評 価 を 指 導 に 生 かすために ~3 年 生 見 つけた! 柏 崎 のお 宝 の 実 践 から~ 柏 崎 小 学 校 野 島 聡 子 1 はじめに 3 年 生 では, 自 分 の 課 題 解 決 のために, 様 々な 人 々と 触 れ 合 い, 進 んで 調 べたり, 人 に 分 か りやすく 表 現 したりする 活 動 を 通 して, 学 び 方 を 身 に 付 け, 自 ら 学 ぼうとすることができる 子 ども 活 動 を 通 して 地 域 のよさに 気 付 き, 愛 着 をもつ 子 ども を 目 指 し, 見 つけた! 柏 崎 の お 宝 をテーマに 活 動 を 進 めた その 際, 課 題 追 究 に 関 して 以 下 のようなカッティングポイントと 評 価 方 法 を 設 定 し, 一 人 一 人 の 追 究 過 程 を 見 取 ることにした 主 体 的 に 問 題 を 解 決 し て い く 自 分 の 考 え を 豊 か に 表 現 す る 評 価 規 準 評 価 資 料 評 価 基 準 柏 崎 から 連 想 することをあげ, 自 分 の 気 付 きや 疑 問 を 大 切 にして, 自 分 なりの 課 題 を 見 付 けることがで きる 家 の 人 や 地 域 の 人 への 聞 き 取 り 調 査 や 柏 崎 ならではの 体 験 活 動 など, 調 べる 方 法 を 工 夫 して 課 題 を 解 決 して いくことができる 自 分 の 思 いや 願 いを 表 現 しながら, 自 分 の 考 えをはっきりさせていくこ とができる 調 べたことや 体 験 したことを 基 に, 見 付 けたこと, 分 かったこと, 考 え たことなどを 絵 や 写 真, 文 で 綴 って 表 現 することができる 観 察 メモ イ ン タ ビ ュ ーメモ イ ン タ ビ ュ ーメモ 作 文 新 聞 本 自 分 の 調 べたいことや 体 験 したいこ となど 自 分 の 課 題 を 具 体 的 に 書 いて いる 課 題 から,どんなことを 聞 き 取 り 調 査 したり, 体 験 したりすればよいの か 考 え, 工 夫 して 取 り 組 んでいる 友 達 と 協 しながら, 家 の 人 や 地 域 の 人 に 積 極 的 に 働 きかけている 柏 崎 から 連 想 するものを 意 味 付 けながらイメージマに 表 してい る 自 分 の 課 題 から, 聞 き 取 り 調 査 の 質 問 の 内 容 を 具 体 的 に 書 いている 調 べたことや 体 験 したことをもと に, 作 文 に 見 付 けたことや 分 かったことを 書 いている 活 動 のまとめを 絵 や 写 真, 文 で 綴 っ て 新 聞 や 本 に 表 し, 発 表 している また, 評 価 を 指 導 に 生 かせるよう 下 記 の 点 についても 配 慮 した (1)C 評 価 の 子 どもを 出 さないための 指 導 工 夫 意 欲 の 喚 起 初 めての 総 合 学 習 なので, 各 活 動 に 入 る 前 にはガイダンスを 行 って 活 動 に 対 する 見 通 しをも てるようにしたり, 活 動 に 沿 った 記 録 を 用 意 し 調 べ 方 を 学 べるようにしたりする 課 題 に 意 欲 的 に 取 り 組 めるようにイメージマを 活 用 し, 自 分 の 課 題 を 明 確 にさせて, 自 解 決 するおもしろさを 感 じ 取 れるようにする
(2) A 評 価 の 子 どもを 増 やすための 指 導 の 工 夫 友 達 と 自 分 の 思 いや 考 えを 交 流 させる 場 を 設 定 し, 友 達 の 調 査 内 容 や 考 えから 自 分 の 考 えを 深 めたり, 違 う 視 点 から 自 分 の 課 題 を 見 つめ 直 したりできるようにする 多 様 な 調 べ 方 やまとめ 方 を 知 らせ, 様 々な 方 法 を 選 択 し, 経 験 できるようにする 2 活 動 の 実 際 (1) 活 動 に 沿 った 記 録 活 動 ごとに 分 かったことや 自 分 の 考 えを 作 文 用 紙 をま とめるようにしている しかし,それだけでは 視 点 が 漠 然 として 自 分 の 思 いや 考 えを 深 めたり, 新 たな 課 題 をな かなか 明 確 にしたりすることができない 