 元 に 配 慮 しつつ 風 力 発 電 の 立 地 が 円 滑 に 進 められるよう 検 討 していくとともに 導 入 促 進 に 向 けたエリアの 設 定 等 の 支 援 についても 早 急 に 検 討 を 進 め 取 り 組 んでいく (4) 研 究 開 発 現 在 の 再 エネ 関 連 の 技 術 を 磨 くことによって より 効 率 性 を 高 めていくとともに 同 時 に 2030 年 以 降 の 長 期 的 な 展 望 も 持 ちつつ 世 界 に 先 駆 けた 研 究 開 発 を 進 め 新 たなフロンティアを 拓 く まずは 再 エネの 自 立 安 定 化 のため 基 盤 となる 発 電 システムや 蓄 電 池 システ ムの 低 コスト 化 系 統 制 約 の 克 服 のため 自 然 変 動 する 太 陽 光 発 電 や 風 力 発 電 の 出 力 の 予 測 制 御 技 術 や 系 統 運 用 技 術 の 高 度 化 の 技 術 開 発 を 着 実 に 進 める 加 えて 2015 年 12 月 には 世 界 最 大 となる7MW の 浮 体 式 洋 上 風 力 発 電 が 福 島 沖 で 運 転 を 開 始 したが こうした 浮 体 式 洋 上 風 力 や 海 洋 エネルギー 等 の 未 来 社 会 を 支 える 可 能 性 がある 次 世 代 型 エネルギーについても 長 期 的 な 視 点 に 立 って 有 望 分 野 を 特 定 し 重 点 的 に 研 究 開 発 投 資 を 支 援 していく これに 当 たって 国 内 外 の 様 々な 技 術 について 横 串 を 通 した 形 で 全 体 を 俯 瞰 し 戦 略 的 に 個 別 の 研 究 開 発 を 進 めていく こうした 技 術 開 発 は 単 なる 実 証 で 終 わらせることなく 技 術 の 横 展 開 や 開 発 過 程 の 成 果 の 活 用 を 含 めて 技 術 の 実 用 化 商 用 化 につなげていく その 際 NEDO 等 の 各 種 機 関 が 担 う 大 学 企 業 の 技 術 の 橋 渡 し 機 能 について 一 層 の 活 用 を 進 める こうした 取 組 を 通 じ 我 が 国 が 強 みを 持 つ 再 エネ 関 連 技 術 の 開 発 を 進 めることで エネルギー 関 連 産 業 の 更 なる 競 争 力 強 化 や 海 外 展 開 を 通 じた 経 済 成 長 を 図 って いく (5) 関 係 府 省 庁 連 携 プロジェクトの 推 進 再 エネの 導 入 拡 大 については 引 き 続 き 関 係 府 省 庁 が 連 携 して 推 進 することが 重 要 であり 2016 年 3 月 8 日 に 開 催 された 再 生 可 能 エネルギー 等 関 係 閣 僚 会 議 に おいて 特 に 下 記 の 内 容 の 具 体 化 実 現 に 向 けて 取 組 を 加 速 すると 確 認 されたとこ ろである 今 後 同 閣 僚 会 議 等 の 場 においてそれぞれの 施 策 の 進 捗 状 況 のフォロ ーアップを 行 い 着 実 な 推 進 を 図 る < 再 エネの 導 入 拡 大 に 向 けた 府 省 庁 連 携 プロジェクトの 推 進 > - 風 力 地 熱 の 環 境 アセスメントの 迅 速 化 導 入 促 進 に 向 けたエリアの 設 9

定 等 の 支 援 - 地 熱 等 の 開 発 を 通 じた 観 光 まちづくり 等 の 推 進 - 中 小 水 力 の 開 発 拡 大 に 向 けた 全 国 の 流 量 設 備 データ 等 の 一 元 提 供 利 用 推 進 - 森 林 林 業 施 策 や 廃 棄 物 処 理 下 水 処 理 施 策 との 連 携 によるバイオマス 発 電 等 の 導 入 促 進 - 洋 上 風 力 の 導 入 促 進 に 向 けた 制 度 環 境 の 整 備 - 長 期 安 定 的 な 太 陽 光 発 電 を 確 保 するための 規 制 制 度 の 見 直 し - 低 コストかつ 遠 隔 制 御 可 能 な 蓄 電 池 の 導 入 促 進 < 再 エネを 活 用 した 地 域 活 性 化 の 推 進 > - 福 島 の 再 生 可 能 エネルギー 先 駆 けの 地 実 現 に 向 けた 導 入 促 進 - 分 散 型 エネルギーシステムにおける 再 エネの 利 用 促 進 < 再 エネ 導 入 拡 大 に 向 けた 共 通 基 盤 の 整 備 > - 関 連 許 認 可 手 続 きの 迅 速 化 事 業 者 等 の 相 談 のワンストップ 対 応 に 向 け た 取 組 - 地 域 や 環 境 との 共 生 に 向 けた 取 組 - 低 コスト 化 技 術 先 端 技 術 の 開 発 に 向 けた 研 究 開 発 - 再 エネ 技 術 の 海 外 展 開 支 援 <3> 新 たなエネルギーシステムの 構 築 (1) 電 力 分 野 の 新 規 参 入 とCO2 排 出 抑 制 の 両 立 電 力 業 界 の 自 主 的 枠 組 みの 構 築 2016 年 4 月 から 電 力 の 小 売 全 面 自 由 化 が 開 始 され 新 規 参 入 に 伴 う 投 資 を 促 しつつ かつ CO2 削 減 も 両 立 していく 制 度 の 設 計 が 必 要 となる 2015 年 7 月 に 主 要 な 事 業 者 が 参 加 する 電 力 業 界 の 自 主 的 枠 組 み 及 び 低 炭 素 社 会 実 行 計 画 ( 国 のエネルギーミックス 及 びCO2 削 減 目 標 とも 整 合 する 二 酸 化 炭 素 排 出 係 数 0.37kg-CO2/kWh を 目 標 )が 発 表 され 2016 年 2 月 には 電 気 事 業 低 炭 素 社 会 協 議 会 が 発 足 し 個 社 の 削 減 計 画 を 策 定 し 業 界 全 体 を 含 めてPDCAを 行 う 等 の 仕 組 みやルールが 発 表 されたところである こ の 自 主 的 枠 組 みは エネルギーミックスや CO2 削 減 目 標 とも 整 合 的 であり 主 要 な 電 力 小 売 事 業 者 が 参 加 する 野 心 的 な 取 組 である 後 押 しする 制 度 整 備 電 力 小 売 全 面 自 由 化 の 下 で 電 力 業 界 の 自 主 的 枠 組 みの 目 標 達 成 に 向 けた 取 組 を 促 すため 自 主 的 枠 組 みを 政 策 面 で 後 押 しする 制 度 整 備 を 行 っ た 具 体 的 には 発 電 段 階 では 省 エネ 法 により 発 電 効 率 の 向 上 を 小 売 10