子 どももいる そこでどの 子 どもも 課 題 やその 解 決 に 必 要 な 手 順 や 内 容 などを 明 確 にできるように 活 動 に 沿 った 記 録 を 用 意 した 記 入 に 当 たっては,まず 個 々に 考 え,その 後, 同 じ 課 題 を 設 定 した 子 ども 同 士,あるいは 全 体 で 内 容 を 検 討 するようにした その 結 果, 課 題 や 解 決 方 法 を 明 確 にし, 自 分 の 考 えを 深 めることができた また, 教 師 が 記 録 を 活 用 することで 個 々の 見 取 りが 可 能 になり, 個 に 応 じた 支 援 ができた (2) 多 様 なまとめかた 記 録 したをもとに 新 聞 や 本 にまとめる 活 動 では, 子 どもたちはス ケッチブックにまとめていくことを とても 好 んだ 回 を 重 ねるたびに 伝 える 相 手 を 意 識 するようになった 子 どもたちは, 見 やすく 分 かりやすくな るようと 写 真 や 絵 図 を 取 り 入 れた り, 見 出 しの 言 葉 や 大 きさ, 色 などを 工 夫 したりするようになった また, 完 成 後,お 互 いに 見 合 って 感 想 を 交 換 することで 自 分 のまとめ 方 についても 振 り 返 ったり 友 達 のまと め 方 から 学 んだりすることができた < 柏 崎 ぶどう 村 ワイナリー 見 学 後 > まとめるたびにスケッチブックが 柏 崎 のお 宝 と 題 した 本 のようになっていく 3 おわりに これまでに 子 どもたちが 書 いてきたは,ポートフォリオとして 活 用 している 教 師 が 子 どもの 学 習 を 見 取 ったり, 教 師 自 身 が 指 導 法 やカリキュラムを 評 価 することに 活 用 できるだ けでなく, 子 どもが 自 ら 集 めた 情 報 を 振 り 返 ったり 活 用 したりして, 各 々が 学 習 を 展 開 するこ とに 役 立 っている 子 どもが 自 らの 学 習 を 意 味 づけることができるのである そういう 点 でも 活 動 の 中 に 書 く 活 動 を 位 置 づけ, 評 価 資 料 ( 評 価 方 法 )として 多 いに 取 り 入 れていく 必 要 があると 考 える
やさしさ るるる スクラム 隊 (4 年 生 ) ~やさしさを みつける つくる 伝 える ~ 柏 崎 市 立 柏 崎 小 学 校 鬼 木 祐 子 1 期 待 する 子 供 の 姿 自 然 や 人 にやさしい 活 動 を 調 べ, 自 分 たちができることを 考 えて 実 践 するなどして, 自 分 の 思 いや 願 いをもって, 友 達 と 協 して 課 題 を 解 決 する 子 供 自 然 や 人 に 対 するやさしさ 活 動 を 調 べたり, 実 践 したりするなどして, 自 然 や 人 々をやさ しく 思 いやり,よりよい 生 き 方 を 考 えたりできる 子 供 活 動 した 様 子 や 分 かったこと, 考 えたことを 目 的 や 相 手 に 応 じて 多 様 な 方 法 でまとめたり, 伝 えたりするなどして, 豊 かに 表 現 できる 子 供 2 活 動 内 容 自 然 や 人 に 対 するやさしさをみつける(32 時 間 ) 自 然 や 人 に 対 するやさしさを 考 え, 自 分 の 気 付 きや 疑 問 を 大 切 にして 課 題 を 見 付 け,ど んなやさしさや 活 動 があるのか,どんなことが 大 切 なのか, 現 地 観 察 や 取 材 などを 工 夫 し て 調 べていく 自 然 や 人 に 対 するやさしさをつくる(35 時 間 ) 自 分 たちができるやさしい 活 動 を 考 えて 実 践 し, 自 然 や 地 域 の 人 々, 障 害 者 やお 年 寄 り, ボランティア 活 動 に 取 り 組 む 方 々とふれ 合 いながら, 積 極 的 に 課 題 を 解 決 し, 自 然 や 人 を 思 いやる 自 然 や 人 に 対 するやさしさを 伝 える(22 時 間 ) 友 達 と 仲 良 く 協 し 合 い, 自 然 や 人 に 対 するやさしさを 分 かりやすく 伝 える 方 法 を 考 え, 今 までの 活 動 の 中 で 得 た 情 報 や 知 識 をつなぎあわせ, 自 