段 階 では 高 度 化 法 により 販 売 する 電 力 の 低 炭 素 化 を それぞれ 求 めてい く 措 置 が 2016 年 4 月 から 施 行 されたところであり 適 切 に 運 用 を 行 っていく これらによって 電 力 業 界 の 自 主 的 枠 組 みの 実 効 性 を 確 保 する さらに 高 度 化 法 に 基 づき 事 業 者 の 取 組 を 環 境 大 臣 へ 報 告 すること CO2 排 出 係 数 の 開 示 を 要 請 すること CO2 排 出 実 績 報 告 に 関 する 協 力 を 要 請 することにより 実 効 性 と 透 明 性 を 高 める 取 組 を 進 めていく また 2030 年 度 の 削 減 目 標 やエネルギーミックスと 整 合 する 2030 年 度 に 排 出 係 数 0.37kg-CO2/kWh という 目 標 を 確 実 に 達 成 していくために これらの 取 組 が 継 続 的 に 実 効 を 上 げているか 毎 年 度 その 進 捗 状 況 を 評 価 する 電 気 事 業 分 野 からの 排 出 量 や 排 出 係 数 等 の 状 況 を 評 価 し 0.37kg-CO2/kWh の 達 成 ができないと 判 断 される 場 合 には 施 策 の 見 直 し 等 について 検 討 す る 以 上 の 電 気 事 業 者 の 自 主 的 枠 組 み 省 エネ 法 や 高 度 化 法 等 による 一 連 の 措 置 により GDP600 兆 円 の 実 現 と CO2 削 減 を 両 立 していく 技 術 開 発 の 加 速 エネルギーミックスの 実 現 に 向 け 火 力 発 電 全 体 の 高 効 率 化 を 達 成 する ためには 最 新 技 術 の 活 用 を 促 していくことが 重 要 そのため 官 民 協 議 会 で 策 定 した 次 世 代 火 力 発 電 に 係 る 技 術 ロードマップ に 基 づき 技 術 開 発 の 取 組 を 加 速 し 2025 年 度 頃 までに ガスタービン 燃 料 電 池 複 合 発 電 (GTFC) や 石 炭 ガス 化 燃 料 電 池 複 合 発 電 (IGFC)など 次 世 代 の 火 力 発 電 技 術 を 段 階 的 に 確 立 する 機 動 的 かつ 合 理 的 価 格 での 燃 料 調 達 の 確 保 電 力 の 安 定 供 給 の 観 点 からは 燃 料 調 達 の 多 角 化 を 進 めることは 必 要 不 可 欠 である 特 に LNGについては 化 石 燃 料 の 中 では 温 室 効 果 ガスの 排 出 が 最 も 少 ないなどの 特 長 を 有 しているが LNG の 需 給 によらない 原 油 価 格 に 連 動 した 価 格 体 系 や 仕 向 地 制 限 条 項 等 による 硬 直 的 な 取 引 慣 習 などの 課 題 が 存 在 している こうしたことから 世 界 最 大 のLNG 需 要 国 であるという 我 が 国 の 立 場 を 活 かし 機 動 的 に 合 理 的 価 格 で LNG を 調 達 するため 仕 向 地 条 項 の 緩 和 や 北 東 アジア 地 域 の 需 給 を 反 映 した LNG 価 格 指 標 の 確 立 国 内 のガス 供 給 インフラの 整 備 促 進 等 を 通 じて LNG 天 然 ガス 取 引 の 流 動 性 を 向 上 させ 2020 年 代 前 半 までに 日 本 を 中 心 に LNG 取 引 を 増 加 させ 我 が 国 をLNG 取 引 のグローバル ハブにすることを 目 指 す (2) 再 エネ 省 エネ 融 合 型 エネルギーシステムの 立 ち 上 げ FIT 等 の 政 策 的 支 援 を 通 じ 住 宅 用 太 陽 光 発 電 (PV)など 需 要 家 側 にも 創 エネル 11

ギー 機 器 の 導 入 が 進 んだことにより これまでの 大 規 模 発 電 所 から 需 要 家 に 一 方 向 であった 電 気 の 流 れが 需 要 家 からも 系 統 に 流 れる 双 方 向 になり 需 給 管 理 技 術 の 高 度 化 が 必 要 になっている また 情 報 通 信 技 術 の 発 達 により あらゆる 機 器 がインターネットにつながり(IoT) あらゆる 需 要 家 側 のエネルギーリソースの 遠 隔 制 御 を 通 じたきめ 細 やかな 需 要 マネジメントが 可 能 となりつつある 上 記 の 変 化 を 踏 まえ アグリゲーターが 電 力 グリッド 上 に 散 在 する 需 要 家 側 のエネ ルギーリソース(PV 蓄 電 池 EV ネガワット 等 )を IoT 技 術 により 統 合 制 御 し 小 売 や 送 配 電 事 業 者 の 需 給 調 整 に 活 用 されることを 目 指 す 政 策 推 進 の 場 の 創 設 需 要 家 側 エネルギーリソースを IoT により 統 合 的 に 管 理 制 御 するアグリゲ ーションビジネスが 本 格 的 に 立 ち 上 がるまで 官 民 で 同 じビジョンを 共 有 し 検 討 課 題 の 全 体 像 を 整 理 しつつ 課 題 解 決 に 向 けて 協 調 して 持 続 的 に 取 組 を 進 めていくことが 必 要 である そのため 産 学 のトップマネジメント 層 で 構 成 されるエネルギー リソース アグリゲーション ビジネス フォーラム(ER ABフォーラム)と 官 主 体 の 実 務 的 検 討 の 場 であるエネルギー リソース アグ リゲーション ビジネス 検 討 会 (ERAB 検 討 会 )を 2016 年 1 月 に 設 置 した 今 後 相 互 に 連 携 しながら ビジネスの 本 格 的 な 立 ち 上 げに 向 けた 検 討 を 進 めていく アクションプランの 策 定 - 通 信 規 格 の 整 備 需 要 家 側 エネルギーリソースを 遠 隔 制 御 するため 2016 年 度 中 に 通 信 規 格 の 拡 張 を 行 う - ネガワット 取 引 市 場 の 創 設 に 向 けたルール 策 定 2017 年 中 のネガワット 取 引 市 場 の 創 設 に 向 け 2016 年 度 中 に 取 引 ル ールを 策 定 する 具 体 的 には 2016 年 6 月 頃 までに 節 電 量 算 出 に 用 い るベースラインなどに 関 して ネガワット 取 引 に 関 するガイドライン の 改 定 を 行 った 後 に ネガワット 事 業 者 への 情 報 提 供 や 業 務 フローの 整 理 も 含 めたネガワット 取 引 に 関 する 全 体 方 針 を 決 定 する - 逆 潮 流 に 係 る 計 量 ルールの 整 理 等 需 要 家 側 エネルギーリソースを 効 果 的 に 活 用 するため 2016 年 春 頃 ま でに 系 統 への 逆 潮 流 に 係 る 計 量 方 法 を 整 理 し 実 運 用 上 のルール 等 の 整 備 について 検 討 する - バーチャルパワープラント に 係 る 制 御 技 術 の 技 術 実 証 上 記 のような 制 度 整 備 と 並 行 し 予 算 措 置 を 通 じて 需 要 家 側 エネルギ ーリソースを IoT により 統 合 的 に 管 理 制 御 し あたかもひとつの 発 電 所 の ように 機 能 させる バーチャルパワープラント を 構 築 する 2020 年 に 50 メ ガワット 程 度 の 構 築 を 目 指 し 実 フィールドにおいて 群 制 御 技 術 の 実 証 を 12

進 めることにより 事 業 化 を 支 援 する (3) 地 域 に 密 着 した 地 産 地 消 型 エネルギーシステムの 構 築 地 域 のエネルギーを 地 域 で 有 効 活 用 する 地 産 地 消 型 エネルギーシステムは 省 エネの 推 進 や 再 エネの 普 及 拡 大 エネルギーシステムの 強 靭 化 に 貢 献 する 取 組 と して 重 要 であり また コンパクトシティや 交 通 システムの 構 築 等 まちづくりと 一 体 的 にその 導 入 が 進 められることで 地 域 の 活 性 化 にも 貢 献 する 地 産 地 消 型 エネルギーシステムの 中 核 は 熱 を 中 心 とする 地 域 のエネルギー 資 源 の 有 効 活 用 と それを 実 現 するためのエネルギーマネジメントにある 熱 エネ ルギーは 遠 隔 地 への 供 給 が 困 難 であるため 地 消 することが 必 要 である また エ ネルギーを 地 消 する 際 には 熱 を 複 数 の 需 要 家 群 で 融 通 し 無 駄 なく 活 用 する い わゆるエネルギーの 面 的 利 用 の 取 組 や エネルギーの 供 給 条 件 等 に 応 じて 柔 軟 に 需 要 側 のエネルギー 消 費 量 や 消 費 パターンをコントロールする いわゆるディマ ンドコントロールの 取 組 など 高 度 なエネルギーマネジメント 技 術 を 活 用 した 取 組 を 推 進 することが 重 要 である 具 体 的 なエネルギーシステムの 形 態 として 再 生 可 能 熱 や 未 利 用 熱 未 利 用 材 や 食 品 残 渣 等 地 域 資 源 を 有 効 活 用 するケースや 一 定 の 安 定 的 なエネルギー 需 要 が 見 込 まれる 公 共 施 設 や 熱 需 要 が 比 較 的 大 きい 複 数 の 需 要 家 群 に 着 目 し コージェネレーションの 特 性 を 活 かすケースなどが 考 えられるが いずれにしても 地 域 のエネルギー 源 を 効 率 的 に 需 要 家 につなげる 全 体 のシステム 設 計 が 肝 要 で ある また その 際 は 農 山 漁 村 再 生 可 能 エネルギー 法 等 分 散 型 エネルギーの 導 入 支 援 の 制 度 の 活 用 も 含 めて 検 討 を 深 めることが 有 効 である 今 般 の 電 力 小 売 全 面 自 由 化 をはじめとした 一 連 のエネルギーシステム 改 革 は 分 散 型 エネルギーシステムの 普 及 を 一 層 加 速 させる 契 機 になり 得 る 新 たに 約 8 兆 円 の 電 力 市 場 が 解 放 されることをビジネスチャンスとして 捉 え エネルギーの 地 産 地 消 をコンセプトとした 分 散 型 エネルギーを 地 域 に 供 給 する 地 域 密 着 型 の 小 売 電 気 事 業 者 が 複 数 現 れ 始 めている 優 れた 地 産 地 消 型 エネルギーシステムの 構 築 を 進 めるため こうした 新 たなプレ ーヤーも 巻 き 込 みつつ 地 域 における 先 導 的 な 取 組 を 支 援 するとともに モデルの 横 展 開 を 図 る 特 に 自 治 体 が 計 画 段 階 から 参 画 する より 地 域 性 の 高 いものにつ いては 重 点 的 な 支 援 を 行 うなど 地 域 の 特 性 を 引 き 出 す 仕 組 みづくりに 関 係 省 庁 と 連 携 して 取 り 組 んでいく <4>エネルギー 産 業 の 海 外 展 開 (1) 新 興 国 における 市 場 形 成 の 加 速 化 13

新 興 国 では 中 長 期 的 なエネルギー 需 要 の 増 大 への 対 応 とともに 国 連 気 候 変 動 枠 組 条 約 第 21 回 締 約 国 会 議 (COP21)において 採 択 された パリ 協 定 により 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 の 削 減 にかかる 貢 献 ( 国 別 目 標 )の 定 期 的 な 提 出 更 新 貢 献 の 目 的 達 成 に 向 けた 国 内 対 策 の 遂 行 が 求 められており 経 済 と 環 境 を 両 立 したエ ネルギー 政 策 体 系 を 構 築 する 機 運 が 高 まっている こうした 中 新 興 国 では 先 行 す る 日 本 の 知 見 への 期 待 が 高 く 日 本 としてこうした 期 待 に 応 えることで 国 内 類 似 の 市 場 形 成 を 加 速 化 していく エネルギー 政 策 体 系 の 構 築 及 び 具 体 化 支 援 - エネルギーマスタープランの 策 定 支 援 エネボルーション(Enevolution) イニシアティブでの 新 興 国 との 政 策 対 話 等 により 2020 年 度 までに 東 南 アジアを 中 心 にエネルギーマスタ ープランの 策 定 を 支 援 する - 省 エネ 再 エネ 導 入 促 進 ロードマップ( 仮 称 )の 共 同 作 成 2017 年 度 までに 新 興 国 の 掲 げる 省 エネ 再 エネ 目 標 の 着 実 な 実 現 に 向 け 必 要 となる 制 度 や 技 術 の 導 入 手 順 を 示 すロードマップを 二 国 間 で 共 同 作 成 する - 国 際 的 なルールの 形 成 高 効 率 火 力 発 電 をはじめとする 日 本 の 優 れた 省 エネ 再 エネ 技 術 の 有 用 性 を 国 際 的 に 訴 求 するため 2016 年 度 中 に APEC において 電 力 イン フラの 多 面 的 な 質 ( 初 期 性 能 ライフサイクルコスト 安 全 性 など)を 担 保 するための 指 標 と 計 測 方 法 を 示 した 質 の 高 い 電 力 インフラガイドライン の 策 定 を 目 指 す (2) 新 興 国 における 個 別 制 度 の 拡 充 及 び 案 件 獲 得 に 向 けた 支 援 の 強 化 新 興 国 では エネルギー 政 策 体 系 の 構 築 と 同 時 平 行 で 省 エネ 法 等 の 制 定 や 再 エネの 局 所 的 な 導 入 など 省 エネ 再 エネにかかる 取 組 の 萌 芽 も 既 に 見 られる ま た 経 済 性 や 安 定 供 給 性 の 観 点 から 石 炭 火 力 発 電 を 選 択 せざるを 得 ない 国 も 多 く 今 後 も 需 要 の 増 大 が 見 込 まれている 中 経 済 と 環 境 の 両 立 のためには 火 力 発 電 の 高 効 率 化 が 必 要 とされている こうした 機 会 を 着 実 に 捉 え 個 別 制 度 の 拡 充 や 案 件 獲 得 に 向 けた 支 援 強 化 を 進 めていく 新 興 国 におけるエネルギー 管 理 制 度 の 質 の 向 上 2020 年 度 までに 省 エネ 法 が 導 入 された ASEAN4ヶ 国 (インドネシア マレ ーシア タイ ベトナム)に 対 し エネルギー 管 理 制 度 の 質 の 向 上 を 図 るべく エネルギー 管 理 の 判 断 基 準 の 策 定 や 運 用 能 力 向 上 に 向 けたトレーニング システムの 構 築 を 支 援 する 14

高 効 率 火 力 発 電 の 導 入 支 援 2020 年 度 までに FS 支 援 や 専 門 家 派 遣 招 聘 等 の 技 術 協 力 を 実 施 するこ とで 石 炭 ガス 化 複 合 発 電 (IGCC) 等 の 次 世 代 技 術 も 含 めた 最 先 端 の 高 効 率 火 力 発 電 技 術 の 導 入 促 進 を 図 る 15

3. 革 新 戦 略 による 新 たな 展 開 以 上 の 施 策 を 実 施 するとともに 今 後 エネルギーを 巡 る 新 たな 展 開 に 向 けた 取 組 を 行 う <1> 省 エネ 政 策 のパラダイムシフト ~ 原 単 位 主 義 個 社 から 業 界 サプライチェーンへ 供 給 者 が 省 エネビジネスの 新 たな 担 い 手 に~ エネルギーミックスにおいては 年 平 均 1.7%の 経 済 成 長 の 上 で 2030 年 度 に 5030 万 klの 省 エネを 同 時 に 達 成 する 必 要 がある その 達 成 において 成 長 戦 略 により 経 済 成 長 を 実 現 することと 合 わせて 省 エネ 政 策 により 徹 底 した 省 エネを 進 めることが 重 要 であるが このエネルギー 革 新 戦 略 における 新 たな 視 点 として この 成 長 戦 略 と 省 エネ 政 策 を 別 個 に 行 うのではなく 産 業 界 が 業 種 毎 に 自 主 的 に 目 標 を 定 めて 取 り 組 んでいる 低 炭 素 社 会 実 行 計 画 に 盛 り 込 まれた 省 エネの 取 組 とも 連 動 した 形 で 経 済 成 長 を 実 現 しつつ 省 エネも 同 時 に 達 成 する 新 たな 省 エネ 政 策 を 進 めていく その 新 たな 省 エネ 政 策 の 考 え 方 に 従 い 総 量 ベースに 限 らず 原 単 位 ベースでの 省 エネや 設 備 の 新 設 に 伴 うエネ ルギー 効 率 の 改 善 の 促 進 を 支 援 する 方 策 を 講 じる こうした 原 単 位 を 基 準 とした 省 エネ 政 策 を 国 内 外 に 広 く 展 開 していく また 基 本 的 には 事 業 者 単 体 を 前 提 とした 省 エネの 概 念 について 企 業 間 の 相 互 連 関 が 深 まっている 現 在 の 産 業 構 造 を 踏 まえ 現 在 の 共 同 省 エネの 考 え 方 をさ らに 拡 大 させ 今 後 業 界 単 位 やサプライチェーン 単 位 の 省 エネの 取 組 を 強 化 す ることも 重 要 となる こうした 取 組 は 過 剰 競 争 過 剰 投 資 過 剰 サービスといった 生 産 性 の 向 上 を 妨 げる 問 題 の 解 決 にもつながり 業 界 やサプライチェーン 全 体 の 効 率 化 にも 寄 与 するため 結 果 として 生 産 性 を 向 上 させ 経 済 成 長 にも 大 いに 資 する ことになる 特 に 業 種 での 協 調 領 域 の 特 定 や 共 通 化 標 準 化 の 促 進 とあわせて 行 われる 省 エネ 投 資 研 究 開 発 を 促 進 することや 顧 客 に 対 する 過 剰 サービスの 抑 制 を 行 うことで 研 究 開 発 や 販 売 行 為 を 含 めて サプライチェーン 全 体 で 大 きな 省 エ ネにつながるような 取 組 を 促 進 する E-Commerce のような 新 たな 販 売 形 態 や 委 託 生 産 の 広 がりを 始 め 事 業 者 と 消 費 者 の 間 や 事 業 者 間 における 流 通 形 態 が 多 様 化 小 口 化 している 中 で 貨 物 の 所 有 者 と 輸 送 手 段 の 選 択 を 行 う 主 体 に 相 違 が 生 まれている 実 態 等 も 踏 まえ 流 通 段 階 での 省 エネの 取 組 の 実 効 性 を 強 化 する これらの 取 組 の 方 向 性 を 踏 まえて エネルギーミックスで 定 めた 水 準 の 達 成 を 目 指 し 徹 底 した 省 エネを 実 効 的 かつ 強 力 に 後 押 ししていく 観 点 から 2016 年 度 中 に 総 合 資 源 エネルギー 調 査 会 省 エネルギー 小 委 員 会 において 省 エネ 法 の 規 制 及 び 省 エネ 補 助 金 等 の 支 援 措 置 の 両 面 から 制 度 的 対 応 の 具 体 策 を 検 討 し 2017 年 度 から 実 施 に 移 していく さらに 既 存 の 省 エネ 政 策 においても 民 間 の 省 エネ 支 援 ビジネスの 市 場 拡 大 や 16