らの 願 いや 考 えを 積 極 的 に 発 表 し ていこうとする 3 カッティングポイントと 評 価 方 法 評 価 規 準 評 価 資 料 評 価 基 準 自 然 や 人 に 対 するやさしさを 調 べ, 自 分 の 気 付 きや 疑 問 を 大 切 にし て, 自 分 なりの 課 題 を 見 付 けること ができる 主 体 的 な 問 題 解 決 能 豊 か な 表 現 海 や 川, 街 や 施 設 など 現 地 に 行 っ て 調 べたり,ボランティア 活 動 など 携 わっている 方 に 取 材 したりする など, 調 べる 方 法 や 活 動 計 画 を 工 夫 して 課 題 を 解 決 していくことがで きる 調 べたことや 体 験 したことをも とに, 見 付 けたこと, 分 かったこと, 考 えたことなどを 工 夫 して 表 現 す ることができる 自 然 や 人 に 対 するやさしさを 分 かりやすく 伝 える 方 法 を 考 え, 積 極 的 に 発 表 していこうとする 記 録 写 真 新 聞 記 録 写 真 イメージマや 取 材, 体 験 したことをもと に, 自 然 や 人 に 対 するやさしさについての 課 題 を 具 体 的 に 書 いている 課 題 から,どんな 現 地 観 察 や 取 材 をしたり, 体 験 をしたりすればよいのか 考 え, 工 夫 して 調 べて いる 友 達 と 協 しながら, 地 域 の 人 々, 障 害 者 やお 年 寄 り,ボランティア 活 動 に 取 り 組 む 方 々に 積 極 的 に 働 きかけている 自 然 や 人 に 対 するやさしさについて 考 え, 意 味 付 けながら,イメージマに 表 している 調 べたことを 整 理 して 表 やグラフにまとめた り, 体 験 して 感 じたことや 分 かったことを 絵 や 文 で 具 体 的 に 表 したりしている 調 べたことで, 自 分 の 心 に 残 ったことをもと に,テーマを 決 め, 自 分 の 考 えを 新 聞 にまとめて いる 友 達 と 協 し 合 い, 自 らの 願 いや 考 えを, 分 か りやすく 伝 える 方 法 ( 歌 ポスター パンフレッ ト 劇 絵 本 紙 芝 居 など)を 考 えて, 積 極 的 に 発 表 している
4 活 動 の 実 際 川 遊 び 体 験 里 山 体 験 車 椅 子 体 験 点 字 体 験 や 活 動 に 携 わる 人 の 話 などから 自 然 のすばらし さやよさ お 年 寄 りや 障 害 のある 人 の 気 持 ちなど を 感 じ 取 り 自 然 や 人 に 対 するやさしさを 考 えて きました 友 だちやボランティア 活 動 に 取 り 組 む 方 々と 協 しながら しおかぜ 荘 での 奉 仕 活 動 花 の 苗 植 え 公 園 の 整 備 歩 道 清 掃 巣 箱 作 りなど 自 分 たちが できるやさしい 活 動 を 考 えて 実 践 してきました やさしさを 伝 える 歌 ポ ス タ ー パンフレ ット 劇 絵 本 紙 芝 居 などて 伝 えます 5 評 価 を 指 導 に 生 かす 工 夫 (1) C 評 価 の 児 童 生 徒 を 出 さないための 指 導 工 夫, 意 欲 の 喚 起 児 童 の 関 心 意 欲 を 喚 起 させために, 楽 しく 学 べる 体 験 活 動 や 表 現 活 動 を 効 果 的 に 設 定 し ていく 学 習 活 動 において, 児 童 の 自 己 評 価 や 相 互 評 価 などを 取 り 入 れ,それを 蓄 積, 吟 味 し, 適 切 な 評 価 をして 個 に 応 じた 指 導 に 生 かしていく まず 個 人 の 課 題 を 設 定 させ, 同 じ 課 題 の 子 どもたちでグループを 作 って, 互 いに 励 まし 合 うことや 学 び 合 うことができるようにする (2) A 評 価 の 児 童 生 徒 を 増 やすための 指 導 の 工 夫 個 々の 児 童 の 学 習 展 開 に 応 じて 解 決 の 手 順 や 方 法 の 具 体 事 例 を 示 すなど, 適 切 な 支 援 を 工 夫 していくことで, 児 童 に 主 体 的 発 展 的 に 学 習 を 展 開 していく を 付 けていく 学 んだことを 発 表 する 場 や 生 かす 場, 認 め 合 う 場 の 設 定 し, 自 分 の 考 えと 友 だちの 考 えの 違 いに 気 付 き, 友 だちのよさを 積 極 的 に 取 り 入 れることができるようにする