そうした 民 間 のノウハウの 活 用 による 省 エネの 促 進 を 実 現 するため また 補 助 金 に 依 存 した 一 時 的 な 取 組 ではなく 民 間 ベースの 継 続 的 な 省 エネの 取 組 を 進 めてい くために リフォーム 事 業 者 やエネルギー 供 給 事 業 者 等 の 民 間 の 省 エネ 支 援 事 業 者 の 活 用 を 重 視 した 政 策 を 検 討 する その 際 に 建 築 物 において エネルギー 使 用 設 備 がオーバースペックになることが 多 いことから その 改 修 の 際 には 既 存 設 備 の 運 用 時 のエネルギー 性 能 等 を 広 く 詳 細 に 調 査 し より 適 切 な 設 備 選 択 等 の 改 善 対 策 の 立 案 とその 実 施 につなげることにより 省 エネ 対 策 の 実 効 性 を 確 実 なもの にするコミッショニングの 手 法 を 参 考 としつつ 検 討 を 進 める 加 えて エネルギーの 小 売 全 面 自 由 化 に 伴 い エネルギー 供 給 事 業 者 が 家 庭 部 門 などの 小 口 消 費 者 の 省 エネ 取 組 に 与 える 影 響 が 大 きくなることから 省 エネに 関 してその 社 会 的 責 任 を 果 たすために エネルギー 供 給 事 業 者 へ 求 められる 取 組 の 在 り 方 について 検 討 が 必 要 となっている 家 庭 の 省 エネを 促 進 するため エネルギ ー 供 給 事 業 者 に 求 められる 省 エネ 取 組 の 在 り 方 に 関 する 検 討 会 を 設 置 し 消 費 者 への 省 エネに 関 する 情 報 提 供 等 に 関 するガイドライン 等 について 検 討 を 行 う こうし た 小 売 全 面 自 由 化 により 事 業 者 もエネルギー 調 達 手 段 が 多 様 化 することが 想 定 される そのため エネルギー 供 給 事 業 者 の 省 エネ 努 力 を 正 当 に 評 価 し これを 後 押 しする 措 置 を 検 討 する <2> 低 炭 素 電 源 市 場 の 創 出 と 再 エネ 産 業 の 再 構 築 ~ 低 炭 素 電 源 市 場 の 創 出 ~ COP21 において 採 択 されたパリ 協 定 に 基 づき 我 が 国 は 2030 年 度 26% 削 減 (2013 年 度 比 )に 向 けた 対 策 の 実 施 が 求 められる 中 でも 電 力 分 野 の 果 たす 役 割 は 大 きく 低 炭 素 電 源 の 導 入 が 低 コストな 形 で 進 むことが 必 要 である こうした 中 で 国 民 負 担 の 抑 制 を 図 りつつ 再 エネの 最 大 限 導 入 を 実 現 するため 改 正 FIT 法 案 を 閣 議 決 定 し 今 通 常 国 会 に 提 出 した 本 制 度 の 下 では 再 エネ 電 気 は 一 般 送 配 電 事 業 者 がその 全 量 を 買 取 り 原 則 として 市 場 での 取 引 が 行 われる こととなる FIT 電 源 の 卸 市 場 への 供 出 により 2016 年 4 月 に 全 面 自 由 化 された 電 力 小 売 市 場 において 新 規 参 入 を 含 む 事 業 者 の 電 源 調 達 の 選 択 肢 が 拡 大 し そ の 結 果 消 費 者 需 要 家 への 多 様 なサービスの 提 供 につながることが 期 待 されてい る また 火 力 発 電 においては 小 売 全 面 自 由 化 の 下 でも 新 規 参 入 と CO2 排 出 抑 制 を 両 立 する 新 たな 仕 組 みとして 1 自 主 的 枠 組 み 2 省 エネ 法 3 高 度 化 法 4 自 主 的 枠 組 みの 実 効 性 と 透 明 性 を 高 める 措 置 を 2016 年 2 月 にとりまとめ 4 月 か ら 施 行 されたところであり 適 切 に 運 用 を 行 っていく これらで 求 める 目 標 はエネル ギーミックスの 水 準 と 整 合 的 であり 極 めて 高 い 目 標 であることから 目 標 の 達 成 に 当 たっては 共 同 による 手 法 を 認 めるなど 多 様 な 達 成 手 段 を 認 めつつ 特 に 小 売 電 気 事 業 者 が 低 炭 素 電 源 にアクセスしやすい 市 場 環 境 の 整 備 が 重 要 となる 加 えて 電 力 グリッド 上 に 散 在 する 需 要 家 側 のエネルギーリソース(PV 蓄 電 池 17

EV ネガワット 等 )を IoT 技 術 により 統 合 制 御 し 系 統 安 定 のための 需 給 調 整 に 活 用 することを 目 指 し 2017 年 中 のネガワット 取 引 市 場 の 創 設 に 向 け 2016 年 度 中 に 取 引 ルールを 策 定 する さらに 電 力 小 売 全 面 自 由 化 の 下 でも 需 要 に 見 合 う 供 給 力 が 確 保 され 国 民 生 活 や 産 業 活 動 を 円 滑 に 営 むことができるよう 安 定 的 なエネルギー 供 給 基 盤 を 確 保 する 観 点 や 卸 電 力 取 引 の 活 性 化 の 観 点 から 電 力 市 場 環 境 整 備 が 進 められる こととなる その 一 貫 として 諸 外 国 でも 導 入 が 進 められている 容 量 メカニズムにつ いても 検 討 を 行 う こうした 動 きや FIT に 基 づく 再 エネ 電 気 の 低 炭 素 の 価 値 が 賦 課 金 を 支 払 ってい る 全 需 要 家 に 帰 属 するとされていることを 踏 まえ 低 炭 素 電 源 が 市 場 の 中 でその 価 値 が 適 切 に 評 価 され 導 入 が 円 滑 に 進 むよう 市 場 環 境 の 創 出 をはじめ 小 売 全 面 自 由 化 後 の 市 場 の 在 り 方 やルール 整 備 等 制 度 設 計 についての 検 討 を 総 合 的 に 進 める その 際 この 取 組 の 一 環 として FIT の 国 民 負 担 の 軽 減 を 図 る 観 点 から の 適 切 な 制 度 設 計 の 在 り 方 についての 更 なる 検 討 2019 年 以 降 FIT による 買 取 期 間 が 終 了 する 再 エネ 電 源 が 順 次 生 じてくることが 見 込 まれる 中 での 適 切 なルール 整 備 の 在 り 方 についても 検 討 を 行 い 2016 年 度 中 を 目 途 に 一 定 の 方 向 性 を 得 る ~ 再 エネ 産 業 の 再 構 築 ~ 再 エネが 我 が 国 の 電 源 構 成 において 重 要 な 役 割 を 占 めていく 中 で 再 エネ 発 電 事 業 者 が 長 期 にわたり 安 定 的 に 発 電 を 継 続 していくことが 重 要 であり これは FIT の 買 取 期 間 終 了 後 の 低 廉 な 電 源 の 確 保 という 観 点 からも 不 可 欠 である 特 に FIT 開 始 後 急 激 に 導 入 が 進 んでいる 太 陽 光 発 電 については 設 備 の 製 造 販 売 や 施 工 といった 設 備 の 導 入 段 階 を 中 心 とするビジネスから 維 持 管 理 を 含 めた 長 期 安 定 的 に 電 力 を 供 給 する 総 合 的 な 太 陽 光 発 電 ビジネスへ 事 業 展 開 を 図 る 等 ポスト FIT も 見 据 えつつ 再 エネ 産 業 の 再 構 築 を 図 っていく 必 要 がある 今 般 の FIT 法 改 正 案 においても 長 期 安 定 的 な 発 電 の 観 点 も 含 めて 事 業 計 画 の 認 定 を 行 うこととしてお り こうした 事 業 環 境 整 備 を 通 じて 発 電 ビジネスの 更 なる 発 展 を 促 していく また ライフサイクルコスト 環 境 への 影 響 安 全 性 といった 質 の 高 い 発 電 事 業 モ デルは 我 が 国 企 業 が 得 意 とする 分 野 であることから 再 エネ 発 電 事 業 の 海 外 市 場 への 展 開 を 促 進 していくことも 重 要 である 海 外 市 場 における 日 本 企 業 のシェア( 例 えば 現 在 先 端 蓄 電 池 で 約 50% 地 熱 プラントで 約 70% 太 陽 光 パネルで 約 10%) の 更 なる 拡 大 に 向 けて NEDO による 海 外 での 再 エネ 関 連 実 証 事 業 の 促 進 や 我 が 国 の 技 術 システムの 普 及 による 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 を 通 じた 国 際 貢 献 の 見 える 化 海 外 の 電 力 インフラの 多 面 的 な 質 の 担 保 を 志 向 する 国 際 的 なルールの 形 成 等 を 行 っていくなど 再 エネ 発 電 事 業 の 海 外 展 開 に 資 する 施 策 に 引 き 続 き 取 り 組 んでいく 18

<3>IoT を 活 用 したエネルギー 産 業 の 革 新 需 要 家 側 エネルギーリソースアグリゲーションの 事 業 化 にあたっては 制 御 可 能 な リソースの 量 をより 多 く かつより 安 価 に 確 保 することが 重 要 である そのためには 需 要 家 側 エネルギーリソースについて 需 要 家 が 利 用 していない 時 間 帯 等 に 需 給 調 整 に 活 用 するなど リソース 価 値 のシェアやマルチユース 化 が 有 効 と 考 えられる 需 要 家 側 エネルギーリソースの 需 給 調 整 への 活 用 を 促 進 する 観 点 から 一 定 のア グリゲーターの 下 で 遠 隔 統 合 制 御 を 行 うことが 可 能 なエネルギー 機 器 について 他 の 導 入 促 進 支 援 措 置 に 上 乗 せをする 形 での 重 点 的 な 投 資 促 進 を 行 うことを 検 討 する また 2020 年 のバーチャルパワープラントの 自 立 化 を 目 指 して 今 後 導 入 拡 大 が 期 待 される 定 置 用 蓄 電 池 については 車 載 用 蓄 電 池 の 市 場 拡 大 技 術 革 新 の 進 展 も 踏 まえて 2016 年 夏 までに 目 標 価 格 を 設 定 するとともに 価 格 低 減 導 入 拡 大 に 向 けた 対 応 策 をまとめ 2017 年 度 にその 実 施 に 向 けて 取 り 組 む 加 えて エネルギー 機 器 の 遠 隔 制 御 のために 整 備 する 通 信 規 格 については 今 後 の 国 際 展 開 も 見 据 えて 国 際 標 準 化 を 行 う ネガワット 取 引 については 2 年 間 の 実 証 事 業 等 により 電 力 小 売 全 面 自 由 化 を 中 心 とした 電 力 制 度 の 動 向 を 踏 まえた 活 用 領 域 の 見 極 めやその 活 用 領 域 に 即 した 需 要 削 減 制 御 性 の 検 証 の 必 要 性 が 見 えてきたところである こうした 状 況 を 踏 まえ 実 際 に 電 力 会 社 が 活 用 できるものとするための 本 格 的 な 技 術 検 証 やアグリゲータ ーの 位 置 づけ 等 について 検 討 を 行 う これらにより 2017 年 度 において 小 売 事 業 者 による 市 場 を 通 じた 取 引 や 送 配 電 事 業 者 による kwh 価 値 に 加 えて kw 価 値 も 含 めて 評 価 することも 考 慮 した 調 整 力 としての 試 行 的 活 用 など 新 たなビジネスの 創 出 を 促 す さらに 将 来 的 に 容 量 (kw)を 確 保 するメカニズムが 検 討 される 中 では ネガワットの 価 値 が 適 切 に 評 価 されるようにしつつ 2030 年 度 までには 先 行 的 に ネガワット 取 引 が 普 及 している 米 国 と 同 水 準 ( 最 大 需 要 の6%)のネガワット 活 用 を 目 指 す <4>ポスト 2030 年 に 向 けた 水 素 社 会 戦 略 の 構 築 ~ 需 要 サイドと 供 給 サイドの 一 体 戦 略 ~ 将 来 的 に 海 外 からの 再 エネ/ 未 利 用 エネルギーを 経 済 性 のある 形 で 水 素 として 輸 入 することが 出 来 れば 化 石 燃 料 に 乏 しく エネルギー 源 のほとんどを 輸 入 に 依 存 する 我 が 国 のエネルギー 調 達 の 多 様 化 につながり エネルギー 安 全 保 障 の 向 上 に 貢 献 できる このような エネルギーセキュリティに 貢 献 するという 水 素 エネルギー 利 活 用 の 真 の 価 値 を 発 揮 するためには これまでの 政 策 課 題 の 中 心 であった 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップにおけるフェーズ1 すなわち 水 素 利 用 の 飛 躍 的 拡 大 を 進 めるだけでなく 海 外 からの 再 エネ/ 未 利 用 エネルギーを 水 素 として 調 達 す るサプライチェーンの 構 築 が 不 可 欠 となる このため 2016 年 3 月 に 改 訂 したロード 19