相 互 評 価 を 取 り 入 れた 分 かりやすい 伝 え 方 の 学 習 ~ 国 際 交 流 の 留 学 生 に 学 校 の 様 子 を 伝 える 活 動 を 通 して~ 柏 崎 小 学 校 田 村 公 子 1.はじめに 自 学 級 の 子 どもたちは 向 上 心 があり 課 題 に 向 かって 努 しようとする 好 ましい 傾 向 が 見 られる しかし 苦 手 とするところは 恥 ずかしがらず はっきりと 伝 えようとする 表 現 である 総 合 的 な 学 習 や 国 語 特 別 活 動 などで 重 ねて 取 り 上 げてきたが 目 立 った 進 歩 が 見 えにくい そこで 国 語 の 目 的 に 応 じた 伝 え 方 を 考 え よう の 単 元 と 総 合 的 な 学 習 で 取 り 上 げている 国 際 交 流 を 関 連 させ 留 学 生 のみなさんに 柏 小 報 道 特 集 を 伝 え よう という 単 元 を 設 定 した 交 流 を 重 ね 親 近 感 を 持 つようになった 留 学 生 を 聞 き 手 に 想 定 して 自 分 たちの 学 校 の 様 子 を 伝 えようとすることで 学 習 動 機 を 高 め 伝 わりやすくするためには 何 が 必 要 なのかを 見 つめるこ とができると 考 えた また この 報 道 特 集 はニュースキャスター 風 に 話 している 場 面 をビデオ 撮 影 して 届 けると ともに 学 級 内 で 見 直 して 相 互 評 価 することとした 2. 具 体 的 方 策 (1) 具 体 的 な 評 価 規 準 の 設 定 一 人 一 人 がビデオカメラに 向 かって 話 す 活 動 を 設 定 し 留 学 生 さんに 分 かりやすく 話 すにはどこに 気 を 付 け たらいいだろう という 評 価 規 準 を 話 し 合 って 決 めた 聞 く 人 の 立 場 に 立 って 考 えてみればどのように 話 すべき かは すでに 子 ども 自 身 がよく 分 かっている それを 自 分 たちの 話 し 合 いを 通 じて 共 通 理 解 しておくことにより 常 に 意 識 して 練 習 することができ 相 互 評 価 もしやすくなることを 狙 った で 自 己 評 価 一 言 コメント 他 者 評 価 は よい 点 のみ 資 料 1 評 価 カード 柏 小 報 道 特 集 留 学 生 の 皆 さんに 分 かりやすく 伝 えよう 自 己 評 価 よいと 思 った 友 達 そのわけ 1 原 稿 を 見 ないで カメラ 目 線 で 話 す 2 ゆっくり 話 す 3 はっきり 話 す 4 明 るい 声 態 度 で 話 す 先 生 から 友 達 から 評 価 されにくい 子 の 向 上 点 を 記 す 子 どもたちが 考 えている 表 現 の 中 に はっきり 伝 えるための 項 目 ( 資 料 1 評 価 カードの2 3)が 取 り 入 れられるのは 当 然 だが 話 す 人 の 方 を 見 ようとする( 評 価 カードの1 カメラ 目 線 ) 明 るい 声 態 度 ( 評 価 カードの4)など 態 度 面 が 重 視 されたことは 意 外 だった 4 月 以 来 3 回 の 交 流 会 を 通 して 人 との 交 流 で 気 持 ちを 伝 えたり 心 を 通 わせたりするために 話 すときの 態 度 が 大 切 なことが 子 どもたちの 中 に 実 感 されて きたことが 分 かる (2) 評 価 方 法