マップに 基 づき フェーズ2 3として 掲 げた 水 素 発 電 の 本 格 導 入 や 大 規 模 な 水 素 供 給 システムの 拡 大 トータルでの CO2フリー 水 素 供 給 システムの 確 立 に 向 け 戦 略 的 に 取 組 を 進 める 具 体 的 には 海 外 からの 再 エネ/ 未 利 用 エネルギー 由 来 水 素 等 の 輸 入 を 含 めた 水 素 サプライチェーンの 構 築 や 水 素 発 電 の 導 入 再 エネ 導 入 拡 大 のための Power to Gas 技 術 の 活 用 について 研 究 開 発 や 実 証 を 進 める また 再 生 可 能 エネルギー 由 来 水 素 の 導 入 に 関 する 技 術 面 や 経 済 面 の 具 体 的 な 課 題 に ついて 国 内 の 主 要 な 設 備 メーカー 水 素 サプライヤー ユーザー 等 が 参 加 して 検 討 を 行 い 2016 年 度 中 に 具 体 的 な 課 題 及 び 必 要 な 取 組 の 方 向 性 について 結 論 を 得 る 加 えて 水 素 エネルギー 利 用 が 世 界 で 最 も 進 んでいる 我 が 国 においては 常 に 他 国 に 先 んじて 水 素 に 係 る 最 先 端 の 安 全 規 制 を 整 備 していくことが 求 められる これまでも 規 制 改 革 実 施 計 画 に 基 づき 必 要 な 規 制 見 直 しが 順 次 進 められてきて いる ポスト 2030 年 を 見 据 えては 例 えば 水 素 ステーションについては 今 後 の FCV の 本 格 普 及 を 前 提 に あるべき 規 制 の 絵 姿 を 検 討 し 市 場 化 を 先 取 りして 規 制 整 備 の 取 組 を 進 めていく また 水 素 発 電 や 輸 送 における 有 機 ハイドライド 法 の 利 用 液 化 水 素 の FCV への 直 接 充 填 など 従 来 の 規 制 では 想 定 していなかった 技 術 革 新 に 基 づく 新 たな 水 素 の 取 扱 いについても 規 制 の 必 要 性 及 びその 内 容 につい て 検 討 し できるものから 実 行 に 移 していく <5> 福 島 新 エネ 社 会 構 想 の 実 現 福 島 県 においては これまで 再 エネ 設 備 の 導 入 や 産 総 研 福 島 再 生 可 能 エネ ルギー 研 究 所 における 研 究 開 発 福 島 浮 体 式 洋 上 風 力 の 実 証 実 験 など 福 島 県 を 再 生 可 能 エネルギー 先 駆 けの 地 とすべく 支 援 を 行 ってきた 今 後 福 島 における エネルギー 分 野 からの 福 島 復 興 の 後 押 しを 一 層 強 化 するとともに イノベーション コースト 構 想 の 新 エネ 分 野 の 取 組 を 加 速 化 し その 成 果 も 活 用 しつつ 福 島 全 県 を 未 来 の 新 エネ 社 会 を 先 取 りするモデル 創 出 拠 点 とするための 取 組 を 推 進 する 2016 年 3 月 に 官 民 一 体 の 福 島 新 エネ 社 会 構 想 実 現 会 議 を 設 置 開 催 し 具 体 的 な 検 討 に 着 手 したところであり 今 夏 までに 福 島 新 エネ 社 会 構 想 を 取 りまとめ る 具 体 的 には 再 エネの 導 入 拡 大 にあたっては 現 在 福 島 県 の 主 導 で 風 況 の 調 査 環 境 アセスメント 調 査 の 準 備 等 が 進 められている 阿 武 隈 山 地 福 島 沿 岸 部 における 大 規 模 風 力 発 電 の 実 現 に 向 け 効 率 的 に 送 電 線 の 整 備 運 用 を 行 うことを 検 討 す る 水 素 については 再 エネ 由 来 の 水 素 ステーションの 整 備 を 自 治 体 の 要 望 なども 踏 まえ 進 めていくとともに 2020 年 までに 1 万 kw 級 の 世 界 最 大 級 の 水 電 解 装 置 を 用 い 風 力 や 太 陽 光 などの 再 エネから 水 素 を 大 規 模 に 製 造 する 実 証 を 行 う 本 実 証 により 燃 料 電 池 自 動 車 1 万 台 分 に 相 当 する 水 素 を 作 り これを 県 内 において 貯 め 運 び 使 うことで 福 島 において 世 界 に 先 駆 けて 未 来 の 水 素 社 会 におい て 必 要 な 製 造 から 利 用 に 至 るまでのトータルな 仕 組 みの 構 築 を 目 指 す さらに こ 20

の 福 島 で 作 られるCO2フリー 水 素 については 県 内 のみならず 2020 年 の 東 京 オ リンピック パラリンピックで 利 用 していく また 復 興 まちづくりを 後 押 しするため 再 エネや 水 素 を 活 用 したスマートコミュニ ティの 創 出 を 進 める 既 に 新 地 町 楢 葉 町 浪 江 町 相 馬 市 において 事 業 計 画 の 策 定 に 向 けた 検 討 が 始 まっている これを 全 県 大 に 拡 大 すべく 事 業 化 可 能 性 調 査 の 実 施 等 の 支 援 策 を 講 じていく さらに こうした 先 進 的 な 取 組 の 世 界 への 発 信 のため 在 京 外 交 団 を 対 象 とした 福 島 県 内 の 関 連 施 設 の 視 察 ツアーの 実 施 なども 検 討 する 21

革 新 戦 略 工 程 表 2. 具 体 的 施 策 <1> 徹 底 した 省 エネ (1) 全 産 業 への 産 業 トップランナー 制 度 の 拡 大 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ 産 業 トップランナー 制 度 の 全 産 業 への 展 開 コンビニにベンチマーク 制 度 を 導 入 することを 決 定 セメント 製 紙 化 学 工 業 に おいてベンチマーク 基 準 の 更 なる 深 掘 り ベンチマーク 制 度 の 対 象 をホテル 等 に 拡 大 ベンチマーク 制 度 の 対 象 について 全 産 業 の エネルギー 消 費 量 の7 割 のカバーを 目 指 す 新 しい 省 エネ 評 価 制 度 の 構 築 事 業 者 の 省 エネ 取 組 をき め 細 かく 評 価 するための 新 しい 省 エネ 評 価 制 度 の 設 計 事 業 者 クラス 分 け 制 度 の 開 始 未 利 用 熱 活 用 制 度 の 開 始 見 直 し 後 の 共 同 省 エネ 制 度 の 開 始 (2) 中 小 企 業 住 宅 運 輸 における 省 エネ 強 化 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ 中 小 企 業 の 省 エネ 取 組 支 援 強 化 26 補 正 により 17 のプラットフ ォームを 構 築 し PF 事 業 の 課 題 を 整 理 分 析 省 エネ 相 談 地 域 プラットフォームの 構 築 拡 充 及 び 強 化 機 器 トップランナー 制 度 の 拡 充 等 電 気 冷 蔵 庫 等 の 基 準 値 等 見 直 し 照 明 のトップランナー 基 準 の 対 象 を 白 熱 灯 等 を 含 め 拡 大 白 熱 灯 等 を 含 めた 照 明 トップランナー 制 度 により 照 明 の 効 率 化 推 進 22

2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ 住 宅 建 築 物 の 省 エネ 化 大 規 模 建 築 物 に 係 る 新 築 時 等 における 省 エネ 基 準 へ の 適 合 義 務 化 等 の 措 置 を 講 ずる ( 建 築 物 省 エネ 法 ) が 可 決 成 立 建 築 物 省 エネ 法 の 施 行 に 向 けた 法 令 整 備 新 築 住 宅 建 築 物 について 段 階 的 に 省 エネ 基 準 の 適 合 を 義 務 化 ZEH ロードマップ ZEB ロー ドマップをそれぞれ 策 定 ZEH ロードマップに 従 い ZEH 普 及 策 を 実 施 普 及 率 を 見 つつ 新 たな 政 策 検 討 ZEB ロードマップに 従 い ZEB 実 証 事 業 を 元 に ZEB ガイドラインを 策 定 長 期 優 良 住 宅 化 リフォーム 推 進 事 業 の 実 施 及 び 既 存 住 宅 の 長 期 優 良 化 に 係 る 認 定 基 準 を 策 定 ( 国 交 省 ) 省 エネリノベ 促 進 補 助 事 業 の 実 施 (2016 年 度 : 経 産 省 ) 長 期 優 良 住 宅 化 リフォーム 補 助 事 業 の 実 施 (2016 年 度 : 国 交 省 ) 中 古 住 宅 の 品 質 の 向 上 可 視 化 中 古 住 宅 流 通 環 境 の 整 備 に 向 けた 検 討 等 ( 国 交 省 ) 建 材 トップランナー 制 度 に 断 熱 材 窓 を 追 加 それらをベースとしたリフォー ム 補 助 制 度 を 実 施 ( 経 産 省 ) 23

2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ 次 世 代 自 動 車 の 普 及 次 世 代 自 動 車 の 導 入 支 援 に よる 初 期 需 要 の 創 出 量 産 効 果 による 価 格 低 減 を 促 進 例 えば 電 気 自 動 車 については 航 続 距 離 の 向 上 を 促 進 するなど 車 種 ごとの 出 口 戦 略 を 踏 まえた 新 たなスキームにより 車 両 購 入 時 の 負 担 軽 減 初 期 需 要 創 出 を 実 現 し 世 界 に 先 駆 けて 自 立 的 な 市 場 を 確 立 充 電 設 備 費 及 び 設 置 工 事 費 の 一 部 を 補 助 することにより 電 気 自 動 車 等 の 普 及 に 不 可 欠 な 充 電 インフラを 整 備 水 素 ステーションの 四 大 都 市 圏 を 中 心 とした 整 備 電 気 自 動 車 等 の 普 及 促 進 を 目 的 に 充 電 器 の 整 備 が 特 に 期 待 さ れるマンション 等 の 充 電 設 備 費 及 び 設 置 工 事 費 の 一 部 を 補 助 燃 料 電 池 自 動 車 の 導 入 拡 大 水 素 ステーションの 全 国 での 整 備 規 制 見 直 しの 推 進 高 度 な 自 動 走 行 の 推 進 事 業 モデルの 明 確 化 を 推 進 実 施 場 所 を 選 定 技 術 の 開 発 安 全 性 の 検 証 改 良 等 を 実 施 可 能 なもの から 実 証 事 業 開 始 24

(3) 新 分 野 の 技 術 開 発 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ 新 分 野 の 技 術 開 発 戦 略 的 省 エネルギー 技 術 革 新 プログラム 開 発 リスクの 高 い 革 新 的 な 省 エネ 技 術 について シーズ 発 掘 から 事 業 化 まで 一 貫 して NEDO が 支 援 を 行 う 提 案 公 募 型 研 究 開 発 事 業 ( 実 施 年 数 は 10 年 間 (2012 年 度 ~2021 年 度 )) 本 事 業 の 実 施 により 我 が 国 におけるエネルギー 消 費 量 を 2030 年 に 原 油 換 算 で 1,000 万 kl 以 上 削 減 を 目 指 す 採 択 要 件 等 に 反 映 省 エネルギー 技 術 戦 略 2016 長 期 的 視 点 に 立 った 革 新 的 な 省 エネ 技 術 開 発 の 促 進 を 図 るため 省 エネルギー 技 術 戦 略 2011 を 改 定 ( 主 な 変 更 点 : 革 新 的 なエネルギーマネジ メント 技 術 省 エネ 技 術 の 普 及 促 進 に 関 する 記 述 を 追 加 ) 25

(4) 省 エネ 政 策 のパラダイムシフト 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ ~ 原 単 位 主 義 個 社 から 業 界 サプライチェーンへ~ 原 単 位 を 基 準 とした 省 エ ネの 評 価 や サプライチェ ーン 単 位 の 省 エネを 促 進 する 施 策 について 審 議 会 で 規 制 と 支 援 の 両 面 か ら 具 体 策 を 検 討 審 議 会 で 検 討 された 対 策 を 順 次 実 施 し つつ 引 き 続 き 対 策 を 検 討 ~ 省 エネビジネスの 新 たな 担 い 手 ~ 省 エネ 支 援 ビジネスの 市 場 拡 大 に 向 けて 課 題 の 整 理 と 普 及 促 進 に 向 けた 検 討 を 行 う ( 想 定 される 事 業 ) ZEH ビルダーによる 市 場 開 拓 省 エネリノベーション エネルギーマネージメントサ ービス 建 築 物 の 新 築 改 築 時 の 第 三 者 による 検 証 (コミッショニ ング) エネルギー 供 給 事 業 者 による 省 エネ 情 報 提 供 等 省 エネ 支 援 ビジネスの 普 及 促 進 に 向 け た 対 策 を 順 次 実 施 しつつ 事 業 環 境 変 化 等 を 踏 まえて 引 き 続 き 対 策 を 検 討 26

<2> 再 エネの 拡 大 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ 固 定 価 格 買 取 制 度 及 び 関 連 制 度 の 一 体 改 革 新 エネルギー 小 委 員 会 と 再 生 可 能 エネルギー 導 入 促 進 関 連 制 度 改 革 小 委 員 会 に おいて 固 定 価 格 買 取 制 度 の 見 直 しの 検 討 を 行 い 見 直 し 案 のとりまとめを 実 施 通 常 国 会 に 提 出 改 正 法 案 施 行 新 制 度 運 用 開 始 予 定 系 統 制 約 解 消 電 力 系 統 の 増 強 に 要 する 発 電 設 備 設 置 者 の 費 用 負 担 の 考 え 方 を 示 した 発 電 設 備 の 設 置 に 伴 う 電 力 系 統 の 増 強 及 び 事 業 者 の 費 用 負 担 の 在 り 方 に 関 する 指 針 を 公 表 発 電 設 備 の 設 置 に 伴 う 電 力 系 統 の 増 強 及 び 事 業 者 の 費 用 負 担 の 在 り 方 に 関 する 指 針 を 踏 まえた 電 気 供 給 事 業 者 の 取 組 状 況 を 確 認 電 力 広 域 的 運 営 推 進 機 関 の 発 足 広 域 系 統 長 期 方 針 の 策 定 定 期 的 な 見 直 し 電 力 広 域 的 運 営 推 進 機 関 において 将 来 の 広 域 連 系 系 統 の 整 備 及 び 更 新 に 関 する 方 向 性 を 整 理 した 広 域 系 統 長 期 方 針 の 検 討 を 開 始 また 地 域 間 連 系 線 の 運 用 ルール 等 の 見 直 しを 実 施 電 気 の 小 売 業 への 参 入 の 全 面 自 由 化 等 を 内 容 とする 電 気 事 業 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 や 審 議 会 の 議 論 を 踏 まえた 運 用 ルー ルの 適 切 な 運 用 及 び 必 要 に 応 じた 見 直 し 27

2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ 再 エネ 拡 大 に 向 けた 規 制 改 革 再 エネの 導 入 拡 大 に 向 け た 規 制 改 革 環 境 省 と 連 携 して 環 境 アセスメント 手 続 き 前 倒 し 手 法 の 一 般 化 の 迅 速 化 に 向 けた 実 証 事 業 を 実 施 風 力 発 電 に 関 する 環 境 アセスメントの 規 模 要 件 の 見 直 しや 参 考 項 目 の 絞 り 込 みといった 論 点 を 踏 まえた 必 要 な 対 策 の 検 討 風 力 発 電 の 導 入 促 進 に 向 け たエリア 設 定 等 の 支 援 の 促 進 技 術 開 発 低 コスト 化 高 効 率 化 系 統 運 用 技 術 の 高 度 化 の 技 術 開 発 への 支 援 発 電 システムの 低 コスト 化 系 統 運 用 技 術 次 世 代 エ ネルギー 等 の 研 究 開 発 浮 体 式 洋 上 風 力 発 電 の 実 証 浮 体 式 洋 上 風 力 発 電 の 事 業 化 府 省 庁 連 携 プロジェクトの 推 進 ( 仮 ) 再 生 可 能 エネルギー 等 関 係 閣 僚 会 議 にて 府 省 庁 連 携 プ ロジェクトの 推 進 について 確 認 関 係 府 省 庁 間 での 具 体 的 施 策 の 検 討 関 係 府 省 庁 の 連 携 による 具 体 的 施 策 の 推 進 28

2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ ~ 低 炭 素 電 源 市 場 の 創 出 ~ 小 売 全 面 自 由 下 での 新 規 参 入 と CO2 排 出 抑 制 を 両 立 す る 新 たな 仕 組 みを 構 築 適 切 なルール 整 備 の 在 り 方 について 検 討 を 行 い 一 定 の 結 論 を 得 る ~ 再 エネ 産 業 の 再 構 築 ~ FIT 法 改 正 案 において 長 期 安 定 的 な 発 電 の 観 点 も 含 めた 事 業 計 画 の 認 定 を 措 置 長 期 安 定 的 な 発 電 のための 事 業 環 境 整 備 による 発 電 ビジネスの 発 展 促 進 NEDO による 海 外 での 再 エ ネ 関 連 実 証 事 業 支 援 の 実 施 NEDO による 海 外 での 再 エネ 関 連 実 証 事 業 の 促 進 技 術 等 の 普 及 による 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 を 通 じた 国 際 貢 献 の 見 える 化 APEC エネルギー 大 臣 会 合 で 質 の 高 い 電 力 インフラガ イドライン の 作 成 に 合 意 関 連 のワークショップを 開 催 APEC での 質 の 高 い 電 力 インフラガイドライン の 策 定 アジア 地 域 への 普 及 を 促 進 ~ 福 島 新 エネ 社 会 構 想 の 実 現 ~ 福 島 新 エネ 社 会 構 想 実 現 会 議 を 設 置 (2016 年 3 月 ) 福 島 新 エネ 社 会 構 想 の 策 定 阿 武 隈 山 地 福 島 沿 岸 部 における 風 力 発 電 計 画 の 実 現 に 向 け て 効 率 的 に 送 電 線 を 増 強 再 エネや 水 素 を 活 用 したスマートコミュニティの 創 出 29