カードにあるように 評 価 は 自 己 評 価 他 者 評 価 ( 子 ども 教 師 評 価 )の3 通 りであるが 原 稿 を 読 む 練 習 を 始 める 前 から たいへんよい よい もう 少 しの 評 価 は 自 己 評 価 のみで 行 うことを 共 通 理 解 しておいた 他 者 評 価 は よいと 思 った 友 達 のみで もう 少 しこうしたら という 友 達 の 名 前 はあげないということである 話 し 方 に 自 信 のない 子 が 多 い 自 学 級 の 実 態 では 自 分 の 発 表 に 多 くの 友 達 から 直 したほうがよい という 指 摘 があがると 思 っただけで いっそう 消 極 的 になることが 予 想 されたからである まだ 不 十 分 であったとしても 以 前 よりもはっきり 話 している 子 話 そうという 姿 勢 が 見 られる 子 には 教 師 からの 評 価 で 向 上 している 点 を 指 摘 することとした 3. 指 導 の 実 際 ビデオカメラに 収 録 されることを 意 識 すると 子 どもたちの 練 習 の 質 が 大 変 よくなった 話 しながら 自 分 の 話 している 姿 が 他 者 の 目 ビデオを 見 るであろう 留 学 生 に どのように 映 るかが 意 識 されるためであると 思 われ る まだ 撮 らないで 覚 えてないところがあって 下 見 ちゃう もっとゆっくり 言 わないと 分 からないよね などと 自 分 の 姿 を 客 観 的 にとらえて 努 している 様 子 がうかがえ ビデオ 撮 りに 備 えて 休 み 時 間 などにも 熱 心 に 練 習 する 姿 が 見 られた ある 程 度 練 習 が 進 んだ 段 階 でグループごとに 別 室 に 呼 んでリハーサルをおこなった リハーサルの 後 は 同 じグループ 内 で ちゃん ちょっと 速 くない? おまえ うまいなぁ という 相 互 評 価 は 自 然 におこなわれていた ビデオ 撮 影 は 学 級 一 斉 におこなった 他 のグループの 発 表 を 見 合 うのはこの 場 が 初 めてである 他 のグループのよい 点 に 敏 感 に 反 応 し 自 分 の 発 表 に 取 り 入 れようと 原 稿 を 読 み 直 す 姿 も 見 られ た 資 料 2 子 どもの 感 想 H さんが 他 の 人 よりゆっくり 話 していたので やっぱり 聞 きやすいなぁと 思 った S さんが 話 すとき 笑 顔 でやっていたところがよかった S2 さんが 原 稿 を 見 ないで 言 っていたので 聞 きやすかった F さんが とても 大 きな 声 で ゆっくりと 話 したので 一 つ 一 つよく 分 かった わたしは 普 段 から 声 が 小 さいので(うまくできたか)よく 分 からないけれどカメラをずっと 見 て 言 えた 4. 成 果 と 課 題 高 学 年 の 発 達 段 階 では 友 達 にコメントすることで 学 習 の 目 標 を 強 く 意 識 することになり 結 果 的 に 自 分 の 話 し 方 に 注 意 を 集 中 することになりやすい 友 達 の 話 し 方 のよい 点 は 教 師 のモデルよりも 取 り 入 れやすい 点 が 多 く 学 級 全 体 のレベルが 向 上 していった 友 達 によい 点 を 認 められ モデルとして 取 り 入 れられた 子 は 達 成 感 が 得 られ 意 欲 向 上 につながった 自 己 評 価 が 低 い 子 も 大 きい 声 は 出 せないけれど ゆっくりはっきり 話 すように など 自 分 のできることを 工 夫 して いることがうかがえ 結 果 的 に 自 分 の 考 えを 分 かりやすく 伝 える が 大 きく 向 上 していた またその 点 を 友 達 から 肯 定 的 に 評 価 され 自 信 を 持 つ 姿 が 見 られた 自 分 の あの 人 にこのことを 伝 えたい という 願 いがはっきりしているため 強 調 して 話 したり 気 持 ちを 込 めて 話 したりする 姿 も 多 く 見 られた 留 学 生 の 方 に 視 聴 していただきコメントをもらう 予 定 である ビデオを 視 聴 した 後 でさらに 練 習 を 繰 り 返 し もう 一 度 撮 りなおすといっそうの 向 上 が 見 られたことと 思 われ る 子 どもからも もう 一 回 やり 直 したい という 要 望 があがったが 時 間 が 取 れなかった 練 習 リハーサ ル 撮 影 を 各 グループに 十 分 おこなうには 指 導 時 数 を 拡 大 する 同 時 に 複 数 のグループが 撮 影 できるように する などの 工 夫 が 必 要 である 今 回 の 成 果 が 単 発 的 なものに 終 わらず よい 話 し 方 が 普 段 の 学 校 生 活 の 中 で 継 続 して 実 践 していけるような 工 夫 が 必 要 である