<3> 新 たなエネルギーシステムの 構 築 (1) 電 力 分 野 の 新 規 参 入 と CO2 排 出 抑 制 の 両 立 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ 電 力 業 界 の 自 主 的 枠 組 みの 構 築 電 気 事 業 者 による 自 主 的 枠 組 みの PDCA サイク ル 等 を 含 む 規 約 の 発 表 目 標 達 成 に 向 けて 自 主 的 枠 組 み 全 体 計 画 及 び 個 者 毎 の 実 施 状 況 を 毎 年 フォローアップ 後 押 しする 制 度 整 備 発 電 段 階 において 省 エ ネ 法 で 設 備 単 位 事 業 者 単 位 の 効 率 基 準 の 設 定 などのルール 整 備 自 主 的 枠 組 みの 実 効 性 と 透 明 性 を 担 保 するために 省 エネ 法 高 度 化 法 による 措 置 を 適 切 に 運 用 小 売 段 階 において 供 給 高 度 化 法 で 2030 年 度 に 非 化 石 電 源 比 率 44%を 目 標 とするなどのルール 整 備 実 効 性 と 透 明 性 を 高 める 取 組 高 度 化 に 基 づき 事 業 者 の 取 組 を 環 境 大 臣 に 報 告 CO2 排 出 係 数 の 開 示 を 要 請 CO2 排 出 実 績 に 関 する 協 力 を 要 請 技 術 開 発 の 加 速 次 世 代 火 力 発 電 に 係 る 技 術 ロードマップの 作 成 次 世 代 技 術 の 実 用 化 に 向 けて AHAT 1700 度 級 GTCC GTFC の 技 術 開 発 を 推 進 次 世 代 技 術 の 実 用 化 に 向 けて A-USC IGCC IGFC CO2 分 離 回 収 等 の 技 術 開 発 を 推 進 機 動 的 かつ 合 理 的 価 格 での 燃 料 調 達 の 確 保 流 動 的 な LNG 市 場 の 創 出 と LNG 取 引 ハブの 実 現 2020 年 代 前 半 までに 日 本 を 中 心 に LNG 取 引 を 増 加 させ 我 が 国 をLNG 取 引 のグローバル ハブにすることを 目 指 す 30

(2) 再 エネ 省 エネ 融 合 型 エネルギーシステムの 立 ち 上 げ IoT を 活 用 したエネルギー 産 業 の 革 新 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ アクションプランの 策 定 ネガワットに 関 する 技 術 実 証 の 実 施 エネルギー リソース アグ リゲーション ビジネスの 本 格 的 立 ち 上 げに 向 けた 政 策 推 進 の 場 の 創 設 バーチャルパワープラント に 係 る 制 御 技 術 の 技 術 実 証 制 度 整 備 等 の 環 境 整 備 通 信 規 格 の 整 備 計 量 ルールの 整 理 ネガワット 需 要 家 側 エネルギーリ ネガワット 取 引 市 場 の 取 引 市 場 ソースの 活 用 拡 大 に 向 ルール 策 定 創 設 けた 更 なる 検 討 蓄 電 池 価 格 低 減 導 入 拡 大 に 向 けた 対 応 策 とり まとめ 送 配 電 事 業 者 によるネガワットの 試 行 的 活 用 (3) 地 域 に 密 着 した 地 産 地 消 型 エネルギーシステムの 構 築 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ 地 産 地 消 型 エネルギーシ ステムの 構 築 支 援 関 係 省 庁 タスクフォースの 開 催 関 係 省 庁 と 連 携 した 地 産 地 消 型 エネルギーシステムの 構 築 支 援 福 島 県 におけるスマートコミュニティの 事 業 化 可 能 性 調 査 の 実 施 ( 再 掲 ) 31

(4)ポスト 2030 年 に 向 けた 水 素 社 会 戦 略 の 構 築 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ ~ 需 要 サイドと 供 給 サイドの 一 体 戦 略 ~ 2014 年 に 策 定 した 水 素 社 会 の 実 現 に 向 けたロードマ ップを 改 訂 (2016 年 3 月 ) ロードマップの 着 実 な 実 行 進 捗 のフォローアップ 累 計 76 箇 所 の 水 素 ステーションが 開 所 済 み(2016 年 3 月 ) 水 素 ステーションの 先 行 整 備 (4 大 都 市 圏 を 中 心 に 累 計 100 箇 所 程 度 ) 水 素 ステーション 普 及 の 拡 大 2020 年 度 までに 累 計 160 箇 所 程 度 2025 年 度 までに 累 計 320 箇 所 程 度 需 要 サ イ ド の 取 組 FCV の 導 入 補 助 規 制 改 革 実 施 計 画 等 に 基 づき 水 素 ス テーション 等 に 係 る 規 制 の 見 直 しを 実 施 水 素 燃 料 電 池 戦 略 ロードマップ ( 改 訂 版 )に 掲 げられた 数 値 目 標 達 成 のた めの 必 要 な 取 組 の 推 進 ( 再 掲 ) 規 制 改 革 実 施 計 画 のフォローアップを 通 じ 水 素 ステーションに 係 る 規 制 制 度 改 革 等 (セルフ 充 てんの 許 容 等 )を 行 い 導 入 を 促 進 燃 料 電 池 自 動 車 の 国 連 規 則 の 国 内 法 令 導 入 を 行 い 相 互 承 認 を 実 現 定 置 用 燃 料 電 池 普 及 拡 大 エネファーム15 万 台 普 及 (2015 年 末 ) 水 素 混 焼 発 電 の 技 術 実 証 水 素 専 焼 発 電 の 研 究 開 発 自 立 化 を 見 据 えた 機 器 の 価 格 低 減 スキーム 等 によるエネファームの 導 入 促 進 業 務 産 業 用 の 定 置 用 燃 料 電 池 の 技 術 開 発 実 証 業 務 産 業 用 の 定 置 用 燃 料 電 池 の 導 入 促 進 水 素 発 電 の 研 究 開 発 技 術 実 証 IGCC での 水 素 混 焼 の 検 討 供 給 サ イ ド の 取 組 海 外 の 未 利 用 エネ ルギーを 活 用 した 水 素 サプライチェーン 構 築 実 証 の 事 業 開 始 福 島 新 エネ 社 会 構 想 実 現 会 議 を 設 置 (2016 年 3 月 )( 再 掲 ) 水 電 解 による 水 素 製 造 技 術 の 開 発 未 利 用 エネルギー 由 来 水 素 サプライチェーンの 構 築 実 証 福 島 新 エネ 社 会 構 想 の 策 定 ( 再 掲 ) 再 エネから 水 素 を 作 り 貯 め 運 び 使 う モデルを 創 出 再 エネを 用 いた 大 規 模 水 素 製 造 に 関 する 技 術 開 発 実 証 32

<4>エネルギー 産 業 の 海 外 展 開 (1) 新 興 国 における 市 場 形 成 の 加 速 化 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ エネルギー 政 策 体 系 の 構 築 及 び 具 体 化 支 援 インドネシア タイ インドとエ ネルギー 政 策 対 話 を 実 施 東 南 アジアを 中 心 にエネルギー 政 策 対 話 を 実 施 各 国 のエネルギーマスタープラン 作 りを 支 援 対 象 国 の 見 直 し 拡 大 省 エネ 再 エネ 導 入 促 進 ロー ドマップの 対 象 国 を 検 討 当 該 国 における 現 状 の 法 制 度 技 術 水 準 などを 踏 まえ 二 国 間 調 整 対 象 国 の 拡 大 APECエネルギー 大 臣 会 合 で 質 の 高 い 電 力 インフラガ イドライン の 作 成 に 合 意 関 連 のワークショップを 開 催 APECで 質 の 高 い 電 力 インフラガイドライン を 策 定 アジア 地 域 への 普 及 を 促 進 (2) 新 興 国 における 現 行 制 度 の 拡 充 及 び 案 件 形 成 の 支 援 2015 年 度 2016 年 度 2017 年 度 2018 年 度 2019 年 度 ~ 新 興 国 におけるエネルギー 管 理 制 度 の 質 の 向 上 エネルギー 管 理 制 度 の 質 の 向 上 に 向 けた 対 象 国 の 見 極 め エネルギー 管 理 の 判 断 基 準 の 策 定 運 用 能 力 向 上 に 向 けたトレーニングシス テムの 構 築 を 支 援 高 効 率 火 力 発 電 の 導 入 支 援 IGCC 等 先 端 技 術 の FS 実 施 最 先 端 の 高 効 率 火 力 発 電 の 導 入 に 向 け FS 支 援 専 門 家 派 遣 招 聘 等 の 技 術 協 力 を 実 施 33